JP2015078649A - 排気機構付きポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ室からエアーが排気されるときの騒音を低減する。【解決手段】ポンプ部の上方に設けられポンプ室235に連通した吐出孔233を有する仕切板230と、その先端部が開口し、断面形状がU字型のU字型弁260bを有する吐出孔233に対応して設けられた吐出用弁体260と、吐出孔233およびU字型弁260bに対応して設けられた吐出用支柱246と吐出孔233に連通した吐出口242を有し、吐出用支柱246が吐出孔233に挿通された際にU字型弁260bの先端部が吐出用支柱246に当接されてポンプ室235がシールされ、U字型弁260bの先端部が吐出用支柱246から離れたときにポンプ室235の流体が吐出口242から排気される蓋体240とを備え、蓋体240の吐出用支柱246は、ポンプ室235から流れる流体の方向に沿った直線状となる周面部と、その先端がテーパー状に形成されたテーパー部を有するようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばダイヤフラムによって形成され、拡縮するポンプ室を備えたダイヤフラムポンプに関する。
従来、モータの出力軸の回転に伴って回転するクランク台と、このクランク台の回転に連動して揺動する駆動体と、この駆動体の揺動によって往復動するダイヤフラム部を有するダイヤフラムとを備え、ダイヤフラム部が往復動することにより当該ダイヤフラム部によって形成されるポンプ室が収縮・膨張し、吸入口から吸入された空気が当該ポンプ室を介して吐出口から吐出されるダイヤフラムポンプがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−272476号公報
ところで、従来のダイヤフラムポンプにおいては、特許文献1の図1に示されているようにバルブホルダー40の吐出側弁孔44が吐出側弁体35によって閉塞され、ポンプ室55の収縮時に当該ポンプ室55のエアーが吐出側弁孔44から吐出側弁体35の周縁部を押し上げて筒体45の吐出口47から吐出されるが、吐出側弁孔44から流れ出るエアーが吐出側弁体35の周縁部に衝突するため、エアーに対する大きな抵抗になるとともに、その周縁部がエアーによって振動し大きな騒音を生じさせるという問題があった。
また、一般的な従来のダイヤフラムポンプにおいては、図4に示すように、図示しないダイヤフラムホルダと蓋体との間に配置された仕切板111の係合凸部111aに対して、当該係合凸部111aの周面を閉塞するように弁体112の山型弁112aが装着されている。弁体112の上方には図示しない蓋体の吐出口と連通された吐出空間120が形成されている。
仕切板111の係合凸部111aの近傍には吐出側弁孔111bが形成され、当該吐出側弁孔111bが山型弁112aの下方に位置付けられている。仕切板111の吐出側弁孔111bは、仕切板111と当該仕切板111の下方に配置された図示しないダイヤフラムの各ダイヤフラム部とによって形成されるポンプ室110に連通されている。
弁体112の山型弁112aと仕切板111の係合凸部111aの周面との間には空間113が形成されており、当該空間113と吐出側弁孔111bとが連通されている。
従って、ダイヤフラム部が下降してポンプ室110が膨張した場合、当該ポンプ室110が負圧状態となるが、このとき吐出空間120から吐出側弁孔111bを介してポンプ室110にエアーが流れ込むのを阻止する逆止弁として弁体112の山型弁112aが機能する。
一方、図5に示すように、ダイヤフラム部が上昇してポンプ室110が収縮した場合、当該ポンプ室110内のエアーの圧力が上昇し、弁体112における山型弁112aの先端部112sが仕切板111の係合凸部111aの周面から離れ、空間113と吐出空間120とが連通されるので、ポンプ室110内のエアーが吐出側弁孔111bおよび空間113を通過し、吐出空間120を介して蓋体の吐出口から吐出される。
しかしながら、この場合、ポンプ室110内のエアーが吐出空間120へ向かって吐出側弁孔111bおよび空間113を通過する際、当該エアーが矢印に沿って流れるので、山型弁112aの内壁部分に衝突した後にその方向が変わり、当該山型弁112aの先端部112sと仕切板111の係合凸部111aの周面との間の隙間から吐出空間120へ流れることになる。
このようにエアーの流れが真っ直ぐではなく山型弁112aの内壁部分で折り曲げられた後、山型弁112aの先端部112sと仕切板111の係合凸部111aの周面との間の隙間からエアーが流れ出るため、山型弁112aの先端部112sが振動することになり、騒音が発生するという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、ポンプ室からエアーが排気されるときの騒音を低減した排気機構付きポンプを提供することにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ポンプ室を有するポンプ部と、前記ポンプ部の上方に設けられ、前記ポンプ室に連通した吐出孔を有する仕切板と、その先端部が開口し当該先端部の断面形状がU字型のU字型弁を有する前記吐出孔に対応して設けられた吐出用弁体と、前記吐出孔および前記U字型弁に対応して設けられた吐出用支柱と前記吐出孔に連通した吐出口を有し、前記吐出用支柱が前記吐出孔に挿通された際に前記U字型弁の前記先端部が当該吐出用支柱に当接されて前記ポンプ室がシールされ、前記U字型弁の前記先端部が前記吐出用支柱から離れたときに前記ポンプ室の流体が前記吐出口から排気される蓋体とを備え、前記蓋体の前記吐出用支柱は、前記ポンプ室から流れる流体の方向に沿った直線状となる周面部と、その先端がテーパー状に形成されたテーパー部を有するようにする。
請求項2に係る発明において、前記U字型弁は、前記先端部が前記吐出用支柱の前記周面に当接されたとき前記ポンプ室の逆止弁として機能するようにする。
請求項3に係る発明において、前記吐出用支柱の直径が前記U字型弁の前記先端部の開口の直径よりも大きくなるようにする。
請求項1の発明によれば、吐出用支柱が吐出孔に挿通された際にU字型弁の先端部が吐出用支柱に当接されてポンプ室がシールされ、U字型弁の先端部が吐出用支柱から離れたとき、ポンプ室からの流体が吐出用支柱の直線状となる周面部に沿って真っ直ぐ流れて排気されるため、U字型弁の先端部の振動を抑制し騒音を低減することができる。
請求項2の発明によれば、U字型弁は、前記先端部が前記吐出用支柱の前記周面に当接されたとき前記ポンプ室の逆止弁として機能するのでシール性を維持することができる。
請求項3の発明によれば、吐出用支柱の直径がU字型弁の先端部の開口の直径よりも大きいので、U字型弁の先端部が吐出用支柱の周面に当接されたときポンプ室のシール性が確保される。
本発明に係るダイヤフラムポンプの構成を示す断面図である。 本発明に係るダイヤフラムポンプの蓋体、仕切板および弁体からなる排気機構の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係るダイヤフラムポンプの排気機構におけるエアーの流れの説明の供する拡大断面図である。 従来のダイヤフラムポンプにおいて仕切板および弁体の構成を示す拡大断面図である。 従来のダイヤフラムポンプの仕切板および弁体を介してエアーが流れるときの説明に供する拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<ダイヤフラムポンプの構成>
図1および図2に示すように、3気筒でなる負圧型のダイヤフラムポンプ200は、略有底円筒状に形成されたケース203の底部の外側に固定されたモータ202を備えており、このモータ202の出力軸202aがケース203の孔から当該ケース203内に突出し、その出力軸202aの突出端部にクランク台204が軸着されている。
クランク台204においてモータ202の出力軸202aから偏心した部位には、当該出力軸202aの軸線方向に対して傾斜された駆動軸205の一端が軸着されており、当該駆動軸205の他端が駆動体206のボス206aと一体に固定された軸受部207の非貫通孔207a内に嵌挿されている。すなわち駆動体206は、駆動軸205に対して回転自在に枢支されている。
駆動体206のボス206aには軸受部207の非貫通孔207aと略直交するように三個の駆動子208(2個の駆動子208だけを示す)が先端に向かって共に下方に同じ角度だけ僅かに傾斜した状態で形成されており、各駆動子208の先端部にはダイヤフラム部取付孔208aが設けられている。
ケース203の上端部には、下方が開口されてカップ状に形成されたダイヤフラムホルダ210が載置され、後述するダイヤフラム215の各ダイヤフラム部217を保持するため円周方向に互いに等角度(120度)間隔に形成された3つダイヤフラム部保持孔211(2個のダイヤフラム部保持孔211だけを示す)が設けられている。
ダイヤフラム215は、ゴム等の柔軟性を有する材料により形成され、円周方向に等角度間隔に設けられ上方が開口した3つのダイヤフラム部217(2つのダイヤフラム部217だけを示す)と、これら3つのダイヤフラム部217の上端部を連設する略円板状に形成されたフランジ227とにより一体に形成されている。
各ダイヤフラム部217の下面には、断面略円錐状のピストン219が一体に形成されており、このピストン219の下部には細径の首部219aを介して係止用の凸部219bが一体に形成されている。
またダイヤフラム215のフランジ227の上面には仕切板230が固定されている。この仕切板230には、各ポンプ室235に連通する三個の吸入孔232(2個の吸入孔232だけを示す)が円周方向に等角度(120度)間隔に貫通形成されている。
また仕切板230には、各ポンプ室235に連通する3個の吐出孔233(2個の吐出孔233だけを示す)が円周方向に等角度(120度)間隔に貫通形成されている。なお、三個の吐出孔233は、三個の吸入孔232よりも内周側に配置されており、三個の吸引孔232および三個の吐出孔233は、各ポンプ室235に対応するように位置付けられている。
ダイヤフラム215は、各ダイヤフラム部217の凸部219bを弾性変形させながら、駆動体206の各駆動子208のダイヤフラム部取付孔208aに挿入することにより、首部219aが駆動子208のダイヤフラム部取付孔208aに取り付けられる。
ここで、仕切板230とダイヤフラムホルダ210とによりダイヤフラム215が挟持された結果、仕切板230とダイヤフラム215の各ダイヤフラム部217との間に3つのポンプ室235が形成される。なお、ダイヤフラムホルダ210、ダイヤフラム215、クランク台204、駆動軸205、駆動体206、ケース203、モータ202等によりポンプ部が構成されている。
仕切板230には、ゴム等の柔軟性を有する材料によって略平板状に形成された吐出用弁体としての吸入吐出用弁体260が一体化されており、当該仕切板230の上端面と吸入吐出用弁体260の上端面とが同じ高さに揃えられている。
仕切板230における3個の吸入孔232と対応する吸入吐出用弁体260の部分には、円状に開口されかつ先端に向かってすぼまった形状の山型弁260aが各ポンプ室235に対応するように3個形成されているとともに、山型弁260aよりも内側には、下端が円状に開口されかつ先端に向かってU字状に湾曲されたU字型弁260bが各ポンプ室235に対応するように3個形成されている。
ここで吸入吐出用弁体260のU字型弁260bは、その先端が一旦下方に向かった後にU字状に折り返されたR部分260rを有し、その先端部260sが上方に向けられた状態で維持されている。U字型弁260bは、後述する蓋体240の吐出用支柱246と当接されていない状態(U字型弁260bに何ら力の付与されていない状態)では、先端部260sの開口が直径Dとなるように形成されている。但し、図2においては、U字型弁260bは蓋体240の吐出用支柱246と当接されている状態(U字型弁260bにより直径Dが拡大された状態)である。
ここで吸入吐出用弁体260は、ゴム等の柔軟性を有する材料により形成されているため、U字型弁260bの先端部260sが弾性変形された場合、その開口が直径Dの元の状態に戻ろうとする力が働くように構成されている。
仕切板230に対して吸入吐出用弁体260が一体化された状態では、山型弁260aが仕切板230の吸入孔232内に位置付けられるとともに、U字型弁260bが仕切板230の吐出孔233内に位置付けられる。
仕切板230の上端部には、下方が開口した扁平な箱状に形成された蓋体240が取り付けられている。蓋体240における上面側の中央部には、吐出口242の形成された円筒状の吐出筒部243が立設されている。吐出筒部243は、吐出空間241を介して仕切板230の吐出孔233と連通されている。
この蓋体240の裏面側には、吐出筒部243を囲むように平面視円環状に形成された隔壁247が設けられており、当該蓋体240が仕切板230に取り付けられた状態では、当該隔壁247の先端が仕切板230の吸入吐出用弁体260の上端面に当接される。すなわち蓋体240において、隔壁247の内側空間が吐出空間241として形成され、隔壁247の外側空間が吸入空間252として形成される。なお蓋体240には、吸入空間252と連通した吸入孔249が形成されている。
蓋体240の吐出空間241には、当該蓋体240の裏面から下方に向かって例えば円柱状の吐出用支柱246が各ポンプ室235に対応するように3個突設されており、蓋体240が仕切板230に取り付けられた状態では、当該蓋体240の吐出用支柱246が仕切板230の吐出孔233に接触することなくポンプ室235内に挿通される。
この吐出用支柱246(図2)は、図3に示すようにポンプ室235から流れるエアーの方向(矢印の直線方向)に沿った垂直(直線状)の周面部246aを有するとともに、仕切板230の吐出孔233に最初に挿通される先端部分がテーパー状に形成されたテーパー部246bを有している。
吐出用支柱246の周面部246aの直径d1はU字型弁260bの先端部260sの開口の直径Dよりも僅かに大きく形成されているとともに、テーパー部246bの先端の直径d2はU字型弁260bの先端部260sの開口の直径Dよりも大幅に小さく形成されている。すなわちd1>D>d2の関係が成立している。
さらに蓋体240が仕切板230に取り付けられた状態において、吸入吐出用弁体260のU字型弁260bの先端部260sが蓋体240の吐出用支柱246の周面部246aとテーパー部246bとの境界近傍の周面部246aに当接するように、蓋体240の裏面からの周面部246aのる長さが定められている。なお、吐出用支柱246では、U字型弁260bの先端部260sをポンプ室235の逆止弁として機能させるべき部分が周面部246aであり、ポンプ室235の逆止弁として機能させる必要がない部分がテーパー部246bである。
蓋体240の吸入空間252には、当該蓋体240の裏面から下方に向かって例えば円柱状の吸入用支柱245が各ポンプ室235に対応するように3個突設されており、蓋体240が仕切板230に取り付けられた状態では、当該蓋体240の吸入用支柱245が仕切板230の吸入孔232に接触することなくポンプ室235内に挿通される。
このとき仕切板240には吸入吐出用弁体260が一体に取り付けられているため、蓋体240が仕切板230に取り付けられると、当該吸入吐出用弁体260の山型弁260aの先端部が蓋体240の吸入用支柱245の周面に当接されるとともに、U字型弁260bの先端部260sが蓋体240の吐出用支柱246の周面部246aに当接される。
この結果、吸入吐出用弁体260の山型弁260aおよび蓋体240の吸入用支柱245が、ポンプ室235から吸入孔232を介して吸入空間252へエアーが流れることを規制する逆止弁を構成するとともに、吸入吐出用弁体260のU字型弁260bおよび蓋体240の吐出用支柱246が、吐出空間241から吐出孔233へエアーが流れることを規制する逆止弁を構成する。
なお、ダイヤフラムポンプ200においては、仕切板230、吸入吐出用弁体260および蓋体240によりポンプ室235にエアーを吸入するための吸気機構および当該ポンプ室235からエアーを排気するための排気機構を構成する。
<ダイヤフラムポンプにおける排気機構の組立動作>
ダイヤフラムポンプ200の排気機構においては、ダイヤフラムホルダ210に仕切板230が取り付けられると、当該仕切板230および当該ダイヤフラムホルダ210によりダイヤフラム215が挟持されるので、仕切板230とダイヤフラム215の各ダイヤフラム部217との間に3つのポンプ室235が形成される。
そして、吸引吐出用弁体260が一体化された仕切板230に対して蓋体240を取り付けるに当たって、吸引吐出用弁体260の山型弁260aの開口側に蓋体240の吸入用支柱245が位置付けられ、かつU字型弁260bの先端部260sに対して吐出用支柱246が位置付けられる。
このとき蓋体240の吸入用支柱245は、当該吸引用支柱245よりも大径である山型弁260aの開口側に位置付けられるので当該山型弁260aに対する吸引用支柱245の位置決めが容易に行われる。同時に、蓋体240の吐出用支柱246は、U字型弁260bの先端部260sの開口に対して位置付けられるが、この場合のU字型弁260bに対する吐出用支柱246の位置決めは高精度に行う必要がない。
その理由は、蓋体240における吐出用支柱246のテーパー部246bが先細形状に形成されており、テーパー部246bの直径d2がU字型弁260bの先端部260sの開口の直径Dよりも大幅に小さく形成されているため、吐出用支柱246のテーパー部246bがU字型弁260bの先端部260sに衝突することなく容易に挿通されるからである。
ところで、吐出用支柱246のテーパー部246bがU字型弁260bの先端部260sに挿通されている間に、吐出用支柱246のテーパー部246bがU字型弁260bの先端部260sに衝突し、当該テーパー部246bにより先端部260sが下方にめくられて折り曲げられることがある。
しかしながら、そのような場合でも、ダイヤフラム部217によるポンプ動作が開始され、U字型弁260bの先端部260sを介してエアーが流れてしまえば、そのエアーの流れによってU字型弁260bの先端部260sが元のU字型形状に戻る。なお、この場合、吐出用支柱246のテーパー部246bがU字型弁260bの先端部260sに衝突しても、U字型弁260bのR部分260rが緩衝材の役割を担って当該U字型弁260bの破損が防止される。
仕切板230に対して蓋体240が取り付けられると、吐出用支柱246の周面部246aの直径d1がU字型弁260bの先端部260sの開口の径Dよりも僅かに大きく形成されているため、当該先端部260sが吐出用支柱246の周面部246aに押し付けられて当接され、ポンプ室235のシール性が確保される。
このようにして吸入用支柱245の周面に吸入吐出用弁体260の山型弁260aが当接され、かつ、吐出用支柱246の周面部246aにU字型弁260bの先端部260sが当接された状態で、蓋体240が仕切板230に固定されることによりダイヤフラムポンプ200における吸気機構および排気機構(仕切板230、吸入吐出用弁体260および蓋体240)の組立が行われる。
<ダイヤフラムポンプのポンプ動作>
このようにして組み立てられたダイヤフラムポンプ200では、モータ202を駆動し出力軸202aを回転させると、クランク台204も出力軸202aと一体的に回転し、駆動軸205が傾斜した状態のまま出力軸202aの周囲を回転するため、駆動体206の3つの駆動子208の端部が図中上下方向へ往復動する。
従って、駆動子208の上下方向への往復動とともに3つの各ダイヤフラム部217が順次上下方向へ往復動するため、3つのポンプ室235も順次拡縮する。ダイヤフラム部217が下方へ移動してポンプ室235が拡張すると、当該ポンプ室235が負圧状態となり吸入吐出用弁体260の山型弁260aが吸入用支柱245の周面に当接されていた状態から下方に引っ張られるように弾性変形され、当該吸入吐出用支柱245の周面と山型弁260aとの間に隙間が生じるので、蓋体240の吸入孔249から吸入空間252を介してポンプ室235にエアーが吸入される。
一方、ダイヤフラム部217が上方へ移動してポンプ室235が収縮すると、ポンプ室235内のエアーは圧力が上昇するので、図3に示されるように、吸入吐出用弁体260のU字型弁260bが蓋体240の吐出用支柱246の周面部246aから離れるように弾性変形され、ポンプ室235から仕切板230の吐出孔233および蓋体240の吐出空間241を介して吐出筒部243の吐出口242からエアーが排気される。
ここで、ポンプ室235が収縮される前の段階では、U字型弁260bの先端部260sが吐出用支柱246のテーパー部246bに当接されることがなく、テーパー部246bとの境界近傍の周面部246aと僅かに当接されているだけであるため、吐出用支柱246の周面部246aに対するU字型弁260bの開閉抵抗が小さく、スムースなエアーの流れによる円滑なポンプ動作が実現される。
さらに、このときポンプ室235から仕切板230の吐出孔233を介して吸入吐出用弁体260のU字型弁260bの先端部260sと吐出用支柱246の周面部246aとの間の隙間から流れるエアーが当該周面部246aに沿って真っ直ぐ直線上になるため、従来と比較してU字型弁260bの先端部260sの振動を抑制し、騒音の発生を大幅に低減することができる。
さらにU字型弁260が先端部260sに向かってU字状に形成されたR部分260rを有しているため、U字型弁260bの先端部260sに振動が発生した場合であっても、その振動がR部分260rによって吸収されるので、騒音の発生を大幅に低減することができる。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、吸入吐出用弁体260のU字形弁260bの先端部260sが上方を向いた状態に維持されるように形成された場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該U字型弁260bの先端部260sが下方を向いた状態に維持されるように形成されるようにしても良い。この場合、吐出用支柱246がU字型弁260bの先端部260sに押し込まれる際に、当該先端部260sがめくられて折り曲げられことがないため、仕切板230に対する蓋体240の組み立てが容易になる。
また、上述した実施の形態においては、吸入吐出用弁体260のエアー吸入用に山型弁260aを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、山型弁260aの代わりにU字型弁260bを用いるようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、ポンプ室35が3つ備えられた3気筒のダイヤフラムポンプ1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1気筒でも2気筒でも、また4気筒以上のダイヤフラムポンプに適用するようにしても良い。
200…ダイヤフラムポンプ、202…モータ、203…ケース、204…クランク台、205…駆動軸、206…駆動体、207…軸受部、208…駆動子、210…ダイヤフラムホルダ、211…ダイヤフラム部保持孔、215…ダイヤフラム、217…ダイヤフラム部、219…ピストン、227…フランジ、230…仕切板、232…吸入孔、233…吐出孔、235…ポンプ室、240…蓋体、241…吐出空間、242…吐出口、243…吐出筒部、245…吸入用支柱、246…吐出用支柱、247…隔壁、252…吸入空間、260…吸入吐出用弁体(吐出用弁体)。

Claims (3)

  1. ポンプ室を有するポンプ部と、
    前記ポンプ部の上方に設けられ、前記ポンプ室に連通した吐出孔を有する仕切板と、
    その先端部が開口し当該先端部の断面形状がU字型のU字型弁を有する前記吐出孔に対応して設けられた吐出用弁体と、
    前記吐出孔および前記U字型弁に対応して設けられた吐出用支柱と前記吐出孔に連通した吐出口を有し、前記吐出用支柱が前記吐出孔に挿通された際に前記U字型弁の前記先端部が当該吐出用支柱に当接されて前記ポンプ室がシールされ、前記U字型弁の前記先端部が前記吐出用支柱から離れたときに前記ポンプ室の流体が前記吐出口から排気される蓋体とを備え、
    前記蓋体の前記吐出用支柱は、前記ポンプ室から流れる流体の方向に沿った直線状となる周面部と、その先端がテーパー状に形成されたテーパー部を有する
    ことを特徴とする排気機構付きポンプ。
  2. 前記U字型弁は、前記先端部が前記吐出用支柱の前記周面部に当接されたとき前記ポンプ室の逆止弁として機能する
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気機構付きポンプ。
  3. 前記吐出用支柱の直径が前記U字型弁の前記先端部の開口の直径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気機構付きポンプ。
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