JP2019007109A - 空気紡績機 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な位置で糸切れ等を検出可能であるとともに特に糸出し紡績の成否を検出可能な紡績機を提供する。
【解決手段】空気紡績機は、ドラフト装置7と、空気紡績装置9と、糸貯留装置22と、巻取装置26と、糸継装置23と、第1案内装置27と、第2案内装置28と、糸監視装置21と、糸検出装置70と、を備える。糸継装置23は、糸継ぎを行う。第1案内装置27は、空気紡績装置9からの糸端を捕捉して糸継装置23に案内する。第2案内装置28は、パッケージ50からの糸端を捕捉して糸継装置23に案内する。糸監視装置21は、紡績糸10を非接触で監視する。糸検出装置70は、空気紡績装置9と糸監視装置21との間の繊維走行経路に配置され、紡績糸10を非接触で検出する。
【選択図】図1
【解決手段】空気紡績機は、ドラフト装置7と、空気紡績装置9と、糸貯留装置22と、巻取装置26と、糸継装置23と、第1案内装置27と、第2案内装置28と、糸監視装置21と、糸検出装置70と、を備える。糸継装置23は、糸継ぎを行う。第1案内装置27は、空気紡績装置9からの糸端を捕捉して糸継装置23に案内する。第2案内装置28は、パッケージ50からの糸端を捕捉して糸継装置23に案内する。糸監視装置21は、紡績糸10を非接触で監視する。糸検出装置70は、空気紡績装置9と糸監視装置21との間の繊維走行経路に配置され、紡績糸10を非接触で検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、主として、糸を検出可能な糸検出装置を備える空気紡績機に関する。
従来から、空気紡績機において、走行する糸の有無又は糸の品質等を監視する糸監視装置を備える構成が知られている。特許文献1及び2は、この種の糸監視装置を開示する。
特許文献1及び2の紡績機は、空気流を用いて糸を生成する紡績装置と、紡績装置の下流に配置されたクリアラ(糸監視装置)と、を備える。また、特許文献2の紡績機では、更に、糸と接触して糸の張力を検出するスピニングセンサを備える。スピニングセンサは、紡績装置の下流側であって糸貯留装置の上流側に配置されている。
特許文献1では、糸の有無等を検出可能な機器が糸監視装置だけであるため、例えば糸監視装置から遠い位置で発生した糸切れの検出が遅れる可能性がある。また、糸出し紡績の開始直後(糸引出し装置が糸を引き出す前)においては糸に張力が掛かっていないため、特許文献2に記載されているスピニングセンサのような接触式の糸検出装置では糸の有無を検出できない。
本発明の主要な目的は、様々な位置で糸切れ等を検出可能であるとともに特に糸出し紡績の成否を検出可能な空気紡績機を提供することにある。
本発明の空気紡績機は、ドラフト装置と、空気紡績装置と、糸引出し装置と、巻取装置と、糸継装置と、第1案内装置と、第2案内装置と、糸監視装置と、糸検出装置と、を備える。前記ドラフト装置は、スライバをドラフトローラでドラフトして繊維束とする。前記空気紡績装置は、前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する。前記糸引出し装置は、前記空気紡績装置が生成した前記紡績糸を引き出す。前記巻取装置は、前記糸引出し装置が引き出した前記紡績糸を巻き取ってパッケージを形成する。前記糸継装置は、糸継ぎを行う。前記第1案内装置は、前記空気紡績装置からの糸端を捕捉して前記糸継装置に案内する。前記第2案内装置は、前記パッケージからの糸端を捕捉して前記糸継装置に案内する。前記糸監視装置は、前記紡績糸を非接触で監視する。前記糸検出装置は、前記空気紡績装置と前記糸監視装置との間の繊維走行経路に配置され、前記紡績糸を非接触で検出する。
これにより、糸出し紡績を行って空気紡績装置の外で糸継ぎを行う空気紡績機において、糸監視装置よりも上流側でも紡績糸の有無を検出することができる。特に、糸出し紡績の開始直後(糸引出し装置が紡績糸を引き出す前)においては紡績糸に張力が掛かっていないため、接触式の糸検出装置では紡績糸の有無を検出できない。この点、上記の構成では糸検出装置が非接触で紡績糸を検出可能であるため、糸出し紡績の開始直後であっても、紡績糸の有無を検出可能である。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記空気紡績装置は、繊維ガイドと、ノズルブロックと、中空ガイド軸体と、を備える。前記繊維ガイドは、前記繊維束を案内する。前記ノズルブロックは、前記繊維ガイドによって案内された前記繊維束が導入され、紡績室、及び、当該紡績室に旋回空気流を発生させるための空気が通過する第1ノズルが形成される。前記中空ガイド軸体は、前記ノズルブロックを通過した前記繊維束が導入され、糸通路、及び、少なくとも糸出し紡績時に噴射される空気が通過する第2ノズルが形成される。前記空気紡績装置が前記紡績糸の生成を開始又は再開するときに行う糸出し紡績の開始時には、前記ドラフト装置がドラフト方向に駆動され、前記第2ノズルから空気が噴射される。
上記のノズル構造により糸出し紡績を行う空気紡績機において、糸出し紡績開始直後に紡績糸の有無を確実に検出することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記中空ガイド軸体は、前記ノズルブロックに対して相対移動可能である。前記糸検出装置は前記中空ガイド軸体と一体的に移動する。
これにより、中空ガイド軸体と糸検出装置との位置関係を高精度に保つことができるので、糸検出装置による紡績糸の検出精度を向上させることができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、空気紡績機は制御部を備える。前記制御部は、前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、所定時間以内に前記糸検出装置が前記紡績糸を検出しない場合、糸出し紡績に失敗したと判断する。
これにより、糸監視装置を用いて糸出し紡績の失敗を判断する場合と比較して、糸出し紡績の失敗を早期に検出することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記空気紡績機は、制御部を備える。前記制御部は、前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出したタイミングで、前記第1ノズルからの空気の噴射を開始する
これにより、糸出し紡績の成功を早期に検出して次の動作である第1ノズルからの空気の噴射を開始することができるので、糸継ぎに掛かる時間を短縮できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、制御部を備える。前記制御部は、前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、所定時間以内に前記糸検出装置が前記紡績糸を検出しない場合、糸出し紡績に失敗したと判断する。前記制御部は、前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出した場合、当該紡績糸を検出したタイミングで、前記第1ノズルからの空気の噴射を開始する。
これにより、糸監視装置を用いて糸出し紡績の失敗を判断する場合と比較して、糸出し紡績の失敗を早期に検出することができる。更に、糸出し紡績の成功を早期に検出して次の動作である第1ノズルからの空気の噴射を開始することができるので、糸継ぎに掛かる時間を短縮できる。
前記の空気紡績機において、前記制御部は、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出した後において、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出しない場合、前記空気紡績装置による紡績を停止することが好ましい。
これにより、糸出し紡績の成功後に糸切れ等が発生したことを検出して紡績を停止できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記空気紡績装置からの糸端と、前記パッケージからの糸端と、が前記糸継装置に案内されると同時又はその後に、前記糸監視装置の監視領域に前記紡績糸が案内される。前記制御部は、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出した後、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出した場合、前記糸継装置による糸継ぎを開始する。
これにより、糸継装置への紡績糸の案内を早期に検出して次の動作である糸継ぎを開始することができるので、糸継ぎの準備から完了までの時間を短縮できる。
前記の空気紡績機において、前記制御部は、前記糸継装置による糸継ぎの後に、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出しているとともに、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出していない場合、前記空気紡績装置による紡績を停止することが好ましい。
これにより、糸継ぎの成功後に紡績糸が繊維走行経路から大きく外れたこと等を検出して紡績を停止できる。
前記の空気紡績機は、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記空気紡績機は、前記糸監視装置の監視領域を清掃する清掃部を備える。前記制御部は、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出し、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出していない場合、前記清掃部による前記監視領域の清掃を行う。
これにより、糸監視装置に繊維屑等が堆積している可能性があることを自動的に検出して清掃を行うことができる。
前記の空気紡績機において、前記糸監視装置は、前記空気紡績装置と前記糸引出し装置との間の繊維走行経路に配置されていることが好ましい。
これにより、糸検出装置が糸引出し装置よりも上流側に配置されていることになるため、空気紡績装置による紡績の失敗を早期に検出できる。
前記の空気紡績機において、前記糸検出装置は、空気紡績装置が送出した直後の前記紡績糸を検出することが好ましい。
これにより、空気紡績装置による紡績の失敗を早期に検出できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第1案内装置は、吸引口から吸引流を発生させることで前記空気紡績装置からの糸端を捕捉する。前記第1案内装置が前記空気紡績装置からの糸端を捕捉する際の前記吸引口の位置と、前記空気紡績装置と、の間に前記糸検出装置が配置されている。
これにより、糸出し紡績の開始時においても、第1案内装置に吸引される前の紡績糸を検出することができる。
前記の空気紡績機において、前記巻取装置は、前記ドラフト装置の繊維走行経路の上流端よりも高い位置に配置されていることが好ましい。
上記のようなレイアウトを有する空気紡績機においても、糸監視装置よりも上流側で紡績糸の有無を非接触で検出することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る精紡機(空気紡績機)について、図面を参照して説明する。本明細書において「上流」及び「下流」とは、繊維(具体的には、スライバ15、繊維束8、紡績糸10)の走行方向における上流及び下流を意味する。また、繊維走行経路に沿って配置される装置の位置関係の説明において、繊維走行経路上でAとBの間に配置されることを、単にAとBの間に配置される等と記載することがある。
精紡機は、並設された多数の紡績ユニット2と、この紡績ユニット2を集中的に管理する図略の機台制御装置と、を備えている。各紡績ユニット2は、ドラフト装置7から送られてくる繊維束8を空気紡績装置9で紡績して紡績糸10を生成し、この紡績糸10を巻取装置26で巻き取ってパッケージ50を形成する。
図1に示すように、各紡績ユニット2は、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置7と、空気紡績装置9と、糸監視装置21と、糸貯留装置(糸引出し装置)22と、糸継装置23と、巻取装置26と、を備えている。図2に示すように、紡績ユニット2が備える各部は、当該紡績ユニット2に設けられたユニットコントローラ(制御部)100によって制御されている。ただし、紡績ユニット2が備える各部の少なくとも1つは、機台制御装置によって制御されても良い。或いは、所定数の紡績ユニット2毎にユニットコントローラ100を設けても良い。
ドラフト装置7は供給されたスライバ15を、複数のドラフトローラ(ボトムローラ)と、複数の対向ローラ(トップローラ)との間で挟み込んでドラフトローラをドラフト方向に回転させて当該スライバ15を下流側へ搬送することにより、所定の繊維量(又は太さ)となるまで引き伸ばして(ドラフトして)繊維束8とする。ドラフト装置7は、上流側から順に、バックローラ16、サードローラ17、ミドルローラ19、及びフロントローラ20の4つのドラフトローラを備える。また、ミドルローラ19には、ゴム製のエプロンベルト18が巻き掛けられている。各ドラフトローラは、所定の回転速度で回転駆動される。ドラフト装置7は、各ドラフトローラに対向するように配置された対向ローラを有している。
本実施形態では、1つの紡績ユニット2に設けられる各ドラフトローラは個別の駆動部によって駆動されており、各ドラフトローラの回転速度を個別に変更することができる。これにより、ドラフト条件(具体的にはドラフト比及びドラフト速度等)を変更することができる。ドラフト装置7は、例えば後述の糸出し紡績時と通常紡績時とでドラフト条件を異ならせる。1つの紡績ユニット2のドラフトローラ毎に駆動部が設けられる構成に代えて、1つの紡績ユニット2に設けられる少なくとも2つのドラフトローラが同じ駆動部で駆動されていても良い。例えば、バックローラ16とサードローラ17を同じ駆動部で駆動しても良い。また、本実施形態では、各ドラフトローラの駆動部は、紡績ユニット2毎に設けられているが、複数の紡績ユニット2で共通の駆動部を用いても良い。
フロントローラ20のすぐ下流には、空気紡績装置9が配置されている。空気紡績装置9は、ドラフト装置7から供給された繊維束8に撚りを加えて、紡績糸10を生成する。空気紡績装置9の各部は、ユニットコントローラ100により制御されている。本実施形態では、旋回空気流を利用して繊維束8に撚りを与える空気式の紡績装置を採用している。図3に示すように、空気紡績装置9は、ノズルブロック30と、中空ガイド軸体34と、を備える。ノズルブロック30は、繊維ガイド31と、紡績室32と、第1ノズル33と、を備える。中空ガイド軸体34は、糸通路35と、第2ノズル36と、を備える。ノズルブロック30及び中空ガイド軸体34は、少なくとも一方が繊維走行経路に沿う方向に移動することで、ノズルブロック30と中空ガイド軸体34の間隔を大きくすることができる。ノズルブロック30と中空ガイド軸体34の間隔を大きくすることで、ノズルブロック30と中空ガイド軸体34の間が露出されるので、例えば第1ノズル33から空気を噴射することで、繊維屑等の除去を行うことができる。
繊維ガイド31は、ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8を空気紡績装置9の内部に向けて案内する部材である。繊維ガイド31には、繊維導入口31aと、ガイドニードル31bと、が形成されている。ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8は、繊維導入口31aから導入され、ガイドニードル31bに巻き掛かるようにして紡績室32内に案内される。空気紡績装置9は、第1ノズル33から紡績室32内に空気を噴射して、紡績室32内の繊維束8に旋回空気流を作用させる。ガイドニードル31bを省略し、繊維ガイド31の下流端にガイドニードル31bの機能を持たせても良い。
中空ガイド軸体34は、円筒状の部材であり、内部に糸通路35が形成されている。空気紡績装置9は、第2ノズル36から糸通路35内に空気を噴射することで、糸通路35内に旋回空気流を発生させる。糸通路35に発生させる旋回空気流は、紡績室32に発生させる旋回空気流と逆方向である。
上記のように構成された空気紡績装置9は、糸出し紡績と通常紡績を行うことが可能である。糸出し紡績とは、空気紡績装置9が紡績糸10の生成を開始又は再開するときに行う紡績動作である。通常紡績とは、糸出し紡績の後、巻取装置26により巻き取られる紡績糸10を連続して生成する紡績動作である。
糸出し紡績を行うときは、まずは第1ノズル33からは空気を噴射させず、第2ノズル36から空気を噴射して、旋回空気流を発生させる。ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8は、繊維ガイド31によって空気紡績装置9の内部に案内される。この繊維束8は、中空ガイド軸体34へ送られる。
糸通路35は、上流側の断面積よりも下流側の断面積が大きくなるように形成されているため、糸通路35内では、旋回空気流は下流側に向かって流れる。これにより、繊維束8を糸通路35の下流側へ送出することができる。繊維束8は、第1ノズル33と第2ノズル36から噴射される空気によって、結束繊維状に紡績されながら中空ガイド軸体34から排出される。
糸出し紡績の後に通常紡績が行われる。通常紡績を行うときは、第1ノズル33から空気を噴射させ、第2ノズル36からは空気を噴射させない。そのため、ドラフト装置7から供給される繊維束8の繊維の後端は、第1ノズル33が発生させた紡績室32内の旋回空気流によって中空ガイド軸体34の先端の周囲を振り回される。これにより、繊維束8に撚りが加えられて紡績糸10が生成される。紡績糸10は、中空ガイド軸体34の糸通路35を通って下流側の糸出口から空気紡績装置9の外部へ送出される。
以上のようにして、空気紡績装置9は、糸出し紡績時及び通常紡績時において繊維束8に撚りを加えて紡績糸10を生成することができる。
空気紡績装置9のすぐ下流には、糸検出装置70が配置されている。糸検出装置70は、空気紡績装置9が生成して送出した直後の紡績糸10の有無を検出する。糸検出装置70は、紡績糸10の有無の検出結果をユニットコントローラ100へ送信する。図4に示すように、糸検出装置70は、ベース部71と、第1突出部72と、第2突出部73と、を備える。
ベース部71は、空気紡績装置9から送出される紡績糸10の下方に位置している。ベース部71は、連結部材74によって空気紡績装置9(詳細には中空ガイド軸体34)の外側を構成するハウジング等に取り付けられている。この構成により、糸検出装置70は、中空ガイド軸体34と一体的に移動可能である。ベース部71は、連結部材74以外の方法によって、取り付けられていても良い。ベース部71はハウジングではなく、空気紡績装置9を支持する図略の支持部材に設けられていても良い。或いは、ベース部71は、糸貯留装置22よりも上流側であって、空気紡績装置9と糸監視装置21の間の任意の位置に設けられていても良い。
第1突出部72及び第2突出部73は、ベース部71からそれぞれ上方に延びるように設けられている。第1突出部72及び第2突出部73は、繊維走行経路を挟んで向かい合うように配置されている。繊維走行方向を前としたときに、第1突出部72が左側で第2突出部73が右側となるように対向して配置されている。また、第1突出部72と第2突出部73の上部同士は接続されておらず、糸検出装置70の上部は開放されている。
第1突出部72の内側(繊維走行経路側)の面には、投光部72aが設けられている。第2突出部73の内側(繊維走行経路側)の面には、投光部72aに対向する位置に、受光部73aが設けられている。投光部72aは、LED等の発光素子であり、受光部73aに向けて光を照射可能である。受光部73aは、フォトダイオード等の受光素子であり、受光した光の強度を電気信号に変換する。投光部72aと受光部73aとの間に紡績糸10が位置していない場合、受光部73aは投光部72aが照射した光を受光する。投光部72aと受光部73aとの間に紡績糸10が位置している場合、投光部72aが照射した光の少なくとも一部が紡績糸10によって遮られるため、受光部73aが受光する光の強度が低下する。以上により、糸検出装置70は紡績糸10の有無を非接触で検出することができる。
糸検出装置70は、投光部72aが第2突出部73に設けられ、受光部73aが第1突出部72に設けられる構成であっても良い。本実施形態の糸検出装置70は、1つの投光部72aと受光部73aを備えるが、複数の投光部と受光部を備えていても良い。本実施形態の糸検出装置70は、紡績糸10によって光が遮られるか否かに基づいて紡績糸10の有無を検出する透過型の光センサである。しかし、糸検出装置70は、この例に限らず、紡績糸10からの反射光を検出することで紡績糸10の有無を検出する反射型の光センサであっても良い。反射型の光センサについて具体的に説明すると、受光部は、投光部が照射した光が紡績糸10に当たって反射した光(反射光)を受光可能な位置に配置される。受光部が反射光を検出した場合は紡績糸10が存在し、受光部が反射光を検出しない場合は紡績糸10が存在しないと判断する。糸検出装置70は、紡績糸10の有無に加え、紡績糸10の品質(例えば太さ及び/又は異物の有無)を検出するように構成されていても良い。糸検出装置70は、光センサ以外の非接触式のセンサ(例えば静電容量式のセンサ)であっても良い。
空気紡績装置9及び糸検出装置70の下流には、第1ガイド61と、糸監視装置21と、が配置されている。第1ガイド61は、紡績糸10を糸貯留装置22へ案内する。第1ガイド61は、糸継ぎを行うとき等に紡績糸10を糸貯留装置22に引き寄せるために移動可能である。
図5に示すように、糸監視装置21は、監視領域21aを有しており、当該監視領域21aを走行する紡績糸10の有無及び品質(太さ及び/又は異物の有無等)を、糸検出装置70と同様の透過型の光センサによって非接触で監視する。糸監視装置21は、紡績糸10の糸欠陥(紡績糸10の太さなどに異常がある箇所)を検出した場合に、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ100へ送信する。ユニットコントローラ100は、糸欠陥検出信号を受信した場合、空気紡績装置9での空気の噴射を停止して紡績を停止することで、紡績糸10を切断する。空気紡績装置9での紡績を停止する場合、ドラフト装置7によるドラフト動作と、巻取装置26による巻取動作と、糸貯留装置22による引出し動作も停止する。
ユニットコントローラ100は、紡績糸10の巻取中に監視領域21a内に紡績糸10が存在しなくなったことを検出した場合(即ち糸切れが発生した場合、又は、空気紡績装置9に繊維屑が詰まって紡績糸10が送出されない場合)においても、空気紡績装置9による紡績を停止する。また、ユニットコントローラ100は、同様の原因で紡績糸10の巻取中に糸検出装置70で紡績糸10が検出されなくなった場合においても、空気紡績装置9による紡績を停止する。
監視領域21aの近傍には、監視領域21aに存在する繊維屑を清掃する清掃部21bが設けられている。清掃部21bは、図略の空気供給経路に接続されており、監視領域21aに向けて空気を噴射することができる。これにより、監視領域21aに存在する繊維屑を吹き飛ばして除去することができる。清掃部21bの動作タイミングは特に限定されないが、例えば糸検出装置70が紡績糸10を検出していない状態で、かつ、糸監視装置21が紡績糸10を検出している場合、糸監視装置21は堆積した繊維屑を紡績糸10として検出している可能性があるため、清掃部21bを動作させる。また、清掃部21bを動作させても、糸監視装置21が紡績糸10を検出し続けている場合は、その他の異常が発生している可能性があるため、ユニットコントローラ100は、エラーを報知する。図5では清掃部21bは糸監視装置21の本体に取り付けられているが、清掃部21bは糸監視装置21の本体とは別に独立して設けられていても良い。
糸監視装置21は透過型の光センサに限らず、例えば静電容量式のセンサで紡績糸10の有無及び品質を監視しても良い。糸欠陥として、紡績糸10に含まれる異物を監視しても良い。糸監視装置21は、紡績糸10の有無のみを検出し、紡績糸10の品質を監視しない構成であっても良い。紡績を停止して紡績糸10を切断する構成に代えて、カッタによって紡績糸10を切断しても良い。
糸監視装置21及び第1ガイド61の下流(即ち空気紡績装置9の下流)には、糸貯留装置22が設けられている。糸貯留装置22は、空気紡績装置9から紡績糸10を引き出す。糸貯留装置22は、糸貯留ローラ41と、当該糸貯留ローラ41を回転駆動する電動モータ42と、糸掛け部材43と、を備えている。糸貯留ローラ41の外周面に紡績糸10が巻き付けられることにより、紡績糸10が一時的に貯留される。
糸貯留ローラ41の下流端には、糸掛け部材43が取り付けられている。糸掛け部材43は、糸貯留ローラ41に対して相対回転可能に支持されている。糸掛け部材43又は糸貯留ローラ41の何れか一方には永久磁石が取り付けられ、他方には磁気ヒステリシス材が取り付けられている。これらの磁気的手段により、糸掛け部材43が糸貯留ローラ41に対し相対回転するのに抗するトルクが発生する。従って、このトルクに打ち勝つような力が糸掛け部材43に加わった場合(所定以上の張力が掛かっている場合)のみ、糸掛け部材43は糸貯留ローラ41に対して相対的に回転し、糸貯留ローラ41に巻き付けられた紡績糸10を解舒することができる。また、このトルクに打ち勝つ力が糸掛け部材43に掛かっていない場合、糸貯留ローラ41と糸掛け部材43は一体的に回転し、糸貯留ローラ41に紡績糸10が貯留される。
このように、糸貯留装置22は、下流側の紡績糸10の張力が上がると紡績糸10を解舒し、紡績糸10の張力が下がる(紡績糸10が弛みそうになる)と紡績糸10の解舒を止めるように動作する。これにより、糸貯留装置22は、紡績糸10の弛みを解消して、紡績糸10に適切な張力を付与することができる。また、糸掛け部材43が上記のように糸貯留装置22と巻取装置26と間の紡績糸10に加わる張力の変動を吸収するように動作することで、当該張力の変動が、空気紡績装置9から糸貯留装置22までの間の紡績糸10に影響を及ぼすことを防止できる。
糸貯留装置22の近傍には糸貯留装置22に貯留されている紡績糸10の貯留量を検出する光センサである糸量検出センサ44が配置されている。
糸貯留装置22の上流側(詳細には第1ガイド61より上流側)の繊維走行経路は精紡機の設置面に対して略水平である。糸貯留装置22の下流側(詳細には第2ガイド62より下流側)の繊維走行経路は、斜め上を向くように形成されている。従って、紡績糸10の巻取り中の繊維走行経路は、糸貯留装置22によって大きく(90°以上)屈曲している。
糸貯留ローラ41の下流には、当該糸貯留ローラ41から解舒される紡績糸10の動きを規制する第2ガイド62が設けられている。第2ガイド62の下流には、糸継装置23が設けられている。糸継装置23は、空気紡績装置9とパッケージ50との間の紡績糸10が何らかの理由により分断状態となったときに、空気紡績装置9からの紡績糸10(第1糸)と、パッケージ50からの紡績糸10(第2糸)と、を糸継ぎする。本実施形態において、糸継装置23は、空気により発生させた旋回空気流によって糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置である。糸継装置23は上記スプライサ装置に限らず、例えば機械式のノッタ等を採用することができる。糸継装置23は、空気紡績装置9とは独立した構成である。従って、糸継装置23は、紡績装置に上流側の繊維束と下流側の糸端が案内されて紡績装置内で糸継ぎが行われる構成とは異なる。
紡績ユニット2は、糸継装置23まで紡績糸10を案内する案内装置を備えている。案内装置は、糸継装置23まで第1糸を案内する第1案内装置27と、糸継装置23まで第2糸を案内する第2案内装置28と、から構成される。
第1案内装置27の根元部分は回動可能に支持されており、第1案内装置27は、この根元部分を回動中心として上下方向に回動することができる。第1案内装置27は、中空状に構成されるとともに、図略のブロアに接続されており、先端の吸引口27aに吸引空気流を発生させることができる。第1案内装置27は、下方に回動することで、吸引口27aから第1糸の糸端を捕捉することができる(図7を参照)。第1案内装置27は、第1糸を捕捉した後、上方に回動することで、第1糸を糸継装置23へ案内することができる(図8を参照)。第1案内装置27は、撚り掛け機能を有していても良いし、有していなくても良い。図8に示すように、本実施形態のレイアウトでは、第1案内装置27が紡績糸10を糸継装置23に案内する場合、紡績糸10は空気紡績装置9から上側に案内される。ここで、上述のように、ベース部71は紡績糸10(巻取中の位置)の下側に配置されるとともに、糸検出装置70は上側が開放されている。そのため、第1案内装置27による捕捉及び案内時において、紡績糸10が糸検出装置70に引っ掛かることを防止できる。従って、糸検出装置70の開放部分は、第1案内装置27が紡績糸10を案内する側(又は糸継装置23が位置する側)に設けられることが好ましく、ベース部71は、その反対側に設けられることが好ましい。
第2案内装置28の根元部分は回動可能に支持されており、第2案内装置28は、この根元部分を回動中心として上下方向に回動することができる。第2案内装置28も、中空状に構成されるとともに、図略のブロアに接続されており、先端の吸引口28aに吸引空気流を発生させることができる。第2案内装置28は、上方に回動することで、吸引口28aから第2糸の糸端を捕捉することができる(図7を参照)。第2案内装置28は、第2糸を捕捉した後、下方に回動することで、第2糸を糸継装置23へ案内することができる(図8を参照)。
第1糸と第2糸が糸継装置23に案内されている状態で糸継装置23を駆動することで、第1糸(通常紡績により生成された紡績糸10)と第2糸を糸継ぎし、空気紡績装置9とパッケージ50との間で紡績糸10を連続状態とする。これにより、パッケージ50への紡績糸10の巻取りを再開することができる。
糸貯留装置22の下流には、巻取装置26が配置されている。巻取装置26は、ドラフト装置7の上流端よりも高い位置に設けられている。巻取装置26は、クレードルアーム52と、巻取ドラム53と、を備える。糸貯留装置22から巻取装置26への繊維走行経路は、下流ガイド63により屈曲して案内されている。
クレードルアーム52は、紡績糸10を巻き付けるための巻取管51を回転可能に支持することができる。クレードルアーム52は、その根元部分を回動中心として回動可能である。これにより、巻取管51に紡績糸10を巻き付けてパッケージ50の径が大きくなっても、適切に紡績糸10の巻取りを継続することができる。
巻取ドラム53は、図略の巻取ドラム駆動モータの駆動力が伝達されることにより、巻取管51又はパッケージ50の外周面に接触した状態で回転する。巻取ドラム53の外周面には図略の綾振溝が形成されており、この綾振溝によって紡績糸10を所定の幅でトラバースすることができる。これにより、巻取装置26は、紡績糸10をトラバースさせながら巻取管51に巻き付けて、パッケージ50を形成することができる。
次に、糸検出装置70及び糸監視装置21の検出結果に基づいて行われる糸継ぎの流れを説明する。糸継ぎを行わず、新たな巻取管51に紡績糸10を巻き始めるために紡績を開始する時も同様の処理が行われる。以下に示す処理は、ユニットコントローラ100が行うが、少なくとも一部の処理を別の装置(例えば機台制御装置)が行っても良い。また、以下で説明する処理の順序は一例であり、処理の順序を入れ替えても良いし、同時に処理を行っても良いし、処理を削除したり、他の処理を追加したりしても良い。また、ある処理の完了前に次の処理を開始しても良い。
初めに、ユニットコントローラ100は、ドラフト装置7にドラフトの開始を指示するとともに、空気紡績装置9に紡績(糸出し紡績)の開始を指示する(S101)。上述したように、この時点では第2ノズル36から空気は噴射されるが、第1ノズル33からは空気は噴射されない。次に、ユニットコントローラ100は、第1案内装置27に第1糸の捕捉を指示する(S102)。これにより、第1案内装置27は、下方に回動して空気紡績装置9の下流側に吸引口27aを位置させるとともに、当該吸引口27aに吸引流を発生させる(図7を参照)。
第1糸の糸端の捕捉を行う際の吸引口27aの位置は、糸検出装置70よりも下流側であって、糸監視装置21よりも上流側である。本実施形態では、吸引口27aの位置は繊維走行経路と重なる、しかし、吸引口27aが繊維走行経路からオフセットした位置で糸端を捕捉する場合、吸引口27aを繊維走行経路に投影した位置が「繊維走行経路における吸引口27aの位置」に相当する。また、吸引口27aが糸検出装置70よりも下流側に配置されているため、糸出し紡績の成功又は失敗を糸検出装置70によって検出可能となる。
次に、ユニットコントローラ100は、第2案内装置28に第2糸の捕捉を指示する(S103)。これにより、第2案内装置28は、上方に回動してパッケージ50の近傍に吸引口28aを位置させるとともに、当該吸引口28aに吸引流を発生させる(図8を参照)。第2案内装置28は、第2糸の捕捉後、当該第2糸を糸継装置23に案内する。
次に、ユニットコントローラ100は、ドラフトの開始から所定時間が経過したか否かを判断する(S104)。この判断の起点は、ドラフトの何れかの処理であるが、例えばドラフト装置7のバックローラ16のドラフト方向への回転が開始した瞬間を起点にすることができる。
ユニットコントローラ100は、ドラフトの開始から所定時間が経過したと判断した場合、糸検出装置70が紡績糸10を検出したか否かを判断する(S105)。ユニットコントローラ100は、糸検出装置70が紡績糸10を検出した場合(即ち糸出し紡績に成功した場合)、第1ノズル33からの空気の噴射を開始する。
所定時間はドラフトを開始してから紡績糸10が送出されるまでの時間に基づいて決定されている。この時間は、糸速度又はドラフト比等によって変化するため、それらの設定に応じて所定時間を算出して、ステップS104の処理に適用しても良い。なお、所定時間として常に一定の値を用いても良い。
ユニットコントローラ100は、糸検出装置70が紡績糸10を検出しない場合(即ち糸出し紡績に失敗した場合)、リトライ動作を行う。リトライ動作とは、ドラフト及び紡績を停止するとともに、空気紡績装置9の繊維屑を除去する上述の動作を行った後に、ステップS101〜S103の処理を再び行うことである。ユニットコントローラ100は、リトライ動作後に、糸検出装置70が紡績糸10を検出したか否かを再び判断する(S107)。ユニットコントローラ100は、糸検出装置70が紡績糸10を検出した場合、上記と同様に第1ノズル33からの空気の噴射を開始する(S106)。ユニットコントローラ100は、糸検出装置70が紡績糸10を検出しない場合、ドラフト及び紡績を停止し、オペレータにエラーを報知する(S108)。ただし、ステップS107を省略し、糸検出装置70が紡績糸10を検出しない場合、ステップS108に移行して、ドラフト及び紡績を停止し、オペレータにエラーを報知するようにしても良い。例えば、各紡績ユニット2に設けられた表示ランプを点灯、点滅又はランプの色を変化することにより、エラーを報知しても良い。
従来の紡績装置では、空気紡績装置9の糸出し紡績の成功又は失敗を検出するセンサは設けられていない。従って、従来の紡績装置では、ドラフトの開始から一定時間後に第1案内装置による捕捉及び案内を行わせ、その後に糸監視装置で紡績糸が検出されるか否かを判定する。そのため、糸出し紡績に失敗していた場合に、そのことを即座に検出できないため、糸継ぎの完了までに掛かる時間が長くなる。本実施形態では、第1案内装置27の案内前に糸出し紡績の失敗を検出できるので、すぐにリトライ動作を開始することができるため、糸継ぎの完了までに掛かる時間を短くすることができる。
本実施形態では、リトライ動作の回数は1回であるが、2回、3回、又は4回以上であっても良い。オペレータの操作により、リトライ動作の回数を変更可能であっても良い。本実施形態では、所定時間の経過後に紡績糸10の有無に基づいて、糸出し紡績の成功又は失敗を検出するが、糸出し紡績の成功の判断のみは、所定時間の経過前に行うこともできる。これにより、更に早期に次の動作を開始できる。
ユニットコントローラ100は、第1ノズル33から空気を噴射した後に、第1案内装置27に第1糸を糸継装置23まで案内させる(S109)。これにより、図8に示すように、紡績糸10は一時的に糸検出装置70から外れ、糸検出装置70が紡績糸10を検出しなくなる。その後、ユニットコントローラ100は、第1ガイド61を糸貯留装置22に向けて移動させて、紡績糸10を糸貯留装置22側に引き寄せる(S110)。これにより、図9に示すように、糸検出装置70及び糸監視装置21に紡績糸10が案内されるとともに、紡績糸10が糸貯留装置22の近傍に位置する。
次に、ユニットコントローラ100は、糸検出装置70及び糸監視装置21の両方が紡績糸10を検出したか否かを判断する(S111)。ユニットコントローラ100は、糸検出装置70及び糸監視装置21の少なくとも一方が紡績糸10を検出しない場合(例えば紡績糸10が想定外の箇所を走行している場合)、ドラフト及び紡績を停止し、オペレータにエラーを報知する(S108)。
ユニットコントローラ100は、糸検出装置70及び糸監視装置21の両方が紡績糸10を検出した場合、第1糸と第2糸の糸継ぎを糸継装置23に行わせ(S112)、パッケージ50の巻き取りを再開させる。糸継動作の前に、空気紡績装置9で行われる紡績が糸出し紡績から通常紡績に変更される。
本実施形態では、紡績糸10を検出するセンサを2つ備えるため、紡績糸10の巻取り中において、例えば糸監視装置21の検出結果を用いて、糸検出装置70に異常が発生しているか否かを検出できる。即ち、紡績糸10の巻取り中においては、糸監視装置21及び糸検出装置70の両方で紡績糸10が検出されるはずである。また、仮に糸切れ等が発生した場合であっても、若干のタイムラグは存在するが、糸検出装置70と糸監視装置21の両方で紡績糸10が検出されなくなるはずである。従って、糸監視装置21で紡績糸10が検出されているとともに、糸検出装置70で紡績糸10が検出されない状態が続く場合、糸検出装置70に異常が発生している可能性があると判断できる。また、糸検出装置70の異常以外の可能性としては、糸監視装置21及び糸検出装置70の近傍で、紡績糸10が想定外の箇所を走行している場合、糸監視装置21に繊維屑が堆積している場合等がある。
以上に説明したように、本実施形態の空気紡績機は、ドラフト装置7と、空気紡績装置9と、糸貯留装置22と、巻取装置26と、糸継装置23と、第1案内装置27と、第2案内装置28と、糸監視装置21と、糸検出装置70と、を備える。ドラフト装置7は、スライバ15をドラフトローラでドラフトして繊維束8とする。空気紡績装置9は、ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸10を生成する。糸貯留装置22は、空気紡績装置9が生成した紡績糸10を引き出す。巻取装置26は、糸貯留装置22が引き出した紡績糸10を巻き取ってパッケージ50を形成する。糸継装置23は、糸継ぎを行う。第1案内装置27は、空気紡績装置9からの糸端を捕捉して糸継装置23に案内する。第2案内装置28は、パッケージ50からの糸端を捕捉して糸継装置23に案内する。糸監視装置21は、紡績糸10を非接触で監視する。糸検出装置70は、空気紡績装置9と糸監視装置21との間の繊維走行経路に配置され、紡績糸10を非接触で検出する。
これにより、糸出し紡績を行って空気紡績装置9の外で糸継ぎを行う空気紡績機において、糸監視装置21よりも上流側でも紡績糸10の有無を検出することができる。特に、糸出し紡績の開始直後(糸貯留装置22が紡績糸10を引き出す前)においては紡績糸10に張力が掛かっていないため、接触式の糸検出装置70では紡績糸10の有無を検出できない。この点、上記の構成では糸検出装置70が非接触で紡績糸10を検出可能であるため、糸出し紡績の開始直後であっても、紡績糸10の有無を検出可能である。
本実施形態の空気紡績機において、空気紡績装置9は、繊維ガイド31と、ノズルブロック30と、中空ガイド軸体34と、を備える。繊維ガイド31は、繊維束8を案内する。ノズルブロック30は、繊維ガイド31によって案内された繊維束8が導入され、紡績室32、及び、当該紡績室32に旋回空気流を発生させるための空気が通過する第1ノズル33が形成される。中空ガイド軸体34は、ノズルブロック30を通過した繊維束8が導入され、糸通路35、及び、少なくとも糸出し紡績時に噴射される空気が通過する第2ノズル36が形成される。空気紡績装置9が紡績糸10の生成を開始又は再開するときに行う糸出し紡績の開始時には、ドラフト装置7がドラフト方向に駆動され、第2ノズル36から空気が噴射される。
上記のノズル構造により糸出し紡績を行う空気紡績機において、糸出し紡績開始直後に紡績糸10の有無を確実に検出することができる。
本実施形態の空気紡績機において、中空ガイド軸体34は、ノズルブロック30に対して相対移動可能である。糸検出装置70は中空ガイド軸体34と一体的に移動する。
これにより、中空ガイド軸体34と糸検出装置70との位置関係を高精度に保つことができるので、糸検出装置70による紡績糸10の検出精度を向上させることができる。
本実施形態の空気紡績機は、ユニットコントローラ100を備える。ユニットコントローラ100は、ドラフト装置7によるドラフトが開始された後、所定時間以内に糸検出装置70が紡績糸10を検出しない場合、糸出し紡績に失敗したと判断する。
これにより、糸監視装置21を用いて糸出し紡績の失敗を判断する場合と比較して、糸出し紡績の失敗を早期に検出することができる。
本実施形態の空気紡績機において、ユニットコントローラ100は、ドラフト装置7によるドラフトが開始された後、糸検出装置70が紡績糸10を検出したタイミングで、第1ノズル33からの空気の噴射を開始する。
これにより、糸出し紡績の成功を早期に検出して次の動作である第1ノズル33からの空気の噴射を開始することができるので、糸継ぎに掛かる時間を短縮できる。このように、本実施形態の空気紡績機は、糸出し紡績の失敗及び成功の両方を早期に検出可能である。
本実施形態の空気紡績機において、ユニットコントローラ100は、糸検出装置70が紡績糸10を検出した後において、所定時間以内に糸監視装置21が紡績糸10を検出しない場合、空気紡績装置9による紡績を停止する。
これにより、糸出し紡績の成功後に糸切れ等が発生したことを検出して紡績を停止できる。
本実施形態の空気紡績機では、空気紡績装置9からの糸端と、パッケージ50からの糸端と、が糸継装置23に案内されると同時又はその後に、糸監視装置21の監視領域21aに紡績糸10が案内される。ユニットコントローラ100は、糸検出装置70が紡績糸10を検出した後、糸監視装置21が紡績糸10を検出した場合、糸継装置23による糸継ぎを開始する。
これにより、糸継装置23への紡績糸10の案内を早期に検出して次の動作である糸継ぎを開始することができるので、糸継ぎの準備から完了までの時間を短縮できる。
本実施形態の空気紡績機において、ユニットコントローラ100は、糸継装置23による糸継ぎの後に、糸監視装置21が紡績糸10を検出しているとともに、糸検出装置70が紡績糸10を検出していない場合、空気紡績装置9による紡績を停止する。
これにより、糸継ぎの成功後に紡績糸10が繊維走行経路から大きく外れたこと等を検出して紡績を停止できる。
本実施形態の空気紡績機は、糸監視装置21の監視領域21aを清掃する清掃部21bを備える。ユニットコントローラ100は、糸監視装置21が紡績糸10を検出し、糸検出装置70が紡績糸10を検出していない場合、清掃部21bによる監視領域21aの清掃を行う。
これにより、糸監視装置21に繊維屑等が堆積している可能性があることを自動的に検出して清掃を行うことができる。
本実施形態の空気紡績機において、糸監視装置21は、空気紡績装置9と糸貯留装置22との間の繊維走行経路に配置されている。
これにより、糸検出装置70が糸貯留装置22よりも上流側に配置されていることになるため、空気紡績装置9による紡績の失敗を早期に検出できる。
本実施形態の空気紡績機において、糸検出装置70は、空気紡績装置9が送出した直後の紡績糸10を検出する。
これにより、空気紡績装置9による紡績の失敗を早期に検出できる。
、本実施形態の空気紡績機において、第1案内装置27は、吸引口27aから吸引流を発生させることで空気紡績装置9からの糸端を捕捉する。第1案内装置27が空気紡績装置9からの糸端を捕捉する際の吸引口27aの位置と、空気紡績装置9と、の間に糸検出装置70が配置されている。
これにより、糸出し紡績の開始時においても、第1案内装置27に吸引される前の紡績糸10を検出することができる。
本実施形態の空気紡績機において、巻取装置26は、ドラフト装置7の繊維走行経路の上流端よりも高い位置に配置されている。
上記のようなレイアウトを有する空気紡績機においても、糸監視装置21よりも上流側で紡績糸10の有無を非接触で検出することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、繊維走行経路において、上流側から順に、空気紡績装置9、糸検出装置70、糸監視装置21、糸貯留装置22、巻取装置26の順番に配置されているが、この糸監視装置21に代えて又は加えて、糸貯留装置22と巻取装置26の間に糸監視装置を配置しても良い。
空気紡績装置9と糸貯留装置22との間に紡績糸10の張力を検出する検出部を設けても良い。また、上記実施形態では、空気紡績装置9が生成した紡績糸10を糸貯留装置22により引き出す構成であるが、糸貯留装置22の代わりにデリベリローラとニップローラを設けて紡績糸10を引き出す構成であっても良い。この場合、デリベリローラとニップローラが糸引出し装置に相当する。あるいは、空気紡績装置9と糸貯留装置22の間にデリベリローラとニップローラを設けても良い。この場合も、デリベリローラとニップローラが糸引出し装置に相当する。この場合、糸貯留装置22として、糸貯留ローラ41の代わりに空気式のスラックチューブ又は機械式のコンペンセータを設けても良い。
上記実施形態では、繊維走行経路が糸貯留装置22により大きく屈曲させられているが、ドラフト装置7の上流側端部から巻取装置26までの繊維走行経路が大きく屈曲しないように各装置が配置されていても良い。この場合、例えば、ドラフト装置7の繊維走行経路は、紡績ユニット2の設置面に対して略垂直に設けられる。
上記実施形態では、図8に示すように、第1案内装置27が第1糸を糸継装置23に案内した後であって第1ガイド61が動作する前では、紡績糸10は糸検出装置70を通っていない。従って、この状態で糸切れが発生しても即座に検出できない。しかし、第1案内装置27が第1糸を糸継装置23に案内した後であっても、糸検出装置70が紡績糸10を検出し続けるように糸ガイドを設けたり、糸検出装置70の位置を調整したりすることで、上記のタイミングで生じた糸切れについても、糸検出装置70によりも即座に検出できるようにしても良い。
第1案内装置27に紡績糸10の有無を検出するセンサを設け、糸検出装置70の検出結果に加えて、当該センサの検出結果に基づいて、糸出し紡績の成功又は失敗を判断しても良い。
上記実施形態では、第1案内装置27と、第2案内装置28と、糸継装置23と、が各紡績ユニット2に設けられているが、第1案内装置27と、第2案内装置28と、糸継装置23とを移動可能な台車に設けて、所定数の紡績ユニット2で共有されるようにしても良い。
2 紡績ユニット
7 ドラフト装置
21 糸監視装置
22 糸貯留装置(糸引出し装置)
23 糸継装置
26 巻取装置
27 第1案内装置
28 第2案内装置
70 糸検出装置
100 ユニットコントローラ(制御部)
7 ドラフト装置
21 糸監視装置
22 糸貯留装置(糸引出し装置)
23 糸継装置
26 巻取装置
27 第1案内装置
28 第2案内装置
70 糸検出装置
100 ユニットコントローラ(制御部)
Claims (14)
- スライバをドラフトローラでドラフトして繊維束とするドラフト装置と、
前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、
前記空気紡績装置が生成した前記紡績糸を引き出す糸引出し装置と、
前記糸引出し装置が引き出した前記紡績糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、
糸継ぎを行う糸継装置と、
前記空気紡績装置からの糸端を捕捉して前記糸継装置に案内する第1案内装置と、
前記パッケージからの糸端を捕捉して前記糸継装置に案内する第2案内装置と、
前記紡績糸を非接触で監視する糸監視装置と、
前記空気紡績装置と前記糸監視装置との間の繊維走行経路に配置され、前記紡績糸を非接触で検出する糸検出装置と、
を備えることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1に記載の空気紡績機であって、
前記空気紡績装置は、
前記繊維束を案内する繊維ガイドと、
前記繊維ガイドによって案内された前記繊維束が導入され、紡績室、及び、当該紡績室に旋回空気流を発生させるための空気が通過する第1ノズルが形成されたノズルブロックと、
前記ノズルブロックを通過した前記繊維束が導入され、糸通路、及び、少なくとも糸出し紡績時に噴射される空気が通過する第2ノズルが形成された中空ガイド軸体と、
を備え、
前記空気紡績装置が前記紡績糸の生成を開始又は再開するときに行う糸出し紡績の開始時には、前記ドラフト装置がドラフト方向に駆動され、前記第2ノズルから空気が噴射されることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項2に記載の空気紡績機であって、
前記中空ガイド軸体は、前記ノズルブロックに対して相対移動可能であり、
前記糸検出装置は前記中空ガイド軸体と一体的に移動することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
制御部を備え、
前記制御部は、前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、所定時間以内に前記糸検出装置が前記紡績糸を検出しない場合、糸出し紡績に失敗したと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項2又は3に記載の空気紡績機であって、
制御部を備え、
前記制御部は、前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出したタイミングで、前記第1ノズルからの空気の噴射を開始することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項2又は3に記載の空気紡績機であって、
制御部を備え、
前記制御部は、
前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、所定時間以内に前記糸検出装置が前記紡績糸を検出しない場合、糸出し紡績に失敗したと判断し、
前記ドラフト装置によるドラフトが開始された後、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出した場合、当該紡績糸を検出したタイミングで、前記第1ノズルからの空気の噴射を開始することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項4から6までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記制御部は、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出した後において、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出しない場合、前記空気紡績装置による紡績を停止することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項4から7までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記空気紡績装置からの糸端と、前記パッケージからの糸端と、が前記糸継装置に案内されると同時又はその後に、前記糸監視装置の監視領域に前記紡績糸が案内され、
前記制御部は、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出した後、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出した場合、前記糸継装置による糸継ぎを開始することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項4から8までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記制御部は、前記糸継装置による糸継ぎの後に、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出しているとともに、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出していない場合、前記空気紡績装置による紡績を停止することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項4から9までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記糸監視装置の監視領域を清掃する清掃部を備え、
前記制御部は、前記糸監視装置が前記紡績糸を検出し、前記糸検出装置が前記紡績糸を検出していない場合、前記清掃部による前記監視領域の清掃を行うことを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から10までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記糸監視装置は、前記空気紡績装置と前記糸引出し装置との間の繊維走行経路に配置されていることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から11までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記糸検出装置は、空気紡績装置が送出した直後の前記紡績糸を検出することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から12までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記第1案内装置は、吸引口から吸引流を発生させることで前記空気紡績装置からの糸端を捕捉し、
前記第1案内装置が前記空気紡績装置からの糸端を捕捉する際の前記吸引口の位置と、前記空気紡績装置と、の間に前記糸検出装置が配置されていることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から13までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記巻取装置は、前記ドラフト装置の繊維走行経路の上流端よりも高い位置に配置されていることを特徴とする空気紡績機。
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JP2017125908A JP2019007109A (ja) | 2017-06-28 | 2017-06-28 | 空気紡績機 |
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JP2017125908A JP2019007109A (ja) | 2017-06-28 | 2017-06-28 | 空気紡績機 |
Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2017
- 2017-06-28 JP JP2017125908A patent/JP2019007109A/ja active Pending
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CN110541215A (zh) * | 2019-09-23 | 2019-12-06 | 安徽日发纺织机械有限公司 | 一种气流纺储纱联动装置 |
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