JP2016034584A - スープ保温用真空二重容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るスープ保温用真空二重容器100は、内筒部111、外筒部112および真空空間SPを備える。内筒部は、底部111bを有する。外筒部112は、側壁部112a、底壁部112bおよび張り出し部112eを有する。張り出し部は、側壁部よりも外側に向かって張り出している。また、この外筒部は、開口端部で内筒部の開口端部と接合される。真空空間は、外筒部と内筒部との間に形成される。なお、内筒部は、外筒部の形成素材よりも耐蝕性に優れる素材から形成されることが好ましい。
【選択図】図2
Description
なお、以下、容器本体110および蓋本体120についてそれぞれ詳述する。
(1)容器本体
容器本体110は、いわゆる真空二重容器であって、図2に示されるように、主に、有底の内筒111および有底の外筒112から形成されている。具体的には、内筒111と外筒112との間に空間SPが形成されるように内筒111の開口端部と外筒112の開口端部とが接合された後、空間SPが真空状態とされることにより容器本体110が形成される(図2参照)。なお、本実施の形態において、スープ保温用真空二重容器100は、容器本体110のみを複数積み重ねたときに一の外筒112が他の外筒112の雄ネジ部112c(後述)や内筒111の段部111d(後述)に接触しないように、設計されている。
蓋本体120は、図1および図2に示されるように、主に、内蓋121および外蓋122から形成されている。
(1)
本実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では、外筒112が底側に向かうに従って縮径する。このため、このスープ保温用真空二重容器100では、内筒111の先端側の内径を比較的大きくしつつ、外筒112の底側の外径を比較的小さく保つことができる。したがって、手が小さい女性や子供等は、外筒112の底側を選択してスープ保温用真空二重容器100を把持すれば、比較的楽にスープ保温用真空二重容器100を把持することができる。また、このスープ保温用真空二重容器100では、内筒111は、開口に向かうに従って拡径する。このため、このスープ保温用真空二重容器100は、スープをスプーンSNですくい出しやすくすることができる。したがって、このスープ保温用真空二重容器100は、スープをスプーンSNですくい出すことができると共に、手が小さい女性や子供等であっても把持しやすい。
本実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では、内筒111がSUS316L等の鋼材から形成されている。このため、このスープ保温用真空二重容器では、塩分を多量に含むスープが入れられても内筒111が錆びにくい。また、内筒111がプレス加工で深絞り成形される場合、SUS304に比べて加工されやすく、焼鈍処理が不要となる。このため、内筒111の製造効率が向上し、内筒111の製造コストを低減することができる。また、かかる場合、内筒111の肌荒れ(オレンジピール)が少なくなるため、SC加工後の内筒111の状態も向上する。
本実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では、内筒底壁部111bの中央部CTが開口側に向かって球面状に盛り上がっており、内筒底壁部111bの隅部CRが凹円弧状を呈している。そして、中央部CTの球面の径は、隅部CRの円弧の径よりも大きい。このため、このスープ保温用真空二重容器100では、スープが少量になってきた場合、スープが必然的に隅部CRに流れる。なお、ここで、スープ保温用真空二重容器100を傾けると、スープが更に隅に集まりやすくなる。したがって、このスープ保温用真空二重容器100では、スープが少量になった場合であっても効率的にスープをすくい出すことができる。
本実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100は、容器本体110のみを複数積み重ねたときに一の外筒112が他の外筒112の雄ネジ部112cや内筒111の段部111dに接触しないように、設計されている。このため、このスープ保温用真空二重容器100は、複数の容器本体110を積み重ねて収容するたびに、雄ネジ部112cや段部111dが変形してその機能が損なわれることを防止することができる。
本実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では、図3に示されるように、容器本体110から蓋本体120を取り外すと共に内蓋121から外蓋122を取り外しておけば、内蓋121を、スープが付着したスプーンSNのトレーとして利用することができ、テーブル等を汚さないで済む。なお、かかる場合、さらに外蓋122を裏返してその外蓋122を内蓋121のトレー代わりとして使用してもよい。
本実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では、容器本体110に内蓋121が装着された状態において、断熱材HSが容器本体110の上端よりも下側に位置するようになるまで断熱材収容部121dが下方に延びている。このため、このスープ保温用真空二重容器100は、その保温力を高く維持することができる。
(A)
先の実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では内筒111の内筒側壁部111aの形状が逆切頭円錐筒形状(逆円錐台筒形状)とされたが、内筒111の内筒側壁部111aの形状は、円筒形状とされてもよいし、逆切頭円錐筒形状と円筒形状とが組み合わせられた形状であってもよい。なお、後者の場合、逆切頭円錐筒形体と円筒形体との接合位置の形状を円弧等(断面視)のなめらかな形状とすることが好ましい。
先の実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では外筒側壁部112aのテーパ角θ2が内筒側壁部111aのテーパ角θ1よりも大きくされていたが、外筒側壁部112aのテーパ角θ2は、内筒側壁部111aのテーパ角θ1と同じであってもよいし、内筒側壁部111aのテーパ角θ1よりも大きくされてもよい。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、図4に示されるように、外筒112Aに張り出し部112eが形成されてもよい。なお、この張り出し部112eは、外筒112Aにおいて外筒側壁部112aよりも外側に向かって張り出している。この結果、外筒112Aに段差が生じている。このため、このスープ保温用真空二重容器100Aは、使用者に把持されたとき、この段差が使用者の手に引っ掛かる。したがって、このスープ保温用真空二重容器100Aは、滑りにくく、持ちやすい。また、万一、落下等の衝撃で外筒112Aが凹んだ場合であっても、張り出し部112eにより内筒111と接触する確率が減り、保温力を損なうおそれを低減することができる。
先の実施の形態に係るスープ保温用真空二重容器100では蓋本体120が、折り畳み式スプーンSNを収容可能な構造とされたが、蓋本体120は、通常の構造の蓋体であってもよい。すわなち、内蓋121が蓋本体として利用されてもよい。かかる場合、内蓋天壁部121aは、外蓋天壁部122aのような形状とされることが好ましい。
110,110A 容器本体
111 内筒(内筒部)
111b 内筒底壁部
112,112A 外筒(外筒部)
112a 外筒側壁部(側壁部)
112b 外筒底壁部
112e 張り出し部
SP 真空空間
Claims (1)
- 有底の内筒部と、
側壁部と、側壁部よりも外側に向かって張り出す張り出し部とを有し、開口端部で前記内筒部の開口端部と接合される有底の外筒部と、
前記外筒部と前記内筒部との間に形成される真空空間と
を備える、スープ保温用真空二重容器。
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- 2015-12-04 JP JP2015237180A patent/JP6065092B2/ja active Active
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