JP2016043564A - ブロー成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロー成形金型を使用して、ブロー成形品の肉厚又は凹凸を制御するブロー成形方法を提供する。【解決手段】ブロー成形方法において、ブロー成形金型10は、パーティングライン15で分割して形成されたブロー成形割型11を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティー13が形成される。ブロー成形金型10をパーティングライン15で開き、ブロー成形割型11のキャビティー13が開かれた部分にパリソン8を位置し、パリソン8の一部をキャビティー13の一部に近接させ、その後、ブロー成形割型11を閉じて、パリソン8の一部とキャビティー13の一部の間の距離を吸引孔18から空気を吸引して他のパリソン8の部分とキャビティー13の部分の間の距離と変えて、パリソン8を膨張させて、ブロー成形品の肉厚又は凸部の形成を制御する。【選択図】図5
Description
本発明は、ブロー成形金型を使用して、肉厚又は凹凸を制御することができるブロー成形品をパリソンから成形するブロー成形方法に関するものである。
従来、中空のパイプを曲げる場合には、外側の部分が伸ばされて薄肉となり、内側の部分が圧縮されて厚肉となり、パイプに偏肉が生じていた。このため、図21(b)に示すように、予めパイプ101の曲げる部分に、外側の部分を厚肉部102に形成し、内側の部分を薄肉部103に形成して、曲げて、図21(c)に示すように均一な肉厚にするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、中空のパイプ101の曲げる部分のみを予め、図21(a)に示す均一な肉厚を示すパイプ101を、塑性加工により図21(b)に示すように外側の部分を厚肉部102に形成し、内側の部分を薄肉部103に形成することは工程が複雑となり、コストもかかっている。
また、図22に示すように、中空成形品を成形するブロー成形において、パリソン208をブロー成形金型210の上下に設けたスライド型220で挟持するとともに、ブロー成形金型210を密封して、ブロー成形金型210の吸引孔218からパリソン208を吸引して、パリソン208をブロー成形金型210のキャビティー面に密着させて、その後ブロー成形を行うものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この場合は、パリソン208の全体を吸引孔218で吸引して、中空成形品の肉厚を均一化する方法であるが、図23に示すような、中空成形品の直径が上部では大きく、下部では小さい場合において、パリソン208を均一に吸引すると、下部で厚肉部302となり、上部で薄肉部303となって、肉厚の均一性が困難となる。
そのため、本発明は、ブロー成形金型を使用して、ブロー成形品の肉厚又は凹凸を制御するブロー成形方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型を使用して、パリソンから成形するブロー成形方法において、
ブロー成形金型は、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、ブロー成形割型のキャビティーが開かれた部分にパリソンを位置し、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させ、
その後、ブロー成形割型を閉じて、パリソンの一部とキャビティーの一部の間の距離を他のパリソンの部分とキャビティーの部分の間の距離と変えて、パリソンを膨張させて、ブロー成形品の肉厚又は凸部の形成を制御することを特徴とするブロー成形品のブロー成形方法である。
ブロー成形金型は、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、ブロー成形割型のキャビティーが開かれた部分にパリソンを位置し、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させ、
その後、ブロー成形割型を閉じて、パリソンの一部とキャビティーの一部の間の距離を他のパリソンの部分とキャビティーの部分の間の距離と変えて、パリソンを膨張させて、ブロー成形品の肉厚又は凸部の形成を制御することを特徴とするブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形金型を使用して、パリソンから成形するブロー成形方法において、ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成されている。このため、ブロー成形割型のキャビティー面にパリソンを挟持して、中空のブロー成形品を成形することができる。
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、ブロー成形割型のキャビティーが開かれた部分にパリソンを位置し、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる。このため、パリソンの一部とキャビティーの間の距離をパリソンの他の部分よりも短くして、パリソンの膨張を他の部分よりも少なくすることができる。
その後、ブロー成形割型を閉じて、パリソンの一部とキャビティーの一部の間の距離を、他のパリソンの部分とキャビティーの部分の間の距離と変えて、パリソンを膨張させて、ブロー成形品の肉厚又は凸部の形成を制御する。このため、1個のブロー成形品の中で、厚肉部と薄肉部を同時に形成することができ、又は、凸部を有するブロー成形品を容易に製造することができる。
請求項2の本発明は、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる方法は、キャビティーに連通する吸引孔が形成され、吸引孔からパリソンを吸引して、キャビティーに近接させるブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項2の本発明では、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる方法は、キャビティーに連通する吸引孔が形成され、吸引孔からパリソンを吸引して、キャビティーに近接させる。このため、吸引孔が形成されたキャビティーの部分にパリソンを選択的に近接させることができ、ブロー成形品の所定の部分に厚肉部と薄肉部を形成することができる。
請求項3の本発明は、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる方法は、パリソンの一部をブロー成形割型のキャビティー面のコーナー部に当接させた後、吸引孔からパリソンを吸引して、キャビティーに近接させるブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項3の本発明では、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる方法は、パリソンの一部をブロー成形割型のキャビティー面のコーナー部に当接させた後、吸引孔からパリソンを吸引して、キャビティーに近接させる。このため、パリソンとブロー成形割型のキャビティー面のコーナー部とで、キャビティー面の部分を塞いで、パリソンを吸引し易く、確実にパリソンを吸引して、キャビティーに近接させることができる。
請求項4の本発明は、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる方法は、一方のブロー成形割型のキャビティーの面に連通する吹出し孔から空気を吹出して、他方のブロー成形割型のパリソンをキャビティーの他方の面に近接させるブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項4の本発明では、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させる方法は、一方のブロー成形割型のキャビティーの面に連通する吹出し孔から空気を吹出して、他方のブロー成形割型のパリソンをキャビティーの他方の面に近接させる。このため、吹出し孔から空気を吹出してキャビティーの所定の部分にパリソンを選択的に近接させることができ、ブロー成形品の所定の部分に厚肉部と薄肉部を形成することができる。
請求項5の本発明は、ブロー成形品は、長手方向の断面において直径が異なり、直径の大きな部分を形成するパリソンをブロー成形割型のキャビティーに近接させるブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項5の本発明では、ブロー成形品は、長手方向の断面において直径が異なり、直径の大きな部分を形成するパリソンをブロー成形割型のキャビティーに近接させる。このため、ブロー成形品の直径が変化しても、ブロー成形品の肉厚は変化しないブロー成形品を得ることができる。
請求項6の本発明は、ブロー成形品の形状は、パイプ状であり、ブロー成形品を成形する上記パリソンは、パリソンの径方向の断面において肉厚が変化し、パリソンの径方向の断面において厚肉側を外側にして、内側を薄肉側にしてパリソンを曲げるブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項6の本発明では、ブロー成形品の形状は、パイプ状であり、ブロー成形品を成形する上記パリソンは、パリソンの径方向の断面において肉厚が変化し、パリソンの径方向の断面において厚肉側を外側にして、内側を薄肉側にしてパリソンを曲げる。このため、ブロー成形品を湾曲させるときに、湾曲時に引張られる部分を厚肉にして、圧縮される部分を薄肉にすることができる。そして、パリソンの径方向の断面において厚肉側を外側にして、内側を薄肉側にしてパリソンを曲げる。このため、ブロー成形品の曲げられた外側は引張られて肉厚が減少して、内側は圧縮されて肉厚が増加しても、曲げ加工後は、全体として均一な肉厚にすることができる。
請求項7の本発明は、ブロー成形品の形状は、パイプ状であり、ブロー成形品を成形するパリソンの凸部は、パリソンの径方向の断面において凸部が変化して、ブロー成形品の径方向に波形凸部又は湾曲凸部を形成し、波形凸部又は湾曲凸部を形成した側を外側にしてパリソンを曲げるブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項7の本発明では、ブロー成形品の形状は、パイプ状であり、ブロー成形品を成形するパリソンの凸部は、パリソンの径方向の断面において凸部が変化して、ブロー成形品の径方向に波形凸部又は湾曲凸部を形成し、波形凸部又は湾曲凸部を形成した側を外側にしてパリソンを曲げる。このため、曲げられた外側が引張られても、波形凸部又は湾曲凸部が伸びて、曲げ加工後は、ブロー成形品の肉厚を均一にすることができる。
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、ブロー成形割型のキャビティーが開かれた部分にパリソンを位置し、パリソンの一部をキャビティーの一部に近接させ、その後、ブロー成形割型を閉じて、パリソンの一部とキャビティーの一部の間の距離を変えて、パリソンを膨張させて、ブロー成形品の肉厚又は凸部の形成を制御したため、1個のブロー成形品の中で、厚肉部と薄肉部を同時に形成することができ、又は、凸部を有するブロー成形品を容易に製造することができる。
本発明の第1〜第5の実施の形態について、図1〜図21に基づき説明する。
まず、第1の実施の形態について、図1〜図11に基づき説明する。第2〜第5の実施の形態については後述する。
図1は、本発明の第1の実施の形態により成形されたブロー成形品1の断面図である。ブロー成形品1は、中空状に形成され、大径部6と小径部7を有している。従来のブロー成形品と異なり、肉厚は大径部6と小径部7は略同じに成形することができる。
まず、第1の実施の形態について、図1〜図11に基づき説明する。第2〜第5の実施の形態については後述する。
図1は、本発明の第1の実施の形態により成形されたブロー成形品1の断面図である。ブロー成形品1は、中空状に形成され、大径部6と小径部7を有している。従来のブロー成形品と異なり、肉厚は大径部6と小径部7は略同じに成形することができる。
図2に示すように、本発明の第1の実施の形態において使用されるブロー成形金型10は、2個のブロー成形割型11の間にブロー成形品1を成形するキャビティー12が形成されている。キャビティー12は、ブロー成形品1の大径部6を形成するキャビティー大室13と、ブロー成形品1の小径部7を形成するキャビティー小室14を有している。
キャビティー大室13に連通する吸引孔18が形成されている。本実施の形態では、ブロー成形金型10は、2個のブロー成形割型11に分割されるが、ブロー成形品1の大きさによっては、3個以上に分割することもできる。
ブロー成形金型10を使用したブロー成形品1の成形方法について、まず、キャビティー大室13を使用してブロー成形品1の大径部6を成形する方法を、図3〜図7に基づき説明し、その後、キャビティー小室14を使用してブロー成形品1の小径部7を成形する方法を、図8〜図11に基づき説明する。図3〜図7は、図2のA−A線に沿った断面図であり、図8〜図11は、図2のB−B線に沿った断面図である。ブロー成形品1の大径部6と小径部7は、同じパリソン8から同時に成形される。
まず、図3に示すように、ブロー成形割型11を開いて、その間にパリソン8を導入する。パリソン8は、キャビティー大室13よりも大きなものが使用される。
その後、図4に示すように、矢印の方向にブロー成形割型11を少し閉じる。そのとき、パリソン8の外周にブロー成形割型11のキャビティー13面のコーナー部15を当接させる。これにより、キャビティー大室13は、パリソン8とコーナー部15で密閉することができる。
その後、図4に示すように、矢印の方向にブロー成形割型11を少し閉じる。そのとき、パリソン8の外周にブロー成形割型11のキャビティー13面のコーナー部15を当接させる。これにより、キャビティー大室13は、パリソン8とコーナー部15で密閉することができる。
図5に示すように、パリソン8をキャビティー13面のコーナー部15に当接させた後、吸引孔18から空気を吸引して、パリソン8を吸引して、キャビティー大室13に近接させる。このとき、パリソン8とブロー成形割型11のキャビティー大室13面のコーナー部15とで、キャビティー大室13を塞いでいるため、パリソン8を吸引し易く、確実にパリソン8を吸引して、キャビティー大室13に近接させることができる。
次に、図6に示すように、ブロー成形割型11を閉じて、パリソン8をキャビティー大室13のコーナー部15で挟持する。そのとき、パリソン8のキャビティー大室13の外の部分はパリソン切断部9となり、ブロー成形後に切除される。このとき、パリソン8は、キャビティー大室13の内面に近接することができる。
パリソン8をキャビティー大室13のコーナー部15で挟持した後は、図7に示すように、パリソン8内部に空気を吹き込み、パリソン8をキャビティー大室13に密着させて成形する。このとき、パリソン8は、予めキャビティー大室13の面に近接しているため、空気が吹き込まれてから膨張する量が少なく、パリソン8が引き延ばされて、パリソン8の肉厚が大きく減少することがない。
次に、キャビティー小室14を使用してブロー成形品1の小径部7を成形する方法を、図8〜図11に基づき説明する。
図8に示すように、ブロー成形割型11を開いて、その間にパリソン8を導入する。パリソン8は、キャビティー小室14よりも大きなものが使用され、キャビティー大室13の部分に使用されるものと連続しており、同じ大きさである。
図8に示すように、ブロー成形割型11を開いて、その間にパリソン8を導入する。パリソン8は、キャビティー小室14よりも大きなものが使用され、キャビティー大室13の部分に使用されるものと連続しており、同じ大きさである。
その後、図9に示すように、矢印の方向にブロー成形割型11を少し閉じる。
更に、図9に示すように、パリソン8をキャビティー小室14面のコーナー部15に当接させる。キャビティー小室14の部分では、吸引孔18が形成されていないため、パリソン8の吸引は行われない。
更に、図9に示すように、パリソン8をキャビティー小室14面のコーナー部15に当接させる。キャビティー小室14の部分では、吸引孔18が形成されていないため、パリソン8の吸引は行われない。
次に、図10に示すように、ブロー成形割型11を閉じて、パリソン8をキャビティー小室14のコーナー部15で挟持する。そのとき、パリソン8のキャビティー小室14の外の部分はパリソン切断部9となり、ブロー成形後に切除される。このとき、キャビティー小室14が小さいので、キャビティー小室14とパリソン8との距離と、キャビティー大室13とパリソン8との距離とは、ほぼ同じにすることができる。
パリソン8をキャビティー大室13のコーナー部15で挟持した後は、図11に示すように、パリソン8内部に空気を吹き込み、パリソン8をキャビティー小室14に密着させて成形する。このとき、パリソン8は、キャビティー大室13の部分でパリソン8がキャビティー大室13の面に近接する距離と、キャビティー小室14の部分でパリソン8がキャビティー小室14の面に近接している距離はほぼ同じであるため、パリソン8に空気が吹き込まれて膨張する量は、キャビティー小室14とキャビティー大室13の部分はほぼ同じとなる。このため、図1に示すように、ブロー成形品1の大径部6と小径部7の肉厚を同じにすることができる。
次に図12と図13に基づき、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態では、ブロー成形品1の形状は、パイプ状であり、曲げ加工する部分が厚肉に形成されている。
第2の実施の形態では、ブロー成形割型11の一方にのみ吸引孔18が形成されている。パリソン8はブロー成形割型11に挟持された後に、吸引孔18により吸引されるため、吸引孔18が形成されているブロー成形割型11のキャビティー12面に近接する。
第2の実施の形態では、ブロー成形割型11の一方にのみ吸引孔18が形成されている。パリソン8はブロー成形割型11に挟持された後に、吸引孔18により吸引されるため、吸引孔18が形成されているブロー成形割型11のキャビティー12面に近接する。
その後、第1の実施の形態における図10と同様に、パリソン8はブロー成形金型10のブロー成形割型11に挟持されて、パリソン切断部9はキャビティー12の外側に切除される。
更に、パリソン8内に空気を吹き込み、ブロー成形すると、パリソン8のキャビティー12面から離れている側(図12における右側)は、膨張量が大きく、キャビティー12面に近接している側(図12における左側)は、膨張量が小さい。
更に、パリソン8内に空気を吹き込み、ブロー成形すると、パリソン8のキャビティー12面から離れている側(図12における右側)は、膨張量が大きく、キャビティー12面に近接している側(図12における左側)は、膨張量が小さい。
このため、ブロー成形品1の肉厚は、図13に示すように、薄肉部3(図13における右側)と厚肉部2(図13における左側)が形成されることとなる。
そして、このブロー成形品1のパリソン8の径方向の断面において厚肉部2を外側にして、内側を薄肉部3にして曲げると、ブロー成形品1の曲げられた厚肉部2は引張られて肉厚が減少して、薄肉部3は圧縮されて肉厚が増加しても、全体として均一な肉厚にすることができる。
そして、このブロー成形品1のパリソン8の径方向の断面において厚肉部2を外側にして、内側を薄肉部3にして曲げると、ブロー成形品1の曲げられた厚肉部2は引張られて肉厚が減少して、薄肉部3は圧縮されて肉厚が増加しても、全体として均一な肉厚にすることができる。
次に図14に基づき、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態では、本発明の第2の実施の形態と同様に、ブロー成形品1の形状は、パイプ状であり、曲げ加工する部分が厚肉に形成されている。
第3の実施の形態では、ブロー成形割型11の一方にのみ吹出し孔19が形成されている。パリソン8はブロー成形割型11に挟持された後に、吹出し孔19から吹出された空気により、吹出し孔19が形成されているブロー成形割型11と反対のブロー成形割型11のキャビティー12面に近接する。
第3の実施の形態では、ブロー成形割型11の一方にのみ吹出し孔19が形成されている。パリソン8はブロー成形割型11に挟持された後に、吹出し孔19から吹出された空気により、吹出し孔19が形成されているブロー成形割型11と反対のブロー成形割型11のキャビティー12面に近接する。
第2の実施の形態にと同様に、パリソン8はブロー成形金型10のブロー成形割型11に挟持されて、パリソン切断部9はキャビティー12の外側に切除される。
その後、パリソン8内に空気を吹き込み、ブロー成形すると、パリソン8のキャビティー12面から離れている側(図14における右側)は、膨張量が大きく、キャビティー12面に近接している側(図14における左側)は、膨張量が小さい。
その後、パリソン8内に空気を吹き込み、ブロー成形すると、パリソン8のキャビティー12面から離れている側(図14における右側)は、膨張量が大きく、キャビティー12面に近接している側(図14における左側)は、膨張量が小さい。
このため、ブロー成形品1の肉厚は、第2の実施の形態と同様に、図13に示すように、薄肉部3(図13における上側)と厚肉部2(図13における下側)が形成されることとなる。そして、第2の実施の形態と同様に、このブロー成形品1のパリソン8の径方向の断面において厚肉部2を外側にして、内側を薄肉部3にして曲げると、ブロー成形品1の曲げられた厚肉部2は引張られて肉厚が減少して、薄肉部3は圧縮されて肉厚が増加しても、全体として均一な肉厚にすることができる。
次に図15〜図18に基づき、本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態では、ブロー成形品1の形状は、第2及び第3の実施の形態と同様に、パイプ状であり、曲げ加工する部分が厚肉に形成されている。
第4の実施の形態では、図15に示すように、ブロー成形金型10のブロー成形割型11は開いて、その開いた間にパリソン8が流下する。
第4の実施の形態では、図15に示すように、ブロー成形金型10のブロー成形割型11は開いて、その開いた間にパリソン8が流下する。
ブロー成形割型11の一方には、スライドコア20が設けられている。スライドコア20の表面には空気を吸引する第1の実施の形態と同様な吸引孔18が形成されている。
次に、図16に示すように、ブロー成形割型11が若干閉まるとともに、スライドコア20は、ブロー成形割型11から出るようにスライドして、パリソン8に当接する。当接後、スライドコア20の吸引孔18でパリソンを吸引する。
次に、図16に示すように、ブロー成形割型11が若干閉まるとともに、スライドコア20は、ブロー成形割型11から出るようにスライドして、パリソン8に当接する。当接後、スライドコア20の吸引孔18でパリソンを吸引する。
更に、図17に示すように、パリソン8を吸引したままスライドコア20はブロー成形金型10内に引っ込むようにスライドした後に、ブロー成形割型11を閉じる。そうすると、図18に示すように、パリソン8は、ブロー成形割型11の一方側に吸着したままとなる。その後、パリソン8内に空気を吹き込み、ブロー成形すると、パリソン8のキャビティー12面から離れている側(図18における右側)は、膨張量が大きく、キャビティー12面に近接している側(図18における左側)は、膨張量が小さい。
このため、ブロー成形品1の肉厚は、第2の実施の形態と同様に、図13に示すように、薄肉部3(図13における右側)と厚肉部2(図13における左側)が形成されることとなる。そして、第2の実施の形態と同様に、このブロー成形品1のパリソン8の径方向の断面において厚肉部2を外側にして、内側を薄肉部3にして曲げると、ブロー成形品1の曲げられた厚肉部2は引張られて肉厚が減少して、薄肉部3は圧縮されて肉厚が増加しても、全体として均一な肉厚にすることができる。
次に図19と図20に基づき、本発明の第5と第6の実施の形態について説明する。本発明の第5の実施の形態では、ブロー成形品1の形状は、第2乃至第4の実施の形態と同様に、パイプ状であり、曲げ加工する部分に凸部5が形成されている。
第5の実施の形態では、図19に示すように、ブロー成形品1は、厚肉部2の代わりに円弧状の凸部5が形成されている。第6の実施の形態では、図20に示すように、ブロー成形品1は、厚肉部2の代わりに断面が波状の凸部5aが形成されている。
第5の実施の形態では、図19に示すように、ブロー成形品1は、厚肉部2の代わりに円弧状の凸部5が形成されている。第6の実施の形態では、図20に示すように、ブロー成形品1は、厚肉部2の代わりに断面が波状の凸部5aが形成されている。
そして、第2の実施の形態と同様に、このブロー成形品1のパリソン8の径方向の断面において円弧状の突出部5又は波状の突出部5aを外側にして曲げると、ブロー成形品1の曲げられた突出部5又は凸部5aは引張られて突出部5が伸びて、断面形状が円形となり、全体として均一な肉厚にすることができる。
1 ブロー成形品
2 厚肉部
3 薄肉部
8 パリソン
10 ブロー成形金型
11 ブロー成形割型
12 キャビティー
18 吸引孔
19 吹出し孔
20 スライドコア
2 厚肉部
3 薄肉部
8 パリソン
10 ブロー成形金型
11 ブロー成形割型
12 キャビティー
18 吸引孔
19 吹出し孔
20 スライドコア
Claims (7)
- ブロー成形金型を使用して、パリソンから成形するブロー成形方法において、
上記ブロー成形金型は、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面に上記ブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、
上記ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、上記ブロー成形割型のキャビティーが開かれた部分に上記パリソンを位置し、上記パリソンの一部を上記キャビティーの一部に近接させ、
その後、上記ブロー成形割型を閉じて、上記パリソンの一部と上記キャビティーの一部の間の距離を、他の上記パリソンの部分と上記キャビティーの部分の間の距離と変えて、上記パリソンを膨張させて、ブロー成形品の肉厚又は凸部の形成を制御することを特徴とするブロー成形品のブロー成形方法。 - 上記パリソンの一部を上記キャビティーの一部に近接させる方法は、上記キャビティーの一部に連通する吸引孔が形成され、該吸引孔から上記パリソンの一部を吸引して、上記キャビティーに近接させる請求項1に記載のブロー成形品のブロー成形方法。
- 上記パリソンの一部を上記キャビティーの一部に近接させる方法は、上記パリソンの一部を上記ブロー成形割型のキャビティー面のコーナー部に当接させた後、上記吸引孔から上記パリソンを吸引して、上記キャビティーに近接させる請求項2に記載のブロー成形品のブロー成形方法。
- 上記パリソンの一部を上記キャビティーの一部に近接させる方法は、一方の上記ブロー成形割型の上記キャビティーの面に連通する吹出し孔から空気を吹出して、他方の上記ブロー成形割型の上記パリソンを上記キャビティーの他方の面に近接させる請求項1に記載のブロー成形品のブロー成形方法。
- 上記ブロー成形品は、長手方向の断面において直径が異なり、直径の大きな部分を形成する上記パリソンを上記ブロー成形割型の上記キャビティーに近接させる請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品のブロー成形方法。
- 上記ブロー成形品の形状は、パイプ状であり、上記ブロー成形品を成形する上記パリソンは、上記パリソンの径方向の断面において肉厚が変化し、上記パリソンの径方向の断面において厚肉側を外側にして、内側を薄肉側にして上記パリソンを曲げる請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品のブロー成形方法。
- 上記ブロー成形品の形状は、パイプ状であり、上記ブロー成形品を成形する上記パリソンの凸部は、上記パリソンの径方向の断面において凸部が変化して、上記ブロー成形品の径方向に波形凸部又は湾曲凸部を形成し、波形凸部又は湾曲凸部を形成した側を外側にして曲げる請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品のブロー成形方法。
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