JPH1030738A - 二重シール弁 - Google Patents

二重シール弁

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JPH1030738A
JPH1030738A JP18488996A JP18488996A JPH1030738A JP H1030738 A JPH1030738 A JP H1030738A JP 18488996 A JP18488996 A JP 18488996A JP 18488996 A JP18488996 A JP 18488996A JP H1030738 A JPH1030738 A JP H1030738A
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shaft
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valve seat
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薫 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1弁体を閉じ第2弁体を僅かに開いた弁
部分開状態において、第1弁軸のストロークに多少の誤
差があっても、弁体と弁座との間隙をほぼ一定に保持で
きるようにした二重シール弁を提供する。 【解決手段】 上部流路1と下部流路2との間に形成し
た連通路3に弁座6を設け、弁座6の内周側に係合する
第1弁体7を第1弁軸8に、また弁座6の上部側に押接
係合する第2弁体9を第2弁軸10にそれぞれ設けると
共に、第1弁軸8及び第2弁軸10を介して第1弁体7
及び第2弁体9を開閉駆動する開閉駆動機構を設けてな
る二重シール弁において、第2弁体9の開放時に第2弁
体9とこれに対向する弁座6との間に形成される小許の
開放間隙Q1が、第2弁体9の所要の開放ストロークL
1にわたって形成されてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品製造、醸造等
の機械やプラントにおける液体流通ラインに使用される
二重シール弁に関するもので、特に、上部流路と下部流
路との間の連通路に弁座を設け、弁座の内周側座面に主
環状パッキンを介して摺接係合する第1弁体を第1弁軸
に、また弁座の上部側座面に副環状パッキンを介して押
接係合する第2弁体を第2弁軸にそれぞれ設けると共
に、第1弁軸及び第2弁軸を介して第1弁体及び第2弁
体を開閉駆動する開閉駆動機構を設けて、流路を二重に
シールすることにより二液の混合を防止する弁構造に関
する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】この種の二重シール弁にお
いて、取り分け第1弁体は、弁座の上部側座面に上方よ
り押接係合するようになっているから、これと連動する
第1弁軸のストロークに誤差があれば、弁座に対し的確
な開閉動作を行うことができない。例えば、上部流路に
洗浄液を流通させ、下部流路に飲料液を流通させなが
ら、第1弁体を閉じ第2弁体を僅かに開いた弁部分開状
態で、上部流路の洗浄液をその弁体と弁座とのに設定さ
れる間隙から弁の内部空間に導入にして弁内部の洗浄を
行うような場合、その間隙が適正であれば弁の内部空間
に入った洗浄液は排出流路から速やかに排出されるが、
第1弁軸のストローク誤差により、上記隙間が大きくな
ると、その間隙から入る洗浄液の流量が多くなって弁の
内部空間に圧力がかかり、しかしてその洗浄液側の圧力
が上部流路を流れる飲料水側の圧力より高くなると、洗
浄液が飲料水に混入する危険性がある。従って、弁体と
座面との間の間隙はシビアに管理されねばならないが、
現実には難しく、その管理には熟練者が必要であった。
【0003】本発明は、上記のように第1弁体を閉じ第
2弁体を僅かに開いた弁部分開状態において、第1弁軸
のストロークに多少の誤差があっても、その誤差を吸収
して、弁体と弁座との間隙をほぼ一定に維持できるよう
にした二重シール弁を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1に係る二重シール弁は、上部流路1と下部
流路2との間に形成した連通路3に弁座6を設け、弁座
6の内周側に係合する第1弁体7を第1弁軸8に、また
弁座6の上部側に押接係合する第2弁体9を第2弁軸1
0にそれぞれ設けると共に、第1弁軸8及び第2弁軸1
0を介して第1弁体7及び第2弁体9を開閉駆動する開
閉駆動機構を設けてなる二重シール弁において、第2弁
体9の開放時に第2弁体9とこれに対向する弁座6との
間に形成される小許の開放間隙Q1が、第2弁体9の所
要の開放ストロークL1にわたって形成されてなること
を特徴とする。
【0005】請求項2は、請求項1に記載の二重シール
弁において、前記小許の開放間隙Q1を形成する第2弁
体9と弁座6との対向面がそれぞれテーパに形成されて
いることを特徴とする。
【0006】請求項3は、請求項1に記載の二重シール
弁において、第1弁体7の開放時に第1弁体7とこれに
対向する弁座6との間に形成される小許の開放間隙Q2
が、第1弁体7の所要の開放ストロークL2にわたって
形成されてなることを特徴とする。
【0007】請求項4は、請求項3に記載の二重シール
弁において、前記小許の開放間隙Q1を形成する第1弁
体7と弁座6との対向面がそれぞれ緩いテーパに形成さ
れていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る二重シール
弁の全体をa−a線で二分した下半分の縦断面図で、図
2は上半分を示している。これらの図において、1は上
部流路、2は下部流路で、これらの流路1,2は互いに
平行または交差方向に形成されていて、両流路1,2の
間には連通路3が形成され、また両流路1,2における
連通路3と同軸上に対向する部位に上部開口部4及び下
部開口部5が形成され、そして連通路3には弁座6が装
着されている。上部流路1及び下部流路2に、それぞれ
例えば飲料液または洗浄液を流通させるようになってい
る。
【0009】7は、弁座6の内周側に係合する第1弁体
で、上部開口部4から連通路3を通って下部開口部5側
に挿入された第1弁軸8の中間軸部8bの下端部に一体
形成されている。この第1弁体7の下部には中空状の下
部軸部8cが同軸一体形成され、また中間軸部8bの上
部には上部軸部8aが、通常はねじ結合により同軸に連
設されている(図1及び図2には、中間軸部8bと上部
軸部8aとが一体に形成されたものとして図示してい
る)。これら上部軸部8aと中間軸部8bと下部軸部8
cとによって第1弁軸8が形成される。
【0010】9は、第1弁体7の上側に位置して弁座6
の上部側に上方より押接係合する第2弁体で、第1弁軸
8の上部軸部8aから中間軸部8bにわたって套嵌され
た第2弁軸10の下端部に一体に形成されており、この
第2弁軸10は、後述するようにコイルばねからなる第
1ばね11によって常時下向きに付勢され、それにより
第2弁体9を弁座6の上部側に押し付けている。尚、こ
の第2弁軸10は、上部軸部10aとこれにねじ結合さ
れた下部軸部10bとからなるもので、下部軸部10b
の下端部に第2弁体9が形成される。
【0011】図3以降の図面をも参照して明らかなよう
に、第1弁体7には、弁座6の内周側座面6aに摺動可
能に密接する主環状パッキン12がパッキン取付用嵌合
溝7aに嵌合されて取り付けられ、第2弁体9には、弁
座6の上部側座面6bに上方より密接する副環状パッキ
ン13がパッキン取付用嵌合溝9aに嵌合されて取り付
けられている。上部流路1の上部開口部4には、この上
部開口部4から上方へ突出する第2弁軸10の下部軸部
10bを摺動可能に支持する環状部材14が設けられ、
この環状部材14は、ヨーク15の基部15aと、これ
の下端部で下部軸部10bに密接するパッキン16を含
んで構成される。また、下部流路2の下部開口部5に
は、この下部開口部5から下方へ突出する第1弁軸8の
下部軸部8cを摺動可能に支持する環状部材17が設け
られ、この環状部材17は、スリーブ18の径大基部1
8aと、これの上端部で下部軸部8cに密接するパッキ
ン19を含んで構成される。
【0012】図1に示すように、第2弁軸10の下部軸
部10bには洗浄液供給口20が設けられ、この洗浄液
供給口20は、連通孔21を介して、第1弁軸8の中間
軸部8bに設けられた内部通路22に通じ、この内部通
路22は、中間軸部8bの下端部に放射状に設けられた
複数の洗浄液噴出孔23に通じている。しかして、洗浄
液供給口20より洗浄液を供給すると、その洗浄液は、
連通孔21より中間軸部8bの内部通路22に入り、下
端部の各洗浄液噴出孔23から、第1弁体7と第2弁体
9と弁座6との間に形成される環状室24内に噴出し
て、この環状室23の内部を洗浄した後、複数の通孔2
5を通って下部軸部8c内部の排出路26から外部に排
出される。尚、洗浄液供給口20には洗浄液ホース接続
用の口金27がヨーク15の窓15aを通して取り付け
られる。
【0013】また、図2を参照すると、この図において
28は、第1弁体7及び第2弁体9の開閉を司る第1の
弁開閉駆動機構であり、この弁開閉駆動機構28は、第
1弁軸8の上部軸部8aをピストンロッドとし、これに
固定したピストン29を固定シリンダ30内に嵌装した
エアシリンダからなるもので、固定シリンダ30内の上
部にばね受け31が配置され、このばね受け31とピス
トン29との間には、このピストン29と第2弁軸10
との間に介装された第1ばね11よりばね力の大きいコ
イルばねからなる第2ばね32と、前記ピストンロッド
8aに固定され且つ前記ばね受け31に対し伸縮自在に
連結されて、前記第2ばね32の伸びを一定範囲に制限
するばね制限ストッパー33とが介装され、そして固定
シリンダ30には、ピストン29を隔ててその上下両室
30a,30bに対しエアの給排を行うエア給排ポート
34,35が設けられている。
【0014】前記ばね受け31は、第2ばね32の一端
部を受けるリング状のばね受け本体31oと、これと同
心状に一体形成された円筒部材31aとからなり、前記
ばね制限ストッパー33は、ピストンロッド(第1弁軸
8の上部軸部8a)に外嵌されて定位置に固定されると
共にばね受け31の円筒部材31aに摺動可能に内嵌さ
れる円筒部材33aからなるもので、常時は図2に示す
ように、第2ばね32の付勢力で両円筒部材31a,3
3aの先端係合部が互いに係合することによって、ばね
受け31とストッパー33とが最大に伸びた状態で連結
され、それにより第2ばね32がそれ以上伸びないよう
に制限されている。
【0015】従って、この第1の弁開閉駆動機構28に
よると、固定シリンダ30のピストン29を挟んでその
上下両室30a,30bのいずれにも圧力エアが供給さ
れていない時には、図2に示すように、ピストン29と
第2弁軸10の上部軸部10aとの間に介装された第1
ばね11の付勢力により、第1弁軸8が上方へ、第2弁
軸10が下方へそれぞれ付勢されて、第1弁体7が主環
状パッキン12を介して弁座6の内周側座面6aに密接
係合すると共に、第2弁体9が副環状パッキン13を介
して弁座6の上部側座面6bに密接係合し、図3に示す
ような弁全閉状態となる。
【0016】そして、エア給排ポート35より固定シリ
ンダ30の下部室30bに圧力エアが供給されると、ピ
ストン29が第2ばね32の付勢力に抗して上昇し、こ
れに伴い前記ストッパー33の円筒状部材33aがばね
受け31の円筒部材31aに対し収縮作動して、第1弁
軸8が上動を開始し、その途上で第1弁体7の上端部が
図4に示すように第2弁体9の内周側下部に当接し、こ
の当接状態で第1弁体7が第2弁体9を押し上げて共上
がりしながら、両弁体7,9が弁座6から上方へ離間
し、しかしてピストンロッド8aの上端側に嵌装された
ストローク設定リングRが固定シリンダ30の上壁部3
0cに当接することで、ピストン29が上動限位置に至
り、第1弁体7及び第2弁体9は、図5に示すような弁
全開状態となる。
【0017】また、上記の弁全開状態において固定シリ
ンダ30の下部室30bの圧力エアを排出させることに
より、ばね受け31が固定シリンダ30の上壁部30c
に押し付けられたまま、ピストン29が第2ばね32の
付勢力によって下降し、これに伴い第1弁軸8及び第2
弁軸10が下動して、第1弁体7及び第2弁体9は図3
に示すような弁全閉状態に戻る。尚、弁全閉状態(図3
参照)と弁全開状態(図5参照)でのピストン29のス
トロークSaは、固定シリンダ30の上壁部30cに当
接する上記ストローク設定リングRによって設定され
る。
【0018】また、図1及び図2に示す弁全閉状態にお
いて、エア給排ポート34から固定シリンダ30の上部
室30aに圧力エアが供給されると、前記ばね制限スト
ッパー33によって第2ばね32の伸びが制限されてい
るから、上部室30aの圧力上昇によりピストン29が
下方に押されて、第2ばね32及びばね受け31と共に
一体となって下降し、それに伴い第1弁軸8が第1ばね
11に付勢力に抗して下動し、第1弁体7の主環状パッ
キン12が弁座6の内周側座面6aを下方へ摺動して離
間し、図6に示すように第1弁体7のみが僅かに開いた
弁部分開状態となる。このように、固定シリンダ30の
上部室30aに圧力エアを供給することにより、第1弁
軸8を単独で下動させて、第1弁体7のみを部分開状態
とすることができる。この場合、ピストン29は、図2
に示される位置から下降を開始し、後述する第2シリン
ダ37の上端に当接して停止する。従って、そのストロ
ークは同図に示すSbとなり、このストロークSb分だ
け第1弁軸8が第2弁軸10と独立して上下動すること
になる。
【0019】前記第1の弁開閉駆動機構28の下方に
は、同じくエアシリンダからなる第2の弁体開閉駆動機
構36が設けられている。この第2の弁体開閉駆動機構
36は、第1の弁開閉駆動機構28の固定シリンダ30
下部にこれと連通して形成された第2シリンダ37と、
この第2シリンダ37に内嵌されると共に第2弁軸10
の上部軸部10aに外嵌された状態で所定ストローク上
下動する第2ピストン38と、この第2ピストン38を
下動限位置に付勢するコイルばねからなる第3ばね39
と、第2ピストン38の下部室30aに対するエアの給
排を行うエア給排ポート40とから構成されている。図
2から分かるように、第2シリンダ37は、前記第1弁
開閉駆動機構28の固定シリンダ30の下端部にねじ結
合により連結されていると共に、この第2シリンダ37
の上部室37bと前記第1弁開閉駆動機構28における
固定シリンダ30の下部室30bとが互いに連通するよ
うに形成されている。
【0020】図2において、41は第2ピストン38の
下動限位置を規制するストッパーで、第2シリンダ37
の下壁部側に形成され、また42は第2ピストン38の
上動限位置を規制するストッパーで、第2シリンダ37
の上壁部側に形成されている。しかして、第2ピストン
38は、下動限位置規制ストッパー41と上動限位置規
制ストッパー42との間において当該ピストン38の外
周側上端部38aと上動限位置規制ストッパー42との
間隔に相当するストロークS1を上下動するが、第3ば
ね39により下動限位置に付勢された第2ピストン38
の内周側上端部38bと、第1ばね11により閉弁位置
に付勢された第2弁軸10の上部軸部10aに突設され
たストッパー43との間に、前記ストロークS1よりも
短い軸方向の遊びS2が設けられているため、この第2
ピストン38が下動限位置から上動限位置までストロー
クS1を上動することにより、第2弁軸10は、実際に
は第2ピストン38のストロークS1と前記軸方向遊び
S2との差(S1−S2)分だけ上動することになる。
このように、第3ばね39で下動限位置に付勢される第
2ピストン38の内周側上端部38bと、第2ばね32
で閉弁位置に付勢される第2弁軸10側のストッパー4
3との間に、第2ピストン38のストロークS1より短
い軸方向遊びS2を設けることにより、第2ばね32の
付勢力を第2弁軸10に対して有効に作用させて、第2
弁体9を弁座6の上部側座面6bに確実に押接係合させ
ることができる。
【0021】この第2の弁開閉駆動機構36にあって
は、図2のように第2ピストン38が下動限位置に保持
されている状態から、エア給排ポート40より第2シリ
ンダ37の下部室37aに圧力エアが供給されると、第
2ピストン38が上動を開始するが、そのピストン38
の内周側上端部38bが第2弁軸10のストッパー42
に当たるまでは、第2弁軸10は第2弁体9を閉じる下
降位置に保持されたままである。しかして、第2弁軸1
0は、第2ピストン38の内周側上端部38bがストッ
パー42に当たった後、第2ピストン38の上動に伴っ
て押し上げられ、このピストン38の外周側上端部38
aが上動限位置規制ストッパー42に当たるまで上動
し、それにより図7に示すように第2弁体9のみが僅か
に開いた弁部分開状態となる。また、上記下部室37a
の圧力エアを抜くことにより、第2ピストン38が第3
ばね39により押し下げられると共に、第2弁軸10は
第2ばね32により下動し、第2弁体9は閉弁状態とな
る。
【0022】次に、本発明の特徴とする第1弁体7、第
2弁体9及び弁座6の構造について図8及び図9を参照
して説明する。
【0023】図8の(A)に示すように、第2弁体9が
僅かに開放した弁部分開状態において、第2弁体9とこ
れに対向する弁座6の上部側座面6bとの間に形成され
る小許の開放間隙Q1が、第2弁体9の所要の開放スト
ロークL1にわたって形成されている。これを具体的に
説明すると、弁座6の傾斜状上部側座面6bと対向する
第2弁体9の傾斜状座面9aの下手側端部に、下向きに
所要長さ突出する係合用環状凸段部44が一体に形成さ
れ、この係合用環状凸段部44が突入して係合する係合
用環状凹段部45が弁座6の傾斜状上部側座面6bの下
手側端部に形成されると共に、係合用環状凸段部44の
外周面44aと係合用環状凹段部45の内周面45aと
の間に形成される開放間隙Q1が第2弁体9の開放スト
ロークL1にわたってほぼ一定に形成されている。
【0024】従って、上記のような構成によれば、例え
ば上部流路1に洗浄液を流通させ、下部流路2に飲料液
を流通させながら、第1弁体7を閉じ且つ図8(A)の
ように第2弁体9を僅かに開いた弁部分開状態にした場
合において、第2弁軸10のストロークが適正に設定さ
れているとき、第2弁体9が図8(A)の実線図示の位
置にあるものとし、しかして第2弁軸10のストローク
にマイナスの誤差が生じて第2弁体9が同図仮想線図示
のように上記適正位置より上方に位置したり、あるいは
プラスの誤差が生じて上記適正位置よりも下方に位置す
ることがあっても、係合用環状凸段部44の外周面44
aと係合用環状凹段部45の内周面45aとの間に形成
される開放間隙Q1は、この図8(A)から分かるよう
に、第2弁体9の開放ストロークL1にわたってほぼ一
定であるから、その開放間隙Q1から流入する洗浄液の
流量はほぼ一定となり、従って弁の内部空間、即ち環状
室24に圧力がかかることがない。
【0025】図8の(B)は、第1弁体7の開放時に第
1弁体7とこれに対向する弁座6との間に形成される小
許の開放間隙Q2が、第1弁体7の所要の開放ストロー
クL2にわたって形成された場合を示すもので、具体的
には、弁座6の内周側座面6aの下部側に環状凹陥部4
6を形成すると共に、この環状凹陥部46の下端側に形
成される環状凸部47の内周面47aと第1弁体7の下
端部外周面48との間に、第1弁体の開放ストロークL
2にわたってほぼ一定の開放間隙Q2を形成している。
【0026】従って、上記の構成によれば、例えば下部
流路2に洗浄液を流通させ、上部流路1に飲料液を流通
させながら、第2弁体9を閉じ且つ図8(B)のように
第1弁体7を僅かに開いた弁部分開状態にした場合にお
いて、第1弁軸8のストロークが適正に設定されている
とき、第1弁体7が図8(B)の実線図示の位置にある
ものとし、しかして第1弁軸8のストロークに誤差が生
じて第2弁体9が同図仮想線図示のように上記適正位置
から上方や下方にずれて位置することがあっても、環状
凸部47の内周面47aと第1弁体7の下端部外周面4
8との間の開放間隙Q2は、この図8(B)から分かる
ように、第1弁体7の開放ストロークL2にわたってほ
ぼ一定であるから、その開放間隙Q2から流入する洗浄
液の流量はほぼ一定となり、環状室24に圧力がかかる
ことがない。
【0027】前記開放間隙Q1を形成する第2弁体9と
弁座6との対向面44a,45aは、軸方向に平行な面
としてもよいが、このように平行にすると、対向面44
ap45aが接触するおそれがあるため、それぞれ緩い
テーパに形成することが望ましい。開放間隙Q2を形成
する第1弁体7と弁座6との対向面、即ち第1弁体7の
下端部外周面48と環状凸部47の内周面47aも、同
様にそれぞれ緩いテーパに形成することが望ましい。図
9には、開放間隙Q1を形成する第2弁体9と弁座6と
の対向面44a,45a、及び開放間隙Q2を形成する
第1弁体7と弁座6との対向面48,47aに、それぞ
れ傾斜角度θが10°のテーパを付けた状態を示してい
る。
【0028】以上のような構成を有する二重シール弁の
使用において、第1の弁開閉駆動機構28における固定
シリンダ30の下部室30bに圧力エアが供給されてい
ない状態のときには、図1〜図3に示すように、第1弁
体7が主環状パッキン12を介して弁座6の内周側座面
6aに密接係合すると共に、第1ばね11により押し下
げる第2弁軸10によって第2弁体9が副環状パッキン
13を介して弁座6の上部側座面6bに押接係合して、
第1弁体7及び第2弁体9が共に閉じた弁全閉状態とな
り、しかして上部流路1と下部流路2とを連通する連通
路3は、下部流路2側の第1弁体7と上部流路1側の第
2弁体9とによって二重シールされた状態で閉塞され、
上部流路1を流れる液体と下部流路2を流れる液体との
混合が防止される。
【0029】そして、上記固定シリンダ30の下部室3
0bに圧力エアが供給されると、図4に示すように第1
弁軸8の上動に伴って第1弁体7が第2弁体9を押し上
げて共上がりしながら、両弁体7,9が弁座6から上方
へ十分に離間して図5に示すような弁全開状態となり、
これにより連通路3が開通し、この連通路3を介して上
部流路1と下部流路2とを連通させることができる。
【0030】また、粘性の高い液体等のように洗浄のし
難い液体を使用する時は、第1弁体7及び第2弁体9の
一方を閉じ、他方を僅かに開けて、開けた方のパッキン
部分を洗浄液により洗浄しながら、その洗浄液を排出す
る。例えば、上部流路1に高粘性の飲料水を流通させ、
下部流路2に洗浄液を流通させる場合には、固定シリン
ダ30の上部室30aに圧力エアを供給すると、上部室
30aの圧力上昇によりピストン29が伸びを制限され
ている第2ばね32と共に下降し、それに伴い第1弁軸
8が下動して、第1弁体7の主環状パッキン12が弁座
6の内周側座面6aを下方へ摺動して離間し、図6に示
すように第1弁体7のみが僅かに開いた弁部分開状態と
なる。しかして、下部流路2からの洗浄液は、図6の矢
印で示すように、第1弁体7と弁座6との間の間隙を通
って、第1弁体7と第2弁体9と弁座6との間に形成さ
れる環状室24内に導入され、その間に第1弁体7の主
環状パッキン12部分及び環状室2の内部を洗浄し、そ
の後第1弁軸8の下部軸部8c内部の排出路26を通っ
て外部に排出される。
【0031】また、下部流路2に高粘性の飲料水を流通
させ、上部流路1に洗浄液を流通させる場合には、第2
の弁開閉駆動機構36における第2シリンダ37の下部
室37aに圧力エアを供給すると、第2ピストン38が
上動する途上でこのピストン38にて第2弁軸10が押
し上げられ、第2ピストン38が所定ストロークS1上
動することにより、第2弁軸10が前記軸方向遊びS2
分を差し引いたストローク(S1−S2)だけ上動し
て、図7に示すように第2弁体9のみが僅かに開いた弁
部分開状態となる。しかして、上部流路1からの洗浄液
は、図7の矢印で示すように、第2弁体9と弁座6の上
部側座面6bとの間の間隙を通過し更に第1弁体7と第
2弁体9と弁座6との間に形成される環状室24内を巡
回して、第1弁体7の副環状パッキン13部分及び環状
室2の内部を洗浄した後、第1弁軸8の下部軸部8c内
部の排出路26を通って外部に排出される。
【0032】
【発明の作用及び効果】請求項1に係る二重シール弁
は、例えば上部流路に洗浄液を流通させ、下部流路に飲
料液を流通させながら、第1弁体を閉じ第2弁体を僅か
に開いた弁部分開状態にして、上部流路からの洗浄液を
弁の空間部内に流入させて洗浄を行う場合において、第
2弁軸のストロークに誤差が生じても、第2弁体の開放
時に第2弁体とこれに対向する弁座との間に形成される
小許の開放間隙が第2弁体の所要の開放ストロークにわ
たって形成されるから、その開放間隙から流入する洗浄
液の流量がほぼ一定となり、従って弁の内部空間に圧力
がかかることがなく、洗浄液が飲料液に混入するような
危険がなく、安全性を確保できる。
【0033】請求項2によれば、前記小許の開放間隙を
形成する第2弁体と弁座との対向面をそれぞれテーパに
形成すれば、その対向面が互いに接触することがなく、
開弁状態を確実に維持できる。
【0034】請求項3によれば、例えば下部流路に洗浄
液を流通させ、上部流路に飲料液を流通させながら、第
2弁体を閉じ第1弁体を僅かに開いた弁部分開状態にし
た場合において、第1弁軸のストロークに誤差が生じて
第2弁体適正位置から上方や下方にずれて位置すること
があっても、第1弁体とこれに対向する弁座との間に形
成される開放間隙が第1弁体の所要の開放ストロークに
わたって形成されるから、その開放間隙から流入する洗
浄液の流量はほぼ一定となり、従って弁の内部空間に圧
力がかかることがない。
【0035】請求項4によれば、前記小許の開放間隙を
形成する第1弁体と弁座との対向面をそれぞれ緩いテー
パに形成すれば、その対向面が互いに接触することがな
く、開弁状態を確実に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る二重シール弁の下半分を示す縦
断面図であり、a−a線が上半分との分割線である。
【図2】 同二重シール弁の上半分を示す縦断面図であ
る。
【図3】 弁全閉状態にある二重シール弁中心部を示す
縦断面図である。
【図4】 弁全閉状態から開弁状態に移行している状態
を示す二重シール弁の中心部の縦断面図である。
【図5】 弁全開状態にある二重シール弁中心部を示す
縦断面図である。
【図6】 第1弁体が僅かに開いた弁部分開状態を示す
縦断面図である。
【図7】 第2弁体が僅かに開いた弁部分開状態を示す
縦断面図である。
【図8】 (A)は第2弁体と弁座との開放間隙を示す
拡大断面図、(B)は第1弁体と弁座との開放間隙を示
す拡大断面図である。
【図9】 上記開放間隙を形成する対向面にテーパを付
けた状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 上部流路 2 下部流路 3 連通路 6 弁座 7 第1弁体 8 第1弁軸 9 第2弁体 10 第2弁軸 11 第1ばね 28 第1の弁開閉駆動機構 32 第2ばね 36 第2の弁開閉駆動機構 Q1 開放間隙 Q2 開放間隙 L1 第2弁体の開放ストローク L2 第1弁体の開放ストローク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部流路と下部流路との間に形成した連
    通路に弁座を設け、弁座の内周側に係合する第1弁体を
    第1弁軸に、また弁座の上部側に押接係合する第2弁体
    を第2弁軸にそれぞれ設けると共に、第1弁軸及び第2
    弁軸を介して第1弁体及び第2弁体を開閉駆動する開閉
    駆動機構を設けてなる二重シール弁において、第2弁体
    の開放時に第2弁体とこれに対向する弁座との間に形成
    される小許の開放間隙が、第2弁体の所要の開放ストロ
    ークL1にわたって形成されてなることを特徴とする二
    重シール弁。
  2. 【請求項2】 前記小許の開放間隙を形成する第2弁体
    と弁座との対向面がそれぞれテーパに形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の二重シール弁。
  3. 【請求項3】 第1弁体の開放時に第1弁体とこれに対
    向する弁座との間に形成される小許の開放間隙が、第1
    弁体の所要の開放ストロークL2にわたって形成されて
    なることを特徴とする請求項1に記載の二重シール弁1
  4. 【請求項4】 前記小許の開放間隙を形成する第1弁体
    と弁座との対向面がそれぞれ緩いテーパに形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の二重シール弁。
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DE1996625344 DE69625344T2 (de) 1996-07-15 1996-09-19 Doppelsitzventil
CN96120748A CN1082639C (zh) 1996-07-15 1996-11-29 双重密封阀
US08/890,953 US5904173A (en) 1996-07-15 1997-07-10 Double sealed valve
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031950A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Iwai Kikai Kogyo Co Ltd 二重弁栓装置

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