JP2016041528A - 車両用電源装置の劣化判定装置 - Google Patents

車両用電源装置の劣化判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発電機と、発電機の発電電力を蓄えるとともに車両電気負荷に電力供給するキャパシタとを備えた車両用電源装置において、当該キャパシタの劣化判定を、短時間でかつ、誤判定を未然に回避して精度良く、実行可能にする。
【解決手段】キャパシタ電圧に浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータが停止したと判定する(S13,S14)。DC/DCコンバータ停止前後におけるキャパシタ電圧値・電流値を用いて、キャパシタの内部抵抗値rcapを算出する(S15,S16)。算出に用いたキャパシタ電圧値・電流値が、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、およびアイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものを含むとき、当該内部抵抗値rcapはキャパシタ劣化判定への利用が回避される(S17,S1A)。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用電源装置に関するものであり、特に、減速エネルギー回生用の蓄電デバイスとしてキャパシタを用いた車両用電源装置に関する。
最近、車両の燃費性能を向上させるために、減速エネルギー回生システムが実用化されている。このシステムでは、車両減速時には、可変電圧式オルタネータによりタイヤの回転エネルギーで回生発電して蓄電し、車両非減速時には、蓄電した電力を車両電気負荷に供給することによって、エンジンによるオルタネータの発電を休止させる。そして、蓄電デバイスとして、例えば、急速な充放電が可能なキャパシタが用いられている。
特許文献1では、キャパシタの放電終了前の電圧と放電終了後の復帰電圧との電位差と、放電終了前の電流値とに基づいて、キャパシタの内部抵抗を算出し、劣化を判断する技術が開示されている。
特開2008−33121号公報
車両の減速エネルギー回生システムにおいて、蓄電デバイスとしてキャパシタを用いた場合には、そのキャパシタの劣化診断を定期的に実施するのが好ましい。キャパシタの劣化判定には、例えば特許文献1に示されているように、放電終了前後の電圧および電流を用いてキャパシタの内部抵抗値を算出すればよい。すなわち、車両用電源装置の場合には、キャパシタと車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータを停止させて、その停止前後のキャパシタ電圧および電流を用いて、キャパシタの内部抵抗値を算出する。この内部抵抗値に基づいて、キャパシタに劣化が生じているか否かを判定すればよい。
ところが、DC/DCコンバータに対して停止命令を送り、DC/DCコンバータから車載ネットワークを経由して停止通知を受けとる場合、車載ネットワークの通信状態によっては、停止通知を受信するまでの時間が長くなってしまう。このため、キャパシタの劣化判定のためにDC/DCコンバータを停止させる期間が長くなってしまい、その分、バッテリの電力消費が大きくなってしまう。そこで、キャパシタの劣化判定期間を短縮し、バッテリの電力消費を抑えるために、キャパシタ電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータが停止したと判定し、キャパシタの内部抵抗の算出処理に移行するという手法が考えられる。
ところが、DC/DCコンバータの停止時以外のタイミングであっても、キャパシタ電圧に同様の浮き上がり現象が生じる場合があり、この場合には、DC/DCコンバータ停止の誤判定が起こる可能性がある。この誤判定に起因して、キャパシタ劣化判定に誤りが生じるおそれがある。
本発明は、発電機と、この発電機の発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタとを備えた車両用電源装置において、当該キャパシタの劣化判定を、短時間でかつ、誤判定を未然に回避して精度良く、実行可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、エンジンにより駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時に運動エネルギーを発電電力に変換する発電機と、前記発電機に接続されて当該発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタと、前記キャパシタと前記車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータとを備えた車両用電源装置において、前記キャパシタの劣化判定を行う劣化判定装置を対象として、前記キャパシタが放電し、前記DC/DCコンバータが動作しているとき、前記DC/DCコンバータに対して動作停止を指示し、前記指示の後、前記キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、前記DC/DCコンバータが動作停止したと判定し、前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、前記キャパシタの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値を基にして、前記キャパシタの劣化が生じているか否かを判定するものであり、前記キャパシタの内部抵抗値の算出に用いた、前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値のうち少なくともいずれか1つが、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものであるとき、当該内部抵抗値を前記キャパシタの劣化判定に利用することを、回避する、構成とする。
上記の構成により、劣化判定装置は、DC/DCコンバータに対して動作停止を指示した後、キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータが動作停止したと判定する。これにより、車載ネットワークを介して動作停止の通知を受けるよりも早く、DC/DCコンバータの動作停止を認識することができ、キャパシタ劣化判定のためのDC/DCコンバータ停止期間を短縮することができる。そして劣化判定装置は、DC/DCコンバータの動作停止前後におけるキャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、キャパシタの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値を基にしてキャパシタの劣化が生じているか否かを判定する。このとき、内部抵抗値の算出に用いた、キャパシタの出力電圧値および出力電流値のうち少なくともいずれか1つが、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものであるとき、当該内部抵抗値は、キャパシタ劣化判定への利用が回避される。これにより、例えばアイドリング再始動直後のキャパシタ電圧の浮き上がり現象からDC/DCコンバータの動作停止を誤認識してしまい、適切でない内部抵抗値が算出された場合であっても、この内部抵抗値はキャパシタ劣化判定には用いられないので、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
また、本発明では、エンジンにより駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時に運動エネルギーを発電電力に変換する発電機と、前記発電機に接続されて当該発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタと、前記キャパシタと前記車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータとを備えた車両用電源装置において、前記キャパシタの劣化判定を行う劣化判定装置を対象とし、前記キャパシタが放電し、前記DC/DCコンバータが動作しているとき、前記DC/DCコンバータに対して動作停止を指示し、前記指示の後、前記キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、前記DC/DCコンバータが動作停止したと判定し、前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、前記キャパシタの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値を基にして、前記キャパシタの劣化が生じているか否かを判定するものであり、前記キャパシタの内部抵抗値の算出に用いた、前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電流値の差が、所定の下限値よりも小さいとき、当該内部抵抗値を前記キャパシタの劣化判定に利用することを、回避する、構成とする。
上記の構成により、劣化判定装置は、DC/DCコンバータに対して動作停止を指示した後、キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータが動作停止したと判定する。これにより、車載ネットワークを介して動作停止の通知を受けるよりも早く、DC/DCコンバータの動作停止を認識することができ、キャパシタ劣化判定のためのDC/DCコンバータ停止期間を短縮することができる。そして劣化判定装置は、DC/DCコンバータの動作停止前後におけるキャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、キャパシタの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値を基にしてキャパシタの劣化が生じているか否かを判定する。このとき、内部抵抗値の算出に用いた、DC/DCコンバータの動作停止前後におけるキャパシタの出力電流値の差が、所定の下限値よりも小さいとき、当該内部抵抗値は、キャパシタ劣化判定への利用が回避される。すなわち、DC/DCコンバータの動作停止前後におけるキャパシタの出力電流値の差が小さい場合は、DC/DCコンバータの動作停止を誤認識したために、適切でない内部抵抗値が算出されていると考えられるので、この内部抵抗値をキャパシタ劣化判定に用いないことによって、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
また、本発明では、エンジンにより駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時に運動エネルギーを発電電力に変換する発電機と、前記発電機に接続されて当該発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタと、前記キャパシタと前記車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータとを備えた車両用電源装置において、前記キャパシタの劣化判定を行う劣化判定装置を対象とし、前記キャパシタが放電し、前記DC/DCコンバータが動作しているとき、前記DC/DCコンバータに対して動作停止を指示し、前記指示の後、前記キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、前記DC/DCコンバータが動作停止したと判定し、前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、前記キャパシタの内部抵抗値を算出し、日単位で間隔を空けて算出した複数の前記内部抵抗値の平均値と、所定の劣化判定閾値との比較によって、前記キャパシタの劣化が生じているか否かを判定するものであり、算出した前記内部抵抗値が、前記所定の劣化判定閾値よりも大きい所定の上限値を超えているとき、当該内部抵抗値を前記キャパシタの劣化判定に利用することを、回避する、構成とする。
上記の構成により、劣化判定装置は、DC/DCコンバータに対して動作停止を指示した後、キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータが動作停止したと判定する。これにより、車載ネットワークを介して動作停止の通知を受けるよりも早く、DC/DCコンバータの動作停止を認識することができ、キャパシタ劣化判定のためのDC/DCコンバータ停止期間を短縮することができる。そして劣化判定装置は、DC/DCコンバータの動作停止前後におけるキャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、キャパシタの内部抵抗値を算出し、日単位で間隔を空けて算出した複数の内部抵抗値の平均値と所定の劣化判定閾値との比較によって、キャパシタの劣化が生じているか否かを判定する。このとき、算出した内部抵抗値が、所定の劣化判定閾値よりも大きい所定の上限値を超えているとき、当該内部抵抗値は、キャパシタ劣化判定への利用が回避される。すなわち、算出した内部抵抗値が、キャパシタ劣化判定閾値よりも大きい所定の上限値を超えているときは、例えば、DC/DCコンバータの動作停止を誤認識したために、適切でない内部抵抗値が算出されていると考えられる。このため、この内部抵抗値をキャパシタ劣化判定に用いないことによって、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
また、上記の各構成において、前記発電機と前記キャパシタとの間に遮断リレーが設けられており、前記劣化判定装置は、前記キャパシタの劣化が生じていると判定したとき、当該判定を行った運転中は、前記遮断リレーを閉状態に維持し、次の運転以降、前記遮断リレーを開状態に維持するとともに、アイドリングストップを禁止する、ことが好ましい。
これにより、キャパシタに劣化が生じていてもその状態が急変することは考えにくいため、キャパシタからの通電中に遮断リレーを開くことによる遮断リレーの劣化を防止することができる。
本発明によると、キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータが動作停止したと判定することによって、キャパシタ劣化判定のためのDC/DCコンバータ停止期間を短縮することができる。さらに、例えばアイドリング再始動直後のキャパシタ電圧の浮き上がり現象からDC/DCコンバータの動作停止を誤認識してしまい、適切でない内部抵抗値が算出された場合であっても、この内部抵抗値はキャパシタ劣化判定には用いられないので、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
実施形態に係る車両用電源装置の構成を示す概略図 キャパシタの劣化判定処理を説明するためのタイミングチャート DC/DCコンバータの停止判定の誤りが生じる例を示すタイミングチャート 実施形態に係るキャパシタ内部抵抗算出処理を示すフローチャート 図4のキャパシタ内部抵抗算出処理を用いた劣化判定方法の一例を示すフローチャート キャパシタ劣化が検出された際の処理の一例を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る車両用電源装置の構成を示す概略図である。図1の構成は、減速エネルギー回生とアイドリングストップとを実現するものであり、減速回生用の蓄電デバイスとしてキャパシタ3を用いている。
図1の構成において、発電機としての回生オルタネータ1は、車両のエンジン(図示せず)により駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時において車両の運転エネルギーを発電電力に変換する。回生オルタネータ1は、エンジンによりベルト駆動されて、減速時等の運動エネルギーを効率的に電力回生する可変電圧式(例えば12V〜25V)のオルタネータであり、効率よく送電と蓄電を行うために例えば最大25Vまで高電圧化が可能である。
バッテリ2は一般的な鉛蓄電池である。キャパシタ3は、回生した大量の電気エネルギーを瞬時に蓄え、効率的に取り出して使用できる電源であり、例えば、大容量の低抵抗電気二重層キャパシタである。キャパシタ3は回生オルタネータ1に接続されており、回生オルタネータ1による発電電力を蓄えるともに、蓄えた電力をDC/DCコンバータ4を介して車両電気負荷5に対して供給する。キャパシタ3は例えば最大約25Vの電圧を発生できる。
DC/DCコンバータ4は、回生オルタネータ1およびキャパシタ3と車両電気負荷5との間に設けられており、例えば、キャパシタ3の出力電圧を車両電気負荷5の動作電圧に降圧して出力する。DC/DCコンバータ4は、当該DC/DCコンバータ4の本体となる降圧回路11と、降圧回路11と並列に設けられたバイパスリレー12と、降圧回路11の出力とバッテリ2との間に設けられたIRリレー13と、IRリレー13と並列に設けられたダイオード14と、制御部15とを備えている。制御部15は、降圧回路11の動作および出力電圧、並びに、バイパスリレー12およびIRリレー13の開閉動作の制御を行う。また、DC/DCコンバータ4の入力側に電圧センサS1が設けられており、降圧回路11の出力側に電流センサS2が設けられている。電圧センサS1および電流センサS2の出力は制御部15に与えられる。本実施形態では、キャパシタ3の出力電圧(以下、適宜、キャパシタ電圧という)が電圧センサS1によって計測され、キャパシタ3の放電電流(以下、適宜、キャパシタ電流という)が電流センサS2によって計測される。
車両電気負荷5は、例えば、ランプ、パワーステアリング、オーディオ、パワーウィンドウ、ナビゲーションシステム等を含む。スタータ6はエンジンの始動を行う。また、キャパシタ3と回生オルタネータ1およびDC/DCコンバータ4との間に、遮断リレー7が設けられている。本実施形態では、DC/DCコンバータ4内の制御部15が、遮断リレー7の開閉状態を制御するものとする。
コントローラ8は、車載ネットワークと接続されており、また、DC/DCコンバータ4内の制御部15と通信可能である。コントローラ8は、車両に搭載されたイグニッションスイッチセンサなどの各種センサの入力を受け、アイドリングストップやアイドリング再始動などのための制御を行う。そして、本実施形態では、コントローラ8は、DC/DCコンバータ4の制御部15と協働して、キャパシタ3の劣化判定を行う劣化判定装置としての役割を担う。
キャパシタ3の劣化判定は次のようにして行う。キャパシタ3の放電中に、DC/DCコンバータ4を停止させ、停止前後のキャパシタ電圧およびキャパシタ電流から、キャパシタ3の内部抵抗を算出する。DC/DCコンバータ4停止前のキャパシタ電圧値およびキャパシタ電流値をVcap_bf,Icap_bfとし、DC/DCコンバータ4停止後のキャパシタ電圧値およびキャパシタ電流値をVcap_af,Icap_afとすると、キャパシタ3の内部抵抗rcapは次の式で求められる。
rcap=ΔVcap/ΔIcap
ΔVcap=Vcap_af−Vcap_bf
ΔIcap=|Icap_af−Icap_bf| …(1)
ΔIcapが同じであるとき、キャパシタ3が劣化したときは、ΔVcapが大きくなる。このため、例えば内部抵抗rcapを所定の閾値と比較することによって、キャパシタ3が劣化したか否かを判定することができる。
コントローラ8は、キャパシタ3の劣化判定を実行するとき、DC/DCコンバータ4に対して停止命令を送り、DC/DCコンバータ4が停止したことを認識してから、その前後のキャパシタ電圧およびキャパシタ電流を基にして内部抵抗を算出する。DC/DCコンバータ4は、コントローラ8からの停止命令を受けて動作を停止した後に、動作停止したことを、車載ネットワークを経由してコントローラ8に通知する。ところが、車載ネットワークの通信状態によっては、コントローラ8がDC/DCコンバータ4からの動作停止通知を受信するまでに時間がかかる場合がある。動作停止通知を受信するまでの時間が長くなると、キャパシタ3の劣化判定のためにDC/DCコンバータ4を停止させる期間が長くなってしまい、その分、バッテリ2の電力消費が大きくなってしまう。
そこで、キャパシタ3の劣化判定期間を短縮し、バッテリ2の電力消費を抑えるために、コントローラ8は、キャパシタ電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータ4が動作停止したと判定し、キャパシタ3の内部抵抗の算出処理に移行するようにしている。
図2は本実施形態におけるキャパシタ3の劣化判定処理を説明するためのタイミングチャートである。図2に示すように、キャパシタ3が放電中、すなわちDC/DCコンバータ4の出力電流が所定値以上(例えば20A以上)であるとき、コントローラ8はDC/DCコンバータ4に対して停止命令を与える。若干の時間が経過した後、DC/DCコンバータ4は動作を停止する。このとき、キャパシタ電圧は、一旦低下した後、復帰する変化、すなわち浮き上がり現象を見せる。キャパシタ電圧にこの浮き上がり現象が生じたとき、コントローラ8はDC/DCコンバータ4が動作を停止したことを認識する。
具体的には例えば、次のようにしてキャパシタ電圧の浮き上がり現象を検出する。いま、所定の周期、例えば10msおきにキャパシタ電圧値が記憶されるものとする。次式のように、2周期前のキャパシタ電圧値との差が所定の閾値よりも大きいとき、浮き上がり現象が生じたと判定する。
Vcap[i]−Vcap[i−2]≧ Vth1 …(2)
そしてキャパシタ電圧の浮き上がり現象の発生を検出してDC/DCコンバータ4の動作停止を判定した後に、例えば、この判定タイミングの20ms前のキャパシタ電圧値Vcap_bf、30ms前のキャパシタ電流値Icap_bf、100ms後のキャパシタ電圧値Vcap_afおよびキャパシタ電流値Icap_afを用いて、式(1)から内部抵抗rcapを算出する。
ところが、本願発明者らの検討の結果、DC/DCコンバータ4の動作停止時と同様のキャパシタ電圧の浮き上がり現象が、他のタイミング例えばアイドリング再始動時において生じる場合があり、これをDC/DCコンバータ4の動作停止と誤って認識してしまい、このこと起因してキャパシタ3の劣化判定を誤って行ってしまう場合があることが分かった。
図3はDC/DCコンバータ4の停止判定の誤りが生じる例を示すタイミングチャートである。図3において、アイドリングストップ(IS)からアイドリング再始動(IR)に移行したとき、アイドリング再始動直後は、バッテリ2の電圧が下がっているため、DC/DCコンバータ4の出力電流がオーバーシュートし、これによりキャパシタ電圧が一時的に低下する。しばらくすると、DC/DCコンバータ4の出力電流が通常値に収まり、キャパシタ電圧も復帰する。このキャパシタ電圧の変化が、例えば上の式(2)の条件を満たしてしまい、所定の浮き上がり現象に合致してしまう場合がある。
このため、例えばコントローラ8が、アイドリング再始動後にDC/DCコンバータ4に対して停止命令を出したとすると、DC/DCコンバータ4はまだ停止していないのに、アイドリング再始動直後のキャパシタ電圧の浮き上がり現象から、DC/DCコンバータ4が停止したと誤って認識してしまう可能性がある。この場合、例えば、式(1)におけるキャパシタ電流値の差ΔIcapの値が非常に小さくなってしまい、過大な内部抵抗値rcapが算出され、これにより、キャパシタ3に劣化が生じたと誤って判定してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、誤ったキャパシタ劣化判定を防ぐために、適切でない内部抵抗値が算出された可能性がある場合には、その内部抵抗値の利用を未然に回避するようにしている。
図4は本実施形態に係るキャパシタ内部抵抗算出処理の流れを示すフローチャートである。まず、コントローラ8は、DC/DCコンバータ4の出力電流Idc_outが所定値Io以上であることを確認(S11)した後、DC/DCコンバータ4に対して停止命令を送る(S12)。その後、キャパシタ電圧に上述した浮き上がり現象が発生するか否かをチェックし(S13)、浮き上がり現象が発生したとき、DC/DCコンバータ4が動作停止したと判定する(S14)。
キャパシタ3の出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータ4が動作停止したと判定することによって、コントローラ8は、車載ネットワークを介して動作停止の通知を受けるよりも早く、DC/DCコンバータ4の動作停止を認識することができる。したがって、キャパシタ劣化判定のためのDC/DCコンバータ停止期間を短縮することができるので、例えば、その分、バッテリ2の電力消費を抑えることができる。
ステップS15において、コントローラ8は、DC/DCコンバータ4の動作停止判定の前後のキャパシタ電圧およびキャパシタ電流の値を呼び出す。ここでは、キャパシタ電圧を示す電圧センサS1の出力値と、キャパシタ電流を示す電流センサS2の出力値とが、所定周期例えば10ms毎に、制御部15内の記憶部に記憶されているものとする。例えばコントローラ8は、停止判定20ms前および100ms後のキャパシタ電圧値Vcap_bf,Vcap_afと、停止判定30ms前および100ms後のキャパシタ電流値Icap_bf,Icap_afとを、制御部15から呼び出す。そして、上述の式(1)に従って、キャパシタ3の内部抵抗値rcapを算出する(S16)。なお、停止判定前後においてキャパシタ電圧値および電流値を呼び出す時間は、ここで示したものに限られるものではない。
そして、コントローラ8は、算出した内部抵抗値rcapをキャパシタ3の劣化判定に利用してよいかどうかを、ステップS17〜S19においてそれぞれ判断する。なお、ステップS17〜S19の実行順は図4に示したものに限られるものではなく、また、並列に実行してもかまわない。
ステップS17では、内部抵抗値rcapの算出に用いたキャパシタ電圧値およびキャパシタ電流値に、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のものが含まれていないかどうか、チェックする。ここでの所定期間は、例えば4sとする。そして、内部抵抗値rcapの算出に用いたキャパシタ電圧値およびキャパシタ電流値のうち少なくともいずれか1つが、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものであるとき、算出した内部抵抗値rcapをキャンセルする(S1A)。すなわち、ここで算出した内部抵抗値rcapは、キャパシタ3の劣化判定への利用が回避される。
すでに説明したとおり、例えばアイドリング再始動直後のキャパシタ電圧の浮き上がり現象から、DC/DCコンバータ4が停止したと誤って認識してしまう可能性があり、この場合には、適切でない内部抵抗値rcapが算出され、これにより、キャパシタ3に劣化が生じたと誤って判定してしまう可能性がある。この問題を防ぐために、ステップS17では、内部抵抗値rcapの算出に用いたキャパシタ電圧値およびキャパシタ電流値のうち少なくともいずれか1つが、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものであるとき、算出した内部抵抗値rcapをキャパシタ3の劣化判定に利用しないようにしている。これにより、DC/DCコンバータ4の動作停止を誤認識してしまい、適切でない内部抵抗値rcapが算出された場合であっても、この内部抵抗値rcapはキャパシタ劣化判定には用いられないので、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
ステップS18では、内部抵抗値rcapの算出に用いた、DC/DCコンバータ4の動作停止前後におけるキャパシタ電流値の差が所定の下限値ΔImin以上であるか否かをチェックする。そして、所定の下限値ΔIminよりも小さいときは、算出した内部抵抗値rcapをキャンセルする(S1A)。すなわち、ここで算出した内部抵抗値rcapは、キャパシタ3の劣化判定への利用が回避される。
すでに説明したとおり、例えばアイドリング再始動直後のキャパシタ電圧の浮き上がり現象から、DC/DCコンバータ4が停止したと誤って認識してしまう可能性がある。そしてこの場合、適切でない内部抵抗値rcapが算出されてしまう原因の1つは、式(1)の分母に当たるΔIcap、すなわちDC/DCコンバータ4の停止前後のキャパシタ電流値の差が小さくなってしまうことにある。一方、キャパシタはその特性上、劣化した場合であっても放電時の電流値にはほとんど影響が表れない。したがって、キャパシタ電流値の差が所定の下限値ΔIminよりも小さいときは、算出した内部抵抗値rcapは適切でない可能性が高いので、キャパシタ3の劣化判定に利用しないようにしている。これにより、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
ステップS19では、算出した内部抵抗値rcapが、所定の上限値rcap_max以下であるか否かをチェックする。後述するように、本実施形態では、日単位で間隔を空けて算出した複数の内部抵抗値rcapの平均値を、所定の劣化判定閾値と比較し、平均値が劣化判定閾値以上のときに、キャパシタ3は劣化しているものと判定する。そして、ステップS19での上限値rcap_maxは、所定の劣化判定閾値よりも大きいものとする。例えば、劣化判定閾値が32Ω程度であるのに対して、ここでの上限値rcap_maxは例えば55Ω程度とする。
すなわち、算出した内部抵抗値rcapが、キャパシタ3の劣化判定のための閾値よりも大きく上回る場合は、例えば、DC/DCコンバータ4の動作停止を誤認識したために、適切でない内部抵抗値が算出されていると考えられる。このため、この内部抵抗値rcapは、キャパシタ3の劣化判定に利用しないようにしている。なお、キャパシタ3の故障に起因して内部抵抗値rcapが過大になる場合も想定されるが、実際には、キャパシタ3の劣化判定とは別途、キャパシタ3の故障判定が実行されるため、その故障は故障判定によって検出される。
そして、ステップS17〜S19の条件をいずれもクリアしたとき、コントローラ8は、算出した内部抵抗値rcapを記憶する(S1B)。なお、ステップS17〜S19の条件は、必ずしも全て適用する必要はなく、例えば、いずれか1つ、あるいは、2つの条件を適用するようにしてもかまわない。
図5は図4のキャパシタ内部抵抗算出処理を用いたキャパシタ3の劣化判定方法の一例を示すフローチャートである。図5のフローでは、キャパシタ3の劣化判定を7日おきに実行するものとし、また、過去3回分の内部抵抗値rcapの平均値を用いて劣化判定を行うものとしている。ただし、本実施形態はこれに限られるものではなく、例えば、劣化判定を行う間隔を7日以外の日数に変えてもよいし、内部抵抗値rcapについて、3回分以外の平均値を用いてもよいし、平均値以外の演算値を用いてもかまわない。
まず、コントローラ8は、前回の計測から7日経過したか否かをチェックする(S21)。7日経過していたら、図4のキャパシタ内部抵抗算出処理S10を実行し、キャパシタ3の内部抵抗値rcapを得る。その後、過去3回分すなわち今回、前回および前々回の内部抵抗値rcapの平均値raveを算出し(S23)、この平均値raveを所定の劣化判定閾値THrと比較する(S24)。平均値raveが閾値THrよりも大きいときは、コントローラ8は、キャパシタ3の劣化を記憶する(S25)。このとき、車両の乗員にキャパシタ3の劣化を警告するために、ランプ表示や音声出力などを行ってもよい。一方、平均値raveが閾値THr以下であるときは、コントローラ8は、キャパシタ3の正常を記憶する(S26)。
図6はキャパシタ劣化が検出された際の処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、キャパシタ3の劣化が生じていると判定したとき、当該判定を行った運転中は、遮断リレー7の閉状態を維持するものとしている。これは、たとえキャパシタ3に劣化が生じていても、その状態が急変することは考えにくいからである。そして、次の運転以降において、イグニッションがオンされたとき、コントローラ8は、キャパシタ3の劣化が記憶されているか否かを確認する(S31)。そして、キャパシタ3の劣化が記憶されているとき、コントローラ8は、遮断リレー7を開状態に維持するとともに、アイドリングストップを禁止し、バイパスリレー12を接続状態にする(S32)。これにより、劣化判定されたキャパシタ3が使用されなくなる。図6のような処理によって、キャパシタ3からの通電中に遮断リレー7を開くことによる遮断リレー7の劣化を防止することができる。
以上のように本実施形態によると、キャパシタ3の出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、DC/DCコンバータ4が動作停止したと判定されるので、車載ネットワークを介して動作停止の通知を受けるよりも早く、DC/DCコンバータ4の動作停止を認識することができ、キャパシタ劣化判定のためのDC/DCコンバータ停止期間を短縮することができる。さらに、内部抵抗値rcapの算出に用いた、キャパシタ3の出力電圧値および出力電流値のうち少なくともいずれか1つが、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものであるときや、内部抵抗値rcapの算出に用いた、DC/DCコンバータ4の動作停止前後におけるキャパシタ3の出力電流値の差が所定の下限値よりも小さいとき、あるいは、算出した内部抵抗値rcapが、所定の劣化判定閾値よりも大きい所定の上限値を超えているとき、その内部抵抗値rcapは、キャパシタ劣化判定に利用されない。これにより、例えばアイドリング再始動直後のキャパシタ電圧の浮き上がり現象からDC/DCコンバータ4の動作停止を誤認識してしまい、適切でない内部抵抗値rcapが算出された場合であっても、この内部抵抗値rcapはキャパシタ劣化判定には用いられないので、誤った劣化判定を未然に防ぐことができる。
なお、上述の実施形態では、コントローラ8と、DC/DCコンバータ4内の制御部15とによって、キャパシタ3の劣化判定を行う劣化判定装置が構成されるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、劣化判定装置は、DC/DCコンバータ4内に設けられてもよいし、DC/DCコンバータ4外部にある複数のコントローラが連携することによって実現されてもよい。
また、上述の実施形態では、DC/DCコンバータ4は、降圧回路11を有するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、昇降圧機能を有する電圧コンバータを備えていてもかまわない。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、発電機と、この発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタとを備えた車両用電源装置において、当該キャパシタの劣化判定を短時間で、かつ、精度良く実行するのに有用である。
1 回生オルタネータ(発電機)
2 バッテリ
3 キャパシタ
4 DC/DCコンバータ
5 車両電気負荷
7 遮断リレー
8 コントローラ
15 制御部

Claims (4)

  1. エンジンにより駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時に運動エネルギーを発電電力に変換する発電機と、前記発電機に接続されて当該発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタと、前記キャパシタと前記車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータとを備えた車両用電源装置において、前記キャパシタの劣化判定を行う劣化判定装置であって、
    前記キャパシタが放電し、前記DC/DCコンバータが動作しているとき、前記DC/DCコンバータに対して動作停止を指示し、
    前記指示の後、前記キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、前記DC/DCコンバータが動作停止したと判定し、
    前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、前記キャパシタの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値を基にして、前記キャパシタの劣化が生じているか否かを判定するものであり、
    前記キャパシタの内部抵抗値の算出に用いた、前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値のうち少なくともいずれか1つが、アイドリングストップ中、アイドリング再始動中、および、アイドリング再始動後から所定期間内のうちのいずれかのものであるとき、当該内部抵抗値を前記キャパシタの劣化判定に利用することを、回避する
    ことを特徴とする車両用電源装置の劣化判定装置。
  2. エンジンにより駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時に運動エネルギーを発電電力に変換する発電機と、前記発電機に接続されて当該発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタと、前記キャパシタと前記車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータとを備えた車両用電源装置において、前記キャパシタの劣化判定を行う劣化判定装置であって、
    前記キャパシタが放電し、前記DC/DCコンバータが動作しているとき、前記DC/DCコンバータに対して動作停止を指示し、
    前記指示の後、前記キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、前記DC/DCコンバータが動作停止したと判定し、
    前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、前記キャパシタの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値を基にして、前記キャパシタの劣化が生じているか否かを判定するものであり、
    前記キャパシタの内部抵抗値の算出に用いた、前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電流値の差が、所定の下限値よりも小さいとき、当該内部抵抗値を前記キャパシタの劣化判定に利用することを、回避する
    ことを特徴とする車両用電源装置の劣化判定装置。
  3. エンジンにより駆動されて発電するとともに、少なくとも車両の減速時に運動エネルギーを発電電力に変換する発電機と、前記発電機に接続されて当該発電機による発電電力を蓄えるとともに、車両電気負荷に対して電力を供給するキャパシタと、前記キャパシタと前記車両電気負荷との間に設けられたDC/DCコンバータとを備えた車両用電源装置において、前記キャパシタの劣化判定を行う劣化判定装置であって、
    前記キャパシタが放電し、前記DC/DCコンバータが動作しているとき、前記DC/DCコンバータに対して動作停止を指示し、
    前記指示の後、前記キャパシタの出力電圧に所定の浮き上がり現象が生じたとき、前記DC/DCコンバータが動作停止したと判定し、
    前記DC/DCコンバータの動作停止前後における前記キャパシタの出力電圧値および出力電流値を用いて、前記キャパシタの内部抵抗値を算出し、
    日単位で間隔を空けて算出した複数の前記内部抵抗値の平均値と、所定の劣化判定閾値との比較によって、前記キャパシタの劣化が生じているか否かを判定するものであり、
    算出した前記内部抵抗値が、前記所定の劣化判定閾値よりも大きい所定の上限値を超えているとき、当該内部抵抗値を前記キャパシタの劣化判定に利用することを、回避する
    ことを特徴とする車両用電源装置の劣化判定装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項記載の車両用電源装置の劣化判定装置において、
    前記発電機と前記キャパシタとの間に、遮断リレーが設けられており、
    前記劣化判定装置は、
    前記キャパシタの劣化が生じていると判定したとき、当該判定を行った運転中は、前記遮断リレーを閉状態に維持し、次の運転以降、前記遮断リレーを開状態に維持するとともに、アイドリングストップを禁止する
    ことを特徴とする車両用電源装置の劣化判定装置。
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