以下図面を用いて、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
(1)第1の実施の形態
(2)第2の実施の形態
(3)他の実施の形態
(1)第1の実施の形態
(1−1)カラープリンタの内部構成
図1において、1は全体として第1の実施の形態による一次転写方式のカラープリンタを示す。係るカラープリンタ1は、例えば、図中の右端面が正面となる略四角箱型のプリンタ筐体2を有している。因みに、以下の説明では、カラープリンタ1を、プリンタ筐体2の正面と対峙して見た場合の図中に矢印a1で示す当該カラープリンタ1の上の方向を、プリンタ上方向とも呼び、そのプリンタ上方向とは逆の方向を、プリンタ下方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合は、まとめてプリンタ上下方向とも呼ぶ。また、以下の説明では、カラープリンタ1を、プリンタ筐体2の正面と対峙して見た場合の図中に矢印b1で示す当該カラープリンタ1の前の方向を、プリンタ前方向とも呼び、そのプリンタ前方向とは逆の方向を、プリンタ後方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合は、まとめてプリンタ前後方向とも呼ぶ。さらに、以下の説明では、カラープリンタ1を、プリンタ筐体2の正面と対峙して見た場合の図中に矢印c1で示す当該カラープリンタ1の左の方向を、プリンタ左方向とも呼び、そのプリンタ左方向とは逆の方向を、プリンタ右方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合は、まとめてプリンタ左右方向とも呼ぶ。
プリンタ筐体2は、例えば、天板部分よりも下側の筐体本体部2Aに当該天板部分が上開きの開閉カバー2Bとして開閉可能に取り付けられて構成されている。開閉カバー2Bは、上面の後端部に、印刷画像が形成された印刷媒体5を受け渡す媒体受渡部2BXと、プリンタ筐体2内から当該印刷媒体5を媒体受渡部2BXへ排出する媒体排出口2BYとが形成されている。またプリンタ筐体2内には、中央部に、印刷媒体5の表面に印刷画像を形成するための画像形成部7が配置されると共に、下端部に、複数の印刷媒体5を装填可能な媒体カセット8と、当該媒体カセット8から印刷媒体5を1枚ずつ繰り出す繰出ローラ9とが配置されている。画像形成部7は、例えば、4個の画像形成ユニット10乃至13と、露光部としての4個のLED(Light Emitting Diode)ヘッド14乃至17と、転写ユニット18と、定着ユニット19とを有している。4個の画像形成ユニット10乃至13は、筐体本体部2Aに対しプリンタ後方向に沿って順に並べて着脱可能に装着されている。また4個のLEDヘッド14乃至17は、開閉カバー2Bの内面にプリンタ後方向に沿って並べて植設された4個のヘッド支持部14A乃至17Aの先端部に取り付けられ、4個の画像形成ユニット10乃至13に順に1個ずつ近接されている。4個の画像形成ユニット10乃至13は、それぞれ図中に矢印d1で示す一回転方向へ回転可能に設けられた像担持体としての感光ドラム20乃至23の表面に、現像剤としてのブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナーによって4色分の現像剤画像としてのトナー画像を形成するものであり、例えば、プリンタ後方向に沿ってブラック、シアン、マゼンタ、イエローに対応するものの順で並べられている。
転写ユニット18は、印刷媒体5の表面に感光ドラム20乃至23の表面のトナー画像を転写するものであり、一回転方向とは逆の他回転方向へ回転可能に設けられたベルト駆動ローラ25及び従動ローラ26に無端状の転写ベルト27が張架され、その転写ベルト27の表面を4個の感光ドラム20乃至23に接触させている。また転写ユニット18は、4個の感光ドラム20乃至23との対向位置に4個の転写ローラ28乃至31が配置され、これら転写ローラ28乃至31を転写ベルト27の裏面に接触させている。定着ユニット19は、印刷媒体5の表面にトナー画像を加熱及び加圧して定着させるものである。因みに、プリンタ筐体2内には、前下端部に、媒体カセット8から繰り出される印刷媒体5を画像形成部7へ搬送するための媒体供給用搬送路を形成する媒体供給用搬送部32が配置されている。またプリンタ筐体2内には、後上端部に、定着ユニット19から繰り出される印刷媒体5を媒体排出口2BYへ搬送するための媒体排出用搬送路を形成する媒体排出用搬送部33が配置されている。
そしてプリンタ筐体2内には、例えば、カラープリンタ1全体を統括制御するマイクロプロセッサのようなプリンタ制御部(図示せず)が設けられている。プリンタ制御部は、カラーの印刷画像の形成時、プリンタ筐体2内の各部を駆動制御することで、媒体カセット8から印刷媒体5を1枚ずつ繰り出し、媒体供給用搬送路を介して画像形成部7へ搬送する。この際、プリンタ制御部は、例えば、画像データに基づく印刷対象のカラー画像のブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色成分に応じて4個のLEDヘッド14乃至17を制御することにより4個の画像形成ユニット10乃至13において感光ドラム20乃至23の表面に静電潜像を形成すると共に、その静電潜像をトナーによって現像してブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナー画像を形成する。またプリンタ制御部は、4個の感光ドラム20乃至23と転写ベルト27とにより印刷媒体5を搬送しながら、これら4個の感光ドラム20乃至23の表面のトナー画像を印刷媒体5の表面に順に重ねるように転写した後、定着ユニット19により当該印刷媒体5の表面にトナー画像を定着させてカラーの印刷画像を形成し、その印刷媒体5を、媒体排出用搬送路を介して媒体排出口2BYまで搬送して媒体受渡部2BXへ排出する。またプリンタ制御部は、モノクロの印刷画像の形成時、上述と同様にプリンタ筐体2内の各部を駆動制御することで、媒体カセット8から印刷媒体5を1枚ずつ繰り出し、媒体供給用搬送路を介して画像形成部7へ搬送する。ただし、プリンタ制御部は、この際、画像データに基づく印刷対象のモノクロ画像のブラックの色成分に応じて1個のLEDヘッド14を制御することにより1個の画像形成ユニット10において感光ドラム20の表面に静電潜像を形成すると共に、その静電潜像をトナーによって現像してブラックのトナー画像を形成する。またプリンタ制御部は、1個の感光ドラム20と転写ベルト27とにより印刷媒体5を搬送しながら、その感光ドラム20の表面のトナー画像を印刷媒体5の表面に転写した後、定着ユニット19により当該印刷媒体5の表面にトナー画像を定着させてモノクロの印刷画像を形成し、その印刷媒体5を、媒体排出用搬送路を介して媒体排出口2BYまで搬送して媒体受渡部2BXへ排出する。
(1−2)画像形成ユニットの構成
次いで、4個の画像形成ユニット10乃至13の構成を具体的に説明する。ただし、4個の画像形成ユニット10乃至13は、トナー画像の形成にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの何れか1色のトナーを互いに重複しないように用いることを除いて同様に構成されている。よって、以下には、4個の画像形成ユニット10乃至13のうち1個の画像形成ユニット10の構成について説明し、他の3個の画像形成ユニット11乃至13の構成については説明を省略する。図2に示すように、画像形成ユニット10は、例えば、略J字箱型のユニット筐体40を有している。ユニット筐体40は、内部空間が適宜区切られて、下端部に略U字状箱型のトナー画像形成部40Aが設けられると共に、上前端部にトナー41Aを収容する略偏平箱型のトナー収容部40Bと、略楔箱型のトナー回収部40Cとが設けられている。
トナー画像形成部40Aは、溝部40ASの底にスリット40ATが形成されると共に、底板部40AUにおいて当該溝部40ASとの対向位置に開口部40AVが形成されている。そしてユニット筐体40は、左側板及び右側板により感光ドラム20をプリンタ左右方向と平行にしたシャフト(以下、これを特にドラムシャフトとも呼ぶ)を介して一回転方向へ回転可能に支持して、トナー画像形成部40A内で当該感光ドラム20の表面の上側部分をスリット40ATと対向させると共に、その表面の下側部分を開口部40AVから外部へ突出させている。またユニット筐体40は、左側板及び右側板により帯電部としての帯電ローラ42をプリンタ左右方向と平行にしたシャフトを介して他回転方向へ回転可能に支持して、トナー画像形成部40A内で感光ドラム20の表面の上側部分よりも回転方向の上流側に当該帯電ローラ42の表面を押し付けている。さらにユニット筐体40は、左側板及び右側板により現像剤担持体としての現像ローラ43をプリンタ左右方向と平行にしたシャフトを介して他回転方向へ回転可能に支持して、トナー画像形成部40A内で感光ドラム20の表面の上側部分よりも回転方向の下流側に当該現像ローラ43の表面を押し付けている。さらにユニット筐体40は、左側板及び右側板により現像剤供給部としての供給ローラ44をプリンタ左右後方と平行にしたシャフトを介して他回転方向へ回転可能に支持して、トナー画像形成部40A内で現像ローラ43の表面に当該供給ローラ44の表面を押し付けている。さらにまたユニット筐体40は、トナー画像形成部40A内に設けられたブレード支持部45に現像剤厚規制部としてのトナーブレード46の根元部が固定され、当該トナーブレード46の先端部を現像ローラ43の表面における感光ドラム20への押付位置及び供給ローラ44への押付位置の間の所定位置に押し付けている。
なお、ユニット筐体40は、トナー画像形成部40A内に、感光ドラム20の表面からトナー画像の転写後に残留したトナー41Aを回収トナー41Bとして除去するクリーニングブレード47が設けられ、当該クリーニングブレード47の先端部を感光ドラム20の表面に押し付けている。そしてユニット筐体40は、クリーニングブレード47により感光ドラム20の表面から除去した回収トナー41Bを、トナー画像形成部40A内のクリーニングブレード47の近傍から例えば、右側板の内側を経てトナー回収部40C内までに亘って形成された回収トナー搬送路と、その回収トナー搬送路に配置された搬送体48、49とを介してトナー回収部40Cまで搬送して回収している。またユニット筐体40は、左側板及び右側板により3個のトナー撹拌部50乃至52のうち1個を、そのシャフトを介してトナー収容部40B内で一回転方向へ回転可能に支持していると共に、他の2個を、これらのシャフトを介してトナー画像形成部40A内の供給ローラ44の近傍で一回転方向へ回転可能に支持している。そしてユニット筐体40は、トナー収容部40Bの下端にトナー画像形成部40Aと連通するトナー供給口40BXが穿設されている。
ところで、感光ドラム20は、ドラムシャフトの例えば、左端部において左側板の内側となる所定位置にギヤ(以下、これを特にドラムギヤとも呼ぶ)が固着されている。また現像ローラ43、供給ローラ44、3個のトナー撹拌部50乃至52も、各々のシャフトの左端部に同様にギヤが固着されている。さらにユニット筐体40は、左側板の内面に複数の中間ギヤを回転可能に支持している、これによりユニット筐体40は、感光ドラム20のギヤに適宜、複数の中間ギヤを介して現像ローラ43、供給ローラ44、3個のトナー撹拌部50乃至52それぞれのギヤを順に連結している。またプリンタ筐体2内には、画像形成ユニット10を駆動するユニット駆動モータと共に、そのユニット駆動モータの出力軸に連結された駆動ギヤが設けられている。そして画像形成ユニット10は、プリンタ筐体2に装着された場合、その駆動ギヤにドラムギヤが歯合される。さらに画像形成ユニット10は、プリンタ筐体2に装着された場合、帯電ローラ42、現像ローラ43及び供給ローラ44各々のシャフトに、プリンタ筐体2に設けられた、対応する電源が電気的に接続される。そして画像形成ユニット10は、このようにプリンタ筐体2内に装着された状態で、開閉カバー2Bが閉じられると、溝部40AS内に、対応するLEDヘッド14が挿入され、そのLEDヘッド14が発射する露出光をスリット40ATに通して感光ドラム20の表面に照射可能になる。
よって画像形成ユニット10は、印刷画像の形成時、ユニット駆動モータの動作に応じて駆動ギヤが回転すると、これに応じてドラムギヤと共に感光ドラム20を一回転方向へ回転させると共に、現像ローラ43及び供給ローラ44を他回転方向へ回転させる。また画像形成ユニット10は、感光ドラム20の一回転方向への回転に連動させて3個のトナー撹拌部50乃至52を一回転方向へ回転させてトナー41Aを撹拌しながら、トナー収容部40B内から当該トナー41Aをトナー画像形成部40A内のトナー供給箇所に取り込む。さらに画像形成ユニット10は、感光ドラム20に帯電ローラ42が押し付けられているため、その帯電ローラ42を感光ドラム20の一回転方向への回転に応じて他回転方向へ連れ回すように回転させる。これに加えて画像形成ユニット10は、帯電ローラ42、現像ローラ43、供給ローラ44にそれぞれ対応する電源から所定の電圧値の直流電圧が印加される。これにより画像形成ユニット10は、感光ドラム20を一回転方向へ回転させながら、帯電ローラ42により当該感光ドラム20の表面を静電潜像形成用の所定の電位に帯電させると共に、その表面の帯電部分を、LEDヘッド14が発射する露光光によって露光して静電潜像を形成する。また画像形成ユニット10は、この際、現像ローラ43と共に回転している供給ローラ44により当該現像ローラ43の表面にトナー41Aを帯電させながら供給して担持させると共に、トナーブレード46により現像ローラ43の表面から所定の厚み以上の余分なトナー41Aを取り除くようにして、その厚みを規制する。そして画像形成ユニット10は、現像ローラ43の表面のトナー41Aにより感光ドラム20の表面の静電潜像を現像して、当該感光ドラム20の表面にトナー画像を形成する。なお、画像形成ユニット10に対応する転写ローラ28は、例えば、シャフトに電源から所定の電圧値の直流電圧が印加されている。よって転写ローラ28は、この際、感光ドラム20と転写ベルト27とによって搬送される印刷媒体5の表面に、その感光ドラム20の表面からトナー画像を転写させることができる。
(1−3)プリンタ筐体に対する画像形成ユニットの装着機構
次いで、プリンタ筐体2に対する画像形成ユニット10乃至13の装着機構について説明する。ただし、4個の画像形成ユニット10乃至13は、同様の装着用の構成を有している。よって、以下には、プリンタ筐体2側の装着用の構成と共に、4個の画像形成ユニット10乃至13のうち1個の画像形成ユニット10の装着用の構成について説明し、他の3個の画像形成ユニット11乃至13の装着用の構成については説明を省略する。図3及び図4に示すように、画像形成ユニット10においてユニット筐体40は、左側面40DA及び右側面40EA(すなわち、左側板40D及び右側板40E各々の外面)をほぼ平坦にし、かつほぼ平行にして形成されている。またドラムシャフト20Aは、左端部の先端寄り所定位置に、所定の深さ及び幅の嵌合溝20AXが一周に亘って形成されている。そしてユニット筐体40は、左側面40DA及び右側面40EAそれぞれの下後端部からドラムシャフト20Aの左端部及び右端部を、プリンタ筐体2側で装着のために支持させる支持部として所定長さ突出させることにより、嵌合溝20AXを当該左側面40DAの外側に位置させている。またユニット筐体40は、左側面40DA及び右側面40EAそれぞれの上前端部に、プリンタ筐体2に対する画像形成ユニット10の装着姿勢を規制する円柱状の左側姿勢規制突起40DB及び右側姿勢規制突起が植設されている。さらにユニット筐体40は、左側面40DA及び右側面40EAの中央後端部に、リブ状の左側隙間規制部40DC及び右側隙間規制部が突設されている。左側隙間規制部40DC及び右側隙間規制部は、それぞれ上端部が表面をユニット筐体40の左側面40DA及び右側面40EAとほぼ平行にした偏平矩形状に形成されると共に、下端部が表面を下側ほど当該左側面40DA及び右側面40EAからの突出高さを徐々に低くするように傾斜させる略楔状に形成されている。因みに、以下の説明では、左側隙間規制部40DC及び右側隙間規制部それぞれの上端部の表面を、左側規制部表面及び右側規制部表面とも呼び、左側隙間規制部40DC及び右側隙間規制部それぞれの下端部の表面を、左側規制部傾斜面及び右側規制部傾斜面とも呼ぶ。なお、ユニット筐体40は、左側板40Dの下面においてドラムシャフト20Aの左端部の真下となる位置に、円弧状のギヤ歯合用切欠部40DEが形成されている。
一方、図3及び図5に示すように、プリンタ筐体2内には、一対の左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56が、ほぼ平坦に形成された互いの一面55A、56Aを所定の間隔でほぼ平行にして配置されている。そしてプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の互いの一面55A、56Aの下端部により転写ユニット18を、転写ベルト27におけるベルト駆動ローラ25及び従動ローラ26間の平坦な部分をほぼ水平にして支持している。なお、図3には、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56を図示しているものの、これらの構成を理解し易くするため、当該右側ユニット支持板56の後端部は省略している。左側ユニット支持板55は、一面55A部分の板厚が、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXの幅よりも僅かに薄い所定の厚みに選定されている。また左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56は、それぞれ上端に係合部として、一面55A、56Aから外側へ張り出す板状の左側張出部55B及び右側張出部56Bが設けられている。そして左側ユニット支持板55の一面55Aには、左側張出部55Bから転写ユニット18の支持位置近傍までに亘る上下に長い略く字溝状の4個の左側ガイド部55Cがプリンタ後方向に沿って所定の等間隔で形成されている。4個の左側ガイド部55Cは、それぞれ感光ドラム20乃至23のドラムシャフト20Aの左端部を介してプリンタ筐体2に対する画像形成ユニット10乃至13の装着をガイドするものであり、中央部分の幅がドラムシャフト20Aの直径よりも広い所定の幅に選定されている。また4個の左側ガイド部55Cは、それぞれ上端部の幅が、中央部分の幅よりも左側張出部55Bにかけて徐々に広くなるように選定され、その上端がドラムシャフト20Aの左端部を上側から差し入れさせ、また上側へ引き抜かせるガイド開放端になっている。さらに4個の左側ガイド部55Cは、それぞれ下端部が一面55Aに対する切欠きとして形成されており、その幅がドラムシャフト20Aの直径よりも狭い嵌合溝20AXの径とほぼ等しい所定の幅に選定され、当該ドラムシャフト20Aの左端部を支持するシャフト支持端部になっている。因みに、以下の説明では、シャフト支持端部の先端を、ガイド先端とも呼ぶ。なお、左側ユニット支持板55は、4個の左側ガイド部55Cのガイド先端の下側に、上述したユニット駆動モータの出力軸に連結された4個の駆動ギヤ57を回転可能に支持している。
また左側ユニット支持板55の一面55Aには、左側張出部55Bから転写ユニット18の支持位置側の所定位置までに亘る略く字切欠状の4個の左側係合部55Dが左側ガイド部55Cの前側に形成されている。4個の左側係合部55Dは、それぞれ画像形成ユニット10乃至13の左側姿勢規制突起40DBと係合するものである。よって4個の左側係合部55Dは、それぞれ上端部の幅が、左側姿勢規制突起40DBの直径よりも広い所定の幅に選定され、その上端が当該左側姿勢規制突起40DBを上側から差し込ませ、また上側へ引き抜かせる係合部開放端になっている。さらに4個の左側係合部55Dは、それぞれ下端部の幅が左側姿勢規制突起40DBの直径とほぼ等しい所定の幅に選定され、当該左側姿勢規制突起40DBと係合する突起係合端部になっている。また右側ユニット支持板56の一面56Aには、4個の左側ガイド部55Cとの対向位置に、感光ドラム20乃至23のドラムシャフト20Aの右端部を介してプリンタ筐体2に対する画像形成ユニット10乃至13の装着をガイドする4個の右側ガイド部56Cが形成されている。なお、4個の右側ガイド部56Cは、右側ユニット支持板56の一面56Aに略く字状の切欠きとして形成され、かつシャフト支持端部の幅がドラムシャフト20Aの直径とほぼ等しい所定の幅に選定されていることを除いて、4個の左側ガイド部55Cと実質的に同様の構成を有している。さらに右側ユニット支持板56の一面56Aには、4個の左側係合部55Dとの対向位置に、これらと同様の構成を有し、画像形成ユニット10乃至13の右側姿勢規制突起と係合する4個の右側係合部56Dが形成されている。
よって図3、図6及び図7に示すように、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット10の装着時、当該画像形成ユニット10を例えば、トナー回収部40Cの後斜め下側にトナー画像形成部40Aを位置させた姿勢で左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56に上側から近づけさせてドラムシャフト20Aの左端部及び右端部をガイド開放端から左側ガイド部55C及び右側ガイド部56Cへ差し入れさせる。そのうえでプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10が差し込まれると、左側ガイド部55C及び右側ガイド部56C内でドラムシャフト20Aの左端部及び右端部をシャフト支持端部へ移動させる。この際、プリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10がある程度まで差し込まれると、左側姿勢規制突起40DB及び右側姿勢規制突起40EBを係合部開放端から左側係合部55D及び右側係合部56Dへ差し入れさせる。そしてプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10がさらに押し込まれると、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXの底を左側ガイド部55Cのガイド先端に突き当てさせるようにしてシャフト支持端部に嵌合させると共に、当該ドラムシャフト20Aの右端部を右側ガイド部56Cのガイド先端に突き当てさせる。これによりプリンタ筐体2は、左側ガイド部55C及び右側ガイド部56Cそれぞれのシャフト支持端部でドラムシャフト20Aをプリンタ左右方向とほぼ平行にして支持する。またプリンタ筐体2は、左側係合部55D及び右側係合部56Dの突起係合端部に左側姿勢規制突起40DB及び右側姿勢規制突起40EBを入り込ませて係合させる。これによりプリンタ筐体2は、左側係合部55D及び右側係合部56Dにより左側姿勢規制突起40DB及び右側姿勢規制突起40EBを介して画像形成ユニット10に対し、ドラムシャフト20Aを中心にして一回転方向(また、他回転方向)へ回転するように倒れることを阻止して、ほぼ直立した姿勢を維持させる。このようにしてプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間の装着位置に画像形成ユニット10を装着させ、転写ベルト27の表面に感光ドラム20の表面を接触させると共に、駆動ギヤ57をギヤ歯合用切欠部40DEに入り込ませてドラムギヤ58に歯合させることができる。
ところで、画像形成ユニット10は、左側面40DAから左側規制部表面までの高さ(以下、これを左側隙間規制部高さとも呼ぶ)、及び右側面40EAから右側規制部表面までの高さ(以下、これを右側隙間規制部高さとも呼ぶ)が適宜選定されている。これにより画像形成ユニット10は、その左側隙間規制部高さ及び右側隙間規制部高さにより、装着位置に装着された際の左側ユニット支持板55の一面55Aと左側規制部表面との隙間、及び右側ユニット支持板56の一面56Aと右側規制部表面との隙間を何れも極力狭くするように規制している。よってプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10が差し込まれる際、当該左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間のセンタ位置(以下、これを支持板間センタ位置とも呼ぶ)から画像形成ユニット10の幅方向のセンタ位置(以下、これをユニットセンタ位置とも呼ぶ)がプリンタ左右方向にずれていると、左側ユニット支持板55の一面55Aの上縁や右側ユニット支持板56の一面56Aの上縁に対して左側隙間規制部40DCの左側規制部傾斜面や右側隙間規制部40ECの右側規制部傾斜面を摺動させて、支持板間センタ位置にユニットセンタ位置を近づけるように画像形成ユニット10のプリンタ左右方向に対する位置ずれを修正することができる。そしてプリンタ筐体2は、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXを左側ガイド部55Cのシャフト支持端部に嵌合させることで、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10を、支持板間センタ位置にユニットセンタ位置をほぼ一致させるように位置決めして装着させることができる。なお、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット10の取外時、当該画像形成ユニット10を左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間から持ち上げさせるようにして引き抜くことで、装着時とは逆の手順で容易に取り外させることができる。因みに、以下の説明では、画像形成ユニット10を左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間への差込用に変位させる下側を適宜、ユニット差込側とも呼び、当該画像形成ユニット10を左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間から引抜用に変位させる上側を適宜、ユニット引抜側とも呼ぶ。
係る構成に加えて、図8(A)及び(B)に示すように、画像形成ユニット10においてユニット筐体40は、右側面40EAの上後端部に、略角柱状のストッパ60が、当該ストッパ60の裏面の中央部に垂設されたシャフト61を介して一回転方向及び他回転方向へ回動可能に設けられている。またユニット筐体40は、右側面40EAの上後隅にストッパ60の回転範囲を規制する略L字ブロック状の回転範囲規制部40EDが突設されている。これによりユニット筐体40は、ストッパ60が他回転方向へ当該ストッパ60の長手方向(以下、これをストッパ長手方向とも呼ぶ)をプリンタ上下方向と平行にする第1状態まで回転すると、回転範囲規制部40EDの一端面にストッパ60の一側面の一端部を突き当てて回転を停止させる。またユニット筐体40は、ストッパ60が第1状態から一回転方向へストッパ長手方向をプリンタ前後方向と平行にする第2状態まで回転させたとき、回転範囲規制部40EDの他端面にストッパ60の一側面の他端部を突き当てて回転を停止させる。このようにしてユニット筐体40は、ストッパ60を90度の回転範囲で回転させて第1状態や第2状態に切り換えることができる。そしてストッパ60は、裏面から表面までの厚み、一側面から他側面までの幅、及びストッパ長手方向の長さが適宜選定されている。よって図6及び図7に示すように、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット10がストッパ60を第1状態にして左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれると、当該ストッパ60を右側ガイド部56Cへガイド開放端から入り込ませることで、装着位置に当該画像形成ユニット10を到達させて装着させることができる。
これに対して図9及び図10に示すように、プリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間から画像形成ユニット10がある程度持ち上げられ、又は取り外されてストッパ60を第2状態にして左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれると、右側ガイド部56Cの後側でストッパ60の他側面の他端部を右側張出部56Bに突き当てて係合させる。これによりプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56に対し画像形成ユニット10を装着位置に到達する手前の位置(すなわち、装着位置よりもユニット引抜側の位置)で停止させて取り付けさせることができる。そしてプリンタ筐体2は、ストッパ60を右側張出部56Bに係合させた場合、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間で画像形成ユニット10が装着位置には到達しないため、転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面を所定の第1距離D1だけ離隔させることができると共に、駆動ギヤ57からドラムギヤ58を歯合させずに離隔させることができる。因みに、以下の説明では、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56に対しストッパ60を右側張出部56Bに係合させて画像形成ユニット10が取り付けられた位置を、離隔位置とも呼ぶ。
ここで、図11及び図12を用いて、転写ベルト27から画像形成ユニット10の感光ドラム20を離隔させるための構成について、さらに具体的に説明する。なお、図11及び図12には、何れも画像形成ユニット10を簡略化して示している。まず、図11に示すように、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56は、先の説明からも明らかなように、これらの間で画像形成ユニット10をスムーズに出し入れさせるために、当該画像形成ユニット10における左側規制部表面から右側規制部表面までの幅よりも僅かに広い間隔で対向配置されている。そしてプリンタ筐体2は、画像形成ユニット10が装着位置に装着された場合、上述したようにドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXを介して画像形成ユニット10をプリンタ左右方向へは位置ずれしないように位置決めすることで、左側ユニット支持板55の一面55Aから左側隙間規制部40DCの右側規制部表面を、左側隙間規制部高さH1で規制している微小な隙間S1だけ離している。また図12に示すように、画像形成ユニット10は、ストッパ60を右側張出部56Bに係合させて離隔位置に取り付けられた際も、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXを左側ガイド部55Cのシャフト支持端部に嵌合させている。
ただし、画像形成ユニット10は、転写ベルト27から感光ドラム20を離隔させるためのストッパ60が右側面40EAにのみ設けられている。このため、画像形成ユニット10は、離隔位置に取り付けられた際、自重、及びドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXと左側ガイド部55Cのシャフト支持端部とのガタにより、隙間S1分だけ右端部よりも左端部を下げるように傾いて左側ユニット支持板55の一面55Aに左側規制部表面の上縁を突き当てる場合がある。この場合、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット10を左下がりの姿勢で、右側張出部56Bに対するストッパ60の係合位置と、左側ガイド部55Cのシャフト支持端部に対するドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXの嵌合位置と、左側ユニット支持板55の一面55Aに対する左側規制部表面の接触位置との3カ所で支持することになる。その結果、プリンタ筐体2は、転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面の右端を第1距離D1だけ離隔させるものの、感光ドラム20の表面の左端を右端に比して所定の第2距離D2だけ転写ベルト27の表面側に位置させることになる。この際、ドラムシャフト20Aのプリンタ左右方向に対する傾斜角度は、隙間S1に応じた左側ユニット支持板55の一面55Aに対する左側規制部表面の接触位置により決まる。また第1距離D1に対する第2距離D2は、ドラムシャフト20Aのプリンタ左右方向に対する傾斜角度に応じて決まる。そして本実施の形態では、第2距離D2が第1距離D1以上であると、転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面の右端部は離隔させても左端部は離隔させ得ないため、画像形成ユニット10が離隔位置への取り付けの際に傾いた場合でも、(1)式
D1−D2>0 ……(1)
で表されるような第1距離D1よりも第2距離D2を小さくする条件を満たすように左側隙間規制部40DCの左側隙間規制部高さH1を適宜選定し、これに応じて隙間S1を規制している。すなわち、本実施の形態では、画像形成ユニット10が離隔位置への取り付けの際に傾いても、転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面の右端部と共に左端部を確実に離隔させ得るように隙間S1を規制するために、左側隙間規制部高さH1が適宜選定されている。なお、この実施の形態の場合、例えば、ドラムシャフト20Aの左端部に固着されたドラムギヤ58の外形が感光ドラム20の外形以上の場合や、駆動ギヤ57が歯の先端を転写ベルト27の上側(すなわち、画像形成ユニット10側)に突出させて設けられる場合、このようなドラムギヤ58や駆動ギヤ57の構成も考慮して、転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面全体を確実に離隔させつつ、駆動ギヤ57からドラムギヤ58も確実に離隔させるように左側隙間規制部高さH1が適宜選定されている。なお、本実施の形態では、左側隙間規制部高さH1を適宜選定することで隙間S1を例えば、0.5[mm]程度に規制している。これによりプリンタ筐体2は、画像形成ユニット10が離隔位置に取り付けられた場合、転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面全体を離隔させると共に、駆動ギヤ57からドラムギヤ58も離隔させている。係る構成のもと、カラープリンタ1では、例えば、印刷媒体5の表面にカラーの印刷画像を形成する場合、4個の画像形成ユニット10乃至13を個々の装着位置に装着させるものの、印刷媒体5の表面にモノクロの印刷画像を形成する場合、ブラックに対応する画像形成ユニット10のみを装着位置に装着させ、かつ他の3個の画像形成ユニット11乃至13を離隔位置に取り付けさせることで、これら3個の画像形成ユニット11乃至13の感光ドラム21乃至23と、転写ベルト27とが無駄に磨耗することを防止することができる。またカラープリンタ1では、印刷媒体5の表面にモノクロの印刷画像を形成する場合、離隔位置に取り付けさせた他の3個の画像形成ユニット11乃至13においてそれぞれドラムギヤ58を駆動ギヤ57から離隔させるため、これら駆動ギヤ57と共にドラムギヤ58等が無駄に磨耗することも防止することができる。
(1−4)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、カラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13の右側面40EAにそれぞれストッパ60を回動により第1状態及び第2状態に切換可能なように設けようにした。またカラープリンタ1は、プリンタ筐体2内に一対の左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56を互いの一面55A、56Aを対向させて配置すると共に、当該右側ユニット支持板56の上端に右側張出部56Bを設けるようにした。そしてカラープリンタ1は、ストッパ60を第1状態にして画像形成ユニット10乃至13が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれた場合、当該ストッパ60を右側張出部56Bとは係合させずに装着位置に画像形成ユニット10乃至13を装着させて、転写ベルト27の表面に感光ドラム20乃至23の表面を接触させる。これに対してカラープリンタ1は、ストッパ60を第2状態にして画像形成ユニット10乃至13が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれた場合、当該ストッパ60を右側張出部56Bに係合させて、画像形成ユニット10乃至13の差し込みを装着位置に到達する手前の離隔位置で停止させる。
従ってカラープリンタ1は、画像形成ユニット10乃至13の右側面40EAに設けられたストッパ60を第1状態から第2状態に切り換えるだけで、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間の離隔位置に画像形成ユニット10乃至13を取り付けさせて、転写ベルト27から感光ドラム20乃至23を離隔させることができる。そしてカラープリンタ1では、4個の画像形成ユニット10乃至13の右側面40EAにそれぞれストッパ60を設けることで、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間から画像形成ユニット10乃至13をある程度持ち上げさせ、又は取り外させて、そのストッパ60を手動で回転させる簡易な操作で第1状態及び第2状態に容易に切り換えることができる。すなわち、カラープリンタ1は、画像形成ユニット10乃至13のストッパ60を回転させるためのモータやギヤを何ら設けることなく、当該ストッパ60の状態を第1状態及び第2状態に切り換えることができ、転写ベルト27から感光ドラム20乃至23を離隔させるための離隔機構全体の構成を格段的に簡易化することができ、従来のカラー記録装置に比して小型化することができる。そしてカラープリンタ1は、印刷媒体5の表面にモノクロの印刷画像を形成する場合、装着位置にブラックに対応する画像形成ユニット10のみを装着させ、かつ離隔位置に他の3個の画像形成ユニット11乃至13をストッパ60により取り付けさせることで、これら3個の画像形成ユニット11乃至13の感光ドラム21乃至23と共に転写ベルト27が無駄に磨耗することを防止することができる。よってカラープリンタ1は、これら他の3個の画像形成ユニット11乃至13の使用寿命を延ばすことができると共に、転写ベルト27の使用寿命も延ばすことができる。
以上の構成によれば、カラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13の右側面40EAにそれぞれストッパ60を第1状態及び第2状態に切換可能なように設けると共に、これら画像形成ユニット10乃至13の装着用に対向配置された一対の左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56のうち当該画像形成ユニット10の右側面40EAと対応する右側ユニット支持板56の上端に右側張出部56Bを設け、ストッパ60を第1状態にして画像形成ユニット10乃至13が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれた場合、当該ストッパ60を右側張出部56Bとは係合させずに装着位置に画像形成ユニット10乃至13を到達させて装着させることで、転写ベルト27の表面に感光ドラム20乃至23の表面を接触させ、ストッパ60を第2状態にして画像形成ユニット10乃至13が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれた場合、当該ストッパ60を右側張出部56Bに係合させて、画像形成ユニット10乃至13を装着位置の手前の離隔位置に停止させて取り付けるようにした。これによりカラープリンタ1は、画像形成ユニット10乃至13の右側面40EAに設けられたストッパ60を第1状態から第2状態に切り換えるだけで、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間の離隔位置に画像形成ユニット10乃至13を取り付けて、転写ベルト27から感光ドラム20乃至23を離隔させることができ、かくして転写ベルト27から感光ドラム20乃至23を離隔させるための構成を格段的に簡易化することができる。
またカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13が離隔位置への取り付けの際に傾いても、転写ベルト27の表面から感光ドラム20乃至23の表面全体を離隔させるように、これら4個の画像形成ユニット10乃至13の左側面40DAに左側ユニット支持板55の一面55Aとの隙間S1を規制する所定の左側隙間規制部高さH1の左側隙間規制部40DCを設けるようにした。これによりカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13が離隔位置に取り付けられた場合に傾いても、転写ベルト27の表面から感光ドラム20乃至23の表面全体を確実に離隔させることができる。
さらにカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13それぞれにおいてドラムシャフト20Aの左端部にドラムギヤ58を固着すると共に、左側ユニット支持板55においてドラムギヤ58との対応位置に駆動ギヤ57を設けるようにした。そしてカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13の左側面40DAに、ドラムギヤ58や駆動ギヤ57の構成も考慮した左側隙間規制部高さH1の左側隙間規制部40DCを設けるようにした。これによりカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13が離隔位置に取り付けられた場合に傾いても、転写ベルト27の表面から感光ドラム20乃至23の表面全体を確実に離隔させ得ることに加えて、個々の駆動ギヤ57から対応するドラムギヤ58も確実に離隔させることができる。
さらにカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13の右側面40EAにそれぞれ右側ユニット支持板56の一面56Aとの隙間を規制する右側隙間規制部40ECを設け、その右側隙間規制部40ECと共に左側隙間規制部40DCの下端部に右側規制部傾斜面及び左側規制部傾斜面を形成するようにした。従ってカラープリンタ1は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10乃至13が差し込まれる際に支持板間センタ位置からユニットセンタ位置がプリンタ左右方向にずれていても、その位置ずれを左側隙間規制部40DC及び右側隙間規制部40ECにより容易に修正することができる。特にカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13が離隔位置に取り付けられる際に転写ベルト27の表面から感光ドラム20乃至23の表面全体を離隔させる(また、駆動ギヤ57からドラムギヤ58を離隔させる)ための隙間S1を規制する機能と、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に画像形成ユニット10乃至13が差し込まれる際のプリンタ左右方向への位置ずれを修正する機能とを、左側隙間規制部40DCを兼用して実現することで、画像形成ユニット10乃至13の構成が、これら2つの機能の実現のために煩雑化することを回避することができる。
さらにカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13にそれぞれストッパ60を設けるようにした。従ってカラープリンタ1は、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3色のトナーを用いて、これらの混色としてブラックの色も表現して含むカラーの印刷画像を形成する場合、ブラックに対応する画像形成ユニット10のみをストッパ60により離隔位置に取り付けさせ、かつ他の3個の画像形成ユニット11乃至13を装着位置に装着させることで、そのブラックに対応する画像形成ユニット10の感光ドラム20と共に転写ベルト27が無駄に磨耗することも防止することができる。よってカラープリンタ1は、ブラックに対応する画像形成ユニット10の使用寿命を延ばすこともできる。そしてカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13が何れも着脱可能であるため、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー以外の色(ホワイトやクリア等)のトナーを収容する画像形成ユニットを印刷画像の形成に用いるようにして、装着位置に装着し、又は適宜、離隔位置に取り付けることもできる。またカラープリンタ1は、例えば、4個ともブラックのトナー41Aを収容する画像形成ユニット10として、1個の画像形成ユニット10を装着位置に装着し、他の3個の画像形成ユニット10を離隔位置に取り付けるようにして、その装着した画像形成ユニット10のトナー41Aを印刷画像の形成に使い切る毎に、これを離隔位置に取り付け、トナー41Aを収容している他の1個の画像形成ユニット10を代わりに装着位置に装着するように、4個の画像形成ユニット10を印刷画像の形成に順番に用いるような使い方をさせることもできる。このようにカラープリンタ1は、印刷画像の形成に用いる4個の画像形成ユニットをトナーの色で任意に選定させることができ、当該選定された画像形成ユニットの少なくとも2個以上が同一の色のトナーを収容する場合は、これらを同様に印刷画像の形成に順番に使用させることができる。すなわちカラープリンタ1は、互いに異なる色のトナーを収容する4個の画像形成ユニットや、何れもブラックのトナー41Aを収容する4個の画像形成ユニット10の組み合わせ以外にも、ブラックのトナー41Aを収容する2個の画像形成ユニット10及びホワイトやクリアのトナーを収容する2個の画像形成ユニットの合計4個や、ブラックのトナー41Aを収容する2個の画像形成ユニット10及びマゼンタのトナーを収容する2個の画像形成ユニット12の合計4個、ブラックのトナー41Aを収容する3個の画像形成ユニット10及びホワイト(又はクリア)のトナーを収容する1個の画像形成ユニットの合計4個等のように、4個の画像形成ユニットを種々の組み合わせで印刷画像の形成に使用させることができる。これに加えてカラープリンタ1は、例えば、印刷画像の形成時のみならず、工場出荷時に、4個の画像形成ユニット10乃至13全てを離隔位置に取り付けることもできる。従ってカラープリンタ1は、工場出荷時からユーザにより使用され始めるまでの期間が比較的長くても、感光ドラム20乃至23の表面と転写ベルト27の表面とが押し付けにより変形することを防止することができる。このようにカラープリンタ1は、4個の画像形成ユニット10乃至13が何れも着脱可能で、かつ個別に離隔可能であるため、種々の使い方をさせることができ、利便性を格段的に向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)カラープリンタの内部構成
次いで、第2の実施の形態による一次転写方式のカラープリンタ70(図1)について説明する。ただし第2の実施の形態によるカラープリンタ70は、上述した第1の実施の形態によるカラープリンタ1(図1)と、左側ユニット支持板55(図3)及び右側ユニット支持板に対する画像生成部71の4個の画像形成ユニット72乃至75の装着用の構成の一部と、当該右側ユニット支持板の構成の一部とが異なることを除いて同様に構成されている。すなわち、第2の実施の形態によるカラープリンタ70は、第1の実施の形態によるカラープリンタ1(図1)と、プリンタ筐体2に対する4個の画像形成ユニット72乃至75の装着機構が一部異なることを除いて同様に構成されている。よって第2の実施の形態によるカラープリンタ70のプリンタ筐体2に対する4個の画像形成ユニット72乃至75の装着機構を除く構成については、図1を用いた上述の説明を参照することとし、ここでの説明は省略する。
(2−2)プリンタ筐体に対する画像形成ユニットの装着機構
次いで、プリンタ筐体2に対する画像形成ユニット72乃至75の装着機構について説明する。ただし、4個の画像形成ユニット72乃至75は、同様の装着用の構成を有している。よって、以下には、4個の画像形成ユニット72乃至75のうち1個の画像形成ユニット72の装着用の構成について説明し、他の3個の画像形成ユニット73乃至75の装着用の構成については説明を省略する。また、以下には、プリンタ筐体2側の装着用の構成として左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板のうち、第1の実施の形態とは異なる右側ユニット支持板の構成について説明する。図2乃至図4との対応部分に同一符号を付した図13及び図14に示すように、画像形成ユニット72は、略J字箱型のユニット筐体80を有し、当該ユニット筐体80の左側板80A及び右側板80Bの構成を除いて、上述した第1の実施の形態による画像形成ユニット10乃至13と基本的には同様に構成されている。
この場合、ユニット筐体80において左側板80A及び右側板80Bは、第1の実施の形態による画像形成ユニット10乃至13の左側板40D及び右側板40Eとほぼ等しい外形を有し、左側面80AS及び右側面80BSをほぼ平坦にし、かつほぼ平行にして形成されている。そしてユニット筐体80は、左側面80AS及び右側面80BSそれぞれの下後端部からドラムシャフト20Aの左端部及び右端部を突出させている。また左側板80Aは、第1の実施の形態による画像形成ユニット10乃至13の左側板40Dと同様に、左側面80ASに円柱状の左側姿勢規制突起80AT、及びリブ状の左側隙間規制部80AUが設けられると共に、下面に円弧状のギヤ歯合用切欠部80AVが形成されている。一方、右側板80Bは、第1の実施の形態による画像形成ユニット10乃至13の左側板40Dと同様の円柱状の右側姿勢規制突起80BTが、当該画像形成ユニット10乃至13の場合よりも下側の位置となる右側面80BSの中央部に植設されている。また右側板80Bは、第1の実施の形態による画像形成ユニット10乃至13の左側板40Dと同様のリブ状の右側隙間規制部80BUが、当該画像形成ユニット10乃至13の場合よりも下側の位置となる右側面80BSの中央後端部の下端寄りに突設されている。
これに加えてユニット筐体80は、左側板80Aの上前端部にシャフト支持用の左支持孔部が穿設されると共に、当該左支持孔部と対向する右側板80Bの上前端部にもシャフト支持用の右支持孔部が穿設されている。またユニット筐体80は、トナー回収部80C内の上前端部に、左支持孔部及び右支持孔部に繋がる筒状のシャフト挿入部が設けられている。さらにユニット筐体80は、左支持孔部、シャフト挿入部及び右支持孔部に、ストッパ連結シャフト81が挿入されている。これによりユニット筐体80は、左側板80A及び右側板80Bにより左支持孔部及び右支持孔部を介してストッパ連結シャフト81を、プリンタ左右方向と平行にし、かつシャフト左端部及びシャフト右端部を左側面80AS及び右側面80BSから突出させた状態で一回転方向及び他回転方向へ回動可能に支持している。そしてストッパ連結シャフト81は、シャフト左端部に、左ストッパ82が左ストッパ根元部を介して固定されると共に、シャフト右端部に、略レバー状の右ストッパ83が右ストッパ根元部を介して固定されている。
左ストッパ82は、ストッパ長手方向の左ストッパ長さ(すなわち、左ストッパ根元端から左ストッパ先端までの長さ)が、比較的短い所定の長さに選定されている。また右ストッパ83は、例えば、右ストッパ中央部を指で摘んで回転操作させ得るように、ストッパ長手方向の右ストッパ長さ(すなわち、右ストッパ根元端から右ストッパ先端までの長さ)が、左ストッパ長さよりも長い所定の長さに選定されている。なお、右ストッパ83の一側面及び他側面には、右ストッパ中央部に比較的浅い弓形状の凹みが形成され、また複数のリブが所定の間隔で形成される等ように、指で的確に摘んで回転操作させるための所定の加工が施されている。これによりユニット筐体80は、右ストッパ83を一回転方向や他回転方向へ回転操作させることができる。そしてユニット筐体80は、右ストッパ83が一回転方向や他回転方向へ回転操作されると、ストッパ連結シャフト81を介して当該右ストッパ83と共に左ストッパ82を、同一の一回転方向や他回転方向へ回転させることができる。
またユニット筐体80の左側板80Aは、左側面80ASにおいて左ストッパ82の近傍となる上端中央部に、L字ブロック状の保護カバー80AWが突設されている。これにより左側板80Aは、保護カバー80AWにより、左側面80ASから突出している左ストッパ82を外部の衝撃等から保護している。右ストッパ83は、他側面において右ストッパ根元部に略三角板状の操作範囲規制部83Aが裏面を右側面80BSと対向させて設けられている。また操作範囲規制部83Aの裏面には、右ストッパ根元部から最も離れた突端部に回転規制片(図示せず)が突設されると共に、当該右ストッパ根元部との接合部近傍に係合凹部(図示せず)が設けられている。さらに操作範囲規制部83Aの裏面には、例えば、回転規制片と係合凹部との間にばね係止部(図示せず)が設けられている。一方、ユニット筐体80の右側板80Bは、右側面80BSの上端部の所定位置に、回転規制突起80BVが設けられている。また右側板80Bは、右側面80BSの上前端部の所定位置に、コ字状の切欠きにより、板状の根元部がばね性を有するように形成された係合凸部80BW(図17)が設けられている。さらに右側板80Bは、右側面80BSにおいて係合凸部80BWの前側に、ばね係止部80BXが設けられている。そしてストッパ連結シャフト81は、シャフト右端部がトーションばね84のコイル部に挿入され、当該コイル部を右側面80BSと右ストッパ83の右ストッパ根元部との間に介在させている。そのうえでトーションばね84は、一端部が右ストッパ83のばね係止部に係止されると共に、他端部が右側板80Bのばね係止部80BXに係止されている。これによりユニット筐体80は、トーションばね84により右ストッパ83を、ストッパ連結シャフト81を中心にして一回転方向へ回転させるように付勢している。
よってユニット筐体80は、右ストッパ83が一回転方向へ回転操作され、右ストッパ先端部を後斜め下側に向ける第1状態まで回転すると、右側板80Bの回転規制突起80BVに回転規制片を突き当てて、当該右ストッパ83の一回転方向への回転を停止させる。そしてユニット筐体80は、右ストッパ83が他回転方向へ回転操作されるまでは、トーションばね84による付勢と一回転方向への回転の規制とにより当該右ストッパ83の第1状態を維持する。この際、ユニット筐体80は、左ストッパ82が右ストッパ83の回転に連動して一回転方向へ左ストッパ先端部を前側に向ける第1状態まで回転すると、当該右ストッパ83の一回転方向への回転の停止に伴い左ストッパ82の一回転方向への回転も停止させる。そしてユニット筐体80は、ストッパ連結シャフト81に右ストッパ83と共に左ストッパ82が固定されているため、当該右ストッパ83が他回転方向へ回転操作されるまでは、左ストッパ82の第1状態も維持する。なお、左ストッパ82及び右ストッパ83の第1状態は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板に画像形成ユニット72を、上述した第1の実施の形態の場合と同様の装着位置で支持させるための状態である。因みに、ユニット筐体80は、回転規制突起80BV、回転規制片及びトーションばね84を設けるのではなく、右側面80BSと右ストッパ83の操作範囲規制部83Aとに、係合凹部と係合凸部とを設け、右ストッパ83が一回転方向の第1状態まで回転したとき、当該係合凹部と係合凸部とを係合させて、その第1状態を維持するように構成することもできる。
また図15及び図16に示すように、ユニット筐体80は、右ストッパ83が第1状態から他回転方向へ回転操作にされ、右ストッパ先端部をほぼ真下に向ける第2状態まで回転すると、係合凹部に右側板80Bの係合凸部80BWを係合させて、当該右ストッパ83の他回転方向への回転を停止させる。そしてユニット筐体80は、右ストッパ83が一回転方向へ回転操作されるまでは、係合凹部に対する係合凸部80BWの係合により当該右ストッパ83の第2状態を維持する。この際、ユニット筐体80は、左ストッパ82が第1状態から右ストッパ83の回転に連動して他回転方向へ左ストッパ先端部を後斜め下側に向ける第2状態まで回転すると、当該右ストッパ83の他回転方向への回転の停止に伴い左ストッパ82の他回転方向への回転も停止させる。そしてユニット筐体80は、この場合も、右ストッパ83が一回転方向へ回転操作されるまでは、左ストッパ82の第2状態を維持する。なお、左ストッパ82及び右ストッパ83の第2状態は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板に画像形成ユニット72を、上述した第1の実施の形態の場合と同様の離隔位置で支持させるための状態である。
一方、図6及び図7との対応部分に同一符号を付した図17及び図18に示すように、右側ユニット支持板86は、上端に係合部として、ほぼ平坦に形成された一面86Aから外側へ張り出す板状の右側張出部86Bが設けられている。また上述したように右ストッパ長さは、左ストッパ長さよりも長い。このため右側ユニット支持板86は、右ストッパ長さに応じて、下端から右側張出部86Bまでの高さが、上述した第1の実施の形態による右側ユニット支持板56の下端から右側張出部56Bまでの高さよりも低い所定の高さに選定されている。そして右側ユニット支持板86は、プリンタ筐体2内に、一面86Aを左側ユニット支持板55の一面55Aと所定の間隔でほぼ平行にし、かつ右側張出部86Bを当該左側ユニット支持板55の左側張出部55Bよりも下に位置させて配置されている。因みに、右側ユニット支持板86は、下端部が第1の実施の形態による右側ユニット支持板56の下端部と同様に形成され、当該第1の実施の形態による右側ユニット支持板56と同様に、左側ユニット支持板55と共に転写ユニット18を支持している。
また右側ユニット支持板86の一面86Aには、4個の左側ガイド部55Cとの対向位置に、感光ドラム20乃至23のドラムシャフト20Aの右端部を介してプリンタ筐体2に対する画像形成ユニット72乃至75の装着をガイドする4個の右側ガイド部86Cが形成されている。4個の右側ガイド部86Cは、それぞれ右側ユニット支持板86の一面86Aに略く字状の切欠きとして形成され、中央部分の幅がドラムシャフト20Aの直径よりも広い所定の幅に選定されると共に、シャフト支持端部の幅が当該ドラムシャフト20Aの直径とほぼ等しい所定の幅に選定されている。また4個の右側ガイド部86Cは、それぞれ上端部の幅が、中央部分の幅よりも右側張出部86Bにかけて徐々に広くなるものの、対応する画像形成ユニット72乃至75の右側姿勢規制突起80BTとも係合可能なように、第1の実施の形態による右側ユニット支持板56の右側ガイド部56Cの上端部の幅よりも広い所定の幅に選定されている。これにより4個の右側ガイド部86Cは、それぞれ上端がドラムシャフト20Aの右端部及び右側姿勢規制突起80BTを上側から順次差し入れさせ、また上側へ順次引き抜かせるガイド開放端になっている。すなわち4個の右側ガイド部86Cは、それぞれ画像形成ユニット72乃至75の装着をガイドする装着ガイド機能と共に、装着姿勢を規制する装着姿勢規制機能を合わせ持っている。
よってプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着時、当該画像形成ユニット72において右ストッパ83を一回転方向へ回転操作させて、当該右ストッパ83と共に左ストッパ82を第1状態にしておく。そしてプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72を第1の実施の形態の場合と同様の姿勢で左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86に上側から近づけさせてドラムシャフト20Aの左端部及び右端部をガイド開放端から左側ガイド部55C及び右側ガイド部86Cへ差し入れさせる。そのうえでプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間に画像形成ユニット72が差し込まれると、左側ガイド部55C及び右側ガイド部86C内でドラムシャフト20Aの左端部及び右端部をシャフト支持端部へ移動させる。この際、プリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間に画像形成ユニット72がある程度まで差し込まれると、左側姿勢規制突起80ATを係合部開放端から左側係合部55Dへ差し入れさせると共に、右側姿勢規制突起80BTをガイド開放端から右側ガイド部86Cへ差し入れさせる。そしてプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間に画像形成ユニット72がさらに押し込まれると、左ストッパ82及び右ストッパ83を左側張出部55B及び右側張出部56Bには接触させずに、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXの底を左側ガイド部55Cのガイド先端に突き当てさせてシャフト支持端部に嵌合させると共に、当該ドラムシャフト20Aの右端部を右側ガイド部86Cのガイド先端に突き当てさせる。
これによりプリンタ筐体2は、左側ガイド部55C及び右側ガイド部86Cそれぞれのシャフト支持端部でドラムシャフト20Aをプリンタ左右方向とほぼ平行にして支持する。またプリンタ筐体2は、左側係合部55Dの突起係合端部に左側姿勢規制突起80ATを入り込ませて係合させると共に、右側ガイド部86Cの上端部の前縁に右側姿勢規制突起80BTを接触させて係合させる。これによりプリンタ筐体2は、左側係合部55D及び右側ガイド部86Cにより左側姿勢規制突起80AT及び右側姿勢規制突起80BTを介して画像形成ユニット72に対し、ドラムシャフト20Aを中心にして一回転方向(また、他回転方向)へ回転するように倒れることを阻止して、ほぼ直立した姿勢を維持させる。このようにしてプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の左ストッパ82及び右ストッパ83を共に第1状態にすると、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間の装着位置に画像形成ユニット72を装着させ、転写ベルト27の表面に感光ドラム20の表面を接触させると共に、駆動ギヤ57をギヤ歯合用切欠部80AVに入り込ませてドラムギヤ58に歯合させることができる。因みに、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の取外時には、当該画像形成ユニット72を左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間から持ち上げさせるようにして引き抜くことで、装着時とは逆の手順で容易に取り外させることができる。
一方、左ストッパ82は、第2状態では左ストッパ先端部を後斜め下側に向けるが、その際に左ストッパ先端部においてほぼ真下を向く部分が、前側に向く一側面と鈍角を成して交差するほぼ水平な左ストッパ先端面となるように形成されている。そして左ストッパ82は、一側面及び左ストッパ先端面の境界部分が曲面(以下、これを左ストッパ曲面とも呼ぶ)となるように形成されている。また右ストッパ83は、第2状態では右ストッパ先端部をほぼ真下に向けるが、その際に右ストッパ先端部においてほぼ真下を向く部分が、ほぼ水平な右ストッパ先端面となるように形成されている。そして右ストッパ83も、前側に向く一側面と右ストッパ先端面との境界部分が曲面(以下、これを右ストッパ曲面とも呼ぶ)となるように形成されている。これに加えて左ストッパ82は、第2状態における垂直方向に沿ったストッパ連結シャフト81から左ストッパ先端面までの長さが、画像形成ユニット72が装着位置に装着されているときの垂直方向に沿ったストッパ連結シャフト81から左側張出部55Bの上面までの距離よりも長い所定の長さに選定されている。また右ストッパ83は、第2状態における垂直方向に沿ったストッパ連結シャフト81から右ストッパ先端面までの長さが、画像形成ユニット72が装着位置に装着されているときの垂直方向に沿ったストッパ連結シャフト81から右側張出部86Bの上面までの距離よりも長い所定の長さに選定されている。
よって図9及び図10との対応部分に同一符号を付した図19及び図20に示すように、プリンタ筐体2は、装着位置に画像形成ユニット72が装着された状態で、右ストッパ83が他回転方向へ回転操作されると、これに応じて当該右ストッパ83及び左ストッパ82を共に第1状態から他回転方向へ回転させる。この際、プリンタ筐体2は、右ストッパ83の他回転方向への回転に応じて、右側ユニット支持板86の右側張出部86Bの上面に対し右ストッパ曲面を突き当てた後、当該右ストッパ曲面から右ストッパ先端面までを順に摺動させる。そしてプリンタ筐体2は、右ストッパ83が他回転方向の第2状態まで回転すると、ストッパ連結シャフト81のシャフト右端部と右側張出部86Bとの間に当該右ストッパ83を入り込ませて他回転方向への回転を停止させ、右側張出部86Bの上面に右ストッパ先端面全体を押し付けて係合させる。またプリンタ筐体2は、左ストッパ82の他回転方向への回転に応じて、左側張出部55Bの上面に対し左ストッパ曲面を突き当てた後、当該左ストッパ曲面から左ストッパ先端面までを順に摺動させる。そしてプリンタ筐体2は、左ストッパ82が他回転方向の第2状態まで回転すると、ストッパ連結シャフト81のシャフト左端部と左側張出部55Bとの間に当該左ストッパ82を入り込ませて右ストッパ83と共に他回転方向への回転を停止させ、左側張出部55Bの上面に左ストッパ先端面全体を押し付けて係合させる。これによりプリンタ筐体2は、第2状態の左ストッパ82及び右ストッパ83により、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72を装着位置からユニット引抜側の離隔位置へ持ち上げることができる。よってプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72において転写ベルト27の表面から感光ドラム20の表面をほぼ平行にしたまま所定の第1距離D1だけ離隔させることができると共に、駆動ギヤ57からドラムギヤ58を離隔させることができる。
ここで、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着時、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で、ドラムシャフト20Aが左側ガイド部55C及び右側ガイド部86Cの形状に沿ったガイド開放端からガイド先端までの装着時移動経路を辿ることにより、画像形成ユニット72を上側からユニット差込側となる後斜め下側へ変位させている。すなわち、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着時の変位を水平方向及び垂直方向の2つに分解して見ると、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で当該画像形成ユニット72を水平方向については後側へ変位させつつ、垂直方向については下側へと変位させている。このためプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着位置からの離隔時、右側張出部86B及び左側張出部55Bの近傍では右ストッパ先端部及び左ストッパ先端部を共に、画像形成ユニット72の装着時の水平方向の変位の向き(すなわち、後側)とは逆の前側へ変位させるように、右ストッパ83及び左ストッパ82を他回転方向へ回転させている。そしてプリンタ筐体2は、右ストッパ83及び左ストッパ82におけるストッパ連結シャフト81から右ストッパ先端面及び左ストッパ先端面までの長さがそれぞれ適宜選定されている。
よってプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着位置からの離隔時、右ストッパ83及び左ストッパ82を第1状態から他回転方向の第2状態まで回転させることにより、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で、ドラムシャフト20Aに何ら引っ掛かり無く左側ガイド部55C及び右側ガイド部86Cの形状に沿った装着時移動経路を逆に辿らせるようにして、画像形成ユニット72を下側からユニット引抜側となる前斜め上側へ変位させることができる。またプリンタ筐体2は、この際、右ストッパ83及び左ストッパ82の他回転方向への回転に応じて、右側ガイド部86Cの上端部の前縁に対して右側姿勢規制突起80BTを上側へ摺動させると共に、左側係合部55Dの突起係合端部の前縁に対して左側姿勢規制突起80ATを上側へ摺動させて、画像形成ユニット72の姿勢を装着時と同様に規制することができる。これによりプリンタ筐体2は、右ストッパ83に対する他回転方向への回転操作に応じて、当該右ストッパ83及び左ストッパ82を第2状態まで回転させると、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72を、装着位置からほぼ直立した姿勢のまま(すなわち、ユニット筐体80の上面をほぼ水平にしたまま)スムーズに離隔位置へと持ち上げることができる。
ところで、プリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着時、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXを左側ガイド部55Cのシャフト支持端部に嵌合させることで、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間に画像形成ユニット72を、支持板間センタ位置にユニットセンタ位置をほぼ一致させるように位置決めして装着させている。そしてプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72を高精度に位置決めして装着するために、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXの幅が、左側ユニット支持板55における左側ガイド部55Cの形成箇所の板厚に極力近づけるように適宜選定されている。このため画像形成ユニット72は、ストッパ連結シャフト81に対する右ストッパ83の取付角度を基準にして、左ストッパ82の取付角度が適宜選定されている。これによりプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着位置からの離隔時、右ストッパ83に対する他回転方向への回転操作に応じて当該右ストッパ83と共に左ストッパ82を第1状態から他回転方向へ回転させた場合、右側張出部86Bに右ストッパ83の右ストッパ曲面を突き当てて摺動させ始めるタイミングよりも僅かに早いタイミングで、左側張出部55Bに左ストッパ82の左ストッパ曲面を突き当てて摺動させ始めている。よってプリンタ筐体2は、右ストッパ83及び左ストッパ82の他回転方向への回転により、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72を右側よりも左側を僅かに早く持ち上げている。すなわち、プリンタ筐体2は、左側ガイド部55Cのシャフト支持端部内でドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXを移動させ始めた後、右側ガイド部86Cのガイド先端内で当該ドラムシャフト20Aの右端部を移動させ始めるようにして、画像形成ユニット72を装着位置から持ち上げている。これによりプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72の装着位置からの離隔時、画像形成ユニット72を左側よりも右側が早く持ち上がることで、左側ガイド部55Cのシャフト支持端部にドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXが噛み込んで引っ掛かり、当該画像形成ユニット72が装着位置からスムーズに持ち上げられなくなることを防止している。
またプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72を離隔位置に持ち上げた場合、右側姿勢規制突起80BT及び左側姿勢規制突起80ATと右側ガイド部86C及び左側係合部55Dとにより、当該画像形成ユニット72がドラムシャフト20Aを中心にして一回転方向へ回転するように倒れることを阻止している。これに加えてプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72を離隔位置に持ち上げた場合、右ストッパ83を第2状態にしていることで、ストッパ長手方向をプリンタ上下方向とほぼ平行にして、シャフト右端部の真下で右側張出部86Bの上面に右ストッパ先端面全体を押し付けている。そして右ストッパ83は、右ストッパ先端面の後端部をシャフト右端部の真下から、後側を向く他側面よりも後側へ突出させ、右ストッパ先端面がある程度の広さを有するように形成されている。またプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72を離隔位置に持ち上げた場合、左ストッパ82を第2状態にしていることで、ストッパ長手方向をプリンタ前後方向に対して後側を下げるように傾斜させて、シャフト左端部の後斜め下側で左側張出部55Bの上面に左ストッパ先端面全体を押し付けている。これによりプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72を離隔位置に持ち上げた場合、右ストッパ83及び左ストッパ82をそれぞれ姿勢規制部としても機能させて、当該右ストッパ83及び左ストッパ82と右側張出部86B及び左側張出部55Bとにより、当該画像形成ユニット72がドラムシャフト20Aを中心にして他回転方向へ回転するように倒れることを阻止している。このようにしてプリンタ筐体2は、離隔位置に持ち上げた画像形成ユニット72が前側及び後側の何れにも倒れることを防止して、ほぼ直立した姿勢を維持させることができる。
そしてプリンタ筐体2は、このように画像形成ユニット72を装着位置から離隔位置へ持ち上げても、右ストッパ83が一回転方向へ回転操作されると、これに応じて右ストッパ83及び左ストッパ82を第2状態から一回転方向へ回転させる。この際、プリンタ筐体2は、右ストッパ83の一回転方向への回転に応じて、右側張出部86Bの上面に対し右ストッパ先端面から右ストッパ曲面を順に摺動させて、当該右側張出部86Bから右ストッパ曲面を引き離す。そしてプリンタ筐体2は、右ストッパ83が一回転方向の第1状態まで回転すると、当該一回転方向への回転を停止させる。またプリンタ筐体2は、左ストッパ82の他回転方向への回転に応じて、左側張出部55Bの上面に対し左ストッパ先端面から左ストッパ曲面を順に摺動させて、当該左側張出部55Bから左ストッパ曲面を引き離す。そしてプリンタ筐体2は、左ストッパ82が一回転方向の第1状態まで回転すると、右ストッパ83と共に一回転方向への回転を停止させる。これによりプリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72を離隔位置から装着位置へ落とし込むようにして再び装着することができる。従ってプリンタ筐体2は、画像形成ユニット72において転写ベルト27の表面に感光ドラム20の表面をほぼ平行にしたまま接触させることができると共に、駆動ギヤ57にドラムギヤ58を歯合させることができる。
ところで、プリンタ筐体2は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間に画像形成ユニット72が一旦装着されると、その後は左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間から画像形成ユニット72を手でつかんで持ち上げさせ、又は取り外させなくても、右ストッパ83を回転操作させるだけで、画像形成ユニット72を装着位置から離隔位置へ持ち上げ、また離隔位置から装着位置へ下げて再び装着させることができる。よって図21に示すように、プリンタ筐体2は、例えば、筐体本体部2Aに開閉カバー2Bが互いの左縁に亘って設けられたヒンジ(図示せず)を介して右上開きの(すなわち、互いの右縁を離隔させ、また接触させる)ように開閉可能に取り付けられていると、筐体本体部2Aに対し開閉カバー2Bをプリンタ筐体2内に手又は数本の指が入る程度に僅かに開かせるたけで、右ストッパ83を容易に回転操作させることができる。
なお、この第2の実施の形態の場合、画像形成ユニット72は、右ストッパ83及び左ストッパ82を第1状態から他回転方向の第2状態まで回転させ、また、これとは逆に回転させるために、ユニット筐体80の上前端部にストッパ連結シャフト81が設けられ、これに左ストッパ82及び右ストッパ83が固定されている。これにより画像形成ユニット72は、右ストッパ83が一回転方向や他回転方向へ回転操作されても、右側面80BSの上端部内及び左側面80ASの上端部内で当該右ストッパ83及び左ストッパ82を一回転方向の第1状態や他回転方向の第2状態まで回転させることができる。すなわち、画像形成ユニット72は、右ストッパ83が一回転方向や他回転方向へ回転操作されても、右側面80BS及び左側面80ASの外側に右ストッパ83及び左ストッパ82をはみ出させないように構成されている。よってプリンタ筐体2は、上述した第1の実施の形態とは画像形成ユニット72乃至75の装着機構が異なるものの、4個の画像形成ユニット72乃至75を上述した第1の実施の形態の場合と同様に所望の間隔で配置することができる。
(2−3)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、カラープリンタ70は、4個の画像形成ユニット72乃至75にそれぞれストッパ連結シャフト81を介して左ストッパ82、及び回転操作可能な右ストッパ83を共に回転して第1状態及び第2状態に切換可能なように設けようにした。またカラープリンタ70は、プリンタ筐体2内に一対の左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86を互いの一面55A、86Aを対向させて配置すると共に、当該左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の上端に左側張出部55B及び右側張出部86Bを設けるようにした。そしてカラープリンタ70は、右ストッパ83に対する一回転方向への回転操作に応じて当該右ストッパ83及び左ストッパ82を第1状態にして画像形成ユニット72乃至75が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間に差し込まれると、当該右ストッパ83及び左ストッパ82を右側張出部86B及び左側張出部55Bとは係合させずに装着位置に画像形成ユニット72乃至75を装着させて、転写ベルト27の表面に感光ドラム20乃至23の表面を接触させる。そのうえでカラープリンタ70は、右ストッパ83が他回転方向へ回転操作されると、これに応じて当該右ストッパ83及び左ストッパ82を他回転方向の第2状態まで回転させて右側張出部86B及び左側張出部55Bに係合させる。これによりカラープリンタ70は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72乃至75を装着位置から離隔位置へ持ち上げて、転写ベルト27から感光ドラム20乃至23を離隔させる。
以上の構成によれば、カラープリンタ70は、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、これに加えて左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間の装着位置に画像形成ユニット72乃至75を装着した後は、当該画像形成ユニット72乃至75を手でつかんで持ち上げさせ、又は取り外させなくても、右ストッパ83を回転操作させるだけで、画像形成ユニット72乃至75を装着位置から離隔位置へ持ち上げ、また装着位置へ再び装着させることができる。従ってカラープリンタ70は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72乃至75を装着位置から離隔位置へ持ち上げ、また離隔位置から装着位置へ再び装着させるための操作を、上述した第1の実施の形態に比して格段的に簡易化することができる。
またカラープリンタ70は、4個の画像形成ユニット72乃至75にそれぞれストッパ連結シャフト81を介して左ストッパ82及び右ストッパ83を設け、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間の装着位置に画像形成ユニット72乃至75を装着した後、右ストッパ83が回転操作されると、これに応じて右ストッパ83及び左ストッパ82を共に第1状態から第2状態に切り換えるようにした。これによりカラープリンタ70は、右ストッパ83及び左ストッパ82により、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で画像形成ユニット72乃至75を装着位置から左右に傾けることなく離隔位置へ持ち上げることができる。よってカラープリンタ70は、上述した第1の実施の形態のように、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86と画像形成ユニット72乃至75との隙間を特に制御しなくても、画像形成ユニット72乃至75を装着位置から離隔位置へ持ち上げた場合、転写ベルト27の表面から感光ドラム20乃至23の表面をほぼ平行にしたまま離隔させることができる。またカラープリンタ70は、この際、画像形成ユニット72乃至75において駆動ギヤ57からドラムギヤ58を的確に離隔させることができる。そしてカラープリンタ70は、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86と画像形成ユニット72乃至75との隙間を特に制御しなくても、画像形成ユニット72乃至75を変位させ得るため、当該カラープリンタ70の設計の自由度を向上させることができる。
さらにカラープリンタ70は、画像形成ユニット72乃至75の装着位置からの離隔時、右ストッパ83及び左ストッパ82を第1状態から、当該画像形成ユニット72乃至75の装着時のユニット差込側とは反対側となる他回転方向の第2状態まで回転させるようにした。これによりカラープリンタ70は、画像形成ユニット72乃至75の装着位置からの離隔時、右ストッパ83及び左ストッパ82の他回転方向への回転により、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86の間で、ドラムシャフト20Aに何ら引っ掛かり無く装着時移動経路を逆に辿らせて画像形成ユニット72を装着位置からスムーズに離隔位置へと持ち上げることができる。これに加えてカラープリンタ70は、画像形成ユニット72乃至75においてストッパ連結シャフト81に対する右ストッパ83の取付角度を基準にして左ストッパ82の取付角度を適宜選定し、右ストッパ83及び左ストッパ82が共に他回転方向へ回転した場合、ドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXが形成された側に位置する左ストッパ82を左側張出部55Bに突き当てた後、右ストッパ83を右側張出部86Bに突き当てるようにした。よってカラープリンタ70は、左側ガイド部55Cのシャフト支持端部にドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXが噛み込んで引っ掛かることを防止して、画像形成ユニット72乃至75を装着位置から、よりスムーズに離隔位置へと持ち上げることができる。
さらにカラープリンタ70は、4個の画像形成ユニット72乃至75にそれぞれ設ける左ストッパ82及び右ストッパ83のうち一方の左ストッパ82は左ストッパ長さを比較的短くし、他方の右ストッパ83の右ストッパ長さを左ストッパ長さよりも長くした。これによりカラープリンタ70は、これら左ストッパ長さと右ストッパ長さとの違いにより、左ストッパ82及び右ストッパ83のうち回転操作用のストッパが右ストッパ83であることを直感的に認識させることができる。またカラープリンタ70は、右ストッパ83に対し、指で的確に摘んで回転操作させるための所定の加工を施すようにした。よってカラープリンタ70は、左ストッパ82及び右ストッパ83のうち回転操作用のストッパが右ストッパ83であることを、より確実に認識させることができる。
(3)他の実施の形態
(3−1)他の実施の形態1
なお上述した第1の実施の形態においては、4個の画像形成ユニット10乃至13のユニット筐体40の右側面40EAにストッパ60を回動により第1状態及び第2状態に切換可能なように設ける場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図22(A)及び(B)に示すように、画像形成ユニット100のユニット筐体101の右側面101Aに、角柱状の台座102をプリンタ上下方向と平行に設けると共に、その台座102に略コ字状のストッパ103をプリンタ前後方向と平行なシャフト104を中心に回動して折り畳む第1状態、及び90度の角度に展開する第2状態に切換可能なように設けても良い。そして本発明は、ストッパ103を第1状態にして画像形成ユニット100が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれた場合は、そのストッパ103を右側ガイド部56Cへ入り込ませて装着位置に画像形成ユニット100を装着させ、ストッパ103を第2状態にして画像形成ユニット100が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56の間に差し込まれた場合は、そのストッパ103の右側張出部56Bに突き当てて係合させることで、離隔位置に画像形成ユニット100を取り付けさせても良い。
また本発明は、例えば、図23(A)に示すように、画像形成ユニット110のユニット筐体111の右側面111Aにブロック状の係合部112を設けると共に、右側ユニット支持板113の右側張出部113Aに略L字板状のストッパ114をプリンタ上下方向と平行なシャフト115を中心に回動して、全体を右側ガイド部113B上から退避させる第1状態、及び一端部を右側ガイド部113B上に迫り出させる第2状態に切換可能なように設けても良い。さらに本発明は、図23(B)に示すように、右側ユニット支持板113の右側張出部113Aに、そのストッパ114に代えて略四角板状のストッパ116をプリンタ左右方向へスライドして、全体を右側ガイド部113B上から退避させる第1状態、及び一端部を右側ガイド部113B上に迫り出させる第2状態に切換可能なように設けても良い。そして本発明は、ストッパ114、116を第1状態にして画像形成ユニット110が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板113の間に差し込まれた場合は、係合部112を右側ガイド部113Bへ入り込ませて装着位置に画像形成ユニット110を装着させ、ストッパ114、116を第2状態にして画像形成ユニット110が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板113の間に差し込まれた場合は、そのストッパ114、116の一端部に係合部112を上から突き当てて係合させることで、離隔位置に画像形成ユニット110を取り付けさせても良い。
さらに本発明は、例えば、図24(A)及び(B)に示すように、画像形成ユニット120のユニット筐体121の右側面121Aに略L字ブロック状の係合部122を、その凹部をユニット差込側に向けて設けると共に、右側ユニット支持板123において右側ガイド部123Aの近傍に略L字ブロック状のストッパ124をプリンタ左右方向と平行なシャフト(図示せず)を中心に回動して、全体を右側ガイド部123Aから退避させる第1状態、及び一端部を右側ガイド部123A内に入り込ませて凹部をユニット引抜側に向ける第2状態に切換可能なように設けても良い。そして本発明は、ストッパ124を第1状態にして画像形成ユニット120が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板123の間に差し込まれた場合は、係合部122を右側ガイド部123Aへ入り込ませて装着位置に画像形成ユニット120を装着させ、ストッパ124を第2状態にして画像形成ユニット120が左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板123の間に差し込まれた場合は、そのストッパ124の一端部に係合部122を上から突き当てて係合させることで、離隔位置に画像形成ユニット120を取り付けさせても良い。
さらに本発明は、画像形成ユニット10乃至13、100、110、120の右側面40EA、101A、111A、121A及び右側ユニット支持板56、113、123に代えて、当該画像形成ユニット10乃至13、100、110、120の左側面40DAと、左側ユニット支持板55との一方にストッパ60、103、114、116、124を設け、他方に左側張出部55Bのような係合部や、上述したブロック状の係合部112、122を設けても良い。さらにまた本発明は、ストッパ60、103、114、116、124の状態を手動(すなわち、回転操作)で第1状態及び第2状態に切り換えても良いが、例えば、左側ユニット支持板55や右側ユニット支持板113、123に設けるストッパ114、116、124については、ストッパ駆動モータの駆動に応じて第1状態及び第2状態に切り換えることもできる。特に本発明は、図24(A)及び(B)について上述した構成を画像形成ユニット120の右側面121A又は左側面と、右側ユニット支持板123又は左側ユニット支持板55とに適用し、ストッパ駆動モータの駆動に応じてストッパ124の状態に切り換える場合、画像形成ユニット120を装着位置に装着した状態から自動的にストッパ124を動作させて離隔位置へ持ち上げるように変位させることができる。そして本発明は、以上説明した種々の構成によっても、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。ところで、本発明は、画像形成ユニット10乃至13、100にストッパ60、103を設け、手動で状態を切り換えるような場合、例えば、プリンタ筐体2において筐体本体部2Aに対し開閉カバー2Bを開くことになる。そして本発明は、この際、離隔位置に取り付けられた画像形成ユニット10乃至13、100が、装着位置に装着された画像形成ユニット10乃至13、100よりもユニット引抜側に突出しているため、何れの画像形成ユニット10乃至13、100が装着位置に装着されているのか、又は離隔位置に取り付けられているのかを直感的に認識させることができる。ただし、本発明は、この際、画像形成ユニット10乃至13、100のユニット筐体40、101にストッパ60、103が目視し易いように突出させて設けられているため、当該ストッパ60、103の状態によっても、対応する画像形成ユニット10乃至13、100が装着位置に装着されているのか、又は離隔位置に取り付けられているのかを直感的に認識させることができる。このため本発明は、例えば、画像形成ユニット10乃至13、100のストッパ60、103をそれぞれ当該画像形成ユニット10乃至13、100に収容されたトナーを示す色に着色しておくことで、そのストッパ60、103の色により、何れの色のトナーを収容する画像形成ユニット10乃至13、100が装着位置に装着されているのか、又は離隔位置に取り付けられているのかも直感的に認識させることができ、画像形成ユニット10乃至13、100を誤って装着位置に装着し、また離隔位置に取り付けることを防止することができる。
(3−2)他の実施の形態2
また上述した第1の実施の形態においては、左側隙間規制部40DCにより左側ユニット支持板55の一面55Aと左側規制部表面との隙間S1を規制し、画像形成ユニット10乃至13が離隔位置に取り付けられた際に傾くと、その画像形成ユニット10乃至13を右側張出部56Bに対するストッパ60の係合位置と、左側ガイド部55Cのシャフト支持端部に対するドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXの嵌合位置と、左側ユニット支持板55の一面55Aに対する左側規制部表面の接触位置との3カ所で支持する場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、右側隙間規制部40ECにより右側ユニット支持板56の一面56Aと右側規制部表面との隙間も左側の隙間S1と同様に規制することで、画像形成ユニット10乃至13が離隔位置に取り付けられた際に傾いた場合、右側ユニット支持板56の一面56Aに右側規制部表面の下縁を突き当てさせて、その画像形成ユニット10乃至13を少なくとも、右側張出部56Bに対するストッパ60の係合位置と、左側ユニット支持板55の一面55Aに対する左側規制部表面の接触位置と、右側ユニット支持板56の一面56Aに対する右側規制部表面の接触位置との3カ所で支持しても良い。すなわち、本発明は、係る構成によれば、左側ガイド部55Cのシャフト支持端部を、画像形成ユニット10乃至13が装着位置に装着された際にはドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXと嵌合させるものの、当該画像形成ユニット10乃至13が離隔位置に取り付けられた際にはドラムシャフト20Aの嵌合溝20AXと嵌合しないように形成しても、画像形成ユニット10乃至13を転写ベルト27から感光ドラム20乃至23を離隔させた状態で支持することができる。なお、本発明は、例えば、ストッパ60を第2状態にした場合に右側張出部56Bと係合する当該ストッパ60の他側面の他端部と、その右側張出部56Bにおけるストッパ60の係合位置との少なくとも一方に比較的摩擦係数の大きいゴムシートを貼着しても良い。本発明は、係る構成によれば、画像形成ユニット10乃至13の左側面40DA及び右側面40EAと、左側ユニット支持板55の一面55A及び右側ユニット支持板56の一面56Aとの隙間を特に規制しなくとも、その画像形成ユニット10乃至13を離隔位置に取り付けた際の傾きを格段的に小さくして転写ベルト27の表面から感光ドラム20乃至23の表面全体を離隔させることができる。
(3−3)他の実施の形態3
さらに上述した第2の実施の形態においては、画像形成ユニット72乃至75に、ストッパ連結シャフト81を介して右ストッパ83及び左ストッパ82を共に回転可能に設ける場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、画像形成ユニット72乃至75に左ストッパ82は設けずに、右ストッパ83と同様構成の略レバー状のストッパを右側面80BS及び左側面80ASの一方にのみ、又は両方に回転可能に設けても良い。本発明は、画像形成ユニット72乃至75に左ストッパ82は設けずに、右側面80BS及び左側面80ASの一方にのみ右ストッパ83と同様構成の略レバー状のストッパを設ける場合、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板86と画像形成ユニット72乃至75との隙間を制御することで、当該ストッパに対する回転操作に応じて、画像形成ユニット72乃至75を装着位置から離隔位置へ持ち上げ、また離隔位置から装着位置へ下げて再び装着させることができる。一方、本発明は、画像形成ユニット72乃至75に左ストッパ82は設けずに、右側面80BS及び左側面80ASの両方に、右ストッパ83と同様構成の略レバー状のストッパを共に回転可能に設ける場合、例えば、左側ユニット支持板55を右側ユニット支持板86と同様に構成することで、右側及び左側のストッパの何れを回転操作しても、画像形成ユニット72乃至75を装着位置から離隔位置へ持ち上げ、また離隔位置から装着位置へ下げて再び装着させることができる。そして本発明は、係る構成によれば、カラープリンタ70の使い勝手を向上させることができる。また本発明は、係る構成によれば、例えば、筐体本体部2Aに開閉カバー2Bを右上開きや左上開き、前上開き、後上開きの何れで開閉可能に取り付けても、ストッパを回転操作させることができ、カラープリンタ70の設計の自由度を向上させることができる。ところで本発明は、第2の実施の形態の構成や、上述した回転操作可能なストッパの種々の構成の何れでも、他の実施の形態1で説明した場合と同様に、筐体本体部2Aに対して開閉カバー2Bを開いた際、画像形成ユニット72乃至75がユニット引抜側に突出しているか否か、また右ストッパ83や回転操作可能なストッパの状態により、当該画像形成ユニット72乃至75が装着位置に装着されているのか、又は離隔位置へ持ち上げられているのかを直感的に認識させることができる。また本発明は、画像形成ユニット72乃至75の右ストッパ83や回転操作可能なストッパをそれぞれ当該画像形成ユニット72乃至75に収容されたトナーを示す色に着色しておくことで、何れの色のトナーを収容する画像形成ユニット72乃至75が装着位置に装着されているのか、又は離隔位置へ持ち上げられているのかも直感的に認識させることができ、画像形成ユニット72乃至75を誤って装着位置に装着し、また離隔位置へ持ち上げることを防止することができる。
(3−4)他の実施の形態4
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による画像形成装置を、図1乃至図21について上述した一次転写方式のカラープリンタ1、70に適用する場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、感光ドラムの表面のトナー画像を中間転写ベルトの表面に転写した後、その中間転写ベルトの表面のトナー画像を印刷媒体の表面に転写する二次転写方式のカラープリンタやモノクロ用電子写真式プリンタ(以下、これをモノクロプリンタとも呼ぶ)に適用することができる。例えば、図1との対応部分に同一符号を付した図25に示すように、二次転写方式のカラープリンタ130は、画像形成部131に二次転写型の転写ユニット132が設けられている。転写ユニット132は、それぞれ一回転方向へ回転可能に設けられたベルト駆動ローラ25、従動ローラ26及びバックアップローラ133に無端状の中間転写ベルト134が張架され、その中間転写ベルト134の表面を4個の感光ドラム20乃至23に接触させている。また転写ユニット132は、4個の感光ドラム20乃至23との対向位置に4個の1次転写ローラ135乃至138が配置され、これら1次転写ローラ135乃至138を中間転写ベルト134の裏面に接触させている。さらに転写ユニット132は、バックアップローラ133との対向位置に2次転写ローラ139が他回転方向へ回転可能に設けられ、当該2次転写ローラ139を中間転写ベルト134の表面に接触させている。なお、図25に示す二次転写方式のカラープリンタ130は、画像形成ユニット10乃至13、72乃至75において感光ドラム20乃至23や他の種々のローラ等を、上述した実施の形態の場合とは逆の方向へ回転させる。これによりカラープリンタ130は、転写ユニット132において4個の感光ドラム20乃至23の表面のトナー画像を4個の1次転写ローラ135乃至138を介して中間転写ベルト134の表面に順に重ねるように転写した後、その中間転写ベルト134と共に2次転写ローラ139により印刷媒体5を搬送しながら、当該中間転写ベルト134の表面の4色分のトナー画像を印刷媒体5の表面に転写することができる。そして本発明は、画像形成装置をカラープリンタ130に適用する場合、中間転写ベルト134の表面に対し感光ドラム20乃至23の表面を接触させ、又は離隔させる。また本発明は、画像形成装置を、これ以外にも、画像形成ユニットが1個だけ着脱可能に装着されるモノクロプリンタ、5個以上の画像形成ユニットが着脱可能に装着されるカラープリンタ、転写ベルトや中間転写ベルトを設けずに、感光ドラムと転写ローラとにより印刷媒体を搬送しながら、当該感光ドラムの表面のトナー画像を印刷媒体に転写するカラープリンタ又はモノクロプリンタ、MFP(Multi-Function Peripheral)、ファクシミリ、複合機、複写機等のように、この他種々の構成の画像形成装置に広く適用することができる。
(3−5)他の実施の形態5
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの一側部に、第1状態及び第2状態に切換可能なように設けられたストッパとして、図1乃至図25について上述した画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100の右側面40EA、80BS、101Aに設けられたストッパ60、103及び右ストッパ83を適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100の左側面40DA、80ASに設けるストッパ60、103や右ストッパ83と同様構成のストッパ、また各種形状及び大きさのストッパ、画像形成ユニットの凸状のストッパ支持部を有する左側部や右側部に当該ストッパ支持部を介して設けるストッパ等のように、この他種々の構成のストッパを広く適用することができる。よって上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの一側部側を支持する第1ユニット支持部に、ストッパと係合可能に設けられた係合部として、図1乃至図25について上述した右側ユニット支持板56、86に設けられた右側張出部56B、86Bを適用したが、本発明は、これに限らず、ストッパの構成に応じて、左側ユニット支持板55に設けられる左側張出部55B等のように、この他種々の構成の係合部を広く適用することができる。
(3−6)他の実施の形態6
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの他側部に、ストッパと共に回転して第1状態及び第2状態に切換可能なように設けられた他のストッパとして、図1乃至図25について上述した画像形成ユニット72乃至75の左側面80ASに設けられた左ストッパ82を適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、画像形成ユニット72乃至75の右側面80BSに設ける右ストッパ83や左ストッパ82と同様構成のストッパ、また各種形状及び大きさのストッパ、画像形成ユニットの凸状のストッパ支持部を有する右側部や左側部に当該ストッパ支持部を介して設けるストッパ等のように、この他種々の構成の他のストッパを広く適用することができる。よって上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの他側部側を支持する第2ユニット支持部に、他のストッパと係合可能に設けられた他の係合部として、図1乃至図25について上述した左側ユニット支持板55に設けられた左側張出部55Bを適用したが、本発明は、これに限らず、他のストッパの構成に応じて、右側ユニット支持板86に設けられた右側張出部86B等のように、この他種々の構成の他の係合部を広く適用することができる。
(3−7)他の実施の形態7
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの一側部側及び他側部側を支持可能なように対向配置され、装着位置に画像形成ユニットを装着するための一対の第1及び第2ユニット支持部として、図1乃至図25について上述した左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56、86、113、123を適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、転写ユニット18は支持せずに画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100、110、120のみをドラムシャフト20Aや、当該画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100、110、120の左側面40DA、80AS及び右側面40EA、80BS、101A、111A、121Aに設けられた円柱状の支持突起部等を介して支持する板状又はブロック状の左側ユニット支持部及び右側ユニット支持部等のように、この他種々の構成の第1及び第2ユニット支持部を広く適用することができる。
(3−8)他の実施の形態8
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットが第1及び第2ユニット支持部により支持されて装着位置に装着された際に像担持体と接触するように配置され、像担持体上の現像剤画像を転写する転写部として、図1乃至図25について上述した転写ベルト27及び中間転写ベルト134を適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、感光ドラム20乃至23と直接接触する転写ローラのように、この他種々の構成の転写部を広く適用することができる。
(3−9)他の実施の形態9
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの一側面、及び当該一側面側を支持する第1ユニット支持部のうち一方に、第1状態及び第2状態に切換可能なように設けられたストッパとして、図1乃至図25について上述した画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100の右側面40EA、80BS、101Aに設けられたストッパ60、103及び右ストッパ83、右側ユニット支持板113に設けられたストッパ114、116、124を適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100の左側面40DA、80ASに設けるストッパ60、103や右ストッパ83と同様構成のストッパ、左側ユニット支持板55に設けるストッパ114、116、124、また各種形状及び大きさのストッパ等のように、この他種々の構成のストッパを広く適用することができる。よって上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの一側面及び第1ユニット支持部のうち他方に設けられた係合部として、図1乃至図25について上述した右側ユニット支持板56、86に設けられた右側張出部56B、86Bや、画像形成ユニット110、120の右側面111A、121Aに設けられた係合部112、122を適用したが、本発明は、これに限らず、ストッパの構成に応じて、左側ユニット支持板55に設けられる左側張出部55Bや、画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100、110、120の左側面40DA、80ASに設けられる係合部112、112、また各種形状及び大きさの係合部等のように、この他種々の構成の係合部を広く適用することができる。
(3−10)他の実施の形態10
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成ユニットの一側面に設けられ、第1ユニット支持部の一面との隙間を規制する一側面隙間規制部、及び当該画像形成ユニットの他側面に設けられ、第2ユニット支持部の一面との隙間を規制する他側面隙間規制部として、図1乃至図25について上述した左側隙間規制部40DC、80AU及び右側隙間規制部40EC、80BUを適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、左側ユニット支持板55及び右側ユニット支持板56、86、113、123の間に画像形成ユニット10乃至13、72乃至75、100、110、120が差し込まれる際のプリンタ左右方向への位置ずれを修正する機能を特には有さない左側隙間規制部及び右側隙間規制部のように、この他種々の構成の一側面隙間規制部及び他側面隙間規制部を広く適用することができる。
(3−11)他の実施の形態11
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、ベルトを介して像担持体と対向配置される転写部材として、図1乃至図25について上述した転写ローラ28乃至31及び1次転写ローラ135乃至138を適用した場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、印刷媒体5の表面や中間転写ベルト134の表面への感光ドラム20乃至23上のトナー画像の転写用に電圧が印加可能な導電性ブロックのように、この他種々の構成の転写部材を広く適用することができる。