JP2016037103A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションをクッション本体と可動サイド部とに分割し、その可動サイド部を、クッション本体に対して起立した起立位置と伏倒位置との間で起伏動作できるようにした乗物用シートにおいて、クッション本体の骨格フレームとは別部品であるサイドフレーム上に可動サイド部をロック機構等と共に一纏めに組付け可能としてクッションフレームを小型化すると共に、可動サイド部をクッション本体に容易迅速に且つ精度よく組付け可能とする。
【解決手段】クッション本体Smの骨格たるクッションフレームFmに、それと別部品であるサイドフレームFsを結合して、そのサイドフレームFs上に可動サイド部Ssを起立位置Uと伏倒位置Dとの間で回動し得るよう軸支8し、それらサイドフレームFsと可動サイド部Ss間に、可動サイド部Ssを起立位置Uにロックし得るロック機構Lを設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、乗物用シート、特にシートクッションをクッション本体と、そのクッション本体の座面側方に設けられる可動サイド部とに分割し、その可動サイド部を、クッション本体に対して起立した起立位置と、その起立位置から伏倒した伏倒位置との間で起伏動作できるようにした乗物用シートに関する。
上記乗物用シートとして、例えば少なくとも可動サイド部を起立位置にロックするロック機構を備える自動車用シートが知られている(下記特許文献1を参照)。
そして、この従来の自動車用シートでは、シートクッションの可動サイド部を通常は起立位置に保持することで乗員のホールド性を良好に保つことができ、一方、乗員がシートクッション上で下半身を乗降口側にずり動かして降車する際には、起立状態の可動サイド部を、降車動作の邪魔にならないように下方回動させることができる。
特開2008−260326号公報
ところで従来の上記自動車用シートでは、クッション本体の骨格となるクッションフレームをクッション本体よりも外側方に少なからず延出させ、そのフレーム延出部に可動サイド部を軸支すると共に、それらフレーム延出部及び可動サイド部間に上記ロック機構を介設している。そのため、クッション本体の骨格たるクッションフレームが大型化するだけでなく、大型部品となるクッション本体(クッションフレーム)に可動サイド部を直接組み付ける必要が生じて、組付工程の複雑化を招くと共に組付け精度の確保が容易でなく、また機種変更等により可動サイド部の形状やサイズ等を変更する場合には、これに対応して大型部品であるクッション本体(クッションフレーム)自体も変更する必要が生じて変更が容易でない等の問題がある。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、従来の前記問題を簡単な構造で解決できるようにした乗物用シートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、シートクッションをクッション本体と、そのクッション本体の座面側方に設けられる可動サイド部とに分割し、その可動サイド部を、クッション本体に対して起立した起立位置と、その起立位置から伏倒した伏倒位置との間で起伏動作できるようにした乗物用シートにおいて、前記クッション本体の骨格となるクッションフレームに、そのクッションフレームとは別部品であるサイドフレームを結合して、そのサイドフレーム上に前記可動サイド部を起立位置と伏倒位置との間で回動し得るよう軸支し、それらサイドフレームと可動サイド部間には、可動サイド部を少なくとも前記起立位置にロックし得るロック機構を設けたことを第1の特徴とする。
また本発明は、前記第1の特徴に加えて、前記クッションフレームの少なくとも一部はワイヤ状フレームで構成されていて、そのワイヤ状フレームの、前記クッション本体外面より露出した部分に前記サイドフレームが締結されることを第2の特徴とする。
また本発明は、前記第1又は第2の特徴に加えて、前記可動サイド部の前記サイドフレームへの軸支部を支持する支持壁部が該サイドフレーム上に一体的に立設され、前記クッションフレームの、前記クッション本体外面より露出した部分に前記支持壁部が締結されることを第3の特徴とする。
また本発明は、前記第3の特徴に加えて、前記支持壁部の少なくとも一部が、前記クッション本体のパッド部に当接するパッド位置規制部として機能することを第4の特徴とする。
また本発明は、前記第3又は第4の特徴に加えて、前記支持壁部に連設した取付壁部に前記クッションフレームが、前記可動サイド部の底板フレームより車両前方側又は後方側にオフセットした位置で締結されることを第5の特徴とする。
また本発明は、前記第3〜第5の何れかの特徴に加えて、前記支持壁部には、前記可動サイド部並びにその可動サイド部に付設されて該可動サイド部と一緒に回動する部材との干渉を避ける逃げ部が形成されることを第6の特徴とする。
また本発明は、前記第3〜第6の何れかの特徴に加えて、前記支持壁部が、前記可動サイド部の前記サイドフレームへの軸支部を取り囲む囲い壁部を少なくとも有していることを第7の特徴とする。
また本発明は、前記第7の特徴に加えて、前記支持壁部の前記囲い壁部が、前記クッション本体のパッド部の外側部に形成した凹部に収容されることを第8の特徴とする。
また本発明は、前記第1〜第8の何れかの特徴に加えて、作動時には前記ロック機構をロック解除状態に保持し、また非作動時には同ロック機構がロック作動状態に自動復帰するのを許容するロック解除保持機構が前記可動サイド部の底板フレームに支持され、このロック解除保持部材の作動状態で前記可動サイド部が下方へ回動されたときにそのロック解除保持機構の一部と係合して該ロック解除保持機構を非作動状態に切換える戻し部材が前記サイドフレーム上に突設されることを第9の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、シートクッションをクッション本体と可動サイド部とに分割し、その可動サイド部を、クッション本体に対して起立した起立位置と、その起立位置から伏倒した伏倒位置との間で起伏動作可能に取付けた乗物用シートにおいて、クッション本体の骨格となるクッションフレームに、そのクッションフレームとは別部品であるサイドフレームを結合して、そのサイドフレーム上に前記可動サイド部を起立位置と伏倒位置との間で回動し得るよう軸支し、それらサイドフレームと可動サイド部間には、少なくとも可動サイド部を起立位置にロックし得るロック機構を設けたので、クッション本体の骨格たるクッションフレームとは別部品であるサイドフレーム上に可動サイド部をロック機構等と共に一纏めに組付けることができて、それらを単一の小組立体、即ちサブアッシーとして取り扱い可能となる。これにより、クッション本体側のクッションフレームを小型化できるだけでなく、そのクッションフレームに、予め組立てた上記小組立体のサイドフレームを単に結合するだけで、可動サイド部をクッション本体に容易迅速に且つ精度よく組付け可能となり、生産性向上に大いに寄与することができる。また、機種変更等により可動サイド部の形状やサイズ等を変更する場合でも、小型部品であるサイドフレームを変更するだけで済んで、大型部品であるクッション本体(クッションフレーム)の変更を不要又は軽微な変更に抑えることが可能となり、対応が容易である。
本発明の第2の特徴によれば、クッションフレームの少なくとも一部はワイヤ状フレームで構成されていて、そのワイヤ状フレームの、クッション本体外面より露出した部分に前記サイドフレームが締結されるので、成形性に優れたワイヤ状フレームにより、クッションフレームにおけるサイドフレーム締結部を容易に形成できる上、その形成位置の選択自由度も高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば、可動サイド部のサイドフレームへの軸支部を支持する支持壁部がサイドフレーム上に一体的に立設され、クッションフレームの、クッション本体外面より露出した部分に前記支持壁部が締結されるので、可動サイド部の軸支部を支持する支持壁部が、クッションフレームに対するサイドフレーム側の被締結部を兼ねることとなり、それだけ構造の簡素化が図られる。
本発明の第4の特徴によれば、前記支持壁部の少なくとも一部が、クッション本体のパッド部に当接するパッド位置規制部として機能するので、可動サイド部の軸支部を支持する支持壁部がパッド規制手段を兼ねることとなり、それだけ構造簡素化が図られる。
本発明の第5の特徴によれば、前記支持壁部に連設した取付壁部にクッションフレームが、可動サイド部の底板フレームより車両前方側又は後方側にオフセットした位置で締結されるので、その締結部でサイドフレームをクッションフレームに締結する作業を行うに当たり、可動サイド部が邪魔になるのを効果的に回避できて、作業性が高められる。
本発明の第6の特徴によれば、前記支持壁部には、可動サイド部並びにその可動サイド部に付設されて該可動サイド部と一緒に回動する部材との干渉を避ける逃げ部が形成されるので、可動サイド部を起伏動作させる際に支持壁部との干渉を抑制できる。
本発明の第7の特徴によれば、前記支持壁部は、可動サイド部のサイドフレームへの軸支部を取り囲む囲い壁部を有するので、その軸支部を囲い壁部で効果的に補強し且つ保護することができる。
本発明の第8の特徴によれば、前記支持壁部の前記囲い壁部が、クッション本体のパッド部の外側部に形成した凹部に収容されるので、その支持壁部がクッション本体の外側方に大きく張出すのを回避して、シートのコンパクト化に寄与することができる。
本発明の第9の特徴によれば、作動時にはロック機構をロック解除状態に保持し、また非作動時には同ロック機構がロック作動状態に自動復帰するのを許容するロック解除保持機構が可動サイド部の底板フレームに支持され、このロック解除保持部材の作動状態で可動サイド部が下方へ回動されたときにそのロック解除保持機構の一部と係合してロック解除保持機構を非作動状態に切換える戻し部材がサイドフレーム上に突設されるので、ロック解除保持機構を非作動状態に自動的に切換えるための機構の簡素化が図られ、コスト節減に寄与することができる。
本発明の一実施形態に係る自動車用シートの要部斜視図であって、(A)は可動サイド部が起立位置にある状態を、また(B)は可動サイド部をクッション本体から分離すると共にクッション本体の一部を破断した状態をそれぞれ示す 図1の2−2線拡大断面図 図2の3矢視より見た一部破断側面図 図3の4矢視より見た底面図 可動サイド部が起立位置にある状態でのロック機構の要部縦断面図(図4の5−5線断面図)であって、(A)はロック状態を、(B)はロック解除状態をそれぞれ示す ロック機構の要部の分解斜視図 ロック解除保持機構の動作説明図であって、(A)はロック解除保持機構の非作動状態を示し、(B)はロック解除保持機構の非作動状態から作動状態への切換途中の状態を示し、(C)はロック解除保持機構の作動状態を示す 可動サイド部の動作とロック機構及びロック解除保持機構との相互関係を示す、図2に対応した動作説明図であって、(A)はロック機構のロック作動状態(ロック解除保持機構の非作動状態)を、(B)は可動サイド部が起立位置のままロック解除保持機構を作動させてロック機構をロック解除した状態を、(C)は可動サイド部を起立位置から少し伏倒させた微倒立状態(ロック解除保持機構は作動状態のまま)をそれぞれ示す 可動サイド部の動作とロック機構及びロック解除保持機構との相互関係を示す、図2に対応した動作説明図であって、(D)は可動サイド部を微倒立位置から更に伏倒させてロック解除保持機構が非作動状態に切換わった直後の状態を、(E)はロック解除保持機構が非作動状態のまま可動サイド部を更に伏倒させた状態を、(F)は乗員体重から解放された可動サイド部が起立位置まで自動復帰した状態(ロック解除保持機構は非作動状態のまま)をそれぞれ示す
次に本発明の実施の形態を、添付図面に示した一実施形態に基づいて説明する。尚、本明細書中、前後、左右とは、本発明を適用する乗物としての四輪自動車を基準にしていうことにする。
先ず、図1において、本実施形態のシートAは、四輪自動車の床に設置される乗員三人用のリヤシートであって、乗員の腰部を座乗させるシートクッションSと、そのシートクッションSの後端部から上方に起立して乗員の背中を支えるシートバックSBとより構成される。
図2〜図5を併せて参照して、シートクッションSは、上面が座面となるクッション本体Smと、そのクッション本体Smの座面側方(図示例では左右の乗降口側)に配設される左右一対の可動サイド部Ssとに分割構成されており、そのクッション本体Smには各可動サイド部Ssが、クッション本体Smに対して起立した起立位置Uと、その起立位置Uから伏倒した伏倒位置Dとの間で各々起伏回動できるように取付けられる。また、それらクッション本体Sm及び可動サイド部Ss間には、可動サイド部Ssを起立位置Uにロック可能なロック作動状態とロック不可能なロック解除状態とに切換え可能なロック機構Lが設けられる。
尚、図示例では、可動サイド部Ssは、これが起立位置Uにあるときに、クッション本体Smに対して上方に隆起したものが例示されるが、本発明において可動サイド部Ssは、これが起立位置Uにあるときにクッション本体Smから必ずしも上方に隆起していなくてもよく、例えばクッション本体Smと略同じ高さであってもよい。
前記クッション本体Smは、それの骨格となるクッションフレームFmと、このクッションフレームFmに支持されるパッド部としてのクッション本体用クッションパッド1とから構成され、そのクッションパッド1の表面は、皮革又は合成皮革製の表皮2で被覆される。また、クッションフレームFmの左右両端部には、そのクッションフレームFmとは別部品であるサイドフレームFsが結合されており、このサイドフレームFsに、それよりも上方に位置する可動サイド部Ssが起伏回動可能として取付けられる。
前記クッションフレームFmは、図示しない板状フレームと、その板状フレームに結合されるワイヤ状フレーム5とを備える。そのワイヤ状フレーム5は、棒状の金属フレームをクッション本体Smの略全域に亘りその輪郭形態に対応した所定形状に折り曲げて形成される剛体フレームであって、その大部分は、クッションパッド1内に埋設される。またクッション本体Smの左右両側面からはワイヤ状フレーム5の一部が露出しており、その露出部分5a,5bに前記サイドフレームFsが着脱可能に締結される。尚、このようにクッションフレームFmの少なくとも一部をワイヤ状フレーム5で構成して、そのワイヤ状フレーム5の、クッション本体外面より露出した部分5a,5bにサイドフレームFsを締結すれば、成形性に優れたワイヤ状フレーム5により、クッションフレームFmにおけるサイドフレーム締結部を容易に形成できる上、その形成位置の選択自由度も高められる利点がある。
また可動サイド部Ssは、それの底壁を構成する底板フレームBと、この底板フレームB上に固定支持される可動サイド部用クッションパッド3とを備えており、そのクッションパッド3内には、底板フレームBと協働して可動サイド部Ssの骨格となる補強フレーム(図示せず)が埋設される。そのクッションパッド3の表面は、皮革又は合成皮革製の表皮4で被覆される。
前記底板フレームBは、可動サイド部Ssの底部形状に対応した概ね三角形状の一枚板よりなる底板フレーム主体Bmと、その底板フレーム主体Bmの下面に重合溶接された概ね矩形状のロック機構支持フレームBlとから構成される。そのロック機構支持フレームBlは、外周に下向きフランジ部20fを一体に連設した上部フレーム板20と、その上部フレーム板20の下面に重合溶接される下部フレーム板21とよりなる二枚合せ構造に構成される。
サイドフレームFsには、可動サイド部Ssが起立位置Uと伏倒位置Dとの間で回動し得るように、可動サイド部Ssの底板フレームBが枢軸8を介して軸支されており、その軸支部の構造を、次に説明する。
即ち、サイドフレームFsの上面には、前、後壁6f,6r及びそれら間を一体に結合する中間壁6mよりなる平面視で概ねコ字状の支持壁部Wが一体に立設されており、中間壁6mには、互いに平行な前、後ヒンジ壁7f,7rが一体に突設される。そして、その前、後ヒンジ壁7f,7r間に枢軸8が架設固定されており、その枢軸8は、前記底板フレームB(特にロック機構支持フレームBlを構成する上、下部フレーム板20,21)の、クッション本体Sm側の側縁から各々一体に延びる延長板部20a,21aの相互間に挟着した軸受用カラー22に回動可能に嵌合連結される。尚、上下部フレーム板20,21には、延長板部20a,21aの領域とそれ以外の領域とに跨がる、補強用の浅い隆起部23が各々形成される。
而して、支持壁部Wは、可動サイド部SsのサイドフレームFs軸支部を取り囲むような、前記前、後壁6f,6r及び中間壁6mよりなる囲い壁部を有しているため、その軸支部を囲い壁部6f,6m,6rで効果的に補強し且つ保護することができる。しかも、この囲い壁部6f,6m,6rは、図示例ではクッション本体Smのクッションパッド1の外側面に形成した下面開放の凹部1aに収容されており、これにより、支持壁部Wがクッション本体Smの外側方に大きく張出すのを回避して、シートSのコンパクト化が図られる。この場合、支持壁部Wの囲い壁部6f,6m,6rの少なくとも一部が、クッション本体Smのクッションパッド1に当接するパッド位置規制部として機能することとなるため、可動サイド部Ssの軸支部を支持する支持壁部Wがパッド規制手段を兼ねることとなり、それだけ構造簡素化が図られる。
更に支持壁部Wの一部(例えば囲い壁部の前後壁6f,6r)には、可動サイド部Ss並びにその可動サイド部Ssに付設されて可動サイド部Ssと一緒に回動する部品(後述するロック解除保持機構LLの構成部品)との干渉を避ける切欠き状の逃げ部6fk,6rkが形成される。これにより、可動サイド部Ssを起伏動作させる際に支持壁部Wが障害となる心配がなく、作業性が高められる。
また、支持壁部Wの一部(図示例では前壁6f)は、ワイヤ状フレーム5の一方の前記露出部分5aと隣接してボルトb・ナットnで締結される。このように可動サイド部Ssのサイドフレーム軸支部を支持する支持壁部Wが、サイドフレームFsをクッションフレームFmに締結すべき被締結部に兼用されることとなるから、それだけ構造の簡素化が図られる。
また、支持壁部Wの後壁6rには後方に延びる取付壁部6rwが固着されており、その取付壁部6rwの先部と、クッションフレームFmの、クッション本体Sm外面より露出した第2部分5bとが、可動サイド部Ssの底板フレームBより車両前後方向一方側(図示例では後方側)にオフセットした位置でボルトb・ナットnにより締結される。その締結部の上記オフセット効果により、サイドフレームFsをクッションフレームFmに締結する作業を行うに当たり可動サイド部Ssが邪魔になるのを効果的に回避できて、作業性が高められる。
またサイドフレームFsと底板フレームBとの間には、可動サイド部Ssを起立位置Uに向けて弾発付勢する付勢手段としての戻しばね10が介装される。この戻しばね10は、図示例では枢軸8の側方で前後ヒンジ壁7f,7r間に架設したばね支軸9を囲繞する捩じりコイルばねより構成されており、そのばね10の一端が底板フレームBの前記延長板部Baに係合し、その他端が、前後ヒンジ壁7f,7rの一方に係合している。これにより、可動サイド部Ssは、その自由状態では戻しばね10の弾発力で起立位置Uに弾発保持される。尚、戻しばね10による付勢力を補助する手段として、例えば少なくとも1つの補助ばね(図示せず)を必要に応じて使用可能であり、この場合、各補助ばねは、サイドフレームFsと底板フレームBとの間に、戻しばね10とは並列に介装される。
ところでサイドフレームFsと底板フレームBとの間には、可動サイド部Ss(底板フレームB)を起立位置Uにロックし得るロック機構Lが介装される。次に図6,図7を併せて参照して、そのロック機構Lの構成を説明する。
そのロック機構Lは、前記ロック機構支持フレームBlに所定ストローク、即ち所定のロック位置(図4実線)とロック解除位置(図4鎖線)との間で前後摺動自在に支持されるロックバー12と、そのロックバー12の一対のフォーク状係止部12aにそれぞれ係合する第1係合部13aを有してロックバー12に連動する一対のロック部材13と、そのロック部材13の第2係合部13bに係脱可能として前、後ヒンジ壁7f,7rの外周部に形成される一対の係止溝14と、ロックバー12をロック位置側(図4左方)に弾発保持する、保持部材としてのロックばね15とを備える。尚、底板フレームBの下部フレーム板21には、ロックバー12を摺動案内する案内壁部が、下部フレーム板21の一部を切り起こす等して設けられる。また、前記係止溝14は、周方向に幅広で浅い第1溝部14aと、その第1溝部14aの一端部底面に凹設される深い第2溝部14bとから構成される。
ロック部材13は、ロック機構支持フレームBlに枢軸16を介して回動可能に連結支持されていて、第2係合部13bが第2溝部14bに突入係合するロック作動位置(図4実線、図5(A)を参照)と、第2溝部14bには係合不能で第1溝部14a内に留まるロック不作動位置(図4鎖線、図5(B)を参照)との間で枢軸16回りに回動できるようになっている。そして、ロックばね15の弾発力は、ロックバー12を介してロック部材13をロック作動位置側(図4で反時計方向)に常時付勢される。
而して、第1溝部14aの周方向一端と他端にロック部材13の第2係合部13bが係合することで、ロック部材13の回動範囲が所定範囲内に制限され、これにより、可動サイド部Ssの起伏回動範囲が制限される。またロック部材13は、可動サイド部Ssが起立位置Uにあるときにだけ第2溝部14bに対向するような配置となっていて、ロック部材13の前記ロック作動位置側への回動が可能となる。そして、ロック部材13が前記ロック作動位置にあって、その第2係合部13bが第2溝部14bに係合した状態では、ロック部材13の回動規制により可動サイド部Ssが起立位置Uにロックされる。
また可動サイド部Ssの底板フレームBには、作動時にロック機構Lのロックばね15に抗してロック機構Lをロック解除状態に切換保持し、また非作動時にはロック機構Lがロックばねの弾発力でロック作動状態に自動復帰するのを許容するロック解除保持機構LLが設けられる。次にそのロック解除保持機構LLの構成を説明する。
このロック解除保持機構LLは、ロック機構Lに連動連結されてロック機構Lをロック解除状態(即ちロック部材13の第2係合部13bが第2溝部14bから離脱した状態)に切換保持する作動位置(図7(C))と、ロック機構Lがロック作動状態(即ちロック部材13の第2係合部13bが第2溝部14bに係合した状態)に自動復帰するのを許容する非作動位置(図7(A))との間を回動し得るロック解除保持部材31と、ロック機構Lに連動連結されてロック機構Lがロック作動状態にあるときには第1作動位置(図7(A))に、またロック解除位置にあるときには第2作動位置(図7(C))にそれぞれ位置するリンク機構33と、ロック解除保持機構LLを任意に作動させるべくリンク機構33に連結される操作入力部としての操作レバー34とを備える。そして、前記ロック解除保持部材31は、可動サイド部Ssの底板フレームBに固着したコ字状の第1ブラケット30に軸支され、また前記リンク機構33は、前記第1ブラケット30とロックバー12に固定の第2ブラケット32とに枢支連結される。
即ち、ロック解除保持部材31は、前記第1ブラケット30の一方の側壁延長部に枢軸29を介して水平軸線回りに回動可能に軸支されるものであって、その回動軸線を通る鉛直面を挟んで前後一方側の第1半部31Aには、保持ばね35との連結部が配設され、またその前後他方側の第2半部31Bには、後述する第1,第2係合部36a,36bが配設される。前記保持ばね35は、そのばね固定端が第1ブラケット30の前記側壁延長部に連結されていて、ロック解除保持部材31を所定方向(図7で時計方向)に弾発付勢する。
また前記リンク機構33は、前後に離間した前記第1,第2ブラケット30,32に各基端が枢軸27,28を介して水平軸線回りに回動可能にそれぞれ軸支された第1,第2リンク37,38を備える。その両リンク37,38の先端相互は枢軸26を介して水平軸線回りに回動可能に連結されており、その枢軸26の軸端には、ロック解除保持部材31の前記第1,第2係合部36a,36bに係合し得る被係合部としての切換保持ピン39が一体に連設される。
そして、この切換保持ピン39は、リンク機構33が前記第1作動位置(図7(A))にあるときにロック解除保持部材31の第1係合部36aに係合してロック解除保持機構LLを不作動状態に保持し、またリンク機構33が前記第2作動位置(図7(C))にあるときにロック解除保持部材31の第2係合部36bに係合してロック解除保持機構LLを作動状態に保持する。そして、その切換保持ピン39の第1,第2係合部36a,36bに対する何れの係合状態も前記保持ばね35の弾発力により保持可能となっている。
前記第1リンク37は、これの基端部と一体的に結合した枢軸27が前記第1ブラケット30に回動可能に連結支持されることにより、その枢軸27の軸線回りに前後回動できるようになっており、その枢軸27には操作レバー34の基部が一体に回動できるよう結合される。そして、この操作レバー34は、ロック機構Lが図4の実線、図5(A)及び図7(A)に示すロック作動状態にあるときに、保持ばね35及び前記ロックばね15の弾発力に抗してリンク機構33を前記第1作動位置(図7(A))から図7(B))の中間位置を経て前記第2作動位置(図7(C))まで手動操作することができる。尚、可動サイド部Ssの外側面には、操作レバー34の操作部を受容する凹部が形成される。
更にロック解除保持部材31の第2半部31Bには、前記第1,第2係合部36a,36bの中間位置に在って、その一方から他方へ切換保持ピン39がスライド移動するのを案内する側面視山形のガイド部36gが形成される。そして、このガイド部36gは、これの途中に頂面が丸みを帯びて隆起する切換頂部36gtを有しており、この切換頂部36gtを切換保持ピン39が乗り越えることにより、切換保持ピン39が第1,第2係合部36a,36bの何れか一方から他方へ移動する途中で保持ばね35の付勢態様を、第1,第2係合部36a,36bの一方に切換保持ピン39を係合保持する態様から、第1,第2係合部36a,36bの他方に切換保持ピン39を係合保持する態様へ切換えることができる。
更にサイドフレームFsとロック解除保持機構LLとの間には、ロック解除保持機構LLが作動状態にあるときに可動サイド部Ssの下方への回動に応じてロック解除保持機構LLを非作動状態に切換える戻し機構Rが設けられる。
この戻し機構Rは、サイドフレームFsに上向きに突設される戻し部材50と、この戻し部材50に対応してロック解除保持部材31の第2半部31Bの下端に連設される係合腕31Baとで構成される。そして、その戻し部材50は、ロック解除保持部材31が前記作動位置(図7(C))にある状態で可動サイド部Ssが下方へ回動される過程で、その下方回動量が所定量に達したときにロック解除保持部材31の係合腕31Baに当接してロック解除保持部材31を前記非作動位置(図7(A))に強制回動させる。また戻し部材50には、ロック解除保持部材31との干渉を回避すべく滑らかに湾曲した逃げ部50aが形成されており、この逃げ部50aの特設により、ロック解除保持部材31の係合腕31Baが戻し部材50に係合した後に可動サイド部Ssが更に下方回動する過程で、ロック解除保持部材31と戻し部材50との相互干渉を無理なく回避できるようになっている。
尚、戻し機構Rの戻し部材50は、これを図示例ではサイドフレームFsに設けたものを示したが、サイドフレームFs以外の固定部材、例えば車体フレームに戻し部材を設けるようにしてもよい。
また、クッション本体Smの左右両端部には、可動サイド部Ssの直下において、ロック機構L、ロック解除保持機構LL、サイドフレームFs等を体裁よく覆う可撓性カバー60(図1の(A)参照)が張設される。尚、このような可撓性カバー60に代えて、他の適当な被覆手段、例えば車体の床フレーム(例えばサイドシル)上に立設したカバー体により、ロック機構L、ロック解除保持機構LL、サイドフレームFs等を覆うようにしてもよい。
次に、この実施形態の作用について説明する。シートAの通常の使用状態では、図1(A)や図8(A)等に示すようにシートクッションSの可動サイド部Ssがクッション本体Smの上面からやや隆起した起立位置Uに在り、その可動サイド部Ssの起立姿勢は、ロック作動状態のロック機構Lにより保持される。従って、この起立状態の可動サイド部Ssにより、シートクッションSに座る乗員のホールド性が高められる。尚、そのロック作動状態は、図4実線に示すようにロックばね15によりロック位置側に弾発付勢されたロックバー12が、ロック部材13を第2溝14bとの係合位置に保持して可動サイド部Ss(底板フレームB)を回動規制することにより保持される。また、このロック作動状態で、ロック解除保持機構LLは、不作動状態、即ち図7(A)に示す位置にあって、リンク機構33の切換保持ピン39がロック解除保持部材31の第1係合部36aに係合保持される。
斯かる状態より、シートクッションSに座る乗員が降車しようとする場合には、先ず、操作レバー34、従ってリンク部材37を手動で所定角度、回動操作する。これより、ロック解除保持機構LLのリンク機構33が図7(B)を経て(C)の状態に変位し、その際に切換保持ピン39が保持ばね35の弾発力に抗して第1係合部36aからガイド部36gを経て第2係合部36bにスライド移動し、その際にロック解除保持部材31が図7で時計方向に回動する。それと共にロックバー12がロックばね15の弾発力に抗してロック解除位置に牽引され、その牽引に連動したロック部材13が、ロック解除位置(図4鎖線)に回動して、図5(B)に示すように係止溝14の第2溝14bから離脱する。かくして、可動サイド部Ssが起立位置Uに在っても、ロック機構Lはロック解除状態となり、このロック解除状態がロック解除保持機構LLにより保持される。尚、この状態が、図8(B)に示される。
次にこの状態より、乗員が降車する場合には、その体重が可動サイド部Ssに作用することで、可動サイド部Ssが下方に徐々に回動し、図8(C)〜図9(D)に示すようにやや伏倒した時点でロック解除保持機構LLが作動状態から不作動状態に切換わる。即ち、その可動サイド部Ssが下方に所定角度(即ち伏倒位置D手前の所定回動位置まで)回動すると、ロック解除保持部材31の係合腕31Baが戻し機構Rの戻し部材50に係合する。その係合に連動して、ロック解除保持部材31が保持ばね35の弾発力に抗して図7で反時計方向に回動し、切換保持ピン39が先刻とは逆に第2係合部36bからガイド部36gを経て第1係合部36aまでスライド移動し、図7(A)の位置に戻る。この状態では、ロックバー12に対するロック解除保持機構LLからの拘束が解かれるため、ロックバー12は、ロックばね15の弾発力でロック位置側に自動復帰しようとし、これに連動してロック部材13もロック位置側(即ち第2溝14bに係合する位置)に自動復帰しようとする。但し、このときロック部材13の第2係合部13bは、第1溝14aに摺接しているが第2溝14bとの対向位置にはないため、第2溝14bに係合できない。
このようなロック解除保持機構LLの不作動状態は、乗員が可動サイド部Ssを通過して、その体重が可動サイド部Ssに作用しなくなるまで続き、それまでは可動サイド部Ssの下方回動が許容される(図9(E))。
次に乗員が可動サイド部Ssを通過して、その体重が可動サイド部Ssに作用しなくなると、図9(F)に示すように可動サイド部Ssは戻しばね10の弾発力で自動的に起立位置Uまで上方回動し、それが起立位置Uに到達するのと同時にロック機構Lがロック作動状態、即ちロック部材13の第2係合部13bが第2溝14bに係合する状態に自動復帰する。
以上説明した本実施形態においては、クッション本体Smの骨格たるクッションフレームFmとは別部品であるサイドフレームFs上に可動サイド部Ssをロック機構L、ロック解除保持機構LL等と共に一纏めに組付けることができるため、それらを単一の小組立体、即ちサブアッシーとして取り扱い可能となる。従って、クッション本体Sm側のクッションフレームFmを小型化できるだけでなく、そのクッションフレームFmに、予め別のラインで組立てた上記小組立体のサイドフレームFsを単に結合するだけで、可動サイド部Ssをクッション本体Smに容易迅速に且つ精度よく組付け可能となるため、生産性向上やコスト節減が図られる。また、機種変更等により可動サイド部Ssの形状やサイズ等を変更する場合でも、小型部品であるサイドフレームFsを変更するだけで済んで、大型部品であるクッションフレームFmを含むクッション本体Smの変更を不要又は軽微な変更に抑えることができ、それだけ対応容易になると共にコスト節減が図られる。
また、本実施形態においては、作動時にはロック機構Lをロック解除状態に切換保持し、また非作動時にはロック機構Lがロック作動状態に自動復帰するのを許容するロック解除保持機構LLと、そのロック解除保持機構LLの作動時に可動サイド部Ssの下方への回動に応じてロック解除保持機構LLを非作動状態に切換える戻し機構Rとが特設される。そのため、通常はロック機構Lにより可動サイド部Ssを起立位置Uに保持することで乗員のホールド性を良好に保つことができ、また、降車時には、操作レバー34を手動操作して予めロック解除保持機構LLを作動させることでロック機構Lを保持部材としてのロックばね15に抗してロック解除状態に切換え保持できるから、この状態から可動サイド部Ssを乗員の体重で戻しばね10に抗して無理なく下方回動させることができ、その下方回動により、可動サイド部Ssが降車動作の邪魔になるのを抑制できてスムーズな降車を可能とする。
しかもその可動サイド部Ssの下方回動に応じて戻し機構Rがロック解除保持機構LLを非作動状態に切換えるので、降車後は、乗員体重から解放された可動サイド部Ssは戻しばね10の弾発力により自動的に上方回動し、これが起立位置Uに達したときにロック機構Lがロック作動状態となることから、可動サイド部Ssを起立位置Uに自動的に復帰させ且つロックすることができ、操作性が頗る良好である。その上、可動サイド部Ssを伏倒位置Dにロックする伏倒保持用ロック機構が省略可能となるため、それだけシート構造の簡素化が図られる。
また特に本実施形態では、降車時に可動サイド部Ssを起立位置Uから下方回動させる際に、作動状態のロック解除保持機構LLのロック解除保持部材31と、戻し機構Rの戻し部材50とを機械的に係合させるだけで、ロック解除保持機構LLを可動サイド部Ssの下方回動に機械的に連動させて非作動状態に切換え可能となることから、その切換構造が簡単であると共に、その切換動作が確実に行われる。
しかも本実施形態では、ロック解除保持機構LLの、ロック機構Lに連動連結されたリンク機構33の被係合部たる切換保持ピン39を、ロック解除保持部材31の第1,第2係合部36a,36bに選択的に係合させるだけの簡単な構成で、ロック解除保持機構LLを作動状態と非作動状態とに各々的確に保持することができる。その上、そのロック解除保持部材31には、第1,第2係合部36a,36bの一方から他方へリンク機構の被係合部が移動するのを案内するガイド部36gが設けられるので、ロック解除保持機構を作動状態と非作動状態とに無理なくスムーズに切換え動作させることができる。
さらにこのロック解除保持部材31には、それの第1,第2係合部36a,36bの切換保持ピン39との係合状態を各々保持し得るようにロック解除保持部材31を付勢する保持ばね35が接続され、前記ガイド部36gは、それの案内で切換保持ピン39が第1,第2係合部36a,36bの一方から他方へ移動する途中で保持ばね35の付勢態様を、第1,第2係合部36a,36bの一方に切換保持ピン39を係合保持する態様から第1,第2係合部36a,36bの他方に切換保持ピン39を係合保持する態様へ切換える切換頂部36gtを有するので、単一の保持ばね35で第1,第2係合部36a,36bの切換保持ピン39との係合状態を各々保持可能となり、従って、簡単な構造でロック解除保持機構31を作動状態と非作動状態とに各々的確に保持可能となる。
更にまたロック解除保持部材31の枢軸29を通る鉛直面を挟んでその一方側に保持ばね35が、またその他方側に第1,第2係合部36a,36b及びガイド部36gがそれぞれ配置されるので、保持ばね35とリンク機構33との相互干渉を無理なく回避しながら、ロック解除保持機構LLをコンパクトに構成可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施形態が可能である。
たとえば、前記実施形態では、本発明の乗物用シートを前後2列の四輪自動車のリヤシートに適用したものを示したが、本発明では、フロントシートや、ミニバンタイプの自動車の前後3列の各シートに適用してもよい。またシートが搭載される乗物としては、四輪自動車の他、三輪自動車、バス、トラック、鉄道車両、航空機等であってもよい。
また前記実施形態では、リヤシートAのクッション本体Smの左右両側(乗降口側)に、起伏可能な左右一対の可動サイド部Ssをそれぞれ隣接配置したものを示したが、本発明では、リヤシートAのクッション本体Smの左右中央側、即ち左右の各座面の、車幅方向で内側方に可動サイド部Ssを配設してもよく、この場合は、可動サイド部Ssを伏倒させることで、左右の座面間での乗員の横移動を可動サイド部Ssに邪魔されずにスムーズに行うことができる利点がある。また、一人掛けのフロントシートに本発明を適用する場合には、クッション本体Smの座面の左右一方(乗降口側)及び他方(車幅方向内側方)のうちの少なくとも一方に可動サイド部Ssが設けられる。
また前記実施形態では、ロック解除保持機構LLを任意に作動させるための操作入力部として、人力(手動)で直接操作入力する操作レバー34を用いたものを示したが、本発明では、その作動力を電動モータ等のアクチュエータで発生させ、そのアクチュエータに対する作動指令信号を出力し得るスイッチ手段で前記操作入力部を構成してもよい。
また前記実施形態では、作動状態のロック解除保持機構LLを非作動状態に切換える戻し機構Rが、可動サイド部Ssの下方への回動に機械的に連動してロック解除保持機構LLを非作動状態に切換えるようにしたものを示したが、本発明では、ロック解除保持機構LLを非作動状態に強制的に切換え可能な電動モータ等のアクチュエータや、可動サイド部Ssの下方への回動を検出するセンサ等の検出手段を使用し、可動サイド部Ssの下方への回動に電気的に連動してロック解除保持機構LLを非作動状態に切換えるようにしてもよい。
また前記実施形態では、サイドフレームFsと可動サイド部Ss間に介装される、可動サイド部Ssのロック機構として、可動サイド部Ssを起立位置Uにロックするロック機構Lのみを備えたシートAを示したが、本発明は、その起立位置保持用ロック機構Lに加えて、可動サイド部Ssを伏倒位置Dにロックするロック機構を備えたシートにも適用可能である。
A・・・・・シート
B・・・・・底板フレーム
Fm・・・・クッションフレーム
Fs・・・・サイドフレーム
L・・・・・ロック機構
LL・・・・ロック解除保持機構
S・・・・・シートクッション
Sm・・・・クッション本体
Ss・・・・可動サイド部
U・・・・・起立位置
D・・・・・伏倒位置
R・・・・・戻し機構
W・・・・・支持壁部
1・・・・・クッション本体用クッションパッド(パッド部)
1a・・・・凹部
5・・・・・ワイヤ状フレーム
5a,5b・・ワイヤ状フレームの露出部分
6f・・・・前壁(支持壁部の一部、囲い壁部)
6m・・・・中間壁(支持壁部の一部、囲い壁部)
6r・・・・後壁(支持壁部の一部、囲い壁部)
6rw・・・取付壁部
6fk,6rk・・逃げ部
8・・・・・枢軸(軸支)
50・・・・戻し部材

Claims (9)

  1. シートクッション(S)をクッション本体(Sm)と、そのクッション本体(Sm)の座面側方に設けられる可動サイド部(Ss)とに分割し、その可動サイド部(Ss)を、クッション本体(Sm)に対して起立した起立位置(U)と、その起立位置(U)から伏倒した伏倒位置(D)との間で起伏動作できるようにした乗物用シートにおいて、
    前記クッション本体(Sm)の骨格となるクッションフレーム(Fm)に、そのクッションフレーム(Fm)とは別部品であるサイドフレーム(Fs)を結合して、そのサイドフレーム(Fs)上に前記可動サイド部(Ss)を起立位置(U)と伏倒位置(D)との間で回動し得るよう軸支(8)し、それらサイドフレーム(Fs)と可動サイド部(Ss)間には、可動サイド部(Ss)を少なくとも前記起立位置(U)にロックし得るロック機構(L)を設けたことを特徴とする、乗物用シート。
  2. 前記クッションフレーム(Fm)の少なくとも一部はワイヤ状フレーム(5)で構成されていて、そのワイヤ状フレーム(5)の、前記クッション本体(Sm)外面より露出した部分(5a,5b)に前記サイドフレーム(Fs)が締結されることを特徴とする、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記可動サイド部(Ss)の前記サイドフレーム(Fs)への軸支部を支持する支持壁部(W)が該サイドフレーム(Fs)上に一体的に立設され、前記クッションフレーム(Fm)の、前記クッション本体(Sm)外面より露出した部分(5a,5b)に前記支持壁部(W)が締結されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記支持壁部(W)の少なくとも一部(6f,6m,6r)が、前記クッション本体(Sm)のパッド部(1)に当接するパッド位置規制部として機能することを特徴とする、請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記支持壁部(W)に連設した取付壁部(6rw)に前記クッションフレーム(Fm)が、前記可動サイド部(Ss)の底板フレーム(B)より車両前方側又は後方側にオフセットした位置で締結されることを特徴とする、請求項3又は4に記載の乗物用シート。
  6. 前記支持壁部(W)には、前記可動サイド部(Ss)並びにその可動サイド部(Ss)に付設されて該可動サイド部(Ss)と一緒に回動する部材との干渉を避ける逃げ部(6fk,6rk)が形成されることを特徴とする、請求項3〜5の何れか1項に記載の乗物用シート。
  7. 前記支持壁部(W)は、前記可動サイド部(Ss)の前記サイドフレーム(Fs)への軸支部を取り囲む囲い壁部(6f,6m,6r)を少なくとも有していることを特徴とする、請求項3〜6の何れか1項に記載の乗物用シート。
  8. 前記支持壁部(W)の前記囲い壁部(6f,6m,6r)が、前記クッション本体(Sm)のパッド部(1)の外側部に形成した凹部(1a)に収容されることを特徴とする、請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 作動時には前記ロック機構(L)をロック解除状態に保持し、また非作動時には同ロック機構(L)がロック作動状態に自動復帰するのを許容するロック解除保持機構(LL)が前記可動サイド部(Ss)の底板フレーム(B)に支持され、このロック解除保持部材の作動状態で前記可動サイド部(Ss)が下方へ回動されたときにそのロック解除保持機構(LL)の一部と係合して該ロック解除保持機構(LL)を非作動状態に切換える戻し部材(50)が前記サイドフレーム(Fs)上に突設されることを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の乗物用シート。
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