JP2016029455A - 太陽電池複合型表示体 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の環境との調和を図ると共に、表示面による表示及び太陽電池パネルによる発電の両立が可能な太陽電池複合型表示体を提供する。
【解決手段】太陽電池複合型表示体10は、第1面20a及び第1面20aに対向する第2面20bを有するシート状の本体部20と、本体部20の第2面20bに対向して配置された太陽電池パネル50と、を備える。本体部20の第2面20bは、第1軸方向d1に交互に配列された複数の向き調整面21及び複数の光透過面22と、を含む。向き調整面21及び光透過面22は、太陽電池パネル50のパネル面に対して互いに異なる角度で傾斜する。向き調整面21に、表示を行うための表示面12が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示を行うための表示面を含み、太陽電池パネルによる発電も行うことが可能な太陽電池複合型表示体に関する。
このような太陽電池複合型表示体の一例として、太陽電池パネルを併設した交通標識が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の交通標識では、昼間に太陽電池パネルにて発電した電力を蓄え、この蓄えた電力を照明用電源として利用し、夜間の視認性や昼間の注意喚起効果を向上させることができる。また、外部から電力を供給する配線ケーブル等が不要なため、電源設備がない地域であっても容易に設置することができる。このような背景から、近年太陽電池パネルを併設した交通標識の開発が進められてきている。
特開2000−54325号公報
特許文献1に記載の交通標識では、太陽電池パネルが表示面の上方に併設されている。
多くの外光を受光して多くの発電量を得られるよう、太陽電池パネルの受光面は、外部に露出している。このため、交通標識を観察する観察者によって、太陽電池パネルの受光面は視認され易い位置にある。しかしながら、太陽電池パネルの受光面は濃紺色や黒色の単一色であるため、太陽電池パネルの外観は、周囲の環境になじまない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、周囲の環境との調和を図ると共に、表示面による表示及び太陽電池パネルによる発電の両立が可能な太陽電池複合型表示体を提供することを目的とする。
本発明による太陽電池複合型表示体は、第1面及び前記第1面に対向する第2面を有するシート状の本体部と、
前記本体部の第2面に対向して配置された太陽電池パネルと、を備え、
前記本体部の前記第2面は、一軸方向に交互に配列された複数の向き調整面及び複数の光透過面と、を含み、
前記向き調整面は、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜し、
前記光透過面は、前記太陽電池パネルのパネル面に対して前記向き調整面とは異なる角度で傾斜し、
前記向き調整面に、表示を行うための表示面が配置されている。
本発明による太陽電池複合型表示体において、前記一軸方向及び前記本体部の法線方向の両方に平行な断面において、前記向き調整面は、前記本体部の法線方向に対して前記光透過面とは逆側に傾斜していてもよい。
本発明による太陽電池複合型表示体において、各向き調整面は、前記一軸方向において一側に位置する端部が、前記一軸方向において他側に位置する端部よりも、前記本体部の法線方向において前記太陽電池パネルから離間するように、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜し、各光透過面は、前記一軸方向において他側に位置する端部が、前記一軸方向において一側に位置する端部よりも、前記本体部の法線方向において前記太陽電池パネルから離間するように、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜していてもよい。
本発明による太陽電池複合型表示体において、前記一軸方向及び前記本体部の法線方向の両方に平行な断面において、前記向き調整面と、前記一軸方向における他側で当該向き調整面と隣り合う前記光透過面と、の前記一軸方向に沿った間隔は、前記本体部の前記法線方向において前記太陽電池パネルに接近していくにつれて、狭くなっていてもよい。
本発明による太陽電池複合型表示体において、各表示面に表示対象要素が付与され、前記表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成されてもよい。
本発明による太陽電池複合型表示体において、前記本体部の法線方向に沿って当該本体部の前記第1面に入射した光が、前記光透過面に入射するときの入射角は、当該光透過面における全反射臨界角よりも小さくてもよい。
本発明によれば、周囲の環境との調和を図ると共に、表示面による表示及び太陽電池パネルによる発電の両立が可能な太陽電池複合型表示体を提供することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、太陽電池複合型表示体を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、太陽電池複合型表示体に表示される表示対象の一例を示す図である。 図4は、図2と同様の断面において、太陽電池複合型表示体の作用を説明するための図である。 図5は、図2と同様の断面において、太陽電池複合型表示体の作用を説明するための図である。 図6は、太陽電池複合型表示体の製造方法を説明するための図である。 図7は、太陽電池複合型表示体の製造方法を説明するための図である。 図8は、太陽電池複合型表示体の製造方法を説明するための図である。 図9は、図2に対応する図であって、太陽電池パネルに向かう光の光路を説明するための断面図である。 図10は、図2に示す太陽電池複合型表示体の一変形例を示す断面図である。 図11は、図2に示す太陽電池複合型表示体の別の変形例を示す断面図である。 図12は、図2に示す太陽電池複合型表示体のさらに別の変形例を示す断面図である。 図13は、図2に示す太陽電池複合型表示体のさらに別の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を説明するための図である。このうち図1、図2は、太陽電池複合型表示体10の構成を示す斜視図または縦断面図であり、図3〜図5並びに図9は、太陽電池複合型表示体10の作用を説明するため図であり、図6〜図8は、太陽電池複合型表示体の製造方法の一例を説明するための図である。
ここで説明する太陽電池複合型表示体10は、所定の表示機能及び外光を利用した発電機能の両方を発揮する。図1及び図2に示す太陽電池複合型表示体10において、第1軸方向d1に交互に配列された複数の向き調整面21及び複数の光透過面22が、太陽電池パネル50よりも入光側に設けられている。或る角度範囲AR1内の方向D21から太陽電池複合型表示体10を観察すると、主として向き調整面21に配置された表示面12が観察される。したがって、表示面12は、或る角度範囲AR1から太陽電池複合型表示体10を観察する観察者に対して表示機能を発揮する。一方、別の或る角度範囲AR2内の方向から入射した光L22は、主として光透過面22を通過して太陽電池パネル50に導かれる。したがって、太陽電池パネル50は、別の或る角度範囲AR2から太陽電池複合型表示体10へ入射する光に対して発電機能を発揮する。しかして、太陽電池複合型表示体10によれば、観察者からの観察方向と外光の入射方向との相違を利用して、観察者が表示面12を観察する際に太陽電池パネル50が視認されることを抑制し、周囲との調和を図ることを可能にしている。
以下、本実施の形態による太陽電池複合型表示体10の構成および作用効果について詳述していく。図1および図2によく示されているように、太陽電池複合型表示体10は、シート状の本体部20と、本体部20の背面に配置された太陽電池パネル50と、を備えている。本体部20は、太陽電池複合型表示体10の表面10aを形成し、太陽電池パネル50は、太陽電池複合型表示体10の裏面10bを形成している。表面10aは、太陽電池複合型表示体10へ入射する太陽光等の外光等の入射面をなす。また、表面10aは、表示対象13(図3参照)を可視化する表示面12からの光が太陽電池複合型表示体10から出射する出射面をなす。
シート状の本体部20は、互いに対向する一対の主面として、第1面20a及び第2面20bを有している。第1面20aは、太陽電池複合型表示体10の表面10aを形成し、第2面20bは、太陽電池パネル50に対向する面をなしている。本体部20の第2面20bは、第1軸方向d1に交互に配列された複数の向き調整面21及び複数の光透過面22と、を含んでいる。向き調整面21には、表示対象13を表示するための表示面12が配置されている。向き調整面21は、表示面12を支持すると共に、表示面12を観察し得る視野角を調整するべく設けられている。一方、光透過面22は、隣り合う表示面12の間で太陽電池複合型表示体10に入射する光L22を透過させて、太陽電池パネル50に導くために設けられている。なお、図示する例では、複数の向き調整面21は互いに同一に構成され、複数の光透過面22も互いに同一に構成されている。
なお、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。
また、本明細書において、「シート面(フィルム面、板面、パネル面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。以下に説明する実施の形態においては、本体部20のシート面、太陽電池パネル50のパネル面、並びに太陽電池パネル50の受光面50aは、互いに並行となっている。さらに、本明細書において、シート状(フィルム状、板状、パネル状)の部材に対して用いる「法線方向」とは、当該部材のシート面への法線方向のことを指す。
図1に示すように、各向き調整面21及び各光透過面22は、その配列方向である第1軸方向d1に対して交差する方向に線状に延びている。とりわけ図示された例において、各向き調整面21及び各光透過面22は、第1軸方向d1及び法線方向ndの両方と直交する第2軸方向d2に、直線状に延びている。また、図2に示す例では、各向き調整面21と各光透過面22とは、法線方向ndからみて互いにずれて配置されている。なお、本実施の形態において、第1軸方向d1及び第2軸方向d2は、本体部20のシート面に沿っており、本体部20の法線方向ndに直交している。図示された例において、太陽電池複合型表示体10は、第1軸方向d1が鉛直方向と平行になり第2軸方向d2が水平方向と平行になるようにして、配置されている。
各向き調整面21は、本体部20のシート面、言い換えると、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜し、本体部20の法線方向ndに対しても傾斜している。すなわち、各向き調整面21は、本体部20のシート面及び本体部20の法線方向ndのいずれとも非平行になっている。向き調整面21と共に当該向き調整面21に配置された表示面12を太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜させることにより、表示面12に付与された表示対象13を観察し得る視野角となる第1角度範囲AR1を、高い自由度で調整することが可能となる。
図2に示すように、各向き調整面21は、第1軸方向d1において一側(図示する例では、図2における上側であって、鉛直方向における上側)に位置する一端部21aが、第1軸方向d1において他側(図示する例では、図2における下側であって、鉛直方向における下側)に位置する他端部21bよりも、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50から離間するように、本体部20のシート面に対して傾斜している。したがって、向き調整面21の一端部21aは、向き調整面21の他端部21bよりも、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50から離間している。図2から理解され得るように、このような向き調整面21によれば、法線方向ndに対して他側に傾斜した角度範囲に向けて、光が出射しやすくなる。したがって、向き調整面21に配置された表示面12からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した方向D21から観察されたときに、効果的に発揮されるようになる。
このような傾向を強化する観点から、太陽電池複合型表示体の主切断面において、向き調整面21は、第1軸方向d1における一側(上側)から他側(下側)に向けて、段階的又は連続的に、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50に接近していくことが好ましい。図示された例において、向き調整面21は平面として形成されている。そして、図2に示された太陽電池複合型表示体の主切断面において、向き調整面21は、第1軸方向d1における一側から他側に向けて、連続的に一定の傾斜の程度で、本体部20の法線方向ndに沿って太陽電池パネル50に接近していく。このような向き調整面21によれば、向き調整面21に配置された表示面12からの表示機能が、法線方向ndに対して他側に傾斜した方向D21から観察されたときに、効果的に発揮されるようになる。
上述したように、向き調整面21に、表示対象13を表示するための表示面12が配置されている。本実施の形態では、表示面12は、向き調整面21に重なるように当該向き調整面21に沿って配置されている。したがって、表示面12から第1角度範囲AR1へ向けて太陽電池複合型表示体10から出射する光は、表示面12に付与された表示対象13を可視化させる。すなわち、第1角度範囲AR1から表示面12が視認され、結果として、表示面12に形成された表示対象13を観察することができる。なお、表示面12によって動く表示対象13を表示する場合、太陽電池パネル50から発電された電気を駆動に用いることが簡便である。
図3に、表示面12に形成される表示対象13の一例が示されている。複数の表示面12が、第1軸方向d1に配列されるとともに、各表示面12は、第1軸方向d1に直交する第2軸方向d2に直線状に延びている。したがって、第1軸方向d1における各位置に位置する表示面12が、当該表示面12の第1軸方向d1における位置に応じた表示対象要素13aを付与されることによって、第2軸方向d2に細長く延びる各第1光学機能面11に形成された表示対象要素13aの組み合わせとして二次元的な表示対象13を表示することが可能となる。図3に示された例では、アルファベットの大文字の「N」が表示対象13として表示されている。このように、複数の表示対象要素13aの組み合わせとして表示対象13を表示することで、各向き調整面21のサイズを小さくできるため、第1角度範囲AR1を広げたり太陽電池複合型表示体10のサイズを大きくしたとしても、より良好な表示対象13を観察できるようになる。
上述のように、本実施の形態の太陽電池複合型表示体10は、表示対象13が連続して表示される角度範囲を高い自由度で調整可能である。そのため、本実施の形態の太陽電池複合型表示体10は、様々な用途で利用可能であり、例えば、屋外看板、道路情報掲示板、建築物の外壁面などで用いられる数m〜数十mサイズの大型パネル用途や、ポスター、標識、建築物の内壁面などで用いられる数十cm〜数mサイズの中型パネル用途や、卓上スタンド、携帯端末などで用いられる数cm〜数十cmの小型パネル用途などを例示することができる。
一方、隣り合う向き調整面21の間に位置する各光透過面22は、本体部20のシート面、言い換えると、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜し、本体部20の法線方向ndに対しても傾斜している。すなわち、各向き調整面21は、本体部20のシート面及び本体部20の法線方向ndのいずれとも非平行になっている。光透過面22を太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜させることにより、太陽電池パネル50による発電が連続して安定して行われるようになる角度範囲である第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整することが可能となる。
光透過面22が本体部20のシート面に対して傾斜する角度は、向き調整面21が光制御シート20のシート面に対して傾斜する角度と異なっている。とりわけ、図2に示す太陽電池複合型表示体の主断面において、光透過面22は、本体部20の法線方向ndに対して向き調整面21とは反対側に傾斜している。上述のように、各向き調整面21は、一端部21aが他端部21bよりも本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50から離間するように、本体部20のシート面に対して傾斜している。したがって、各光透過面22は、第1軸方向d1において他側に位置する他端部22bが、第1軸方向d1において一側に位置する一端部22aよりも、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50から離間するように、本体部20のシート面に対して傾斜している。図2から理解され得るように、このような光透過面22は、法線方向ndに対して一側に傾斜した角度範囲からの光が、入射しやすくなる。したがって、法線方向ndに対して一側に傾斜した方向から太陽電池複合型表示体10に入射する光L22を、太陽電池パネル50により導きやすくなる。
このような傾向を強化する観点から、太陽電池複合型表示体の主切断面において、光透過面22は、第1軸方向d1における他側から一側に向けて、段階的又は連続的に、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50に接近していくことが好ましい。図示された例において、光透過面22は平面として形成されている。そして、図2に示された太陽電池複合型表示体の主切断面において、光透過面22は、第1軸方向d1における他側から一側に向けて、連続的に一定の傾斜の程度で、本体部20の法線方向ndに沿って太陽電池パネル50に接近していく。このような光透過面22によれば、法線方向ndに対して一側に傾斜した方向から太陽電池複合型表示体10に入射する光L22を、太陽電池パネル50により有効に導きやすくなる。
次に、向き調整面21と光透過面22との関係について述べる。図2に示す太陽電池複合型表示体の主断面において、向き調整面21と、第1軸方向d1における他側で当該向き調整面21と隣り合う光透過面22と、の第1軸方向d1に沿った間隔dtは、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50に接近していくにつれて、段階的又は連続的に狭くなっていく。言い換えると、向き調整面21上の各位置と、第1軸方向d1における他側で当該向き調整面21と隣り合う光透過面22と、の第1軸方向d1に沿った間隔dtが、当該向き調整面21上の位置が本体部20の法線方向ndに沿って太陽電池パネル50に接近していくにつれて、段階的又は連続的に狭くなっていく。したがって、向き調整面21の他端部21bは、他側に位置する光透過面22の一端部22aと最も接近する。図示された実施の形態では、向き調整面21の他端部21bは、他側に位置する光透過面22の一端部22aと繋がっている。もっとも、向き調整面21の他端部21bは、他側に位置する光透過面22の一端部22aから離間していてもよい。
一方、向き調整面21の一端部21aは、第1軸方向d1における一側で当該向き調整面21と隣り合う光透過面22の他端部22bと繋がっている。もっとも、向き調整面21の一端部21aは、第1軸方向d1における一側で当該向き調整面21と隣り合う光透過面22の他端部22bから離間していてもよい。
また、図2に示す主切断面において、向き調整面21は、当該向き調整面21と隣り合う光透過面22の長さと等しくなっている。したがって、本体部20の第2面20bに占める向き調整面21の割合は、本体部20の第2面20bに占める光透過面22の割合と等しい。ただし、図2に示す主切断面において、向き調整面21は、当該向き調整面21と隣り合う光透過面22の長さと異なっていてもよい。とりわけ、向き調整面21が当該向き調整面21と隣り合う光透過面22よりも短くなっている場合、本体部20の第2面20bに占める向き調整面21の割合を、本体部20の第2面20bに占める光透過面22の割合よりも小さくすることができる。この場合、相対的に多くの光を光透過面22に導き易くなる傾向となり、結果として、より多くの光を太陽電池パネル50に導くことに寄与し得る。
また、図2に示す例では、向き調整面21が本体部20のシート面に対してなす角度θ1は、光透過面22が本体部20のシート面に対してなす角度θ2と等しい。ただし、向き調整面21が本体部20のシート面に対してなす角度θ1は、観察されることが意図された観察者による観察方向に応じて決定され、光透過面22が本体部20のシート面に対してなす角度θ2は、取り込むことが意図された外光の入射方向に応じて決定される。したがって、向き調整面21が本体部20のシート面に対してなす角度θ1は、光透過面22が本体部20のシート面に対してなす角度θ2と異なっていてもよい。
また、図2に示す例では、各向き調整面21及び各光透過面22が、平坦面からなる。
ただし、このような例に限定されず、各向き調整面21及び各光透過面22は、曲面からなってもよい。一例として、各向き調整面21及び各光透過面22は、レンズ面のような球面乃至湾曲面の一部をなしてもよい。より具体的には、各向き調整面21及び各光透過面22は、外方側に向かって凸となるように湾曲したレンズ面であってもよいし、内方側に向かって凹となるように湾曲したレンズ面であってもよい。向き調整面21が曲面からなる場合、「向き調整面21が平面に対して傾斜する」とは、図2に示す主切断面において、向き調整面21の両端部21a、21bを結ぶ直線が平面に対して傾斜することを意味する。また、向き調整面21が本体部20のシート面に対してなす角度θ1は、図2に示す主切断面において、向き調整面21の両端部21a、21bを結ぶ直線が本体部20のシート面に対してなす角度をいう。同様に、光透過面22が曲面からなる場合、「光透過面22が平面に対して傾斜する」とは、図2に示す主切断面において、光透過面22の両端部22a、22bを結ぶ直線が平面に対して傾斜することを意味する。また、光透過面22が本体部20のシート面に対してなす角度θ2は、図2に示す主切断面において、光透過面22の両端部22a、22bを結ぶ直線が本体部20のシート面に対してなす角度をいう。
また、図2に示すように、本体部20の第2面20bのうち、本体部20の法線方向ndに沿って太陽電池パネル50に接近するように突出した地点を頂部23とする。この場合、頂部23は、1つの光透過面22の一端部22aと1つの向き調整面21の他端部21bとの接続位置として規定される。本実施の形態では、本体部20の頂部23に接するようにして太陽電池パネル50が配置され、本体部20の第2面20bと太陽電池パネル50との間に空気層30が形成されている。図2に示す例では、空気層30は、本体部20の向き調整面21と、本体部20の光透過面22と、太陽電池パネル50の受光面50aと、によって囲まれる空間に形成されている。なお、太陽電池パネル50は、本体部20の頂部23に接するように配置された例に限定されず、頂部23から離間して配置されていてもよい。また、本体部20は、太陽電池パネル50と空気層30を介して配置された例に限定されず、太陽電池パネル50と接合層を介して接合されていてもよい。
この太陽電池パネル50は、受光面50aで受光した光を電気エネルギーに変換する発電装置である。太陽電池パネル50の受光面50aには、第2角度範囲AR2から光透過面22に取り込まれた光L22が導かれるようになっており、この光L22が発電に利用される。
図2に示すように、太陽電池パネル50は、第1軸方向d1に配列された複数の向き調整面21及び複数の光透過面22の各々に対向して、平面状に延び広がっている。図示された例において、太陽電池パネル50は、本体部20のシート面と平行に延びている。したがって図示された例では、第1光学機能面11は、向き調整面21及び光透過面22の配列方向である第1軸方向d1と平行に延び広がり、且つ、向き調整面21及び光透過面22の長手方向である第2軸方向d2とも平行に延び広がっている。
このような太陽電池パネル50として、種々の形態のものを使用することができる。例えば、単結晶シリコンまたは多結晶シリコン等からなる平板状のシリコン基板を含むシリコン系太陽電池パネル、薄膜太陽電池パネル、カルコパイライト系太陽電池等を、太陽電池パネル50として用いることができる。
次に、上述してきた太陽電池複合型表示体10の製造方法の一例について、主として図6〜図8を参照しながら説明する。
まず、図6に示すように、透明樹脂を成型することにより、本体部20を作製する。成型は、熱溶融押出加工や射出成型等を採用することができる。図6に示すように、得られた本体部20の第2面20bには、複数の向き調整面21と複数の光透過面22とが交互に形成されている。
次に、図7に示すように、本体部20の向き調整面21に表示面12を形成する。一例として、インクジェット印刷によって、本体部20の向き調整面21に表示面12を形成する。その後、図8に示すように、本体部20の第2面20bに対向して太陽電池パネル50を配置する。これにより、太陽電池複合型表示体10が得られる。
次に、主として、図4及び図5を参照しながら、太陽電池複合型表示体10の作用について説明する。太陽電池複合型表示体10は、例えば、向き調整面21及び光透過面22の配列方向である第1軸方向d1が鉛直方向に沿うようにして、配置される。具体的には、第1軸方向d1における一側が、鉛直方向における上側に沿い、第1軸方向d1における他側が、鉛直方向における下側に沿うように、太陽電池複合型表示体10が配置される。
図4によく示されているように、傾斜した向き調整面21に配置された表示面12は、当該表示面12の正面方向から視認され易い。図5に示す例では、表示面12が本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に傾斜しているため、当該法線方向ndに対して第1軸方向d1における他側に傾斜した方向D41、D42、D43から太陽電池複合型表示体10を観察したときに表示面12を視認し易くなる。このように、向き調整面21を本体部20の法線方向ndに対して傾斜させることにより、向き調整面21に位置する表示面12が観察される視野角となる第1角度範囲AR1を、高い自由度で調整することができる。したがって、観察者は、優れた視認性で表示対象13を観察することができ、且つ、優れた意匠性で表示対象13を表示することができる。
一方、向き調整面21とは異なる角度で傾斜した光透過面22は、向き調整面21を視認し易い方向D41、D42、D43とは異なる方向から入射する光L51、L52、L53を効率的に取り込むことが可能となる。図5に示す例では、光透過面22が本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における他側に傾斜しているため、当該法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向から太陽電池複合型表示体10に入射する光L51、L52、L53を効率的に取り込むことが可能となる。光透過面22に取り込まれた光L51、L52、L53は、空気層30内を進行して太陽電池パネル50に導かれる。このように、光透過面22を向き調整面21とは異なる角度で本体部20の法線方向ndに対して傾斜させることにより、太陽電池パネル50に導かれるようになる太陽電池複合型表示体10への入射方向の角度範囲である第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整することができる。したがって、本実施の形態による太陽電池複合型表示体10では、時間帯や季節に応じて入射方向を変化させる太陽光を、効率的に受光して、太陽電池パネル50での発電に利用することが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、第1面20a及び第1面20aに対向する第2面20bを有するシート状の本体部20と、本体部20の第2面20bに対向して配置された太陽電池パネル50と、を備え、本体部20の第2面20bは、第1軸方向d1に交互に配列された複数の向き調整面21及び複数の光透過面22と、を含み、向き調整面21は、太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜し、光透過面22は、太陽電池パネル50のパネル面に対して向き調整面21とは異なる角度で傾斜し、向き調整面21に、表示を行うための表示面12が配置されている。このような太陽電池複合型表示体10によれば、向き調整面21及び光透過面22が太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜しているため、傾斜した向き調整面21及び光透過面22が、各々の正面方向から入射する光を有効に利用し易くなる。とりわけ、光透過面22は、向き調整面21と異なる角度で太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜している。このため、向き調整面21に配置された表示面12は、光透過面22に取り込まれ易い光L22、L51〜L53の傾斜する方向とは異なる方向D21、D41〜D43から太陽電池複合型表示体10を観察したときに視認され易くなり、光透過面22は、向き調整面21を視認し易い方向D21、D41〜D43とは異なる方向から太陽電池複合型表示体10に入射する光L22、L51〜L53を有効に取り込む。このように、光透過面22を向き調整面21とは異なる角度で太陽電池パネル50のパネル面に対して傾斜させることにより、向き調整面21に配置された表示面12を観察し得る視野角となる第1角度範囲AR1および太陽電池パネル50にて発電が連続して安定して行われるようになる角度範囲である第2角度範囲AR2を、高い自由度で調整することが可能となる。加えて、太陽電池パネル50が本体部20の第2面20bに対向して配置されているため、太陽電池パネル50の受光面50aが外部に露出していない。このため、太陽電池パネル50を目立たなくさせることができる。これらのことから、本実施の形態によれば、周囲の環境との調和を図ると共に、表示面12による表示及び太陽電池パネル50による発電の両立が効果的に可能となる。
ところで、向き調整面21に配置された表示面12にて形成される表示対象13を観察している際に、表示対象13とともに光透過面22を介して太陽電池パネル50が観察されると、表示対象13の視認性や意匠性を著しく害することになる。したがって、表示面12が観察され得る第1角度範囲AR1は、太陽電池パネル50が観察されるようになる第2角度範囲AR2と区分けされていること、すなわち重なり合っていないことが好ましい。
そこで、本実施の形態の太陽電池複合型表示体10では、図2に示す主切断面において、向き調整面21は、本体部20の法線方向ndに対して光透過面22とは逆側に傾斜している。このような形態によれば、向き調整面21に配置された表示面12は、光透過面22に取り込まれ易い光L22、L51〜L53の傾斜する方向とは逆の方向D21、D41〜D43から太陽電池複合型表示体10を観察したときに選択的に観察され易くすることができ、光透過面22は、向き調整面21を視認し易い方向D21、D41〜D43とは逆の方向から太陽電池複合型表示体10に入射する光L22、L51〜L53を選択的に取り込むことができる。具体的には、向き調整面21は、一端部21aが他端部21bよりも本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50から離間するように、本体部20のシート面に対して傾斜し、光透過面22は、他端部22bが一端部22aよりも本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50から離間するように、本体部20のシート面に対して傾斜している。この場合、本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における他側に傾斜した方向D21、D41〜D43から太陽電池複合型表示体10を観察したときに、光透過面22よりも向き調整面21に配置された表示面12を選択的に観察し易くすることができる。また、本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向から太陽電池複合型表示体10へ入射する光L22、L51〜L53を、向き調整面21よりも光透過面22に選択に導くことができる。
つまり、このような形態によれば、向き調整面21に配置された表示面12を観察し得る視野角となる第1角度範囲AR1が、パネル部材の法線方向ndに対して第1軸方向d1における他側に傾斜した方向に対応し、光透過面22を介して太陽電池パネル50に導かれるようになる太陽電池複合型表示体10への入射方向の角度範囲である第2角度範囲AR2が、パネル部材の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向に対応する。このため、第1角度範囲AR1と第2角度範囲AR2とが、区分けされやすくなる。言い換えると、第1角度範囲AR1と第2角度範囲AR2とが、重なり合いにくくなる。
このように第1角度範囲AR1と第2角度範囲AR2との重なり合いが少なくなれば、表示面12による表示機能および太陽電池パネル50での発電機能が、互いに悪影響を及ぼすことなく、より有効に発揮されるようになる。本実施の形態においては、表示面12に付与された表示対象13を観察している際に、表示対象13とともに光透過面22を介して太陽電池パネル50が観察されることを抑制することが可能となる。この場合、表示対象13の視認性や表示対象13の意匠性を改善することができる。
とりわけ、本実施の形態による太陽電池複合型表示体10では、表示面12を観察し得る視野角となる第1角度範囲AR1を鉛直方向における下側に傾斜した方向に設定し、太陽電池パネル50に導かれるようになる太陽電池複合型表示体10への入射方向の角度範囲である第2角度範囲AR2を鉛直方向における上側に傾斜した方向に設定している。この場合、典型的な利用として想定される表示板としての用途において太陽電池複合型表示体10を目線よりも高い位置に設置する場合に有効である。観察者は、鉛直方向における上側に見上げながら太陽電池複合型表示体10を観察するため、第1角度範囲AR1から表示面12に付与された表示対象13を観察することができる。一方、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化するが、鉛直方向における下側に傾斜した方向、あるいは、略水平方向に進みながら太陽電池複合型表示体10に入射する。このため、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化しても、第2角度範囲AR2から光透過面22に入射して太陽電池パネル50に向かうことができる。したがって、このような形態によれば、太陽電池パネル50による太陽光の受光および表示面12による表示を効果的に両立させることができる。
また、本実施の形態によれば、太陽電池複合型表示体10の主切断面において、向き調整面21と、第1軸方向d1における他側で当該向き調整面21と隣り合う光透過面22と、の第1軸方向d1に沿った間隔dtは、本体部20の法線方向ndにおいて太陽電池パネル50に接近していくにつれて、狭くなっていく。このような形態によれば、向き調整面21に配置された表示面12が、光透過面22へ入射すべき光を遮ってしまうこと、あるいは、光透過面22が、向き調整面21に配置された表示面12の観察を遮ってしまうこと、を効果的に抑制することができる。このため、表示面12が、第1角度範囲AR1内の方向から太陽電池複合型表示体10を観察したときに、より確実に表示機能を発揮することができる。また、光透過面22が、第2角度範囲AR2から太陽電池複合型表示体10へ入射する光をより確実に太陽電池パネル50へ導くことができる。
また、本実施の形態によれば、大型の太陽電池パネル50が、本体部20の第2面20bに対向して配置されている。この点、各光透過面22に小型の太陽電池パネル50をそれぞれ配置し、全体として多数の太陽電池パネル50を使用することも考えられる。各太陽電池パネル50を対応する1つの光透過面22に重ねて配置する場合、多くの太陽電池パネル50を必要とするため、結果としてコストが高くなる。その上、1つ当たりの太陽電池パネル50の大きさをあまり大きくすることができず、太陽電池パネル50の特性上、発電効率をあまり高めることができない。一方、本実施の形態によれば、大型の太陽電池パネル50が、各光透過面22に対向して配置されている。この場合、複数の光透過面22に対応して太陽電池パネル50を配置することができるため、コストの増加を抑えることができる。その上、大型の太陽電池パネル50を用いることで発電効率を高めることも可能となる。
ところで、下記の表1は、世界の幾つかの国の主要な都市における季節ごとの南中高度(°)を示している。使用が想定される国の主要な都市における春分秋分の南中高度が第2角度範囲AR2に含まれることが好ましい。その国で有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は54°から56°までの高度が第2角度範囲AR2に含まれるようにすればよい。さらに、49°から61°までの高度が第2角度範囲AR2に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。また、使用が想定される国の主要な都市における夏至の南中高度から冬至の南中高度までが第2角度範囲AR2に含まれることがさらに好ましい。その国で一年を通して有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は31°から79°までの高度が第2角度範囲AR2に含まれるようにすればよい。さらに、25°から84°までの高度が第2角度範囲AR2に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。なお、所望の高度が第2角度範囲AR2に含まれることを容易にするために、第2角度範囲AR2の角度範囲が45°程度以上連続していることが好ましい。もっとも、太陽電池複合型表示体10を傾けて配置することによって、所望の高度を第2角度範囲AR2に含まれるようにすることも可能である。一方、第2角度範囲AR2の角度範囲の上限については、第1角度範囲AR1とのバランスで適宜設定すればよいが、135°程度未満とすることによって、本実施の形態の太陽電池複合型表示体10の特長をより発揮させることができる。
Figure 2016029455
また、本件発明者らが鋭意研究を重ねたところ、太陽電池パネル50の受光面50aに太陽光L22を高い効率で取り込ませるためには、以下の条件を満たすことが好ましいことが知見された。図9に、太陽電池パネル50に向かう太陽光の光路の一例を示す。前提として、図9に示すように、光透過面22に入射することが意図された光L23が本体部20の第1面20aに入射するときの入射角をα0(0°≦α0<90°)とし、光L23が本体部20の第1面20aで屈折した屈折角をα1とする。すなわち、入射角α0は、第1面20aに入射する光L23が、第1面20aの法線方向に対してなす角度であり、屈折角α1は、第1面20aで屈折した光L23が、第1面20aの法線方向に対してなす角度である。図9に示す例では、第1面20aの法線方向は、本体部20の法線方向ndに一致する。また、空気層の屈折率をn0とし、本体部20の屈折率をn1とする。
スネルの法則より、
[数1]
n0×sinα0=n1×sinα1 … (1)
が得られる。
さらに、本体部20の第1面20aを透過した光L23が光透過面22に入射するときの入射角をα2とする。すなわち、入射角α2は、光透過面22に入射する光L23が、光透過面22の法線方向nd1に対してなす角度である。本体部20の第1面20aを透過した光L23が本体部20の光透過面22で全反射することなく当該光透過面22を透過するためには、前記光L23が光透過面22に入射するときの入射角α2が当該光透過面22における全反射臨界角よりも小さければよいから、
[数2]
n1×Sinα2<n0×1 … (2)
となる。
ここで、図9に示す幾何学的関係から、
[数3]
α2=θ2−α1 … (3)
の関係式が成立する。
光透過面22に入射することが意図された太陽光L23の任意の入射角αで式(2)を満たすように、本体部20の屈折率n1及び光透過面22の角度θ2を決定することにより、太陽電池パネル50で取り込むことが意図された光L23が光透過面22で全反射せずに太陽電池パネル50に向かうことができる。したがって、式(2)を満たすように屈折率n1及び角度θ2を決定することにより、本体部20の第1面20aから光透過面22に向かう多くの光L23を太陽電池パネル50の受光面50aで取り込むことができる。
とりわけ、本体部20の法線方向ndに沿って当該本体部20の第1面20aに入射した光L24に着目する。本体部20の法線方向ndから第1面20aに入射する光L24は、第1面20aでの入射角α0=0°である。これを式(1)〜(3)に代入して整理すると、
[数4]
n1×Sinθ2<n0×1 … (4)
が得られる。空気層の屈折率n0は1であるから、式(4)に代入して、
[数5]
n1×Sinθ2<1 … (5)
が得られる。
式(5)は、本体部20の法線方向ndに沿って当該本体部20の第1面20aに入射した光L24が、光透過面22に入射するときの入射角α2が、当該光透過面22における全反射臨界角よりも小さいときの条件を示している。したがって、この式(5)を満たすように、本体部20の屈折率n1及び光透過面22の角度θ2を決定することにより、本体部20の法線方向ndに沿って本体部20の第1面20aに入射した光L24が光透過面22で全反射せずに太陽電池パネル50に向かうことができる。また、本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向から第1面20aに入射する光(例えばL23)は、上記光L24よりも光透過面22での入射角度が小さくなる。このことから、式(5)を満たす場合、本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側に傾斜した方向から第1面20aに入射する任意の光が、主として光透過面22で全反射することなく当該光透過面22を透過していくことができる。図示する例では、第1軸方向d1における一側が鉛直方向における上方に対応し、本体部20の法線方向ndが水平方向に対応するように、太陽電池複合型表示体10を設置している。
したがって、式(5)を満たす場合、鉛直方向における上方に傾斜した方向から第1面20aに入射する太陽光を、主として光透過面22で全反射することなく太陽電池パネル50に導くことが可能となる。
一例として、典型的な本体部20をなす材料として、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)を採用した場合について考える。この場合、本体部20の屈折率n1は、1.49となる。式(5)に代入すると、
[数6]
Sinθ2<1/1.49 ‥(6)
が得られる。式(6)をθ2について解くと、θ2<42.17°‥(7)が得られる。
例えば、1つの向き調整面21と1つの光透過面22とにより、直角二等辺三角形の断面形状が規定される場合、すなわち、θ1=θ2=45°で、向き調整面21と光透過面22とのなす角度が90°の場合、式(7)を満たさないことがわかる。
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図2に示すように、頂部23が1つの向き調整面21と1つの光透過面22とにより鋭角として規定された例を示したが、頂部23の形状は、上述した例に限定されない。図10に、頂部23の形状の他の形態を示す。図10に示す例では、
頂部23は、第1面20aに沿った平坦面25として構成されており、第2面20bのうち、法線方向ndに沿って最も第1面20aから離間した位置に配置されている。各平坦面25は、向き調整面21のうちの太陽電池パネル50側に位置する端部と、光透過面22のうちの太陽電池パネル50側に位置する端部と、の間に配置され、これらの端部同士を連結している。
平坦面25が本体部20の第1面20aに沿って配置されているため、平坦面25によれば、法線方向ndに沿った方向から本体部20の第1面20aに入射する光L100を太陽電池パネル50へ高い透過率で導くことができる。また、輸送時や搬送時に、太陽電池複合型表示体10に振動や衝撃が伝わり、本体部20の頂部23が太陽電池パネル50に接触し損傷を受けるおそれがあるが、図10に示す例によれば、平坦面25が太陽電池パネル50に面で接触して安定して支えることにより、頂部23が損傷を受けるおそれを低減することができる。
また、上述した実施の形態において、表示面12に重ねて反射面15がさらに配置されていてもよい。図11に、表示面12に反射面15を重ねて配置した例を示す。図11に示す太陽電池複合型表示体10において、表示面12が第1面20a側を向き、反射面15が第2面20b側を向いている。すなわち、各反射面15は、対応する表示面12と背合わせとなるようにして、配置されている。このような反射面15は、一例として、高い反射率を有した材料からなる薄膜によって形成される。
反射面15によれば、本体部20の法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(図11中紙面上側)に極めて大きく傾斜した方向から本体部20の光透過面22に入射した光L110が、当該光透過面22にて屈折して表示面12に裏面側(第2面20b側)から接近した場合であっても、反射面15で反射させて太陽電池パネル50に向かわせることができる。したがって、反射面15を設けることにより、太陽電池パネル50に導かれる光の入射角度範囲に相当する第2角度範囲AR2をさらに広角化することができる。これにより、時間帯や季節に応じて入射方向を変化させる太陽光を、太陽電池パネル50によって効率的に発電に利用することが可能となる。
また、上述した実施の形態において、光透過面22を透過した光が太陽電池パネル50に向かう光の光路中に拡散要素35がさらに設けられていてもよい。図12に、拡散層35がさらに設けられた例を示す。図12に示すように、拡散要素35は、光透過面22と太陽電池パネル50との間となる領域を含む領域に配置されている。とりわけ、図12に示す例では、拡散要素35は、太陽電池パネル50の受光面50a全体に積層された拡散層をなしている。
具体的な構成として、拡散要素35は、主部35aと、主部35aに分散された光を散乱させる拡散成分35bと、を含んでいる。ここでいう拡散成分35bとは、拡散要素35内を進む光に対し、反射や屈折等によって、当該光の進路方向を変化させる作用を及ぼし得る成分のことである。このような拡散成分35bの光散乱機能つまり光拡散機能は、例えば、拡散要素35の主部35aをなす材料とは異なる屈折率を有した材料から拡散成分35bを構成することにより、あるいは、光に対して反射作用を及ぼし得る材料から拡散成分35bを構成することにより、付与され得る。主部35aをなす材料とは異なる屈折率を有する拡散成分35bとして、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、さらには、単なる気泡が例示される。
このような拡散要素35によれば、光透過面22を透過して太陽電池パネル50に向かう途中の光L120が、拡散要素35にて拡散する。拡散要素35にて拡散された光L120は、太陽電池パネル50の広い領域に到達する。このため、太陽電池パネル50の照射されない部分を減らすことができ、太陽電池パネル50の出力を低減させてしまうことを抑制することができる。
また、上述した実施の形態では、図2に示すように、本体部20の第2面20bと太陽電池パネル50との間には、空気層が介在する例を示したが、太陽電池複合型表示体10の形態は、このような例に限定されない。図13に、太陽電池複合型表示体10の他の形態を示す。図13に示す例では、太陽電池複合型表示体10は、本体部20の第2面20bをなす隣り合う2つの頂部23の間となる谷部領域Vに位置し、当該谷部領域Vの少なくとも一部を埋める低屈折率層38をさらに有している。
図13に示す低屈折率層38は、本体部20の第2面20bと太陽電池パネル50の受光面50aとの間に配置され、これらを接続している。また、低屈折率層38は、本体部20の第2面20b及び太陽電池パネル50の受光面50aを隙間なく覆っている。
低屈折率層38の屈折率は、本体部20の屈折率とは異なっている。このため、低屈折率層38と本体部20との界面に屈折率差が生じる。本実施の形態の低屈折率層38の屈折率は、本体部20の屈折率よりも低い。
低屈折率層38によれば、隣り合う2つの頂部23の間となる谷部領域Vの少なくとも一部を埋めることにより、本体部20の第2面20bへの押圧に対する耐性を高めることができる。
10 太陽電池複合型表示体
10a 表面
10b 裏面
12 表示面
13 表示対象
20 本体部
20a 第1面
20b 第2面
21 向き調整面
21a 一端部
21b 他端部
22 光透過面
22a 一端部
22b 他端部
50 太陽電池パネル
50a 受光面

Claims (6)

  1. 第1面及び前記第1面に対向する第2面を有するシート状の本体部と、
    前記本体部の第2面に対向して配置された太陽電池パネルと、
    を備え、
    前記本体部の前記第2面は、一軸方向に交互に配列された複数の向き調整面及び複数の光透過面と、を含み、
    前記向き調整面は、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜し、
    前記光透過面は、前記太陽電池パネルのパネル面に対して前記向き調整面とは異なる角度で傾斜し、
    前記向き調整面に、表示を行うための表示面が配置されている、太陽電池複合型表示体。
  2. 前記一軸方向及び前記本体部の法線方向の両方に平行な断面において、前記向き調整面は、前記本体部の法線方向に対して前記光透過面とは逆側に傾斜している、請求項1に記載の太陽電池複合型表示体。
  3. 各向き調整面は、前記一軸方向において一側に位置する端部が、前記一軸方向において他側に位置する端部よりも、前記本体部の法線方向において前記太陽電池パネルから離間するように、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜し、
    各光透過面は、前記一軸方向において他側に位置する端部が、前記一軸方向において一側に位置する端部よりも、前記本体部の法線方向において前記太陽電池パネルから離間するように、前記太陽電池パネルのパネル面に対して傾斜している、請求項1または2に記載の太陽電池複合型表示体。
  4. 前記一軸方向及び前記本体部の法線方向の両方に平行な断面において、前記向き調整面と、前記一軸方向における他側で当該向き調整面と隣り合う前記光透過面と、の前記一軸方向に沿った間隔は、前記本体部の前記法線方向において前記太陽電池パネルに接近していくにつれて、狭くなっていく、請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池複合型表示体。
  5. 各表示面に表示対象要素が付与され、前記表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽電池複合型表示体。
  6. 前記本体部の法線方向に沿って当該本体部の前記第1面に入射した光が、前記光透過面に入射するときの入射角は、当該光透過面における全反射臨界角よりも小さい、請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池複合型表示体。
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