JP2016042064A - 電力量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信装置が搭載されない場合においても、容易に密閉構造を実現することができる電力量計を提供する。
【解決手段】電力量計は電力量を計測する計量部1の下部に端子カバー2が嵌め込まれて装着され、その端子カバー2の内部に間隙防止部材3を取り付ける。間隙防止部材3は端子カバー2と計量部1に電線を繋ぐための端子部4との間隙を塞ぐ間隙防止壁となり、端子カバー2の内部に形成された取付け用の溝2aに間隙防止部材3の周縁3cが嵌め込まれて取付けられる。間隙防止部材3には、抜け止め用リブ3aと誤挿入防止用リブ3bが形成されており、抜け止め用リブ3aが端子部4の角部壁面に当接することで、間隙防止部材3の脱落を防止する。
【選択図】図2

Description

この発明は、電子式の電力量計において、特に電力量を計測する計量部が収納された筐体における間隙を防止する構造を備えた電力量計に関するものである。
従来の電子式の電力量計は電力量を計測する計量部と、この計量部に電線を接続するための端子部と、この端子部を覆う端子カバーと、必要に応じて端子カバー内に搭載される通信装置とによって構成されている。端子カバーは電力量計の内部の防塵や防滴のために密閉構造を実現するよう形成されており、かつ、内部に通信装置を搭載可能なスペースを考慮した上で設計されている。また、端子部を小型化する場合には、通信装置の搭載スペースを確保した上で端子カバーを小型化するには限界がある。その際に通信装置自体も電力量計の密閉構造を実現するための構成部品とすることができるが、通信装置が搭載されない電力量計においては、電力量計の密閉構造を実現できなくなり、風の吹上げ等によって雨や異物などが電力量計の内部に入り込んでしまうという課題があった。なお、板状部品の周縁が嵌る溝が両側に設けられた筐体に板状部品を組み込むことによって、筐体の密閉構造を実現するものが提案されている。(例えば、特許文献1)
特開2002−171078号公報
従来の通信装置が搭載されない電力量計においては、電力量計の密閉構造を実現できなくなり、風の吹上げ等によって雨や異物などが電力量計の内部に入り込んでしまうという課題があった。
この発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、通信装置が搭載されない場合においても容易に密閉構造を実現することができる電力量計を提供することを目的とする。
この発明に係る電力量計は、電力量計の端子部と、前記端子部に取付けられる端子カバーと、前記端子カバーに着脱可能に取付けられ前記端子部と前記端子カバーとの間隙を埋める板状の間隙防止部材とを備えたことを特徴とするものである。
この発明の電力量計によれば、端子カバーに着脱可能に取付けられ端子部と端子カバーとの間隙を埋める板状の間隙防止部材を備えているため、間隙防止部材によって雨や異物などが電力量計の内部に入り込んでしまうのを防止できるため、容易に密閉構造を実現することができる電力量計を得ることができる効果がある。
この発明の実施の形態1における電力量計を示す正面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計を図1のA−A断面で示す断面側面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の通信装置が搭載された状態を説明する断面側面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の取付け状態を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材を示す正面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材を示す側面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の正常取付け状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の正常取付け状態を示す断面側面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表誤挿入状態を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表誤挿入状態を説明する断面側面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の逆向き誤挿入状態を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の逆向き誤挿入状態を説明する断面側面図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表および逆向き誤挿入状態を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表および逆向き誤挿入状態を説明する断面側面図である。
以下、この発明の実施の形態について説明するが、各図において同一、または相当部分については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電力量計を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1における電力量計を図1のA−A断面で示す断面側面図、図3はこの発明の実施の形態1における電力量計の通信装置が搭載された状態を説明する断面側面図、図4はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の取付け状態を説明する斜視図、図5はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材を示す正面図、図7はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材を示す側面図、図8はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の正常取付け状態を示す斜視図、図9はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の正常取付け状態を示す断面側面図、図10はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表誤挿入状態を説明する斜視図、図11はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表誤挿入状態を説明する断面側面図、図12はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の逆向き誤挿入状態を説明する斜視図、図13はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の逆向き誤挿入状態を説明する断面側面図、図14はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表および逆向き誤挿入状態を説明する斜視図、図15はこの発明の実施の形態1における電力量計の間隙防止部材の裏表および逆向き誤挿入状態を説明する断面側面図である。
図1および図2において、電子式の電力量計は電力量を計測する計量部1の下部に端子カバー2が嵌め込まれて装着されており、その端子カバー2の内部に間隙防止部材3が取付けられている。間隙防止部材3は端子カバー2と計量部1に電線を繋ぐための端子部4との間隙を塞ぐ間隙防止壁となるものであり、端子カバー2の内部に形成された取付け用の溝2aに間隙防止部材3の周縁3cが嵌め込まれて取付けられている。間隙防止部材3には後で詳細に説明する抜け止め用リブ3aと誤挿入防止用リブ3bが形成されており、抜け止め用リブ3aが端子部4の角部壁面に当接することで、間隙防止部材3の脱落を防止する構造となっている。
ここで図3にもとづき間隙防止部材3を設ける必要性について説明する。電子式の電力量計は、図3に示すように端子カバー2の内部に通信装置5が搭載される場合と、通信装置5が搭載されない場合とがある。また、端子部4は小型化が図られ通信装置5よりも小さい寸法となっている。通信装置5が搭載される場合には、端子カバー2と端子部4との間隙は通信装置5によって塞がれているため、雨や異物などが電力量計の内部に入り込むことは無いが、通信装置5が搭載されない場合は、端子カバー2と端子部4との間隙から風の吹上げ等により、雨や異物などが電力量計の内部に入り込むこととなる。これを防止するために、通信装置5の有無により着脱可能で密閉ができる間隙防止壁となる間隙防止部材3が必要となる。この間隙防止部材3は、抜け止め用リブ3aが図4の矢印Bで示すように端子部4の角部壁面に当接するように、端子カバー2に取付けられている。このため、過大な衝撃時や経年劣化による端子カバー2との接圧が低下しても、間隙防止部材3が脱落しない構造を実現できる。また、間隙防止部材3は端子カバー2の内部に形成された溝2aに挿入するのみであり、通信装置5の有無により容易に着脱可能である。
次に図5から図7にもとづき間隙防止部材3の詳細構造を説明する。間隙防止部材3はモールド成形により複数のリブが設けられた板状に形成されており、抜け止め用リブ3aと、抜け止め用リブ3aの設けられている側の一辺の両側角部に誤挿入防止用リブ3bが形成されており、誤挿入防止用リブ3bが設けられている部分の板厚は約4mmであり、間隙防止部材3の周縁3cの板厚2mmよりも厚くすることで、間違った方向に挿入しようとすると、誤挿入防止用リブ3bが端子カバー2に設けられた溝2aに干渉して挿入できないため、誤挿入を防止することができる。また、残りの3辺の周縁3cは端子カバー2の取付け用の溝2aに嵌め込まれるようになっている。抜け止め用リブ3aが形成された面の反対面にはモールド成形時に板状部品の反りを防止するための反り防止用リブ3dが形成されている。なお、抜け止め用リブ3aについても反りを防止する効果や以下に説明する誤挿入防止の効果がある。
図8および図9は端子カバー2に間隙防止部材3が正常に取付けられた状態を示しており、端子カバー2の内部に設けられた溝2aに間隙防止部材3の周縁3cが圧入されている。また、間隙防止部材3の一辺の両側角部に設けられた誤挿入防止用リブ3bが端子カバー2の内部の溝2aの両端部分に当たることで、所定の位置で間隙防止部材3の圧入が止まる構造となっている。
図10および図11は間違えて端子カバー2に間隙防止部材3を裏表逆向きに取付けようとした状態である。この場合には、図10および図11に示すように間隙防止部材3の抜け止め用リブ3aが端子カバー2の沿面に干渉することにより、間隙防止部材3の圧入が未完全の状態で止まるため、誤挿入であることが直ぐに分かり、このような誤挿入を防止することができる。
図12および図13は間違えて端子カバー2に間隙防止部材3を誤挿入防止用リブ3bがある方から逆向きに挿入しようとした状態である。また、図14および図15は間違えて端子カバー2に間隙防止部材3を裏表逆向きで、かつ、誤挿入防止用リブ3bがある方から逆向きに挿入しようとした状態である。いずれの場合も誤挿入防止用リブ3b部分の板厚が端子カバー2の内部に設けられた溝2aの溝幅よりも厚いため、誤挿入防止用リブ
3bが端子カバー2の内部の溝2aの両端部分に干渉して挿入することができず、誤挿入を防止することができる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において実施の形態を自由に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 計量部、2 端子カバー、3 間隙防止部材、4 端子部

Claims (6)

  1. 電力量計の端子部と、前記端子部に取付けられる端子カバーと、前記端子カバーに着脱可能に取付けられ前記端子部と前記端子カバーとの間隙を埋める板状の間隙防止部材とを備えたことを特徴とする電力量計。
  2. 前記間隙防止部材には前記端子部の壁面に当接することによって脱落を防止するリブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電力量計。
  3. 前記間隙防止部材は前記端子カバーに取付ける際に誤挿入を防止する誤挿入防止構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電力量計。
  4. 前記間隙防止部材の誤挿入防止構造は前記間隙防止部材に設けられたリブによって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電力量計。
  5. 前記間隙防止部材の誤挿入防止構造は前記間隙防止部材を前記端子カバーに嵌め込む部分の板厚を変えることによって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電力量計。
  6. 前記間隙防止部材には反りを防止するリブが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電力量計。
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