JP2000116539A - 金属製二重壁容器 - Google Patents

金属製二重壁容器

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JP2000116539A
JP2000116539A JP10298839A JP29883998A JP2000116539A JP 2000116539 A JP2000116539 A JP 2000116539A JP 10298839 A JP10298839 A JP 10298839A JP 29883998 A JP29883998 A JP 29883998A JP 2000116539 A JP2000116539 A JP 2000116539A
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Kaisei Oji
海青 王子
Yasuhiko Komiya
泰彦 小宮
Masashi Yamada
雅司 山田
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器壁面が接触せずに複数個を重ね合わせ集
合して収納可能として、傷が生じ難く衛生的でかつ保管
空間を節減し得る金属製二重壁容器の提供。 【解決手段】 金属製の内容器3を金属製の外容器2内
に空隙4を隔てて配してこれらの開口部2a、3aを結
合して一体化した二重壁容器1であって、この開口部1
aを底部1bより拡径した形状としてなるとともに、外
容器2の開口部2a近傍の外周に突出する重ね合わせ係
止用突出部材5具備せしめた金属製二重壁容器10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性能を有する
金属製二重壁容器に係り、特に複数の容器を重ね合わせ
て収納し得て、保管空間を省略して保管可能とした金属
製二重壁容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】学校給食や給食センター等における飲食
物の貯蔵、保管、配送等において、比較的容量の大きい
容器が用いられている。これらの容器は、運搬・配送等
と保温性を考慮してステンレス鋼製やアルミニウム製等
の断熱性を保有する金属製の二重壁容器が便利に多く用
いられている。しかるに、これらの容器は金属製である
こと、しかも容量が大きいことから必然的に重量が重く
なるため、運搬上持ち運び易いようにハンドル(取っ
手)が設けられているのが一般的である。そして、この
ハンドルの取り付け方法として種々の方法が行われてい
る。その一例として、例えばハンドルを装着する金具を
外容器の胴部外周壁に溶接して固定し、その金具にハン
ドルを螺着等の固定手段で装着している。又別の例とし
て、金属製の帯体を外容器の胴部外周に沿って巻き締め
し、その時、対向位置にスリットを設けてこのスリット
にハンドルを装着固定する金具を設けて、前記帯体の端
部をカシメルことによりこの金具を容器に固定し、ハン
ドルをこの金具に取り付ける構造としたものがある。
【0003】そして、これらの金属製二重壁容器を、学
校給食のように数多く使用している所では、これらの容
器は使用後に洗浄し、保管庫で高温にて乾燥して保管さ
れていることが多い。この場合、洗浄した金属製二重壁
容器の保管庫での高温乾燥は、保管庫内に容器を収納
し、そこで高温で乾燥した後そのまま保管するようにな
されている。従って、これら容器を一つ一つそれぞれを
個別にして保管すると、広い保管空間が必要となる。そ
こで、容器同士を重ね合わせて収納するようにして、狭
い空間で多くの容器を効率的に収納し得て、空間を省略
低減することができる形状構造の容器の出現が望まれて
いた。その上更に、重ね合わせ時や、重ね合わせた状態
から一つ一つ取り外す時に、容器同士が擦れることなく
可及的スムースに行うことが出来ることが望まれてい
た。
【0004】しかるに、従来の金属製二重壁容器ではこ
れらを重ね合わせた時,上側に位置する容器をその底部
から下側の容器の開口部に挿入して重ね合わせをする
が、この場合、上側容器のハンドルを装着固定するため
の金具やカシメ部が、下側の容器の開口部の内壁面に当
たる構造となってしまったり、開口部上に当接する構造
となって収納性が悪くなったりし、又特に重ね合わせる
容器の数が多くなると、ハンドル装着金具に集中的に荷
重がかかり、このため装着金具や開口部や容器の内壁面
が変形したり、傷がついたりする等の問題があった。こ
の対策として図4に図示する如き構造の金属製二重壁容
器が提案されていた。
【0005】即ち、図4は従来の金属製二重壁容器を2
個上下に重ね合わせた状態の部分断面図である。この図
4では2個の金属製二重壁容器50Xと50Yが金属製
二重壁容器50Xを下側にして重ね合わされている。そ
してこれら2個の金属製二重壁容器は同じ構造・寸法で
構成された容器本体51で形成されている。そして容器
本体51は、ステンレス鋼等の金属製で、それぞれ開口
部52a及び53aが底部52b、53bより拡径され
てなる外容器52と内容器53とが、外容器52内に内
容器53を収容して、空隙54を隔てて配されて、それ
ぞれの開口部52a、53aで結合一体化して二重壁構
造をなしている。そして、外容器52の胴部52cに配
設したハンドル55の取り付け用金具56やカシメ部5
7よりも下部の位置に、外容器52の胴部52cの外周
に沿って、張り出し加工により張り出し突出部58を分
割して複数箇所に形成し、容器本体51を重ね合わせた
時に、下側の容器50Xの内容器53の内壁面に、これ
に挿入して上側の位置にある容器50Yの張り出し突出
部58が接触し、荷重が分散されて負荷されるような構
造をなしている。
【0006】しかし、このような構造の容器50では、
下側容器50の飲食物を収容する内容器53の内壁面
に、重ね合わされる上側容器50Yの容器の外壁面が当
たるため、内壁面に傷がついたり、凹みが生じたりし
て、これらに飲食物の残滓が入り込み衛生上好ましくな
いという問題があった。又、製造上においても、張り出
し突出部58を形成するための張り出し加工で、加工数
が増加したり、張り出し突出部58を形成するための張
り出し加工の際に、張り出し突出部58に亀裂が生じる
恐れもあった。特にステンレス鋼を使用した場合には、
アルミニウムに比べて加工がし難いために加工不良率が
増し、製造価格を高騰せしめる要因となる問題を有して
いた。
【0007】更に、前記形成する張り出し突出部58は
外方向に向け出っ張っているので、外力を受けやすく、
そしてこれにより張り出し突出部58に変形が生じた
り、亀裂が生じやすかった。それ故、使用に伴って変形
が生じて、良好な重ね合わせが不可能になったり、又亀
裂が生じた場合には、本来必要としていた容器本体51
の保温性能を低下せしめることとなっていた。又、前張
り出し突出部を形成することなく容器の開口部にもう一
つの容器を懸架して収納するだけのために、例えば逆L
字型の係止部材を容器の側面に設けた構造の容器が提案
されているが、収納時にのみ機能し、それ以外の時には
邪魔となる。又更に、専用の部品部材となるために、製
造価格が高価になる等の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した種々
の不都合や問題点を解消することを目的とし、複数個の
容器を積み重ね合わせて収納する場合に、積み重ね部で
荷重が部分的に負荷されることなく、又積み重ね合わせ
た時に、下側に位置する容器の内壁面に、上側に位置し
てこれに重ね合わされる外面が接触することなく積み重
ね合わせし得て、良好な状態で積み重ね合わせして収納
可能とした構造の金属製二重壁容器を提供することを本
発明の課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係わる本発明の金属製二重壁容器は、金
属製の内容器を金属製外容器内に間隙を隔てて配して、
これらの開口部を結合して一体化した二重壁容器であっ
て、前記開口部を底部より拡径してなるとともに、外容
器の開口部近傍の外周に突出する重ね合わせ係止用突出
部材を具備してなり、複数の当該容器を重ね合わせ収納
可能としてなることを特徴とする金属製二重壁容器とし
たものであり、 請求項2に係る本発明の金属製二重壁
容器は、前記重ね合わせ係止用突出部材の突出寸法
(t)は、金属製二重容器の開口部の内寸法(D1)と
し、又配置した重ね合わせ係止用突出部の下面位置にお
ける金属製二重壁容器の外寸法(D 2)とし、そして重
ね合わせ収納時の同一平面上での最小隙間寸法(C)と
して、t>(D1ーD2)/2 +Cであることを特徴とす
る請求項1に記載の金属製二重壁容器としたものであ
り、請求項3に係る本発明の金属製二重壁容器は、重ね
合わせ係止用突出部材の下面が切り欠いてなることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の金属製二重壁容
器としたものであり、更に、請求項4に係る本発明の金
属製二重壁容器は、重ね合わせ係止用突出部材にハンド
ルを装着してなることを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載の金属製二重壁容器としたもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の金属製二重壁容器の実施
の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本
発明の金属製二重壁容器の一例を説明する部分断面図で
ある。図1において、本発明の金属製二重壁容器10
は、金属製の容器本体1と金属製の外蓋体11、中蓋体
12及びハンドル13より構成されている。そして、金
属製容器本体1は、ステンレス鋼やアルミニウム等の金
属製でなる外容器2内に該外容器2より小型で、同様に
金属製の内容器3を空隙4を隔てて収容して、これら外
容器1と内容器2をこれらの開口部1a,2aを気密に
結合して一体化して二重壁構造をなしている。そして、
前記空隙4内は例えば真空に排気したり(真空断熱
v)、低熱伝導率のガスが充填したり(気体断熱
g)、あるいは発泡ウレタン等の固体断熱材を充填し
たり(固体断熱Is)等々の必要に応じた断熱手段Iが
講じられている。なお、これらの断熱手段Iは必要に応
じて適宜所望する手段を選択して用いることができる。
【0011】そして、容器本体1は開口部1aの口径寸
法が底部1bの直径寸法より大きく拡径した状態に形成
されて、頂点部を切載した逆円錐台形状又は逆多角錐台
形状をなしている。又、外容器2の開口部2aの近傍の
外周部には、重ね合わせ係止用突出部材5がスポット溶
接等によって固定して設けられている。この重ね合わせ
係止用突出部材5は、図2の重ね合わせ状態の部分断面
図に図示する如く、複数の同種容器10を上下にして重
ね合わせて集合させる時、上側容器10Yの重ね合わせ
係止用突出部材5の下端5aが、下側に位置する容器1
0Xの開口部1aに載置されるようになっている。そし
て一方この重ね合わせ係止用突出部材5には、ハンドル
13の端部13aを係合して、該係合位置を軸に容器本
体1の開口部1a上方に向けて回動可能にハンドル13
が装着するようにして使用することができる。なお、ハ
ンドル13にはこれを安定した状態で握り易いように線
状の金属製把手14を取り付けるとよい。又、容器本体
1の開口部1aには、容器本体1内に収容した飲食物が
冷めないように、保温性能を保持するための中蓋体12
と、その外側を覆う金属製の外蓋体11が着脱自在に配
置されている。
【0012】そして更に、本発明の金属製二重壁容器1
0は、重ね合わせが良好にできるよう、次のような寸法
の関係式を満足せしめるよう重ね合わせ係止用突出部材
5の突き出し寸法(t)を設定することが好ましい。即
ち、 t>(D1−D2)/2 +C ここで、 ●t:前記した外容器2の開口部2aの近傍外周に設け
られる重ね合わせ係止用突出部材5の突き出し寸法(m
m)。 ●D1:金属製二重壁容器10の容器本体1の開口部1
aの内寸法(mm)。 ●D2:配設する重ね合わせ係止用突出部材5の下面位
置における外容器2の外寸法(mm)。 ●C:2つの金属製二重壁容器10を同軸で挿入重ね合
わせた時、下側容器10Xの開口部1aに挿入された上
側容器10Yとの間に生ずる同一平面上での最小隙間寸
法(mm)。
【0013】本発明の金属製二重壁容器10は上記した
寸法の関係式とすることにより、重ね合わせた容器同士
の中心軸がずれた場合でも、上側の容器10Yの重ね合
わせ係止用突出部材5の下面5aは必ず下側の容器10
Xの開口部10aに載置される。従って、本発明の金属
製二重壁容器では、保管する場合に図2に示す如き重ね
合わせができて、保管にあたって保管空間を節減できる
こととなる。
【0014】更に、図3は別の態様の重ね合わせ係止用
突出部材25を備えた金属製二重壁容器20の重ね合わ
せ状態の部分断面図をを図示するものである。なお、図
中図2と共通する構成部は同一符号を附し詳細な説明は
省略する。図3に図示する如く重ね合わせ係止用突出部
材25の下面25aに、容器本体1の開口部1aの一体
化結合のため、フランジ部1dの位置に合わせて、該フ
ランジ部1dの突き出し幅より若干大きな幅の切り欠き
21を設けることにより、重ね合わせる金属製二重壁容
器の中心を常にほぼ同一にし得て、重ね合わせの位置決
めを適切にすることができ、下側の容器20Xの内壁面
に上側の容器20Yの外面が接触することなく重ね合わ
せを極めて容易に良好な状態に保って行うことができ
る。
【0015】以上の如き構造としたことにより、本発明
の金属製二重壁容器は、洗浄し、加熱乾燥して衛生的な
状態として重ね合わせても、飲食物を収容する容器の内
壁面には何等接触することがないので、衛生状態を維持
して、空間を有効活用した省スペース化して保管するこ
とができる。又、洗浄後、保管庫にて乾燥を行う場合に
おいても、重ね合わせした状態で行っても、容器の内壁
面は接触するものはなく衛生的であることは勿論のこ
と、重ね合わせした上側容器と下側容器との間に隙間が
形成保持されているので、乾燥が十分効率良く行われ
る。
【0016】なお、上側容器10Y又は20Yの重ね合
わせ係止用突出部材5又は25の下面5a又は25aと
下側の容器10X又は20Xの開口部1aは、線接触に
よって重ね合わせた方が強度上好ましいことは勿論であ
る。このため重ね合わせ係止用突出部材5又は25を取
り付ける外容器2の外面部は、ほぼ垂直壁として形成す
ることが望ましく、この外容器2の外面の垂直壁部に重
ね合わせ係止用突出部材5又は25を取り付けることに
より、重ね合わせ係止用突出部材5又は25も水平に突
出させることができ、それ故この下面に形成する切り欠
き21の寸法を精度高く形成することが要求されても、
その要求に応えて精度良く製造することができる。そし
て、この場合、外容器2の外面は、取り付けた重ね合わ
せ係止用突出部材5又は25の下面位置から底面に向け
て徐々に径を縮径するようして、ほぼ逆円錐台状(又は
逆角錐台状)の形状として所望する重ね合わせ良好な容
器本体1を得ることができる。なお、上記した実施の形
態において、重ね合わせ係止用突出部5又は25に、適
宜必要に応じて、ハンドルを装着して使用することがで
きるのは勿論である。
【0017】
【実施例】次に、実施例として上記した実施の形態に基
づいた構造の本発明の金属製二重壁容器を製作した例を
あげて説明する。 [実施例1]実施例1として図1及び図2で図示した金
属製二重壁容器を以下の寸法使用で製作した。 (1)外容器2の仕様諸元 ・材料:板厚0.7mmのステンレス鋼 ・開口部2aの外径:272mm ・底部2bの外径:190mm ・高さ:233mm ・重ね合わせ係止用突出部5の取り付け下部位置の外径
2:265mm (2)内容器3の仕様諸元 ・材料:板厚0.6mmのステンレス鋼 ・開口部3aの内径D1:270mm ・底部3bの内径:180mm ・高さ:215mm ・フランジ部1cの幅:6mm このような寸法の内・外容器2、3をそれぞれの開口部
2a、3aで結合してて一体化し二重壁構造の容器本体
1を形成し、これら内・外容器2a,3aとのの間に形
成される空隙4には空気より熱伝導率の小さい気体とし
てクリプトンガスをほぼ大気圧にして充填した容器本体
1を2個製造した。
【0018】このようにして得た2つの容器本体1、1
を重ね合わせて収めるため、両者を重ね合わせした時
に、相互の壁面が接触しないように、以下の仕様諸元の
重ね合わせ係止用突出部材5を前記外容器2の外面位置
に設けた。 (3)重ね合わせ係止用突出部材5の仕様諸元 ・材料:板厚1.5mmのステンレス鋼 ・重ね合わせ収容時の、下側容器の開口部での挿入され
た上側容器との間に生ずる同一平面上での最小隙間寸法
C:4mmに設定 ・この結果該突出部5の突き出し寸法t(mm)は、前
記計算式より、t>(D1ーD2)/2 +C=(270ー
265)/2 +4=6.5(mm) 即ち、重ね合わせ
係止用突出部材5の突き出し寸法は最小6.5mm必要
であるが、ハンドル12の係合装着を安定した状態で確
保し得るよう20mmとした。これにより、上側容器と
下側容器の中心軸をずらしても、上側容器の重ね合わせ
係止用突出部材5が必ず下側容器の開口部1aに乗って
係止されずれ落ちることはないことが確認された。
【0019】[実施例2]実施例2として、前記図3で
図示した如き、重ね合わせ係止用突出部材25の下面2
5aに、容器本体1の開口部1aのフランジ部1dの位
置に合わせて切り欠き21を施し、その他の寸法・構造
仕様諸元は実施例1と共通する金属製二重壁容器20を
製造した。 ●切り欠き部21の幅:8mm ●切り欠き部21の深さ:5mm とした。この構造の容器を重ね合わせたところ、重ね合
わせた複数の容器の中心をほぼ一致させることができ、
上側容器の外壁面と下側容器の内壁面とは接触すること
がなく、極めて良好で安定した状態で重ね合わせること
ができた。又、取り外す時も、前記した上側容器の外壁
面と下側容器の内壁面との接触頻度が極めてわずかな頻
度に減少せしめることができ、傷の発生がなくなり耐久
性が増し、かつ飲食物の残滓が付着する機会も減少し、
衛生的に極めて優れた金属製二重壁容器であることが確
認できた.
【0020】
【発明の効果】本発明の金属製二重壁容器は、上記した
如き形態で実施され、以下の如き効果を奏する.即ち、
金属製二重壁容器の外容器の開口部近傍の外周面に重ね
合わせ係止用突出部材を設け、そしてこれの突き出し最
小寸法を、重ね合わせ時の重ね合わせた状態にある2つ
の容器の設定隙間と重ね合わせ開口部位置でのそれぞれ
の容器の口径によって特定したので、これらを複数個重
ね合わせて集合した時、上側の金属製二重壁容器の重ね
合わせ係止用突出部材が下側の金属製二重壁容器の開口
部に常に載置して係止され、しかも上側の金属製二重壁
容器の外面が下側の金属製二重壁容器の内壁面に殆ど接
触することなく重ね合わされるので、飲食物を収容して
これと接触する内壁面に傷が生じることが低減し、飲食
物の残滓が付着して残ることがなく、洗浄後衛生的に良
好な状態で保管することができるばかりでなく、保管空
間を効率良く活用して保管することができる.その上、
洗浄後、保管庫にて乾燥を行う場合において、重ね合わ
せした状態で行っても、容器の内壁面は接触するものは
なく衛生的であることは勿論のこと、重ね合わせした上
側容器と下側容器との間に隙間が形成保持されているの
で、乾燥が十分効率良く行われる。
【0021】又、重ね合わせ係止用突出部材の下面に、
金属製二重壁容器の開口部の寸法・形状に合わせて、こ
れを係合する切り欠きをを設けることにより、上側の金
属製二重壁容器外面が下側容器の内壁面に全く接触する
ことなくなり、更に洗浄後の保管を非常に衛生的な良好
な状態で行うことができる.その上、容器の内壁面に傷
が生じせしめる機会が低減し、耐久性が向上するととも
に外観上に於いても長期にわたって壁面を良好な状態に
保持することができる.
【0022】更に、本発明の二重壁容器での重ね合わせ
係止用突出部材は、容器本体の製造とは別に製造して容
器本体の開口部近傍に取り付けるので、ハンドル装着用
金具として有効に活用し得るばかりでなく、負荷荷重に
十分耐え得る強度を有するような構造に設計することが
でき、従来の如く容器本体自体を張り出し加工等の特別
の加工を必要としないので、加工が容易となるとともに
生産効率が向上せしめられ、生産価格を安価にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の金属製二重壁容器の一例を説明する
部分断面図。
【図2】 本発明の金属製二重壁容器の重ね合わせ状態
の一例を説明する部分断面図。
【図3】 本発明の金属製二重壁容器の別の一例を説明
する部分断面図。
【図4】 従来の金属製二重壁容器の重ね合わせ状態の
一例を説明する部分断面図。
【符号の説明】
10、20…本発明の金属製二重壁容器、 1…容器本
体、1a…容器本体の開口部、 1b…容器本体の底
部、1d…容器本体のフランジ部、 2…外容器、 2
a…外容器の開口部、2b…外容器の底部、 3…内容
器、 3a…内容器の開口部、3b…内容器の底部、
4…空隙、 5、25…重ね合わせ係止用突出部材、5
a、25a…重ね合わせ係止用突出部材の下面、 13
…ハンドル、13a…ハンドルの端部、 21…切り欠
き、 I…断熱手段、D1…金属製二重壁容器の容器本
体の開口部の内寸法、D2…重ね合わせ係止用突出部材
の下面位置における外容器の外寸法、C…2つの容器を
挿入重ね合わせ収納時の同一平面上での最小隙間寸法、
t…重ね合わせ係止用突出部材の突き出し寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 雅司 東京都港区西新橋一丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 Fターム(参考) 4B002 AA01 AA21 BA21 BA23 BA31 BA44 BA57 CA02 CA31 CA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の内容器を金属製外容器内に間隙
    を隔てて配して、これらの開口部を結合して一体化した
    二重壁容器であって、前記開口部を底部より拡径してな
    るとともに、外容器の開口部近傍の外周に突出する重ね
    合わせ係止用突出部材を具備してなり、複数の当該容器
    を重ね合わせ収納可能としてなることを特徴とする金属
    製二重壁容器。
  2. 【請求項2】 前記重ね合わせ係止用突出部材の突出寸
    法(t)は、金属製二重容器の開口部の内寸法(D1
    とし、又配置した重ね合わせ係止用突出部の下面位置に
    おける金属製二重壁容器の外寸法(D2)とし、そして
    重ね合わせ収納時の同一平面上での最小隙間寸法(C)
    とすると、t>(D1−D2)/2 +Cであることを特徴と
    する請求項1に記載の金属製二重壁容器。
  3. 【請求項3】 重ね合わせ係止用突出部材の下面が切り
    欠いてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の金属製二重壁容器。
  4. 【請求項4】 重ね合わせ係止用突出部材にハンドルを
    装着してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載の金属製二重壁容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034800A (ja) * 2000-07-24 2002-02-05 Nippon Sanso Corp 手持ち可搬式金属製断熱容器
JP2006290463A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Ptm Packaging Tools Machinery Pte Ltd 二重壁紙カップ
JP2013150644A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd スープ保温用真空二重容器
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