JP2016032219A - 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光沢度の高い原稿読取時においても、光源の正反射光の影響を低減した画像を高速、且つ少ない記憶容量で読み取る。【解決手段】予め定められた複数の異なる位置から読取対象に対して順次に光源が照射した光の反射光を順次に受光し、読取対象を複数回撮像して複数の読取画像をそれぞれ画素毎に出力する撮像部と、撮像部が撮像した少なくとも1つの読取画像の中で光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第1領域の第1部分読取画像を記憶する記憶部と、記憶部が第1部分読取画像を記憶した読取画像とは異なる他の読取画像の中で光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第2領域の第2部分読取画像と、第1部分読取画像とを少なくとも用いて、読取対象に対応する読取画像を合成する画像合成部と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法に関する。
原稿の画像を読み取る画像読取装置には、様々なタイプのものがある。例えば、載置台等の上に原稿を上向きに載置し、原稿の読取面の上方から光を照射して、画像を撮像する画像読取装置が知られている。
また、特許文献1には、複数の点灯パターンを有する照明装置を備え、それぞれの点灯パターンで点灯させた状態で、点灯パターンに対応するそれぞれの画像を取得し、取得した画像を複数の領域に分割し、それぞれの領域ごとに輝度成分の値を複数の画像で比較し、それぞれの領域において輝度成分の値が最も小さい画像をその領域における画像として用いて画像を合成する撮像装置が開示されている。
従来の画像読取装置では、室内灯等の外乱光や影に対して、光源によって原稿を照明することにより、その影響を低減していた。しかしながら、原稿の材質(光沢度)によっては、読み取った画像において、光源の正反射光の影響が無視できない場合がある。また、従来は、読み取った画像における正反射光の影響を除去するために、複数の光源を個別に点灯して読み取った複数枚の画像を合成する場合、処理時間やメモリ量が膨大となってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光沢度の高い原稿読取時においても、光源の正反射光の影響を低減した画像を高速、且つ少ない記憶容量で読み取ることができる画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、予め定められた複数の異なる位置から読取対象に対して順次に光源が照射した光の反射光を順次に受光し、読取対象を複数回撮像して複数の読取画像をそれぞれ画素毎に出力する撮像部と、前記撮像部が撮像した少なくとも1つの読取画像の中で前記光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第1領域の第1部分読取画像を記憶する記憶部と、前記記憶部が前記第1部分読取画像を記憶した読取画像とは異なる他の読取画像の中で前記光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第2領域の第2部分読取画像と、前記第1部分読取画像とを少なくとも用いて、読取対象に対応する読取画像を合成する画像合成部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、光沢度の高い原稿読取時においても、光源の正反射光の影響を低減した画像を高速、且つ少ない記憶容量で読み取ることができるという効果を奏する。
図1は、画像読取装置の光学系の概要を例示する正面図である。 図2は、画像読取装置の動作例を示すフローチャートである。 図3は、均一原稿(非光沢)に対して光を照射した場合に、撮像装置が撮像した読取画像の画像レベルを示すグラフである。 図4は、均一原稿(光沢)に対して光を照射した場合に、撮像装置が撮像した読取画像の画像レベルを示すグラフである。 図5は、第1実施形態にかかる画像読取装置の構成を例示するブロック図である。 図6は、画像読取装置の動作例を示すフローチャートである。 図7は、画像合成部が行う合成処理を画像レベルによって示すグラフである。 図8は、第2実施形態にかかる画像読取装置の構成を例示するブロック図である。 図9は、基準チャートに対して光を照射した場合に、画像合成部が行う合成処理と、レベル補正部が行うレベル補正とを示すグラフである。 図10は、実施形態にかかる画像形成装置の構成例を示す構成図である。
まず、本発明をするに至った背景について説明する。図1は、画像読取装置1の光学系の概要を例示する正面図である。画像読取装置1は、例えば撮像装置(撮像部)10、第1LED(光源)12、第2LED(光源)14及び載置台16を有する。
撮像装置10は、例えば図示しないレンズや、反射光を受光することによって2次元の領域を撮像するエリアセンサ(イメージセンサ)などを有し、載置台16の上方に配置されて、載置台16上に置かれた原稿を撮像し、読取画像を画素毎に出力する。第1LED12及び第2LED14は、載置台16上に置かれた原稿に対して、例えば撮像装置10の左右からそれぞれ順次に光を照射する。載置台16は、撮像装置10の読取動作に支障がなければ、設けられなくてもよい。
なお、撮像装置10、第1LED12及び第2LED14は、載置台16に対して予め定められた位置に図示しない支柱や支持部材等で固定されている。また、撮像装置10は、走査によって2次元の領域を撮像するリニアセンサを有し、原稿を撮像するために載置台16の上方を移動するように構成されてもよい。
画像読取装置1が原稿に光を照射する目的は、上述したように撮像光学系の設置環境によって発生する室内の蛍光灯や影等による外乱の影響を除去するためである。また、画像読取装置1が有する光源は、第1LED12及び第2LED14の2つに限定されることなく、複数の異なる位置から原稿に光を照射する複数の光源であってもよい。
第1LED12及び第2LED14からの光は、それぞれ図1の点線に示したように、原稿上のある範囲をそれぞれ照らしている。しかし、原稿の材質や光沢度によっては、第1LED12及び第2LED14からの光は、原稿面上で完全には拡散反射せず、正反射光がそのまま撮像装置10に入射される。
その結果、図1に示した正反射発生箇所においては、撮像装置10が撮像した画像レベルが高くなってしまい、白とび等の画像レベル変化、ひいては飽和が発生し、例えば文字等が読めなくなる。例えば、第1LED12の光照射によって、図1では原稿の左側の特定の箇所(○の箇所)に正反射が発生する。また、第2LED14についても同様に反対側に正反射が発生する。
次に、画像読取装置1の動作について説明する。図2は、画像読取装置1が画像を読取る場合の動作例を示すフローチャートである。図2に示すように、画像読取装置1は、まず、原稿の読取開始時に第1LED12を点灯する(S100)。
その状態で、撮像装置10が原稿を撮像し、図示しない記憶部が読取画像(画像データ)を蓄積する(S102)。ここで、撮像装置10が撮像した画像データD1(x,y)は、第1LED12が光を照射した時のx方向のサイズ及びy方向のサイズが原稿サイズの画像データとする。
画像読取装置1は、撮像後、第1LED12を消灯し(S104)、第2LED14を点灯する(S106)。
その状態で、撮像装置10が原稿を撮像し、撮像した読取画像を図示しない画像合成部に対して出力する(S108)。ここで、撮像装置10が撮像した画像データD2(x,y)は、第2LED14が光を照射した時のx方向のサイズ及びy方向のサイズが原稿サイズの画像データとする。
撮像後、画像読取装置1は、第2LED14を消灯する(S110)。
そして、画像読取装置1は、画像合成部によって画像データD1(x,y)と、画像データD2(x,y)とを合成する処理を行い、原稿サイズの合成画像データDm(x,y)を生成して読取処理を終了する(S112)。
次に、画像読取装置1が撮像した(読取った)画像データD1(x,y)及び画像データD2(x,y)の画像レベルについて説明する。図3は、第1LED12及び第2LED14が個別に均一原稿(非光沢)に対して光を照射した場合に、撮像装置10がそれぞれ撮像した読取画像の主走査方向の画素毎の画像レベルを示すグラフである。
図3(a)は、均一な非光沢原稿に対して第1LED12が光を照射した場合に、撮像装置10が撮像した画像データD1(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。図3(b)は、均一な非光沢原稿に対して第2LED14が光を照射した場合に、撮像装置10が撮像した画像データD2(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。以降、説明を簡略化するために、y方向(副走査方向)はすべて同じ値としてx方向(主走査方向)のレベル分布について説明していく。
画用紙などの非光沢原稿では、原稿に照射された光は拡散光として反射される。そのため、局所的に画像レベルが高くなることはなく、照射範囲の端部にいくほど原稿面での照度は低くなる。
図4は、第1LED12及び第2LED14が個別に均一原稿(光沢)に対して光を照射した場合に、撮像装置10がそれぞれ撮像した読取画像の主走査方向の画素毎の画像レベルを示すグラフである。図4(a)は、均一な光沢原稿に対して第1LED12が光を照射した場合に、撮像装置10が撮像した画像データD1(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。図4(b)は、均一な光沢原稿に対して第2LED14が光を照射した場合に、撮像装置10が撮像した画像データD2(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。
光沢原稿ほど、各光源(第1LED12、第2LED14)によって拡散反射はせず、正反射光が発生している部分は、画像レベルが変化して極端に高くなる。例えば、図4に示したように、正反射光が発生している部分は、画像レベルがフルスケール(10bitデータの場合には1023)に飽和している。
画像データD1(x,y)及び画像データD2(x,y)のいずれの画像においても、照明の正反射が発生している部分は白とびしているような画像になってしまう。また、仮に第1LED12及び第2LED14が同時に点灯したとしても白とびは解消されない。
画像読取装置1は、第1LED12及び第2LED14を順次に点灯させ、撮像装置10が出力した2枚(複数枚)の画像データに対して、同一領域の画像データのそれぞれ輝度値の低いデータを選択することにより、輝度値の高い正反射が発生していない画像データを生成していく。
画像読取装置1が画像合成処理を行った後の合成画像データDm(x,y)は下式1によって示される。
Figure 2016032219
しかし、複数枚の全画像データに対して1領域ずつ輝度値を比較していく処理は、撮像装置10から画像合成部への画像データ量が膨大になり、記憶部に必要な記憶容量、すなわちシステムの膨大化につながる。また、画像読取装置1における読取命令から画像取得(画像合成後)までの処理時間もかかってしまう。
(第1実施形態)
次に、第1実施形態にかかる画像読取装置2について説明する。図5は、第1実施形態にかかる画像読取装置2の構成の概要を例示するブロック図である。図5に示すように、画像読取装置2は、撮像装置10、第1LED12、第2LED14、制御部20、記憶部22及び画像合成部24を有する。制御部20は、CPU200を備え、画像読取装置2を構成する各部を制御する。
なお、図5に示した画像読取装置2の構成部分のうち、画像読取装置1(図1)に示した構成部分と実質的に同じものには、同一の符号が付してある。また、画像読取装置2は、図示しない載置台16を備えていてもよく、例えば撮像装置10、第1LED12、第2LED14及び載置台16が画像読取装置1と同様に配置されている。より具体的には、画像読取装置2は、光学条件として、一方の光源(例えば第1LED12)による正反射箇所に必要な光量を、他方の光源(例えば第2LED14)から照射できるように、第1LED12及び第2LED14の設置位置、照射角度及び光量が予め定められている。同様に、他方の光源(例えば第2LED14)による正反射箇所に必要な光量を、一方の光源(例えば第1LED12)から照射できるようにされている。
画像読取装置2は、図示しない操作ボタンやアプリケーション等によるユーザからの命令を受けて、制御部20が撮像装置10を制御する。撮像装置10は、所定のタイミングで入射された原稿(読取対象)からの反射光を光電変換してA/D変換した画像データD1(N,M)、D2(N,M)を出力する。撮像装置10は、後述する部分読取画像D1(N/2,M)と、部分読取画像D2(N/2,M)とを出力するように構成されてもよい。
画像データD1(N,M)は、第1LED12が光を照射した時のx方向サイズがN、y方向のサイズがMの画像データとする。画像データD2(N,M)は、第2LED14が光を照射した時のx方向サイズがN、y方向のサイズがMの画像データとする。
画像合成部24は、所定のタイミングで部分読取画像D1(N/2,M)と部分読取画像D2(N/2,M)とを合成する合成処理(図7等を用いて後述)を行い、合成画像データDm(N,M)として後段に出力する。
合成処理においては、画像合成部24が2枚の部分読取画像D1(N/2,M)と、部分読取画像D2(N/2,M)とを使用するため、記憶部22が1枚目の部分読取画像D1(N/2,M)を記憶して所定のタイミングで画像合成部24に対して出力する。制御部20は、第1LED12及び第2LED14に対して所定のタイミングで点灯信号を出力し、第1LED12及び第2LED14を個別に点灯させる。
次に、画像読取装置2の動作について説明する。図6は、画像読取装置2が画像を読取る場合の動作例を示すフローチャートである。図7は、第1LED12及び第2LED14が個別に均一原稿(光沢)に対して光を照射した場合に、画像合成部24が行う合成処理を読取画像の主走査方向の画素毎の画像レベルによって示すグラフである。
図6に示すように、画像読取装置2は、まず、原稿の読取開始時に第1LED12を点灯する(S200)。その状態で、撮像装置10が原稿を撮像し、記憶部22が読取画像(画像データ)を蓄積する(S202)。ここで、撮像装置10が撮像した画像データD1(N,M)は、第1LED12が光を照射した時のx方向のサイズがN、y方向のサイズがMの原稿サイズの画像データとする。撮像装置10は、図7(a)に示したように、画像レベルが正反射光の影響をあまり受けていない主走査方向後端側(右側)の半分の画像データのみを記憶部22に対して出力するように構成されてもよい。記憶部22は、画像レベルが正反射光の影響をあまり受けていない(正反射光による画像レベルの変化が小さい)と予め定められた主走査方向後端側(右側)の半分(第1領域)の部分読取画像D1(N/2,M)のみを記憶する。つまり、記憶部22は、撮像装置10が撮像した全領域の画像データD1(N,M)に対して半分((N/2)×M)の記憶容量であってもよい。
画像読取装置2は、撮像後、第1LED12を消灯し(S204)、第2LED14を点灯する(S206)。
その状態で、画像読取装置2は、撮像装置10が原稿を撮像し、撮像した読取画像を画像合成部24に対して出力する(S208)。ここで、撮像装置10が撮像した画像データD2(N,M)は、第2LED14が光を照射した時のx方向のサイズがN、y方向のサイズがMの原稿サイズの画像データとする。撮像装置10は、図7(b)に示したように、画像レベルが正反射光の影響をあまり受けていないと予め定められた主走査方向先端側(左側)の半分(第2領域)の部分読取画像D2(N/2,M)のみを画像合成部24に対して出力するように構成されてもよい。
撮像後、画像読取装置2は、第2LED14を消灯する(S210)。
そして、画像読取装置2は、記憶部22が記憶した主走査方向後端側(右側)の半分の画像データと、撮像装置10が出力した画像データの主走査方向先端側(左側)の半分の画像データとを結合させる合成処理を行い、読取処理を終了する(S212)。画像読取装置2が合成した合成画像データDm(N,M)は、下式2,3によって示される。
Figure 2016032219
Figure 2016032219
以下、撮像装置10が撮像した読取画像の中で、第1LED12が光を照射した時に画像レベルが正反射光の影響をあまり受けていないと予め定められた領域を第1領域と記すことがある。また、撮像装置10が撮像した読取画像の中で、第2LED14が光を照射した時に画像レベルが正反射光の影響をあまり受けていないと予め定められた領域を第2領域と記すことがある。
画像合成部24は、原稿を複数に分割した重複のない領域毎の部分読取画像を結合させることにより、読取対象に対応する読取画像を合成している。つまり、画像読取装置2は、部分読取画像D1(N/2,M)と、部分読取画像D2(N/2,M)とを結合させて読取画像を合成することにより(図7(c)参照)、処理量を低減して、光源の正反射光の影響を低減した画像を高速、且つ少ない記憶容量で読み取ることができる。
また、画像読取装置2は、上述した第1領域及び第2領域に重複する領域ができるように構成されてもよい。この場合、画像読取装置2は、第1領域及び第2領域の重複する領域において、第1領域の部分読取画像D1(N/2,M)の画像レベルと、第2領域の部分読取画像D2(N/2,M)の画像レベルとの平均値を画像合成部24が算出して読取画像の合成を行うように構成されてもよい。画像合成部24が第1領域及び第2領域の重複する領域において画像レベルの平均値を算出すると、2つの画像のつなぎ目で画像レベルが急峻に変化してしまうことを低減することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態にかかる画像読取装置3について説明する。図8は、第2実施形態にかかる画像読取装置3の構成の概要を例示するブロック図である。図8に示すように、画像読取装置3は、撮像装置10、第1LED12、第2LED14、制御部30、第1記憶部32、画像合成部34、第2記憶部36及びレベル補正部38を有する。制御部30は、CPU300を備え、画像読取装置3を構成する各部を制御する。なお、図8に示した画像読取装置3の構成部分のうち、上述した画像読取装置1,2に示した構成部分と実質的に同じものには、同一の符号が付してある。
画像読取装置3は、図示しない操作ボタンやアプリケーション等によるユーザからの命令を受けて、制御部30が撮像装置10を制御する。撮像装置10は、所定のタイミングで入射された原稿からの反射光を光電変換してA/D変換した画像データD1(N,M)、D2(N,M)を出力する。上述したように、撮像装置10は、後述する部分読取画像D1(N/2,M)と、部分読取画像D2(N/2,M)とを出力するように構成されてもよい。
画像合成部34は、所定のタイミングで部分読取画像D1(N/2,M)と部分読取画像D2(N/2,M)とを結合する合成処理を行い、合成画像データDm(N,M)として後段に出力する。
合成処理においては、画像合成部34が2枚の部分読取画像D1(N/2,M)と、部分読取画像D2(N/2,M)とを使用するため、第1記憶部32が1枚目の部分読取画像D1(N/2,M)を記憶して所定のタイミングで画像合成部34に対して出力する。制御部30は、第1LED12及び第2LED14に対して所定のタイミングで点灯信号を出力し、第1LED12及び第2LED14を個別に点灯させる。
画像合成部34が部分読取画像D1(N/2,M)と部分読取画像D2(N/2,M)とを結合する合成処理を行う場合、例えば図7(c)にも示したように、画像レベルに変動があり、画像のつなぎ目では画像レベルの変動が急峻となる場合がある。つまり、値によっては画像にムラやスジが発生してしまう可能性がある。
そこで、画像読取装置3は、レベル補正部38によって合成後の画像のレベル補正を行う。画像読取装置3は、レベル補正を行う場合、例えば読取原稿とは別の基準チャートを読取る。基準チャートは、撮像装置10に対して基準となる反射光を生じさせるものである。基準チャートは、画像読取装置3に載置台16が設けられている場合には、載置台16の背景板であってもよい。ただし、基準チャートは、第1LED12及び第2LED14が光を照射しても、読取画像において正反射光による画像レベルの変化を生じさせない材質(光沢度)、濃度のものである必要がある。
画像読取装置3は、製造される工程や電源ON時等に、基準チャートを撮像装置10によって撮像し、画像合成部34による合成を行って、合成後の基準データDmr(N,M)を第2記憶部36に記憶させておく。第2記憶部36は、例えば不揮発性メモリ等である。
レベル補正部38は、合成画像データDm(N,M)と、基準データDmr(N,M)とを用いて、後述するように読取画像の画像レベルを補正する。
図9は、第1LED12及び第2LED14が個別に基準チャートに対して光を照射した場合に、画像合成部34が行う合成処理と、レベル補正部38が行うレベル補正とを読取画像の主走査方向の画素毎の画像レベルによって示すグラフである。
図9(a)は、基準チャートに対して第1LED12が光を照射した場合に、撮像装置10が撮像した画像データDr1(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。図9(b)は、基準チャートに対して第2LED14が光を照射した場合に、撮像装置10が撮像した画像データDr2(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。図9(c)は、画像合成部34が画像データDr1(x,y)と画像データDr2(x,y)とを用いて合成処理を行った基準データDmr(x,y)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。図9(d)は、レベル補正部38が基準データDmr(x,y)を用いて、例えば図7(c)に示した合成画像データDm(x,y)を正規化したレベル補正後データDc(N,M)の主走査方向の画像レベルの分布を示している。
レベル補正部38は、基準データDmrと原稿データDmとを用いて、下式4によりレベル補正後データDcを生成する。
Figure 2016032219
なお、kは、正規化後の値に対して、特定箇所がある目標レベルになるように調整するための係数である。画像読取装置3は、レベル補正部38によって画像レベルのばらつきを低減し、画像レベルを目標レベルに調整する補正を行うことにより、図9(d)に示したレベル補正後データDc(N,M)を読取画像として出力することが可能となる。また、画像読取装置3がカラースキャナであってRed/Green/Blueの画像データを出力するものである場合、色毎に上述した処理を行う。
次に、画像読取装置2を有する画像形成装置400について説明する。図10は、実施形態にかかる画像形成装置400の構成例を示す構成図である。画像形成装置400は、給紙部403及び画像形成装置本体404を有し、上部に例えば画像読取装置2が搭載されたデジタル複写機である。
画像形成装置本体404内には、タンデム方式の作像部405と、給紙部403から搬送路407を介して供給される記録紙を作像部(画像形成部)405に搬送するレジストローラ408と、光書き込み装置409と、定着搬送部410と、両面トレイ411とが設けられている。
作像部405には、Y,M,C,Kの4色のトナーに対応して4本の感光体ドラム412が並設されている。各感光体ドラム412の回りには、帯電器、現像器406、転写器、クリーナ、及び除電器を含む作像要素が配置されている。
また、転写器と感光体ドラム412との間には両者のニップに挟持された状態で駆動ローラと従動ローラとの間に張架された中間転写ベルト413が配置されている。
このように構成されたタンデム方式の画像形成装置400は、Y,M,C,Kの色毎に各色に対応する感光体ドラム412に光書き込みを行い、現像器406で各色のトナー毎に現像し、中間転写ベルト413上に例えばY,M,C,Kの順に1次転写を行う。
そして、画像形成装置400は、1次転写により4色重畳されたフルカラーの画像を記録紙に2次転写した後、定着して排紙することによりフルカラーの画像を記録紙上に形成する。また、画像形成装置400は、画像読取装置2が読取った画像を記録紙上に形成する。
以上、各実施形態について説明したが、それらの各部の具体的な構成、処理の内容、データの形式等は、実施形態で説明したものに限るものではない。また、以上説明してきた実施形態の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
1、2、3 画像読取装置
10 撮像装置
12 第1LED
14 第2LED
16 載置台
20、30 制御部
22 記憶部
24、34 画像合成部
32 第1記憶部
36 第2記憶部
38 レベル補正部
400 画像形成装置
405 作像部(画像形成部)
特開2010−074725号公報

Claims (7)

  1. 予め定められた複数の異なる位置から読取対象に対して順次に光源が照射した光の反射光を順次に受光し、読取対象を複数回撮像して複数の読取画像をそれぞれ画素毎に出力する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した少なくとも1つの読取画像の中で前記光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第1領域の第1部分読取画像を記憶する記憶部と、
    前記記憶部が前記第1部分読取画像を記憶した読取画像とは異なる他の読取画像の中で前記光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第2領域の第2部分読取画像と、前記第1部分読取画像とを少なくとも用いて、読取対象に対応する読取画像を合成する画像合成部と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像合成部は、
    読取対象を複数に分割した領域毎の部分読取画像を結合させることにより、読取対象に対応する読取画像を合成すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 少なくとも前記第1領域及び前記第2領域には重複する領域があり、
    前記画像合成部は、
    前記重複する領域に対し、前記第1部分読取画像の画像レベルと前記第2部分読取画像の画像レベルとを用いて読取画像の合成を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記撮像部が基準となる反射光を受光した場合に出力する読取画像の画素毎の画像レベルに基づいて、前記画像合成部が合成した読取画像の画像レベルを正規化する補正を行うレベル補正部
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記撮像部は、
    2次元の領域を撮像するエリアセンサ、又は走査によって2次元の領域を撮像するリニアセンサを有すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置の出力に基づいて画像を形成する画像形成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 予め定められた複数の異なる位置から読取対象に対して順次に光源から光を照射し、光を照射する毎に読取対象を撮像して複数の読取画像を出力する工程と、
    撮像した少なくとも1つの読取画像の中で前記光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第1領域の第1部分読取画像を記憶部が記憶する工程と、
    前記記憶部が前記第1部分読取画像を記憶した読取画像とは異なる他の読取画像の中で前記光源の正反射光による画像レベルの変化が小さいと予め定められた第2領域の第2部分読取画像と、前記第1部分読取画像とを少なくとも用いて、読取対象に対応する読取画像を合成する工程と、
    を含む画像読取方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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