JP5371823B2 - 通信装置、通信方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、外部ネットワークとの無線通信を行う通信技術に関する。
近年、インターネットにアクセス可能な移動体通信網がキャリア(移動体通信事業者)によって提供されており、パーソナルコンピュータやルータなどの電子機器にデータ通信カードを接続すれば、どこででもインターネットなどの外部ネットワークに接続が可能となっている。こうしたデータ通信カードは、1つの電子機器に同時に複数接続することも可能であるが、複数のデータ通信カードが通信可能に接続された状態では、いずれのデータ通信カードを用いて、外部ネットワークと通信を行うかを、状況に応じてその都度設定する必要があった。かかる問題は、データ通信カードでの通信に限らず、複数の無線通信手段によって無線通信が可能な場合に共通するものであった。
特開2007−60590号公報
上述の問題の少なくとも一部を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、通信特性が異なる複数の無線通信手段を状況に応じて自動的に選択して無線通信を行うことである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]通信装置であって、
外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信に関する諸特性が異なる複数のモデムと接続可能な接続手段と、
前記接続手段に前記複数のモデムが通信可能に接続された状態で、新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、予め定められた通信条件に基づいて該複数のモデムのうちの1つを選択する選択手段と、
前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの無線通信を行う通信手段と
を備えた通信装置。
かかる構成の通信装置は、新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、通信可能に接続された、通信特性が異なる複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択し、選択したモデムを用いて、新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行う。したがって、通信特性が異なる複数のモデムを、予め定められた通信条件に基づいて、状況に応じて自動的に選択して、無線通信を行うことができる。その結果、ユーザは、無線通信に使用するモデムを選択する操作をその都度行う必要がなくなり、利便性が向上する。
[適用例2]前記通信条件は、前記通信手段が前記外部ネットワークに向けて送信するパケットに含まれる情報に応じて定められた規定に基づいて前記モデムを選択する条件を含む適用例1記載の通信装置。
かかる構成の通信装置は、外部ネットワークに向けて送信するパケットに含まれる情報に応じて、モデムを自動選択することができる。したがって、パケットに含まれる種々の情報から導かれる通信の内容に対して好ましい通信条件のモデムを選択することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2記載の通信装置であって、更に、前記複数のモデムの各々における通信負荷の状況を判断する判断手段を備え、前記通信条件は、前記各々のモデムにおける通信負荷が分散化されるように前記モデムを選択する条件を含む通信装置。
かかる構成の通信装置は、複数のモデムの各々における通信負荷の状況を判断し、各々のモデムにおける通信負荷が分散化されるようにモデムを選択することができる。したがって、通信装置全体としての通信速度を向上させるように、モデムを選択することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれか記載の通信装置であって、更に、前記複数のモデムの各々に対応するキャリアの基地局から送信される電波の電界強度を検出する検出手段を備え、前記通信条件は、前記電界強度が相対的に強い前記モデムを選択する条件を含む通信装置。
かかる構成の通信装置は、基地局から送信される電波の電界強度を検出し、電界強度が相対的に強いモデムを自動選択することができる。したがって、安定的に通信が行えるように、モデムを選択することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれか記載の通信装置であって、前記通信条件は、2種類以上の通信条件のうちから1種類の通信条件を選択可能に構成され、1つのセッションにおける、前記外部ネットワークとの間で予定される通信量が把握できる場合に、前記選択手段は、該通信量に応じて前記通信条件を変更して、前記モデムを選択し直す通信装置。
かかる構成の通信装置は、1つのセッションにおける、外部ネットワークとの間で予定される通信量に応じて通信条件を変更して、モデムを選択し直すので、通信量に応じてモデムを柔軟に切り替えて、通信量に適した通信を行うことができ、利便性が向上する。
[適用例6]適用例3記載の通信装置であって、前記判断手段は、前記通信手段の外部ネットワークとの通信における上り速度と下り速度とを把握し、該把握した上り速度と下り速度とのうちの少なくとも一方に基づいて前記通信負荷の状況を判断するものであり、前記外部ネットワークと通信を行うパケットに含まれる情報に応じて、前記通信負荷の状況の判断における、前記上り速度及び前記下り速度の各々の寄与度を変化させる通信装置。
かかる構成の通信装置は、外部ネットワークと通信を行うパケットに含まれる情報に応じて、通信負荷の状況の判断における、上り速度及び下り速度の各々の寄与度を変化させる。したがって、実際に行われる通信の上りまたは下りの方向に即した通信負荷の状況の判断を行うことができ、当該判断の精度を向上させることができる。
また、本発明は、上述した通信装置のほか、適用例7の通信方法、適用例8のプログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。
[適用例7]外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信特性が異なる複数のモデムが通信可能に接続された通信装置が、該外部ネットワークと通信を行う通信方法であって、新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、該複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択し、前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行う通信方法。
[適用例8]外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信特性が異なる複数のモデムが通信可能に接続された通信装置が、該外部ネットワークと通信を行うためのプログラムであって、新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、該複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択する機能と、前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行う機能とをコンピュータに実現させるプログラム。
本発明の通信装置の実施例としてのルータ20の使用例を示す説明図である。 ルータ20の概略構成を示す説明図である。 ルータ20における接続先選択処理の流れを示すフローチャートである。 ルールR1に基づくモデム選択処理の流れを示すフローチャートである。 ルールR2に基づくモデム選択処理の流れを示すフローチャートである。 ルールR3に基づくモデム選択処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施例としてのモデム選択処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施例としてのルータ20における接続先変更処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施例について説明する。
A.第1実施例:
A−1.ルータ20の概略構成:
図1は、本発明の通信装置の第1実施例としてのルータ20の使用例を示している。ルータ20は、無線LANのアクセスポイントとしても機能するルータ装置である。本実施例では、ルータ20は、図1に示すように、端末STA1,STA2とともに無線LANを構築する。この無線LANは、本実施例では、IEEE802.11規格に準拠している。ただし、ルータ20と端末STA1,STA2とは、有線で接続されていてもよい。また、ルータ20と接続される端末は、単数であってもよいし、3台以上であってもよい。
かかるルータ20には、N個(Nは、2以上の整数)のデータ通信カードMO1〜MOnが接続されている。データ通信カードMO1〜MOnは、キャリアが提供する移動体通信網を利用して無線通信を行うためのモデムを内蔵しており、通信特性が相互に異なるモデムを含んでいる。通信特性とは、例えば、キャリアや移動体通信網の種類、これらの種類やモデムの性能等に依存する通信速度、通信料金体系など、通信に関する種々の特性をいう。本実施例においては、データ通信カードMO1〜MOnは、それぞれ、互いに異なるキャリアに対応している。ルータ20は、このデータ通信カードMO1〜MOnが実現する無線回線によって、データ通信カードMO1〜MOnに対応するキャリアの基地局BS1〜BSnを介して、インターネットINTに接続可能に構成されている。かかる構成により、端末STA1,STA2は、ルータ20を介して、インフラストラクチャーモードによる無線LAN通信を行うほか、インターネットINTにアクセス可能となっている。なお、ルータ20は、データ通信カードMO1〜MOnを介して、外部ネットワークに通信可能に接続されていればよく、例えば、インターネットINTに代えて、他のWAN(Wide Area Network)に接続されていてもよい。
ルータ20の概略構成を図2に示す。図示するように、ルータ20は、CPU30、フラッシュROM40、ROM51、RAM52、有線LANインタフェース53、WANインタフェース54、N個のUSBインタフェース55、無線通信インタフェース56を備え、それぞれがバスにより相互に接続されている。
CPU30は、フラッシュROM40やROM51に記憶されたファームウェア等のプログラムをRAM52に展開して実行することで、ルータ20の動作全般を制御する。また、CPU30は、当該プログラムを実行することで、選択部31、通信部32、判断部33、検出部34としても機能する。これらの各機能部の詳細については、後述する。
フラッシュROM40には、選択ルールリスト41が記憶されている。選択ルールリスト41には、端末STA1,STA2がインターネットINTに向けて送信したパケットをルータ20が受信した際に、当該パケットをインターネットINTに向けて転送する際の通信条件が記録されている。この通信条件は、ルータ20がデータ通信カードMO1〜MOnのうちのいずれのデータ通信カードにパケットを転送するか、換言すれば、いずれのキャリアに接続してパケットを送信するか、を選択するための条件となるものであり、本実施例では、複数の通信条件が選択可能に選択ルールリスト41として記録されている。こうした通信条件は、種々の内容で設定することが可能であるが、以下では、通信条件として、3つのルールR1〜R3が記録されているものとして説明する(詳細は後述)。ただし、通信条件の数は特に限定するものではなく、例えば、1つなどであってもよい。
WANインタフェース54は、固定回線によってインターネットINTなどの外部ネットワークに接続するためのインタフェースである。図1に示した使用例では、WANインタフェース54は使用されていないが、ルータ20は、WANインタフェース54を介して、インターネットINTと接続されていてもよい。USBインタフェース55は、ホスト側のUSBコネクタであり、種々のUSBデバイスを接続可能である。USBインタフェース55は、本実施例では、上述の通り、N個のコネクタで構成される。このUSBインタフェース55には、図2に示すように、USBコネクタを備えたデータ通信カードMO1〜MOnが、接続可能最大数のN個まで接続されている。ただし、接続されるデータ通信カードの個数は、2以上であればよい。本実施例においては、ルータ20には、WEBブラウザを介した端末STA1,STA2からの操作により、データ通信カードMO1〜MOnに対応するキャリア名、電話番号、APN(Access Point Name)、ユーザ名、パスワードなどの接続情報が登録されており、既に接続設定がなされた状態である。つまり、データ通信カードMO1〜MOnは、基地局BS1〜BSnを介した通信が可能な状態となっている。無線通信インタフェース56には、電波を送信する送信機57、電波を受信する受信機58が接続されている。この送信機57及び受信機58は、外部への電波の送信や外部からの電波の受信が可能な状態で、ルータ20に内蔵されている。
A−2.接続先選択処理:
ルータ20における接続先選択処理について図3を用いて説明する。本実施例における接続先選択処理とは、ルータ20が、インターネットINTと通信を行う際に用いるデータ通信カードMO1〜MOnを選択する処理である。本実施例においては、接続先選択処理は、端末STA1,STA2がインターネットINTに向けて送信したパケットをルータ20が受信した際に開始され、その後、新たなパケットを受信するたびに繰り返し実行される。接続先選択処理が開始されると、図3に示すように、ルータ20のCPU30は、まず、受信したパケットが確立済みの通信(ここでは、TCPセッション)に係るものであるか否かを判断する(ステップS110)。確立済みのTCPセッションに係るものであるか否かの判断は、TCPヘッダに含まれるSYNフラグを参照することにより行うことができる。
その結果、受信したパケットが確立済みのTCPセッションに係るものであれば(ステップS110:YES)、CPU30は、セッション確立済みのデータ通信カードMOj(jは、1以上N以下の整数)を選択する(ステップS120)。一方、受信したパケットが確立済みのTCPセッションに係るものでなければ(ステップS110:NO)、CPU30は、PPP(Point-to-Point Protocol)デバイス状態の確認を行う(ステップS130)。この処理は、データ通信カードMO1〜MOnの各々について、ISP(Internet Services Provider)とのPPPセッションを確認して、接続可能なデータ通信カードを特定するものであり、確認の結果、未接続の状態であれば、所定回数だけ接続および認証を試行する。本実施例では、データ通信カードMO1〜MOnが接続可能なデータ通信カードとして特定されたものとする。
PPPデバイス状態を確認すると、CPU30は、選択ルールリスト41に記録されたルールR1〜R3のうちから、ルールRi(ここでは、iは、1〜3のいずれかの整数)を取得する(ステップS140)。本実施例においては、ルールR1〜R3は、ユーザによって選択可能に構成されているので、ユーザが、ルータ20が備えるUI(User Interface)の操作や、端末STA1,STA2からのWEBブラウザを介した操作によって、所望のルールRiを予め選択して、フラッシュROM40に記憶させておき、CPU30がその情報を読み込むことにより、ルールRiを取得するものとした。
ルールRiを取得すると、CPU30は、選択部31の処理として、モデム選択処理を行う(ステップS150)。この処理は、取得したルールRiに従って、上記ステップS130で接続可能な状態が確認されたデータ通信カードMO1〜MOnのうちから1つのデータ通信カードMOj(jは、1以上N以下の整数)を選択する処理である。本実施例で選択可能なルールRiは、ルールR1〜R3であり、これらの性質は、以下の通りである。なお、ルールR1〜R3のいずれかに従ってデータ通信カードMOjを選択する具体的な処理の内容は後述する。
(1)ルールR1:データ通信カードMO1〜MOnの各々における通信負荷が分散化されるようにデータ通信カードMO1〜MOnを選択する条件
(2)ルールR2:インターネットINTに向けて送信するパケットに含まれる種々の情報に応じて定められた規定に基づいてデータ通信カードMO1〜MOnを選択する条件
(3)ルールR3:基地局BS1〜BSnから送信される電波の電界強度が相対的に強いデータ通信カードMO1〜MOnを選択する条件
データ通信カードMOjを選択すると、CPU30は、通信部32の処理として、受信したパケットをデータ通信カードMOjに転送する(ステップS160)。こうして、接続先選択処理は終了となる。以降、端末STA1,STA2と、インターネットINT上のサーバや端末との間でTCPセッションが確立され、データ通信カードMOjを介した所定の通信が行われる。
かかる構成のルータ20は、新たなTCPセッションによってインターネットINTと通信を行う際に、通信可能に接続された、通信特性が異なる複数のデータ通信カードMO1〜MOnのうちの1つを、予め定められた通信条件であるルールR1〜R3のいずれかに基づいて選択し、選択したデータ通信カードMOjを用いて、新たなセッションによるインターネットINTとの通信を行う。したがって、通信特性が異なる複数のデータ通信カードMO1〜MOnを、予め定められた通信条件に基づいて、状況に応じて自動的に選択して、無線通信を行うことができる。その結果、ユーザは、使用するデータ通信カードMO1〜MOnを選択する操作をその都度行う必要がなくなり、利便性が向上する。しかも、使用するデータ通信カードMO1〜MOnが自動的に選択されるので、通信に用いるデータ通信カードMO1〜MOnを頻繁に切り替えることも可能であり、経時的に変化する通信状況に好適に適応した通信を行うことができる。
ルールR1〜R3に基づいたモデム選択処理(上記ステップS150)について、それぞれ説明する。
A−2−1.ルールR1に基づくモデム選択処理:
ルールR1に基づくモデム選択処理の流れを図4に示す。ルールR1とは、上述したように、データ通信カードMO1〜MOnの各々における通信負荷が分散化されるようにデータ通信カードMO1〜MOnを選択する条件である。この処理が開始されると、CPU30は、まず、データ通信カードMO1〜MOnの最大送信速度Vmax1〜Vmaxnを取得する(ステップS210)。最大送信速度Vmax1〜Vmaxnとは、所定期間内におけるデータ通信カードMO1〜MOnの各々のスループットの最大値である。なお、以下の説明では、データ通信カードMO1〜MOnの最大送信速度Vmax1〜Vmaxnを総称して、単に最大送信速度Vmaxともいう。本実施例においては、CPU30は、所定のタイミング、例えば、所定期間T1ごと(ここでは、T1=1時間)に、データ通信カードMO1〜MOnのれぞれの上りスループットと下りスループットとを測定して、上り値と下り値の平均値をRAM52に記録しておき、これらの記録値のうちで、所定期間T2内(ここでは、T2=3時間)の最大値を最大送信速度Vmaxとして、データ通信カードMO1〜MOnごとに取得する構成とした。つまり、本実施例においては、Vmaxは、直近に3回測定したスループットのうちの最大値である。
具体的には、上りスループットは、テストモードとして、十分なサイズ(例えば、2メガバイト)のダミーデータを、予め定めた送信先(例えば、ルータ20の製造メーカーが提供するインターネットINT上のサーバ)のURL(Uniform Resource Locator)に対して送信し、その際のスループットを測定することとした。なお、スループットの測定は、所定期間内に送信するパケット数をカウントすることにより算出するものとしたが、送信バッファの時間当たりの減少量から算出してもよい。また、下りスループットは、テストモードとして、予め定めた送信先のURLに対してダミーHTTP要求を送信し、エンティティボディサイズが既知のHTTP応答の受信に要した時間からスループットを測定することとした。
ただし、かかる最大送信速度Vmaxの測定は、必ずしもテストモードによる必要はない。例えば、スループットの測定のタイミングにおいて、RAM52に確保されたバッファに蓄積されたパケットデータが所定量以上である場合には、データ通信カードに対応する無線回線が最大限の負荷量で使用されていると判断して、テストモードによる送信または受信を省略して、その時点のスループットを測定してもよい。かかる構成とすれば、データ通信カードMO1〜MOn及び回線負荷を低減することができる。
このように最大送信速度Vmaxを取得すると、CPU30は、現在の送信速度V1〜Vnを測定する(ステップS220)。送信速度V1〜Vnとは、現在におけるデータ通信カードMO1〜MOnの各々のスループットの値である。なお、以下の説明では、データ通信カードMO1〜MOnの送信速度V1〜Vnを総称して、単に送信速度Vともいう。本実施例では、送信速度Vは、最大送信速度Vmaxとの整合を図り、上りスループットと下りスループットとの平均値とした。
送信速度Vを測定すると、CPU30は、判断部33の処理として、データ通信カードMO1〜MOnごとに、次式(1)によって、余裕度Vd1〜Vdnを算出する(ステップS230)。
Vd=Vmax−V・・・(1)
式(1)からも明らかなように、本実施例では、余裕度Vd1とは、最大送信速度Vmaxと送信速度Vとの差分値である。データ通信カードMO1〜MOnの通信速度は、回線の混雑状況、パケットの転送経路など、種々の要因によって刻々と変化するものであるが、回線の混雑状況、パケットの転送経路などが変化すれば、直近の過去において実現された最大送信速度Vmaxまではスループットを実現できる可能性がある。つまり、通信負荷に未だ余裕を残している可能性がある。そこで、最大送信速度Vmaxと送信速度Vとの差分値を、データ通信カードの通信負荷の余裕度として見立てているのである。なお、余裕度Vd1は、最大送信速度Vmaxと送信速度Vとの乖離の程度を判断できるものであればよく、例えば、最大送信速度Vmaxと送信速度Vとの比であってもよい。
こうして、余裕度Vdを算出すると、CPU30は、算出した余裕度Vdのうちの最もその値が大きいデータ通信カードをデータ通信カードMOjとして選択する(ステップS240)。
このように、ルールR1に基づいてデータ通信カードMOjを選択するルータ20は、複数のデータ通信カードMO1〜MOnの各々における通信負荷の状況を判断し、各々のデータ通信カードMO1〜MOnにおける通信負荷が分散化されるようにデータ通信カードMO1〜MOnを選択することができる。したがって、ルータ20全体としての通信速度を向上させるように、データ通信カードMO1〜MOnを選択することができる。しかも、ルータ20は、データ通信カードMO1〜MOnごとに、所定期間内の最大送信速度Vmaxと、現在の送信速度Vとに基づいて余裕度Vdを算出するので、データ通信カードMO1〜MOnの通信特性が相互に異なっていても、好適に通信負荷の状況を判断することができる。
上述したモデム選択処理においては、上りスループットと下りスループットとの平均値を用いて、最大送信速度Vmax及び送信速度Vを算出したが、これらは、必ずしも平均値を用いる必要はなく、上りスループットと下りスループットとを所定の重み付けで加重平均した値を用いてもよい。もとより、上りスループットと下りスループットとのうちのいずれか一方を用いてもよい。また、このような上りスループットと下りスループットとの寄与度は、端末STA1,STA2から受信したパケットに含まれる情報に応じて変化させてもよい。例えば、ルータ20が受信したパケットがHTTP要求の場合、データのダウンロードが行われることが多いと考えられるので、下りスループットの重み付けを相対的に大きくしてもよい。あるいは、受信したパケットが電子メールに係るものであれば、送信時と受信時とで、当該パケットに含まれる送信元ポート番号が異なるので、ポート番号に応じて、上りと下りとの寄与度を変化させてもよい。具体的には、送信時であれば、上りスループットのみを用い、受信時であれば、下りスループットのみを用いる構成としてもよい。こうすれば、実際に行われる通信の上りまたは下りの方向に即した通信負荷の状況の判断を行うことができ、当該判断の精度を向上させることができる。
また、上述したモデム選択処理においては、直近に3回測定したスループットに基づいて最大送信速度Vmaxを求めたが、最大送信速度Vmaxの算定の基礎とする測定は、1回以上であればよい。測定回数や測定のタイミングは、できるだけ直近の通信状況を反映させることと、ネットワーク負荷とのバランスを考慮して適宜設定すればよい。
A−2−2.ルールR2に基づくモデム選択処理:
ルールR2に基づくモデム選択処理の流れの一例を図5に示す。ルールR2とは、上述したように、インターネットINTに向けて送信するパケットに含まれる種々の情報に応じて定められる規定に基づいてデータ通信カードMO1〜MOnを選択する条件である。このルールR2は、パケットに含まれる種々の情報、例えば、特定の送信元を表す情報、送信先を表す情報、ポート番号などと、その情報が含まれる際に選択されるべきデータ通信カードとを関連付けて、あるいは、これらの種々の情報と、その情報が含まれる際の選択基準とを関連付けて、ユーザや製造メーカーが選択ルールリスト41として予め設定しておくものである。例えば、端末STA1,STA2において、インターネットINTを介してオンラインゲームを行う場合には、オンラインゲームを快適に楽しむために、応答性が要求される。例えば、シューティングゲームであれば、一般的に50msec以下の応答性が必要であるといわれている。そこで、応答性に優れた既知のデータ通信カード、例えば、PHS方式データ通信カードが利用される場合には、オンラインゲームに使用されるポート番号と、応答性に優れるデータ通信カードの識別情報(例えば、MACアドレス)とを関連付けて設定しておけば、オンラインゲーム環境に適したデータ通信カードMO1〜MOnを選択することができるのである。
具体的には、図5に示すモデム選択処理が開始されると、CPU30は、まず、受信したパケットのヘッダ情報を参照して、受信パケットに含まれる送信元ポート番号が選択ルールリスト41に登録済みのものであるか否かを判断する(ステップS310)。その結果、ポート番号が登録済みのものであれば(ステップS310:YES)、CPU30は、選択ルールリスト41において、ポート番号と関連付けられたデータ通信カードMOjを選択する(ステップS320)。一方、ポート番号が登録済みのものでなければ(ステップS310:NO)、CPU30は、ランダムにデータ通信カードMOjを選択する(ステップS330)。
このように、ルールR2に基づいてデータ通信カードMOjを選択するルータ20は、パケットに含まれる種々の情報から導かれる通信の内容に対して好ましい通信条件のデータ通信カードMO1〜MOnを選択することができる。しかも、パケットに含まれる情報と関連付けられたデータ通信カードMOjを選択するだけであるから、構成が簡単である。
上述の実施形態では、ポート番号に基づいてデータ通信カードMOjを選択する構成について示したが、送信元を表す情報、例えば、MACアドレスと、選択すべきデータ通信カードMOjとを関連付けて選択ルールリスト41に記録しておき、送信元を表す情報に基づいてデータ通信カードMOjを選択してもよい。端末STA1,STA2の使用用途が特定の用途、例えば、ゲーム機としての使用に限られる場合には、このような構成であっても、同様の効果を奏するからである。あるいは、送信先を表す情報、例えば、URLと、選択すべきデータ通信カードMOjとを関連付けて選択ルールリスト41に記録しておき、送信先を表す情報に基づいてデータ通信カードMOjを選択してもよい。通常、オンラインゲームを行う場合には、ゲームに対応する特定のURLのサーバにアクセスするので、このような構成であっても同様の効果を奏するからである。なお、アクセスするサーバとやり取りするパケットには、URL情報は含まれないが、DNS(Domain Name System)によって、ルータ20に、URLとIPアドレスとを対応付けたルーティングテーブルが作成されれば、パケットに含まれる送信先IPアドレスから、選択ルールリスト41に登録されたURLを特定することは容易である。
また、上述した実施形態では、パケットに含まれる種々の情報、例えば、特定の送信元を表す情報、送信先を表す情報、ポート番号などと、その情報が含まれる際に選択されるべきデータ通信カードとを関連付けて選択ルールリスト41として予め設定する構成について示したが、これらの種々の情報と、その情報が含まれる際の選択基準とを関連付けて、選択ルールリスト41として予め設定してもよい。例えば、特定のポート番号と、応答速度が速いデータ通信カードMO1〜MOnを選択するという選択基準とを関連付けておき、特定のポート番号を含むパケットを受信した際には、上記ステップS320において、pingコマンドなどを用いて、データ通信カードMO1〜MOnのRTT(Round Trip Time)を検出し、RTTが最も速いデータ通信カードMOjを選択してもよい。こうすれば、より正確にオンラインゲーム環境に適したデータ通信カードMO1〜MOnを選択することができる。
あるいは、特定のポート番号と、通信負荷が分散されるようにデータ通信カードMO1〜MOnを選択するという選択基準とを関連付けておき、特定のポート番号を含むパケットを受信した際には、上記ステップS320において、ルールR1に基づいて、データ通信カードMOjを選択してもよい。この場合のポート番号は、例えば、通信量が多くなることが予想されるプロトコル、例えば、FTP(File Transfer Protocol)やRTSP(Real Time Streaming Protocol)などとすることができる。こうすれば、通信量の負荷を好適に分散することができる。あるいは、通信量が多くなることが予想されるプロトコルに対応するポート番号と、定額制の料金契約がなされたデータ通信カードとを関連付けてもよい。
A−2−3.ルールR3に基づくモデム選択処理:
ルールR3に基づくモデム選択処理の流れを図6に示す。ルールR3とは、上述したように、基地局BS1〜BSnから送信される電波の電界強度が相対的に強いデータ通信カードMO1〜MOnを選択する条件である。この処理が開始されると、CPU30は、検出部34の処理として、データ通信カードMO1〜MOnを介して受信された、基地局BS1〜BSnが送信する電波の電界強度を表すRSSI(Received Signal Strength Indicator、受信信号強度)を、無線通信インタフェース56が備えるRSSI検出回路を用いてそれぞれ検出する(ステップS410)。RSSIを検出すると、CPU30は、データ通信カードMO1〜MOnのうちから、RSSIが最大のデータ通信カードMOjを選択する(ステップS420)。
このように、ルールR3に基づいてデータ通信カードMOjを選択するルータ20は、基地局BS1〜BSnから送信される電波のRSSIが相対的に強いモデムを自動選択することができるので、安定的に通信が行えるように、データ通信カードMOjを選択することができる。
B.第2実施例:
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例におけるルータ20の構成は、第1実施例と同様である。第2実施例としてのルータ20が第1実施例と異なる点は、モデム選択処理に用いる通信条件と、その通信条件の相違に起因するモデム選択処理の流れである。具体的には、第2実施例としての通信条件であるルールR4は、第1実施例のルールR1〜R3を組み合わせた点が第1実施例と異なる。第2実施例としてのモデム選択処理の流れを図7に示す。なお、以下の説明では、第1実施例と共通する点については、説明を省略、または、簡略化する。また、図7において、第1実施例と同一内容の処理については、第1実施例と同一の符号を付している。
第2実施例としてのモデム選択処理が開始されると、CPU30は、図7に示すように、受信したパケットに含まれる送信元ポート番号が、選択ルールリスト41に登録済みのものであるか否かを判断する(ステップS310)。その結果、ポート番号が登録済みのものであれば(ステップS310:YES)、選択ルールリスト41において、当該ポート番号と関連付けられたデータ通信カードMOjを選択する(ステップS320)。一方、ポート番号が登録済みのものでなければ(ステップS310:NO)、CPU30は、最大送信速度Vmaxの取得(ステップS210)、送信速度Vの測定(ステップS220)、余裕度Vdの算出を行う(ステップS230)。そして、CPU30は、余裕度Vdが所定値TH1以上のデータ通信カードMO1〜MOnを抽出する(ステップS240)。データ通信カードMO1〜MOnを抽出すると、CPU30は、抽出したデータ通信カードMO1〜MOnのRSSIを検出し(ステップS410)、抽出したデータ通信カードMO1〜MOnのうちでRSSIが最大となるデータ通信カードMOjを選択する(ステップS420)。
以上の説明からも明らかなように、モデム選択処理に用いる通信条件は、2種類以上の条件を組み合わせて構成することも可能である。かかる構成とすれば、より柔軟に状況に応じたデータ通信カードMOjの選択を行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
C.第3実施例:
本発明の第3実施例について説明する。第3実施例におけるルータ20の構成は、第1実施例と同様である。第3実施例としてのルータ20が、第1実施例と異なる点は、接続先変更処理を行う点である。接続先変更処理とは、上述した接続先選択処理を実行し、パケットをインターネットINTに向けて送信した後に、1つのセッションにおける、インターネットINTとの間で予定される通信量が把握できる場合に、当該通信量に応じて接続するデータ通信カードMO1〜MOnを選択し直す処理である。以下、接続先変更処理について説明する。
接続先変更処理の流れを図8に示す。本実施例においては、接続先変更処理は、上述した接続先選択処理によって、従量制の料金契約がなされたデータ通信カードを介してHTTP要求をインターネットINTに向けて送信することで開始される。なお、従量制であるか否かの判断は、ユーザがルータ20に予め登録しておけばよい。この処理が開始されると、CPU30は、HTTP応答の1つを受信し、これから受信が予定されるHTTP応答の総データ容量を解釈する(ステップS510)。総データ容量は、受信したHTTP応答のエンティティヘッダフィールドに記載されている。
総データ容量を解釈すると、CPU30は、当該総データ容量が所定値TH2以上であるか否かを判断する(ステップS520)。その結果、総データ容量が所定値TH2未満であれば(ステップS520:NO)、CPU30は、受信したHTTP応答を、HTTP要求を送信した端末STA1,STA2に転送する(ステップS570)。つまり、この場合、接続先の変更は行われない。
一方、総データ容量が所定値TH2以上であれば(ステップS520:YES)、CPU30は、確立されたTCPセッションを切断し(ステップS530)、通信料金が安価なデータ通信カードMOpを選択する(ステップS540)。通信料金が安価なデータ通信カードMOpとは、定額制の料金契約がなされた、あるいは、相対的に安価な従量制の料金契約がなされたデータ通信カードであり、本実施例では、ユーザがルータ20に予め登録しておいたデータ通信カードMOpを選択する構成とした。ただし、キャリアサービスにおいて、特定受信先との通信料金が安価に、または、固定料金に設定されている場合、こうした条件と組み合わせてデータ通信カードMOpを選択してもよい。また、ユーザが通信料金の算出方法を予め登録しておき、ルータ20が、受信する総データ容量に応じた通信料金を算出し、相対的に通信料金が安価なデータ通信カードMOpを選択してもよい。勿論、第1実施例に示したルールR1〜R3などと組み合わせた基準で選択してもよい。
データ通信カードMOpを選択すると、CPU30は、データ通信カードMOpを介して、切断したセッションに係るHTTP要求を再送する(ステップS550)。本実施例では、端末STA1,STA2から受信したHTTP要求をRAM52に記憶しておくことで、ルータ20が再送可能な構成とした。HTTP要求を再送すると、CPU30は、その応答としてHTTP応答を受信し(ステップS560)、HTTP応答を順次、HTTP要求を行った端末STA1,STA2に転送する(ステップS570)。こうして、接続先変更処理は終了となる。
かかる構成のルータ20は、1つのTCPセッションにおける、インターネットINTとの間で予定される通信量に応じて通信条件を変更して、データ通信カードMOを選択し直すので、通信量に応じて柔軟にデータ通信カードMOを切り替えて通信量に適した通信を行うことができ、利便性が向上する。
かかる通信条件の変更は、種々の態様で実施することができる。例えば、通信量が所定量以上である場合には、ルールR1からルールR2に変更してもよいし、その逆の変更を行ってもよい。所定量以上の通信は、通信負荷が大きく、送信に長時間を要するので、負荷分散を重視するのであれば、ルールR1へ変更すればよいし、通信の安定性を重視するのであれば、ルールR2に変更すればよい。また、通信量が所定量以下である場合に、通信条件を変更して、データ通信カードを選択し直してもよい。例えば、通信量が少ない場合には、負荷分散に与える影響が小さいので、通信の安定性を重視して、ルールR1からルールR3に変更する構成としてもよい。
上述した実施例の変形例について説明する。
D:変形例:
D−1.変形例1:
上述の実施形態では、所定の通信条件に基づいて、当該条件を満たすデータ通信カードMOを選択する構成について示したが、通信条件は、除外条件を含んでいてもよい。例えば、従量制の料金契約がなされたデータ通信カードは、予め定められた特定のポート番号を含むパケットを受信した場合のみ選択可能とし、特定のポート番号を含まない場合には、選択肢から除外する構成としてもよい。かかる構成とすれば、定額制の料金契約では使用できないが、従量制の料金契約により使用可能となるポート番号がある場合には、必要な通信機能を確保しつつ、通信料金を抑制することができるからである。このように、除外条件を含める構成とすれば、使用状況に応じてより柔軟にデータ通信カードを選択することができ、利便性が向上する。
D−2.変形例2:
上述の実施形態においては、USBインタフェース55に接続するデータ通信カードMO1〜MOnは、USBコネクタを一体的に備えた構成として示したが、USBコネクタを備えないデータ通信カードに、USBコネクタを備えたアダプタを装着して、USBインタフェース55に接続してもよい。また、データ通信カードと接続するインタフェースは、特に限定されるものではなく、例えば、エクスプレスカードなどを挿入可能なスロットとしてもよい。もとより、無線通信手段は、データ通信カードに限らず、モデムケーブルを介して携帯電話に接続する構成としてもよいし、ルータ20が無線通信モジュールを内蔵する構成であってもよい。
D−3.変形例3:
上述の実施形態においては、本発明の通信装置をルータ20として実現したが、通信装置は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)など、データ通信カードなどの無線通信手段を接続することで通信可能となる種々の電子機器として実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立クレームに記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。また、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、通信装置としての構成のほか、通信方法、通信プログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。
20…ルータ
30…CPU
31…選択部
32…通信部
33…判断部
34…検出部
40…フラッシュROM
41…選択ルールリスト
51…ROM
52…RAM
53…有線LANインタフェース
54…WANインタフェース
55…USBインタフェース
56…無線通信インタフェース
57…送信機
58…受信機
STA1,STA2…端末
MO1〜MOn…データ通信カード
BS1〜BSn…基地局
INT…インターネット

Claims (8)

  1. 通信装置であって、
    外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信に関する諸特性が異なる複数のモデムと接続可能な接続手段と、
    前記接続手段に前記複数のモデムが通信可能に接続された状態で、新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、予め定められた通信条件に基づいて該複数のモデムのうちの1つを選択する選択手段と、
    前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの無線通信を行う通信手段と
    を備え
    前記通信条件は、2種類以上の通信条件のうちから1種類の通信条件を選択可能に構成され、
    1つのセッションにおける、前記外部ネットワークとの間で予定される通信量が把握できる場合に、前記選択手段は、該通信量に応じて前記通信条件を変更して、前記モデムを選択し直す
    通信装置。
  2. 通信装置であって、
    外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信に関する諸特性が異なる複数のモデムと接続可能な接続手段と、
    前記接続手段に前記複数のモデムが通信可能に接続された状態で、新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、予め定められた通信条件に基づいて該複数のモデムのうちの1つを選択する選択手段と、
    前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの無線通信を行う通信手段と
    前記複数のモデムの各々における通信負荷の状況を判断する判断手段とを備え、
    前記通信条件は、前記各々のモデムにおける通信負荷が分散化されるように前記モデムを選択する条件を含み、
    前記判断手段は、
    前記通信手段の外部ネットワークとの通信における上り速度と下り速度とを把握し、該把握した上り速度と下り速度とのうちの少なくとも一方に基づいて前記通信負荷の状況を判断するものであり、
    前記外部ネットワークと通信を行うパケットに含まれる情報に応じて、前記通信負荷の状況の判断における、前記上り速度及び前記下り速度の各々の寄与度を変化させる
    通信装置。
  3. 前記通信条件は、前記通信手段が前記外部ネットワークに向けて送信するパケットに含まれる情報に応じて定められた規定に基づいて前記モデムを選択する条件を含む請求項1又は請求項2記載の通信装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の通信装置であって、
    更に、前記複数のモデムの各々に対応するキャリアの基地局から送信される電波の電界強度を検出する検出手段を備え、
    前記通信条件は、前記電界強度が相対的に強い前記モデムを選択する条件を含む
    通信装置。
  5. 外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信特性が異なる複数のモデムが通信可能に接続された通信装置が、該外部ネットワークと通信を行う通信方法であって、
    新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、該複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択し、
    前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行い、
    前記通信条件は、2種類以上の通信条件のうちから1種類の通信条件を選択可能に構成され、
    1つのセッションにおける、前記外部ネットワークとの間で予定される通信量が把握できる場合に、該通信量に応じて前記通信条件を変更して、前記モデムを選択し直す
    通信方法。
  6. 外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信特性が異なる複数のモデムが通信可能に接続された通信装置が、該外部ネットワークと通信を行う通信方法であって、
    新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、該複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択し、
    前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行い、
    前記複数のモデムの各々における通信負荷の状況を判断し、
    前記通信条件は、前記各々のモデムにおける通信負荷が分散化されるように前記モデムを選択する条件を含み、
    前記通信負荷の状況の判断において、
    前記外部ネットワークとの通信における上り速度と下り速度とを把握し、該把握した上り速度と下り速度とのうちの少なくとも一方に基づいて前記通信負荷の状況を判断し、
    前記外部ネットワークと通信を行うパケットに含まれる情報に応じて、前記通信負荷の状況の判断における、前記上り速度及び前記下り速度の各々の寄与度を変化させる
    通信方法。
  7. 外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信特性が異なる複数のモデムが通信可能に接続された通信装置が、該外部ネットワークと通信を行うために、
    新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、該複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択する機能と、
    前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行う機能と
    をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    前記通信条件は、2種類以上の通信条件のうちから1種類の通信条件を選択可能に構成され、
    1つのセッションにおける、前記外部ネットワークとの間で予定される通信量が把握できる場合に、前記選択する機能は、該通信量に応じて前記通信条件を変更して、前記モデムを選択し直す
    プログラム。
  8. 外部ネットワークとの無線通信を行うモデムであって、通信特性が異なる複数のモデムが通信可能に接続された通信装置が、該外部ネットワークと通信を行うため
    新たなセッションによって外部ネットワークと通信を行う際に、該複数のモデムのうちの1つを、予め定められた通信条件に基づいて選択する機能と、
    前記選択したモデムを用いて、前記新たなセッションによる外部ネットワークとの通信を行う機能と
    前記複数のモデムの各々における通信負荷の状況を判断する判断する機能と
    をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    前記通信条件は、前記各々のモデムにおける通信負荷が分散化されるように前記モデムを選択する条件を含み、
    前記判断する機能は、
    前記通信を行う機能の外部ネットワークとの通信における上り速度と下り速度とを把握し、該把握した上り速度と下り速度とのうちの少なくとも一方に基づいて前記通信負荷の状況を判断するものであり、
    前記外部ネットワークと通信を行うパケットに含まれる情報に応じて、前記通信負荷の状況の判断における、前記上り速度及び前記下り速度の各々の寄与度を変化させる
    プログラム。
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