以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る通信端末装置によって通話(音声通信)や各種メッセージのメール送受信が可能な通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図である。本実施形態の通信システムでは、複数の通信端末装置10から電話サービスやメール送受信等のメール通信サービスを利用することができる。
本実施形態の通信端末装置10は、LTE/LTE−Advancedに準拠した移動体通信網上でパケットデータ網を介した音声通信であるVoLTEに対応した通信端末装置であり、ユーザ装置(UE)とも呼ばれる。また、本実施形態の通信端末装置10は、3Gの移動体通信網上で回線交換網を介した通話機能も有し、VoLTEに対応していない通信端末装置との間では回線交換網を介して通話を行うことができる。
移動体通信網20は、基地局や無線ネットワーク制御装置等を含む無線アクセスネットワーク(RAN)210と、W−CDMA(広帯域符号分割多重アクセス)等の3G(第3世代)無線通信方式に対応したコアネットワーク220と、LTE/LTE−Advanced無線通信方式に対応したコアネットワーク(EPC:エボルブド・パケット・コア)240とを備えている。更に、移動体通信網20は、PDN(パケットデータ網)として、移動体通信網20内に構築された専用パケットデータ網230とIMS網250とを備えている。
また、移動体通信網20は、図1において図示が省略されているが、各利用者による通信サービスの利用を管理する通信サービス利用管理装置としてのRADIUS(リモート認証ダイヤルイン ユーザー サービス)サーバ等の網側装置を備えている。RADIUSサーバは、通信端末装置10を用いた通信サービスの利用者を識別する認証処理、認証済みの利用者に対して通信サービスを提供するか否かを判断する処理、実際の通信サービスの利用情報を記録するアカウンティング等を行う。
無線アクセスネットワーク210は、W−CDMA等の3G無線通信方式の基地局(NodeB)211と、LTE/LTE−Advanced無線通信方式の基地局(eNodeB)212とを備えている。各基地局211、212はそれぞれ、管轄対象のセルごとに設けられ、移動体通信網20内の有線回線からのデータを無線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、管轄対象のセル内に在圏している通信端末装置10に所定の無線周波数で送信する。逆に無線周波数で送信される通信端末装置10からのデータを受信して有線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、移動体通信網20内の有線回線部分に転送する。
3Gのコアネットワーク220は、回線交換網、パケット交換網、並びに、位置登録管理装置としてのHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)221、図示しない認証センター等の網側装置を備え、各通信端末装置10間の通信等を中継するように通信制御を行う。更に、コアネットワーク220は、各通信端末装置10と、移動体通信網20内の構成要素との間における通信を中継するように通信制御を行う。また、コアネットワーク220は、各通信端末装置10と他の通信網との間における通信を中継するように通信制御を行う。
また、3Gのコアネットワーク220に含まれるパケット交換網は、SGSN(サービング・GPRS・サポート・ノード)222やGGSN(ゲートウェイ・GPRS・サポート・ノード)223等のノードを有している。SGSN222は、基地局211が接続されているRNC(無線ネットワーク制御装置)215とコアネットワーク220側のパケット交換網との間のゲートウェイ機能と、各通信端末装置10の位置管理、セキュリティ管理及びアクセス制御を行う機能とを有している。また、GGSN223は、コアネットワーク220側のパケット交換網と専用パケットデータ網230との間のゲートウェイ機能を有している。
また、3Gのコアネットワーク220に含まれる回線交換網は、MSC(モバイル交換機)224と、GMSC(ゲートウェイMSC)225等のノードを有している。交換機224は、通信端末装置10が在圏するセルで通信端末装置10の位置情報を登録し管理するVLR(在圏・ロケーション・レジスタ)の機能と、呼制御機能とサービス制御機能との間で行なわれるインタラクションのための一連のプロセスを実行するSSF(サービス交換機能)の機能も有している。また、外部の回線交換電話網60との間の音声通信などは関門交換機225を介して行うことができる。
専用パケットデータ網230は、プロキシ(Proxy)サーバ231、ゲートウェイ(GW)サーバ232、WEBサーバ233、図示しない加入者情報データベース等の各種網側装置を備えている。プロキシサーバ231は、通信端末装置10と、専用パケットデータ網230内に設けられたWEBサーバ233等の各種サーバ及びインターネット70上のWEBサーバやダウンロードサーバ等の各種サーバ71との間の通信を中継する処理を行う。また、プロキシサーバ231は、3Gコアネットワーク220における通信プロトコルと専用パケットデータ網230やインターネット70における通信プロトコルが異なる場合に、両通信プロトコルを合わせるためのプロトコル変換機能も有している。ゲートウェイサーバ232は、移動体通信網20内の専用パケットデータ網230とインターネット70との間のゲートウェイ機能とファイヤウォール機能とを有している。
LTEのコアネットワーク(EPC)240は、HSS(ホーム加入者サーバ)241、MME(モビリティ・管理・エンティティ)242、SGW(サービング・ゲートウェイ)243、PGW(パケットデータ網・ゲートウェイ)244、ポリシー課金制御装置であるPCRF(ポリシー課金ルール機能)245等の網側装置を備えている。HSS241は、加入者情報の管理やサービス制御などを行うサーバである。MME242は、基地局(eNodeB)212を収容し、モビリティ制御などを提供する論理ノードである。また、SGW243は、MME242とPGW244との間でユーザデータを中継したり3Gのコアネットワーク220側にユーザデータを転送したりする在圏パケットゲートウェイ(在圏パケット交換機)である。また、PGW244は、IMS網250やインターネット70との接続点に設置され、IPアドレスの割当てやSGW243へのパケット転送などを行うゲートウェイである。また、PCRF245は、ユーザデータ転送のQoS(通信サービス品質)及び課金のための制御を行う論理ノードである。
IMS網250は、音声セッション制御を行うことができるパケットデータ網であり、P−CSCF(プロキシ−呼/セッション・制御機能)251、S−CSCF(サービング−呼/セッション・制御機能)252、I−CSCF(問い合わせ・呼/セッション・制御機能)253、AS(アプリケーション・サーバ)254、XDM(XMLドキュメント管理)サーバ256等の網側装置を備える。P−CSCF251は、コアネットワーク(EPC)240との接続点に設置されるSIP中継サーバであり、SIP信号の転送だけでなく、コアネットワーク(EPC)240と連携してQoS制御を起動させる機能を有している。また、S−CSCF252は、端末のセッション制御及びユーザ認証を行うSIPサーバである。また、I−CSCF253は、相互接続・ローミングの際、外部の他のIMS網80から接続する最初の関門SIPサーバであり、S−CSCF252を特定する機能と信号を中継する機能を有している。
AS254は、IMS等のサービスを提供するためのサーバであり、ユーザのログイン登録により加入者識別情報に基づいて、音声やビデオなどのマルチメディア・アプリケーションを各通信端末装置10に提供する。また、AS254は、通信端末装置10からのIMSサービスの登録解除要求や登録要求を受信する手段、登録解除要求に基づき利用者の利用登録を解除する処理を実行する手段、登録要求に基づき利用者の利用登録の処理を実行する手段、これらの処理が完了した旨の情報を含む登録解除完了応答又は登録完了応答を通信端末装置10に送信する手段等の機能を備えている。
XDMサーバ256は、通信端末装置ごとに又はそのユーザごとに、IMSで提供される各種サービスで用いられる設定情報をXCAP文書(XML文書)として格納して管理するサーバである。例えば、XDMサーバ256は、通信端末装置ごとに又はそのユーザごとに、IMSで提供されるVoLTEサービス及びその付加サービス(例えば、VoLTEの発着信、割り込み着信、着信転送)で用いられる割り込み着信のON/OFF設定情報(CW設定情報)をXCAP文書(XML文書)として格納して管理する。
上記通信システムでは、通信端末装置10を用いて通信サービスを利用するための複数の識別情報が所定のサーバやデータベースに登録されて管理される。例えば、移動体通信網20での電話、メッセージ、メール、インターネットアクセス等の通信サービスを利用するための識別情報であるIMSI(加入者識別子)、MSISDN(電話番号)、IMEI(インターナショナル・モバイル・イクイップメント・アイデンティファイア:端末識別情報)等が、加入者情報データベースであるHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)221に登録されて管理される。また、移動体通信網20上に構築されたIPネットワークであるIMS(IP・マルチメディア・サブシステム)ネットワークにおけるVoLTE等の通信サービスを利用するための識別情報であるIMPU、IMPI等が、IMSの加入者情報管理サーバであるHSS241に登録されて管理される。これらのHLR221及びHSS241は、移動体通信網20を介して所定の通信プロトコルにより通信端末装置10と通信できるように構成されている。
ここで、IMPUは、IMSネットワーク内でSIPメッセージ信号を宛先の通信端末装置(IMS端末)までルーティングするための一意に識別可能な識別子であり、例えばMSISDNに基づいて生成することができる(非特許文献3の第13章参照)。また、IMPIは、IMSの加入契約の識別やIMSへのアクセス時の認証のために使用される一意に識別可能な識別子であり、例えばIMSIに基づいて生成することができる(非特許文献3の第13章参照)。
通信端末装置10は、移動体通信網20の基地局(NodeB)211を介してHLR221と通信することができ、基地局(eNodeB)212を介してHSS241と通信することができる。この通信端末装置10には、3G,4G,LTE(ロング・ターム・エボルーション)等の移動体通信網20での電話、メッセージ、メール、インターネットアクセス等の通信サービス(以下、「移動体通信サービス」という。)やIMSネットワークにおけるVoLTE等の通信サービス(以下、「IMS通信サービス」という。)を利用するためのソフトウェアであるアプリケーションプログラムが組み込まれている。また、通信端末装置10には、上記IMSI、MSISDN、IMEI、IMPU、IMPI等の複数の識別情報が格納される汎用統合ICカードであるUICC(ユニバーサル・ICカード)15を備えている。このUICC15には、上記通信サービスで使用される各種データやカード内で所定の動作や処理を行うための個別プログラムであるアプレットも格納されている。なお、本実施形態の通信端末装置10は、利用者の作業によってUICCを着脱できるように構成されているが、利用者が容易に取り外せないようにUICCを内部に組み込むように構成してもよい。
上記アプリケーションプログラム(以下、適宜「アプリケーション」と略す)やアプレットは、通信ネットワーク上のサーバから適宜ダウンロードして通信端末装置10内に登録することができ、それらの中から利用者が選択して実行することができる。アプリケーションプログラムやアプレットは、通信端末装置10に構築されたJAVA(登録商標)実行環境などのアプリケーション実行環境上で実行される。
図2は、本実施形態の通信端末装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。この通信端末装置10は、主制御部110と無線通信部111とベースバンド処理部112と音入出力部113と表示部114と操作手段としての操作部115とを備える。また、通信端末装置10は、装置本体に対して着脱可能なUICC15が装着されている。UICC15は、移動体通信サービスで用いられるUSIMとしての機能とIMS通信サービスで用いられるISIMとしての機能とが組み込まれている。
主制御部110は、MPU(マイクロ・プロセッシング・ユニット)、RAM、ROM等を備え、所定の基本OSやミドルウェア等のプログラムが実行されることにより、ベースバンド処理部112等の各部を制御したり、ソフトウェア構成上のネイティブプラットフォーム環境やアプリケーション実行環境を構築したりする。
無線通信部111は、移動体通信網20を介して通信するネットワーク通信手段として機能し、例えばシンセサイザ、周波数変換器、高周波増幅器などにより構成され、移動体通信網20の基地局(NodeB)211及び基地局(eNodeB)212との間で無線通信するための高周波信号処理を実行する。
ベースバンド処理部112は、他の携帯電話機等の通信端末装置や各種サーバとの間で音声通信やデータ送受信の通信を行うためのデジタル処理を実行する。このベースバンド処理部112と上記無線通信部111との間はD/A変換器やA/D変換器を介して接続されている。
音入出力部113は、マイク、スピーカ、音信号処理部等で構成されている。マイクから出力されるアナログの音声信号は、音信号処理部でデジタル信号に変換され、主制御部110やベースバンド処理部112等に送られる。スピーカは、音信号処理部でデジタル信号から変換されたアナログ信号が入力され、通話中の音声を出力したり、メールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力したりする。なお、スピーカは、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
表示部114は、LCD(液晶ディスプレイ)等で構成され、主制御部110からの指令に基づいて各種画像を表示する。操作部115は、表示部114に組み込まれたタッチパネルや、各種の操作キーやボタン、電源ON/OFF手段としての電源スイッチなどで構成されている。この操作部115は、利用者が、通信端末装置10の本体電源をON/OFFしたり、通話開始、終話、メニュー選択、画面切り換え等を指示したり、情報を入力したりするときに用いられる。
また、通信端末装置10は、位置情報取得手段としてのGPS(グローバル・ポジショニング・システム)部117、撮像手段としてのカメラ部118、センサー部119、電源供給手段としての電源供給部120、図示しない時計部等も備えている。
GPS部117は、GPS受信モジュールやGPSアンテナ等で構成され、地球の周りに配置されている複数のGPS衛星から電波を受信し、その受信結果に基づいて通信端末装置10が位置する緯度、経度及び高度のデータを算出する。カメラ部118は、レンズや撮像デバイス等で構成され、人物や風景等を撮影する時に用いられる。撮像デバイスとしては、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOSカメラを用いることができる。センサー部119は、加速度センサー及び/又は地磁気センサー等で構成されている。加速度センサーは、1軸の加速度センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の加速度センサーであってもよい。また、地磁気センサーも、1軸の地磁気センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の地磁気センサーであってもよい。このセンサー部119の出力に基づいて、通信端末装置10の位置、向き、姿勢及び動きを示すデータを算出することができる。また、センサー部119の出力に基づいて、所定高度における基準位置から利用者の通信端末装置10が移動したときの加速度データや地磁気データの時間変化の情報である履歴情報から、通信端末装置10が位置している高度、角度等を示すデータを算出することができる。
電源供給部120は、充電可能なバッテリー、バッテリーから各部に所定電圧の電力を供給する電力供給回路、バッテリーを充電する充電回路などを備えている。また、電源供給部120は、通信端末装置10における主要部すなわち音入出力部113、表示部114、操作部115の一部、GPS部117、カメラ部118及びセンサー部119への電力供給については、前述の利用者が操作可能な電源スイッチによりON/OFFできるように構成されている。なお、電源スイッチのOFF時に一部の機能を動作させるために、電源供給部120は、電源スイッチのOFF時においても無線通信部111、ベースバンド処理部112及びUICC15への電力供給を継続して行うように構成してもよい。
時計部はクロック回路等で構成され、正確な日時を計数し、例えば各種の更新処理等のための時刻情報を生成する。
図3は、本実施形態の通信端末装置10に装着されているUICC15の主要構成の一例を示すブロック図である。UICC15は、例えばICモジュールで構成され、CPUなどからなる制御部150と、ROMやRAMなどからなる記憶手段としての記憶部151と、通信端末装置本体と通信するためのI/Oインターフェース部152とを備えている。
記憶部151は、主に制御部150が制御に用いる基本プログラム、アプレット、データ等が格納されたシステム領域151aと、第1の記憶手段としてのUSIM領域151bと、第2の記憶手段としてのISIM領域151cとを有している。なお、USIM及びISIMをそれぞれ別々のICカードで構成して通信端末装置10の本体に対して個別に着脱できるようにしてもよい。
USIM領域151bには、前述のIMSI、MSISDN及びIMEI等の複数の識別情報や電話・アドレスブック等の、移動体通信サービスのUSIM機能を実現するための各種情報やデータが記憶されている。
また、ISIM領域151cには、IMS通信サービスの利用登録が完了したときに、前述のIMPU及びIMPI等の複数の識別情報や通信端末装置10が接続すべきSIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)中継サーバであるP−CSCF251のアドレス等の、IMS通信サービスのISIM機能を実現するための情報やデータ等が記憶される。
また、記憶部151のシステム領域151aには、UICC15での処理に用いられる比較的小さなサイズのプログラムであるアプレットも記憶されている。例えば、システム領域151aには、USIM領域151bに格納された加入者識別情報であるIMSI又はMSISDNに基づいて、XDMサーバ256内の設定情報の書き換えや読み出しに一時的に用いられるテンポラリーIMPUを生成してISIM領域151cに格納する処理を行うアプレットが記憶されている。
上記構成の通信端末装置10では、IMSで提供されるVoLTEの通話サービス、及び、着信転送や割り込み着信などのVoLTEによる付加サービスを利用することができる。これらのVoLTEやその付加サービスの制御は、XDMサーバ256にXCAP文書(XML文書)として格納されている設定情報を利用して実現される。また、XDMサーバ256にXCAP文書として格納されている設定情報は、通信端末装置10からXDMサーバ256にアクセスし、XCAPメッセージを用いて書き換えたり読み出したりすることができる。しかも、その設定情報の書き換え及び読み出しは、通信端末装置ごとに又はそのユーザごとに行うことができる。
図4は、本実施形態に係る通信端末装置10の電源がONになってからIMS網250を介したVoLTEの音声通信が可能になる状態までの処理手順の一例を示すシーケンス図である。通信端末装置10において電源ONからIMS網250を介した音声通信が可能になるまでには、以下に示すようにLTEのコアネットワーク(EPC)240への位置登録手順(アタッチ手順)及びIMS網250への登録手順の2つの手順を実施する必要がある。なお、図4の例では、3Gのコアネットワーク220とLTEのコアネットワーク(EPC)240とが互いに連携して位置登録を行う例を示しているが、3Gのコアネットワーク220及びLTEのコアネットワーク(EPC)240それぞれに対して個別に位置登録を行うようにしてもよい。
図4において、まず、通信端末装置10の電源をONにする(S101)と、通信端末装置10は、MME242に対して位置登録要求(アタッチ要求信号)を送信する(S102)。ここで、通信端末装置10から接続先として設定するアドレス名であるAPN(アクセスポイント名)は送信されない。
次に、MME242は、通信端末装置10から受信した位置登録要求(アタッチ要求信号)に基づいて、HSS241との間で位置登録手順を行い、VoLTE用のAPNが含まれている加入者プロファイルをHSS241からダウンロードする(S103)。また、MME242は、3Gのコアネットワーク220との間で連携した位置登録のために、MSC224に位置登録要求を送信する(S104)。MSC224は、MME242から受信した置登録要求に基づいてHSS241との間で位置登録手順を行い(S105)、MME242に位置登録応答を送信する(S106)。
次に、MME242は、HSS241から取得したVoLTE用のAPNの情報に基づいて接続先のPGW244を決定し、LTEのコアネットワーク(EPC)240にVoLTE用ベアラ(SIP用ベアラ)を構築するために、VoLTE用ベアラ設定要求をPGW244に送信する(S107)。PGW244は、LTEベアラ設定手順を実行し、その手順の中で通信端末装置10のIPアドレスを割り当てるとともに通信端末装置10が接続すべきP−CSCF251のアドレスを特定する(S108)。更に、PGW244は、通信端末装置10との間で情報を直接交換する際に用いる情報要素であるPCO(プロトコル構成オプション)に上記P−CSCF251のアドレスを設定し、そのP−CSCF251のアドレスが設定されたPCOを含むベアラ応答をMME242に通知する(S109)。MME242は、PGW244から受信したベアラ応答に基づいて、P−CSCFアドレスが設定されたPCOを含むアタッチ完了信号を通信端末装置10に送信する(S110)。これにより、LTEのコアネットワーク(EPC)240へのアタッチ手順が完了し、VoLTE用ベアラ(SIP用ベアラ)が構築される。
LTEのコアネットワーク(EPC)240へのアタッチ手順が完了後、通信端末装置10はIMS登録処理を起動し、SIP用ベアラを介してS−CSCF252に対するIMS登録手順を開始する(S111)。まず、通信端末装置10は、P−CSCF251を介してS−CSCF252にIMS登録要求信号を送信する(S112)。このIMS登録要求信号には、通信端末装置10の端末識別子であるIMEI(国際移動体装置識別番号)と、IMS音声サービスを示す値であるICSI(IMS通信サービス識別子)とが設定される。これらの情報はIMSのサービス制御及び課金制御などに用いられる。
通信端末装置10からのIMS登録要求信号がP−CSCF251を経由してS−CSCF252に届くと、S−CSCF252は、HSS241との間でS−CSCF登録手順を実施し(S113)、HSS241から取得したユーザ認証に必要な情報に基づいて通信端末装置10との間でユーザ認証手順を行う(S114)。ユーザ認証が成功した後、S−CSCF252は、通信端末装置10のユーザに対するサービス制御情報をHSS241からダウンロードして保持し(S115)、通信端末装置10にIMS登録完了を通知する(S116)。このIMS登録完了を通信端末装置10が受信することにより、IMS登録処理が完了する。
次に、本実施形態に係る通信端末装置10からVoLTEの音声発信を行うときの処理について説明する。
図5は、本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEの音声発信を行うときの処理手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図5では、VoLTEの音声発信側及び音声着信側の通信端末端末をそれぞれ、通信端末装置10S及び通信端末装置10Rと区別して記載している。また、本例で用いられるVoLTEのプロファイルでは、「precondition」と呼ばれる発着両方の音声メディア用ベアラ設定が完了してからVoLTEのセッションを接続する方式が採用されている。
図5において、ユーザが通信端末装置10Sを操作して音声通信のための発信の操作を行うと(S201)、通信端末装置10SはSIP用ベアラを介してP−CSCF251に向けてINVITE信号を送信する(S202)。INVITE信号は、P−CSCF251、S−CSCF252、AS254を経由して、着信側の他のIMS網70及び通信端末装置10Rに届けられる。INVITE信号には、発信側ユーザの識別子、着信側ユーザの識別子、preconditionを利用すること、及び、発信側の通信端末装置10Sのコーデック能力などが設定されている。
着信側のIMS網80は、INVITE信号に対する応答として、セッション進捗状況メッセージ(183・セッション・プログレス)をP−CSCF251に送信する(S203)。セッション進捗状況メッセージには、着信側の通信端末装置10Rのコーデック等の情報が設定されている。
P−CSCF251は、着信側のIMS網80側からセッション進捗状況メッセージを受信すると、音声メディア用ベアラの構築を指示するサービス通知をPCRF245に送信する(S204)。PCRF245は、コアネットワーク240のPGW244やSGW243等と連携して、音声メディア用ベアラの構築とQoSの設定とを行う(S205)。
また、P−CSCF251は、セッション進捗状況メッセージ(183・セッション・プログレス)を発信側の通信端末装置10Sに送信する(S206)。通信端末装置10Sは、P−CSCF251からのセッション進捗状況メッセージを受けると、自身の能力と着信側の通信端末装置10Rの能力とを比較して音声通信に利用するコーデックを決定する。そして、通信端末装置10Sは、その決定したコーデックの情報を、PRACK信号を用いて着信側の通信端末装置10Rに通知し、通信端末装置10Rから200OK信号の応答を得る(S207)。
次に、発信側の通信端末装置10Sが着信側のIMS網80にUPDATE信号を送信し、その応答である200OK信号を着信側のIMS網80から受信することにより、発信側のIMS250と着信側のIMS網80との間で音声メディア用ベアラとQoSの設定が完了したことを確認しあう(S208、S209)。その後、着信側のIMS網80がRINGING及びPRACK信号等によるユーザ呼び出し処理を開始し(S210、S211)、その呼び出しに着信側の通信端末装置10Rのユーザが応答すると(S212)、着信側のIMS網80は応答信号(200OK信号)を発信側の通信端末装置10Sに送信する(S213)。この着信側のIMS網80からの応答信号が発信側の通信端末装置10Sに届くと、通信端末装置10S,10R間でVoLTEの音声通信のセッションが確立し、実際の音声通話が開始される(S214)。
上記通信端末装置10では、通話中に他の通信端末装置から着信があったときに、通話を一旦保留にして、その着信に応答する割り込み着信サービスを利用することができる。この割り込み着信サービスは、通信端末装置10が3Gセルに在圏しているか4G(LTE)セルに在圏しているかによって処理手順が異なる場合がある。これは、3Gの通信システムとLTEの通信システムとでは割り込み着信(CW:コミュニケーション・ウェイティング)サービスの提供方法が異なる場合があるためである。
通信端末装置10が3Gセルに在圏している場合、NW(ネットワーク)ベースのCWサービスが網側より提供される場合には、サーバ等の網側装置がXCAP(XML・コンフィグレーション・アクセス・プロトコル)による割り込み着信のON/OFF設定情報であるCW設定情報の参照結果に基づいて、CWサービスのON(割り込み着信許可)/OFF(割り込み着信拒否)を判断し、着側の通信端末装置10に割り込み着信である第2呼の着信させるか否かを決定する。この場合には、網側装置において、XCAPによるCW設定情報の参照結果に基づく第2呼の割り込み着信のON/OFF制御が必要となる。
一方、通信端末装置10が4G(LTE)セルに在圏しているときに、端末べースのCWサービスが網側より提供される場合には、通信端末装置10がXCAPによるCW設定情報の参照結果に基づいてCWサービスのON(割り込み着信許可)/OFF(割り込み着信拒否)を判断し、第2呼を割り込み着信として着信してユーザに通知するか、第2呼の割り込み着信を拒否するかを決定する。
このように、通信端末装置10が在圏する在圏網の種類(3Gセル、4Gセル)によって割り込み着信サービス(CWサービス)の網側処理が異なる場合には、通信端末装置10は、XCAPによるCW設定情報の参照機能と、そのCW設定情報を端末内に保存する機能と、端末内に保存されているCW設定情報に基づいて割り込み着信サービス(CWサービス)のON/OFF制御を行う機能とが実装されている必要がある。
そこで、本実施形態の通信端末装置10は、次の(A1)〜(A3)のように実装されている。
(A1)XCAPによる通信を利用して、網側のXDMサーバ256へCWサービスのON/OFF設定情報(CW設定情報)を反映させる。
(A2)通信端末装置10の内部にCWサービスのON/OFF設定情報(CW設定情報)を保持する。
(A3)CWサービスのON/OFF設定の初期値を通信端末装置10が保持する(例えば、初期値:ON)。
また、本実施形態の通信端末装置10は、4G(LTE)セルの在圏時に第2呼の割り込み着信を受けた場合、次の(B1)〜(B2)のような制御を行う。
(B1)CW設定情報がONの場合:IMS網250のAS254は、通信端末装置10において第2呼の割り込み着信があったと判断し、第2呼の割り込み着信を通信端末装置10へ送信する。通信端末装置10は第2呼の割り込み着信をユーザに通知し、第2呼の通信端末装置に向けて、呼び出し中(180 Ringing)のメッセージを含む応答信号を送信する。ここで、IMS網250のAS254は、通信端末装置10から当該呼び出し中のメッセージを含む応答信号を受信すると、通信端末装置10から受信した当該メッセージ又は他の所定のメッセージを含む応答信号を第2呼の通信端末装置に転送する。
(B2)CW設定情報がOFFの場合:IMS網250のAS254は、通信端末装置10において第2呼の割り込み着信があったと判断し、第2呼の割り込み着信を通信端末装置10へ送信する。通信端末装置10は第2呼の割り込み着信をユーザに通知せず、第2呼の通信端末装置に向けて、話し中(486 Busy Here)のメッセージを含む応答信号を送信する。ここで、IMSのASは、通信端末装置10から当該話し中のメッセージを含む応答信号を受信すると、通信端末装置10から受信した当該メッセージ又は他の所定のメッセージを含む応答信号を第2呼の通信端末装置に転送する。
図6は、割り込み着信のON/OFF設定情報(CW設定情報)がOFFに設定されているユーザBの通信端末装置10Bが4G(LTE)セル在圏時にユーザCの通信端末装置10CとVoLTEによる通話中にユーザAの通信端末装置10Aから第2呼の割り込み着信があったときの処理の一例を示すシーケンス図である。
図6において、通信端末装置10Bは、ユーザBの操作により割り込み着信のON/OFF設定情報(CW設定情報)がOFFに設定され、その設定情報を主制御部110の所定メモリ内に格納するとともに、3GにおけるNWベースのCW処理のために当該設定情報をXCAP(PUT:Deactive)によりIMS網250のXDMサーバ256に送信して登録する(S301)。
そして、ユーザBの通信端末装置10BとユーザCの通信端末装置10Cとの間でVoLTEによる通話中に、ユーザAの通信端末装置10AからユーザBの通信端末装置10BにVoLTEによる発呼がなされる(S302)。すると、ユーザAの通信端末装置10Aから、ユーザAのIMS網80を介してIMS網250にセッション確立要求であるINVITE(B)信号が送信される(S303)。ここで、IMS網250では、ステップS301におけるユーザBの端末操作により、XDMサーバ256に格納されている所定のXML文書のCW設定情報がOFFに設定されている(S304)が、4Gにおいては端末ベースのCWであるためINVITE(B)信号を受信したIMS網250は、INVITE(B)信号の暫定応答をユーザBの通信端末装置10Bに送信する(S305)。
その後、ユーザBの通信端末装置10Bは、上記ステップS301にて主制御部110の所定メモリ内に格納された割り込み着信設定情報(CW設定情報)を呼び出し、その設定に応じた処理を開始する。すなわちIMS網250及びユーザAのISM網80を介して、ユーザAの通信端末装置10Aに話し中(486 Busy Here)メッセージを送信する(S309)。
なお、通信端末装置10Bのアプリ側でCWサービスのON/OFFを制御する場合、IMS網250のAS254は、上記ステップS307でユーザBの通信端末装置10Bから上記呼び出し中(180 RINGING)メッセージの応答信号を受信して初めてユーザAの通信端末装置10Aから第2呼の割り込み着信があったことを検知できる。このため、ユーザBの通信端末装置10Bは、上記呼び出し(180 RINGING)メッセージを送信した直後に、IMS網250及びユーザAのISM網80を介して、ユーザAの通信端末装置10Aに話し中(486 Busy Here)メッセージを送信する(S309)。
上記図6を用いて説明した割り込み着信処理においては、4G(LTE)セルに在圏するユーザBの通信端末装置10Bの割り込み着信設定情報(CW設定情報)がOFFの場合、ユーザCの通信端末装置10CとのVoLTEの通話中にユーザAの通信端末装置10Aから第2呼の割り込み着信があったとき、その第2呼の割り込み着信をユーザへ通知せずに、他の通信端末装置と通話中である旨の話し中のメッセージを含む応答信号をユーザAの通信端末装置10Aに確実に送信することができる。
なお、割り込み着信設定情報(CW設定情報)がOFFに設定されているユーザBの通信端末装置10Bが3G(WCDM)セルに在圏する場合に、第2呼の割り込み着信を受けたときは、網側装置が、割り込み着信設定情報(CW設定情報)に基づいて第2呼の割り込み着信信号を通信端末装置10に送信されず、通信端末装置10Bでは、第2呼の割り込み着信のユーザ通知が行われない。
図7は、割り込み着信のON/OFF設定情報(CW設定情報)がONに設定されているユーザBの通信端末装置10Bが4G(LTE)セル在圏時にユーザCの通信端末装置10CとVoLTEによる通話中に、ユーザAの通信端末装置10Aから第2呼の割り込み着信があったときの処理の一例を示すシーケンス図である。
図7において、通信端末装置10Bは、ユーザBの操作により割り込み着信のON/OFF設定情報(CW設定情報)がONに設定され、その設定情報を主制御部110の所定メモリ内に格納するとともに、3GにおけるNWベースのCW処理のために当該設定情報をXCAP(PUT:Deactive)によりIMS網250のXDMサーバ256に送信して登録する(S401)。
そして、ユーザBの通信端末装置10BとユーザCの通信端末装置10Cとの間でVoLTEによる通話中に、ユーザAの通信端末装置10AからユーザBの通信端末装置10BにVoLTEによる発呼がなされる(S402)。すると、ユーザAの通信端末装置10Aから、ユーザAのIMS網80を介してIMS網250にセッション確立要求であるINVITE(B)信号が送信される(S403)。ここで、IMS網250では、ステップS401におけるユーザBの端末操作により、XDMサーバ256に格納されている所定のXML文書のCW設定情報がONに設定されている(S404)。そして、INVITE(B)信号を受信したIMS網250は、INVITE(B)信号の暫定応答をユーザBの通信端末装置10Bに送信する(ステップS405)。
その後、IMS網250及びユーザAのIMS網80を介して、ユーザAの通信端末装置10AとユーザBの通信端末装置10Bとの間で、セッション進捗状況メッセージ(183・セッション・プログレス)/PRACK/UPDATE処理が実行される(S406)。このステップS406におけるセッション進捗状況メッセージ/PRACK/UPDATE処理については、前述の図6を用いて説明したステップS306と同様な処理であるので、説明を省略する。
次に、上記ステップ406のセッション進捗状況メッセージ/PRACK/UPDATE処理によってIPベアラが発着ともに使用可能な状態になったことが確認された時点で、着信側であるユーザBの通信端末装置10Bの呼び出しが可能となり、通信端末装置10BにおいてユーザAの割り込み着信がある旨の通知がなされる(ステップS407)。また、通信端末装置10Bで呼び出しが開始されたことが呼び出し中(180 RINGING)メッセージで発信側へ送信される(S408)。この呼び出し中メッセージを受信したIMS網250のAS254は、セッション進捗状況メッセージを、ユーザAのIMS網80を介してユーザAの通信端末装置10Aに送信する(S409)。
なお、前述の図6の場合と同様に通信端末装置10Bのアプリ側でCWサービスのON/OFFを制御する場合、IMS網250のAS254は、上記ステップS408でユーザBの通信端末装置10Bが上記呼び出し(180 RINGING)メッセージを受信して初めてユーザAの通信端末装置10Aから第2呼の割り込み着信があったことを検知できる。このため、ユーザBの通信端末装置10Bは、上記呼び出し(180 RINGING)メッセージを送信した直後に、IMS網250及びユーザAのISM網80を介して、ユーザAの通信端末装置10Aにセッション確立成功(200 OK)メッセージを送信する(S410)。このセッション確立成功(200 OK)メッセージを受信したユーザAの通信端末装置10Aは、ユーザAのIMS網80及びIMS網250を介してACK(受領確認)メッセージを送信する(S411)。そして、ACKメッセージを受信したユーザBの通信端末装置10Bは、ユーザCの通信端末装置10Cとの通話を保留(HOLD)にして、ユーザAの通信端末装置10Aとの間で第2呼の割り込み着信による通話を開始することができる。
上記図7を用いて説明した割り込み着信処理においては、4G(LTE)セルに在圏するユーザBの通信端末装置10Bの割り込み着信設定情報(CW設定情報)がONの場合、ユーザCの通信端末装置10CとのVoLTEの通話中にユーザAの通信端末装置10Aから第2呼の割り込み着信があったとき、ユーザCの通信端末装置10Cとの間の第1呼の通話を保留にして、ユーザAの通信端末装置10Aとの第2呼の割り込み着信の通話を開始するためのセッション確立成功(200 OK)メッセージを含む応答信号を、ユーザAの通信端末装置10Aに確実に送信することができる。
なお、割り込み着信設定情報(CW設定情報)がONに設定されているユーザBの通信端末装置10Bが3G(WCDM)セルに在圏する場合に、第2呼の割り込み着信を受けたときは、網側装置が、割り込み着信設定情報(CW設定情報)に基づいて第2呼の割り込み着信信号を通信端末装置10に送信する。この割り込み着信信号を受信した通信端末装置10Bでは、第2呼の割り込み着信のユーザ通知がなされる。
以上示したように、本実施形態によれば、通信端末装置10が4Gの移動体通信網と無線通信可能なエリアであるLTEのセルに在圏してパケットデータ網を介した第1呼とのVoLTE通話中に第2呼の割り込み着信を受けたとき、通信端末装置10に保持されている割り込み着信のON/OFF設定情報に基づいて、ON設定の場合にはその割り込み着信に対する応答信号を第2呼の通信端末装置に確実に送信することができ、OFF設定の場合には第2呼の割り込み着信をユーザに通知を行わず、通話中である旨を示す応答信号を第2呼の通信端末装置に送信することができる。
また、本実施形態によれば、3Gの移動体通信網と無線通信可能なエリアであるWCDMA(登録商標)のセルに在圏して回線交換網を介した第1呼との音声通話中に第2呼の割り込み着信を受けたときには、網側装置に保持されているで割り込み着信のON/OFF設定情報に基づいて、ON設定の場合は割り込み着信信号が通信端末装置10に送信されユーザ通知がなされ、OFF設定の場合には割り込み着信信号が通信端末装置10に送信されず、ユーザに通知も行われない。
以上のように、本実施形態によれば、4Gの移動体通信網を介した音声通信機能及び3Gの移動体通信網を介した音声通信機能の両方を有する通信端末装置10において、4Gのセル及び3Gのセルそれぞれに在圏しているときに、第1呼との通話中に第2呼の割り込み着信を受けたとき、割り込み着信のON/OFF設定状態(CW設定状態)に応じた割り込み着信サービスを確実に提供することができる。