JP2016024887A - 画像表示装置 - Google Patents

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知幸 有吉
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Abstract

【課題】有機材料を含む平坦化膜に水分が含まれることによる画像表示装置の不良の発生を抑えること。
【解決手段】画像表示装置は、基板と、前記基板上に形成された薄膜トランジスタを覆う有機平坦化膜と、前記有機平坦化膜の上に設けられた無機絶縁膜と、前記無機絶縁膜の上面の一部に成膜された電極膜と、平面的にみて前記電極膜と異なる位置に成膜される有機絶縁膜を含み前記無機絶縁層の上層に設けられる有機絶縁層と、前記有機絶縁層の上層に設けられ前記電極膜と下面が接する有機発光膜を含む発光層と、を含み、前記無機絶縁膜には当該無機絶縁膜を貫き平面的にみて前記電極膜と重ならず前記有機絶縁膜と重なる複数の第1の開口が設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は画像表示装置に関する。
近年は有機EL表示装置などの表示装置の開発がさかんに進められている。有機EL表示装置の中には、有機平坦化膜と、有機平坦化膜の上に設けられた無機絶縁膜の層と、その上に設けられた電極膜および有機絶縁膜と、電極膜を覆う発光層とを含むものがある。
特許文献1には、有機平坦化膜の上に設けられる下部電極と、その下部電極の上層にある無機絶縁膜および発光膜と、無機絶縁膜および発光膜を覆う上部電極とを含む有機EL表示装置が開示されている。特許文献2には、第1層間絶縁膜の上に設けられる配線と、配線の上層にある無機絶縁膜である第2層間絶縁膜と、第2層間絶縁膜の上に設けられる陽極と、陽極の上の発光領域を囲むように形成される無機材料の絶縁膜とを含む有機EL表示装置が開示されている。
特開2009−016231号公報 特開2012−22787号公報
無機絶縁膜や電極膜は水分を通しにくく、一方で、有機材料を含む平坦化膜は成膜時に内在する水分や成膜後の洗浄工程などの間に吸収した水分を含んでいる場合がある。すると、平坦化膜に含まれる水分により有機EL表示装置に不良が生じてしまう。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、有機材料を含む平坦化膜に水分が含まれることによる不良の発生が抑えられた画像表示装置を提供することにある。
本出願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下の通りである。
(1)基板と、前記基板上に形成された薄膜トランジスタを覆う有機平坦化膜と、前記有機平坦化膜の上に設けられた無機絶縁膜と、前記無機絶縁膜の上面の一部に成膜された電極膜と、平面的にみて前記電極膜と異なる位置に成膜される有機絶縁膜を含み前記無機絶縁膜の上層に設けられる有機絶縁層と、前記有機絶縁層の上層に設けられ前記電極膜と下面が接する有機発光膜を含む発光層と、を含み、前記無機絶縁膜には当該無機絶縁膜を貫き平面的にみて前記電極膜と重ならず前記有機絶縁膜と重なる複数の第1の開口が設けられ、前記開口の縁の形状は、平面的にみて曲線を含む、ことを特徴とする画像表示装置。
(2)(1)において、前記開口は前記無機絶縁膜を貫く溝であり、平面的にみて前記溝の端部は丸みを有することを特徴とする画像表示装置。
(3)(2)において、平面的にみて前記開口の縁のうち前記溝の端部と端部との間の形状は波状の曲線を含むことを特徴とする画像表示装置。
(4)基板と、前記基板上に形成された薄膜トランジスタを覆う有機平坦化膜と、前記有機平坦化膜の上に設けられた無機絶縁膜と、前記無機絶縁膜の上面の一部に成膜された電極膜と、平面的にみて前記電極膜と異なる位置に成膜される有機絶縁膜を含み前記無機絶縁膜の上層に設けられる有機絶縁層と、前記有機絶縁層の上層に設けられ前記電極膜と下面が接する有機発光膜を含む発光層と、を含み、前記無機絶縁膜には当該無機絶縁膜を貫き平面的にみて前記電極膜と重ならず前記有機絶縁膜と重なる複数の第1の開口が設けられ、前記基板は、平面的にみて映像信号に応じて発光する複数の表示画素が設けられる表示領域と、前記表示領域を囲み発光しない複数のダミー画素が設けられるダミー領域と、前記ダミー領域を囲む周辺領域とを含み、前記電極膜は前記表示画素ごとに設けられ、前記有機絶縁膜は平面的にみて前記表示画素に含まれる電極膜を囲むバンクを構成する第1の領域と、前記ダミー領域に設けられる第2の領域と、前記周辺領域に設けられる第3の領域とを含み、前記無機絶縁層には前記複数の第1の開口と、複数の第2の開口とが設けられ、前記複数の第1の開口は平面的に見て前記第1の領域と重なり、前記複数の第2の開口は平面的にみて前記第2の領域と重なり、前記有機絶縁膜は前記第2の開口を介して前記平坦化膜と接する、ことを特徴とする画像表示装置。
本発明によれば、画像表示装置において、有機平坦化膜に含まれる水分に起因する不良の発生を抑えることができる。
本発明の実施形態にかかる有機EL表示パネルの一例を示す平面図である。 図1に示す有機EL表示パネルのII−II切断線における断面図である。 本発明の実施形態にかかる有機EL表示パネルの等価回路の一例を示す回路図である。 表示領域、ダミー領域および周辺領域の一例を示す平面図である。 図4のV−V切断線における断面図である。 開口の一例を示す平面図である。 開口の他の一例を示す平面図である。 図4のVII−VII切断線における断面図である。 本発明の実施形態にかかる有機EL表示パネルの製造工程を示す図である。 表示領域の他の一例を示す平面図である。 表示領域の他の一例を示す平面図である。
以下では、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。出現する構成要素のうち同一機能を有するものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかる有機EL表示パネルの一例を示す平面図である。また図2は、図1に示す有機EL表示パネルのII−II切断線における断面図である。有機EL表示パネルは、アレイ基板1と、アレイ基板1の一面のうち一部を覆う対向基板2と、アレイ基板1のうち対向基板2に覆われていない領域に接続されるフレキシブル回路基板3と、アレイ基板1上の対向基板2とフレキシブル回路基板3との間に設けられるドライバ集積回路4とを含む。本実施形態にかかる有機EL表示パネルはトップエミッション型の有機EL表示パネルであり、白色のOLED(Organic Light Emitting Diode)素子(以下では発光素子ともいう)とカラーフィルタとを組み合わせてフルカラー表示をするものである。図2においては、説明の容易のため高さを強調するように記載している。他の断面図においても高さの表現については実際と異なる場合がある。
図2に示すように、アレイ基板1の上には回路層10と、回路層10の上にある封止膜20とが形成されており、対向基板2と封止膜20との間には、平面的にみて対向基板2の外周に設けられるシール22が設けられ、対向基板2のうちアレイ基板1側の面にはカラーフィルタ21が設けられ、カラーフィルタ21と封止膜20との間には充填材23が封入されている。なお、有機EL表示装置はカラーフィルタ21や対向基板2、シール22や充填材23を含んでいなくてもよい。回路層10の詳細については後述する。
アレイ基板1上の対向基板2に覆われている領域は、表示領域11と、表示領域11を囲むダミー領域12と、ダミー領域12を囲む周辺領域13とに分けられる。表示領域11にはマトリクス状に並ぶ複数の表示画素が設けられている。表示画素は表示領域11に表示される画像を構成する画素のうち1つの色のサブ画素に対応し、そのサブ画素に対する画像データが示すそのサブ画素の表示階調に応じた強さの光を出力する。
ダミー領域12には複数のダミー画素が配置されている。表示領域11の上下にはそれぞれ2〜3行のダミー画素が設けられ、表示領域11の左右にはそれぞれ2〜3列のダミー画素が設けられる。ダミー画素の構造は表示画素の構造に近いが、ダミー画素は表示画素と異なり発光しない。表示画素とダミー画素との構造の違いの詳細については後述する。周辺領域13には表示画素もダミー画素も形成されていない。
図3は、本発明の実施形態にかかる有機EL表示パネルの等価回路の一例を示す回路図である。これらの回路は物理的にはアレイ基板1上やドライバ集積回路4内に形成されている。アレイ基板1上には表示領域11内をマトリクス状に並ぶ複数の画素回路33が設けられている。画素回路33はそれぞれ1つの表示画素に相当する。画素回路33の行につき1本の走査線31が設けられており、走査線31のそれぞれは対応する画素回路33に接続されている。また画素回路33の列につき1本の映像信号線32が設けられており、映像信号線32のそれぞれは対応する画素回路33に接続されている。なお、複数の走査線31は表示領域11内を図3の左右方向に延び、複数の映像信号線32は表示領域11内を図3の上下方向に延びている。
走査線31の一端は走査線駆動回路34に接続されている。走査線駆動回路34は、走査線31に走査信号を出力し、その走査信号が出力された走査線31に接続される画素回路33が、映像信号線32に供給される映像信号に応じた電位を記憶するように制御する。映像信号線32の一端は映像信号供給回路35に接続されている。映像信号供給回路35は映像信号線32に映像信号を出力する。映像信号供給回路35は映像信号線32に水平期間ごとに異なる行の画素回路33に対する映像信号を出力し、走査線駆動回路34はその映像信号が出力される行に対応する走査線31に走査信号を出力する。
画素回路33のそれぞれは、発光素子42と、駆動トランジスタ41と、キャパシタ43と、画素スイッチ44とを含む。駆動トランジスタ41は発光素子42を流れる電流の量を制御する素子であり、電源線に電気的に接続されるドレインと、発光素子42のアノードに電気的に接続されるソースと、画素スイッチ44の一端に接続されるゲートとを有する。画素スイッチ44の他端は映像信号線32に接続される。画素スイッチ44は薄膜トランジスタであり、ゲートは走査線31に接続されている。発光素子42のカソードは接地電位を供給する配線に電気的に接続されている。キャパシタ43は駆動トランジスタ41のソースとゲートとの間に設けられ、キャパシタ43の一端はゲートに、他端はソースにそれぞれ電気的に接続される。
図4は、表示領域11、ダミー領域12および周辺領域13の一例を示す平面図である。図4の表示領域11では、2列×3行の表示画素が記載され、その右側のダミー領域12には1列×3行のダミー画素が記載されている。実際にはその上下左右に多くの表示画素やダミー画素が配置されている。またダミー領域12のさらに外側には周辺領域13が存在する。
図5は、図4のV−V切断線における断面図である。アレイ基板1は絶縁基板であり、アレイ基板1の上には順に、下地膜52、半導体膜53の層、第1の絶縁膜54、ゲート電極55の層、第2の絶縁膜56、配線57の層、平坦化膜58、キャパシタ下部電極59、第3の絶縁膜60、陽極61の層、バンク62の層、発光層63、陰極64の層、封止膜20が設けられている。下地膜52から陰極64までが回路層10に相当する。なおアレイ基板1は例えばガラス、プラスチックなどで構成されてよい。
半導体膜53と、半導体膜53の上にあるゲート電極55と、平面的にみてゲート電極55の両側にある半導体膜53にそれぞれ接続する配線57の一部とが1つのトランジスタ71を構成している。ゲート電極55と半導体膜53との間にある第1の絶縁膜54は、SiNなどの無機絶縁膜である。トランジスタ71は、駆動トランジスタ41や画素スイッチ44に相当する。平坦化膜58はトランジスタ71や第2の絶縁膜56を覆うように設けられている。第2の絶縁膜56は無機絶縁膜であり、平坦化膜58はアクリルやポリイミドなどの有機樹脂からなる絶縁膜である。
図4において、バンク62は表示領域11およびダミー領域12のうち、バンク開口74の無い領域に設けられている。バンク開口74は、1つの表示画素または1つのダミー画素につき1つ設けられている。また1つの表示画素につき1つのキャパシタ下部電極59と1つの陽極61とが設けられている。陽極61は平面的にみて、その陽極61を含む表示画素の画素回路33が設けられる領域とほぼ重なる矩形の電極であり、バンク開口74を囲んでいる。
キャパシタ下部電極59は平坦化膜58の上面に接しており、その上を第3の絶縁膜60が覆っている。なお第3の絶縁膜60の下面の一部はキャパシタ下部電極59に、第3の絶縁膜60の上面の一部は陽極61に接しており、キャパシタ43を構成している。第3の絶縁膜60はSiNなどからなる無機絶縁膜であり、こうすることで十分な容量をもつキャパシタ43を設けることが可能である。陽極61の層の上には、平面的にみて陽極61がない部分および陽極61の縁の部分と重なる領域にバンク62が設けられている。バンク開口74にある陽極61およびバンク62の上には発光層63が形成されている。発光層63の下面の一部は陽極61の上面と接している。発光層63の上には表示領域11、ダミー領域12および周辺領域13を覆う陰極64と封止膜20とが設けられている。陽極61、発光層63、陰極64は発光素子42を構成する。発光層63は実際には複数の層からなり、また平面的にみて陽極61と接する部分のみ発光する。なお、図5では発光層63は画素ごとに分割されていない1つの膜であるが、画素ごとに分割されていてもよい。
陽極61と配線57とは、第3の絶縁膜60および平坦化膜58を貫くコンタクトホール73を介して駆動トランジスタ41のドレインに相当する配線57と接続されている。また平面的にみてコンタクトホール73はバンク62に覆われている。キャパシタ下部電極59は図4では図示していないが、平面的にみて陽極61が設けられる領域のうち、コンタクトホール73およびその近傍以外に形成されている。キャパシタ下部電極59は、図示しないコンタクトホールを介して駆動トランジスタ41のゲート電極55と電気的に接続されている。
次に、第3の絶縁膜60のうち表示領域11内に設けられる複数の開口72について説明する。開口72は平面的にみてある方向とその反対方向(図4では上下)にそれぞれ隣接する2つの表示画素がある領域に設けられている。また1つの表示画素につき1つの開口72が設けられている。また、開口72は第3の絶縁膜60を貫く溝であり、その2つの表示画素が並ぶ向きと直交する方向に延びている。開口72は平面的にみて表示領域11内にあるバンク62に覆われており、また陽極61とは重なっていない。平坦化膜58とバンク62とは開口72を介して接している。
無機絶縁膜である第3の絶縁膜60に開口72を設け、さらにその開口72が陽極61により覆われていないことにより、ベークなどの際に平坦化膜58に含まれる水分をこの開口72から放出することが可能になり、有機EL表示パネルの不具合を抑制することが可能になる。この効果は製造工程の簡略化も可能にする。
図6Aは、開口72の一例を示す平面図である。図6Aは、開口72を拡大した図である。開口72の縁の形状は、平面的にみて曲線を含んでいる。より具体的には平面的にみて開口72の端部は丸みを有する。図6Aに示す開口72の縁の形は平面的にみて溝の延びる方向に延びる2つの直線と、それらの2つの線を接続する滑らかな曲線とを含んでいる。
開口72の形状は他の形であってもよい。図6Bは、開口72の他の一例を示す平面図である。図6Bに示す開口72の縁の形は平面的にみて溝の延びる方向に延びる2つの波状の曲線と、それらの2つの線を接続する滑らかな曲線とを含んでいる。
開口72に丸みをもたせることで、バンク62を形成する際に有機樹脂を塗布する際に、角の部分により流体力学的に生じる特異的な挙動を抑えることができ、塗布された有機樹脂の厚さのムラを抑えたり、有機樹脂が塗布されない領域の発生を抑えることができる。なお、開口72の丸みは、その丸みを表現するためのマスクを用いたレジストのフォトリソグラフィとフォトリソグラフィ後のエッチングとにより形成される。
次にダミー領域12内のダミー画素について説明する。ダミー画素の構造は表示画素と同様であり、図4の例では、1つのダミー画素につき1つの陽極61が設けられており、また陽極61ごとにコンタクトホール73も設けられている。ダミー画素では表示画素に物理的な条件を近づけるため、表示画素と同じ形状のバンク62も設けられている。一方、ダミー画素では画素回路33そのものは形成されておらず、陽極61は走査線31や映像信号線32とは間接的にも接続されていない。またダミー画素ではトランジスタ71は形成されていなくてもよいし、コンタクトホール73が形成されていなくてもよい。
次に、第3の絶縁膜60のうちダミー領域12内に設けられる複数の開口75について説明する。開口75は平面的にみてある方向とその反対方向(図4では上下)にそれぞれ隣接する2つのダミー画素がある領域に設けられている。1つのダミー画素につき1つの開口75が設けられている。また、開口75は開口72と同様に第3の絶縁膜60を貫く溝であり、その2つのダミー画素が並ぶ向きと直交する方向に延びている。開口75は平面的にみてダミー領域12内にあるバンク62に覆われており、また陽極61とは重なっていない。平坦化膜58とバンク62とは開口75を介しても接している。
ダミー領域12に形成された開口75も、平坦化膜58に含まれる水分を放出する。また開口75の平面的な構造は開口72と同様であるが、物理的な条件の違いなどが存在する場合には大きさなどを調整してもよい。
次に周辺領域13について説明する。周辺領域13には表示画素もダミー画素も形成されておらず、走査線31や映像信号線32を走査線駆動回路34や映像信号供給回路35に接続するための配線などが配置されている。
周辺領域13に形成される開口76について説明する。図7は、図4のVII−VII切断線における断面図である。周辺領域13では画素回路33の代わりに配線が形成されているが、図7では図示していない。また周辺領域13でもアレイ基板1の上には下地膜52と、第1の絶縁膜54と、第2の絶縁膜56と平坦化膜58とが形成されている。平坦化膜58の上には第3の絶縁膜60が形成されており、周辺領域13内の第3の絶縁膜60には開口76が設けられている。そして開口76の上には陽極61は設けられておらず、バンク62と同じ層にあり同じ工程で形成される有機絶縁膜66は開口76を介して平坦化膜58と接している。また有機絶縁膜66の上には順に発光層63、陰極64、封止膜20が形成されている。
開口76は、平面的にみて周辺領域13内を開口72や開口75が延びる方向と同じ方向に延びており、また開口72や開口75が延びる方向の延長線の上に配置されている。周辺領域13に形成された開口76についても、平坦化膜58に含まれる水分を放出する効果を有する。また開口76の平面的な構造は開口72と同様であるが、物理的な条件の違いが存在する場合には大きさなどを調整してもよい。
このようにダミー領域12や周辺領域13にも開口75,76があることにより、ここから平坦化膜58の水分が放出されやすくなり、これらダミー領域12や周辺領域13に隣接する表示領域11の発光層63に対する水分ダメージを防ぎ、表示品質や寿命を向上させる。
有機EL表示パネルの製造方法について説明する。図8は本発明の実施形態にかかる有機EL表示パネルの製造工程を示す図である。本製造工程は、順に、薄膜トランジスタ形成工程S1と、平坦化膜形成工程S2と、下部電極形成工程S3と、無機絶縁膜形成工程S4と、陽極形成工程S5と、バンク形成工程S6と、ベーク工程S7と、発光層蒸着工程S8と、陰極形成工程S9と、封止膜形成工程S10とを含む。また、図示しないが、封止膜形成工程S10のあとに対向基板2やフレキシブル回路基板3、ドライバ集積回路4をアレイ基板1に取付ける工程も存在する。
薄膜トランジスタ形成工程S1は、画素回路33を構成するトランジスタ71や画素回路33内の配線、走査線31,映像信号線32などをアレイ基板1上に形成する工程であり、SiNなどからなる下地膜52を形成する工程、半導体膜53を形成する工程、第1の絶縁膜54を形成する工程、ゲート電極55を形成する工程、無機絶縁膜である第2の絶縁膜56を形成する工程、配線57を形成する工程を含む。この工程は既知のフォトリソグラフィなどの方法を用いて行われてよい。配線57は、例えばアルミニウム、クロム、モリブデン等の金属によって形成されてよい。
平坦化膜形成工程S2は、薄膜トランジスタ形成工程S1により形成されたトランジスタ71や第2の絶縁膜56の表面を覆い、かつその表面の凹凸を平坦化する平坦化膜58を形成する工程である。本工程では、アクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機樹脂のワニス(有機樹脂を溶媒に溶かした液状物)を凹凸表面に塗布することによって、凹部に優先的にワニスが流れ込ませた後、乾燥させることによって平坦化膜58を形成してもよい。また、有機樹脂の塗布はスピンコーター、スリットコーター等の方法を用いて行ってもよいが、該方法に限定されない。また、平坦化膜58に含まれる水分を除去するために、本工程で例えば200℃の条件にてベーク(あるいは真空ベーク)処理を行ってもよい。また本工程ではフォトリソグラフィにより平坦化膜58にコンタクトホール73が形成される。
下部電極形成工程S3は、キャパシタ下部電極59を形成する工程である。本工程は既知のスパッタリングやフォトリソグラフィの手法により行われてよい。キャパシタ下部電極59は例えばアルミニウム、クロム、モリブデン等の金属によって形成されてよい。なお、本工程においてキャパシタ下部電極59の形成に用いるレジストを除去する際などに、平坦化膜58が水分を吸収する場合がある。したがって、次の工程に移る前にさらにベーク(あるいは真空ベーク)処理を行い、平坦化膜58に含まれる水分を除去してもよい。
次に、キャパシタ下部電極59を覆う第3の絶縁膜60を形成する無機絶縁膜形成工程S4が行われる。この工程ではフォトリソグラフィも行い、開口72,75,76が形成され、またコンタクトホール73の底の配線57も露出する。
陽極製造工程S5は、陽極61を形成する工程である。陽極61は、例えば、酸化スズ(SnO2)、アルミニウムドープの酸化亜鉛(ZnO:Al)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(In2O3−ZnO(IZO))等によって形成される。また既知のフォトリソグラフィなどの技術によりパターニングされる。
バンク形成工程S6は、バンク62や有機絶縁膜66の層を形成する工程である。バンク形成工程S6では、平坦化膜形成工程S2と同じように、アクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機樹脂(一般的には平坦化膜58と同じ樹脂である)を塗布し、フォトリソグラフィによりバンク開口74を形成する。
ここで、バンク形成工程S6の後、アレイ基板1の表面には、微粒子や分子レベルの汚染物質が付着していることが考えられる。この様な汚染物質は素子特性の劣化等を引き起こすことがある。この様な汚染物質を除去するため次の工程に移る前に洗浄工程を行うことが好ましい。
次にベーク工程S7が行われる。このベーク工程S7により、平坦化膜58やバンク62を構成する有機材料などに含有される水分(先の洗浄工程により含むこととなった水分を含む)が除去される。これにより有機EL素子の信頼性が向上する。平坦化膜58においても開口72、75、76があるためにこれらの開口から水分が除去されるため、有機EL素子の信頼性が向上する効果が得られる。このベーク工程S7は、真空ベーク工程であってもよい。真空ベーク工程によって平坦化膜58を構成する有機材料に含まれる水分をより確実に除去することができる。なお、この工程で開口72などを介して平坦化膜58の水分も除去されるので、これより前のベーク工程は行わなくてもよい。
発光層蒸着工程S8は、バンク開口74により露出した陽極61と、バンク62などを覆いかつこれらの上面に接する発光層63を形成する工程である。発光層63は、実際には複数の層からなり、既知の蒸着法により形成されてもよいし、既知の塗布法を用いて形成されてもよい。
陰極形成工程S9は、陰極64を形成する工程である。陰極64は透明電極であり、例えばインジウムスズ化合物(ITO)、インジウム亜鉛化合物(IZO)などの膜である。陰極64は、既知のCVD等の蒸着方法を用いて形成されてよい。
封止膜形成工程S10は、封止膜20を形成する工程である。封止膜20は、例えばSiN、SiO、P・SiO(PSG)、Al、PbO・SiO、Si、SiON、PbO・B、及びこれらの混合物からなる群から選択される化合物によって形成されてよい。また封止膜20はポリイミド樹脂などの有機材料で形成されてもよい。この中では封止膜20としてSiNを用いると好適である。また本工程では、封止膜20をCVDにより形成してよい。
なお、表示領域11内の第3の絶縁膜60に、開口72以外の開口が形成されていてもよい。図9は、表示領域11の他の一例を示す平面図である。図9の例では、第3の絶縁膜60には、ある方向に延びる複数の開口72だけでなく、それに交差する方向に延びる複数の開口78も設けられている。開口78は、平面的にみてその交差する方向とその反対方向(図9では左右)にそれぞれ隣接する2つの表示画素がある領域に設けられている。また開口78は開口72と同様に第3の絶縁膜60を貫く溝であり、平面的にみて表示領域11内にあるバンク62に覆われ、陽極61とは重なっていない。また平坦化膜58とバンク62とは開口78を介しても接している。このようにして第3の絶縁膜60の開口を増やすことで、水分の放出をより容易にすることができる。
また、1つの表示画素につき複数の開口が設けられていてもよい。図10は、表示領域11の他の一例を示す平面図である。図10においては、表示画素は平面的にみて図10の上下方向に細長く延びる矩形(短冊形)の形状であり、陽極81の形状も細長い矩形である点で陽極61と異なっている。コンタクトホール73に対応するコンタクトホール82は陽極81の下端に近い部分に形成されている。またバンク開口83は矩形でありコンタクトホール82より図10の上方かつ陽極61と重なる領域に設けられている。そして、開口79のそれぞれは、平面的にみて上下方向と交わる方向(図10では左右)に2つの表示画素がある領域に設けられる。開口79は図10の上下方向に延び、また1つの表示画素とそれに隣り合うもう1つの表示画素との間には2つの開口79が設けられている。開口79は、開口72と同じく、第3の絶縁膜60を貫く溝であり、平面的にみて表示領域11内にあるバンク62に覆われ、陽極61とは重なっていない。また平坦化膜58とバンク62とは開口79を介して接している。
また、本発明は対向基板2やカラーフィルタ21が形成されないなどの他のタイプの有機EL表示パネルにも適用できる。このような有機EL表示パネルでも平坦化膜58の上面に接する無機絶縁膜が形成される場合があるからである。
1 アレイ基板、2 対向基板、3 フレキシブル回路基板、4 ドライバ集積回路、10 回路層、11 表示領域、12 ダミー領域、13 周辺領域、20 封止膜、21 カラーフィルタ、22 シール、23 充填材、31 走査線、32 映像信号線、33 画素回路、34 走査線駆動回路、35 映像信号供給回路、41 駆動トランジスタ、42 発光素子、43 キャパシタ、44 画素スイッチ、52 下地膜、53 半導体膜、54 第1の絶縁膜、55 ゲート電極、56 第2の絶縁膜、57 配線、58 平坦化膜、59 キャパシタ下部電極、60 第3の絶縁膜、61,81 陽極、62 バンク、63 発光層、64 陰極、66 有機絶縁膜、71 トランジスタ、72,75,76,78,79 開口、73,82 コンタクトホール、74,83 バンク開口。

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された薄膜トランジスタを覆う有機平坦化膜と、
    前記有機平坦化膜の上に設けられた無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜の上面の一部に成膜された電極膜と、
    平面的にみて前記電極膜と異なる位置に成膜される有機絶縁膜を含み前記無機絶縁膜の上層に設けられる有機絶縁層と、
    前記有機絶縁層の上層に設けられ前記電極膜と下面が接する有機発光膜を含む発光層と、
    を含み、
    前記無機絶縁膜には当該無機絶縁膜を貫き平面的にみて前記電極膜と重ならず前記有機絶縁膜と重なる複数の第1の開口が設けられ、
    前記開口の縁の形状は、平面的にみて曲線を含む、
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記開口は前記無機絶縁膜を貫く溝であり、平面的にみて前記溝の端部は丸みを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 平面的にみて前記開口の縁のうち前記溝の端部と端部との間の形状は波状の曲線を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 基板と、
    前記基板上に形成された薄膜トランジスタを覆う有機平坦化膜と、
    前記有機平坦化膜の上に設けられた無機絶縁膜と、
    前記無機絶縁膜の上面の一部に成膜された電極膜と、
    平面的にみて前記電極膜と異なる位置に成膜される有機絶縁膜を含み前記無機絶縁膜の上層に設けられる有機絶縁層と、
    前記有機絶縁層の上層に設けられ前記電極膜と下面が接する有機発光膜を含む発光層と、
    を含み、
    前記無機絶縁膜には当該無機絶縁膜を貫き平面的にみて前記電極膜と重ならず前記有機絶縁膜と重なる複数の第1の開口が設けられ、
    前記基板は、平面的にみて映像信号に応じて発光する複数の表示画素が設けられる表示領域と、前記表示領域を囲み発光しない複数のダミー画素が設けられるダミー領域と、前記ダミー領域を囲む周辺領域とを含み、
    前記電極膜は前記表示画素ごとに設けられ、
    前記有機絶縁膜は平面的にみて前記表示画素に含まれる電極膜を囲むバンクを構成する第1の領域と、前記ダミー領域に設けられる第2の領域と、前記周辺領域に設けられる第3の領域とを含み、
    前記無機絶縁層には前記複数の第1の開口と、複数の第2の開口とが設けられ、
    前記複数の第1の開口は平面的に見て前記第1の領域と重なり、前記複数の第2の開口は平面的にみて前記第2の領域と重なり、
    前記有機絶縁膜は前記第2の開口を介して前記平坦化膜と接する、
    ことを特徴とする画像表示装置。
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