JP2016031048A - 車両の制御装置 - Google Patents

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【課題】アクセルペダルを戻したときの要求トルクの増加を防ぎつつ、要求トルクの変化の円滑性と応答性が両立された車両の制御装置を提供する。【解決手段】目標トルク決定部88の基準トルク決定部106は、アイドルトルク指令値TE_Iとなまし処理部104の出力(なましトルクTE_N)とに基づいて基準トルク指令値TE_Bを出力する。加算処理部110は、要求トルク指令値TE_Tを算出するために、ドライバ要求トルク指令値TE_Dに基準トルク指令値TE_Bを加算する。基準トルク決定部106は、アイドルトルク指令値TE_Iがなまし処理部104の出力(TE_N)よりも大きい場合には、アクセル開度Accがゼロになるまでなまし処理部104の出力(TE_N)を基準トルク指令値TE_Bとする。【選択図】図6

Description

この発明は、車両の制御装置に関し、特に車両のエンジンに対する駆動トルク指令値を出力する車両の制御装置に関する。
近年、クルーズコントロールやトラクションコントロールなどの補助運転システムが採用された自動車が見られるようになってきている。かかるシステムでは、電子スロットル制御が採用され、アクセルペダルの踏込量は電気信号に変換され、この電気信号およびクルーズコントロールシステムやトラクションコントロールシステムの要求に基づいて、エンジンに吸気を供給するスロットル弁の開度が制御される。
このようなシステムに対応させるため、電子スロットルのスロットル開度を決定するエンジン制御部への入力値として、ドライバーの操作に基づいて要求トルクを算出する車両がある。
特開2010−144686号公報(特許文献1)には、このような要求トルクを算出する内燃機関のトルク制御装置が開示されている。上記特開2010−144686号公報では、エンジン回転数およびアクセル開度に応じて要求トルクの基本値を算出しているが、要求トルクの急変による車両の振動を避けるために、算出した要求トルクの基本値に対してフィルタリング処理を施している。このフィルタリング処理を「なまし処理」という。
特開2010−144686号公報 特開2007−224886号公報
車両の内燃機関は、自立運転を維持するために、最低でもアイドルトルクを発生している。したがって、上記要求トルクは、アイドルトルクとドライバのアクセルペダルの操作に基づく要求トルクとの両方を考慮して決定される必要がある。
単純には、アイドルトルクを基準として、それを超える分のドライバの要求トルクをアイドルトルクに加算してエンジンへの要求トルクを算出することが考えられる。しかし、アイドルトルクもエンジンの運転状態によって変化することがあるので、アイドルトルクの変化も考慮する必要がある。
要求トルクの急変を避けつつ、応答性を維持するためには、次のような制御が考えられる。アクセル踏み込み時のトルク段差発生を防ぐために、アクセル開度がゼロ(アクセルオフ)の場合には、エンジンのアイドルトルクを基準として要求トルクを算出する。一方、要求トルクの変動を抑制するために、アクセルオンの場合には、アイドルトルクになまし処理をした、なましトルクを基準にして要求トルクを算出する。
しかし、このようにすると、アクセルオフによりアクセル開度が減少して要求トルクの算出基準がなましトルクからアイドルトルクに切り替わったときに、切り替え後の基準トルクの値が大きいと、アクセルを戻しているのにも関わらず要求トルクが増加して算出される可能性があることに本願発明者は気づくに至った。
この発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、アクセルペダルを戻したときの要求トルクの増加を防ぎつつ、要求トルクの変化の円滑性と応答性が両立された車両の制御装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両のエンジンに対する要求トルク指令値を出力する制御装置であって、エンジンをアイドル状態にするためのアイドルトルク指令値を出力するアイドルトルク算出部と、アイドルトルク指令値の変化を緩やかにするなまし処理を行なうなまし処理部と、アクセル開度に基づいてドライバ要求トルク指令値を算出する要求トルク算出部と、アイドルトルク指令値となまし処理部の出力とに基づいて基準トルク指令値を出力する基準トルク決定部と、要求トルク指令値を算出するために、ドライバ要求トルク指令値に基準トルク指令値を加算する加算部とを備える。基準トルク決定部は、アイドルトルク指令値がなまし処理部の出力よりも大きい場合には、アクセル開度がゼロになるまでなまし処理部の出力を基準トルク指令値とする。
本発明によれば、アイドルトルク指令値がなまし処理部の出力よりも大きい場合には、アクセル開度がゼロになるまでなまし処理部の出力を基準トルク指令値として用いるため、基準トルク指令値をなましトルク指令値からアイドルトルク指令値に切り替えるような場合でも基準トルクがアイドルトルク指令値を超えることが避けられる。これにより、アクセル開度を低減させて基準トルク指令値の切り替えが発生した場合に、要求トルク指令値が一瞬増加するような現象を抑制することができる。
本発明の実施の形態にかかる車両の制御装置を搭載する車両のブロック図である。 検討例における目標トルク決定部の構成を示すブロック図である。 図2の基準トルク決定部106Aの実行する処理を説明するためのフローチャートである。 図2のドライバ要求トルク算出部108で用いられるマップの一例を示した図である。 検討例における要求トルク指令値TE_Tの変化の一例を示した波形図である。 本実施の形態のにおける目標トルク決定部の構成を示すブロック図である。 図6の基準トルク決定部106が実行する処理を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態における要求トルク指令値TE_Tの変化の一例を示した波形図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付して説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態にかかる車両の制御装置を搭載する車両のブロック図である。
図1を参照して、車両10は、エンジン12と、トルクコンバータ14と、自動変速機16と、制御装置80とを含む。なお、車両10は、本願発明が適用される車両の一例であって、これに限定されるものではなく、ハイブリッド自動車などエンジンを搭載する車両であれば、トルクコンバータ14や自動変速機16は必ずしも無くても良い。
エンジン12は、ガソリン等を燃料とする内燃機関であって燃料の燃焼により駆動トルクを発生させる駆動力源である。
エンジン12により発生された駆動トルクは、流体伝達装置としてのトルクコンバータ14を経て自動変速機16に伝達され出力軸18から図示しない終減速装置および車軸等を介して駆動輪に伝達される。駆動トルクは、駆動輪に伝達され、駆動輪の接地面に駆動力を発生させる。
自動変速機16は、複数のギヤ段が選択的に切換えられる有段式の自動変速機であり、たとえば前進6段、後退1段およびニュートラルのいずれかが選択され、各ギヤ段の変速比に応じた速度変換が行なわれる。
エンジン12には、吸気管24および排気管26が設けられる。吸気管24にはスロットルアクチュエータ28およびスロットルポジションセンサ48によって開閉制御される電子スロットル弁30が設けられる。電子スロットル弁30は、基本的には、スロットル開度θTHが運転者の出力要求量を示すアクセル開度Accに対応する開度となるように制御される。電子スロットル弁30を通過した吸気に対し燃料を噴射する燃料噴射弁52が吸気管24に設けられている。
制御装置80は、制御ブロックとして、エンジン制御部82と、変速制御部84と、目標トルク決定部88とを含む。なお、制御装置80は、内部にプログラムや各種マップを格納するメモリやマイクロコンピュータを内蔵するECU(Electrical Control Unit)であり、このECUによって制御ブロックの機能が実現される。エンジン制御部82と、変速制御部84と、目標トルク決定部88は別々のECUで実現されても良いが、エンジン制御部82と、変速制御部84と、目標トルク決定部88の境界はこれに限定されない。エンジン制御部82と、変速制御部84と、目標トルク決定部88は、図1とは異なる境界を有する一つまたは複数のECUで実現されても良い。
車両10は、さらに、回転センサ32,34,36と、アクセルペダル44と、アクセルポジションセンサ46と、シフトレバー40と、シフトポジションセンサ42とを含む。
回転センサ32は、エンジン12の出力軸の回転数NEを検出してエンジン制御部82に出力する。回転センサ34は、トルクコンバータ14のタービン回転数NTを検出して変速制御部84に出力する。回転センサ36は、自動変速機16の出力軸18の回転数NOUTを検出して変速制御部84に出力する。
アクセルポジションセンサ46は、アクセルペダル44の踏込み量に対応するアクセル開度Accを検出して目標トルク決定部88に出力する。シフトポジションセンサ42は、シフトレバー40によって選択された変速レンジを示す信号PSHを目標トルク決定部88に出力する。
なお、図示しないが、アクセル操作量に拘わらず車速を制御する自動車速制御機能、すなわちいわゆるクルーズコントロールを実行する機能が車両10に備えられている場合には、クルーズコントロールが有効であるときには、アクセル開度Accに代えて車間距離切替スイッチ、クルーズコントロールスイッチ、レーザーレーダセンサ等を含むクルーズ制御装置からの指令値が用いられる。
目標トルク決定部88は、アクセル開度Acc、シフトレンジを示す信号PSHなどに応じて、目標エンジン回転数NE_Tおよび目標エンジントルクTE_Tをエンジン制御部に出力する。
エンジン制御部82および変速制御部84は、連携してエンジン12及び自動変速機16に対する制御量を決定する。エンジン制御部82は、エンジンの点火時期TF、燃料噴射時期TIを決定し、またスロットルポジションセンサ48からのスロットル開度θTHを監視しつつスロットルアクチュエータ28に駆動信号TAを送信する。変速制御部84は、自動変速機16のシフト動作を油圧で行なわせるソレノイド弁に対して制御信号SCを出力する。
このような車両において、目標トルク決定部88の処理によっては、車両の走行に支障をきたすほどではないが、目標トルクの急変によって車両に振動が発生したり、車両の応答性に対してユーザが不満を感じたりする可能性がある。
図2は、検討例における目標トルク決定部の構成を示すブロック図である。図2を参照して、この検討例の目標トルク決定部88Aは、アイドルトルク算出部102と、なまし処理部104と、ドライバ要求トルク算出部108と、基準トルク決定部106Aと、加算処理部110と、最大値選択部112とを含む。
アイドルトルク算出部102は、エンジン回転速度NEなどの車両状態に基づいてアイドルトルクTE_Iを算出する。なまし処理部104は、アイドルトルクTE_Iに対して、以前に算出されたアイドルトルクTE_Iと平均値をとるなどして、時間的なフィルタ処理を行なってなましトルクTE_Nを出力する。ドライバ要求トルク算出部108は、アクセル開度Accおよびエンジン回転速度NEに基づいてドライバ要求トルクTE_Dを出力する。
基準トルク決定部106Aは、アクセル開度Accに応じた比率でアイドルトルクTE_IとなましトルクTE_Nとを重み付け平均して基準トルクTE_Bを算出する。加算処理部110は、基準トルクTE_Bにドライバ要求トルクTE_Dを加算する。最大値選択部112は、アイドルトルクTE_Iと加算処理部110の出力のうちから大きいほうを選択して要求トルク指令値TE_Tを出力する。
なお、最大値選択部112が設けられているのは、エンジンが運転し続けるために、運転に必要なアイドルトルクTE_Iよりも小さい要求トルク指令値(目標トルク)が設定されることを避けるためである。
図3は、図2の基準トルク決定部106Aの実行する処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は一定時間ごとまたは所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。図3を参照して、基準トルク決定部106AはステップS100において、アクセル開度Accに応じた比率K(Acc)で基準トルクTE_Bを算出する。
比率K(Acc)は、0から1の間の値をとるアクセル開度Accの関数として規定される。この場合、基準トルクTE_Bは次の式で表される。
TE_B=TE_I×K(Acc)+TE_N×(1−K(Acc))
図4は、図2のドライバ要求トルク算出部108で用いられるマップの一例を示した図である。図4には、横軸にエンジン回転速度Neが、縦軸にドライバ要求トルクTE_Dが示されている。そして、アクセル開度Accが10%、30%、50%、100%と増加するにつれてドライバ要求トルクTE_Dも増加することがわかる。
以上説明した検討例の目標トルク決定部88Aでは、アクセル開度Accを戻した場合であるのにも関わらず要求トルク指令値TE_Tが増加する瞬間が発生する可能性があることに本願発明者は気がつくに至った。
図5は、検討例における要求トルク指令値TE_Tの変化の一例を示した波形図である。図2、図5を参照して、時刻t1においてアイドルトルクTE_Iが増加している。しかしなまし処理のため、なましトルクTE_Nはその後ゆっくり増加する。
たとえば、アイドルトルクTE_Iの変動の要因としては、エンジンの可変バルブタイミング機構(VVT機構)が考えられる。エンジンの運転開始直後はエンジンによって駆動されるオイルポンプの圧力が得られないのでVVT機構が最適なバルブタイミングを提供できないが、油圧が上昇しVVT機構が作動可能となると、アイドルトルクTE_Iが変化する。また、他の要因としてはエアコンが運転開始されるなどの負荷の変動が挙げられる。エアコンスイッチがオフ状態からオン状態に変更されると、エンジンのアイドルトルクTE_Iも増加する。
続いて、時刻t2にドライバがアクセルを戻したことに応じて、アクセル開度Accは時刻t2〜t4にかけて減少する。
すると、ドライバ要求トルクTE_Dはアクセル開度Accの減少に伴ってその間減少するが、時刻t3において、基準トルクTE_Bが増加を開始する。するとドライバ要求トルクTE_Dと基準トルクTE_Bとの和であるトルクTE_D2がアイドルトルクTE_Iよりも一瞬大きくなる。このため、時刻t3〜t4の間において、アクセル開度が減少しているにも関わらず、要求トルク指令値TE_Tが増加する瞬間が発生する。このような瞬間はなるべく発生しないほうが好ましい。
そこで、本実施の形態の車両の制御装置においては、目標トルク決定部88では、図2の構成における基準トルク決定部の処理を変更して用いることとした。
図6は、本実施の形態のにおける目標トルク決定部の構成を示すブロック図である。図2を参照して、本実施の形態の目標トルク決定部88は、アイドルトルク算出部102と、なまし処理部104と、ドライバ要求トルク算出部108と、基準トルク決定部106と、加算処理部110と、最大値選択部112とを含む。
アイドルトルク算出部102は、エンジン回転速度NEなどの車両状態に基づいてエンジンをアイドル状態にするためのアイドルトルク指令値TE_Iを出力する。なまし処理部104は、アイドルトルク指令値TE_Iの変化を緩やかにするなまし処理を行なう。なまし処理は、たとえば、アイドルトルクTE_Iに対して、以前に算出されたアイドルトルクTE_Iと平均値をとるなどして、時間的なフィルタをかける処理である。要求トルク算出部108は、アクセル開度Accに基づいてドライバ要求トルク指令値TE_Dを算出する。
基準トルク決定部106は、アイドルトルク指令値TE_Iとなまし処理部104の出力(なましトルクTE_N)とに基づいて基準トルク指令値TE_Bを出力する。加算処理部110は、要求トルク指令値TE_Tを算出するために、ドライバ要求トルク指令値TE_Dに基準トルク指令値TE_Bを加算する。
基準トルク決定部106は、アイドルトルク指令値TE_Iがなまし処理部104の出力(なましトルクTE_N)よりも大きい場合には、アクセル開度Accがゼロになるまでなまし処理部104の出力(なましトルクTE_N)を基準トルク指令値TE_Bとする。
最大値選択部112は、アイドルトルクTE_Iと加算処理部110の出力のうちから大きいほうを選択して要求トルク指令値TE_Tを出力する。
なお、基準トルク決定部106以外の構成は、図2と同じであるので、各々の処理については図2の説明も参照されたい。
図7は、図6の基準トルク決定部106が実行する処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は一定時間ごとまたは所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。図7を参照して、処理が開始されると、まず、ステップS1においてアイドルトルクTE_IとなましトルクTE_Nとの大小関係が判定される。
ステップS1においてアイドルトルクTE_IがなましトルクTE_Nよりも大きい場合(S1でYES)にはステップS2に処理が進められ、そうでない場合(S1でNO)にはステップS100に処理が進められる。
ステップS2では、アクセル開度Accが0(全閉)であるか否かが判断される。ステップS2においてアクセル開度Accが0であった場合(S2でYES)にはステップS100に処理が進められ、そうでない場合(S2でNO)にはステップS3に処理が進められる。
ステップS100の処理は、アクセル開度に応じた比率でアイドルトルクTE_IとなましトルクTE_Nを加算する処理であるが、図3で既に説明しているのでここでは説明は繰返さない。
ステップS3では、基準トルクTE_Bを、この時点でアイドルトルクTE_Iよりも小さい値となっているなましトルクTE_Nに設定する。したがって、アイドルトルクTE_Iが急に増加したとしても、基準トルクTE_Bが急に増加することは避けられる。
ステップS4では、ステップS3またはステップS100で求められた基準トルクTE_Bが加算処理部110に対して出力され、ステップS5において制御はメインルーチンに移される。
図8は、本実施の形態における要求トルク指令値TE_Tの変化の一例を示した波形図である。図6、図8を参照して、時刻t1においてアイドルトルクTE_Iが増加している。たとえば、エンジンには可変バルブタイミング機構(VVT機構)を備えるものがあるが、アイドルトルクTE_Iの変動要因の一つにこのVVT機構の作動が挙げられる。エンジンの運転開始直後はエンジンによって駆動されるオイルポンプの圧力が得られないのでVVT機構が最適なバルブタイミングを提供できないが、油圧が上昇しVVT機構が作動可能となると、アイドルトルクTE_Iが変化する。また、他の要因としてはエアコンが運転開始されるなどの負荷の変動が挙げられる。エアコンスイッチがオフ状態からオン状態に変更されると、エンジンのアイドルトルクTE_Iも増加する。
続いて、時刻t2にドライバがアクセルを戻したことに応じて、アクセル開度Accは時刻t2〜t4にかけて減少する。
すると、ドライバ要求トルクTE_Dはその間減少し、時刻t4においてアクセル開度Accがゼロになるまでは、基準トルクTE_Bは小さいほうのTE_Nとなっており、基準トルクTE_BがアイドルトルクTE_Iに切り替えられる処理は時刻t4まで行なわれない。したがって、ドライバ要求トルクTE_Dと基準トルクTE_Bとの和であるトルクTE_D2もアクセル開度Accの減少とともに減少する。要求トルク指令値TE_Tは、図5で示した波形のような一瞬増加することが抑制されている。
以上説明したように、本実施の形態では、アクセル開度Accが全閉となるまで基準トルクTE_Bが増加しない。このため、アクセルオフ中にアクセル開度がしきい値をまたいで低下したときにおける目標トルクの増加が無く、アクセル戻し時にドライバが一瞬加速感を覚えるようなことを避けることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、12 エンジン、14 トルクコンバータ、16 自動変速機、18 出力軸、24 吸気管、26 排気管、28 スロットルアクチュエータ、30 電子スロットル弁、32,34,36 回転センサ、40 シフトレバー、42 シフトポジションセンサ、44 アクセルペダル、46 アクセルポジションセンサ、48 スロットルポジションセンサ、52 燃料噴射弁、80 制御装置、82 エンジン制御部、84 変速制御部、88 目標トルク決定部、102 アイドルトルク算出部、104 なまし処理部、106 基準トルク決定部、108 ドライバ要求トルク算出部、108 要求トルク算出部、110 加算処理部、112 最大値選択部。

Claims (1)

  1. 車両のエンジンに対する要求トルク指令値を出力する制御装置であって、
    前記エンジンをアイドル状態にするためのアイドルトルク指令値を出力するアイドルトルク算出部と、
    前記アイドルトルク指令値の変化を緩やかにするなまし処理を行なうなまし処理部と、
    アクセル開度に基づいてドライバ要求トルク指令値を算出する要求トルク算出部と、
    前記アイドルトルク指令値と前記なまし処理部の出力とに基づいて基準トルク指令値を出力する基準トルク決定部と、
    前記要求トルク指令値を算出するために、前記ドライバ要求トルク指令値に前記基準トルク指令値を加算する加算部とを備え、
    前記基準トルク決定部は、前記アイドルトルク指令値が前記なまし処理部の出力よりも大きい場合には、前記アクセル開度がゼロになるまで前記なまし処理部の出力を前記基準トルク指令値とする、車両の制御装置。
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