JP2016127445A - 通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回線交換網を介した音声通信によるグループ通話とパケットデータ網を介した音声通信によるグループ通話との間でグループ通話関連機能の内容に統一感を持たせてユーザの混乱を抑制することができる通信端末装置を提供する。
【解決手段】回線交換網を介した音声通信によるグループ通話とパケットデータ網を介した音声通信によるグループ通話とを選択的に切り替えて実行するように制御する。そして、パケットデータ網を介した音声通信によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、回線交換網を介した音声通信によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、回線交換網とパケットデータ網とを有する移動体通信網を介して通信可能な通信端末装置に関するものである。
従来、回線交換網とパケットデータ網とを有する移動体通信網において回線交換網を介した音声通信機能とパケットデータ網を介した音声通信機能とを有する通信端末装置が知られている(例えば非特許文献1参照)。回線交換網を介した音声通信は、W−CDMAやCDMA2000などの第3世代(3G)の通信方式によって音声が送受信される。一方、パケットデータ網を介した音声通信は、IP(インターネット・プロトコル)パケットデータを利用したIMS(IP・マルチメディア・サブシステム)におけるSIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)によって呼制御され、RTP(リアルタイム・トランスポート・プロトコル)によって音声データが送受信される。また、上記パケットデータ網を介した音声通信は、第4世代(4G)の通信方式であるLTE(ロング・ターム・エボルーション)標準に準拠した通信技術を利用して音声通信サービスが提供されるため、VoLTE(ボイス・オーバー・LTE)とも呼ばれている。
上記回線交換網を介した音声通信及びパケットデータ網を介した音声通信のいずれの音声通信においても、3台以上の複数台の通信端末装置の間で同時に通話するグループ通話機能が可能である。上記回線交換網を介した音声通信によるグループ通話では、例えばW−CDMAでは「マルチ・パーティ・コール」と呼ばれるグループ通話サービスが用いられる。一方、上記パケットデータ網を介した音声通信によるグループ通話では、例えばVoLTEでは「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」と呼ばれるグループ通話サービスが用いられる(非特許文献1〜非特許文献4参照)。
上記グループ通話が可能な通信端末装置では、上記2種類のグループ通話サービスそれぞれについて取り決められている標準規格に準拠するように、グループ通話に関連した複数種類のグループ通話関連機能が予め組み込まれている。このグループ通話関連機能としては、例えば、グループ通話の開始を制御する機能やグループ通話への参加者の追加を制御する機能が予め組み込まれている。しかも、このように通信端末装置に組み込まれるグループ通話関連機能の内容は、同じ種類であっても、上記2種類のグループ通話サービスのどちらに対応したものであるかによって異なる。このため、上記2種類のグループ通話サービスをユーザが選択して使用し、グループ通話関連機能を実行するとき、ユーザに混乱を与えてしまうおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、回線交換網を介した音声通信によるグループ通話とパケットデータ網を介した音声通信によるグループ通話との間でグループ通話関連機能の内容に統一感を持たせてユーザの混乱を抑制することができる通信端末装置を提供することである。
本発明の一態様に係る通信端末装置は、回線交換網とパケットデータ網とを有する移動体通信網を介して通信可能な通信端末装置であって、前記回線交換網を介して複数の通話先との間でグループ通話を実行可能な第1の音声通信手段と、前記パケットデータ網を介して複数の通話先との間でグループ通話を実行可能な第2の音声通信手段と、前記第1の音声通信手段によるグループ通話と前記第2の音声通信手段によるグループ通話とを選択的に切り替えて実行するように制御する通信制御手段と、を備え、前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行う。
前記通信端末装置において、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にする機能が予め組み込まれ、前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話を開始する際に、グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にするように機能制限を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、グループ通話に参加者を追加する場合、該参加者へ発呼を行って該参加者との通話を開始した後に該参加者の追加を可能にする機能が予め組み込まれ、前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に参加者を追加する場合、該参加者へ発呼を行って該参加者との通話を開始した後に該参加者の追加を可能にするように機能制限を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、当該通信端末装置のユーザがグループ通話のホストである場合のみ該グループ通話への参加者の追加を可能にする機能が予め組み込まれ、前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に参加者を追加する場合、当該通信端末装置のユーザが該グループ通話のホストである場合のみ該グループ通話への参加者の追加を可能にするように機能制限を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記通信制御手段は、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、当該通信端末装置のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらず該グループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限する機能が予め組み込まれ、前記通信制御手段は、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に参加者を追加する場合、当該通信端末装置のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらず該グループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限するように機能制限を行ってもよい。
また、前記通信端末装置において、当該通信端末装置のユーザに対するユーザインターフェース上で前記機能制限を行ってもよい。
本発明によれば、回線交換網を介した音声通信によるグループ通話とパケットデータ網を介した音声通信によるグループ通話との間でグループ通話関連機能の内容に統一感を持たせてユーザの混乱を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る通信端末装置によって通信可能な通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図。 本実施形態に係る通信端末装置の概略構成の一例を示すブロック図。 本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEのグループ通話の開始及び参加者の追加・削除を行うときのユーザインターフェース画面の遷移の一例を示す説明図。 本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEのグループ通話を開始するときの処理手順の一例を示すシーケンス図。 本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEのグループ通話中に更に他の参加者を追加する際の処理手順の一例を示すシーケンス図。 図5の処理手順に引き続いて行われる処理手順の一例を示すシーケンス図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る通信端末装置によって通話(音声通信)や各種メッセージのメール送受信が可能な通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図である。本実施形態の通信システムでは、複数の通信端末装置10から電話サービスやメール送受信等のメール通信サービスを利用することができる。
本実施形態の通信端末装置10は、LTE/LTE−Advancedに準拠した移動体通信網上でパケットデータ網を介した音声通信であるVoLTEに対応した通信端末装置であり、ユーザ装置(UE)とも呼ばれる。また、本実施形態の通信端末装置10は、3Gの移動体通信網上で回線交換網を介した通常の通話機能やグループ通話機能(例えばW−CDMAの「マルチ・パーティ・コール」のグループ通話サービスを利用する機能)も有しており、VoLTEに対応していない通信端末装置との間では回線交換網を介して通常の通話やグループ通話を行うことができる。更に、本実施形態の通信端末装置10は、パケットデータ網を介したVoLTEによる通常の通話機能のほか、VoLTEによるグループ通話機能(「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」のグループ通話サービスを利用する機能)を有している。これらの回線交換網を介した音声通信によるグループ通話及びパケットデータ網を介した音声通信(VoLTE)によるグループ通話それぞれに関連したグループ通話関連機能については後述する。
移動体通信網20は、基地局や無線ネットワーク制御装置等を含む無線アクセスネットワーク(RAN)210と、W−CDMA(広帯域符号分割多重アクセス)等の3G(第3世代)無線通信方式に対応したコアネットワーク220と、LTE/LTE−Advanced無線通信方式に対応したコアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)240とを備えている。更に、移動体通信網20は、PDN(パケットデータ網)として、移動体通信網20内に構築された専用パケットデータ網230とIMS網250とを備えている。
また、移動体通信網20は、図1において図示が省略されているが、各ユーザによる通信サービスの利用を管理する通信サービス利用管理装置としてのRADIUS(リモート認証ダイヤルイン ユーザ サービス)サーバを備えている。RADIUSサーバは、通信端末装置10を用いた通信サービスのユーザを識別する認証処理、認証済みのユーザに対して通信サービスを提供するか否かを判断する処理、実際の通信サービスの利用情報を記録するアカウンティング等を行う。
無線アクセスネットワーク210は、W−CDMA等の3G無線通信方式の基地局(NodeB)211と、LTE/LTE−Advanced無線通信方式の基地局(eNodeB)212とを備えている。各基地局211、212はそれぞれ、管轄対象のセルごとに設けられ、移動体通信網20内の有線回線からのデータを無線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、管轄対象のセル内に在圏している通信端末装置10に所定の無線周波数で送信する。逆に無線周波数で送信される通信端末装置10からのデータを受信して有線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、移動体通信網20内の有線回線部分に転送する。
3Gのコアネットワーク220は、回線交換網、パケット交換網、位置登録管理装置としてのHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)221、図示しない認証センター等を備え、各通信端末装置10間の通信等を中継するように通信制御を行う。更に、コアネットワーク220は、各通信端末装置10と、移動体通信網20内の構成要素との間における通信を中継するように通信制御を行う。また、コアネットワーク220は、各通信端末装置10と他の通信網との間における通信を中継するように通信制御を行う。
また、3Gのコアネットワーク220に含まれるパケット交換網は、SGSN(サービング・GPRS・サポート・ノード)222やGGSN(ゲートウェイ・GPRS・サポート・ノード)223等のノードを有している。SGSN222は、基地局211が接続されているRNC(無線ネットワーク制御装置)215とコアネットワーク220側のパケット交換網との間のゲートウェイ機能と、各通信端末装置10の位置管理、セキュリティ管理及びアクセス制御を行う機能とを有している。また、GGSN223は、コアネットワーク220側のパケット交換網と専用パケットデータ網230との間のゲートウェイ機能を有している。
また、3Gのコアネットワーク220に含まれる回線交換網は、MSC(モバイル交換機)224と、GMSC(ゲートウェイMSC)225等のノードを有している。交換機224は、通信端末装置10が在圏するセルで通信端末装置10の位置情報を登録し管理するVLR(在圏・ロケーション・レジスタ)の機能と、呼制御機能とサービス制御機能との間で行なわれるインタラクションのための一連のプロセスを実行するSSF(サービス交換機能の機能も有している。また、外部の回線交換電話網60との間の音声通信などは関門交換機225を介して行うことができる。
専用パケットデータ網230は、プロキシ(Proxy)サーバ231、ゲートウェイ(GW)サーバ232、WEBサーバ233、図示しない加入者情報データベース等を備えている。プロキシサーバ231は、通信端末装置10と、専用パケットデータ網230内に設けられたWEBサーバ233等の各種サーバ及びインターネット70上のWEBサーバやダウンロードサーバ等の各種サーバ71との間の通信を中継する処理を行う。また、プロキシサーバ231は、3Gコアネットワーク220における通信プロトコルと専用パケットデータ網230やインターネット70における通信プロトコルが異なる場合に、両通信プロトコルを合わせるためのプロトコル変換機能も有している。ゲートウェイサーバ232は、移動体通信網20内の専用パケットデータ網230とインターネット70との間のゲートウェイ機能とファイヤウォール機能とを有している。
LTEのコアネットワーク(EPC)240は、HSS(ホーム加入者サーバ)241と、MME(モビリティ・管理・エンティティ)242と、SGW(サービング・ゲートウェイ)243と、PGW(パケットデータ網・ゲートウェイ)244と、ポリシー課金制御装置であるPCRF(ポリシー課金ルール機能)245とを備えている。HSS241は、加入者情報の管理やサービス制御などを行うサーバである。MME242は、基地局(eNodeB)212を収容し、モビリティ制御などを提供する論理ノードである。また、SGW243は、MME242とPGW244との間でユーザデータを中継したり3Gのコアネットワーク220側にユーザデータを転送したりする在圏パケットゲートウェイ(在圏パケット交換機)である。また、PGW244は、IMS網250やインターネット70との接続点に設置され、IPアドレスの割当てやSGW243へのパケット転送などを行うゲートウェイである。また、PCRF245は、ユーザデータ転送のQoS(通信サービス品質)及び課金のための制御を行う論理ノードである。
IMS網250は、音声セッション制御を行うことができるパケットデータ網であり、P−CSCF(プロキシ−呼/セッション・制御機能)251と、S−CSCF(サービング−呼/セッション・制御機能)252と、I−CSCF(問い合わせ・呼/セッション・制御機能)253と、AS(アプリケーション・サーバ)254と、グループ通話サーバとしての会議サーバ255とを備える。P−CSCF251は、コアネットワーク(EPC)240との接続点に設置されるSIP中継サーバであり、SIP信号の転送だけでなく、コアネットワーク(EPC)240と連携してQoS制御を起動させる機能を有している。また、S−CSCF252は、端末のセッション制御及びユーザ認証を行うSIPサーバである。また、I−CSCF253は、相互接続・ローミングの際、外部の他のIMS網80から接続する最初の関門SIPサーバであり、S−CSCF252を特定する機能と信号を中継する機能を有している。
AS254は、IMS等のサービスを提供するためのサーバであり、ユーザのログイン登録により加入者識別情報に基づいて、音声やビデオなどのマルチメディア・アプリケーションを各通信端末装置10に提供する。また、AS254は、通信端末装置10からのIMSサービスの登録解除要求や登録要求を受信する手段、登録解除要求に基づきユーザの利用登録を解除する処理を実行する手段、登録要求に基づきユーザの利用登録の処理を実行する手段、これらの処理が完了した旨の情報を含む登録解除完了応答又は登録完了応答を通信端末装置10に送信する手段等の機能を備えている。
会議サーバ255は、会議などの用途でVoLTEに対応した複数の通信端末装置の間で同時に通話できる後述のVoLTEのグループ通話を管理・制御するためのサーバである。
図2は、本発明の一実施形態に係る通信端末装置10の概略構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の通信端末装置10は、主制御部110と無線通信部111とベースバンド処理部112と音入出力部113と表示部114と操作手段としての操作部115とを備える。また、通信端末装置10は、装置本体に対して着脱可能な加入者情報記憶媒体であるICモジュールとしてのUSIM15が装着されている。
主制御部110は、MPU(マイクロ・プロセッサ・ユニット)やRAM、ROM等からなる記憶装置を備え、所定の基本OSやミドルウェア等のプログラムが実行されることにより、ベースバンド処理部112等の各部を制御したり、ソフトウェア構成上のネイティブプラットフォーム環境やアプリケーション実行環境を構築したりする。
主制御部110の記憶装置は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを有する。この記憶装置は、各部での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶装置は、ドライバプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式や移動体通信(セルラー通信)の無線通信方式を実行する通信ドライバプログラム、操作部115を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部114を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶装置は、オペレーティングシステムプログラムとして、例えば、Android(登録商標)OS、iOS(登録商標)等の基本OSや、移動体通信(セルラー通信)の無線通信方式での認証等を行う接続制御プログラム等を記憶する。また、記憶装置は、アプリケーションプログラムとして、ウェブ認証を行う認証プログラム、時間を計時する計時プログラム、ウェブページを取得及び表示するウェブブラウザプログラム、電子メールを送信及び受信する電子メールプログラム等を記憶する。また、記憶装置は、各種のテキストデータ、映像データ、画像データ等を記憶したり、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶したりしてもよい。また、記憶装置は、無線LANのアクセスポイントに接続するための各種情報を記憶している。
無線通信部111は、図示しない無線LANのアクセスポイントを介して通信する無線LAN通信手段及びセルラー通信の基地局210を介して通信する移動体通信手段として機能し、例えばシンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器、アンテナなどにより構成されている。無線通信部111は、基地局210との間で3GやLTEなどの所定の通信方式により無線通信するための高周波信号処理を実行する。
ベースバンド処理部112は、他の携帯電話機やスマートフォン等の通信端末装置や各種サーバとの間で音声通信やデータ送受信の通信を行うためのデジタル処理を実行する。このベースバンド処理部112と上記無線通信部111との間はD/A変換器やA/D変換器を介して接続されている。
音入出力部113は、マイク、スピーカ、音信号処理部等で構成されている。マイクから出力されるアナログの音声信号は、音信号処理部でデジタル信号に変換され、主制御部110やベースバンド処理部112等に送られる。スピーカは、音信号処理部でデジタル信号から変換されたアナログ信号が入力され、通話中の音声を出力したり、メールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力したりする。なお、スピーカは、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
表示部114は、タッチパネル機能を有するLCD(液晶ディスプレイ)や有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイ等で構成され、主制御部110からの指令に基づいて各種画像を表示する。
操作部115は、表示部114に組み込まれたタッチパネルや、各種の操作キーやボタン、電源ON/OFF手段としての電源スイッチなどで構成されている。この操作部115は、ユーザが、通信端末装置10の本体電源をON/OFFしたり、通話開始、終話、メニュー選択、画面切り換え等を指示したり、情報を入力したりするときに用いられる。
また、通信端末装置10は、位置情報取得手段としてのGPS(全地球測位システム)部117、撮像手段としてのカメラ部118、センサー部119、電源供給手段としての電源供給部120、図示しない時計部等も備えている。
GPS部117は、GPS受信モジュールやGPSアンテナ等で構成され、地球の周りに配置されている複数のGPS衛星から電波を受信し、その受信結果に基づいて通信端末装置10が位置する緯度、経度及び高度のデータを算出する。
カメラ部118は、レンズや撮像デバイス等で構成され、人物や風景等を撮影する時に用いられる。撮像デバイスとしては、CCDカメラやCMOSカメラを用いることができる。
センサー部119は、加速度センサー及び/又は地磁気センサー等で構成されている。加速度センサーは、1軸の加速度センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の加速度センサーであってもよい。また、地磁気センサーも、1軸の地磁気センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の地磁気センサーであってもよい。このセンサー部119の出力に基づいて、通信端末装置10の位置、向き、姿勢及び動きを示すデータを算出することができる。また、センサー部119の出力に基づいて、所定高度における基準位置からユーザの通信端末装置10が移動したときの加速度データや地磁気データの時間変化の情報である履歴情報から、通信端末装置10が位置している高度、角度等を示すデータを算出することができる。
電源供給部120は、充電可能なバッテリー、バッテリーから各部に所定電圧の電力を供給する電力供給回路、バッテリーを充電する充電回路などを備えている。時計部はクロック回路等で構成され、正確な日時を計数し、各種情報の更新処理等のための時刻情報を生成する。
本実施形態において、通信端末装置10の主制御部110は、所定のプログラムが実行されることにより、他の無線通信部111などと協働して次の(1)〜(3)の各手段としての機能を実現可能である。
(1)移動体通信網20における3Gの回線交換網を介して複数の通話先との間でグループ通話を実行可能な第1の音声通信手段。
(2)移動体通信網20におけるLTEのパケットデータ網としてのIMS網(パケットデータ網)250を介してVoLTEによるグループ通話を実行可能な第2の音声通信手段。
(3)第1の音声通信手段によるグループ通話と第2の音声通信手段によるグループ通話とを選択的に切り替えて実行するように制御する通信制御手段。
上記(3)の通信制御は、第2の音声通信手段によるパケットデータ網を介したVoLTEのグループ通話に対応させて予め組み込まれている複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、第1の音声通信手段によるグループ通話に対応させて予め組み込まれている同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行う。
本実施形態の通信端末装置10には、第1の音声通信手段による3Gの回線交換網を介した「マルチ・パーティ・コール」のグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能として、次の(A1)〜(A4)の機能が予め組み込まれている。
(A1)グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にする機能。
(A2)グループ通話に参加者を追加する場合、参加者へ発呼を行って参加者との通話を開始した後に参加者の追加を可能にする機能。
(A3)通信端末装置10のユーザがグループ通話のホストである場合のみグループ通話への参加者の追加を可能にする機能。
(A4)通信端末装置10のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらずグループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限する機能。
ここで、上記(A4)の機能は、3Gの回線交換網を介した「マルチ・パーティ・コール」のグループ通話に対応した一般的なグループ通話関連機能とは異なる機能であり、VoLTEの「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」のグループ通話関連機能との間で統一感を持たせるために組み込まれた機能である。
また、本実施形態の通信端末装置10には、第2の音声通信手段によるパケットデータ網を介したVoLTEの「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」のグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能として、次の(B1)〜(B4)の機能が予め組み込まれている。
(B1)グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にする機能。
(B2)グループ通話に参加者を追加する場合、参加者へ発呼を行って参加者との通話を開始した後に参加者の追加を可能にする機能。
(B3)通信端末装置10のユーザがグループ通話のホストである場合のみグループ通話への参加者の追加を可能にする機能。
(B4)通信端末装置10のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらずグループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限する機能。
上記(B1)〜(B3)の機能は、VoLTEの「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」のグループ通話に対応した一般的なグループ通話関連機能とは異なる機能であり、3Gの回線交換網を介した「マルチ・パーティ・コール」のグループ通話関連機能との間で統一感を持たせるために組み込まれた機能である。
ここで、上記(3)の通信制御は、第2の音声通信手段によるVoLTEのグループ通話を開始する際に、グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にするように機能制限を行ってもよい。
また、上記(3)の通信制御は、第2の音声通信手段によるVoLTEのグループ通話に参加者を追加する場合、参加者へ発呼を行って参加者との通話を開始した後に参加者の追加を可能にするように機能制限を行ってもよい。
また、上記(3)の通信制御は、第2の音声通信手段によるVoLTEのグループ通話に参加者を追加する場合、通信端末装置10のユーザがグループ通話のホストである場合のみグループ通話への参加者の追加を可能にするように機能制限を行ってもよい。
また、上記(3)の通信制御は、第1の音声通信手段によるVoLTEのグループ通話に参加者を追加する場合、通信端末装置10のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらずグループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限するように機能制限を行ってもよい。
また、上記(3)の通信制御は、通信端末装置10のユーザに対するユーザインターフェース上で上記各機能制限を行ってもよい。
次に、本実施形態の通信端末装置10においてVoLTEのグループ通話を開始する際の処理手順について説明する。なお、3Gの回線交換網を介した「マルチ・パーティ・コール」のグループ通話を開始する処理手順については、公知のものと同様な処理手順を用いることできるので、それらの説明は省略する。また、通信端末装置における3Gの回線交換網を介した音声通信やIMS網を介したVoLTEの音声通信が可能になるまでの処理、及び、3Gの回線交換網を介した音声通信やVoLTEによる通常の音声通話を行うときの処理については、公知の処理などの各種処理を適用できるため、説明を省略する。
図3は、本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEのグループ通話の開始及び参加者の追加・削除を行うときのユーザインターフェース画面の遷移の一例を示す説明図である。図3の例は、通信端末装置10がグループ通話のホスト端末(ユーザAがグループ通話のホスト)であり、第1の通話先(ユーザB)との間が通話中の状態にあり且つ第2の通話先(ユーザC)との間が保留の状態があるときに、第3の通話先(ユーザD)を更に追加してグループ通話を開始するときの例である。なお、図3において、ホストA以外のユーザB,C及びDそれぞれの通信端末装置の端末識別番号(電話番号)を「090−BBBB−BBBB」、「090−CCCC−CCCC」「090−DDDD−DDDD」のように表示している。
本実施形態のグループ通話では、前述のとおり、回線交換網を介した3Gの音声通信の場合に「マルチ・パーティ・コール」と呼ばれるグループ通話サービスが利用され、パケットデータ網を介したVoLTEの音声通信の場合に「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」と呼ばれるグループ通話サービスが利用されている。このように音声通信が回線交換網を介する3Gの音声通信の場合とパケットデータ網を介したVoLTEの音声通信の場合との間で、利用するグループ通話サービスが異なる。そして、従来の通信端末装置では、グループ通話に対応させて通信端末装置に予め組み込まれた複数種類のグループ通話関連機能の内容が互いに異なる。
例えば、3Gの音声通信の場合ではグループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始できるのに対し、VoLTEの音声通信の場合ではグループ通話前の通話先との間の通話状態にかかわらずグループ通話を開始することができる。
また、グループ通話中に新たなユーザを参加者として追加する場合、3Gの音声通信の場合では参加者へ発呼を行って参加者との通話を開始した後に参加者を追加できるのに対し、VoLTEの音声通信の場合では参加者へ発呼を行わずに参加者を追加することができる。
また、グループ通話中に新たなユーザを参加者として追加する場合、3Gの音声通信の場合ではグループ通話のホストのみが新たな参加者を追加できるのに対し、VoLTEの音声通信の場合ではグループ通話のホストにかかわらず他の参加者も新たな参加者を追加することができる。
また、3Gの音声通信の場合ではグループ通話のホストのみがグループ通話における参加者の個別削除や個別切り替えができるのに対し、VoLTEの音声通信の場合ではグループ通話のホストになっているか否かにかかわらずグループ通話における参加者の個別削除や個別切り替えが制限される。
このように従来の通信端末装置では3Gの音声通信の場合とVoLTEの音声通信の場合でグループ通話関連機能の内容が異なると、ユーザに混乱が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態に係る通信端末装置10では、グループ通話の開始やグループ通話中の新たな参加者の追加・削除について、3Gの音声通信の場合とVoLTEの音声通信の場合でグループ通話関連機能の整合させてユーザに混乱が生じないように、VoLTEのグループ通話を利用するときのグループ通話関連機能について機能制限するユーザインターフェースの制御を行っている。
図3において、画面300は、ホスト端末である通信端末装置10のユーザA(ホスト)が、ユーザBの通信端末装置との間がVoLTEの通話中の状態にあり且つユーザCの通信端末装置との間がVoLTEの通話が一時保留になっている状態にあるときの画面である。このようにグループ通話前の通話先との間が通話中又は保留の状態であるため、画面300でホストのユーザAによって「グループ通話」のボタン301に対するクリック又はタッチの操作がされると、ユーザA,B及びCの三者間でVoLTEのグループ通話が開始され、画面300がグループ通話の画面310に遷移する。
次に、グループ通話の画面310において、ホストのユーザAによって「参加者リスト」のボタン311に対するクリック又はタッチの操作がされると、画面310がグループ通話のホストA以外の参加者リストの画面320に遷移する。なお、画面320の参加者リストの各ユーザの表示は端末識別番号に限らず、ユーザの氏名やニックネームなどを表示してもよい。
一方、グループ通話の画面310において、ホストのユーザAによって「通話を追加」のボタン312に対するクリック又はタッチの操作がされると、画面310が追加の参加者の端末識別番号(電話番号)を入力することができる入力画面330に遷移する。そして、入力画面330において、ホストのユーザAによって新たな参加者のユーザDの端末識別番号(電話番号)が入力されて「通話」のボタン331に対するクリック又はタッチの操作がされると、画面330がユーザDとの通話中の状態を示す画面340に遷移する。画面340において、ホストのユーザAによって「グループ通話」のボタン341に対するクリック又はタッチの操作がされると、グループ通話にユーザDが追加され、ユーザA,B、C及びDの四者間でVoLTEのグループ通話が可能になり、画面340が四者間のグループ通話の画面350に遷移する。
グループ通話の画面350において、ホストのユーザAによって「参加者リスト」のボタン351に対するクリック又はタッチの操作がされると、画面350が前述の画面320と同様な参加者リストの画面に遷移し、ホストA以外の参加者B、C及びDの端末識別番号(電話番号)が表示される。
また、グループ通話の画面350において、ホストのユーザAによって「通話切断」のバタンに対するクリック又はタッチの操作がされると、参加者B,C,Dの一部と通話を切断するか、又は、参加者の全員と通話を切断するのかを選択する通話切断画面に遷移する。
また、更に別の新たな参加者を追加するためには、前述の画面310の場合と同様に、ホストのユーザAが「通話を追加」353に対するクリック又はタッチの操作を行う。
以上、図3で示したように、VoLTEのグループ通話の開始やVoLTEのグループ通話中の新たな参加者の追加を行うグループ通話関連機能を、3Gの音声通信によるグループ通話を利用するときのグループ通話関連機能に制限するとともに、3Gの音声通信による参加者の個別削除及び個別切り替えを行うグループ通話関連機能を、VoLTEのグループ通話を利用するときのグループ通話関連機能に制限するように、ユーザインターフェースの制御を行っている。これにより、3Gの音声通信の場合とVoLTEの音声通信の場合でグループ通話関連機能の整合させることができ、VoLTEのグループ通話を利用するときのユーザの混乱を抑制することができる。
図4は、本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEのグループ通話を開始する際の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図4の処理手順は、前述の図3の画面300,310に対応する処理手順である。また、図4において、通信端末装置10Aは本実施形態に係る通信端末装置でありユーザAの通信端末装置である。また、AS254は、通信端末装置10AのユーザAが登録されているIMSに配置されているアプリケーションサーバである。
図4において、ホストユーザAと他のユーザB,Cとの三者間でVoLTEのグループ通話を開始するためには、3Gのグループ通話サービス(W−CDMAの「マルチ・パーティ・コール」)の場合と同様に、ホストのユーザAの通信端末装置(ホスト端末)10AとユーザB,Cの通信端末装置との間が通話中又は保留の状態で、ホストのユーザAがグループ通話を開始する必要がある。そこで、本例では、ホストであるユーザAの通信端末装置(ホスト端末)10Aと、ユーザB,Cの通信端末装置との間は、VoLTE音声通信の接続(音声メディア接続)が予め確立されている(S401)。ここで、ユーザAの通信端末装置10AとユーザBの通信端末装置との間は通話中の状態、すなわち音声メディア接続がアクティブ状態にある。一方、ユーザAの通信端末装置10AとユーザCの通信端末装置との間は保留の状態、すなわち音声メディア接続がホールド状態にある。
上記所定の状態において、ユーザAがVoLTEのグループ通話による会議を開始するように通信端末装置10Aを操作する(S402)と、通信端末装置10Aが通話中であるユーザAのアクティブ呼に対して「re−INVITE」信号をアプリケーションサーバ254に送信する(S403)。これにより、ユーザAとユーザBとの間の通話中の状態が保留の状態すなわち音声メディア接続がホールド状態になる(S404)。このとき、ユーザAとユーザCとの間の通話は引き続き保留の状態である。
次に、通信端末装置10Aは、アプリケーションサーバ254を介して、会議サーバ255に予め設定されている会議(グループ通話)の初期アクセス先である「Conference Factory URI」に対して「INVITE」信号を送信し、「Conference」を作成する(S405)。更に、通信端末装置10Aは、アプリケーションサーバ254を介して会議サーバ255に「SUBSCRIBE」信号を送信することにより、グループ通話「Conference」の参加者情報を取得できる状態にする(S405)。
次に、通信端末装置10Aは、AS254と通信することにより、ユーザBの通信端末装置に対する「REFER」(転送指示)手順を実行する(S406)。より具体的には、通信端末装置10Aは、上記S405のステップで取得したグループ通話「Conference」のアクセス先である「Conference URI」に対して「REFER」信号を送信することにより、ユーザBをグループ通話「Conference」に追加する。また、通信端末装置10Aは、AS254から受信した「NOTIFY(100Trying)」メッセージにて最新の参加者情報を取得し、ユーザBの通信端末装置が「REFER」に応答中の状態(「100Trying」状態)であることを把握する。更に、通信端末装置10Aは、AS254から受信した「NOTIFY(200OK)」メッセージにて最新の参加者情報を取得し、ユーザBの通信端末装置が「Conference」に参加している状態であることを把握する。そして、通信端末装置10AがAS254から「BYE」信号を受信すると、通信端末装置10AとユーザBの通信端末装置との間のVoLTEの音声メディア接続(セッション)が開放される。
次に、通信端末装置10Aは、AS254と通信することにより、上記S406のステップと同様な手順で、ユーザCの通信端末装置に対する「REFER」(転送指示)手順を実行する(S407)。
以上の図4の処理手順を実施することにより、ユーザA、B及びCの三者間でVoLTEの「アドホック・マルチ・パーティ・コンファレンス」によるグループ通話(会議)を開始することができる。しかも、そのグループ通話(会議)を開始するグループ通話関連機能の内容が従来の3Gのグループ通話サービス(W−CDMAの「マルチ・パーティ・コール」)の場合と統一感があるため、ユーザの混乱を抑制することができる。
次に、ユーザA、B及びCの三者間のグループ通話中に更に他のユーザDを参加者として追加する処理手順について説明する。
図5及び図6は、本実施形態に係る通信端末装置においてVoLTEのグループ通話中に更に他の参加者を追加する際の処理手順の一例を示すシーケンス図である。本例は、ユーザAの通信端末装置10Aをホスト端末として、ユーザA、ユーザB及びユーザCの三者間でグループ通話中に、新たにユーザDをグループ通話の参加者として追加する際の処理手順の例である。また、図5において、通信端末装置10Aは本実施形態に係る通信端末装置でありユーザAの通信端末装置であり、通信端末装置10Dは追加対象のユーザDの通信端末装置である。また、AS254は、通信端末装置10AのユーザAが登録されているIMSに配置されているアプリケーションサーバである。
図5において、グループ通話(会議)にユーザを追加するためには、従来の3Gのグループ通話サービス(W−CDMAの「マルチ・パーティ・コール」)の場合と同様に、ホストのユーザAが、追加対象のユーザDの通信端末装置10Dに発呼するとともに、グループ通話を一旦保留状態にした状態でユーザDを追加する必要がある。そこで、本例では、まず、追加対象のユーザDに対してVoLTEの発呼を行うようにユーザAが通信端末装置10Aを操作する(S501)。この操作により、通信端末装置10Aは、会議サーバ255に対して「re−INVITE」信号を送信し、グループ通話(会議)を一旦保留状態にする(S502)。
次に、グループ通話(会議)にユーザDを参加者として追加するために、通信端末装置10Aは、ユーザDの通信端末装置10Dに対して第2呼発信を行う(S503)。これにより、ユーザAの通信端末装置10AとユーザDの通信端末装置10Dとの間は通話中の状態、すなわち音声メディア接続がアクティブ状態になる(S504)。一方、ユーザAの通信端末装置10Aとグループ通話(会議)の参加者(ユーザB,C)の通信端末装置との間は保留の状態、すなわち音声メディア接続がホールド状態にある(S504)。
次に、グループ通話(会議)を開始するようにユーザAが通信端末装置10Aを操作する(S505)と、通信端末装置10Aは、ユーザDの通信端末装置10Dのアクティブ呼に対して、「re−INVITE」信号を送信する(S506)。これにより、ユーザAの通信端末装置10AとユーザDの通信端末装置との間の通話も保留の状態すなわち音声メディア接続がホールド状態になる(S507)。
次に、図6に示すように、通信端末装置10Aは、AS254と通信することにより、ユーザDの通信端末装置10Dに対する「REFER」(転送指示)手順を実行する(S508)。より具体的には、通信端末装置10Aは、グループ通話「Conference」のアクセス先である「Conference URI」に対して「REFER」信号を送信することにより、ユーザDをグループ通話「Conference」に追加する。また、通信端末装置10Aは、AS254から受信した「NOTIFY(100Trying)」メッセージにて最新の参加者情報を取得し、ユーザDの通信端末装置10Dが「REFER」に応答中の状態(「100Trying」状態)であることを把握する。更に、通信端末装置10Aは、AS254から受信した「NOTIFY(200OK)」メッセージにて最新の参加者情報を取得し、ユーザDの通信端末装置10Dが「Conference」に参加している状態であることを把握する。そして、通信端末装置10AがAS254から「BYE」信号を受信すると、通信端末装置10AとユーザDの通信端末装置10Dとの間のVoLTEの音声メディア接続(セッション)が開放される。
以上の図5及び図6の処理手順を実施することにより、ユーザA、B及びCの三者間のグループ通話にユーザDが加わり、ユーザA、B,C及びDの四者間のグループ通話(会議)を行うことができる。しかも、そのグループ通話(会議)へユーザDを参加者として追加するグループ通話関連機能の内容が従来の3Gのグループ通話サービス(W−CDMAの「マルチ・パーティ・コール」)の場合と統一感があるため、ユーザの混乱を抑制することができる。
以上、本実施形態によれば、パケットデータ網を介したVoLTEの音声通信によるグループ通話に対応するグループ通話開始、グループ通話への参加者の追加等の複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、3Gの回線交換網を介した音声通信によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行っている。更に、3Gの回線交換網を介した音声通信によるグループ通話に対応する参加者の個別削除及び個別切り替え等の複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、パケットデータ網を介したVoLTEの音声通信によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行っている。これにより、3Gの回線交換網を介した音声通信によるグループ通話とパケットデータ網を介したVoLTEの音声通信によるグループ通話との間で、グループ通話開始、グループ通話への参加者の追加、グループ通話の参加者の個別削除及び個別切り替え等のグループ通話関連機能の内容に統一感を持たせてユーザの混乱を抑制することができる。
特に、本実施形態によれば、上記パケットデータ網を介したVoLTEの音声通信によるグループ通話におけるグループ通話関連機能の制限を、通信端末装置10のユーザに対するユーザインターフェース上で行うことにより、通信端末装置の画面への表示及びユーザ操作に関して上記統一感を持たせることができるため、ユーザの混乱をより確実に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、パケットデータ網を介したVoLTEの音声通信によるグループ通話におけるグループ通話開始、グループ通話への参加者の追加、グループ通話の参加者の個別削除及び個別切り替えについて機能制限する場合について説明したが、本発明は、パケットデータ網を介したVoLTEの音声通信によるグループ通話における上記グループ通話開始以外の他のグループ通話関連機能について機能制限する場合にも同様に適用することができる。
10 通信端末装置
10A ユーザAの通信端末装置
10D ユーザDの通信端末装置
20 移動体通信網
60 外部の回線交換電話網
70 インターネット
80 外部のIMS網
210 無線アクセスネットワーク
211 3Gの基地局(NodeB)
212 LTEの基地局(eNodeB)
220 3Gのコアネットワーク
221 HLR(位置登録装置)
224 MSC(交換機)
225 GMSC(関門交換機)
230 専用パケットデータ網
240 LTEのコアネットワーク(EPC)
241 HSS(ホーム加入者サーバ)
242 MME(モビリティ管理エンティティ)
243 SGW(サービング・ゲートウェイ)
244 PGW(パケットデータ網・ゲートウェイ)
245 PCRF(ポリシー課金制御装置)
250 IMS(IP・マルチメディア・サブシステム)網
251 P−CSCF(プロキシ−呼/セッション・制御機能)
252 S−CSCF(サービング−呼/セッション・制御機能)
253 I−CSCF(問い合わせ・呼/セッション・制御機能)
254 AS(アプリケーション・サーバ)
255 会議サーバ

Claims (7)

  1. 回線交換網とパケットデータ網とを有する移動体通信網を介して通信可能な通信端末装置であって、
    前記回線交換網を介して複数の通話先との間でグループ通話を実行可能な第1の音声通信手段と、
    前記パケットデータ網を介して複数の通話先との間でグループ通話を実行可能な第2の音声通信手段と、
    前記第1の音声通信手段によるグループ通話と前記第2の音声通信手段によるグループ通話とを選択的に切り替えて実行するように制御する通信制御手段と、を備え、
    前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
  2. 請求項1の通信端末装置において、
    前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にする機能が予め組み込まれ、
    前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話を開始する際に、グループ通話前の通話先との通話状態が保留又は通話中の状態にのみグループ通話を開始可能にするように機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
  3. 請求項1又は2の通信端末装置において、
    前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、グループ通話に参加者を追加する場合、該参加者へ発呼を行って該参加者との通話を開始した後に該参加者の追加を可能にする機能が予め組み込まれ、
    前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に参加者を追加する場合、該参加者へ発呼を行って該参加者との通話を開始した後に該参加者の追加を可能にするように機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの通信端末装置において、
    前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、当該通信端末装置のユーザがグループ通話のホストである場合のみ該グループ通話への参加者の追加を可能にする機能が予め組み込まれ、
    前記通信制御手段は、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に参加者を追加する場合、当該通信端末装置のユーザが該グループ通話のホストである場合のみ該グループ通話への参加者の追加を可能にするように機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの通信端末装置において、
    前記通信制御手段は、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の少なくとも一部について、前記第2の音声通信手段によるグループ通話に対応する同種類のグループ通話関連機能に整合させるように機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
  6. 請求項5の通信端末装置において、
    前記第2の音声通信手段によるグループ通話に対応する複数種類のグループ通話関連機能の一つとして、当該通信端末装置のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらず該グループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限する機能が予め組み込まれ、
    前記通信制御手段は、前記第1の音声通信手段によるグループ通話に参加者を追加する場合、当該通信端末装置のユーザがグループ通話のホストになっているか否かにかかわらず該グループ通話における参加者の個別削除及び個別切り替えを制限するように機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの通信端末装置において、
    当該通信端末装置のユーザに対するユーザインターフェース上で前記機能制限を行うことを特徴とする通信端末装置。
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