JP2012031950A - 二重弁栓装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上方管路部11と下方管路部12との間に設けられ、弁座部13が形成された連通管路部14と、上記弁座部を開閉可能に閉止しうる二重弁栓部15と、開閉駆動しうる弁開閉駆動機構部16とを備え、上記二重弁栓部は、下方弁体部17に接続されて上下方向に移動させて上記弁座部を開閉しうる下方弁軸部19とを有する下方弁栓部20と、上方弁体部18に接続されて、上記下方弁軸部が内部に挿通され、上記上方弁体部を上下方向に移動させる上方弁軸部21とを有する上方弁栓部22とを備えた二重弁栓装置であって、上記下方弁栓部は、上記下方弁体部を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸部を下方に向かって付勢して、上記上方弁体部を上記弁座部の内周上部に圧接させうる、上方弁軸部付勢機構部を備えた構成とする。
【選択図】図1
Description
上記上方管路部と下方管路部には、必要に応じ、同一の液体食品が流通させる場合、若しくは液体食品と洗浄液等、異なる種類の液体を流通させる場合等があり、上方管路部と上記連通管路部のシールは上方管路部と下方管路部との間に単一の弁栓のみを設けた構成では、弁座面の欠損若しくは弁体部の破損等によってシール状態が破壊された場合に、一方の管路を流通する液体が他方の管路を流通する液体に混入してしまう場合がある。
特に、一方の管路に液体の食品、他方に管路洗浄液等を流通させている場合、これらの液体の混合は、食品品質に重大な影響を与える。
従って、上記上方管路部と下方管路部との間の連通管路を閉止するためには、従来より、二重の弁栓部を有する二重弁栓装置が用いられている。
図4(a)は従来の二重弁栓装置の構造を示す断面図である。
図4(a)に示すように、従来の二重弁栓装置70は、液体食品が流通する上方管路部71と下方管路部72との間に設けられ、弁座部73が形成された連通管路部74と、上記弁座部73を開閉可能に閉止しうる二重弁栓部75と、上記弁座部73の開閉時に、上記二重弁栓部75を開閉駆動しうる弁開閉駆動機構部76とを備えている。
この場合、上記下方管路部72を流れる洗浄液は、部分開放された上記下方弁体78と弁座部73との間隙から、上記連通管路部74内に流入する。
即ち、通常においては、上記上方管路71内と下方管路72内の圧力差は、上方弁体80の許容差圧の仕様範囲内になるように設定されているため、上記下方管路部72を流通する洗浄液が、上記上方管路部71内を流通する液体に混入してしまうことは無い。
しかしながら、プラント内において、何らかの原因で、下方管路部72内を流通する洗浄液に大きな圧力が加わったような場合には、弁座部73を介して上記上方弁体部80に対して、許容差圧以上の差圧がかかる場合も起こりうる。
このような場合には、上記上方弁体部80の弁座部73に対するシール性が欠損し、上記下方管路部72を流通する洗浄液が、上記上方管路部71内を流通する液体に混入してしまう可能性も否定できない。
従って、このような事態を想定した場合、上記下方弁体部78の部分開放時における、上方弁体部80の許容差圧は可能な限り大きくなることが望ましい。
上記上方弁体部に接続されて上記上方管路部内から上方へ突出して配置されると共に、上記下方弁軸部が内部に挿通され、上記上方弁体部を上下方向に移動させる上方弁軸部とを有する上方弁栓部とを備えた二重弁栓装置であって、上記上方弁栓部と下方弁栓部は、下方弁体部を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸部を下方に向かって付勢して、上記上方弁体部を上記弁座部の内周上部に圧接させうる、上方弁軸部付勢機構部を備えることを特徴とする。
特に請求項2の発明にあっては、上記下方弁軸本体部と上記スピンドル部との間に形成され、上記下方弁体部を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸本体部の上端部に当接する下方弁軸段部から形成されていることから、上記下方弁軸段部によって、上方弁軸本体部が強固に付勢されるため、上記下方弁体部を部分的に開放した場合の上記上方弁体部のシール力がより向上する。
図1(a)に示すように、本実施例に係る二重弁栓装置10は、液体食品が流通する上方管路部11及び下方管路部12と、上記上方管路部11と下方管路部12との間に設けられ、弁座部13が形成された連通管路部14と、上記弁座部13を開閉可能に閉止しうる二重弁栓部15と、上記弁座部13の開閉時に、上記二重弁栓部15を開閉駆動しうる弁開閉駆動機構部16とを備え、上記二重弁栓部15は、上記弁座部13の内周下部に密接しうる下方弁体部17と、上記弁座部13の内周上部に密接しうる上方弁体部18と、上記下方弁体部17に接続されて上方管路部11内に配置される共に上記上方管路部11内から上方へ突出して配置され、上記下方弁体部17を上下方向に移動させて上記弁座部13を開閉しうる下方弁軸部19とを有する下方弁栓部20と、上記上方弁体部18に接続されて上記上方管路部11内から上方へ突出して配置されると共に、上記下方弁軸部19が内部に挿通され、上記上方弁体部18を上下方向に移動させる上方弁軸部21とを有する上方弁栓部22とを備え、上記下方弁栓部20は、上記下方弁体部17を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸部を下方に向かって付勢して、上記上方弁体部18のシール力を向上させる、上方弁軸部付勢機構部23を備える
(1)弁開閉駆動機構部
本実施例に係る二重弁栓装置10の弁開閉駆動機構部16は、上記二重弁栓部15の上方に開閉駆動機構接続部48を介して接続され、円筒形のシリンダ部31と、上記シリンダ部31内を上下方向に摺動すると共に、上記下方弁軸部19のスピンドル部29に接続する下方弁栓ピストン部28と、上記下方弁栓ピストン部28の下方に、仕切り部32を介して配置され、上記シリンダ31部内を上下方向に摺動すると共に、上記ジョイント部25に接続する上方弁栓ピストン部26と、上記下方弁栓ピストン部28を、上記下方弁体部17が閉止する方向に付勢するスプリング部33、34と、上記仕切り部32と上記ジョイント部25との間に配置され、上記上方弁体部18を閉止する方向に付勢するスプリング部35と、上記上方弁栓ピストン部26及び、上記下方弁栓ピストン部28を上下動させるために、上記シリンダ部31内に上記エアモータ(図示せず)を介してエアを送り込むエア送入口部36、37、38とから形成されている。
図1(a)に示すように、上記上方弁体部18の下端外周部には、上記連通管路部14の内周上部に密接しうる弾性部材からなるリング状のシール部材39が配設され、上記上方弁体部18の中心部には、上下方向に貫通する貫通孔部40が形成されている。
また、上記上方弁軸本体部24は、上記上方弁体部18の上端部に接続されると共に、上記上方弁体部18の貫通孔部40に連通しうる略円筒形に形成されている。
また、上記上方弁体部18の上端外周部にはクリップ部材41を介してジョイント部25が接続されている。
また、上記ジョイント部25は、上記上方弁軸本体部24よりも太径の略円筒形に形成され、上記ジョイント部25の内部の高さ方向略中央部には、上記スプリング部35の下端部が当接しうる段部42が形成されている。
また、上記ジョイント部25の上端部には、上記上方弁栓ピストン部26に係合しうるフランジ部43が形成されている。
図1(a)に示すように、上記下方弁体部17の下端外周部には、上記連通管路部14の内周下方側に密接しうる弾性部材からなるリング状のシール部材44が配設されている。
また、上記下方弁軸本体部27は、上記下方弁体部17の上端部に接続され、上記上方弁軸本体部24の内部を上下方向に摺動可能に配設されている。
また、上記スピンドル部29は、上記下方弁軸本体部27の上端部に接続されると共に、上記下方弁軸本体部27よりも太径に形成され、上記ジョイント部25の内部を上下方向に摺動可能に配設されている。
また、上記スピンドル部29の下端部には、上記下方弁体部17を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸本体部24の上端部24aに当接すると共に、上記上方弁軸本体部24を下方に向かって付勢する下方弁軸段部30が形成されている。
上記上方管路部11と下方管路部12は互いに平行に配置され、上記連通管路部14は、上記上方管路部11と下方管路部12とに直交して接続配置されている。
また、上記連通管路部14の高さ方向略中央部には、洗浄液等を排出するための排出路45が形成されている。
図1(b)に示すように、エアモータ(図示せず)よりエア送入口部36よりエアを送入すると、エア圧力によって、上記下方弁栓ピストン部28が、スプリング部33、34の付勢力に抗して押し下げられる。
図1(a)に示すように、上記スピンドル部29の下端部、即ち下方弁軸段部30と、上記上方弁軸本体部24の上端部24aとの距離を、上記下方弁体部17の移動ストロークをわずかに小さくすることによって、下方弁軸段部30が下方に移動した際に上記上方弁軸本体部24に強く当接し、上記上方弁軸本体部24を下方に向かって強固に付勢する。
なお、実施例1と同一の符号は実施例1同一の構成要素を示すため、説明を省略する。
従って、下方弁体部17が部分的に開放されることによって、下方管路部12を洗浄している際に、連通路14内を洗浄するため、上記下方管路部12から、連通管路部14に洗浄液を流入させた際に、何らかの原因で、上記下方管路部12を流通する洗浄液の圧力が、上記上方管路部11を流通する液体の圧力よりも大きくなった場合であっても、上記スプリング部35によって、上方弁軸本体部24が下方に付勢されるため、下方管路部12の液体が上方管路部11内に漏出することがない。
従って、上記下方弁体部18の開放操作の開始から開放操作終了に至るまで、上記上方弁軸部付勢機構部3によって常に最適な付勢力が提供される。
なお、実施例1と同一の符号は実施例1同一の構成要素を示すため、説明を省略する。
従って、上記下方弁体部17の開放操作が開始され、下方管路部12の液体が上記連通管路部14に流入すると同時に、上記スプリング部47の付勢力が大きくなる。
また、実施例2と異なり、従来の二重弁栓装置からの変更は、スプリング部47を上記スピンドル部29の下端部と上記上方弁軸本体部24の上端部24aとの間に配置するのみで良いことから、実施例2と比較して改良コストはより小さくなる。
11 上方管路部
12 下方管路部
13 弁座部
14 連通管路部
15 二重弁栓部
16 弁開閉駆動機構部
17 下方弁体部
18 上方弁体部
19 下方弁軸部
20 下方弁栓部
21 上方弁軸部
22 上方弁栓部
23 上方弁軸付勢機構
24 上方弁軸本体部
24a上方弁軸本体部の上端部
25 ジョイント部
26 上方弁栓ピストン部
27 下方弁軸本体部
28 下方弁栓ピストン部
29 スピンドル部
30 下方弁軸段部
31 シリンダ部
32 仕切り部
33 スプリング部
34 スプリング部
35 スプリング部
36 エア送入口部
37 エア送入口部
38 エア送入口部
39 シール部材
40 貫通孔部
41 クリップ部材
42 段部
43 フランジ部
44 シール部材
45 排出路
46 押し板部
47 スプリング部
48 開閉駆動機構接続部
49 段部
50 ダイアフラム膜
70 二重弁栓装置
71 上方管路部
72 下方管路部
73 弁座部
74 連通管路部
75 二重弁栓部
76 弁開閉駆動機構部
77 シール部材
78 下方弁体部
79 シール部材
80 上方弁体部
81 下方弁軸部
82 上方弁軸部
83 下方弁栓部
84 上方弁栓部
85 上方弁栓ピストン部
86 上方弁軸本体部
87 上方弁軸部
88 ジョイント部
89 下方弁軸本体部
90 下方弁栓ピストン部
91 スピンドル部
92 ダイアフラム膜
93 フランジ部
94 開閉駆動機構接続部
95 シリンダ部
96 仕切り部
97 スプリング部
98 スプリング部
99 スプリング部
100 段部
101 エア送入口部
102 エア送入口部
103 エア送入口部
Claims (4)
- 液体食品が流通する上方管路部及び下方管路部と、上方管路部と下方管路部との間に設けられ、弁座部が形成された連通管路部と、上記連通管路部内に設けられ、上記弁座部を開閉可能に閉止しうる二重弁栓部と、上記弁座部の開閉時に、上記二重弁栓部を開閉駆動しうる弁開閉駆動機構部とを備え、上記二重弁栓部は、上記弁座部の内周下部に密接しうる下方弁体部と、上記弁座部の内周上部に密接しうる上方弁体部と、上記下方弁体部に接続されて上方管路部内に配置される共に上記上方管路部内から上方へ突出して配置され、上記下方弁体部を上下方向に移動させて上記弁座部を開閉しうる下方弁軸部とを有する下方弁栓部と、
上記上方弁体部に接続されて上記上方管路部内から上方へ突出して配置されると共に、上記下方弁軸部が内部に挿通され、上記上方弁体部を上下方向に移動させる上方弁軸部とを有する上方弁栓部とを備えた二重弁栓装置であって、
上記上方弁栓部と下方弁栓部は、上記下方弁体部を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸部を下方に向かって付勢して、上記上方弁体部を上記弁座部の内周上部に圧接させうる、上方弁軸部付勢機構部を備えることを特徴とする二重弁栓装置。 - 上記上方弁軸部は、上方弁軸本体部と、上記上方弁軸本体部の上端外周部に一端部が固定され、上記上方弁軸本体部を上下方向に移動させる上方弁栓ピストン部に連動するジョイント部とから形成されると共に、
上記下方弁軸部は、下方弁軸本体部と、上記下方弁軸本体部の上端部に一端部が接続され、他端部が上記下方弁軸部を上下方向に移動させるピストン部に固定されたスピンドル部とから形成され、
上記上方弁軸部付勢機構部は、上記下方弁軸本体部と上記スピンドル部との間に形成され、上記下方弁体部を部分的に開放した場合に、上記上方弁軸本体部の上端部に当接する下方弁軸段部から形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重弁栓装置。 - 上記上方弁軸部は、上方弁軸本体部と、上記上方弁軸本体部の上端外周部に一端部が固定され、上記上方弁軸本体部を上下方向に移動させる上方弁栓ピストン部に連動するジョイント部とから形成されると共に、
上記下方弁軸部は、下方弁軸本体部と、上記下方弁軸本体部の上端部に一端部が接続され、他端部が上記下方弁軸部を上下方向に移動させるピストン部に固定されたスピンドル部とから形成され、
上記上方弁軸部付勢機構部は、上記スピンドル部の外周部に設けられ、上記下方弁軸部に連動して上下方向に移動しうる押し板部と、上記押し板部と上記ジョイント部との間に配置され、上記下方弁軸部が下方に移動した場合に縮んで、上記ジョイント部を下方に付勢するスプリング部とから形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重弁栓装置。 - 上記上方弁軸部は、上方弁軸本体部と、上記上方弁軸本体部の上端外周部に一端部が固定され、上記上方弁軸本体部を上下方向に移動させる上方弁栓ピストン部に連動するジョイント部とから形成されると共に、
上記下方弁軸部は、下方弁軸本体部と、上記下方弁軸本体部の上端部に一端部が接続され、他端部が上記下方弁軸部を上下方向に移動させる下方弁栓ピストン部に固定されたスピンドル部とから形成され、
上記上方弁軸部付勢機構部は、上記スピンドル部と上記上方弁軸本体部との間に配置され、上記下方弁軸部が移動した場合に縮んで、上記上方弁軸本体部を下方に付勢するスプリング部より形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重弁栓装置。
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- 2010-07-30 JP JP2010172858A patent/JP2012031950A/ja active Pending
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