JP2016041910A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ室の吸入孔に対するシール性能を向上させつつ弁としての動作を保証する。【解決手段】ダイヤフラム部17の開口部17b及び吸入用弁体17aの周縁部にダイヤフラム側係合凸部17dが設けられ、仕切板30の下面30aにダイヤフラム側係合凸部17dと係合される仕切板側係合凹部30cが設けられ、仕切板側係合凹部30cの内径D1が、ダイヤフラム側係合凸部17dの内径d1よりも大きく形成されているようにする。【選択図】図2

Description

本発明は、特にダイヤフラムによって形成されるポンプ室を備えたダイヤフラムポンプに適用して好適なものである。
従来のダイヤフラムポンプとしては、ポンプ室を形成する複数のダイヤフラム部が取り付けられたダイヤフラムと、このダイヤフラムの各ダイヤフラム部を上下方向へ昇降させることによりポンプ室を拡縮させる駆動体と、各ポンプ室と吸入側および吐出側とを仕切り当該各ポンプ室に対応した吸入孔および吐出孔が設けられた仕切板とを備え、ダイヤフラムはポンプ室から吸入孔への流れを阻止する三日月形状でなる吸入用弁体と、吐出孔からポンプ室への流れを阻止する吐出用弁体とが一体に形成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−21481号公報
ところで、図8に示すように、上述した従来のダイヤフラムポンプのダイヤフラム150においては、各ダイヤフラム部151の上部が開口しており、この開口部151aにおける開口端部151bから開口部151aの一部を臨む平面視三日月状の吸入用弁体150aが当該ダイヤフラム150と一体化した状態で水平方向に突設されている。
このようなダイヤフラム150の各ダイヤフラム部151が吸入孔161の設けられた仕切板160に密着された状態において、ポンプ室170が拡張して負圧状態になると、吸入用弁体150aが下方に開き当該吸入孔161を介してエアーがポンプ室170内に吸入される。一方、ポンプ室170が収縮すると当該ポンプ室170内のエアーの圧力が上昇し、吸入用弁体150aがバルブハウジング160の下面160aに密着されてポンプ室170のシール性が確保される。
ところで、ダイヤフラム150の吸入用弁体150aは弁のたるみが原因でバルブハウジング160の吸入孔161に対するシール性が悪くなるという状態を改善するため、当該バルブハウジング160の下面160aがダイヤフラム150側へ向かって球面状に盛り上がるように形成されていた。
これによりダイヤフラム150の吸入用弁体150aにたるみが生じて、先端側が下方へ下がっても、バルブハウジング160の下面160aが球面状に盛り上がっているため、当該吸入用弁体150aがバルブハウジング160の下面160aに密着し易くなり、当該バルブハウジング160の吸入孔161に対するシール性を確保することができる。
しかしながら、この場合、ポンプ室170が拡張して負圧状態になっても、吸入用弁体150aがバルブハウジング160の下面160aに密着した状態で貼り付いたままになることがあり、その場合には弁として動作しなくなるという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、ポンプ室の吸入孔に対するシール性能を向上させつつ弁としての動作を保証するダイヤフラムポンプを提供することにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ポンプ室(35)と、当該ポンプ室(35)に流体を吸入するための吸入孔(32)および前記ポンプ室(35)内の流体を外部へ吐出する吐出孔(62)を有する仕切板(30)と、前記ポンプ室(35)内から流体を前記仕切板(30)の前記吐出孔(62)へ排出する開口部(17b)および前記ポンプ室(35)内の流体の前記吸入孔(32)への逆流を規制する吸入用弁体(17a)を有するダイヤフラム部(17)を備えたダイヤフラム(15)と、前記ダイヤフラム(15)を保持するダイヤフラムホルダ(10)と、前記吐出孔(62)から前記ポンプ室(35)内への流体の逆流を規制する前記仕切板(30)に取り付けられた吐出用弁体(60)とを備えたダイヤフラムポンプ(1)において、前記ダイヤフラム部(17)における前記開口部(17b)および前記吸入用弁体(17a)の周縁部にダイヤフラム側係合凹部(17e、17f)またはダイヤフラム側係合凸部(17d、17g)が設けられ、前記ダイヤフラムホルダ(10)の上面(10u)に前記ダイヤフラム側係合凹部(17e)と係合されるホルダ側係合凸部(10a)または前記ダイヤフラム側係合凸部(17g)と係合されるホルダ側係合凹部(10b)が設けられ、前記仕切板(30)の下面(30a)に前記ダイヤフラム側係合凹部(17f)と係合される仕切板側係合凸部(30d)または前記ダイヤフラム側係合凸部(17d)と係合される仕切板側係合凹部(30c)が設けられ、前記仕切板側係合凹部(30c)の内径(D1)、前記仕切板側係合凸部(30d)の外径(D2)、前記ホルダ側係合凸部(10a)の外径(T1)、前記ホルダ側係合凹部(10b)の内径(T2)が、前記ダイヤフラム側係合凸部(17d)の内径(d1)、前記ダイヤフラム側係合凹部(17f)の外径(d2)、前記ダイヤフラム側係合凹部(17e)の外径(t1)、前記ダイヤフラム側係合凸部(17g)の内径(t2)よりも大きく形成されているようにする。
請求項2に係る発明において、前記仕切板(30)の下面(30a)は水平面状に形成されているようにする。
請求項1の発明によれば、ダイヤフラムホルダ(10)のホルダ側係合凸部(10a)またはホルダ側係合凹部(10b)にダイヤフラム部(17)のダイヤフラム側係合凹部(17e)またはダイヤフラム側係合凸部(17g)が係合されたとき、ダイヤフラム側係合凹部(17e)またはダイヤフラム側係合凸部(17g)の周辺部全体が外方へ拡げられるように引っ張られるとともに、ダイヤフラム部(17)の吸入用弁体(17a)も同時に引っ張られるので、当該吸入用弁体17aのたるみが解消される。これにより、吸入用弁体(17a)がデフォルトの状態として仕切板(30)の下面(30a)に対して常に平行な水平状態が維持されるため、吸入用弁体(17a)が仕切板30の下面30aに貼り付いたままになることがない。したがって、ポンプ室(35)が収縮したときには吸入用弁体(17a)が仕切板(30)の下面(30a)に密着してシール性を確保した後、当該ポンプ室(35)が拡張して負圧状態となったときには、仕切板(30)の下面(30a)から吸入用弁体(17a)が下方に開かれ、ダイヤフラム部(17)における弁動作が保証される。
請求項2の発明によれば、吸入用弁体(17a)がデフォルトの状態として仕切板(30)の下面(30a)に対して常に平行な水平状態が維持されるため、吸入用弁体(17a)が仕切板(30)の下面(30a)に貼り付いたままになることがない。これにより、従来のように下面(30a)が球面状に盛り上がるように形成されている必要がなく、仕切板(30)の下面(30a)を水平面状に形成することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るダイヤフラムポンプの構成を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るダイヤフラムおよび仕切板の構成を示す拡大断面図であり、ダイヤフラム部については図3におけるI−I線断面図である。 第1の実施の形態に係るダイヤフラム部の構成を示す上面図である。 第2の実施の形態に係るダイヤフラムおよび仕切板の構成を示す拡大断面図であり、ダイヤフラム部については図5におけるII−II線断面図である。 第2の実施の形態に係るダイヤフラム部の構成を示す上面図である。 第3の実施の形態に係るダイヤフラムおよび仕切板の構成を示す拡大断面図である。 第4の実施の形態に係るダイヤフラムおよび仕切板の構成を示す拡大断面図である。 従来のダイヤフラムの吸入用弁体を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について第1の実施の形態乃至第4の実施の形態に分けて淳に説明する。
<第1の実施の形態>
<ダイヤフラムポンプの構成>
図1乃至図3に示すように、3気筒でなるダイヤフラムポンプ1は、略有底円筒状に形成されたケース2の底部の外側に固定されたモータ3を備えており、このモータ3の出力軸3aがケース2の孔2aから当該ケース2内に突出し、その出力軸3aの突出端部にクランク台4が軸着されている。
クランク台4においてモータ3の出力軸3aから偏心した部位には、当該出力軸3aの軸線方向に対して傾斜された駆動軸5の一端が軸着されており、当該駆動軸5の他端が駆動体6のボス6aと一体に固定された軸受部7の非貫通孔7a内に嵌挿されている。すなわち駆動体6は、駆動軸5に対して回転自在に枢支されている。
駆動体6のボス6aには軸受部7の非貫通孔7aと略直交するように三個の駆動子8(2個の駆動子8だけを示す)が先端に向かって共に下方に同じ角度だけ僅かに傾斜した状態で形成されており、各駆動子8の先端部にはダイヤフラム部取付孔8aが設けられている。
ケース2の上端部には、下方が開口されてカップ状に形成されたダイヤフラムホルダ10が載置されている。このダイヤフラムホルダ10には、後述するダイヤフラム15の各ダイヤフラム部17を保持するため円周方向に互いに等角度(120度)間隔に形成された3つダイヤフラム部保持孔11(2個のダイヤフラム部保持孔11だけを示す)が設けられている。
ダイヤフラム15は、ゴム等の柔軟性を有する材料により形成され、円周方向に等角度間隔に設けられ上方が開口した3つのダイヤフラム部17(2つのダイヤフラム部17だけを示す)と、これら3つのダイヤフラム部17の上端部を連設する略円板状に形成されたフランジ27とにより一体に形成されている。
各ダイヤフラム部17の下面には、断面略円錐状のピストン19が一体に形成されており、このピストン19の下部には細径の首部19aを介して係止用の凸部19bが一体に形成されている。ダイヤフラム15は、各ダイヤフラム部17の凸部19bを弾性変形させながら、駆動体6の各駆動子8のダイヤフラム部取付孔8aに挿入することにより、首部19aが駆動子8のダイヤフラム部取付孔8aに取り付けられる。
ここで図2に示すように、各ダイヤフラム部17の上部は開口しており、その開口部17bの開口端部17cの一部から開口部17bの一部を臨む三日月形状でなる吸入用弁体17aがダイヤフラム部17と一体化された状態で水平方向に突設されている。
この吸入用弁体17aは、後述する仕切板30の下面30aに対して平行な水平面状に形成され、当該吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに密着するシール面として機能する。
ダイヤフラム15のフランジ27の上面には仕切板30が固定される。仕切板30の中央部の上面側には、円柱状の凸部30tが形成されており、当該凸部30tに対して吐出用弁体60が係合されているとともに、当該凸部30tの周囲には環状に形成された隔壁30bが一体に立設されている。
ここで、仕切板30とダイヤフラムホルダ10とによりダイヤフラム15が挟持されているため、この仕切板30とダイヤフラム15の各ダイヤフラム部17との間に3つのポンプ室35が形成される。
ところで、ダイヤフラム15におけるダイヤフラム部17の開口部17bおよび吸入用弁体17aの周縁部側の上面17uには、図2、図3に示すように、仕切板30とダイヤフラムホルダ10との間に挟持された際に当該仕切板30の仕切板側係合凹部30cと係合する円環状のダイヤフラム側係合凸部17dが形成されている。
仕切板30には、各ポンプ室35に連通する三個の吸入孔32(2個の吸入孔32だけを示す)が円周方向に等角度(120度)間隔に貫通形成されているとともに、各ポンプ室35に連通する3個の吐出孔62(2個の吐出孔62だけを示す)が円周方向に等角度(120度)間隔に貫通形成されている。なお、三個の吐出孔62は三個の吸入孔32よりも内周側かつ隔壁30bの内側に配置されており、三個の吸引孔32および三個の吐出孔62は各ポンプ室35に対応配置されている。
仕切板30の吸入孔32は、吸入用弁体17aによって閉じられ、当該吸入用弁体17aと仕切板30の下面30aとが、ポンプ室35から吸引孔32へ流体としてのエアーが流れ込むことを規制する逆止弁を構成している。
仕切板30の凸部30tに係合された吐出用弁体60は、ゴム等の柔軟性を有する材料によって形成され、その周縁部分には平板状の弁部60aが形成され、表面側の中央部には隆起部60bが一体に設けられ、この隆起部60bの裏側には凸部30tに嵌合する凹部60cが形成されている。この吐出用弁体60の弁部60aは、仕切板30の吐出孔62と対応しており、当該吐出孔62を閉塞し、吐出口42からポンプ室35へエアーが流れ込むことを規制する逆止弁を構成している。
さらに仕切板30の下面30aには、ダイヤフラム部17の円環状のダイヤフラム側係合凸部17dとほぼ対向する位置に、当該ダイヤフラム側係合凸部17dと係合される円環状の仕切板側係合凹部30cが形成されている。ここで、仕切板30の仕切板側係合凹部30cの内径D1は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凸部17dの内径d1よりも大きく形成されている。すなわちD1>d1の関係が満たされている。
なお仕切板30の上端部には、下方が開口した扁平な箱状に形成された蓋体40が固定されている。蓋体40の上面側の中央部には、吐出空間41を介して仕切板30の吐出孔62と連通した吐出口42を有する円筒状の吐出筒部43が立設されている。また蓋体40の上面側の端部には後述する吸入空間52と連通した吸入通路40aが形成されている。
この蓋体40の裏面側には、吐出筒部43を囲むように平面視円環状に形成された隔壁40bが下方に向かって一体に突設されており、当該隔壁40bと仕切板30の隔壁30bとが対向して固定されると吐出空間41が形成される。この蓋体40が仕切板30の上に載置されて固定されると、吐出空間41の周囲に仕切板30の吸引孔32と連通した吸入空間52が形成される。
<ダイヤフラムポンプのポンプ動作>
このように構成されたダイヤフラムポンプ1では、モータ3を駆動し出力軸3aを回転させると、クランク台4も出力軸3aと一体的に回転し、駆動軸5が傾斜した状態のまま出力軸3aの周囲を回転するため、駆動体6の3つの駆動子8の端部が図中上下方向へ往復動する。
従って、駆動子8の上下方向への往復動とともに3つのダイヤフラム部17が順次上下方向へ往復動するため、3つのポンプ室35も順次拡縮する。ポンプ室35が拡張することにより、当該ポンプ室35が負圧状態となりダイヤフラム部17の吸入用弁体17aが下方に向かって弾性変形され、蓋体40の吸入通路40aおよび吸入空間52から吸入孔32を介してポンプ室35内にエアーが吸入される。
一方、ポンプ室35が収縮すると、ポンプ室35内のエアーは圧力が上昇するのでダイヤフラム部17における吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに密着され、ポンプ室35から吸引孔32へエアーが流れることを規制するとともに、吐出孔62から吐出空間41および吐出筒部43の吐出口42を介して大気に放出される。
ところで仕切板30の仕切板側係合凹部30cの内径D1は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凸部17dの内径d1よりも大きく形成されているため(D1>d1)、仕切板30の仕切板側係合凹部30cに対してダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凸部17dが係合されたとき、図3に示すように、当該ダイヤフラム部17におけるダイヤフラム側係合凸部17dの周辺部全体が矢印方向に示された外方へ拡げられるように引っ張られるとともに、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aも同時に引っ張られる。これにより吸入用弁体17aのたるみが解消される。
この結果、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aは、仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持される。このため、従来のように、バルブハウジング160の下面160aがダイヤフラム150側へ向かって球面状に盛り上がるように形成されている必要がない(図8)。
このようにダイヤフラム部17の吸入用弁体17aがデフォルトの状態として仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持されているため、吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに貼り付いたままになることがない。かくして、ポンプ室35が収縮したときには吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに密着してシール性を確保した後、当該ポンプ室35が拡張して負圧状態となったときには、仕切板30の下面30aから吸入用弁体17aが下方に開かれ、ダイヤフラム部17における弁動作が保証される。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態におけるダイヤフラムポンプについて説明するが、その全体構成およびポンプ動作については第1の実施の形態とほぼ同じであるため、ここでは便宜上、第1の実施の形態とは相違するダイヤフラム15のダイヤフラム部17およびダイヤフラムホルダ10の構成および作用についてのみ説明する。
図2との対応部分に同一符号を付した図4に示すように、ダイヤフラム部17の下面17sには、仕切板30とダイヤフラムホルダ10との間に挟持された際にダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凸部10aと係合される円環状のダイヤフラム側係合凹部17eが吸入用弁体17aおよび開口部17b(図示せず)の周縁部に形成されている。
一方、ダイヤフラムホルダ10の上面10uには、ダイヤフラム部17の円環状のダウやフラム側係合凹部17eとほぼ対向したダイヤフラム部保持孔11寄りの端部に当該係合凹部17eと係合される円環状のホルダ側係合凸部10aが形成されている。ここで、ダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凸部10aの外径T1は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凹部17eの外径t1よりも大きく形成されている。すなわちT1>t1の関係が満たされている。
このように、ダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凸部10aの外径T1は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凹部17eの外径t1よりも大きく形成されているため(T1>t1)、ダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凸部10aに対してダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凹部17eが係合されたとき、図5に示すように、当該ダイヤフラム部17におけるダイヤフラム側係合凹部17eの周辺部全体が矢印方向に示された外方へ拡げられるように引っ張られるとともに、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aも同時に引っ張られる。これにより吸入用弁体17aのたるみが解消される。
この結果、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aは、仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持される。このため、従来のように、バルブハウジング160の下面160aがダイヤフラム150側へ向かって球面状に盛り上がるように形成されている必要がない(図8)。
このようにダイヤフラム部17の吸入用弁体17aがデフォルトの状態として仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持されているため、吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに貼り付いたままになることがない。かくして、ポンプ室35が収縮したときには吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに密着してシール性を確保した後、当該ポンプ室35が拡張して負圧状態となったときには、仕切板30の下面30aから吸入用弁体17aが下方に開かれ、ダイヤフラム部17における弁動作が保証される。
<第3の実施の形態>
続いて、第3の実施の形態におけるダイヤフラムポンプについて説明するが、その全体構成およびポンプ動作については第1の実施の形態とほぼ同じであるため、ここでは便宜上、第1の実施の形態とは相違するダイヤフラム15のダイヤフラム部17および仕切板30の構成および作用についてのみ説明する。
図2との対応部分に同一符号を付した図6に示すように、ダイヤフラム15におけるダイヤフラム部17の吸入用弁体17aおよび開口部17bの周縁部側の上面17uには、仕切板30とダイヤフラムホルダ10との間に挟持された際に仕切板30の仕切板側係合凸部30dと係合する円環状のダイヤフラム側係合凹部17fが形成されている。
一方、仕切板30の下面30aには、ダイヤフラム部17の円環状のダイヤフラム側係合凹部17fとほぼ対向する位置に、当該ダイヤフラム側係合凹部17fと係合される円環状の仕切板側係合凸部30dが形成されている。ここで、仕切板30の仕切板側係合凸部30dの外径D2は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凹部17fの外径d2よりも大きく形成されている。すなわちD2>d2の関係が満たされている。
このように、仕切板30の仕切板側係合凸部30dの外径D2は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凹部17fの外径d2よりも大きく形成されているため(D2>d2)、仕切板30の仕切板側係合凸部30dに対してダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凹部17fが係合される際、当該ダイヤフラム部17におけるダイヤフラム側係合凹部17fの周辺部全体が外方へ拡げられるように引っ張られるとともに、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aも同時に引っ張られる。これにより吸入用弁体17aのたるみが解消される。
この結果、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aは、仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持される。このため、従来のように、バルブハウジング160の下面160aがダイヤフラム150側へ向かって球面状に盛り上がるように形成されている必要がない(図8)。
このようにダイヤフラム部17の吸入用弁体17aがデフォルトの状態として仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持されているため、吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに貼り付いたままになることがない。かくして、ポンプ室35が収縮したときには吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに密着してシール性を確保した後、当該ポンプ室35が拡張して負圧状態となったときには、仕切板30の下面30aから吸入用弁体17aが下方に開かれ、ダイヤフラム部17における弁動作が保証される。
<第4の実施の形態>
最後に、第4の実施の形態におけるダイヤフラムポンプについて説明するが、その全体構成およびポンプ動作については第1の実施の形態とほぼ同じであるため、ここでは便宜上、第1の実施の形態とは相違するダイヤフラム15のダイヤフラム部17およびダイヤフラムホルダ10の構成および作用についてのみ説明する。
図2との対応部分に同一符号を付した図7に示すように、ダイヤフラム部17の下面17sには、仕切板30とダイヤフラムホルダ10との間に挟持された際にダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凹部10bと係合される円環状のダイヤフラム側係合凸部17gが形成されている。
一方、ダイヤフラムホルダ10の上面10uには、ダイヤフラム部17の円環状のダイヤフラム側係合凸部17gとほぼ対向する位置に、当該ダイヤフラム側係合凸部17gと係合される円環状のホルダ側係合凹部10bが形成されている。ここで、ダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凹部10bの内径T2は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凸部17gの内径t2よりも大きく形成されている。すなわちT2>t2の関係が満たされている。
このように、ダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凹部10bの内径T2は、ダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凸部17gの内径t2よりも大きく形成されているため(T2>t2)、ダイヤフラムホルダ10のホルダ側係合凹部10bに対してダイヤフラム部17のダイヤフラム側係合凸部17gが係合されたとき、当該ダイヤフラム部17におけるダイヤフラム側係合凸部17gの周辺部全体が外方へ拡げられるように引っ張られるので、このときダイヤフラム部17の吸入用弁体17aも同時に引っ張られる。これにより吸入用弁体17aのたるみが解消される。
この結果、ダイヤフラム部17の吸入用弁体17aは、仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持される。このため、従来のように、バルブハウジング160の下面160aがダイヤフラム150側へ向かって球面状に盛り上がるように形成されている必要がない(図8)。
このようにダイヤフラム部17の吸入用弁体17aがデフォルトの状態として仕切板30の下面30aに対して常に平行な水平状態が維持されているため、吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに貼り付いたままになることがない。かくして、ポンプ室35が収縮したときには吸入用弁体17aが仕切板30の下面30aに密着してシール性を確保した後、当該ポンプ室35が拡張して負圧状態となったときには、仕切板30の下面30aから吸入用弁体17aが下方に開かれ、ダイヤフラム部17における弁動作が保証される。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、三日月形状の吸入用弁体20を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、開口部17bの開口端部17cの一部から開口部17bの一部を臨む形状であれば半円形状等のその他の種々の形状の吸入用弁体を用いるようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、ポンプ室35が3つ備えられた3気筒のダイヤフラムポンプ1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1気筒でも2気筒でも、また4気筒以上のダイヤフラムポンプに適用するようにしても良い。
1…ダイヤフラムポンプ、2…ケース、3…モータ、4…クランク台、5…駆動軸、6…駆動体、7…軸受部、8…駆動子、10…ダイヤフラムホルダ、10a…ホルダ側係合凸部、10b…ホルダ側係合凹部、11…ダイヤフラム部保持孔、15…ダイヤフラム、17…ダイヤフラム部、17a…吸入用弁体、17b…開口部、17d、17g…ダイヤフラム側係合凸部、17e、17f…ダイヤフラム側係合凹部、19…ピストン、27…フランジ、30…仕切板、30c…仕切板側係合凹部、30d…仕切板側係合凸部、32…吸入孔、35…ポンプ室、40…蓋体、41…吐出空間、42…吐出口、43…吐出筒部、60…吐出用弁体、62…吐出孔。

Claims (2)

  1. ポンプ室と、当該ポンプ室に流体を吸入するための吸入孔および前記ポンプ室内の流体を外部へ吐出する吐出孔を有する仕切板と、前記ポンプ室内から流体を前記仕切板の前記吐出孔へ排出する開口部および前記ポンプ室内の流体の前記吸入孔への逆流を規制する吸入用弁体を有するダイヤフラム部を備えたダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを保持するダイヤフラムホルダと、前記吐出孔から前記ポンプ室内への流体の逆流を規制する前記仕切板に取り付けられた吐出用弁体とを備えたダイヤフラムポンプにおいて、
    前記ダイヤフラム部における前記開口部および前記吸入用弁体の周縁部にダイヤフラム側係合凹部またはダイヤフラム側係合凸部が設けられ、
    前記ダイヤフラムホルダの上面に前記ダイヤフラム側係合凹部と係合されるホルダ側係合凸部または前記ダイヤフラム側係合凸部と係合されるホルダ側係合凹部が設けられ、
    前記仕切板の下面に前記ダイヤフラム側係合凹部と係合される仕切板側係合凸部または前記ダイヤフラム側係合凸部と係合される仕切板側係合凹部が設けられ、
    前記仕切板側係合凹部の内径、前記仕切板側係合凸部の外径、前記ホルダ側係合凸部の外径、前記ホルダ側係合凹部の内径が、前記ダイヤフラム側係合凸部の内径、前記ダイヤフラム側係合凹部の外径、前記ダイヤフラム側係合凹部の外径、前記ダイヤフラム側係合凸部の内径よりも大きく形成されている
    ことを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 前記仕切板の下面は水平面状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラムポンプ。
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