JP2016036535A - 血液浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェット型の血液浄化手段又はドライ型の血液浄化手段の何れを選択して使用する場合であっても、己診断工程を精度よく行わせることができる血液浄化装置を提供する。【解決手段】血液回路において圧力検出手段の接続位置を含んで閉回路を形成し、当該閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出手段の検出値に基づき血液回路の接続状態の良否を診断する自己診断工程を行わせ得る制御手段Cを具備し、ダイアライザ3は、内部に予め充填液が充填されたウェット型、又は当該充填液が充填されないドライ型の何れかのタイプが任意選択的に使用される血液浄化装置であって、制御手段Cは、自己診断工程時、血液回路に接続されたダイアライザ3のタイプに応じて血液回路の接続状態の良否を診断するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイアライザを使用した透析治療など、患者の血液を体外循環させつつ浄化するための血液浄化装置に関するものである。
一般に、透析治療時においては、採取した患者の血液を体外循環させて再び体内に戻すための血液回路が用いられており、かかる血液回路は、例えば中空糸膜を具備したダイアライザ(血液浄化手段)と接続し得る動脈側血液回路及び静脈側血液回路から主に構成されている。これら動脈側血液回路及び静脈側血液回路の各先端には、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針が取り付けられ、それぞれが患者に穿刺されて透析治療における血液の体外循環が行われることとなる。
このうち、動脈側血液回路には、しごき型の血液ポンプが配設されており、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者に穿刺した状態において当該血液ポンプを駆動させることにより、患者の体内から採取された血液を体外循環させつつダイアライザに送り込み得るようになっている。さらに、動脈側血液回路及び静脈側血液回路には、動脈側エアトラップチャンバ及び静脈側エアトラップチャンバがそれぞれ接続されており、体外循環した血液が除泡(気泡の除去)された後に患者の体内に戻されるよう構成されている。
ところで、従来の血液浄化装置においては、特許文献1で開示されているように、プライミング前、血液回路において圧力検出センサの接続位置を含んで閉回路を形成し、当該閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出センサの検出値に基づき血液回路の接続状態の良否を診断する自己診断工程を行うものが提案されている。すなわち、閉回路内に対して加圧することにより変化する圧力検出センサの検出値を監視し、例えば所定時間以内で所定圧力に達すれば、少なくとも閉回路において加圧した空気の漏れがないと推定できるので、血液回路の接続が適切と判断されるとともに、所定時間以内で所定圧力に達しなければ、少なくとも閉回路において加圧した空気が漏れていると推定できるので、血液回路の接続が不適切と判断される。
国際公開2012/017959
上記従来の血液浄化装置においては、以下の如き問題があった。
血液浄化治療時に使用される血液浄化手段は、通常、血液が流れる血液流路及び透析液が流れる透析液流路に予め充填液が充填されたウェット型と、当該充填液が充填されないドライ型と、その他一般に流通するダイアライザがあり、医師等が種々事情を勘案して、ダイアライザの何れかを任意に選択することができるようになっている。
しかしながら、空気の如く圧縮性の気体と充填液の如く非圧縮性の液体との性質の相違により、自己診断工程の加圧に対して、ドライ型のダイアライザの方がウェット型のダイアライザよりも、加圧されにくく、且つ、圧力を保持しにくい傾向があるので、使用するダイアライザのタイプによって加圧に対する圧力検出センサの検出値の変化傾向が異なってしまう。
具体的には、ウェット型のダイアライザが接続された血液回路(閉回路)に対して加圧した場合(図18参照)とドライ型のダイアライザが接続された血液回路(閉回路)に対して加圧した場合(図19参照)の圧力変化について観察すると、加圧開始時(i)から加圧終了時(ii)までの圧力変化は、ドライ型のダイアライザの方が緩やか(即ち、所定圧力に達するまで時間を要する)な傾向であることが分かる。なお、同図中(iii)は、加圧後、圧力保持の確認終了時を示している。したがって、自己診断工程において、ドライ型及びウェット型の何れを使用した場合であっても同一条件で接続状態の良否を診断してしまうと、判定の基準(警報点)が甘くなりすぎたり或いは厳しくなりすぎたりしてしまい、精度が悪化してしまうという不具合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェット型の血液浄化手段又はドライ型の血液浄化手段の何れを選択して使用する場合であっても、自己診断工程を精度よく行わせることができる血液浄化装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路から成るとともに、当該動脈側血液回路の先端から静脈側血液回路の先端まで患者の血液を体外循環させ得る血液回路と、該血液回路の動脈側血液回路及び静脈側血液回路の間に介装されて当該血液回路を流れる血液を浄化し得るとともに、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路及び透析液が流れる透析液流路が形成された血液浄化手段と、前記動脈側血液回路に配設された血液ポンプと、所定の流路に接続されてその流路の圧力を検出し得る圧力検出手段と、前記血液回路において前記圧力検出手段の接続位置を含んで閉回路を形成し、当該閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出手段の検出値に基づき前記血液回路の接続状態の良否を診断する自己診断工程を行わせ得る制御手段とを具備し、前記血液浄化手段は、前記血液流路及び透析液流路に予め充填液が充填されたウェット型、又は当該充填液が充填されないドライ型の何れかのタイプが前記血液回路に接続されて血液浄化治療が行われる血液浄化装置であって、前記制御手段は、前記自己診断工程時、前記血液回路に接続された血液浄化手段のタイプに応じて前記血液回路の接続状態の良否を診断することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記制御手段は、前記血液回路に接続された血液浄化手段がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る判別工程を行わせるとともに、当該判別工程で判別された当該血液浄化手段のタイプに応じて、前記自己診断工程時、前記血液回路の接続状態の良否を診断することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の血液浄化装置において、前記血液回路には、その流路中の気体又は液体を検出可能な検出手段が接続されるとともに、前記判別工程は、前記血液ポンプを駆動させて、前記血液浄化手段の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させ、前記検出手段が液体を検出したときウェット型であると判別し、当該検出手段が気体を検出したときドライ型であると判別することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の血液浄化装置において、前記検出手段は、前記血液浄化手段と動脈側エアトラップチャンバとの間に接続され、血液浄化治療中、前記動脈側血液回路から血液浄化手段に流れる血液中の気体を検出し得るとともに、前記判別工程にて気体又は液体を検出し得る気泡検出器から成ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の血液浄化装置において、前記検出手段は、前記動脈側血液回路の先端部又は静脈側血液回路の先端部に接続され、血液浄化治療中、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる血液中の気体を検出し得るとともに、前記判別工程にて気体又は液体を検出し得る気泡検出器から成ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の血液浄化装置において、前記検出手段は、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路に接続され、血液浄化治療中、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる血液の濃度を検出し得るとともに、前記判別工程にて気体又は液体を検出し得る血液濃度検出器から成ることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項3記載の血液浄化装置において、前記動脈側血液回路に接続された動脈側エアトラップチャンバと、前記動脈側エアトラップチャンバに接続され、当該動脈側エアトラップチャンバに対して任意に空気を導入又は排出させることにより液面を調整可能な液面調整手段とを具備するとともに、前記判別工程は、前記血液ポンプに代えて前記液面調整手段を駆動させることにより、前記血液浄化手段の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の血液浄化装置において、前記液面調整手段は、正転駆動及び逆転駆動可能な液面調整ポンプを具備するとともに、前記制御手段は、前記プライミング時、当該液面調整ポンプを任意タイミングで駆動させて前記動脈側エアトラップチャンバの上部に対する空気の導入又は排出を行うことが可能とされたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、制御手段は、自己診断工程時、血液回路に接続された血液浄化手段のタイプに応じて血液回路の接続状態の良否を診断するので、ウェット型の血液浄化手段又はドライ型の血液浄化手段の何れを選択して使用する場合であっても、自己診断工程を精度よく行わせることができる。
請求項2の発明によれば、制御手段は、血液回路に接続された血液浄化手段がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る判別工程を行わせるとともに、当該判別工程で判別された当該血液浄化手段のタイプに応じて、自己診断工程時、血液回路の接続状態の良否を診断するので、血液浄化手段のタイプを自動的に判別して自己診断工程を精度よく行わせることができる。
請求項3の発明によれば、血液回路には、その流路中の気体又は液体を検出可能な検出手段が接続されるとともに、判別工程は、液面調整手段又は血液ポンプを駆動させて、血液浄化手段の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させ、検出手段が液体を検出したときウェット型であると判別し、当該検出手段が気体を検出したときドライ型であると判別するので、血液浄化手段のタイプをより容易且つ確実に判別することができる。
請求項4の発明によれば、検出手段は、血液浄化手段と動脈側エアトラップチャンバとの間に接続され、血液浄化治療中、動脈側血液回路から血液浄化手段に流れる血液中の気体を検出し得るとともに、判別工程にて気体又は液体を検出し得る気泡検出器から成るので、血液浄化治療中に使用される気泡検出器を流用して判別工程による判別を行わせることができる。
請求項5の発明によれば、検出手段は、動脈側血液回路の先端部又は静脈側血液回路の先端部に接続され、血液浄化治療中、動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる血液中の気体を検出し得るとともに、判別工程にて気体又は液体を検出し得る気泡検出器から成るので、血液浄化治療中に使用される気泡検出器を流用して判別工程による判別を行わせることができる。
請求項6の発明によれば、検出手段は、動脈側血液回路又は静脈側血液回路に接続され、血液浄化治療中、動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる血液の濃度を検出し得るとともに、判別工程にて気体又は液体を検出し得る血液濃度検出器から成るので、血液浄化治療中に使用される血液濃度検出器を流用して判別工程による判別を行わせることができる。
請求項7の発明によれば、動脈側血液回路に接続された動脈側エアトラップチャンバと、動脈側エアトラップチャンバに接続され、当該動脈側エアトラップチャンバに対して任意に空気を導入又は排出させることにより液面を調整可能な液面調整手段とを具備するとともに、判別工程は、血液ポンプに代えて液面調整手段を駆動させることにより、血液浄化手段の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させるので、液面調整手段を流用して血液浄化手段のタイプの判別を行うことができる。
請求項8の発明によれば、液面調整手段は、正転駆動及び逆転駆動可能な液面調整ポンプを具備するとともに、制御手段は、プライミング時、当該液面調整ポンプを任意タイミングで駆動させて動脈側エアトラップチャンバの上部に対する空気の導入又は排出を行うことが可能とされたので、液面調整ポンプを流用してより精度よく血液浄化手段のタイプの判別を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図 同血液浄化装置による治療前の制御内容を示すフローチャート 同血液浄化装置による判別工程の制御内容を示すフローチャート 同血液浄化装置による自己診断工程の制御内容を示すフローチャート 同血液浄化装置によるプライミング工程の制御内容を示すフローチャート 同血液浄化装置による自己診断工程が行われている状態を示す模式図 同血液浄化装置による判別工程が行われている状態を示す模式図 同血液浄化装置による他の判別工程が行われている状態を示す模式図 同血液浄化装置によるプライミング工程が行われている状態を示す模式図 同血液浄化装置における血液濃度検出器を示す平面図及び正面図 図10中のXI―XI線断面図 同血液浄化装置における気泡検出器及び血液判別器を示す平面図 図12中のXIII―XIII線断面図 同気泡検出器を示す断面図 同血液判別器を示す断面図 本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置による判別工程が行われている状態を示す模式図 本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図 ウェット型のダイアライザが接続された血液回路(閉回路)を加圧した際の圧力変化を示すグラフ ドライ型のダイアライザが接続された血液回路(閉回路)を加圧した際の圧力変化を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る血液浄化装置は、透析治療を行うための透析装置から成り、図1に示すように、動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2から成る血液回路と、動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2の間に介装されて血液回路を流れる血液を浄化するダイアライザ3と、動脈側血液回路1に配設されたしごき型の血液ポンプ4と、動脈側血液回路1に接続された動脈側エアトラップチャンバ5と、静脈側血液回路2に接続された静脈側エアトラップチャンバ6と、プライミング液供給ラインL3と、液面調整手段Aと、制御手段Cとから主に構成されている。
動脈側血液回路1には、その先端にコネクタaが接続されており、当該コネクタaを介して動脈側穿刺針(不図示)が接続可能とされるとともに、途中にしごき型の血液ポンプ4及び動脈側エアトラップチャンバ5が配設されている。一方、静脈側血液回路2には、その先端にコネクタbが接続されており、当該コネクタbを介して静脈側穿刺針(不図示)が接続可能とされるとともに、途中に静脈側エアトラップチャンバ6が接続されている。
また、静脈側エアトラップチャンバ6の上部からは、オーバーフローラインLaが延設されている。かかるオーバーフローラインLaは、先端が大気に開放された流路から成り、その途中にクランプ手段Va(例えば、電磁弁)が接続されている。しかして、このクランプ手段Vaを任意タイミングで開状態とすることにより、静脈側エアトラップチャンバ6内の液体を外部にオーバーフローさせることができる。
そして、動脈側血液回路1の先端に接続された動脈側穿刺針及び静脈側血液回路2の先端に接続された静脈側穿刺針を患者に穿刺した状態で、血液ポンプ4を駆動(正転駆動)させると、患者の血液は、動脈側エアトラップチャンバ5で除泡(気泡の除去)がなされつつ動脈側血液回路1を通ってダイアライザ3に至り、該ダイアライザ3によって血液浄化が施された後、静脈側エアトラップチャンバ6で除泡(気泡の除去)がなされつつ静脈側血液回路2を通って患者の体内に戻るようになっている。これにより、患者の血液を血液回路の動脈側血液回路1の先端から静脈側血液回路2の先端まで体外循環させつつダイアライザ3にて浄化し得るのである。
また、本実施形態に係る動脈側血液回路1には、液浄化治療中、動脈側血液回路1を流れる血液の濃度を検出し得る血液濃度検出器12が接続されている。この血液濃度検出器12は、ヘマトクリットセンサと称されるもので、動脈側血液回路1を流れる血液に対して反射した光を受光して得られる受光電圧に基づき血液濃度を測定し得るよう構成されている。また、静脈側血液回路2に血液濃度検出器12を接続するようにしてもよい。
より具体的には、血液濃度検出器12は、図10、11に示すように、蓋部H1及び本体部H2から成る筐体部と、本体部H2に形成された溝H2aと、本体部H2に配設された一対の発光素子12a、12b及び受光素子12cとを有して構成されている。溝H2aは、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブの一部を嵌合し得るもので、スリットを介して発光素子12a、12b及び受光素子12cを収容するための収容空間と連通されている。
発光素子12a、12bは、例えば近赤外線を照射し得るLED(近赤外線LED)から成り、受光素子12cは、フォトダイオードから成るものとされている。そして、可撓性チューブを溝H2aに嵌合した状態で蓋部H1にて本体部H2を覆った状態とし、発光素子12a、12bから光を照射すると、その光がスリットを介して溝H2aに嵌合された可撓性チューブに至り、その内部を流れる血液に反射して受光素子12cで受光されるよう構成(所謂反射型センサの構成)されている。
そして、受光素子12cで生じた受光電圧に基づき、血液の濃度を示すヘマトクリット値を求める。すなわち、血液を構成する赤血球や血漿などの各成分は、それぞれ固有の吸光特性を持っており、この性質を利用してヘマトクリット値を測定するのに必要な赤血球を電子光学的に定量化することにより当該ヘマトクリット値を求めることができるのである。なお、本実施形態においては、血液濃度検出器12が上記の如き所謂反射型センサにて構成されているが、発光素子にて光を照射するとともに、血液に対して透過した光を受光素子にて受光して得られる受光電圧に基づきヘマトクリット値(血液濃度)を測定し得るものとしてもよい。
血液濃度検出器12は、血液濃度に加え、後述する判別工程にて気体又は液体を検出することが可能とされている。すなわち、溝H2aに嵌合された可撓性チューブに液体が充填されていない場合、受光素子12cの受光電圧は高くなり、当該可撓性チューブに液体が充填されている場合、受光素子12cの受光電圧は低くなるので、空気、充填液、血液の順に受光電圧は低くなる傾向にあり、この傾向に基づいて判別工程で気体又は液体(充填液又は空気)を検出することができるのである。
さらに、本実施形態に係る動脈側血液回路1の先端部(コネクタa近傍)又は静脈側血液回路2の先端部(コネクタb近傍)には、血液浄化治療中、動脈側血液回路1又は静脈側血液回路2を流れる血液中の気体(気泡)を検出し得る気泡検出器(D1、D2)が接続されている。かかる気泡検出器(D1、D2)は、図12〜15に示すように、血液判別器13及びクランプ手段(V1、V2)(例えば、電磁弁)を具備したユニットに形成されている。なお、図中符号Rは、クランプ手段(V1、V2)への通電により可撓性チューブを閉塞又は開放するためのプッシュロッドを示している。
このユニットは、蓋部H1及び本体部H2から成る筐体部と、本体部H2に形成された溝H2aと、本体部H2に配設された気泡検出器(D1、D2)、血液判別器13及びクランプ手段(V1、V2)とを有して構成されている。溝H2aは、動脈側血液回路1又は静脈側血液回路2を構成する可撓性チューブの一部を嵌合し得るもので、スリットを介して気泡検出器(D1、D2)を構成する超音波受信素子α1及び超音波振動素子α2を収容するための収容空間、並びに血液判別器13を構成する発光素子β1及び受光素子β2を収容するための収容空間とそれぞれ連通されている。
気泡検出器(D2、D3)は、溝H2aで嵌合された可撓性チューブを流れる気泡(エア)を検出可能なセンサから成り、図14に示すように、例えば圧電素子から成る超音波振動素子α2と、圧電素子から成る超音波受信素子α1とを具備している。そして、嵌合溝H2aで嵌合された動脈側血液回路1又は静脈側血液回路2を構成する可撓性チューブに向けて超音波振動素子α2から超音波を照射させ得るとともに、その振動を超音波受信素子α1にて受け得るようになっている。この超音波受信素子α1は、その受信した振動に応じて電圧が変化するよう構成されており、検出される電圧が所定の閾値を超えたことにより気泡が流動したことを検出し得るよう構成されている。
すなわち、血液や置換液に比べ気泡の方が超音波の減衰率が高いので、超音波受信素子α1により検出された電圧が所定の閾値を超えたことにより、気泡(気体)が流動したことが検出されるのである。なお、かかる気泡検出器(D1、D2)は、閾値を変更又は追加することにより、後述する判別工程にて気体又は液体(空気又は充填液)を検出することが可能とされている。
血液判別器13は、溝H2aで嵌合された可撓性チューブを流れる血液の有無を判別可能な判別センサから成り、図15に示すように、例えばLEDから成る発光素子β1と、受光素子β2とを具備している。これら発光素子β1と受光素子β2は、嵌合溝H2aを挟んで左右にそれぞれ配設されており、当該嵌合溝H2aで嵌合された動脈側血液回路1又は静脈側血液回路2を構成する可撓性チューブに向けて発光素子β1から光を照射させ得るとともに、その光を受光素子β2にて受け得るようになっている。
この受光素子β2は、その受光量に応じて電圧が変化するよう構成されており、検出される電圧により動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2を流れる血液の有無を判別し得るよう構成されている。すなわち、血液と置換液(本実施形態においては透析液)とでは、発光素子β1から照射される光の透過率が異なる(血液より透析液等の置換液の方が光の透過率が高い)ので、受光素子β2により検出された電圧が所定の閾値を超えたことにより、流動する液体が置換液から血液に置換されたことが検出されるのである。なお、かかる血液判別器13は、閾値を変更又は追加することにより、後述する判別工程にて気体又は液体(空気又は充填液)を検出することが可能とされている。
またさらに、本実施形態に係る動脈側血液回路1には、ダイアライザ3と動脈側エアトラップチャンバ5との間に接続され、血液浄化治療中、動脈側血液回路1からダイアライザ3に流れる血液中の気体を検出し得る気泡検出器D3が接続されている。この気泡検出器D3は、上述した気泡検出器(D1、D2)と同様、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブに向けて超音波振動素子から超音波を照射させ得るとともに、その振動を超音波受信素子にて受け得るよう構成されており、その受信した振動に基づいて気泡を検出し得るものである。
なお、気泡検出器D3は、クリップ式と称される付属品から成り、クリップで任意位置(本実施形態においては動脈側血液回路1におけるダイアライザ3と動脈側エアトラップチャンバ5との間)の可撓性チューブに取り付け可能とされるとともに、閾値を変更又は追加することにより、後述する判別工程にて気体又は液体(空気又は充填液)を検出することが可能とされている。しかるに、気泡検出器(D1、D2、D3)、血液濃度検出器12、血液判別器13は、本発明の「検出手段」を構成し得るものである。
動脈側エアトラップチャンバ5及び静脈側エアトラップチャンバ6には、液面調整手段Aがそれぞれ接続されている。かかる液面調整手段Aは、透析装置本体Bに内蔵又は外付けされたもので、動脈側空気流通ラインL8及び静脈側空気流通ラインL9と、先端が大気開放状態とされつつ動脈側空気流通ラインL8及び静脈側空気流通ラインL9に接続された開放ラインL10と、液面調整ポンプ11とから主に構成されている。
動脈側空気流通ラインL8は、一端が動脈側エアトラップチャンバ5の上部(空気層側)に接続されるとともに、クランプ手段V9(例えば、電磁弁)及び動脈側圧力検出センサP1が接続された可撓性チューブ等の流路から成る。かかる動脈側圧力検出センサP1は、動脈側エアトラップチャンバ5の上部(空気層側)の圧力を検出し得るもので、これにより、ダイアライザ3に流れ込む血液の圧力(ダイアライザ3の入口圧)を検出可能とされている。
静脈側空気流通ラインL9は、一端が静脈側エアトラップチャンバ6の上部(空気層側)に接続されるとともに、クランプ手段V10(例えば、電磁弁)及び静脈側圧力検出センサP2が接続された可撓性チューブ等の流路から成る。かかる静脈側圧力検出センサ13(所謂、「静脈圧センサ」と称されるセンサ)は、静脈側エアトラップチャンバ6の上部(空気層側)の圧力を検出し得るもので、これにより、静脈側血液回路2を流れる血液の圧力(静脈圧)を検出可能とされている。
開放ラインL10は、基端が動脈側空気流通ラインL8及び静脈側空気流通ラインL9とそれぞれ接続されるとともに、先端が大気開放状態とされた可撓性チューブ等の流路から成り、その途中には、しごきポンプから成る液面調整ポンプ11が配設されている。かかる液面調整ポンプ11は、正転駆動及び逆転駆動可能なしごき部を有し、当該しごき部が開放ラインL10を構成する可撓性チューブをその長手方向に向かってしごくことで、動脈側エアトラップチャンバ5の上部又は静脈側エアトラップチャンバ6の上部に対する空気の導入又は排出を任意に行い得るよう構成されている。
なお、液面調整ポンプ11について、図中右回転のとき正転駆動、左回転のとき逆転駆動を示している(同様に、血液ポンプ4について、図中右回転のとき正転駆動、左回転のとき逆転駆動を示している)。また、開放ラインL10には、圧力検出センサP3が接続されるとともに、枝分かれラインL11が接続されている。この枝分かれラインL11には、クランプ手段V12(例えば、電磁弁)及び圧力検出センサP4が接続されている。しかるに、本実施形態に係る圧力検出センサP1〜P4は、本発明の圧力検出手段を構成し得るものである。
しかして、液面調整ポンプ11を正転駆動させると、開放ラインL10の先端から空気が吸引されるので、クランプ手段V9が開状態のとき、動脈側空気流通ラインL8を介して動脈側エアトラップチャンバ5に空気が導入されて液面を下降させるとともに、液面調整ポンプ11を逆転駆動させると、開放ラインL10の先端から空気が排出されるので、クランプ手段V9が開状態のとき、動脈側空気流通ラインL8を介して動脈側エアトラップチャンバ5から空気が排出されて液面を上昇させる。
同様に、液面調整ポンプ11を正転駆動させると、開放ラインL10の先端から空気が吸引されるので、クランプ手段V10が開状態のとき、静脈側空気流通ラインL9を介して静脈側エアトラップチャンバ6に空気が導入されて液面を下降させるとともに、液面調整ポンプ11を逆転駆動させると、開放ラインL10の先端から空気が排出されるので、クランプ手段V10が開状態のとき、静脈側空気流通ラインL9を介して静脈側エアトラップチャンバ6から空気が排出されて液面を上昇させる。
ダイアライザ3は、その筐体部に、血液導入口3a(血液導入ポート)、血液導出口3b(血液導出ポート)、透析液導入口3c(透析液流路入口:透析液導入ポート)及び透析液導出口3d(透析液流路出口:透析液導出ポート)が形成されており、このうち血液導入口3aには動脈側血液回路1が、血液導出口3bには静脈側血液回路2がそれぞれ接続されている。また、透析液導入口3c及び透析液導出口3dは、透析装置本体Bから延設された透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。
ダイアライザ3内には、複数の中空糸膜(不図示)が収容されており、この中空糸が血液を浄化するための血液浄化膜を構成している。かかるダイアライザ3内には、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路(血液導入口3aと血液導出口3bとの間の流路)及び透析液が流れる透析液流路(透析液導入口3cと透析液導出口3dとの間の流路)が形成されている。そして、血液浄化膜を構成する中空糸膜には、その外周面と内周面とを貫通した微小な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中の不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。
本実施形態に係るダイアライザ3は、血液流路及び透析液流路に予め蒸留水等の充填液が充填されたウェット型と、当該充填液が充填されない(すなわち、空気が充填された)ドライ型との2種類のタイプがある。ウェット型とドライ型以外のダイアライザについても、ウェット型とドライ型の何れかに分類する。例えば、近年では、中空糸膜を湿潤させたモイスト型と呼ばれるダイアライザも登場しているが、本発明においては、そのような湿潤させた中空糸膜を有したダイアライザをドライ型に分類する。
透析装置本体Bは、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2を有するとともに、複式ポンプ7、バイパスラインL4〜L7及びクランプ手段V3〜V8(例えば、電磁弁)を有している。このうち複式ポンプ7は、透析液導入ラインL1と透析液排出ラインL2とに跨って配設され、所定濃度に調製された透析液を透析液導入ラインL1を介してダイアライザ3に導入させるとともに、当該ダイアライザ3から透析後の透析液を透析液排出ラインL2を介して排出させるものである。
透析液導入ラインL1の途中(透析液導入ラインL1におけるプライミング液供給ラインL3との連結部とダイアライザ3との間)には、クランプ手段V4が接続されるとともに、透析液排出ラインL2の途中(透析液排出ラインL2におけるバイパスラインL4との連結部とダイアライザ3との間)には、クランプ手段V5が接続されている。また、透析液導入ラインL1における複式ポンプ7とクランプ手段V4との間には、濾過フィルタ8、9が接続されている。この濾過フィルタ8、9は、透析液導入ラインL1を流れる透析液を濾過して浄化するためのものであり、これら濾過フィルタ8、9の一次側には透析液排出ラインL2にバイパスして透析液を導くためのバイパスラインL4、L5がそれぞれ接続されている。かかるバイパスラインL4、L5には、それぞれクランプ手段V7、V6が接続されている。
さらに、透析液排出ラインL2には、複式ポンプ7をバイパスするバイパスラインL6、L7がそれぞれ接続されており、バイパスラインL6には、ダイアライザ3の血液流路中を流れる患者の血液から水分を除去するための除水ポンプ10が配設されるとともに、バイパスラインL7には、流路を開閉可能なクランプ手段V8が配設されている。なお、透析液排出ラインL2における複式ポンプ7より上流側(バイパスラインL5との連結部と複式ポンプ7との間)には、複式ポンプ7における排液側の液圧調整を行うためのポンプ(不図示)が配設されている。
プライミング液供給ラインL3は、血液浄化治療前のプライミング時、プライミング液としての透析液を動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2に供給し得る可撓性チューブ等の流路から成るもので、一端が透析液導入ラインL1における所定部位(濾過フィルタ9とクランプ手段V4との間)に接続されるとともに、他端が動脈側血液回路1の接続部位T(クランプ手段V1と血液ポンプ4との間)に接続されて成る。かかるプライミング液供給ラインL3の途中には、その流路を開閉し得るクランプ手段V11(例えば、電磁弁)が配設されており、当該クランプ手段V11が開状態のとき、透析液導入ラインL1の透析液を血液回路(動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2)に供給し得るよう構成されている。
しかるに、本実施形態に係る血液浄化装置におけるクランプ手段V1〜V11は、上述のように開閉動作により、配設された各々の部位における流路を閉塞及び開放し得るものであり、その開閉動作、並びに血液ポンプ4及び液面調整ポンプ11等のアクチュエータの駆動がマイコン等の制御手段Cにて制御されるよう構成されている。特に、本実施形態における制御手段Cは、血液回路において圧力検出手段(圧力検出センサP1〜P4)の接続位置を含んで閉回路(図6の太線部参照)を形成するとともに、血液ポンプ4又は液面調整ポンプ11を正転駆動させ、当該閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出手段の検出値に基づき血液回路の接続状態の良否を診断する自己診断工程を行わせ得るよう構成されている。
ここで、本実施形態に係る制御手段Cは、自己診断前、血液回路に接続されたダイアライザ3がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る判別工程を行わせるとともに、自己診断工程時、当該判別工程で判別された当該ダイアライザ3のタイプ(ウェット型又はドライ型)に応じて血液回路の接続状態の良否を診断するよう構成されている。すなわち、空気の如く圧縮性の気体と充填液の如く非圧縮性の液体との性質の相違により、自己診断工程の加圧に対して、ドライ型のダイアライザの方がウェット型のダイアライザよりも、加圧されにくく、且つ、圧力を保持しにくい傾向があるので、血液回路に接続されたダイアライザ3のタイプに応じて自己診断工程の警報点(接続の良否判定を分ける閾値)を変更して診断するのである。
上記判別工程及び自己診断工程を経た後、自己診断工程にて接続が適切であると診断されたことを条件として、プライミングが行われることとなる。なお、プライミングとは、治療前に行われる工程をいい、透析液や生理食塩液等のプライミング液を血液の流路或いは透析液の流路にて流すことにより洗浄するとともに、当該プライミング液を血液の流路或いは透析液の流路に予め満たしておく作業をいう。
しかるに、本実施形態に係る制御手段Cは、透析装置本体B内に配設され、プライミング液供給ラインL3によるプライミング液の供給時、液面調整手段Aを作動させることにより、動脈側エアトラップチャンバ5内に形成される液面の高さを任意位置に調整し得るよう構成されている。すなわち、制御手段Cの制御により、クランプ手段V9、V10を開状態とし、かつ、液面調整ポンプ11を正転駆動させることにより、動脈側エアトラップチャンバ5又は静脈側エアトラップチャンバ6内に空気を導入して液面を下降させ、或いは液面調整ポンプ11を逆転駆動させることにより、動脈側エアトラップチャンバ5又は静脈側エアトラップチャンバ6内の空気を排出して液面を上昇させることができ、動脈側エアトラップチャンバ5又は静脈側エアトラップチャンバ6内の液溜まりの液面の高さを任意位置に調整し得るのである。
以下、本実施形態に係る制御手段Cによる制御内容について具体的に説明する。
血液回路を透析装置本体Bに接続した後、血液浄化治療前(透析治療前)においては、図2に示すように、判別工程S1と、自己診断工程S2と、プライミング工程S3とが順次行われる。判別工程は、血液回路に接続されたダイアライザ3がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る工程で、図3に示すような工程を有する。すなわち、図7に示すように、血液ポンプ4を停止させつつクランプ手段V4、V5、V10、V11を閉状態とした後、液面調整ポンプ11を逆転駆動する(S1A)ことにより、ダイアライザ3内の液体(充填液)又は気体(空気)を検出手段(この場合、気泡検出器D3)の接続位置まで流動させる。
そして、検出手段(気泡検出器D3)が液体を検出したか否かが判断され(S1B)、液体を検出したとき血液回路に接続されたダイアライザ3がウェット型であると判別し、液体が検出されない(気体を検出)したとき血液回路に接続されたダイアライザ3がドライ型であると判別する。これにより、血液浄化治療中に使用される気泡検出器D3を流用して判別工程による判別を行わせることができる。
また、上記実施形態に代えて、図8に示すように、液面調整ポンプ11を停止させつつクランプ手段V4、V5、V9,V10、V11を閉状態とした後、血液ポンプ4を逆転駆動(逆回転)することにより、ダイアライザ3内の液体(充填液)又は気体(空気)を検出手段である血液濃度検出器12又は気泡検出器D1の接続位置まで流動させるようにしてもよい。この場合であっても、検出手段である血液濃度検出器12又は気泡検出器D1が液体を検出したときウェット型であると判別し、気体を検出したときドライ型であると判別することができる。これにより、血液浄化治療中に使用される血液濃度検出器12又は気泡検出器D1を流用して判別工程による判別を行わせることができる。
上記判定工程でダイアライザ3のタイプが判定されると、自己診断工程が行われる。かかる自己診断工程は、血液回路において圧力検出手段(圧力検出センサP1〜P4)の接続位置を含んで閉回路を形成し、当該閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出手段(圧力検出センサP1〜P4)の検出値に基づき血液回路の接続状態の良否を診断する工程である。特に、本実施形態においては、判別工程で判別されたダイアライザ3のタイプに応じて、自己診断工程時、血液回路の接続状態の良否を診断するようになている。
具体的には、自己診断工程においては、図4に示すような工程を有する。すなわち、図6に示すように、血液ポンプ4を停止させつつクランプ手段V2、V4、V5、V11を閉状態とし、同図の太線部で示す如き閉回路を形成した後、液面調整ポンプ11を正転駆動する(S2A)。これにより、閉回路に対して空気が吸入されるので、当該閉回路内が加圧されることとなる。なお、液面調整ポンプ11に代えて、血液ポンプ4を正転駆動させることにより、閉回路内を加圧するようにしてもよい。
その後、閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出手段(圧力検出センサP1〜P4)の検出値を監視するとともに、血液回路に接続されたダイアライザ3のタイプがウェット型か否かを判断し(S2B)、ウェット型であると判断された場合、S2Cに進み、監視した圧力検出手段(圧力検出センサP1〜P4)の検出値について、所定時間t1以内で所定圧力に達したか否かが判断される。
所定時間t1以内で所定圧力に達すれば、少なくとも閉回路において加圧した空気の漏れがないと推定できるので、血液回路の接続が適切(合格)と判断されるとともに、所定時間t1以内で所定圧力に達しなければ、少なくとも閉回路において加圧した空気が漏れていると推定できるので、血液回路の接続が不適切(不合格)と判断される。なお、不合格と判断された場合は、血液回路の接続が不適切である旨の警告等を行わせるのが好ましい。
一方、S2Bにおいて、ウェット型でない(すなわち、ドライ型)であると判断された場合、S2Dに進み、監視した圧力検出手段(圧力検出センサP1〜P4)の検出値について、所定時間t2以内で所定圧力に達したか否かが判断される。このとき、警報点であるt1とt2は、t1<t2なる関係を有している。これにより、使用されるダイアライザ3のタイプに応じて警報点を変更することができ、判定精度を向上させることができる。
所定時間t2以内で所定圧力に達すれば、少なくとも閉回路において加圧した空気の漏れがないと推定できるので、血液回路の接続が適切(合格)と判断されるとともに、所定時間t2以内で所定圧力に達しなければ、少なくとも閉回路において加圧した空気が漏れていると推定できるので、血液回路の接続が不適切(不合格)と判断される。なお、不合格と判断された場合は、血液回路の接続が不適切である旨の警告等を行わせるのが好ましい。
プライミング工程は、血液回路内にプライミング液としての透析液を充填させるためのもので、図5に示すような工程を有する。すなわち、図9に示すように、コネクタaとコネクタbとを接続することにより、動脈側血液回路1の先端と静脈側血液回路2の先端とを接続し、閉回路を形成しておく。そして、クランプ手段V1、Vaを閉状態、且つ、クランプ手段V2、V11を開状態とした後、血液ポンプ4を正転駆動させ、プライミング液供給ラインL3からプライミング液としての透析液を閉回路に供給し、動脈側エアトラップチャンバ5に液溜まりを生成する(S3A)。
その後、血液ポンプ4が所定数回転したか否か判断され(S3B)、所定数回転したと判断されると、クランプ手段の開閉状態を維持しつつ血液ポンプ4を逆転駆動させることにより、静脈側エアトラップチャンバ6に液溜まりを生成する(S3C)。そして、血液ポンプ4を停止させるとともに、クランプ手段V1、V2、V11、Vaを開状態とし、オーバーフローラインLaからプライミング液(透析液)をオーバーフローさせる(S3D:オーバーフロー工程)。
かかるオーバーフロー工程(S3D)が所定時間経過したか否か判断され(S3E)、所定時間経過した場合、クランプ手段V11、Vaを閉状態、且つクランプ手段V1、V2を開状態とし、血液ポンプ4を逆転駆動転させることにより、プライミング液を閉回路内において循環させる(S3F:循環工程)。このとき、プライミング液は、ダイアライザ3の血液流路において、下部の血液導出口3b(血液導出ポート)から上部の血液導入口3a(血液導入ポート)に向かう流れとなっている。
そして、循環工程の後、気泡検出器V1、V2等にて気泡が検出されたか否かが判断され(S3G)、気泡が検出されたときは、S4に戻るとともに、気泡が検出されなければ、S3Hに進み、ガスパージ工程(S3H)が行われる。かかるガスパージ工程(S3H)は、クランプ手段V4、V5を開状態としつつ複式ポンプ7を駆動させることにより、ダイアライザ3の透析液流路に透析液を充填させる工程である。
その後、血所定時間経過したか否か判断され(S3I)、所定時間経過した場合、クランプ手段V1、V2、V11、Vaを開状態として血液ポンプ4を正転駆動させることにより、血液回路内をプライミング液にて洗浄する(S3J)。そして、プライミング液供給ラインL3から供給されたプライミング液が所定量に達したか否か判断され(S3K)、所定量に達した場合、一連のプライミング工程を終了させる。以上によりプライミング工程が終了し、血液浄化治療が開始されることとなる。
上記実施形態によれば、制御手段Cは、自己診断工程時、血液回路に接続されたダイアライザ3のタイプに応じて血液回路の接続状態の良否を診断するので、ウェット型のダイアライザ3又はドライ型のダイアライザ3の何れを選択して使用する場合であっても、自己診断工程を精度よく行わせることができる。すなわち、使用されるダイアライザ3のタイプに応じて判定の基準である警報点を変更することができ、判定精度を向上させることができるのである。
また、本実施形態に係る制御手段Cは、血液回路に接続されたダイアライザ3がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る判別工程を行わせるとともに、当該判別工程で判別された当該ダイアライザ3のタイプに応じて、自己診断工程時、血液回路の接続状態の良否を診断するので、ダイアライザ3のタイプを自動的に判別して自己診断工程を精度よく行わせることができる。
さらに、血液回路には、その流路中の気体又は液体を検出可能な検出手段が接続されるとともに、判別工程は、液面調整手段11又は血液ポンプ4を駆動させて、ダイアライザ3の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させ、検出手段が液体を検出したときウェット型であると判別し、当該検出手段が気体を検出したときドライ型であると判別するので、ダイアライザ3のタイプをより容易且つ確実に判別することができる。
またさらに、動脈側血液回路1に接続された動脈側エアトラップチャンバ5と、動脈側エアトラップチャンバ5に接続され、当該動脈側エアトラップチャンバ5に対して任意に空気を導入又は排出させることにより液面を調整可能な液面調整手段Aとを具備するとともに、判別工程は、血液ポンプ4に代えて液面調整手段Aを駆動させることにより、ダイアライザ3の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させるので、液面調整手段Aを流用してダイアライザ3のタイプの判別を行うことができる。
また、液面調整手段Aは、正転駆動及び逆転駆動可能な液面調整ポンプ11を具備するとともに、制御手段Cは、プライミング時、当該液面調整ポンプ11を任意タイミングで駆動させて動脈側エアトラップチャンバ5の上部に対する空気の導入又は排出を行うことが可能とされたので、液面調整ポンプ11を流用してより精度よくダイアライザ3のタイプの判別を行うことができる。
なお、制御手段Cは、プライミング時、血液回路に接続されたダイアライザ3のタイプに応じて液面調整手段Aによる動脈側エアトラップチャンバ5内の空気の排出量を調整可能とすることができ、この場合、ウェット型のダイアライザ3又はドライ型のダイアライザ3の何れを選択して使用する場合であっても、動脈側エアトラップチャンバ5の液面を低コストで且つ適切に調整することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態の血液浄化装置について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、透析治療を行うための透析装置から成り、図16に示すように、動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2から成る血液回路と、動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2の間に介装されて血液回路を流れる血液を浄化するダイアライザ3と、動脈側血液回路1に配設されたしごき型の血液ポンプ4と、動脈側血液回路1に接続された動脈側エアトラップチャンバ5と、静脈側血液回路2に接続された静脈側エアトラップチャンバ6と、プライミング液供給ラインL3と、液面調整手段Aと、制御手段Cとから主に構成されている。なお、第1の実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
ここで、本実施形態における検出手段としての血液濃度検出器12及び気泡検出器D3は、静脈側血液回路2に接続されている。そして、判別工程において、クランプ手段V1、V2を開状態、且つ、クランプ手段V4、V5、V9、V10、V11を閉状態としつつ血液ポンプ4を正転駆動させることにより、ダイアライザ3内の液体(充填液)又は気体(空気)を検出手段(この場合、血液濃度検出器12又は気泡検出器D3)の接続位置まで流動させる。
そして、検出手段(血液濃度検出器12又は気泡検出器D3)が液体を検出したか否かが判断され、液体を検出したとき血液回路に接続されたダイアライザ3がウェット型であると判別し、液体が検出されない(気体を検出)したとき血液回路に接続されたダイアライザ3がドライ型であると判別する。これにより、血液浄化治療中に使用される血液濃度検出器12又は気泡検出器D3を流用して判別工程による判別を行わせることができる。
このように、制御手段Cは、血液回路に接続されたダイアライザ3がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る判別工程を行わせるとともに、第1の実施形態と同様、当該判別工程で判別された当該ダイアライザ3のタイプに応じて、自己診断工程時、血液回路の接続状態の良否を診断するよう構成されている。よって、ウェット型のダイアライザ3又はドライ型のダイアライザ3の何れを選択して使用する場合であっても、自己診断工程を精度よく行わせることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば図17に示すように、プライミング液供給ラインL3に代えて、一端が動脈側血液回路1に接続されるとともに、他端が収容バッグFに接続されたプライミング液供給ラインL12を具備した血液浄化装置に適用してもよい。この場合、収容バッグFには、プライミング液として所定量の生理食塩液が収容されており、クランプ手段V11を開状態とすることにより、当該収容バッグF内の生理食塩液が動脈側血液回路1に供給されるよう構成されている。なお、同図中、符号dは、プライミング液供給ラインL12に接続されたチャンバを示している。
しかるに、本実施形態に係る判別工程は、ダイアライザ3の血液流路内の気体又は液体を検出手段(気泡検出器(D1、D2、D3)、血液濃度検出器12、血液判別器13)にて検出させるものとされているが、血液回路に接続されたダイアライザ3(血液浄化手段)がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得るものであれば、他の形態のものであってもよい。
また、本実施形態においては、制御手段Cにより判別工程を行うものとされ、当該判別工程で判別されたダイアライザ3のタイプに応じて、自己診断工程時、血液回路の接続状態の良否を診断するよう構成されているが、これに代えて、例えば血液浄化治療時の作業者等が使用するダイアライザ3のタイプを入力し、その入力されたダイアライザ3のタイプに応じて血液回路の接続状態の良否を診断するようにしてもよい。
またさらに、液面調整手段Aは、透析装置本体Bに配設されたもの、又は透析装置本体Bとは別個の位置に配設されたものであってもよく、更には当該液面調整手段Aを具備しないものであってもよい。なお、本実施形態においては、血液透析治療時に用いられる透析装置に適用しているが、患者の血液を体外循環させつつ浄化し得る他の装置(例えば血液濾過透析法、血液濾過法、AFBFで使用される血液浄化装置、血漿吸着装置など)に適用してもよい。
制御手段は、自己診断工程時、血液回路に接続された血液浄化手段のタイプに応じて血液回路の接続状態の良否を診断する血液浄化装置であれば、他の機能を有するもの等にも適用することができる。
1 動脈側血液回路
2 静脈側血液回路
3 ダイアライザ(血液浄化手段)
4 血液ポンプ
5 動脈側エアトラップチャンバ
6 静脈側エアトラップチャンバ
7 複式ポンプ
8、9 濾過フィルタ
10 除水ポンプ
11 液面調整ポンプ
12 血液濃度検出器(検出手段)
13 血液判別器
D1〜D3 気泡検出器
P1〜P4 圧力検出センサ(圧力検出手段)
L1 透析液導入ライン
L2 透析液排出ライン
L3、L12 プライミング液供給ライン
A 液面調整手段
B 透析装置本体
C 制御手段

Claims (8)

  1. 動脈側血液回路及び静脈側血液回路から成るとともに、当該動脈側血液回路の先端から静脈側血液回路の先端まで患者の血液を体外循環させ得る血液回路と、
    該血液回路の動脈側血液回路及び静脈側血液回路の間に介装されて当該血液回路を流れる血液を浄化し得るとともに、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路及び透析液が流れる透析液流路が形成された血液浄化手段と、
    前記動脈側血液回路に配設された血液ポンプと、
    所定の流路に接続されてその流路の圧力を検出し得る圧力検出手段と、
    前記血液回路において前記圧力検出手段の接続位置を含んで閉回路を形成し、当該閉回路内に対して加圧することにより変化する当該圧力検出手段の検出値に基づき前記血液回路の接続状態の良否を診断する自己診断工程を行わせ得る制御手段と、
    を具備し、前記血液浄化手段は、前記血液流路及び透析液流路に予め充填液が充填されたウェット型、又は当該充填液が充填されないドライ型の何れかのタイプが前記血液回路に接続されて血液浄化治療が行われる血液浄化装置であって、
    前記制御手段は、前記自己診断工程時、前記血液回路に接続された血液浄化手段のタイプに応じて前記血液回路の接続状態の良否を診断することを特徴とする血液浄化装置。
  2. 前記制御手段は、前記血液回路に接続された血液浄化手段がウェット型又はドライ型の何れのタイプか判別し得る判別工程を行わせるとともに、当該判別工程で判別された当該血液浄化手段のタイプに応じて、前記自己診断工程時、前記血液回路の接続状態の良否を診断することを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 前記血液回路には、その流路中の気体又は液体を検出可能な検出手段が接続されるとともに、前記判別工程は、前記血液ポンプを駆動させて、前記血液浄化手段の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させ、前記検出手段が液体を検出したときウェット型であると判別し、当該検出手段が気体を検出したときドライ型であると判別することを特徴とする請求項2記載の血液浄化装置。
  4. 前記検出手段は、前記血液浄化手段と動脈側エアトラップチャンバとの間に接続され、血液浄化治療中、前記動脈側血液回路から血液浄化手段に流れる血液中の気体を検出し得るとともに、前記判別工程にて気体又は液体を検出し得る気泡検出器から成ることを特徴とする請求項3記載の血液浄化装置。
  5. 前記検出手段は、前記動脈側血液回路の先端部又は静脈側血液回路の先端部に接続され、血液浄化治療中、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる血液中の気体を検出し得るとともに、前記判別工程にて気体又は液体を検出し得る気泡検出器から成ることを特徴とする請求項3記載の血液浄化装置。
  6. 前記検出手段は、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路に接続され、血液浄化治療中、前記動脈側血液回路又は静脈側血液回路を流れる血液の濃度を検出し得るとともに、前記判別工程にて気体又は液体を検出し得る血液濃度検出器から成ることを特徴とする請求項3記載の血液浄化装置。
  7. 前記動脈側血液回路に接続された動脈側エアトラップチャンバと、
    前記動脈側エアトラップチャンバに接続され、当該動脈側エアトラップチャンバに対して任意に空気を導入又は排出させることにより液面を調整可能な液面調整手段と、
    を具備するとともに、前記判別工程は、前記血液ポンプに代えて前記液面調整手段を駆動させることにより、前記血液浄化手段の血液流路内の気体又は液体を当該検出手段の接続位置まで流動させることを特徴とする請求項3記載の血液浄化装置。
  8. 前記液面調整手段は、正転駆動及び逆転駆動可能な液面調整ポンプを具備するとともに、前記制御手段は、前記プライミング時、当該液面調整ポンプを任意タイミングで駆動させて前記動脈側エアトラップチャンバの上部に対する空気の導入又は排出を行うことが可能とされたことを特徴とする請求項7記載の血液浄化装置。
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