JP2016029433A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的な領域を加熱する場合において、画像品質を低下させることなく省エネルギー化を実現可能な定着装置を提供する。【解決手段】無端状ベルトからなる定着部材38と、定着部材38に外周側から圧接し定着ニップ部Nを形成する加圧部材30と、定着部材38を加熱する加熱手段とを備え、定着ニップ部Nにおいて記録材P上の未定着画像Tを記録材Pに定着させる定着装置であって、前記加熱手段は、記録材Pの搬送方向と直交する方向に分割された複数の加熱領域を有する加熱部材56と、凸状の曲面部を有し、該曲面部において定着部材38と当接して加熱部材56が発生する熱を伝達する伝熱部材50とからなり、伝熱部材50は、前記曲面部の対向面の平坦面において加熱部材56と当接し、前記平坦面には、加熱部材56の隣接する前記加熱領域の境界部分に対応する位置に、加熱部材56と接触しないスリット状の溝部が設けられている定着装置。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置、及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、像担持体上に画像情報に基づいてトナー像を形成し、該トナー像を紙やOHPシート等の記録材上に転写し、トナー像を担持した記録材を定着装置に通して熱と圧力によりトナー像を記録材上に固定する。
定着装置において省エネルギー化を実現するために、ベルト方式及びフィルム方式がよく用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、紙幅サイズに応じて任意領域を選択的に加熱する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、薄肉円筒状の耐熱性フィルムに接触する板状加熱体と加圧ローラで、フィルムと記録材を密着させるように挟み込み、熱エネルギーを記録材に与える構成が記載されている。フィルムが約100μm程度と薄いため、実質的に熱容量の小さい板状加熱体の温度を上昇させるだけで済むため、立ち上がり時間を短縮でき、予熱電力を削減することができる。
また、記録材上に形成された画像にあわせて加熱体の制御温度や加熱域を変化させて、非画像領域(画像形成領域における画像が存在しない部分)へのエネルギー供給を削減することで、省エネルギー化を可能とする構成が開示されている。
特許文献2には、定着ローラをその外部から加熱する外部加熱手段と、該外部加熱手段を制御する外部加熱制御手段を有し、記録材上に画像を形成するための画像情報に基づいて、上記外部加熱手段の加熱割合を変化させる定着装置が記載されている。サーマルヘッドの発熱体の素子ごとの温度を測定して適正な熱を供給することで、周囲温度の影響も考慮し、かつ紙面上のトナー部分にのみ熱を加える構成が開示されている。
定着部材を加熱する手段として設けられる発熱体は、端部側から熱が発散する度合いが大きく、定着部材の端部側の温度が低下してしまうという問題がある。加熱される領域の温度分布に大きな差が生じることで定着性の不均一を招き、その結果形成される画像の品質が低下するという問題がある。
同様に、省エネルギー化のために画像領域や記録材のサイズに応じて加熱領域を制御する場合、用紙の幅方向に複数の発熱体が配置された態様では、加熱領域と非加熱領域との境界において急激な温度低下が生じ、加熱領域端部において定着性の悪化を招くことがある。
例えば、図12のような3つの加熱領域(発熱体)を有する板状の加熱部材において、記録材のサイズに応じてそれぞれの加熱領域を独立に加熱するよう制御することができる。加熱領域をWaのみとした場合の温度分布は、図7のグラフの細線で示すように、Waの両端部(WaとWbとの境界部分)における温度が、Waの中央部と比較して大幅に低下した分布となる。
このような加熱領域端部における大幅な温度低下を防止するために、加熱温度自体を上昇させたり、所望の範囲以外の領域の温度を上昇させたり(例えば、図12の加熱部材の例において、Wa領域のみ加熱するところをWb領域も加熱)することは、余分なエネルギーを供給することとなり、省エネルギー化を実現することができない。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、部分的な領域を加熱する場合において、画像品質を低下させることなく省エネルギー化を実現可能な定着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る定着装置は、無端状ベルトからなる定着部材と、前記定着部材に外周側から圧接し定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを備え、前記定着ニップ部において記録材上の未定着画像を前記記録材に定着させる定着装置であって、前記加熱手段は、前記記録材の搬送方向と直交する方向に分割された複数の加熱領域を有する加熱部材と、凸状の曲面部を有し、該曲面部において前記定着部材と当接して前記加熱部材が発生する熱を伝達する伝熱部材とからなり、前記伝熱部材は、前記曲面部の対向面の平坦面において前記加熱部材と当接し、前記平坦面には、前記加熱部材の隣接する前記加熱領域の境界部分に対応する位置に、前記加熱部材と接触しないスリット状の溝部が設けられていることを特徴とする定着装置である。
本発明の定着装置によれば、部分的な領域を加熱する場合において、画像品質を低下させることなく省エネルギー化を実現可能な定着装置を提供することができる。
本実施形態の画像形成装置の全体構成の一例を示す断面概略図である。 本実施形態の定着装置の構成の一例を示す説明図である。 本実施形態の定着装置の板状加熱部材の一例を示す説明図である。 本実施形態の定着装置の加熱部材の一例を示す断面模式図である。 本実施形態の定着装置の加熱手段の一例を示す断面模式図である。 本実施形態の定着装置の加熱手段と溝部形状の例を示す断面模式図である。 記録材搬送方向と直交する方向(X方向)の温度分布を示すグラフである。 本実施形態の定着装置の加熱手段の一例を示す断面模式図である。 本実施形態の定着装置の加熱手段の一例を示す断面模式図である。 本実施形態の定着装置の加熱手段の一例を示す断面模式図である。 本実施形態の定着装置の構成の一例を示す説明図である 複数の加熱領域を有する板状の加熱部材の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1に、本実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の断面の模式図を示す。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタは、給紙手段4、レジストローラ対6、像担持体としての感光体ドラム8、転写手段10、及び定着装置12などを備えている。
給紙手段4は、記録材としての用紙Pが積載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容された用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16を有している。
給紙コロ16によって送り出された用紙Pはレジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正された後、感光体ドラム8の回転に同期するタイミング、すなわち感光体ドラム8上に形成されたトナー像の先端と用紙Pの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングでレジストローラ対6により転写部位11へ送られる。
感光体ドラム8の回転方向を矢印で示している。感光体ドラム8の外部には、回転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ18、図示しない露光手段の一部を構成するミラー20、現像ローラ22aを備えた現像手段22、転写手段10、及びクリーニングブレード24aを備えたクリーニング手段24が配置されている。
帯電ローラ18と現像手段22の間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上の露光部26に露光光Lbが照射され、走査される。
感光体ドラム8が回転を始めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電される。画像情報に基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査され、作成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
形成された静電潜像は、感光体ドラム8の回転により現像手段22へ移動し、ここでトナーが供給されて可視像化され、トナー像が形成される。
感光体ドラム8上に形成されたトナー像は、転写手段10において所定のタイミングで転写部位11に進入してきた用紙P上に転写バイアス印加により転写される。
トナー像を担持した用紙Pは定着装置12へ向けて搬送され、定着装置12において定着された後、図示しない排紙トレイへ排出・スタックされる。
転写部位11で転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング手段24に至り、クリーニング手段24を通過する間にクリーニングブレード24aにより掻き落とされることで除去される。
その後、感光体ドラム8上の残留電位が図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
本実施形態の定着装置12の構成を図2に示す。
本実施形態の定着装置は、無端状ベルトからなる定着部材38と、定着部材38に外周側から圧接し定着ニップ部Nを形成する加圧部材30と、定着部材38を加熱する加熱手段とを備え、定着ニップ部Nにおいて記録材P上の未定着画像Tを記録材Pに定着させる定着装置である。
定着部材(定着ベルト)38は、図2に示すように、基体38aの表面に弾性層38bが被覆され、最表面に離型層38cが形成された構成を有する。
基体38aは、例えば、ポリイミドで形成され、外径は40mm、厚みは50〜100μmが好ましい。また、ニッケルやSUS等の金属から形成されたものであってもよい。
弾性層38bは、例えば、シリコンゴムで形成され、厚みは50〜150μmが好ましい。
離型層38cとしては、耐久性を高めて離型性を確保することができれば特に限定されず、例えば、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂で形成され、厚みは5〜50μmが好ましい。
定着部材38の内部には、支持部材61が設けられ、定着ニップ部Nの箇所には押圧部材60が設置され、図示しない側板外部部材と接続されて定着部材38を支持している。
加圧部材(加圧ローラ)30は、図2に示すように、芯金30aと、表面に被覆された弾性層30bからなる。
芯金30aは、例えば、鉄製であり、外径は40mm、厚みは2mm程度のものが好ましい。
弾性層30bは、例えば、シリコンゴムで形成され、厚みは5mm程度が好ましい。弾性層30bの表面には、離型性を高めるために厚みが40μm程度のフッ素樹脂層を形成することが好ましい。
加圧部材30は、図示しない付勢手段により定着部材38に圧接されている。
前記加熱手段は、記録材Pの搬送方向と直交する方向に分割された複数の加熱領域を有する加熱部材56と、凸状の曲面部を有し、該曲面部において定着部材38と当接して加熱部材56が発生する熱を伝達する伝熱部材50とからなる。
定着部材38の温度が上昇することにより、定着ニップ部Nに搬送された用紙P上の未定着画像(トナー像)Tが加熱され用紙Pに定着する。
前記加熱手段は図示しない付勢手段により定着部材38の表面に押し当てられている。
なお、前記加熱手段は定着部材38の外部に設けてもよい。また、前記加熱手段は押圧部材として機能するため、図11に示す構成のように定着ニップ部Nの箇所に配置されてもよい。
図3に加熱部材56の模式図を示す。
板状の加熱部材56は、記録材Pの搬送方向と直交する方向(以下、「長手方向」、「X方向」ともいう)に分割された複数の加熱領域56a〜56e、該加熱領域を形成する複数の発熱抵抗体52を有する。
各加熱領域56a〜56eには、対応する1〜5chの個別配線58a〜58eと、共通配線59が接続されており、対応する発熱抵抗体52を個別に加熱制御することができる。また、長手方向の中心から左右対称に配置された加熱領域を同時にON/OFF可能である。
図3に示した加熱部材56は、5つの加熱領域(発熱抵抗体52)と、3つのスイッチ57a〜57cで構成されているが、これらの数はより多くすることもできる。
図3の加熱部材56の断面図を図4に示す。
図4(A)は、記録材Pの搬送方向(以下、「Z方向」ともいう)の断面図であり、図4(B)は長手方向の断面図である。
加熱部材56は、基材51上に、発熱抵抗体52が形成され、さらにオーバーコート層53が積層された構成である。
基材51の材料としては、低熱伝導率の材料であれば特に限定されないが、例えば、セラミックス、ガラス、耐熱樹脂、金属基板にガラスやセラミック、ポリイミドなどの絶縁層を形成したもの等が挙げられる。
発熱抵抗体52の材料としては、公知のカーボンや半導体酸化物、銀やアルミニウムを含有した金属ペースト等が挙げられる。
オーバーコート層53の材料としては、発熱抵抗体52と、後述する伝熱部材50との間に介在して絶縁を行うことができ、かつ耐熱性を有する材料であればよく、例えば、耐熱性ポリマー、セラミックス、ガラス等が挙げられる。
定着装置はさらに、定着部材38の定着ニップ部Nの下流で加熱手段の上流に、表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34と、加熱部材56の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ36と、加熱部材56に電力を供給する電源40と、サーミスタ34、36の検知情報に基づいて電源40を制御する加熱制御手段42とを備えている。
加熱制御手段42は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータを意味する。
加熱制御手段42は、記録材Pのサイズ情報に基づいて、加熱部材56の加熱割合を変化させる。すなわち、加熱部材56の各加熱領域(図3の56a〜56e)が、記録材Pのサイズ情報に応じて独立して加熱制御される。必要な領域のみを加熱することで、省エネルギーを実現することができる。
例えば、加熱制御手段42は、記録材Pが通過する領域(以下、「通紙域」ともいう)に対応する定着部材38の部位の温度が、記録材Pが通過する領域(以下、「非通紙域」ともいう)に対応する定着部材38の部位の温度よりも高くなるように制御する。
具体的には、通紙域に対応する発熱抵抗体52には定着温度が得られる電力を供給し、非通紙域に対応する発熱抵抗体52には供給電力を低減する。
実際の制御としては、非通紙域に対応する部位に対して電力供給を完全に停止(オフ)してもよいが、極端に温度が下がり過ぎると、次の画像領域での定着温度への立ち上がりが間に合わないことがある。このため、定着部材の温度を、画像領域に対応する第一の目標温度よりも低く、かつ所定の温度(室温以上の一定の温度)以上の第二の目標温度となるように制御をしている。非通紙域に対応する部位へ給電は行なわれるが、供給電力量は低減される。
加熱部材56と伝熱部材50からなる加熱手段の断面図を図5に示す。
図5(A)は、記録材Pの搬送方向の断面図であり、図5(B)は長手方向の断面図である。
加熱手段を構成する伝熱部材50は、前記曲面部の対向面の平坦面において加熱部材56と当接し、前記平坦面には、加熱部材56の隣接する前記加熱領域の境界部分に対応する位置に、加熱部材56と接触しないスリット状の溝部54が設けられている。
図5(B)は、長手方向(X方向)に記録材Pが通過する領域の例を示している。
例えば、記録材Pのサイズに対応した通紙域がWaであれば、両側のWbは非通紙域となる。
従来の加熱手段では、図7のグラフにおいて細線で示すように、通紙域Waの両端部付近では大きな温度低下がみられる。
これに対し本実施形態では、通紙域Waと非通紙域Wbの境界部分に対応する位置に加熱部材56と接触しないスリット状の溝部54が設けられているため、長手方向への伝熱が抑制され、図7のグラフにおいて太線で示すように、通紙域Waの両端部付近における大幅な温度低下が抑制されている。
温度の均一化により、画像の品質の低下を防止することができる。また、通紙域Waの設定温度自体を上げたり、非通紙域Wbの温度を上げたりする必要がなくなり、省エネルギー化も可能となる。
伝熱部材50の材料としては、耐熱性があり、熱伝導率が高く、かつ加工性に優れた部材であれば特に限定されず、例えば、アルミニウム、銅、鉄等の金属、またはこれらを主成分とする合金、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等の高熱伝導セラミック、ステンレスなどが挙げられる。
伝熱部材50の表面は、定着部材38の内面と良好に摺動させるため、必要に応じてフッ素樹脂層等を形成してもよい。
本実施形態では、伝熱部材50を複数部材の組合せとせず、スリット状の溝部を形成した一体の部品とすることで取り扱いの容易性を確保している。例えば、長手方向に複数に分割した伝熱部材を用いる場合は、取り付けが困難となる。
スリット状の溝部54は、伝熱部材50に対して複数設けられ、溝部54は、設けられた位置によって深さ及び幅の少なくともいずれかが異なるように形成されていてもよい。
図6に、加熱手段のZ方向断面と、対応する溝部54の概略形状の斜視図を示す。
溝部54の深さは、図6(A)及び(B)で示す例のように、厚み方向(Y方向)に一定とすることができる。
一方、溝部54は、図6(C)及び(D)で示す例のように、深さが記録材Pの搬送方向(Z方向)の略中央に向かって深くなる形状であってもよい。
図6(C)及び(D)の例では、溝部54の形状が伝熱部材50の曲面に沿っているため、溝部54が形成された部分の伝熱部材の厚みが一定となり好ましい。
図8に、他の実施形態に係る加熱手段のZ方向断面とX方向断面の模式図を示す。
図8(B)に示すように、伝熱部材50の溝部54は、記録材Pの搬送方向と直交する方向(X方向)の中央側に設けられた溝部54aの深さよりも、両端部側に設けられた溝部54cの深さを深く形成することができる。
なお、溝部の深さ(Y方向の長さ)は、伝熱部材50の厚みHの半分よりも深くなるように形成されることが好ましい。
溝部54の深さを加熱領域毎に変えることにより、発熱抵抗体52の発熱量が均一であっても、長手方向の温度ムラを調整することができる。
溝部54の深さは、図8(B)に示したように、ノビ部の境界でより深くしておくことが好ましい。これによりノビサイズの画像形成時に適宜対応することができる。
図9に、他の実施形態に係る加熱手段のZ方向断面とX方向断面の模式図を示す。
図9(B)に示すように、伝熱部材50の溝部54は、記録材Pの搬送方向と直交する方向(X方向)の中央側に設けられた溝部54aの幅よりも、両端部側に設けられた溝部54cの幅を広く形成ことができる。
溝部54の幅を加熱領域毎に変えることにより、発熱抵抗体52の発熱量が均一であっても、長手方向の温度ムラを調整することができる。
また、図8の例と同様に、溝部54の幅はノビ部の境界でより広くしておくことが好ましい。これによりノビサイズの画像形成時に適宜対応することができる。
図10に、他の実施形態に係る加熱手段のZ方向断面とX方向断面の模式図を示す。
図10(C)に示すように、伝熱部材50の溝部54dは、記録材Pの搬送方向(Z方向)と平行な軸に対して傾斜して設けることができる。
傾斜した溝部54dにより、定着部材38の温度分布の変化を緩和させることができ、対応可能な記録材Pのサイズの種類を増やすことができるとともに、無駄な伝熱を低減することができる。
以上のように、伝熱部材50を介して定着部材38に熱を伝える構成において、伝熱部材50にスリット上の溝部54を設けることにより、発熱抵抗体52の発熱ドット間の温度ムラを防止することができる。
加熱領域の境界部で発生する温度低下を防止することができるため、小サイズの記録材Pに対応した範囲のみを加熱する際、記録材Pの端部領域の温度低下を防止し、画像品質を向上させると共に余分な電力供給を抑制することができる。
4 給紙手段
6 レジストローラ対
8 感光体ドラム
10 転写手段
11 転写部位
12 定着装置
30 加圧部材
38 定着部材(定着ベルト)
40 電源
42 加熱制御手段
50 伝熱部材
51 基材
52 発熱抵抗体
53 オーバーコート層
56 加熱部材
N 定着ニップ部
P 記録材(用紙)
T 未定着画像(トナー像)
特開平6−95540号公報 特開2001−343860号公報

Claims (7)

  1. 無端状ベルトからなる定着部材と、前記定着部材に外周側から圧接し定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを備え、前記定着ニップ部において記録材上の未定着画像を前記記録材に定着させる定着装置であって、
    前記加熱手段は、前記記録材の搬送方向と直交する方向に分割された複数の加熱領域を有する加熱部材と、凸状の曲面部を有し、該曲面部において前記定着部材と当接して前記加熱部材が発生する熱を伝達する伝熱部材とからなり、
    前記伝熱部材は、前記曲面部の対向面の平坦面において前記加熱部材と当接し、
    前記平坦面には、前記加熱部材の隣接する前記加熱領域の境界部分に対応する位置に、前記加熱部材と接触しないスリット状の溝部が設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記溝部が複数設けられ、該溝部は、設けられた位置によって深さ及び幅の少なくともいずれかが異なることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記記録材の搬送方向と直交する方向の中央側に設けられた前記溝部の深さよりも、両端部側に設けられた前記溝部の深さが深いことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記記録材の搬送方向と直交する方向の中央側に設けられた前記溝部の幅よりも、両端部側に設けられた前記溝部の幅が広いことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  5. 前記溝部の深さが前記記録材の搬送方向の略中央に向かって深くなる形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  6. 前記溝部が、前記記録材の搬送方向と平行な軸に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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