JP2016039268A - 薬液付与装置、薬液付与装置を用いた薬液付与方法及び薬液付与装置が直列に配列された薬液付与機構 - Google Patents

薬液付与装置、薬液付与装置を用いた薬液付与方法及び薬液付与装置が直列に配列された薬液付与機構 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム状基板が皺になることを抑制すると共に、フィルム状基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる薬液付与装置及びその薬液付与方法を提供する。
【解決手段】長尺状のフィルム状基板1に対し、薬液Wを吹き付ける薬液付与装置100であって、フィルム状基板1を案内する第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13、第4案内ロール14、下方に搬送されるフィルム状基板1に対し、薬液Wを横方向から該フィルム状基板1の両面に吹き付ける一対の第1吹付手段21、上方に搬送されるフィルム状基板1に対し、薬液Wを横方向から該フィルム状基板1の両面に吹き付ける一対の第2吹付手段22、及び、これらを収容するハウジングG、を備え、ハウジングGには薬液Wが貯留されており、貯留された薬液Wに第2案内ロール12と第3案内ロール13とが浸漬されている薬液付与装置100である。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬液付与装置、薬液付与装置を用いた薬液付与方法及び薬液付与装置が直列に配列された薬液付与機構に関し、更に詳しくは、フィルム状基板が皺になることを抑制すると共に、フィルム状基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる薬液付与装置及びその薬液付与方法並びに異なる薬液を連続してフィルム状基板の両面に付与することができる薬液付与機構に関する。
従来、基板上に配線パターンを形成した電子回路基板が知られている。
図6は、従来の電子回路基板の製造工程の概略を示す断面図である。
図6に示すように、電子回路基板Dの製造工程においては、まず、ベースフィルム50に導電膜51を積層した積層体D1の導電膜51上にレジスト膜52を積層する。
そして、レジスト膜52の所定箇所にマスク53を積層し露光する。そうすると、マスク53が施されていない部分52aのレジスト膜が硬化する。
次に、現像液を付与することにより、硬化した部分52aとマスク53が除去される。
次に、エッチング液を付与することにより、レジスト膜52がない部分の導電膜51が除去される。
最後に、レジスト剥離液を付与することにより、レジスト膜52が除去され、電子回路基板Dが得られる。
こうして、電子回路基板Dが製造される。
このように、電子回路基板Dの製造工程においては、所定の状態の基板に対しエッチング液、現像液、レジスト剥離液等の薬液が付与され、化学処理が施される。
ここで、これらの薬液を付与する装置としては、一般に、基板を搬送する搬送手段と、基板の上方から薬液を付与するシャワー等とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ところで、近年、基板の両面に配線パターンを形成した電子回路基板等が注目されており、これに応じて、基板の両面に配線パターンを形成する装置が開発されている。
例えば、電子回路用の基板のエッチング加工を対象として、表裏に所望形状の開口を有するレジスト膜を配した板状の基材をコンベア搬送し、スプレーノズルからエッチング液を両面に吹きつけてエッチング処理を行い、その後に洗浄処理を行なうエッチング処理装置が知られている(例えば、特許文献4)。
特開2009−183840号公報 特開2011−71385号公報 特開2012−186187号公報 特開2012−253206号公報
しかしながら、上記特許文献4記載のエッチング処理装置は、フィルム状基板の上下方向からエッチング液を吹き付けているので、フィルム状基板の表面と裏面とではムラになりやすいという欠点がある。すなわち、上方から吹き付けるエッチング液は、重力により液圧が比較的強くなり、フィルム状基板上には液だまりも生じやすいので、エッチング処理が促進されてしまう傾向にある。一方、下方から吹き付けるエッチング液は、重力により液圧が比較的弱くなり、しかもエッチング液が下方に落下してしまうので、エッチング処理が抑制されてしまう。
また、フィルム状基板がフィルムからなるフィルム状基板であると、液だまりにより撓み易く、その結果、フィルム状基板が延び、皺が形成されてしまう場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、フィルム状基板が皺になることを極力抑制すると共に、フィルム状基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる薬液付与装置及びその薬液付与方法並びにこの薬液付与装置を直列に配列することで、異なる薬液を連続してフィルム状基板の両面に付与することができる薬液付与機構を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、フィルム状基板を上方向又は下方向に搬送している際に、薬液を該フィルム状基板の両面に横方向から吹き付ける第1吹付手段及び第2吹付手段を備え、且つ、貯留された薬液に、フィルム状基板を案内する第2案内ロールと第3案内ロールとを浸漬させることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)長尺状のフィルム状基板に対し、薬液を吹き付ける薬液付与装置であって、水平方向に搬送されるフィルム状基板を下方に案内する第1案内ロールと、下方向に搬送されるフィルム状基板を水平方向に案内する第2案内ロールと、水平方向に搬送されるフィルム状基板を上方に案内する第3案内ロールと、上方向に搬送されるフィルム状基板を水平方向に案内する第4案内ロールと、下方に搬送されるフィルム状基板に対し、薬液を横方向から該フィルム状基板の両面に吹き付ける一対の第1吹付手段と、上方に搬送されるフィルム状基板に対し、薬液を横方向から該フィルム状基板の両面に吹き付ける一対の第2吹付手段と、第1案内ロール、第2案内ロール、第3案内ロール、第4案内ロール、第1吹付手段及び第2吹付手段を収容するハウジングと、を備え、ハウジングには薬液が貯留されており、貯留された薬液に第2案内ロールと第3案内ロールとが浸漬されている薬液付与装置に存する。
本発明は、(2)第1案内ロール、第2案内ロール、第3案内ロール及び第4案内ロールが非接触型の案内ロールである上記(1)記載の薬液付与装置に存する。
本発明は、(3)第1吹付手段又は第2吹付手段が、水平方向に延びるシャワーパイプと、該シャワーパイプに取り付けられた複数のシャワーとからなる吹付ユニットを上下方向に複数備えたものであり、フィルム状基板に対し、シャワーから一定の圧力で薬液を吹き付ける上記(1)又は(2)に記載の液体付与装置に存する。
本発明は、(4)第1吹付手段又は第2吹付手段が、スリットノズルが設けられたシャワーパイプからなり、フィルム状基板に対し、スリットノズルから薬液を吹き掛ける上記(1)又は(2)に記載の液体付与装置に存する。
本発明は、(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の薬液付与装置を用いた薬液付与方法であって、フィルム状基板を下方に搬送しながら、一対の第1吹付手段により、該フィルム状基板の両面に薬液を吹き付ける第1ステップと、フィルム状基板をハウジングに貯留された薬液に浸漬させた状態で、水平方向に搬送する第2ステップと、フィルム状基板を上方に搬送しながら、一対の第2吹付手段により、該フィルム状基板の両面に薬液を吹き付ける第3ステップと、を有する薬液付与方法に存する。
本発明は、(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の薬液付与装置が直列に連続して複数配列されている薬液付与機構であって、フィルム状基板が搬送される上流側から順に、第1薬液付与装置、第2薬液付与装置、第3薬液付与装置が配列されており、第1薬液付与装置で付与される薬液が、エッチング液であり、第2薬液付与装置及び第3薬液付与装置で付与される薬液が、洗浄水である薬液付与機構に存する。
本発明の薬液付与装置においては、フィルム状基板を上方向又は下方向に搬送している際に、薬液を横方向から該フィルム状基板の両面に吹き付ける第1吹付手段及び第2吹付手段を備えることにより、フィルム状基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる。
また、貯留された薬液に、フィルム状基板を案内する第2案内ロールと第3案内ロールとを浸漬させることにより、フィルム状基板が薬液に浸漬された状態で第2案内ロール及び第3案内ロールにより案内されるので、フィルム状基板が皺になることを抑制することができる。すなわち、フィルム状基板が水平方向に搬送される際に、フィルム状基板上に液だまりが生じることを防止することができる。
本発明の薬液付与装置においては、第1案内ロール、第2案内ロール、第3案内ロール及び第4案内ロールが非接触型の案内ロールであるので、フィルム状基板の両面にレジスト膜等が形成されている場合、案内ロールが当該フィルム状基板を案内する際に、レジスト膜が案内ロールに当たり、傷付くことを防止することができる。
本発明の薬液付与装置においては、第1吹付手段又は第2吹付手段が、水平方向に延びるシャワーパイプと、該シャワーパイプに取り付けられた複数のシャワーとからなる吹付ユニットを上下方向に複数備えたものである場合、フィルム状基板に対し、シャワーから一定の圧力で薬液を吹き付けることにより、薬液による処理をハードに行うことができる。
また、第1吹付手段又は第2吹付手段が、スリットノズルが設けられたシャワーパイプからなるものである場合、フィルム状基板に対し、スリットノズルから薬液を吹き掛けることにより、薬液による処理をソフトに行うことができる。
本発明の薬液付与方法においては、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、を有することにより、フィルム状基板が皺になることを抑制すると共に、フィルム状基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる。
また、上述した薬液付与装置が直列に連続して複数配列されているので、異なる薬液を連続してフィルム状基板の両面に付与することができる。
例えば、フィルム状基板が搬送される上流側から順に、第1薬液付与装置、第2薬液付与装置、第3薬液付与装置が配列されており、第1薬液付与装置で付与される薬液が、エッチング液であり、第2薬液付与装置及び第3薬液付与装置で付与される薬液が、洗浄水である場合、フィルム状基板の両面に設けられたレジスト膜のエッチング加工を行うことができる。
図1は、本実施形態に係る薬液付与装置を模式的に示す正面図である。 図2の(a)は、本実施形態に係る薬液付与装置を模式的に示す上面図であり、(b)は、その側面図である。 図3は、本実施形態に係る薬液付与装置の周辺装置を説明するための概略図である。 図4は、本実施形態に係る薬液付与方法を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態に係る薬液付与機構を模式的に示す正面図である。 図6は、従来の電子回路基板の製造工程の概略を示す断面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明に係る薬液付与装置は、長尺状のフィルム状基板を搬送しながら、該フィルム状基板に対し薬液を吹き付ける装置である。
上記薬液としては、公知のものを採用することができる。例えば、エッチング液、現像液、レジスト剥離液、水(洗浄水)等が挙げられる。
上記フィルム状基板は、ベースフィルム50として柔軟性のあるフィルムが用いられる。
かかるフィルムとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム等を採用することができる。
また、フィルム状基板は、ベースフィルム50の両面に、導電膜、レジスト膜、マスク等を有していてもよい。なお、これらの組成や付与方法は、従来公知の方法で行えばよい。
具体的には、薬液がエッチング液の場合、フィルム状基板は、エッチング液での処理が施される直前の形態であればよく、薬液によりエッチング処理が行われる(図6参照)。
また、薬液が現像液の場合、フィルム状基板は、現像液での処理が施される直前の形態であればよく、薬液により現像処理が行われる(図6参照)。
さらに、薬液がレジスト剥離液の場合、フィルム状基板は、レジスト剥離液での処理が施される直前の形態であればよく、薬液によりレジスト剥離処理が行われる(図6参照)。
なお、洗浄が必要な際には、薬液として水(洗浄水)が用いられ、薬液により洗浄処理が行われる。このときのフィルム状基板の形態は特に限定されない。
図1は、本実施形態に係る薬液付与装置を模式的に示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る薬液付与装置100は、水平方向に搬送されるフィルム状基板1を、方向を変えて下方に案内する第1案内ロール11と、下方向に搬送されるフィルム状基板1を、方向を変えて水平方向に案内する第2案内ロール12と、水平方向に搬送されるフィルム状基板1を、方向を変えて上方に案内する第3案内ロール13と、上方向に搬送されるフィルム状基板1を、方向を変えて水平方向に案内する第4案内ロール14と、を備える。
すなわち、薬液付与装置100においては、第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13及び第4案内ロール14により、フィルム状基板1がU字状に搬送されるようになっている。
薬液付与装置100において、第1案内ロール11は、水平方向に搬送されるフィルム状基板1を鉛直下方に案内するものであることが好ましい。
また、第3案内ロール13は、水平方向に搬送されるフィルム状基板1を鉛直上方に案内するものであることが好ましい。
これらの場合、後述するように、フィルム状基板1に対して、薬液1をより均一に付与することが可能となる。
薬液付与装置100において、第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13及び第4案内ロール14は、いずれも円柱状の非接触型の案内ロールとなっている。
ここで、案内ロール(第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13又は第4案内ロール14)は、表面に図示しない孔が複数設けられており、該孔から連続してエアーを吹き出すことが可能となっている。このため、フィルム状基板1は、当該エアーにより案内ロールの表面から常に押し上げられた状態で、案内ロールに案内されることになる。これにより、フィルム状基板1の裏面にもレジスト膜等が形成されている場合、当該レジスト膜等が案内ロールに接触して、傷付いてしまうことを防止することができる。
薬液付与装置100は、下方に搬送されるフィルム状基板1に対し、薬液Wを横方向から該フィルム状基板1の両面に吹き付ける一対の第1吹付手段21と、上方に搬送されるフィルム状基板1に対し、薬液Wを横方向から該フィルム状基板1の両面に吹き付ける一対の第2吹付手段22とを備える。
すなわち、第1吹付手段21は、フィルム状基板1の両面に薬液Wが吹き付けられるように、フィルム状基板1の表側と、フィルム状基板1の裏側とに一対配置されている。なお、表側の第1吹付手段21と裏側の第1吹付手段21とは同じ構造である。
同様に、第2吹付手段22も、フィルム状基板1の両面に薬液Wが吹き付けられるように、フィルム状基板1の表側と、フィルム状基板1の裏側とに一対配置されている。なお、表側の第2吹付手段22と裏側の第2吹付手段22とは同じ構造である。
図2の(a)は、本実施形態に係る薬液付与装置を模式的に示す上面図であり、(b)は、その側面図である。
図2の(a)及び(b)に示すように、第1吹付手段21は、水平方向に延びる中空円柱状のシャワーパイプ5と、該シャワーパイプ5に取り付けられた6基のシャワー6とからなる吹付ユニットFを上下方向に4か所備えている。
そして、第1吹付手段21においては、シャワーパイプ5に流通させた薬液Wが、フィルム状基板1に対し、シャワー6から一定の圧力で薬液Wを吹き付け可能となっている。
なお、第2吹付手段21は、吹付ユニットFを上下方向に3か所備えていること以外は、第1吹付手段21と同じ構造である。
薬液付与装置100においては、フィルム状基板1を下方向に搬送している際に、第1吹付手段21により、薬液Wを横方向から該フィルム状基板1の両面に吹き付けるので、フィルム状基板1の両面に同程度の薬液Wを同程度の圧力で同時且つ均一に付与することができる。
このとき、フィルム状基板1を鉛直下方向に搬送するものであると、フィルム状基板1の表面に沿って流れ落ちる薬液Wの量及びその落下速度もフィルム状基板1の表側と裏側とで同程度となるので、薬液Wをより均一に付与することが可能となる。
また、フィルム状基板1を上方向に搬送している際に、第2吹付手段22により、薬液Wを横方向から該フィルム状基板1の両面に吹き付けるので、フィルム状基板1の両面に同程度の薬液Wを同程度の圧力で同時且つ均一に付与することができる。
このとき、フィルム状基板1を鉛直上方向に搬送するものであると、フィルム状基板1の表面に沿って流れ落ちる薬液Wの量及びその落下速度もフィルム状基板1の表側と裏側とで同程度となるので、薬液Wをより均一に付与することが可能となる。
図1に戻り、薬液付与装置100は、第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13、第4案内ロール14、第1吹付手段21及び第2吹付手段22を収容するハウジングGを備える。
薬液付与装置100において、ハウジングGには、薬液Wが貯留されており、貯留された薬液Wに第2案内ロール12と第3案内ロール13とが浸漬されている。このため、フィルム状基板1は、薬液Wに浸漬された状態で第2案内ロール12及び第3案内ロール13により案内されることになる。
これにより、例えば、フィルム状基板1の表側の第1吹付手段21により吹き付けられた薬液Wは、フィルム状基板1上に液だまりとならず、フィルム状基板1の表面に沿って、貯留された薬液Wに流れ落ちる。その結果、フィルム状基板1が皺になることを抑制することができる。なお、裏側の第1吹付手段21についても同様であり、表側及び裏側の第2吹付手段22についても同様である。
また、薬液W中で水平方向に搬送されるフィルム状基板1に対して、浮力が作用するため、フィルム状基板1を引っ張る張力が比較的弱い場合であっても、フィルム状基板1が下方に弛むことを抑制することができる。
図3は、本実施形態に係る薬液付与装置の周辺装置を説明するための概略図である。
図3に示すように、薬液付与装置100は、薬液Wが貯留されたタンク30と、該タンク30とそれぞれのシャワーパイプ5とを連通する複数の流通経路31と、該流通経路31それぞれに設けられた流量調整弁32及び圧力計33と、ハウジングG内に貯留された薬液Wのうち一定量を超えた薬液Wをタンク30に回帰させるための回収経路34とを備える。
薬液付与装置100においては、タンク30の貯留された薬液WがポンプPにより圧力を加えられ流通経路31を介して、シャワーパイプ5に送られる。
このとき、各シャワーパイプ5に繋がる流通経路31には、それぞれ流量調整弁32及び圧力計33が設けられているので、薬液Wの流量を調整することにより、シャワー6から吹き付けられる薬液Wの圧力を変えることができる。これにより、必要な薬液処理の程度に応じて、それぞれのシャワーパイプ5内の圧力を調整することができる。
また、薬液付与装置100においては、回収経路34を備えるので、ハウジングG内に貯留された薬液Wが一定量を超えた場合、超えた分の薬液Wをタンク30に回帰させることができる。これにより、薬液Wを循環させることができるので効率が良い。
なお、上記一定量の程度は、特に限定されないが、上述したように、少なくとも第2案内ロール12と第3案内ロール13とが薬液Wに浸漬される量である。
次に、本実施形態に係る薬液付与装置100を用いた薬液付与方法について説明する。
図4は、本実施形態に係る薬液付与方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態に係る薬液付与方法においては、フィルム状基板1に対して、第1ステップS1、第2ステップS2及び第3ステップS3の3段階のステップで薬液Wを付与する。
第1ステップにおいては、フィルム状基板1を下方に搬送しながら、一対の第1吹付手段21により、該フィルム状基板1の両面に薬液Wを吹き付ける。
これにより、フィルム状基板1の両面は、吹き付けられた薬液Wにより処理されると共に、当該薬液Wがフィルム状基板1の表面及び裏面に沿って流れ落ちる際にも処理される。
第2ステップS2においては、フィルム状基板1をハウジングGに貯留された薬液Wに浸漬させた状態で、水平方向に搬送する。
これにより、フィルム状基板1の両面は、貯留された薬液Wにより処理される。
また、このとき、上述したように、第1ステップS1で吹き付けられた薬液Wは、落下して、貯留された薬液Wに混入されるので、フィルム状基板1上に液だまりとはならない。
第3ステップS3においては、フィルム状基板1を上方に搬送しながら、一対の第2吹付手段22により、該フィルム状基板1の両面に薬液を吹き付ける。
これにより、フィルム状基板1の両面は、吹き付けられた薬液Wにより処理されると共に、当該薬液Wがフィルム状基板1の表面及び裏面に沿って流れ落ちる際にも処理される。
これらのことにより、本実施形態に係る薬液付与方法においては、第1ステップS1と、第2ステップS2と、第3ステップS3と、を有することにより、フィルム状基板1が皺になることを抑制すると共に、基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる。
次に、本実施形態に係る薬液付与機構について説明する。
図5は、本実施形態に係る薬液付与機構を模式的に示す正面図である。
図5に示すように、本実施形態に係る薬液付与機構Aは、薬液付与装置100が直列に連続して3機配列されている。このため、異なる薬液を連続してフィルム状基板1の両面に付与することができる。
例えば、薬液付与機構Aにおいて、フィルム状基板1が搬送される上流側から順に、第1薬液付与装置100、第2薬液付与装置100、第3薬液付与装置100が配列されており、第1薬液付与装置100で付与される薬液が、エッチング液であり、第2薬液付与装置100及び第3薬液付与装置100で付与される薬液が、洗浄水となっている場合、フィルム状基板1の両面に設けられたレジスト膜のエッチング加工を行うことができる。
また、薬液付与機構Aにおいては、第1薬液付与装置100、第2薬液付与装置100及び第3薬液付与装置100の下流側に、一対のエアーナイフXが設けられている。
このため、エッチング加工が施されたフィルム状基板1は、エアーナイフXからエアーを吹き付けられることにより、乾燥されることになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係る薬液付与装置100においては、第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13及び第4案内ロール14を備えているが、更に案内ロールを備えていてもよい。
本実施形態に係る薬液付与装置100においては、第1案内ロール11、第2案内ロール12、第3案内ロール13及び第4案内ロール14は、いずれも円柱状の非接触型の案内ロールとなっているが、必ずしも非接触型の案内ロールである必要はない。なお、少なくとも第1案内ロール11及び第4案内ロール14が非接触型の案内ロールであることが好ましい。
本実施形態に係る薬液付与装置100において、第1吹付手段21は、シャワーパイプ5と、該シャワーパイプ5に取り付けられた6基のシャワー6とからなる吹付ユニットFを上下方向に4か所備えているが、シャワーの数は特に限定されず、吹付ユニットFの数も特に限定されない。
同様に、第2吹付手段22は、シャワーパイプ5と、該シャワーパイプ5に取り付けられた6基のシャワー6とからなる吹付ユニットFを上下方向に3か所備えているが、シャワーの数は特に限定されず、吹付ユニットFの数も特に限定されない。
また、第1吹付手段21及び第2吹付手段22は、シャワーパイプ5と、該シャワーパイプ5に取り付けられた複数のシャワー6とからなる吹付ユニットFを上下方向に複数か所備えているが、吹付手段の構造はこれに限定されない。
例えば、吹付手段は、シャワー6を有さず、複数のスリットノズルが設けられたシャワーパイプ5からなるものであってもよい。
この場合、フィルム状基板1に対し、スリットノズルから薬液Wを弱い圧力で吹き掛けることになるので、シャワーパイプは、可及的上方の位置に少なくとも1基備えていればよい。
したがって、シャワーパイプ5と、該シャワーパイプ5に取り付けられた複数のシャワー6とからなる吹付ユニットを用いる場合は、薬液Wによる処理をハードに行うことができ、スリットノズルが設けられたシャワーパイプを用いる場合は、薬液Wによる処理をソフトに行うことができる。
本発明に係る薬液付与装置、それを用いた薬液付与方法及び薬液付与機構は、フィルム状基板の両面に、エッチング液、現像液、レジスト剥離液等の薬液を付与し、化学処理を施す装置として用いられる。
本発明によれば、フィルム状基板が皺になることを抑制すると共に、フィルム状基板の両面に薬液を同時且つ均一に付与することができる。
1・・・フィルム状基板
5・・・シャワーパイプ
6・・・シャワー
11・・・第1案内ロール
12・・・第2案内ロール
13・・・第3案内ロール
14・・・第4案内ロール
21・・・第1吹付手段
22・・・第2吹付手段
30・・・タンク
31・・・流通経路
32・・・流量調整弁
33・・・圧力計
34・・・回収経路
50・・・ベースフィルム
51・・・導電膜
52・・・レジスト膜
52a・・・部分
53・・・マスク
100・・・薬液付与装置
A・・・薬液付与機構
D・・・電子回路基板
D1・・・積層体
F・・・吹付ユニット
G・・・ハウジング
P・・・ポンプ
S1・・・第1ステップ
S2・・・第2ステップ
S3・・・第3ステップ
W・・・薬液
X・・・エアーナイフ

Claims (6)

  1. 長尺状のフィルム状基板に対し、薬液を吹き付ける薬液付与装置であって、
    水平方向に搬送される前記フィルム状基板を下方に案内する第1案内ロールと、
    下方向に搬送される前記フィルム状基板を水平方向に案内する第2案内ロールと、
    水平方向に搬送される前記フィルム状基板を上方に案内する第3案内ロールと、
    上方向に搬送される前記フィルム状基板を水平方向に案内する第4案内ロールと、
    下方に搬送される前記フィルム状基板に対し、薬液を横方向から該フィルム状基板の両面に吹き付ける一対の第1吹付手段と、
    上方に搬送される前記フィルム状基板に対し、薬液を横方向から該フィルム状基板の両面に吹き付ける一対の第2吹付手段と、
    前記第1案内ロール、前記第2案内ロール、前記第3案内ロール、前記第4案内ロール、前記第1吹付手段及び前記第2吹付手段を収容するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングには薬液が貯留されており、
    貯留された前記薬液に前記第2案内ロールと前記第3案内ロールとが浸漬されている薬液付与装置。
  2. 前記第1案内ロール、前記第2案内ロール、前記第3案内ロール及び前記第4案内ロールが非接触型の案内ロールである請求項1記載の薬液付与装置。
  3. 前記第1吹付手段又は前記第2吹付手段が、水平方向に延びるシャワーパイプと、該シャワーパイプに取り付けられた複数のシャワーとからなる吹付ユニットを上下方向に複数備えたものであり、
    前記フィルム状基板に対し、前記シャワーから一定の圧力で前記薬液を吹き付ける請求項1又は2に記載の液体付与装置。
  4. 前記第1吹付手段又は前記第2吹付手段が、スリットノズルが設けられたシャワーパイプからなり、
    前記フィルム状基板に対し、前記スリットノズルから薬液を吹き掛ける請求項1又は2に記載の液体付与装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬液付与装置を用いた薬液付与方法であって、
    前記フィルム状基板を下方に搬送しながら、一対の前記第1吹付手段により、該フィルム状基板の両面に薬液を吹き付ける第1ステップと、
    前記フィルム状基板を前記ハウジングに貯留された薬液に浸漬させた状態で、水平方向に搬送する第2ステップと、
    前記フィルム状基板を上方に搬送しながら、一対の前記第2吹付手段により、該フィルム状基板の両面に薬液を吹き付ける第3ステップと、
    を有する薬液付与方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬液付与装置が直列に連続して複数配列されている薬液付与機構であって、
    前記フィルム状基板が搬送される上流側から順に、第1薬液付与装置、第2薬液付与装置、第3薬液付与装置が配列されており、
    前記第1薬液付与装置で付与される薬液が、エッチング液であり、
    前記第2薬液付与装置及び前記第3薬液付与装置で付与される薬液が、洗浄水である薬液付与機構。
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