JP2016029587A - バッチプロセスキャンペーン管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスコントロールシステムユーザがバッチプロセスキャンペーンを柔軟に作成、編集、そして実行することを可能にするバッチプロセスキャンペーン管理システムを提供する。
【解決手段】バッチ実行機能は要求されたバッチ情報をデータベースから抽出し、応答メッセージをキャンペーン管理機能に送信し、バッチ情報をグラフィカル表示を通じてユーザに表示し、ユーザがバッチプロセスキャンペーンに含まれるバッチ情報を選択可能とし、複数のタイプのバッチを持ったキャンペーンを作成することが出来る。キャンペーン管理機能はユーザが特定したバッチ実行モードで実行出来るようにリリースし、ユーザはバッチをキャンペーンに付け加えたり、非リリースのバッチを編集もしくは削除出来る。キャンペーン管理機能はキャンペーン実行メッセージをデータヒストリアンに送り、セキュリティ機能を使ってユーザのアクセスを制御している。
【選択図】図2

Description

本発明は一般的にプロセスコントロールシステムに関するものであり、より詳細に述べると、プロセスコントロールシステムによるバッチプロセスキャンペーンの作成および実行を監督管理するキャンペーン管理手法に関するものである。
例えば、薬品、ケミカル、飲料、塗料、もしくはその他製品の量産に用いられるバッチプロセス手法のようなプロセスコントロールシステムは、通常一つもしくはそれ以上の中央に集約されたプロセスコントローラを含み、それらは一つもしくはそれ以上のフィールドデバイス、例えば、バルブポジショナー、スイッチ、センサー(例えば、温度、圧力、流速センサー)などと通信で接続されている。これらのフィールドデバイスは、例えばバルブ、ポンプ、ミキシングユニットなどのコントロール装置と接続されており、物理的な制御機能(バルブの開閉、ポンプおよびミキシングユニットのオン・オフなど)をプロセ
スコントロールシステム内で実行し、プロセスの働きを制御するためプロセスコントロールシステム内で測定をし、もしくは要求されるその他の機能をプロセスコントロールシステム内で実行する。一般的に言えば、プロセスコントローラは、一つもしくはそれ以上のフィールドデバイスによって測定されたシグナルおよび/またはそのフィールドデバイスに関係するその他の情報を受信し、この情報を用いて通常複雑なコントロールルーチンを履行し、制御信号をシグナルラインもしくはバスを通じてフィールドデバイスに伝送し、プロセスコントロールシステムの働きを制御している。
また、プロセスコントローラは通常イーサネット(登録商標)バスのようなデータハイウェイを通して、一つもしくはそれ以上のワークステーションおよびその他のデバイスとつながっている。これらその他のデバイスは通常一つもしくはそれ以上のプロセスコントローラからの情報をもとに、その他のアプリケーションおよびプログラムを起動させその他のプロセス制御機能を果たす。それらは、コントロールルーチンへのユーザインタフェースの機能、コントロールルーチンの変更および更新、フィールドデバイスとのインタフェースの連結、過去のプロセス制御データの蓄積、ユーザアクセスの制御もしくは制限な
どである。ある大きなプロセスコントロールシステムでは、一つもしくはそれ以上の遠隔地にあるワークステーションがインターネット接続、サテライトもしくはセルラー通信接続、無線接続(無線イーサネット(登録商標)接続に用いられているような)などの通信ネットワークによりデータハイウェイに接続されている。
何バッチもの製品を生産するプロセスコントロールシステムにおいては、通常グラフィカルインタフェースを通じてユーザ (例えば、エンジニア)が一つもしくはそれ以上の基本製品製法、バッチパラメータ、装置リストなどを定義および保存出来る。これらの基本製品製法は一組のプロセスステップを含み、それぞれのプロセスステップは特定の装置リストに関連もしくは接続されている。製法プロセスステップを特定の装置に接続させる際、ユーザ(例えば、オペレータ)が明白に、その製法のバッチの実行以前に、どのプロセスコントロール装置を、それぞれの製法プロセスステップを実行する上で使用するか定義
する。さらに、それぞれのプロセスステップは、バッチ実行中の装置の作動の順番および/またはタイミングを制御し、アラームリミットを設定し、目標制御値(例えば、セットポイント)などを設定するのに必要な一つもしくはそれ以上の入出力(I/O)バッチパラメータ値の設定をユーザ(例えば、オペレータ)に要求する。これらの入出力パラメータ値はプロセスコントロールシステム内の一つもしくはそれ以上のフィールドデバイスに送受信される入出力に関連し、そうでなければプロセスコントロールシステムによってバッチの実行中の中間値もしくは計算値である。故に、バッチを定義するに当たって、ユーザ(例えば、オペレータ)は通常グラフィカルインタフェースを通じて基本製品製法を選定し(それは製法内のプロセスステップをプロセスコントロール装置と接続する仕様を含む)、そしてバッチの実行中に必要なパラメータ値を特定する。例えば、何バッチもの塗料を生産するコントロールシステムにおいては、ユーザ(例えば、オペレータ)はグラフィカルインタフェースを通じて、例えば、半光沢仕上げの外壁用水性塗料の基本塗料製法を選定し、特定の色の半光沢仕上げの外壁用水性塗料を100ガロン生産するパラメータ値を設定する。
例証としては、基本塗料製法は基本塗料混合物に着色剤もしくはその他の物質を加える一つもしくはそれ以上のプロセスステップを含み、また、さらにこれらの着色剤とその他の物質を基本塗料混合物中で機械的に撹拌する追加のプロセスステップを含む。撹拌およびミキシングプロセスステップもしくはその他の基本塗料製法に関連しているプロセスステップはプロセスコントロールシステム内の特定の装置に接続されている。例えば、第一番目のミキシングステップは第一番目の撹拌機に、第二番目のミキシングステップは第二番目の撹拌機に接続され、もしくは必要があればそれに替えて第二番目のミキシングステップは第一番目の撹拌機に接続される。同様に、着色剤を塗料混合物に加える基本塗料製法のそれぞれのプロセスステップは特定の着色剤分配装置に接続されている。
さらに、バッチを定義する際に、ユーザはバッチの実行時にプロセスコントロールシステムによって用いられる撹拌時間および着色剤の量など多種のI/Oパラメータ値を設定し、それによって、欲しい最終塗料製品を生産するためにバッチにより特定されたプロセスステップを実行する。故に、従来のバッチ定義手法で、ユーザは多種の色(I/Oパラメータ値で特定出来る)および多種の基本塗料タイプ(基本塗料製法で特定出来る)を含む多種の最終塗料製品を生産することが出来る。もちろん、従来のバッチ定義手法は、例えば、薬品、飲料品、食料品など、その他たくさんの製品を生産するのにも使うことが出来るので、特定のプロセスステップ、そのプロセスステップに接続された装置、そしてI/Oパラメータ値を変えることによりプロセスコントロールシステムは要求されている最終製品を生産することが出来る。
プロダクションキャンペーンはバッチ仕様のプロセスコントロールシステムの実行効率をあげるための手法としてよく知られている。伝統的には、プロダクションキャンペーンとは同じバッチを繰り返し実行するように特定することである。ある従来のバッチ仕様のプロセスコントロールシステムにおいては、ユーザが手作業で一つのバッチを複数回入力することにより一つのプロダクションキャンペーンを作成することが出来る。例えば、もしユーザが20バッチの特定された塗料製法を含むキャンペーンを作成したい場合は、ユーザは同じ製法とパラメータ値を特定するのに、20回も同じバッチ定義のためにインタフェースを通じて入力しなければならない。もちろん、そのようなキャンペーンを作成するため、繰り返しバッチを定義するには、ユーザは非常に多くのデータ量の入力を要求される。それ故、ユーザがバッチを一度定義し、そしてキャンペーンを終了までのバッチの繰り返し実行回数を特定するだけですむいくつかのバッチ定義インタフェース等も開発されてきている。
とにかく、従来のプロダクションキャンペーンの作成手法は相対的に柔軟性に欠ける。と言うのは、それらが一般的にユーザに違ったタイプのバッチを含むキャンペーンの作成を許さないからである。言いかえれば、従来のプロダクションキャンペーン作成手法では、ユーザは通常同じバッチを含むキャンペーンしか作成することが出来ない。さらに、プロダクションキャンペーンを作成し実行する従来の手法は、通常、プロセスコントロールシステムのバッチ定義および実行機能としっかりとは統合されておらず、また、これら従来のキャンペーンの作成および実行する手法は、例えば、セキュリティ機能(例えば、ユーザアクセスコントロール)、データヒストリアン機能などのような他のプロセスコントロール機能ともしっかりとは統合されていない。事実、セキュリティ機能、データヒストリアン機能、そしてプロセスコントロールシステム内にあるその他の機能は、バッチ定義および実行機能に用いられるデータベースに保存されているバッチに関する情報に通常はアクセス出来ない。その結果、ユーザは手作業で非常に多くのデータを入力することにより、キャンペーンの作成および実行するプロセスを統合したいそれぞれのプロセスコントロールシステム機能内に、別のバッチ情報データベースを作成しなければならない。残念なことに、手作業による別のバッチ情報データベースの作成および維持には、例えばもしどれか一つのデータベースにおいて、製法、バッチパラメータもしくはそのバッチに関連する情報に変更がなされた場合でも、データベース間の同期性(データベース間の情報に矛盾がないこと)を忘れないことがユーザに要求される。
さらに、従来のキャンペーンの作成および実行手法は、しばしばバッチ実行メモリおよびプロセス資源の非効率的な使用の結果につながる。例えば、ある従来のキャンペーン作成手法では、ユーザは、多くのバッチ作成および実証を、一度に一バッチづつ、バッチ定義機能を通じて行っている。現実問題として、この従来のキャンペーン作成手法を用いる時、ユーザは通常、いずれかのバッチが実行を終了しているかいないかに関わらず、また、これら実証済のバッチの一つ以上を実行出来る装置のあるなしに関わらず、キャンペーン内の全ての必要なバッチを作成および実証する。その結果、実証がすみ実行を待っている多くのバッチは不必要にメモリとプロセス資源を消費していることになる。
他の従来のキャンペーン作成手法では、ユーザは、まず一つのバッチをバッチ定義機能を通じて作成および実証し、その後キャンペーン作成および実行機能を通じて、その定義されたバッチをキャンペーン実行機能によって繰り返し実行される回数を特定することが出来る。
さらに、従来のキャンペーン作成および実行手法では、一度キャンペーンがバッチ実行機能内で作成および実証されてしまったなら、もしくは、バッチ実行機能にリリースされてしまったならば、ユーザがそのキャンペーンに相当量の変化を加えることは通常許されない。例えば、ある従来のプロセスコントロールシステムでは、ユーザにキャンペーンの実行中であってもパラメータ値の多少の変化を加えることを許すが、これらの従来のシステムは通常ユーザが実行されているキャンペーン内の所定のバッチがどの製法を使用するかを変えることは許さないし、これらの従来のシステムは、一度キャンペーンが作成および実証されてしまった後は、ユーザがバッチ実行機能の中で異なった装置をプロセスステップに接続することは許されない。
キャンペーン管理手法はプロセスコントロールシステムにしっかりと統合されており、プロセスコントロールシステムによるバッチプロセスキャンペーンの作成および実行の監督管理機能を果たす。一般的に言えば、ここに書かれているキャンペーン管理手法はバッチ定義および実行機能の上位に位置し、しっかりと統合する高度の監督機能を果たす。キャンペーン管理手法はまた、バッチヒストリアン機能および/またはセキュリティ機能(例えば、ユーザアクセス管理)、もしくはその他のプロセスコントロールシステム機能のようなその他のバッチに関係する機能もしっかりと統合している。
本発明の一つの側面は、バッチ作成機能にバッチ情報を要求する第一番目のメッセージを送信し、そしてバッチ情報要求の第一番目のメッセージの返信として、一組のバッチ情報を含む第二番目のメッセージを受信するバッチプロセスキャンペーンの作成システムおよび方法である。前記システムおよび方法は、グラフィカルユーザインタフェースを通じて一組のバッチ情報を表示し、複数のバッチの中の少なくとも一つのバッチに含めるべき、表示された一組のバッチ情報のサブセットを特定した第一番目の入力をユーザに促す。さらに、前記方式および方法は、バッチプロセスキャンペーンに含めるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促し、第一番目と第二番目の入力を用いてバッチプロセスキャンペーンを作成する。
本発明の他の側面によれば、バッチプロセスを実行する前記方式および方法は、バッチプロセスキャンペーンに関連するバッチ実行モードを決め、複数のバッチから一つもしくはそれ以上のバッチをバッチ実行モードに基づいてバッチ実行機能にリリースする。前記方式および方法はまたメッセージをバッチ実行機能に送信し、バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行する。
本発明のもう一つ他の側面によれば、バッチプロセスキャンペーンを編集する前記方式および方法は、グラフィカルユーザインタフェースを通じて、バッチプロセスキャンペーンから一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチを特定する第一番目の入力をユーザに促す。もっと言えば、前記方式および方法は、グラフィカルユーザインタフェースを通じて、特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに付属するバッチ情報の変更を特定する第二番目の入力をユーザに促し、そのバッチ情報の変更をバッチプロセスキャンペーンと共に記憶装置に保存する。
図1はバッチプロセスキャンペーン作成および実行を監督制御するキャンペーン管理手法を用いるプロセスコントロールシステムの略ブロック図である。 図2は図1のサーバによって実行されるキャンペーン管理手法がどのようにその他のプロセス管理機能としっかりと統合されているかを示す、代表的な略ブロック図である。 図3は図2のグラフィカルユーザインタフェースによって与えられるキャンペーンリストの代表的な図である。 図4は図3のキャンペーンリストに新規のキャンペーンを作成し付け加えることを可能にしてくれるキャンペーン作成ダイアログウインドウの代表的な図である。 図5はユーザが図4の”クリエイトキャンペーン”ウインドウ(キャンペーン作成ウインドウ)内のセレクトボタンを押した時に表示されるセレクト製法ウインドウ(製法選択ウインドウ)の代表的な図である。 図6はユーザが図5の”ビューパラメータ”ボタンを選択すると表示されるセレクト製法ウインドウの代表的な図である。 図7はユーザにキャンペーン内のバッチが図2のバッチエグゼクティブによってリリースまたは開始される方法を選択または最適化することを可能にしているバッチキャンペーンプロパティウインドウの代表的な図である。 図8は図2のキャンペーン実行機能とバッチ実行エンジンがオートスタートバッチ実行モードを使ってどのように相互扶助してバッチプロセスキャンペーンを実行するのかを説明する代表的な工程系統図である。 図9はユーザがキャンペーン内の一つもしくはそれ以上のバッチを編集することを可能にするバッチ編集ウインドウの代表的な図である。 図10は図9のバッチ編集ウインドウで変更されたバッチを表示しているウインドウの代表的な図である。
10 プロセスコントロールシステム
12,14 ワークステーション
16 サーバ
32,33,34 クライアント
36,38 コントローラ
40,42,44,46,48,50,60 フィールドデバイス
62 ミキシングタンク
64 第一番目の撹拌機
66 第一番目の着色剤分配器
68 第二番目の着色剤分配器
70 第二番目の撹拌機
ここでは、キャンペーン管理手法は、塗料を生産するプロセスコントロールシステムとの関連付けで説明されているが、例えば、薬品、ケミカル、食料品、消費財もしくはその他の製品を生産するプロセスコントロールシステムを含む多種のバッチ仕様のプロセスコントロールシステム内においても、ここで説明されているキャンペーン管理手法は有効に利用出来るということを周知しておくべきである。前記キャンペーン管理手法をより詳細に説明する前に、バッチ定義および実行機能によって使用されるデータベースに含まれる
情報へのアクセスは、従来のキャンペーン作成および実行手法では通常許可されていないということを認識しておくことは大切である。その代わりに、これらの従来の手法は、キャンペーン作成および実行機能と情報伝送して欲しいそれぞれのプロセスコントロール機能内に、バッチ情報データベースを再作成することをユーザに要求する。さらに、これらの従来のキャンペーン作成および実行手法は、どの一つのバッチ情報データベース内で変更がなされた時でも、手作業で全てのバッチ情報データベースの更新を必ず行うことをユーザに要求する。言いかえれば、ユーザは通常大きなバッチ情報データベースを何回も更新し、そして手作業でこれら複数のバッチ情報データベースの同期の維持に多大なる努力を払わなければならない。そうすることにより、あるキャンペーン作成機能で作られ、あるバッチデータベースを使用しているキャンペーンが、他の異なったバッチデータベースを使用しているバッチ実行機能により実行させられた時にも適切に作動する。
さらに、従来のキャンペーン作成および実行手法では、通常ユーザは一度キャンペーンの実行が開始すれば、キャンペーンのどの部分をも編集することは出来ない。その結果、キャンペーンの実行中に使用されていた装置が壊れた時、ユーザは全てのキャンペーンの実行を止め、そして代わりの機能する装置を使うように新しいキャンペーンを作成することによりその状況を改善していくことしか出来ない。同様に、もしユーザがキャンペーン内の特定のバッチに関連している製法を変更したい時(例えば、顧客の要望の変更に応えるため)、ユーザはまた全てのキャンペーンを停止して、要求されるタイプのバッチを特定する新しいキャンペーンを作成しなければならない。
図1はキャンペーン管理手法を用いてバッチプロセスキャンペーンの作成および実行を監督管理するのに用いられるプロセスコントロールシステム10の略ブロック図である。
特に、例証として、前記プロセスコントロールシステム10は何バッチもの塗料を生産するように構成されている。しかし、何バッチもの薬品、ケミカル、食料品、もしくはその他の製品を生産するのにも、ここに述べられているキャンペーン管理手法は、プロセスコントロールシステム内で有効に使用することが出来るということを理解しておくべきである。プロセスコントロールシステム10はワークステーション12と14およびサーバ16を含み、それらはイーサネット(登録商標)もしくはその他のデータの伝送に適したデータバスなどのシステムレベルデータバス18で通信接続されている。ワークステーション12と14は多種の知られているプロセスコントロール機能を果たす。例えば、ワークステーション12は、メモリ21に記憶されているルーチン20を含み、プロセッサ22よって起動され、セキュリティ機能を果たす。このセキュリティ機能はプロセスコントロールシステム10内にあるその他の機能および情報へのユーザのアクセスを制御する。同様に、ワークステーション14は、メモリ25に記憶されているルーチン23と24を含み、プロセッサ26により起動され、データヒストリアンおよびバッチ実行機能をそれぞれ果たしている。サーバ16はプロセッサ27を持つワークステーションであり、メモリ30に記憶されている一つもしくはそれ以上のソフトウェアルーチン28を実行し、ここに述べられているキャンペーン管理手法を実行する。サーバ16は、システムレベルデータバス18もしくはその代わりにその他の適切なコミュニケーション接続、例えば衛星ベースの無線接続、モデム接続などを通じて、クライアント32と34と情報を伝送する。同様に、サーバ16は、またイーサネット(登録商標)もしくはその他の適したデータバスであるデータバス35を通じて、他のノードもしくはシステムにあるクライアント33と通信する。クライアント32−34は、ワークステーション、携帯型情報機器、ラップ
トップコンピュータなど、サーバ16と通信出来るどのようなタイプのハードウェアプラットホーム上でも起動させられる。もちろん、データ記憶デバイス、追加のユーザインタフェース(図示せず)などのその他のデバイスも、システムレベルデータバス18および/またはその他のノードもしくはシステムにつながっているデータバス35に接続させられる。
プロセスコントロールシステム10は第一番目および第二番目コントローラ36と38を含み、それらはDCSタイプコントローラもしくはその他のタイプのコントローラであり、それらは独占権を持つ通信プロトコルもしくはその他の適した通信プロトコルを用いてシステムレベルデータバス18に通信接続される。コントローラ36と38は、第一番目と第二番目入出力(I/O)デバイス52と54とそしてコントローラデータバス56と58とを通じて、それぞれフィールドデバイス40−44および46−50と通信する。図1に示されたように、フィールドデバイス40−50はスマートフィールドデバイスであり、プロセスコントロールシステム10に関する情報を、メッセージをコントローラデータバス56と58を通じて送信することにより伝送する。よく知られているように、スマートフィールドデバイスはコントローラと接続もしくは独立して、一つもしくはそれ以上のプロセスコントロールループを実行する。スマートフィールドデバイス40−50は、例えば、フィールドバスデバイスであるかもしれない。その場合、コントローラデータバス56と58はフィールドバス信号プロトコルを用いた独占権を持たないプロトコルデータバスである。しかし、その他のデバイスおよびプロトコル、例えば、HART、PROFIBUS、WORLDFIP、Device-Net、CAN、そしてAS-Interfaceプロトコルも同様に用いることが出来る。さらに、コントローラ36と38は直接従来の(例えば、非スマート)フィールドデバイス(例えば、4−20mAもしくは0−10VDCのような従来のアナログ接続端子を持つフィールドデバイス)に接続される。例えば、図1に示されているように、第一番目のコントローラ36は従来の非スマートフィールドデバイス60に接続されている。
フィールドデバイス40−50そして60は装置62−70に接続されている。特に、非スマートフィールドデバイス60はミキシングタンク62に、フィールドデバイス40と42は第一番目の撹絆機64に、フィールドデバイス44は第一番目の着色剤分配器66に、フィールドデバイス46と48は第二番目の撹絆機70に、フィールドデバイス50は第二番目の着色剤分配器68にそれぞれ接続されている。図1には示されていないが、プロセスコントロール10は追加のコントローラ、フィールドデバイス、そして装置を何バッチもの塗料の生産に必要であれば含められる。
図2は代表的な略ブロック図100であり、図1のサーバ16により実行されたキャンペーン管理手法が、図1に示されているプロセスコントロール100のその他のプロセスコントロール機能とどのようにしっかりと連結されているか示している。ここに述べられているキャンペーン管理手法は、キャンペーン作成機能111、キャンペーン実行機能112、キャンペーン編集機能113、そして記憶装置を持つキャンペーンマネジャー110によって実行される。一般的に言えば、キャンペーン作成機能111はバッチプロセスキャンペーンの作成を監督管理し、キャンペーン実行機能112はバッチ実行のためのリリースを管理し、キャンペーン編集機能113はユーザが非リリースのバッチの急ぎの編集をするのを可能にし、装置の故障および顧客の注文の最終時点における変更などに柔軟に対応することが出来るようになっている。キャンペーンマネジャー110はメッセージおよびその他の情報をプロセスコントロールシステム10内のその他の機能と交換する。特に、キャンペーンマネジャー110はグラフィカルユーザインタフェースを通じてユーザから入力および指令を受け取り、バッチエグゼクティブ130、セキュリティシステム140、そしてバッチヒストリアン150に伝送する。さらに、図2に示されているように、バッチエグゼクティブ130はバッチ実行メッセージをバッチヒストリアン150に送信しそしてセキュリティシステム140と交信する。
バッチエグゼクティブ130、セキュリティシステム140、そしてバッチヒストリアン150はよく知られたプロセスコントロール機能である。特に、バッチエグゼクティブ130は定義/実証機能160、実行エンジン170、そしてデータベース180を持っている。バッチエグゼクティブ130はサーバ14上にあり、そうでなければ、プロセスコントロールシステム10内の他のノードまたはシステム、例えばワークステーション12もしくはサーバ16上にあってもよい。バッチエグゼクティブ130は、例えばFisher‐Rosemount Systems Inc. が出しているDeltaVTM Batch Executiveのような、バッチを実行させるための製法、装置リスト、バッチパラメータなどをユーザに定義させ、そしてバッチプロセスを実行出来るようにバッチを定義(例えば、作成)および実行させられるどのようなシステムであってもかまわない。製法の作成においては、定義/実証機能160は、グラフィカルインタフェースをユーザに提供し、例えばそれによってユーザが製法のプロセスステップとそれぞれのプロセスステップにおいて用いられる装置などを特定することが出来る。ユーザはこれらの仕様をキーボードから入力してもよいし、異なった方法もしくは追加方法として、アイコン、プルダウンメニュー、もしくは従来のグラフィカルユーザインタフェース手法を用いたポイントおよびクリックのマウス操作によって入力してもよい。さらに、定義/実証機能160では、バッチ内の所定の製法を実行する際に用いられる特定のパラメータ値をユーザが指定することにより、そのバッチをより特定することが出来る。
データベース180は、詳細な製法情報、装置の空き情報とプロファイル、接続情報、バッチ実行状況情報などのバッチ定義および実行情報を記憶している。定義/実証機能160を用いて作成されたバッチに関する情報(例えば、製法そしてバッチパラメータ値など)は、そのバッチの実行中に、実行エンジン170によって参照出来るように、また、詳細は後ほど説明するが、キャンペーンの作成および実行中に、キャンペーンマネジャー110およびグラフィカルユーザインタフェースによって参照出来るように、データベース180の中に記憶されている。
キャンペーンマネジャー110は、別のバッチ情報データベースをキャンペーン管理機能内に持たないし、ユーザに持つことも要求しない。その反対に、キャンペーンマネジャー110はサーバ16内において、例えば、メッセージ(例えば、要求)をシステムレベルデータバス18を通じてバッチエグゼクティブ130(例えば、ワークステーション14において)に送信し、キャンペーンを作成し実行するのに必要なバッチに関する情報をデータベース180(例えば、メモリ25に記憶されている)から取り出すように依頼することが出来る。故に、キャンペーンマネジャー110とバッチエグゼクティブ130は一つのバッチ情報の保存貯蔵庫を共有し、それが故に、従来のキャンペーン作成および実行手法と違って、ユーザはいくつものデータベース180のコピーを作り保管維持(例えば、同期)する必要がない。
バッチ実行エンジン170は、キャンペーン実行機能112が実行するためにリリースするバッチの受諾および実証をする。キャンペーンの実行中に、バッチ実行エンジン170は装置の調整を担い、バッチ実行状況の情報、装置の空き状態などのメッセージをキャンペーン実行機能およびバッチヒストリアン150に送信する。特に、バッチ実行エンジン170は、一つもしくはそれ以上のスマートフィールドデバイス40−50に適切な手続きを開始するために、メッセージを一つもしくは両方のコントローラ36および38に送受信し、そして、バッチ実行エンジン170により現在実行させられているバッチに関連するプロセスステップを実行するために、適切なメッセージ・シグナルを一つもしくはそれ以上のフィールドデバイス40−50および60と送受信する。
キャンペーン作成機能111、キャンペーン実行機能112、そしてキャンペーン編集機能113は、ユーザがバッチプロセスキャンペーンを作成および実行出来るよう、グラフィカルユーザインタフェースと連動してはたらく。特に、キャンペーン作成機能111は、ユーザが多数のタイプのバッチを含むキャンペーンを柔軟に作成出来るようにし、また、バッチエグゼクティブ130に関連するメモリおよびプロセス資源をより一層有効に利用出来るように、バッチエグゼクティブ130へのバッチのリリースの制御を司っている複数の操作モードからのユーザの選択を可能にしている。
グラフィカルユーザインタフェース120は、例えば、WindowsTM(登録商標)の操作環境を用いて実行することが出来、それ故、バッチプロセスキャンペーンの作成、キャンペーン状況の監視、キャンペーンの編集などを容易にするための多種のプルダウンメニュー、アイコン、そしてその他のグラフィックス機能などを含んでいる。グラフィカルユーザインタフェース120はクライアント32−34上で、もしくは代わって、プロセスコントロールシステム10内のどのノード、もしくはシステム上のどのクライアント上でも、起動出来ることを知っておくべきである。さらに、グラフィカルユーザインタフェース120は、事実上、例えば、携帯型情報機器、バーコードスキャナー、ラップトップ、パームトップなどを含むどのようなハードウェアプラットホーム上においても基礎を置くことが出来、そして、キャンペーンマネジャー110とシステムレベルデータバス18、もしくはその他の有線もしくは無線通信接続(例えば、移動電話接続、衛星接続など)を通じて通信していることを知っておくべきである。
図3はキャンペーン作成機能111を用いてユーザが作成および定義したキャンペーンのリスト205を含み、グラフィカルユーザインタフェース120よって表示されたキャンペーンリストスクリーン200を例示している。
ヘッダー207はリスト205内のそれぞれのキャンペーンをより詳細に説明する多くのフィールドを含んでいる。キャンペーンフィールド210は、キャンペーンの作成、編集、もしくは実行中にキャンペーンを識別するためにキャンペーンマネジャー110によって使用され、ユーザによって定義されたキャンペーン名を含んでいる。プロセスコントロールシステム10内の、例えば、バッチエグゼクティブ130、セキュリティシステム140、そしてバッチヒストリアン150、もしくはその他のユーザインタフェースまたはシステムのような他のプロセス管理機能により現在、作成、編集、または実行されているキャンペーンを識別するのに、キャンペーン名はプロセスコントロールシステム10の全域で使用することが出来る。実行モードフィールド220はユーザがどの実行モードを選択したのかを示している。後ほどもっと詳しく説明するように、ユーザは複数のバッチ実行モード、例えば手動、自動リリース、そして自動スタートモードなどから選択することが出来る。その一つ一つは、バッチエグゼクティブ130内のプロセスおよびメモリ資源をもっと有効に活用するために、バッチエグゼクティブ130へのバッチのリリースを制御するためにキャンペーン機能112によって用いられている。状況フィールド230は、バッチは定義され実行された(”完了”)のか、現在活動しているのか、もしくはバッチは定義されただけでまだバッチエグゼクティブ130によって実行されていないのかを表示する。基本製法フィールド240はどの基本製法がバッチの定義に用られたのかを表示する。図3に表示されている代表的なリストスクリーン200の中のリスト205内の全てのキャンペーンは、基本製法フィールド240内の”EXT-ENAMEL-STRG"と表示されている外壁用エナメル塗料のための基本製法に基づいている。バッチカウントフィールド250は、リスト205内のそれぞれのキャンペーンに幾つのバッチ数があるのかを示し、クリエイティドバイフィールド260はどのユーザがどのキャンペーンを作成したのかを表示している。
図4は図3に表示されているキャンペーンリスト205に新しいキャンペーンを作成および付け加えるのに使える代表的なキャンペーン作成ダイアログウインドウ300を表示している。一般的に言えば、ダイアログウインドウ300は、キャンペーンを作成する時に、必要な情報をグラフィカルエントリーブロックを通じて入力する様にユーザを促す。もちろん、その他のユーザに情報の入力を促す手法、例えば、文字による質問なども用いることが出来る。特に、キャンペーンネームブロック305はユーザに文字および数字の両方を使うことを認めており、それらは、作成されるキャンペーンに関連して、プロセスコントロールシステム10の中のキャンペーンマネジャー110、バッチエグゼクティブ130、そしてその他のプロセス管理機能によって利用される。バッチ数ブロック310は作成されるキャンペーン内に含むバッチの数をユーザが入力することを可能にし、マキシマムアクティブバッチブロック315はバッチエグゼクティブ130内で幾つのバッチを同時に例示および実行するのかその数をユーザが入力することを可能にする。通常、ユーザは手に入る装置を十分に利用するため最大値を入力する。例えば、もし5バッチを同時に実行するのに十分な装置がプロセスコントロールシステム10内に存在するならば、ユーザは図3に示されているようにアクティブバッチの最大値を5と設定する。
記述ブロック320は作成しているキャンペーンの文章記述をユーザが入力するのを可能にする。例えば、ユーザは顧客名、製品名、キャンペーンもしくはその他の希望する文章記述に関連する記述文、例えば、”Weatherkiller Six Star Exterior Latex”のように入力をする。基本製法ブロック325は、どの基本製法がキャンペーンを作成するのに使用されているのかを示し、図5および6との関係で後に説明するように、バッチを作成するのに異なった基本製法を選ぶために選択ボタン330を使用してもよい。
バッチ識別ブロック335はバッチ接頭辞ブロック340、バッチシーケンス開始No.ブロック345、そしてバッチ接尾辞特定ブロック350を含む。バッチ識別ブロック335は、どのような名前を作成しているキャンペーン内のバッチに付ければよいかを、キャンペーン作成機能111にユーザが指示することを可能にする。例えば、接頭辞が”Patent-Demo-3-”、シーケンスNo.が”001” 、そして接尾辞が”.A”である場合、キャンペーン作成機能111は連続したバッチ名”Patent-Demo-3-XXX.A.”を作成し、”XXX”は”001”から始まり、キャンペーン内でそれぞれのバッチに対して一づつ増やしながらインデックスをつけて行く。故に、上の例に基づいて20バッチが作成された場合、キャンペーン作成機能111は最後の作成されたバッチを”Patent-Demo-3-020.A.”と名付けることになる。
セットアップバッチボタン355とクリーンアップバッチボタン360はユーザに特別のセットアップバッチを、作成されるキャンペーンの最初のバッチとして、および/または特別のクリーンアップバッチを、キャンペーンの最後のバッチとして含ませることを可能としている。セットアップバッチは、装置をリセットし原料の有無を調べるなどすることにより、プロセスコントロールシステムがキャンペーンを実行させるための準備を整える。一方、クリーンアップバッチは、前のキャンペーンの原料が次に実行するキャンペーンのバッチを汚染しないように、キャンペーン間にミキシング装置に水を流して洗浄する。例えば、最初のキャンペーンが何バッチもの赤い油性塗料を生産して、次のキャンペーンが何バッチもの白い水性塗料を生産していた場合、最初のキャンペーンの油性および赤い色が次キャンペーンの白い水性塗料に悪い影響を与えないことを確実にするために、クリーンアップバッチがそれらのキャンペーンの間に必要となる。
さらに、異なったタイプのバッチの間にプロセスコントロール装置の洗浄をしないで連続的に実行させればバッチが汚染される結果になるだろうから、複数のタイプのバッチを含むキャンペーンの内のバッチとバッチの間にもクリーンアップバッチを含みたいとユーザは考えるであろう。例えば、もしユーザが10バッチの赤い油性塗料と10バッチの緑の油性塗料(それは同じ基本塗料製法を使用するかもしれないし、しないかもしれない)を含む一つのキャンペーンを定義したとするなら、クリーンアップバッチは最後の赤い塗料のバッチと最初の緑の塗料のバッチとの間に緑のバッチの色汚染を防ぐために挿入されるであろう。もちろん、あるケースの場合、一つのキャンペーンの中で、異なったタイプのバッチが汚染されるリスクのないままプロセスコントロール装置を経過して連続的に使用されることもある。例えば、もしキャンペーンが10バッチの白色水性塗料に続いて10バッチの黒色水性塗料を含む場合、最後の白色塗料のバッチと最初の黒色塗料のバッチの間にはクリーンアップバッチは必要ないであろう。
作成ボタン365は作成キャンペーンウインドウ300内で特定された全てのバッチを自動的に呼び出すためユーザにより選択される。図4のウインドウでは、作成ボタン365を選択することによりキャンペーン作成機能111は基本製法ブロック325により特定された製法の20バッチ(それぞれ、バッチ識別ブロック335に準じて前に説明したように、特異な名前を持っている)を含むキャンペーン”Patent-Demo-3”を作成する。
図5は代表的な製法選択ウインドウ400の表示であり、作成キャンペーンウインドウ300(図4)内の選択ボタン330をユーザが起動したことに応答して現れる。製法選択ウインドウ400はユーザに基本塗料製法の選択および変更することを可能にし、ユーザが独自の組成に関連したバッチパラメータ値を入力することにより、選択された基本製法に独自の組成を定義することを許している。
基本製法ブロック410はどの基本製法が現在選択されているかを表示し、プルダウンアロー415は、もし選択されれば、従来のポイント−ハイライト−セレクトするウインドウ操作を使って選べる複数の追加基本製法タイプを表示する。
ユニット結合ブロック420はプロセスステップ425とプロセスステップ425のそれぞれと連結した結合装置430を含む。プロセスステップ425のそれぞれは目的ベースルーチンもしくはその他のタイプのソフトウェアルーチンであり、図1のプロセスコントロールシステム10内で起動したりプロセスコントロールパラメータを監視したりする。さらに、プロセスステップ425のそれぞれは、例えば、図1に示されている装置62−70などの独自の装置と関連もしくは接続されている。ユーザ(例えば、オペレータ)はプロセスステップ425のそれぞれを必要があれば適切な装置と接続させることが出来る。例えば、ミキシングステップは図1に示されている撹拌機64−70内の一つの撹拌機と接続することが出来、そして基本塗料混合物に着色剤を加えるステップは着色剤分配器66および68の一つと接続することが出来る。
組成コンフィギャレイションブロック435は選択された基本製法を実行しているバッチ内で用いる一つもしくはそれ以上のバッチパラメータを含む独自の塗料製法をユーザが選択するのを可能にしている。プルダウンアロー437を選択することにより、ユーザが使用可能な製法のリストを閲覧し、従来のポイントアンドクリック手法で独自の製法を選択することが出来る。さらに、ユーザはビュウパラメータボタン440を選択し、現在選択されている製法を閲覧および/または編集することが出来る。
図6はユーザが図5に示されているビュウパラメータボタン440を選択した時に現れる代表的な製法選択ウインドウ400の図である。図6に示されているようにパラメータブロック450は組成ブロック435の下位に表示される。そのパラメータブロック450は選択された基本製法のプロセスステップ425を実行するために必要な全てのパラメータとパラメータ値の表を含んでいる。例証として、パラメータブロック450はパラメータ名455のリストを含み、それらは基本製法のバッチ実行中、プロセスステップ425に必要なパラメータと一致するものである。図6に示されているように、それぞれのパラメータは複数の数値を含み、それらは、例えば、最小値460、目的値465、調整値470、最大値475、そしてまたそれらの数値に付随する工業単位480を含む.もちろん、その他の数値および単位も同様に含ませることが出来る。
パラメータブロック450内でパラメータを閲覧することに加えて、ユーザはそれぞれのパラメータに付随する数値を編集することが出来る。例えば、もしユーザがミキシングプロセスステップのミキシング時間を長くしたい場合、もしくはユーザが塗料混合物に加える着色剤の量を変更したい場合は、ユーザはそれらの数値に適切な変更を加えることが出来る。パラメータ値を変更するためには、ユーザは変更される数値を選択し、キーボードからもしくはその他のデータ入力手段を使って新しい数値を入れなくてはならない。もし何らかのパラメータ値の変更がユーザにより行われたなら、キャンペーン実行機能112は、一つもしくはそれ以上のパラメータ変更メッセージをその他のバッチ関連の情報と共に、バッチ実行エンジン170が実行出来るようにキャンペーン実行機能112がバッチをリリースする時に、実行エンジン170に送信する。
グラフィカルオペレータインタフェース120によりユーザに提示される全てのバッチに関する情報(例えば、図3−6と関連して示されるバッチに関連した情報)は、キャンペーンマネジャー110がバッチエグゼクティブ130から得たことを知っておくことは重要なことである。キャンペーンマネジャー110はバッチ情報要求のメッセージをバッチエグゼクティブ130に送信し、そして要求したバッチ情報が含まれた自分当ての返事のメッセージを受信することにより、グラフィカルユーザインタフェース120に表示された多種のバッチに関する項目をうめている。例えば、キャンペーン作成機能111はデータベース180からバッチに関連する情報を得るためにバッチエグゼクティブ130とメッセージ交換をしている。それらは、次に、グラフィカルユーザインタフェース120に送信され、前に説明した図3−6に示されているように、一つもしくはそれ以上の表示ウインドウにユーザが閲覧出来るよう表示される。故に、ユーザはバッチ実行エンジン170が何の製法を実行しているか、もしくはある特定のバッチないしはキャンペーンを実行するのにどのようなプロセス管理装置が手に入るかを、キャンペーン作成機能111に報告する必要はない。
図7は代表的なバッチキャンペーン特性ウインドウ500の図であり、これを通じて、キャンペーン内のバッチをキャンペーン実行機能112がリリースし、バッチ実行エンジン170が開始する方法を、ユーザが選択および最適化出来る。バッチ実行モードブロック505は3つの選択可能なバッチ実行モードを表示している。手作業モードによる操作はバッチをバッチ実行エンジン170にリリースしそしてリリースされたバッチの実行を開始する。それはユーザが手作業によりリリースするバッチを選択し、そして手作業によりキャンペーン実行機能112に入力をすることに応答して起こる。手作業により入力されたキャンペーン実行機能112は次にメッセージをバッチ実行エンジン170に送信しそれがリリースされたバッチの実行開始の引き金になる。手作業モードでの操作は非常に重要でコストがかかりそして・もしくは傾向的に危険と思われるプロセスステップを含むプロセスコントロールシステムで重宝であり、現場においてオペレータのプロセス開始の指示により実行するのが最良である。
自動リリースモードでの操作は、ユーザが手作業によりキャンペーン内のそれぞれのバッチの実行を開始させ、次のバッチを前のバッチの終了以前に実行の準備を整えることを要求される。言い換えれば、バッチ実行における自動リリースモードでは、最初のバッチが現在実行されている間に次のバッチを待機させておく。これにより、バッチ実行エンジン170内のバッチを例示するのに関連したプロセスの遅れをなくすことが出来、そしてまた、次のバッチを実行するのにプロセスコントロールシステム10を準備するのに必要なその他のステップに関連した遅れをなくすことが出来る。故に、バッチ実行の自動リリースモードでは、ユーザがもし望むなら、前のバッチが実行を終了するとすぐに次のバッチを開始出来るようにすることが可能である。
自動開始モード操作では、オペレータの介入なしに自動的にリリースしたり、バッチを待機させたり、待機しているバッチをスタートさせたりする。例えば、最初のバッチが実行下にある間に、キャンペーン実行機能112は次のバッチを待機させ、バッチ実行エンジン170内の準備の整ったバッチを例示することによりいつでも実行出来る状態にしておく。最初のバッチの実行が終了した時点で、次のバッチは自動的にオペレータの入力を必要とすることなく(もしくは、それを要求することさえなしに)機動を開始する。バッチ実行の自動開始モードは、サイクル時間の短いバッチを実行するプロセスコントロールシステムで使用される時や、プロセスの質がそんなに重要でない時や、そして・もしくはプロセス上の失敗がそんなに損害でも危険でもない時などに用いれば特に効果的であろう。例えば、バターを生産するプロセスコントロールシステムは非常に短い回転時間を要し、プロセス上の失敗が比較的低価格ですむ、故に、バッチ実行の自動開始モードを用いるのに非常に適している。事実、短い回転時間のため、手作業でそれぞれの新しいバターのバッチを開始するオペレータの介入は、バッチの自動開始モードを用いた結果起こりうるプロセス上の失敗による費用にくらべて、もっと高価につくであろう。
稼動されるバッチの最大値の特定はバッチがバッチ実行エンジン170にリリースされる方法およびバッチ実行エンジン170によって開始される方法に影響を与える。例えば、もし5つの稼動するバッチがキャンペーンによって特定され、5つの稼動する(実行される)バッチを支援する十分な装置が存在するなら、キャンペーン実行機能112はそのキャンペーンの最初の5つのバッチをリリースするだろう。一度これらの5つのバッチが全て稼動されたならば(選択されたバッチ実行モードにより特定されたのが自動的であろうと手作業であろうと)、キャンペーン実行機能112は追加のバッチの準備をする(例えば、追加のバッチはバッチ実行エンジン170内で列を作って待機させ実行される準備をしておく)。
とにかく、前に説明したところのバッチ実行モードは、バッチがバッチ実行エンジン170にリリースされる制御をし、その結果、バッチが属する全キャンペーンを同時にバッチエグゼクティブ130に送信する必要がなくなる。その代わり、キャンペーン実行機能112は、例えば、バッチ実行エンジン170が実行出来るように一つのバッチをバッチエグゼクティブ130にリリースし、そして、現在実行されているバッチの終了以前に次のバッチ(どのバッチ実行モードが選択されたかによって)の実行の準備をしておく。キャンペーン実行機能112はバッチエグゼクティブ130内の全てのキャンペーンを例示するわけではないので(前の例では20バッチが含まれるであろう)、キャンペーンマネジャー110はバッチエグゼクティブ130内のプロセスおよびメモリ資源に課せられる需要を最小限にとどめる。
図8は前に説明された自動開始バッチ実行モードを用いてどのようにN個のバッチが属するキャンペーンをキャンペーン実行機能112とバッチ実行エンジン170が協力して実行するのかを示した代表的な工程系統図である。ブロック552では、キャンペーン実行機能112はカウンター値Iを0にセットし、ブロック554では、キャンペーン実行機能112はカウンター値Iを一つずつ増やしていく。ブロック556では、キャンペーン実行機能112はカウンター値Iがキャンペーン内のバッチの数(N)より現在大きいかどうか判断する。そして、もしカウンター値Iが現在Nより大きくなければ、キャンペーン実行機能112はブロック558に進む。ブロック558では、キャンペーン実行機能112はバッチIをバッチ実行エンジン170にリリースし、ブロック560では、キャンペーン実行機能112はバッチ実行エンジン170よって実行されているバッチ数が稼動するバッチの最大値 (ユーザにより特定されているように)と等しいか判断する。もし現在実行されているバッチ数が稼動するバッチの最大値と等しくなければ(例えば、少なければ)、キャンペーン実行機能112はブロック562に進む。ブロック562では、キャンペーン実行機能112はバッチIを開始しそしてブロック554に再び進む。もしキャンペーン実行機能112がブロック556でカウンター値IがN(例えば、キャンペーン内のバッチ数)より大きいと判断すれば、キャンペーン実行機能112はブロック564に進む。ブロック564では、キャンペーン実行機能112はバッチ実行エンジン170よって実行されているバッチがまだあるかどうかを判断し、まだバッチが実行されているのであれば、キャンペーン実行機能112はブロック564に再び進む。一方、キャンペーン実行機能112がブロック564でもう現在実行されているバッチはないと判断すれば、キャンペーン実行機能112はブロック566に進みそのキャンペーンを終了する。
図9はキャンペーン内においてユーザが一つもしくはそれ以上のバッチを編集することを可能にする代表的なバッチ編集ウインドウ600の図である。例証として、ユーザはキャンペーン”Patent-Demo-3”の5バッチのグループ605を編集のために選択しており、フォーミュラブロック435を通じて、これらのバッチの組成をMIDNIGHT-BLUEからFIREBIRD-REDに変更している。図10はリストウインドウ200の”フォーミュラ”と表示されているヘディングの下方に示されているようにバッチ集団605は今はFIREBIRD-REDを使用するように定義しなおされていることを表示している。
図9と図10に例証として示されているように、キャンペーンの編集はバッチ実行エンジン170にまだリリースされていないキャンペーン内のバッチにしか出来ないということを理解しておくことは重要である。しかし、リリースされていないバッチの編集が急いで出来ることはキャンペーンの実行中に装置の故障が発生した場合など特に便利である。
例えば、もしプロセスコントロールシステム10(図1)の第一番目の撹拌機64があるキャンペーンの実行中に故障したとすれば、ユーザは第一番目の撹拌機64にもともと接続していたプロセスステップを第二番目の撹拌機70に(もしくはその他の手に入る撹拌機に)接続しなおすようリリースされていないバッチの編集が出来る。同様に、もし顧客の注文もしくは注文の変更があるキャンペーン内のリリースされていない一つもしくはそれ以上のバッチに関連した組成もしくは製法の変更を求めている場合、ユーザはこれらのリリースされていないバッチに関連する適切な製法および/または組成の変更をすることが出来る。もちろん、もし望むなら、ユーザは新しいバッチをキャンペーンに加えたりもしくはバッチを完全に消去したりも出来る。
さらに、もし望むなら、ユーザはキャンペーンに関連しているバッチ実行モードを変更することも出来る。例えば、もしユーザがバッチを自動リリースもしくは自動開始する様に設定された現在実行されているキャンペーン内のバッチの変更をしたい場合、編集プロセス中の不注意なバッチのリリースおよび/または開始を防ぐために、バッチ実行モードを手作業リリースモードに変更しておくことは必要なことである。
バッチエグゼクティブ130としっかりと統合されていることに加えて、キャンペーンマネジャー110はセキュリティシステム140およびバッチヒストリアン150ともしっかりと統合されている。特に、キャンペーン実行機能112は、バッチエグゼクティブ130もしくはユーザからの何らかの介入も要求することなく、自動的にキャンペーン管理メッセージを正しいフォーマットで直接バッチヒストリアン150に保存するために送信する。同様に、セキュリティシステム140のアクセス管理の特徴は、製法の定義および装置リストの定義などの他の従来のプロセスコントロールアプリケーション内でユーザのアクセスを管理する手法に似た方法で、ユーザがバッチプロセスキャンペーンを編集および実行出来る権限をユーザ名およびパスワードで制限している。さらに、キャンペーンマネジャー110は、プロセスコントロールシステムが故障の場合、キャンペーン内のバッチのリカバリーおよび現状報告を、キャンペーンマネジャー110に行わせるようなデータ機構を組み入れている。
さらに、キャンペーンマネジャー110は文字入力の出来るものを使用して実行することが出来る。それはよく知られているように、ウェブベースのアプリケーションにおいて受け入れられている。さらに、キャンペーンマネジャー110は、図1に示されているように、クライアント−サーバシステム構成で作動するようにプロセスコントロール10内に配置されている。この方法により、キャンペーンマネジャー110はワークステーションもしくはその他のプロセッサを有するシステムであるサーバ16内に置かれ、その他のバッチエグゼクティブ130、セキュリティシステム140、そしてデータヒストリアン150などの機能を有するプロセスコントロール機能は、同じ場所もしくはその他のプロセスコントロール10内のワークステーションおよび/またはノードに置かれている。これらその他のプロセスコントロール機能は、システムレベルデータバス18もしくはその他の有線もしくは無線通信接続を通じて、キャンペーンマネジャー110と通信する。さらに、実質上どのハードウェアプラットホームを用いて(例えば、バーコードリーダ、携帯型情報機器、ラップトップ、パームトップなど)オペレータとの接点を保っている複数のクライアント(例えば、クライアント32と34)はキャンペーンマネジャー110と通信が出来、キャンペーンマネジャー110からの最新の現状報告を調査もしくは要求しなくともキャンペーンマネジャー110によって出されたメッセージを自動的に受け取ることが出来る。
ここに説明されているキャンペーン管理手法はバッチ定義および実行機能と通信を行い、自動的にキャンペーン管理機能からの要求に応答して、バッチ定義および実行機能によって使用されているデータベースからバッチ情報を(例えば、製法、バッチパラメータ、装置リストなど)受信する。このような方法で、ここに説明されているキャンペーン管理手法はバッチに関連したデータベースの情報をユーザが直接キャンペーン管理機能に入力するという必要性を削除し、またそれ以上に、従来のキャンペーン作成および実行手法が通常要求していた一つ以上のアプリケーション内にあるバッチ情報データベースをユーザが作成および更新(例えば、アプリケーション内のデータベースの同期化)する必要性をも削除する。故に、ここに説明されているキャンペーン管理手法は、バッチ定義および実行機能が製法の定義、装置の配置(例えば、装置の加工手段との接続)などに関連する情報を含んだ一つだけのバッチデータベースを管理すること許可する。言いかえれば、ここに説明されているキャンペーン管理手法を用いれば, ユーザは、例えば、どの製法をバッチ実行機能で実行させるのか、どのプロセスコントロール装置が特定のバッチもしくはキャンペーンを実行するのに手に入るのかをキャンペーン管理機能に報告する必要はない。
さらに、ここに説明されているキャンペーン管理手法は、複数のタイプのバッチを含むキャンペーンをユーザが柔軟に作成することを可能にする。故に、ここに説明されているキャンペーン管理手法を用いれば、従来のバッチ定義および実行手法の場合がそうであったが、キャンペーンは一つのタイプのバッチを何度も実行しなければならないというふうには限定されない。例えば、一つのキャンペーン内において、ユーザは1バッチのミッドナイトブルー半光沢仕上げ水性塗料、1バッチのネイビーブルー半光沢仕上げ水性塗料、そして1バッチのレッド油性塗料を生産することが出来る。また、例えば、このキャンペーン手法では、キャンペーンのためにプロセスコントロールシステムの準備をするために、キャンペーン内でいつも第一番目に実行される特別なセットアップ方法を含んだセットアップバッチのような特別なバッチを、またはキャンペーン内の他の全てのバッチが実行を終了した後特別なクリーンアップ製法を含んだ特別なクリーンアップバッチなどの特別なバッチを、ユーザが使えることを可能にする。
さらに、ここに説明されているキャンペーン管理手法は、メモリおよびプロセス資源を有効に利用する方法で、バッチ実行機能へのバッチのリリースを制御する。例えば、バッチを実行するのに必要な装置が手に入るようになった時に、ユーザはバッチ実行機能へバッチをリリースするための複数のキャンペーン管理操作モードから一つを選択することが出来る。これは装置資源が手に入るか否かには関係なく、バッチが属する全キャンペーンをバッチ実行にリリースする従来のキャンペーン作成および実行手法とは異なっている。
ここに説明されているキャンペーン管理手法は、バッチを実行するのに必要な装置が手に入るようになった時、バッチをバッチ実行機能にリリースする(例えば、送信する)ように構築することが出来る。このように、非リリースのバッチはバッチ実行機能のメモリ資源内で例示されないが、しかしその代わり、キャンペーン管理アプリケーション内に留まっている。さらに、これらの非リリースのバッチはユーザによりバッチ実行機能にリリースされる前に独自に変更することが出来る。これにより、ユーザは稼動しているキャンペーン内で、その現在稼動しているキャンペーンを止めることなく、また必要とする変更をするために全く新しいキャンペーンを作成することなく、非リリースのバッチに変更を加えることが出来る。例えば、あるキャンペーンが稼動している間の装置の故障に対して、ユーザは非リリースのバッチ内のプロセスステップを編集することにより対処することが出来、故障した装置に接続されているプロセスステップを変更し、これらのプロセスステップを代わりの機能する装置につなぎ変えらる事が出来る。また、例えば、非リリースのバッチを変更出来るということは、ユーザが遅い顧客の要求にキャンペーンを変更することで答えることを可能にする。例えば、もしあるキャンペーンが最初20バッチのミッ
ドナイトブルー外壁用の水性塗料を含んでおり、ある顧客がそのキャンペーンが実行され始めた後に、そのミッドナイトブルーの塗料の内、2バッチはネイビーブルー内壁用の油性塗料にして欲しいと要求した場合、ユーザは元のキャンペーン内の2つの非リリースのバッチを編集することで、これらの非リリースのバッチがミッドナイトブルー色の代わりにネイビーブルー色を生産するようにその内壁用の油性塗料に関連する製法とパラメータ値を特定することが出来る。
ここに説明されているキャンペーン管理手法は、クライアント−サーバシステム機構を用いて、プロセスコントロールシステム内に構築することが出来る。このように、キャンペーン管理機能はプロセスコントロールシステムのノードにあるサーバ上(例えば、ワークステーションもしくはその他のプロセッサを含むシステム)にあり、バッチ定義および実行機能、データヒストリアン機能、セキュリティ機能などその他のプロセス管理機能は同じ場所もしくはその他のプロセスコントロールシステムのワークステーションおよび/またはノード上にある。これらその他のプロセスコントロール機能はデータバスもしくはその他の有線もしくは無線通信接続を通じてキャンペーン管理機能と通信する。さらに、事実上どのようなハードウェアプラットホーム(例えば、携帯型情報機器、ラップトップ、パームトップなど)などでオペレータと接点を保持する複数のクライアントは、ここに説明されているキャンペーン管理手法と通信し、キャンペーン管理機能から現状報告を調査もしくは要求しなくとも、キャンペーン管理機構によって自動的に出されるイベントメッセージを受信することが出来る。
ここに説明されているキャンペーン管理手法はまたキャンペーン管理機能が、例えば、バッチヒストリアン機能およびセキュリティ機能などのプロセスコントロールシステム内のその他の機能としっかりと関連づけが出来ることを可能にする。故に、ここに説明されているキャンペーン管理機能は自動的にキャンペーン管理メッセージを、バッチ実行機能もしくはユーザからの介入を要求せずに、直接バッチヒストリアンに保存のために送信することが出来る。同様に、セキュリティ機能のアクセス管理の特徴は、製法の定義および装置リストの定義などの他の従来のプロセスコントロールアプリケーション内でのユーザのアクセス管理手法に似た方法で、ユーザがバッチプロセスキャンペーンを編集および実行出来る権限をユーザ名およびパスワードを通じて制限する。さらに、ここに説明されているキャンペーン管理手法は、プロセスコントロールシステムの故障の場合、キャンペーン内のバッチのリカバリーおよびバッチの現状報告をキャンペーン管理機能に行わせるデータ機構を組み入れている。
もしソフトウェアに装備されているならば、ここに説明されているファンクショナルブロックおよびルーチンは、コンピュータ、コントローラ、フィールドデバイスなどのRAMもしくはROMの磁気、光、もしくはその他の保存媒体のようなどのコンピュータでも読めるメモリに保存することが出来る。同様に、このソフトウェアは、例えば、通信媒体上に変調することが出来、ユーザもしくはデバイスなどに、電話線およびインターネットなどの通信チャネルなど今日知られている希望の通信方法を用いて送信することが出来る。
本発明は特定な例を参照しながら説明されているが、それらの例は説明のためだけのものであり本発明を限定するものではない。この分野における当業者にとって公開され具体化された例示の変更、付け足し、もしくは削除は本発明の精神および範囲から逸脱するものではないことは自明のことである。

Claims (50)

  1. バッチ情報を持つデータベースおよびグラフィカルユーザインタフェースとの通信により、バッチ作成機能を持つプロセスコントロールシステム内で使用される複数のバッチを含むバッチプロセスキャンペーン作成方法であって、
    バッチ作成機能にバッチ情報を要求する第一番目のメッセージを送信するステップと、
    バッチ情報を要求する第一番目のメッセージに対する応答として一組のバッチ情報を含む第二番目のメッセージを受信するステップと、
    前記一組のバッチ情報をグラフィカルユーザインタフェースを用いて表示するステップと、
    複数のバッチから少なくとも一つのバッチ内に含まれるべき、表示された一組のバッチ情報から一組のバッチ情報のサブセットを特定する第一番目の入力をユーザに促すステップと、
    バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップと、
    第一番目と第二番目の入力を用いて、バッチプロセスキャンペーンを作成するステップ
    とを含むバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  2. バッチ情報を要求する第一番目のメッセージを送信するステップが製法情報を要求するステップを含む請求項1に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  3. 製法情報を要求するステップがセットアップバッチに関連する製法情報を要求するステップを含む請求項2に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  4. 製法情報を要求するステップがクリーンアップバッチに関連する製法情報を要求するステップを含む請求項2に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  5. バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップは、バッチ実行モードの特定をユーザに促すステップを含む請求項1に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  6. バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップは、アクティブバッチの最大値の特定をユーザに促すステップを含む請求項1に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  7. バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップは、バッチプロセスキャンペーン内のバッチ数の特定をユーザに促すステップを含む請求項1に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  8. バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップは、プロセスステップの関連するパラメータ値の特定をユーザに促すステップを含む請求項1に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  9. バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップは、バッチ識別情報の特定をユーザに促すステップを含む請求項1に記載のバッチプロセスキャンペーン作成方法。
  10. バッチ情報を持っているデータベース、グラフィカルユーザインタフェース、及びプロセッサとの通信により、バッチ作成機能を有するプロセスコントロールシステム内で使用される複数のバッチを含むバッチプロセスキャンペーン作成システムであって、
    コンピュータが読める媒体と、そして、
    コンピュータが読める媒体に保存され且つプロセッサよって実行出来るように適合された複数のルーチンとを含み、前記複数のルーチンは、
    バッチ作成機能にバッチ情報を要求するメッセージを送信するように適合されている第一番目のルーチンと、
    バッチ情報を要求する第一番目のメッセージの対する返信として一組のバッチ情報を含む第二番目のメッセージを受信するように適合されている第二番目のルーチンと、
    グラフィカルユーザインタフェースを用いてその一組のバッチ情報を表示するように適合されている第三番目のルーチンと、
    複数のバッチから少なくとも一つのバッチに含まれるべき、表示された一組のバッチ情報から一組のバッチ情報のサブセットを特定する第一番目の入力をユーザに促すように適合されている第四番目のルーチンと、
    バッチプロセスキャンペーン内に含まれるべきキャンペーン情報を特定する第二番目の入力をユーザに促すように適合されている第五番目のルーチンと、
    第一番目と第二番目の入力を用いて、バッチプロセスキャンペーンを作成するように適合されている第六番目のルーチンとを含むバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  11. 第一番目のルーチンが製法情報を要求するようにさらに適合されている請求項10に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  12. 第一番目のルーチンがセットアップバッチに関連する製法情報を要求するようにさらに適合されている請求項11に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  13. 第一番目のルーチンがクリーンアップバッチに関連する製法情報を要求するようにさらに適合されている請求項11に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  14. 第五番目のルーチンがユーザにバッチ実行モードを促すようにさらに適合されている請求項10に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  15. 第五番目のルーチンがユーザにバッチプロセスキャンペーン内のバッチの数を促すようにさらに適合されている請求項10に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  16. 第五番目のルーチンがユーザにアクティブバッチの最大値を促すようにさらに適合されている請求項10のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  17. 第五番目のルーチンがユーザにプロセスステップに関連するパラメータ値を促すようにさらに適合されている請求項10に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  18. 第五番目のルーチンがユーザにバッチ識別情報を促すようにさらに適合されている請求項10に記載のバッチプロセスキャンペーン作成システム。
  19. バッチ実行機能を持つプロセスコントロールシステム内で使用する目的で複数のバッチを含むバッチプロセスキャンペーン実行方法であって、
    バッチプロセスキャンペーンに関連するバッチ実行モードを判断するステップと、
    バッチ実行モードに基づいて複数のバッチの中から一つもしくはそれ以上のバッチをバッチ実行機能にリリースするステップと、
    バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行するようバッチ実行機能にメッセージを送信するステップとを含むバッチプロセスキャンペーン実行方法。
  20. バッチ実行モードに基づいて複数のバッチの中から一つもしくはそれ以上のバッチをバッチ実行機能にリリースするステップが、現在実行されているバッチの終了以前に次のバッチをリリースするステップを含む請求項19に記載のバッチプロセスキャンペーン実行方法。
  21. バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行するようバッチ実行機能にメッセージを送信するステップが、バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチをバッチ実行モードに基づいて実行するようにメッセージを送信するステップを含む請求項19に記載のバッチプロセスキャンペーン実行方法。
  22. バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行するようバッチ実行機能にメッセージを送信するステップが、一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチに関連するプロセスステップに関連するパラメータ値を特定するメッセージを送信するステップを含む請求項19に記載のバッチプロセスキャンペーン実行方法。
  23. バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行するようバッチ実行機能にメッセージを送信するステップが、一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチに関連する製法を特定するメッセージを送信するステップを含む請求項19に記載のバッチプロセスキャンペーン実行方法。
  24. バッチ実行モードに基づいて複数のバッチの中から一つもしくはそれ以上のバッチをバッチ実行機能にリリースするステップが、ユーザが特定するアクティブバッチの最大値に従って複数のバッチの中から一つもしくはそれ以上のバッチをリリースするステップを含む請求項19に記載のバッチプロセスキャンペーン実行方法。
  25. プロセッサおよびバッチ実行機能を持つプロセスコントロールシステム内での使用を目的とした複数のバッチを含むバッチプロセスキャンペーン実行システムであって、
    コンピュータが読める媒体と、そして、
    コンピュータが読める媒体に保存され且つプロセッサよって実行出来るように適合された複数のルーチンとを含み、前記複数のルーチンは、
    バッチプロセスキャンペーンに関連するバッチ実行モードを判断するように適合されている第一番目のルーチンと、
    バッチ実行モードに基づいてバッチ実行機能へ複数のバッチの中から一つもしくはそれ以上のバッチをリリースするように適合されている第二番目のルーチンと、
    バッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行するようバッチ実行機能にメッセージを送信するように適合されている第三番目のルーチンとを含むバッチプロセスキャンペーン実行システム。
  26. 第二番目のルーチンが現在実行されているバッチの終了以前に次のバッチをリリースするようにさらに適合されている請求項25に記載のバッチプロセスキャンペーン実行システム。
  27. 第三番目のルーチンはバッチ実行モードに従ってバッチ実行機能が一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチを実行するようメッセージを送信するようにさらに適合されている請求項25に記載のバッチプロセスキャンペーン実行システム。
  28. 第三番目のルーチンが一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチに関連するプロセスステップに関連するパラメータ値を特定するメッセージを送信するようにさらに適合されている請求項25に記載のバッチプロセスキャンペーン実行システム。
  29. 第三番目のルーチンが一つもしくはそれ以上のリリースされたバッチに関連する製法を特定するメッセージを送信するようにさらに適合されている請求項25に記載のバッチプロセスキャンペーン実行システム。
  30. 第二番目のルーチンが、ユーザが特定するアクティブバッチの最大値に従って複数のバッチの中から一つもしくはそれ以上のバッチをリリースするようにさらに適合されている請求項25に記載のバッチプロセスキャンペーン実行システム。
  31. グラフィカルユーザインタフェースと記憶装置を持つプロセスコントロールシステム内での使用を目的とした複数のバッチを含むバッチプロセスキャンペーン編集方法であって、
    グラフィカルユーザインタフェースを用いてバッチプロセスキャンペーンから一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチを特定する第一番目の入力をユーザに促すステップと、
    グラフィカルユーザインタフェースを用いて特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに関連するバッチ情報への変更を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップと、
    そしてバッチ情報への変更をバッチプロセスキャンペーンと共に記憶装置に保存するステップとを含むバッチプロセスキャンペーン編集方法。
  32. グラフィカルユーザインタフェースを用いて特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに関連するバッチ情報への変更を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップが、バッチプロセスキャンペーンが実行されている間に第二番目の入力をユーザに促すステップを含む請求項31に記載のバッチプロセスキャンペーン編集方法。
  33. グラフィカルユーザインタフェースを用いて特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに関連するバッチ情報への変更を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップが、バッチ情報に製法の変更を特定する入力をユーザに促すステップを含む請求項31に記載のバッチプロセスキャンペーン編集方法。
  34. グラフィカルユーザインタフェースを用いて特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに関連するバッチ情報への変更を特定する第一番目の入力をユーザに促すステップが、パラメータ値変更を特定する入力をユーザに促すステップを含む請求項31に記載のバッチプロセスキャンペーン編集方法。
  35. グラフィカルユーザインタフェースを用いて特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに関連するバッチ情報への変更を特定する第二番目の入力をユーザに促すステップが、バッチプロセスキャンペーンに追加すべき追加バッチを特定する入力をユーザに促すステップを含む請求項31に記載のバッチプロセスキャンペーン編集方法。
  36. プロセッサ、グラフィカルユーザインタフェース、及び記憶装置を持つプロセスコントロールシステム内での使用を目的としたバッチプロセスキャンペーン編集システムであって、
    コンピュータが読める媒体と、そして、
    コンピュータが読める媒体に保存され且つプロセッサよって実行出来るように適合された複数のルーチンとを含み、前記複数のルーチンは、
    グラフィカルユーザインタフェースを用いてバッチプロセスキャンペーンから一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチを特定する第一番目の入力をユーザに促すように適合されている第一番目のルーチンと、
    グラフィカルユーザインタフェースを用いて特定された一つもしくはそれ以上の非リリースのバッチに関連するバッチ情報への変更を特定する第二番目の入力をユーザに促すように適合されている第二番目のルーチンと、
    バッチ情報への変更をバッチプロセスキャンペーンと共に記憶装置に保存するように適合されている第三番目のルーチンとを含むバッチプロセスキャンペーン編集システム。
  37. 第二番目のルーチンがバッチプロセスキャンペーンが実行されている間に第二番目の入力をユーザに促すようにさらに適合されている請求項36に記載のバッチプロセスキャンペーン編集システム。
  38. 第二番目のルーチンがバッチ情報への製法変更を特定する入力をユーザに促すようにさらに適合されている請求項36に記載のバッチプロセスキャンペーン編集システム。
  39. 第二番目のルーチンがパラメータ値の変更を特定する入力をユーザに促すようにさらに適合されている請求項36に記載のバッチプロセスキャンペーン編集システム。
  40. 第二番目のルーチンがバッチプロセスキャンペーンに追加すべき追加バッチを特定する入力をユーザに促すようにさらに適合されている請求項36に記載のバッチプロセスキャンペーン編集システム。
  41. プロセスコントロールシステム内での使用を目的としたバッチプロセスキャンペーン管理システムであって、
    バッチ情報データベースを持つバッチエグゼクティブと、
    バッチエグゼクティブと通信により接続され、バッチエグゼクティブとメッセージを交換するキャンペーンマネジャーとを含み、
    該メッセージはバッチ情報データベースからのバッチに関連する情報とユーザの入力に対する応答としてキャンペーンマネジャーが作るキャンペーンに関連する情報とを含むバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  42. バッチエグゼクティブがさらにバッチ定義/実証機能とバッチ実行エンジンとを含む請求項41に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  43. キャンペーンマネジャーと通信により接続されたグラフィカルユーザインターフェースをさらに含み、
    キャンペーンマネジャーは、キャンペーン作成機能、キャンペーン実行機能、及びキャンペーン編集機能を含む請求項41に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  44. キャンペーン作成機能がグラフィカルユーザインタフェースおよびバッチに関連する情報を含むメッセージを用いてバッチ情報を表示する請求項43に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  45. キャンペーン作成機能がバッチプロセスキャンペーン内に含めるべき一組の表示されたバッチ情報を特定する入力をユーザに求める請求項44に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  46. バッチプロセスキャンペーンが複数のタイプのバッチを含む請求項45に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  47. バッチに関連する情報が製法情報を含む請求項41に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  48. バッチに関連する情報がプロセスステップに関連するパラメータを含む請求項41に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  49. キャンペーンに関連する情報がバッチ実行モードを含む請求項41に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
  50. キャンペーンマネジャーが過去のキャンペーン情報を保存しているバッチヒストリアンおよびユーザのアクセスを制御しているセキュリティシステムにメッセージを自動的に送信する請求項41に記載のバッチプロセスキャンペーン管理システム。
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