JP2016033910A - 電源モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源モジュールにおいてガスの排出方向の自由度を向上させる。
【解決手段】 安全弁320a5を有する単電池320aを複数含むセルスタック32を備え、バスバーアセンブリユニット33内に安全弁320a5が配列されたセルスタック32の面上において前記安全弁から排出されるガスが流れるガス流路が形成されており、ガス流路は、安全弁320a5の配列に対して全部又は一部が交差している、電源モジュール本体30。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば二次電池等の蓄電素子を用いた電源モジュールに関する。
二次電池は、一次電池の置きかえ用途はもとより、携帯電話、IT機器などの電子機器の電源として広く普及している。とりわけ、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、高エネルギー密度であることから、電気自動車などの電気機器への応用も進められている。
二次電池は充放電を繰り返すことにより内部の電解液が分解して気化することで、外装を膨張、変形させる。そのため、二次電池の外装には所定圧で開放され内部のガスを排出させるための安全弁が設けられている。更に、複数の電池を配列、接続してなる組電池においては、各電池の安全弁と連通し、外部へガスを誘導、排出するための排気管が備えられている(例えば特許文献1、図5、図15等を参照)。
特開2013−168355号公報
しかしながら、従来の組電池においては、以下のような課題があった。すなわち、排気管は組電池における安全弁の配列により制約をうけており、組電池の設計の自由度が損ねられることとなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ガスの排出方向の自由度を向上させることが可能な電源モジュールを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、
安全弁を有する蓄電素子を複数含むセルスタックを備え、
前記安全弁が配列された前記セルスタックの面上において前記安全弁から排出されるガスが流れるガス流路が形成されており、
前記ガス流路は、前記安全弁の配列に対して全部又は一部が交差しているとともに、前記安全弁の配列の途中に設けられた第1の開口を経由してガスを排出させる、
電源モジュールである。
本発明の第2の側面は、
前記ガス流路は、前記安全弁の配列に対して交差する向きに設けられた第2の開口を経由してガスを排出させる、
本発明の第1の側面の電源モジュールである。
本発明の第3の側面は、
前記ガス流路は、前記安全弁からガスが噴出する方向に対して交差した平面に沿って形成されている、
本発明の第1又は第2の側面の電源モジュールである。
本発明の第4の側面は、
前記セルスタックの、前記安全弁が配列された前記面上に積層された、前記蓄電素子同士を接続するバスバーを保持するバスバーホルダーを備え、
前記ガス流路は、前記バスバーホルダー内に形成されている、
本発明の第1から第3のいずれかの側面の電源モジュールである。
本発明の第5の側面は、
前記バスバーホルダーは、
配列された前記安全弁を囲む開口が形成された第一のホルダー部材と、
前記開口と重なりあうとともに、縁にまで達する溝部が形成された第二のホルダー部材とを有し、
前記ガス流路は、前記第一のホルダー部材の前記開口及び壁体と、前記第二のホルダー部材の前記溝部と壁体により形成されている、
本発明の第4の側面の電源モジュールである。
本発明の第6の側面は、
前記第二のホルダー部材は絶縁性であって、少なくとも前記バスバーの、前記セルスタックとの対向面と反対側の面を覆っている、
本発明の第5の側面の電源モジュールである。
本発明の第7の側面は、
本発明の第1から第6のいずれかの側面の電源モジュールと、
前記電源モジュールを収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングは内部から外へ連通する排気口が形成されており、
前記ガス流路の前記開口は、前記ハウジングの前記排気口に向けられている、
電源パックである。
本発明の第8の側面は、
前記ハウジングは密閉されており、前記排気口を介してのみ外へ連通している、
本発明の第7の側面の電源パックである。
以上のような本発明は、電源モジュールにおいてガスの排出方向の自由度を向上させることが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る電源パックの構成を示す斜視図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体の要部の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体のバスバーアセンブリユニットの構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体のバスバーアセンブリユニットの構成を示す断面図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体の構成を説明するための図 本発明の実施の形態に係る電源モジュール本体の他の構成例を説明するための図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(1.電源パック)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電源パック1の構成を示す斜視図であり、図2は電源パック1に収容される電源モジュール本体を示す斜視図である。
電源パック1は、図1に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂製の開口箱状の容器本体10及び蓋部20から構成される、外形六面体のハウジングを備え、蓋部20の表面に露出した、図示しない外部負荷と接続するための負極の電極端子21a及び正極の電極端子21b、並びにハウジングの内部空間と連通する排気筒22を有する。なお、説明のためにハウジングは透視図として点線により輪郭のみ示した。
また、電源パック1は、ハウジング内部に電源モジュール本体30を収容している。電源モジュール本体30は、図2に示すように、複数の単電池を配列してなるセルスタック32と、セルスタック32に組み合わされるバスバーアセンブリユニット33とを備える。
バスバーアセンブリユニット33の上面にはセルスタック32からのガスが排出される排気口31が設けられている。図1に示すように、排気口31はハウジングの蓋部20の排気筒22に向かって開口されている。
ハウジング全体は気密性を有し、これにより、排気口31から排出されたガスはハウジングの内部に滞留した後、蓋部20の排気筒22から電源パック1の外部へ排気される。
なお、電源モジュール本体のセルスタックにおける単電池の配列方向は、図1に示すX軸、Y軸及びZ軸の直交座標系においてX軸と平行な直線上にあり、電源パック1を構成するハウジング、電源モジュール本体30等の各面は、おおよそX軸、Y軸及びZ軸とそれぞれ平行に位置するものとして定める。更に、以下の説明に際しては、図中矢印の方向を基準に、X軸方向を右から左、X軸方向を奥から手前、及びZ軸方向を下から上と定める。
(2.電源モジュール本体)
図3は、電源モジュール本体30の構成を示す分解斜視図である。電源モジュール本体30は、図3に示すように、非水電解質二次電池等の単電池320aを配列、締結してなるセルスタック32、セルスタック32の各単電池を電気的に接続するためのバスバーアセンブリユニット33を備える。
セルスタック32は、複数の単電池320aが側面を揃えて配列された態様を有する。個々の単電池320aは、電極体及び電解液が封入されている、例えばアルミニウム又はステンレスを例とする、金属製の開口箱状の外装本体部320a1と、電極端子320a3及び320a4、安全弁320a5、並びに電解液注入口を封止する封止栓320a6が設けられ、外装本体部320a1の開口をレーザ溶接等により閉塞している、外装本体部320a1と同一の材料からなる蓋部320a2とを備え、蓋部320a2の表面及びその対向面である外装本体部320a1の底面を上下底面とした外形が扁平な角柱の形状を有する。なお、単電池320aにおいて、外装本体部320a1の表面はそのまま露出してもよいし、底面以外の側面が絶縁性のフィルムによって被覆される構成であってもよい。
単電池320aにおいて各側面のうち面積の大きい面を主面320S1とし、隣接する単電池320aの主面320S1同士が、間にスペーサ320bを介して対向して配列されることにより、セルスタック32が構成される。なお、セルスタック32においては、単電池320aの一対の側面320S2が上面及び底面を形成する。
次に、スペーサ320bは合成樹脂等の絶縁性材料により作成される部材であり、単電池320aの主面320S1に挟み込まれる主板部320b1と、主板部320b1の周囲に形成され、単電池320aの配列方向に沿って双方に突出し、単電池320aの底面及び一対の側面320S2を覆う側板部320b2とを有する。
これにより、単電池320aとスペーサ320bとが隣接して配列された状態において、電極端子320a3及び320a4並びに安全弁320a5はセルスタック32の側面に露出する。
セルスタック32において、一体化した状態にある単電池320a及びスペーサ320bは、その配列方向に沿って、スタックの両端にそれぞれ配置された一対のエンドプレート321aに挟持される。
更に、単電池の配列方向を軸として、当該軸に対して上下対称を成すようにセルスタック32の図中X−Y平面に平行な側面にスタックバー322a及び322bが配置され、当該軸の左側、すなわち図中Z−Y平面に平行な平面となるセルスタック32の底面に2個一組のスタックバー322cが配置される。
スタックバー322a〜322cはセルスタック32における配置を除いて同一の構成を有する、一対のエンドプレート321aにそれぞれ対向する外形略コの字状の部材であり、エンドプレート321aの周囲に開口された取付孔に締結ボルト323で締結することにより固定される。
なお、エンドプレート321aとセルスタック32との間には合成樹脂製のスペーサ320cがそれぞれ配置されている。
次に、バスバーアセンブリユニット33は、ポリプロピレン等の、絶縁性及び電解液による腐食への耐性を有する合成樹脂等の部材であって、セルスタック32の、蓋部320a2寄りの側面の外形に対応した第1の枠体33a及び、第2の枠体33bを有する。第1の枠体33aは、セルスタック32の電極端子320a3及び320a4と接続される金属製のバスバー332a、332b及び332cを保持するとともに、安全弁320a5の配列位置に対応して形成された開口33a1を有する。なお、枠体330aの材料としては、PBT樹脂等の、絶縁性及び耐熱性を有する合成樹脂を用いるようにしてもよい。
バスバー332a、332b及び332cの周囲は第1の枠体33aにより絶縁される。第2の枠体33bは、第1の枠体33a及びバスバー332a、332b及び332cの表面に被さり、これを覆う部材であって、全面が樹脂製の台座として働き、エンドプレート、スタックバー等の拘束具、金属製の容器、蓋等の金属製の部品、部材を、バスバー332a、332b及び332cと絶縁された状態で配置させることが可能となる。更に、セルスタック32と電気的に接続されるハーネスその他の電装品を実装させることが可能となる。
なお、図1以下の各図中においては、説明を容易にするため、ハウジング内に設けられる、セルスタックの充放電を管理するBMU(Battery Management Unit)その他の電装品及び、ハウジングの負極の電極端子21a及び正極の電極端子21bとセルスタック32とを接続するバスバーその他の電気配線等を省略して示した。
以上のような構成を有する電源パック1において、電源パック1は本発明の電源パックに相当し、電源モジュール本体30は本発明の電源モジュールに相当する。また、ハウジングは本発明のハウジングに相当し、単電池320aは本発明の蓄電素子に相当し、セルスタック32は本発明のセルスタックに相当する。
また、バスバーアセンブリユニット33は本発明のバスバーホルダーに相当し、第1の枠体33aは本発明の第1のホルダー部材に相当し、第2の枠体33bは本発明の第2のホルダー部材に相当する。
このような構成を有する本実施の形態の電源パック1は、セルスタック32との組み合わせにより電源モジュール本体30を構成するバスバーアセンブリユニット33においてセルスタック32からの排気ガスを外部へ導出するガス流路が形成されたことを特徴とする。
すなわち、図3に示すように、電源モジュール本体30において、セルスタック32は、その側面にバスバーアセンブリユニット33が配置されているが、バスバーアセンブリユニット33は、第1の枠体33aがセルスタック32を構成する単電池320aの蓋部320a2に隣接しており、図4の要部分解図に示すように、第1の枠体33aの開口33a1は、単電池320aの安全弁320a5がなす列に重なって配置される。
一方、第1の枠体33aと組み合わされる第2の枠体33bは、図4と、図5のバスバーアセンブリユニット33の分解斜視図に示すように、第1の枠体33aと対向する主面33b1上に、中央から上方に向けて形成された溝部33xを有する。
第1の枠体33aと第2の枠体33bとが組み合わされた状態において、溝部33xの、主面33b1中央寄りの一端は、第1の枠体33aの開口33a1の中央部分と重なりあう。なお、図5に示す領域Lは、主面33b1上において開口33a1が占める領域を示し、溝部33xは、主面33b1上から見て、矩形の輪郭を有する開口33a1の長手方向、すなわち単電池320aの安全弁320a5の配列方向に対して直交している。一方で、溝部33xの残りの部分は第1の枠体33aの主面33a2に重なることによりその周囲が封止される。
したがって、バスバーアセンブリユニット33内部においては、第1の枠体33aの開口33a1及び第2の枠体33bの主面33b1により囲まれてなる第1の空洞、並びに第2の枠体33bの溝部33x及び第1の枠体33aの主面33a2に囲まれてなる第2の空洞が形成されることになる。更に、溝部33xは第2の枠体33bの縁端まで達していることにより、図2に示すように、排気口31として電源モジュール本体30の上面に露出している。これにより、バスバーアセンブリユニット33内に形成された第1の空洞及び第2の空洞は、セルスタック32の安全弁320a5から排気口31まで連通するガス流路として機能することになる。
図6はバスバーアセンブリユニット33の図中Z−X平面に平行な断面図である。図6に示すように、ガス流路Pは、バスバーアセンブリユニット33の厚さを示す、図中Z−X平面に交差するX軸方向から見た場合、第1の空洞内を直進し、安全弁320a5から第1の枠体33aの厚み分だけ延出した後に、第2の空洞内に移行して上方に屈曲し、溝部33xの底面33b2に沿って延伸して上端の排気口31に至る。また、図5に示すように、ガス流路Pは、第1の空洞内においては、セルスタック32の複数の安全弁320a5の配列方向に沿った矩形の領域Lの長手方向に形成され、両端を除く途中部分から、第2の空洞を形成する溝部33x側に分岐している。
上記の構成において、第2の空洞が第1の空洞が重なりあって生ずる領域は、本発明の第1の開口に相当する。また、排気口31は本発明の第2の開口に相当する。
以上のようなガス流路を有する本実施の形態の電源パックは、以下の効果を奏する。すなわち、従来の組電池(セルスタック)においては単電池の安全弁から排気ガスを導出するための排気管はパイプのような独立した部材としてセルスタックに装着されるが、排気管の形状やレイアウトはその装着元である安全弁の配列に対応したものとなっており、電源モジュールにおける排気管の設計の自由度は阻害されていた。
自由度が阻害されることの一例としては、排気管が安全弁の配列方向と一致することにより、排気管から排気されるガスの向きは、セルスタックにおける単電池の配列方向に限定されてしまう。これは、ハウジングの排気筒の位置と、単電池の配置とが一致しない場合に不都合を招く。具体的には、図1及び図4に示すように、ハウジング内部の寸法とハウジング内に収容されるセルスタック32の寸法の関係上、セルスタック32の安全弁320a5の並びと排気筒22の位置が合わない場合がある。ハウジング内部の排気管から排出されるガスがハウジングの排気筒の位置に向いていない場合、ハウジングの排気効率が低下し、ガスがハウジング内部に充満してしまう恐れがある。更に、これを防ぐために、排気管とハウジングの排気筒とをホース、パイプ等で連通自在に接続することは、ハウジングの収容効率を低下させたり、電源モジュールの高コストを招く恐れがある。
これに対し、本実施の形態1においては、ガス流路Pは、セルスタック32の側面に位置し、単電池同士の電気的接続に用いられるとともに、金属製の部品や電装品の配置用に設けられたバスバーアセンブリユニット33の内部に形成されることにより、セルスタック32の平面上にて形成することができ、ガス流路の自由度を向上させることが可能となる。具体的には、ガス流路Pを通るガスの流れは、図4及び図5に示すように、図中Z−X平面に平行な、セルスタック32を構成する単電池320aの蓋部320a2の配列面から見た場合、起点である開口33a1の長手方向から図中Y軸方向に沿って溝33xの一端に集合し、図中Z方向に直交して溝部33xの他端である排気口に至る。ここでガス流路Pのうち、溝部33x等による第2の空洞により構成される部分は、蓋部320a2の配列面から見た場合、開口33a1等による第1の空洞の長手方向に一致する安全弁320a5の配列方向に対して、直交した経路となっている。
更に、ガスの流れは、図6に示すように、図中Z−X平面に直交する方向から見た場合、安全弁320a5から噴出するとそのまま直進し、第2の枠体33bの溝33xの一端にて底面33b2から上方に屈曲して溝部33xの他端である排気口31に至る。ここで溝部33x等による第2の空洞により構成される部分は、安全弁320a5からのガスの噴出方向に対して、直交した経路となっている。
なお、上記の説明においては、ガス流路Pは、溝部33xにより蓋部320a2の配列面からみて安全弁320a5の配列方向に対して上方に直交した態様として示したが、図7の模式図中の矢印Rにより示すように、第2の枠体33b上において任意の回転角で形成することができる。
これにより、ガス流路Pは、セルスタック32の平面上において、安全弁320a5の配列方向に対して交差した態様をとり、排気口31を第2の枠体33bの全周の任意の箇所上にて位置させて、安全弁320a5の配列に対して交差した箇所に位置させ、ガスを排出させることが可能となる。ここで排気口31は本発明の第2の開口に相当する。
このように、本実施の形態の電源モジュールによれば、セルスタック32の、安全弁320a5を含む面上において、安全弁320a5の配列方向と無関係な任意の方向にガス流路を形成することができ、セルスタック32からのガスの排出方向の自由度を向上させることが可能となっている。
更に、本実施の形態の電源モジュールによれば、安全弁320a5からのガスの噴出方向に対して、直交した方向にガス流路を形成することができ、安全弁320a5から噴出したガスが、ハウジング内壁その他電源パック1を構成する部材に直接達することを防ぐことが可能となっている。
更に、本実施の形態においては、電源モジュール本体30が上記の自由度を有することにより、電源パック1において電源モジュール本体30がガスの排出方向をハウジングの蓋部20の排気筒22に向けることが可能となっており、これは以下の効果を奏する。すなわち、電源パック1のハウジングは蓋部20により容器本体10が閉塞されることにより密閉した容器となっており、電源モジュール本体30が収容される内部空間は排気筒22を介してのみ外部と連通される。したがって電源モジュール本体30から排出されるガスは一端ハウジング内に滞留した後、排気筒22から外部へ排出されるところ、単電池320aの電解液由来のガスがハウジング内に長時間滞留することは、スタックバー金属製の部材又はBMUその他の電装品に腐食等の影響を与える恐れがある。
これに対し、本実施の形態の電源モジュール本体30は、ハウジング内の所望の箇所を目標としてガスの排出先を定めることができるため、ハウジング内に滞留するガスを迅速にハウジングの排気筒22へ導くことができる。したがって、排気効率に優れた信頼性の高い電源パックを得ることが可能となる。更に、電源モジュールの作成に際しては、排気筒の位置があらかじめ決定された既成のハウジングの設計に追従してガスの排出方向を変更することができ、電源パックにおける電源モジュールの汎用性を向上させることが可能となる。
なお、上記の説明においては、ハウジングは密閉された構成であるとしたが、本実施の形態は、排気筒22以外にも蓋部と連通する構造のハウジングにおいて実現するものとしてもよい。この場合は、排気口31と排気筒22とは別途ホース、パイプで連通可能に接続するようにする。しかしながら、本実施の形態のハウジングのように密閉された構成とすることは、パイプを省略することができるため、低コスト、ハウジングの収容効率向上、軽量化等を実現することができ、より好適である。
更に、本実施の形態のガス流路は、単電池同士の電気的接続及び電源モジュールにおける電装品の実装に用いられるバスバーアセンブリユニット33を壁体として構成されていることにより、以下の効果を奏する。すなわち、ガス流路を独立した部品である排気管ではなく、電源モジュールの他の機能を有する部品内に形成することにより、電源モジュールにおける部品点数を削減して製造を簡素化することが可能となる。更に、電源モジュールの小型化、軽量化も可能となる。
更に、本実施の形態のガス流路を構成するバスバーアセンブリユニット33を、第1の枠体33a及び第2の枠体33bから構成したことにより、以下の効果を奏する。すなわち、図6に示したように、直接単電池320aに接する側の第1の枠体33aの開口を、配列された安全弁320a5を覆うように設ける一方で、排気口31へ通ずるガス流路の形状は第2の枠体33bの溝部33xの形状により定められる。
これにより、第1の枠体33a側の構成がガスの集積用に、第2の枠体33b側の構成がガスの流れの調整用に、それぞれ分担されることとなり、ガス流路をより簡易な構成で実現することができ、本発明の電源モジュールの生産性を向上させることが可能となっている。
なお、上記の説明においては、本実施の形態のガス流路は、溝部33xに例示されるようにバスバーアセンブリユニット33の壁体を利用して構成されるものとしたが、本発明のガス流路は、セルスタック上の、単電池の安全弁を含む面に隣接するものであれば、電装品サブユニット等の電源モジュールを構成する構成要素として、任意の部品、部材を利用して構成されていればよく、ガス流路が含まれる電源モジュールの当該構成要素の具体的な機能によって限定されるものではない。
更に、ガス流路は、セルスタック32に隣接する第1の枠体33a及びガス流路を形成する溝部33xを有する第2の枠体33bの2つの構成要素の組合せから構成されるものとしたが、本発明のガス流路は、単電池の安全弁を含む面に隣接するものであれば、電装品サブユニット等の電源モジュールを構成する構成要素の具体的な結合態様によって限定されるものではない。単一の部品であってもよいし、3つ以上の部品の組合せからなるものであってもよい。
また、上記の説明においては、ガス流路Pは排気口31まで最短距離をとる直線として形成され、セルスタック32における安全弁320a5の配列方向に対して交差する態様としたが、本発明のガス流路は安全弁の配列に対して全部又は一部が交差していればよい。換言すれば本発明のガス流路は安全弁の配列と無関係に自由にレイアウトすることができ、結果として一部が安全弁の配列と一致又は平行に形成されることは許容され、本発明の範囲に含まれる。
一例として、図8の構成例は、セルスタック32に隣接する部品40として、安全弁320a5の配列に対応した開口40a1を有する第1の部材40aと、略コの字状に屈曲した態様を有し、一部が安全弁320a5の配列に平行な溝部40xが形成された第2の部材40bとを備える。このような構成を取ることにより、部品40の種類に基づく制約を考慮して柔軟にガス流路を形成することが可能となる。具体的には、部品40が電装品サブユニットであればバスバー、ハーネスその他電装品の配置、バスバーアセンブリユニットであればバスバーの配置あるいはエンドプレートであればスタックバーとの結合位置のような、部品40の構成において一義に優先される構成要素を考慮し、溝部40xがこれら各部の配置、位置と干渉することを避けるようにガス流路を形成することができる。
更に、上記の説明においては、本発明のガス流路は、バスバーアセンブリユニット33に例示されるように、電源モジュールの他の機能を有する部品内に形成するものとしたが、独立した部品としての排気管として構成するようにしてもよい。
また、上記の説明においては、本発明のハウジングは、合成樹脂製の容器本体10及び蓋部20から構成される、外形が直方体の容器であるとした。一方で、ハウジングは金属その他の材料及びこれらの組合せとして実現してもよく、更に、3つ以上の部材の組合せとして実現してもよい。更に、ハウジングの外形は立方体、円筒形、または多角柱状の形状であってもよい。要するに、本発明のハウジングはその形状、具体的な材料または構成によって限定されるものではない。
さらにハウジングに設けられる排気筒22は本発明の排気口の例であるが、本発明の排気口は外とハウジング内部との間を連通させることができれば形状、寸法等は任意のものであってよく、本実施の形態の円筒形の排気筒22の形状に限定されるものではない。一例としては、壁体に設けられた高さ(長さ)を有さない開口として実現してもよい。
また、上記の説明においては、セルスタックを構成する単電池としての本発明の蓄電素子は、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池であるとしたが、電気化学反応により充放電可能な電池であれば、ニッケル水素電池その他各種の二次電池を用いてもよい。また、一次電池であってもよい。更に、電気二重層キャパシタその他各種のキャパシタであってもよい。要するに、本発明の蓄電素子は電極体と電解液を収納容器内に封入してなる電気を蓄積可能な素子であれば、起電力を発生させるための具体的な方式によって限定されるものではない。
要するに、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、電源モジュールにおいてガスの排出方向の自由度を向上させることが可能になる効果を有し、例えば二次電池のような蓄電素子を有する電源モジュールにおいて有用である。
1 電源パック
10 容器本体
20、320a2 蓋部
21a、21b、320a3 電極端子
22 排気筒
30 電源モジュール本体
31 排気口
32 セルスタック
33 バスバーアセンブリユニット
33a 第1の枠体
33b 第2の枠体
33a1、40a1 開口
33b1、33a2、320S1 主面
33b2 底面
33x、40x 溝部
40 部品
40a 第1の部材
40b 第2の部材
320S2 側面
320a 単電池
320a1 外装本体部
320b、320c スペーサ
320b1 主板部
320b2 側板部
320a5 安全弁
320a6 封止栓
321a エンドプレート
322a、322c、322a〜322c スタックバー
323 締結ボルト
332a、332b バスバー

Claims (8)

  1. 安全弁を有する蓄電素子を複数含むセルスタックを備え、
    前記安全弁が配列された前記セルスタックの面上において前記安全弁から排出されるガスが流れるガス流路が形成されており、
    前記ガス流路は、前記安全弁の配列に対して全部又は一部が交差しているとともに、前記安全弁の配列の途中に設けられた第1の開口を経由してガスを排出させる、
    電源モジュール。
  2. 前記ガス流路は、前記安全弁の配列に対して交差する向きに設けられた第2の開口を経由してガスを排出させる、
    請求項1に記載の電源モジュール。
  3. 前記ガス流路は、前記安全弁からガスが噴出する方向に対して交差した平面に沿って形成されている、
    請求項1又は2に記載の電源モジュール。
  4. 前記セルスタックの、前記安全弁が配列された前記面上に積層された、前記蓄電素子同士を接続するバスバーを保持するバスバーホルダーを備え、
    前記ガス流路は、前記バスバーホルダー内に形成されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の電源モジュール。
  5. 前記バスバーホルダーは、
    配列された前記安全弁を囲む開口が形成された第一のホルダー部材と、
    前記開口と重なりあうとともに、縁にまで達する溝部が形成された第二のホルダー部材とを有し、
    前記ガス流路は、前記第一のホルダー部材の前記開口及び壁体と、前記第二のホルダー部材の前記溝部と壁体により形成されている、
    請求項4に記載の電源モジュール。
  6. 前記第二のホルダー部材は絶縁性であって、少なくとも前記バスバーの、前記セルスタックとの対向面と反対側の面を覆っている、
    請求項5に記載の電源モジュール。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の電源モジュールと、
    前記電源モジュールを収容するハウジングとを備え、
    前記ハウジングは内部から外へ連通する排気口が形成されており、
    前記ガス流路の前記開口は、前記ハウジングの前記排気口に向けられている、
    電源パック。
  8. 前記ハウジングは密閉されており、前記排気口を介してのみ外へ連通している、
    請求項7に記載の電源パック。
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