JP2016032330A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロータおよびステータを有するモータ本体と、前記モータ本体を包囲する筒状の周壁部および当該周壁部の両側に設けられた端壁部を含むケースと、前記周壁部に取り付けられる制御装置収容部と、前記制御装置収容部に収容されるモータ制御装置とを備え、前記制御装置収容部は、前記モータ本体側に配置される第1ヒートシンクと、前記モータ本体とは反対側に配置される第2ヒートシンクと、前記第1ヒートシンクに設けられる第1冷却液流路と、前記第2ヒートシンクに設けられるとともに前記第1冷却液流路と連通する第2冷却液流路とを含み、前記モータ制御装置は、前記第1ヒートシンクと前記第2ヒートシンクの間に挟み込まれていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明の第1実施形態について、図1〜5を参照しつつ説明する。
図1に示されるように、ケース4は、円筒状の周壁部8と、周壁部8の両端の開口部を塞ぐように周壁部8の両端に固定される円板状の一対の端壁部9とを備えている。周壁部8の上部には、後述の第1ヒートシンク21が嵌め込まれる長方形状の貫通孔であるヒートシンク嵌挿孔29が形成されている。ヒートシンク挿通孔29と第1ヒートシンク21の間は、密にシールされている。
パワーデバイス6は、インバータ(バッテリの直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をステータ2に供給する)の主要部品の一つであるパワー半導体スイッチング素子であり、特に限定はされないが、例えばMOS−FETである。図3に示されるように、パワーデバイス6は、電子回路基板13(以下、「基板13」と称する)上に実装された状態で、基板13とともにパワーデバイス収容部5に収容されている。パワーデバイス6は、インバータを構成する部品の中で最も発熱し易い部品である。なお、パワー半導体スイッチング素子は、MOS−FET以外の素子であってもよく、例えば、IGBT、GTO等であってもよい。
PD外部品7は、特に限定されるものではないが、例えば、制御基板、ゲート・ドライブ基盤、コンデンサ等である。図1〜3に示されるように、PD外部品7は、PD外部品ケース27に収容された状態で、PD外部品ケース27とともにパワーデバイス収容部5の上に配置されている。
PD外部品ケース27は、直方体状のケースである。PD外部品ケース27を構成する長方形状の底板27a(図2,3参照)が、パワーデバイス収容部5の上端(詳しくは、後述する第2ヒートシンク22の上端)に取り付けられている。パワーデバイス6とPD外部品7とは、バスバー28によって電気的に接続されている。
図1,3に示されるように、パワーデバイス収容部5は、モータ本体側(下側)に配置される第1ヒートシンク21と、モータ本体とは反対側(上側)に配置される第2ヒートシンク22と、第1ヒートシンク21に設けられる第1冷却液流路23と、第2ヒートシンク22に設けられる第2冷却液流路24とを備えている。
第2ヒートシンク22は、平板状のベース部22a(図3参照)と、一対の側壁部22bと、一対の側壁部22c(図4参照)と、複数の第2フィン22d1と、複数の突起部22e(図3参照)とを備えている。
図4に示されるように、側壁部22bと第2フィン22d1の間隙、側壁部22cと連結壁22d2の間隙、および隣り合う(相対向する)第2フィン22d1の間隙が相互に連通することにより、第2フィン連結体22dを介して互いに噛み合うような形をなす2つの櫛歯状流路が形成されている。櫛歯状流路は、回転軸方向に延びる軸方向流路K1と、軸方向流路K1の側部から回転軸直角方向に延びる複数の軸直角方向流路K2とからなる。各軸直角方向流路K2は、軸方向流路K1の一端から他端にかけて互いに平行に一定間隔で並ぶ。このような2つの櫛歯状流路により、第2冷却液流路24が形成される。第2冷却液流路24は、PD外部品ケース27の底板27aにより上方から覆われる(図3参照)。
図1〜3に示されるように、第1ヒートシンク21は、第2ヒートシンク22の直下に配置される。
側壁部21bと第1フィン21dの間隙、隣り合う第1フィン21dの間隙により、複数の第1流路23が形成される(図3参照)。複数の第1冷却液流路23は、その下方からコアバック20の外周面で覆われる(図3参照)。
冷却液供給管32に対して左側(周方向の一方側)および右側(周方向の他方側)に交互に配置されているため、冷却液はステータ室18内を周方向両側で流れる(図2の破線矢印参照)。ステータ室18を流れる冷却液は、ステータ2等で生じた熱を吸収し、ケース4の下端部に設けられた冷却液排出管33を通じて排出され、図外のラジエータに送られて冷却される。冷却された冷却液は、再度、冷却液供給管32を介して第2冷却液流路24を流れる。
本発明の第2実施形態について、図6〜10を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
ステータ2A(図7参照)は、コイル15が分布巻きされた構造である。ステータ2Aにおいては、ステータコア14の両端面から回転軸方向にコイルエンド15A,15Bが大きく突出している。
ケース4Aにおいては、周壁部8Aの内周面に、周方向に所定間隔で並びかつ回転軸方向に延びる複数の突条36(図6参照)が形成されている。これら突条36は、ステータ2Aからケース4Aへの伝熱が可能となるように、ステータコア2Aの外周面(コアバック20の外周面)に当接している。つまり、ケース4Aが、ステータ2Aのヒートシンクとして機能する構成となっている。
第2ヒートシンク22Aにおいては、複数の第2フィン22d3(図8,9参照)が設けられている。図9に示されるように、第2フィン22d3は、一対の側壁部22bと一対の側壁部22cで囲まれる空間内において、ベース部22a(図8参照)の上面から上方向に突出するとともに、一方の側壁部22cから他方の側壁部22cに向けて延出している。第2フィン22d3の延出方向の先端部は、他方の側壁部22cには接続されていない。このため、当該先端部と他方の側壁部22cの間には間隙37(図9参照)が形成されている。
図9に示されるように、側壁部22bと第2フィン22d3の間隙、側壁部22cと第2フィン22d3の間隙37、および隣り合う(相対向する)第2フィン22d3の間隙が相互に連通することにより、1つの櫛歯状流路が形成されている。櫛歯状流路は、回転軸直角方向に延びる軸方向流路K1と、軸直角方向流路K1の側部から回転軸方向に延びる複数の軸方向流路K2とからなる。各軸方向流路K2は、軸直角方向流路K1の一端から他端にかけて互いに平行に一定間隔で並ぶ。このような1つの櫛歯状流路により、第2冷却液流路24Aが形成される(図9参照)。第2冷却液流路24Aは、PD外部品ケース27の底板27aにより覆われる(図8参照)。
第1ヒートシンク21Aは、ベース部21aと、一対の側壁部21bと、一対の側壁部21cと、複数の第1フィン21d3とを備えている(図8,10参照)。
側壁部21bと第1フィン21d3の間隙、隣り合う第1フィン21d3の間隙により、複数の第1冷却液流路23Aが形成される(図8参照)。複数の第1冷却流路23Aは、その下方からコアバック20の外周面により覆われる。
2,2A ステータ
3 ロータ
4,4A ケース
5 パワーデバイス収容部
6 パワーデバイス
7 パワーデバイス以外のインバータ構成部品
8,8A 周壁部
9 端壁部
10 ロータ本体
11 回転軸
12 ベアリング
13 電子回路基板
14 ステータコア
15 コイル
16 区画壁
17 ロータ室
18 ステータ室
19 ティース
20 コアバック
21 第1ヒートシンク
21a,22a ベース部
21b,21c,22b,22c 側壁部
21d 第1フィン
22 第2ヒートシンク
22d 第2フィン連結体
22d1 第2フィン
22d2 連結壁
22e 突起部
23 第1冷却液流路
24 第2冷却液流路
26,38 排出口
27 PD外部品ケース
28 バスバー
29 ヒートシンク嵌挿孔
30,31 縦孔
32 冷却液供給管
33 冷却液排出管
34 被膜
35 熱伝導性の絶縁部材
36 突条
37,K1,K2 間隙
Claims (9)
- ロータおよびステータを有するモータ本体と、
前記モータ本体を包囲する筒状の周壁部および当該周壁部の両側に設けられた端壁部を含むケースと、
前記周壁部に取り付けられる制御装置収容部と、
前記制御装置収容部に収容されるモータ制御装置とを備え、
前記制御装置収容部は、
前記モータ本体側に配置される第1ヒートシンクと、
前記モータ本体とは反対側に配置される第2ヒートシンクと、
前記第1ヒートシンクに設けられる第1冷却液流路と、
前記第2ヒートシンクに設けられるとともに前記第1冷却液流路と連通する第2冷却液流路とを含み、
前記モータ制御装置は、前記第1ヒートシンクと前記第2ヒートシンクの間に挟み込まれていることを特徴とする、回転電機。 - 前記モータ制御装置は、インバータを構成するパワー半導体スイッチング素子であることを特徴とする、請求項1に記載の回転電機。
- 前記ケースは、前記ステータが配置されるステータ室と、当該ステータ室と連通する冷却液排出部とを備え、
前記第2冷却液流路は、前記第1冷却液流路を介して前記ステータ室と連通していることを特徴とする、請求項1または2に記載の回転電機。 - 前記第1ヒートシンクは、前記ステータのステータコアと接していることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の回転電機。
- 前記第1ヒートシンクは、板状のベース部と、当該ベース部上に突設される凸条であるとともに当該ベース部に沿って互いに平行に延びる複数の第1フィンとを有し、
前記第1冷却液流路は、前記第1フィン同士の間隙により形成され、
前記第2ヒートシンクは、板状のベース部と、当該ベース部上に突設される凸条であるとともに当該ベース部に沿って互いに平行に延びる複数の第2フィンとを有し、
前記第2冷却液流路は、前記第2フィン同士の間隙により形成されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の回転電機。 - 前記第1冷却液流路の排出口は、前記周壁部周方向の両側に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の回転電機。
- 前記第1冷却液流路の排出口は、前記ロータの回転軸に沿った方向の一方側にのみ設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の回転電機。
- 前記ステータは、ステータコアにコイルを分布巻きすることによって当該ステータコアの軸方向一端部および他端部からコイルエンドが突出した構造であり、
前記第1冷却液流路の排出口は、前記軸方向一端部から突出するコイルエンドの真上に配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の回転電機。 - 前記制御装置収容部および前記モータ制御装置は、前記ケースの上部に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の回転電機。
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