JP2016030508A - キャリーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】重量のあるウエイトを積載し、持ち運び移動する際の作業労力を削減するとともに、ウエイトの運搬中の落下などで操作者の怪我を防止するキャリーカーを提供することにある。【解決手段】キャリーカーは、回転可能な車輪を備えた基部と、基部に所定位置にて固定可能な操作部と、基部には縦方向に長尺の溝部が形成され、操作部はその下端側よりも上方位置に軸部を貫通して備えるとともにその軸部を基部に設けた溝部に遊びを持たせて取り付けられ、溝部の長手方向に移動自在で軸部を中心にして前後方向に回動自在に構成される操作部の下端を固定する固定部と備え、操作部の下端を基部の固定部により所定角度傾斜するように基部には荷物載せ部が取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、キャリーカーに係り、特に重量のあるテント抑え用のウエイト(以下、ウエイトという。)を積載するキャリーカーの構造に関する。
昨今、パイプテントの設営の際には、風でテントが飛ばされないように支柱にウエイトをのせるように推奨されている。各支柱には、通常、1個で15kg〜20kgのウエイトを最低でも2個程度置くことになるが、一般的に重量のあるものを所定の場所まで運ぶ際には、リアカーなどの四輪運搬車が利用されている。
しかし、パイプテントの設営場所は、例えば、河川敷や校庭あるいはイベント会場などが多く路面が舗装整備されていなかったり、路面段差や高低差のある場所が多数存在していたりすることが多かった。また、このような設営場所では、パイプテントの荷物などを積んだ車を近くまで寄せることができず、離れた駐車場などに停めて、そこから運搬車などを使用してウエイトなどを運ばなければならない場合があった。
このような状況下において、リアカーなどの四輪運搬車では小回りが利かず、取り回しが悪かったため作業性があまり良くなかった。
そこで、四輪運搬車に代えて特許文献1及び非特許文献1などに開示の二輪運搬車が提案されている。
特許文献1及び非特許文献1に開示の二輪運搬車であるキャリーカー(二輪式のキャリーカーともいう。)は、運搬物を積載する平板状の載せ部と、載せ部の後端から鉛直方向に一体に立ち上げ形成され、使用者(運搬者)が握持して運搬操作することのできる操作部(ハンドル)とによって側面視でL字状に形成されたキャリーカー本体と、このキャリーカー本体の下端に取り付けられた一対の車輪とで構成されている。
実開平2−115758号公報
TRUSCO/トラスコ中山、アルミ二輪運搬車 H1260、2014年7月10日、[平成26年7月10日]、インターネット、<URL:http://www.trusco.co.jp/protool/Catalog.do?lcc=F&mcc=05&scc=11>
従来の二輪式のキャリーカーは、ウエイト運搬専用に提供されているものはなく、例えばプロパンガスのボンベなど、丈のある荷物を運搬するために提供されているものが多く、載せ部と操作部とが溶接などでL字状に固定されている構造となっていた。この種の二輪式キャリーカーが側面視でL字状に形成されていたのには次のような理由があった。
すなわち、ボンベなどは立った状態のまま載せるため、ボンベなどを載せ部に積み込む際には、載せ部下面が地面に接していた方(載せ部と地面が平行)が積み込み易い。そして、運搬時には、鉛直方向に立っている状態の操作部を下げて、地面から約45度の角度にして運搬するのが操作し易い。また、操作部をこの程度の角度に傾斜させると、載せ部も地面から45度程度傾斜した状態となるため、ボンベなどの荷物が操作部側に寄りかかった状態で、かつ載せ部と操作部で抱え込むようにして運搬可能であるため、ボンベなどの丈のある荷物が前方に倒れて落下してしまうという不具合も生じ難い。
従って、この種の二輪式のキャリーカーにあっては、先行技術のように側面視でL字状に形成されているものであった。
しかし、運搬対象物がウエイトの場合にあっては、従来の二輪式キャリーカーでは操作性(使い勝手)の面で改良の余地を多分に残していたものである。
例えば、従来の二輪式キャリーカーの場合、ウエイトをパイプテントの支柱の近傍まで運搬した後は、テント設営担当者がウエイトを一つずつ持ち上げて支柱の元に嵌め込んで設置する必要がある。
このとき、一個当たり約20kg程度もあるウエイトを、テント設営担当者が一つずつ持ち上げて支柱の元に嵌め込んで設置するのは、成人男性であっても労力が多大であった。すなわち、前述の通り、一つの支柱毎に2個のウエイトを設置するとなると、一つのテントが少なくとも4本の支柱を持っているとして計算しても、合計で約160kgのウエイトを手作業で持ち上げて設置する作業をすることとなり、女性や高齢者にあっては対応し得ないこともあり得た。
また、設営場所がたとえ近距離であったとしても、このような手作業でウエイトを運搬することとなると、誤ってウエイトを落下させて足などを怪我する虞もあった。さらに、パイプテントの種類によっては支柱が6本、8本と多いものであれば、労力および危険度が増すことが想定される。
一方、パイプテントの近傍までウエイトを運搬した後、キャリーカーを前後に揺さぶって載せ部に載せていたウエイトを支柱の元へとずり落とすことで、テント設営担当者が手でウエイトを持ち上げないでも支柱の元に設置する方法も考えられる。
しかし、このような作業は大変面倒であるとともにキャリーカーを揺さぶる作業に多大なる労力を要していた。また、前後の揺さぶり作業をする際に、キャリーカーの操作部がパイプテントの支柱など周辺の部材にぶつかったりすることもあり大変危険であった。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、重量のあるウエイトを積み下ろしする際の操作をし易くして作業労力を削減するとともに、作業中にウエイトの落下などによる怪我を防止するキャリーカーを提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の発明のキャリーカーは、回転可能な車輪を備えた基部と、基部に対して上下移動かつ前後回動自在に取り付けられるとともに、所定位置にて固定可能な操作部と、前記基部に対して一体に備えられる荷物載せ部を少なくとも含み、前記基部には縦方向に長尺の溝部が形成されており、前記操作部は、その下端側よりも上方位置に軸部を貫通して備えるとともに、その軸部を前記基部に設けた前記溝部に遊びを持たせて取り付けることで、前記溝部の長手方向に移動自在であるとともに、前記軸部を中心にして前後方向に回動自在に構成されており、前記基部には、前記操作部の下端を着脱自在に固定する固定部を備えており、前記荷物載せ部は、前記操作部の下端を前記基部の固定部に固定させた状態で所定角度傾斜して備えられていることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、操作部の軸部位置から下端までの距離は、溝部にそって軸部を上方に移動させる長さであることを特徴とするキャリーカーとしたことである。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記荷物は、テントの支柱に配されてテントを所定位置に固定させるウエイトであって、前記ウエイトには前記支柱を嵌めるスリットが設けられており、前記荷物載せ部は、前記ウエイトのスリットより大きい幅を有する載せ部側スリットを備えていることを特徴とするキャリーカーとしたことである。
第4の発明は、第3の発明のキャリーカーが、ウエイト運搬用のキャリーカーであるとしたことである。
本発明によれば、テント支柱に配してテントを所定位置に固定するウエイトを運搬し、運搬する際の作業労力を削減するとともに、ウエイトの運搬中の落下で操作者の怪我を防止するキャリーカーを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るキャリーカーを示す全体斜視図である。 本発明の要部を一部省略して示す概略図で、(a)は、操作部下端が固定部に固定されている状態、(b)は、操作部を固定部から外して基部に対して上昇作動させた状態、(c)は、(b)の状態から操作部を後方に回動させて操作部を寝かせた状態を示す。 ウエイトをキャリーカーに載せる場面からテント支柱に設置する場面までの一連の流れを示す概略図で、(a)は操作部を後方へと回動させ、ウエイトを載せ部に載せる前の状態を示し、(b)は(a)の状態からキャリーカーを前進させて載せ部上にウエイトを載せている状態を示し、(c)は(b)の状態から操作部を前方へと回動させるとともに、操作部の先端を固定部に差し込んだ状態を示し、(d)は(c)の状態から操作部を後方へと傾斜させてウエイトを載せた載せ部を地面から離間させて運搬している状態を示し、(e)はテント支柱近傍までキャリーカーで運搬してきた状態を示し、(f)は載せ部側スリットとウエイトのスリットを支柱に嵌め込み、かつ操作部を上方へと上昇作動させるとともに固定部から外した状態を示し、(g)は(f)の状態から操作部を後方へと回動させている状態を示し、(h)は(g)の状態から操作部を持ってキャリーカーを後方へと引き抜いてウエイトを支柱に設置した状態を示す。 本発明の他の実施形態に係り、操作部の下端を略逆U字形状の溝に沿って移動させる状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るキャリーカーについて、図を参照して説明する。
本実施形態のキャリーカーは、図1に示すように、回転可能な車輪4を備えた基部2と、基部2と一体に成形された荷物載せ部26と、基部2に対して上下移動かつ前後回動自在に取り付けられるとともに、所定位置にて固定可能な操作部3とで構成されている。
本実施形態では、テントの支柱に配してテントを所定位置に固定するウエイトを運搬するウエイト運搬用のキャリーカーをその使用の一実施形態としている。
基部2は、横長平板状に形成され、所定の間隔をあけて並設された一対のサイドプレート2a,2aと、前記一対のサイドプレート2a,2a間にわたって架け渡された横板2bとで構成されており、前記一対のサイプレート2a,2b間に荷物載せ部26を一体に備えている。
サイドプレート2aは、後端側2cが鉛直方向で幅広に形成され、先端側2dに行くにしたがって鉛直方向で幅狭に形成されている。また、先端側2d,2dは後述する荷物載せ部26の両側面24,24として機能している(図1参照。)。
荷物載せ部26は、載せ面部26aと、載せ面部26aの後端から鉛直方向に一体に立ち上げ形成される背面部25とで構成されている(図1参照。)。
載せ面部26aは、平面視で矩形状の平坦板部26bと、前記平坦板部26bの前端から所定間隔をあけて並設される左右の爪部26c,26cを備え、左右の爪部26c,26c間には載せ面部26a側のスリット27が形成されている(図1参照。)。
なお、載せ面部26aの大きさは、ウエイト6の径よりも大きい横幅を有しており、縦幅にあっては、ウエイト6の径よりも大きくてもよいが、ウエイト6が前方に落下しない程度の幅であればウエイト6の径より小さくてもよい。
載せ面部26a側のスリット27を設けた理由は、ウエイト6のスリットをパイプテントの支柱に嵌め込むときに、載せ面部26aにウエイト6を載せた状態のまま、そのスリットに支柱を嵌め入れるためであり、そのためにはウエイト6のスリットと鉛直方向で連通する載せ面部側のスリット27が必要となってくる。
前記サイドプレート2aの下端縁と、載せ面部26aの平坦板部26bの下端縁及び爪部26cの下端縁は、一直線上に配設されるように構成されている(図1及び図2(a)参照。)。
背面部25は、断面視で略L字型に形成され、平坦板部26bの後端から鉛直方向に一体に立ち上げ形成されるとともに、前記サイドプレート2a,2aのそれぞれの内面に一体に固定されて配設される一対の縦枠部25a,25aと、前記縦枠部25a,25a間にわたって架け渡される横板25b,25bで構成されている(図1参照。)。
少なくとも、基部2及び荷物載せ部26は、運搬対象となるウエイト6が重量物であるため、変形しにくい鉄などの金属製で形成されている。
また、載せ面部26aには、上述のとおり、両側面24、24が備えられるとともに、背面部25が立ち上げ形成されているため、運搬の際に道路面のデコボコで車輪4が傾くなどによる何らかの衝撃があっても、荷物載せ部26からウエイト6が落下して怪我をしないように安全性を担保することができる。
基部2は、後述する操作部3の下端を固定する固定部22を備えている。
固定部22は、基部2を構成する左右のサイドプレート2a,2aのそれぞれの後端側2c,2cの外面にそれぞれ一つずつ一体的に備えられ、操作部3の嵌脱部3a,3aが出し入れ可能な筒状に形成されている。
固定部22は、操作部3の嵌脱部3aを嵌め入れて操作部3を基部2(載せ面部26a)に対して固定した状態としたときに、基部2(載せ面部26a)と操作部3とで略L字形状に構成されるのではなく、基部2に対して所定角度で、操作部3が後方に向けて傾いている状態を維持し得るようにしている。
例えば、サイドプレート2aの後端側2cの下端縁から垂直方向に延びる仮想垂直線A上に操作部3が位置している状態が従来のキャリーカー(非特許文献1のキャリーカー)の如く略L字形状の固定タイプであると仮定した場合、本実施形態では、この仮想垂直線Aから約20度後方に傾いて操作部3が固定部22によって維持されるように固定部22の配設角度を考慮して構成されている(図2(a)参照。)。すなわち、固定部22の開口22a側を仮想垂直線A方向に向けるのではなく、仮想垂直線aから後方にずれた方向に向けて固定部22を配設するようにする。
このように固定部22を所定角度傾斜させて配設することにより、この種のウエイトを運搬する際の操作者の操作性及び安全性に寄与するものである。
すなわち、操作者がキャリーカー1を操作する際に最適な角度は、操作部が地面から約60度後方に傾いた状態である。本実施形態の場合、この状態でキャリーカー1を押し引き操作するとき、載せ面部26aは地面と略水平状態か、水平状態よりも多少後方に向けて傾いた状態、言い換えると、載せ面部の先端(爪部26cの先端26d)が多少上がっている状態(図3(d)参照。)となる。仮に、略L字形状に固定されている先行技術のような場合にあっては、載せ面部26aの傾き(後方への傾斜)がきつくなり、運搬時の衝撃などによっては、操作部3の方向にウエイト6が倒れこんでしまう虞も考えられる。
しかし、本実施形態の状態でウエイト6を運搬することができれば、載せ面部26aの傾斜もきつくないため、安定してウエイト6を運搬することができる。
なお、この固定部22は、重量のあるウエイト6を運搬する際に、操作部3が基部2と確実に嵌合することによって、キャリーカー1が安定することができる。
また、図2(a)に示す所定角度Dは、本実施例において約20度に傾けて取り付けているが、操作者の身長の高低により角度を変えても構わない。例えば、身長が低い操作者にとって、操作者側により大きく傾けることにより操作し易いものとなる。
そして、基部2のサイドプレート2aの後端側2cには、前記所定角度Dの方向、すなわち固定部22の開口が向いている方向の延長線上に沿って長尺の溝部21が形成されており、この長尺の溝部21を介して操作部3が揺動可能(上下移動可能・回動可能)に取り付けられている。
長尺の溝部21は、サイドプレート2aの外内面にわたって貫通して設けられており、操作部3を上昇移動させ、嵌脱部3aが固定部22から脱し、嵌脱部3aの下端が固定部22の開口22a近傍に位置したときに上昇位置が上限となるように設定し、かつ操作部3を下降移動させ、嵌脱部3aが固定部内に嵌ったときに下降位置が下限となるように設定されている(図2参照。)。
すなわち、後述する操作部3の軸部23位置から嵌脱部3aの下端までの距離が溝部21にそって軸部23を上下可能な長さである。
操作部3は、所定間隔をあけて平行する二つの縦棒31,31と、縦棒31,31の間に一定間隔毎に架け渡される横板32,32とで構成されている。また、縦棒31の上方にはL字状に折り曲げた取っ手部33を一体に設けており、縦棒31の下方には軸部23と、軸部23よりも下方の縦棒領域を、前記固定部22内に嵌脱可能な嵌脱部3a,3aとして構成している。
操作部3は、基部2に対して上下移動でき(図2(b)の矢印の方向)、かつ前後回動自在(図2(c)の矢印の方向)に取り付けられるとともに、所定位置22にて固定可能(図2(a)の状態)に構成されている。
その構成は、下端側の嵌脱部3aよりも上方位置に軸部23を貫通して備えるとともに、その軸部23を基部2に設けた溝部21に遊びを持たせて取り付けることで、溝部21の長手方向に移動自在であるとともに、軸部23を中心にして前後方向に回動自在となる。また、軸部23は本実施形態ではボルトとナットを想定している。
なお、操作部3の下端を固定部22の開口22aに滑らかに挿入できるように、操作部3の嵌脱部3aの下端と固定部22の開口22aとの距離を短くしている。当該距離が長いと、操作部3の嵌脱部3aの可動範囲が大きくなって、固定部22の挿入位置に合わせるのに手間取るからである。
特に限定解釈されるものではないが、操作部3の下端には、固定部22の孔部分と接触する範囲をグリース或いはゴム樹脂で被膜することにより摩擦抵抗が減少して、さらに円滑な挿入が可能となる。これによって、ウエイト6の運搬作業が効率的になると共に、キャリーカー1の老朽化も防ぐことができる。
本実施例においては、縦棒31は鉄などの中空の金属製パイプを用いて、キャリーカー1の重量を軽くすると共に、持ち手が丸みを持つことによって操作し易くしている。なお、縦棒31は金属製パイプでなく、無垢の金属製フレームであっても本実施例の範囲内である。
車輪4は、基部2と操作部3の両側近傍に車軸41を介して取り付けられ、回転可能となっている。車輪4は、本実施例では、ゴム製の空気圧タイヤや無垢のゴム製(若しくは合成樹脂製)タイヤを用いている。
また、荷物載せ部26を持ち上げるときには、操作部3の取っ手部33を鉛直方向に押すと(図2(c)の矢印の方向)、車軸41が支点となって作用して、荷物載せ部26が上方向(鉛直方向の反対側)を向くことになる。
ウエイト6は、円形や長方形板のものが多く用いられているが特に限定解釈されるものではない。例えば本実施形態では、短尺円柱状に形成され、側周面には持ち運ぶ際に手指を入れる貫通しない横孔が設けられ、底面には地面と一部のみが接するようにした窪みが設けられ、そして表面から裏面にわたって貫通し、かつ側周面に向かって貫通して切り欠かれたテントの支柱が入るためのスリットが設けられている形態を想定している。
例えば、溶融亜鉛メッキ又はペンキ塗装されたφ250×90hの鋳鉄製で、スリット幅が51mm、重量が15Kgから20Kgのウエイトが一例として挙げられる。
載せ面部26a側のスリット21の大きさは、ウエイト6のスリット部分より大きくて、ウイエト6が載せ面部側のスリット21から落下しない大きさであれば良い。また、このような構成を採用することによって、載せ面部26aの面積も少なくなり経済的であり、デザイン的にもシャープな形状を有している。
ウエイト6は、一つの支柱に対して、通常、2個程度配するが、強風であるときは3個かそれ以上の数を配すれば良く、天候状況に応じて適宜変更可能である。
図3を用いて、ウエイト6をキャリーカー1に載せる場面からテント支柱5に設定する場面までの一連の流れについて、順次説明をする。
先ず、図3(a)は、これから運搬するウエイト6をキャリーカー1に載せる準備のため場面である。ここでは、操作者がウエイト6に向かう矢印方向にキャリーカー1を移動させ易くするために、操作部3の下端の嵌脱部3aを固定部22から抜いて軸部23を中心として後方(操作者側手前)へと回動させた図2(c)の状態となっている。これによって、操作者は操作部3が鉛直方向に立脚している姿勢よりも傾斜した姿勢の方がキャリーカー1の押し出しが容易となる。
図3(b)は、ウエイト6の底面にキャリーカー1の荷物載せ部26を矢印方向に差し込んだ状態で、ウエイト6を持ち上げる前の場面である。ここでは、荷物載せ部26をウエイト6の底面に挿入させた場合、ウエイト6の自重作用が働き大きく動くことはない。なお、ウエイト6の底面に荷物載せ部26を挿入できる窪みが無いウエイトを運搬する場合には、手作業でウエイト6をキャリーカー1に載せても良い。
図3(c)は、ウエイト6を荷物載せ部26に載せ終わったら、軸部23を中心に操作部3を前方(反操作者側)へと回動させて略鉛直方向に立脚させ、そのまま操作部3の嵌脱部3aを固定部22の開口22aから孔部分に挿入(図面内の矢印の方向)している場面である。これにより、操作部3は固定部22内に嵌合されて基部2(載せ面部26a)と一体化して安定する。この場合、図2(a)で示す状態になっている。
図3(d)は、ウエイト6を荷物載せ部26に載せ終わっているので、操作部3を後方(操作者側手前)に倒し、地面からウエイト6を持ち上げている(図面内の矢印の方向)場面である。操作部3が図3(b)の傾斜した状態のままでなく、立脚した状態の方がウエイト6を持ち上げるに際に操作者の力を効率的に使うことができるからである。この後、操作者は、ウエイト6を持ち運びができる状態になったので、キャリーカー1でウエイト6を設営場所に運搬移動する。
操作者がキャリーカー1を操作する際に最適な角度は、操図3(d)に示すような操作部3が地面から約60度後方に傾いた状態である。この状態でキャリーカーを押し引き操作するとき、載せ面部26aは水平状態よりも多少後方に向けて傾いた状態、言い換えると、載せ面部26aの先端(爪部26cの先端26d)が多少上がっている状態(図3(d)参照。)となり、載せ面部26aの傾斜もきつくないため、安定してウエイトを運搬することができる。
図3(e)は、設営場所におけるテントの支柱5の手前に位置するキャリーカー1の場面である。ここでは、荷物載せ部26にウエイト6を載せたまま、テント支柱5までキャリーカー1を図面内の矢印の方向に進めて行く。
図3(f)は、荷物載せ部26のスリットに沿って、ウエイト6のスリット中心部がテントの支柱5に接するまでキャリーカー1を進めた後、ウエイト6を荷物載せ部26からテントの支柱5に設置するための場面である。ここでは、ウエイト6のスリット中心部がテントの支柱5と接するまで進めた後、操作部3を上方向(矢印の方向)に持ち上げて、固定部22に嵌合している操作部3の嵌脱部3aを脱する操作を行う。この場合、図2(b)で示す状態になっている。これは、操作部3が立脚した状態から傾斜した状態に変えて、その後の操作である荷物載せ部26からウエイト6を積みおろす姿勢にするためである。この操作は、ウエイト6の自重でキャリーカー1が保持されているため、当該操作は無理なく行うことできる。
図3(g)は、テントの支柱5にウエイト6を残したまま、荷物載せ部26を引き抜く前の場面である。操作者が引き抜き易いように、立脚している操作部3を、軸部23を中心として操作者の手前側(矢印の方向)に所定角度に傾斜させる。この場合、図2(c)で示す状態になっている。
図3(h)は、テントの支柱5にウエイト6を残したまま、荷物載せ部26を引き抜いた後の場面である。引き抜くには、矢印方向にキャリーカー1を一気に引っ張ると慣性の法則により、ウエイト6は荷物載せ部26上を滑って、テントの支柱5にウエイト6をそのままの状態で残すことができる。そして、ウエイト6はテント支柱受台(図示しない)の上に多段に積み重なりあって重しの役目をすることになる。
なお、テントの撤収時には、テントの支柱5に配設されているウエイト6を図3(a)の状態から図3(d)の状態と同じ動作を繰り返すことで、載せ面部26aにウエイトを載せてキャリーカー1にて運搬することとなる。
「その他の実施形態」
上述した本実施形態では、基部2に縦方向に長尺の溝部21を設けているが、図4に示す略逆U字形状の溝部28でも構わない。
この場合、操作部3の下端を略逆U字形状の溝に沿って移動させて用いる。ここでは、溝部21と異なる動きについてのみ説明する。
キャリーカー1の操作部3を傾斜させる場合には、車軸41とは遠い距離にある略逆U字形状の溝(図4の軸部23の位置がある溝)の端部に移動させ、車軸41と接するように操作部3を傾斜させる。これにより、車軸41が支点として作用して、ウエイト6を載せた荷物載せ部26の先端を持ち上げることができる。キャリーカー1の操作部3を立脚させる場合には、車軸41とは近い距離にある略逆U字形状の溝(図4の軸部23ではない側の溝)の端部に移動させ、車軸41と接するように操作部3を傾斜させる。
すなわち、溝部21は直線状の溝部分を軸部23が移動して、所定の角度を形成させるが、溝28では略逆U字形状の溝部分を軸部23が移動して、車軸41との距離を可変することによって、所定の角度を形成させる構造となっているのである。この構造であれば、固定部22を有する必要がなく、簡単な構造で所定角度を得られ、操作性が良くなる効果が得られる。
なお、上述した実施例は、本発明を説明するための最良の実施例であるだけで、本発明の特徴および内容を制限するものではなく、本発明に関連する技術手段、本発明に基づく他の創作は全て本発明の範囲に属するものとする。
本実施形態では、テントの支柱に配されてテントが風によって飛ばされないようにするウエイトを運搬するウエイト運搬用のキャリーカーについて一例を挙げて説明したが、本発明は他の荷物を運搬する他のキャリーカーであっても可能で、本発明の範囲内で適宜他の形態に利用可能である。
1 キャリーカー
2 基部
3 操作部
4 車輪
6 ウエイト
21 溝部
22 固定部
23 軸部
26 荷物載せ部
28 溝部
31 縦棒
33 取っ手部
41 車軸

Claims (4)

  1. 回転可能な車輪を備えた基部と、
    基部に対して上下移動かつ前後回動自在に取り付けられるとともに、所定位置にて固定可能な操作部と、
    前記基部に対して一体に備えられる荷物載せ部を少なくとも含み、
    前記基部には縦方向に長尺の溝部が形成されており、
    前記操作部は、その下端側よりも上方位置に軸部を貫通して備えるとともに、その軸部を前記基部に設けた前記溝部に遊びを持たせて取り付けることで、前記溝部の長手方向に移動自在であるとともに、前記軸部を中心にして前後方向に回動自在に構成されており、
    前記基部には、前記操作部の下端を着脱自在に固定する固定部を備えており、
    前記荷物載せ部は、前記操作部の下端を前記基部の固定部に固定させた状態で所定角度傾斜して備えられていることを特徴とするキャリーカー。
  2. 操作部の軸部位置から下端までの距離は、溝部にそって軸部を上方に移動させる長さであることを特徴とする請求項1に記載のキャリーカー。
  3. 前記荷物は、テントの支柱に配されてテントを所定位置に固定させるウエイトであって、前記ウエイトには前記支柱を嵌めるスリットが設けられており、
    前記荷物載せ部は、前記ウエイトのスリットより大きい幅を有するスリットを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリーカー。
  4. ウエイト運搬用のキャリーカーであることを特徴とする請求項3に記載のキャリーカー。
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JP3167293U (ja) * 2011-02-02 2011-04-14 株式会社今里製作所 テントウエイト用カート

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