JP2016037019A - タイヤのビードのセット方法 - Google Patents

タイヤのビードのセット方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016037019A
JP2016037019A JP2014163513A JP2014163513A JP2016037019A JP 2016037019 A JP2016037019 A JP 2016037019A JP 2014163513 A JP2014163513 A JP 2014163513A JP 2014163513 A JP2014163513 A JP 2014163513A JP 2016037019 A JP2016037019 A JP 2016037019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bead
pair
holding
ring
holding ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014163513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6300367B2 (ja
Inventor
圭介 橋本
Keisuke Hashimoto
圭介 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2014163513A priority Critical patent/JP6300367B2/ja
Publication of JP2016037019A publication Critical patent/JP2016037019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6300367B2 publication Critical patent/JP6300367B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

【課題】生産性に優れたタイヤのビードのセット方法の提供。
【解決手段】このタイヤのビードのセット方法のビードセット工程では、一対のビードBを所定のコードパスで保持する一対の保持リング28それぞれの軸方向の位置ずれ量が周方向に測定されている。この周方向に測定された位置ずれ量が最大値となる周方向位置が、それぞれの保持リング28で求められている。一方の保持リング28の位置ずれ量が最大値となる周方向位置と、他方の保持リング28の位置ずれ量が最大値となる周方向位置との相対位置は、周方向にコードパスが均一化されるように決定されている。一方の保持リング28は、他方の保持リング28に対して軸方向を回転軸に回転して、一対の保持リング28の周方向位置が決定された相対位置にされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤのビードのセット方法に関する。詳細には、本発明は、カーカスに一対のビードを所定間隔でセットする方法に関する。
空気入りタイヤの製造方法では、トレッド、サイドウォール、ビード、カーカス、ベルト等を構成する各部材を組み合わせて成形されて、生タイヤが得られる。この生タイヤがモールド及びブラダーで加圧及び加熱されることにより、空気入りタイヤが得られる。
この生タイヤが成形される過程では、筒状にカーカスプライが巻かれたカーカス筒体が形成される。このカーカス筒体に一対のビードが所定の間隔を開けてセットされる。更に、ベルト、サイドウォール、トレッド等を構成する部材が重ね合わされる。このカーカス筒体が、シェーピングフォーマによりトロイド状にシェーピングされて、生タイヤが成形される。
このカーカス筒体にセットされる一対のビードの所定の間隔が、一対のビード間に架け渡されるカーカスの長さを決定する。この発明では、この一対のビードがセットされる所定の間隔をコードパスと称する。このコードパスは、タイヤのユニフォミティに大きく影響する。
例えば、ビードの底面に塗材(例えばチョーク等)が塗布され、ビードがセットされる。このビードが剥がされて、カーカス筒体の塗材の跡からコードパスが計測される。このコードパスの測定結果を基に、ビードを保持するビード保持リングの位置修正が行われる。また、他の方法では、レザー変位計を用いて、ビード保持リングの位置が測定される。この位置の測定結果を基に、ビード保持リングの位置修正が行われる。この様にして、コードパスは高精度に管理されている。
特開2012−236359号公報 特開2013−6391号公報
塗材を用いてコードパスが計測される方法は、このコードパスの測定に時間を要する。また、コードパスの修正作業にも時間を要する。レーザー変位計を用いる方法は、位置の測定時間は短縮できるが、コードパスの修正作業に時間を要する。いずれの方法において、生産性の改善が求められている。
本発明の目的は、生産性に優れたタイヤのビードのセット方法の提供にある。
本発明に係るタイヤのビードのセット方法は、カーカスプライが筒状に巻かれてカーカス筒体が準備されるカーカス筒体準備工程と、このカーカス筒体に所定のコードパスで一対のビードがセットされるビードセット工程とを備えている。
このビードセット工程において、この一対のビードを所定のコードパスで保持する一対の保持リングそれぞれの軸方向の位置ずれ量が周方向に測定されている。この周方向に測定された位置ずれ量が最大値となる周方向位置が、それぞれの保持リングで求められている。一方の保持リングの位置ずれ量が最大値となる周方向位置と、他方の保持リングの位置ずれ量が最大値となる周方向位置との相対位置は、周方向にコードパスが均一化されるように決定されている。一方の保持リングは、他方の保持リングに対して軸方向を回転軸に回転して、一対の保持リングの周方向位置が決定された相対位置にされている。
好ましくは、上記位置ずれ量が最大となる周方向位置は、軸方向外向きの位置ずれ量が最大となる周方向位置である。上記ビードセット工程において、決定された相対位置は、一方の保持リングの位置ずれ量が最大となる周方向位置に対して、他方の保持リングの位置ずれ量が最大となる周方向位置が周方向に180°ずらされた位置である。
本発明に係るタイヤのビードセット装置は、それぞれがタイヤのビードを保持する一対の保持リングと、一対の保持リングを支持する移動台とを備えている。この移動台は、一対の保持リングの軸線を同一直線上にして、軸方向距離を所定の間隔にしている。この移動台は、一方の保持リングを他方の保持リングに対して軸方向を回転軸にして回転可能にしている。この移動台では、一方の保持リングの周方向位置は、他方の保持リングの周方向位置に対して相対的に変更可能にされている。
本発明に係るビードのセット方法では、カーカス筒体にセットされる一対のビードのコードパスを容易に調整できる。このビードのセット方法は生産性に優れている。このビードセット装置は、生産性の向上に寄与する。
図1は、本発明の一実施形態に係る生タイヤの成形設備が示された概念図である。 図2は、図1の成形設備によるビードのセット方法の説明図である。 図3は、図1の成型設備によるビードのセット方法の他の説明図である。 図4(a)は図1の成形設備により一方のビードの変位量が示されたグラフであり、図4(b)は図1の成形設備により他方のビードの変位量が示されたグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1の生タイヤの形成設備2は、形成フォーマ4と、ビードセット装置としてのビードトランスファー6と、位置センサーとしてのレーザー式変位計8と、図示されないがビード供給装置と情報処理装置とを備えている。
形成フォーマ4は、基台10、支持軸12及びドラム14を備えている。基台10に支持軸12がその軸線を回転軸に回転可能に支持されている。この支持軸にドラム14が取り付けられている。このドラム14の軸線は、支持軸12の回転軸と同一直線上に位置している。このドラム14は、支持軸と共に回転可能にされている。
図2に示される様に、ドラム14は、周方向に分割された多数のセグメント16を備えている。それぞれのセグメント16がドラム14の外周面の一部を形成する円弧形状に形成されている。このセグメント16が周方向に並べられて、円筒状のドラム14が形成されている。このセグメント16は、半径方向に移動可能にされている。このセグメント16が半径方向に移動して、ドラム14は、拡径及び縮径可能にされている。この図2において、符号Bはビードを示しており、符号Cはカーカス筒体を示している。
このビードBは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。コアはリング状であり、巻回された磁性体の非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックスは、半径方向外向きに先細りで、高硬度な架橋ゴムからなる。カーカス筒体Cにされるカーカスプライは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
図1のビードトランスファー6は、ガイドレール18、移動台20、リングフレーム22、回転装置24、拡縮装置26及び保持リング28を備えている。ガイドレール18は、ドラム14の軸線に平行に延びている。移動台20は、ガイドレール18に沿って移動可能にされている。移動台20は、図示されないビード供給装置からビードBを受け取る受取位置と、ドラム14の位置でビードBをセットするセット位置と間を移動可能にされている。
リングフレーム22は、移動台20に支持されている。リングフレーム22は、中央に貫通孔が形成されたリング形状を備えている。この貫通孔の内径は、ドラム14の外径より大きくされている。この貫通孔の軸線は、ドラム14の軸線と同一直線上に位置している。
このリングフレーム22に、回転装置24が取り付けられている。回転装置24に、複数の拡縮装置26が取り付けられている。この回転装置24は、リングフレーム22に対して、これらの拡縮装置26を貫通孔の軸線を回転軸にして回転可能に支持している。
複数の拡縮装置26は、リングフレーム22の円周方向に等間隔に並べられている。例えば、6台の拡縮装置26が等間隔に並べられている。拡縮装置26は、本体26aと本体26aに対してリングフレーム22の半径方向に移動可能にされたロッド26bとを備えている。このロッド26bが本体26aに対して移動することで、拡縮装置26の半径方向の全長が伸縮可能にされている。
保持リング28は、複数のリングセグメント30を備えている。例えば6個のリングセグメント30が周方向に並べられている。これらのリングセグメント30により、保持リング28は、リング形状にされている。このリングセグメント30は、拡縮装置26に取り付けられてる。リングセグメント30は、ロッド26bに取付されている。このリングセグメント30は、回転装置24により、リングフレーム22の貫通孔の軸線を回転軸にして回転可能にされている。このリングセグメント30は、拡縮装置26によって、リングフレーム22の半径方向に拡径及び縮径可能にされている。リングセグメント30が貫通孔の半径方向内向き(拡縮装置26の縮径向き)に移動して、リングセグメント30が周方向に連続しうる。リングセグメント30が周方向に連続することで、保持リング28はリング形状にされうる。
保持リング28のリングセグメント30は、それぞれ複数の電磁石を備えている。リングセグメント30は、表面30aを備えている。この表面30aは、一対の保持リング間で、互いに対抗している。それぞれの表面30aは、保持リング28が形成するリング形状の一部を構成するように、円孔状に延在している。複数のリングセグメント30が周方向に連続して、表面30aが周方向に連続する、1つのリング形状を形成する。複数の電磁石は、この表面30aに、その円周方向に沿って並べられている。この電磁石により、この表面30aに、ビードBが吸着されうる。この表面30aは、ビードBの軸方向位置を決定するビード位置基準面として機能する。
レーザー式変位計8は、保持リング18の表面30aの位置を測定可能な位置に取り付けられている。このレーザー式変位計8は、図示されないビード供給装置に取り付けられてもよい。形成設備2は、基準面を備えている。レーザー式変位計8は、この基準面までの距離Dを基準として、表面30aの位置を測定しうる。ビード供給装置でビードトランスファー6にビードを供給する前に、又は供給した後に、レーザー式変位計8が表面30aの位置を測定しうる。
また、保持リング18に周方向に複数のレーザー式変位計8が固定されてもよい。この形成設備2が、基準面を備える。複数のレーザー式変位計8が基準面までの基準となる距離Dが設定される。この基準面からそれぞれのレーザー式変位計8までの距離Dが測定される。こ測定された距離Dから、基準となる距離Dを基にして、表面30aの位置が測定されてもよい。
図示されないビード供給装置は、ストックされているビードBから、一対のビードBを取り出す。受取位置にあるビードトランスファー6に、ビード供給装置は、一対のビードBを供給する。ビードBは、保持リング28の表面30aに電磁石で吸着されうる。
図示されない情報処理装置は、入出力部、記憶部及び演算部を備えている。この情報処理装置として、例えばコンピュータが例示される。情報処理装置では、入出力部がトランスファー6及びレーザー式変位計8からデータを受信する。演算部は、受信したデータを演算処理をする。記憶部は、データと演算処理で得られた結果とを記憶する。入出力部は、演算処理で得られた結果を基に、制御信号を出力する。この制御信号により、情報処理装置は、ビードトランスファー6を制御している。例えば、この入出力部はインターフェースボードであり、記憶部はハードディスクであり、演算部はCPUである。
以下、この形成設備2を用いて、ビードBのセット方法が説明される。このビードBのセット方法は、カーカス筒体準備工程と、ビートセット工程とを備えている。
カーカス筒体準備工程では、シート状のカーカスプライが準備される。形成設備2のドラム14が回転する。この回転により、ドラム14の外周に、カーカスプライが巻かれる。カーカスプライが筒状に巻かれてカーカス筒体Cが形成される。
情報処理装置は、予め、一対の保持リング28の所定の間隔を記憶している。ビートセット工程では、情報処理装置は、ビードトランスファー6に、一対の保持リング28の間が所定の間隔になるように、制御信号を出力する。移動台20が、一対の保持リング28の間を所定の間隔になるように、一対の保持リング28を移動する。例えば、移動台20は、一対の保持リング28の間の間隔を調整するためのボールネジを備えている。このボールネジを回転させることで、一方の保持リング28に対する他方の保持リング28の位置を調整可能にされている。
このビードトランスファー6が、ビードを受け取る受取位置に移動する。図3に示されるように、一方のレーザー式変位計8が一方の保持リング28の表面30aまでの距離Dを測定する。回転装置24は、保持リング28を回転させる。レーザー式変位計8は、回転する保持リング28の表面30aまでの距離Dを測定する。例えば、保持リング28の表面30aの円周方向の位置が、時計の12時の位置を0°とされ、0°から360°(0°)までの一周の角度で表される。この角度で表される位置で表面30aまでの距離Dが測定される。この測定結果のデータは、情報処理装置に出力される。ここでは、保持リング28を回転させたが、レーザー式変位計8が保持リング28の周方向に回転して距離Dが測定されてもよい。
図4(a)には、この様にして得られたデータによる一次グラフG1が示されている。この一次グラフG1は、0°から360°までの角度と、その角度での表面30aまでの距離Dとの関係を示している。図4(a)の横軸は、角度(0°〜360°)である。縦軸は、表面30aまでの距離Dである。縦軸では、一対の保持リングが所定の間隔の位置にあるときの表面30aまでの基準距離Dが0とされている。測定された距離Dが、基準距離Dより短いときマイナスで表され、長いときプラスで表されている。
情報処理装置は、この一次グラフG1を滑らかな曲線からなる近似グラフG2に変換する。例えば、一次グラフG1が、多項式近似されて、近似グラフG2に変換される。情報処理装置は、この近似グラフG2から距離Dが最大となる角度θaを求める。この図4(a)では、角度θaが162°とされている。
一方のレーザー式変位計8と同様にして、他方のレーザー式変位計8が他方の保持リング28の表面30aまでの距離を測定する。図4(b)には、一方の一次グラフG1と同様にして得られた、他方の一次グラフH1が示されている。近似グラフG2と同様にして得られた、近似グラフH2が示されている。情報処理装置は、距離が最大となる角度θbを求める。この図4(b)では、角度θbが191°とされている。
ここでは、多項式近似により、一次グラフG1及びH1が滑らかな曲線からなる近似グラフG2及びH2に変換される例を示したが、この例に限られない。この近似は、一次グラフG1及びH1が周方向の距離の変化を全体の傾向として示されればよく、この一次グラフG1及びH1が他の方法で、滑らかな曲線に近似されてもよい。
情報処理装置は、図4(a)に示された一次グラフG1から、フーリエ変換により、ピーク値(最大値)となる角度を抽出してもよい。図4(b)に示された一次グラフH1から、フーリエ変換により、ピーク値(最大値)となる角度を抽出してもよい。
情報処理装置は、以下の計算式(1)で、角度αを計算する。
α(°) = θb(°) + 180(°) (1)
一方の距離が最大となる角度θaとこの角度αとの差分(α−θa)が計算される。一方の保持リング28がこの差分(α−θa)だけ回転させられて、一方の保持リング28が他方の保持リング28に対して、周方向に回転させられる。
例えば、図4(a)及び図4(b)の例によれば、角度αは、371°である。差分(α−θa)は、209°である。一方の保持リング28が209°回転させられる。これにより、一方の距離Dが最大となる保持リング28の位置と、他方の距離Dが最大となる保持リング28の位置との相対位置が180°ずらされる。これにより、一対の保持リング28のコードパスが全体に均一化される。
ビード供給装置が、ビードBを一対の保持リング28に供給する。保持リングの表面30aにビードBが吸着される。ビードトランスファー6は、セット位置に向かって移動する。ビードトランスファー6がセット位置に停止する。ドラム14のセグメント16が拡径して、ビードBの底面がカーカス筒体Cに接着する。このようにして、ビードトランスファー6は、カーカス筒体Cに一対のビードBをセットする。一対の保持リング28がドラム14から離れる。
その後、このカーカス筒体Cの端部が折り返される。トレッド、サイドウォール、ベルト等を構成する各部材が、更に重ね合わされる。この様にして、各部材が重ね合わされた後に、カーカス筒体Cが、図示されないシェーピングフォーマによりトロイド状にシェーピングされて、生タイヤが成形される。この生タイヤがモールド及びブラダーで加圧及び加熱されることにより、空気入りタイヤが得られる。
ここでは、ビード位置基準面の位置を示す変位曲線としての一次グラフG1及びH1から、近似変位曲線としての近似グラフG2及びH2が求められている。これにより、保持リング18全体の軸線に対する傾きの傾向が容易に把握される。一対の保持リング18の軸線に対する傾き方向を合わせることで、一対の保持リングの間隔を簡易に均一化できる。これにより、ビードBのコードパスを容易に均一化できる。
ここでは、一対の保持リング28の距離Dが最大となる角度θaと角度θbが求められたが、一対の保持リング28の距離Dが最小となる(マイナス方向に最大値となる)角度が求められてもよい。距離Dが最小となる一方の保持リング28の表面30aの位置と、距離Dが最小となる他方の保持リング28の表面30aの位置とが、周方向に180°ずらされてもよい。更に、一方の保持リング28の距離Dが最大となる角度が求められ、他方の保持リング28の距離Dが最小となる角度が求められてもよい。距離Dが最大となる一方の保持リング28の表面30aの位置と、距離Dが最小となる他方の保持リング28の表面30aの位置とが、周方向に同じ位置にされてもよい。これらのいずれの方法でも、一方の保持リング18の位置ずれ量が最大となる周方向位置と、他方の保持リング18の位置ずれ量が最大となる周方向位置との相対位置が、周方向にコードパスが均一化されるように決定されることとなる。
ここでは、一方の保持リング18の位置ずれ量が最大となる周方向位置と、他方の保持リング18の位置ずれ量が最大となる周方向位置との相対位置が、周方向にコードパスが均一化されるように決定されていればよい。言い換えると、保持リング18のビード位置基準面それぞれの傾きが求められて、一方の保持リング28での傾きの方向と、他方の保持リング18での傾きの方向とが、周方向にコードパスが均一化されるように、一方の保持リング28が他方の保持リング18に対して回転させられてもよい。
保持リング18は磁石によりビードBを吸着したが、保持リング18への吸着は他の方法が用いられてもよい。機械的にクランプで挟み込んでもよいし、減圧により吸着されてもよい。いずれの吸着方法でも、一対のビードのコードパスを決定する表面、この形成設備2の表面30aに相当する表面までの距離Dを測ることで、一対のビードBのコードパスを高精度に管理しうる。
この一次グラフG1及びH1において、一方の保持リング18の位置ずれ量が最大となる周方向位置と、他方の保持リング18の位置ずれ量が最大となる周方向位置との相対位置が、決定されてよい。一次グラフG1及びH1から求められた相対位置でも、周方向にコードパスが均一化される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
本発明に係るビードのセット方法と、従来のビードのセット方法と比較するため、タイヤが試作された。このタイヤサイズは、「235/50R18 97W SPMAXXAI」であった。このタイヤが各方法で、それぞれ100本ずつ、計300本試作された。
[テスト1]
本発明に係るビードのセット方法により、カーカス筒体に一対のビードがセットされて、生タイヤが得られた。この生タイヤが、モールド及びブラダーで加圧及び加熱されることにより、空気入りタイヤが得られた。
[比較テスト1]
一対のビードの底面にチョーク粉が塗布された。保持リングで、この一対のビードがカーカス筒体にセットされた。その後、この一対のビードが剥がされて、カーカス筒体の塗材の跡からコードパスが、作業者によって計測された。このコードパスの測定結果を基に、作業者が保持リングの位置修正をした。この位置修正がされた保持リングで、カーカス筒体に一対のビードがセットされて、生タイヤが得られた。その他の工程は、テスト1と同様にして空気入りタイヤが得られた。
[比較テスト2]
保持リングの位置が、レザー変位計を用いて、測定された。この位置の測定結果を基に、作業者が保持リングの位置修正をした。この位置修正がされた保持リングで、カーカス筒体に一対のビードがセットされて、生タイヤが得られた。その他の工程は、テスト1と同様にして空気入りタイヤが得られた。
[作業時間]
一対の保持リングの位置修正がされて、カーカス筒体に一対のビードがセットされるまでの、1回の作業に要するMHが算出された。このMHは、作業者の人数と作業時間との積で算出されている。
[ユニフォミティ]
「JASO C607:2000」に規定されたユニフォーミティ試験方法に準拠して、下記に示す条件にて、ラジアル・フォース・バリエーション(RFVOA、RFV1H)を測定した。RFVOAは、オーバーオールの測定結果を示し、RFV1Hは一次成分の測定結果を示している。それぞれ100本のタイヤを測定した結果の平均値Aveと標準偏差σが、下記の表1に示されている。これらの数値が小さいほど、評価が高い。
内圧:200kPa
荷重:5.46kN
速度:60rpm
Figure 2016037019
表1に示されるように、実施例の方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。特に、テスト1では、作業時間が短いので、タイヤ1本毎に、保持リングの軸方向位置が測定され、位置修正がされた。比較テスト1及び比較テスト2では、作業時間が長いので、保持リングの位置修正を1回した後に100本のタイヤが制作された。この結果、ユニフォミティの評価結果にも明らかな差が生じている。これらの評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、空気入りタイヤの製造に広く適用されうる。
2・・・形成設備
4・・・形成フォーマ
6・・・ビードトランスファー
8・・・レーザー式変位計
10・・・基台
12・・・支持軸
14・・・ドラム
16・・・セグメント
18・・・ガイドレース
20・・・移動台
22・・・リングフレーム
24・・・回転装置
26・・・拡縮装置
28・・・保持リング
30・・・リングセグメント

Claims (3)

  1. カーカスプライが筒状に巻かれてカーカス筒体が準備されるカーカス筒体準備工程と、
    このカーカス筒体に所定のコードパスで一対のビードがセットされるビードセット工程とを備えており、
    このビードセット工程において、
    この一対のビードを所定のコードパスで保持する一対の保持リングそれぞれの軸方向の位置ずれ量が周方向に測定されており、
    この周方向に測定された位置ずれ量が最大値となる周方向位置がそれぞれの保持リングで求められており、
    一方の保持リングの位置ずれ量が最大値となる周方向位置と他方の保持リングの位置ずれ量が最大値となる周方向位置との相対位置が、周方向にコードパスが均一化されるように決定されており、
    一方の保持リングが、他方の保持リングに対して軸方向を回転軸に回転して、一対の保持リングの周方向位置が決定された相対位置にされている、ビードのセット方法。
  2. 上記位置ずれ量が最大となる周方向位置が、軸方向外向きの位置ずれ量が最大となる周方向位置であり、
    上記ビードセット工程において、決定された相対位置が、一方の保持リングの位置ずれ量が最大となる周方向位置に対して、他方の保持リングの位置ずれ量が最大となる周方向位置が周方向に180°ずらされた位置である請求項1に記載のビードのセット方法。
  3. それぞれがタイヤのビードを保持する一対の保持リングと、一対の保持リングを支持する移動台とを備えており、
    この移動台が、一対の保持リングの軸線を同一直線上にして軸方向距離を所定の間隔にしており、一方の保持リングを他方の保持リングに対して軸方向を回転軸にして回転可能にしており、
    一方の保持リングの周方向位置が他方の保持リングの周方向位置に対して相対的に変更可能にされているビードセット装置。
JP2014163513A 2014-08-11 2014-08-11 タイヤのビードのセット方法 Expired - Fee Related JP6300367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163513A JP6300367B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 タイヤのビードのセット方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163513A JP6300367B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 タイヤのビードのセット方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016037019A true JP2016037019A (ja) 2016-03-22
JP6300367B2 JP6300367B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=55528544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014163513A Expired - Fee Related JP6300367B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 タイヤのビードのセット方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6300367B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104470A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 住友ゴム工業株式会社 ビードコア保持装置およびタイヤ成形装置
JP2020189475A (ja) * 2019-05-24 2020-11-26 住友ゴム工業株式会社 測定装置及び測定方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1086240A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ成形装置及びタイヤ成形方法
JP2003311848A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ成形機におけるビードのセッティング位置判定方法及びその装置
JP2005047042A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Bridgestone Corp タイヤ成型機およびタイヤの製造方法
JP2007001124A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Bridgestone Corp ビードセッティングリングの位置精度検出方法およびそれに用いる装置
JP2012236359A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd ビードコア間の距離バラツキ判定方法
JP2013006391A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd カーカスプライのビードコア間のコードパスのバラツキ判定方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1086240A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ成形装置及びタイヤ成形方法
JP2003311848A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ成形機におけるビードのセッティング位置判定方法及びその装置
JP2005047042A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Bridgestone Corp タイヤ成型機およびタイヤの製造方法
JP2007001124A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Bridgestone Corp ビードセッティングリングの位置精度検出方法およびそれに用いる装置
JP2012236359A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd ビードコア間の距離バラツキ判定方法
JP2013006391A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd カーカスプライのビードコア間のコードパスのバラツキ判定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104470A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 住友ゴム工業株式会社 ビードコア保持装置およびタイヤ成形装置
JP2020189475A (ja) * 2019-05-24 2020-11-26 住友ゴム工業株式会社 測定装置及び測定方法
JP7251314B2 (ja) 2019-05-24 2023-04-04 住友ゴム工業株式会社 測定装置及び測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6300367B2 (ja) 2018-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3241625B2 (ja) タイヤ製造方法及びタイヤ製造装置
US20220105698A1 (en) Method for building tyres
JP6300367B2 (ja) タイヤのビードのセット方法
US20220168982A1 (en) Plant for building tyres
JP5778980B2 (ja) トレッドトランスファーを用いたトレッドトランスファーとシェーピングフォーマとの芯ズレ評価方法
JP2005014310A (ja) 生タイヤ形成装置、及び生タイヤ形成方法
US11179905B2 (en) Method and device for manufacturing tire
CN100395102C (zh) 轮胎的生产方法和轮胎成型机
JP6950393B2 (ja) タイヤの成形装置
JP5731898B2 (ja) ビードコア間の距離バラツキ判定方法
JP5681685B2 (ja) 剛性中子及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法
JP2018047585A (ja) タイヤの製造方法
JP7251314B2 (ja) 測定装置及び測定方法
JP5690231B2 (ja) カーカスプライのビードコア間のコードパスのバラツキ判定方法
JP2020037205A (ja) タイヤ成形体の形状測定方法および装置並びにタイヤの製造方法
JP2020175565A (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP7200809B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP6363886B2 (ja) タイヤ成形ドラム及びそれを用いたランフラットタイヤの製造方法
JP2021088132A (ja) タイヤの製造方法
JP2020104470A (ja) ビードコア保持装置およびタイヤ成形装置
JP2023167196A (ja) 未架橋タイヤの成形装置及びタイヤの製造方法
KR101303703B1 (ko) 그린 타이어 제조 장치 및 방법
JP5632715B2 (ja) 生カバー成形装置
JP2020075455A (ja) 生タイヤ成形装置
JP2010131890A (ja) タイヤ成形装置およびタイヤ成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6300367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees