JP2016031082A - 流体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主流路に対して直角方向に設けた副流路の置換性を向上させることにより、置換時間を短縮することができる流体供給装置を提供すること。
【解決手段】直線状の主流路12と主流路に直角方向に延びる副流路13B〜13Dを有し、主流路12を副流路13B〜13Dの上流側から下流側に粘性流体が流れる流体供給装置1において、主流路12の内壁15と副流路13B〜13Dの内壁14B〜14Dが交わるコーナー部9Bから)Dの主流路12の上流側に位置する部分を面取りすることにより形成した面取部31B〜31Dを有し、コーナー部9B〜9Dの下流側に位置する部分が、内壁15と内壁14B〜14Dを直交させ、主流路12の上流側には置換流体入力制御弁2Aを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流路内に流体が滞留し難い流体供給装置に関する。
従来より、半導体を用いた集積回路(以下単に「半導体」ともいう。)は、微細化、高集積化が進んでいる。それに伴い、半導体の製造に使用する流体(以下「プロセス流体」ともいう。)は、多様化し、多数の流体制御機器(例えば、流体制御弁やサックバックバルブ等の弁類や、圧力センサや流量センサ等の計測器類など)を用いて高精度に制御されている。半導体製造装置は、プロセス流体供給部において、流路内に流体が滞留する滞留時間を短くし、滞留によるプロセス流体の劣化を防ぎ、プロセス流体入れ換え時の置換性向上により、工程時間を短縮する必要がある。
図16は、従来の流体供給装置100の断面図である。図17は、図16のBB断面図である。図16に示すように、流体供給装置100は、マニホールドブロック110に設けられた複数の弁座116A,116B,116C,116D,116Eと、取付開口部111A,111B,111C,111D,111Eと、弁座116A〜116Eに対応する弁体127A〜127E及び駆動部129A〜129Eからなる流体制御弁102A〜102Eにより構成されている。マニホールドブロック110は、流体制御弁102A〜102Eが並んで設けられる方向に沿って形成される主流路112と、主流路112に対して直角方向に形成されて取付開口部111A〜111Eに連通する上流側連通部113A、副流路113B,113C,113D、下流側連通部113Eを備える。図17に示すように、それぞれの流体制御弁102A〜102Eには、それぞれの取付開口部111A〜111Eに直接連通するようにマニホールドブロック110に形成された入出力ポート119A〜119Eが備えられている。(例えば特許文献1参照)。
流体供給装置100がプロセス毎に種類の異なるプロセス流体を主流路112に流す場合、先のプロセス流体が主流路112や副流路113に残留していると、先のプロセス流体と後のプロセス流体が化学反応を起こしたり、残液が固化してパーティクルを発生させるなどして、半導体の歩留まりを低下させる恐れがある。また、種類が同じプロセス流体であっても、滞留による流体の劣化により同じような問題が発生する。そのため、半導体製造時には、先のプロセスと後のプロセスとの間に、マニホールドブロック110に置換流体を流すことによりマニホールドブロック110内の残液を排出するパージ工程が行われる。
WO2014/069344号公報
しかしながら、従来の流体供給装置100は、図16に示すように、副流路113B〜113Dの内壁114B〜114Dと主流路112の内壁115とのコーナー部109B〜109Dの上流側と下流側の部分が、直角に形成されていた。流体供給装置101が、パージ工程を実施する場合、両端部の流体制御弁102A,102Eを弁開状態にし、それらの間の流体制御弁102B,102C,102Dを弁閉状態にして、置換流体を流路112,113に流す。この場合、副流路113B〜113Dは、単に、主流路112の内壁115から直角に凹んだ袋小路状の孔となり、主流路112を流体制御弁102Eへ向かって流れる置換流体が入り込みにくかった。つまり、従来の流体供給装置100は、パージ工程時に、置換流体を主流路112から副流路113B〜113Dへ流れ込ませて副流路113B〜113Dから主流路112へ流れ出させる流れを形成しにくかった。よって、従来の流体供給装置100では、副流路113B〜113Dの残液を置換流体に置換するのに時間がかかっていた。
半導体製造装置の小型化を図る上では、プロセス流体を制御する流体制御弁102をマニホールドブロック110に出来るだけ多く取り付けることが好ましい。マニホールドブロック110は、プロセス流体用の流体制御弁102の取付数が増加すれば、残液を置換流体に置換すべき副流路113の数が増える。残液を置換流体に置換すべき副流路113の数が増えれば、置換流体を供給し始めてから、半導体の歩留まりに影響しない程度までマニホールドブロック110内の残液を置換流体に置換するまでの置換時間が長くなる。よって、副流路113一個あたりの置換性を向上させ、置換時間を短縮することが望まれる。
特に、半導体製造装置は、パージ工程が行われる間、待ち状態となる。近年、プロセス流体の種類が増加し、パージ工程の実施回数が増えている。パージ工程一回あたりの置換時間を短縮すれば、半導体製造装置の待ち時間を減らして総合利用効率を向上させることができる。
また、同じプロセス流体を主流路112に流し続けた場合でも、プロセス流体が副流路113B〜113Dで滞留し続けると、変質したり、固化する問題がある。そのため、さらにできるだけ副流路113B〜113D内のプロセス流体を置き換えやすくして、副流路113B〜113D内のプロセス流体の滞留時間を短くすることが望まれる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、主流路に対して直角方向に設けた副流路の置換性を向上させることにより、置換時間を短縮することができる流体供給装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、次のような構成を有している。
(1)直線状の主流路と前記主流路に直角方向に延びる副流路を有し、前記主流路を前記副流路の上流側から下流側に粘性流体が流れる流体供給装置において、前記主流路の内壁と前記副流路の内壁が交わるコーナー部の前記主流路の上流側に位置する部分を面取りすることにより形成した第1面取部を有すること、前記コーナー部の前記主流路の下流側に位置する部分が、前記主流路の内壁と前記副流路の内壁を直交させていること、又は、前記第1面取部より小さく面取りを施された第2面取部を有すること、前記主流路の上流側には第1流体制御弁が設けられていること、を特徴とする。
上記構成の流体供給装置は、副流路に設けられた弁が閉じていたり、副流路に圧力計などの計測器が取り付けられている場合、主流路に対し副流路は袋小路となるため、副流路にいったん入り込んだ流体が主流路を流れる流体と置き換わることが困難となる。しかし、上記構成では、主流路の内壁と副流路の内壁が交わるコーナー部の主流路の上流側に位置する部分を面取りすることにより形成された第1面取部を有するため、粘性流体のコアンダ効果により、流体は第1面取部の壁面に沿って流れの方向が変わり、主流路の下流側に位置する副流路の下流側壁面に向かう。このとき、コーナー部の主流路の下流側に位置する部分が、主流路の内壁と副流路の内壁を直交させ、または、第1面取部より小さく面取りを施された第2面取部を有するため、流れ方向を変えた流体が、主流路に対して垂直な下流側壁面に衝突し、その多くが副流路の奥へ(主流路と反対側へ)流れる。副流路の奥へ流れた流体は、副流路の主流路側の流体を主流路側へ押し出す。連続的にこの流れが発生することにより、短時間で副流路内の流体が主流路を流れる流体と置き換えられることになる。これにより滞留による流体の劣化や、パーテクルの発生を防ぐことができる。
(2)(1)に記載の構成において、好ましくは、前記主流路の下流側には第2流体制御弁が設けられていること、前記副流路には第3流体制御弁が設けられていること、前記第3流体制御弁を開いて前記主流路に第1流体を流した後、前記第3流体制御弁を閉じ、前記主流路に第2流体を流すことを特徴とする。
上記構成によれば、副流路から第1流体を流した後、第3流体制御弁を閉じ、主流路に第2流体を流すと、第2流体が副流路全体を流れて第1流体と置き換えられるため、第2流体で副流路内の第1流体を短時間で置換することができる。これにより第1流体から第2流体への置き換えを短時間で行うことができるため生産効率を高めることができる。
(3)(1)又は(2)に記載の構成において、好ましくは、前記主流路及び前記副流路がマニホールドブロックに形成されていること、前記主流路は、上流側に位置する上流側端部と下流側に位置する下流側端部に、前記副流路と同じ方向に折れ曲がっている上流側連通部と下流側連通部を有していること、前記マニホールドブロックは前記主流路の上流側と下流側で分割されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、主流路と副流路がマニホールドブロックにより形成されているため配管部材、継手部材を必要最小限にできるとともに、配管スペースをコンパクトにすることができる。また、主流路が、上流側に位置する上流側端部と下流側に位置する下流側端部に、副流路と同じ方向に折れ曲がっている上流側連通部と下流側連通部を有し、マニホールドブロックが上流側と下流側で分割してあるため、直線状の貫通穴と、貫通穴の両端開口部を塞ぐプラグの組合せで主流路を形成する必要がなくなり、主流路の上流側端部と下流側端部に流体が滞留するようなスペースを無くすことができる。
(4)(1)乃至(3)の何れか1つに記載の構成において、好ましくは、前記第1面取部及び前記第2面取部は、回転する切削加工工具により成形されたものである。
上記構成によれば、面取部は回転する切削加工工具により形成されるため、面取部の表面が滑らかになり、壁付近の流速が低下することで発生するコアンダ効果を起こし易くすることができる。
(5)(4)に記載の構成において、好ましくは、前記主流路は、前記下流側連通部と対向する内壁面が、前記下流側連通部より上流側から前記下流側連通部側へ向かって傾斜していることを特徴とする。
上記構成によれば、主流路の下流側端部が下流側連通部より下流側へ突出する量が少なくなるので、下流側端部に形成される袋小路が少なくなり、流体が滞留することを防ぐことができる。
従って、上記構成の流体供給装置によれば、主流路に対して直角方向に設けた副流路の置換性を向上させることにより、置換時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る流体供給装置の断面図である。 図1のA1−A1断面図である。 図1に示す面取部を形成するための切削加工工具の側面図である。 本発明の実施形態に係る流体供給装置の回路図である。 本発明の実施形態に係る流体供給装置の部分拡大断面図である。 図5のA2−A2断面図である。 比較例の部分拡大断面図である。 比較例のシミュレーション結果であって、シミュレーションを開始してからt1秒経過した状態を示す。 比較例のシミュレーション結果であって、シミュレーションを開始してからt2秒経過した状態を示す。 実施例のシミュレーション結果であって、シミュレーションを開始してからt1秒経過した状態を示す。 実施例のシミュレーション結果であって、シミュレーションを開始してからt2秒経過した状態を示す。 副流路の変形例を示す図である。 切削加工工具の第1変形例を示す側面図である。 図13に示す切削加工工具の下面図である。 切削加工工具の第2変形例を示す側面図である。 従来のマニホールドブロックを用いた流体供給装置の断面図である。 図16のBB断面図である。
以下に、本発明に係る流体供給装置の実施形態について図面に基づいて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る流体供給装置1の回路図である。流体供給装置1は、置換流体を供給する置換流体入力制御弁2A(第1流体制御弁の一例)と、流体を出力する出力制御弁2E(第2流体制御弁の一例)と、プロセス流体を供給する第1〜第3プロセス流体入力制御弁2B,2C,2D(第3流体制御弁の一例)が、副流路13を介して主流路12に連通している。
本実施形態では、置換流体入力制御弁2Aの入出力ポート19Aが、置換流体を供給する置換流体供給源TAに接続されている。また、プロセス流体入力制御弁2B,2C,2Dの入出力ポート19B,19C,19Dは、プロセス流体PB,PC,PDを供給するプロセス流体供給源TB,TC,TDに各々接続されている。本実施形態では、置換流体は純水、プロセス流体PB,PC,PDは種類が異なる酸系又はアルカリ系の液体とする。更に、出力制御弁2Eの入出力ポート19Eは、流体供給装置1の外部に設けられた切替弁3に接続され、プロセス工程を行う反応室TE1又は排出された置換流体を貯める廃液タンクTE2に接続されている。
図1は、本発明の実施形態に係る流体供給装置1の断面図である。図2は、図1のA1−A1断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る流体供給装置1の部分拡大断面図である。図6は、図5のA2−A2断面図である。図1に示すように、流体供給装置1は、樹脂材料を直方体形状に成形したマニホールドブロック10を備える。マニホールドブロック10には、置換流体入力制御弁2Aと、第1〜第3プロセス流体入力制御弁2B〜2Dと、出力制御弁2Eが横一列に並んで構成されている。置換流体入力制御弁2Aと、第1〜第3プロセス流体入力制御弁2B〜2Dと、出力制御弁2Eは、同じ構成なので、特に区別する必要がない場合には、流体制御弁2或いは流体制御弁2A〜2Eともいう。
図1に示すように、流体供給装置1は、マニホールドブロック10に設けられた弁座16A〜16E、取付開口部11A〜11E、その弁座16A〜16Eに対応する弁体27A〜27E及び駆動部29A〜29Eからなる流体制御弁2A〜2Eにより構成されている。マニホールドブロック10は、流体制御弁2A〜2Eが並んで配置される方向に沿って直線状に形成される主流路12と、主流路12から直角方向に分岐して取付開口部11A〜11Eに連通する上流側連通部13A,副流路13B,13C,13D,下流側連通部13Eを備える。図2に示すように、各流体制御弁2A〜2Eは、それぞれの取付開口部11A〜11Eに直接連通するようにマニホールドブロック10に形成された入出力ポート19A〜19Eを備える。流体供給装置1は、主流路12と副流路13B〜13Dがマニホールドブロック10により形成されているため、配管部材、継手部材を必要最小限にできると共に、配管スペースをコンパクトにすることができる。
図1及び図5、図6に示すように、流体供給装置1は、主流路12の内壁と15と副流路13B〜13Dの内壁14B〜14Dが交わるコーナー部9B〜9Dの主流路12の上流側に位置する部分(流体が主流路12を流れる流れ方向Fに対して上流側に位置する部分)を面取りすることにより形成した面取部31B〜31D(第1面取部の一例)を有する。これにより、主流路12の内壁15付近を流れる流体が、コアンダ効果により、面取部31B〜31Dに引き寄せられるようにして副流路13B〜13Dに流れ込むようになる。
尚、本実施形態において、面取りは、主流路12の軸線方向断面において、主流路12の内壁15から副流路13B〜13Dの内壁14B〜14Dへ向かって勾配を各々大きくするように、副流路13B〜13Dと主流路12の間のコーナー部9B〜9Dを除去することをいう。
図3は、面取部13を形成する切削加工工具50の側面図を示す。切削加工工具50は、シャフト51とシャフト51の先端部に固設された切削部52を有する。切削部52は略円錐形状をなし、テーパ部521、底面522とR面523を有する。テーパ部521には、切削加工が可能な刃物形状となっている。テーパ部521の傾斜角度は、本実施形態においては底面522に対して45度の形状である。切削加工工具50は、副流路13から主流路12へ挿入できるように、最大径寸法Cが副流路13の径よりも小さい。面取部31は、図3に示す切削加工工具50を副流路13から入れ、回転させながら主流路12の上流側へ向かって水平移動させることにより、副流路13のコーナー部9の上流側をテーパ部521で切削することで、表面が滑らかに形成されている。
図1に示すように、マニホールドブロック10は、置換流体入力制御弁2Aと第1,第2プロセス流体入力制御弁2B,2Cを構成する第1ブロック21と、第3プロセス流体入力制御弁2Dと出力制御弁2Eを構成する第2ブロック22に分割されている。第1ブロック21と第2ブロック22は、接続端部21a,22aをシール部材23を介して当接させ、連結部材24により連結されている。
第1ブロック21には、第1主流路形成部21bが接続端部21aの接続端面から袋状に形成され、副流路13B〜13Cと同じ方向に折れ曲がっている上流側連通部13Aに連通している。第2ブロック22には、第2主流路形成部22bが接続端部22aの接続端面から袋状に形成され、副流路13Dと同じ方向に折れ曲がっている下流側連通部13Eに連通している。主流路12は、第1及び第2主流路形成部21b,22bが気密に接続して形成される。そのため、主流路12は、マニホールドブロック10に貫通して形成されておらず、主流路を構成する貫通穴の両端開口部をプラグによって閉鎖することにより生じる滞留部が発生しない。
主流路12の内壁15は、下流側連通部13Eの下方に傾斜部32が設けられている。図1及び図5に示すように、傾斜部32は、内壁15の底部に、流体の流れ方向Fに沿って(主流路12の下流側端部12bへ向かって)下流側連通部13Eより上流側から取付面10a側へ勾配を大きくして傾斜するように設けられている。これにより、主流路12の底部を直線状に流れる置換流体が傾斜部32に案内されて下流側連通部13Eへ向かって流れるようになる。また、主流路12が、下流側連通部13Eより下流側へ突出する量が少なくなり、下流側端部12bに形成される袋小路が少なくなるので、流体が下流側端部12bに滞留しにくい。
図1に示すように、シール部材23は、樹脂材料を短い円筒形状の成形したものであり、一端面と他端面に軸方向に沿って凹凸条が形成されている。接続端部21a,22aの接続端面には、シール部材23を装着するための環状溝21c,22cが形成されている。環状溝21c,22cは、第1及び第2主流路21b,22bの軸線方向に沿って凸凹条が形成されている。接続端部21a,22aは、主流路12の軸方向に沿って引き寄せられ、凸凹条がシール部材23の凹凸条に圧入して結合する。接続端部21a,22aは、圧入部により径方向にシールされ、第1及び第2主流路21b,22bが気密に接続される。
接続端部21a,22aは、流体圧力により分離する恐れがある。そこで、連結部材24は、接続端部21a,22aを引き寄せた状態を維持するように接続端部21a,22aの外周面に着脱自在に取り付けられている。
このように構成されたマニホールドブロック10には、同一構造の流体制御弁2A〜2Eが構成される。そこで、流体制御弁2A〜2Eの構成については、添え字を適宜省略して説明する。流体制御弁2の駆動部28は、カバー21とシリンダ本体22の間に形成されるシリンダ室24にピストン25が往復直線運動可能に装填されている。ピストン25は、圧縮ばね26により弁座16方向に常時付勢されている。ダイアフラム27は、ピストン25に連結され、ピストン25と一体的に動作することにより弁座16に当接又は離間する。ダイアフラム27は、マニホールドブロック10の取付面10aに開設された取付開口部11を気密に覆い、ダイアフラム室28を形成する。
図5に示すように、ダイアフラム27は、弁座16に当接又は離間する弁体部27aと、弁体部27aの外周面から外径方向へ延設される薄膜部27bと、薄膜部27bの外縁部に沿って肉厚に設けられた肉厚部27cを備える。弁体部27aは、薄膜部27bと接続する部分から弁座側端面に向かって径の小さい小径部27dを軸方向に沿って円柱状に設けられている。取付開口部11は、弁座16が開口する底部に沿って、ダイアフラム室28の容積を拡大させるための容積拡大部17を設けられている。これにより、流体制御弁2は、ストロークに関わらず、取付開口部11(ダイアフラム室28)の内周面と弁体部27aの外周面との間に形成される隙間を出来る限り軸方向に均一で幅広に確保することが可能になり、薄膜部27b付近に流体が滞留するのを防ぐことができる。
続いて、流体供給装置1の動作について説明する。流体供給装置1は、プロセス工程とパージ工程を繰り返し行う。プロセス工程では、例えば、置換流体入力制御弁2Aと第1プロセス流体入力制御弁2Bを弁閉した状態で、出力制御弁2Eと第2,第3プロセス流体入力制御弁2C,2Dを弁開する。すると、プロセス流体PC,PDが、取付開口部11C,11Dから副流路13C,13Dを介して主流路12に入力して混合され、出力制御弁2Eから出力される。プロセス工程は、流体制御弁2A〜2Eを弁閉状態にして終了する。
パージ工程では、第1〜第3プロセス流体入力制御弁2B〜2Dを弁閉状態にしたまま、置換流体入力制御弁2Aと出力制御弁2Eが弁開状態にされる。すると、置換流体(本実施形態では純水とする。)が取付開口部11Aから主流路12を介して取付開口部11Eへ流れ、出力制御弁2Eから出力される。
図5に示すように、純水は、主流路12を出力制御弁2Eへ向かって直線状に流れ(図中F1参照)、プロセス流体PC,PDの残液と置換される。第1〜第3プロセス流体入力制御弁2B〜2Dが弁閉されているため、副流路13B〜13Dは、主流路12の内壁15に対して直角に形成された袋小路状の孔になり、主流路12を直線状に流れる純水が副流路13B〜13Dに入り込んだプロセス流体と置き換わることが困難とも考えられる。
しかし、図5及び図6に示すように、主流路12の内壁15は、面取部31B〜31Dにおいて、副流路13B〜13D側へ凹むように変形している。これにより、主流路12の頂部付近の純水は、コアンダ効果により、面取部31B〜31Dに引き寄せられ、副流路13B〜13D側に流れの方向を変える(図中流れF2x参照)。副流路13B〜13Dの内壁14B〜14Dと主流路12の内壁15とのコーナー部9B〜9Dは、主流路12の下流側(純水の流れ方向Fの下流側)に位置する部分が面取りを施されず、直交している。そのため、副流路13B〜13Dに流入した純水は、面取部31B〜31Dに流入する勢いを維持したまま内壁14B〜14Dの下流側壁に衝突し(図中流れF2x参照)、副流路13B〜13Dの奥(ダイアフラム27側)へと向かって流れ(図中流れF2y参照)、副流路13B〜13Dの流体が主流路12側へ押し出される(図中流れF2z参照)。これにより、副流路13B〜13Dに流入した純水が残液と攪拌され、効率良く置換される。副流路13B〜13D内の純水は、後から流入する純水によって、副流路13B〜13Dの内壁14B〜14Dに沿うようにして流れの方向を主流路12側へ変え、主流路12へ押し出されるようにして流出し、再び主流路12を出力制御弁2Eへ向かって流れる(図中流れF2x〜F2z参照)。連続的にこの流れF2x〜F2zが発生することにより、副流路13B〜13D内全てに純水が行き渡り、短時間で、副流路13B〜13D内のプロセス流体が主流路12を流れる純水に置き換えられることになる。つまり、面取部31B〜31Dを備える副流路13B〜13Dは、パージ工程が始まると直ぐに、残液が純水に巻き込まれて除去されるので、置換性が良い。これにより、滞留によるプロセス流体の劣化や、パーティクルの発生を防ぐことができる。
よって、上記マニホールドブロック10及び流体供給装置1によれば、主流路12に対して直角方向に設けた副流路13B〜13Dの置換性を向上させることにより、置換流体を供給し初めてから、プロセスに影響を与えない程度まで残液を純水に置換するまでの置換時間を短縮することができる。
ここで、副流路13B〜13Dに純水を流れ込みやすくするのであれば、純水の流れ方向Fに対して、副流路13B〜13Dの上流側と下流側に面取部を設ければ良いとも考えられる。しかし、発明者らが、副流路13B〜13Dの下流側に面取部31B〜31Dと同じ大きさの面取部を設けてシミュレーションしたところ、副流路13B〜13Dの上流側のみに面取部を設ける場合より置換性が悪かった。その理由は、副流路13B〜13Dの上流側と下流側に同様の面取部を設けると、副流路13B〜13D側に流れの方向を変えて流入した純水は、副流路13B〜13Dの下流側内壁に向かって進むが、そこに下流側面取部があると、その下流側面取部に衝突して主流路12側へ流れの向きを変え、副流路13B〜13Dの奥へ流れ込むことができないためと考えられる。
マニホールドブロック10に取り付ける流体制御弁2の数が多くなると、副流路13の数が増えるが、各副流路13に面取部31を設けて副流路13一個当たりの置換性を向上させれば、その分だけ、置換時間を短縮する効果が大きくなる。更に、上記構成のマニホールドブロック10及び流体供給装置1を半導体製造装置に適用した場合には、パージ工程一回当たりの置換時間が短縮されるので、半導体製造の全工程における半導体製造装置の待ち時間を減らして総合利用効率、或いは、半導体の生産効率を高めることが可能になる。
図5に示すように、純水は、更に、マニホールドブロック10の下流側端部12bに近づくと、下流側連通部13E側へ向かって流れ方向を変える(図中F4,F5参照)。主流路12の底部付近を流れる純水は、弁座16Eから遠く、下流側連通部13E側に流れを変えにくいとも考えられる。しかし、主流路12には、底部に対する傾斜角度θが30度の傾斜部32が設けられているので、底部付近の純水は、傾斜部32に案内されて下流側連通部13E側へ流れ方向を変え、取付開口部11E(ダイアフラム室28)へ流れ込む。よって、主流路12は、底部を流れる純水が下流側端部12bに衝突して上流側へ向かう流れを発生させないため、下流側端部12bに滞留部が発生しない。つまり、マニホールドブロック10は下流側端部12bの置換性が良い。
出力制御弁2Eは、弁体部27aに小径部27dを円柱形状に設け、また、取付開口部11Eに容積拡大部17Eを設けているので、弁体部27aの外周面とダイアフラム室28の内周面との間の隙間が軸方向にほぼ均一に幅広く確保されている。そのため、弁座116からダイアフラム室28へ流入した純水は、薄膜部27bまで回り込んで乱流を発生させることで残液と撹拌され、出力制御弁2Eから排出される。よって、流体供給装置1は、出力制御弁2Eの薄膜部27b付近に滞留部が発生することを防止できる。
尚、置換流体入力制御弁2Aと第1〜第3プロセス流体入力制御弁2B〜2Dは、出力制御弁2Eと同様に構成されているので、出力制御弁2Eと同様、薄膜部27b付近に滞留部が発生しにくい。よって、薄膜部27b付近でプロセス流体PB〜PDの残液が化学反応してプロセス流体の性質を変化させたり、パーティクルを発生させることがない。
発明者らは、実施例と比較例について置換性を調べるシミュレーションを行った。図7は、比較例の部分拡大断面図である。実施例は、上記実施形態に対応するものである。シミュレーションは、面取部31等による置換性を調べることを目的としているので、実施例は、プロセス流体入力制御弁2B,2Cを省き、流体制御弁2A,2D,2Eをマニホールドブロック10に構成するものとして簡略化している。比較例は、面取部31Bと傾斜部32と小径部27bを備えない点を除き、実施例と同様に構成されている。
実施例と比較例は、副流路13D,1013Dと上流側連通部13A,1013Aと下流側連通部13E,1013Eの内径を3mm以上5mm以下とすると、主流路12,1012の内径を4mm以上8mm以下と仮定した。そして、面取部31Dは、流路の中心を通る断面において、副流路13Dの内径の8分の1以上2分の1以下の30°以上60°以下の面取りを仮定した(例えば、副流路13Dの内径を4mmとした場合には、C0.5以上C2以下の面取りを行って面取部31Dとする)。そして、取付開口部11A〜11Cの内径は、副流路13D,1013Dの3〜4倍と仮定した。シミュレーションでは、プロセス流体を所定時間流した後にパージ工程を行った場合の置換割合を調べた。プロセス流体と置換流体は純水と仮定した。
図8は、比較例のシミュレーション結果であって、パージ工程を開始してからt1秒経過した状態を示す。図9は、比較例のシミュレーション結果であって、パージ工程を開始してからt2秒経過した状態を示す。尚、t2秒は、t1秒の2倍である。
図8に示すように、パージ工程を開始してからt1秒経過した時点では、副流路1013Dと(図中Y1参照)、主流路1012の下流側端部1012b(図中Y2参照)、置換流体入力制御弁1002Aと出力制御弁1002Eの薄膜部1027b付近(図中Y3、Y4参照)が置換できていない。その後、図9に示すように、パージ工程を開始してからt2秒経過した時点では、下流側端部1012b(図中Y6参照)、置換流体入力制御弁1002Aと出力制御弁1002Eの薄膜部1027b付近(図中Y7,Y8参照)は、置換できたものの、副流路1013Dは、置換できていない(図中Y5参照)。
図10は、実施例のシミュレーション結果であって、パージ工程を開始してからt1秒経過した状態を示す。図11は、実施例のシミュレーション結果であって、パージ工程を開始してからt2秒経過した状態を示す。
図10に示すように、パージ工程を開始してからt1秒経過した時点では、副流路13Dと(図中Z1参照)、置換流体入力制御弁2Aと出力制御弁2Eの薄膜部27b付近(図中Z3、Z4参照)が置換されていないが、下流側端部12b付近は置換されている(図中Z2参照)。図11に示すように、パージ工程を開始してからt2秒経過した時点では、副流路13D(図中Z5参照)及び置換流体入力制御弁2Aと出力制御弁2Eの薄膜部27b付近(図中Z7、Z8参照)の置換も完了した。
上記シミュレーション結果より、実施例は、パージ工程を開始してからt2秒経過した時点で副流路13Dの置換が完了し、比較例よりも副流路13Dを短時間で置換できることが分かった(図8のY5、図11のZ5参照)。比較例では、図7に示すように、副流路1013Dの内壁の上流側壁と下流側壁のコーナー部1009Dが主流路1012に対して直角であるため、コアンダ効果が殆ど発生せず、主流路1012の頂部付近の置換流体の大部分が直線状の流れを維持して副流路1013Dを通過する(図7のF12参照)。そのため、比較例では、副流路1013Dの滞留部X1が長時間残る。一方、実施例は、主流路12の頂部付近を流れる置換流体が、面取部31Dによりコアンダ効果を発生し、副流路13D側に流れ方向を変える(図5の流れF2x参照)。そして、面取部がない内壁14Dの下流側壁に衝突することで(図5の流れF2x参照)、副流路13Dの奥へ向かう流れが形成され(図5の流れF2y参照)、副流路13D内に短時間で置換流体を流し込むことができる。よって、実施例は、面取部31Dを備えることにより、副流路13Dの置換性が比較例より優れ、置換時間を短縮できる。
また、比較例は、パージ工程を開始してからt1秒経過した時点では下流側端部1012bを置換できていないが、実施例は、パージ工程を開始してからt1秒経過した時点で下流側端部12bを置換できていることが分かった(図8のY2、図10のZ2参照)。比較例は、主流路1012の底部付近を流れる置換流体が下流側端部1012bに衝突して跳ね返った後、流れF17のように、上流側へ逆流し、流れF16と向かい合うことで流れが止まり、滞留部X2を形成する(図7の矢印F16、F17参照)。一方、実施例は、主流路12の底部付近を流れる置換流体が傾斜部32に案内されて副流路13D側へ流れを変えるため(図5の矢印F6参照)、置換流体が流れF4に対してスムーズに合流する。よって、比較例は、下流側端部12bに滞留部X2が発生させない。よって、実施例は、傾斜部32を備えることにより、下流側端部12bに滞留部を発生させず、置換性が比較例より優れている。
更に、実施例は、パージ工程を開始してからt1秒経過した時点において、薄膜部27b付近の置換割合が比較例より高いことが分かった(図8のY3,Y4、図10のZ3,Z4;参照)。比較例は、弁体部1027aが薄膜部1027bに接続する根本から弁座当接面側へ向かって拡径している。そのため、弁が開くと、薄膜部1027b付近において、弁体部1027aの外周面とダイアフラム室1028の内周面との間の隙間が狭くなる。これにより、弁座1016Eからダイアフラム室1028に流入した置換流体が薄膜部1027b付近まで流れ込みにくくなり、薄膜部1027b付近に滞留部X3が発生する。一方、実施例は、小径部27dと容積拡大部17Eを有することにより、比較例と比べ、ダイアフラム室28の内周面と弁体部27aの外周面との間の隙間が軸方向に均一に幅広で設けられている。そのため、実施例は、比較例より、弁座16Eからダイアフラム室28に流入した置換流体が、薄膜部27b付近まで回り込んでから出力されやすい。よって、実施例は、小径部27dを有することにより、薄膜部27d付近に置換流体が滞留せず、置換性が比較例より優れている。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、図12に示すように、コーナー部9Dの下流側の位置に、面取部31D(第1面取部の一例)より小さく面取りを施すことで面取部33Dを設け、副流路13D内の流体を主流路12へ流出させやすくしても良い。この場合、面取部33Dが面取部31Dより小さく面取りされるので、面取部31Dに沿って副流路13Dへ流れ込んだ流体の大部分を内壁14Dの下流側壁に衝突させて副流路13Dの奥側(ダイアフラム27E側)へ流れの向きを変えさせることが可能である。
(2)例えば、上記実施形態では、マニホールドブロック10と流体供給装置1を液体の制御に使用したが、プロセスガスやパージガス等の気体の制御に使用しても良い。
(3)例えば、上記実施形態では、マニホールドブロック10を複数のプロセス流体が流れる流体供給装置1に適用したが、一種類のプロセス流体が流れる流体供給装置に適用しても良い。
(4)例えば、上記実施形態では、流体制御弁2A〜2Eをエアオペレイト式バルブで構成したが、電磁弁で構成しても良い。
(5)上記実施形態では、置換流体のみを制御する置換流体入力制御弁2Aをマニホールドブロック10の端部に配置したが、置換流体とプロセス流体を制御する流体制御弁をマニホールドブロック10の端部に配置しても良い。また、上記実施形態では、出力制御弁2Eから置換流体とプロセス流体を排出するようにしたが、置換流体出力用とプロセス流体出力用の流体制御弁をマニホールドブロック10に取り付けても良い。この場合、置換流体を出力する流体制御弁を端に配置することは、言うまでもない。
(6)上記実施形態の副流路2Eにも、コーナー部9Eの上流側に面取部31を設け、流体がスムーズに流れるようにしても良い。
(7)上記実施形態の副流路13B〜13Dの先には、流体制御弁を設けたが、圧力計などの計測器を設けたり、その先をダイアフラムで封止し、ダイアフラムを前後させて液垂れ防止機能を設けても良い。
(8)上記実施形態では、副流路13B〜13D側のプロセス流体を置換流体でパージする場合を示したが、1種類の流体を主流路12に流しても良い。この場合、副流路13B〜13Dに入り込んだ流体の滞留時間を短縮し、流体の変質や固化を防止できる。
(9)上記実施形態では、流体制御弁がマニホールド化されているが、個別の流体制御弁を継手配管を介して接続することで、主流路と副流路を構成しても良い。また、配管により主流路と副流路を構成し、副流路上に個別の流体制御弁を配置するものであっても良い。この場合、上記実施形態と同様に、配管内に面取部を設ければ、置換性を向上させて置換時間を短縮できる。
(10)例えば、図13、図14に示す切削加工工具60を用いて面取りを行っても良い。切削加工工具60は、シャフト61とシャフト61の先端部に固設された切削部62を有する。図13に示すように、切削部62は正面直角三角形状をなし、テーパ部621、底面622を有する。切削部62は下面から見ると、図14に示すように、シャフト61から遠い先端部623に切削部624が成形されている。面取部31を成形する際には、切削加工工具60を副流路13に挿入し、水平方向を移動させながら回転させ、コーナー部9の上流側を切削する。これにより、切削加工工具60の回転軌跡が円錐状となり、面取部31を成形することができる。また、図15に示すように、シャフト71と切削部72を有する切削加工工具70を用いて面取部を形成しても良い。切削部72の外周面には、凹状の曲面721が形成されている。よって、副流路13に切削加工工具70を挿入し、水平方向に移動させながら回転すると、コーナー部9が曲面721に切削され、面取りされる。この場合、面取りは、角の部分に丸みをつけた丸面取りとなる。また、例えば、円筒状の切削加工工具を斜めに副流路13B〜13D側から入れ、コーナー部9B〜9Dの上流部を切削することで、面取りを行っても良い。
1 流体供給装置
2A 置換流体入力制御弁(第1流体制御弁の一例)
2B〜2D 第1〜第3プロセス流体入力制御弁(第3流体制御弁の一例)
2E 出力制御弁(第2流体制御弁の一例)
10 マニホールドブロック
11A〜11E 取付開口部
12 主流路
13B〜13D 副流路
14B〜14D 内壁
15 内壁
16A〜16E 弁座
31B〜31D 面取部(第1面取部の一例)
32 傾斜部
33D 面取部(第2面取部の一例)

Claims (5)

  1. 直線状の主流路と前記主流路に直角方向に延びる副流路を有し、前記主流路を前記副流路の上流側から下流側に粘性流体が流れる流体供給装置において、
    前記主流路の内壁と前記副流路の内壁が交わるコーナー部の前記主流路の上流側に位置する部分を面取りすることにより形成した第1面取部を有すること、
    前記コーナー部の前記主流路の下流側に位置する部分が、前記主流路の内壁と前記副流路の内壁を直交させていること、又は、前記第1面取部より小さく面取りを施された第2面取部を有すること、
    前記主流路の上流側には第1流体制御弁が設けられていること、
    を特徴とする流体供給装置。
  2. 前記主流路の下流側には第2流体制御弁が設けられていること、
    前記副流路には第3流体制御弁が設けられていること、
    前記第3流体制御弁を開いて前記主流路に第1流体を流した後、前記第3流体制御弁を閉じ、前記主流路に第2流体を流すこと
    を特徴とする請求項1に記載する流体供給装置。
  3. 前記主流路及び前記副流路がマニホールドブロックに形成されていること、
    前記主流路は、上流側に位置する上流側端部と下流側に位置する下流側端部に、前記副流路と同じ方向に折れ曲がっている上流側連通部と下流側連通部を有していること、
    前記マニホールドブロックは前記主流路の上流側と下流側で分割されていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載する流体供給装置。
  4. 前記第1面取部及び前記第2面取部は、回転する切削加工工具により成形されたものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載する流体供給装置。
  5. 前記主流路は、前記下流側連通部と対向する内壁面が、前記下流側連通部より上流側から前記下流側連通部側へ向かって傾斜していること
    を特徴とする請求項4に記載する流体供給装置。
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