JP2016032308A - 制御装置 - Google Patents

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孝司 木下
憲司 田邉
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憲司 田邉
恭平 生田
Kyohei Ikuta
恭平 生田
若龍 陳
Jakuryu Chin
若龍 陳
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Abstract

【課題】複数の電源電圧を使用する制御装置において、マイクロコンピュータの電源電圧の異常発生時に、当該異常を確実に検知するための構成を提供する。【解決手段】電源回路501は、負荷500へ電源電圧Vdcを供給する。電源回路501は、マイクロコンピュータ300からの制御信号Spcに応じて、負荷500への電源電圧供給を遮断する。疑似故障発生回路300は、電圧異常検知回路400によって、マイクロコンピュータ300の電源電圧Vccの異常が検知されると、負荷500への電源供給を遮断するように構成される。マイクロコンピュータ300は、負荷500への電源供給遮断を指示していないのに、負荷500の動作状態値が電源供給遮断時と同等の値となった場合には、システム異常を検知する。システム異常が検知されると、マイクロコンピュータ300によって制御されるシステムの動作が停止される。【選択図】図1

Description

この発明は、制御装置に関し、より特定的には、複数の電源電圧を使用する制御装置における電源電圧の異常時処理に関する。
複数の電源電圧を使用する装置における電源電圧監視装置が、特開平4−276564号公報(特許文献1)および特開2002−82139号公報(特許文献2)に記載されている。
特許文献1には、複数の電源電圧のうちの1つの電源電圧を用いて、他の電源電圧の異常を監視するための監視回路の構成が記載されている。特に、特許文献1では、当該1つの1つの電源電圧の分圧比が異なる分圧電圧を2個のコンパレータにそれぞれ入力することで、他の電源電圧の異常を検出する構成が開示されている。
特許文献2には、2個のコンパレータに対して同一の負電圧を異なる極性の入力端子に入力する回路構成が開示されている。
特開平4−276564号公報 特開2002−82139号公報
複数の電源電圧を使用する制御装置において、特に、負荷を制御するためのマイクロコンピュータの電源電圧が変動すると、負荷制御に影響が生じる虞がある。
一般的に、マイクロコンピュータに対しては、電源電圧の動作保障電圧範囲が、スペック値として予め設定されている。しかしながら、電源電圧の変動レベルによっては、電源電圧が動作保障電圧範囲外となっても、マイクロコンピュータが必ず動作を停止するとは限らない。このような動作時は、変動した電源電圧の下でのマイクロコンピュータによる制御によって、負荷の動作が通常と異なることが懸念される。これにより、マイクロコンピュータによって制御される負荷を含むシステムの動作に影響が出ることが懸念される。
また、マイクロコンピュータにおいて、電源電圧の監視機能を持たせることが可能であるが、当該電源電圧の異常時に当該異常を正確に検知することが困難になることが懸念される。たとえば、マイクロコンピュータに当該電源電圧の分圧電圧を入力し、そのA/D変換値(デジタル値)に従って、電圧変動を監視する構成が考えられる。しかしながら、マイクロコンピュータでのA/D変換では、当該電源電圧に従う基準電圧と、上記分圧電圧との比較に基づくデジタル値が得られる。したがって、電源電圧が変動しても、基準電圧と分圧電圧との比は変わらないため、当該電源電圧の変動を検知できない虞がある。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、複数の電源電圧を使用する制御装置において、マイクロコンピュータの電源電圧の異常時に、マイクロコンピュータが当該電源電圧の異常を検知できなくても、異常の発生を確実に検知するための構成を提供することである。
この発明のある局面では、制御装置は、負荷を制御するためのマイクロコンピュータと、第1および第2の電源配線と、異常検知回路と、疑似故障発生回路とを備える。第1の電源配線は、第1の電源電圧を伝達する。電圧調整回路は、第1の電源配線の第1の電源電圧を降圧して第2の電源電圧を生成する。第2の電源配線は、電圧調整回路によって生成された第2の電源電圧をマイクロコンピュータへ供給する。異常検知回路は、第2の電源電圧の異常を検知するように構成される。疑似故障発生回路は、電圧異常検知回路が第2の電源電圧の異常を検知したときに、負荷の動作を第1の状態から第2の状態に強制的に変化させるように構成される。マイクロコンピュータは、負荷が第2の状態であるときに負荷を含むシステムの異常を検知するためのシステム異常検知手段を含む。
上記制御装置によれば、電圧異常検知回路が第2の電源電圧の異常を検知すると疑似故障発生回路の動作に応じて、システム異常が検知される。これにより、マイクロコンピュータが第2の電源電圧の異常を直接検知しなくても、システム異常が検知されることを通じて、異常の発生を確実に検知することができる。
好ましくは、マイクロコンピュータは、システムの異常を検知したときにシステムの動作を停止するための手段をさらに含む。
このようにすると、システム異常の検知に応じて、マイクロコンピュータの電源電圧(第2の電源電圧)に異常が発生したときに、マイクロコンピュータによって制御される負荷機器群を含むシステムの動作を確実に停止することができる。
好ましくは、制御装置は、遮断回路と検出器とをさらに備える。遮断回路は、マイクロコンピュータからの指示に応じて作動することにより、負荷への電源供給を遮断するように構成される。検出器は、負荷の動作状態を検知するように構成される。疑似故障発生回路は、電圧異常検知回路が第2の電源電圧の異常を検知したときに遮断回路を作動させるように構成される。システム異常検知手段は、検出器の出力に基づいて、マイクロコンピュータから遮断回路の作動が指示されていない場合に、負荷の動作状態が電源供給の遮断時と同等になったときに、システムの異常を検知するための手段を有する。
このようにすると、負荷の動作状態の監視に基づくシステム異常の検出を通じて、マイクロコンピュータが第2の電源電圧の異常を直接検知しなくても、異常の発生を確実に検知することができる。
あるいは好ましくは、制御装置は、負荷からマイクロコンピュータに対して、負荷への電源供給状態を通知するための手段をさらに備える。疑似故障発生回路は、電圧異常検知回路が第2の電源電圧の異常を検知したときに、負荷への供給電圧を低下させるように構成される。システム異常検知手段は、マイクロコンピュータに通知された電源供給状態に基づいて、マイクロコンピュータから負荷に作動が指示されている場合に、電源供給状態が異常を示したときに、システムの異常を検知するための手段を有する。
このようにすると、負荷への電源供給状態の監視に基づくシステム異常の検出を通じて、マイクロコンピュータが第2の電源電圧の異常を直接検知しなくても、異常の発生を確実に検知することができる。
また好ましくは、制御装置は、省電力回路と、省電力検知回路とをさらに備える。省電力回路は、マイクロコンピュータからの指示に応じて作動することにより、第1の電源電圧を低下するように構成される。省電力検知回路は、第1の電源電圧に基づいて省電力モード中であることを検知する。疑似故障発生回路は、電圧異常検知回路が第2の電源電圧の異常を検知したときに省電力回路を作動させるように構成される。システム異常検知手段は、マイクロコンピュータから省電力回路の作動が指示されていない場合に、省電力検知回路が省電力モード中であることを検知したときに、システムの異常を検知するための手段を有する。
このようにすると、省電力モードに関連した電源電圧レベルの監視に基づくシステム異常の検出を通じて、マイクロコンピュータが第2の電源電圧の異常を直接検知しなくても、異常の発生を確実に検知することができる。
この発明によれば、複数の電源電圧を使用する制御装置において、マイクロコンピュータの電源電圧の異常時に、マイクロコンピュータが当該電源電圧の異常を検知できなくても、異常の発生を確実に検知することができる。
本発明の実施の形態1に従う制御装置の概略構成を説明するための回路図である。 図1に示された負荷への電源回路の動作を整理した図表である。 マイクロコンピュータによる負荷の動作状態に係る異常監視ルーチンの制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に従う制御装置の概略構成を説明するための回路図である。 マイクロコンピュータによる負荷の電源ステータスに係る異常監視ルーチンの制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に従う制御装置の概略構成を説明するための回路図である。 マイクロコンピュータによる省電力モードに係る異常監視ルーチンの制御処理を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に従う制御装置の概略構成を説明するための回路図である。
図1を参照して、実施の形態1に従う制御装置1aは、電力変換回路2と、電圧レギュレータ40と、マイクロコンピュータ300とを有する。制御装置1aは、負荷500を含む負荷群をマイクロコンピュータ300によって制御する。マイクロコンピュータ300によって制御される負荷群および当該負荷群に関連するその他の機器(図示せず)によって、本実施の形態に従う制御装置によって制御されるシステムが構成される。たとえば、本実施の形態に従う制御装置は、入力された非加熱水を昇温して出力する給湯システムを制御する。
電力変換回路2は、ダイオードブリッジ12と、平滑コンデンサ14,24と、トランジスタ15と、トランス20と、ダイオードD1とを有する。ダイオードブリッジ12は、図示しないコンセント等を経由して、外部電源10と電気的に接続される。外部電源10は、代表的には100VACないし200VACの商用系統電源である。
ダイオードブリッジ12は、外部電源10からの交流電圧を整流する。平滑コンデンサ14は、ダイオードブリッジ12によって整流された電圧を平滑する。この結果、平滑コンデンサ14は、外部電源10による交流電圧の振幅相当の直流電圧(たとえば、140V程度)を保持する。
トランジスタ15は、周期的にオンオフされて、平滑コンデンサ14に保持された直流電圧を、パルス状の交流電圧に変換する。トランジスタ15によって生成された交流電圧は、トランス20の一次側巻線21に印加される。
二次側巻線23には、一次側巻線21および二次側巻線23の巻数比に従って振幅が変換された、一次側巻線21の交流電圧と同一周波数の交流電圧が出力される。同様に、一次側巻線22には、一次側巻線21および一次側巻線22の巻数比に従って振幅が変換された、一次側巻線21の交流電圧と同一周波数の交流電圧が出力される。トランジスタ15によってスイッチングされた交流電圧をトランス20によって伝達することにより、トランス20を小型化することができる。
一次側巻線21および一次側巻線22の間では、接地配線19(接地電圧GND♯)は共通である。これに対して、二次側巻線23の接地配線120(接地電圧GND)は、接地配線19と電気的に絶縁されている。
二次側巻線23に出力された交流電圧は、ダイオードD1および平滑コンデンサ24に
よって、電源配線110および接地配線120間の直流電圧Vsに変換される。以下では、直流電圧Vsを電源電圧Vsとも称する。電源電圧Vsは、たとえば、15V程度に制御される。トランジスタ15のオンオフ制御により、一次側巻線21に入力される交流電圧の実効値を調整することによって、電源電圧Vsを制御することができる。
制御基板において、電源配線110は、電流制限抵抗R0を経由して、電圧レギュレータ40の入力(IN)ノードと接続される。電圧レギュレータ40は、入力(IN)ノードの直流電圧を降圧して、出力(OUT)ノードから電源電圧Vccを出力する。電源電圧Vccは、電圧レギュレータ40によって、たとえば5Vに制御される。電圧レギュレータ40の出力(OUT)ノードは、電源配線200と接続される。電源配線200は、電源電圧Vccを、マイクロコンピュータ300を始めとする、制御装置1aの回路ないし素子へ供給する。なお、図示を省略しているが、電源配線110と接地配線120との間および電源配線200と接地配線120との間には平滑コンデンサが配置されている。
このように、電源電圧Vsが「第1の電源電圧」に対応し、電源配線110は「第1の電源配線」に対応する。また、マイクロコンピュータ300に供給される電源電圧Vccは「第2の電源電圧」に対応し、電源配線200は「第2の電源配線」に対応する。
さらに、制御装置1aは、負荷500の電源回路501を備える。電源回路501は、一次側巻線22に生じた交流電圧を、負荷500の電源電圧(直流電圧)Vdcに変換して電源配線18に出力する。負荷500は、マイクロコンピュータ300からの制御信号Sldに応じて、電源配線18から電源電圧Vdcの供給を受けて動作する。
負荷500に対しては、動作状態値を検出するためのセンサ560が設けられる。たとえば、負荷500が、給湯システムにおいて燃焼用空気を供給するための送風ファンである場合には、センサ560は、負荷500の電流および回転数を、動作状態として検出するように構成される。センサ560による、動作状態値の検出値Dldは、マイクロコンピュータ300へ送信される。すなわち、センサ560およびマイクロコンピュータ300の間には、制御信号Sldおよび検出値Dldを送受信するための、有線ないし無線による通信手段(図示せず)が配置されている。
電源回路501は、配線502と、ダイオード510と、平滑コンデンサ512,514,516と、電圧レギュレータ515と、トランジスタQldを有する。トランジスタQldは、p型トランジスタによって構成される。
一次側巻線22に出力された交流電圧は、ダイオード510および平滑コンデンサ512によって、配線502および接地配線19間の直流電圧に変換される。配線502は、トランジスタQldを経由して、電圧レギュレータ515の入力(IN)ノードと接続される。
電圧レギュレータ515は、入力(IN)ノードの直流電圧を電源電圧Vdcに変換して、出力(OUT)ノードから電源配線18へ出力する。平滑コンデンサ516は、電源配線18および接地配線19の間に接続されて、電源電圧Vdcを安定化する。電源配線18は、電源電圧Vdcを負荷500へ供給する。
さらに、制御装置1aは、マイクロコンピュータ300からの指令に応じて、負荷500に対する電源供給を遮断するための構成として、制御回路450,460を有する。
制御回路450は、トランジスタQ1,Q2と、抵抗素子R1〜R3を有する。制御回路460は、フォトダイオード460aおよびフォトトランジスタ460bを有するフォトカプラによって構成される。トランジスタQ1はnpnトランジスタによって構成され、トランジスタQ2はpnpトランジスタによって構成される。
トランジスタQ1は、接地配線120と、トランジスタQ2の制御電極(ベース)との間に電気的に接続される。トランジスタQ1の制御電極(ベース)には、抵抗素子R1を経由して、マイクロコンピュータ300からの制御信号Spwが入力される。さらにトランジスタQ1のベースは、抵抗素子R2を経由して接地配線120と接続されている。したがって、トランジスタQ1は、制御信号SpwがHレベルのときにオンする一方で、制御信号SpwがLレベルのときにはオフする。
トランジスタQ2は、電源配線200および接地配線120の間に、抵抗素子R3を経由して、フォトダイオード460aと直列に接続される。したがって、トランジスタQ2がオンすると、フォトダイオード460aに電流が流れる。一方、トランジスタQ2がオフしているときには、フォトダイオード460aに電流が流れない。トランジスタQ2は、トランジスタQ1がオンされると、制御電極(ベース)が接地配線120と電気的に接続されるのでオンする。一方で、トランジスタQ2は、トランジスタQ1のオフ時にはオフされる。このように、トランジスタQ2は、トランジスタQ1と連動して、制御信号Spwに応じてオンオフされる。
フォトトランジスタ460bは、トランジスタQldの制御電極(ゲート)と接地配線19との間に、抵抗素子R6と直列に接続される。フォトトランジスタ460bは、フォトダイオード460aに電流が流れている期間に、フォトダイオード460aの発光に応じてオンする。一方、フォトトランジスタ460bは、フォトダイオード460aに電流が流れていない期間にはオフされる。したがって、トランジスタQldについても、トランジスタQ1,Q2と連動して、制御信号Spwに応じてオンオフされる。マイクロコンピュータ300は、負荷500の作動時には、電源供給のために制御信号SpwをHレベルに設定する。これにより、トランジスタQ1,Q2およびQldがオンする。この結果、電圧レギュレータ515により、負荷500の電源電圧Vdcが発生される。
これに対して、マイクロコンピュータ300は、負荷500の作動待機時には、電源供給を遮断するために制御信号SpwをLレベルに設定する。これにより、トランジスタQ1,Q2およびQldがオフする。この結果、電圧レギュレータ515に対する直流電圧の供給が遮断されるので、電圧レギュレータ515による電源電圧Vdcの発生も停止される。このように、マイクロコンピュータ300は、制御信号Spwによって、負荷500への電源供給の実行/停止を制御することができる。すなわち、制御回路450,460およびトランジスタQldによって、マイクロコンピュータ300からの指令に応じて、負荷500に対する電源供給を遮断するための「遮断回路」が構成される。
ここで、電源電圧Vccが変動した場合におけるマイクロコンピュータ300による負荷(図示せず)の制御について考える。たとえば、図1の構成において、電圧レギュレータ40の入出力ノード間が短絡すると、マイクロコンピュータ300の電源である電源電圧Vccが上昇してしまう。
一般的に、マイクロコンピュータ300に対しては、電源電圧の動作保障電圧範囲が、スペック値として予め設定されている。したがって、電源電圧Vccが動作保障電圧範囲を外れたときには、マイクロコンピュータ300が動作を停止することによって負荷およびシステムの動作も停止される。
しかしながら、電源電圧Vccが動作保障電圧範囲外となっても、マイクロコンピュータ300が必ず動作を停止するとは限らない。このような場合には、電源電圧Vccの変動により、マイクロコンピュータ300によって制御される負荷の動作が通常と異なることが懸念される。これにより、制御装置によって制御されるシステムの動作に影響が出ることが懸念される。
したがって、電源電圧Vccの異常を検知するための監視機能を設ける必要がある。こにため、制御装置1aは、さらに、電圧異常検知回路400を備える。電圧異常検知回路400は、分圧回路410と、コンパレータ430とを有する。
分圧回路410は、電源配線110および接地配線120の間に直列接続された抵抗素子RaおよびRbを有する。抵抗素子Ra,Rbの電気抵抗値についてもRa,Rbで表記すると、分圧回路410による分圧比Dk(Vdv/Vs)は、Dk=Ra/(Ra+Rb)で示される。
分圧回路410による分圧電圧Vdv(Vdv=Vs×Dk)は、抵抗素子Rcを経由して、コンパレータ430に入力される。一方、コンパレータ430のもう一方の入力端子は、抵抗素子Rdを経由して、電源配線200と接続される。さらに、コンパレータ430は、電源配線110および接地配線120と接続されて、電源電圧Vsにより動作する。
この結果、コンパレータ430は、分圧電圧Vdvと電源電圧Vccとを比較して、電圧比較結果に基づく異常検知信号vcを出力する。異常検知信号vcは、論理ハイレベル(以下、「Hレベル」とも表記する)または、論理ローレベル(以下、「Lレベル」とも表記する)のいずれかに設定される。異常検知信号vcのHレベルは電源電圧Vsであり、Lレベルは接地電圧GNDである。
コンパレータ430は、Vcc>Vdvのときには、異常検知信号vcをHレベルに設定する。一方で、Vcc<Vdvのときには、コンパレータ430は、異常検知信号vcをLレベルに設定する。たとえば、抵抗素子Ra,Rbの抵抗値に応じて、電源電圧Vccが所定の判定電圧Vt(Vt=Vdv)よりも上昇したときに、異常検知信号vcをHレベルに設定する。
このように、電圧異常検知回路400は、電源電圧Vccの異常(以下、単に「Vcc異常」とも称する)を検知すると、異常検知信号vcをHレベルに設定する。一方で、Vcc異常が検知されないときには、異常検知信号vcはLレベルに維持される。
以下では、図1の電圧異常検知回路400のように、電源電圧Vccが上昇したとき(Vcc>Vt)にVcc異常を検知する構成を例示する。ただし、この例とは反対に、電源電圧Vccが判定電圧よりも低下したときに、異常検知信号vcをHレベルに設定するようにしてもよい。あるいは、コンパレータ430を複数個設けることにより、電源電圧Vccが一定範囲から上昇または低下したときに、異常検知信号vcをHレベルに設定してVcc異常を検出する構成とすることも可能である。
制御装置1aは、さらに、電圧異常検知回路400からの異常検知信号vcに応じて動作する擬似故障発生回路470を備える。
擬似故障発生回路470は、トランジスタQ3および抵抗素子R4,R5を有する。npnトランジスタで構成されたトランジスタQ3は、フォトダイオード460aに対して並列に接続される。トランジスタQ3の制御電極(ベース)には、電圧異常検知回路400からの異常検知信号vcが、抵抗素子R4を経由して入力される。さらに、トランジスタQ3の制御電極(ベース)は、抵抗素子R5を経由して、接地配線120と接続されている。したがって、トランジスタQ3は、異常検知信号vcがHレベルであるときにオンする一方で、異常検知信号vcがLレベルであるときにはオフするように制御される。
図2は、制御装置1aにおける電源回路501の動作を整理した図表である。
図2を参照して、まず、Vcc異常が発生しておらず、電圧異常検知回路400からの異常検知信号vcがLレベルであるときの動作を説明する。このとき、トランジスタQ3はオフされるので、擬似故障発生回路470は非作動である。
制御信号SpwがLレベルに設定された負荷500の待機時には、トランジスタQ1,Q2およびQldがオフされる。このため、負荷500への電源電圧Vdcの供給が停止(オフ)される。一方で、制御信号SpwがHレベルに設定された負荷500の作動時には、トランジスタQ1,Q2およびQldがオンされるので、負荷500への電源電圧Vdcの供給がオンされる。
これに対して、負荷作動時(制御信号Spw=Hレベル)に、Vcc異常が発生すると、電圧異常検知回路400からの異常検知信号vcがHレベルで設定されることにより、擬似故障発生回路470が作動する。これにより、トランジスタQ3のオンによって、電源配線200から接地配線120の間に、フォトダイオード460aをバイパスする電流経路が形成される。これにより、フォトダイオード460aに電流が流れなくなるので、フォトトランジスタ460bがオフされることによって、トランジスタQldもオフされる。この結果、マイクロコンピュータ300からの制御信号SpwがHレベルであるにも関わらず、負荷500の電源電圧Vacがオフされる。
図3には、マイクロコンピュータ300による負荷500の動作状態に係る異常監視ルーチンの制御処理を説明するためのフローチャートが示される。
図3を参照して、マイクロコンピュータ300は、ステップS100により、負荷500への電源供給の遮断が指示されていない、負荷500の作動中であることを確認する。たとえば、制御信号SpwがHレベルに設定されているときに、S100はYES判定とされる。
負荷500の作動時(S100のYES判定時)には、マイクロコンピュータ300は、ステップS110以降に処理を進めて、システム異常を監視する。マイクロコンピュータ300は、ステップS110により、センサ560による検出値Dldが、電源供給の遮断時における動作状態値と同等であるか否かを判定する。たとえば、負荷500が送風ファンである場合には、ファンの回転数が0近傍であるときに、ステップS110がYES判定とされる。
マイクロコンピュータ300は、負荷500の作動時、すなわち、電源供給の遮断を指示していないのに、動作状態が電源遮断時と同等になった場合には、ステップS120に処理を進めて、システムエラーを検出する。システムエラーは、マイクロコンピュータ300によって制御される負荷を含むシステムのどこかに異常が発生しており、これ以上当該システムの動作を継続できない状態を意味するものとする。
マイクロコンピュータ300は、システムエラーを検知すると、続いてステップS130により、システムの動作を停止させる。このとき、停止時における回路状態や、各信号の状態を記憶しておくことにより、後日の故障解析に役立てることができる。
一方で、検出値Dldに基づいて、負荷500の動作状態が異常でないとき(S110のNO判定時)には、システムエラーは検知されず、システムの動作が継続される。
このように、実施の形態1に従う制御装置によれば、図2に示したように、負荷作動時にVcc異常が検知されたときには、異常検知信号vc(Hレベル)に応じて擬似故障発生回路470が作動することにより、負荷500への電源供給が遮断される。したがって、図3に示した異常監視ルーチンにより、マイクロコンピュータ300が直接Vcc異常を検知しなくても、電圧異常検知回路400の出力に応じた擬似故障発生回路470の動作によって、図3に示した異常監視ルーチンによってシステム異常が検知されることを通じて、Vcc異常時に異常の発生を確実に検知することができる。さらに、システム異常の検知に応じて、マイクロコンピュータ300を含む制御装置1aによって制御されるシステムの動作を確実に停止することができる。たとえば、制御装置1aが、給湯システムを制御している場合には、システムの動作を停止することにより、当該給湯システムにおいて昇温機能に関連する機器が停止される。このように、本実施の形態において、システムエラーの検知に応じたシステムの動作停止とは、システムエラーの非検知時と比較して、当該システムを構成する複数機器のうちの一部または全部の動作が停止されることを意味するものとする。
すなわち、実施の形態1に従う制御装置1aでは、制御信号SpwがHレベルに設定された負荷作動時において、センサ560によって検出される負荷500の動作状態値が正常である状態が「第1の状態」に対応する。さらに、負荷500への電源供給の遮断がマイクロコンピュータ300から指示されていないにも関わらず(制御信号SpwがHレベル)、センサ560によって検出される負荷500の動作状態値が電源供給の遮断時と同等になった状態が「第2の状態」に対応する。また、図3に示された異常監視ルーチンによって、「システム異常検知手段」の機能が実現される。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に従う制御装置1bの概略構成を示す回路図である。
制御装置1bには、実施の形態1に従う制御装置1aと比較して、負荷500とは別の負荷回路600に対する電源回路605の構成が記載されている。負荷回路600は、たとえば、給湯システムにおいて、制御装置1bとリモコン等の他の端末との間で通信を行なうための通信回路である。
負荷回路600からは、マイクロコンピュータ300に対して、負荷回路600の電源供給状態(電源ステータス)を示す信号Dptsが送信されているものとする。電源ステータスは、電源供給状態が正常であることを定期的に送信して、正常であることの送信が途切れたことによって電圧低下等の「異常」を示す。あるいは、電源供給の異常発生時に信号を送信することによって「異常」を示すものでもよい。負荷回路600およびマイクロコンピュータ300の間には、無線ないし有線において、電源ステータスならびに他のデータおよび情報等を授受するための通信手段(図示せず)が設けられている。これにより、負荷回路600およびマイクロコンピュータ300に対して電源ステータスが通知される。
制御装置1bでは、トランス20の二次側巻線23について、巻数を増加させた上でタップ23a,23bが設けられており、図1で説明した、電源電圧Vs−Vcc系は、タップ23bに接続されている。タップ23a,23bには、一次側巻線21との巻数比に応じた、一次側巻線21と同周波数の交流電圧がそれぞれ発生される。
電源回路605は、タップ23aに発生された交流電圧を、負荷回路600の電源電圧Vdに変換して、電源配線113に出力する。これにより、負荷回路600の電源が供給される。
電源回路605は、ダイオードD2と、平滑コンデンサ41,42と、ツェナーダイオード43と、電圧レギュレータ50とを有する。タップ23aに出力された交流電圧は、ダイオードD2および平滑コンデンサ41によって直流電圧に変換されて、電圧レギュレータ50の入力(IN)ノードへ入力される。電圧レギュレータ50は、基準電圧(GND)端子および出力(OUT)端子の間の電圧差Voutを一定に制御するように、出力(OUT)端子と接続された電源配線113の電源電圧Vdを制御する。
ツェナーダイオード43は、接地配線120および電圧レギュレータ50の基準電圧(GND)端子の間に接続されている。ツェナーダイオード43の降伏電圧Vbdによって、電源配線113の電源電圧Vdは、Voutよりも高い電圧とされる(Vd=Vout+Vbd)。
擬似故障発生回路470は、基準電圧(GND)端子および接地配線120の間に、ツェナーダイオード43と並列に接続されたn型のトランジスタ45を有する。トランジスタ45の制御電極(ゲート)には、電圧異常検知回路400からの異常検知信号vcが入力される。
Vcc異常が検知されて、異常検知信号vcがHレベルに設定されると、トランジスタ45がオンされて擬似故障発生回路470が動作する。これにより、電圧レギュレータ50の基準電圧(GND)端子の電圧がツェナーダイオード43の降伏電圧Vbdだけ低下するので、電源配線113の電源電圧VdもVbdだけ低下する(Vd=Vout)。この結果、負荷回路600に供給される電源電圧Vdの低下により、負荷回路600からマイクロコンピュータ300へ送信される電源ステータスが「異常」を示すようになる。
図5は、負荷回路600の電源ステータスに関するシステム異常検知のための制御処理を説明するフローチャートである。
図5を参照して、マイクロコンピュータ300は、ステップS200により、負荷回路600からの電源ステータスを受信する。そして、マイクロコンピュータ300は、ステップS210により、受信した電源ステータスが異常を示しているか否かを判定する。上述のように、正常状態を示す信号が途切れたときに、電源ステータスの「異常」を検知する構成とすることも可能である。
マイクロコンピュータ300は、電源ステータスの異常が検知されると(S210のYES判定時)、ステップS220に処理を進めて、ステップS120と同様のシステムエラーを検出する。さらに、マイクロコンピュータ300は、ステップS230により、システムの動作を停止させる。
このように、実施の形態2に従う制御装置によれば、Vcc異常が検知されたときには、電圧異常検知回路400の出力に応じた擬似故障発生回路470の動作によって、マイクロコンピュータ300へ電源ステータスを送信する負荷回路600の電源電圧Vdが低下される。これにより、マイクロコンピュータ300が直接Vcc異常を検知しなくても、図5に示した異常監視ルーチンによってシステム異常が検知されることを通じて、Vcc異常時に異常の発生を確実に検知することができる。さらに、システム異常の検知に応じて、マイクロコンピュータ300を含む制御装置1bによって制御されるシステムの動作を確実に停止することができる。
すなわち、実施の形態2に従う制御装置1bでは、負荷回路600への電源供給が正常である状態が「第1の状態」に対応し、負荷回路600への電源供給が異常である状態が「第2の状態」に対応する。また、図5に示された異常監視ルーチンによって、「システム異常検知手段」の機能が実現される。
[実施の形態3]
図6は、実施の形態3に従う制御装置1cの構成を説明するための回路図である。
図6を参照して、実施の形態3に従う制御装置1cには、実施の形態1および2では図示を省略した、電源電圧Vsを制御するための回路構成が記載されている。具体的には、制御装置1cでは、一次側巻線21♯に接続された、トランジスタ15のオンオフを制御するための回路構成と、二次側巻線23と接続されたVs検出回路80の構成が示されている。まず、これらの構成について説明する。
トランス20には、一次側巻線21♯がさらに設けられている。一次側巻線21♯には、一次側巻線21および21♯の巻数比に従って振幅が変換された、一次側巻線21の交流電圧と同一周波数の交流電圧が出力される。一次側巻線21および21♯の間では、接地配線19(接地電圧GND♯)は共通である。一次側巻線22に出力された交流電圧は、ダイオードD3および平滑コンデンサ62によって、電源配線65および接地配線19間の直流電圧Vdに変換される。直流電圧Vdは、トランジスタ15のオンオフによる電力変換回路2の電力変換動作を制御するための制御IC(integrated Circuit)60の電源電圧として用いられる。
制御IC60は、電源電圧Vsを制御するために、トランジスタ15のオンオフを制御する制御信号を発生する。この制御信号は、トランジスタ15の制御電極(ゲート)へ入力される。
たとえば、制御IC60は、電源電圧Vsが目標値(たとえば、15V)よりも低下したときには、一次側巻線21に入力される交流電圧の実効値を増加するように、トランジスタ15のオンオフを制御する。反対に、制御IC60は、電源電圧Vsが目標値(たとえば、15V)よりも上昇したときには、一次側巻線21に入力される交流電圧の実効値を減少させるように、トランジスタ15のオンオフを制御する。たとえば、トランジスタ15による交流電圧を発生するための周期的なオンオフ制御において、オン期間の幅を増減することによって、交流電圧の実効値を増減することができる。
Vs検出回路80は、シャントレギュレータ82と、分圧回路を構成する抵抗素子Rx,Ry,Rzと、フォトカプラ85とを有する。フォトカプラ85は、電流通流時に発光するフォトダイオード85aと、フォトダイオード85aの発光に応じてオンするフォトトランジスタ85bとを有する。
抵抗素子Rx,Ry,Rzは、電源配線110および接地配線120の間に直列に接続される。抵抗素子Rx,Ry,Rzによる電源電圧Vsの分圧電圧が、シャントレギュレータ82のリファレンス(R)端子に入力される。フォトダイオード85aは、電源配線110および接地配線120の間に、シャントレギュレータ82と直列に接続される。
制御IC60側において、フォトカプラ85のフォトトランジスタ85bは、電源配線65および接地配線19の間に、抵抗素子64と直列に接続される。抵抗素子64は、制御IC60の制御入力端子63と接地配線19の間に接続される。制御IC60は、制御入力端子63の電圧に基づいて、フォトトランジスタ85bのオン/オフを検出することができる。
Vs検出回路80において、電源配線110の電圧(電源電圧Vs)が基準よりも上昇すると、シャントレギュレータ82によって、カソード(K)端子およびアノード(A)端子間に電流が生じる。これに応じて、フォトダイオード85aが発光することにより、フォトトランジスタ85bがオンする。
一方で、電源配線110の電圧(電源電圧Vs)が基準よりも低下すると、シャントレギュレータ82のカソード(K)端子およびアノード(A)端子間に電流は生じない。したがって、フォトダイオード85aは発光せず、フォトトランジスタ85bはオフされる。
このように、Vs検出回路80の動作によって、制御入力端子63には、Vs上昇時にはHレベル電圧(Vd)が入力される一方で、Vs低下時にはLレベル電圧(GND♯)が入力される。このように、Vs検出回路80は、電源電圧Vsのフィードバック信号を制御IC60へ入力する機能を有する。
制御IC60は、制御入力端子63にLレベル電圧が入力されると、一次側巻線21に入力される交流電圧の実効値を増加するように、トランジスタ15のオンオフを制御する。一方で、制御入力端子63にHレベル電圧が入力されると、トランジスタ15のオンオフは、一次側巻線21に入力される交流電圧の実効値を低下するように制御される。このようにして、制御IC60は、トランジスタ15のオンオフ制御によって、電源電圧Vsをフィードバック制御することができる。すなわち、電力変換回路2は、Vs検出回路80からのフィードバック信号に基づいて、電源電圧Vsを制御する。
さらに、制御装置1cは、マイクロコンピュータ300からの指令に応じて、電源電圧Vsを低下させて消費電力を抑制する省電力モードを有するように構成されている。たとえば、省電力モードは、制御装置1cによって制御されるシステムの待機動作時に適用される。マイクロコンピュータ300は、省電力モード時には、制御信号SpsをHレベルに設定する。
制御装置1cは、省電力モードに関連した、省電力回路90および省電力検知回路7000をさらに備える。省電力回路90は、Vs検出回路の抵抗素子Rzと並列に接続されたn型のトランジスタ92と、トランジスタ92の制御電極(ゲート)および接地配線120の間に接続された抵抗素子94とを有する。
トランジスタ92がオンすることによって省電力回路90が作動すると、抵抗素子Rzのバイパス経路が形成されることによって、抵抗素子Rx,Ry,Rxによる分圧比が上昇して、シャントレギュレータ82のリファレンス(R)端子への入力電圧が上昇する。これにより、Vs検出回路80から制御IC60へのフィードバック信号は、電源電圧Vsを低下させるように作用する。このときの抵抗素子Rx,Ryによる分圧電圧を適切に調整することによって、電源電圧Vsは、省電力回路90の作動時において、省電力モードにおける設定電圧レベルに制御される。
省電力検知回路700は、電源電圧Vsの電圧低下に応じて、省電力モード中であるか否かを示す検知信号Vpsを出力する。省電力検知回路700は、分圧回路710および720と、コンパレータ730と、レベルシフタ740とを有する。
分圧回路710は、電源配線110および接地配線120の間に直列に接続された抵抗素子RgおよびRhによって構成される。分圧回路710による電源電圧Vsの分圧電圧Vdsは、コンパレータ730に入力される。
分圧回路720は、電源配線113(図4)および接地配線120の間に直列に接続された抵抗素子RiおよびRjによって構成される。分圧回路720は、電源電圧Vdを分圧して、基準電圧Vprを出力する。基準電圧Vprは、コンパレータ730のもう一方の入力端子に入力される。さらに、コンパレータ730は、電源配線113および接地配線120と接続されて、電源電圧Vdにより動作する。
基準電圧Vprは、電源電圧Vsが省電力モードにおける設定電圧レベルまで低下したときの分圧電圧Vdsと、電源電圧Vsが通常時の設定電圧レベルであるときの分圧電圧Vdsとの間の電圧レベルに設定される。
コンパレータ730は、分圧電圧Vdvと基準電圧Vprとを比較して、電圧比較結果に基づく電圧を出力する。具体的には、コンパレータ730は、Vds<VprのときにはHレベル電圧(電源電圧Vd)を出力する一方で、Vds>VprのときにはLレベル電圧(接地電圧GND)を出力する。レベルシフタ740は、コンパレータ730が出力するHレベル電圧を変換する。具体的には、Hレベル電圧を電源電圧Vdから電源電圧Vccに変換する。
この結果、省電力検知回路700からの検知信号Vpsは、電源電圧Vsが省電力モードにおける設定電圧レベルまで低下するとHレベル(電源電圧Vcc)に設定される一方で、通常時にはLレベル(接地電圧GND)に設定される。
省電力回路90のトランジスタ92の制御電極(ゲート)に対しては、論理和回路305によって、電圧異常検知回路400からの異常検知信号vcと、マイクロコンピュータ300からの制御信号Spsの論理和演算(OR)結果が入力される。これにより、マイクロコンピュータ300から省電力モードへの移行が指示されたとき(制御信号SpsがHレベル)に加えて、Vcc異常が検知されたとき(異常検知信号vcがHレベル)にも、省電力回路90が作動する。
これにより、実施の形態3に従う制御装置1cでは、電圧異常検知回路400によってVcc異常が検知されると、マイクロコンピュータ300が省電力モードを指示していないにも関わらず(制御信号SpsがLレベル)、電源電圧Vsが省電力モードでの電圧レベルまで低下している状態が発生する。
図7は、省電力モードに係る異常監視ルーチンの制御処理を説明するフローチャートである。
図7を参照して、マイクロコンピュータ300は、ステップS300により、省電力モードの指示中であるか否かを判定する。制御信号SpsがHレベルに設定されているときに、S300はYES判定とされる。
省電力モードが指示されていないとき(S300のNO判定時)には、マイクロコンピュータ300は、ステップS310以降に処理を進めて、システム異常を監視する。マイクロコンピュータ300は、ステップS310により、省電力検知回路700からの検知信号Vpsに基づいて、電源電圧Vsが省電力モードでの電圧レベルまで低下しているか否かを判定する。検知信号VpsがHレベルのときに、ステップS310はYES判定とされる。
マイクロコンピュータ300は、電源電圧Vsが省電力モードでの電圧レベルまで低下していることが検知されると(S310のYES判定時)、ステップS320に処理を進めて、ステップS320と同様のシステムエラーを検出する。さらに、マイクロコンピュータ300は、ステップS330により、システムの動作を停止させる。
このように、実施の形態3に従う制御装置1cによれば、Vcc異常が検知されたときには、異常検知信号vc(Hレベル)に応じて論理和回路305が省電力回路90を作動させることにより、マイクロコンピュータ300が省電力モードを指示していないにも関わらず電源電圧Vsが省電力モードでの電圧レベルまで低下している状態が形成される。これにより、マイクロコンピュータ300が直接Vcc異常を検知しなくても、図7に示した異常監視ルーチンによってシステム異常が検知されることを通じて、Vcc異常時に異常の発生を確実に検知することができる。さらに、システム異常の検知に応じて、マイクロコンピュータ300を含む制御装置1cによって制御されるシステムの動作を確実に停止することができる。
すなわち、実施の形態3に従う制御装置1cでは、論理和回路305が「擬似故障発生回路」に対応し、マイクロコンピュータ300が省電力モードを指示していないために電源電圧Vsが通常レベルである状態が「第1の状態」に対応し、マイクロコンピュータ300が省電力モードを指示していないにも関わらず電源電圧Vsが省電力モードでの電圧レベルまで低下している状態が「第2の状態」に対応する。また、図7に示された異常監視ルーチンによって、「システム異常検知手段」の機能が実現される。
また、実施の形態3の構成では、Vcc異常の検知をトリガに省電力回路90が作動した場合には、マイクロコンピュータ300によってシステム異常が検知されるまでの一定時間、省電力回路90の作動を継続する必要がある。したがって、省電力回路90の作動によって電源電圧Vsが低下しても異常検知信号vcを上記一定期間Hレベルに維持するために、ラッチ回路440が設けられる。ラッチ回路440は、異常検知信号vcがLレベルからHレベルに変化したときに、異常検知信号vcをHレベルに維持するように構成される。
なお、実施の形態1〜3において、Vcc異常を検知するための構成は、例示した電圧異常検知回路400の構成に限定されるものではなく、電源電圧Vccの異常(上昇および/または低下)を検知可能であれば、任意の構成を適用することができる。
また、擬似的に発生させるシステム異常についても、上述の実施の形態1〜3での例示に限定されるものではなく、通常作動しているシステム異常の検出ルーチンのいずれかにおいて、Vcc異常検知時において、擬似的にシステム異常が検知される状態(第2の状態)を生じさせるように、「擬似故障発生回路」は任意の態様で構成することが可能である。さらに、本実施の形態の形態に従う制御装置は、制御装置によって制御される負荷およびシステムを特に限定することなく、電源電圧異常の発生時に、異常を確実に検知して、システムの動作を停止させるための構成を提供することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a,1b,1c 制御装置、2 電力変換回路、10 外部電源、12 ダイオードブリッジ、14,24,41,42,62,512,514,516 平滑コンデンサ、15,45,65,92,Q1〜Q3,Qld トランジスタ、16 電流検出抵抗、18,65,110,113,200 電源配線、19,120 接地配線、20 トランス、21,21♯,22 一次側巻線、23 二次側巻線、23a,23b タップ、40,50,515 電圧レギュレータ、43 ツェナーダイオード、60 制御IC、63 制御入力端子、64,94,R1〜R6,Ra,Rb,Rc,Rd,Rg,Ri,Rx,Ry,Rz 抵抗素子、80 Vs検出回路、82 シャントレギュレータ、85 フォトカプラ、85a,460a フォトダイオード、85b,460b フォトトランジスタ、90 省電力回路、502 配線、300 マイクロコンピュータ、305 論理和回路、400 電圧異常検知回路、410,710,720 分圧回路、430,730 コンパレータ、440 ラッチ回路、450,460 制御回路(電源遮断)、470 擬似故障発生回路、500 負荷、501,605 電源回路、510,D1〜D3 ダイオード、560 センサ、600 負荷回路、700 省電力検知回路、740 レベルシフタ、Dld 検出値(センサ)、Fvc 電圧異常検知信号(電圧異常検知回路)、GND,GND♯ 接地電圧、R0 電流制限抵抗、Sld,Sps,Spw 制御信号、Vbd 降伏電圧(ツェナーダイオード)、Vcc,Vd,Vdc,Vs 電源電圧、Vd 直流電圧、Vds,Vdv 分圧電圧、Vout 電圧差(電圧レギュレータ)、Vpr 基準電圧(省電力検知回路)、Vps 検知信号(省電力検知回路)。

Claims (5)

  1. 負荷を制御するためのマイクロコンピュータと、
    第1の電源電圧を伝達するための第1の電源配線と、
    前記第1の電源配線の前記第1の電源電圧を降圧して第2の電源電圧を生成する電圧調整回路と、
    前記電圧調整回路によって生成された前記第2の電源電圧を前記マイクロコンピュータへ供給するための第2の電源配線と、
    前記第2の電源電圧の異常を検知するための電圧異常検知回路と、
    前記電圧異常検知回路が前記第2の電源電圧の異常を検知したときに、前記負荷の動作を第1の状態から第2の状態に強制的に変化させるための疑似故障発生回路とを備え、
    前記マイクロコンピュータは、
    前記負荷が前記第2の状態であるときに、前記負荷を含むシステムの異常を検知するためのシステム異常検知手段を含む、制御装置。
  2. 前記マイクロコンピュータは、
    前記システムの異常を検知したときに、前記システムの動作を停止するための手段をさらに含む、請求項1記載の制御装置。
  3. 前記マイクロコンピュータからの指示に応じて作動することにより、前記負荷への電源供給を遮断するための遮断回路と、
    前記負荷の動作状態を検知するための検出器とをさらに備え、
    前記疑似故障発生回路は、前記電圧異常検知回路が前記第2の電源電圧の異常を検知したときに前記遮断回路を作動させるように構成され、
    前記システム異常検知手段は、
    前記検出器の出力に基づいて、前記マイクロコンピュータから前記遮断回路の作動が指示されていない場合に、前記負荷の動作状態が前記電源供給の遮断時と同等になったときに、前記システムの異常を検知するための手段を有する、請求項1または2記載の制御装置。
  4. 前記負荷から前記マイクロコンピュータに対して、前記負荷への電源供給状態を通知するための手段をさらに備え、
    前記疑似故障発生回路は、前記電圧異常検知回路が前記第2の電源電圧の異常を検知したときに、前記負荷への供給電圧を低下させるように構成され、
    前記システム異常検知手段は、前記マイクロコンピュータに通知された前記電源供給状態に基づいて、前記マイクロコンピュータから前記負荷に作動が指示されている場合に、前記電源供給状態が異常を示したときに、前記システムの異常を検知するための手段を有する、請求項1または2記載の制御装置。
  5. 前記マイクロコンピュータからの指示に応じて作動することにより、前記第1の電源電圧を低下するための省電力回路と、
    前記第1の電源電圧に基づいて省電力モード中であることを検知するための省電力検知回路とをさらに備え、
    前記疑似故障発生回路は、前記電圧異常検知回路が前記第2の電源電圧の異常を検知したときに前記省電力回路を作動させるように構成され、
    前記システム異常検知手段は、
    前記マイクロコンピュータから前記省電力回路の作動が指示されていない場合に、前記省電力検知回路が前記省電力モード中であることを検知したときに、前記システムの異常を検知するための手段を有する、請求項1または2記載の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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