JP4591400B2 - エンジンのアイドル状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのアイドル状態判定装置に関し、特に、アクセル開度に基づいて出力トルクの目標値が設定されるエンジンがアイドル状態であるか否かを判定する技術に関する。
従来より、アクセル開度(アクセルペダルの位置)からスロットル開度(スロットルバルブの開度)を設定し、エンジンの出力を制御する技術が知られている。一方、スロットル開度の代わりにエンジンの目標トルクを算出し、このトルクからスロットル開度を設定する技術が提案されている。
特開平8−218919号公報(特許文献1)は、車速とアクセル開度から目標となる駆動軸トルクを算出した後、目標駆動軸トルクから目標となるエンジントルクを決定し、目標エンジントルクとエンジン回転数に応じてスロットル操作量(スロットル開度)を決定する駆動力制御方法を開示する。
この公報に記載の駆動力制御方法によれば、目標駆動軸トルクを満たすようにエンジンが制御されるので、たとえば変速時に起こり得るトルクの段差をなくして乗り心地を向上することができる。
特開2005−178626号公報(特許文献2)は、アクセル開度から駆動力を設定するエンジン制御装置におけるフェイルセーフ性を向上させる車両の統合制御システムを開示する。この車両の統合制御システムは、操作要求に基づいて車両の走行状態を制御する複数の制御ユニットと、車両の位置についての情報に基づいて、車両の作動を禁止する場合に各制御ユニットにおいて用いられる情報を生成して、各制御ユニットに出力する処理ユニットとを含む。各制御ユニットは、少なくとも1つの制御ユニットに対する作動要求を検知するための検知部と、処理ユニットで生成された情報および検知された作動要求の少なくともいずれかを用いて、各ユニット毎に対応付けされたアクチュエータを操作するための制御目標に関する情報を算出するための算出部とを含む。
この車両の統合制御システムによると、駆動系、制動系、操舵系が統合されて、車両が制御される。たとえば、運転者により操作されるアクセルペダル開度(アクセル開度)から算出された要求駆動力と、運転支援系から算出された要求駆動力とを調停して駆動源の出力トルクや変速機の変速比を制御する各アクチュエータへの指令値を算出している。
特開平8−218919号公報 特開2005−178626号公報
ところで、アクセル開度から直接スロットル開度が決定されるエンジンにおいては、エンジンがアイドル状態であるか否かがアクセル開度、すなわちスロットル開度に基づいて判定されていた。しかしながら、特開平8−218919号公報に記載の駆動力制御方法や特開2005−178626号公報のように、アクセル開度から出力トルクもしくは駆動力の目標値を算出し、この目標値からスロットル開度を設定するようにした場合において、アクセル開度からアイドル状態であるか否かを判別すると、アイドル状態であるか否かを精度よく判定できないおそれがある。
この課題について、図6を参照して説明する。一般に、スロットル開度を一定とした場合、エンジンの出力トルクはエンジン回転数NEの増大に伴って低下する。したがって、アクセル開度から直接スロットル開度が設定されるエンジンにおいて、アクセル開度が予め定められた開度である場合においてアイドル状態であると判定するようにした場合、アイドル状態であると判定されるときのエンジンの出力トルクは、図6に示すようにエンジン回転数NEに応じて変化する。
一方、アクセル開度から出力トルクの目標値を算出するようにした場合において、アクセル開度が予め定められた開度である場合にアイドル状態であると判定するようにしたとしても、そのときの出力トルクが、図6に示す出力トルクと一致するとは限らない。したがって、アイドル状態を判定する精度が悪化し得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アクセル開度からエンジンの出力トルクの目標値が算出されるエンジンにおいて、アイドル状態であるか否かを精度よく判定することができるエンジンのアイドル状態判定装置を提供することである。
第1の発明に係るエンジンのアイドル状態判定装置は、アクセル開度に基づいてエンジンの出力トルクの目標値を設定するための第1の設定手段と、アクセル開度が予め定められた開度である状態におけるエンジンの出力トルクを算出するための算出手段と、算出手段により算出された出力トルクと目標値との差が、予め定められた判定値よりも小さい場合、エンジンがアイドル状態であると判定するための判定手段と、エンジンの回転数に応じて判定値を設定するための第2の設定手段とを含む。
第1の発明によると、アクセル開度に基づいてエンジンの出力トルクの目標値が設定される。アクセル開度が予め定められた値である状態におけるエンジンの出力トルクと目標値との差が、予め定められた判定値よりも小さい場合、エンジンがアイドル状態であると判定される。これにより、アクセル開度が予め定められた値である状態を基準として、エンジンがアイドル状態であるか否かを判定することができる。ここで、アクセル開度からスロットル開度を直接設定し、アクセル開度が予め定められた値である場合にアイドル状態であると判定するようにしたエンジンにおいては、アイドル状態であると判定されるときの出力トルクは、エンジンの回転数に応じて変化する。すなわち、エンジンがアイドル状態であるといえるときの出力トルクは、エンジンの回転数によって異なる。そこで、第2の設定手段により、アイドル状態を判定するために用いられる判定値がエンジンの回転数に応じて設定される。これにより、アイドル状態と判定されるときの目標値と、実際にアイドル状態であるといえるときの出力トルクとが異なることを抑制することができる。そのため、アクセル開度からエンジンの出力トルクの目標値が算出されるエンジンにおいて、アイドル状態であるか否かを精度よく判定することができるエンジンのアイドル状態判定装置を提供することができる。
第2の発明に係るエンジンのアイドル状態判定装置は、第1の発明の構成に加え、アクセル開度が予め定められた値より大きい状態において、エンジンから出力されるトルクが目標値になるように、エンジンに吸入される空気量を調整する調整機構を制御するための第1の制御手段と、アクセル開度とは異なる車両の運転状態に基づいて、調整機構の作動量を設定するための第3の設定手段と、アクセル開度が予め定められた値である状態において、調整機構の作動量が第3の設定機構により設定された作動量になるように、調整機構を制御するための第2の制御手段とをさらに含む。算出手段は、第3の設定手段により設定された作動量に基づいて、エンジンの出力トルクを算出するための手段を含む。第2の発明によると、アクセル開度が予め定められた値より大きい状態においては、エンジンから出力されるトルクが目標値になるように、エンジンに吸入される空気量を調整する調整機構が制御される。このような制御とは別に、アクセル開度とは異なる車両の運転状態に基づいて、調整機構の作動量が第3の設定手段により設定される。アクセル開度が予め定められた値である状態においては、調整機構の作動量が第3の設定機構により設定された作動量になるように、調整機構が制御される。この状態におけるエンジンの出力トルクを算出するために、算出手段は、第3の設定手段により設定された作動量に基づいて出力トルクを算出する。このようにして算出された出力トルクと目標値との差がしきい値よりも小さい場合、エンジンがアイドル状態であると判定される。これにより、車両の運転状態に応じて変化し得るトルク分を考慮して、エンジンがアイドル状態であるか否かを判定することができる。そのため、エンジンがアイドル状態であるか否かを精度よく判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るアイドル状態判定装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、トルクコンバータ2000と、オートマチックトランスミッション3000と、ディファレンシャルギヤ4000と、ドライブシャフト5000と、前輪6000と、ECU(Electronic Control Unit)7000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。インジェクタから噴射される燃料量は、所望の空燃比(たとえば理論空燃比)になるよう、エンジン1000に吸入される空気量に応じて定められる。
オートマチックトランスミッション3000は、トルクコンバータ2000を介してエンジン1000に連結される。したがって、トルクコンバータ2000の出力軸回転数(タービン回転数NT)とオートマチックトランスミッション3000の入力軸回転数とは同じである。
オートマチックトランスミッション3000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。なお、ギヤ段を形成するオートマチックトランスミッションの代わりに、変速比を無段階に変更するCVT(Continuously Variable Transmission)を搭載するようにしてもよい。さらに、油圧アクチュエータにより変速される常時噛合式歯車からなる自動変速機を搭載するようにしてもよい。
オートマチックトランスミッション3000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ4000と噛合っている。ディファレンシャルギヤ4000にはドライブシャフト5000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト5000を介して、左右の前輪6000に動力が伝達される。
ECU7000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションセンサ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012のストロークセンサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024とがハーネスなどを介して接続されている。さらに、ECU7000には、外気温センサ8026と水温センサ8028とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト5000の回転数から車両の速度を検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。シフトレバー8004の位置は、ポジションセンサ8006により検知され、検知結果を表す信号がECU7000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション3000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。ストロークセンサ8014は、ブレーキペダル8012のストローク量を検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。スロットル開度が大きいほど、エンジン1000に吸入される空気量が大きくなる。なお、シリンダに設けられた吸気バルブ(図示せず)のリフト量や作用角により、空気量を調整するようにしてもよい。この場合、リフト量や作用角が大きいほど、空気量が大きくなるようにしてもよい。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション3000の入力軸回転数NI(タービン回転数NT)を検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション3000の出力軸回転数NOを検知し、検知結果を表す信号をECU7000に送信する。
外気温センサ8026は、車外の気温を検知し、検知結果を表わす信号をECU7000に送信する。水温センサ8028は、エンジン1000の冷却水の温度(水温)を検知し、検知結果を表わす信号をECU7000に送信する。
ECU7000は、これらのセンサ等から送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU7000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション3000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション3000を制御する。1速〜6速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション3000は前輪6000に駆動力を伝達し得る。形成するギヤ段は、車速とアクセル開度とをパラメータとして予め作成された変速線図に基づいて決定される。なお形成されるギヤ段の数は「6」に限らない。
また、ECU1000は、アクセル開度や車速などに基づいて、エンジン1000から出力される目標トルクTE(T)を設定する。エンジン1000から出力されるトルクが目標トルクTE(T)になるように、電子スロットルバルブ8016の目標開度を設定する。目標トルクTE(T)および目標開度は、実験やシミュレーションにより予め作成されたマップに従って設定される。
アクセル開度がしきい値(たとえば「0」)よりも大きい状態においては、スロットル開度がこの目標開度になるように電子スロットルバルブ8016が制御される。なお、目標トルクおよび目標開度の設定自体は、アクセル開度の大小に関係なく常時行なわれる。
また、目標トルクTE(T)から目標開度を設定することとは別に、アクセル開度を用いずに、水温、気温、車速等を用いて、ISC(Idle Speed Control)を実行した場合での電子スロットルバルブ8016の目標開度(以下、ISC開度とも記載する)が設定される。
ISC開度は、実験やシミュレーションにより予め作成されたマップに従って設定される。アクセル開度がしきい値(たとえば「0」)以下である状態においては、ISCが実行されることにより、スロットル開度がISC開度になるように、電子スロットルバルブ8016が制御される。なお、ISC開度の設定自体は、アクセル開度の大小に関係なく常時行なわれる。
図2を参照して、本実施の形態に係るアイドル状態判定装置であるECU7000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU7000は、入力軸回転数センサ8022から送信された信号に基づいて、タービン回転数NT(オートマチックトランスミッション3000の入力軸回転数NI)を検知する。
S200にて、ECU7000は、タービン回転数NTおよびISC開度に基づいて、ISCを実行した場合におけるエンジン回転数NE(ISC)を算出する。周知のように、エンジン回転数NEとタービン回転数NTとの間には、図3のマップに示すような関係がスロットル開度毎に成り立つ。したがって、図3に示すマップを実験やシミュレーション等により予め作成しておくことにより、ISC開度(スロットル開度)とタービン回転数NTとからエンジン回転数NE(ISC)を算出することが可能である。
図2に戻って、S300にて、ECU7000は、ISC開度およびS200にて算出されたエンジン回転数NE(ISC)に基づいて、ISCを実行した場合にエンジン1000から出力されるトルクTE(ISC)を算出する。エンジン1000の出力トルクは、実験やシミュレーション等により予め作成されたマップに従って算出される。
S400にて、ECU7000は、アクセル開度および車速から設定される目標トルクTE(T)と、ISC開度およびエンジン回転数NEから算出される出力トルクTE(ISC)との差がしきい値ΔTE(0)以下であるか否かを判別する。
ここで、しきい値ΔTE(0)は、実験やシミュレーションにより予め定められた値であって、図4に示すように、エンジン回転数NEをパラメータとして定められる。これは、同じスロットル開度であっても、エンジン1000の出力トルクがエンジン回転数NEに応じて変化するからである。たとえば、しきい値ΔTE(0)は、車速が低いほどより大きくなるように定められる。なお、しきい値ΔTE(0)は図4に示すものに限らない。
図2に戻って、目標トルクTE(T)と出力トルクTE(ISC)との差がしきい値ΔTE(0)以下であると(S400にてYES)、処理はS500に移される。もしそうでないと(S400にてNO)、処理はS600に移される。
S500にて、ECU7000は、エンジン1000がアイドル状態であると判定する。S510にて、ECU7000は、アイドル信号を発信する。その後、この処理は終了する。
S600にて、ECU7000は、エンジン1000がアイドル状態でないと判定する。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るアイドル状態判定装置であるECU7000の動作について説明する。
エンジン1000の運転中、入力軸回転数センサ8022から送信された信号に基づいて、タービン回転数NTが検知され(S100)、タービン回転数NTおよびISC開度に基づいて、ISCを実行した場合のエンジン回転数NE(ISC)が算出される(S200)。算出されたエンジン回転数NE(ISC)とISC開度とに基づいて、ISCを実行した場合にエンジン1000から出力されるトルクTE(ISC)が算出される。
この出力トルクTE(ISC)と、アクセル開度および車速に基づいて設定された目標トルクTE(T)とを比較することにより、エンジン1000がアイドル状態であるか否かが判別される。
目標トルクTE(T)と出力トルクTE(ISC)との差がしきい値以下であると(S400にてYES)、エンジン1000がアイドル状態であると判定され(S500)、アイドル信号が発信される(S510)。目標トルクTE(T)と出力トルクTE(ISC)との差がしきい値より大きいと(S400にてNO)、エンジン1000がアイドル状態でないと判定される(S600)。
ここで、出力トルクTE(ISC)を算出するために用いられるISC開度は、水温、気温および車速から定められる値である。したがって、出力トルクTE(ISC)を基準とすることにより、水温、気温および車速に応じて変化し得るトルク分を考慮して、エンジン1000がアイドル状態であるか否かを判定することができる。
ところで、一般に、スロットル開度を一定とした場合、エンジンの出力トルクはエンジン回転数NEの増大に伴って低下する。したがって、アクセル開度からスロットル開度を直接設定するようにしたエンジンにおいて、アクセル開度が予め定められた開度である場合においてアイドル状態であると判定するようにしたのであれば、図5に示すように、アイドル状態であると判定されるときのエンジンの出力トルクはエンジン回転数NEに応じて変化する。すなわち、エンジン1000がアイドル状態であるといえる出力トルクは、エンジン回転数NEに応じて変化する。
そこで、本実施の形態のように、アクセル開度から目標トルクが設定されるエンジン1000においても、図5で実線で示す出力トルクにおいてアイドル状態であると判定されるようにするため、アイドル状態を判定するために用いられるしきい値ΔTE(0)は、エンジン回転数NEに応じて設定される。
これにより、エンジン1000がアイドル状態であると判定されるときの目標トルクTE(T)と、実際にエンジン1000がアイドル状態であるといえるときの出力トルクとが異なることを抑制することができる。そのため、エンジン1000がアイドル状態であるか否かを精度よく判定することができる。
以上のように、本実施の形態に係るアイドル状態判定装置であるECUによれば、アクセル開度から設定される目標トルクTE(T)と、ISC開度から算出される出力トルクT(ISC)との差が、しきい値ΔTE(0)以下であると、アイドル状態であると判定される。ここで、アイドル状態であるといえるトルクは、エンジン回転数NEに応じて変化することから、しきい値ΔTE(0)はエンジン回転数NEに応じて定められる。これにより、各エンジン回転数NEにおいて、アイドル状態であるか否かを精度よく判定することができる。
なお、本実施の形態においては、アクセル開度および車速に基づいて目標トルクTE(T)を設定していたが、アクセル開度および車速に加えてタービン回転数NT、ギヤ比(ギヤ段)等に基づいて目標トルクTE(T)を設定するようにしてもよい。
また、目標トルクTE(T)に基づいてスロットル開度の目標開度を設定していたが、目標トルクTE(T)に加えて、エンジン1000の水温、油温、吸気バルブおよび排気バルブのバルブタイミング(位相)、燃料の性質等に基づいて目標開度を設定するようにしてもよい。
さらに、水温、気温および車速に基づいてISC開度を設定していたが、水温、気温および車速に加えて、吸気バルブのリフト量および作用角、燃料の性質等、その他の車両の運転状態を表わすパラメータに基づいてISC開度を設定するようにしてもよい。
さらに、ISC開度およびエンジン回転数NE(ISC)に基づいて出力トルクT(ISC)を算出していたが、ISC開度およびエンジン回転数NE(ISC)に加えて、水温、油温、吸気バルブおよび排気バルブのバルブタイミング(位相)、燃料の性質等に基づいて出力トルクT(ISC)を算出するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るアイドル状態判定装置であるECUを搭載した車両を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るアイドル状態判定装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 タービン回転数NTとエンジン回転数NEとの関係を示すマップである。 アイドル状態であるか否かを判定するために用いられるしきい値ΔTE(0)を示すマップである。 エンジン回転数NEと出力トルクとの関係を示す図(その1)である。 エンジン回転数NEと出力トルクとの関係を示す図(その2)である。
符号の説明
1000 エンジン、2000 トルクコンバータ、3000 オートマチックトランスミッション、4000 ディファレンシャルギヤ、5000 ドライブシャフト、6000 前輪、7000 ECU、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8006 ポジションセンサ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストロークセンサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8026 外気温センサ、8028 水温センサ。

Claims (1)

  1. アクセル開度に基づいてエンジンの出力トルクの目標値を設定するための第1の設定手段と、
    前記アクセル開度が予め定められた値より大きい状態において、前記エンジンから出力されるトルクが前記目標値になるように、前記エンジンに吸入される空気量を調整する調整機構を制御するための第1の制御手段と、
    前記エンジンが搭載された車両の外部の気温、前記エンジンの冷却水の温度、および車速のうちの少なくともいずれか1つに基づいて、前記調整機構の作動量を設定するための第2の設定手段と、
    前記アクセル開度が前記予め定められた値である状態において、前記調整機構の作動量が前記第2の設定手段により設定された作動量になるように、前記調整機構を制御するための第2の制御手段と、
    前記エンジンに連結されたトルクコンバータの出力軸回転数と、前記第2の設定手段により設定された作動量とに基づいて前記エンジンの回転数を算出し、算出された回転数と前記第2の設定手段により設定された作動量とに基づいて、前記エンジンの出力トルクを算出するための算出手段と、
    前記算出手段により算出された出力トルクと前記目標値との差が、予め定められた判定値よりも小さい場合、前記エンジンがアイドル状態であると判定するための判定手段と、
    前記エンジンの回転数に応じて前記判定値を設定するための第の設定手段とを含む、エンジンのアイドル状態判定装置。
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