JP3203971U - プラスチックプリフォーム - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロー成形に使用されるプラスチックプリフォームを提供する。【解決手段】プラスチックプリフォームは、中空のプリフォーム1であり、且つ長形状のボディ部11及びヘッド部12を備える。ボディ部11は一端が閉鎖されると共に他端にはヘッド部12を有し、ボディ部11内には空間13を有し、ヘッド部12は空間に連通される開口部14を含む。ボディ部11の外周部111は平坦を呈する表面であると共に製品の標示に用いられる貼り紙が貼設され、且つボディ部11は空間内の内周部112に複数のリブ15を有する。各リブ15は空間内に突出されると共にボディ部11に延伸され、成形されるプリフォーム1の縦方向の構造強度が補強される。【選択図】図1

Description

本考案は、ブロー成形に使用されるプラスチックプリフォームに関する。
従来のプラスチックのプリフォーム91は、そのヘッド部911が固定されて前記ボディ部912が金型92内に延設され(図9参照)、ブロー成形が行われた後に冷却され、前記プリフォーム91が図10に示すようにボトル93に成形される。前述のボトル93の外周部931は前記金型92のキャビティ型921の形状に従って凹凸構造に成形され、且つ対応して突出される部分には横方向の環状リブ932が形成され、前記ボトル93は成形後に外周部931に製品の標示に用いられる貼り紙(図示せず)が貼設され、且つ通常では平坦な箇所或いはボトル93の外周部931全体の周りに貼設される。
しかしながら、前述した従来のプリフォームでは、すなわち、前述のプリフォーム91によりブロー成形されるボトル93は、外周部931が凹凸構造になるため、環状リブ932により前記ボトル93に対して横方向の構造強度の補強効果が与えられる。このため、貼設される貼り紙は主に対応する突起箇所の表面に貼着されて固定されるが、対応する凹む箇所の部位が跨がれて隙間ができ、これにより外周部931の表面に貼着される貼り紙の貼着が不確実になり、剥がれ易くなる問題が発生した。
このほか、成形されるボトル93は、その外周部931の凹凸構造は環状リブ932によりボトル93に対して横方向の構造強度の補強効果が提供されるが、但し、縦方向に圧力を受けた場合、縦方向の強度には良好な支持力が提供されないため、縦方向に圧力を受けると変形し易くなる問題が発生した。
そこで、本考案者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本考案の提案に到った。
本考案は、以上の従来技術の課題を解決する為になされたものである。即ち、本考案の目的は、プラスチックプリフォームを提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するための本考案は、本考案に係るプラスチックプリフォームは、中空のプリフォームが長形状を呈するボディ部及びヘッド部を備え、前記ボディ部は一端が閉鎖されると共に他端には前記ヘッド部を有し、前記ボディ部内には空間を有し、前記ヘッド部は前記空間に連通される開口部を含み、前記ボディ部の外周部は平坦を呈する表面であり、且つ前記ボディ部は前記空間内の内周部に複数のリブを有し、各前記リブは前記空間内に突出されると共に前記ボディ部に延伸されることを特徴とする。
請求項2に記載のプラスチックプリフォームは請求項1において、各前記リブは共に前記内周部に前記ボディ部の長さ方向に沿って直線的に延伸され、且つ各前記リブは等間隔に環状に配列される。
請求項3に記載のプラスチックプリフォームは請求項1において、各前記リブは前記内周部に前記ボディ部の長さ方向に沿って斜めに延伸される。
請求項4に記載のプラスチックプリフォームは請求項1において、各前記リブが延伸される長さは前記ボディ部の長さに等しい。
請求項5に記載のプラスチックプリフォームは請求項1において、各前記リブの延伸される長さは前記ボディ部の長さより短い。
本考案によれば、成形される製品の外周部の表面が平坦になり、製品の標示に用いられる貼り紙が密着されて隙間無く貼着されるため、貼り紙が外周部に確実に固定されて剥がれなくなる。また、内周部の複数のリブにより成形された製品に縦方向の構造強度の補強が提供され、圧力を受けても変形しにくくなる。
本考案の第1実施形態に係るプリフォームを示す外観斜視図である。 本考案の第1実施形態に係るプリフォームを示す上面の構成図である。 本考案の第1実施形態に係るプリフォームが金型に位置決めされる断面構成図である。 本考案の第1実施形態に係るプリフォームが金型に吹込み成形法によりボトルとなる断面構成図である。 本考案の第1実施形態に係るプリフォームが図9及び図10に示す金型に、吹込み成形法によりボトルとなる断面構成図である。 本考案の第2実施形態に係るプリフォームを示す外観斜視図である。 本考案の第2実施形態に係るプリフォームを示す上面の構成図である。 本考案の第2実施形態に係るプリフォームが金型に吹込み成形法によりボトルとなる断面構成図である。 従来のプリフォームが金型に位置決めされる断面構成図である。 従来のプリフォームが金型に吹込み成形法によりボトルとなる断面構成図である。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
実施形態
(第1実施形態)
まず、本考案のプラスチックプリフォームを図1及び図2を参照して説明する。中空のプリフォーム1は、ボディ部11及びヘッド部12を備え、前記ボディ部11は長形状を呈し、前記ボディ部11の一端は閉鎖され、且つ他端には前記ヘッド部12を有する。前記ボディ部11内には空間13を有し、前記ヘッド部12は前記空間13に連通される開口部14を含み、前記ボディ部11の外周部111は平坦を呈する表面であり、且つ前記ボディ部11は前記空間13内の内周部112に複数のリブ15を有する。各前記リブ15は前記空間13内に突出されると共にボディ部11に延伸される。
さらに、本実施形態の複数のリブ15は共に前記内周部112が前記ボディ部11の長さ方向に沿って直線的に延伸され、且つ複数のリブ15は等間隔で環状に配列され、各前記リブ15の延伸される長さは前記ボディ部11の長さに等しい。
続いて、図3乃至図4に示すように、本実施形態のプリフォーム1は金型2内でブロー成形される際に、前記プリフォーム1のヘッド部12が固定されると共に前記ボディ部11が金型2のキャビティ型21の中に延入され、その後ブロー成形により前記プリフォーム1のボディ部11が前記金型2のキャビティ型21に沿って製品のボトル3として成形される。この際、前記ボトル3の外周部はキャビティ型21の内輪郭に対応されて平坦な表面31となり、且つ前記ボトル3内では前述のリブ15がブロー成形を経た後に縦方向リブ32を有する。これにより、前記ボトル3の表面31が平坦になって凹凸構造が無くなるため、製品の標示に用いられる貼り紙が前記ボトル3の表面31に密着して貼設され、且つ縦方向リブ32の形成により、前記ボトル3が十分な縦方向の構造強度を有するため、ボトル3が圧力を受けると変形し易くなる問題が回避される。
なお、本実施形態に係るプリフォーム1は従来の金型92内でブロー成形を行う際に、ブロー成形されるボトル4は、その表面41が凹凸構造になることで横方向の補強効果を有するのみならず、前記ボトル4内には各リブ15に従って成形される縦方向リブ42を有するため、前記ボトル3は縦方向及び横方向に更に好ましい構造強度を有し、前記ボトル3が圧力を受けて変形し易くなる問題が回避される(図5参照)。
(第2実施形態)
当然ながら、本考案には多くの実施例が存在するが、それらの間には些細な変化を有するのみである。本考案の第2実施形態の構成を図6から図7に示す。プリフォーム5は第1実施形態と同様にボディ部51及びヘッド部52を備え、前記ボディ部51内には空間53を有し、前記ヘッド部52は開口部54を含み、前記ボディ部51の外周部511は平坦を呈する表面である。第1実施形態との主な差異は、各前記リブ55は前記内周部512が前記ボディ部51の長さ方向に沿って斜めに延伸され、且つ各前記リブ55が延伸される長さが前記ボディ部51の長さより短い点である。図8に示すように、本実施形態に係るプリフォーム5により成形されるボトル6は、同様に平坦な表面61を有し、且つ複数のリブ55により形成される補強用リブ62を備え、各前記リブ55は前記ボディ部51の部分の長さにより各前記補強用リブ62が前記ボトル6内に成形される。従来の成形されるボトルは内部に補強用リブ62が無いのに比べると、好ましい構造強度を有し、且つ第1実施形態と同様に平坦な表面61により製品の標示に用いられる貼り紙が密着して貼着されるため、第1実施形態と同じ効果を達成させる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
(従来の部分)
91 プリフォーム
911 ヘッド部
912 ボディ部
92 金型
93 ボトル
931 外周部
932 環状リブ
(本考案の部分)
1 プリフォーム
11 ボディ部
111 外周部
112 内周部
12 ヘッド部
13 空間
14 開口部
15 リブ
2 金型
21 キャビティ型
3 ボトル
31 表面
32 縦方向リブ
4 ボトル
41 表面
42 縦方向リブ
5 プリフォーム
51 ボディ部
511 外周部
512 内周部
52 ヘッド部
53 空間
54 開口部
55 リブ
6 ボトル
61 表面
62 補強用リブ

Claims (5)

  1. 中空のプリフォームが長形状を呈するボディ部及びヘッド部を備え、前記ボディ部は一端が閉鎖されると共に他端は前記ヘッド部を有し、前記ボディ部内は空間を有し、前記ヘッド部は前記空間に連通される開口部を含み、前記ボディ部の外周部は平坦を呈する表面であり、且つ前記ボディ部は前記空間内の内周部に複数のリブを有し、各前記リブは前記空間内において突出されると共に前記ボディ部に延伸されることを特徴とするプラスチックプリフォーム。
  2. 各前記リブは前記内周部において前記ボディ部の長さ方向に沿って直線的に延伸され、且つ各前記リブは等間隔に環状に配列されることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックプリフォーム。
  3. 各前記リブは前記内周部において前記ボディ部の長さ方向に沿って斜めに延伸されることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックプリフォーム。
  4. 各前記リブが延伸される長さは前記ボディ部の長さに等しいことを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックプリフォーム。
  5. 各前記リブの延伸される長さは前記ボディ部の長さより短いことを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックプリフォーム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016398A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 ポーラ化成工業株式会社 エアゾール用容器及びプリフォーム

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