JP2016036478A - 遊技台 - Google Patents

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Hirofumi Oshitani
博文 押谷
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Abstract

【課題】本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる遊技台を提供する。【解決手段】複数種類の図柄が施されたリール110〜112と、ストップボタン137〜139と、リール110〜112を駆動するリール駆動手段と、を備えた遊技台であって、リール駆動手段は、疑似遊技実行条件が成立した場合においてストップボタン137〜139に対する操作があったときには、回転させていたリール110〜112を所望の位置まで移動させ、該所望の位置でリール110〜112を振動させる。【選択図】図141

Description

本発明は、スロットマシン(パチスロ)、パチンコに代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このスロットマシンは、メダルを投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させた時に、図柄表示窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組合せが表示されると役が成立するように構成されている。そして、メダルの払出を伴う役が成立した場合には、成立した役に対応する規定数のメダルが払い出されるようになっている。
このような遊技台においては、本遊技とは別の遊技を実行する遊技台がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第308724号公報
しかしながら、別の遊技においても、自らの操作結果を見るだけでは単調であり、面白みに欠けるという問題がある。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、その一態様として、複数種類の図柄が施されたリールと、ストップスイッチと、前記リールを駆動するリール駆動手段と、を備えた遊技台であって、前記リール駆動手段は、第一の条件が成立した場合、回転させていた前記リールを所望の位置まで移動させ、該所望の位置で前記リールを振動可能な手段であり、前記第一の条件は、前記ストップスイッチに操作があった場合に成立する条件である、ことを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる
本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの図柄表示窓の略示正面図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンのリール回転装置の外観斜視図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンのリール駆動ユニットの分解斜視図及びリールバックライトのLED配置図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの制御部の回路ブロック図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの各リールに施される図柄の配列を表面的に展開して示した図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの役の種類、図柄組合せ、及び払出し/作動を示した図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの主制御部の遊技状態遷移図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの入賞役の内部当選確率を示す図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技及び疑似停止を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの図柄番号カウンタと図柄間隔カウンタの関係を示す図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技及び本遊技の流れを示すタイミングチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技及び本遊技の流れを示すタイミングチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技終了後の本遊技のリール回転開始の様子を示す図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンのチャンス演出の態様及び推移を示すタイミングチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 図18のステップS112の遊技状態制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図18のステップS107のリール停止制御データの候補選択処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図18のステップS109のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図22のステップS1302の疑似遊技のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図23のステップS1409の疑似遊技の実行判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図23のステップS1412の疑似遊技のリール回転開始処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図23のステップS1415の本遊技のリール回転開始処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部メイン処理、第1副制御部コマンド受信割込処理、及び第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの第2副制御部メイン処理、第2副制御部コマンド受信割込処理、第2副制御部タイマ割込処理及び第2副制御部画像制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の基本の実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の変形例を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリールバックライトの点灯態様を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の演出態様を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンがリール点滅演出を実行している場合のリールの点灯態様を疑似停止の態様とともに示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出における各リールのリールバックライトの点滅時期を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技の第1停止操作において内部当選した特別役の図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合の図柄表示窓の点灯態様を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の終了時期を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの演出制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図45のステップS2305のリール点滅演出の開始判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図45のステップS2306のリール点滅演出の終了判定処理1の流れを詳しく示すフローチャートである。 図45のステップS2309のリール点滅演出の終了判定処理2の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部の各種更新処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンが疑似停止中にリール点滅演出を実行している場合のリールの点灯態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンが疑似停止中にリール点滅演出を実行している場合のリールの点灯態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の流れを示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の流れを示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の点灯態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の点灯態様を示す図である(変形例)。 発明の第1実施形態に係るスロットマシンの3回の疑似遊技中のリール点滅演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の点灯態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の点灯態様を説明するタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の点灯態様を説明するタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリールバックライトのLED配置図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の点滅パターンを説明する表である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の流れを示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第2実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係るスロットマシンがリール点滅演出を実行している場合のリールの点灯態様を疑似停止の態様とともに示す図である。 本発明の第2実施形態に係るスロットマシンのリール点滅演出における各リールのリールバックライトの点滅時期を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1及び第2実施形態に係るスロットマシンの疑似停止とリール点滅演出の同期について説明する図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技の第1停止操作の様子を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動に用いられる操作移動データの内容を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の左リールの表示態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の疑似遊技中コマ移動を、図柄番号1のスイカ図柄の図柄間隔番号と対応付けて示したタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の疑似遊技中コマ移動を、図柄番号1のスイカ図柄の図柄間隔番号と対応付けて示したタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動において1回の疑似遊技の規制時間が経過した場合のタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.3の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の左リールの表示態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.4の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の左リールの表示態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのコマ操作報知演出の変更タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのコマ操作報知演出の終了タイミングを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合のコマ操作報知演出の演出態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンのNo.3の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合のコマ操作報知演出の演出態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの「ストップボタンに対応するリールを疑似停止」の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の移動態様及びコマ操作報知演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の移動態様及びコマ操作報知演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の移動態様及びコマ操作報知演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の移動態様及びコマ操作報知演出の演出態様を示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の実行タイミングを示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の実行タイミングを示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の移動態様を示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動の移動速度を示す図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動と疑似停止を比較する図である(変形例)。 本発明の第3実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技中コマ移動と疑似停止を比較する図である(変形例)。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の一振動パターンも振動態様を説明する図である。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の振動パターンを説明する図である。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の振動パターンを説明する図である。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の複数の振動パターンにおける周期を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の振動パターンを説明する図である(変形例)。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の振動パターンを説明する図である(変形例)。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の振動パターンを説明する図である(変形例)。 本発明の第4実施形態に係るスロットマシンの疑似停止の振動パターンを説明する図である(変形例)。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンの本遊技演出の概要を示すタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンが本遊技演出を実行する場合の詳細なタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンの本遊技演出の概要を示すタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンにおいて疑似遊技中に特別役1の図柄組合せが疑似停止した場合の本遊技演出の概要を示すタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部の演出制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンが本遊技演出を実行する場合の詳細なタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンが本遊技演出を実行する場合の詳細なタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンの本遊技演出の概要を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第5実施形態に係るスロットマシンの本遊技演出の概要を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技の総回数抽選の抽選データを模式的に示す図である。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンにおいて4回の疑似遊技を実行する場合の疑似遊技の進行を示すタイミングチャートである。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンの遊技状態制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技の実行判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンにおいて予め定められた回数の疑似遊技を実行する場合の疑似遊技の進行を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンにおいて無限回数の疑似遊技を実行する場合の疑似遊技の進行を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技の実行判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技の特典を説明する図である(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンが疑似遊技を中断する機能を有する場合の疑似遊技の進行を説明する図である(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンのキャンセル操作を受け付けた場合の疑似遊技の終了時期を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンのエラー報知の時期を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第6実施形態に係るスロットマシンのエラー報知の時期を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技において1回の疑似遊技の規定時間が経過した場合の疑似遊技と本遊技の関係を示したタイミングチャートである。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの第3停止操作において所謂ねじった場合の疑似遊技の終了時期を示すタイミングチャートである。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技において遊技操作により演出が展開していく疑似遊技演出を実行する場合のタイミングチャートである。 図130に示す疑似遊技演出の演出画像の一例である。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの疑似遊技のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図132のステップS202の停止処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 図133のステップS211の停止処理1の流れを詳しく示すフローチャートである。 図133のステップS212の停止処理2の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの第3停止操作において所謂ねじった場合の疑似遊技及び本遊技の遊技進行を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの第3停止操作において所謂ねじった場合の疑似遊技及び本遊技の遊技進行を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの第1停止操作において所謂ねじった場合の疑似遊技の終了時期を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第7実施形態に係るスロットマシンの第1停止操作において所謂ねじった場合の疑似遊技の終了時期を示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の別の実施形態に係る遊技台の概要を示す図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る遊技台において、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う場合のリール点滅演出の演出態様を説明する図である(変形例)。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る遊技台において、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う場合のリール点滅演出の流れを示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る遊技台において、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う場合のリール点滅演出の流れを示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る遊技台において、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う場合のリール点滅演出の流れを示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る遊技台において、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う場合のリール点滅演出の流れを示すタイミングチャートである(変形例)。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る遊技台において、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う場合のリール点滅演出の流れを示すタイミングチャートである(変形例)。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[基本の実施形態]
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態(基本の実施形態)に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出されるものである。
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図1において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。なお、以下においては、3つのリール110〜112を明確に区別するために、リール110を左リール110、リール111を中リール111、リール112を右リール110と表記する場合がある。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(後述する図4参照)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、後述する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かを判定するラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、有効ラインと称する場合がある)114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっており、入賞ライン114が有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。
図2は、図柄表示窓113の9つの図柄領域1〜9と、本実施形態で採用されている入賞ライン114との関係を示した図である。本実施形態では、図柄領域2(左リール110の中段位置)、図柄領域5(中リール111の中段位置)及び図柄領域8(右リール112の中段位置)によって構成される中段水平入賞ラインL1の1本の入賞ラインが設定されている。本実施形態では遊技媒体としてベットされるメダルの数は3枚のみであり、3枚のメダル投入により中段水平入賞ラインL1(有効ラインL1ともいう)が設定される。なお、有効ラインL1上の領域、つまり図柄領域2、5及び8からなる領域を有効ライン領域S1、図柄表示窓113の有効ライン領域S1以外の領域、つまり図柄領域1、3、4、6、7及び9からなる領域を非有効ライン領域S2ともいう。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプであり、遊技メダルを投入可能な期間においてランプを点灯させる。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
メダル投入ボタン(ベットボタンともいう)130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン132はMAXベットボタンとも言う。本実施形態では、メダル投入ボタン130〜132は、ランプ内蔵しており、遊技メダルを投入可能な期間においてランプを点灯させる。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけられている。以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。また、以下においては、3つのストップボタン137〜139を明確に区別するために、ストップボタン137を左ストップボタン137、ストップボタン138を中ストップボタン138、ストップボタン139を右ストップボタン139と表記する場合がある。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられており、タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<リール回転装置>
次に、図3〜図4を用いて、スロットマシン100のリール110〜112を回転させるリール回転装置185について詳細に説明する。
図3は、スロットマシン100のリール回転装置185を示す外観斜視図である。リール回転装置185は、概略、リール駆動ユニット25、26及び27と、これらを収納するケース部材221とで構成されている。リール駆動ユニット25、26及び27は、リール帯30に印刷される図柄の配列(後述する図6参照)が異なるだけで、構造的には、いずれも同一の部品で構成されている。各リール駆動ユニット25、26及び27(以下、同一構成のため、リール駆動ユニット25について説明する)は、それぞれ個別にケース部材221内に着脱可能に収納されている。
図4(a)は、リール駆動ユニット25の分解斜視図である。リール駆動ユニット25は、取付ベース13、センサブラケット14、ステッピングモータ20、センサ80と、帯状部材30、リール枠40、検知片50及び補強リム70で構成されたリール110と、で構成される。また、絵柄を背後から照明するための複数のリールバックライト94で構成される照明基盤90を備えている。なお、照明基盤90をリール駆動ユニット25に取り付ける取り付け部材も設けられているが、同図では省略している。また、照明基盤90は、リール駆動ユニット25に限らずリール駆動ユニット26および27にも設けられていて、それぞれについて複数のリールバックライト94が設けられている。
取付ベース13は、平板上に、センサブラケット14、ステッピングモータ20が形成されている。センサブラケット14は、取付ベース13上に取り付けられ、先端に後述する検知片50の通過を検出するためのセンサ80が装着される。
ステッピングモータ20は、例えば4相式で、1回転252ステップ程度の分解能を持ったものを1−2相励磁方式で駆動する。従って、1回転を504パルスで制御することができ、回転角度を0.7度/パルスで制御することができる。
ステッピングモータ20の回転軸には、リール枠40が装着される。リール枠40は、ステッピングモータ20の回転軸に取り付けられるボス部42と帯状部材30が貼り付けられるリム部44と、ボス部42とリム部44とを連結するための4本の連結部43とで構成されている。このような構成にすることで、リール枠40は、軽量化がなされ、ステッピングモータ20への負荷を低減している。連結部43はさらに、検知片50をネジ60で取り付けるために開口したネジ穴48を形成している。
リール枠40のリム部44の周囲には、帯状部材30が接着される。同時に帯状部材30の反対側端には、帯状部材30の補強を目的として補強リム70が接着される。
主制御部300は、各回転リールに設けられたインデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果に基づいて各回転リールの回転を検知するとともに、各回転リールが停止した場合に各回転リールの停止位置(リールに表示されている図柄位置)を特定している。さらに、主制御部300は、リールに表示されている図柄位置に関する情報を第1副制御部400に対して送信する。
複数のリールバックライト94は、LEDからなるものであり、照明基盤90に取り付けられている。複数のリールバックライト94のうち、全てのリールバックライト94を点灯させることにより、図柄表示窓113上の図柄全てを背後から照らすことができる。また、一部のリールバックライト94を点灯させることにより、図柄表示窓113上の一部の図柄を背後から照らすことができる。このように、複数のリールバックライト94は、リール110〜112を、リール110〜112の図柄を背面側から遊技者側に向かって照らすものである。
図4(b)は、照明基盤90に取り付けられた複数のリールバックライト94のLED配置図である。複数のリールバックライト94は、詳しくは、図柄表示窓の113の上段位置を照らすLED−01及びLED−02、図柄表示窓の113の中段位置を照らすLED−03及びLED−04、並びに図柄表示窓の113の下段位置を照らすLED−05及びLED−06を備えている。したがって本実施形態では、リール110〜112を上段、中段、及び下段ごとに点灯制御することが可能である。なお、各リール110〜112のバックライト94を区別するため、左リール110を照射するLED01〜06をLED−L01〜L06と表記し、中リール111を照射するLED01〜06をLED−C01〜C06と表記し、右リール112を照射するLED01〜06をLED−R01〜R06と表記する。
<制御部の回路構成>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT314とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
基本回路302は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路332を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路332から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、基本回路302には、センサ回路320を設けており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ80、リール111のインデックスセンサ80、リール112のインデックスセンサ80等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137〜139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、およびベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130〜132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ80、リール111のインデックスセンサ80、およびリール112のインデックスセンサ80は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片(検知片50)が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110〜112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ700に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネルランプ、遊技メダル投入可能ランプ124、ベットボタンランプ、リールバックライト94等)が接続されている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、演出画像表示装置157やシャッタ163などの制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、演出画像表示装置157の制御を行う制御部、シャッタ163の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163を駆動する駆動回路530が設けられ、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532が設けられ、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538が接続されている。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538の状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図6を用いて、上述の各リール110〜112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110〜112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では10種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110〜112上の図柄の配置位置を示す番号である(後述する図柄番号カウンタの値でもある)。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「スイカ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「セブン1」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図7を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図7は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示す図である。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2(BB(ビッグボーナス))はボーナス遊技に移行する役として、再遊技役1および再遊技役2は新たにメダルを投入することなく再び遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である特別役1、特別役2、再遊技役1および再遊技役2が含まれる。なお、再遊技役1および再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことによりメダルの投入が免除される遊技を再遊技と称する場合がある。より詳しく説明すると、再遊技役とは、遊技に用いる遊技媒体を新たに使用することなく遊技を行うことが可能である役である。また、本実施形態においては再遊技であると前回の遊技で投入した遊技媒体の数と同数の遊技媒体が自動的に設定される。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、再遊技役1および再遊技役2への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、小役(小役1〜小役6)と、再遊技役(再遊技役1および再遊技役2)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「セブン1−セブン1−セブン1」であり、BB2が「セブン2−セブン2−セブン2」である。また、BBについてはフラグ持越しを行う。すなわち、たとえばBB1に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBBに入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBBに内部当選中となり、対応する図柄組み合わせ「セブン1−セブン1−セブン1」が、揃って入賞する状態にある。なお、主制御部300は、BBに対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態をRT2遊技状態(後述する図8で詳細に説明する)に移行させる。
「再遊技役(再遊技役1および再遊技役2)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる再遊技の契機となる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技役1は「リプレイ−リプレイ−リプレイ(通常リプレイ)」であり、再遊技役2は「リプレイ−リプレイ−スイカ(チャンスリプレイ)」である。
「小役(小役1〜小役6)」(以下、単に、「小役1」、「小役2」、「小役3」、「小役4」、「小役5」、「小役6」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、小役1が「ANY−チェリー−ANY(チェリー)」、小役2が「スイカ−スイカ−スイカ(スイカ)」、小役3が「ベル−ベル−ベル(ベル)」、小役4が「リプレイ−ベル−ベル(ベル1)」、小役5が「ベル−リプレイ−ベル(ベル2)」、小役6が「ベル−ベル−リプレイ(ベル3)」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「ANY−チェリー−ANY」の場合、中リール111の中リール中段図柄が「チェリー」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
ここで、小役3(ベル)は、ストップボタン137〜139の停止操作の順序(押し順)に関係なく、入賞する役であるが、小役4(ベル1)、小役5(ベル2)及び小役6(ベル3)は、ストップボタン137〜139の停止操作の順序が予め定められた停止操作順序と一致した場合に入賞するようになっている。例えば、小役4(ベル1)は、第1停止リールを左リール110とする停止操作を行う場合に入賞し、小役5(ベル2)は、第1停止リールを中リール111とする停止操作を行う場合に入賞し、小役6(ベル3)は、第1停止リールを右リール112とする停止操作を行う場合に入賞する。以下、小役4(ベル1)を押し順ベル1、小役5(ベル2)を押し順ベル2、小役6(ベル3)を押し順ベル3ともいい、小役4〜6を総称して押し順ベル、内部当選した押し順ベルに入賞するための停止操作順序を正解の停止操作順序ともいう。
<主制御部の遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の主制御部300の遊技状態の種類および変遷について説明する。
図8はスロットマシン100の主制御部300の遊技状態の変遷推移図である。主制御部300の遊技状態として、再遊技低確率状態(RT0)、特別役1または特別役2内部当選状態(RT1)、BB遊技状態(RT2)の3つの遊技状態に大別した。また、図に示す矢印方向に向かって、矢印上に記載された条件が成立した場合に遊技状態が移行する。なお、通常遊技状態(RT0およびRT1)と、BB遊技状態(RT2)と、に大別するような区分けを行う場合がある。
図9は各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示すものである。横軸はそれぞれの遊技状態を表し、縦軸はそれぞれの入賞役の抽選値を示す。また、抽選確率は抽選値を65536で除算した値に100を乗算した値である。たとえば、RT0(再遊技低確率状態)においては、特別役1の抽選値が25であり、特別役1の当選確率は25/65536*100≒0.03%である。
<再遊技低確率状態(RT0)>
再遊技低確率状態は、通常遊技状態において再遊技役の内部当選確率が最も低い遊技状態であり、初期の遊技状態でもある。再遊技低確率状態では、図9に示す横軸の「RT0」の列の抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技低確率状態において内部当選する入賞役には、特別役1と、特別役2と、特別役1+再遊技役1+再遊技役2と、特別役2+再遊技役1+再遊技役2と、再遊技役1と、再遊技役1+再遊技役2と、小役1と、小役2と、小役3と、小役4と、小役5と、小役6とがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。また、入賞役に当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
ここで「特別役1+再遊技役1+再遊技役2」とは特別役1、再遊技役1および再遊技役2が同時に当選したことを示す。この役に内部当選した場合、主制御部300は、遊技者が予め定めた停止操作を行ったときに、再遊技役2に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させる一方、上記予め定めた停止操作を行わなかったときには、再遊技役1に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させるように停止制御する。
また、「特別役2+再遊技役1+再遊技役2」とは特別役2、再遊技役1および再遊技役2が同時に当選したことを示す。この役に当選した場合も、「特別役1+再遊技役1+再遊技役2」に当選した場合と同じく、主制御部300は、遊技者が予め定めた停止操作を行ったときに、再遊技役2に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させる一方、上記予め定めた停止操作を行わなかったときには、再遊技役1に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させるように停止制御する。
また、「再遊技役1+再遊技役2」とは再遊技役1および再遊技役2が同時に当選したことを示す。この役に当選した場合も、「特別役1+再遊技役1+再遊技役2」に当選した場合と同じく、主制御部300は、遊技者が予め定めた停止操作を行ったときに、再遊技役2に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させる一方、上記予め定めた停止操作を行わなかったときには、再遊技役1に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させるように停止制御する。なお、本実施形態における上記予め定めた停止操作は、第1停止リールを左リール110とする第1停止操作を意味するが、これに限定されるものではない。例えば、第1停止操作だけでなく第2停止操作までを上記予め定めた停止操作としてもよく、また、停止操作のタイミングを上記予め定めた停止操作としてもよい。
また、再遊技低確率状態において、特別役1または特別役2に内部当選した場合は後述する特別役1または特別役2内部当選状態に移行する。
<特別役1または特別役2内部当選状態(RT1)>
特別役1または特別役2内部当選状態は、特別役1または特別役2が内部当選し、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。特別役1または特別役2内部当選状態では、図9に示す横軸の「RT1」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別役1または特別役2内部当選状態において内部当選する入賞役には、再遊技役1と、再遊技役1+再遊技役2と、小役1と、小役2と、小役3と、小役4と、小役5と、小役6とがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
また、図8に示すように、特別役1または特別役2内部当選状態において、特別役1に対応する「BB1(「セブン1−セブン1−セブン1)」の図柄組み合わせが表示された場合か、特別役2に対応する「BB2(セブン2−セブン2ーセブン2)」の図柄組み合わせが表示された場合に後述するBB遊技状態に移行する。
なお、本実施形態の特別役1または特別役2内部当選状態(RT1)において再遊技役に内部当選する確率(=(3977+5000)/65536≒1/7.3)は、図9に示すように、再遊技低確率状態(RT0)において再遊技役に内部当選する確率(=(150+150+7677+1000)/65536≒1/7.3)と同一である。
<BB遊技状態(RT2)>
BB遊技状態は、通常遊技状態よりも有利な遊技状態である。BB遊技状態では、図9に示す横軸の「RT2」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。BB遊技状態において内部当選する入賞役には小役3がある。また、図9に示す抽選値から明らかであるように、RT2は、RT0およびRT1よりも払い出しを受ける遊技媒体の数の期待値が高い(小役3に100%の確率で内部当選する)。このため、BB遊技状態は通常遊技状態よりも有利な遊技状態といえる。
また、図7に示すように、規定枚数以上(例えば324枚以上)が払いだされた場合に再遊技低確率状態に移行する。
なお、「特別役1」および「特別役2」は入賞により特別遊技であるBB遊技が開始される特別役である。「再遊技役(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出も行われない。「小役」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。また、各々の役の内部当選確率は、ROM306に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
また、再遊技低確率状態および特別役1または特別役2内部当選状態は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態になっている。よって、遊技者にとっては不利益となる遊技状態である。また、BB遊技状態は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、BB遊技状態は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。なお、本実施形態ではBB遊技状態は所定の払い出し枚数を払いだした場合に終了し、その間は遊技状態の移行がないとしたが、特別役1または特別役2の入賞により開始され、他の特別な遊技状態(いわゆるRB遊技状態など)を連続して繰り返し実行可能にしてもよい。また、BB遊技状態は、BB遊技中のRB遊技を除くBB一般遊技を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、または、BB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了するようにしてもよい。
<リールの停止制御>
次に、リール110〜112の停止制御について概要を説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(例えば、上述した入賞役の内部当選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。
本実施形態ではいわゆる引込制御(コマ滑り制御)を行う。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137〜139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;ここでは最大4コマ)でリール110〜112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部300のROM306に格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン114上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、BBの内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137〜139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。
例えば、小役2(スイカ)に内部当選した場合には、スイカ図柄は4コマを超えて配置されているので、ストップボタン137〜139を操作するタイミングが好適でないと、スイカ図柄は入賞ライン114に停止しない。
尤も、リール110〜112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。例えば、再遊技役1(リプレイ)に対応する、リプレイ図柄の配置間隔は最大4コマであるため、再遊技役1に内部当選すると、そのタイミングに関わらず100%入賞することになる。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、BBの内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
<疑似遊技>
次に、図10〜図16を用いて、スロットマシン100の疑似遊技について説明する。ここで、疑似遊技とは、本遊技のリール回転開始前に実行される遊技であり、例えば、本遊技の結果を示唆するリール演出を実行して、本遊技に対する期待感を向上させる遊技である。本実施形態の疑似遊技は、具体的には、ボーナスに当選していることを示唆してボーナス図柄を狙わせる遊技となっている。
なお、疑似遊技が行われない場合は、本遊技におけるスタートレバー135の操作があると、本遊技におけるメインリール110〜112の回転開始が行われる。しかし、疑似遊技が行われる場合は、本遊技におけるスタートレバー135の操作があると、疑似遊技におけるメインリール110〜112の回転開始が行われ、ストップボタン137〜139に操作があると、メインリール110〜112の回転が停止し、本遊技を開始する場合には、本遊技におけるメインリール110〜112の回転開始が行われる。また、疑似遊技とは、ストップボタン137〜139に操作があると疑似的にメインリール110〜112を停止させる遊技である。本遊技同様にメインリール110〜112を停止させてもよいが、本実施形態では、本遊技とは異なることが分かるようにメインリール110〜112を疑似停止(例えば、微振動を継続)させるようにしている。また、疑似遊技とは、本遊技とは異なり、疑似遊技におけるメインリール110〜112の停止結果によりメダルが払い出されることはない遊技である。
また、疑似遊技とは、本遊技に対する期待感を向上させる遊技に限るものではなく、例えば、本遊技では実現が困難なリール回転やリール停止のある遊技(本遊技におけるリール制御とは異なる特有のリール制御が行われる遊技。例えば、リール110〜112を逆回転させる遊技)であってもよく、また例えば、メダルの払い出しのない遊技であるので、遊技数を増加させることにより結果的に射幸性を下げるための遊技であってもよい。
一方、本遊技とは、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出される、所謂通常の遊技を意味する。すなわち、本遊技とは、メダルを投入してスタートレバーを操作することによりリールが回転するとともに内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することによりリールを停止させた時に、図柄表示窓上に内部決定に応じた図柄の組合せが表示されると役が成立する遊技をいい、メダルの払出を伴う役が成立した場合には、成立した役に対応する規定数のメダルが払い出される遊技をいう。換言すれば、本遊技とは、回転を停止させたリールにより表示される図柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定められた図柄の組合せであって、メダルの払い出しの必要がある場合にはメダルの払い出しがある遊技である。
擬似遊技は、所定の条件が成立した場合(以下、疑似遊技実行条件が成立した場合ともいう;詳しくは後述するが、本実施形態では、特別役(BB1、BB2)に内部当選中の場合)、スタートレバー操作により全リール110〜112が回転開始し、停止操作により対応する各リール110〜112がそれぞれ疑似停止する遊技をいう。より詳しくは、疑似遊技とは、図10(a)に示すように、スタートレバー操作STA1に基づいてリール110〜112が回転開始し、次いで、第1停止操作STO1−1(具体的には左ストップボタン137に対する操作)に基づいて対応する第1停止リール(具体的には左リール110)が疑似停止し、次いで、第2停止操作STO1−2(具体的には中ストップボタン138に対する操作)に基づいて対応する第2停止リール(具体的には中リール111)が疑似停止し、次いで、第3停止操作STO1−3(具体的には右ストップボタン139に対する操作)に基づいて対応する第3停止リール(具体的には右リール112)が疑似停止する遊技をいう。なお、全リール110〜112が疑似停止した後、所定の条件が成立している場合(以下、本遊技開始条件が成立した場合ともいう;詳しくは後述するが、本実施形態では、疑似遊技を3回終了した場合、または内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止した場合)には、疑似遊技が終了して本遊技が開始される。本遊技は、全リール110〜112が回転開始し、停止操作により対応する各リール110〜112がそれぞれ本停止する遊技となる。なお、特別役(BB1、BB2)に内部当選していないハズレの場合の一定条件下で、疑似遊技を行ってもよい。勿論、この疑似遊技では、特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止することはない。しかし、ハズレでも疑似遊技を行うようにしたことで、疑似遊技があることで、特別役(BB1、BB2)に内部当選していることに期待感を高めることができる場合がある。
ここで、疑似停止とは、リール110〜112が完全には静止してない状態をいい、好適にはリールが微振動している状態をいう。パチンコの表示装置に表示された装飾図柄画像の揺れ変動に近い状態である。しかし、パチンコは装飾図柄画像を揺れ変動させた後、この揺れを停止させることにより本遊技の結果を報知する仕様となっているが、スロットマシンにおいては、リールが微振動した後、微振動を停止することで本遊技の結果を報知するものではなく、疑似遊技の後に本遊技を実行する仕様となっている。つまり、リール110〜112を微振動させた後に、本遊技のリール回転を実行し、そのリール回転を停止させた場合には、本遊技の結果を報知する(微振動しない)点で異なる仕様である。本実施形態の疑似停止では、図10(b)に示すように、所定の位置Aと位置Aから僅かに離れた位置A’の間をリール110〜112が上下に微振動するようになっている。また、リール110〜112が完全には静止してない状態とは、マクロ(秒単位)に見て静止していない状態、つまり、遊技者が見て移動している様が確認できる程度にゆっくりと移動する状態(ゆらゆら揺れている状態)を含むものであるとともに、ミクロ(数百ミリ秒単位)に見た場合の静止状態を含むものである。つまり、微振動とは、リールが静止状態となっている期間を含むものであってもよく、この静止状態とは、本実施形態では、微振動における移動と移動との間が500ms未満の静止状態をいう。このように本実施形態では、微振動における移動と移動との間に500ms以上の静止状態があった場合にはリールが静止している状態があったもの、500ms未満の静止状態があった場合にはリールが静止している状態がなかったものと定義している。なお、疑似遊技において疑似停止を行うのは、完全にリール110〜112を静止させてしまうと、遊技者は本遊技の停止と勘違いをして遊技を終了し、台を離れてしまう場合があるからである。すなわち、その後に行われる本遊技で得られたであろう特典を放棄させてしまう事態を生じさせないためである。
次に、図11〜図13を用いて、リール110〜112の疑似停止について詳しく説明する。
リール110〜112の疑似停止について説明する前に、主制御部300がリール110〜112の図柄位置を把握する仕組みについて説明する。本実施形態では、リールの図柄位置を主制御部300が把握するために「図柄番号カウンタ」及び「図柄間隔カウンタ」という2つのカウンタを用いて図柄位置を監視している。ここで、「図柄番号カウンタ」及び「図柄間隔カウンタ」について説明する。
図11は、図柄番号カウンタと図柄間隔カウンタの関係を示す図である。図柄番号カウンタは、基準位置であるリール表示窓113の中段に位置する図柄を記憶保持するためのカウンタであり、例えば、左リール110に関しては、左リール110の図柄列の上端のベル図柄が基準位置となっており、インデックスセンサが遮光片50を通過した時を起点としてカウントを開始する。各図柄とカウント値とは予め対応付けられており、主制御部300は、リール停止時の図柄番号カウンタ値からリール表示窓113に停止表示されている図柄を特定することができる。また、図柄間隔カウンタは、1図柄あたりの駆動パルス数(タイマ割込処理回数)であり、24となっている(合計で504駆動パルス数)。主制御部300は、1図柄あたりの駆動パルス数を図柄間隔カウンタに設定し、駆動パルスの出力ごとに減算し、図柄間隔カウンタの値が0になったときに図柄番号カウンタを1更新するようにしている。すなわち、図柄間隔カウンタ値は1図柄を上下方向に24に細分化した位置を示しているので、主制御部300は図柄間隔カウンタ値からリール表示窓113に停止表示されている図柄のより詳細な位置を把握することができる。以下、図柄番号カウンタ値を単に図柄番号、図柄間隔カウンタ値を単に図柄間隔番号という場合があり、図柄番号及び図柄間隔番号に対応するリール位置を単に図柄番号及び図柄間隔番号の位置と略して表記する。
図12(a)は、左リール110の疑似停止の様子を図柄番号及び図柄間隔番号と対応させたタイミングチャートであり、図12(b)は、図12(a)に示した疑似停止の動作を割込時間と対応付けたタイミングチャートである。
図12(a)に示すように、左リール110に対する停止操作により図柄番号8(図柄間隔番号1)が中段位置に停止制御された場合、左リール110は時点t1から疑似停止を開始する。この疑似停止は、図柄間隔番号1と2の位置の間を交互に移動する振動であり、より具体的には、図柄間隔番号1に300割込(≒450ms)停止し、図柄間隔番号1に300割込(≒450ms)停止した後に図柄間隔番号2に移動し、図柄間隔番号2に300割込(≒450ms)停止し、図柄間隔番号2に300割込(≒450ms)停止した後に図柄間隔番号1に移動し、図柄間隔番号1に300割込(≒450ms)停止し、…という繰り返しの動作である。なお、図柄間隔番号1から2への移動は、リール110の上方向(逆方向)の移動であり、図柄間隔番号2から1への移動は、リール110の下方向(順方向)の移動である。
図13は、各リール110〜112の疑似停止の動作を比較したタイミングチャートである。スタートレバー135に対する操作により本遊技で使用するリールの加速データを使用して各リール110〜112を回転させ、各リール110〜112を停止させることが可能になった後を説明する。図13(a)に示すように、第1停止操作STO1−1として左ストップボタン137に対する操作を行い、次いで、第2停止操作STO1−2として中ストップボタン138に対する操作を行い、次いで、第3停止操作STO1−3として右ストップボタン139に対する操作を行った場合、図13(b)に示すように、左リール110は、第1停止操作に基づいて時点t1−1から疑似停止を開始し、中リール111は、第2停止操作に基づいて時点t1−2から疑似停止を開始し、右リール112は、第3停止操作に基づいて時点t1−3から疑似停止を開始する。この場合、図13(b)に示すように、各リール110〜112は、それぞれの停止操作のタイミングに基づいて疑似停止としての微振動を開始するので、全リール110〜112が同期をとって微振動を行うものではない(例えば、全リール110〜112がタイミングを合わせて共に上に移動したり、停止したり、下に移動したりするものではない)。しかしながら、図13(c)に示すように、各リール110〜112の微振動の同期を合わせて疑似停止を行うようにしてもよい(後述する第1実施形態を参照)。
ここで、疑似遊技の遊技性について説明する。疑似遊技は、疑似遊技実行条件が成立した場合、次遊技の本遊技のリール回転開始前に実行される遊技である。疑似遊技実行条件が成立した場合とは、本実施形態においては、特別役1(BB1)または特別役2(BB2)に内部当選した状態にある場合を示す。すなわち、前遊技において特別役1または2に内部当選し、前遊技において内部当選した特別役1または2に入賞しなかった場合には、今回の遊技のスタートレバー操作により疑似遊技が開始される。なお、この今回の遊技のスタートレバー操作は、本遊技の入賞役内部抽選処理を伴うものであるが、この本遊技の入賞役内部抽選処理の結果に係わらず疑似遊技は実行されるものである。
本実施形態の疑似遊技中のリール停止制御は、特別役1又は2内部当選状態(RT1)のハズレのリール停止制御データ(本遊技のリール停止制御データ)を用いて行われるので、好適なタイミングで停止操作を行えば内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せを有効ライン上に停止させることが可能である。また、疑似遊技中は、演出画像表示装置157などを用いてボーナス図柄を狙わせるチャンス演出が実行される。すなわち、疑似遊技は、遊技者にボーナス図柄を狙わせる遊技性を備えており、本遊技におけるボーナス当選を示唆して、ボーナス図柄を有効ライン上に揃える練習を事前に行わせる遊技となっている。疑似遊技において内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せが有効ライン上に停止した場合には、ボーナス図柄を有効ライン上に揃えるという疑似遊技の目的が達成されたので、疑似遊技は終了する。なお、特別役1又は2に内部当選した後(入賞役内部抽選処理を行った直後)に複数遊技にわたって実行される演出(連続演出)が実行開始された場合、疑似遊技を開始させることにより連続演出を強制終了させることなく、疑似遊技中にもこの連続演出を実行するようにしてもよい。遊技者にとって違和感のない演出とすることができる場合がある。この連続演出は、予め定めた遊技数(疑似遊技を含めた遊技数)の実行があった場合に終了させるとよい。演出内容を遊技者に的確に伝えることができる場合がある。また、ボーナス図柄が有効ライン上に揃った場合に終了させて、新たなボーナス当選演出を実行するようにしてもよい。揃った図柄に対応させたボーナス当選演出を好適な時期に発生させることができる場合がある。
なお、内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止しない場合には、リーチ目が表示されるようになっている。このことからも、遊技者は、本遊技において特別役に内部当選していることを把握可能である。
また、上述したように、疑似遊技は最大3回まで実行されるため、1回目の疑似遊技において内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せを有効ライン上に揃えることができなくても、2回目の疑似遊技が実行され、2回目の疑似遊技において内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せを有効ライン上に揃えることができなくても、3回目の疑似遊技が実行される。しかしながら、3回目の疑似遊技において内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せを有効ライン上に揃えることができない場合には、疑似遊技は終了する。疑似遊技は本遊技の遊技進行を妨げる要因にもなり得るので、疑似遊技の回数に制限を設けたものである。なお、1回目の疑似遊技において内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せを有効ライン上に揃えることができなかった場合、2回目以降の疑似遊技を行うことが嫌な場合を考慮し、2回目の疑似遊技をキャンセルする機能を備えるようにしてもよい。例えば、1回目の疑似遊技において内部当選した特別役1又は2に対応する図柄組合せを有効ライン上に揃えることができなかった場合に、スタートレバー操作を複数回(例えば、3回)操作すると、2回目以降の疑似遊技は行われることなく、そのときの最初のスタートレバー操作によるリールの回転は、そのまま本遊技のリール回転とする。遊技者は、簡易な操作で疑似遊技をキャンセル可能となり、遅滞なく本遊技を行うことが可能となるので、円滑に遊技を進められている印象になる場合がある。
図14及び図15は、疑似遊技実行条件が成立して、疑似遊技を実行し、疑似遊技を終了した後に本遊技に移行した場合のタイミングチャートを示している。なお、前提として図14及び図15は、特別役1に内部当選した状態における疑似遊技を示している。
図14は、疑似遊技を3回実行した後に本遊技に移行した場合のタイミングチャートである。この場合、まず、スタートレバー操作STA1により、1回目の疑似遊技が開始されるが、停止操作STO1−1〜3により特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃わなかったので、疑似遊技は終了しない。次いで、スタートレバー操作STA2により、2回目の疑似遊技が開始されるが、2回目も停止操作STO2−1〜3により特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃わなかったので、疑似遊技は終了しない。次いで、スタートレバー操作STA3により、3回目の疑似遊技が開始されるが、3回目も停止操作STO3−1〜3により特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃わなかったが、3回疑似遊技を実行したので、疑似遊技は終了し、本遊技のリール回転を開始する。なお、本遊技のリール回転開始は、図14に示すように、疑似遊技が終了した後、所定時間(詳しくは後述するが約1秒)が経過すると、自動的に行われる。
なお、この疑似遊技の後に開始された本遊技は終了しても、次の遊技において疑似遊技が開始されることはない。前の遊技において疑似遊技を行った場合には、既に疑似遊技の目的は達成されているためである、また、本遊技の進行遅延を防ぐためでもある。したがって、この本遊技が終了した後、次のスタートレバー操作STA5が行われると、疑似遊技ではなく本遊技が開始される。
図15は、1回目の疑似遊技で特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃った場合のタイミングチャートである。この場合、まず、スタートレバー操作STA1により、1回目の疑似遊技が開始されるが、停止操作STO1−1〜3により特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃ったので、疑似遊技は終了し、本遊技が開始される。
図16は、疑似遊技終了後の本遊技のリール回転開始の様子を示す図である。疑似遊技終了後の本遊技のリール回転開始は、ランダム遅延を伴うリール回転開始となっている。疑似遊技を特定の出目(特別役に対応する図柄組合せ)を揃えることが可能な遊技としたため、そのまま一斉にリール回転開始してしまうと、特定の出目(特別役に対応する図柄組合せ)を揃えられた場合と、特定の出目(特別役に対応する図柄組合せ)を揃えられなかった場合とで、本遊技の操作に有利/不利が生じる可能性がある。例えば、特定の出目(特別役に対応する図柄組合せ)を揃えられた場合には、本遊技では、特定のタイミングで連続的に、左ストップボタン137に対する操作を行い、次いで、中ストップボタン138に対する操作を行い、次いで、右ストップボタン139に対する操作を行うことで、特別役に対応する図柄組合せを目押しすることなく揃えられてしまう可能性がある場合には、特定の出目を揃えられなかった場合より遊技者に有利である。そこで、本実施形態では、疑似遊技を実行した場合、疑似遊技の終了直後の本遊技においてはランダム遅延を伴うリール回転開始を行うようにした。詳しくは、図16に示すように、左リール110、中リール111、右リール112の順序でリールが順次回転するが、中リール111及び右リール112に関しては、抽選により決定されたランダムな所定時間が経過した後にリールが回転するようになっている。すなわち、図14及び図15に示した、疑似遊技の終了直後の本遊技の全リール回転開始は、正確には、図16に示すように、ランダム遅延を伴うリール回転開始である。つまり、ランダム遅延を行う目的は、左リール110、中リール111、右リール112の位置をバラケさせることにある。
図17は、疑似遊技中の演出(以下、総称して疑似遊技演出BSという)の一例であるチャンス演出の態様及び推移を示すタイミングチャートである。
図17(a)は、疑似遊技において特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止した場合を示している。この場合には、スタートレバー操作STA1時から停止操作を促し、セブン1図柄を狙わせるメッセージ(例えば、ボタンを押して、セブン1図柄を狙えなど)を演出画像表示装置157上に表示する。また、停止操作に成功した場合(セブン1図柄が中段位置で疑似停止した場合)には、停止操作が成功したことを示し、次の停止操作への期待感を向上させるメッセージ(例えば、激熱!次のボタンを押して、セブン1図柄を狙えなど)を演出画像表示装置157上に表示する(第1停止操作STO1−1後〜第3停止操作STO1−3前)。そして最終的に全リール110〜112において特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上で疑似停止したときには、本遊技の有利な結果を示唆するようなメッセージ(例えば、激熱!など)を演出画像表示装置157上に表示する(第3停止操作STO1−3後)。
一方、図17(b)は、疑似遊技において特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止しなかった場合を示している。この場合には、スタートレバー操作STA1時から停止操作を促し、セブン1図柄を狙わせるメッセージ(例えば、ボタンを押して、セブン1図柄を狙えなど)を演出画像表示装置157上に表示する。また、停止操作に失敗した場合(セブン1図柄が中段位置で疑似停止しなかった場合)には、停止操作が失敗したことを示すメッセージ(例えば、残念!次のボタンを押して、セブン1図柄を狙えなど)を演出画像表示装置157上に表示する(第1停止操作STO1−1後〜第3停止操作STO1−3前)。そして最終的に全リール110〜112において特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上で疑似停止しなかったときには、疑似遊技の停止操作に成功しなかったことを示すメッセージ(例えば、残念!など)を演出画像表示装置157上に表示する(第3停止操作STO1−3後)。
このように本実施形態の疑似遊技では、内部当選した特別役の図柄を狙わせるチャンス演出を実行するので、チャンス演出の報知内容に従うことにより、遊技者は本遊技の前に停止操作の練習を行うことができる。なお、チャンス演出では、一停止操作に成功したときも失敗したときも、内部当選した特別役の図柄を狙わせるメッセージを最後まで報知するので、遊技者は全停止操作において内部当選した特別役の図柄を狙う練習を行うことができる。なお、本遊技で推奨する操作順をストップボタン137→ストップボタン138→ストップボタン139としていた場合、最初に操作されたボタンが、ストップボタン138またはストップボタン139であったら、ボタンに対応するリールを疑似停止させないようにしてもよい(ボタンに対応するリールは回転している。この場合、再度のボタン操作によりボタンに対応するリールを疑似停止させるようにしてもよい)。つまり、疑似遊技において、ストップボタンに対して本遊技で推奨する操作がなかった場合には、リールを疑似停止させることなく、ストップボタンに対して本遊技で推奨する操作があった場合には、リールを疑似停止させるようにする。これにより、疑似遊技を利用して推奨する操作順を遊技者に伝えることができる場合がある。なお、本遊技で推奨する操作でなくてもよく、内部当選した特別役の図柄を狙わせるため、推奨する操作が本遊技で推奨する操作とは異なる場合には、内部当選した特別役の図柄を狙わせるために推奨する操作でなかった場合に、リールを疑似停止させないようにしてもよい。
以下、上述した疑似遊技を中心としたスロットマシン100の動作を、フローチャートを用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
次に、図18を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU304が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、CPU304が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、遊技開始処理を実行する。遊技開始処理では、メダル補助収納ケース240のメダルオーバーフローに関するエラーチェック、自動発動役物(SRB)の設定、ボーナス信号の更新、メダルの規定枚数の設定、一遊技の開始を示す遊技開始情報を含む遊技開始コマンドの送信準備を行う。また、前回遊技で再遊技役に内部当選した場合には、メダル投入枚数に前回遊技で投入されたメダル投入枚数を設定する。
ステップS103では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。メダル投入・スタート操作受付処理ではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS104では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS105では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS106では、入賞役内部抽選処理を行う。入賞役内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS105で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS106では、入賞役内部抽選の結果を示す内部当選情報を含む内部抽選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、再遊技役(リプレイ)に内部当選した場合には、再遊技役(リプレイ)に内部当選したことを示す内部抽選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部抽選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
なお、上述したステップS101〜S105の処理は、本遊技の処理であり、疑似遊技の処理は含まれない。
ステップS107では、ステップS106の内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択するリール停止制御データの候補選択処理(詳しくは後述する)を実行する。
ステップS108では、全リール110〜112の回転を開始させる。また、このステップS108では、リール110〜112が回転開始したことを示すリール回転開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。なお、このステップS108における全リール110〜112の回転開始は、疑似遊技における全リール110〜112の回転開始、及び本遊技における全リール110〜112の回転開始の双方を含む。詳しくは、後述するが、ステップS107の処理において疑似遊技の設定がある場合には、疑似遊技のリール回転開始を実行し、疑似遊技の設定がない場合には、本遊技のリール回転開始を実行する。そして、疑似遊技における全リール110〜112の回転開始の場合には、疑似遊技リール回転開始コマンド(疑似遊技開始コマンドともいう)、本遊技における全リール110〜112の回転開始の場合には、本遊技リール回転開始コマンド(単にリール回転開始コマンドともいう)を第1副制御部400に送信する準備を行う。すなわち、本実施形態のリール回転開始コマンドには2種類のリール回転開始コマンドがある。
ステップS109では、リール停止制御処理(詳しくは後述する)を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110〜112の何れかをステップS106で選択したリール停止データに基づいて停止させる。全リール110〜112が停止するとステップS110へ進む。なお、このステップS109では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137〜139に関する停止情報を含む停止操作コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、第1停止操作に関する第1停止情報を含む停止操作1コマンド、第2停止操作に対しては、第2停止操作に関する第2停止情報を含む停止操作2コマンド、第3停止操作に対しては、第3停止操作に関する第3停止情報を含む停止操作3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
なお、このステップS109のリール停止制御処理は、詳しくは後述するように、疑似遊技におけるリール停止制御処理の場合と本遊技におけるリール停止制御処理の場合の双方が存在する。すなわち、停止操作コマンドには、疑似遊技における停止操作コマンド(以下、疑似遊技停止操作コマンドという)と本遊技における停止操作コマンド(以下、本遊技停止操作コマンド(単に停止操作コマンドともいう)という)が存在し、リール停止コマンドには、疑似遊技におけるリール停止コマンド(以下、疑似遊技リール停止コマンドという)と本遊技におけるリール停止コマンド(以下、本遊技リール停止コマンド(単に遊技リール停止コマンドともいう)という)が存在する。
ステップS110では、表示判定処理を行う。表示判定処理では、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が揃っていたならばスイカ入賞と判定する。また、このステップS110では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS111では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。また、このステップS111では、メダルの払出しに関するメダル払出情報を含むメダル払出コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS112では、遊技状態を移行するための制御が行われる遊技状態制御処理を行う。例えば、BB(ビッグボーナス)入賞の場合には次回からBB遊技状態を開始できるよう準備する。また、このステップS112では、遊技状態を示す遊技状態情報を含む遊技状態コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、遊技状態がBB遊技状態の場合には、BB遊技状態を示す遊技情報コマンドを送信する準備を行う。
なお、上述したステップS110〜S112の処理は、本遊技の処理であり、疑似遊技の処理は含まれない。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図19のステップS1006)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図19を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約1.5msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS1001では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS1002では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約1.5msに1回)リスタートを行う。
ステップS1003では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318(例えば、扉開閉センサ、設定キースイッチセンサ、リセットスイッチセンサ、第1メダル検出センサ760、第2メダル検出センサ790など)ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS1004では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う。例えば、割込みステータスがメダル投入処理中であれば、メダル投入受付処理を行い、また、割込みステータスが払出処理中であれば、メダル払出処理を行う。
ステップS1005では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。例えば、後述する疑似遊技規制タイマ、疑似遊技間待機タイマ、疑似遊技終了タイマ、延長タイマなどを更新する。
ステップS1006では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部抽選コマンド、リール110〜112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137〜139の操作の受け付けに伴う停止操作コマンド、リール110〜112の停止処理に伴うリール停止コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
第1副制御部400は、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することが可能となる。
ステップS1007では、外部信号出力処理を行う。この、外部信号出力処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS1008では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まず、ステップS1003において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合にはエラー処理を実行する。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ700(メダルセレクタ700内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS1009では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS1011に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS1010に進む。
ステップS1010では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS1001で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図18に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS1011では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポート初期化等の電断処理を行い、その後、図18に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<遊技状態制御処理>
次に図20を用いて、遊技状態制御処理について説明する。図20は、図18のステップS112の遊技状態制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1101では、特別役1または特別役2に内部当選しているか否かを判定する。特別役1または特別役2に内部当選している場合には、ステップS1102に進み、そうでない場合には、ステップS1105に進む。
ステップS1102では、今回の遊技において特別役1または特別役2に入賞したか否かを判定する。今回の遊技において特別役1または特別役2に入賞した場合には、ステップS1105に進む、そうでない場合には、ステップS1103に進む。
ステップS1103では、疑似遊技実行済フラグがONであるか否かを判定する。疑似遊技実行済フラグは、疑似遊技を既に実行したか否かを示すフラグであり、疑似遊技実行済フラグがONである場合には、既に今回以前の遊技(本遊技の前)において疑似遊技を実行したことを示し、疑似遊技実行済フラグがOFFである場合には、今回以前の遊技(本遊技の前)において疑似遊技を実行しなかったことを示す。疑似遊技実行済フラグは、疑似遊技を終了する条件が成立した場合にONに設定され、特別役に内部当選した場合にOFFに設定される。疑似遊技実行済フラグがONである場合には、ステップS1105に進み、そうでない場合には、ステップS1104に進む。
ステップS1104では、疑似遊技の設定を行う。このように本実施形態では、特別役1または2に内部当選中であって、今回以前の遊技において疑似遊技を実行していない場合には、次の遊技において疑似遊技を行うように疑似遊技の設定を行う。具体的には、疑似遊技フラグをON、疑似遊技数に0を設定する。ここで、疑似遊技フラグは、疑似遊技を実行するか否かを示すフラグであり、疑似遊技フラグがONの場合には、疑似遊技を実行することを意味し、疑似遊技フラグがOFFの場合には、疑似遊技を実行しないことを意味する。また、疑似遊技数は、1回の本遊技の前に実行した疑似遊技の回数を示す。
なお、今回の遊技において疑似遊技を実行した場合(疑似遊技実行済フラグがONの場合)、つまり疑似遊技を実行した後に本遊技を実行した場合には(ステップS1103でYESの場合)、疑似遊技の設定が行われないので、次遊技において疑似遊技は実行されない(図14、15参照)。
ステップS1105では、その他の遊技状態制御処理を実行する。
<リール停止制御データの候補選択処理>
次に図21を用いて、リール停止制御データの候補選択処理について説明する。図21は、図18のステップS107のリール停止制御データの候補選択処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1201では、疑似遊技の設定があるか否かを判定する。疑似遊技の設定がある、つまり疑似遊技フラグがONである場合には、ステップS1202に進み、そうでない場合には、ステップS1203に進む。
ステップS1202では、疑似遊技のリール停止制御データを選択する。具体的には、RT1におけるハズレのリール停止制御データを選択する。RT1におけるハズレのリール停止制御データは、特別役1または2に対応する図柄組合せが有効ライン上に停止可能なデータである。勿論、RT1におけるハズレのリール停止制御データを複数種類用意し、複数種類の中から選択するようにしてもよい。
ステップS1203では、本遊技のリール停止制御データを選択する。なお、本遊技のリール停止制御データは、従来通り、入賞役内部抽選処理の結果に対応するリール停止制御データが選択される。
このように本実施形態では、疑似遊技の設定がある場合には、疑似遊技と本遊技のリール停止制御データの設定を行い、疑似遊技の設定がない場合には、本遊技のリール停止制御データの設定を行う。
<リール停止制御処理>
次に図22を用いて、リール停止制御処理について説明する。図22は、図18のステップS109のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1301では、疑似遊技の設定があるか否かを判定する。疑似遊技の設定がある、つまり疑似遊技フラグがONである場合には、ステップS1302に進み、そうでない場合には、ステップS1303に進む。
ステップS1302では、疑似遊技のリール停止制御処理(詳しくは後述)を実行する。
ステップS1303では、本遊技のリール停止制御処理を実行する。
このように本実施形態では、疑似遊技の設定がある場合には、疑似遊技のリール停止制御処理を実行した後に本遊技のリール停止制御処理を実行し、疑似遊技の設定がない場合には、本遊技のリール停止制御処理を実行する。
<疑似遊技のリール停止制御処理>
次に図23を用いて、疑似遊技のリール停止制御処理について説明する。図23は、図22のステップS1302のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1401では、リール110〜112の回転速度が一定であるか否かを判定する。リール110〜112の回転速度が一定である場合には、ステップS1402に進み、そうでない場合には、ステップS1401を繰り返す。
ステップS1402では、ストップボタン137〜139の操作を有効とする。
ステップS1403では、疑似遊技規制タイマの設定を行う。疑似遊技規制タイマは、1回の疑似遊技の時間を計測するタイマである。本実施形態では、疑似遊技規制タイマを用いて、1回の疑似遊技の実行時間を所定時間TA(具体的には約20秒)に制限している。ステップS1403では、疑似遊技規制タイマに初期値として所定時間TAに相当するタイマ値が設定される。このタイマ値は主制御部300のタイマ割込処理(ステップS1005のタイマ更新処理)が実行されるごとにデクリメントされる。
ステップS1404では、ストップボタン137〜139に対する操作があったか否かを判定する。ストップボタン137〜139に対する操作があった場合には、ステップS1405に進み、そうでない場合には、ステップS1407に進む。
ステップS1405では、停止操作のあったストップボタン137〜139に対応するリール110〜112を疑似停止させる。また、ステップS1405では、第1停止リールの疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS1406では、全リール110〜112が疑似停止しているか否かを判定する。全リール110〜112が疑似停止している場合には、ステップS1409に進み、そうでない場合には、ステップS1404に戻る。
ステップS1407では、疑似遊技規制タイマがタイムアウト、つまり、初期設定されたタイマ値に相当する所定時間TAが経過したか否かを判定する。疑似遊技規制タイマがタイムアウトした場合には、ステップS1408に進み、そうでない場合には、ステップS1404に戻る。
ステップS1408では、ストップボタン137〜139の操作が有効になってから全ストップボタン137〜139の操作がなく、所定時間TAが経過したので、全リール110〜112を疑似停止させる。このように本実施形態の疑似遊技では、疑似遊技の遊技進行の促進を図るため、停止操作がない場合にはリール110〜112を自動疑似停止させる機能を有している。また、ステップS1408では、全リール110〜112が回転中であって全リール110〜112を疑似停止させた場合には、疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS1409では、疑似遊技の実行判定処理(詳しくは後述)を行う。
ステップS1410では、疑似遊技の設定があるか否かを判定する。疑似遊技の設定がある、つまり疑似遊技フラグがONである場合には、ステップS1411に進み、そうでない場合には、ステップS1413に進む。
ステップS1411では、疑似遊技間待機タイマの設定を行う。疑似遊技間待機タイマは、今回の疑似遊技と次回の疑似遊技の間の時間間隔を計測するタイマである。本実施形態では、今回の疑似遊技と次回の疑似遊技の間を所定時間TB(具体的には約1秒)としているので、ステップS1411では、疑似遊技間待機タイマに初期値として所定時間TBに相当するタイマ値が設定される。このタイマ値は主制御部300のタイマ割込処理が実行されるごとにデクリメントされる。また、ステップS1411では、今回の疑似遊技が終了したことを示す疑似遊技終了コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS1412では、疑似遊技において全リール110〜112を回転開始させる疑似遊技の回転開始処理(詳しくは後述)を実行する。ステップS1412の処理を終了後はステップS1401に進む。
一方、ステップS1413では、疑似遊技を終了させる条件が成立したので(3回の疑似遊技が終了、または内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止した)、疑似遊技実行済フラグをONに設定する。
ステップS1414では、疑似遊技が終了したので、疑似遊技終了タイマの設定を行う。疑似遊技終了タイマは、疑似遊技と本遊技の間の時間間隔を計測するタイマであり、所定の演出(例えば、疑似遊技が終了した旨の演出、本遊技が開始される旨の演出など)を実行するために時間を確保するために設けられている。本実施形態では、疑似遊技と本遊技の間の時間間隔を所定時間TC(具体的には約1秒)としているので、ステップS1414では、疑似遊技終了タイマに初期値として所定時間TCに相当するタイマ値が設定される。このタイマ値は主制御部300のタイマ割込処理が実行されるごとにデクリメントされる。また、ステップS1414では、疑似遊技が終了したことを示す疑似遊技終了コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS1415では、本遊技において全リール110〜112を回転開始させる本遊技のリール回転処理(詳しくは後述)を実行する。
<疑似遊技の実行判定処理>
次に図24を用いて、疑似遊技の実行判定処理について説明する。図24は、図23のステップS1409の疑似遊技の実行判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1501では、リール110〜112の停止位置を判定する。
ステップS1502では、内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止したか否かを判定する。内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止した場合には、ステップS1505に進み、そうでない場合には、ステップS1503に進む。
ステップS1503では、疑似遊技数をカウントする。カウントされた疑似遊技数はRAM308の所定領域に記憶される。
ステップS1504では、カウントした疑似遊技数が規定回数PN(本実施形態では3回)に達したか否かを判定する。カウントした疑似遊技数が規定回数PNに達した場合には、ステップS1505に進み、そうでない場合には、疑似遊技の実行判定処理を終了する。
ステップS1505では、疑似遊技フラグをOFFに設定する。すなわち、(1)今回の疑似遊技において内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃った場合、(2)今回の遊技において実行した疑似遊技の回数が3回に達した場合には、今回の疑似遊技が終了しても次の疑似遊技は実行されず、本遊技が実行される。
<疑似遊技の回転開始処理>
次に図25を用いて、疑似遊技の回転開始処理について説明する。図25は、図23のステップS1412の疑似遊技の回転開始処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1601では、疑似遊技開始タイマの設定を行う。疑似遊技開始タイマは、疑似遊技のスタート操作を受け付けるまでの計測するタイマであり、本実施形態では、前回の疑似遊技が終了した後、所定の待機時間(5秒)が経過してもスタートレバー操作がない場合には、疑似遊技を迅速に進めるため、リール110〜112を自動的に回転開始させるようにしている。ステップS1601では、この所定の待機時間TD(具体的には約5秒)に相当するタイマ値を疑似遊技開始タイマに初期設定する。疑似遊技開始タイマのタイマ値は、主制御部タイマ割込処理が実行されるたびにステップS1005のタイマ更新処理においてデクリメントされる。
ステップS1602では、スタートレバー135に対する操作があったか否かを判定する。スタートレバー135に対する操作があった場合には、ステップS1604に進み、そうでない場合には、ステップS1603に進む。
ステップS1603では、疑似遊技開始タイマの計測により所定時間TDが経過したか否かを判定する。疑似遊技開始タイマの計測により所定時間TDが経過した場合には、ステップS1604に進み、そうでない場合には、ステップS1602に戻る。
ステップS1604では、全リール110〜112の回転開始を行う。すなわち、(1)スタートレバー操作があった場合、(2)スタートレバー操作がなく所定時間TDが経過した場合には、全リール110〜112の回転開始を行う。なお、ステップS1604では、疑似遊技リール回転開始コマンド(疑似遊技開始コマンド)を第1副制御部400に送信する。
<本遊技の回転開始処理>
次に図26を用いて、本遊技の回転開始処理について説明する。図26は、図23のステップS1415の本遊技の回転開始処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS1700では、疑似遊技終了タイマの計測により所定時間TCが経過したか否かを判定する。疑似遊技終了タイマの計測により所定時間TCが経過した場合には、ステップS1701に進み、そうでない場合には、ステップS1700を繰り返す。
ステップS1701では、中リール111の回転開始タイマの値を取得する。具体的には、0〜756.512msに相当するタイマ値を抽選処理により取得する。
ステップS1702では、右リール112の回転開始タイマの値を取得する。具体的には、0〜756.512msに相当するタイマ値を抽選処理により取得する。
ステップS1703では、左リール110を回転開始する。
ステップS1704では、左リール110の加速が終了したか否かを判定する。左リール110の加速が終了した場合には、ステップS1705に進み、そうでない場合には、ステップS1704に戻る。
ステップS1705では、中リール111の回転開始タイマを設定する。詳しくは、ステップS1701において取得したタイマ値を初期設定する。中リール111の回転開始タイマの値は、主制御部タイマ割込処理が実行されるたびにステップS1005のタイマ更新処理においてデクリメントされる。
ステップS1706では、中リール111の回転開始タイマがタイムアウト、つまり、初期設定されたタイマ値に相当する待機時間が経過したか否かを判定する。中リール111の回転開始タイマがタイムアウトした場合には、ステップS1707に進み、そうでない場合には、ステップS1706に戻る。
ステップS1707では、中リール111の回転開始タイマに初期設定されたタイマ値に相当する時間が経過したので、中リール111は回転開始する。なお、ステップS1707において中リール111は回転開始するが、回転開始するまでの間、中リール111は疑似停止を行っている(図16参照)。
ステップS1708では、中リール111の加速が終了したか否かを判定する。中リール111の加速が終了した場合には、ステップS1709に進み、そうでない場合には、ステップS1708に戻る。
ステップS1709では、右リール112の回転開始タイマを設定する。詳しくは、ステップS1702において取得したタイマ値を初期設定する。右リール112の回転開始タイマの値は、主制御部タイマ割込処理が実行されるたびにステップS1005のタイマ更新処理においてデクリメントされる。
ステップS1710では、右リール112の回転開始タイマがタイムアウト、つまり、初期設定されたタイマ値に相当する待機時間が経過したか否かを判定する。右リール112の回転開始タイマがタイムアウトした場合には、ステップS1711に進み、そうでない場合には、ステップS1710に戻る。
ステップS1711では、右リール112の回転開始タイマに初期設定されたタイマ値に相当する時間が経過したので、右リール112は回転開始する。なお、ステップS1711において右リール112は回転開始するが、回転開始するまでの間、右リール112は疑似停止を行っている(図16参照)。
このように疑似遊技を実行した直後の本遊技のリール回転開始処理においては、左リール110、中リール111、右リール112の順序でリール110〜112が順次回転開始するが、中リール111及び右リール112はランダム遅延を行った後にリール回転開始を行う。
<第1副制御部400の処理>
図27を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まずステップS2001で初期設定を実行する。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS2002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2003の処理に移行する。
ステップS2003では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2004では、第1副制御部コマンド処理を行う。第1副制御部コマンド処理では、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS2005では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS2004で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。このコマンドに対応する処理とは、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行ったり、演出データの更新が必要な場合には各演出デバイス(スピーカ、ランプ、液晶表示装置、シャッタなど)の演出データの更新処理を行たりすることが含まれる。
ステップS2006では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS2005で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS2007では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS2005で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS2008では、情報出力処理を行う。情報出力処理では、ステップS2005で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS2002へ戻る。この結果、設定された制御コマンドは、第2副制御部500に送信される。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2101では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS2201では、同図(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS2002において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS2202では、演出用乱数値の更新処理等の各種更新処理を行う。
<第2副制御部の処理>
図28を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)を用いて、第2副制御部500のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずS3001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS3002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS3003の処理に移行する。
ステップS3003では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS3004では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS3005では、演出制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS3004で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS3006では、ステップS3005で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
ステップS3007では、ステップS3005で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS3002へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS3101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS3201では、同図(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS3002において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。
ステップS3202では、演出用乱数値などを更新する各種更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第2副制御部500の画像制御処理について説明する。同図(d)は、同図(a)のステップS3007の画像制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS3301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS3302では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS3303に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS3303では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS3301でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS3304では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS3305では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS3306に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS3306では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
[基本の実施形態の変形例]
<変形例1>
上記基本の実施形態の疑似停止は、図12に示すように、隣接する図柄間隔番号に対応するそれぞれの位置を交互に移動する微振動であり、各位置に300割込(約450ms)停止して、隣接する位置に移動するものであった。しかしながら、この微振動をより円滑な動きとするために、マイクロステップ制御を用いてもよい。
図29(a)は、変形例1の疑似停止の様子を示す説明する図である。図29(a)は、所定時間tm(約120ms)を要して図柄間隔番号2から1に移動し、図柄間隔番号1にて300割込(約450ms)停止し、その後、所定時間tm(約120ms)を要して図柄間隔番号1から2に移動し、図柄間隔番号2にて300割込(約450ms)停止し、…というサイクルを繰り返す疑似停止を示している。このようにマイクロステップ制御を用いて、疑似停止を行うようにしてもよい。遊技者はより円滑かつ自然な動きの微振動を見ることができる。
なお、図29(a)に示すようなマイクロステップ制御を用いた疑似停止を行う場合、疑似停止後のリールの回転開始(次の疑似遊技におけるリール回転開始)には、図29(b)に示すように、スタートレバー操作があった時点t1において即時にリール回転開始を行ってもよいし、また、図29(c)に示すように、スタートレバー操作後の図柄間隔番号2から1に切り替わるタイミングt2においてリール回転開始を行ってもよい。前者の場合には、即時回転開始するので、遊技者を無駄に待たせないという効果があり、後者の場合には、下方向(順方向)に移動し始めたときにリール回転開始を行うので、リールのステッピングモータの脱調(以下「脱調」と称する場合がある)しにくいという効果がある。つまり、短い間隔の動作を繰り返し実行させる場合には、微振動中の新たな移動(例えば、遊技者のボタン操作により、揃っていなかった特別役の図柄を、揃えるような移動。)をさせる場合、脱調の可能性を小さくすることができる。
<変形例2>
また、上記基本の実施形態の疑似遊技においては停止操作がない場合、所定時間TA(約20秒)の経過により、リールは疑似停止するようにしたが(図23のステップS1408参照)、この場合には、リール110〜112を疑似停止させず、通常の停止を行うようにしてもよい。
図30は、2回目の疑似遊技において停止操作がなかったので、所定時間TA(約20秒)の経過時点TO2においてリール110〜112が自動停止する場合のタイミングチャートを示している。なお、図30は、2回目の疑似遊技終了後にスタートレバー操作がなかったので、所定時間TD(約5秒)経過した時点TO2においてリール110〜112が自動回転開始することにより、3回目の疑似遊技が開始される場合を示している(図25のステップS1603:YES参照)。なお、リール1110〜112が自動停止した場合には、遊技進行を迅速化させるために、所定時間TDの経過なくリール110〜112を自動回転開始してもよい。勿論、図31に示すように、リール1110〜112が自動停止した場合にも疑似停止するようにしてもよい(上記基本の実施形態の疑似遊技の仕様)。疑似遊技の期間が過度に長いと、本遊技の終了時期も必然的に遅いものとなるため、本遊技の終了を待って開始される不正監視機能がある場合、この機能を長期間に働かせることのない事態となりかねない。そのため、所定時間TAの経過により、疑似停止するようにし、本遊技の終了を早めるようにするとよい。
<変形例3>
また、上記基本の実施形態の疑似遊技においては、1つの停止操作に対応して1つのリールが疑似停止するようにリール制御を行ったが、これに限定される必要はない。例えば、図32(a)に示すように、第1停止操作STO1−1としてストップボタン137を操作した場合、左リール110と右リール112が疑似停止し、第2停止操作STO1−2としてストップボタン138を操作した場合、中リール111は疑似停止しない(回転中)としてもよい。すなわち、1つのストップボタンに1つのリールを固定的に割り当てるのではなく、疑似遊技のたびに1つのストップボタンに1または複数のリールを割り当てるようにしてもよい(図32(a)の場合には、ストップボタン137に左リール110と右リール112が割り当て、ストップボタン138に中リール111を割り当て、ストップボタン139には何も割り当てない)。遊技者に意外性を与えることができる場合がある。なお、疑似遊技において1つのストップボタンに複数のリールを割り当てた場合には、割り当てた複数のリールに同じ図柄を停止させてもよい(例えば、ストップボタン137を操作すると、左リール110の中段位置にセブン1が停止し、中リール111の中段位置にセブン1が停止する。疑似遊技専用のリール停止制御データを用いることにより、操作タイミングに係わらずセブン1を中段位置に停止させる)。目押し不要かつ操作回数を減らすことができるので、遊技者に意外性と共に利便性を与えることができる場合がある。
また、例えば、図32(b)に示すように、第1停止操作STO1−1及び第2停止操作STO1−2に対しては、リール110〜112は疑似停止せず、第3停止操作STO1−3に対して、全リール110〜112が疑似停止するようにしてもよい。すなわち、所定の1回の停止操作に対応して全リール110〜112が疑似停止するようにしてもよい。この場合、複数のリールに同じ図柄を停止させてもよい(例えば、ストップボタン137を操作すると、左リール110の中段位置にセブン1が停止し、中リール111の中段位置にセブン1が停止し、右リール112の中段位置にセブン1が停止する。疑似遊技専用のリール停止制御データを用いることにより、操作タイミングに係わらずセブン1を中段位置に停止させる)。目押し不要かつ操作回数を減らすことができるので、遊技者に意外性と共に利便性を与えることができる場合がある。
<変形例4>
なお、上記基本の実施形態では、疑似遊技のリール停止制御データとして、本遊技の「特別役の当選中におけるハズレ用のリール停止制御データ」を用い、疑似遊技用のリール停止制御データを備えていなかったが、これに限定されるものではない。
例えば、図33に示すように、疑似遊技用のリール停止制御データを備え、疑似遊技のリール停止制御に関しては疑似遊技専用の複数のリール停止制御データを用いてもよい。また、この場合、疑似遊技用の複数のリール停止制御データの中には、どのようなタイミングで停止操作しても、特別役に対応する図柄組合せが確実に有効ライン上に揃うリール停止制御データを備えてもよい。なお、図33に示すリール停止制御データは、各リール110〜112において図柄番号2の図柄であるセブン1図柄が有効ラインに揃うことを示している(○は対応する図柄表示窓113の中段位置に停止すること、−は対応する図柄が図柄表示窓113の中段位置に停止しないことを示している)。すなわち、疑似遊技におけるリール110〜112の引込制御については、コマ数の制限を設けなくてもよい。
<変形例5>
また、上記基本の実施形態では、疑似遊技において停止操作後、所定時間TE(約200ms)が経過しないと次の停止操作が有効とならない。そこで、図34に示すように、疑似停止の開始タイミングは、この所定時間TE経過後が好ましい。例えば、最初に第1停止操作STO1−1があると、対応するリールを停止させるのに要する時間がある(例えば、30ms〜180msの間で停止する)ので、このリールを停止させるのに要する時間経過後に200msの停止期間を設け、この停止期間経過後に疑似停止を開始させる。第2停止操作STO1−2、第3停止操作STO1−3は、第1停止操作STO1−1があってから、所定時間TE(約200ms)が経過しないと操作可能とはならないが、このタイミングを本遊技から知得している遊技者は、所定時間TE(約200ms)が経過するほぼ同タイミングで第2停止操作STO1−2または第3停止操作STO1−3を行う場合がある。所定時間TE経過後、疑似停止が開始する前の図柄が停止している時点(ブレーキ制御されている時点)において次の停止操作を行えば、疑似停止されていない図柄(止まっている図柄)を見ることができるので、より自然に違和感なく停止操作を行うことができる場合がある。(見た目には本遊技と同じものとなる場合がある)。つまり、1つのストップボタンに対する停止操作(前の停止操作)を行った後に他のストップボタンへの操作(後の停止操作)がある場合に、前の停止操作の後に設定された後の停止操作の受付をしない期間においては、疑似停止を行わないようにする。具体的には、前の停止操作によるリールの停止から所定時間TEが経過するまで疑似停止を行わないようにした(リールの停止時間+所定時間TE>停止操作の受付をしない期間)。所定時間TEの設定はこれに限るものではなく、例えば、前の停止操作から所定時間TE(例えば、400ms)が経過するまで疑似停止を行わないようにしてもよい(所定時間TE>停止操作の受付をしない期間)。前述したが、本実施形態では500ms以上の停止をリールが完全に静止している状態としているので、500ms未満の停止であれば何れの時間設定があってもよい。
<変形例6>
上記基本の実施形態では、疑似遊技実行条件の成立を特別役に内部当選した場合としたが、これに限定されるものではない。疑似遊技実行条件の成立を他の条件が成立した場合(例えば、ハズレ時の抽選に当選した場合や特別役に内部当選した場合の抽選(例えば、当選確率1/4)に当選した場合)としてもよい。また、上記基本の実施形態では、疑似遊技において常時、疑似停止するようにしたが、これに限定されるものではない。所定の条件が成立した場合には疑似停止をしないようにしてもよい。例えば、回転させたリールを所望位置で停止させたあと、すぐに移動(例えば、逆回転させる)させて、別の所望位置で停止させた場合には、疑似停止をしないようにする。一旦停止後の移動があることより遊技者は疑似遊技中であることを認識できる場合があるので、疑似停止しなくても本遊技であると勘違いさせないことが期待できるからである。また、所定の条件が成立した場合には疑似停止と他の動作を組合せてもよい。例えば、一旦はリールを所望位置で疑似停止させる(例えば、1秒間は疑似停止する)が、その後に移動(例えば、逆回転させる)させて、別の所望位置で停止させた場合には、疑似停止をしないようにしてもよい。一旦停止後の疑似停止があることより遊技者は疑似遊技中であることを認識できる場合があるので、その後の移動の後に疑似停止しなくても本遊技であると勘違いさせないことが期待できるからである。なお、その後の移動とは、逆回転に限るものではなく、順回転や、疑似停止の微振動とは異なる振動(例えば、疑似停止の微振動によるリールの往復移動距離より、大きい往復移動距離の振動)であってもよい。この異なる振動を行う時間は、リールの数往復の移動時間(例えば、10往復の移動時間)としてもよいし、リールの1往復の移動時間(例えば、1往復の移動時間)としてもよい。数往復の移動時間とした場合には、遊技者に疑似遊技中であることを強く印象付けることが可能な場合があり、1往復の移動時間とした場合には、処理負荷を軽減させられ、他の処理を安定的に実行可能にすることができる場合がある。
また、例えば、本遊技の入賞役内部抽選処理において「ハズレ」だった場合に疑似遊技を行う場合において、疑似遊技の中で疑似停止を行わないようにしてもよい。前述したように、疑似遊技において疑似停止を行うのは、完全にリール110〜112を静止させてしまうと、遊技者は本遊技の停止と勘違いをして遊技を終了し、台を離れてしまう場合があるからであるが、ハズレの場合は、本遊技での特典がないので、台を離れてしまっても遊技者に不利益とならない場合があるからである。図35(a)は、本遊技の入賞役内部抽選処理において「ハズレ」であり、疑似遊技において停止操作を行った場合のタイミングチャートである。この場合には、第1停止操作STO1−1、第2停止操作STO1−2、第3停止操作STO1−3のいずれがあっても、対応するリール110〜112は疑似停止をせず、通常に停止するだけである。また、図35(b)は、本遊技の入賞役内部抽選処理において「ハズレ」であり、かつ疑似遊技において停止操作を行わなかった場合のタイミングチャートである。この場合にもリール110〜112は、時点TO1において疑似停止はせず、時間経過により停止(自動停止)するだけである。なお、この場合には、疑似遊技数が規定回数PN(3回)未満であっても、自動停止後、本遊技を開始するのが好適である。遊技者が不在の可能性があるので、早々と疑似遊技を終了させ、非遊技中の不正行為を防止するものである。なお、台を離れてしまった場合の不利益度は、程度差もあるので、例えば、本遊技の入賞役内部抽選処理において「ビッグボーナス(BB1、BB2)」だった場合に疑似遊技を行う場合において疑似遊技の中で疑似停止を行うようにしていれば、本遊技の入賞役内部抽選処理において「小役(小役1〜小役6)」または「再遊技役(再遊技役1および再遊技役2)」だった場合に疑似遊技を行う場合においては、疑似遊技の中で疑似停止を行わないようにしてもよい。疑似停止に係わる処理はある程度の期間に亘って実行されることがあるので、疑似停止に係わる処理が行われている期間においては他の処理(例えば、不正を監視する処理)の処理負荷を大きくすることが妨げられるおそれがあるが、このように疑似停止を行うことがなければ、他の処理を安定的に実行させることができる場合がある。
<変形例7>
上記基本の実施形態では、疑似遊技の後の本遊技のリール回転開始処理では、ランダム遅延を伴うリール回転開始処理を実行したが、常時実行するのではなく、所定の条件が成立した場合に、ランダム遅延を伴うリール回転開始処理を実行するようにしてもよい。例えば、入賞役内部抽選処理において当選した役に対応するリール停止データが、この役に対応する図柄組み合わせを所謂引き込み1としていた場合、この役に内部当選した場合には、ランダム遅延を伴うリール回転開始処理を実行しなくてもよい。どのような操作を行ったとしても、本遊技のリール110〜112の停止結果に影響を及ばさないからである。
<変形例8>
上記基本の実施形態では、疑似遊技が終了した後、所定時間TCの経過により自動的に本遊技のリール回転開始を行ったが(図10(a)、図14、図15、図25、図26参照)、これに限定されない。例えば、遊技者のスタートレバー操作により、本遊技のリール回転開始を行うようにしてもよい。よって、遊技者によるスタートレバー操作があるまで本遊技のリール回転開始を行わない。この場合には、遊技者のタイミングで本遊技を開始することができる。なお、疑似遊技が終了した後、所定時間TCの経過があるまでは、遊技者のスタートレバー操作により、本遊技のリール回転開始を行うようにし、所定時間TCの経過により自動的に本遊技のリール回転開始を行うようにしてもよい。遊技者のタイミングで本遊技を開始することができることに加え、過度に遊技の進行を遅延させない場合がある。なお、所定時間TCは、任意の時間(例えば、予め定めた複数の時間の中から抽選で決定した1つの時間)としてもよい。リール回転開始が行われる時期が変化するので遊技者に意外性を与えることができる場合がある。なお、所定時間TCは、任意の時間としつつも、特典による期待差(例えば、BB(ビッグボーナス)に内部当選した場合の所定時間TCは、小役4(ベル1)に内部当選した場合の所定時間TCより長い時間にする)を設けてもよい。遊技者は、待ち時間の差異により特典への期待感を変えることができる場合がある。
[基本の実施形態のその他]
<その他の演出装置;リール回転準備中ランプ>
なお、各種ランプ338の1つとしてリール回転準備中ランプを備え、主制御部300は、リール回転準備中ランプを駆動する駆動回路328を備えるようにしてもよい。主制御部300は、ステップS103でスタートレバー135が操作されたと判断した場合、それまで消灯させていたリール回転準備中ランプを点灯させ、ストップボタン137〜139の受け付けを可能とするまでの間はこの点灯を継続させる。これにより、遊技者は本遊技におけるストップボタン137〜139の受け付けが可能となるまでの期間であることを容易に認識できる場合がある。なお、リール回転準備中ランプが点灯を継続させている間は、各リール110〜112に対して疑似遊技や演出用の回転をさせていてもよく、例えば、スタートレバー135が操作されたと判断してから、疑似遊技を行っている間にリール回転準備中ランプを点灯させる。これにより、遊技者は本遊技ではないと容易に認識できる場合がある。
なお、リール回転準備中ランプの点灯期間と消灯期間を逆としてもよい。具体的には、スタートレバー135が操作されたと判断した場合、それまで点灯させていたリール回転準備中ランプを消灯させ、ストップボタン137〜139の受け付けを可能とするまでの間はこの消灯を継続させる。
なお、リール回転準備中ランプの点灯期間において、リール回転準備中ランプは一定の光量での発光を継続させるものでなくてもよく、光量の大小を変化させながら点灯を継続させてもよい。また、リール回転準備中ランプの点滅を継続させてもよく、リール回転準備中ランプを複数備えた場合には、この複数のリール回転準備中ランプを交互に点灯させてもよい。
なお、リール回転準備中ランプの点灯態様を異なる点灯態様としてもよい。具体的には、スタートレバー135が操作されたと判断した場合、それまで所定の点灯態様(例えば赤色)で点灯させていたリール回転準備中ランプを、所定の点灯態様とは異なる点灯態様(例えば青色)に変更させ、ストップボタン137〜139の受け付けを可能とするまでの間はこの変更した点灯態様の点灯を継続させる。
なお、リール回転準備中ランプを点灯させる期間は、スタートレバー135が操作されたと判断してから本遊技におけるストップボタン137〜139の受け付けを可能とするまでの間に限定するものではなく、例えば、スタートレバー135が操作されたと判断してから疑似遊技を終了させるまでの間をリール回転準備中ランプを点灯させる期間としてもよい。
なお、各種ランプ420の1つとしてリール回転準備中ランプを備え、第1副制御部400は、リール回転準備中ランプを駆動する駆動回路422を備えるようにしてもよい。この場合、主制御部300が送信した制御コマンド(スタートレバー135が操作されたことを示す制御コマンド)に基づいて、リール回転準備中ランプを点灯させ、主制御部300が送信した制御コマンド(ストップボタン137〜139の受け付けを可能としたことを示す制御コマンド)に基づいてリール回転準備中ランプを消灯させる。
なお、第2副制御部500は、演出画像表示装置157にリール回転準備中表示を行うようにしてもよいし、シャッタ163などの可動部材にリール回転準備中の動作を行わせてもよい。
なお、称呼をリール回転準備中ランプとしたが、称呼はこれに限定されるものではなく、例えば、各リール110〜112に対して演出用の回転をさせている間に点灯することから、称呼を「リール演出中ランプ」としてもよい。
以上、上述した基本の実施形態に係るスロットマシン100は、疑似遊技に特徴を有している。そして、疑似遊技の形態には種々のバリエーションがあり、各バリエーションにはそれぞれの構成、作用及び効果がある。そこで、以下、上記基本の実施形態をベースとして種々の実施形態について説明する。なお、以下においては上記基本の実施形態と同様の構成、作用及び効果については原則説明を省略し、上記基本の実施形態と異なる構成、作用及び効果を中心に説明する。また、以下においては特に注記がない限り、疑似遊技実行条件が成立しているもの(具体的には特別役1に内部当選中である)として説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態は、疑似停止の微振動に合わせてリールバックライト94を点灯制御することを特徴としている。第1実施形態では、疑似遊技の停止操作を行った結果、停止操作を行ったリールにおいて内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止した場合には、停止操作を行ったリールの非有効ライン領域S2上のリールバックライト94を点滅し、停止操作を行ったリールの有効ライン領域S1上のリールバックライト94を点灯するリール点滅演出を実行開始するようにしている。なお、実行開始されたリール点滅演出は、(1)今回の疑似遊技が終了したとき、(2)次の停止操作を行ったリールにおいて内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止しなかったとき、に終了する。また、第1実施形態では、第1停止操作において内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合には、以後、第2停止操作または第3停止操作において内部当選した特別役に対応する図柄を有効ライン上に疑似停止したとしても、リール点滅演出が実行開始されることはない。リール点滅演出は、有効ライン上に疑似停止した図柄を強調して目立たせることにあるので、内部当選した特別役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に揃わないことが決まれば、その時点でその点滅を終了させて、点灯(結果としてリールバックライト94は全点灯となる)させるものである。
図36〜図37は、リール点滅演出の演出態様を説明する図であり、より詳しくは、前回の遊技終了から今回の遊技の疑似遊技終了までのリールバックライト94の点灯態様を説明している。なお、第1実施形態の図面では、リールバックライト94の消灯状態(時には点滅状態)を網掛けで表示し、点灯状態を網掛けなしで表示する。
図36(a)は、前回の遊技が終了して、リール110〜112のリールバックライト94の全てが消灯した状態の図柄表示窓113の点灯態様を示している。
図36(b)は、図36(a)の状態から遊技者がメダルを投入、次いでスタートレバー135を操作して今回の遊技を開始した場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。この状態では、リール110〜112のリールバックライト94の全てが点灯している。なお、図36(b)は、疑似遊技が開始された状態である。
図37(a)は、図36(b)の状態から遊技者が第1停止操作を左リール110に対して行い、セブン1図柄が図柄領域2(図柄表示窓113の中段位置)に疑似停止した場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。この場合、内部当選している特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止したので、左リール110の上段位置及び下段位置のLED−L01、LED−L02、LED−L05及びLED−L06は点滅を開始する(中段位置のLED−L03及びLED−L04は点灯のままである)。この結果、左リール110の上段位置及び下段位置のスイカ図柄は点滅し、左リール110の中段位置のセブン1図柄は点灯のままである。
図37(b)は、図37(a)の状態から遊技者が第2停止操作を中リール111に対して行い、セブン1図柄が図柄領域5(図柄表示窓113の中段位置)に疑似停止した場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。この場合、内部当選している特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止したので、中リール111の上段位置及び下段位置のLED−C01、LED−C02、LED−C05及びLED−C06は点滅を開始する(中段位置のLED−C03及びLED−C04は点灯のままである)。この結果、左リール110及び中リール111の上段位置及び下段位置のスイカ図柄、ブランク1図柄及びリプレイ図柄は点滅し、左リール110及び中リール111の中段位置のセブン1図柄は点灯のままである。
図37(c)は、図37(b)の状態から遊技者が第3停止操作を右リール112に対して行い、セブン1図柄が図柄領域8(図柄表示窓113の中段位置)に疑似停止した場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。この場合、内部当選している特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止したので、右リール112の上段位置及び下段位置のLED−R01、LED−R02、LED−R05及びLED−R06は点滅を開始する(中段位置のLED−R03及びLED−R04は点灯のままである)。この結果、左リール110、中リール111及び右リール112の上段位置及び下段位置のスイカ図柄、ブランク1図柄及びリプレイ図柄は点滅し、左リール110、中リール111及び右リール112の中段位置のセブン1図柄は点灯のままである。このように、リール点滅演出は、有効ライン上に揃ったセブン1図柄を視覚的により目立たせる演出となっている。
なお、所望の図柄が有効ライン上に揃った場合に順次リールバックライト94の点灯態様を変更する仕様を説明したが、左リール110、中リール111及び右リール112を停止させた後に、所望の図柄組み合わせが有効ライン上に揃っているか否かを判定し、所望の図柄組み合わせが有効ライン上に揃っている場合にリールバックライト94の点灯態様を変更する仕様であってもよい。所望の図柄組み合わせが有効ライン上に揃ったか否かにより先に実行していた点灯態様の変更が行われると、別の意図に解釈されるおそれがあるが、全てのリールが停止された後にリールバックライト94の点灯態様を変更する仕様とすると、誤解されにくくなる。また、特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合(例えば、有効ラインの一つ上のラインにセブン1図柄が疑似停止した場合)に、図37に示すリール点滅演出を行うようにしてもよい。特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が横一列に揃って停止していることにより、特別役1(BB1)に入賞したかのような誤解を与えてしまう場合があるので、これらの図柄が目立ってしまうを防ぐために、有効ライン上に揃った図柄を視覚的により目立たせる演出を行うとよい。
図38は、リール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。詳しくは、疑似遊技において第1停止操作を左リール110に対して行い、セブン1図柄が図柄領域2(図柄表示窓113の中段位置)に疑似停止した場合のリール110の疑似停止の微振動とリールバックライト94の点滅時期の対応関係を示している。
第1実施形態では、疑似停止の微振動の周期TRとリールバックライト94の点滅周期TSを同一とするとともに、疑似停止の開始時期とリール点滅演出の開始時期を同一としているため、疑似停止の微振動とリールバックライト94の点滅が同期をとるようになっている。すなわち、主制御部300は、疑似停止を開始したタイミングで疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この疑似停止開始コマンドを受信したタイミングから非有効ライン領域S2のリールバックライト94の点滅を開始するので、疑似停止の微振動とリールバックライト94の点滅が同期をとることが可能となっている(なお、長期間に亘ると異なる制御部で処理を行っている以上、多少の誤差は生じる可能性はあるが、数周期の間であれば同期をとることに特に問題はない)。なお、同期方法は他の方法であってもよく、例えば、主制御部300で更新するタイマ(主制御部タイマ)と、第1副制御部400で更新するタイマ(第1副制御部タイマ)と、を同周期で更新するタイマとし、主制御部300と第1副制御部400とは、電源投入後から互いのタイマの更新を開始する。さらに、主制御部300は、疑似停止の微振動の周期を主制御部タイマの周期に同期させ、第1副制御部400は、リールバックライト94の点滅の周期を第1副制御部タイマの周期に同期させる。この方法によれば、同期をとるためのコマンドのやり取りを行わなくても済むため、コマンドのやり取りによる同期ロスをなくすことができる場合がある。
また、本実施形態における点滅サイクルは、図38に示すように、リール110が図柄間隔番号1の位置(微振動の下限位置)にいるときにリールバックライト94は点灯し、リールが図柄間隔番号2の位置(微振動の上限位置)にいるときにリールバックライト94は消灯する。すなわち、点灯期間と消灯期間は同一であり(期間T1はリールバックライト94の点滅周期の1/2である)、リールバックライト94は、疑似停止の停止時間である300割込時間(約450ms)の時間間隔で点灯及び消灯を繰り返している。
図39は、リール点滅演出を実行している場合の左リール110の点灯態様を示す図である。図39(a)は、図柄表示窓113における左リール110全体を示し、図39(b)は、中段位置で疑似停止しているセブン1図柄の微振動及び点灯態様を示し、図39(c)は、上段または下段位置で疑似停止しているスイカ図柄の微振動及び点灯態様を示している。
図39(b)に示すように、中段位置のセブン1図柄に対しては、リールバックライト94が常時点灯されているので、セブン1図柄が揺れていることを遊技者は把握しやすい。一方、図39(c)に示すように、上段位置または下段位置のスイカ図柄(セブン1図柄に隣接された図柄)に対しては、微振動の下限位置(図柄間隔番号が1の位置)においてリールバックライト94が点灯され、微振動の上限位置(図柄間隔番号が2の位置)においてリールバックライト94が消灯されるので、スイカ図柄が揺れていることを遊技者は把握しにくい。遊技者は点灯されたスイカ図柄を同一位置で見ることになるからである。このように第1実施形態のリール点滅演出では、有効ライン領域S1の図柄の揺れをわかりやすくする一方、非有効ライン領域S2の図柄の揺れをわかりにくくしているので、有効ライン領域S1の図柄をより強調させて目立たせることができる。すなわち、特別役に内部当選していることをより強調して遊技者に報知することができる。なお、中段位置のセブン1図柄に対しては、リールバックライト94を常時点灯させ、他の図柄に対してはリールバックライト94を点滅させるようにしたが、所望の図柄に対するリールバックライトの点灯態様と、他の図柄に対するリールバックライトの点灯態様とを、異ならせればよく、例えば、所望の1図柄に対するリールバックライトの点灯態様と、他の2図柄に対するリールバックライトの点灯態様と、を異ならせる(例えば、所望の1図柄に対するリールバックライトの点滅周期は、他の2図柄に対するリールバックライトの点滅周期より長い周期とする)ことにより、所望の1図柄を目立たせることが期待できる場合がある。また、例えば、単位時間あたり(例えば、10秒あたり)のリールバックライトの発光量を比較した場合、所望の1図柄に対するリールバックライトの発光量は、他の2図柄に対するリールバックライトの発光量より大きいものとしてもよい。発光量の差異なので、例えば、同じ周期の点滅であっても、発光量は、所望の1図柄に対するリールバックライトの発光量を他の2図柄に対するリールバックライトの発光量より大きいものとしてもよい。発光量の差異により所望の1図柄を目立たせることが期待できる場合がある。なお、中段位置のセブン1図柄と上段位置または下段位置のスイカ図柄は、隣接された図柄であるので、リールバックライトの点灯態様の違いによってセブン1図柄が目立つようになている。さらには、中段位置のセブン1図柄に隣接する2つのスイカ図柄に対して同じリールバックライトの点灯態様としたことで、セブン1図柄が目立つようになている。しかし、隣接された図柄に対する点灯態様を異ならせない場合には、所望の図柄を目立たせることができない場合がある。仮に、セブン1図柄を上段位置に停止(この上段位置を有効ライン領域S1とする)させた場合に、セブン1図柄に対するリールバックライトの点灯態様と、下段位置に停止したリプレイ図柄に対するリールバックライトの点灯態様とを、異ならせるとする。このとき、中段位置に停止したスイカ図柄に対するリールバックライトの点灯態様がセブン1図柄に対するリールバックライトの点灯態様と同じであると、セブン1図柄が目立つより、逆に1図柄だけ点灯態様を異ならせているリプレイ図柄が目立ってしまうおそれがある。
図40は、第1実施形態のリール点滅演出の流れを示す図であり、詳しくは、疑似遊技における第1停止操作前から第3停止操作後までのリール110〜112の表示態様及び点灯態様を示す図である。なお、図40では、消灯状態を網掛け、点灯状態を網掛けなしで表示する。
疑似遊技を開始し(時点T01)、第1停止操作として左リール110を停止操作し、中段位置にセブン1図柄が疑似停止した場合には、左リール110において上段位置及び下段位置のリールバックライト94が点滅する(時点T02〜T06)。次いで、第2停止操作として中リール111を停止操作し、中段位置にセブン1図柄が疑似停止した場合には、中リール111において上段位置及び下段位置のリールバックライト94が点滅する(時点T07〜T11)。最後に、第3停止操作として右リール112を停止操作し、中段位置にセブン1図柄が疑似停止した場合には、右リール112において上段位置及び下段位置のリールバックライト94が点滅する(時点T12〜T15)。このように第1実施形態では、内部当選した特別役の図柄が有効ライン上に疑似停止したリールからリール点滅演出を開始し、特別役の図柄を強調するので、次の停止操作において狙うべき図柄がさらに明確になるという効果が期待できる。
なお、図40に示す図では、各リール110〜112のリール点滅演出はリール間において同期がとれて点滅しているように図示されているが、実際には上記基本の実施形態でも述べたように、各リール110〜112は疑似停止のタイミングがずれているので(図13(b)参照)、この疑似停止の微振動に同期をとっているリールバックライト94の点滅タイミングは、各リール110〜112においてずれている。
図41は、リール点滅演出における各リール110〜112のリールバックライト94の点滅時期を示すタイミングチャートの一例である。図41は、リール点滅演出において各リール110〜112のリールバックライト94の点滅タイミングがずれていることを示している。
図42は、疑似遊技の第1停止操作において内部当選した特別役の図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。
図42(a)は、左リール110に対して第1停止操作を行い、BAR1図柄が図柄領域2(図柄表示窓113の中段位置)に疑似停止した場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。この場合には、内部当選している特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止しなかったので、左リール110のリールバックライト94は全て点灯している状態である。なお、左リール110の停止態様はリーチ目であるため、この停止態様から遊技者は特別役に内部当選したことを把握できる場合がある。
図42(b)は、図42(a)の状態から中リール111に対して第2停止操作を行い、さらに右リール112に対して第3停止操作を行った場合の図柄表示窓113の点灯態様を示している。この場合には、既に第1停止操作により内部当選している特別役1(BB1)に対応する図柄のセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止しなかったので、第2停止操作及び第3停止操作の内容に関係なく、中リール111及び右リール112のリールバックライト94は全て点灯している状態である。すなわち、第2停止操作及び第3停止操作において内部当選した特別役1に対応するセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止しても、中リール111及び右リール112においてリールバックライト94は全点灯している。
このように第1実施形態においては、最初の停止操作において内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合には、その後内部当選した特別役1に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止したとしても、リール点滅演出が実行開始されることはない。また、第1停止操作により内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止し、リール点滅演出が実行開始されたとしても、第2停止操作または第3停止操作により内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合には、その時点においてリール点滅演出は終了することとなる。
この結果、遊技者はリールの停止態様だけでなく、点滅態様からも内部当選した特別役の図柄組合せが有効ライン上に揃わなかったことを明確に理解できるので、次遊技に期待感を持って臨むことができる。なお、第1実施形態では、全ての疑似停止の停止パターンに対応するのではなく、内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃ったとき停止パターンだけに限定してリール点滅演出を実行するため、演出データのデータ容量を低減化することができる。
図43は、第2停止操作によりリール点滅演出が終了する場合のリール点滅演出の流れを示す図であり、詳しくは、疑似遊技における第1停止操作前から第3停止操作後までのリール110〜112の表示態様及び点灯態様を示している。
疑似遊技を開始し(時点T01)、第1停止操作として左リール110を停止操作し、中段位置にセブン1図柄が疑似停止した場合には、左リール110において上段位置及び下段位置のリールバックライト94が点滅する(時点T02〜T06)。次いで、第2停止操作として中リール111を停止操作し、中段位置にBAR図柄が疑似停止した場合には、左リール110のリール点滅演出が終了し、全リール110〜112において全てのリールバックライト94が点灯する。最後に、第3停止操作として右リール112を停止操作し、中段位置にセブン1図柄が疑似停止した場合には、点灯状態に変化はなく、全リール110〜112において全てのリールバックライト94は点灯したままである。
図44は、リール点滅演出の終了時期を示すタイミングチャートである。
図44(a)は、全リールにおいてリール点滅演出を実行した場合(有効ライン上にセブン1図柄が揃った場合)、つまり、今回の疑似遊技の終了後は本遊技を開始する場合のリール点滅演出の終了時期を示している。なお、疑似遊技の終了時点t0は、第1副制御部400が主制御部300から送信された疑似遊技終了コマンドを受信したときである。このように、今回の疑似遊技終了後に本遊技を開始する場合には、本遊技が開始することを早期に報知する必要があるため、リール点滅演出を今回の疑似遊技の終了時点t0に終了させ、今回の疑似遊技の終了時期t0からリール110〜112のリールバックライト94を点灯開始させる。
図44(b)は、停止操作によりリール点滅演出が終了する場合のリール点滅演出の終了時期を示している。なお、時点t2は、停止操作によりセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止しなかったときである。このように、今回の疑似遊技終了後に次の疑似遊技を開始する場合には、停止操作によりセブン1図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった時点t2からリール110〜112のリールバックライト94を点灯開始させる。
上述した第1実施形態の内容を踏まえて、以下、第1副制御部400の処理を、フローチャートを用いて説明する。
<演出制御処理>
次に、図45を用いて、第1副制御部400の演出制御処理について説明する。図45は、図27のステップS2005の演出制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2301では、受信した疑似遊技開始コマンドに基づいて疑似遊技を開始したか否かを判定する。疑似遊技を開始した場合には、ステップS2302に進み、そうでない場合には、ステップS2303に進む。
ステップS2302では、疑似遊技フラグをONに設定する。疑似遊技フラグは、疑似遊技中であるか否かを示すフラグであり、疑似遊技フラグがONの場合は疑似遊技中の状態、疑似遊技フラグがOFFの場合は疑似遊技中でない状態を示す。ステップS2302の処理の後はステップS2310に進む。
ステップS2303では、受信した疑似停止開始コマンドに基づいて疑似停止を開始したか否かを判定する。疑似停止を開始した場合には、ステップS2304に進み、そうでない場合には、ステップS2307に進む。
ステップS2304では、リール点滅演出の設定があるか否かを判定する。リール点滅演出の設定は、リール点滅演出を実行する条件が成立した場合(内部当選した特別役の図柄が図柄表示窓113の中段位置に疑似停止した場合)に行われる。具体的には、リール点滅演出は、後述する図46のリール点滅演出の開始判定処理のステップS2403、S2406、S2408において設定される。リール点滅演出の設定がある場合には、ステップS2306に進み、そうでない場合には、ステップS2305に進む。
ステップS2305では、現在、リール点滅演出を実行していないので、リール点滅演出の開始判定処理(詳しくは後述)を実行する。ステップS2305の処理終了後はステップS2310に進む。
ステップS2306では、現在、リール点滅演出を実行しているので、リール点滅演出の終了判定処理1(詳しくは後述)を実行する。ステップS2306の処理終了後はステップS2310に進む。
ステップS2307では、受信した疑似遊技終了コマンドに基づいて疑似遊技を終了したか否かを判定する。疑似遊技を終了した場合には、ステップS2308に進み、そうでない場合には、ステップS2310に進む。
ステップS2308では、疑似遊技フラグをOFFに設定する。
ステップS2309では、疑似遊技を終了したので、リール点滅演出の終了判定処理2(詳しくは後述)を実行する。ステップS2309の処理終了後はステップS2310に進む。
ステップS2310では、その他の演出制御処理を実行する。
<リール点滅演出の開始判定処理>
次に図46を用いて、リール点滅演出の開始判定処理を説明する。図46は、図45のステップS2305のリール点滅演出の開始判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2401では、受信した疑似遊技停止操作コマンドに基づいて左リール110において疑似停止が行われているか否かを判定する。左リール110において疑似停止が行われている場合には、ステップS2402に進み、そうない場合には、ステップS2404に進む。
ステップS2402では、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて左リール110において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しているか否かを判定する。左リール110において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止している場合には、ステップS2403に進み、そうでない場合には、リール点滅演出の開始判定処理を終了する。
ステップS2403では、左リール110のリール点滅演出の設定を行う。具体的には、左リール110の上段位置及び下段位置を照射するLED−L01、L02、L05及びL06を点滅させ、左リール110の中段位置を照射するLED−L03及びL04を点灯させる設定を行う。この結果、リールバックライト94のLED−L01、L02、L05及びL06は点滅し、LED−L03及びL04は点灯するので、図柄表示窓113の図柄領域1及び3に疑似停止した図柄は点滅し、図柄領域2に疑似停止した図柄は点灯する。
ステップS2404では、受信した疑似遊技停止操作コマンドに基づいて中リール111において疑似停止が行われているか否かを判定する。中リール111において疑似停止が行われている場合には、ステップS2405に進み、そうない場合には、ステップS2407に進む。
ステップS2405では、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて中リール111において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しているか否かを判定する。中リール111おいて、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止している場合には、ステップS2406に進み、そうでない場合には、リール点滅演出の開始処判定理を終了する。
ステップS2406では、中リール111のリール点滅演出の設定を行う。具体的には、中リール111の上段位置及び下段位置を照射するLED−C01、C02、C05及びC06を点滅させ、中リール111の中段位置を照射するLED−C03及びC04を点灯させる設定を行う。この結果、リールバックライト94のLED−C01、C02、C05及びC06が点滅し、LED−C03及びC04は点灯するので、図柄表示窓113の図柄領域4及び6に疑似停止した図柄は点滅し、図柄領域5に疑似停止した図柄は点灯する。
ステップS2407では、右リール112において疑似停止が行われているので、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて右リール112において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しているか否かを判定する。右リール112において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止している場合には、ステップS2408に進み、そうでない場合には、リール点滅演出の開始処判定理を終了する。
ステップS2408では、右リール112のリール点滅演出の設定を行う。具体的には、右リール112の上段位置及び下段位置を照射するLED−R01、R02、R05及びR06を点滅させ、右リール112の中段位置を照射するLED−C03及びC04を点灯させる設定を行う。この結果、リールバックライト94のLED−R01、R02、R05及びR06が点滅し、LED−R03及びR04は点灯するので、図柄表示窓113の図柄領域7及び9に疑似停止した図柄が点滅し、図柄領域8に疑似停止した図柄は点灯する。
<リール点滅演出の終了判定処理1>
次に図47を用いて、リール点滅演出の終了判定処理1を説明する。図47は、図45のステップS2306のリール点滅演出の終了判定処理1の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2501では、受信した疑似遊技停止操作コマンドに基づいて左リール110において疑似停止が行われているか否かを判定する。左リール110において疑似停止が行われている場合には、ステップS2502に進み、そうない場合には、ステップS2504に進む。
ステップS2502では、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて左リール110において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しているか否かを判定する。左リール110において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止している場合には、リール点滅演出の終了判定処理1を終了し、そうでない場合には、ステップS2503に進む。
ステップS2503では、左リール110において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しなかったので、他リール(リール111またはリール112)において実行されているリール点滅演出を終了させる設定を行う。この結果、他リール(リール111またはリール112)で実行されているリール点滅演出が終了し、全リール110〜112においてリールバックライト94の全点灯が開始される。
ステップS2504では、受信した疑似遊技停止操作コマンドに基づいて中リール111において疑似停止が行われているか否かを判定する。中リール111において疑似停止が行われている場合には、ステップS2505に進み、そうない場合には、ステップS2507に進む。
ステップS2505では、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて中リール111において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しているか否かを判定する。中リール111において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止している場合には、リール点滅演出の終了判定処理1を終了し、そうでない場合には、ステップS2506に進む。
ステップS2506では、中リール111において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しなかったので、他リール(リール110またはリール112)において実行されているリール点滅演出を終了させる設定を行う。この結果、他リール(リール110またはリール112)で実行されているリール点滅演出が終了し、全リール110〜112においてリールバックライト94の全点灯が開始される。
ステップS2507では、中リール111において疑似停止が行われているので、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて右リール112において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しているか否かを判定する。右リール112において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止している場合には、リール点滅演出の終了判定処理1を終了し、そうでない場合には、ステップS508に進む。
ステップS2508では、右リール112において、内部当選した特別役に対応する図柄が中段位置(有効ラインの一部)に疑似停止しなかったので、他リール(リール110またはリール111)において実行されているリール点滅演出を終了させる設定を行う。この結果、他リール(リール110またはリール111)で実行されているリール点滅演出が終了し、全リール110〜112においてリールバックライト94の全点灯が開始される。
<リール点滅演出の終了判定処理2>
次に図48を用いて、リール点滅演出の終了判定処理2を説明する。図48は、図45のステップS2309のリール点滅演出の終了判定処理2の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2601では、リール点滅演出の設定があるか否かを判定する。リール点滅演出の設定がある場合には、ステップS2602に進み、そうでない場合には、リール点滅演出の終了判定処理2を終了する。
ステップS2602では、現在、リール点滅演出を実行しているので、全リール110〜112において実行されているリール点滅演出を終了させる設定を行う。この結果、全リール110〜112で実行されているリール点滅演出が終了し、全リール110〜112においてリールバックライト94の全点灯が開始される。
<各種更新処理>
次に、図49を用いて、第1実施形態の第1副制御部400の各種更新処理について説明する。図49は、図27(c)のステップS2202の各種更新処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2701では、リール点滅演出の設定があるか否かを判定する。リール点滅演出の設定が行われている場合には、ステップS2702に進み、そうでない場合には、ステップS2704に進む。
ステップS2702では、点灯態様の変更時期か否かを判定する。点灯態様の変更時期とは、リール点滅演出における点灯から消灯へのタイミング、またはリール点滅演出における消灯から点灯へのタイミングをいう。点灯態様の変更時期である場合には、ステップS2703に進み、そうでない場合には、ステップS2704に進む。
ステップS2703では、リール点滅演出の点滅データに基づく更新を行う。具体的には、300割込(約450ms)間隔で点灯と消灯を繰り返す点滅データに基づいて演出更新を行う。
ステップS2704では、その他の各種更新処理を実行する。
[第1の実施形態の変形例]
<変形例1>
第1の実施形態のリール点滅演出では、疑似停止の微振動の周期TRとリールバックライト94の点滅周期TSを同一とし、リールバックライト94の点灯期間をT1(=300割込)として、疑似停止の微振動とリールバックライト94の点滅の同期をとったが、リールバックライト94の点滅パターンはこれに限定されない。
例えば、疑似停止の微振動の周期TRとリールバックライト94の点滅周期TSを同一とするが、リールバックライト94の点灯期間を半周期T1(=TS/2;図38参照)より短くしてもよい。
(変形例1−1)
図50は、リールバックライト94の点灯期間T3<T1とし、非有効ライン領域S2の図柄が図柄間隔番号1の位置にいるときの一部の期間にリールバックライト94を点灯する場合のリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。消灯期間が点灯期間より長い期間となっているので、非有効ライン領域S2の図柄が一層目立たないものとなっている。つまり、上記第1実施形態と同様に、非有効ライン領域S2の図柄を1つの位置で停止しているように見せ、有効ライン領域S1の図柄を微振動しているように見せることができるので、これによって有効ライン領域S1の図柄を目立たせることができる。
(変形例1−2)
図51は、リールバックライト94の点灯期間T3<T1とし、非有効ライン領域S2の図柄が図柄間隔番号1または2の位置にいるときにリールバックライト94を点灯する場合のリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。消灯期間が点灯期間より長い期間となっているので、非有効ライン領域S2の図柄が一層目立たないものとなっている。さらに、非有効ライン領域S2の図柄が図柄間隔番号1と2の位置の間を移動する様子を見せないようにしているので、有効ライン領域S1の図柄の微振動とは異なる移動をしているように見えることができる(2つの位置を瞬間移動したかのように見せる)。つまり、非有効ライン領域S2の図柄を異なる2つの位置で停止しているように見せ(微騒動しているように見えないので確定している図柄とは認識されない)、有効ライン領域S1の図柄を微振動しているように見せることができるので、これによって有効ライン領域S1の図柄を目立たせることができる。
図52は、図51に示すリール点滅演出を実行している場合における左リール110の非有効ライン領域S2の図柄の点灯態様を示す図である。図52は、スイカ図柄が微振動の上限位置(図柄間隔番号が2であるときの図柄位置)または下限位置(図柄間隔番号が1であるときの図柄位置)において停止しているときにリールバックライト94が点灯されることを示している。
<変形例2>
また、疑似停止の微振動の周期TRとリールバックライト94の点滅周期TSを同一とするが、リールバックライト94の点灯をリールの停止中だけでなく、移動中に行ってもよい。
(変形例2−1)
図53は、非有効ライン領域S2の図柄が図柄間隔番号1または2の位置にいるときだけでなく、図柄間隔番号1の位置から2の位置に移動するとき、及び図柄間隔番号2の位置から1の位置に移動するときにリールバックライト94を点灯する場合のリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。非有効ライン領域S2の図柄が図柄間隔番号1と2の位置の間を移動する様子を主に見せようにしているので、有効ライン領域S1の図柄の微振動とは異なる移動をしているように見えることができる(2つの位置を移動しているだけのように見せる)。この場合には、有効ライン領域S1の図柄を微振動しているように見せる一方、非有効ライン領域S2の図柄を異なる2つの位置で移動しているように見せるので(上記微振動と異なる動きに見せることにより、確定している図柄とは認識されない)、これによって有効ライン領域S1の図柄を目立たせることができる場合がある。
図54は、図53に示すリール点滅演出を実行している場合における左リール110の非有効ライン領域S2の図柄の点灯態様を示す図である。図54は、スイカ図柄が微振動の上限位置(図柄間隔番号が2であるときの図柄位置)または下限位置(図柄間隔番号が1であるときの図柄位置)において停止しているとき、及びスイカ図柄が微振動の上限位置から下限位置、または下限位置から上限位置に移動するときにリールバックライト94が点灯されることを示している。
(変形例2−2)
図55は、非有効ライン領域S2の図柄が図柄間隔番号1または2の位置にいるときだけでなく、図柄間隔番号1の位置から2の位置に移動するときにリールバックライト94を点灯する場合のリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。このように上記変形例2−1と異なり、リールの一方向の移動だけを点灯させるようにしてもよい。この場合にも、有効ライン領域S1の図柄と非有効ライン領域S2の図柄の動作を異ならせることができるので、有効ライン領域S1の図柄を目立たせることができる場合がある。
<変形例3>
また、第1実施形態では、リール110〜112のそれぞれの疑似停止に合わせて、リール110〜112ごとにリール点滅演出を実行開始したが、これに限定されない。例えば、第3停止操作が行われ、全リール110〜112が疑似停止したときに全リール110〜112においてリール点滅演出を実行開始してもよい。
図56は、全リール110〜112が疑似停止したときに全リール110〜112においてリール点滅演出を実行開始する場合のリール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。この場合には、第3停止リールが疑似停止を開始した時点t1において、主制御部300から第1副制御部400に第3停止操作の疑似停止開始コマンドが送信されるので、第1副制御部400は、この第3停止操作の疑似停止開始コマンドに基づいてリール点滅演出を全リール110〜112において実行開始する。
図57は、変形例3のリール点滅演出の流れを示す図であり、詳しくは、疑似遊技における第1停止操作前から第3停止操作後までのリール110〜112の表示態様及び点灯態様を示す図である。この場合には、第1停止操作及び第2停止操作の結果、セブン1図柄がそれぞれ中段位置に疑似停止したとしても、左リール110及び中リール111においてリール点滅演出は実行開始されず(T01〜T11)、第3停止操作として右リール112を停止操作し、中段位置にセブン1図柄が疑似停止したときに、全リール110〜112において上段位置及び下段位置のリールバックライト94が点滅するリール点滅演出が開始される(時点T12〜T15)。
変形例3によれば、全リール110〜112において疑似停止が開始されたときに、全リール110〜112においてリール点滅演出を開始するので、リール点滅演出の各リール110〜112間の同期をとることができるという効果がある。また、第3停止操作後にリール点滅演出を開始するので、遊技者はリール点滅演出の影響を受けることなく(例えば、点滅により操作タイミングがとりにくいなど)、停止操作を行うことができる場合がある。
<変形例4>
また、第1実施形態では、第1停止操作において内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止しなかった場合には、以後、第2停止操作または第3停止操作において内部当選した特別役に対応する図柄を有効ライン上に疑似停止したとしても、リール点滅演出が実行開始されることはなかったが、これに限定されない。例えば、いずれかの停止操作において内部当選した特別役に対応する図柄を有効ライン上に疑似停止した場合には、当該リールにおいてリール点滅演出を実行開始するようにしてもよい。
図58は、このような変形例4のリール点滅演出の流れを示す図である。詳しくは、図58(a)は、疑似遊技における第1停止操作までのリール110〜112の表示態様及び点灯態様を示す図であり、図58(b)は、疑似遊技における第1停止操作後から第2停止操作までのリール110〜112の表示態様及び点灯態様を示す図であり、図58(c)は、疑似遊技における第1停止操作後から第3停止操作までのリール110〜112の表示態様及び点灯態様を示す図である。
図58(a)の上段は、左リール110においてセブン1図柄が中段位置に疑似停止したので、左リール110においてリール点滅演出が実行開始されたことを示しており、図58(b)の上段は、中リール111においてセブン1図柄が中段位置に疑似停止したので、中リール111においてリール点滅演出が実行開始されたことを示しており、図58(c)の上段は、右リール112においてセブン1図柄が中段位置に疑似停止したので、右リール112においてリール点滅演出が開始されたことを示している。すなわち、左リール110に対して第1停止操作を行い、左リール110においてセブン1図柄が中段位置に疑似停止しなかったので、左リール110においてリール点滅演出を実行しなかった場合であっても、中リール111に対する第2停止操作を行い、中リール111においてセブン1図柄が中段位置に疑似停止した場合には、中リール111においてリール点滅演出を実行開始する。同様にして、左リール110及び中リール111に対する第1停止操作及び第2停止操作を行い、左リール110及び中リール111のいずれにおいてもセブン1図柄が中段位置に疑似停止しなかったので、左リール110及び中リール111においてリール点滅演出を実行しなかった場合であっても、右リール112に対する第3停止操作を行い、右リール112においてセブン1図柄が中段位置に疑似停止した場合には、右リール112においてリール点滅演出を実行開始する。
変形例4によれば、一度停止操作に失敗して内部当選した特別役の図柄が有効ライン上に疑似停止しなくても、次の停止操作に成功して内部当選した特別役の図柄が有効ライン上に疑似停止すれば、停止操作に成功したリールにおいてリール点滅演出を実行するので、内部当選した特別役の図柄を有効ライン上に揃える動機付けとなる場合がある。
<変形例5>
また、上記第1実施形態では、内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止した場合にリール点滅演出を実行したが、内部当選した特別役に対応する図柄が非有効ライン上に疑似停止した場合(図柄表示窓113上に疑似停止した場合)にリール点滅演出を実行するようにしてもよい。
(変形例5−1)
図59は、図柄表示窓113の図柄領域1、5及び9からなる非有効ラインL2(右下がり非有効ラインL2)上にセブン1図柄が疑似停止した場合のリール点滅演出の点灯態様を示した図である。この場合には、図59に示すように、右下がり非有効ラインL2上のセブン1図柄を点灯させ、非有効ライン領域S2のうち、図柄領域3、4、6及び7の図柄を点滅させる。
このように内部当選した特別役に対応する図柄組合せが非有効ラインL2上に揃った場合には、非有効ラインであっても内部当選した特別役に対応する図柄組合せを点灯させることにより、非有効ラインL2を有効ラインのように見せ、内部当選した特別役に対応する図柄組合せを強調することができる。この結果、次の疑似遊技において内部当選した特別役に対応する図柄組合せを有効ライン上に疑似停止させる動機付けとなる場合がある。
(変形例5−2)
図60は、図柄表示窓113の図柄領域1、5及び9からなる非有効ラインL2(右下がり非有効ラインL2)上にセブン1図柄が疑似停止した場合のリール点滅演出の点灯態様を示した図である。この場合には、図60に示すように、有効ラインL1上を点灯させて、非有効ライン領域S2の図柄を点滅させる。このように内部当選した特別役に対応する図柄組合せが非有効ラインL2上に揃った場合には、有効ラインL1上の図柄だけを点灯させて強調することにより、特別役の内部当選の可能性を遊技者に示唆できるので、次の疑似遊技の停止操作に対する期待感を向上させることができる場合がある。
<変形例6>
また、上記第1実施形態では、有効ライン上に疑似停止した図柄に基づいてリール点滅演出を実行したが、これに限定されず、有効ライン上に疑似停止した図柄に関係なくリール点滅演出を実行してもよい。
(変形例6−1)
図61は本遊技の前に実行される疑似遊技3回の全てにおいて、リール点滅演出を実行する場合のリール点滅演出の演出態様を示す図である。上記第1実施形態では、1回目の疑似遊技の全リール110〜112においてリール点滅演出を実行した場合(セブン1図柄が有効ライン上に揃った場合)には、1回目の疑似遊技の終了後、本遊技を開始したので、3回の疑似遊技に亘って全リール110〜112においてリール点滅演出を実行する場合はあり得なかったが、本遊技前の規定回数PNの全ての疑似遊技において全リール110〜112においてリール点滅演出を実行するようにしてもよい。すなわち、図柄表示窓113に疑似停止した図柄の停止態様に関係なく、常に疑似遊技においてリール点滅演出を実行するようにしてもよい。
ハズレ目が有効ライン上に疑似停止した場合など、常にリール点滅演出が実行され、有効ライン上の図柄が強調されるので、次の疑似遊技において特別役の図柄を揃える動機付けとなる場合がある。
(変形例6−2)
図62は、疑似遊技のリール回転中からリール点滅演出を実行する場合のリール点滅演出の演出態様を示す図である。このように疑似停止後からでなく、その前のリール回転中からリール点滅演出を実行するようにしてもよい。そして、この場合、疑似遊技における有効ライン上に疑似停止した図柄が、特定役に対応させた図柄でなかった場合にこのリール点滅演出を終了するようにしてもよい。特定役に対応させた図柄を有効ライン上に停止させるタイミングで操作をすべきであったことの認識が容易になる場合がある。なお、疑似遊技における有効ライン上に疑似停止した図柄に関係なく疑似遊技が終了するまでリール点滅演出を実行するようにしてもよい。リール回転中からリール点滅演出を実行するので、全点灯させている場合とは目押しの難易度が変化することとなる(点滅させた領域は図柄の視認性が下がる印象になる)が、3回の停止操作の難易度をほぼ同じにすることができる場合がある。
このようにリール回転中からリール点滅演出を実行する場合、リール回転中から疑似遊技であることを遊技者は確実に認識することができる。すなわち、上記基本の実施形態及び第1実施形態では、リール110〜112の疑似停止により、遊技者は疑似遊技であることを認識したが、変形例6−2においては、より早く疑似遊技であることを認識することができる。
(変形例6−3)
なお、有効ライン上に疑似停止した図柄に関係なくリール点滅演出を実行する場合、リール点滅演出の実行時期(開始時期、終了時期)は種々のバリエーションが考えられる。
例えば、図63は、他の演出の実行開始を契機として実行中のリール点滅演出を終了させる場合を示している。この場合には、実行中のリール点滅演出は、他の演出を実行開始する時点t1において終了するが、最低でもリール点滅演出を最小時間(例えば、2秒≒リール点滅演出の周期TS×2)実行した後に終了する仕様とするのが好適である。遊技者にリール点滅演出を認識させるためである。
また、例えば、図64は、疑似遊技中の各リールの疑似停止を契機にリール点滅演出を実行する場合を示しているが、この疑似停止を契機に実行されるリール点滅演出と同一のリール点滅演出を前回の遊技(本遊技)の第3停止操作後、入賞判定後またはメダル払出後に実行するようにしてもよい。この場合には、次遊技を開始する前から疑似遊技の遊技性を把握することができる場合がある。
<変形例7>
上記第1実施形態のリール点滅演出では、モノカラーのLEDからなるリールバックライト94を用いたが、フルカラーのLEDからなるリールバックライト94Aを用いてもよい。
図65(a)は、リールバックライト94AのLED配置図である。リールバックライト94Aは、図柄表示窓の113の上段位置を照らすフルカラーのLED−01及びLED−02、並びにモノカラーのLED−07と、図柄表示窓の113の中段位置を照らすフルカラーのLED−03及びLED−04、並びにモノカラーのLED−08と、図柄表示窓の113の下段位置を照らすフルカラーのLED−05及びLED−06、並びにLED−09と、を備えている。
図65(b)は、上記第1実施形態のリール点滅演出の点灯に相当するリールバックライト94Aの点灯態様を示しており、図65(c)は、上記第1実施形態のリール点滅演出の点滅に相当するリールバックライト94Aの点灯態様を示している。すなわち、変形例7のリール点滅演出の点灯とは、モノカラーのLED−07〜08の点灯を意味し、変形例7のリール点滅演出の点滅とは、フルカラーのLED―01〜06の色変更を意味する。ここで、色変更とは、複数色の発光であればよく、例えば、赤→オレンジ→黄→赤→…と色を一定の周期で変化させるものである。
このようにリール点滅演出の演出態様は、リールバックライトの点滅だけに限定されるものではなく、点灯態様を異ならせるものであればよい。そして、点灯態様を異ならせるものには、リールバックライトの色変更を含んでいてもよい。例えば、点灯パターンは同じとし、中段位置のセブン1図柄に対してはリールバックライト94を赤色で点灯させ、他の図柄に対してはリールバックライト94を青色で点灯させるようにすることで、点灯態様を異ならせたものとしてもよい。
<変形例8>
また、上記第1実施形態のリール点滅演出の点滅パターンは、特別役1に内部当選した場合であっても特別役2に内部当選した場合であっても同一であった。しかしながら、リール点滅演出に複数の異なる点滅パターンを用意し、内部当選した特別役の種類に応じて点滅パターンを変更するようにしてもよい。
例えば、図66(a)に示すように、特別役1に内部当選した場合には点滅パターン1でリール点滅演出を実行し、特別役2に内部当選した場合には点滅パターン2でリール点滅演出を実行するようにしてもよい。例えば、点滅パターン1と点滅パターン2は、点滅周期を同一とし、点灯期間を異ならせるようにしてもよい。
この場合には、リール点滅演出の点滅態様から内部当選した特別役を把握できるので、疑似遊技中の停止操作において狙う特別役の図柄を明確にすることができる場合がある。
また、上記基本の実施形態の役構成とは異なるが、図66(b)に示すように、有利度の異なる3種類の特別役を有する役構成としてもよい。そして、図66(c)に示すように、3種類の特別役に応じて、リール点滅演出の点滅パターンを異ならせてもよい。遊技者は、リール点滅演出の点滅態様から期待感を変化させることができる場合がある。
<変形例9>
上記第1実施形態では、上記基本の実施形態と同様に、疑似遊技において疑似停止をするようにしたが、上記基本の実施形態の変形例2(図30)のように、遊技者の停止操作ではなく所定時間TA(約20秒)の経過によりリールを自動停止させる場合には、リール110〜112を疑似停止させず、通常の停止を行うようにしてもよい。所定時間TA(約20秒)の経過があったことにより、遊技者が遊技台から離れた位置にいる可能性が高まる。遊技者が居なければ、疑似停止より本遊技の停止と勘違いさせない効果を得ることも期待薄になることから、処理負荷を過度に高めないよう疑似遊技を行わないようにするものである。そして、疑似遊技において通常の停止をした場合(疑似停止でない場合)には、リール点滅演出を実行しなくてもよい(時点TO02)。遊技者が居なければ、所望の図柄を目立たせる効果を得ることも期待薄になるからである。なお、変形例9は、有効ライン上に疑似停止した図柄に関係なくリール点滅演出を実行する場合である。
図67は、変形例9のタイミングチャートであり、より詳しくは、2回目の疑似遊技において停止操作がなかったので、所定時間TA(約20秒)の経過時点TO2においてリール110〜112が自動停止する場合のタイミングチャートを示している。この場合には、時点TO2においてリール点滅演出は実行されない。疑似停止を実行しない理由と同様であり、遊技者が居なければ、疑似停止より本遊技の停止と勘違いさせない効果を得ることも期待薄になることから、処理負荷を過度に高めないようリール点滅演出を行わないものである。
<変形例10>
上記第1実施形態では、図柄表示窓113の有効ライン領域S1と非有効ライン領域S2の図柄の見せ方を異ならせるため、リールバックライト94を用いたリール点滅演出を実行したが、演出装置及び演出はこれに限定されない。
(変形例10−1)
図68は、リール110〜112の前面側に液晶表示装置600を備えた場合の演出態様を示す図である。この液晶表示装置600は、20インチ型の表示装置であり、リール表示窓113内とリール表示窓113外(リール表示窓113周辺の領域)とに画像を表示可能としている。リール表示窓113内は、背後に配置されたリール110〜112を透過可能な表示領域としている。変形例10−1では、液晶表示装置600に表示される演出画像を制御することにより、リール110〜112の有効ライン領域S1上の図柄及び非有効ライン領域S2上の図柄を視認可能としたり視認困難としたりすることが可能となっている。変形例10−1のリール点滅演出(に相当する演出)は、図68上段に示すように、有効ライン領域S1上の図柄を視認可能とし、非有効ライン領域S2上の図柄を視認困難とする状態(以下、状態A)と、図68下段に示すように、図柄表示窓113上の全図柄を視認可能とする状態(以下、状態B)と、を交互に繰り返すことにより、有効ライン領域S1上の図柄は常時見せる一方、非有効ライン領域S2上の図柄は見せたり見せなかったりするものである。ここで、液晶表示装置600が状態Aと状態Bを交互に繰り返す周期は、疑似停止の周期と同一であり、上記第1実施形態と同様に、同期はとれているものである。
具体的には、状態Aでは、リール表示窓113周辺の領域と一体的な画像を非有効ライン領域S2上にも表示し、状態Bでは、状態Aでリール表示窓113周辺の領域に表示した画像を引き続き表示させつつ非有効ライン領域S2上には画像を表示しないものとする。それぞれの状態を0.5秒ずつ見せる表示を繰り返し行う。状態Aで非有効ライン領域S2上にも表示を行うことで、大きな画像を表示している印象を与えることができる。なお、状態Aと状態Bの繰り返しでなくてもよく、例えば、非有効ライン領域S2上に画像を表示するものであってもよい。具体的には、まず、リール110の非有効ライン領域S2上に画像を表示し、次にリール111の非有効ライン領域S2上にも画像を表示し、次にリール112の非有効ライン領域S2上にも画像を表示する。非有効ライン領域S2上に表示される画像が順次追加されるので、推奨する操作順を示唆させつつインパクトを与える表示を行うことができる場合がある。なお、状態Aと状態Bの繰り返しでなくてもよく、例えば、非有効ライン領域S2上に画像を表示するものであってもよい。具体的には、まず、リール110の非有効ライン領域S2上に画像を表示し、次にその画像の表示を終了させつつリール111の非有効ライン領域S2上に画像を表示し、次にその画像の表示を終了させつつリール112の非有効ライン領域S2上に画像を表示する。非有効ライン領域S2上に表示される画像が順次移動されるので、推奨する操作順を示唆させつつインパクトを与える表示を行うことができる場合がある。
この結果、有効ライン領域S1の図柄の揺れをわかりやすくする一方、非有効ライン領域S2の図柄の揺れをわかりにくくしているので、有効ライン領域S1の図柄をより強調させて目立たせることができる。すなわち、特別役に内部当選していることをより強調して遊技者に報知することができる場合がある。
なお、液晶表示装置600に限るものではなく、例えば、樹脂板に反射ドットを形成し、樹脂板の端面からLED光を入射させて樹脂板にキャラクタ表示等を行う表示装置であってもよい。端面からLED光を入射させていない場合の透明度を高くすることができるので、リールの視認性を確保できるとともに、端面からLED光を入射させた場合の画像を大きなものとすることができるので、インパクトを与えることが可能な場合がある。
(変形例10−2)
図69は、リール110〜112の前面側で移動可能な演出装置700を備えた場合の演出態様を示す図である。演出装置700は、左リール110の非有効ライン領域S2の図柄を遮蔽可能な可動装置700Aと、中リール111の非有効ライン領域S2の図柄を遮蔽可能な可動装置700Bと、右リール112の非有効ライン領域S2の図柄を遮蔽可能な可動装置700Cと、備える。可動装置700Cは、例えば、セブン1の図柄を模した構造物とする。なお、図69では、図柄領域1、4及び7を遮蔽可能な可動装置700A〜Cだけを表記したものであり、図柄領域3、6及び9を遮蔽可能な可動装置700A〜Cは省略した(実際には、図柄表示窓113の下方から移動可能な可動装置700A〜Cが存在する)。
変形例10−2では、演出装置700の可動装置700A〜Cが移動することにより、リール110〜112の有効ライン領域S1上の図柄及び非有効ライン領域S2上の図柄を視認可能としたり視認困難としたりすることが可能となっている。変形例10−2のリール点滅演出(に相当する演出)は、図69上段に示すように、図柄表示窓113上の全図柄を視認可能とする状態(以下、状態A)と、図69下段に示すように、有効ライン領域S1上の図柄を視認可能とし、非有効ライン領域S2上の図柄を視認困難とする状態(以下、状態B)と、を交互に繰り返すことにより、有効ライン領域S1上の図柄は常時見せる一方、非有効ライン領域S2上の図柄は見せたり見せなかったりするものである。ここで、演出装置700が状態Aと状態Bを交互に繰り返す周期は、疑似停止の周期と同一であり、上記第1実施形態と同様に、同期はとれているものである。
この結果、有効ライン領域S1の図柄の揺れをわかりやすくする一方、非有効ライン領域S2の図柄の揺れをわかりにくくしているので、有効ライン領域S1の図柄をより強調させて目立たせることができる。すなわち、特別役に内部当選していることをより強調して遊技者に報知することができる場合がある。
<変形例11>
また、上記基本の実施形態では、メインリール(リール110〜112)のほか、サブリールを用いた構成を採用しなかったため、第1実施形態でも、メインリール(リール110〜112)だけを用いたリール点滅演出を実行したが、これとは別に、メインリール及びサブリールを用いた構成を採用して、リール点滅演出を実行するようにしてもよい。
図70(a)は、メインリール110〜112と、サブリール1001〜1003を備えたスロットマシンの概略機能構成図である。変形例11では、停止操作の信号は、主制御部300から第1副制御部400にコマンドとして送信されるほか、直接、第1副制御部400に入力されるようになっている。サブリールの動作に遅れを生じさせず、メインリールの動作とサブリールの動作の同期をとるためである(コマンド送信による情報伝達ではやや遅れるため)。
図70(b)は、変形例11のリール配置、疑似停止及びリール点滅演出の演出態様を示している。変形例11では、左メインリール110の右隣に左サブリール1001、左サブリール1001の右隣に中メインリール111、中メインリール111の右隣に中サブリール1002、中サブリール1002の右隣に右メインリール112、右メインリール112の右隣に右サブリール1002が配置されている。つまり、メインリールとサブリールが左右に交互に配置されている。このようなリール配置構成のもと、全リール110〜112及び1001〜1003が回転中に、例えば、左リール110に対して第1停止操作を行った場合には、左メインリール110が疑似停止する一方、左サブリール1101が停止し、かつ左メインリール110及び左サブリール1101においてリール点滅演出を実行する。メインリール及びサブリールの双方において同一のリール点滅演出を実行するのは、メインリールとサブリールの点灯態様が異なる場合、次の停止操作の難易度が変化してしまうからである。
なお、変形例11では、サブリール1101〜1103は疑似停止をしない仕様としたが、メインリール110〜112と同様の疑似停止をするようにしてもよい。サブリール1101〜1103とメインリール110〜112とが同様の疑似停止をすることで、メインリールとサブリールとに一体感がある印象付けをすることができる場合がある。
<その他変形例>
なお、上記第1実施形態では、有効ラインを1つとして説明したが、これに限定されない。複数の有効ラインを設定してもよいし、また、中段水平入賞ラインL1とは異なる有効ラインを一つ設けてもよい。ただし、この場合においても、有効ライン領域S1に疑似停止した図柄を点灯し、非有効ライン領域S2に疑似停止した図柄を点滅するリール点滅演出を実行するものである。
[第2実施形態]
第2実施形態は、リール点滅演出を実行する点では、上記第1実施形態と同一であるが、疑似停止の微振動に合わせないでリールバックライト94を点灯制御することを特徴としている。疑似停止の微振動の周期TRとリール点滅演出のリールバックライト94の点滅周期TSとを異ならせることにより、リール点滅演出にさほどの意味がない印象が強くなり、結果として点灯している箇所が目立つようになるのである。以下では、リール110〜112の疑似停止の微振動の周期と、リール点滅演出におけるリールバックライト94の点滅周期と、が異なる場合について説明する。
図71は、リール点滅演出と疑似停止の対応関係を示すタイミングチャートである。詳しくは、疑似遊技において第1停止操作を左リール110に対して行い、セブン1図柄が図柄領域2(図柄表示窓113の中段位置)に疑似停止した場合のリール110の疑似停止とリールバックライト94の点滅時期の対応関係を示している。
第2実施形態では、疑似停止の微振動の周期TR(約450ms)とリール点滅演出のリールバックライト94の点滅周期TS(約400ms)が異なっているので、疑似停止の開始時期とリール点滅演出の開始時期を同一としても、疑似停止の微振動とリールバックライト94の点滅は非同期となる。なお、非同期とする方法は他の方法であってもよく、例えば、疑似停止の微振動の周期TRを固定的なものとし、リール点滅演出のリールバックライト94の点滅周期TSを変動的なものとしてもよい。この方法によれば、疑似停止の微振動の周期TRを仕様に変更があった場合でも点滅周期TSを意識することなく新たな周期TRの設定が可能な場合がある。
図72は、リール点滅演出を実行している場合の左リール110の点灯態様を示す図である。図72(a)は、図柄表示窓113における左リール110全体を示し、図72(b)は、中段位置で疑似停止しているセブン1図柄の微振動及び点灯態様を示し、図72(c)は、上段または下段位置で疑似停止しているスイカ図柄の微振動及び点灯態様を示している。
図72(b)に示すように、中段位置のセブン1図柄に対しては、リールバックライト94が常時点灯されているので、セブン1図柄が一定の規則性のある揺れをしていることを遊技者は把握しやすい。一方、図72(c)に示すように、上段位置または下段位置のスイカ図柄に対しては、微振動の下限位置(図柄間隔番号が1の位置)においてリールバックライト94が点灯されることも消灯されることもあり、かつその消灯時間や点灯時間も一定でない。また、微振動の上限位置(図柄間隔番号が2の位置)においてリールバックライト94が点灯されることも消灯されることもあり、かつその消灯時間や点灯時間も一定でない。その結果、スイカ図柄が一定の規則性をもって揺れていることを遊技者は把握しにくい。このように第2実施形態のリール点滅演出では、有効ライン領域S1の図柄の揺れをわかりやすくする一方、非有効ライン領域S2の図柄の揺れをわかりにくくしているので、有効ライン領域S1の図柄をより強調させて目立たせることができる。すなわち、特別役に内部当選していることをより強調して遊技者に報知することができる。
[第2実施形態の変形例]
<変形例1>
第2実施形態では、疑似停止の微振動の周期TRとリール点滅演出のリールバックライト94の点滅周期TSが異なっていたが、リール点滅演出のリールバックライト94の点滅周期TSは、各リール110〜112において同一であった。しかしながら、各リール110〜112においてリール点滅演出のリールバックライト94の点滅周期TSを異ならせるようにしてもよい。
図73は、変形例1のタイミングチャートであり、リール点滅演出における各リール110〜112のリールバックライト94の点滅時期を示している。左リール110のリール点滅演出の周期TS1と、中リール111のリール点滅演出の周期TS2と、右リール112のリール点滅演出の周期TS3と、は異なっており、かつ各リールにおける点灯期間も異なっているので、変形例1のリール点滅演出では、各リール間においても同期がとられることはない。この結果、遊技者は、各リール間のリール点滅演出の点灯態様から規則性を読み取ることはないので、何かの示唆を感じることもない。
<その他変形例>
上述したように第2実施形態は、リール110〜112の疑似停止の微振動の周期と、リール点滅演出におけるリールバックライト94の点滅周期が第1実施形態と異なるだけであるため、第1実施形態の同期性を除くその他の構成については第2実施形態にも適用可能である。すなわち、第2実施形態では繰り返しになるので説明はしないが、第1実施形態に述べた構成(変形例も含めて)は第2実施形態の構成に組合せることが可能である。例えば、上記第1実施形態の変形例10−2に説明した演出装置700を用いた場合には、演出装置700が状態Aと状態Bを交互に繰り返す周期は、疑似停止の周期と非同期となっている。
<同期性について>
上記第1実施形態及び第2実施形態では、リール点滅演出について説明したが、その違いは疑似停止とリール点滅演出が同期をするか否かであった。上記第1実施形態及び第2実施形態でもいくつかの具体例を挙げて同期性について説明したが、これに限定されるものではない。そこで、上記第1実施形態及び第2実施形態に述べた同期(非同期)を含めた同期(非同期)の考え方について述べる。
図74(a)は、リール点滅演出の点滅周期TSと疑似停止の微振動の周期TRの間に、TS=n×TR(n=1、2、3、4)の関係がある場合のリール点滅演出と疑似停止の微振動の様子を示す図である。このような場合、つまり、リール点滅演出の点滅周期TSが疑似停止の微振動の周期TRの整数倍の関係にあり、かつ疑似停止の2周期分の間にリール点滅演出を少なくとも1周期分実行する場合には、リール点滅演出と疑似振動は同期しているとみてよい。
図74(b)は、周期の誤差が1割以下であれば、リール点滅演出と疑似振動は同期しているとする考えを示している。すなわち、0.9×TS≦TR≦1.1×TSの関係にあれば、リール点滅演出と疑似振動は同期しており、これより周期の誤差が大きければリール点滅演出と疑似振動は同期していないと考える。1割程度の誤差であれば、開始から疑似停止の2周期分の間において、リールの点灯態様(点灯、消灯)とリールの位置(1、2)は対応していると遊技者には感じられるからである。なお、疑似遊技は、本遊技ではないことから、スピーディに遊技を消化しようと考える遊技者が多数を占めることが予想される。そこで、リール点滅演出と疑似振動との同期は、リール点滅演出を開始した後の僅かな期間に疑似振動と同期しているように見せることできればよく、逆に言えば、同期させるための高度な技術を欲するものではない。例えば、リール点滅演出を開始した後の1分経過時点で確実に同期させているを要するものではない。本実施形態においても、それを加味した同期方法を採用している。
<疑似停止の変形例>
上記第1実施形態及び第2実施形態では、基本の実施形態と同様に、第1停止操作STO1−1(例えば、左ストップボタン137に対する操作)に基づいて対応する第1停止リール(例えば、左リール110)が疑似停止し、次いで、第2停止操作STO1−2(例えば、中ストップボタン138に対する操作)に基づいて対応する第2停止リール(例えば、中リール111)が疑似停止し、次いで、第3停止操作STO1−3(例えば、右ストップボタン139に対する操作)に基づいて対応する第3停止リール(例えば、右リール112)が疑似停止することにより各ストップボタン操作後に疑似遊技であることを認識可能としている。しかしながら、これとは別に、例えば、第1停止操作STO1−1(例えば、左ストップボタン137に対する操作)に基づいて対応する第1停止リール(例えば、左リール110)が停止し、次いで、第2停止操作STO1−2(例えば、中ストップボタン138に対する操作)に基づいて対応する第2停止リール(例えば、中リール111)が停止し、次いで、第3停止操作STO1−3(例えば、右ストップボタン139に対する操作)に基づいて対応する第3停止リール(例えば、右リール112)が停止し、その後一斉に疑似停止(微振動)するようにしてもよい(以下、第3停止操作後の一斉疑似停止という)。微振動を統一させた動きとすることができ、さらに、微振動に関する処理を共通化させた場合には実行する処理量を軽減させることができる場合がある。
そして、第3停止操作後の一斉疑似停止を行う構成において、第1実施形態及び第2実施形態に示したリール点滅演出を実行するようにしてもよい(変形例A)。
図141は、変形例Aのリール点滅演出の演出態様を説明する図である。なお、図141(b)では、リールバックライト94の消灯状態(時には点滅状態)を網掛けで表示し、点灯状態を網掛けなしで表示する。変形例Aのリール点滅演出では、図141(a)及び(b)に示す点灯態様Aにてリール点滅演出を実行する。点灯態様Aとは、左リール110の上段位置及び下段位置のLED−L01、LED−L02、LED−L05及びLED−L06、中リール111の上段位置及び下段位置のLED−C01、LED−C02、LED−C05及びLED−C06、並びに右リール112の上段位置及び下段位置のLED−R01、LED−R02、LED−R05及びLED−R06を、それぞれ点滅させるとともに、左リール110の中段位置のLED−L03及びLED−L04、中リール111の中段位置のLED−C03及びLED−C04、並び右リール112の中段位置のLED−R03及びLED−R04を、それぞれ点灯させる点灯態様をいう。
なお、複数種類のリール点滅演出(例えば、点滅周期が異なるリール点滅演出など)を用意し、実行する疑似遊技に応じて(例えば、疑似遊技の何ゲーム目かなど)複数種類の中からいずれかのリール点滅演出を実行するようにしてもよい。また、リール点滅演出を実行開始するタイミングは種々想定されるので、以下、いくつかの例について説明する。
図142は、変形例Aにおいて第1停止操作STO1−1(例えば、左ストップボタン137に対する操作)の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行する場合のタイミングチャートである。
図142に示す例においては、疑似停止を行う前の第1停止操作及び第2停止操作の時点では、図柄表示窓113の中段位置(有効ライン領域S1)は点灯、図柄表示窓113の上段又は下段位置(非有効ライン領域S2)は点滅しているので、第1停止リールまたは第2停止リールの有効ライン領域S1上の図柄を確実に静止させた状態で遊技者に見せることができる。これに対して、第3停止操作の時点以降では、第1停止リール及び第2停止リールの有効ライン領域S1上の図柄は微振動しているので、第1停止リール及び第2停止リールの有効ライン領域S1上の図柄が動作していることを遊技者により強調して見せることができる。
なお、点灯態様Aは、次の疑似遊技がある場合には、次の疑似遊技のスタートレバー操作STA2の時点まで継続され、次の疑似遊技のスタートレバー操作STA2の時点以降は全点灯となる(次の疑似遊技の第1停止操作STO2−1の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を行う)。一方、この疑似遊技が終了して本遊技が開始される場合には、本遊技のリール回転開始の時点まで点灯態様Aは継続される。
図143は、変形例Aにおいて第3停止操作STO1−3(例えば、右ストップボタン139に対する操作)の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行する場合のタイミングチャートである。
図143に示す例においては、疑似停止を行う第3停止操作の前まで、図柄表示窓113の上段又は下段位置(非有効ライン領域S2)を点灯させているので、非有効ライン領域S2の図柄が静止していることを遊技者に見せることができる。これに対して、第3停止操作の時点以降では、非有効ライン領域S2を点滅させるとともに非有効ライン領域S2上の図柄を微振動させているので、引き続き、非有効ライン領域S2上の図柄が静止している印象を遊技者に与えることができる。なお、第3停止操作の時点以降において、有効ライン領域S1は点灯されるとともに有効ライン領域S1上の図柄は微振動するので、有効ライン領域S1上の図柄は揺れていることを明確に遊技者に印象づけることができる。
なお、図示しなかったが、第2停止操作STO1−2(例えば、中ストップボタン138に対する操作)の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行するようにしてもよい。
また、図142及び図143に示した例では、第3停止操作後の一斉疑似停止の構成のもと、点灯態様Aにてリール点滅演出を実行する場合について説明したが、第3停止操作後に疑似停止を行うリールは全リール110〜112でなくてもよく、全リール110〜112のうち少なくとも1つのリールが疑似停止を行えばよい(変形例B)。
図144は、変形例Bにおいて第1停止操作STO1−1(例えば、左ストップボタン137に対する操作)の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行する場合のタイミングチャートである。図144に示す例においては、右リール112だけが疑似停止を行う。このように、複数のリールのうち一のリールだけが疑似停止するので、疑似停止しているリールの有効ライン領域S1上の図柄(例えば、右リール112の中段位置の図柄)は、停止している隣接リールの有効ライン領域S1上の図柄と比較対照され、揺れていることをより明確に遊技者に印象づけることができる。
なお、疑似停止の対象となるリールは、第3停止操作の対象である第3停止リールでもよいし、停止操作順序によらず固定されたリール(例えば、右リール112)でもよい。また、図144に示した例では、1停止操作STO1−1の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行開始したが、これに限定されず、第2停止操作STO1−2や第3停止操作STO1−3の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行開始してもよい。
また、変形例A及びBでは、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様に、疑似遊技の停止操作を行った結果、停止操作を行ったリールにおいて内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に疑似停止した場合に、点灯態様Aにてリール点滅演出を実行するようにしたため、リール点滅演出の開始契機は停止操作であった。しかしながら、停止操作とは関係なく、点灯態様Aにてリール点滅演出を実行するようにしてもよい。
図145は、変形例Aにおいてスタートレバー操作STA−1の時点から点灯態様Aにてリール点滅演出を実行する場合のタイミングチャートである。勿論、この場合には、スタートレバー操作STA−1に基づいて疑似遊技を開始するときに、リール点滅演出も同時に実行開始するものである(内部当選した特別役に対応する図柄が有効ライン上に停止することはリール点滅演出の実行開始の条件ではない)。
また、図141に示した点灯態様Aのリール点滅演出においては、左リール110、中リール111、及び右リール112の点灯態様を同一としたが、リール点滅演出における左リール110、中リール111、及び右リール112の点灯態様をそれぞれ異なるようにしてもよい。
図146は、リール点滅演出において左リール110、中リール111、及び右リール112の点灯態様をそれぞれ異なるようにした点灯態様Bを説明する図である。点灯態様Bとは、図146(a)に示すように、左リール110の上段位置及び下段位置のLED−L01、LED−L02、LED−L05及びLED−L06をそれぞれ点滅Aにて点点滅させ、中リール111の上段位置及び下段位置のLED−C01、LED−C02、LED−C05及びLED−C06をそれぞれ点滅Bにて点滅させ、右リール112の上段位置及び下段位置のLED−R01、LED−R02、LED−R05及びLED−R06をそれぞれ点滅Cにて点滅させるとともに、左リール110の中段位置のLED−L03及びLED−L04、中リール111の中段位置のLED−C03及びLED−C04、並び右リール112の中段位置のLED−R03及びLED−R04をそれぞれ点灯させる点灯態様をいう。ここで、図146(b)に示すように、点滅Aは、低速点滅(例えば、600ms点灯、600ms消灯の繰り返し)、点滅Bは、中速点滅(例えば、400ms点灯、400ms消灯の繰り返し)、点滅Cは、高速点滅(例えば、200ms点灯、200ms消灯の繰り返し)を示す。このように各リール110〜112の点滅周期を異なるようにして、リール点滅演出を実行するようにしてもよい。
点灯態様Bにてリール点滅演出を実行する場合には、各リール110〜112の非有効ライン領域S2における図柄の視認態様がそれぞれ異なるので、遊技者は非有効ライン領域S2上の図柄に目が慣れるまで多くの時間を要することになる。その結果、非有効ライン領域S2の疑似停止の揺れが目立たなくなるので、より一層、有効ライン領域S1上の図柄を目立たせることができる場合がある。
[第3実施形態]
第3実施形態は、疑似遊技における停止操作の結果、内部当選した特別役に対応した図柄が図柄表示窓113の上段又は下段位置(非有効ライン領域S2)に疑似停止した場合、上段又は下段位置に疑似停止している図柄を遊技者の操作により中段位置(有効ライン領域S1)に移動させるまたは移動させないリール制御を行うことを特徴としている。すなわち、第3実施形態は、停止操作のミスをリカバリーする遊技性を有している。なお、他の遊技性に使用してもよく、例えば、予め中段位置(有効ライン領域S1)に停止しないようしておき、その後の遊技者の操作により中段位置(有効ライン領域S1)に移動させるような遊技性に使用してもよい。すなわち、停止操作のミスを起こしたかのような状況となるようにし、確実にリカバリーを見せられる遊技性としてもよい。
なお、以下においては、疑似停止中の遊技者の操作に基づく図柄移動を疑似遊技中コマ移動(以下、単にコマ移動と略す場合がある)、遊技者の操作を疑似遊技中コマ操作(以下、単にコマ操作と略す場合がある)という。また、本実施形態では、疑似遊技における停止操作の結果、内部当選した特別役に対応した図柄が図柄表示窓113の上段又は下段位置(非有効ライン領域S2)に疑似停止した場合を、疑似遊技中コマ移動を実行するための第1の条件(以下、コマ移動第1条件と略す)が成立した場合といい、疑似遊技中コマ操作を行った場合を、疑似遊技中コマ移動を実行するための第2の条件(以下、コマ移動第2条件と略す)が成立した場合という。本実施形態では、コマ移動第1条件及びコマ移動第2条件の双方が成立して、疑似遊技中コマ移動が実行される。また、第3実施形態では、疑似停止後に遊技者は疑似遊技中コマ操作を行うので、1回の疑似遊技の規制時間である所定時間TAを約180秒としている。
図75は、疑似遊技の第1停止操作の様子を示す図である。図75(a)は、第1停止操作として左ストップボタン137を操作した場合を示しており、図75(b)は、第1停止操作の結果、セブン1図柄(内部当選した特別役の図柄)が中段位置に疑似停止した場合、図75(c)は、第1停止操作の結果、セブン1図柄が下段位置に疑似停止した場合を示している。第3実施形態では、図75(c)に示すように、セブン1図柄が下段位置で疑似停止した場合に、疑似遊技中コマ操作を行うことにより疑似遊技中コマ移動が実行される。なお、図75には図示していないが、セブン1図柄が上段位置で疑似停止した場合にも疑似遊技中コマ操作を行うことにより疑似遊技中コマ移動が実行される。
なお、疑似遊技中においては、上述したように、疑似遊技演出BSとして、疑似遊技中の停止操作を促すとともに内部当選した役を示唆するチャンス演出を実行するが、疑似遊技中のコマ移動第1条件が成立した場合には、チャンス演出に代えて疑似遊技中コマ操作を促すコマ操作報知演出CSを実行する。ここでチャンス演出は、図75(a)及び(b)に示すように、演出画像表示装置157上に「ボタンを押して」「次のボタンを押して」などの停止操作を促す文言を表示するとともに、内部当選した役であるセブン1図柄を狙う旨の文言を表示する演出であり、コマ操作報知演出CSは、図75(c)に示すように、演出画像表示装置157上に「チャンス、左ボタンを連打」などの疑似遊技中コマ操作を促す文言を表示する演出である。
なお、図75においては疑似遊技の第1停止操作について説明したが、疑似遊技中コマ移動は第2停止操作に対しても実行される。すなわち、第2停止操作の結果、セブン1図柄が図柄表示窓113の上段または下段位置に疑似停止した場合にも、疑似遊技中コマ操作を行うことにより、疑似遊技中コマ移動が実行される。一方、第3停止操作に対して疑似遊技中コマ移動は実行されない。以下、疑似遊技の第1停止操作として左リール110を停止操作した場合について詳細に説明する。
図76(a)は、疑似停止中の左リール110のリール停止制御データの内容を模式的に示す図である。図76(a)において停止位置データの0は図柄表示窓113の中段位置に疑似停止しないこと、停止位置データの1は図柄表示窓113の中段位置に疑似停止することを示している。したがって、左リール110においては、図柄番号1及び3のスイカ図柄、図柄番号2のセブン1図柄は中段位置に疑似停止することが可能となっている。なお、図柄番号1のスイカ図柄が中段位置に疑似停止した場合には、図柄番号2のセブン1図柄は下段位置に疑似停止することになり、図柄番号3のスイカ図柄が中段位置に疑似停止した場合には、図柄番号2のセブン1図柄は上段位置に疑似停止することになる。すなわち、図柄番号1のスイカ図柄が中段位置に疑似停止した場合及び図柄番号3のスイカ図柄が中段位置に疑似停止した場合は、コマ移動第1条件が成立した場合に相当する。そして、コマ移動第1条件が成立した場合のうち、図柄番号1のスイカ図柄が中段位置に疑似停止した場合には、No.1〜3のうちのいずれかの操作移動データが選択されるコマ移動抽選を行い、選択された操作移動データに基づいて疑似遊技中コマ移動を実行する一方、図柄番号3のスイカ図柄が中段位置に疑似停止した場合には、No.4〜6のうちのいずれかの操作移動データが選択されるコマ移動抽選を行い、選択された操作移動データに基づいて疑似遊技中コマ移動を実行する。
図76(b)は、上述したNo.1〜6の操作移動データの内容を示す表である。なお、移動量は、図柄間隔番号を基準とした移動量を示している。
例えば、No.1の操作移動データは、1回目の疑似遊技中コマ操作により逆方向(リールの上方向)に4移動し(図柄間隔番号4つ分移動し)、2回目の疑似遊技中コマ操作により逆方向(リールの上方向)に4移動し、3回目の疑似遊技中コマ操作により逆方向(リールの上方向)に4移動し、4回目の疑似遊技中コマ操作により逆方向(リールの上方向)に4移動し、5回目の疑似遊技中コマ操作により逆方向(リールの上方向)に4移動し、6回目の疑似遊技中コマ操作により逆方向(リールの上方向)に4移動するデータである。すなわち、No.1の操作移動データは、6回の疑似遊技中コマ操作により1図柄分(図11参照)逆方向に移動するデータである。
図77は、No.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の左リール110の表示態様を示す図である。No.1の操作移動データを用いた場合には、6回の疑似遊技中コマ操作により、下段位置に疑似停止していたセブン1図柄が中段位置に移動する。前述したように、図柄間隔カウンタは1図柄あたりの駆動パルス数であり、その数を24としているので、6回の疑似遊技中コマ操作によりセブン1図柄が下段位置から中段位置に移動するということは、1回の疑似遊技中コマ操作による駆動パルス数を4(24÷6=4)としている。これに対し、微振動における移動は、図柄間隔番号1の位置と2の位置の間を移動させているので、1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離の4倍の距離になるようにしている。1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離より大きくすることにより、微振動による移動なのか、または操作による移動なのかを容易に判別可能になっている。好ましくは、1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離の2倍以上の距離としておくとよい。操作による移動があったことを容易に判別可能になる場合がある。
図78及び図79は、No.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の疑似遊技中コマ移動を、図柄番号1のスイカ図柄の図柄間隔番号と対応付けて示したタイミングチャートである。
図78(a)は、左リール110が疑似停止中に1回目の疑似遊技中コマ操作を行った場合を示している。1回目の疑似遊技中コマ操作を行った時点t1から疑似遊技中コマ移動を開始するのではなく、時点t1以降の疑似停止において図柄間隔番号の位置が1から2に変わる時点t2(疑似停止において図柄が上がる時点)から疑似遊技中コマ移動を開始する。これは、リール110の脱調を防止するためである。すなわち、No.1の操作移動データは逆方向(上方向)のリール移動を示すデータであるから、微振動のうち上方向に移動するときに同期をとって疑似遊技中コマ移動を行い、リール110の脱調を防止するようにしている。
なお、第3実施形態では、遊技者が疑似遊技中コマ操作を行った場合には、主制御部300は、疑似遊技中コマ操作を行った時点(例えば、図78(a)の時点t1)において疑似遊技中コマ操作を示すコマ操作コマンドを第1副制御部400に送信する。また、疑似遊技中コマ移動を開始した場合には、主制御部300は、疑似遊技中コマ移動を開始した時点(例えば、図78(a)の時点t2)において疑似遊技中コマ移動の開始を示すコマ移動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
図78(b)は、左リール110が疑似停止中に2回目の疑似遊技中コマ操作を行った場合を示している。同様にして、2回目の疑似遊技中コマ操作を行った時点t3から疑似遊技中コマ移動を開始するのではなく、時点t3以降の疑似停止において図柄間隔番号の位置が5から6に変わる時点t4(疑似停止において図柄が上がる時点)から疑似遊技中コマ移動を開始する。
図78(c)は、左リール110が疑似停止中に3回目の疑似遊技中コマ操作を行った場合を示している。同様にして、3回目の疑似遊技中コマ操作を行った時点t5から疑似遊技中コマ移動を開始するのではなく、時点t5以降の疑似停止において図柄間隔番号の位置が9から10に変わる時点t6(疑似停止において図柄が上がる時点)から疑似遊技中コマ移動を開始する。
図79(a)は、左リール110が疑似停止中に4回目の疑似遊技中コマ操作を行った場合を示している。同様にして、4回目の疑似遊技中コマ操作を行った時点t7から疑似遊技中コマ移動を開始するのではなく、時点t7以降の疑似停止において図柄間隔番号の位置が13から14に変わる時点t8(疑似停止において図柄が上がる時点)から疑似遊技中コマ移動を開始する。
図79(b)は、左リール110が疑似停止中に5回目の疑似遊技中コマ操作を行った場合を示している。同様にして、5回目の疑似遊技中コマ操作を行った時点t9から疑似遊技中コマ移動を開始するのではなく、時点t9以降の疑似停止において図柄間隔番号の位置が17から18に変わる時点t10(疑似停止において図柄が上がる時点)から疑似遊技中コマ移動を開始する。
図79(c)は、左リール110が疑似停止中に6回目の疑似遊技中コマ操作を行った場合を示している。同様にして、6回目の疑似遊技中コマ操作を行った時点t11から疑似遊技中コマ移動を開始するのではなく、時点t11以降の疑似停止において図柄間隔番号の位置が21から22に変わる時点t12(疑似停止において図柄が上がる時点)から疑似遊技中コマ移動を開始する。
なお、図78及び図79では、No.1の操作移動データを用いたので、疑似停止の微振動において停止中の図柄が上がる瞬間に疑似遊技中コマ移動を実行開始したが、他の操作移動データの場合にはその限りではない。例えば、順方向(下方向)のリール移動を示す操作移動データを用いる場合には、疑似停止の微振動において停止中の図柄が下がる瞬間に疑似遊技中コマ移動を実行開始するものである。このように第3実施形態では、リール110〜112の脱調を防止するため、疑似遊技中コマ操作の時点ではなく疑似停止の微振動の移動方向に合わせて疑似遊技中コマ移動を開始するようにしている。
図80は、疑似遊技中コマ操作の途中で1回の疑似遊技の規制時間である所定時間TA(約180秒)が経過した場合を示している。この場合には、所定時間TA経過後の図柄間隔番号が最初に切り替わる時点t2において、次の疑似遊技のリール回転開始を実行する。なお、図80は、No.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を2回実行した段階で、所定時間TAが経過した場合を示している。
詳しくは、図80(a)は、図柄間隔番号9の位置で疑似停止しているときに所定時間TAの時間経過があったので、図柄間隔番号の位置が9から10に切り替わる時点t2において次の疑似遊技のリール回転開始を行うことを示しており、図80(b)は、図柄間隔番号10の位置で疑似停止しているときに所定時間TAの時間経過があったので、図柄間隔番号の位置が10から9に切り替わる時点t2において次の疑似遊技のリール回転開始を行うことを示している。
このように疑似遊技中コマ移動を行っている途中でリール回転開始処理を行う場合には、脱調を防止する必要がないため、疑似停止の微振動の方向性を考慮せずにリール回転を開始する。
図81は、No.3の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の左リール110の表示態様を示す図である。図81は、最初の5回の疑似遊技中コマ操作により、図柄表示窓113の下段位置に疑似停止していたセブン1図柄が中段位置方向に2/3図柄移動した後、最後の1回の疑似遊技中コマ操作により、下段位置に移動する様子を示している。すなわち、この場合には、セブン1図柄は一旦上昇するが、再び元の下段位置に戻ってくる。
図82は、No.4の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合の左リール110の表示態様を示す図である。図82は、6回の疑似遊技中コマ操作により、上段位置に疑似停止していたセブン1図柄が中段位置に移動する様子を示している。
このように第3実施形態の疑似遊技中コマ移動においては、遊技者の疑似遊技中コマ操作により、図柄表示窓113の上段または下段位置に疑似停止した特別役の図柄が中段位置に移動することもあるし、移動しないこともある。この結果、より遊技者の遊技意欲を駆り立てることができる。特に、特別役の図柄が中段位置に疑似停止した場合には、停止操作のミスをリカバリーできたので、さらに期待感を向上させて次の停止操作に臨むことができる。
なお、図76〜図82においては、左リール110に対する疑似遊技中コマ移動について説明し、中リール111及び右リール112に対する疑似遊技中コマ移動については説明をしなかったが、中リール111及び右リール112についても同様である。すなわち、中リール111及び右リール112においても、図76(b)に相当する操作移動データが用意されており、この操作移動データを用いて、疑似遊技中コマ移動を行うものである。
次に、図83〜図86を用いて、コマ移動第1条件が成立した場合に実行されるコマ操作報知演出CSについて詳しく説明する。
図83は、コマ操作報知演出CSの報知内容を変更するタイミングを示すタイミングチャートである。本実施形態では、疑似遊技中コマ操作に対応してコマ操作報知演出CSの報知内容を変更するようしている。
スロットマシン100は、まず、コマ移動第1条件が成立して(図柄表示窓113の上段または下段位置に内部当選した特別役の図柄が疑似停止して)、疑似遊技中コマ操作を促す演出画像C1を演出画像表示装置157上に表示するコマ操作報知演出CSを実行する。このような状態において、遊技者が疑似遊技中コマ操作を行った場合には、スロットマシン100は、疑似遊技中コマ操作の時点t1ではなく、疑似遊技中コマ移動を開始した時点において、疑似遊技中コマ操作に対応したコマ操作報知演出CSを実行する。疑似遊技中コマ操作に対応したコマ操作報知演出CSとは、具体的には、疑似遊技中コマ操作をさらに促す演出画像C2を演出画像表示装置157上に表示するとともに疑似遊技中コマ移動を開始したことを示す演出音D2をスピーカ272、277から出力する演出である。この結果、疑似遊技中コマ移動と連動したコマ操作報知演出CSを実行することができる。
なお、本実施形態では、疑似遊技中コマ移動を開始した時点において、主制御部300は、疑似遊技中コマ移動の開始を示すコマ移動開始コマンドを第1副制御部400に送信するので、第1副制御部400は、このコマ移動開始コマンドの受信を契機にコマ操作報知演出CSの報知内容を変更するものである。
図84は、コマ操作報知演出CSの終了タイミングを示すタイミングチャートである。本実施形態では、疑似遊技中コマ操作の途中で1回の疑似遊技の規制時間である所定時間TA(約180秒)が経過した場合にコマ操作報知演出CSを終了するようにしている。
疑似遊技中コマ操作を促す演出画像C1を演出画像表示装置157上に表示するコマ操作報知演出CSを実行している最中に所定時間TAの経過があった場合には、スロットマシン100は、次の疑似遊技のリール回転開始時である時点t2において、演出画像C1に代えて通常背景の演出画像C0を演出画像表示装置157上に表示するとともにリール回転開始したことを示す演出音D0をスピーカ272、277から出力する。これにより、遊技者は疑似遊技中コマ操作及び疑似遊技中コマ移動が終了したことを明確に把握することができる。
図85は、No.1の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合のコマ操作報知演出CSの演出態様を示す図である。詳しくは、図85(a)は、第1停止リールを左リール110として第1停止操作を行なった後の疑似遊技中コマ操作に対するコマ操作報知演出の演出態様を示しており、図85(b)は、図85(a)の後、第2停止リールを中リール111として第2停止操作を行った後の疑似遊技中コマ操作に対するコマ操作報知演出の演出態様を示している。なお、中リール111のNo.1の操作移動データについては図76において説明しなかったが、左リール110と同様に下段位置で疑似停止しているセブン1図柄を中段位置まで移動させるデータである。
スロットマシン100は、第1停止操作後、図85(a)に示すように、疑似遊技中コマ操作を促す演出画像C11を演出画像表示装置157上に表示していたが、最終的にセブン1図柄が中段位置まで移動し、中段位置で疑似停止するようになったので、セブン1図柄が所望位置に移動し本遊技の結果に期待感が持てる演出画像C12を演出画像表示装置157上に表示する。なお、演出画像C12は、第2停止操作を促す演出画像でもある。
また、スロットマシン100は、第2停止操作後、図85(b)に示すように、疑似遊技中コマ操作を促す演出画像C11を演出画像表示装置157上に表示していたが、最終的にセブン1図柄が中段位置まで移動し、中段位置で疑似停止するようになったので、セブン1図柄が所望位置に移動したことを示唆する演出画像C12を演出画像表示装置157上に表示する。なお、演出画像C12は、第3停止操作を促す演出画像でもある。
図86は、No.3の操作移動データを用いて疑似遊技中コマ移動を実行した場合のコマ操作報知演出の演出態様を示す図である。詳しくは、図86(a)は、第1停止リールを左リール110として第1停止操作を行なった後の疑似遊技中コマ操作に対するコマ操作報知演出の演出態様を示しており、図86(b)は、第2停止リールを中リール111として第2停止操作を行った後の疑似遊技中コマ操作に対するコマ操作報知演出の演出態様を示している。なお、中リール111のNo.3の操作移動データについては図76において説明しなかったが、左リール110と同様に下段位置で疑似停止しているセブン1図柄を一旦上昇させ、再び下段位置に戻すデータである。
スロットマシン100は、第1停止操作後、図86(a)に示すように、疑似遊技中コマ操作を促す演出画像C11を演出画像表示装置157上に表示していたが、最終的にセブン1図柄が中段位置まで移動しなかったので、セブン1図柄が所望位置に移動できなかったことを示唆するとともに第2停止操作を促す演出画像C13を演出画像表示装置157上に表示する。
また、スロットマシン100は、第2停止操作後、図86(b)に示すように、疑似遊技中コマ操作を促す演出画像C11を演出画像表示装置157上に表示していたが、最終的にセブン1図柄が中段位置まで移動しなかったので、セブン1図柄が所望位置に移動しなかったことを示唆するとともに第3停止操作を促す演出画像C23を演出画像表示装置157上に表示する。
このようにコマ操作報知演出CSは、リール110〜112の疑似遊技中コマ移動の内容に応じて報知内容を変更するので、本遊技に対する遊技者の期待感を高めることも、また、次の疑似遊技への期待感を高めたりすることもできる。
以下、上述した第3実施形態の内容を踏まえて、疑似遊技中コマ移動を、フローチャートを用いて説明する。
<ストップボタンに対応するリールを疑似停止>
図87は、図23に示した疑似遊技のリール停止制御処理のステップS1405を詳しく示したフローチャートである。第3実施形態では、図23に示した疑似遊技のリール停止制御処理においてステップS1405の処理だけが基本の実施形態の内容と異なっている。
ステップS1901では、停止操作のあったストップボタン137〜139に対応するリール110〜112を疑似停止させる。また、ステップS1905では、疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS1902では、疑似停止したリール110〜112は第1停止リールまたは第2停止リールであるか否かを判定する。疑似停止したリール110〜112が第1停止リールまたは第2停止リールである場合には、ステップS1903に進み、疑似停止したリール110〜112が第3停止リールである場合には、この処理(ストップボタンに対応するリールを疑似停止)を終了する。
ステップS1903では、疑似遊技リール停止コマンドに基づいて疑似停止したリール110〜112の停止位置を判定する。
ステップS1904では、疑似停止したリール110〜112において内部当選した特別役に対応する図柄が図柄表示窓113の上段位置または下段位置(非有効ライン領域S2)にあるか否かを判定する。疑似停止したリール110〜112において内部当選した特別役に対応する図柄が図柄表示窓113の上段位置または下段位置(非有効ライン領域S2)にある場合には、ステップS1905に進み、そうでない場合にはステップS1907に進む。
ステップS1905では、コマ移動第1条件が成立したので、コマ移動抽選を実行して、操作移動データを選択する。
ステップS1906では、選択された操作移動データに基づいて疑似遊技中コマ移動の設定を行う。
ステップS1907では、疑似遊技中コマ移動の設定があるか否かを判定する。疑似遊技中コマ移動の設定がある場合には、ステップS1908に進み、そうでない場合には、この処理(ストップボタンに対応するリールを疑似停止)を終了する。
ステップS1908では、疑似遊技中コマ操作があったか否かを判定する。疑似遊技中コマ操作があった場合には、コマ移動第2条件が成立したので、疑似遊技中コマ移動を行うべく、ステップS1909に進み、そうでない場合には、ステップS1912に進む。なお、疑似遊技中コマ操作があった場合には、第1副制御部400にコマ移動操作コマンドを送信する準備を行う。
ステップS1909では、疑似遊技中コマ移動の開始タイミングであるか否かを判定する。第3実施形態では、疑似遊技中コマ操作の時点ではなく疑似停止の微振動の移動方向に合わせて疑似遊技中コマ移動を開始するようにしているので(図78〜79参照)、現時点が疑似遊技中コマ移動の開始タイミングにあるか否かを判断するものである。疑似遊技中コマ移動の開始タイミングである場合には、ステップS1910に進み、そうでない場合にはステップS1909を繰り返す。
ステップS1910では、疑似遊技中コマ移動の開始タイミングにあるので、設定された操作移動データに基づいて疑似遊技中コマ移動を行う。なお、疑似遊技中コマ移動を行った後は、疑似停止を継続する。また、このステップS1910において、疑似遊技中コマ移動を開始したタイミングで第1副制御部400に疑似遊技中コマ移動の開始を示すコマ移動開始コマンドを送信する準備を行う。
ステップS1911では、疑似遊技中コマ操作が終了したか否かを判定する。第3実施形態では6回の操作で疑似遊技中コマ移動が完結するので、疑似遊技中コマ操作が終了した場合とは、6回の疑似遊技中コマ操作を行った場合を意味する。疑似遊技中コマ操作が終了した場合には、ステップS1913に進み、そうでない場合には、ステップS1908に戻る。
ステップS1912では、1回の疑似遊技の実行時間が所定時間TAに達したか否かを判定する。1回の疑似遊技の実行時間が所定時間TAに達した場合には、ステップS1913に進み、そうでない場合には、ステップS1908に戻る。
ステップS1913では、疑似遊技中コマ移動が終了したので、疑似遊技中コマ移動の設定をクリアする。
このように第3実施形態では、ステップS1901において疑似停止に関する処理を実行した後、ステップS1902〜S1912において疑似遊技中コマ移動処理を実行する。
[第3実施形態の変形例]
<変形例1>
上記第3実施形態では、6回の疑似遊技中コマ操作により疑似遊技中コマ移動が完結したが、これに限定されない。
例えば、1回の疑似遊技中コマ操作により疑似遊技中コマ移動が完結してもよい。図88(a)は、1回の疑似遊技中コマ操作により、左リール110の下段位置に疑似停止していたセブン1図柄が中段位置に移動する場合を示している。
また、1回の疑似遊技中コマ操作により所望の位置に移動した後、元の位置に戻るような疑似遊技中コマ移動であってもよい。図88(b)は、1回の疑似遊技中コマ操作により、左リール110の下段位置で疑似停止していたセブン1図柄は中段位置に移動した後、さらに下段位置に戻る場合を示している。この場合も1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離より大きくしていることから、微振動による移動なのか、または操作による移動なのかを容易に判別可能になっている。
<変形例2>
また、上記第3実施形態では、コマ移動第1条件は、内部当選した特別役の図柄が図柄表示窓113上の上段または下段位置で疑似停止した場合に成立したが、この位置に限定されるものではない。例えば、特別役の図柄が上段または下段位置から半コマ(半図柄)ずれた位置で疑似停止した場合に、コマ移動第1条件が成立するようにしてもよい。
図89(a)は、左リール110のセブン1図柄が図柄表示窓113の下段位置から上方に半コマずれた位置で疑似停止している場合を示している。半コマずれた位置で疑似停止したセブン1図柄を遊技者に見せることにより、上方または下方のいずれかに移動する疑似遊技中コマ移動を遊技者に期待させることができる。なお、このような場合にも、コマ操作報知演出CSを実行して、遊技者に疑似遊技中コマ操作を促すものである。
図89(b)は、変形例3において疑似遊技中コマ操作を行った場合の疑似遊技中コマ移動の態様を示す図である。図89(b)中央図のように、セブン1図柄が図柄表示窓113の中段位置に移動する場合もあるし、図89(b)右図のように、セブン1図柄が図柄表示窓113の下段位置に移動する場合もある。
<変形例4>
また、上記第3実施形態では、1つのリールを対象に疑似遊技中コマ移動を実行したが、図90(a)に示すように、複数のリールを対象に疑似遊技中コマ移動を実行してもよい。図90(b)では、左ストップボタン137または中ストップボタン138に対して疑似遊技中コマ操作を行うことにより、左リール110及び中リール111の両方が疑似遊技中コマ移動している。すなわち、1回または複数回の疑似遊技中コマ操作に基づいて、複数のリールに対して疑似遊技中コマ移動を行うようにしてもよい。この場合も1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離より大きくしていることから、微振動による移動なのか、または操作による移動なのかを容易に判別可能になっている。
また、上記第3実施形態では、ストップボタン137〜139を用いて疑似遊技中コマ操作を行ったが、ストップボタン137〜139以外の操作ボタンを用いて疑似遊技中コマ操作を行うようにしてもよい。例えば、図90(b)に示すように、ベットボタン130〜132に対する1回または複数回の操作を、疑似遊技中コマ操作としてもよい。このように一遊技の中で既に操作を終了した操作ボタンを用いて疑似遊技中コマ操作を行ってもよい。遊技者は、操作を行っても新たな遊技の進行がないであろうと安心して操作を行うことができる場合がある。この場合も1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離より大きくしていることから、微振動による移動なのか、または操作による移動なのかを容易に判別可能になっている。
勿論、このような場合には、このような疑似遊技中コマ操作を促すためのコマ操作報知演出CSを行うものである。例えば、左ストップボタン137または中ストップボタン138に対して疑似遊技中コマ操作を行うことやベットボタン130〜132に対して疑似遊技中コマ操作を行うことを報知する。
また、図91に示すように、所定時間の間に疑似遊技中コマ操作の回数が閾値に達した場合に疑似遊技中コマ移動を行うようにしてもよい。この場合には、疑似遊技中コマ操作の時期と疑似遊技中コマ移動の時期が異なるので、遊技者はゆっくりと疑似遊技中コマ移動を見ることができる場合がある。この場合も1回の疑似遊技中コマ操作による移動距離を微振動における移動距離より大きくしていることから、微振動による移動なのか、または操作による移動なのかを容易に判別可能になっている。
<変形例5>
また、上記第3実施形態の疑似遊技中コマ移動に、上記第1実施形態のリール点滅演出を組み合わせてもよい。
図92は、変形例5のタイミングチャートである。変形例5では、図92に示すように、リール点滅演出を時点t0から実行開始し、疑似遊技中コマ移動を時点t2から開始するので、この時点t2においてリール点滅演出の点灯タイミングを疑似遊技中コマ移動の開始タイミングに合わせている。このように、リール点滅演出と疑似遊技中コマ移動を同時に実行する場合には、リール点滅演出と疑似遊技中コマ移動の同期をとるのが好適である。
なお、図92は、停止操作ではなく、疑似遊技の1回の規定時間である所定時間TAを経過して疑似遊技中コマ移動を開始した場合を示している。すなわち、上記第3実施形態では、所定時間TAの経過により疑似遊技中コマ移動を実行しなかったが、これとは別に、所定時間TAが経過した場合においても、自動的に疑似遊技中コマ移動を開始するようにしてもよい。この場合にも、停止操作の場合と同様に、所定時間TAの経過時の時点t1ではなく、疑似停止において図柄が上がる時点t2において疑似遊技中コマ移動を開始する。勿論、疑似遊技中コマ操作により疑似遊技中コマ移動を行う場合においても、図92に示すように、リール点滅演出と疑似遊技中コマ移動の同期をとるようにしてもよい。
<変形例6>
また、上記第3実施形態では、疑似停止中の微振動において上方向に移動するときに同期をとって疑似遊技中コマ移動を行うようにしたが(図78、79参照)、これに限定されない。例えば、図93に示すように、図柄間隔番号2の位置(上方位置)に停止している時点t2において、さらに上方に移動させて疑似遊技中コマ移動を行うようにしてもよい。この場合には、図柄間隔番号3つ分の距離の移動で済むので、短期間で目的位置に移動することができる。また、さらに下方に移動させて疑似遊技中コマ移動を行うようにする場合には、図柄間隔番号1の位置(下方位置)に停止している時点において、下方に移動させて疑似遊技中コマ移動を行うようにするとよい。つまり、微振動したことにより、これから移動させる方向(向き)に最も近い位置で停止している時点において、これから移動させる方向(向き)に移動させるとよい。
<変形例7>
上記第3実施形態では、疑似遊技中コマ移動を一方向の直進運動(振動しないで移動)としたが、目的位置まで振動しつつ移動するようにしてもよい。
図94は、変形例7の疑似遊技中コマ移動の移動態様を示す図である。この場合には、疑似遊技中コマ操作の回数に応じて、振動の幅(全振幅)を大きくしつつ移動し、最終的には所望の位置に移動したり、元の位置に戻ったりする。図94は、図柄表示窓113の下段位置で疑似停止していたセブン1図柄が最終的に中段位置まで移動する様子を示している。
詳しくは、図94に示す例では、1回目の疑似遊技中コマ操作に対する疑似遊技中コマ移動の全振幅はL1、2回目の疑似遊技中コマ操作に対する疑似遊技中コマ移動の全振幅はL2(>L1)、N回目の疑似遊技中コマ操作に対する疑似遊技中コマ移動の全振幅はL3(>L2)となっている。このように徐々に振動の振幅を大きくしながら1コマ分移動する疑似遊技中コマ移動を行ってもよい。移動毎に、期待する位置に図柄が近づきやすい移動をするので、遊技者は、移動毎に期待をもってリールの移動を見ることができる場合がある。操作毎にリールを移動させる場合においては、操作を進める毎に緊張感が高まるようになる場合がある。
<変形例8>
上記第3実施形態では、第3停止操作に対しては疑似遊技中コマ移動を行わなかったが、これとは別に、第3停止操作に対しても疑似遊技中コマ移動を行うようにしてもよい。また、この場合、3回(第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作)の疑似遊技中コマ移動の速度を同一としてもよいし、3回の疑似遊技中コマ移動の速度に変化を持たせるようにしてもよい。
図95は、3回の疑似遊技中コマ移動の速度に変化を持たせるようにした場合の疑似遊技のタイミングチャートである。
図95(a)は、1回目の疑似遊技中コマ移動の速度v1<2回目の疑似遊技中コマ移動の速度v2<3回目の疑似遊技中コマ移動の速度v3の場合であり、徐々に疑似遊技中コマ移動の速度が速くなる場合を示している。この場合には、遊技進行のペースを上げることができる。
図95(b)は、1回目の疑似遊技中コマ移動の速度v1>2回目の疑似遊技中コマ移動の速度v2>3回目の疑似遊技中コマ移動の速度v3の場合であり、徐々に疑似遊技中コマ移動の速度が遅くなる場合を示している。この場合には、疑似遊技中コマ移動の最終停止位置付近における緊迫感を高めることができる。
図95(c)は、1回目の疑似遊技中コマ移動の速度v1=2回目の疑似遊技中コマ移動の速度v2>3回目の疑似遊技中コマ移動の速度v3、または1回目の疑似遊技中コマ移動の速度v1=2回目の疑似遊技中コマ移動の速度v2<3回目の疑似遊技中コマ移動の速度v3の場合であり、最後の1回の速度を変化させる場合である。この場合には、遊技者の最終結果に対する期待感を向上させることができる。
<変形例9>
上記第3実施形態では、疑似停止の移動距離及び速度と、疑似遊技中コマ移動の移動距離及び速度との関係には言及しなかったが、疑似停止の移動距離及び速度と、疑似遊技中コマ移動の移動距離及び速度の間に以下の関係を有していてもよい。以下においては、疑似停止の移動距離をx1、速度をv1、疑似遊技中コマ移動の移動距離をx2、速度をv2として説明する。なお、疑似停止の移動距離とは、微振動の全振幅(P−P)を意味する。
図96(a)は、疑似停止の移動距離x1<疑似遊技中コマ移動の移動距離x2、かつ疑似停止の速度をv1<疑似遊技中コマ移動の速度v2の場合のリール態様を示している。このように、移動距離及び速度に差異を設けることにより、両者の違いを明確化することができる。
図96(b)は、疑似停止の移動距離x1<疑似遊技中コマ移動の移動距離x2、かつ疑似停止の速度をv1<疑似遊技中コマ移動の速度v2の場合の励磁テーブルの一例である。詳しくは、図96(b)左は、図柄間隔番号1つ分の距離を全振幅として微振動する場合の疑似停止の励磁テーブル、図96(b)右は、図柄間隔番号1つ分の距離を移動する場合の疑似遊技中コマ移動の励磁テーブルを示している。
図96(b)によれば、疑似停止では、図柄間隔番号1つ分の距離を225ms(≒30×5×1.504)要して移動し、疑似遊技中コマ移動では、図柄間隔番号1つ分の距離を135ms(≒30×3×1.504)要して移動することを示している。
また、図97(a)は、疑似停止の移動距離x1<疑似遊技中コマ移動の移動距離x2、かつ疑似停止の速度をv1=疑似遊技中コマ移動の速度v2の場合の疑似停止及び疑似遊技中コマ移動の励磁テーブルの一例を示している。図97(a)によれば、疑似停止及び疑似遊技中コマ移動ともに、図柄間隔番号1つ分の距離を225ms(≒30×5×1.504)要して移動する。
このように、疑似停止の速度と疑似遊技中コマ移動の速度を同一とした場合には、同一の励磁テーブルを使用することができるので、データ容量を低減化することができる。また、疑似停止の速度と疑似遊技中コマ移動の速度が同一のため、両者に違和感を覚えない場合がある。
また、図97(b)は、疑似停止の移動距離x1<疑似遊技中コマ移動の移動距離x2、かつ疑似停止の速度をv1>疑似遊技中コマ移動の速度v2の場合の疑似停止及び疑似遊技中コマ移動の励磁テーブルの一例を示している。図97(b)によれば、疑似停止では、図柄間隔番号1つ分の距離を225ms(≒30×5×1.504)要して移動し、疑似遊技中コマ移動では、図柄間隔番号1つ分の距離を263ms(≒25×7×1.504)要して移動することを示している。
このように、疑似停止の速度よりも疑似遊技中コマ移動の速度を遅くした場合には、長い時間に亘って疑似遊技中コマ移動の演出態様を遊技者に見せることができる。長い距離を遅い速度で移動する疑似遊技中コマ移動とすると、脱調が起こりにくく、また、脱調したとしてもわかりにくいという効果がある。
以上から、疑似停止と疑似遊技中コマ移動の間には、疑似停止の移動距離x1<疑似遊技中コマ移動の移動距離x2の関係は必須であるが、速度に関しては種々のバリエーションが考えられるものである。
<第3実施形態のその他変形例>
また、上記第3実施形態のコマ移動抽選では、必ず操作移動データが選択されたが、ハズレがあってもよい(操作移動データが選択されない)。すなわち、疑似遊技中コマ操作をしても疑似遊技コマ移動を行わない場合があるので、遊技者は緊迫感を持って停止操作に臨むことができる。
また、上記第3実施形態のコマ操作報知演出CSは、疑似遊技中コマ移動の開始時点(コマ移動開始コマンド受信時点)に合わせて報知内容を変更したが、変更時点はこれに限定されない。例えば、遊技者の疑似遊技中コマ操作の時点(コマ操作コマンド受信時点)においてコマ操作報知演出CSの報知内容を変更してもよい。
[第4実施形態]
第4実施形態は、疑似停止の微振動に複数の振動パターンを有することを特徴としている。例えば、図98(a)に示すように、条件Aが成立した場合には、全振幅(p−p)を2図柄間隔番号分の変位(片振幅が1図柄間隔番号分の変位)とし、基準位置RL(疑似停止を開始する位置)から上下に1図柄間隔番号分移動する微振動としてもよい。この場合には、スロットマシン100Cは、図98(a)に示すように、まず、リール110を基準位置RLから1図柄間隔番号分逆回転させ、次いで、リール110を微振動の上限位置から2図柄間隔番号分順回転させ、次いで、リール110を微振動の下限位置から2図柄間隔番号分逆回転させ、次いで、リール110を微振動の上限位置から2図柄間隔番号分順回転させ、…というサイクルで疑似停止を行う。以下、この微振動パターンを振動パターン2という。なお、基本の実施形態で説明した疑似停止の振動パターンを振動パターン1という。振動パターン1は、全振幅を1図柄間隔番号分の変位とする微振動である。
また、例えば、図98(b)に示すように、条件Bが成立した場合には、全振幅(p−p)を4図柄間隔番号分の変位(片振幅が2図柄間隔番号分の変位)とし、基準位置RL(疑似停止を開始する位置)から上下に2図柄間隔番号分移動する微振動としてもよい。この場合には、スロットマシン100Cは、図98(b)に示すように、まず、リール110を基準位置RLから2図柄間隔番号分逆回転させ、次いで、リール110を微振動の上限位置から4図柄間隔番号分順回転させ、次いで、リール110を微振動の下限位置から4図柄間隔番号分逆回転させ、次いで、リール110を微振動の上限位置から4図柄間隔番号分順回転させ、…というサイクルで疑似停止を行う。以下、この振動パターンを振動パターン3という。
なお、図98に示した微振動の種類は一例であり、500ms未満の停止を伴う微振動であれば、その周期及び振幅は種々想定されるものである。また、各振動パターンの成立条件も種々想定されるが、一例として、上記振動パターンを内部当選した特別役の種類に応じて振り分ける場合について説明する。なお、第4実施形態では、上記基本の実施形態と異なり、3種類の特別役を備えるものとして説明する。
図99(a)は、特別役の種類を示す表である。第4実施形態の特別役は、大きな利益を遊技者に付与する特別役1、2(RT2で324枚のメダル払出あり)と、小さな利益を遊技者に付与する特別役3(RT2で120枚のメダル払出あり)を有している。また、なお、図99(b)は、疑似停止の上述した振動パターンをまとめた表である。
図100は、この3種類の特別役に内部当選した場合において、疑似停止の振動パターンを抽選する振動パターン抽選の抽選データを模式的に示した表である。
図100(a)は、特別役1に内部当選中の疑似遊技における振動パターン抽選の抽選データ、図100(b)は、特別役2に内部当選中の疑似遊技における振動パターン抽選の抽選データ、図100(c)は、特別役3に内部当選中の疑似遊技における振動パターン抽選の抽選データを示している。図100(a)〜(c)は、大きな利益を与する特別役1、2は揺れが大きな振動パターン1、2が選択される確率が高く、小さな利益を付与する特別役3は揺れが小さな振動パターン3が選択される確率が高くなっている。すなわち、この場合には、疑似停止の微振動の揺れの大きさから遊技者は内部当選した特別役の利益の大きさを判断することが可能である。なお、疑似停止の揺れが大きい場合には目押し難度が上がるので、難易度が高い停止操作ほど大きな利益を獲得できる可能性が高いともいえる。
なお、振動パターン抽選においていずれの振動パターンが選択されたとしても、疑似停止を実行開始するタイミング及び疑似停止の周期は同一である。図101は、このことを示しており、上記振動パターン1、2及び3のいずれも疑似停止を実行開始するタイミング及び疑似停止の周期は同一であることを示している。疑似停止の微振動は、他の演出(上記第2実施形態で説明したバックライト演出など)と同期をとる場合があるからである。
[第4実施形態の変形例]
<変形例1>
上記第4実施形態では、内部当選した特別役の種類に応じて振動パターンが選択されたが、これとは別に、疑似遊技数に応じて振動パターンが選択されるようにしてもよい。例えば、特別役1に内部当選した場合の疑似遊技においては、図102(a)に示す抽選データに基づいて種類の抽選を行い、選択された種類に応じて、図102(b)に示すように、疑似遊技数に対応した振動パターンを決定するようにしてもよい。例えば、図102(a)に示す抽選において種類Aが選択された場合、1遊技目の疑似遊技は振動パターン1で疑似停止し、2遊技目の疑似遊技は振動パターン2で疑似停止し、3遊技目の疑似遊技は振動パターン3で疑似停止する。このように疑似遊技が進行するに従って疑似停止の揺れの大きさが変化するようにしてもよい。疑似遊技ごとに停止操作(目押し)の難易度が変化するので、遊技者は遊技に集中して臨むことができる。
<変形例2>
また、上記第4実施形態で実行した種々の振動パターンの疑似停止を行った後に、さらに発展演出を実行してもよい。例えば、揺れの大きな振動パターンで疑似停止が行われた場合には、その後さらに発展演出を実行し、揺れの小さな振動パターンで疑似停止が行われた場合には、その後発展演出を実行しなくてもよい。この場合、遊技者は、疑似停止の揺れの大きさから発展演出の有無を判断できるので、揺れが大きい場合には期待感を向上させることができる。なお、発展演出はリールアクションであり、遊技者の操作なく、自動的にリール110〜112が回転及び停止する演出である。
図103は、変形例2の疑似遊技の概要を説明する図である。図103(a)は、変形例2の疑似遊技の遊技進行を示すタイミングチャートであり、疑似停止の後に発展演出を実行する場合を示している。図103(b)は、発展演出を抽選する抽選データを振動パターンごとに示した表であり、振動パターン2又は3で疑似停止が行われた場合には、いずれかの発展演出が選択され、発展演出が実行されるが、振動パターン1で疑似停止が行われた場合には、発展演出が選択されない、つまり発展演出が実行されないことを示している。また、図103(c)は、変形例2の発展演出の種類を示す表であり、変形例2では、リール110〜112が逆方向に所定回数(3、5、7回)回転して停止する発展演出が実行されることを示している。
例えば、図103(a)に示すように、リール110〜112が振動パターン2で疑似停止する場合(時点t2)、図103(b)に示すように、発展演出1が8/16、発展演出2が4/16、発展演出3が4/16の確率で選択される。一例として、抽選で発展演出2が選択された場合には、スロットマシン100は、疑似停止の後、図103(c)に示すように、逆方向に5回転して停止する発展演出2を実行する(時点t3〜時点t4)。
図104は、発展演出の後にさらに演出を実行する場合のタイミングチャートを示している。例えば、図104に示すように、発展演出の後に、振動パターン1〜3のいずれかで疑似停止を実行するようにしてもよい。この場合には、疑似停止の微振動の揺れが大きいほど遊技者の利益が大きくなる傾向があるので、疑似停止の微振動の揺れの大きさから遊技者は内部当選した特別役の利益の大きさを判断することが可能である。なお、疑似停止の揺れが大きい場合には目押し難度が上がるので、難易度が高い停止操作ほど大きな利益を獲得できる可能性が高い。疑似停止、発展演出、疑似停止という流れで疑似遊技が継続するので、最後の最後まで遊技者をドキドキさせることができる。
<変形例3>
上記第4実施形態の疑似停止の各振動パターンは、振動周期を同一とし全振幅を異なるようにしたが、振動パターンの種類はこれに限定されない。例えば、全振幅を同一とし、振動周期を異なるようにしてもよい。
図105(a)は、変形例3の振動パターンの概要を示す図である。ここで、振動パターン11の図柄移動は、マイクロステップを用いた移動であり、時間tmを要して図柄間隔番号1の位置から2の位置、または2の位置から1の位置に移動する一方、振動パターン12の図柄移動は、瞬時に図柄間隔番号1の位置から2の位置、または2の位置から1の位置に移動する。また、図柄間隔番号1の位置または2の位置にいる停止している滞在時間は同一であるから、振動パターン11の微振動の周期は、振動パターン12の微振動の周期の2倍となっている。つまり、振動パターン11の疑似停止は遅い速度で移動し、振動パターン12の疑似停止は速い速度で移動する。このように周期を異なるようにして、疑似停止の印象度を異なるようにしてもよい。例えば、マイクロステップを用いた移動のように疑似振動の周期が長い場合には、ゆらゆら動いているので、遊技者に振動していることを把握されにくい。
図105(b)は、変形例3の疑似停止の後の発展演出の可能性を示す表である。図105(b)によれば、振動パターン11により疑似停止を行った場合には、8/16の確率で発展演出を実行するが、振動パターン12により疑似停止を行った場合には、15/16の確率で発展演出を実行する。また、振動パターン12の場合には、一番回転数の多い発展演出を12/16の確率で選択し、振動パターン11の場合には、一番回転数の多い発展演出を選択する確率は0である。このことから、速度が速い振動パターンを用いて疑似停止を行った場合には、その後、長い時間の発展演出を実行する可能性が高くなる。このように疑似停止の速度や発展演出の長さから、本遊技の結果に対する期待感を向上させることができるようにしてもよい。
[第5実施形態]
第5実施形態は、疑似遊技中に所定の条件が成立した場合(例えば、小役に内部当選した場合など)、本遊技に関する演出を本遊技のリール回転が開始される前(例えば、疑似遊技中)から実行開始することを特徴としている。なお、第5実施形態において本遊技のリール回転開始前(例えば、疑似遊技中)から実行開始される本遊技に関する演出を本遊技演出DSと称する。また、第5実施形態では、基本の実施形態と異なり、本遊技の前に実行される疑似遊技の回数(疑似遊技数)は1回とする(規定回数PNは1)。すなわち、疑似遊技実行条件が成立した場合には、疑似遊技を1回実行した後に本遊技を実行開始するものとして説明する。
図106は、本遊技演出DSの概要を示すタイミングチャートである。詳しくは、図106は、疑似遊技を開始するスタートレバー操作STA1において小役4(ベル1)に内部当選した場合(スタートレバー操作STA1時点における本遊技の入賞役内部抽選処理において小役4(ベル1)に内部当選した場合)、第3停止操作STO1−3があった後の全リール110〜112が疑似停止した後、本遊技の結果を示唆する本遊技演出DSを実行することを示している。ここで、本遊技演出DSにおいて演出画像表示装置157上に表示される演出画像は、本遊技の入賞役内部抽選処理の内部当選した役を示す図柄(具体的にはベル図柄)と、正解の停止操作順序(具体的には第1停止リールを左リール110とする停止操作)を示す演出画像である。
このように第5実施形態では、本遊技のリール回転開始前に本遊技演出DSを実行するようになっている。この結果、遊技者は、本遊技のリール回転開始前に本遊技の結果を知ることができるので、余裕を持って本遊技の停止操作に臨むことができる。
図107は、本遊技演出DSを実行する場合のより詳細なタイミングチャートである。スロットマシン100は、疑似遊技終了時、つまり第1副制御部400が主制御部300から送信される疑似遊技終了コマンドを受信した時点TEから本遊技演出DSを実行開始する。すなわち、第5実施形態において本遊技演出DSを実行開始する時期である本遊技のリール回転開始前とは、疑似遊技終了時を意味するが、これに限定されるものではなく、疑似遊技中であってもよい(詳しくは、変形例で後述する)。なお、本遊技演出DSでは、スロットマシン100は、本遊技の内部当選した役及び正解の停止操作順序を示す演出画像DS11を表示するほか正解の停止操作順序を示す音声DV11をスピーカ272、277から出力する。
図108は、本遊技演出DSの概要を示すタイミングチャートであり、図106及び図107とは異なる演出画像を表示する場合を示している。この場合、本遊技演出DSは、本遊技の入賞役内部抽選処理の内部当選した役を示す図柄(具体的にはスイカ図柄)の演出画像DS12を演出画像表示装置157に表示する演出である。
図109は、疑似遊技中に特別役1の図柄組合せが疑似停止した場合の本遊技演出DSの概要を示すタイミングチャートである。この場合、疑似遊技を開始するスタートレバー操作STA1において小役2(スイカ)に内部当選したので、第3停止操作STO1−3があった後の全リール110〜112が疑似停止した後に本遊技の結果を示唆する本遊技演出DS、つまり内部当選した小役2(スイカ)を示唆する本遊技演出DSを実行する予定であったが、疑似遊技の停止操作により内部当選中の特別役1の図柄組合せが有効ライン上に疑似停止したので、報知内容を変更してボーナス当選を示唆する本遊技演出DSを第3停止操作後に実行する。すなわち、第5実施形態では、疑似遊技の結果に応じて本遊技演出DSの内容を変更するようになっている。内部当選した特別役1に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止することにより遊技者にボーナス当選を既に示唆してしまったので、全リール110〜112の疑似停止中(表示判定時)からボーナス当選を示唆する本遊技演出DSを実行開始するものである。なお、ボーナス当選を示唆する本遊技演出DSは、特別役の内部当選を示唆する演出画像DS13を演出画像表示装置157に表示する演出である。
以下、上述した第5実施形態の内容を踏まえて、第5実施形態のスロットマシン100の第1副制御部400の動作を、フローチャートを用いて説明する。
<演出制御処理>
図110は、第5実施形態の第1副制御部400の演出制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2801では、内部抽選コマンドを受信したか否かを判定する。内部抽選コマンドを受信した場合には、ステップS2802に進み、そうでない場合には、ステップS2803に進む。
ステップS2802では、内部抽選コマンドに基づいて、内部当選情報をRAM408に記憶する。なお、ステップS2802の処理を終了後はステップS2810に進む。
ステップS2803では、疑似遊技開始コマンドを受信したか否かを判定する。疑似遊技開始コマンドを受信した場合には、ステップS2804に進み、そうでない場合には、ステップS2805に進む。
ステップS2804では、疑似遊技演出BSの設定を行う。この結果、内部当選した特別役を示唆する疑似遊技演出BSが演出画像表示装置157及びスピーカ272、277を介して実行される。なお、ステップS2804の処理を終了後はステップS2810に進む。
ステップS2805では、疑似遊技リール停止コマンドを受信したか否かを判定する。疑似遊技リール停止コマンドを受信した場合には、ステップS2806に進み、そうでない場合には、ステップS2807に進む。
ステップS2806では、疑似遊技リール停止コマンドの内容に基づいて疑似停止時の疑似遊技演出BSを設定する。例えば、内部当選した特別役の図柄が有効ライン上で疑似停止した場合には、次のリールでも内部当選した特別役の図柄を狙う報知を行う。なお、第3停止操作後、内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上で疑似停止した場合には、疑似遊技演出BSではなく(疑似遊技演出BSは終了する)、ボーナス当選を示唆する本遊技演出DSを設定する。なお、ステップS2806の処理を終了後はステップS2810に進む。
ステップS2807では、疑似遊技終了コマンドを受信したか否かを判定する。疑似遊技終了コマンドを受信した場合には、ステップS2808に進み、そうでない場合には、ステップS2810に進む。
ステップS2808では、RAM408に記憶された内部当選情報に対応した本遊技演出DSを設定する。例えば、小役4(ベル1)に内部当選した場合には、小役4(ベル1)の当選及び正解の停止操作順序を報知する本遊技演出DSを設定し、小役2(スイカ)に内部当選した場合には、小役2(スイカ)の当選を報知する本遊技演出DSを設定する。なお、ステップS2808の処理を終了後はステップS2810に進む。
ステップS2810では、その他の演出制御処理を実行する。
[第5実施形態の変形例]
<変形例1>
上記第5実施形態では、原則、疑似遊技終了時に本遊技演出DSを実行開始したが、本遊技演出DSの実行開始時期はこれに限定されるものではない。本遊技演出DSは、例えば、第3停止操作時や第2停止操作時、本遊技のリール回転開始を指示するスタートレバー操作時でもよい。疑似遊技の終了後にフリーズさせる仕様であれば、このフリーズを終了させた場合に、本遊技演出DSの実行開始するようにしてもよい。従来は、本遊技の前に疑似遊技を実行していなかったので、スタートレバー操作後に主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンド(スタートレバー操作のコマンドの次に送信される内部当選役の情報を含むコマンド)に基づいて第1副制御部400により実行される演出が、内部当選役を報知する演出(本遊技演出DS)としては最も早いタイミングで実行される演出であった。しかし、本遊技の前に疑似遊技を実行することで、従来に比べて早いタイミングで本遊技演出DSを実行開始可能となる。なお、従来に比べて早いタイミングで本遊技演出DSを実行開始可能となるが、あまりにも早いタイミングで本遊技演出DSを実行開始すると、疑似遊技における演出と勘違いさせてしまうおそれがある。よって、疑似遊技を終了させる後であって本遊技を開始させる前に、本遊技演出DSを実行開始することにより、遊技者は疑似遊技から本遊技へと円滑に遊技を進めることが可能となる。なお、疑似遊技演出BSを終了させて本遊技演出DSを実行開始する仕様とした場合は、疑似遊技演出BSを終了させるタイミングとしても違和感のないものとすることができる場合がある。
図111は、第3停止操作後に本遊技演出DSを実行する場合のタイミングチャートであり、図112は、第2停止操作後に本遊技演出DSを実行する場合のタイミングチャートである。このように疑似遊技停止操作コマンド3(疑似遊技中の第3停止操作STO1−3に基づいて主制御部300から送信されるコマンド)を受信したタイミングを契機に本遊技演出DSを実行してもよいし、また、疑似遊技停止操作コマンド2(疑似遊技中の第2停止操作STO1−2に基づいて主制御部300から送信されるコマンド)を受信したタイミングを契機に本遊技演出DSを実行してもよい。なお、図示していないが、本遊技演出DSの実行開始を第1停止操作時としてもよい。
図113は、本遊技のリール回転開始を指示するスタートレバー操作時に本遊技演出DSを実行する場合のタイミングチャートである。第5実施形態においては、疑似遊技終了後、所定時間TCの経過により、本遊技のリール回転開始を行ったが、これとは別に、スタートレバー操作に基づいて本遊技のリール回転開始を行うことを前提としている。この場合、本遊技のリール回転開始を指示するスタートレバー操作STA2時点から本遊技演出DSを実行してもよい。
なお、この場合、スタートレバー操作STA2が疑似遊技のリール回転開始を指示する操作が本遊技のリール回転開始を指示する操作か否かわかりにくい場合があるので、ベットボタン操作をした後にスタートレバー操作STA2をした場合にのみ本遊技のリール回転開始を実行するようにしてもよい(スタートレバー操作STA2だけの場合には本遊技のリール回転開始を実行しない)。本遊技に近い操作感覚を得られる場合がある。さらにはこの場合、スタートレバー操作STA2の意味をより明確にするため、疑似遊技が終了した時点においてベットボタン130〜132のランプを点灯させ、ベットボタン130〜132に対する操作があったときにベットボタン130〜132のランプを消灯させるとともにスタートレバー135のランプを点灯させ、スタートレバー135が操作されたときにスタートレバー135のランプを消灯させるようにしてもよい。より本遊技に近い操作感覚を得られる場合がある。
<変形例2>
また、上記第5実施形態では、疑似遊技中に疑似遊技演出BSに代えて本遊技演出DSを実行したが、これとは別に疑似遊技中に疑似遊技演出BSとともに本遊技演出DSを実行するようにしてもよい。
図114は、疑似遊技演出BSとともに本遊技演出BSを実行する場合のタイミングチャートの一例である。図114は、疑似遊技のリール回転開始処理を指示するスタートレバー操作STA1時に、疑似遊技演出BSを実行するとともに本遊技演出BSを実行する場合を示している。このように疑似遊技においてセブン1図柄を狙わせるとともに本遊技においてスイカが当選していることを報知するようにしてもよい。
変形例2によれば、疑似遊技開始とともに本遊技の遊技結果を示唆する本遊技演出DSを実行するので、遊技者が疑似遊技中に遊技を終了してしまうことを防止することができる。また、疑似遊技の操作結果として良い結果を得ていた場合に、この操作結果を賞賛する疑似遊技演出BSのエンディング演出などを長期間に実行可能となる場合があるので、遊技者は気分を高めて遊技を進行させることが可能となる場合がある。
なお、図114に示したように、スタートレバー操作STA1時に本遊技演出DSを実行した後、疑似遊技の停止操作前に終了してもよいし、本遊技まで継続して実行されるようにしてもよい。前者の場合には、疑似遊技の停止操作における混乱を防止することができるという効果、後者の場合には、本遊技の遊技結果を遊技者に認識させやすくするという効果がある。
[第6実施形態]
第6実施形態は、疑似遊技実行条件が成立したときに疑似遊技の総実行回数(以下、総回数GNという)を抽選して決定し(この抽選を疑似遊技の総回数抽選という)、決定された総実行回数に基づいて疑似遊技を実行することを特徴としている。図115は、疑似遊技の総回数抽選の抽選データの一例を模式的に示している。疑似遊技の総回数抽選では、図115(b)に示すように、NO.1のデータの当選確率が4/16、NO.2のデータの当選確率が2/16、NO.3のデータの当選確率が2/16、…となっており、NO.1は総回数GNが3、NO.2は総回数GNが4、NO.3は総回数GNが5、…となっている。
なお、基本の実施形態で述べたように、1回の本遊技の前に実行可能な疑似遊技の最大回数(規定回数PN)は3回なので、例えば、総回数GNが5の場合、2つの本遊技に亘って疑似遊技が実行されることとなる。つまり、1回目の本遊技の前に疑似遊技を3回実行し、2回目の本遊技の前に疑似遊技を2回実行する。勿論、基本の実施形態で述べたように、疑似遊技において内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止した場合には、上記総回数GNの実行終了に係わらず疑似遊技は終了する。本遊技を実行したい遊技者にしてみれば、疑似遊技の回数が多いことで苛立ちが高まる場合があるが、1回の本遊技に対する疑似遊技の回数が決まっていれば、苛立ちを低減させることが期待できる場合がある。さらに、本遊技と本遊技との間で実行する処理(例えば、遮蔽装置163位置をリセットする処理、情報入力回路652から情報を出力する処理、エラーの監視処理など)があった場合、その処理が長期間に亘って実行されない事態となるが、1回の本遊技に対する疑似遊技の回数が決まっていれば、本遊技を長期間に亘って実行されない事態を回避できるので、所望の間隔で本遊技と本遊技との間で実行する処理を実行させられる場合がある。
図116は、総回数GNが4の場合の疑似遊技の進行を示すタイミングチャートである。すなわち、疑似遊技の総回数抽選において総回数GNが4と決定された場合の疑似遊技の進行を示している。
詳しくは、図116は、3回の疑似遊技が終了すると(スタートレバー操作STA1〜ストップボタン操作STO3−1〜3)、本遊技が開始され(スタートレバー操作STA4〜ストップボタン操作STO4−1〜3)、この本遊技が終了した後に1回の疑似遊技が実行され(スタートレバー操作STA5〜ストップボタン操作STO5−1〜3)、この1回の疑似遊技が終了すると本遊技が開始される(ストップボタン操作STO6−1〜3)ことを示している。
このように第6実施形態では、疑似遊技実行条件が成立したときに決定された総回数GNに基づいて疑似遊技を実行するようになっているので、複数の本遊技に亘って疑似遊技を実行する場合を想定している。
以下、上述した第6実施形態の内容を踏まえて、第6実施形態のスロットマシン100の動作を、フローチャートを用いて説明する。
<遊技状態制御処理>
図117は、第6実施形態の遊技状態制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS301では、特別役1または特別役2に内部当選しているか否かを判定する。特別役1または特別役2に内部当選している場合には、ステップS302に進み、そうでない場合には、ステップS306に進む。
ステップS302では、今回の遊技において特別役1または特別役2に入賞したか否かを判定する。今回の遊技において特別役1または特別役2に入賞した場合には、ステップS306に進む、そうでない場合には、ステップS303に進む。
ステップS303では、疑似遊技実行済フラグがONであるか否かを判定する。疑似遊技実行済フラグは、疑似遊技を既に実行したか否かを示すフラグであり、疑似遊技実行済フラグがONである場合には、既に今回以前の遊技(本遊技の前)において疑似遊技を実行したことを示し、疑似遊技実行済フラグがOFFである場合には、今回以前の遊技(本遊技の前)において疑似遊技を実行しなかったことを示す。疑似遊技実行済フラグは、疑似遊技を終了する条件が成立した場合にONに設定され、特別役に内部当選した場合にOFFに設定される。疑似遊技実行済フラグがONである場合には、ステップS304に進み、そうでない場合には、ステップS305に進む。
ステップS304では、疑似遊技の実行回数が総回数GNに達したか否かを判定する。疑似遊技の実行回数が総回数GNに達した場合には、ステップS306に進み、そうでない場合には、ステップS305に進む。
ステップS305では、疑似遊技の設定を行う。このように第6実施形態では、特別役1または2に内部当選中であって、今回以前の遊技(本遊技の前)において疑似遊技を実行していない場合には、次の遊技において疑似遊技を行うように疑似遊技の設定を行う。また、特別役1または2に内部当選中であって、今回以前の遊技(本遊技の前)において疑似遊技を実行したが、総回数GNを終了していない場合には、次の遊技において疑似遊技を行うように疑似遊技の設定を行う。具体的には、疑似遊技フラグをON、疑似遊技数に0を設定する。
ステップS306では、その他の遊技状態制御処理を実行する。
<疑似遊技の実行判定処理>
図118は、第6実施形態の疑似遊技の実行判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS311では、リール110〜112の停止位置を判定する。
ステップS312では、内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に停止したか否かを判定する。内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に停止した場合には、ステップS316に進み、そうでない場合には、ステップS313に進む。
ステップS313では、疑似遊技数(本遊技の前に実行した疑似遊技の回数)をカウントする。カウントされた疑似遊技数はRAM308の所定領域に記憶される。
ステップS314では、カウントした疑似遊技数が規定回数PN(本実施形態では3回)に達したか否かを判定する。カウントした疑似遊技数が規定回数PNに達した場合には、ステップS316に進み、そうでない場合には、ステップS315に進む。
ステップS315では、総疑似遊技数が総回数GNに達したか否かを判定する。総疑似遊技数が総回数GNに達した場合には、ステップS316に進み、そうでない場合には、疑似遊技の実行判定処理を終了する。
ステップS316では、疑似遊技フラグをOFFに設定する。すなわち、(1)今回の疑似遊技において内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃った場合、(2)今回の遊技において実行した疑似遊技数が規定回数PNに達した場合、(3)今回の遊技においてに実行した総疑似遊技数の回数が総回数GNに達した場合には、今回の疑似遊技が終了しても次の疑似遊技は実行されず、本遊技が実行される。
[第6実施形態の変形例]
<変形例1>
第6実施形態では、疑似遊技実行条件が成立したときに疑似遊技の総回数抽選を実行して総回数GNを決定したが、疑似遊技のリール回転開始を指示したスタートレバー操作時に実行される本遊技の入賞役内部抽選処理の結果に応じて総回数GNを決定してもよい。例えば、図119(a)に示すように、小役1(チェリー)に内部当選した場合には、総回数GNを9(=疑似遊技3回×3)とし、小役2(スイカ)に内部当選した場合には、総回数GNを6(=疑似遊技3回×2)としてもよい。なお、図119(b)は小役1(チェリー)に内部当選した場合の疑似遊技及び本遊技の進行を示すタイミングチャートである。勿論、内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃った場合には、予定されていた総回数GNの疑似遊技を実行せず、当該疑似遊技で疑似遊技を終了する。
なお、上記第6実施形態の本遊技のリール回転開始は、基本の実施形態で述べたように、ランダム遅延開始を伴うものである。しかしながら、第6実施形態のように本遊技を跨って疑似遊技を実行する場合には、ランダム遅延開始を疑似遊技のリール回転開始時に適用してもよい。疑似遊技と本遊技の境界を不明瞭にできるので、本遊技がいつ開始されるかという興趣を遊技者に与えることができる。なお、第6実施形態のように本遊技を跨って疑似遊技を実行する場合には、最初の本遊技において再遊技役に当選したことを実行開始の契機としてもよい。例えば、小役2(スイカ)に内部当選した場合には、総回数GNを6(=疑似遊技3回×2)とし、次遊技以降で再遊技役に当選した場合に、疑似遊技を実行開始する。再遊技役に当選していることにより次の本遊技でメダル投入の操作をしないで済むので、2回の本遊技にわたる疑似遊技を一連の遊技である印象を与えることができる場合がある。なお、この期間(疑似遊技3回×2)に実行される演出は、本遊技の合間にキャンセルされることなく、通じて実行されることが好ましい。2回の本遊技にわたる疑似遊技を一連の遊技である印象を与えることができる場合がある。なお、この場合、本遊技の合間には、時間経過によるデモ演出の実行をしないようにしてもよいし、逆に、本遊技と本遊技の合間、疑似遊技と本遊技の合間、および疑似遊技と疑似遊技の合間に、時間経過によるデモ演出の実行をしないようにしてもよい。同じ態様であることで、本遊技と疑似遊技との境界を不明瞭にできる場合がある。
<変形例2>
また、上記第6実施形態では、疑似遊技の総回数抽選を実行して有限の総回数GNを決定したが、これとは別に、疑似遊技で内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止するまで無限に疑似遊技を実行するようにしてもよい。遊技者は疑似遊技を安心して進めることができる場合があることに加え、疑似遊技により本遊技の準備を十分に行える場合がある。
図120は、変形例2の場合の疑似遊技の進行を示すタイミングチャートである。すなわち、疑似遊技において内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上で疑似停止した場合に疑似遊技が終了し、本遊技を開始する様子を示している。図120に示す例では、4回目の疑似遊技において内部当選した特別役に対応する図柄組合せが有効ライン上で疑似停止したので(STO5−1〜3)、4回目の疑似遊技終了後に本遊技のリール回転開始を実行する遊技進行の様子を示している。
(疑似遊技の実行判定処理)
図121は、変形例2の疑似遊技の実行判定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS321では、リール110〜112の停止位置を判定する。
ステップS322では、内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止したか否かを判定する。内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止した場合には、ステップS323に進み、そうでない場合には、ステップS324に進む。
ステップS323では、疑似遊技実行済フラグをONに設定する。すなわち、内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に疑似停止したので、当該疑似遊技及び当該疑似遊技に続く本遊技を終了した後、次の本遊技において疑似遊技を実行することはない。ステップS323の処理終了後はステップS326に進む。
ステップS324では、疑似遊技数(本遊技の前に実行した疑似遊技の回数)をカウントする。カウントされた疑似遊技数はRAM308の所定領域に記憶される。
ステップS325では、カウントした疑似遊技数が規定回数PN(本実施形態では3回)に達したか否かを判定する。カウントした疑似遊技数が規定回数PNに達した場合には、ステップS326に進み、そうでない場合には、疑似遊技の実行判定処理を終了する。
ステップS326では、疑似遊技フラグをOFFに設定する。すなわち、(1)今回の疑似遊技において内部当選した特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃った場合、(2)今回の遊技において実行した疑似遊技数が規定回数PNに達した場合には、今回の疑似遊技が終了しても次の疑似遊技は実行されず、本遊技が実行される。
(疑似遊技の実行判定処理)
図122は、第6実施形態の疑似遊技のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。第6実施形態の疑似遊技のリール停止制御処理は、基本の実施形態の疑似遊技のリール停止制御処理と略同一であり、図122は、図23のステップS1413を除いたフローチャートとなっているため、説明は省略する。図121及び図122より、変形例2において疑似遊技実行済フラグがONとなるのは、内部当選した特別役に対応した図柄組合せが有効ライン上で疑似停止した場合だけであり(図121のステップS323)、この場合には、以後、本遊技のみを実行することとなる。
<変形例3>
また、疑似停止の停止態様に応じて特典を与えるようにしてもよい。
例えば、図123(a)及び(b)に示すように、疑似遊技用のリール停止制御データとして、再遊技役1が有効ライン上に停止する再遊技役1停止データと、内部当選した特別役の図柄組合せが有効ライン上に停止可能なはずれ停止データと、を用意し、再遊技役1停止データを選択した場合には、AT抽選を行い、AT抽選に当選した場合に押し順ナビが5回実行されるAT(アシストタイム)遊技を付与するようにしてもよい。ここで、押し順ナビは、入賞役内部抽選処理において押し順ベルに内部当選した場合に正解の停止操作順序を報知する演出である。なお、一例として、再遊技役1停止データ及びはずれ停止データが選択される確率を、図123(a)に示すように、それぞれ1/2とし、AT抽選における当選確率を、図123(b)に示すように1/3としてもよい。
図123(c)は、変形例3の遊技進行の一例を示すタイミングチャートである。図123(c)は、疑似遊技1において、再遊技役1停止データが選択されたので、AT抽選を実行し非当選、疑似遊技2において、はずれ停止データが選択されたので、AT抽選を非実行、疑似遊技3において、再遊技役1停止データが選択されたので、AT抽選を実行し当選した場合を示している。
なお、AT遊技を付与する時期はいつでもよく、例えば、(1)AT当選した当該疑似遊技の次の本遊技からAT遊技を開始してもよく、また、(2)予め定めた疑似遊技の総回数GNを終了した後の本遊技からAT遊技を開始してもよい。また、AT遊技は原則本遊技だけを実行する遊技性とするものであるが、AT遊技中に疑似遊技を実行してもよく、この場合には、AT遊技中の疑似遊技においてAT抽選をしてもよい。AT遊技中の疑似遊技においてAT当選した場合には、当選したAT回数(押し順ナビの回数)がさらに上乗せされる。
<変形例4>
また、疑似遊技をキャンセルする機能を設けてもよい。第6実施形態では、長期間に亘って疑似遊技を実行する可能性があるので、疑似遊技を終了させたい遊技者の嗜好に対応したものである。この場合には、疑似遊技をキャンセルするキャンセル操作の方法を報知する中断操作報知演出ESを実行して、遊技者にキャンセル方法を告知するのが好適である。
図124は、変形例4の遊技進行を示すタイミングチャートである。図124(a)は、中断操作報知演出ESが全遊技(疑似遊技、本遊技)に亘って実行されることを示している。つまり、中断操作報知演出ESは疑似遊技演出BSや本遊技演出DSとともに実行されるものである。図124(b)は、中断操作報知演出ESの演出画像の一例を示している。例えば、ベットボタン130〜132に対する複数回のベットボタン操作が疑似遊技をキャンセルする機能を有する場合には、疑似遊技中において、図124(b)に示すように、疑似遊技演出BSの演出画像のほか、中断操作報知演出ESのベットボタン操作を連打すると疑似遊技が終了することを示す演出画像を演出画像表示装置157上に表示する。なお、操作ミスにより疑似遊技をキャンセルする機能を発揮させる事態とならないように、複数回(2回以上)のベットボタン操作により疑似遊技をキャンセルするようにした。
図125は、キャンセル操作があった場合の疑似遊技の終了時期を示すタイミングチャートである。なお、図125に示す例では、ベットボタン132に対する5回の操作により疑似遊技がキャンセルされる場合を示している。疑似遊技は、図125(a)に示すように、キャンセル操作があった当該疑似遊技を含む規定回数PNの疑似遊技が終了した時点tbにおいて終了するようにしてもよいし、図125(b)に示すように、キャンセル操作があった当該疑似遊技が終了した時点tcにおいて終了するようにしてもよい。なお、図125(a)及び(b)のいずれの場合も以後その必要はないため、キャンセル操作があった時点taにおいて中断操作報知演出ESを終了する。
また、変形例3と変形例4を合わせてもよく、疑似遊技のキャンセル操作があった場合には、疑似遊技における特典を付与するようにしてもよい。疑似遊技を継続すれば得られただろう特典の一部を疑似遊技のキャンセル時に付与するものである。
<変形例5>
スロットマシン100は、常時エラーを監視するエラー監視処理Aと、遊技終了から次の遊技のスタートレバー操作までの間のエラーを監視するエラー監視処理Bと、を実行している。エラー監視処理Aは、遊技進行に重大な支障をきたすエラーや重大な不正行為に基づくエラーなどを監視する処理であり(例えば、メダル投入口に遊技メダルが滞留しているかなどを監視する)、エラー監視処理Bは、エラー監視処理Aにより監視されるエラーと比べると比較的軽微なエラーを監視する処理である(例えば、メダル補助収納庫からメダルがオーバーフローしているかなどを監視する)。本来であれば、全てのエラー監視処理をエラー監視処理Aとするのが理想であるが、遊技台の処理負荷の観点から、通常、エラー監視処理には、エラー監視処理Aとエラー監視処理Bを混在させるのが現実的である。
ところで、第6実施形態のように、疑似遊技を長期間に亘って行う場合においては、長期間に亘って本遊技の終了がないことにより、上述したエラー監視処理Bが実行されない問題と、上述したエラー監視処理Bによりエラーが検出された場合、いつエラー報知をするかという問題がある。長期間に亘って本遊技が終了されない問題は、上述したように疑似遊技の実行回数に制限を設けることにより、解決される場合があるが、いつエラー報知をするかという問題は残る。勿論、エラー検出時にエラー報知するのが一般的であるが、比較的軽微なエラーなどエラーの種類によっては、他の時期に行ってもよい場合がある。
図126(a)は、疑似遊技がない場合、つまり本遊技だけを実行する場合のエラー監視処理Bにおいて、エラーを検出した場合のエラー報知時期を示すタイミングチャートである。この場合には、エラーを検出した時点であるエラー検出時Teを、エラーを報知する時点であるエラー報知時Tsとする。
図126(b)は、疑似遊技がある場合のエラー監視処理Bにおいて、エラーを検出した場合のエラー報知時期の一例を示すタイミングチャートである。ただし、疑似遊技の総回数GNは2、規定回数PNは1としている。この場合には、エラー検出時Teではなく、残りの疑似遊技を全て終了した後の本遊技終了時点をエラー報知時Tsとする。このように、疑似遊技及び本遊技の進行を優先してエラー報知をするようにしてもよい。
図127(a)は、疑似遊技がある場合のエラー監視処理Bにおいて、エラーを検出した場合のエラー報知時期の別の一例を示すタイミングチャートである。ただし、疑似遊技の総回数GNは2、規定回数PNは1としている。この場合には、残りの疑似遊技をキャンセルし、監視期間の終了時(本遊技の開始時)をエラー報知時Tsとする。このように、残りの疑似遊技をキャンセルするとともに、エラー報知の時期を早めるようにしてもよい。
図127(b)は、疑似遊技がある場合のエラー監視処理Bにおいて、エラーを検出した場合のエラー報知時期の別の一例を示すタイミングチャートである。ただし、疑似遊技の総回数GNは2、規定回数PNは1としている。この場合も、図127(a)と同様に、残りの疑似遊技をキャンセルし、監視期間の終了時(本遊技の開始時)をエラー報知時Tsとする。しかしながら、キャンセルした疑似遊技を次の本遊技の前に実行するものである。
[第7実施形態]
第7実施形態は、疑似遊技中の第3停止操作において操作したストップボタン137〜139を押下したままの状態とした場合(ストップボタン137に設けられた検知片を検知するストップボタンセンサによる検知状態が継続した状態、ストップボタン138に設けられた検知片を検知するストップボタンセンサによる検知状態が継続した状態、およびストップボタン139に設けられた検知片を検知するストップボタンセンサによる検知状態が継続した状態のうち、少なくとも何れか1つの状態。所謂ねじりの状態にある場合)の疑似遊技の終了時期に特徴を有している。なお、第7実施形態では、基本の実施形態と異なり、本遊技の前に実行される疑似遊技の回数(疑似遊技数)は1回とする(規定回数PNは1)。すなわち、疑似遊技実行条件が成立した場合には、疑似遊技を1回実行した後に本遊技を実行開始するものとして説明する。
図128は、疑似遊技において1回の疑似遊技の規定時間である所定時間TA(約20秒)が経過した場合の疑似遊技と本遊技の関係を示したタイミングチャートである。図128(a)は、1回の本遊技を実行する場合の疑似遊技と本遊技の関係を示しており、図128(b)は、3回の本遊技を実行する場合の疑似遊技と本遊技の関係を示している。図128は、疑似遊技において所定時間TA(約20秒)が経過した場合には、停止操作がなくてもリールが自動停止し、自動的に本遊技を開始すること、疑似遊技の間は疑似遊技に対応した疑似遊技演出、本遊技の間は本遊技に対応した本遊技演出を実行することを示している。なお、基本の実施形態で述べたように、正確には疑似遊技終了時から所定時間TC(約1秒)経過後に本遊技は開始されるが(図23のステップS1415、図26のステップS1700参照)、図128ではこの期間を省略して図示している。
このように第7実施形態の疑似遊技では、疑似遊技を開始してから(正確には、図23に示すように、疑似遊技におけるストップボタン137〜139の操作が有効になってからであるが、第7実施形態では「疑似遊技開始」からと簡単に表記する場合がある)所定時間TAが経過した場合に本遊技を開始するが、所定時間TA(約20秒)が経過しても第3停止操作において所謂ねじりの状態となっているときには、所定時間TAが経過した時点において疑似遊技は終了せず、(1)第3停止操作の押下状態が解除された時点、または(2)所定時間TAの経過後に開始された延長時間TL(約10秒)が終了した時点のいずれか早い時点において疑似遊技が終了するようになっている。所謂ねじることにより演出を長く見たいという遊技者の要望を一定条件下で認めたものである。この結果、遊技者が疑似遊技演出を満喫した後に本遊技に移行するので、遊技者に違和感を与えることがない。
図129(a)は、上記(1)の条件により疑似遊技が終了する場合のタイミングチャートであり、図129(b)は、上記(2)の条件により疑似遊技が終了する場合のタイミングチャートである。なお、ストップボタンが押下状態にある場合にストップボタンセンサはON信号、ストップボタンが非押下状態にある場合にストップボタンセンサはOFF信号を出力する。また、図129においても、正確には、疑似遊技と本遊技の間には所定時間TCが設けられるが、所定時間TCの図示を省略した。また、図129は右リール112に対して第3停止操作を行った場合を示したが、左リール110や中リール111に対して第3停止操作を行った場合も同様である。
図129(a)によれば、右リール112に対して第3停止操作を行った場合において、疑似遊技の停止操作が有効となった時点TSから所定時間TAが経過した時点TEになっても、ストップボタン139に対する押下が続いているので、疑似遊技は終了せず、ストップボタン139に対する押下が終了する時点STO1−3Eにおいて疑似遊技は終了する。なお、疑似遊技の終了時期に対応して疑似遊技演出も時点STO1−3Eにおいて終了する。
図129(b)によれば、右リール112に対して第3停止操作を行った場合において、疑似遊技の停止操作が有効となった時点TSから所定時間TA、さらに時点TEから延長時間TLが経過した時点TFになっても、ストップボタン139に対する押下が続いている場合には、疑似遊技は時点TFにおいて終了する。なお、疑似遊技の終了時期に対応して疑似遊技演出は時点TFにおいて終了する。
第7実施形態は、上述したように第3停止操作において所謂ねじった場合に特徴を有するので、遊技操作により演出が展開していく疑似遊技演出を実行する疑似遊技に適用するのが好適である。図130は、第7実施形態の疑似遊技において遊技操作により演出が展開していく疑似遊技演出を実行する場合のタイミングチャートを示している。
図130は、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とし、疑似遊技を開始してから所定時間TAが経過しても第3停止操作としてのストップボタン139に対する押下を継続し続け、その後、ストップボタン139に対する押下が解除されて非押下となった場合の疑似遊技演出の展開を示している。
図130に示す疑似遊技演出によれば、スロットマシン100は、第1停止操作の時点(非押下時点)STO1−1において、実行中の疑似遊技演出D1に代わって疑似遊技演出D2を開始し、第2停止操作の時点(非押下時点)STO1−2において、実行中の疑似遊技演出D2に代わって疑似遊技演出D3を開始し、第3停止操作の押下状態が終了した時点(非押下時点)STO1−3Eにおいて、実行中の疑似遊技演出D3に代わって疑似遊技演出D4を開始し、時点STO1−3Eから所定時間TCが経過した時点THにおいて疑似遊技演出D4を終了する。
図131は、図130に示した疑似遊技演出D1〜D4の演出画像の一例を示している。疑似遊技演出D1は、2人のキャラクタが登場する画像、疑似遊技演出D2は、2人のキャラクタが対決する画像、疑似遊技演出D3は、2人のキャラクタの戦いが続き勝負が決着する手前までの画像、疑似遊技演出D4は、戦いが決着する画像である。この結果、第3停止操作を所謂ねじっている場合には、この疑似遊技演出D3の2人のキャラクタの戦いが続き勝負が決着する手前までの画像が表示されることとなる。したがって遊技者は3停止操作をねじることにより最終的な決着に至るまでの経過を長く見ることができる。なお、第3実施形態の延長時間TLは10秒であるから、疑似遊技演出D3は最大10秒程度の経過演出であることが好ましい。なお、所定時間TCは、上記基本の実施形態で述べたように、疑似遊技と本遊技の間の時間であるから、この所定時間TCに疑似遊技演出の最終結果を報知することにより、本遊技と疑似遊技を混同することはない。
このようにストップボタン137〜139に対する操作が押下状態から非押下状態に変化したときに演出を更新する仕様とすると、停止操作の結果がわかった上で実行中の演出を安心して見ることができる。例えば、特別役1に対応する図柄組合せを見届けてから、安心感を持って良い対決結果が出るはずの2人のキャラクタの戦い演出を見続けることができる。
上述した第7実施形態の内容を踏まえて、以下、疑似遊技のリール停止制御処理を、フローチャートを用いて説明する。
<疑似遊技のリール停止制御処理>
図132は、第7実施形態の疑似遊技のリール停止制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。図132は、基本の実施形態において説明した図23に相当するものであり、同一処理については同一符号を付している。第7実施形態では、図23のステップS201の停止処理(ステップS1404〜S1408)が異なっているので、以下、この停止処理について説明する。
<停止処理>
図133は、図132のステップS202の停止処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS211では、第1停止操作及び第2停止操作に係わる停止処理1(詳しくは後述)を実行する。
ステップS212では、第3停止操作に係わる停止処理2(詳しくは後述)を実行する。
<停止処理1>
図134は、図133のステップS211の停止処理1の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS221では、ストップボタン137〜139に対する操作があったか否かを判定する。ストップボタン137〜139に対する操作があった場合には、ステップS222に進み、そうでない場合には、ステップS224に進む。
ステップS222では、停止操作のあったストップボタン137〜139に対応するリール110〜112を疑似停止させる。また、ステップS222では、疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS223では、全リール110〜112のうち2つのリールが疑似停止しているか否かを判定する。2つのリールが疑似停止している場合には、停止処理1を終了し、そうでない場合には、ステップS221に戻る。
ステップS224では、疑似遊技規制タイマがタイムアウト、つまり、初期設定されたタイマ値に相当する所定時間TAが経過したか否かを判定する。疑似遊技規制タイマがタイムアウトした場合には、ステップS225に進み、そうでない場合には、ステップS221に戻る。
ステップS225では、ストップボタン137〜139の操作が有効になってから全ストップボタン137〜139の操作がなく、所定時間TAが経過したので、全リール110〜112を疑似停止させる。また、ステップS225では、疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
<停止処理2>
図135は、図133のステップS212の停止処理2の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS230では、全リール110〜112のうち2つのリールが疑似停止しているか否かを判定する。2つのリールが疑似停止している場合には、ステップS231に進み、そうでない、つまり全リール110〜112が疑似停止している場合には、停止処理2を終了する。
ステップS231では、第3停止操作のストップボタン137〜139のストップボタンセンサがOFFからONになったか否かを判定する。第3停止操作のストップボタン137〜139のストップボタンセンサがOFFからONになった、つまりストップボタン137〜139が押下状態になった場合には、ステップS232に進み、そうでない場合には、ステップS233に進む。
ステップS232では、第3停止操作のあったストップボタン137〜139に対応するリール110〜112を疑似停止させる。また、ステップS232では、疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS233では、疑似遊技規制タイマがタイムアウト、つまり、初期設定されたタイマ値に相当する所定時間TAが経過したか否かを判定する。疑似遊技規制タイマがタイムアウトした場合には、ステップS234に進み、そうでない場合には、ステップS231に戻る。
ステップS234では、ストップボタン137〜139の操作が有効になってから全ストップボタン137〜139の操作がなく、所定時間TAが経過したので、全リール110〜112を疑似停止させる。また、ステップS234では、疑似停止を開始した時点において疑似停止開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS235では、第3停止操作のストップボタン137〜139のストップボタンセンサがONからOFFになったか否かを判定する。第3停止操作のストップボタン137〜139のストップボタンセンサがONからOFFになった、つまり第3停止操作のストップボタン137〜139が非押下状態になった場合には、停止処理2を終了し、そうでない場合には、ステップS237に進む。
ステップS237では、疑似遊技規制タイマがタイムアウト、つまり、疑似遊技規制タイマにおいて初期設定されたタイマ値に相当する所定時間TAが経過したか否か、または延長タイマがタイムアウト、つまり、延長タイマにおいて初期設定されたタイマ値に相当する延長時間TLが経過したか否かを判定する。延長タイマは、所定時間TAを経過した後の延長時間TLを計測するためのタイマである。疑似遊技規制タイマがタイムアウトまたは延長タイマがタイムアウトした場合には、ステップS238に進み、そうでない場合には、ステップS235に戻る。
ステップS238では、延長タイマに延長時間TLに相当する時間を設定したか否かを判定する。延長タイマに延長時間TLに相当する時間を設定した場合には、所定時間TAを経過した後、さらに延長時間TLが経過したので、停止処理2を終了する。
ステップS239では、延長時間TLに相当する時間を延長タイマに初期値として設定する。このタイマ値は主制御部300のタイマ割込処理(ステップS1005のタイマ更新処理)が実行されるごとにデクリメントされる。ステップS239の処理後はステップS235に戻る。
[第7実施形態の変形例]
<変形例1>
上記第7実施形態では、疑似遊技終了タイマを用いて疑似遊技と本遊技の間に所定時間TC(約1秒)を設けたが、第3停止操作において所謂ねじりを行い、所定時間TAが経過した場合には、この所定時間TC(約1秒)を設けなくてもよい。
図136は、変形例1のタイミングチャートを示している。図136に示すように、右リール112に対して第3停止操作を行った場合において、疑似遊技の停止操作が有効となった時点TSから所定時間TAが経過した時点TEになっても、ストップボタン139に対する押下が継続した場合には、ストップボタン139に対する押下が終了する時点STO1−3Eにおいて疑似遊技は終了するが、この場合には、時点STO1−3Eから所定時間TCが経過することなく、即時本遊技を開始する。この場合には、遊技者は既に十分に疑似遊技演出を見ていること、自らの意思で非押下状態としたことから、早期に本遊技を開始した方が遊技者にとって好ましいからである。
<変形例2>
また、第3停止操作において所謂ねじりを行い、所定時間TAが経過した場合には、図137に示すように、次遊技以降において疑似遊技を実行しなくてもよい。すなわち、次遊技以降は本遊技のみが実行される。
<変形例3>
なお、上記第7実施形態では、第3停止操作において所謂ねじりを行い、所定時間TAが経過した場合の疑似遊技の終了について説明したが、第1停止操作及び第2停止操作において所謂ねじりを行い、所定時間TAが経過した場合において疑似遊技が終了するようにしてもよい。
(変形例3−1)
例えば、所定時間TA(約20秒)が経過しても第1停止操作または第2停止操作において所謂ねじりの状態となっているときには、所定時間TAが経過した時点で疑似遊技は終了せず、(1)第1停止操作又は第2停止操作の押下状態が解除された時点、または(2)所定時間TAの経過後に開始された延長時間TL(約10秒)が終了した時点のいずれか早い時点において疑似遊技が終了するようにしてもよい。
図138は、第1停止操作において上記(1)の条件が成立した場合のタイミングチャートを示している。このように、所定時間TA(約20秒)が経過しても第1停止操作において所謂ねじりの状態となっているときには、第1停止操作の押下状態が解除された時点STO1−1Eにおいて、第2停止操作及び第3停止操作もあったものとみなし、時点STO1−1Eにおいて疑似遊技を終了するようにしてもよい。遊技を徒に遅延させないためである。
(変形例3−2)
また、例えば、所定時間TA(約20秒)が経過しても第1停止操作において所謂ねじりの状態となっているときには、以後の停止操作に対して停止操作までの制限時間TL(例えば、10秒など)を設定し、この制限時間以内であれば次の停止操作を受け付けるようにしてもよい。変形例3−1の場合には、ねじった停止操作の後の停止操作があったものとみなされたので、以後の停止操作に合わせた疑似遊技演出がキャンセルされてしまうという問題があったが、変形例3−2では、この問題を解消して、一定条件下においてこの疑似遊技演出を遊技者に見せるものである。
図139は、停止操作が有効となった時点TSから所定時間TA(約20秒)が経過した時点TEになっても第1停止操作ST01−1が所謂ねじりの状態となっているので、以後の停止操作に対しては制限時間TLを設けたことを示している。すなわち、第2停止操作に対しては、時点TEから制限時間TLが経過するまでの時間制限、第3停止操作に対しては、第2停止操作STO1−2の時点から制限時間TLが経過するまでの時間制限を設けた場合を示している。このように所定時間TA(約20秒)が経過しても第1停止操作において所謂ねじりの状態となっている場合には、以後の停止操作の受付時間に制限を設け、この制限時間以内であれば以後の停止操作を受け付けるようにしてもよい。これにより、以後の停止操作に合わせた疑似遊技演出を遊技者に見せることが可能となる。
<その他の実施形態>
なお、スロットマシンは、メダルを使用せずに電子データのやり取りのみ行うスロットマシンであってもよく、この場合、遊技媒体は、メダルに相当する電子化したデータを含むものであり、遊技媒体の投入は、所定の外部装置(電子貯留装置)から、電子化したデータを入力することを含むものであり、遊技媒体の払出は、所定の外部装置(電子貯留装置)へ、電子化したデータを出力することを含むものである。
また、本発明に係る遊技台は図140(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(c)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(d)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、スロットマシン等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
[実施形態のまとめ]
<第1実施形態>
以上述べたように、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの少なくとも一つのリールの二以上の図柄を視認可能とする図柄表示窓(例えば、図柄表示窓113)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する視認態様制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500、リールバックライト94、94A、液晶表示装置600、演出装置700、演出制御処理など)と、を備えた遊技台であって、前記リール駆動制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合(例えば、特別役に内部当選中)において前記ストップスイッチに対する操作があるときには、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを振動させる振動制御(例えば、疑似停止)を行うことが可能であり、前記視認態様制御手段は、前記リール駆動制御手段が前記振動制御を行っている場合には、前記図柄表示窓を介して視認可能な第一の図柄(例えば、中段位置の図柄)を第一の視認態様(例えば、点灯、視認可能など)となるように制御するとともに、前記第一の図柄に隣接する第二の図柄(例えば、上段または下段位置の図柄)を前記第一の視認態様とは異なる第二の視認態様(例えば、点滅、視認困難など)となるように制御することが可能なものである、ことを第1の基本的構成とする。
この第1の基本的構成によれば、リールが振動制御される中、隣接する図柄の視認態様を異ならせることができる。例えば、一方の図柄を他方の図柄よりも強調して目立たせることができる。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
また、上記第1の基本的構成において、前記視認態様制御手段は、発光の制御により前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する発光制御手段(例えば、リールバックライト94、94A、液晶表示装置600、第1副制御部400、第2副制御部500、演出制御処理など)であり、前記発光制御手段は、前記リール駆動制御手段が前記振動制御を行っている場合には、前記第一の図柄を第一の発光態様(例えば、点灯など)で発光し、前記第二の図柄を前記第一の発光態様とは異なる第二の発光態様(点滅など)で発光することが可能なものである、ことが好ましい。
この場合、発光態様の相違により、隣接する図柄の見せ方を異ならせることができる。
また、上記第1の基本的構成において、前記図柄表示窓上の図柄位置には、入賞判定に用いる入賞判定位置(例えば、有効ライン領域S1)と、入賞判定に用いない非入賞判定位置(例えば、非有効ライン領域S2)と、が設定されており、前記第一の図柄は、前記入賞判定位置に表示された図柄であり、前記第二の図柄は、前記非入賞判定位置に表示された図柄である、ことが好ましい。
この場合、入賞判定位置と非入賞判定値の視認態様(発光態様)に変化をつけるので、入賞判定位置の図柄を目立たせることができる。
また、上記第1の基本的構成において、前記第二の発光態様は、前記第一の発光態様よりも暗い態様である、ことが好ましい。
この場合、第一の発光態様を第二の発光態様よりも明るいので、第一の発光態様を第二の発光態様より目立たせることができる。
また、上記第1の基本的構成において、前記リール駆動制御手段は、第一の周期(例えば、600割込時間など)で前記振動制御を行うことが可能であり、前記第二の発光態様は、前記第一の周期の振動態様に合わせて(例えば、第一の周期の1、2、4倍などの周期)点滅する発光態様である、ことが好ましい。
この場合、振動制御の周期と第二の発光態様の点滅が合っているので、第二の図柄の動きを目立たせなくすることができ、以て、第一の図柄を目立たせることができる。
また、上記第1の基本的構成において、前記発光制御手段は、前記第一の周期で点滅を行い、前記リール駆動制御手段による前記振動の開始時期と、前記発光制御手段による前記点滅の開始時期は同一である、ことが好ましい。
この場合、振動制御の周期と第二の発光態様の点滅の周期が同一、かつ始動時点が同一なので、第二の図柄を止まっているように見せることができる。この結果、第二の図柄の動きを目立たせなくすることができる。
また、上記第1の基本的構成において、前記発光制御手段は、前記複数のリール全てに対応する前記ストップスイッチの操作があるとき(例えば、第3リール停止時)に、前記第二の発光態様で発光することを開始するものである、ことが好ましい。
この場合、複数のリール全てに対する停止操作後に発光を開始するので、停止操作に悪影響を与えることがない。
また、上記第1の基本的構成において、前記視認態様制御手段は、可動物(例えば、演出装置700など)の移動制御により、前記図柄表示窓に表示された図柄の少なくとも一部を遮蔽して前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する可動物制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500、演出制御処理など)であり、前記可動物制御手段は、前記リール駆動制御手段が前記振動制御を行っている場合には、前記可動物を第一の移動態様(例えば、所定周期で上下に振動させる態様)で移動させることにより、前記第一の図柄を前記第一の図柄を前記第一の視認態様となるように制御するとともに、前記第二の図柄を前記第二の視認態様となるように制御することが可能なものであり、前記リール駆動制御手段は、第一の周期で前記振動制御を行うことが可能であり、前記第一の移動態様は、前記第一の周期の振動態様に合わせて(例えば、第一の周期の1、2、4倍などの周期)移動する移動態様であり、前記第一の視認態様は、前記第一の図柄を遮蔽しない視認態様であり、前記第二の視認態様は、前記第二の図柄を遮蔽することが可能な視認態様であることが好ましい。
この場合、可動物の移動により、隣接する図柄の見せ方を異ならせることができる。この結果、例えば、一方の図柄を他方の図柄よりも強調して目立たせることができる。
また、上記第1の基本的構成において、一遊技中に、本来の遊技である本遊技と、疑似的な遊技である疑似遊技と、を備えるものであり、前記第一の条件は、前記疑似遊技を実行するための条件であり、前記リール駆動制御手段は、前記疑似遊技において前記振動制御を行うことが可能である、ことが好ましい。
この場合、疑似遊技において振動制御を行うので、疑似遊技の面白みを高めることができる。
<第2実施形態>
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの少なくとも一つのリールの二以上の図柄を視認可能とする図柄表示窓(例えば、図柄表示窓113)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する視認態様制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500、リールバックライト94、94A、液晶表示装置600、演出装置700、演出制御処理など)と、を備えた遊技台であって、前記視認態様制御手段は、発光の制御により前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する発光制御手段(例えば、リールバックライト94、94A、液晶表示装置600、第1副制御部400、第2副制御部500、演出制御処理など)であり、前記図柄表示窓上の図柄位置には、入賞判定に用いる入賞判定位置(例えば、有効ライン領域S1)と、入賞判定に用いない非入賞判定位置(例えば、非有効ライン領域S2)と、が設定されており、前記リール駆動制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合(例えば、特別役に内部当選中)において前記ストップスイッチに対する操作があるときには、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを第一の周期(例えば、600割込時間など)で振動させる振動制御(例えば、疑似停止)を行うことが可能であり、前記発光制御手段は、前記リール駆動制御手段が前記振動制御を行っている場合には、前記入賞判定位置に表示された図柄である第一の図柄を第一の発光態様(例えば、点灯など)で発光し、前記第一の図柄に隣接し、前記非入賞判定位置に表示された図柄である第二の図柄を前記第一の発光態様とは異なる第二の発光態様(例えば、点滅など)で発光することが可能なものであり、前記第二の発光態様は、前記第一の周期に同期しないで点滅する発光態様である、ことを第2の基本的構成とする。
この第2の基本的構成によれば、リールが振動制御される中、隣接する入賞判定位置の図柄と非入賞判定位置の図柄の発光態様を異ならせるとともに振動制御の周期と第二の発光態様の点滅を非同期とするので、入賞判定位置の図柄を非入賞判定値の図柄よりも強調して目立たせることができる。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
また、上記第2の基本的構成において、前記非入賞判定位置は、複数の位置(例えば、図柄表示窓の上段位置、下段位置)を備えるものであり、前記第二の図柄は、複数の図柄(例えば、上段位置の図柄、下段位置の図柄)を備えるものであり、前記発光制御手段は、前記非入賞判定位置のうちの特定の位置に表示された前記第二の図柄が特定の図柄(例えば、内部当選した特別役の図柄)である場合には、前記特定の位置に表示された前記特定の図柄を前記第一の発光態様で発光するものである、ことが好ましい。
この場合、非入賞判定位置の第二の図柄であっても特定の図柄である場合には、第一の発光態様とするので、入賞判定位置の第一の図柄を目立たせることができる。
また、上記第2の基本的構成において、前記第一の発光態様は、点灯する発光態様である、ことが好ましい。
この場合、第一の発光態様は第二発光態様よりも明るいので、入賞判定位置の第一の図柄を目立たせることができる。
また、上記第2の基本的構成において、前記発光制御手段は、前記複数のリール全てに対応する前記ストップスイッチに対する操作があるとき(例えば、第3リール停止時)に、前記第二の発光態様で発光することを開始するものである、ことが好ましい。
この場合、複数のリール全てに対する停止操作後に発光を開始するので、停止操作に悪影響を与えることがない。
また、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの少なくとも一つのリールの二以上の図柄を視認可能とする図柄表示窓(例えば、図柄表示窓113)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する視認態様制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500、リールバックライト94、94A、液晶表示装置600、演出装置700、演出制御処理など)と、を備えた遊技台であって、前記視認態様制御手段は、可動物(例えば、演出装置700など)の移動制御により、前記図柄表示窓に表示された図柄の少なくとも一部を遮蔽して前記図柄表示窓に表示された図柄の視認態様を制御する可動物制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500、演出制御処理など)であり、前記図柄表示窓上の図柄位置には、入賞判定に用いる入賞判定位置(例えば、有効ライン領域S1)と、入賞判定に用いない非入賞判定位置(例えば、非有効ライン領域S2)と、が設定されており、前記リール駆動制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合(例えば、特別役に内部当選中)において前記ストップスイッチに対する操作があるときには、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを第一の周期(例えば、600割込時間など)で振動させる振動制御(例えば、疑似停止)を行うことが可能であり、前記可動物制御手段は、前記リール駆動制御手段が前記振動制御を行っている場合には、前記可動物を第一の移動態様(例えば、所定周期で上下に振動させる態様)で移動させることにより、前記入賞判定位置に表示された図柄である第一の図柄を第一の視認態様となるように制御するとともに、前記第一の図柄に隣接し、前記非入賞判定位置に表示された図柄である第二の図柄を前記第一の視認態様とは異なる第二の視認態様となるように制御することが可能なものであり、前記第一の移動態様は、前記第一の周期の振動態様に合わせて移動しない移動態様であり、前記第一の視認態様は、前記第一の図柄を遮蔽しない視認態様であり、前記第二の視認態様は、前記第二の図柄を遮蔽することが可能な視認態様である、ことを第3の基本的構成とする。
この第3の基本的構成によれば、可動物の移動により、隣接する図柄の見せ方を異ならせることができる。この結果、例えば、一方の図柄を他方の図柄よりも強調して目立たせることができる。
また、上記第2及び第3の基本的構成において、一遊技中に、本来の遊技である本遊技と、疑似的な遊技である疑似遊技と、を備えるものであり、前記第一の条件は、前記疑似遊技を実行するための条件であり、前記リール駆動制御手段は、前記疑似遊技において前記振動制御を行うことが可能である、ことが好ましい。
この場合、疑似遊技において振動制御を行うので、疑似遊技の面白みを高めることができる。
<第3実施形態>
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、遊技者に操作される操作スイッチ(例えば、スタートレバー135、ストップボタン137〜139、ベットボタン130〜132)と、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、を備えた遊技台であって、前記操作スイッチは、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)を少なくとも備え、前記リール駆動制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合において前記ストップスイッチに対する操作があるときには、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを第一の距離(例えば、疑似振動の全振幅)の範囲内で振動させる振動制御(例えば、疑似停止)を行うことが可能であり、前記リール駆動制御手段は、前記振動制御を行っている場合に前記操作スイッチに対する操作があるときには、前記振動制御に代えて、振動させていた前記リールを前記第一の距離より大きな第二の距離(例えば、1図柄分)を移動させる移動制御(例えば、疑似遊技中コマ移動)を行うことが可能である、ことを第4の基本的構成とする。
この第4の基本的構成によれば、振動制御の距離よりも移動制御の距離を大きくするので、振動制御の後の移動を明確とすることができる。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
また、上記第4の基本的構成において、前記リール駆動制御手段は、前記移動制御を行った後、再び前記振動制御を行うことが可能であることが好ましい。
この場合には、例えば、入賞判定位置に移動させた後に振動させることができるので、入賞判定位置の図柄を目立たせることができる。
また、上記第4の基本的構成において、前記振動は、停止と移動を交互に繰り返す反復運動であり、前記リール駆動制御手段は、前記振動制御を行っている場合の前記停止の制御をしているときに、前記振動制御を終了し、前記移動制御を開始するものである、ことが好ましい。
この場合には、停止後に移動させるので、リールの脱調を防止することができる。
また、上記第4の基本的構成において、前記リール駆動制御手段は、前記振動制御を行う場合、複数の位置(例えば、振動の上限、下限)で前記リールを停止させるものであり、前記リール駆動制御手段は、前記複数の位置のうちの特定の一つの位置(例えば、振動の下限)で前記停止の制御をしているときに前記振動制御を終了し、前記移動制御を開始するものである、ことが好ましい。
この場合には、振動制御の方向と移動制御の方向を考慮した停止位置とした場合には、リールの脱調を防止することができる。
また上記第4の基本的構成において、一遊技中に、本来の遊技である本遊技と、疑似的な遊技である疑似遊技と、を備えるものであり、前記第一の条件は、前記疑似遊技を実行するための条件であり、前記リール駆動制御手段は、前記疑似遊技において前記振動制御を行うことが可能である、ことが好ましい。
この場合には、疑似遊技において振動制御を行うので、疑似遊技の面白みを高めることができる。
<第4実施形態>
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、を備えた遊技台であって、前記リール駆動制御手段は、第一の条件が成立(例えば、特別役1に当選した疑似遊技実行条件が成立)した場合において、前記ストップスイッチに対する操作がある場合には、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを第一の振動態様(例えば、図99の振動パターン1など)で振動制御(例えば、疑似振動)することが可能であり、前記第一の条件とは異なる第二の条件が成立(例えば、特別役2に当選した疑似遊技実行条件が成立)した場合において、前記ストップスイッチに対する操作がある場合には、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを前記第一の振動態様とは異なる第二の振動態様(例えば、図99の振動パターン2など)で振動制御(例えば、疑似振動)することが可能である、ことを第5の基本的構成とする。
この第5の基本的構成によれば、複数の振動態様を有するので、停止操作における目押しの難易度に変化を与えることができる。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
また、上記第5の基本的構成において、前記第一の振動態様は、第一の距離(例えば、1図柄間隔番号に相当する距離)の範囲内で振動する振動態様であり、前記第二の振動態様は、前記第一の距離とは異なる第二の距離(例えば、2図柄間隔番号に相当する距離)の範囲内で振動する振動態様である、ことが好ましい。
この場合、それぞれの振動態様により振動幅が異なるので、停止操作における目押しの難易度に変化を与えることができる。
また、上記第5の基本的構成において、遊技者に操作される操作スイッチ(例えば、スタートレバー135、ストップボタン137〜139、ベットボタン130〜132など)を備え、前記操作スイッチは、前記ストップスイッチを含むものであり、前記リール駆動制御手段は、前記第一の振動態様または前記第二の振動態様において前記振動制御を行っている場合に前記操作スイッチに対する操作があるときには、前記振動制御に代えて、振動させていた前記リールを、前記第一の距離及び前記第二の距離のいずれよりも大きな第三の距離(例えば、1図柄分)移動させる移動制御を行うことが可能である、ことが好ましい。
この場合、振動制御の距離よりも移動制御の距離を大きくするので、振動制御の後の移動を明確とすることができる。
また、上記第5の基本的構成において、前記リール駆動制御手段は、前記移動制御を行った後、再び前記振動制御を行うことが可能である、ことが好ましい。
この場合、例えば、入賞判定位置に移動させた後に振動させることができるので、入賞判定位置の図柄を目立たせることができる。
また、上記第5の基本的構成において、一遊技中に、本来の遊技である本遊技と、疑似的な遊技である疑似遊技と、を備えるものであり、前記第一の条件及び前記第二の条件は、いずれも前記疑似遊技を実行するための条件であり、前記リール駆動制御手段は、前記疑似遊技において前記振動制御を行うことが可能である、ことが好ましい。
この場合、疑似遊技において振動制御を行うので、疑似遊技の面白みを高めることができる。
<第5実施形態>
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの回転開始を指示するスタートスイッチ(例えば、スタートレバー135)と、前記スタートスイッチの操作に基づいて、予め定められた複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(例えば、主制御部300、入賞役内部抽選処理S106)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段(例えば、主制御部300、主制御部メイン処理など)と、演出を実行する演出実行手段(例えば、液晶表示装置157、第1副制御部400、第2副制御部500、演出制御処理など)と、を備えた遊技台であって、前記遊技進行制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合には、前記スタートスイッチに対する操作に基づいて、疑似的な遊技である疑似遊技を実行開始し、第二の条件(例えば、疑似遊技を終了する条件)が成立した場合には、前記疑似遊技を終了して、本来の遊技である本遊技を、前記複数のリールの回転開始とともに実行開始するものであり、前記リール駆動制御手段は、前記疑似遊技において、前記リールが回転している場合に前記ストップスイッチに対する操作があるときには、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを減速させ、疑似的な停止である疑似停止を実行するものであり、前記リール駆動制御手段は、前記本遊技において、前記リールが回転している場合に前記ストップスイッチに対する操作があるときには、少なくとも操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを減速させ、本来の停止である本停止を実行するものであり、前記演出実行手段は、前記内部当選の結果を報知する当選報知演出(例えば、本遊技演出DS)を、前記本遊技を実行開始する前に実行開始するものである、ことを第6の基本的構成とする。
この第6の基本的構成によれば、本遊技の結果に関連する当選報知演出を本遊技の実行開始前から実行開始するので、余裕を持って本遊技の停止操作に臨むことができる。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
また、上記第6の基本的構成において、前記疑似停止は、前記リールを第一の距離(例えば、全振幅で2図柄間隔番号に相当する距離)の範囲内で振動させるものであり、前記振動は、前記本遊技の実行開始により終了するものであり、前記演出実行手段は、前記リール駆動制御手段が前記疑似停止を実行している間に前記当選報知演出を実行開始するものである、ことが好ましい。
この場合、疑似遊技の疑似振動中に当選報知演出を実行開始するので、疑似遊技終了後の本遊技に備えることができる。
また、上記第6の基本的構成において、前記第二の条件は、前記疑似遊技において予め定められた所定時間が経過した場合(例えば、20秒など)に成立する、ことが好ましい。
この場合、疑似遊技においてストップスイッチの操作がなくても、一定時間が経過したときは疑似遊技を終了するので、遊技の遅延を防止することができる。
また、上記第6の基本的構成において、前記演出実行手段は、前記疑似遊技において、前記当選報知演出と前記疑似遊技に関する演出の両方を同時に実行可能である、
ことが好ましい。
この場合、疑似遊技の演出と当選報知演出の両方を同時に把握することができるので、疑似遊技と本遊技の両方を楽しむことができる。
<第6実施形態>
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの回転開始を指示するスタートスイッチ(例えば、スタートレバー135)と、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段(例えば、主制御部300、主制御部メイン処理など)と、を備えた遊技台であって、前記遊技進行制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合には、前記スタートスイッチに対する操作に基づいて疑似的な遊技である疑似遊技を実行開始し、第二の条件(例えば、疑似遊技を終了する条件)が成立した場合には、前記疑似遊技を終了して、本来の遊技である本遊技を、前記複数のリールの回転開始とともに実行開始するものであり、前記第二の条件は、第一の回数(例えば、3回)の前記疑似遊技を連続して実行した場合に成立するものであり、前記遊技進行制御手段は、前記第一の回数より大きな第二の回数(例えば、5回)の前記疑似遊技を実行する場合には、まず、前記第一の回数の前記疑似遊技を連続して実行し、該疑似遊技の終了後に実行開始される前記本遊技の後の遊技において、残りの回数(例えば、2回)の前記疑似遊技を実行するものである、ことを第7の基本的構成とする。
この第7の基本的構成によれば、複数の疑似遊技を実行する場合、第一の回数の疑似遊技の実行終了で本遊技を開始する遊技性なので、疑似遊技と本遊技を適度に混在させて遊技を進行させることができる。また、疑似遊技と本遊技を混在させることで、エラー監視機能の低下を防止することができる。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
また、上記第7の基本的構成において、前記遊技進行制御手段は、前記第一の条件が成立した場合には、前記第一の回数の前記疑似遊技を1セットとしたセット数を決定し、決定したセット数の前記疑似遊技を実行可能とするものであり、前記遊技進行制御手段は、複数の前記セット数の前記疑似遊技を実行する場合には、前記1セットの前記疑似遊技を終了した後、前記本遊技を開始し、当該本遊技の次の遊技において、次の前記1セットの前記疑似遊技を実行するものである、ことが好ましい。
この場合、遊技者は疑似遊技の回数を把握することが容易となる。
また、上記第7の基本的構成において、前記遊技進行制御手段は、前記第二の回数の前記疑似遊技を実行する場合において、前記第二の条件とは異なる第三の条件(例えば、キャンセル操作)が成立して前記疑似遊技を終了する場合には、前記第三の条件が成立した以降に予定されていた前記疑似遊技の実行をキャンセルするものである、ことが好ましい。
この場合、複数の疑似遊技を実行する場合であっても、キャンセルすることができるので、例えば、第三の条件が遊技者の操作により成立する場合には遊技者の意思を反映することができる。
また、上記第7の基本的構成において、前記疑似遊技の結果に基づいて特典(例えば、ATなど)を付与する特典付与手段(例えば、第1副制御部400など)をさらに備え、前記遊技進行制御手段は、前記第三の条件が成立して前記疑似遊技を終了する場合には、前記第三の条件が成立した以降に予定されていた前記疑似遊技の前記特典を付与するものである、ことが好ましい。
この場合、キャンセルする場合であっても、疑似遊技の特典を享受することが可能である。
また、上記第7の基本的構成において、遊技間のエラーを監視するエラー監視手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400など)をさらに備え、前記エラー監視手段は、前記エラーを検出し、かつ、次の遊技が前記疑似遊技を伴う場合には、該次の遊技の前記疑似遊技の終了後に実行開始される前記本遊技が終了したときに、前記エラーの報知を行うものである、ことが好ましい。
この場合、疑似遊技と本遊技が混在した遊技性においてエラーを検出した場合には、エラーを好適な時期に報知することができる。
<第7実施形態>
上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの回転開始を指示するスタートスイッチ(例えば、スタートレバー135)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられたストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記複数のリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段(例えば、主制御部300、リール停止制御データの候補選択処理S107、リール回転開始処理S108、リール停止制御処理S109など)と、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段(例えば、主制御部300、主制御部メイン処理など)と、演出を実行する演出実行手段(例えば、液晶表示装置157、第1副制御部400、第2副制御部500、演出制御処理など)と、を備えた遊技台であって、前記ストップスイッチの長押しを検出する長押し検出手段(例えば、ストップボタンセンサ、主制御部300など)をさらに備え、前記遊技進行制御手段は、第一の条件(例えば、疑似遊技実行条件)が成立した場合には、前記スタートスイッチに基づいて前記複数のリールが回転開始したときに疑似的な遊技である疑似遊技を実行開始し、第二の条件(例えば、疑似遊技を終了する条件)が成立した場合には、前記疑似遊技を終了して、本来の遊技である本遊技を、前記複数のリールの回転開始とともに実行開始するものであり、前記第二の条件の一つである第三の条件は、前記疑似遊技において第一の時間(例えば、20秒)が経過したときに成立するものであり、前記演出実行手段は、前記疑似遊技においては第一の演出(例えば、疑似遊技演出)を実行し、前記本遊技においては前記第一の演出とは異なる第二の演出(例えば、本遊技演出)を実行するものであり、前記演出実行手段は、前記疑似遊技において前記長押し検出手段が前記ストップスイッチに対する長押しを検出しているときに前記第三の条件が成立した場合には、その後、前記長押し検出手段が前記ストップスイッチに対する長押しを検出しなくなった第一の時点まで前記第一の演出を実行し、前記第一の時点以降に前記第二の演出を実行するものである、ことを第8の基本的構成とする。この結果、本遊技とは別の遊技を実行可能な遊技台において、遊技の面白みを高めることができる。
この第8の基本的構成によれば、ストップスイッチに対する長押しをした場合には疑似遊技の疑似停止態様を把握した上で、演出を楽しむことができる。
また、上記第8の基本的構成において、前記遊技進行制御手段は、前記疑似遊技において前記長押し検出手段が前記ストップスイッチに対する長押しを検出しているときに前記第三の条件が成立した場合には、前記疑似遊技を終了させず、前記第一の時点において前記疑似遊技を終了させるものである、ことが好ましい。
この場合、ストップスイッチに対する長押しが終了した時点にて疑似遊技が終了するので、疑似遊技から本遊技への移行に違和感を与えない。
また、上記第8の基本的構成において、前記第二の条件の一つである第四の条件は、前記第一の時間の経過後、さらに第二の時間(例えば、10秒)が経過したときに成立するものであり、前記遊技進行制御手段は、前記疑似遊技において前記長押し検出手段が前記ストップスイッチに対する長押しを検出しているときに前記第四の条件が成立した場合には、強制的に前記疑似遊技を終了させるものである、ことが好ましい。
この場合、ストップスイッチに対する長押しがあっても、第二の時間が経過した場合には、疑似遊技を終了するので、過度に遊技を遅延させることを防止することができる。
また、上記第8の基本的構成において、前記遊技進行制御手段は、連続した複数の前記疑似遊技の実行を予定していた場合の前記疑似遊技において前記長押し検出手段が前記ストップスイッチに対する長押しを検出しているときに前記疑似遊技を終了させる条件が成立し、前記疑似遊技を終了させる場合には、前記複数の疑似遊技のうち未実行の前記疑似遊技をキャンセルするものである、ことが好ましい。
この場合、一の疑似遊技において多くの時間を要したので、後に予定される疑似遊技をキャンセルすることにより、過度に遊技を遅延させることを防止することができる。
また、上記第8の基本的構成において、前記複数のリールは、3つのリール(例えば、リール110〜112)であり、前記ストップスイッチに対しては3回の操作(例えば、第1〜3停止操作)を有し、前記遊技進行制御手段は、前記疑似遊技において前記長押し検出手段が最初のまたは二回目の前記ストップスイッチに対する長押しを検出しているときに前記第三の条件が成立した場合には、前記疑似遊技を終了させず、前記長押し検出手段が前記最初のまたは前記二回目の前記ストップスイッチに対する前記第一の時点において残りの前記ストップスイッチの操作があったものとして前記疑似遊技を終了させるものである、ことが好ましい。
この場合、一の停止操作において多くの時間を要したので、後に予定される停止操作があったものとすることにより、過度に遊技を遅延させることを防止することができる。
<第1実施形態及び第2実施形態>
また、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100など)によれば、複数種類の図柄が施されたリール(例えば、リール110〜112のいずれか)と、ストップスイッチ(例えば、ストップボタン137〜139のいずれか)と、前記リールを駆動するリール駆動手段(例えば、主制御部300など)と、を備えた遊技台であって、前記リール駆動手段は、第一の条件が成立した場合、回転させていた前記リールを所望の位置まで移動させ、該所望の位置で前記リールを振動(例えば、疑似停止)可能な手段であり、前記第一の条件は、前記ストップスイッチに操作があった場合に成立する条件である、ことを第9の基本的構成とする。
上記第9の基本的構成において、前記リールは、複数のリールであり、前記複数のリールのうちの一つは、第一のリール(例えば、左リール110)であり、前記複数のリールのうちの一つは、第二のリール(例えば、中リール111)であり、前記複数のリールのうちの一つは、第三のリール(例えば、右リール112)であり、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールは、同軸上に配置されたものであり、前記複数のリールを視認可能とする図柄視認窓(例えば、図柄表示窓113)を形成したパネルと、前記図柄視認窓を介して視認される図柄の視認態様を変化させる視認態様変化演出(例えば、点灯態様Aのリール点滅演出)を行う演出手段(例えば、主制御部300など)と、を備え、前記図柄視認窓は、前記第一のリールに施された前記複数種類の図柄のうちの少なくとも二図柄を視認可能とし、前記第二のリールに施された前記複数種類の図柄のうちの少なくとも二図柄を視認可能とし、前記第三のリールに施された前記複数種類の図柄のうちの少なくとも二図柄を視認可能とする図柄視認窓であり、前記演出手段は、前記リールを構成するリール帯の背面を照光するバックライト(例えば、リールバックライト94)を含んで構成された手段であり、前記演出手段は、前記リール駆動手段により前記振動が行われている少なくとも一部の期間を含む期間において、前記視認態様変化演出を行う手段であり、前記視認態様変化演出は、前記第一のリールに施された前記複数種類の図柄のうちの前記図柄視認窓を介して視認可能となった第一の図柄(例えば、中段位置の図柄)への前記バックライトによる第一の照光態様と、該第一の図柄とは縦方向に隣接配置され、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第二の図柄(例えば、上段位置又は下段位置の図柄)への前記バックライトによる第二の照光態様と、を異ならせる演出であり、前記視認態様変化演出は、前記第二のリールに施された前記複数種類の図柄のうちの前記図柄視認窓を介して視認可能となった第三の図柄(例えば、中段位置の図柄)への前記バックライトによる第三の照光態様と、該第三の図柄とは縦方向に隣接配置され、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第四の図柄(例えば、上段位置又は下段位置の図柄)への前記バックライトによる第四の照光態様と、を異ならせる演出であり、前記視認態様変化演出は、前記第三のリールに施された前記複数種類の図柄のうちの前記図柄視認窓を介して視認可能となった第五の図柄(例えば、中段位置の図柄)への前記バックライトによる第五の照光態様と、該第五の図柄とは縦方向に隣接配置され、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第六の図柄(例えば、上段位置又は下段位置の図柄)への前記バックライトによる第六の照光態様と、を異ならせる演出である、ことが好ましい(構成9−1)。
また、上記構成9−1において、前記第一の照光態様、前記第三の照光態様、および第五の照光態様は、同じ発光態様(例えば、点灯)であり、前記第二の照光態様、前記第四の照光態様、および前記第六の照光態様は、同じ発光態様(例えば、点滅)である、ことが好ましい(構成9−2)。
また、上記構成構成9−1又は9−2において、前記ストップスイッチは、複数のストップスイッチであり、前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第一のリールに対応させた第一のストップスイッチ(例えば、左ストップボタン137)であり、前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第二のリールに対応させた第二のストップスイッチ(例えば、中ストップボタン138)であり、前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第三のリールに対応させた第三のストップスイッチ(例えば、右ストップボタン139)であり、前記リール駆動手段は、回転開始条件が成立した場合、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールを回転駆動する手段であり、前記リール駆動手段は、前記第一のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第一のリールを第一の所望の位置まで移動させ、該第一の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第二のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第二のリールを第二の所望の位置まで移動させ、該第二の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第三のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第三のリールを第三の所望の位置まで移動させ、該第三の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールの少なくとも一以上のリールを振動可能な手段であり、前記演出手段は、前記リール駆動手段により前記振動が行われている期間において、前記視認態様変化演出を行う手段である、ことが好ましい(構成9−3)。
上記第9の基本的構成において、前記リールを視認可能とする図柄視認窓(例えば、図柄表示窓113)を形成したパネルと、前記図柄視認窓を介して視認される図柄の視認態様を変化させる視認態様変化演出を行う演出手段(例えば、主制御部300など)と、を備え、前記図柄視認窓は、前記リールに施された前記複数種類の図柄のうちの少なくとも二図柄を視認可能とする図柄視認窓であり、前記演出手段は、前記リールを構成するリール帯の背面を照光するバックライト(例えば、リールバックライト94)を含んで構成された手段であり、前記演出手段は、前記リール駆動手段による前記振動が行われている少なくとも一部の期間を含む期間において、前記視認態様変化演出を行う手段であり、前記視認態様変化演出は、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第一の図柄(例えば、中段位置の図柄)への前記バックライトによる第一の照光態様と、該第一の図柄とは縦方向に隣接配置され、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第二の図柄(例えば、上段又は下段位置の図柄)への前記バックライトによる第二の照光態様と、を異ならせる演出である、ことが好ましい(構成9−4)。
上記構成9−4において、前記第一の図柄は、前記第二の図柄の位置より有効ラインに近い位置にある図柄であり、前記第一の照光態様は、前記バックライトを点灯させる照光態様であり、前記第二の照光態様は、前記バックライトを点滅させる照光態様である、ことが好ましい(構成9−5)。
上記構成9−4又は9−5において、前記リールは、複数のリールであり、前記複数のリールのうちの一つは、第一のリール(例えば、左リール110)であり、前記複数のリールのうちの一つは、第二のリール(例えば、中リール111)であり、前記複数のリールのうちの一つは、第三のリール(例えば、右リール112)であり、前記ストップスイッチは、複数のストップスイッチであり、前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第一のリールに対応させた第一のストップスイッチ(例えば、左ストップボタン137)であり、前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第二のリールに対応させた第二のストップスイッチ(例えば、中ストップボタン138)であり、前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第三のリールに対応させた第三のストップスイッチ(例えば、右ストップボタン139)であり、前記リール駆動手段は、回転開始条件が成立した場合、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールを回転駆動する手段であり、前記リール駆動手段は、前記第一のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第一のリールを第一の所望の位置まで移動させ、該第一の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第二のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第二のリールを第二の所望の位置まで移動させ、該第二の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第三のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第三のリールを第三の所望の位置まで移動させ、該第三の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールの少なくとも一以上のリールを振動可能な手段であり、前記演出手段は、前記リール駆動手段により前記振動が行われている期間において、前記視認態様変化演出を行う手段である、ことが好ましい(構成9−6)。
<コンピュータプログラム>
さらには、上述した遊技台の機能を、コンピュータプログラムとして実現してもよい。このコンピュータプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
すなわち、本実施形態に係るコンピュータプログラムは、遊技に関するコンピュータプログラムであって、コンピュータを、上記第1〜第8の基本的構成の遊技台の構成手段として機能させる、ことを特徴とする。
このコンピュータプログラムの上記構成においては、上記遊技台における効果を、家庭用テレビゲーム機や携帯情報端末においても容易に実現させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
94、94A リールバックライト
100 スロットマシン
110、111、112 リール
113 図柄表示窓
114 入賞ライン
130、131、132 メダル投入ボタン
135 スタートレバー
137、138、139 ストップボタン
141 メダル投入口
157、600 液晶表示装置
163 シャッタ
272、277 スピーカ
300 主制御部
338 各種ランプ
400 第1副制御部
420 各種ランプ
500 第2副制御部
700 演出装置
特許第3608724号公報
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、その一態様として、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、前記複数のリールの図柄を視認可能とする図柄表示窓と、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられた複数のストップスイッチと、前記複数のストップスイッチのそれぞれの操作に基づいて、対応したリールの回転駆動を制御するリール駆動制御手段と、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、対応したリールの背面を照光する複数のバックライトと、前記複数のバックライトの照光を制御するバックライト制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数のリールは、それぞれが同軸上に隣接して配置された第一のリールと、第二のリールと、第三のリールと、を備え、前記図柄表示窓は、前記第一のリールの回転方向に連続する三つの図柄、前記第二のリールの回転方向に連続する三つの図柄、及び前記第三のリールの回転方向に連続する三つの図柄が視認可能な大きさを有する窓であり、前記複数のストップスイッチは、前記第一のリールに対応した第一のストップスイッチと、前記第二のリールに対応した第二のストップスイッチと、前記第三のリールに対応した第三のストップスイッチと、を備え、前記複数のバックライトは、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第一のリールの回転方向に連続する三つの図柄を個別に照光可能な第一のバックライトと、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第二のリールの回転方向に連続する三つの図柄を個別に照光可能な第二のバックライトと、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第三のリールの回転方向に連続する三つの図柄を個別に照光可能な第三のバックライトと、を備え、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第一のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの中段図柄の停止位置と、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第二のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの中段図柄の停止位置と、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第三のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの中段図柄の停止位置と、を通るラインを入賞ラインとし
、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第一のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの上段図柄の停止位置と、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第二のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの上段図柄の停止位置と、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第三のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの上段図柄の停止位置と、を通るラインを第一の非入賞ラインとし、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第一のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの下段図柄の停止位置と、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第二のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの下段図柄の停止位置と、前記図柄表示窓から視認可能となった前記第三のリールの回転方向に連続する三つの図柄のうちの下段図柄の停止位置と、を通るラインを第二の非入賞ラインとし、前記リール駆動制御手段は、前記複数のリールを疑似停止させる疑似遊技を実行する場合、前記第一のストップスイッチに対する操作に基づいて、前記第一のリールを前記疑似停止させ、前記第二のストップスイッチに対する操作に基づいて、前記第二のリールを前記疑似停止させ、前記第三のストップスイッチに対する操作に基づいて、前記第三のリールを前記疑似停止させる手段であり、前記リール駆動制御手段は、前記第一のリール、前記第二のリール及び前記第三のリールのすべてを前記疑似停止させる場合には、前記第一のリール、前記第二のリール及び前記第三のリールのすべてを同期させて第一の周期で振動させる手段であり、前記バックライト制御手段は、前記第一のリール、前記第二のリール及び前記第三のリールのすべてが前記振動している場合には、前記第一のバックライト、前記第二のバックライト及び前記第三のバックライトに対して、前記入賞ラインにある図柄を照光可能なバックライトを点灯させる一方、前記第一の非入賞ライン及び前記第二の非入賞ラインにある図柄を照光可能なバックライトを前記第一の周期と異なる第二の周期で点滅させる第一の照光制御を実行する手段であり、前記バックライト制御手段は、前記第一の照光制御の実行前後において、前記第一のバックライト、前記第二のバックライト及び前記第三のバックライトに対して、前記入賞ライン、前記第一の非入賞ライン、及び前記第二の非入賞ラインを照光可能なバックライトを点灯させる第二の照光制御を実行する手段である、ことを特徴とする。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄が施されたリールと、
    ストップスイッチと、
    前記リールを駆動するリール駆動手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記リール駆動手段は、第一の条件が成立した場合、回転させていた前記リールを所望の位置まで移動させ、該所望の位置で前記リールを振動可能な手段であり、
    前記第一の条件は、前記ストップスイッチに操作があった場合に成立する条件である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記リールを視認可能とする図柄視認窓を形成したパネルと、
    前記図柄視認窓を介して視認される図柄の視認態様を変化させる視認態様変化演出を行う演出手段と、
    を備え、
    前記図柄視認窓は、前記リールに施された前記複数種類の図柄のうちの少なくとも二図柄を視認可能とする図柄視認窓であり、
    前記演出手段は、前記リールを構成するリール帯の背面を照光するバックライトを含んで構成された手段であり、
    前記演出手段は、前記リール駆動手段による前記振動が行われている少なくとも一部の期間を含む期間において、前記視認態様変化演出を行う手段であり、
    前記視認態様変化演出は、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第一の図柄への前記バックライトによる第一の照光態様と、該第一の図柄とは縦方向に隣接配置され、前記図柄視認窓を介して視認可能となった第二の図柄への前記バックライトによる第二の照光態様と、を異ならせる演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記第一の図柄は、前記第二の図柄の位置より有効ラインに近い位置にある図柄であり、
    前記第一の照光態様は、前記バックライトを点灯させる照光態様であり、前記第二の照光態様は、前記バックライトを点滅させる照光態様である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項2又は3記載の遊技台であって、
    前記リールは、複数のリールであり、
    前記複数のリールのうちの一つは、第一のリールであり、
    前記複数のリールのうちの一つは、第二のリールであり、
    前記複数のリールのうちの一つは、第三のリールであり、
    前記ストップスイッチは、複数のストップスイッチであり、
    前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第一のリールに対応させた第一のストップスイッチであり、
    前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第二のリールに対応させた第二のストップスイッチであり、
    前記複数のストップスイッチのうちの一つは、前記第三のリールに対応させた第三のストップスイッチであり、
    前記リール駆動手段は、回転開始条件が成立した場合、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールを回転駆動する手段であり、
    前記リール駆動手段は、前記第一のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第一のリールを第一の所望の位置まで移動させ、該第一の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第二のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第二のリールを第二の所望の位置まで移動させ、該第二の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第三のストップスイッチに操作があった場合、回転させていた前記第三のリールを第三の所望の位置まで移動させ、該第三の所望の位置で一旦停止させ、次に、前記第一のリール、前記第二のリール、および前記第三のリールの少なくとも一以上のリールを振動可能な手段であり、
    前記演出手段は、前記リール駆動手段により前記振動が行われている期間において、前記視認態様変化演出を行う手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
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