JP2016041964A - 免震台 - Google Patents

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真次 松田
山本 直樹
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Abstract

【課題】低コストで、水平方向の振動と共に上下方向の振動を吸収することができ、被載置物に対して高い免震効果を与えることができる免震台を提供する。【解決手段】上面に被載置物90を載置する載置部20Aを有する荷台パネル20と、その下方に配置されたセンターパネル30と、その下方に配置されたロアーパネル40とが所定間隔を持って重なるようになっており、センターパネル30と荷台パネル20の間には、荷台パネル20に対する上下方向の振動を吸収する複数の振動吸収体50が配設されており、センターパネル30とロアーパネル40の間には、ロアーパネル40に対してセンターパネル30を水平方向に移動自在にする複数のキャスタ60が配設されている免震台10とした。【選択図】図4

Description

本発明は、上部に載置した被載置物に免震効果を与える免震台に関し、特に上下方向及び水平方向に免震効果を有する免震台に関するものである。
従来、コンピュータや美術品等の被載置物を載置する免震台が提案されている。このような免震台は、地震等で振動が生じたときに、当該振動と逆方向に移動することで、上部に載置した被載置物の振動を吸収することができるものである。その結果、当該被載置物の転倒や破損を防ぐことができるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−127673号公報
しかしながら、前記した特許文献1のような従来の免震台では、水平方向の振動は吸収できるが、上下方向の振動については、考慮していないものが多かった。そのため、被載置物が免震台に載置されていても、上下方向の振動を吸収することができず、当該上下方向の振動に基づいて被載置物が転倒し、その結果、被載置物が破損してしまう虞があった。
また、大掛かりな免震装置においては、水平方向の振動と共に上下方向の振動も吸収できるように考慮したものが提案されているが、そのような装置は大変複雑な構成となっており、比較的小さなコンピュータや美術品等の被載置物に対して使用する免震台に適用しようとすると、コストが嵩んで現実的ではない、という問題が生じていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低コストで、水平方向の振動と共に上下方向の振動を吸収することができ、被載置物に対して高い免震効果を与えることができる免震台を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、上面に被載置物を載置する載置部を有する荷台パネルと、その下方に配置されたセンターパネルと、その下方に配置されたロアーパネルとが所定間隔を持って重なるようになっており、前記センターパネルと前記荷台パネルの間には、前記荷台パネルに対する上下方向の振動を吸収する複数の振動吸収体が配設されており、前記センターパネルと前記ロアーパネルの間には、該ロアーパネルに対して前記センターパネルを水平方向に移動自在にする複数のキャスタが配設されている免震台としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、前記振動吸収体は、複数の長尺状弾性片と、該複数の長尺状弾性片をそれぞれ円弧状に撓んだ状態となるように両極部で相互に締め付け固定することで略球形のばね部を形成するための止め具と、を備える球状サスペンションからなることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明に加え、前記キャスタは、前記センターパネルに固定されて、前記ロアーパネルに対して水平方向に移動自在に当接していることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明に加え、前記センターパネルと前記荷台パネルの少なくとも一方が、2つの金属板の間に樹脂板を配設した部材で構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明に加え、前記ロアーパネルの周縁部には、前記センターパネルがニュートラル位置に位置するように付勢する複数の付勢手段が配設されており、前記センターパネルが、前記ロアーパネルに対して水平方向に移動後、複数の前記付勢手段の付勢力により前記ニュートラル位置に戻るように構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、水平方向の振動を吸収するキャスタと、上下方向の振動を吸収する振動吸収体とで、水平方向の振動と上下方向の振動の双方の振動を吸収することができ、被載置物に対して高い免震効果を与えることができる。しかも、複雑な装置を使用せずに構成されているため、低コストでより免震効果の高い免震台を提供することができる。
また、本発明の請求項2に記載の発明によれば、振動吸収体が球状サスペンションからなっているため、上下方向だけでなく斜め方向の動きも吸収することができ、三次元的な振動吸収を行うことができる。そのため、振動吸収体とキャスタとで、より複雑な振動を吸収することができ、被載置物に対してより高い免震効果を与えることができる。
また、本発明の請求項3に記載の発明によれば、キャスタが、センターパネルに固定されて、ロアーパネルに対して水平方向に移動自在に当接しているため、キャスタの配置を容易に行うことができる。
また、本発明の請求項4に記載の発明によれば、センターパネルと荷台パネルの少なくとも一方が、2つの金属板の間に樹脂板を配設した部材で構成されているため、パネルの剛性を高くすることができ、さらに、パネルの軽量化を図ることができる。
また、本発明の請求項5に記載の発明によれば、水平方向の振動を吸収するために移動したセンターパネルを、元のニュートラル位置に戻すことができるため、被載置物がずれたままにならずに元の位置に戻るようにすることができ、より利便性の高い免震台とすることができる。
本発明の実施の形態に係る免震台の上にサーバラックを載置した状態の正面図である。 図1の免震台及びサーバラックを並べた使用態様図である。 同実施の形態に係る免震台における荷台パネルの一部を除去した平面図である。 図3のA−B−C−D−E断面図である。 図4のF部拡大図である。 同実施の形態の振動吸収体を構成する長尺状弾性片の側面図である。 同実施の形態のキャスタの断面図である。 同実施の形態に係る免震台の水平方向における第1移動例を示す平面図である。 同実施の形態に係る免震台の水平方向における第2移動例を示す平面図である。 同実施の形態に係る免震台の変形例を示す断面図である。 同実施の形態の振動吸収体の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。
この実施の形態の免震台10は、図1に示すように、上面に被載置物としてのサーバラック90を載置する載置部20Aを有する荷台パネル20と、その下方に配置されたセンターパネル30と、その下方に配置されたロアーパネル40とが、所定の間隔を持って重なるようになっている。また、センターパネル30と荷台パネル20の間には、荷台パネル20に対する上下方向Pの振動を吸収する振動吸収体としての球状サスペンション50A,50Bが複数配設されており、センターパネル30とロアーパネル40の間には、ロアーパネル40に対してセンターパネル30を水平方向Qに移動自在にするキャスタとしてのボールキャスタ60が複数配設されている。そして、図2に示すように、サーバルーム等で複数の免震台10を並べて、その上にそれぞれサーバラック90を載置するようになっている。
このうち、荷台パネル20は、図3〜図5に示すように、所定の厚さを有する略方形状の板状部材であり、免震台10の上面部を構成する部材である。また、図5に示すように、荷台パネル20は、第1金属板21と第2金属板22の2つの金属板の間に樹脂板23を配設した部材で構成されており、ここでは、それぞれ厚さ1mmのアルミニウム板からなる第1金属板21と第2金属板22の間に、厚さ10mm〜15mmのプラスチックダンボール(ポリプロピレン等の材質からなり、内部にダンボールのような中空部を有するもの)からなる樹脂板23を配設し、1m/500kg以上の圧縮圧力を加えて圧着接着させたものを使用している。そして、上側の金属板21の上面が、サーバを収納するサーバラック90が載置される載置部20Aとなっている。
なお、本実施の形態では、荷台パネル20とサーバラック90の対応する複数位置にネジ孔(図示省略)が設けられており、ここにネジN1を挿通して荷台パネル20とサーバラック90とを締結して固定することで、サーバラック90を荷台パネル20の載置部20Aに安定して載置するようになっている。また、図3及び図4に示すように、荷台パネル20の複数の所定位置には、貫通孔24が設けられており、センターパネル30との間に球状サスペンション50A,50B(詳しくは後述)が配設され、かつ、球状サスペンション50A,50Bの第1止め具52A,52Bが第1金属板31の上面から突出しないようになっている。これにより、免震台10における荷台パネル20の載置部20Aが凸部のないフラットな形状に構成されている。
また、センターパネル30は、図3〜図5に示すように、所定の厚さを有する板状部材であり、周縁部の四隅に略三角形に切り取ったような切欠部35が形成された形状となっている、免震台10の中央部を構成する部材である。また、前記した荷台パネル20と同様、図5に示すように、センターパネル30は、第1金属板31と第2金属板32の2つの金属板の間に樹脂板33を配設した部材で構成されている。ただし、金属板31,32の具体的な材質は荷台パネル20と異なっており、それぞれ厚さ1mmのステンレス板からなる第1金属板31と第2金属板32であり、その間に、厚さ10mm〜15mmのプラスチックダンボール(ポリプロピレン等の材質からなり、内部にダンボールのような中空部を有するもの)からなる樹脂板33を配設し、1m/500kg以上の圧縮圧力を加えて圧着接着させたものを使用している。
また、図4に示すように、センターパネル30における、前記した荷台パネル20の複数の貫通孔24に対応する位置には、第1貫通孔34が設けられており、荷台パネル20との間に複数の球状サスペンション50A,50Bが配設されている。また、図4に示すように、センターパネル30において、球状サスペンション50A,50Bの配設位置と重ならない複数の所定位置には、前記した第1貫通孔34よりも大径の第2貫通孔36が形成されており、複数のボールキャスタ60(詳しくは後述)がロアーパネル40に当接するように配設されている。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、平面視で、複数配設されたボールキャスタ60同士の間に、球状サスペンション50A,50Bが配設されている。すなわち、球状サスペンション50A,50Bとボールキャスタ60が交互に配設されるように配置されている。さらに、2種類の球状サスペンション50A,50Bが、ボールキャスタ60を介して交互に配置されている。これらの配置関係により、免震台10全体として、振動等の力を均一に分散することができ、効率的な免震効果を与えることができる。
また、ロアーパネル40は、図4及び図5に示すように、所定の厚さを有する略方形状の板状部材であり、免震台10の下面部を構成する部材である。また、図5に示すように、ロアーパネル40は、ボールキャスタ60を介して受ける重量及びキャスタ60の移動に耐える耐圧特性を有する部材で構成されており、ここでは、厚さ3mmのステンレス板を使用している。
また、本実施の形態の球状サスペンション50A,50Bは、図6に示すように、ステンレス等の金属からなる長尺状弾性片51を略円弧状又は略楕円弧状に撓ませてばね部55を形成したものを複数個(ここでは、球状サスペンション50Aが4個、球状サスペンション50Bが6個)重ね合せて、上部端部に形成された上部貫通孔56に第1止め具52を通して止めると共に、下部端部に形成された下部貫通孔57に第2止め具53を通して止めることで、略円弧状又は略楕円弧状のばね部55が円周上に等角度間隔(ここでは、球状サスペンション50Aが90°間隔、球状サスペンション50Bが60°間隔)で配置されて、断面視略円弧状又は断面視略楕円弧状のサスペンションとしたものである。
また、本実施の形態のボールキャスタ60は、図7に示すような、ステンレス等の金属製のボールキャスタが用いられている。このボールキャスタ60は、板状部材を組み合わせて形成した本体部61の上部内側に沿って複数のベアリング62を配置すると共に、当該ベアリング62と当接するようにボール63を配置した上で、本体部61によってボール63を保持した構造となっている。また、本体部61の周縁部には、図4に示すように、フランジ状部64が形成されており、センターパネル30の第2貫通孔36に上部から本体部61のフランジ状部64を重ねるように配置し、複数箇所形成された孔部65とセンターパネル30の対応する孔部(図示省略)にネジN2を通して固定することで、ボールキャスタ60がセンターパネル30の下方にボール63が突出した状態で配設されるようになっている。また、このとき、図4に示すように、ボールキャスタ60の本体部61の上側の一部が、荷台パネル20に当接しない程度で、センターパネル30と荷台パネル20の間の空間に突出するように配設されている。
また、本実施の形態では、図3〜図5に示すように、センターパネル30の切欠部35に対応したロアーパネル40の周縁部における四隅の位置に、センターパネル30の高さまで立ち上がる立上げ部41が配設されており、ここにセンターパネル30の周縁部の切欠部35の位置に掛け渡される、付勢手段としての複数のコイルスプリング70が取り付けられて、センターパネル30を四隅の外側方向に引っ張り付勢するようになっている。これにより、センターパネル30は、通常、これらコイルスプリング70の付勢力が釣り合っているニュートラル位置に位置するようになっている。ここでは、1つの隅部に付き、3本のコイルスプリング70が配設されている。
そして、重量のあるサーバを収容したサーバラック90が載置された免震台10に対して、地震等の振動が加えられると、サーバラック90に対する重力と振動によって、様々な方向に対して振動が生じることとなる。このうち、水平方向の振動については、ロアーパネル40にお立上げ部41とセンターパネル30の切欠部35の間に掛け渡されたコイルスプリング70の付勢力を超えた振動が生じたときに、センターパネル30とロアーパネル40の間に配設された複数のボールキャスタ60を介して、センターパネル30及び荷台パネル20が移動することによって、振動を吸収するようになっている。また、上下方向及び斜め方向の振動については、センターパネル30と荷台パネル20の間に配設された複数の球状サスペンション50A,50Bの長尺状弾性片51で構成されたばね部55が撓むことによって、振動を吸収するようになっている。このように、球状サスペンション50A,50Bとボールキャスタ60の双方を有することで、あわゆる方向の振動を吸収することができるようになっている。
また、地震等によって水平方向の振動が生じ、図8又は図9に示すように、センターパネル30の位置がロアーパネル40に対して移動したときには、その後、振動が収まってボールキャスタ60が移動しようとする力よりコイルスプリング70の付勢力の方が勝る状態となった時点で、当該コイルスプリング70の付勢力によって、センターパネル30が、図3に示すようなニュートラル位置に戻されるようになっている。例えば、センターパネル30が、図8に示すように、当該図8における右上方向に移動した後には、当該図8におけるセンターパネル30の右下部、左上部、左下部のコイルスプリング70の引っ張り力によって、ニュートラル位置に戻されるものである。また、センターパネル30が、図9に示すように、当該図9における左方向に移動した後には、当該図9におけるセンターパネル30の右上部、右下部のコイルスプリング70の引っ張り力によって、ニュートラル位置に戻されるものである。
以上のように、本実施の形態に係る免震台10によれば、水平方向の振動を吸収するキャスタとしてのボールキャスタ60と、上下方向の振動を吸収する振動吸収体としての球状サスペンション50A,50Bとで、水平方向の振動と上下方向の振動の双方の振動を吸収することができ、サーバラック90に対して高い免震効果を与えることができる。しかも、複雑な装置を使用せずに構成されているため、低コストでより免震効果の高い免震台10を提供することができる。
また、本実施の形態によれば、振動吸収体が球状サスペンション50A,50Bからなっているため、上下方向だけでなく斜め方向の動きも吸収することができ、三次元的な振動吸収を行うことができる。そのため、球状サスペンション50A,50Bとボールキャスタ60とで、より複雑な振動を吸収することができ、サーバラック90に対してより高い免震効果を与えることができる。
また、本実施の形態によれば、ボールキャスタ60が、センターパネル30に固定されて、ロアーパネル40に対して水平方向に移動自在に当接しているため、ボールキャスタ60の配置を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、荷台パネル20が、2つの金属板21,22の間に樹脂板23を配設した部材で構成されているため、荷台パネル20の剛性を高くすることができ、さらに、荷台パネル20の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、センターパネル30が、2つの金属板31,32の間に樹脂板33を配設した部材で構成されているため、センターパネル30の剛性を高くすることができ、さらに、センターパネル30の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、水平方向の振動を吸収するために移動したセンターパネル30を、元のニュートラル位置に戻すことができるため、被載置物であるサーバラック90がずれたままにならずに元の位置に戻るようにすることができ、より利便性の高い免震台とすることができる。
なお、以上説明した各実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、球状サスペンション50A,50Bの長尺状弾性片51の数や大きさ等は、載置部20Aに載置するものの重量等に応じて適宜決定すれば良く、図10に示す球状サスペンション50Cのように、長尺状弾性片51が8個配設された球状サスペンションを使用しても良い。
また、上下方向の振動を吸収する構成の振動吸収体であれば、振動吸収体として球状サスペンション以外の適宜のものを使用することが可能である。なお、このとき、球状サスペンションのように、斜め方向等の上下方向以外の方向に対しても振動を吸収することが可能なものであれば、なお良い。例としては、図11に示すような、U字状サスペンション100が挙げられる。このU字状サスペンション100は、複数個(ここでは、8個)のU字形ばね部110が円周上に等角度間隔(ここでは、45°間隔)で配置され、これらのU字形ばね部110の上側端部が円盤状の上側保持機構120によって保持されるとともに、これらのU字形ばね部110の下側端部が円盤状の下側保持機構130によって保持され、さらに、上側保持機構120と下側保持機構130との間に、帯状の弾性板を略円錐台状に巻回することによって形成された竹の子ばね部140が、上下方向に伸縮自在に設けられた構成を有している。そのため、U字状サスペンション100は、上下方向、回転方向、ねじれ方向のいずれについても、振動を吸収することができるものである。その他の構成については、前記した実施の形態と同様である。
また、ボールキャスタ60の取り付け方としては、前記した実施の形態のように、センターパネル30に対してフランジ状部64が上面側に当接するように取り付ける他、図10に示すように、センターパネル30に対してフランジ状部64が下面側に当接するように取り付けるようにしても良い。ボールキャスタ60をセンターパネル30の下面側から取り付けることで、上面側から取り付けるよりも取り付けがし易いという利点が生じる。また、免震台10の高さを抑えて安定し易い状態としたいときには、前記した実施の形態のように、センターパネル30に対して上面側からボールキャスタ60を取り付けるとボールの下方への突出量が抑えられて、より高さの低い状態とすることができる。また、逆に、材質の特性等によりセンターパネル30が撓み易く、当該撓みでセンターパネル30がロアーパネル40に当接してしまう虞があるときには、できるだけ免震台10の高さを高くするべく、図10のように、センターパネル30に対して下面側からボールキャスタ60を取り付けるとボールの下方への突出量が増加して、より高さの高い状態とすることができる。
また、前記した各実施の形態では、キャスタとしてボールキャスタ60を使用していたが、これに限るものではなく、センターパネル30を水平方向に移動自在にできるものであれば、他の構成のキャスタを使用しても良い。
また、激しい地震等により、球状サスペンションの振動吸収力の限界を超えてしまうことを想定して、図10に示すような、ゴム等の弾性部材からなる衝撃吸収体80を取り付けても良い。すなわち、球状サスペンションの振動吸収力の限界を超えると、図10に示すような第1止め具52の下端と第2止め具53の上端とがぶつかり合って、部品の破損等を引き起こす可能性が生じる。そのため、少なくとも部品の破損等の事態を避けるべく、図10に示すような衝撃吸収体80を設けておき、球状サスペンションの振動吸収力の限界を超えた振動が生じたときに、第1止め具52と第2止め具53とがぶつかる前に、荷台パネル20に設けられた衝撃吸収体80がセンターパネル30に当接し、部品の破損等を生じない程度に衝撃を軽減させるのである。なお、ここでは、荷台パネル20から下方のセンターパネル30の方に突出するように、衝撃吸収体80が設けられていたが、これに限らず、例えば、センターパネル30から上方の荷台パネル20の方に突出するように、衝撃吸収体80が設けられていても良い。
また、前記した実施の形態では、免震台10の上に、サーバを収容するサーバラック90を載置するようになっていたが、免震台10に載置するものはこれに限らず、スーパーコンピュータ等のコンピュータや、彫刻や絵画等の美術品など、適宜のものを載置して免震効果を与えることが可能である。
10 免震台
20 荷台パネル
20A 載置部
21 第1金属板(金属板)
22 第2金属板(金属板)
23 樹脂板
30 センターパネル
31 第1金属板(金属板)
32 第2金属板(金属板)
33 樹脂板
40 ロアーパネル
50A 球状サスペンション(振動吸収体)
50B 球状サスペンション(振動吸収体)
51 長尺状弾性片
52 第1止め具(止め具)
53 第2止め具(止め具)
55 ばね部
60 ボールキャスタ(キャスタ)
70 コイルスプリング(付勢手段)
90 サーバラック(被載置物)

Claims (5)

  1. 上面に被載置物を載置する載置部を有する荷台パネルと、その下方に配置されたセンターパネルと、その下方に配置されたロアーパネルとが所定間隔を持って重なるようになっており、
    前記センターパネルと前記荷台パネルの間には、前記荷台パネルに対する上下方向の振動を吸収する複数の振動吸収体が配設されており、
    前記センターパネルと前記ロアーパネルの間には、該ロアーパネルに対して前記センターパネルを水平方向に移動自在にする複数のキャスタが配設されていることを特徴とする免震台。
  2. 前記振動吸収体は、複数の長尺状弾性片と、該複数の長尺状弾性片をそれぞれ円弧状に撓んだ状態となるように両極部で相互に締め付け固定することで略球形のばね部を形成するための止め具と、を備える球状サスペンションからなることを特徴とする請求項1に記載の免震台。
  3. 前記キャスタは、前記センターパネルに固定されて、前記ロアーパネルに対して水平方向に移動自在に当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の免震台。
  4. 前記センターパネルと前記荷台パネルの少なくとも一方が、2つの金属板の間に樹脂板を配設した部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の免震台。
  5. 前記ロアーパネルの周縁部には、前記センターパネルがニュートラル位置に位置するように付勢する複数の付勢手段が配設されており、
    前記センターパネルが、前記ロアーパネルに対して水平方向に移動後、複数の前記付勢手段の付勢力により前記ニュートラル位置に戻るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の免震台。
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