JP2016037685A - 紡績機 - Google Patents

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努 目片
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Abstract

【課題】糸捕捉の失敗及び糸捕捉時の糸切れの発生を抑制できる糸巻取機を提供する。
【解決手段】紡績機1は、空気の旋回流によって糸を生成する空気紡績装置7と、空気紡績装置7からの糸Yの糸端を吸引して捕捉する糸捕捉装置27と、を備え、糸捕捉装置27において糸端を捕捉する動作を行う期間に、空気紡績装置7による第1動作及び糸捕捉装置27による第2動作の少なくとも一方を実施し、第1動作は、空気紡績装置7において糸Yを外部に送出するときの空気圧を、第1の空気圧から当該第1の空気圧とは異なる第2の空気圧に変化させる動作であり、第2動作は、糸捕捉装置27において糸端を第1の吸引圧で吸引させた後、当該第1の吸引圧とは異なる第2の吸引圧で糸端を吸引させる動作である。
【選択図】図8

Description

本発明は、紡績機に関する。
特許文献1に記載の紡績機は、空気の旋回流によって糸を生成する空気紡績装置と、空気紡績装置によって生成された糸を巻き取る巻取装置と、糸が切断された場合に、空気紡績装置からの糸と巻取装置からの糸とを継ぐ糸継装置と、を備えている。切断された糸の糸端は、糸捕捉装置によって吸引により捕捉され、糸継装置に案内される。
特開2011−38225号公報
空気紡績装置としては、旋回流によって繊維が旋回させられる紡績室及び紡績室に空気を噴射する第1ノズルを有するノズルブロックと、紡績室で旋回させられた繊維を外部に案内する通路及び通路に空気を噴射する第2ノズルを有する中空ガイド軸体と、を備えている装置がある。この空気紡績装置からの糸を糸捕捉装置で捕捉する場合には、第2ノズルから空気を噴射させて糸を外部に送出し、糸捕捉装置で糸端を吸引する。このとき、第2ノズルからの空気の噴射による糸の外部への送出と糸捕捉装置による吸引とが同時に行われると、糸に過度の力が加わって糸が切れるおそれがある。そのため、上記空気紡績装置からの糸を捕捉するときには、第2ノズルからの空気の噴射を停止させた後に、糸捕捉装置によって糸端を吸引している。しかしながら、第2ノズルからの空気の噴射を停止させてから、糸捕捉装置によって糸端の吸引を開始するまでの時間が長くなると、糸の捕捉を失敗する可能性が高くなる。
本発明は、糸捕捉の失敗及び糸捕捉時の糸切れの発生を抑制できる紡績機を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る紡績機は、空気の旋回流によって糸を生成する空気紡績装置と、空気紡績装置からの糸の糸端を吸引して捕捉する糸捕捉装置と、を備え、糸捕捉装置により糸端を捕捉する動作を行う期間に、空気紡績装置による第1動作及び糸捕捉装置による第2動作の少なくとも一方を実施し、第1動作は、空気紡績装置において糸を外部に送出するときの空気圧を、第1の空気圧から当該第1の空気圧とは異なる第2の空気圧に変化させる動作であり、第2動作は、糸捕捉装置において糸端を第1の吸引圧で吸引させた後、当該第1の吸引圧とは異なる第2の吸引圧で糸端を吸引させる動作である。
この紡績機では、空気紡績装置による第1の動作として、空気紡績装置において糸を外部に送出するときの空気圧を、第1の空気圧から第2の空気圧に変化させる。これにより、糸捕捉装置による吸引の開始時に、例えば第2の空気圧を第1の空気圧よりも低くして、第2の空気圧で糸を送出することで、糸に加わる力を小さくできる。そのため、空気紡績装置から糸が送出されている状態で糸捕捉装置によって糸端を吸引した場合であっても、糸に過度な力が加わらない。したがって、糸切れを抑制できる。また、空気紡績装置からの糸の送出を停止させることなく糸捕捉装置によって糸端を捕捉できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。
紡績機では、糸捕捉装置による第2の動作として、糸捕捉装置において第1の吸引圧で糸端を吸引させた後に第2の吸引圧で糸を吸引する。これにより、例えば、第1の吸引圧を第2の吸引圧よりも低くすることで、糸捕捉装置による吸引の開始時における糸の吸引力を小さくできる。そのため、空気紡績装置から糸が送出されている状態で糸捕捉装置によって糸端を吸引した場合であっても、糸に過度な力が加わらない。したがって、糸切れを抑制できる。また、空気紡績装置からの糸の送出を停止させることなく糸捕捉装置によって糸端を捕捉できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。
本発明の他側面に係る紡績機は、空気の旋回流によって糸を生成する空気紡績装置と、糸の糸端を吸引しながら捕捉する糸捕捉装置と、を備え、糸捕捉装置は、第1の吸引圧を発生させる第1調圧部と、第1の吸引圧とは異なる第2の吸引圧を発生させる第2調圧部と、第1の吸引圧と第2の吸引圧とを切り替える切替部と、を備える。
この紡績機では、第1調圧部によって第1の吸引圧を発生させ、第2調圧部によって第2の吸引圧を発生させ、第1の吸引圧と第2の吸引圧とを切替部で切り替える。これにより、例えば、第1の吸引圧を第2の吸引圧よりも低く設定し、第1の吸引圧で糸を捕捉することで、糸捕捉装置による吸引の開始時における糸の吸引力を小さくできる。そのため、空気紡績装置から糸が送出されている状態で糸捕捉装置によって糸端を吸引した場合であっても、糸に過度な力が加わらない。したがって、糸切れを抑制できる。また、空気紡績装置からの糸の送出を停止させることなく糸捕捉装置によって糸端を捕捉できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。
一実施形態においては、空気紡績装置は、旋回流によって繊維が旋回させられる紡績室、及び旋回流を発生させるために紡績室に空気を噴射する第1ノズルを有するノズルブロックと、紡績室で旋回させられた繊維を外部に案内する通路、及び通路に空気を噴射する第2ノズルを有する中空ガイド軸体と、を備え、糸捕捉装置は、第2ノズルから空気が噴射されているときに糸端を吸引してもよい。これにより、第2ノズルからの空気の噴射によって糸が外部に送出されている状態で糸捕捉装置によって糸端を捕捉できる。したがって、糸捕捉の失敗をより確実に抑制できる。
一実施形態においては、糸捕捉装置は、空気紡績装置において第2ノズルから空気が噴射されているときに、第2の吸引圧よりも低い第1の吸引圧で糸端を吸引してもよい。これにより、空気紡績装置から糸が外部に送出されている状態において、糸に過度な力を加えることなく糸端を捕捉することができる。
一実施形態においては、空気紡績装置は、糸捕捉装置により第1の吸引力で糸端が吸引されているときに、第2ノズルからの空気の噴射を停止させてもよい。これにより、糸に不要な負荷がかかることを回避でき、糸切れを抑制できる。
一実施形態においては、糸捕捉装置は、第1の吸引圧及び第2の吸引圧を発生させる吸引部を備えていてもよい。これにより、糸捕捉装置において第1の吸引圧及び第2の吸引圧を確実に発生させることができる。
一実施形態においては、空気紡績装置によって生成された糸を貯留する糸貯留装置を備え、糸捕捉装置は、空気紡績装置と糸貯留装置との間の位置において、空気紡績装置からの糸の糸端を捕捉してもよい。これにより、空気紡績装置からの糸をより確実に捕捉することができる。
一実施形態においては、糸捕捉装置は、捕捉した糸端に撚りを掛ける撚掛部を有していてもよい。これにより、捕捉した糸に撚りをかけつつ、糸を目標位置(例えば糸継装置)に案内することができる。したがって、糸強力の弱い糸を捕捉する場合であっても糸切れを効果的に回避できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。
一実施形態においては、第1動作及び第2動作の少なくとも一方を実施させるように、空気紡績装置及び糸捕捉装置の少なくとも一方を制御する制御部を備えていてもよい。これにより、空気紡績装置及び糸捕捉装置に、第1動作及び第2動作をそれぞれ実施させることができる。
本発明によれば、糸捕捉の失敗及び糸捕捉時の糸切れの発生を抑制できる。
一実施形態に係る紡績機の正面図である。 図1に紡績機の紡績ユニットの側面図である。 紡績機の主要な構成を示すブロック図である。 空気紡績装置の断面図である。 糸貯留装置の断面図である。 サクションパイプの先端部の断面図である。 空気供給源からエジェクタノズルに空気を供するための構成を示す図である。 糸継動作時のサクションパイプ及び空気紡績装置の動作を示すタイミングチャートである。 第1の吸引圧と第2の吸引圧とを説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合すると、糸継台車3は、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2の各部において空気の旋回流等を発生させるための空気供給源及び/又は紡績ユニット2の各部において吸引流を発生させるための吸引源等が収容されている。
第2エンドフレーム5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置Cと、表示画面Dと、入力キーKと、が設けられている。機台制御装置Cは、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示画面Dは、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キーKを用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。図1に示されるように、ユニットコントローラ(制御部)10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、繊維束Sをドラフトする。ドラフト装置6は、繊維束Sの走行方向において上流側から順に、バックローラ対14と、サードローラ対15と、ミドルローラ対16と、フロントローラ対17と、を有している。各ローラ対14,15,16及び17は、ボトムローラと、トップローラと、を有している。ボトムローラは、第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ又は各紡績ユニット2に設けられた駆動モータにより回転駆動される。ミドルローラ対16のトップローラに対しては、エプロンベルト16aが設けられている。ミドルローラ対16のボトムローラに対しては、エプロンベルト16bが設けられている。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Sに空気の旋回流によって撚りを与えて糸Yを生成する。糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。糸監視装置8は、糸切れ等も検出する。
テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置7への空気の供給が停止されて、糸Yの生成が中断されることにより、糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッタにより糸Yが切断されるようにしてもよい。
ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。
糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。糸貯留装置11は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置11よりも下流側の糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバースガイド23と、を有している。クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図示省略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。各紡績ユニット2のトラバースガイド23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25に設けられている。第2エンドフレーム5の駆動モータがシャフト25を巻取ドラム22の回転軸方向に往復駆動することによって、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド23が糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ(糸捕捉装置)27と、サクションマウス28と、押上げアーム29と、空気圧シリンダ30と、を有している。サクションパイプ27は、支軸31によって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。サクションマウス28は、支軸32によって回動可能に支持されており、巻取装置13からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26は、空気を用いる糸継装置、種糸を用いるピーサー、又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
糸継台車3が糸継ぎ動作を行うとき、パッケージPを反巻取方向に回転(逆回転)させる。このときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するようにクレードルアーム21がエアシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。
押上げアーム29は、アクチュエータとしての空気圧シリンダ30の先端部分に設けられている。空気圧シリンダ30の駆動により、押上げアーム29を上方の進出位置まで移動させて、後述する糸外しレバー65を押し、糸外しレバー65を糸外し位置まで駆動させる。空気圧シリンダ30の駆動は、ユニットコントローラ10により制御される。
上述した空気紡績装置7について、より詳細に説明する。図4に示されるように、空気紡績装置7は、ノズルブロック40と、中空ガイド軸体50と、を備えている。ノズルブロック40は、ドラフト装置6から供給された繊維束Sを内部に案内しつつ当該繊維束Sに空気の旋回流を当てる。中空ガイド軸体50は、撚りが掛けられた繊維束Sを外部に送出する。旋回流の発生及び停止は、ユニットコントローラ10によって制御されている。
ノズルブロック40は、繊維案内部41と、旋回流発生部42と、を有している。繊維案内部41には、ドラフト装置6から供給された繊維束Sを案内する案内孔41aが設けられている。旋回流発生部42には、紡績室43及び複数の第1ノズル44が設けられている。紡績室43内には、繊維案内部41によって保持されたニードル45の先端部45aが位置している。
紡績室43では、案内孔41aを介して導入された繊維束Sの繊維の後端が空気の旋回流によって旋回させられる。紡績室43に旋回流を発生させるために、複数の第1ノズル44から紡績室43に空気が噴射される。旋回流発生部42には、紡績室43と一続きとなるように開口部42aが設けられている。開口部42aは、上流側に向かって先細りとなる円錐台状に形成されている。
中空ガイド軸体50の上流側の端部50aは、上流側に向かって先細りとなる円錐台状に形成されており、旋回流発生部42の開口部42a内に隙間を介して配置されている。中空ガイド軸体50に取り付けられたフランジ状のキャップ57がノズルブロック40を支持する枠状のホルダ46に当接することで、紡績室43に対して中空ガイド軸体50が位置決めされる。複数の第1ノズル44から紡績室43に噴射された空気は、中空ガイド軸体50の端部50aと旋回流発生部42の開口部42aとの間に形成された隙間を介して、ホルダ46に設けられた減圧室47に流入し、糸Yとならなかった繊維と共に排出される。
中空ガイド軸体50には、通路51及び複数の第2ノズル54が設けられている。通路51は、糸Y(紡績室43で旋回させられた繊維)を外部に送出する。複数の第2ノズル54から通路51に空気が噴射される。
通路51は、中空ガイド軸体50の中心線に沿って延在しており、出口53に向かって広がるように形成されている。通路51は、上流側から順に、第1部分51aと、第2部分51bと、第3部分51cと、第4部分51dと、を含んでいる。第1部分51aは、中空ガイド軸体50の上流側の端部50aにおいて紡績室43に開口する入口52から下流側に延在している。第2部分51bは、第1部分51aに接続されている。第3部分51cは、第2部分51bに接続されている。第4部分51dは、第3部分51cに接続され、中空ガイド軸体50の下流側の端部50aにおいて外部に開口する出口53に至っている。
各第2ノズル54には、空気供給路56及び空気流路55を介して空気が供給される。空気供給路56は、中空ガイド軸体50の下流側の端部50bに接続されている。空気流路55は、中空ガイド軸体50の中心線方向から見た場合に通路51を包囲するように中空ガイド軸体50に設けられている。
空気紡績装置7では、糸出し紡績期間において、複数の第1ノズル44から紡績室43に空気を噴射すると共に、複数の第2ノズル54から通路51に空気を噴射する。これにより、紡績室43では、一方向に空気が旋回しながら下流側に(すなわち、中空ガイド軸体50の端部50aと旋回流発生部42の開口部42aとの間に形成された隙間に向かって)流れるため、ドラフト装置6から案内孔41aを介して紡績室43に導入された繊維束Sは、緩い仮撚りが掛けられながら通路51の入口52付近に送られる。そして、通路51では、一方向と逆の他方向に空気が旋回しながら下流側に(すなわち、出口53に向かって広がるように形成された通路51の出口53に向かって)流れるため、通路51の入口52付近に送られた繊維束Sは、結束繊維状に紡績されながら通路51を通って出口53から導出される。糸出し紡績とは、紡績の開始時又は再開時に行われる紡績のことである。空気紡績装置7から送出された糸YがパッケージPに巻き取られている通常紡績期間中、第2ノズル54から空気は噴射されず、第1ノズル44から空気が噴射される。
続いて、糸貯留装置11の詳細な構成について説明する。図5に示されるように、糸貯留装置11は、糸貯留ローラ60と、糸掛け部材61と、貯留量センサ62と、上流側ガイド63と、下流側ガイド64と、糸外しレバー65と、を備えている。
糸貯留ローラ60は、外周面に糸Yが巻き付けられて、糸Yを一時的に貯留する。糸貯留ローラ60は、電動モータ66の駆動軸66aに固定されており、電動モータ66によって回転駆動される。
糸掛け部材61は、糸Yを案内する(係合する)ことが可能に構成されており、糸Yを案内した状態で糸貯留ローラ60と一体回転することにより、当該糸貯留ローラ60の外周面に糸Yを巻き付ける。糸掛け部材61は、フライヤ軸61aと、フライヤ61bと、を有している。
フライヤ軸61aは、糸貯留ローラ60に対して相対回転可能に支持されている。フライヤ軸61a又は糸貯留ローラ60の何れか一方には永久磁石が取り付けられ、他方には、磁気ヒステリシス材が取り付けられている。磁気的手段により、糸掛け部材61が糸貯留ローラ60に対し相対回転するのに抗するトルクが発生する。抵抗トルクにより、糸掛け部材61は糸貯留ローラ60の回転に追従して回転し、結果として糸掛け部材61と糸貯留ローラ60とが一体的に回転する。抵抗トルクに打ち勝つような力が糸掛け部材61に加わった場合は、糸掛け部材61は糸貯留ローラ60に対して相対的に回転する。
フライヤ61bは、糸貯留ローラ60の外周面に向かって湾曲しており、糸Yを案内可能な(糸Yと係合可能な)形状に形成されている。糸貯留ローラ60上に糸Yが巻き付けられていない状態で、フライヤ61bが糸貯留ローラ60と一体的に回転すると、フライヤ61bにより糸Yが案内され始める。そして、糸Yは、回転する糸貯留ローラ60の外周面に巻き付けられる。
貯留量センサ62は、糸貯留ローラ60に貯留されている糸Yの貯留量を非接触式で検出し、ユニットコントローラ10に送信する。
上流側ガイド63は、糸貯留ローラ60の上流側に配置されている。上流側ガイド63は、糸貯留ローラ60の外周面に対して糸Yを適切に案内する。上流側ガイド63は、空気紡績装置7から伝播される糸Yの撚りが当該上流側ガイド63よりも下流側に伝わることを防止する。
下流側ガイド64は、糸貯留ローラ60の下流側に配置されている。下流側ガイド64は、糸Yの軌道を規制し、下流側ガイド64より下流側の走行経路を安定させて糸Yを案内する。
糸外しレバー65は、図5に示されるように、基部が揺動軸65aによって支持されている。糸外しレバー65は、揺動軸65aを中心に糸外し位置と待機位置との間で揺動可能である。糸外しレバー65が待機位置にあるときは、糸外しレバー65は糸Y又は糸道に接触しない。糸外しレバー65が糸外し位置にあるときは、糸外しレバー65が糸Yを押し上げ、糸Yをフライヤ61bから外す。糸外しレバー65は、図略のバネ部材によって付勢されることにより、通常時は待機位置に保持されている。糸外しレバー65は、糸継台車3が備える空気圧シリンダ30が駆動されることで、押上げアーム29によって押され、糸外し位置まで移動する。
次に、糸継台車3が備えるサクションパイプ27の先端部の詳細な構成を説明する。図6に示されるように、サクションパイプ27の先端部には、ノズル部材70が固定されている。ノズル部材70は筒状に構成されており、ノズル部材70の内部には、断面円形状の吸込通路71が形成されている。吸込通路71の一端は、ノズル部材70の先端面に形成された吸込口72に接続している。
吸込通路71は、吸込口72に近い部分に形成された小径部73と、小径部73に接続される大径部74と、を有する段付き状の通路である。大径部74の流路断面積は、小径部73の流路断面積よりも大きい。ノズル部材70の内部には、吸込通路71を囲むように、環状の第1空気室75及び環状の第2空気室76が形成されている。第1空気室75には、空気配管77が接続されている。第2空気室76には、空気配管78が接続されている。空気配管77と空気配管78とのぞれぞれは、空気供給源79(図7参照)に接続されている。
第1空気室75には、吸込通路71へ空気を噴射するためのエジェクタノズル(吸引部)80が接続されている。エジェクタノズル80は、断面三角形状のリング状ノズルとして形成されている。エジェクタノズル80の断面輪郭は、内側の吸込通路71に近づくに従って徐々に細くなるように形成されている。エジェクタノズル80の先端は吸込通路71の内壁に噴出口を形成しており、噴出口から吸込通路71に空気が噴出される。
エジェクタノズル80は、サクションパイプ27の基端側に向かう斜めの空気流を形成できるように、適宜傾斜させて配置される。第1空気室75からエジェクタノズル80を介して吸込通路71に空気を高速で噴射することにより、公知のベンチュリー効果によって圧力降下を生じさせ(エジェクタ効果)、サクションパイプ27の基端側に向かう吸引流を吸込口72に作用させる。吸引流の発生及び停止は、ユニットコントローラ10によって制御されている。
図7に示されるように、空気配管77と空気供給源79との間には、第1調圧器(第1調圧部)81と、第2調圧器(第2調圧部)82と、シャトル弁(切替部)83と、が設けられている。第1調圧器81は、エジェクタノズル80に第1の圧力の空気が供給されるように調圧する。第2調圧器82は、エジェクタノズル80に第2の圧力の空気が供給されるように調圧する。第1の圧力は、第2の圧力よりも低く設定されており、第2の圧力の例えば1/4程度に設定されている。シャトル弁83は、2つの入口及び1つの共通の出口を有する。シャトル弁83では、2つの入口から空気が導入された場合、空気圧の高い空気が入力された入口と出口とを接続する。すなわち、シャトル弁83は、2つの入口に第1の圧力と第2の圧力の空気とが入力された場合、圧力の高い第2の圧力の空気が入力された入口と出口とを接続する。
サクションパイプ27は、図略のブロアダクトを介して吸引源と接続されている。サクションパイプ27には、上記のエジェクタノズル80による吸引流とは異なる吸引流が発生する。
第2空気室76には、吸込通路71へ空気を噴射するための複数の撚掛けノズル(撚掛部)84が接続されている。撚掛けノズル84は吸込通路71の周囲に等間隔で配置されると共に、それぞれが吸込通路71の内壁に噴出口を形成している。図6では、撚掛けノズル84が径方向に延びるように描かれているが、実際の撚掛けノズル84の向きは、円形の吸込通路71の接線方向となっている。
第2空気室76から撚掛けノズル84を介して吸込通路71に空気を噴射することにより、吸込通路71内に空気流が発生する。吸込通路71に導入された糸Yは、撚掛けノズル84の部分で発生する旋回流の作用で撚りが掛けられながら、サクションパイプ27の基端側へ引き込まれる。旋回流の発生及び停止は、ユニットコントローラ10によって制御されている。
続いて、紡績機1における糸継動作について説明する。以下では、糸欠陥が検出されて糸Yが切断された場合について説明する。
糸Yの巻取中に糸監視装置8が糸欠陥を検出すると、糸監視装置8は糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10へ送信する。ユニットコントローラ10は、糸欠陥検出信号を受信すると、空気紡績装置7への空気の供給を停止させて糸Yの生成を中断させ、糸Yを切断させる。
次に、ユニットコントローラ10は、糸継台車3に制御信号を送り、当該紡績ユニット2まで糸継台車3を走行させる。ユニットコントローラ10は、サクションマウス28をパッケージPの表面近傍まで回動させると共に、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラによってパッケージPを逆回転させる。これにより、パッケージPから糸Yの糸端がサクションマウス28によって捕捉される。ユニットコントローラ10は、パッケージPを逆回転させつつ、糸Yを吸引した状態でサクションマウス28を上方に回動させて、当該糸Yを糸継装置26へ案内した後、パッケージPの回転を停止させる。
ユニットコントローラ10は、サクションパイプ27を回動させて、ノズル部材70を空気紡績装置7と糸貯留装置11との間に位置させる。ユニットコントローラ10は、サクションパイプ27の回動動作と略同時に、図8に示されるように、サクションパイプ27において吸引流を発生させると共に、空気紡績装置7の第2ノズル54から空気を噴射させる。空気紡績装置7の第2ノズル54から空気が噴射されると、糸Yの糸端が空気圧によって空気紡績装置7の外部に送出される。その後、ユニットコントローラ10は、撚掛けノズル67から空気を噴射させて旋回流を発生させた後、エジェクタノズル80から空気を噴射させて吸引流を発生させる。ユニットコントローラ10は、エジェクタノズル80からの空気の噴射によって吸引流を発生させてから所定時間が経過すると、空気紡績装置7の第2ノズル54からの空気の噴射を停止させる。
ユニットコントローラ10は、空気紡績装置7の第2ノズル54から空気を噴射させているときに、エジェクタノズル80からの空気の噴射によって発生した吸引流によって、サクションパイプ27に糸端を捕捉させる。図9に示されるように、ユニットコントローラ10は、第2ノズル54から空気が噴射されているときには、第1の吸引圧の吸引流を発生させるように、エジェクタノズル80から吸込通路71に第1の圧力の空気を噴射させる(第2動作)。このとき、図7に示されるシャトル弁83は、第1調圧器81に接続される入口と出口とを接続し、第1の圧力の空気を空気配管77送出している。これにより、サクションパイプ27は、第2ノズル54からの空気の噴射によって空気紡績装置7の外部に送出されている糸Yの糸端を、後述する第2の吸引圧よりも1/4程度低い第1の吸引圧で吸引する。
ユニットコントローラ10は、第2ノズル54からの空気の噴射を停止させると、第1の吸引圧よりも高い第2の吸引圧の吸引流を発生させるように、エジェクタノズル80から吸込通路71に第2の圧力の空気を噴射させる(第2動作)。このとき、図7に示されるシャトル弁83は、第2調圧器82に接続される入口と出口とを接続し、第2の圧力の空気を空気配管77に送出している。第2の吸引圧は、第1の吸引圧の4倍程度である。第2の吸引圧による吸引によって、サクションパイプ27は、糸端を良好に保持する。
サクションパイプ27が糸Yを捕捉すると、ユニットコントローラ10は、吸引を続行させながらサクションパイプ27を下方に回動させることで、空気紡績装置7から糸Yを引き出しつつ、糸継装置26へ案内する。
糸継装置26への糸Yの案内が終了すると、空気紡績装置7とサクションパイプ27との間の糸Yがフライヤ61bに係合し、糸貯留ローラ60への糸Yの巻付けが開始される(図8の糸貯留ローラへの巻付け期間が開始される)。ユニットコントローラ10は、貯留量センサ62によって糸貯留ローラ60における糸貯留量を監視して必要最低貯留量に達したか否かを判断する。ユニットコントローラ10は、貯留量センサ62によって糸貯留量が必要最低貯留量以上になったことが検知されると、撚掛けノズル67からの空気の噴射を停止させる。
続いて、ユニットコントローラ10は、空気圧シリンダ30を上昇させて糸外しレバー65を糸外し位置に移動させ、フライヤ61bから糸Yを外す。糸貯留ローラ60が回転している状態でフライヤ61bから糸Yが外されると、糸貯留ローラ60上の糸が解舒されつつサクションパイプ27に吸引される。これにより、糸貯留ローラ60上の不安定な糸Yがサクションパイプ27を通じて除去される。
ユニットコントローラ10は、サクションパイプ27による不安定な糸Yの吸引を所定時間(図8の不要糸解舒期間)実施させると、エジェクタノズル80からの空気の噴射を停止させる。また、ユニットコントローラ10は、空気圧シリンダ30を下降させて、糸外しレバー65を待機位置に戻す。その後、ユニットコントローラ10は、糸継装置26による糸継動作を開始させる(図8の糸継動作期間が開始される)。糸継動作が終了すると、ユニットコントローラ10は、巻取装置13において糸Yの巻取りを再開させる(図8の巻取期間が開始される)。
以上説明したように、本実施形態に係る紡績機1では、サクションパイプ27は、エジェクタノズル80からの空気の噴射による第1の吸引圧で糸端を吸引した後に、第2の吸引圧で糸Yの吸引を継続する。第1の吸引圧は、第2の吸引圧よりも低い。このように、最初に糸端を捕捉するときに、サクションパイプ27による糸Yの吸引力を小さくすることで、空気紡績装置7において第2ノズル54から噴射される空気によって糸Yが外部に送出されている状態でサクションパイプ27が糸端を吸引した場合であっても、糸Yに過度な力が加わらない。したがって、糸切れを抑制できる。糸Yを捕捉した後は、サクションパイプ27が第2の吸引圧で糸Yを吸引するため、糸端を確実に捕捉した状態で糸継装置26に糸Yを案内できる。また、空気紡績装置7による糸Yの送出を停止させることなくサクションパイプ27によって糸端を捕捉できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。
本実施形態では、空気紡績装置7は、サクションパイプ27によって第1の吸引圧で糸端を吸引しているときに、第2ノズル54からの空気の噴射を停止させる。これにより、糸Yに不要な負荷がかかることを回避でき、糸切れを抑制できる。
本実施形態では、サクションパイプ27は、撚掛けノズル84から吸込通路71へ空気を噴射して、捕捉した糸Yに撚りを掛ける。これにより、捕捉した糸Yに撚りを掛けつつ、糸Yを糸継装置26に案内することができる。したがって、糸強力の弱い糸を捕捉する場合であっても糸切れを効果的に回避できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、サクションパイプ27が、エジェクタノズル80からの空気の噴射による第1の吸引圧で糸端を吸引した後に、第1の吸引圧よりも小さい第2の吸引圧で糸Yの吸引を継続する形態を一例に説明した。しかし、第1の吸引圧は、第2の吸引圧と異なっていればよく、第2の吸引圧よりも大きくてもよい。第1の吸引圧と第2の吸引圧との高低関係は、紡績ユニット2が生成する糸Yの種類に応じて適宜設定すればよい。
上記実施形態では、サクションパイプ27で糸端を捕捉するときに、最初に第1の吸引圧で糸端を捕捉し、その後に第2の吸引圧にて糸Yを吸引している。しかし、サクションパイプ27による糸端の捕捉開始時に、空気紡績装置7において糸Yを外部に送出するときの空気圧、すなわち第2ノズル54から噴射される空気の圧力を、第1の空気圧から、第1の空気圧よりも低い第2の空気圧に変化させてもよい(第1動作)。つまり、空気紡績装置7では、第1の空気圧によって糸Yを通路51に導入し、サクションパイプ27による糸端の捕捉開始時に第2の空気圧とする。これにより、糸Yに加わる力を小さくできる。そのため、空気紡績装置7から空気圧によって糸Yが送出されている状態でサクションパイプ27が糸端を吸引した場合であっても、糸Yに過度な力が加わらない。したがって、糸切れを抑制できる。また、空気紡績装置7による糸Yの送出を停止させることなくサクションパイプ27によって糸端を捕捉できるため、糸捕捉の失敗を抑制できる。なお、第1の空気圧は、第2の空気圧と異なっていればよく、第2の空気圧よりも大きくてもよい。第1の空気圧と第2の空気圧との高低関係は、紡績ユニット2が生成する糸Yの種類に応じて適宜設定すればよい。
上記実施形態では、サクションパイプ27により糸端を捕捉する動作を行う期間に、サクションパイプ27による第1動作、又は、空気紡績装置7による第2動作を実施する形態を一例に説明した。しかし、サクションパイプ27による第1動作と空気紡績装置7による第2動作との両方を実施してもよい。
上記実施形態では、サクションパイプ27において、第1の吸引圧によって糸端を捕捉した後に第2の吸引圧で糸Yを吸引する形態を一例に説明したが、サクションパイプ27による糸端の吸引は、2段階だけに限定されない。例えば、サクションパイプ27は、第2の吸引圧で糸端を吸引した後に、更に第3の吸引圧で吸引してもよい。また、吸引圧は、連続的又は断続的に高くしてもよい。
上記紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
上記紡績機1では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていた。しかし、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。
上記紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラの少なくとも一つ及びトラバースガイド23が、第2エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていた。しかし、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置、紡績装置、巻取装置等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、1つの紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。巻取装置13は、紡績ユニット2ごとに設けられた駆動モータによって駆動されてもよい。
図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージを巻き取ることも可能である。コーン形状のパッケージの場合、糸Yのトラバースにより糸Yの弛みが発生するが、当該弛みは、糸貯留装置11で吸収することができる。
空気紡績装置7では、旋回流発生部42の開口部42aは、上流側に向かって先細りとなる円錐台状に形成され、中空ガイド軸体50の上流側の端部50aは、上流側に向かって先細りとなる円錐台状に形成されている。しかし、空気紡績装置7の上記各部の形状は適宜変更されてもよい。
1…紡績機、7…空気紡績装置、11…糸貯留装置、27…サクションパイプ(糸捕捉装置)、40…ノズルブロック、50…中空ガイド軸体、80…エジェクタノズル(吸引部)、81…第1調圧器(第1調圧部)、82…第2調圧器(第2調圧部)、83…シャトル弁(切替部)、84…撚掛けノズル(撚掛部)、Y…糸。

Claims (9)

  1. 空気の旋回流によって糸を生成する空気紡績装置と、
    前記空気紡績装置からの前記糸の糸端を吸引して捕捉する糸捕捉装置と、を備え、
    前記糸捕捉装置により前記糸端を捕捉する動作を行う期間に、前記空気紡績装置による第1動作及び前記糸捕捉装置による第2動作の少なくとも一方を実施し、
    前記第1動作は、前記空気紡績装置において前記糸を外部に送出するときの空気圧を、第1の空気圧から当該第1の空気圧とは異なる第2の空気圧に変化させる動作であり、
    前記第2動作は、前記糸捕捉装置において前記糸端を第1の吸引圧で吸引させた後、当該第1の吸引圧とは異なる第2の吸引圧で前記糸端を吸引させる動作である、紡績機。
  2. 空気の旋回流によって糸を生成する空気紡績装置と、
    前記糸の糸端を吸引しながら捕捉する糸捕捉装置と、を備え、
    前記糸捕捉装置は、
    第1の吸引圧を発生させる第1調圧部と、
    前記第1の吸引圧とは異なる第2の吸引圧を発生させる第2調圧部と、
    前記第1の吸引圧と前記第2の吸引圧とを切り替える切替部と、を備える、紡績機。
  3. 前記空気紡績装置は、
    前記旋回流によって繊維が旋回させられる紡績室、及び前記旋回流を発生させるために前記紡績室に空気を噴射する第1ノズルを有するノズルブロックと、
    前記紡績室で旋回させられた前記繊維を外部に案内する通路、及び前記通路に空気を噴射する第2ノズルを有する中空ガイド軸体と、を備え、
    前記糸捕捉装置は、前記第2ノズルから空気が噴射されているときに前記糸端を吸引する、請求項1又は2記載の紡績機。
  4. 前記糸捕捉装置は、前記空気紡績装置において前記第2ノズルから空気が噴射されているときに、前記第2の吸引圧よりも低い前記第1の吸引圧で前記糸端を吸引する、請求項3記載の紡績機。
  5. 前記空気紡績装置は、前記糸捕捉装置により前記第1の吸引圧で前記糸端が吸引されているときに、前記第2ノズルからの空気の噴射を停止させる、請求項4記載の紡績機。
  6. 前記糸捕捉装置は、前記第1の吸引圧及び前記第2の吸引圧を発生させる吸引部を備える、請求項1〜5のいずれか一項記載の紡績機。
  7. 前記空気紡績装置によって生成された前記糸を貯留する糸貯留装置を備え、
    前記糸捕捉装置は、前記空気紡績装置と前記糸貯留装置との間の位置において、前記空気紡績装置からの前記糸の前記糸端を捕捉する、請求項1〜6のいずれか一項記載の紡績機。
  8. 前記糸捕捉装置は、捕捉した前記糸端に撚りを掛ける撚掛部を有する、請求項1〜7のいずれか一項記載の紡績機。
  9. 前記第1動作及び前記第2動作の少なくとも一方を実施させるように、前記空気紡績装置及び前記糸捕捉装置の少なくとも一方を制御する制御部を備える、請求項1記載の紡績機。
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