JP4690430B2 - 定流量弁 - Google Patents

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Description

この発明は、送水管や送油管等の各種流体を移送する流体管路の途中に設けられる定流量弁に関するものである。
各種流体を移送する流体管路の途中に、定流量弁が設けられる場合がある。定流量弁として、例えば、図3に示す玉形弁形式のものがある。
この定流量弁10は、弁箱1内の流路2を一次側と二次側とに仕切る仕切壁3の中央に、その一次側と二次側の各弁室a,b間を上下に結ぶ弁孔4が形成されている。また、その弁孔4周囲に弁座5が設けられている。
その弁箱1に、前記二次側(下流側)弁室bの上面を塞ぐ上蓋1aが設けられており、その上蓋1aを貫通して弁箱1内に弁軸6が上下方向に挿通されている。その弁軸6の雄ねじ部6aは、前記弁座5の雌ねじ部5aに螺合されている。
前記弁軸6の上端部に固着したハンドル8を回転操作することにより、その弁軸6が弁孔4に対して軸方向に昇降し、前記弁軸6の昇降によって弁軸6の下端部に設けられた弁体7が、前記弁座5に接離して流路の開度が調整される。
また、弁箱1の前記二次側弁室bの上部に圧力室9が設けられている。その圧力室9は、上蓋1aの内側にあって、前記二次側弁室bとはダイヤフラム14を介して隔てられている。
弁箱1内の一次側(上流側)弁室aから配管11が引き出されており、その配管11が圧力室9内に連通している。
そのダイヤフラム14には可動弁体12が固定されている。また、そのダイヤフラム14を圧力室9側に押圧する圧力調整ばね13が、そのダイヤフラム14と弁座5との間に設けられている。
可動弁体12は、前記圧力室9内の圧力と、二次側弁室b内の圧力及び前記圧力調整ばね13による押圧力との差圧に基づくダイヤフラム14の変形によって上下動し、その上下動によって、流路の開度を調整できるようになっている。
弁箱1内の一次側弁室aの圧力が高まると、その水圧変化によって圧力室9内の圧力が高まって、図中に鎖線で示すようにダイヤフラム14が下方へ変形し、その変形により、可動弁体12が下降して流路の開度が小さくなる。
また、弁箱1内の一次側弁室aの圧力が低くなると、その水圧変化によって圧力室9内の圧力も低くなって、図中に実線で示すようにダイヤフラム14が上方へ変形し、その変形により、可動弁体12が上昇して流路の開度が大きくなる。
このように、一次側弁室aの圧力によって弁孔4の開度が自動調整され、二次側へ供給される流量が一定に維持されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、図4に示すように、インライン形式の定流量弁20を採用する場合もある。この定流量弁は、弁孔24を挟んで一次側弁室aから二次側弁室bへと直線状に伸びる弁箱21内に、筒状の弁体22を管軸方向に進退自在に配置している。
その弁体22の外周には圧力調整ばね(弾性部材)25が設けられており、弁体22は、その外周に嵌められた圧力調整ばね25によって、前記弁孔24から上流側に離れる方向に付勢されている。
その筒状の弁体22の内側が一次側弁室aの流路の一部となっており、その弁体22内の流路には、途中に縮径部26が設けられている。
その縮径部26はベンチュリとして機能し、縮径部26の上流側に位置するやや大径の一般部23における流速u1と、その縮径部26における流速u2とでは、流速=流量/断面積の関係から、
u2>u1
が成り立つようになっている。
この流速の差異によって、縮径部26と一般部23とでは圧力差が生じることとなり、一般部23における圧力p1と、縮径部26における圧力p2との間では、
p2<p1
が成り立つようになっている。この圧力差は、流量が大きくなるほど顕著となる。
一般部23における圧力p1は、第一導通孔23aと通じて弁体22の外周に設けたシリンダ室の第一圧力室23bに導入され、縮径部26における圧力p2は第二導通孔26aを通じて弁体22の外周に設けたシリンダ室の第二圧力室26bに導入されている。
弁体22の外周に設けたピストン部22aには、前記第一圧力室23b内の圧力p1と、前記第二圧力室26b内の圧力p2及び前記圧力調整ばね25による押圧力が作用し、流量の増大により前記圧力差が高まれば弁体22が閉弁方向へ移動し、流量の減少により前記圧力差が低くなれば開弁方向に移動する。この圧力差に基づく弁体22の移動によって、流路の開度を調整できるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−331056号公報(第3頁、第2図) 特開昭64−58886号公報(第5頁、第1図)
図3に示す定流量弁10は、弁箱1内の一次側弁室aの圧力と二次側弁室bの圧力差に基づいてダイヤフラムを変形させ、その変形によって可動弁体12を開閉させる構成である。このため、弁箱1内の僅かな圧力変動によって可動弁体12が動いてしまい、一定の流量を維持することができない場合がある。また、圧力調整ばね13が弁箱1内の流路に配置されているため、その圧力調整ばね13に異物がからみ付くと、動作不良を起こす場合も考えられる。
また、図4に示す定流量弁20によれば、縮径部26とその上流側の一般部23との圧力差に基づいて弁体22が開閉するため、一定の流量を維持しやすい構成である。また、圧力調整ばね25が弁箱21内の流路を外れた部分に配置されているため、異物による動作不良の問題も少なくなっている。
しかし、この定流量弁20は、筒状の弁体22の外周に圧力調整ばね25を嵌めて、その弁体22と圧力調整ばね25とを弁箱21内に収めている。このため、圧力調整ばね25を収容するスペースが狭い。
定流量弁20の流量の設定は、ベンチュリの径や、圧力調整ばね25の径、ばね定数等の組合わせで設定されるため、圧力調整ばね25の収容スペースが狭いと、流量を設定するための設計上の自由度が少なくなるという問題がある。
また、この定流量弁20の流量の設定変更を行おうとすると、その都度、圧力調整ばね25をばね係数の異なるものに取り替える必要がある。
このとき、圧力調整ばね25は、弁箱21内の弁体22の外周に嵌められているため、その取替えの流路の配管に固定されている弁箱21を、その配管から取り外すこととなる。このような作業は大がかりな作業である。流量の設定変更は、できる限り簡単な作業でできることが望ましい。
そこで、この発明は、流量を設定するための設計上の自由度を高め、簡単な作業で流量の設定変更ができるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、弁箱内の流路を一次側弁室と二次側弁室とに仕切る仕切壁に、その一次側弁室と二次側弁室を結ぶ弁孔が形成され、その弁孔周囲に弁座が設けられた玉形弁の前記弁箱内に弁軸が軸方向へ進退可能に挿通されて、その弁軸に設けられた弁体が前記弁軸の進退とともに前記弁座に接離可能であり、前記弁箱にシリンダ室が設けられ、前記弁軸に設けたピストン部がその弁軸の軸方向進退とともに前記シリンダ室内で進退可能でそのシリンダ室内はそのピストン部を挟んで一方に第一圧力室が他方に第二圧力室が設けられており、前記弁箱内の一次側の流路に縮径部を設けて、その縮径部の流路から引き出された配管が第二圧力室へ前記縮径部の上流側の流路から引き出された配管が第一圧力室へそれぞれ通じて、前記弁軸は前記弁箱の二次側弁室側に設けられた開口を塞ぐ蓋を貫通して設けられ、前記弁体は前記蓋の外側に設けられた弾性部材によって開弁方向に付勢されており、前記縮径部における流路内とその縮径部の上流側の流路内との圧力差が大きくなれば前記弁体が前記弁座に接近し、前記圧力差が小さくなれば前記弁体が前記弁座から離反して流路の開度が調整されるようになっている定流量弁の構成を採用した。
定流量弁として玉形弁を採用したことにより、ベンチュリからの流体圧に基づいてシリンダ室内で動くピストン部を弁軸に設けることができる。また、定流量弁として玉形弁を採用して弁軸を弁箱外に突出させれば、弁体付勢用の弾性部材を弁箱外に設けることができる。
このため、流体圧によって動作するシリンダ室及びピストン部の配置スペースを広く確保し得るようになる。また、弁体を付勢するための弾性部材を収容するスペースも広く確保し得るようになる。
したがって、定流量弁の流量を設定するための設計上の自由度を高めることができる。また、弾性部材を弁箱外に配置したので、簡単な作業で流量の設定変更ができるようになる。
この構成において、前記開口を通じて前記弁箱内にガイド筒が挿入され、前記弁軸は前記ガイド筒内を筒軸方向に仕切る隔壁に貫通して設けられて、前記弁体は前記隔壁よりも前記弁座側において前記ガイド筒の内面にガイドされており、前記シリンダ室と前記二次側弁室とは前記隔壁によって仕切られている構成を採用することができる。
この構成によれば、ガイド筒が、弁体の弁座に対する進退及び弁軸の軸方向進退をガイドし、また、そのガイド筒は、隔壁を備えたことによって二次側弁室とシリンダ室を仕切る機能も発揮する。
このため、定流量弁の設定流量を変更する際、例えば、弁体を受圧面積の異なるものに取替える場合などにおいて、ガイド筒を内径の異なるものに取替えることにより、弁体の径の変更が容易になる。
なお、ピストン部が、前記隔壁よりも前記蓋側において前記ガイド筒の内面にガイドされている構成とすることもできる。
この構成によれば、ガイド筒を内径の異なるものに取替えることにより、ピストンの径を変更することが容易になる。
また、前記縮径部の流路から引き出された前記配管に三方弁を設けた構成を採用することができる。
この構成によれば、常時は三方弁を縮径部の流路とシリンダ室の第二圧力室とを連通する状態とし、点検時等において、一次側から二次側への流れを完全に止める必要がある場合は、三方弁をシリンダ室の第二圧力室内の圧力を外部に開放させるように切り換えることで、容易に弁体を閉弁させることができる。
なお、前記ベンチュリの構成として、例えば、前記縮径部を、前記玉形弁の弁箱の内壁と、前記仕切壁との接続部分のうち最も上流側に位置する結節点よりも上流側に設けた構成を採用することができる。
玉形弁の弁箱において、一次側弁室と二次側弁室とを仕切る仕切壁よりも上流側は、通常、外方へ突出する筒状を成しており、その突出端にフランジ等が設けられて上流側に位置する他の配管と接続できる形状となっている。
この突出した部分は筒状であるので、弁箱の仕切壁の介在する部分と比較して流路の径を任意に変更しやすいため、ベンチュリの径を用途に応じて変更しやすい。このため、ベンチュリの位置を仕切壁の上流側とすれば、設計上の自由度を高めることができる。
この発明は、定流量弁として玉形弁を採用したことにより、ベンチュリからの流体圧に基づいてシリンダ室内で動くピストン部を弁軸に設けることができる。また、定流量弁として玉形弁を採用して弁軸を弁箱外に突出させたことにより、弁体付勢用の弾性部材を弁箱外に設けることができる。
このため、流体圧によって動作するシリンダ室及びピストン部の配置スペース、及び、弁体を付勢するための弾性部材を収容するスペースも広く確保し得るようになるので、定流量弁の流量を設定するための設計上の自由度を高めることができる。
また、弾性部材を弁箱外に配置したので、簡単な作業で流量の設定変更ができるようになる。
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この定流量弁30は、配水管の途中に設けられるものであり、玉形弁の弁箱31内の流路を一次側と二次側とに仕切る仕切壁33の中央に、その一次側と二次側の各弁室a,b間を上下に結ぶ弁孔34が形成されている。また、その弁孔34周囲に弁座35が設けられている。
その弁箱31に、前記二次側(下流側)弁室bの上面に設けられた開口を塞ぐ蓋31aが設けられている。その蓋31aを貫通する孔31c内を通過して、弁箱31内外に弁軸36が上下方向に挿通されている。弁軸36は、その上端が蓋31aよりも上方へ突出し、その下端が前記弁体32にねじ結合されて、弁軸36と弁体32とが一体に上下へ動くようになっている。
すなわち、その弁軸36及び弁体32が弁孔34に対して軸方向に進退し、その進退によって弁体32が前記弁座35に接離することにより、一次側(上流側)弁室aと二次側弁室bへの流路の開度が調整される。
また、前記弁箱31上面の開口を通じて、前記弁箱31内に円筒状を成すガイド筒37が挿入されている。
前記弁軸36は、そのガイド筒37内を筒軸方向に仕切る隔壁38に貫通して設けられている。隔壁38は、その壁面の面方向がガイド筒37の筒軸方向に直交する方向に設けられており、その隔壁38の中心に設けた貫通孔38a内に前記弁軸36が軸方向進退可能に挿通されている。
前記弁体32は断面円形を成し、前記隔壁38よりも前記弁座35側において前記ガイド筒37の内面にガイドされている。すなわち、その弁体32の外周が、全周に亘って前記ガイド筒37の内面に摺動することにより、前記接離方向への動きがガイドされている。
開弁状態において、弁孔34を通過した水は、弁体32の下部に設けた鋸歯状の仕切板32bの間を通過し、ガイド筒37の下端に設けた流通孔37aを通って二次側に流れていく。鋸歯状の仕切板32bは、開弁の際に二次側弁室b内に急激な水圧上昇が生じるのを抑制する機能を有する。
また、前記貫通孔38aの内周面と弁軸36の外周面との間は、常に液密が維持されているので、その隔壁38よりも蓋31a側の空間Sと、隔壁38よりも弁座35側の空間39(前記二次側弁室b)とは、前記隔壁38によって液密に仕切られている。この隔壁38よりも蓋31a側の空間Sが、シリンダ室40の一部として機能するようになっている。
前記弁軸36の中程に断面円形のピストン部43が設けられている。ピストン部43は、前記ガイド筒37内の前記隔壁38よりも前記蓋31a側の空間Sに収容されて、前記弁軸36と一体に軸方向へ移動する。そのピストン部43の外周は、全周に亘って前記ガイド筒37の内面に摺動することにより、その動きがガイドされている。
また、前記蓋31aの孔31cを塞ぐように、その蓋31aの上面に接続部材51が固定されている。
接続部材51は内部に中空の空間Rを有し、その中空の空間Rは前記蓋31aの孔31cを通じて、前記隔壁38と蓋31aとの間の空間Sのうちピストン部43の上方の空間に連通している。その空間Rと空間S(ピストン部43を挟んで上方の空間と下方の空間とを含む)とでシリンダ室40を成している。
前記弁軸36は、前記蓋31aの孔31cを貫通して前記空間R内を通り、前記接続部材51の上端に設けた孔51aを通って上方へ突出している。弁軸36は、接続部材51に対して軸方向へ進退可能となっており、その孔51aの内周面と弁軸36の外周面との間は、常に液密が維持されている。
また、弁軸36の上端に、ばね受部材53がナット54で固定されている。そのばね受部材53と前記接続部材51のばね受部52との間にコイルバネ(弾性部材)50が設けられているので、その弾性力によって弁軸36は上方へ付勢されている。このため、弁体32は、開弁方向(弁座35から離反する方向)へ付勢されている。
前記ピストン部43は、前記弁軸36の軸方向進退とともに前記シリンダ室40内のうち前記空間S内で進退可能であり、そのシリンダ室40内は、そのピストン部43を挟んで一方(上方)が第一圧力室41、他方(下方)が第二圧力室42となっている。
また、前記玉形弁の弁箱31内の一次側の流路に、縮径部46が設けられている。その縮径部46は、前記弁箱31の外径を縮径させるようにして形成されており、縮径部46の内径D1は、その上流側の一般部45の内径D2よりも小さくなっている。
縮径部46は、弁箱31の内壁と、前記仕切壁33との接続部分のうち最も上流側に位置する結節点33aよりも上流側に設けられている。
また、一次側弁室aと二次側弁室bとを仕切る仕切壁33よりも上流側は、図1に示すように、外方へ突出する筒状部31bを成している。その筒状部31bの突出端にフランジfが設けられて上流側に位置する他の配管と接続できる形状となっている。
このため、弁箱31の製造工程において、例えば、ベンチュリの径を変更する場合には、この突出した筒状部31bの形状を変更すれば、仕切壁33の介在する弁箱31の本体部の形状を変更することなく、比較的容易に異なるベンチュリ形状を有する弁箱31の製造が可能である。
その縮径部46の流路から引き出された配管46aが、開口42aを通じて第二圧力室42へ、また、前記縮径部46の上流側の流路である一般部45から引き出された配管45aが、開口41aを通じて第一圧力室41へそれぞれ連通している。
前記縮径部46における流路内とその縮径部46の上流側の流路内との圧力差が大きくなれば、第一圧力室41と第二圧力室42との圧力差が大きくなってピストン部43は、前記コイルバネ50の弾性力に抗して下方へ移動し、すなわち、前記弁体32が前記弁座35に接近する。
前記圧力差が小さくなれば、第一圧力室41と第二圧力室42との圧力差が小さくなってピストン部43は上方へ移動し、すなわち、前記弁体32が前記弁座35から離反する。
この弁体32の動きにより、流路の開度が自動的に調整されるようになっている。
また、前記縮径部46の流路から引き出された前記配管46aには、三方弁47が設けられている。
この三方弁47は、常時は縮径部46の流路とシリンダ室40の第二圧力室42とを連通する状態とし、点検時等において、弁箱31内の一次側から二次側への流れを完全に止める必要がある場合は、三方弁47をシリンダ室40の第二圧力室42内の圧力を外部に開放させるように切り換えることで、容易に弁体32を閉弁させることができる。
この定流量弁30の作用について説明すると、前記縮径部46はベンチュリとして機能し、その縮径部46の上流側に位置する一般部45における流速u1と、その縮径部46における流速u2とでは、流速=流量/断面積の関係から、
u2>u1
が成り立つようになっている点は従来例と同じである。
この流速の差異によって、縮径部46と一般部45とでは圧力差が生じることとなり、一般部45における圧力p1と、縮径部46における圧力p2との間では、
p2<p1
が成り立つようになっている。この圧力差は、流量が大きくなるほど顕著となる。
このため、管内の流速が遅いときは、一般部45における圧力p1と縮径部46における圧力p2との間では、p2が少しだけp1より小さい関係となり、図1に示すように、ピストン部43は、その僅かな圧力差と前記コイルバネ50の弾性力により押し上げられて、弁体32は開弁状態に維持される。
なお、弁体32が弁座35から離反する方向に動く際には、前記配管45a,46aには、図1に示す矢印A,B方向の水の流れが生じる。
また、前記ガイド筒37内の空間39においては、弁体32が隔壁38に近づくので、その空間39内の水が、弁体32に設けた孔32aを通じて下方に向かって移動して、弁体32の動きを阻害しないようになっている。
管内の流速が高まると、一般部45における圧力p1と縮径部46における圧力p2との間では、p2がp1よりも大きく下回る関係となり、図2に示すように、ピストン部43は前記コイルバネ50の弾性力に抗して押し下げられる。このため、弁体32は弁座35に接近し、一次側から二次側への流量が一定に維持される。
弁体32が弁座35に接近する方向に動く際には、前記配管45a,46aには、図2に示す矢印C,D方向の水の流れが生じる。
また、前記ガイド筒37内の空間39においては、弁体32が隔壁38から離れるので、その空間39内の水が、弁体32に設けた孔32aを通じて上方に向かって移動して、弁体32の動きを阻害しないようになっている。
一実施形態の開弁状態を示す断面図 図1に示す状態から流速が増大し、弁体がやや弁座に接近した状態を示す断面図 従来例の断面図 従来例の断面図
符号の説明
1,21,31 弁箱
2 流路
3,33 仕切壁
4,24,34 弁孔
5,35 弁座
6,36 弁軸
9 圧力室
10,20,30 定流量弁
11,45a,46a 配管
12 可動弁体
13,25,50 圧力調整ばね(弾性部材)
22,32 弁体
23,45 一般部
26,46 縮径部
31a 蓋
31c,32a,51a 孔
37 ガイド筒
38 隔壁
38a 貫通孔
39,S,R 空間
40 シリンダ室
41 第一圧力室
42 第二圧力室
43 ピストン部
47 三方弁
51 接続部材
52 ばね受部
53 ばね受部材
a 一次側弁室
b 二次側弁室
f フランジ

Claims (4)

  1. 弁箱31内の流路を一次側弁室aと二次側弁室bとに仕切る仕切壁33に、その一次側弁室aと二次側弁室bを結ぶ弁孔34が形成され、その弁孔34周囲に弁座35が設けられた玉形弁30の前記弁箱31内に弁軸36が軸方向へ進退可能に挿通されて、その弁軸36に設けられた弁体32が前記弁軸36の進退とともに前記弁座35に接離可能であり、前記弁箱31にシリンダ室40が設けられ、前記弁軸36に設けたピストン部43がその弁軸36の軸方向進退とともに前記シリンダ室40内で進退可能でそのシリンダ室40内はそのピストン部43を挟んで一方に第一圧力室41が他方に第二圧力室42が設けられており、前記弁箱31内の一次側の流路に縮径部46を設けて、その縮径部46の流路から引き出された配管が第二圧力室42へ前記縮径部46の上流側の流路から引き出された配管が第一圧力室41へそれぞれ通じて、前記弁軸36は前記弁箱31の二次側弁室b側に設けられた開口を塞ぐ蓋31aを貫通して設けられ、前記弁体32は前記蓋31aの外側に設けられた弾性部材50によって開弁方向に付勢されており、前記縮径部46における流路内とその縮径部46の上流側の流路内との圧力差が大きくなれば前記弁体32が前記弁座35に接近し、前記圧力差が小さくなれば前記弁体32が前記弁座35から離反して流路の開度が調整されるようになっている定流量弁。
  2. 前記開口を通じて前記弁箱31内にガイド筒37が挿入され、前記弁軸36は前記ガイド筒37内を筒軸方向に仕切る隔壁38に貫通して設けられて、前記弁体32は前記隔壁38よりも前記弁座35側において前記ガイド筒37の内面にガイドされており、前記シリンダ室40と前記二次側弁室bとは前記隔壁38によって仕切られていることを特徴とする請求項1に記載の定流量弁。
  3. 前記ピストン部43は、前記隔壁38よりも前記蓋31a側において前記ガイド筒37の内面にガイドされていることを特徴とする請求項に記載の定流量弁。
  4. 前記縮径部46の流路から引き出された前記配管に三方弁47を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定流量弁。
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