JP2016036954A - 射出成形機の作動油タンクまたは補助油タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧シリンダ装置(3)を制御する油圧システムを有する射出成形機に備えられ、油圧シリンダ装置のシリンダ室(32a)との間で作動油(13)を給排する給排孔(41a)を形成して成る作動油タンクまたは補助油タンク(4)において、給排にともない作動油に気泡が混入することを防止するために大きくなるタンクの高さ寸法を低減することが求められる。
【解決手段】射出成形機の作動油タンクまたは補助油タンクにおいて、底面に開口する給排孔の上側に互いに異なる高さに配置されるように設けられる少なくとも2つの平形のバッフル板(45)と、給排孔の開口の直上に中空の貫通孔(46a)が位置するように内側面の全周にわたって固定され2つの平形のバッフル板の間に配置される中空のバッフル板(46)と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、作動油を供給して油圧シリンダ装置を制御する油圧システムを有する射出成形機に備えられて、油圧シリンダ装置のシリンダ室との間で作動油を給排する射出成形機の作動油タンクまたは補助油タンクに関する。
一般的に射出成形機は、固定側金型と可動側金型からなる金型装置を開閉および型締する型締装置を備えており、型締された金型装置の中のキャビティ空間に流動可能な状態の樹脂や金属などから成る成形材料を射出充填するようにされている。例えば、成形材料が熱可塑性樹脂材料であれば、可塑化溶融した溶融状態の樹脂材料(以下、溶融樹脂と称する。)を射出充填する射出装置が設けられており、型締した金型装置の中に成形材料を射出充填して固化させたあと、金型装置を開いて成形品を取り出す成形サイクルを繰り返して、連続的に製品となる成形品を量産する。
射出成形機の型締装置には、成形サイクルの時間を短縮するために、型開きの動作および型閉じの動作を高速化するとともに型締めの動作で大きな型締力を発生させるために、型開閉の動作を行なう型開閉駆動装置と型締の動作を行なう型締シリンダ装置とに分けられている構成のものがある。
特許文献1の射出成形機の型締装置では、機台上に固定されて固定側金型が取り付けられる固定プラテンと、その固定プラテンにタイバーによって結合され機台に対してわずかにスライド可能に支持された支持プラテン(バックプラテン)と、可動側金型が取り付けられて固定プラテンと支持プラテンの間を移動する可動プラテンと、を備えて成る型締装置であって、サーボモータとボールねじ機構などの電動アクチュエータから成る型開閉駆動装置と、油圧シリンダなどの油圧アクチュエータから成る型締シリンダ装置と、を有する型締装置を開示している。
その型締装置では、ナットを固定してあるとともにピストンにもなる型締軸(作動軸)を可動プラテンの背面に固定してあって、型開閉駆動装置で、サーボモータで回転するねじ軸に型締軸のナットが螺合していることで可動プラテンを高速で進退移動させて、型締シリンダ装置で、支持プラテンに支持されている型締シリンダとその中を摺動する型締軸とで形成されている型締油室(シリンダ室)に、油圧発生源から高圧の油圧作動油を供給することで可動プラテンに大きな圧力の型締力を付与する。
また、その型締装置では、型締シリンダ装置の型締油室とプレフィル弁を介して接続する補助貯留槽(補助油タンク)を有して、型開閉駆動装置で型閉じ動作を行なうときに、開いたプレフィル弁を通って、補助貯留槽に貯められている油圧作動油が拡大される型締油室に吸引されるように供給されて、型締シリンダ装置で型締め動作を行なうときに、プレフィル弁を閉じてタンク装置(主油タンク)から油圧発生源となる油圧ポンプなどで僅かな油圧作動油を型締油室に供給するだけで速やかに型締軸を介して可動プラテンに型締力を付与して、そのあと、型締シリンダ装置で型締油室の圧抜き動作を行い、型開閉駆動装置で型開き動作を行なうときに、開いたプレフィル弁を通って、縮小される型締油室から排出される油圧作動油を補助貯留槽に貯留するようになっている。
そうした型締装置では、特に高速に型開き動作を行なうときに、高速に型締シリンダの中を型締軸が移動することで速やかに型締油室が縮小して、その型締油室と接続されている補助貯留槽の中に圧抜きされた油圧作動油が勢いよく流入し、補助貯留槽の中で油圧作動油の液面が大きく波立つことで気泡を混入することがあった。
特許文献2の気泡混入防止装置では、油圧機器、特に射出成形機などにおいて、作動油タンク内に開口する吐出口の上部に複数の穴を有する箱状のバッフル部材を配置させるとともにその上部に平板のバッフル部材を配置して、シリンダから吐出口を介して作動油タンクの中に押し戻される作動油が、バッフル部材に設けた複数の穴により整流させられて、さらに、その上の平板によって液面に向う作動油の流れを横方向のいわゆる水平流に変えられることで、気泡の巻き込みを未然に防止できて、油圧機器の円滑な作動を妨げられることがなく、油圧機器としての作動能力を十分に発揮させることを開示している。
国際公開第2004/024417号 実公昭61−018242号公報
しかしながら、従来の補助油タンクを含む作動油タンクでは、射出成形機の油圧シリンダ装置のシリンダ室との間で給排孔を介して作動油を給排する際に、それらタンク内に形成される給排孔の上部にバッフル部材を設けて、そのバッフル部材に作動油を衝突させて作動油の流れを横方向、すなわち、作動油の流れを作動油タンクの内側面に向う方向に変更しても、作動油の流速を十分に弱めることができていなければ、作動油が作動油タンクの内側面に衝突して、その内側面に沿って再び作動油の流れが作動油タンクの上方に変えられて、作動油タンク内の液面が大きく波立ち、気泡が混入してしまう恐れがある。
そのため、従来の作動油タンクでは、その底面に給排孔を形成する場合において、例えば、タンクの深さ寸法を深くし、すなわち、タンクの高さ寸法を高くして、また作動油の貯留量も多くすることで、作動油の液面の波立ちを抑えるようにして気泡の混入を防止する必要がある。その結果、型締装置が大型化する。特に、油圧発生源を介さずに作動油タンクを油圧シリンダ装置のシリンダ室に接続して作動油を給排するような油圧回路を有する場合には、作動油タンクを油圧シリンダ装置の上方に配置することがあるので、型締装置全体の高さ寸法が大きくなってしまう。
そこで、本発明の射出成形機の作動油タンクまたは補助油タンクでは、それらタンクの中に貯留される作動油の量が少なくても、それらタンク内に流入する作動油をすみやかにかつ穏やかに減速させて、液面の波立ちを抑えて、それらタンク内に貯留される作動油に気泡が混入することを防止することで、油圧シリンダ装置の動作を安定させるとともに、それらタンクおよび装置全体の高さ寸法の低減および小型化を目的とする。
本発明の射出成形機の作動油タンクでは、油圧シリンダ装置を制御する油圧システムを有する射出成形機に備えられ、当該油圧シリンダ装置のシリンダ室との間で作動油を給排する給排孔を形成して成る作動油タンクにおいて、底面に開口する前記給排孔の上側に互いに異なる高さに配置されるように設けられる少なくとも2つの平形のバッフル板と、前記給排孔の開口の直上に中空の貫通孔が位置するように内側面の全周にわたって固定され前記2つの平形のバッフル板の間に配置される中空のバッフル板と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の射出成形機の補助油タンクでは、前記作動油タンクが所定の貯留量を超える余剰の前記作動油を前記油圧システムの主油タンクに排出するための排出孔を有する補助油タンクであって、前記平形のバッフル板の中で一番上に配置される当該平形のバッフル板を前記作動油が前記所定の貯留量のときの液面の高さを超えて上側に配置して、前記中空のバッフル板の中で一番上に配置される当該中空のバッフル板を前記作動油が前記所定の貯留量のときの液面の高さに配置すると良い。
また、本発明の射出成形機の補助油タンクでは、タンク内を少なくとも2つの蓄油室に仕切るとともに前記余剰の作動油を隣の油室に溢れ出させることができる高さに形成されている仕切り板と、前記仕切り板で仕切られて形成される前記油室のうちの1つであって底面に前記給排孔を形成して、1つの前記中空のバッフル板を当該仕切り板の上辺の高さに配置して、当該中空のバッフル板を挟んで2つの前記平形のバッフル板を配置して成る主蓄油室と、前記仕切り板で仕切られることで形成される前記蓄油室のうちの1つであって当該仕切り板を超えて溢れ出してくる前記主蓄油室の前記所定の貯留量を超える前記余剰の作動油を底面に形成する前記排出孔から外部に排出する副蓄油室と、を含むと良い。
また、本発明の射出成形機の補助油タンクでは、前記油圧シリンダ装置が、射出成形機の型締装置に備えられる型締シリンダ装置であって、可動プラテンと連結されている作動軸を油圧ピストンとし、バックプラテンに支持されている型締シリンダを油圧シリンダとし、別の油圧アクチュエータあるいは別の電動アクチュエータで当該可動プラテンを型開閉するときに、当該型締シリンダのシリンダ室との間で前記作動油を給排すると良い。
本発明の射出成形機の作動油タンクまたは補助油タンクでは、それらタンクの中に貯留される作動油の量が少なくても、それらタンクの中に貯留されている作動油が給排される際に、液面が波立つのを抑えて気泡が混入することを防止することを可能にすることで、それらタンクの小型化および高さ寸法の低減を可能にして、それらタンクを有する装置全体の小型化および高さ寸法の低減を可能にする。
本発明の補助油タンクを有する射出成形機の型締装置の概略を示す長手方向の断面図である。 図1に示される型締装置における型締シリンダ装置を模式的に示す長手方向の断面図。 図2に示される型締シリンダ装置のE−E矢視断面図である。 図2に示される型締シリンダ装置において、閉じていた金型装置を開く型開工程の開始直後の補助タンク内の作動油の状態を模式的に示す長手方向の断面図である。 図4に示される型締シリンダ装置のF−F矢視断面図である。 図2に示される型締シリンダ装置において、金型装置を開く型開工程の完了直前の補助タンク内の作動油の状態を模式的に示す長手方向の断面図である。 図6に示される型締シリンダ装置のG−G矢視断面図である。 図3に示される補助油タンクにおける図(a)がA−A矢視断面図、図(b)がB−B矢視断面図、図(c)がC−C矢視断面図、そして、図(d)がD−D矢視断面図である。
本発明の射出成形機の作動油タンクまたは補助油タンクを図1ないし図8に示す射出成形機の型締装置の補助油タンクを実施の態様の一例に挙げて説明する。
図1ないし図7に示す射出成形機の型締装置1は、機台11上に固定された固定プラテン5と、タイバー8で連結されて機台11上を僅かに摺動するバックプラテン6と、ガイドブロック10の上に載置されて機台11上に固定されているガイドレール9に支持されかつ案内されながら固定プラテン5とバックプラテン6の間を進退する可動プラテン7と、を有する。金型装置12は、固定側金型12aが固定プラテン5に固定され、可動側金型12bが可動プラテン7に固定されている。可動プラテン7には、軸心部分が中空の作動軸31を固定してある。作動軸31は、一端を可動プラテン7の背面に固定して、他端に油圧シリンダとなる型締シリンダ32内を摺動するピストンヘッド31aが形成されているとともにボールねじ機構となるボールねじ軸21に螺合するナット22が固定してある。なお、可動プラテン7は、タイバー8を貫通させるガイド孔となるガイドブッシュを有して、可動プラテン7の移動をタイバー8を使って案内するようにしても良い。
可動プラテン7は、型開閉工程において、型開閉駆動装置2によって金型装置12を開閉するように固定プラテン5に向って進退して、型締シリンダ装置3によって型閉じ状態の金型装置12を締め付けるように固定プラテン5に向って前進しようとすることで型締力を発生させる。
型開閉駆動装置2は、電動アクチュエータであって、一端がバックプラテン6の背面に固定されている後述される型締シリンダ32の後端部に回転自在に回転軸受26で軸支されているとともに電動モータ23の回転駆動がプーリ24、24とベルト25を介して伝達されていて、他端が作動軸31に対して回転不能に固定されているナット22に螺合させてあるボールねじ軸21によって、作動軸31と一緒に可動プラテン7を固定プラテン5に向けて進退させることで高速で型開閉の動作を行なうことができる。
型締シリンダ装置3は、油圧アクチュエータであって、バックプラテン6に支持されている型締シリンダ32にピストンヘッド31aを形成してある作動軸31を摺動可能に内挿し、例えば、単動シリンダとなる型締シリンダ32のシリンダ室32a(実施例では、型締側と成るピストンヘッド側油室32a)に、主油タンク14から油圧ポンプ等の油圧発生源15を介して供給される高圧の作動油13で前進する作動軸31によって、可動プラテン7を介して可動側金型12bを固定側金型12aに押圧させることで高圧で型締の動作を行なうことができる。なお、型締シリンダ32のシリンダ室32aは、例えば、方向切換弁16を介して、油圧発生源15と主油タンク14に接続されて、油圧発生源15(Pポート)側に切り換えられると高圧の作動油13が供給されて、主油タンク14(Tポート)側に切り換えられるとシリンダ室32aの圧縮されていた分の作動油13が主油タンク14に排出されることで、シリンダ室32a内の圧力が開放されて、すなわち、圧抜きされる。なお、図に示される油圧回路は、模式的に例示したものであって、それに限定されない。
そうした型締装置1では、例えば、型開閉駆動装置2で型開きまたは型閉じの動作を行なうと、作動軸31が進退して型締シリンダ32のシリンダ室32aの容積が増減することになるため、シリンダ室32aとプレフィル弁33を介して接続されるとともにシリンダ室32aとの間で作動油13を給排する補助油タンク4を有して、型閉じの際に、プレフィル弁33が開いて補助油タンク4とシリンダ室32aが連通して、補助油タンク4に貯留されている作動油13をシリンダ室32aに吸い込むようにして供給しておいて、型締の際に、プレフィル弁33が閉じてシリンダ室32aから補助油タンク4への逆流が防止されて、型締シリンダ32のシリンダ室32aに主油タンク14の作動油13を油圧発生源15で昇圧したあとの僅かな量の高圧の作動油13を供給するだけで速やかに型締を開始できるようにしている。そして、そうした型締装置1では、型開きの際に、直前に型締シリンダ32のシリンダ室32aの圧抜きが、例えば、前述の方向切換弁16等で行なわれてから、プレフィル弁33が開いてシリンダ室32aと補助油タンク4が連通して、シリンダ室32aの作動油13が補助油タンク4に向けて排出される。なお、型締やその型締の圧抜きの際には、僅かな距離だが作動軸31が進退するので、作動軸31に固定されているナット22が螺合する型開閉駆動装置のボールねじ軸21を自由に回転できる状態にしておくことで、作動軸31の移動を妨げないようにしている。また、方向切換弁16は、プレフィル弁33が開かれている間は、油圧発生源15側と主油タンク14側のどちらにも接続されない遮断状態に切り換えられても良いし、方向切換弁16を介して作動油13を主油タンク14に戻す配管の流路抵抗が大きくて、主油タンク14に戻る作動油13の量が僅かであれば、前述の圧抜きの動作から継続して主油タンク14側に切り換えた状態を維持しても良い。
補助油タンク4は、仕切り板43によって、主蓄油室41と副蓄油室42に分かれている。主蓄油室41は、底面に形成されている給排孔41aがプレフィル弁33を介して型締シリンダ32のシリンダ室32aに連通していて、型締シリンダ32のシリンダ室32aから排出されてくる作動油13を貯留し、また、貯留した作動油13をシリンダ室32aが吸引するように供給する。副蓄油室42は、主蓄油室41から仕切り板43を越えて溢れ出る余剰の作動油13を底面に形成する排出孔42aから主油タンク14に排出する。また、補助油タンク4には、型開閉の動作のときに、型締シリンダ32のシリンダ室32aから給排される作動油13によって、補助油タンク4の中のエアが加圧状態又は負圧状態にならないように、補助油タンク4の外からエアを給排させて、補助油タンク4の内圧を常圧にするためのエアブリーザ48を有する。
ここからは、本発明の特有の構成を説明する。図1ないし図8に示される型締装置1の補助油タンク4は、主蓄油室41の中に給排孔41aから流れ込む作動油13の流れる方向を変更して作動油13の流速を減速させて液面の波立ちを防止することによって気泡の混入を抑える“気泡防止機構”を備える。気泡防止機構44によって補助油タンク4の高さや補助油タンク4全体の大きさを小さくすることができる。気泡防止機構44は、主に2つの平形のバッフル板45、45と中空のバッフル板46とで成る。平形のバッフル板45、45は、給排孔41aの上側を覆うように、給排孔41aから異なる高さに配置される。中空のバッフル板46は、2つの平形のバッフル板45、45との間に高さ方向において互い違いになるように配置される。中空のバッフル板46は、より具体的には、中空の貫通孔46aが給排孔41aの上側に位置するように配置されるように、主蓄油室41の内側面の全周にわたって固定されている。
給排孔41aに一番近い下側の平形のバッフル板45は、主蓄油室41の底面にスペーサ部材47で所定の隙間を空けて固定してある。また、平形のバッフル板45の上に配置される平形のバッフル板45は、対面する平形のバッフル板45、45同士をスペーサ部材47で所定の隙間を空けて固定してある。なお、平形のバッフル板45、45の固定は、スペーサ部材47による固定手段だけに限定されずに、適当な固定手段を採用すれば良い。
中空のバッフル板46は、仕切り板43の上辺43aに、すなわち、主蓄油室41に作動油13が貯留可能な最大貯留量のときの液面13aの高さに配置されると良い。また、中空のバッフル板46よりも高い位置に配置されている平形のバッフル板45は、仕切り板43の上辺43aを越えた高さに配置されると良く、すなわち、主蓄油室41に貯留できる作動油13の最大貯留量のときの液面13aの高さを超えた高さに配置されていると良く、好ましくは、その液面13aからの距離gが5mmから15mmの寸法だけ上側に配置されていると良く、さらに好ましくは、その液面13aからの距離gが略10mmの寸法だけ上側に配置されているとなお良い。
平形のバッフル板45と中空のバッフル板46は、主蓄油室41の高さ方向の位置に対して、底面の給排孔41aからその給排孔41aに面する最初の平形のバッフル板45の間、対面する平形のバッフル板45と中空のバッフル板46の間、そして、中空のバッフル板46に形成されている中空の貫通孔46aの開口部分を通して対面する平形のバッフル板45、45同士の間に、作動油13が流れる流路となる空間を空けて配置されている。対面する平形のバッフル板45と中空のバッフル板46は、上方から重ねて見たときに、平形のバッフル板45の板面45aが中空のバッフル板46の中空の貫通孔46aの開口部分よりも大きくまたは同じに形成されると良い。また、複数ある平形のバッフル板45、45は、上側に配置されている平形のバッフル板45の方が、板面45aの縦および横の寸法が大きくまたは同じに形成されるようにしても良い。また、平形のバッフル板45と中空のバッフル板46には、適当な位置に複数の小さな孔を形成しておいて、例えば、図8に示すように複数の小さな孔45bを平形のバッフル板45に形成する等しておいて、作動油13の流速をさらに減速させて、主蓄油室41の作動油13の液面の波立ちを抑えることで作動油13に気泡が混入することを防止するようにしても良い。
平形のバッフル板45は、異なる高さ位置で3つ以上有しても良い。平形のバッフル板45を3つ以上有する場合でも、一番高い位置にある平形のバッフル板45が主蓄油室41に貯留できる作動油13の最大貯留量のときの液面13aの高さを超えた高さに配置されていると良く、好ましくは、その液面13aからの距離gが5mmから15mmの寸法だけ上側に配置されていると良く、さらに好ましくは、その液面13aからの距離gが略10mmの寸法だけ上側に配置されているとなお良い。
中空のバッフル板46は、異なる高さ位置で2つ以上有しても良い。中空のバッフル板46を2つ以上有する場合には、一番高い位置にある中空のバッフル板46が仕切り板43の上辺の高さ43aに固定されると良い。
そうした補助油タンク4を有する型締装置1では、型開閉駆動装置2で移動させられる作動軸31が、型締シリンダ32のシリンダ室32aの中の作動油13を押し出すようにして排出して、開いたプレフィル弁33を介して、給排孔41aから補助油タンク4に作動油13が供給されると、まず、給排孔41aの真上にある平形のバッフル板45に作動油13が衝突して、作動油13が流れる方向が横方向、すなわち、給排孔41aから主蓄油室41の内側面の全周に向って分散させる方向に変わり(図4と図5と図8(b))、つぎに、主蓄油室41の内側面に作動油13が衝突して、作動油13の流れる方向がその内側面に沿って上方向の中空のバッフル板46に向う方向に変わり、今度は、中空のバッフル板46に作動油13が衝突して、作動油13が流れる方向が横方向、すなわち、主蓄油室41の略中央に向う方向に変わり(図8(c))、最後に、主蓄油室41の略中央で作動油13同士が衝突して、作動油13の流れが上方向に変わり、一番高い位置にある平形のバッフル板45に衝突したあとは、作動油13の流れる速度も減速されて、波立ちも小さく液面13aが暴れることもなくなる(図6と図7と図8(d))。また、作動油13の流路が主蓄油室41の幅方向に分散させるように形成されているので、主蓄油室41の高さ寸法を大きくして、主蓄油室41に多量の作動油を貯留しなくても、従来よりも少ない作動油13でも作動油13をすみやかにかつ穏やかに減速させることができるとともに補助油タンク4の小型化および補助油タンク4の高さ寸法の低減を可能にする。
本発明の作動油タンクまたは補助油タンクは、補助油タンク4の実施の態様を一例にして説明したが、作動油タンクであれば補助油タンク4に限定されずに主油タンク14などの他の作動油タンクにも適用することが可能である。また、本発明の作動油タンクまたは補助油タンクは、横型の型締装置1の実施の態様を一例に説明してきたが、可動プラテンとバックプラテンがタイバーで連結されて、それらプラテンの間に配置される固定プラテンとバックプラテンの間に型開閉駆動装置と型締シリンダ装置装置を有する竪型の型締装置などの各種の型締装置にも適用が可能である。本発明の作動油タンクまたは補助油タンクは、電動アクチュエータで駆動する型開閉駆動装置2を有する型締装置1の実施の態様を一例に説明してきたが、油圧アクチュエータなどの各種のアクチュエータで駆動する型開閉駆動装置を有する型締装置にも適用が可能である。
本発明は、樹脂や金属などの成形材料を射出成形する各種の射出成形機であって、作動油を供給して油圧シリンダ装置を制御する油圧システムを有する射出成形機、特に型締装置に利用できる。本発明によると、作動油タンクまたは補助油タンクに貯留される作動油の液面の波立ちを抑えることで気泡の混入を抑えることを可能にしながら、それらタンクの高さ寸法を低減できるとともに装置全体を小型化することができ、射出成形機の発展に寄与する。
1 射出成形機の横型型締装置
2 型開閉駆動装置
3 型締シリンダ装置
4 補助油タンク(作動油タンク)
5 固定プラテン
6 バックプラテン
7 可動プラテン
8 タイバー
9 ガイドレール
10 ガイドブロック
11 機台
12 金型装置
12a 固定側金型
12b 可動側金型
13 作動油
13a 主蓄油室に作動油を最大で貯留させたときの液面
14 主油タンク(作動油タンク)
15 油圧発生源
16 方向切換弁
21 ボールねじ軸
22 ナット
23 電動モータ
24 プーリ
25 ベルト
26 回転軸受
31 作動軸
31a ピストンヘッド
32 型締シリンダ
32a シリンダ室
33 プレフィル弁
41 主蓄油室
41a 給排孔
42 副蓄油室
42a 排出孔
43 仕切り板
43a 仕切り板の上辺
44 気泡防止機構
45 平形のバッフル板(気泡防止機構)
45a 平形のバッフル板の板面
45b 複数の小さな孔
46 中空のバッフル板(気泡防止機構)
46a 中空のバッフル板に形成される中空の貫通孔
47 スペーサ部材
48 エアブリーザ

Claims (4)

  1. 油圧シリンダ装置を制御する油圧システムを有する射出成形機に備えられ、当該油圧シリンダ装置のシリンダ室との間で作動油を給排する給排孔を形成して成る作動油タンクにおいて、底面に開口する前記給排孔の上側に互いに異なる高さに配置されるように設けられる少なくとも2つの平形のバッフル板と、前記給排孔の開口の直上に中空の貫通孔が位置するように内側面の全周にわたって固定され前記2つの平形のバッフル板の間に配置される中空のバッフル板と、を含むことを特徴とする射出成形機の作動油タンク。
  2. 前記作動油タンクが所定の貯留量を超える余剰の前記作動油を前記油圧システムの主油タンクに排出するための排出孔を有する補助油タンクであって、前記平形のバッフル板の中で一番上に配置される当該平形のバッフル板を前記作動油が前記所定の貯留量のときの液面の高さを超えて上側に配置して、前記中空のバッフル板の中で一番上に配置される当該中空のバッフル板を前記作動油が前記所定の貯留量のときの液面の高さに配置することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の補助油タンク。
  3. タンク内を少なくとも2つの蓄油室に仕切るとともに前記余剰の作動油を隣の油室に溢れ出させることができる高さに形成されている仕切り板と、前記仕切り板で仕切られて形成される前記油室のうちの1つであって底面に前記給排孔を形成して、1つの前記中空のバッフル板を当該仕切り板の上辺の高さに配置して、当該中空のバッフル板を挟んで2つの前記平形のバッフル板を配置して成る主蓄油室と、前記仕切り板で仕切られることで形成される前記蓄油室のうちの1つであって当該仕切り板を超えて溢れ出してくる前記主蓄油室の前記所定の貯留量を超える前記余剰の作動油を底面に形成する前記排出孔から外部に排出する副蓄油室と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の射出成形機の補助油タンク。
  4. 前記油圧シリンダ装置が、射出成形機の型締装置に備えられる型締シリンダ装置であって、可動プラテンと連結されている作動軸を油圧ピストンとし、バックプラテンに支持されている型締シリンダを油圧シリンダとし、別の油圧アクチュエータあるいは別の電動アクチュエータで当該可動プラテンを型開閉するときに、当該型締シリンダのシリンダ室との間で前記作動油を給排することを特徴とする請求項1ないし3に記載の射出成形機の型締装置の補助油タンク。
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