JP2018016398A - エアゾール用容器及びプリフォーム - Google Patents

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Abstract

【課題】噴射ガスの注入により内層体を外層体から確実に剥離させて規定量の噴射ガスを充填可能なエアゾール用容器及びブロー成形により当該エアゾール用容器に成形可能なプリフォームを提供する。【解決手段】外層体2の内面に、周方向に等間隔に並び、口部4の開口端に開口し、軸方向に向けて全高の上下方向中間位置よりも下方側であって前記底部に達しない位置にまで延びるとともに溝幅が隣り合う噴射ガス充填路11の間隔よりも狭い少なくとも3本の溝状の噴射ガス充填路11を設けたエアゾール用容器1及び外側プリフォーム体22の内面に、周方向に等間隔に並び、口部24の開口端に開口し、軸方向に向けて全高の上下方向中間位置よりも下方側であって前記底部に達しない位置にまで延びるとともに溝幅が隣り合う噴射ガス充填路形成用溝31の間隔よりも狭い少なくとも3本の噴射ガス充填路形成用溝31を設けたプリフォーム21。【選択図】図1

Description

本発明は、筒状の口部と該口部に連なる筒状の胴部と該胴部の下端に連なる底部とを備えたボトル形状のエアゾール用容器及びブロー成形により当該エアゾール用容器に成形可能な合成樹脂製のプリフォームに関する。
従来から、整髪剤等の化粧料や害虫駆除剤等の薬剤などの液状の内容物を噴射剤とともに容器に収容したエアゾール製品が広く利用されている。エアゾール製品は、内容物とともに高圧(大気圧よりも高い圧力)噴射ガスが充填されたエアゾール用容器の口部にバルブ機構付きのキャップが装着された構成を有し、バルブ機構に設けられたステムを押し込み操作することにより噴射ガスの圧力によって内容物を当該ステムから噴出させることができる。
例えば特許文献1には、二重構造のプリフォームをブロー成形することにより外ボトルと減容変形自在の内ボトルとを有する二重構造に形成されたエアゾール用容器の口部にバルブ機構を備えたキャップが装着された構成を有し、内ボトルの内部に液状の内容物が充填されるとともに外ボトルと内ボトルとの間に噴射ガスが高圧で充填されたエアゾール製品が記載されている。
特開2011−251710号公報
上記従来のエアゾール製品では、二重構造とされたエアゾール用容器の外ボトルと内ボトルとの間に噴射ガスを充填するために、外ボトルの口部の内面に当該口部の開口端に開口するとともに軸方向に延びる溝状の噴射ガス充填路を設けるようにしている。
しかしながら、上記従来のエアゾール製品では、噴射ガス充填路を外ボトルの口部の内面に1本のみを設けるようにしており、しかも、当該噴射ガス充填路を口部の範囲内にのみ設けるようにしているので、エアゾール用容器として二重構造のプリフォームをブロー成形することにより形成された積層剥離タイプのものを用いた場合では、噴射ガス充填路から噴射ガスを注入しても、内ボトルを外ボトルの内面から剥離することができない部分が生じて、当該容器内に規定量の噴射ガスを充填することができない場合があるという懸念があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴射ガスの注入により内層体を外層体から確実に剥離させて規定量の噴射ガスを充填可能なエアゾール用容器及びブロー成形により当該エアゾール用容器に成形可能なプリフォームを提供することにある。
本発明のエアゾール用容器は、筒状の口部と該口部に連なる筒状の胴部と該胴部の下端に連なる底部とを備えたボトル形状のエアゾール用容器であって、前記エアゾール用容器の外殻を構成する外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体と、前記外層体の内面に周方向に等間隔に並べて設けられ、それぞれ前記口部の開口端に開口するとともに軸方向に延びる少なくとも3本の溝状の噴射ガス充填路とを有し、それぞれの前記噴射ガス充填路の溝幅が隣り合う前記噴射ガス充填路との間隔よりも狭くなっているとともに、それぞれの前記噴射ガス充填路が前記エアゾール用容器の全高の上下方向中間位置よりも下方側であって前記底部に達しない位置にまで延びていることを特徴とする。
本発明のプリフォームは、筒状の口部と該口部に連なる筒状の胴部と該胴部の下端に連なる底部とを備え、ブロー成形により所定形状のエアゾール用容器に成形される合成樹脂製のプリフォームであって、前記プリフォームの外殻を構成する外側プリフォーム体と、前記外側プリフォーム体とは別体に形成され、該外側プリフォーム体の内側に重ねて配置されて該外側プリフォーム体の内面を覆う内側プリフォーム体と、前記外側プリフォーム体の内面に周方向に等間隔に並べて設けられ、それぞれ前記口部の開口端に開口するとともに軸方向に延びる少なくとも3本の噴射ガス充填路形成用溝とを有し、それぞれの前記噴射ガス充填路形成用溝の溝幅が隣り合う前記噴射ガス充填路形成用溝との間隔よりも狭くなっているとともに、それぞれの前記噴射ガス充填路形成用溝が前記プリフォームの全高の上下方向中間位置よりも下方側であって前記底部に達しない位置にまで延びていることを特徴とする。
本発明のプリフォームは、上記構成において、前記噴射ガス充填路形成用溝が一定の溝幅で軸方向に延びているのが好ましい。
本発明のプリフォームは、上記構成において、前記内側プリフォーム体の開口端に形成されたフランジが前記外側プリフォーム体の開口端の内周側に形成された環状溝に配置されているのが好ましい。
本発明によれば、噴射ガスの注入により内層体を外層体から確実に剥離させて規定量の噴射ガスを充填可能なエアゾール用容器及びブロー成形により当該エアゾール用容器に成形可能なプリフォームを提供することができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール用容器の一部を切り欠いて示す正面図である。 図1におけるX−X線に沿う断面図である。 (a)は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、(b)は同B−B線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態であるプリフォームであって、(a)は同図(b)におけるY−Y線に沿う断面図であり、(b)は同プリフォームの正面視での半断面図である。 図4(a)におけるC−C線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1〜図3に示す本発明の一実施の形態であるエアゾール用容器1は、外層体2と内層体3とを備えた二重構造となっており、その外形形状は、円筒状に形成された口部4と、この口部4に丸みを帯びた湾曲状の肩部5を介して一体に連なる略円筒状の胴部6と、この胴部6の下端に一体に連なる底部7とを備えたボトル形状となっている。
このエアゾール用容器1は、バルブ機構を備えたキャップ(不図示)が口部4に装着され、内層体3の内部に液状の内容物が充填されるとともに外層体2と内層体3との間に噴射ガスが充填されることによりエアゾール製品に構成されるものである。エアゾール製品はキャップに設けられたステムが押し下げ操作されるとバルブ機構が開かれる構成となっており、ステムを押し下げ操作してバルブ機構を開くことにより噴射ガスの圧力によって内容物をステムから噴射させることができる。すなわち、内層体3は、外層体2と内層体3との間に充填された高圧の噴射ガスによりその容積を減少させる方向に加圧されているので、バルブ機構が開かれると、内層体3が噴射ガスの圧力により減容変形してその内部に収容されている内容物が押し出されてステムを通して外部に向けて噴射される。このエアゾール用容器1を用いたエアゾール製品は、例えば整髪剤等の化粧料や害虫駆除剤等の薬剤などの液状の内容物を収容する用途に用いることができる。
口部4の外層体2によって構成される部分の外周面には、その全周に亘って径方向外側に突出する突条4aが設けられている。キャップは、この突条4aに巻き締められることにより口部4に固定される。
突条4aには、当該突条4aを軸方向に沿って切り欠くように延びる一対の切欠き溝4bが設けられている。これらの切欠き溝4bは、それぞれ横断面が略矩形の溝状に形成されており、口部4の軸心を挟んで対向する位置に配置されている。このような切欠き溝4bを設けることにより、エアゾール製品が高温環境下に長時間放置される等してエアゾール用容器1の内部に充填された噴射ガスの圧力が過度に高まった場合に、口部4を一対の切欠き溝4bの部分を起点として楕円形状に変形させることができる。これにより、高圧の噴射ガスを口部4の外周面とキャップの内周面との間から逃がしてエアゾール用容器1の破裂を防止することができる。
胴部6は肩部5に対して段差を有して連ねられ、その下端側部分は徐々に縮径する形状となっている。底部7は下方に向けて円環状に突出する接地部7aと、この接地部7aの内側に口部4の側に向けて凹んで設けられた凹部7bとを備えており、接地部7aを接地させることでエアゾール用容器1を正立姿勢に配置することができるようになっている。
外層体2は、このエアゾール用容器1の外殻を構成するものであり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂材料により形成することができる。外層体2は、噴射ガスの圧力に耐え得る所定の剛性ないし強度を有する厚みないし形状に形成される。
内層体3は、例えばポリプロピレン(PP)とエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)とをブレンドした合成樹脂材料等により外層体2よりも厚みが薄い袋状に形成され、外層体2の内面に剥離可能に積層されている。内層体3の内部は口部4の開口端に連なる収容部8となっており、この収容部8に上記した整髪剤等の化粧料や害虫駆除剤等の薬剤などの液状の内容物を収納することができる。また、内層体3は、外層体2の内面から剥離することで、収容部8の容積を減少させるように減容変形することができる。
図2、図3に示すように、内層体3の開口端部分には、径方向外側に突出する円環状のフランジ9が一体に設けられている。当該フランジ9が外層体2の開口端の内周側に形成された環状溝10の下面に当接するように配置されることで、内層体3の開口端部分は外層体2の開口端部分に位置決めされた状態で固定されている。なお、口部4の開口端においては、外層体2の上端と内層体3の上端は互いに段差を生じることなく同一高さに形成されている。
外層体2の内面には、4本の噴射ガス充填路11が、エアゾール用容器1の軸心を中心とした周方向に向けて等間隔に並べて設けられている。図2、図3に示すように、噴射ガス充填路11は、それぞれ断面が周方向寸法よりも径方向寸法が小さい略矩形形の溝状に形成され、口部4の開口端に開口している。噴射ガス充填路11は、口部4の開口端から軸方向に(エアゾール用容器1の軸心を含む仮想平面に沿って)延び、図1に示すように、このエアゾール用容器1の全高の上下方向中間位置よりも下方側であって底部7に達しない位置にまで達している。ここで、エアゾール用容器1の全高とは、エアゾール用容器1を、口部4を上方とし、底部7を下方として基準面に配置したときの、当該基準面から口部4の上端までの高さのことである。なお、噴射ガス充填路11の口部4から肩部5にかけた所定範囲の部分は、当該範囲よりも下方側の部分よりも径方向寸法つまり溝の深さが深い深路部11aとなっている。また、これらの噴射ガス充填路11の周方向幅寸法つまり溝幅は、上下方向の何れの位置においても、隣り合う噴射ガス充填路11との周方向に向けた間隔よりも狭くなっている。なお、4本の噴射ガス充填路11の形状及び長さ等は何れも同一である。
本実施の形態では、外層体2の内面に4本の噴射ガス充填路11を設けるようにしているが、これに限らず、少なくとも3本の噴射ガス充填路11が設けられていれば、その本数は任意に変更可能である。また、噴射ガス充填路11は溝状に形成されていれば、その断面形状等も種々変更可能である。
口部4の開口端には、外側シール突起12と内側シール突起13が設けられている。外側シール突起12は外層体2の開口端に一体に設けられており、当該開口端に沿って噴射ガス充填路11よりも径方向外側において環状に延びている。内側シール突起13は内層体3の開口端に一体に設けられており、当該開口端に沿って噴射ガス充填路11よりも径方向内側において環状に延びている。口部4にキャップが装着されると、外側シール突起12及び内側シール突起13がキャップの内面に当接し、噴射ガス充填路11は外側シール突起12によって外気からシールされるとともに内側シール突起13によって収容部8からシールされる。
このような構成のエアゾール用容器1は、口部4を通して内層体3の収容部8に内容物を充填することができるとともに、4本の噴射ガス充填路11から外層体2と内層体3との間に高圧つまり大気圧よりも高い所定圧力の噴射ガスを充填することができる。なお、噴射ガスの充填は、口部4にキャップを装着して当該口部4にキャップを仮締めした後に、当該キャップを介して行うことができる。この場合、ガス供給機から供給される高圧の噴射ガスはキャップにおいて4系統に分離され、それぞれの噴射ガス充填路11に向けて供給される。
このとき、エアゾール用容器1には、周方向に等間隔に並べて4本の噴射ガス充填路11が設けられ、しかもこれらの噴射ガス充填路11はそれぞれ口部4の開口端からエアゾール用容器1の全高の上下方向中間位置よりも下方側であって底部7に達しない位置にまで延びているので、口部4の開口端における開口から噴射ガス充填路11に注入された噴射ガスは、周方向の4箇所において、口部4からエアゾール用容器1の全高の上下方向中間位置よりも下方に至るまでの広い範囲で外層体2と内層体3との間に向けて供給されることになる。したがって、当該広い範囲を起点として内層体3を外層体2の内面から剥離させることができるので、噴射ガスの注入により内層体3の全体を外層体2から確実に剥離させることができる。これにより、内層体3の外層体2からの剥離不良を防止して、規定量の噴射ガスを外層体2と内層体3との間に確実に充填することができる。
また、口部4と肩部5との境界部分は強く湾曲する形状のため、内層体3が外層体2から剥離しづらい部分であるが、口部4の開口端から肩部5にかかる部分に深路部11aを設けて当該部分における噴射ガス充填路11の径方向寸法を他の部分よりも大きくすることによって、より多くの噴射ガスが供給されるようにして、当該部分においても内層体3を外層体2から確実に剥離させることができる。
図4(a)は本発明の一実施の形態であるプリフォーム21の平面図であり、(b)は同プリフォーム21の正面視での半断面図である。また、図5は図4(a)におけるC−C線に沿う断面図である。
このエアゾール用容器1は、図4に示す本発明の一実施の形態である合成樹脂製のプリフォーム21をブロー成形することにより形成することができる。
プリフォーム21は、外層体2を形成する外側プリフォーム体22と、内層体3を形成する内側プリフォーム体23とを備えた二重構造となっている。
外側プリフォーム体22は外層体2と同一の材質つまりポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料により形成されており、このプリフォーム21の外殻を構成している。なお、外側プリフォーム体22は、例えば射出成形によって形成することができる。
内側プリフォーム体23は内層体3と同一の材質つまりポリプロピレン(PP)とエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)とをブレンドした合成樹脂材料等により外側プリフォーム体22よりも厚みが薄い有底筒状に形成されている。内側プリフォーム体23は外側プリフォーム体22とは別体に形成され、外側プリフォーム体22の内側に組み込まれて、外側プリフォーム体22の内面を覆うように当該外側プリフォーム体22の内側に重ねて配置されている。なお、内側プリフォーム体23は、例えば射出成形によって形成することができる。
このプリフォーム21の外形形状は、円筒状の形状を有する口部24と、この口部24に連なる円筒状の胴部25と、この胴部25の下端に連なって当該胴部25を閉塞する湾曲形状(半球形状)の底部26とを有する有底筒状(略試験管状)となっている。
口部24は、エアゾール用容器1の口部4と同様の形状に形成されている。
すなわち、図5に示すように、口部24の外側プリフォーム体22によって構成される部分の外周面には、その全周に亘って径方向外側に突出する突条24aが設けられている。また、突条24aには、当該突条4aを軸方向に沿って切り欠くように延びる一対の切欠き溝24bが設けられている。これらの切欠き溝24bは、それぞれ横断面が略矩形の溝状に形成されており、口部24の軸心を挟んで対向する位置に配置されている。
また、内側プリフォーム体23の開口端部分には径方向外側に突出する円環状のフランジ27が一体に設けられ、当該フランジ27が外側プリフォーム体22の開口端の内周側に形成された環状溝28の下面に当接するように配置されている。これにより、内側プリフォーム体23の開口端部分を、外側プリフォーム体22の開口端部分に位置決めされた状態で固定することができる。このとき、外側プリフォーム体22の内面の底部分と内側プリフォーム体23の下端との間に僅かな隙間が生じるようにして、フランジ27が環状溝28の下面に確実に接触するように構成することもできる。また、外側プリフォーム体22の胴部25に相当する部分にける内面と内側プリフォーム体23の胴部25に相当する部分における外面との間に僅かな隙間を設けた構成とすることもできる。なお、口部24の開口端においては、外側プリフォーム体22の上端と内側プリフォーム体23の上端は互いに段差を生じることなく同一高さに形成されている。
プリフォーム21の状態では、口部24と胴部25の境界は明確ではないが、口部24は、プリフォーム21がブロー成形された後においても形状が変化せず、そのまま成形後のエアゾール用容器1の口部4となる部分であり、胴部25はブロー成形によって軸方向及び径方向に延伸されて成形後のエアゾール用容器1の胴部6及び底部7の一部を形成する部分である。
外側プリフォーム体22の内面には、4本の噴射ガス充填路形成用溝31が、プリフォーム21の軸心を中心とした周方向に向けて等間隔に並べて設けられている。噴射ガス充填路形成用溝31は、それぞれ断面が周方向寸法よりも径方向寸法が小さい略矩形の溝状に形成され、口部24の開口端に開口している。噴射ガス充填路形成用溝31は、口部24の開口端から軸方向に沿って延び、このプリフォーム21の全高の上下方向中間位置よりも下方側であって底部26に達しない位置にまで達している。ここで、プリフォーム21の全高とは、プリフォーム21を、口部24を上方とし、底部26を下方として基準面に配置したときの、当該基準面から口部24の上端までの高さのことであり、プリフォーム21の軸方向長さと一致する。すなわち、噴射ガス充填路形成用溝31は、口部24の開口端から軸方向に沿って延び、プリフォーム21の軸方向中間位置よりも底部26の側であるが底部26には至らない位置にまで達している。なお、噴射ガス充填路形成用溝31の軸方向の下端位置Pは、プリフォーム21がブロー成形された後においてエアゾール用容器1の胴部6に形成される部分にある。図示する場合では、噴射ガス充填路形成用溝31の軸方向の下端位置Pは、プリフォーム21がブロー成形された後においてエアゾール用容器1の胴部6の徐々に縮径する下端側部分よりも上方側(口部4の側)にある。なお、噴射ガス充填路形成用溝31の口部24から胴部25の側に向けた所定範囲の部分は、当該範囲よりも下方側の部分よりも径方向寸法つまり溝の深さが深い深溝部31aとなっている。また、噴射ガス充填路形成用溝31は一定の周方向幅寸法つまり溝幅で軸方向に延びており、また、これらの噴射ガス充填路形成用溝31の溝幅は、上下方向の何れの位置においても、隣り合う噴射ガス充填路形成用溝31との周方向に向けた間隔よりも狭くなっている。なお、4本の噴射ガス充填路形成用溝31の形状及び長さ等は何れも同一である。
本実施の形態では、外側プリフォーム体22の内面に4本の噴射ガス充填路形成用溝31を設けるようにしているが、これに限らず、少なくとも3本の噴射ガス充填路形成用溝31が設けられて入れば、その本数は任意に変更可能である。また、噴射ガス充填路形成用溝31は溝状に形成されていれば、その断面形状等も種々変更可能である。
噴射ガス充填路形成用溝31は、その溝幅を2.0mm〜3.0mmの範囲とし、その溝の深さを0.5mm〜1.0mmの範囲とするのが好ましい。本実施の形態においては、噴射ガス充填路形成用溝31の溝幅は2.5mm、溝の深さは0.7mmである。噴射ガス充填路形成用溝31の溝幅及び溝の深さを上記範囲とすることにより、このプリフォーム21をブロー成形して形成されたエアゾール用容器1の噴射ガス充填路11を適切な形状ないし流路面積を有するものとして、当該噴射ガス充填路11から外層体2と内層体3との間に向けて噴射ガスを適正に充填することができる。
また、噴射ガス充填路形成用溝31は、その軸方向の長さを、プリフォーム21の全高すなわち軸方向長さに対して60%〜80%の範囲の長さとするのが好ましい。本実施の形態においては、噴射ガス充填路形成用溝31の軸方向の長さは、プリフォーム21の全高すなわち軸方向長さの70%の長さとなっている。噴射ガス充填路形成用溝31の軸方向の長さを上記範囲とすることにより、このプリフォーム21をブロー成形して形成されたエアゾール用容器1において、噴射ガス充填路11を胴部6の適正な位置にまで達する長さとすることができる。これにより、噴射ガス充填路11が底部7にまで達して接地部7aが部分的に薄肉化されることを防止して、接地部7aにおいてエアゾール用容器1をガタつきなく接地させることができるとともに、噴射ガスが充填されたときに当該薄肉化された部分からエアゾール用容器1が破裂することを防止して当該エアゾール用容器1の安全性を高めることができる。
口部24の開口端には、外側シール突起32と内側シール突起33が設けられている。外側シール突起32は外側プリフォーム体22の開口端に一体に設けられており、当該開口端に沿って噴射ガス充填路形成用溝31よりも径方向外側において環状に延びている。内側シール突起33は内側プリフォーム体23の開口端に一体に設けられており、当該開口端に沿って噴射ガス充填路形成用溝31よりも径方向内側において環状に延びている。なお、外側シール突起32と内側シール突起33は、それぞれエアゾール用容器1の外側シール突起12、内側シール突起13に対応するものである。
このような構成のプリフォーム21をブロー成形することにより、図1に示すエアゾール用容器1を容易に製造することができる。ブロー成形としては、加圧媒体として加圧エアーを用いるとともに延伸ロッドを用いた二軸延伸ブロー成形を採用するのが好ましいが、当該プリフォーム21を図1に示すエアゾール用容器1に成形することができれば、例えば延伸ロッドを用いないブロー成形を採用することもできる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 エアゾール用容器
2 外層体
3 内層体
4 口部
4a 突条
4b 切欠き溝
5 肩部
6 胴部
7 底部
7a 接地部
7b 凹部
8 収容部
9 フランジ
10 環状溝
11 噴射ガス充填路
11a 深路部
12 外側シール突起
13 内側シール突起
21 プリフォーム
22 外側プリフォーム体
23 内側プリフォーム体
24 口部
24a 突条
24b 切欠き溝
25 胴部
26 底部
27 フランジ
28 環状溝
31 噴射ガス充填路形成用溝
31a 深溝部
32 外側シール突起
33 内側シール突起
P 下端位置

Claims (4)

  1. 筒状の口部と該口部に連なる筒状の胴部と該胴部の下端に連なる底部とを備えたボトル形状のエアゾール用容器であって、
    前記エアゾール用容器の外殻を構成する外層体と、
    前記外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体と、
    前記外層体の内面に周方向に等間隔に並べて設けられ、それぞれ前記口部の開口端に開口するとともに軸方向に延びる少なくとも3本の溝状の噴射ガス充填路とを有し、
    それぞれの前記噴射ガス充填路の溝幅が隣り合う前記噴射ガス充填路との間隔よりも狭くなっているとともに、
    それぞれの前記噴射ガス充填路が前記エアゾール用容器の全高の上下方向中間位置よりも下方側であって前記底部に達しない位置にまで延びていることを特徴とするエアゾール用容器。
  2. 筒状の口部と該口部に連なる筒状の胴部と該胴部の下端に連なる底部とを備え、ブロー成形により所定形状のエアゾール用容器に成形される合成樹脂製のプリフォームであって、
    前記プリフォームの外殻を構成する外側プリフォーム体と、
    前記外側プリフォーム体とは別体に形成され、該外側プリフォーム体の内側に重ねて配置されて該外側プリフォーム体の内面を覆う内側プリフォーム体と、
    前記外側プリフォーム体の内面に周方向に等間隔に並べて設けられ、それぞれ前記口部の開口端に開口するとともに軸方向に延びる少なくとも3本の噴射ガス充填路形成用溝とを有し、
    それぞれの前記噴射ガス充填路形成用溝の溝幅が隣り合う前記噴射ガス充填路形成用溝との間隔よりも狭くなっているとともに、
    それぞれの前記噴射ガス充填路形成用溝が前記プリフォームの全高の上下方向中間位置よりも下方側であって前記底部に達しない位置にまで延びていることを特徴とするプリフォーム。
  3. 前記噴射ガス充填路形成用溝が一定の溝幅で軸方向に延びている、請求項2に記載のプリフォーム。
  4. 前記内側プリフォーム体の開口端に形成されたフランジが前記外側プリフォーム体の開口端の内周側に形成された環状溝に配置されている、請求項2または3に記載のプリフォーム。
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