JP2016039555A - 通信端末装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線LANの中継装置を介した通信サービスの利用への影響を抑えつつ、無線LANの中継装置を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる通信端末装置及び通信システムを提供する。
【解決手段】無線LANの中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報に基づいて中継装置への接続処理を制御する。また、中継装置との接続処理が完了した後、中継装置を介した通信サービスの利用を開始する前に、中継装置を介した通信の通信品質を測定し、その測定された通信品質の測定結果を、通信ポリシー情報を管理するポリシー管理装置に送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線LANの中継装置を介して通信ネットワークに接続可能な通信端末装置及び通信システムに関するものである。
従来、無線LAN(Local Area Network)の通信機能を有する携帯電話機やスマートフォンなどの通信端末装置が知られている。利用者は通信端末装置に組み込まれた無線LANの通信機能を利用して、例えば街中のファーストフード店や駅の構内などに設置された無線LANの中継装置であるWi−Fi(登録商標)等のアクセスポイントにアクセスし、所定の認証処理の後、そのアクセスポイントを介してバックボーンの通信ネットワークに接続することができる。
また、通信端末装置からのアクセスが制限されたアクセスポイントの識別情報や種別情報であるブラックリスト等の通信ポリシー情報が格納され、その通信ポリシー情報に基づいてアクセスポイントを介した通信を制御する通信端末装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記通信端末装置によるアクセスポイントを介した通信をどのように制御するかは、そのアクセスポイントを介した通信の通信品質によって変更するのが好ましく、そして、その通信品質は通信を行う時間帯やエリアなどによって変化する。従って、アクセスポイントを介した通信の通信品質の変化に応じて通信ポリシー情報の適正化を図りたいという課題がある。他方で、無線LANの中継装置を介した通信サービスの利用への影響を抑えたいという要請がある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、無線LANの中継装置を介した通信サービスの利用への影響を抑えつつ、無線LANの中継装置を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる通信端末装置及び通信システムを提供することである。
本発明の一態様に係る通信端末装置は、無線LANの中継装置を介して通信可能な通信端末装置であって、前記中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている通信ポリシー情報に基づいて、前記中継装置への接続処理を制御する手段と、前記中継装置との接続処理が完了した後、該中継装置を介した通信サービスの利用を開始する前に、該中継装置を介した通信の通信品質を測定する測定手段と、前記中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報を管理するポリシー管理装置に、前記測定手段で測定された前記通信品質の測定結果を送信する手段と、を備える。
前記通信端末装置において、前記中継装置との接続処理が完了した後、該中継装置を介した通信サービスについて複数種類の認証方式のいずれかを選択して認証処理を行う手段を更に備え、前記測定手段は、前記認証処理に用いる認証方式として、前記複数種類の認証方式のうち認証処理時間がより短い認証方式が選択された場合には前記通信品質の測定を行い、その他の認証方式が選択された場合には前記通信品質の測定を行わないようにしてもよい。
また、前記通信端末装置において、前記測定手段は、前記認証処理が完了した後、前記中継装置を介した通信サービスの利用を開始する前に、前記通信品質の測定を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記認証方式がEAP認証方式であり、前記測定手段は、前記EAP認証方式による認証処理が完了した後に前記通信品質の測定を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記認証方式がWISPr認証方式であり、前記測定手段は、前記WISPr認証方式による認証処理に伴う通信により前記通信品質の測定を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記測定手段は、前記中継装置を介してHTTP又はHTTPSのリクエストをサーバに送信し該リクエストに対するレスポンスを該サーバから受信するときのタイムアウトの有無又はスループットを、前記通信品質として測定してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記サーバへのリクエストは、当該通信端末装置から前記サーバへアップロードするアップロード情報を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記アップロード情報は、前記測定手段で測定された測定済みの通信品質の測定結果又は当該通信端末装置に保存されている通信ポリシー情報を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記サーバからのレスポンスは、前記サーバから当該通信端末装置にダウンロードするダウンロード情報を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記ダウンロード情報は、当該通信端末装置に適用される通信ポリシー情報を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記無線LANの中継装置を介した通信経路を含む複数種類の通信経路のいずれかを選択して通信可能に構成され、前記測定手段は、前記中継装置を介した通信経路以外の他の通信経路が確立されている状態で該中継装置に対する接続処理を開始され、前記他の通信経路から前記中継装置を介した通信経路への切り替え前に、前記通信品質の測定を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記通信品質が測定された測定済みの無線LANの中継装置の識別情報と該通信品質の測定日時とを含む測定履歴を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記通信品質の測定履歴に基づいて、前記測定手段による前記通信品質の測定を制御する手段と、を更に備えてもよい。
また、前記通信端末装置において、前記ポリシー管理装置から通信ポリシー情報を受信し、前記第1の記憶手段に記憶されている通信ポリシー情報を更新する手段を更に備えてもよい。
本発明の他の態様に係る通信システムは、通信端末装置から無線LANの中継装置を介して通信可能な通信システムであって、前記いずれかの通信端末装置と、前記通信端末装置が接続可能な無線LANの中継装置と、前記通信品質を測定するときに前記中継装置を介して前記通信端末装置が通信する通信先装置と、を備える。
前記通信システムにおいて、前記通信先装置は、前記中継装置を介した通信のゲートウェイ装置、前記無線LANの中継装置を管理する中継装置管理装置、前記中継装置を介した通信サービスについて所定の認証方式により前記通信端末装置との間で認証処理を行う認証処理装置、又は、前記中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報を管理するポリシー管理装置であってもよい。
本発明によれば、無線LANの中継装置を介した通信サービスの利用への影響を抑えつつ、無線LANの中継装置を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの一例を示す概略構成図。 本発明の一実施形態に係る通信端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。 本実施形態の通信システムにおいて通信端末装置とアクセスポイントとの接続に成功する場合の無線LAN通信の接続制御の一例を示すシーケンス図。 本実施形態の通信システムにおいて通信端末装置とアクセスポイントとの接続に失敗する場合の無線LAN通信の接続制御の一例を示すシーケンス図。 本実施形態の通信システムにおいて通信端末装置がアクセスポイントを介した通信を開始する接続・認証処理時に通信品質を測定する処理の一例を示すシーケンス図。 本実施形態の通信システムにおいて無線LAN通信の認証方式としてEAP認証方式を用いた場合に通信端末装置がアクセスポイントを介した通信の通信品質(スループット)を測定する処理の一例を示すシーケンス図。 通信品質測定を頻発させないように測定履歴を参照して通信品質を測定する場合の手順の一例を示すフローチャート。 WISPr認証時に通信品質測定を行う処理の一例のシーケンス図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの一例を示す概略構成図である。
本実施形態の通信システムでは、利用者の携帯電話機やスマートフォンなどの通信端末装置10が、ファストフード店や駅構内などに設けられた無線LANの中継装置(以下「アクセスポイント」という。)20の無線通信可能エリア20A内に位置するとき、無線LAN通信機能を有する通信端末装置10からアクセスポイント20を介して通信ネットワークに接続することができる。アクセスポイント20は、通信端末装置10と無線通信可能なWi−Fi(登録商標)などの無線LANの中継装置であり、バックボーンネットワーク30及びゲートウェイ(GW)35を介して、認証処理装置としての認証サーバ40、ポリシー管理装置としてのポリシーサーバ50、通信品質の測定に用いられるWEBサーバ85、外部の通信ネットワークとしてのインターネット90等に接続されている。
なお、図1では、1台の通信端末装置10について図示しているが、通信端末装置10は2台以上であってもよい。また、図1において、本実施形態の通信端末装置10は、セルラー方式の移動体通信ネットワークを介して通信可能な携帯電話機やスマートフォンなどの携帯可能な移動体通信端末であるが、通信ネットワークを介して通信可能なものであれば移動体通信端末以外の通信端末装置であってもよい。例えば、本実施形態の通信端末装置10は、ノートパソコンなどのパソコン装置、ゲーム機、タブレット端末、デジタルカメラ、プリンタ、書籍閲覧端末等の、通信機能を有する装置であってもよい。また、本実施形態の通信端末装置10は、ネットワーク連携可能な家電(例えば、TV、冷蔵庫、録画機器)、時計や眼鏡などのウェアラブルデバイス、体重計や血圧計及びその他医療機器、ロボット等の、通信機能を有する装置であってもよい。
また、本実施形態の通信システムでは、通信端末装置10がマクロセルやスモールセルなどの移動体通信(以下「セルラー通信」ともいう。)のセル60A内に在圏するとき、第3世代(3G)、LTE(Long Term Evolution)、LTE−Advanced、第4世代(4G)、第5世代(5G)などの規格に準拠したセルラー通信のマクロセル基地局やスモールセル基地局などの基地局60を介して、セルラー通信機能を有する通信端末装置10から通信ネットワークに接続することができる。基地局60は、通信端末装置10と無線通信可能な中継装置であり、コアネットワーク70及びゲートウェイ(GW)75を介して、図示しない各種サーバやインターネット90等に接続されている。
アクセスポイント20は、例えばIEEE802.11の規格に準拠したWi−Fiなどの無線LANの無線通信方式により、無線通信可能エリア20A内の通信端末装置10と無線通信し、通信端末装置10と通信ネットワークとの間の通信を中継することができる。
認証サーバ40は、通信サービスに加入している加入者の各種情報が格納された加入者データベース(DB)45が接続された、例えばRADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)サーバである。認証サーバ40は、加入者データベース45に格納されている情報を参照して、通信端末装置10から通信ネットワークに接続するときのWISPr(Wireless Internet Service Provider Roaming)認証やEAP(Extensible Authentication Protocol)認証などによる認証処理を行うサーバである。認証サーバ40は、ポリシーサーバ50と通信する機能を有する。また、認証サーバ40は、バックボーンネットワーク30及びゲートウェイ(GW)35を介してアクセスポイント20と通信する機能や、そのアクセスポイント20を介して通信端末装置10と通信する機能を有する。
加入者データベース45に格納されている情報は、例えば、利用者識別情報(利用者ID)、パスワード、加入者識別情報、氏名や住所などの利用者情報、利用可能なサービスに関する情報、使用している通信端末装置の情報などである。
ポリシーサーバ50は、アクセスポイント20を介した通信端末装置10と通信ネットワークとの通信に関する通信ポリシー情報が格納されたポリシーデータベース(DB)55が接続され、複数のアクセスポイント20の通信ポリシー情報を管理するサーバである。ポリシーサーバ50は、認証サーバ40と通信する機能を有する。また、ポリシーサーバ50は、バックボーンネットワーク30及びゲートウェイ(GW)35を介してアクセスポイント20と通信する機能や、そのアクセスポイント20を介して通信端末装置10と通信する機能を有してもよい。
ポリシーサーバ50は、例えば認証サーバ40や通信端末装置10などの外部装置からの問い合わせを受けて、要求された通信ポリシー情報を提供する機能も有する。ポリシーサーバ50は、問い合わせ対象のアクセスポイント20に関する通信ポリシー情報そのものを提供せずに、その通信ポリシー情報に基づいて問い合わせ対象のアクセスポイント20への接続が可能か否かを判断し、その判断結果を含むアクセスポイント20への接続可否情報を提供するようにしてもよい。
ポリシーサーバ50は、通信ポリシー情報のほか、通信端末装置10におけるアクセスポイント20を介した通信の通信品質を測定するときの測定条件である通信品質測定条件を管理する測定条件管理装置としての機能も有する。また、ポリシーサーバ50は、通信端末装置10から受信した通信品質の測定結果に基づいて通信ポリシー情報や通信品質測定条件を変更し、その変更された通信ポリシー情報や通信品質測定条件を、アクセスポイント20又は基地局60を介して通信端末装置10に送信してもよい。
通信端末装置10は、ポリシーデータベース55に格納されている通信ポリシー情報や通信品質測定条件を所定のタイミングにダウンロードし、通信端末装置10に保存されている通信ポリシー情報や通信品質測定条件を更新してもよい。
通信品質測定条件は、例えば、通信品質が測定された測定済みのアクセスポイント20の識別情報と通信品質の測定日時とを含む測定履歴が通信端末装置10内に保持される場合に、その保持される測定履歴の最大件数又は保持期間である。また、通信品質測定条件は、通信品質測定時に通信端末装置10からアップロードされるデータのサイズや、通信品質測定時に通信端末装置10へダウンロードされるデータのサイズを含んでもよい。また、通信品質測定条件は、通信品質測定用のデータが通信端末装置10からアップロードされてから当該データに対する応答が通信端末装置10で受信されるときのタイムアウト値を含んでもよい。
通信ポリシー情報は、例えば、接続が許可又は禁止されたアクセスポイント20の1台ごとにユニークに設定されたアクセスポイント識別情報(例えば、BSSID:Basic Service Set Identifier)又は、そのアクセスポイント20の種類を識別可能なアクセスポイント種別情報(例えば、ESSID:Extended Service Set Identifier )である。また、通信ポリシー情報は、通信端末装置10からアクセスポイント20への接続が許可又は禁止された時間帯、アクセスポイント20を介した通信経路確立処理時のタイムアウト時間、通信端末装置10がアクセスポイント20から信号を受信するときの受信信号強度(例えば、RSSI:Received Signal Strength Indicator)の閾値、アクセスポイント20を介した通信に必要とされるスループット(通信速度)の閾値(下限値)などを含んでもよい。
ここで、RSSIの閾値は、例えば、アクセスポイント20への接続時に必要とされるRSSIの下限値であるRSSI接続閾値、及び、アクセスポイント20を介した通信サービスを利用しているときに必要とされるRSSIの下限値であるRSSI切断閾値である。例えば、アクセスポイント20への接続時に測定されるRSSIの測定値がRSSI接続閾値以上の場合はアクセスポイント20への接続処理を継続し、当該RSSIの測定値がRSSI接続閾値よりも小さい場合はアクセスポイント20への接続処理を中止される。また、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用中における所定タイミングに測定されるRSSIの測定値がRSSI切断閾値以上の場合はアクセスポイント20を介した通信が継続され、当該RSSIの測定値がRSSI切断閾値よりも小さい場合はアクセスポイント20を介した通信が切断される。
また、例えば、アクセスポイント20を介した通信のスループット(通信速度)の測定値がスループット閾値以上の場合はアクセスポイント20への接続が許可され、アクセスポイント20への接続処理が継続される。一方、当該スループットの測定値がスループット閾値より小さい場合はアクセスポイント20への接続処理が中止される。
また、ポリシーサーバ50が通信ポリシー情報に関する問い合わせを通信端末装置10から受ける場合、ポリシーデータベース55に格納される通信ポリシー情報は、通信端末装置10の利用者に関する利用者識別情報(利用者ID)及びパスワードを含んでもよい。
WEBサーバ85は、通信端末装置10がアクセスポイント20を介した通信の通信品質を測定する際に、その測定のためのHTTPやHTTPS等の双方向の通信を通信端末装置10との間で行う。なお、通信品質測定時に通信端末装置10が通信する通信先装置としては、WEBサーバ85を個別に設けずに、ゲートウェイ(GW)35、図示しないAP管理サーバ、認証サーバ40又はポリシーサーバ50を兼用してもよい。
認証サーバ40、加入者データベース45、ポリシーサーバ50、ポリシーデータベース55及びWEBサーバ85はそれぞれ、例えば単一のコンピュータ装置で構成したり複数のコンピュータ装置を組み合わせて構成したりすることができ、予め組み込まれた所定のプログラムが実行されることにより、各種処理や制御を実行することができる。また、認証サーバ40及び加入者データベース45を1台のコンピュータ装置で構成し、ポリシーサーバ50及びポリシーデータベース55を1台のコンピュータ装置で構成してもよい。また、認証サーバ40、加入者データベース45、ポリシーサーバ50、ポリシーデータベース55及びWEBサーバ85を1台のコンピュータ装置で構成したり、ポリシーデータベース55及びWEBサーバ85を1台のコンピュータ装置で構成したりしてもよい。
本実施形態において、認証サーバ40、ポリシーサーバ50及びWEBサーバ85はそれぞれ、所定のプログラムが実行されることにより、次のような各手段としての機能を実現可能である。
例えば、認証サーバ40は、所定のプログラムが実行されることにより、次の(A401)〜(A411)に示す各手段として機能する。
(A401)通信端末装置10の利用者を識別可能な利用者識別情報(利用者ID)を含む認証要求、又は、利用者識別情報(利用者ID)と通信端末装置10が接続するアクセスポイント20を識別可能なアクセスポイント識別情報(例えば、BSSID)とを含む認証要求を、通信端末装置10から受信する手段。
(A402)認証要求に含まれる利用者識別情報(利用者ID)に基づいて、通信端末装置10の利用者によるアクセスポイント20を介した通信の許否を判断する利用者認証処理を行う手段。
(A403)アクセスポイント識別情報を含むポリシー確認要求をポリシーサーバ50に送信する手段。
(A404)アクセスポイント20に対する通信ポリシー情報又はその通信ポリシー情報に基づいて判定されたアクセスポイント20への接続可否情報(例えば、0:接続不可、1:接続可のフラグデータ)を含むポリシー確認応答を、ポリシーサーバ50から受信する手段。
(A405)前記利用者認証処理の結果と、ポリシー確認応答に含まれる通信ポリシー情報又は接続可否情報とに基づいて、前記認証要求に対する認証応答を通信端末装置10に送信する手段。
(A406)前記利用者認証処理の結果を含む認証応答を通信端末装置10に送信する手段。
(A407)前記通信ポリシー情報を記憶する手段。
(A408)ポリシーサーバ50から更新対象の通信ポリシー情報を受信し、前記記憶している通信ポリシー情報を更新する手段。
(A409)アクセスポイント識別情報に基づいて、アクセスポイント20に対する通信ポリシー情報を検索して取得する手段。
(A410)アクセスポイント20に対する通信ポリシー情報に基づいて、アクセスポイント20への接続可否を判定する手段。
(A411)前記利用者認証処理の結果と、アクセスポイント識別情報に基づいて検索して得られたアクセスポイント20に対する通信ポリシー情報又はその通信ポリシー情報に基づいて判定したアクセスポイント20への接続可否情報とを含む、前記認証要求に対する認証応答を、通信端末装置10に送信する手段。
また、ポリシーサーバ50は、所定のプログラムが実行されることにより、次の(A501)〜(A508)の各手段として機能する。
(A501)アクセスポイント識別情報を含むポリシー確認要求を、認証サーバ40、通信端末装置10、アクセスポイント20又はそのアクセスポイント20を管理するAP管理サーバから受信する手段。
(A502)ポリシー確認要求に含まれるアクセスポイント識別情報に基づいて、アクセスポイント20に対する通信ポリシー情報を検索して取得する手段。
(A503)アクセスポイント20に対する通信ポリシー情報に基づいてアクセスポイント20への接続可否を判定する手段。
(A504)ポリシー確認要求に含まれるアクセスポイント識別情報に基づいて検索して得られたアクセスポイント20に対する通信ポリシー情報又はその通信ポリシー情報に基づいて判定したアクセスポイント20への接続可否情報を含むポリシー確認応答を、認証サーバ40、通信端末装置10、アクセスポイント20又はAP管理サーバに送信する手段。
(A505)更新対象の通信ポリシー情報を、認証サーバ40、アクセスポイント20又はAP管理サーバに送信する手段。
(A506)通信端末装置10におけるアクセスポイント20を介した通信の通信品質の測定結果を、通信端末装置10から受信する手段。
(A507)通信端末装置10から受信した通信品質の測定結果に基づいて通信ポリシー情報を変更する手段。
(A508)通信ポリシー情報の変更に用いられる通信品質を測定するときの測定条件を通信端末装置10に送信する手段。
また、WEBサーバ85は、所定のプログラムが実行されることにより、例えば次の(A851)〜(A852)の各手段として機能する。
(A851)通信端末装置10から所定サイズの通信品質測定用のデータを有するHTTP要求を受信する手段。
(A852)上記HTTP要求に対するHTTP応答を通信端末装置10に送信する手段。
図2は、本発明の一実施形態に係る通信端末装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の通信端末装置10は、主制御部110と無線通信部111とベースバンド処理部112と音入出力部113と表示部114と操作手段としての操作部115とを備える。また、通信端末装置10は、装置本体に対して着脱可能な加入者情報記憶媒体であるICモジュールとしてのUSIM15が装着されている。
主制御部110は、MPU(Micro Processing Unit)やRAM、ROM等からなる記憶装置を備え、所定の基本OSやミドルウェア等のプログラムが実行されることにより、ベースバンド処理部112等の各部を制御したり、ソフトウェア構成上のネイティブプラットフォーム環境やアプリケーション実行環境を構築したり、各種処理を実行したりする。
上記記憶装置は、通信ポリシー情報を記憶する記憶手段、通信品質が測定された測定済みのアクセスポイント20の識別情報と通信品質の測定日時とを含む測定履歴を記憶する記憶手段、及び、通信ポリシー情報の変更に用いられる通信品質を測定するときの通信品質測定条件を記憶する記憶手段の各記憶手段としての機能を有する。
主制御部110の記憶装置は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを有する。この記憶装置は、各部での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶装置は、ドライバプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式や移動体通信(セルラー通信)の無線通信方式を実行する通信ドライバプログラム、操作部115を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部114を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶装置は、オペレーティングシステムプログラムとして、例えば、Android(登録商標)OS、iOS(登録商標)等の基本OSや、IEEE802.11規格の無線通信方式や移動体通信(セルラー通信)の無線通信方式での認証等を行う接続制御プログラム等を記憶する。また、記憶装置は、アプリケーションプログラムとして、ウェブ認証を行う認証プログラム、時間を計時する計時プログラム、ウェブページを取得及び表示するウェブブラウザプログラム、電子メールを送信及び受信する電子メールプログラム、無線LANのアクセスポイント20との間の通信品質を測定する通信品質測定プログラム等を記憶する。また、記憶装置は、各種のテキストデータ、映像データ、画像データ等を記憶したり、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶したりしてもよい。また、記憶装置は、無線LANのアクセスポイント20に接続するための各種情報や通信品質測定条件等を記憶している。
無線通信部111は、無線LANのアクセスポイント20を介して通信する無線LAN通信手段及びセルラー通信の基地局60を介して通信する移動体通信手段として機能し、例えばシンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器、アンテナなどにより構成されている。無線通信部111は、アクセスポイント20との間でIEEE802.11等の所定の通信方式により無線通信するための高周波信号処理を実行したり、基地局60との間で3GやLTEなどの所定の通信方式により無線通信するための高周波信号処理を実行したりする。
ベースバンド処理部112は、他の携帯電話機等の通信端末装置や各種サーバとの間で音声通信やデータ送受信の通信を行うためのデジタル処理を実行する。このベースバンド処理部112と上記無線通信部111との間はD/A変換器やA/D変換器を介して接続されている。
音入出力部113は、マイク、スピーカ、音信号処理部等で構成されている。マイクから出力されるアナログの音声信号は、音信号処理部でデジタル信号に変換され、主制御部110やベースバンド処理部112等に送られる。スピーカは、音信号処理部でデジタル信号から変換されたアナログ信号が入力され、通話中の音声を出力したり、メールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力したりする。なお、スピーカは、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
表示部114は、LCD(液晶ディスプレイ)や有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等で構成され、主制御部110からの指令に基づいて各種画像を表示する。例えば、表示部114は、Wi−Fi等の無線LAN接続の状況を示す画像を表示するようにしてもよい。
操作部115は、表示部114に組み込まれたタッチパネルや、各種の操作キーやボタン、電源ON/OFF手段としての電源スイッチなどで構成されている。この操作部115は、利用者が、通信端末装置10の本体電源をON/OFFしたり、通話開始、終話、メニュー選択、画面切り換え等を指示したり、情報を入力したりするときに用いられる。
また、通信端末装置10は、位置情報取得手段としてのGPS(Global Positioning System)部117、撮像手段としてのカメラ部118、センサー部119、電源供給手段としての電源供給部120、図示しない時計部等も備えている。
GPS部117は、GPS受信モジュールやGPSアンテナ等で構成され、地球の周りに配置されている複数のGPS衛星から電波を受信し、その受信結果に基づいて通信端末装置10が位置する緯度、経度及び高度のデータを算出する。
カメラ部118は、レンズや撮像デバイス等で構成され、人物や風景等を撮影する時に用いられる。撮像デバイスとしては、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOSカメラを用いることができる。
センサー部119は、加速度センサー及び/又は地磁気センサー等で構成されている。加速度センサーは、1軸の加速度センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の加速度センサーであってもよい。また、地磁気センサーも、1軸の地磁気センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の地磁気センサーであってもよい。このセンサー部119の出力に基づいて、通信端末装置10の位置、向き、姿勢及び動きを示すデータを算出することができる。また、センサー部119の出力に基づいて、所定高度における基準位置から利用者の通信端末装置10が移動したときの加速度データや地磁気データの時間変化の情報である履歴情報から、通信端末装置10が位置している高度、角度等を示すデータを算出することができる。
電源供給部120は、充電可能なバッテリー、バッテリーから各部に所定電圧の電力を供給する電力供給回路、バッテリーを充電する充電回路などを備えている。時計部はクロック回路等で構成され、正確な日時を計数し、各種情報の更新処理等のための時刻情報を生成する。
本実施形態において、通信端末装置10の主制御部110は、所定のプログラムが実行されることにより、他の無線通信部111などと協働して次のような各手段としての機能を実現可能である。
例えば、通信端末装置10の主制御部110は、所定のプログラムが実行されることにより、次の(A101)〜(A114)の各手段として機能することができる。
(A101)上記記憶装置に記憶されている通信ポリシー情報に基づいて、アクセスポイント20への接続処理を制御する手段。
(A102)アクセスポイント20との接続処理が完了した後、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始する前に、上記記憶装置に記憶されている測定条件に基づいて、アクセスポイント20を介した通信の通信品質を測定する測定手段。
(A103)前記測定手段で測定された通信品質の測定結果をポリシーサーバ50に送信する手段。
(A104)アクセスポイント20を介した無線LANの通信サービスについて複数種類の認証方式(例えば、EAP認証方式やWISPr認証方式)のいずれかを選択して認証処理を行う手段。
(A105)通信端末装置10の利用者を識別可能な利用者識別情報(利用者ID)を含む認証要求を認証サーバ40に送信する手段。
(A106)利用者識別情報(利用者ID)に基づいて行われた利用者認証処理の結果を含む認証応答を、認証サーバ40から受信する手段。
(A107)通信端末装置10が接続するアクセスポイント20を識別可能なアクセスポイント識別情報を含むポリシー確認要求をポリシーサーバ50に送信する手段。
(A108)アクセスポイント識別情報に基づいて検索して得られたアクセスポイント20に対する通信ポリシー情報又はアクセスポイント20への接続可否情報を含むポリシー確認応答を、ポリシーサーバ50から受信する手段。
(A109)認証サーバ40から受信した利用者認証処理の結果と、ポリシーサーバ50から受信した通信ポリシー情報又は接続可否情報とに基づいて、上記記憶装置に記憶されている通信ポリシー情報を更新する手段。
(A110)移動体通信ネットワークを介して通信する手段。
(A111)移動体通信ネットワークを介してインターネット90等の外部の通信ネットワークと通信する第1の通信経路が確立された状態で、アクセスポイント20を介して外部の通信ネットワークと通信する第2の通信経路を確立する処理を開始する手段。
(A112)アクセスポイント20に対する接続が許可された場合は、外部の通信ネットワークとの通信に優先的に使用する通信経路を第1の通信経路から第2の通信経路へ切り替え、アクセスポイント20に対する接続が拒否された場合は、外部の通信ネットワークとの通信に優先的に使用する通信経路を第1の通信経路に維持する手段。
(A113)アクセスポイント20を介した通信の通信品質(例えば、スループットやタイムアウトの有無)を測定するときの通信品質測定条件をポリシーサーバ50から受信する手段。
(A114)ポリシーサーバ50から受信した通信品質測定条件に基づいて、上記記憶装置に記憶されている測定条件を更新する手段。
アクセスポイント20は、例えば、制御部と、所定の通信方式で通信端末装置10と無線LAN通信を行う第1の通信部と、コアネットワーク30及びGW35を介して各種サーバ40、50やインターネット90上の各種サーバと通信する第2の通信部とを備える。制御部は、例えばMPUやRAM、ROM等からなる記憶装置を備え、所定の基本OSやミドルウェア等のプログラムが実行されることにより、上記通信部等の各部を制御することができる。
本実施形態において、アクセスポイント20の制御部は、所定のプログラムが実行されることにより、他の通信部などと協働して次のような各手段としての機能を実現可能である。
例えば、アクセスポイント20の制御部は、所定のプログラムが実行されることにより、次の(A201)〜(A211)の各手段として機能する。
(A201)通信端末装置10からプローブ要求、認証要求及びアソシエーション要求を受信する手段。
(A202)アソシエーション要求に基づいて、アクセスポイント20(自身)を識別可能なアクセスポイント識別情報を含むポリシー確認要求をポリシーサーバ50に送信する手段。
(A203)アクセスポイント20(自身)に対する通信ポリシー情報又はその通信ポリシー情報に基づいて判定されたアクセスポイント20(自身)への接続可否情報を含むポリシー確認応答を、ポリシーサーバ50から受信する手段。
(A204)前記ポリシー確認応答に含まれる通信ポリシー情報又は接続可否情報を含むアソシエーション応答を、通信端末装置10に送信する手段。
(A205)通信端末装置10にプローブ応答及び認証応答を送信する手段。
(A206)通信ポリシー情報を記憶する手段。
(A207)ポリシーサーバ50から更新対象の通信ポリシー情報を受信し、前記記憶している通信ポリシー情報を更新する手段。
(A208)通信端末装置10から受信したアソシエーション要求に基づいて、アクセスポイント20(自身)に対する通信ポリシー情報を検索して取得する手段。
(A209)アクセスポイント20(自身)に対する通信ポリシー情報に基づいて、アクセスポイント20(自身)への接続可否を判定する手段。
(A210)アクセスポイント20(自身)に対する通信ポリシー情報又はその通信ポリシー情報に基づいて判定したアクセスポイント20(自身)への接続可否情報とを含むアソシエーション応答を、通信端末装置10に送信する手段。
(A211)通信端末装置10と協働して、通信端末装置10とアクセスポイント20との間の通信品質を測定する手段。
図3は、本実施形態の通信システムにおいて通信端末装置10とアクセスポイント20との接続に成功する場合の無線LAN通信の接続制御の一例を示すシーケンス図である。
なお、以下の図3〜図8における動作シーケンスは、主制御部110の記憶装置等に記憶されているプログラムに基づいて、主に主制御部110等により、無線通信部111、ベースバンド処理部112、アクセスポイント20、ゲートウェイ35及び認証サーバ40と協働して実行される。
通信端末装置10において無線LANへの接続がオンにされたことが検知されると、主制御部110は、記憶装置に記憶されているリストを参照し、接続対象のネットワークのアクセスポイント種別情報であるESSIDを一つ取得し、そのESSIDを含むプローブ要求をブロードキャストする(ステップS101)。
通信端末装置10からプローブ要求を受信すると、アクセスポイント20は、プローブ要求に含まれるESSIDが自身のESSIDと同じであれば、通信端末装置10にプローブ応答を返信する(ステップS102)。プローブ応答には、アクセスポイント20のアクセスポイント識別情報であるBSSID、暗号方式、認証方式、通信速度等のパラメータが含まれる。
アクセスポイント20からプローブ応答を受信しなければ、通信端末装置10は、記憶装置から他のESSIDを一つ取得し、そのESSIDを含むプローブ要求をブロードキャストする。一方、アクセスポイント20からプローブ応答を受信すると、通信端末装置10は、プローブ応答に含まれるアクセスポイント識別情報であるBSSID、及び対応するESSIDを、記憶装置に格納する。
次に、通信端末装置10は、プローブ応答を受信した後、自身のMAC(Media Access Control)アドレスの情報を含む認証要求をアクセスポイント20に送信する(ステップS103)。アクセスポイント20は、所定のアルゴリズムを用いて通信端末装置10を認証するか否かを決定し、その認証の結果を含む認証応答を返信する(ステップS104)。この認証は、例えば通信端末装置10のMACアドレスを識別子として行われる。
次に、通信端末装置10は、アクセスポイント20により認証されたことを確認した後、アクセスポイント20から受信した信号の受信信号強度(RSSI)の測定値と、通信ポリシー情報である前述のRSSI接続閾値とに基づいて、アクセスポイント20への接続処理の継続/中止が判定される(ステップS105)。例えば、RSSIの測定値がRSSI接続閾値以上の場合はアクセスポイント20への接続処理が継続され、RSSIの測定値がRSSI接続閾値よりも小さい場合はアクセスポイント20への接続処理が中止される。
次に、通信端末装置10は、RSSIの測定値とRSSI接続閾値とに基づいてアクセスポイント20への接続処理を継続すると判定した場合、アクセスポイント20にアソシエーション(接続)要求を送信する(ステップS106)。アソシエーション要求には、アクセスポイント20のESSID、サポートレート、ポーリング利用要否等のパラメータが含まれる。アクセスポイント20は、通信端末装置10のMACアドレスが認証したMACアドレスであり、通信端末装置10から受信したアソシエーション要求に含まれるパラメータがすべて自身に対応していることを確認した後、接続許可する旨の情報を含むアソシエーション応答を通信端末装置10に送信する(ステップS107)。
以上のS101〜S107の処理により、通信ネットワークレベルで、通信端末装置10からアクセスポイント接続を介した無線LAN通信によるネットワーク接続の通信経路が確立される。この状態では、通信端末装置10は、バックボーンネットワーク30を介して認証サーバ40やポリシーサーバ50との間でデータフレームの送受信が可能になる。しかしながら、この時点ではまだ、ユーザが認証サーバ40により認証されておらず、アプリケーションのレベルで接続が完了していないため、ゲートウェイ35を介してインターネット90等に接続することができない。
次に、通信端末装置10は、アクセスポイント20を介して認証サーバ40と通信することによりユーザ認証を行う(ステップS108)。例えば、HTTP通信により所定URLのログインページを介して、ユーザIDとパスワードとBSSIDとを含む認証要求をアクセスポイント20に送信する。なお、BSSIDは、通信端末装置10から送信する認証要求に含めずに、アクセスポイント20が認証サーバ40に転送する認証要求に付加するようにしてもよい。通信端末装置10から認証要求を受信すると、アクセスポイント20は、その認証要求をゲートウェイ35を介して認証サーバ40に送信する。アクセスポイント20から認証要求を受信すると、認証サーバ40は、認証要求に含まれるユーザIDとパスワードとについて加入者データベース45を参照してユーザ認証を行う。このユーザ認証は、認証要求を送信してきた通信端末装置10の利用者が、上記ESSIDに対応するアクセスポイントを介した無線LAN通信を利用可能な利用者として予め登録された利用者であるかを確認する認証である。ユーザ認証に成功した場合には、認証サーバ40は、ユーザ認証結果に基づいて、ゲートウェイ35を介してアクセスポイント20に認証応答を送信する。例えば、ユーザ認証が成功した場合、認証サーバ40は、認証処理に成功した旨を示す認証応答を、ゲートウェイ35を介してアクセスポイント20に送信する。そして、アクセスポイント20は、認証サーバ40から受信した認証応答を通信端末装置10に送信する。
アクセスポイント20から上記認証応答を受信すると、通信端末装置10は、予め設定された所定の測定条件に基づいて、アクセスポイント20を介した通信の通信品質であるスループット(通信速度)を測定し、その測定値と、通信ポリシー情報である前述のスループット閾値とに基づいて、アクセスポイント20への接続処理の継続/中止を判定する(ステップS109)。例えば、スループットの測定値がスループット閾値以上の場合はアクセスポイント20への接続処理が継続され、スループットの測定値がスループット閾値よりも小さい場合はアクセスポイント20への接続処理が中止される。
ここで、上記スループットの測定方法や測定タイミングは、後述のように上記ユーザ認証の認証方式に応じて変えるようにしてもよい。
例えば、EAP認証方式でユーザ認証を行う場合は、通信端末装置10と認証サーバ40との間で送受信されるデータのサイズが小さく、そのデータの送受信に基づいてスループットを精度よく測定することが難しい。そのため、EAP認証方式によるユーザ認証を行った後に、通信端末装置10と認証サーバ40との間で所定サイズのデータを送受信することにより、アクセスポイント20を介した通信のスループットを測定する。
一方、WISPr認証でユーザ認証を行う場合は、通信端末装置10と認証サーバ40との間で送受信されるデータのサイズが比較的大きく、そのデータの送受信に基づいてスループットを精度よく測定することができる。そのため、WISPr認証方式によるユーザ認証処理中に通信端末装置10と認証サーバ40との間でデータが送受信される通信により、アクセスポイント20を介した通信のスループットを測定する。
また、上記認証処理に用いる認証方式として、複数種類の認証方式(例えばEAP認証方式及びWISPr認証方式)のうち認証処理時間がより短い認証方式が選択された場合にはスループット測定を行い、その他の認証方式が選択された場合にはスループット測定を行わないようにしてもよい。
なお、上記通信品質としてのスループットの測定結果は、通信端末装置10内の記憶装置に保存され、当該記憶装置に保存されている通信ポリシー情報の変更に用いることができる。また、通信端末装置10内の記憶装置に保存されたスループットの測定結果は、通信端末装置10からポリシーサーバ50にアップロードしてポリシーサーバ50で管理されている通信ポリシー情報の変更に用いることができる。
次に、通信端末装置10は、スループットの測定値とスループット閾値とに基づいてアクセスポイント20への接続処理を継続すると判定した場合、アプリケーションのレベルにおけるインターネット90への接続に優先的に使用される通信経路(以下「ネットワーク接続のデフォルト通信経路」という。)を、基地局60を介するセルラー通信の通信経路(第1の通信経路)から、アクセスポイント20を介する無線LAN通信の通信経路(第2の通信経路)に切り替える(ステップS110)。これにより、通信端末装置10は、アクセスポイント20を介した無線LAN通信の通信経路を優先的に使用したインターネット90との通信が開始される(ステップS111)。
次に、無線LAN通信の通信経路を使用したインターネット90との通信が開始された後、通信端末装置10は、予め設定した所定のタイミングに、アクセスポイント20から受信した信号のRSSIの測定値と前述のRSSI切断閾値とに基づいて、アクセスポイント20を介した通信の継続/切断を判定する(ステップS112)。例えば、通信端末装置10は、RSSIの測定値がRSSI切断閾値以上の場合はアクセスポイント20を介した通信を継続し、当該RSSIの測定値がRSSI切断閾値よりも小さい場合はアクセスポイント20を介した通信を切断する。
図4は、本実施形態の通信システムにおいて通信端末装置10とアクセスポイント20との接続に失敗する場合の無線LAN通信の接続制御の一例を示すシーケンス図である。なお、この動作シーケンスのうち、ステップS201〜S208については、図3に示されるステップS101〜S108と同様であるので、それらの説明を省略する。
アクセスポイント20から上記認証応答を受信すると、通信端末装置10は、予め設定された所定の測定条件に基づいて、アクセスポイント20を介した通信の通信品質であるスループット(通信速度)を測定し、その測定値と前述のスループット閾値とに基づいてアクセスポイント20への接続処理の継続/中止を判定する(ステップS209)。図4の例では、スループットの測定値がスループット閾値よりも小さいと判定し、アクセスポイント20への接続処理中止するための切断要求をアクセスポイント20に送信する(ステップS210)。すると、上記ネットワーク接続のデフォルト通信経路は、基地局60を介するセルラー通信の通信経路に維持され、アクセスポイント20を介する無線LAN通信へ切り替えられない。従って、通信端末装置10を操作するユーザから見た場合、アプリケーションのレベルでのネットワーク接続が切断されることがなく、そのネットワーク接続を継続して利用することができるので、通信端末装置10の操作性及び利便性が向上する。
以上、図3及び図4の無線LAN通信の接続制御例によれば、個々のアクセスポイントごとに(BSSIDごとに)、最新の通信ポリシー情報に基づいてアクセスポイント20を介した通信を制御することができる。特に、通信端末装置10が移動しているときに互いにローミング可能な複数のアクセスポイントのそれぞれについても、個々のアクセスポイントごとに(BSSIDごとに)、最新の通信ポリシー情報に基づいてアクセスポイント20を介した通信を制御することができる。
また、図3及び図4の無線LAN通信の接続制御例によれば、アクセスポイント20を介した通信端末装置10と認証サーバ40との間の通信のスループット等の通信品質の測定を、アクセスポイント20との接続処理が完了した後、そのアクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始する前に行っている。これにより、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始した後に、通信品質の測定を別途行う必要がないので、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用への影響を抑えることができる。従って、通信端末装置10の利用者の体感や操作性に変化がなく、従来と同様な体感や操作性で無線LAN通信を利用できる。
しかも、スループット等の通信品質の測定結果に基づいて通信ポリシー情報を変更することができるため、アクセスポイント20を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる。
また、図3及び図4の無線LAN通信の接続制御例によれば、認証サーバ40から認証応答を受信するまで、セルラー通信の通信経路が維持されるため、認証処理に失敗した旨を示す認証エラーの認証応答を受信した場合でもネットワーク接続が切断されない。
図5は、本実施形態の通信システムにおいて通信端末装置10がアクセスポイント20を介した通信を開始する接続・認証処理時に通信品質を測定する処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図5において、アクセスポイント20を介した通信を開始するときの具体的な接続・認証処理については省略している。また、図5の通信品質の測定処理は、例えば、アクセスポイント20との接続処理が完了した後、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始する前のタイミングに実行することができる。
図5において、まず、通信端末装置10はとアクセスポイント20との接続処理が完了した後、アクセスポイント20を介して、通信端末装置10から通信品質測定に使用可能な所定サイズのデータを含むHTTP要求を、WEBサーバ85に送信する(ステップS301)。
WEBサーバサ85は、通信端末装置10から受信した所定データを含むHTTP要求に対するHTTP応答を、アクセスポイント20を介して通信端末装置10に送り返すように送信する(ステップS302)。
上記HTTP応答は、HTTP要求と同様な所定サイズのデータを含んでもよい。この場合は、アクセスポイント20を介した通信端末装置10とネットワーク側装置であるWEBサーバ85との間のアップロード及びダウンロードの平均的なスループットを測定することができる。また、上記HTTP応答は、WEBサーバ85がHTTP要求を受信した日時のタイムスタンプ情報やWEBサーバ85がHTTP応答を送信した日時のタイムスタンプ情報を含んでもよい。この場合は、アクセスポイント20を介した通信端末装置10とネットワーク側装置であるWEBサーバ85との間のアップロードのスループット及びダウンロードのスループットを互いに独立に測定することができる。
HTTP応答を受信した通信端末装置10は、HTTP要求〜HTTP応答で測定された通信品質の測定結果を、その通信端末装置10内の記憶装置に保存するとともに、アクセスポイント20を介してポリシーサーバ50に送信する(ステップS303,S304)。
なお、上記HTTP要求〜HTTP応答による通信品質の測定でタイムアウトの発生が検知され、アクセスポイント20を介してポリシーサーバ50にアクセスできない場合、通信端末装置10は、基地局60を介したセルラー通信によって通信品質の測定結果をポリシーサーバ50に送信してもよい。また、アクセスポイント20を介した通信が回復した後に、アクセスポイント20を介してポリシーサーバ50に通信品質の測定結果を送信してもよい。
次に、ポリシーサーバ50は、通信端末装置10から受信した通信品質の測定結果に基づいて、その通信端末装置10に対応する通信ポリシー情報を変更する(ステップS305)。
また、ポリシーサーバ50は、通信端末装置10を含む複数の通信端末装置から受信した通信品質の測定結果に基づいて無線LAN通信におけるネットワーク負荷の状況を判断し、そのネットワーク負荷に応じて、通信端末装置10で通信品質を測定するときに用いられる測定条件を変更する(ステップS306)。変更された通信品質の測定条件は、アクセスポイント20を介してポリシーサーバ50から通信端末装置10に送信される(ステップS307)。ここで、アクセスポイント20を介して通信端末装置10にアクセスできない場合、ポリシーサーバ50は、基地局60を介したセルラー通信によって変更後の測定条件を通信端末装置10に送信してもよい。
通信端末装置10は、ポリシーサーバ50から受信した測定条件に基づいて、その通信端末装置10内の記憶装置に保存されている通信品質の測定条件を更新し(ステップS308)、以降の通信品質の測定には更新された測定条件を用いる。
上記ステップS304において通信端末装置10が送信する通信品質の測定結果は、例えば、通信端末装置10がアクセスポイント20に通信品質測定用データを送信してからその応答を受信するまでの時間と通信品質測定用データのデータサイズとに基づいて算出されたスループット[bps]と、アクセスポイント20のアクセスポイント識別情報(例えばBSSID)とを含む。なお、通信端末装置10がアクセスポイント20に通信品質測定用データを送信してからその応答を受信できずに所定のタイムアウト値の時間が経過してタイムアップした場合には、通信品質測定結果は、例えば、タイムアウトしたアクセスポイント20のアクセスポイント識別情報(例えばBSSID)を含む。
なお、図5の例において、ポリシーサーバ50を、上記通信品質の測定に用いるWEBサーバ85として兼用してもよい。
図6は、本実施形態の通信システムにおいて無線LAN通信の認証方式としてEAP認証方式を用いた場合に通信端末装置10がアクセスポイント20を介した通信の通信品質(スループット)を測定する処理の一例を示すシーケンス図である。図6の処理に用いられるプログラムは、通信端末装置10の主制御部110に読み込まれて実行される。
ここで、認証方式としてのEAP認証自体は送受信されるデータサイズが小さく通信負荷が非常に低いため、EAP認証で送受信されるデータを高い精度のスループット測定に用いることが難しい。図6の例では、次に説明する処理手順を用いることにより、EAP認証を行う場合でも高い精度のスループット測定が可能となる。
図6において、まず、通信端末装置10は、アクセスポイント20に対して接続を開始する(ステップS401)。
次に、通信端末装置10とアクセスポイント20との間でEAP認証が行われる(ステップS402)。
次に、通信端末装置10は、認証方式がEAP認証であることを検知する(ステップS403)と、所定のサイズの通信品質測定用データを含むHTTP要求を、アクセスポイント20を介してポリシーサーバ50に送信する(ステップS404、S405)。HTTP要求を受信したポリシーサーバ50は、HTTP要求に対する応答として、所定のサイズの通信品質測定用データを含むHTTP応答を、アクセスポイント20を介して通信端末装置10に送信する(ステップS406、S407)。
通信端末装置10は、HTTP要求を送信した時からHTTP応答を受信するまでの処理時間を計測し、その処理時間の計測値と通信品質測定用データのサイズとに基づいてスループットを算出する(ステップS408)。
以上の図6の通信品質(スループット)の測定処理では、認証方式として送受信されるデータ量が少ない(通信負荷が低い)EAP認証を用いた場合であっても、EAP認証後にHTTP通信を行うことにより、アクセスポイント20を介した無線LAN通信のスループットなどの通信品質を高い精度で測定することができる。
なお、図6の例においても、ポリシーサーバ50を、上記通信品質の測定に用いるWEBサーバ85として兼用してもよい。
また、図6の通信システムの例において、アクセスポイント20を介して通信端末装置10からポリシーサーバ50に送信するHTTP要求は、通信端末装置10からポリシーサーバ50にアップロードするアップロード情報を含んでもよい。この場合は、通信品質測定のためのHTTP通信とポリシーサーバ50への情報のアップロードのためのHTTP通信とを兼用することができるため、通信端末装置10とポリシーサーバ50との間の無駄な通信リソースの使用を防止することができる。
上記HTTP要求に含まれるアップロード情報としては、例えば、前回の通信品質測定におけるHTTP通信における応答時間(HTTP要求送信からHTTP応答受信までの時間)やタイムアウトの発生の有無及びその測定時のアクセスポイント20の識別情報(例えば、BSSID)が挙げられる。また、アップロード情報は、通信端末装置10側で接続対象から除外したアクセスポイント20の識別情報(例えば、BSSID)の一覧であるブラックリストなどの通信端末装置10に保存されている通信ポリシー情報であってもよい。また、アップロード情報は、前回の通信品質測定時にポリシーサーバ50から受信したデータのサイズであってもよい。
なお、HTTP要求に含まれるアップロード情報のデータサイズとしては、アクセスポイント20を介した通信端末装置10からポリシーサーバ50への通信の正確なスループット測定を行うことができる程度の所定サイズ(例えば7Kバイト)が望ましい。また、上記アップロード情報のデータサイズが所定サイズ(例えば7Kバイト)に満たないときは、適宜、ダミーのデータを挿入してもよい。
また、図6の通信システムの例において、アクセスポイント20を介してポリシーサーバ50から通信端末装置10に送信するHTTP応答は、ポリシーサーバ50から通信端末装置10にダウンロードするダウンロード情報を含んでもよい。この場合は、通信品質測定のためのHTTP通信とポリシーサーバ50からの情報のダウンロードのためのHTTP通信とを兼用することができるため、通信端末装置10とポリシーサーバ50との間の無駄な通信リソースの使用を防止することができる。
上記HTTP応答に含まれるダウンロード情報としては、例えば、通信端末装置10において保持されてアクセスポイント20への接続時に用いられる通信ポリシー情報やアクセスポイント20を介した通信の通信品質測定時に用いられる通信品質測定条件などが挙げられる。
ダウンロード情報に含まれる通信ポリシー情報は、前述の接続が許可又は禁止されたアクセスポイント識別情報(例えば、BSSID)又はアクセスポイント種別情報(例えば、ESSID)、アクセスポイント20への接続が許可又は禁止された時間帯、アクセスポイント20を介した通信経路確立処理時のタイムアウト時間、通信端末装置10がアクセスポイント20から信号を受信するときの受信信号強度(例えば、RSSI)の閾値、アクセスポイント20を介した通信に必要とされるスループット(通信速度)の閾値(下限値)などであってもよい。
また、ダウンロード情報に含まれる通信品質測定条件は、前述の測定履歴の最大件数又は保持期間、通信品質測定時に通信端末装置10からアップロードされるデータのサイズ、通信品質測定時に通信端末装置10へダウンロードされるデータのサイズ、タイムアウト値などであってもよい。
また、上記ダウンロード情報には、通信ポリシー情報以外で通信端末装置10のアプリケーションがポリシーサーバ50等のサーバから定期的又は不定期で取得する情報を含めてもよい。
また、ポリシーサーバ50等のサーバへのアップロードデータ及びサーバからのダウンロードデータはそれぞれ、予め他の用途のプログラム(アプリケーション)によってアップロード及びダウンロードの対象データ(情報)として予約され、この予約されたデータを上記通信品質測定時にアップロード及びダウンロードするようにしてもよい。
更に、上記他の用途のアプリケーションによって予約された対象データ(情報)は、通信ポリシー情報のデータとともにポリシーサーバ50等の同一のサーバにアップロードしてもよいし、別々のサーバにアップロードしてもよい。同一のサーバにアップロードした場合は、サーバがさらに目的のサーバへ情報を転送してもよい。また、他の用途のアプリケーションによって予約された対象データ(情報)をダウンロードする場合は、通信ポリシー情報のデータとともにポリシーサーバ50等の同一のサーバからダウンロードしてもよいし、別々のサーバからダウンロードしてもよい。同一のサーバからダウンロードする場合は、そのサーバがさらに別のサーバからデータ(情報)を収集してもよい。
また、通信ポリシー情報や上記他の用途のアプリケーションから予約された対象データ(情報)のダウンロード及びアップロードの通信先(サーバ)が互いに異なる場合等、複数回の通信を必要とする場合は、複数回の通信全てにかかる時間を通信品質判定に利用してもよい。この場合は、通信端末装置10の全体で通信の無駄をさらに節減できる。
また、通信ポリシー情報と上記他の用途のアプリケーションから予約された対象データ(情報)とをダウンロードしたりアップロードしたりする場合、その通信ポリシー情報及び予約された対象データ(情報)の一方のデータサイズ又は両方を合計したデータサイズが通信品質測定に適したデータサイズを超過する場合は、超過分のデータを次回の通信品質測定時に先送りしてもよい。
また、上記通信ポリシー情報は、所定期間(例えば14日)が経過するごとに定期的に更新する情報であるが、上記通信品質測定時のHTTP応答に通信ポリシー情報を含めてダウンロードした場合、次回の通信ポリシー情報のダウンロード及び更新は、上記通信品質測定から所定期間が経過した後で行うようにしてもよい。
また、図6の通信システムの例において、通信品質(スループット)の測定は、EAP認証直後であって、セルラー通信から無線LAN通信への通信経路切替よりも前のタイミングで実施することが望ましい。これにより、通信品質測定で所定のスループットが得られなかった場合、セルラー通信から無線LAN通信への通信経路の切替えを中断して引き続きセルラー通信の通信経路を維持し、通信品質の劣化を防ぐことができる。また、所定のスループットが得られなかった場合に通信経路を切替えないので、切替時に発生するインターネットなどとの通信の寸断を伴うことがない。また、通信経路切替イベントを用いて様々なアプリケーションが通信する場合、この通信経路切替イベントを保留した上で通信品質(スループット)を測定できるため、比較的安定した通信品質(スループット)測定が可能となる。
また、図6の通信システムの例では、同じ時間帯、同じアクセスポイント、同じ区域などにおいて、通信品質(スループット)測定を頻発させないことが望ましい。例えば、通信端末装置10を持ったユーザが店舗や施設内で移動するときなどにおいて、同じアクセスポイント20との間で接続と切断とが頻発する場合がある。このような場合に、アクセスポイント20へ接続する毎に通信品質(スループット)測定を行うとスループット測定が頻発して深刻なネットワーク負荷となるおそれがある。そのため、同じ時間帯、アクセスポイント、区域などにおいて、通信品質(スループット)測定を頻発させないことが望ましい。
図7は、通信品質測定を頻発させないように測定履歴を参照して通信品質を測定する場合の手順の一例を示すフローチャートである。ここで、通信端末装置10は、通信品質測定履歴をサイクリックデータベースとして保存している。また、通信品質測定履歴は、例えば、通信品質(スループット)測定済みのアクセスポイント20のBSSID及びスループット測定日時などである。
図7において、まず、通信端末装置10のアクセスポイント20への接続時にサイクリックデータベースの通信品質測定履歴を参照する(ステップS501)。そして、参照した通信品質測定履歴に基づいて、通信品質測定を実施するか否かを判断する(ステップS502)。例えば、EAP認証後、接続したアクセスポイント20のBSSIDがサイクリックデータベースに保存されていなければ、通信品質測定を実施すると判断し(ステップS502でYes)、通信品質測定を行う(ステップS503)。一方、EAP認証後、接続したアクセスポイント20がサイクリックデータベースに保存されていれば、通信品質測定を実施しないと判断し(ステップS502でNo)、通信品質測定を実施せずに終了する。
上記ステップS503の通信品質測定を行った場合には、通信品質測定履歴の更新を行う(ステップS504)。例えば、通信品質測定履歴を保存するサイクリックデータベースに、最新の所定数(例えば、32件)の通信品質測定の測定履歴のみを保存するように、新しい測定履歴を保存する場合は、保存時期が古い測定履歴から順次削除して更新する。あるいは、サイクリックデータベースに保存された後、24時間経過した測定履歴を順次削除するようにしてもよい。
以上の図6及び図7の通信システムにおいては、EAP認証後にスループット測定を行う場合について説明したが、認証方式としてWISPr認証を用い、このWISPr認証時に通信品質(スループット)測定を行ってもよい。
図8は、WISPr認証時に通信品質測定を行う処理の一例を示すシーケンス図である。
図8において、通信端末装置10がアクセスポイント20との間で無線LAN接続を行う場合、まず、アクセスポイント20を介してゲートウェイ35に「任意のhttp GET」を送信する(ステップS601)。ゲートウェイ35から「リダイレクト ログイン(Redirect Login) URL」が返信され(ステップS602)、これを受信した通信端末装置10は、ゲートウェイ35に「GET ログイン(Login) URL」を送信する(ステップS603)。そして、ゲートウェイ35から「http(200,OK)」が返信され(ステップS604)、これを受信した通信端末装置10は、「POST クレデンシャル(credentials)」を送信する(ステップS605)。
ゲートウェイ35は、通信端末装置10から「POST クレデンシャル」を受信すると、認証サーバ40に「認証要求(Auth request)」を送信し(ステップS606)、認証サーバ40は「認証応答(許可)(Auth reply−accept)を返信する(ステップS607)。「認証応答(許可)」を受信したゲートウェイ35は「認証成功通知(Success Notification)」を通信端末装置10に送信する(ステップS608)。ここで、通信端末装置10では、ステップS601で「任意のhttp GET」を送信してから、ステップS608で「認証成功通知」を受信するまでの処理時間を測定し、その測定結果に基づいて、スループット(通信速度)を測定する(ステップS609)。
次に、ゲートウェイ35は、認証サーバ40に「課金開始要求(Start accounting)」を送信し(ステップS610)、認証サーバ40は「受信確認(Acknowledgement)」を返信する(ステップS611)。これにより、通信端末装置10は無線LAN接続によるアクセスポイント20を介したインターネット接続の通信経路が確立される(ステップS612)。
以上、図8の例では、所定サイズのデータの送受信を伴うWISPr認証を行うときに、アクセスポイント20を介した通信の通信品質(スループット)を測定することができ、EAP認証後にスループット測定を行う場合に比べて処理時間を短縮することができる。
図6〜図8の通信システムの例において、通信品質測定でタイムアウトなどによりエラーとなったアクセスポイント20を通信ポリシー情報のブラックリストに登録して、接続対象から除外してもよい。
以上、上記実施形態によれば、通信端末装置10において無線LANのアクセスポイント20との接続処理が完了した後、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始する前に、アクセスポイント20を介した通信のスループット等の通信品質を測定している。これにより、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始した後に、スループット等の通信品質の測定を別途行う必要がないので、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用への影響を抑えることができる。従って、通信端末装置10の利用者の体感や操作性に変化がなく、従来と同様な体感や操作性で無線LAN通信を利用できる。
しかも、スループット等の通信品質の測定結果に基づいて通信ポリシー情報を変更することができるため、アクセスポイント20を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる。
よって、無線LANのアクセスポイント20を介した通信サービスの利用への影響を抑えつつ、アクセスポイント20を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、アクセスポイント20との接続処理が完了した後、アクセスポイント20を介した通信サービスについて複数種類の認証方式(例えばEAP認証方式及びWISPr認証方式)のいずれかを選択して認証処理を行うことができる。そして、認証処理に用いる認証方式として、複数種類の認証方式のうち認証処理時間がより短い認証方式が選択された場合にはスループット等の通信品質の測定を行い、その他の認証方式が選択された場合には通信品質の測定を行わない。このように認証処理時間がより短い認証方式が選択されたときに通信品質の測定を行うことにより、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用への影響をより抑えることができる。
また、上記実施形態によれば、アクセスポイント20を介した無線LAN通信の認証処理が完了した後、アクセスポイント20を介した通信サービスの利用を開始する前に、スループット等の通信品質の測定を行っている。これにより、様々なアプリケーションがアクセスポイントを介した通信サービスの利用を開始する前に通信品質を測定できるので、比較的安定した通信品質測定が可能となる。
また、上記実施形態によれば、送受信されるデータ量が少ない(通信負荷が低い)EAP認証方式で認証処理を行う場合、その認証処理が完了した後にスループット等の通信品質の測定を個別に行うことにより、アクセスポイント20を介した無線LAN通信のスループットなどの通信品質を高い精度で測定することができる。
また、上記実施形態によれば、送受信されるデータ量が比較的多いWISPr認証方式で認証処理を行う場合、そのWISPr認証方式による認証処理に伴う通信によりスループットなどの通信品質の測定を行うことにより、別途通信品質の測定をしなくてもよい。
また、上記実施形態によれば、測定手段は、アクセスポイント20を介してHTTP又はHTTPSのリクエストをポリシーサーバ50等のサーバに送信しリクエストに対するレスポンスをサーバから受信するときのタイムアウトの有無又はスループットを通信品質として測定する。このようにHTTP又はHTTPSの送信及びこの送信に対する応答の受信により、比較的容易に通信品質の測定を行うことができる。
また、上記実施形態によれば、上記ポリシーサーバ50等のサーバへのリクエストが、通信端末装置10からサーバへアップロードする通信品質測定結果や通信ポリシー情報などのアップロード情報を含む。これにより、通信品質測定のためのHTTP通信とサーバへの情報のアップロードのためのHTTP通信とを兼用することができるため、通信端末装置10とサーバとの間の無駄な通信リソースの使用を防止することができ、通信リソースを有効に利用することができる。
また、上記実施形態によれば、上記ポリシーサーバ50等のサーバからのレスポンスは、サーバから通信端末装置10にダウンロードする通信ポリシー情報や通信品質測定条件などのダウンロード情報を含む。これにより、通信品質測定のためのHTTP通信とサーバからの情報のダウンロードのためのHTTP通信とを兼用することができるため、通信端末装置10とサーバとの間の無駄な通信リソースの使用を防止することができ、通信リソースを有効に利用することができる。
また、上記実施形態によれば、アクセスポイント20を介した無線LAN通信の通信経路を含む複数種類の通信経路(例えば、セルラー通信及び無線LAN通信)のいずれかを選択して通信可能に構成されている。そして、アクセスポイント20を介した通信経路以外の他の通信経路(例えばセルラー通信)が確立されている状態でアクセスポイント20に対する接続処理を開始され、他の通信経路からアクセスポイント20を介した通信経路への切り替え前に、信品質の測定を行っている。これにより、通信品質を測定して所望の通信品質が得られなかった場合、アクセスポイント20を介した通信経路への切り替えを中断してそれまでの通信経路(例えばセルラー通信)を維持することにより、通信品質の劣化を防ぐことができる。
また、上記実施形態によれば、スループットなどの通信品質が測定された測定済みのアクセスポイント20の識別情報(BSSID)と通信品質の測定日時とを含む測定履歴を記憶し、その通信品質の測定履歴に基づいて、通信品質の測定を制御する。これにより、通信品質の測定履歴に基づいて、通信品質の測定を行うか否かを判断することができ、通信品質の測定を頻発させることなく、ネットワーク負荷の増大を防ぐことが可能となる。
また、上記実施形態によれば、ポリシーサーバ50から通信ポリシー情報を受信し、記憶装置に記憶されている通信ポリシー情報を更新することにより、アクセスポイント20を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、通信端末装置10において予め記憶されている無線LANのアクセスポイント20を介した通信に関する通信ポリシー情報に基づいて、アクセスポイント20への接続処理が制御される。この接続処理の制御に用いられる通信ポリシー情報は、アクセスポイント20を介した通信のスループット等の通信品質の測定結果を用いて、その通信品質に応じた適切なものに変更することができる。このように通信ポリシー情報の変更に用いられる通信品質の測定結果は、予め記憶されている通信品質の測定条件によって変化し、しかも、その通信品質の測定条件として、測定条件を管理する測定条件管理装置から、無線LANのネットワーク負荷などを考慮して適切に設定された測定条件を受信して更新することができる。よって、無線LANのアクセスポイント20を介した通信における通信品質の変化に応じた通信ポリシー情報の適正化を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、通信品質が測定された測定済みのアクセスポイント20の識別情報と通信品質の測定日時とを含む測定履歴を記憶し、その測定履歴の最大件数又は保持期間を含む測定条件と、測定履歴とに基づいて、アクセスポイント20を介した通信の通信品質を測定する。これにより、測定履歴が最大件数を超えた場合に古い測定履歴を削除したり、保存期間が経過した測定履歴を削除したりすることができる。従って、測定履歴を記憶するための記憶容量の増大を防ぎつつ、測定履歴の新しいものを記憶しておくことができる。また、通信品質を測定する場合に、測定履歴が記憶されているアクセスポイント20については測定結果が略同じになる場合が多いことを考慮し、無駄な通信品質測定が頻発するのを抑制し、アクセスポイント20を介した通信の負荷増大を防止することができる。
また、上記実施形態によれば、通信品質の測定条件で指定されたサイズのデータをアップロードしてアクセスポイント20を介した通信の通信品質を測定することにより、より精度の高い通信品質の測定が可能となる。
また、上記実施形態によれば、通信品質の測定条件で指定されたタイムアウト値に基づいて、通信品質の測定用のデータがアップロードされてからそのデータに対する応答が受信されるときにタイムアウトの発生の有無を測定する。このようにタイムアウトの発生条件を通信品質の測定条件で指定できるので、無線LANのネットワーク負荷などを考慮してタイムアウトの発生条件を適切に設定することができる。
また、上記実施形態によれば、通信端末装置10で測定された通信品質の測定結果に基づいて、通信端末装置10内に記憶されている通信ポリシー情報を変更することにより、通信端末装置10で通信ポリシー情報を速やかに変更することができる。
また、上記実施形態によれば、通信ポリシー情報を管理するポリシー管理装置としてのポリシーサーバ50に通信品質の測定結果を送信し、その通信品質の測定結果に基づいて変更された通信ポリシー情報をポリシーサーバ50から受信して通信端末装置10内に記憶されている通信ポリシー情報を更新する。このようにポリシーサーバ50で変更された通信ポリシー情報に基づいて、通信端末装置10に記憶されている通信ポリシー情報が更新されるので、通信端末装置10内で通信ポリシー情報を更新する場合に比べ、通信端末装置10の負荷を低減させることができる。
10 通信端末装置
20 無線LANのアクセスポイント
20A アクセスポイントの無線通信エリア
30 バックボーンネットワーク
35 ゲートウェイ
40 認証サーバ
45 加入者データベース
50 ポリシーサーバ
55 ポリシーデータベース
60 基地局
60A セル
70 コアネットワーク
75 ゲートウェイ
85 WEBサーバ
90 インターネット
特開2012−054918号公報

Claims (15)

  1. 無線LANの中継装置を介して通信可能な通信端末装置であって、
    前記中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されている通信ポリシー情報に基づいて、前記中継装置への接続処理を制御する手段と、
    前記中継装置との接続処理が完了した後、該中継装置を介した通信サービスの利用を開始する前に、該中継装置を介した通信の通信品質を測定する測定手段と、
    前記中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報を管理するポリシー管理装置に、前記測定手段で測定された前記通信品質の測定結果を送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  2. 請求項1の通信端末装置において、
    前記中継装置との接続処理が完了した後、該中継装置を介した通信サービスについて複数種類の認証方式のいずれかを選択して認証処理を行う手段を更に備え、
    前記測定手段は、前記認証処理に用いる認証方式として、前記複数種類の認証方式のうち認証処理時間がより短い認証方式が選択された場合には前記通信品質の測定を行い、その他の認証方式が選択された場合には前記通信品質の測定を行わないことを特徴とする通信端末装置。
  3. 請求項1の通信端末装置において、
    前記測定手段は、前記認証処理が完了した後、前記中継装置を介した通信サービスの利用を開始する前に、前記通信品質の測定を行うことを特徴とする通信端末装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの通信端末装置において、
    前記認証方式がEAP(Extensible Authentication Protocol)認証方式であり、
    前記測定手段は、前記EAP認証方式による認証処理が完了した後に前記通信品質の測定を行うことを特徴とする通信端末装置。
  5. 請求項1の通信端末装置において、
    前記認証方式がWISPr(Wireless Internet Service Provider Roaming)認証方式であり、
    前記測定手段は、前記WISPr認証方式による認証処理に伴う通信により前記通信品質の測定を行うことを特徴とする通信端末装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの通信端末装置において、
    前記測定手段は、前記中継装置を介してHTTP又はHTTPSのリクエストをサーバに送信し該リクエストに対するレスポンスを該サーバから受信するときのタイムアウトの有無又はスループットを、前記通信品質として測定することを特徴とする通信端末装置。
  7. 請求項6の通信端末装置において、
    前記サーバへのリクエストは、当該通信端末装置から前記サーバへアップロードするアップロード情報を含むことを特徴とする通信端末装置。
  8. 請求項7の通信端末装置において、
    前記アップロード情報は、前記測定手段で測定された測定済みの通信品質の測定結果又は当該通信端末装置に保存されている通信ポリシー情報を含むことを特徴とする通信端末装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれかの通信端末装置において、
    前記サーバからのレスポンスは、前記サーバから当該通信端末装置にダウンロードするダウンロード情報を含むことを特徴とする通信端末装置。
  10. 請求項9の通信端末装置において、
    前記ダウンロード情報は、当該通信端末装置に適用される通信ポリシー情報を含むことを特徴とする通信端末装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかの通信端末装置において、
    前記無線LANの中継装置を介した通信経路を含む複数種類の通信経路のいずれかを選択して通信可能に構成され、
    前記測定手段は、前記中継装置を介した通信経路以外の他の通信経路が確立されている状態で該中継装置に対する接続処理を開始され、前記他の通信経路から前記中継装置を介した通信経路への切り替え前に、前記通信品質の測定を行うことを特徴とする通信端末装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかの通信端末装置において、
    前記通信品質が測定された測定済みの無線LANの中継装置の識別情報と該通信品質の測定日時とを含む測定履歴を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶されている前記通信品質の測定履歴に基づいて、前記測定手段による前記通信品質の測定を制御する手段と、を更に備えることを特徴とする通信端末装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかの通信端末装置において、
    前記ポリシー管理装置から通信ポリシー情報を受信し、前記第1の記憶手段に記憶されている通信ポリシー情報を更新する手段を更に備えることを特徴とする通信端末装置。
  14. 通信端末装置から無線LANの中継装置を介して通信可能な通信システムであって、
    請求項1乃至13のいずれかの通信端末装置と、
    前記通信端末装置が接続可能な無線LANの中継装置と、
    前記通信品質を測定するときに前記中継装置を介して前記通信端末装置が通信する通信先装置と、を備えることを特徴とする通信システム。
  15. 請求項14の通信システムにおいて、
    前記通信先装置は、前記中継装置を介した通信のゲートウェイ装置、前記無線LANの中継装置を管理する中継装置管理装置、前記中継装置を介した通信サービスについて所定の認証方式により前記通信端末装置との間で認証処理を行う認証処理装置、又は、前記中継装置を介した通信に関する通信ポリシー情報を管理するポリシー管理装置であることを特徴とする通信システム。
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