JP2016024796A - 可搬型ガス検知器 - Google Patents

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【課題】所定の周波数の音波を十分な音圧で外部に出力させることが可能な可搬型ガス検知器を提供する。【解決手段】この可搬型ガス検知器100は、検知対象ガスを検知するガス検知部と、ガス検知部によるガス検知を報知する際に振動して音波を発生させる振動板4aと、を備える。また、可搬型ガス検知器100は、円状の第1凹部16と、第1凹部16の周囲を取り囲むように形成される環状の第2凹部17とを含み、第1凹部16および第2凹部17を覆うように振動板4aが固定されることによって、第1凹部16に対応する第1音響空間A1と第2凹部17に対応する第2音響空間A2とが形成されるカバー部13を備える。【選択図】図6

Description

この発明は、可搬型ガス検知器に関し、特に、音波を発生させる振動板を備えた可搬型ガス検知器に関する。
従来、音波を発生させる振動板を備えた可搬型ガス検知器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、音波を発生させる圧電振動子(振動板)とケースとを含む警報用ブザーを備える、可搬型ガス検知器が開示されている。上記特許文献1に記載の可搬型ガス検知器の警報用ブザーにおけるケースでは、所定の方向の一方側に放音口が形成されているとともに、他方側に圧電振動子の端部が固定されている。この結果、警報用ブザーにおける圧電振動子の放音口側には、圧電振動子とケースとにより1つの音響空間が形成されている。
特開2013−125601号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の可搬型ガス検知器では、警報用ブザーにおいて圧電振動子とケースとにより1つの音響空間しか形成されていないため、その1つの音響空間では、圧電振動子により発生された音波の周波数のうち、人が感知しやすい所定の周波数において十分に共振することができないと考えられる。この結果、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器の外部に出力させることが困難であるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、所定の周波数の音波を十分な音圧で外部に出力させることが可能な可搬型ガス検知器を提供することである。
この発明の一の局面による可搬型ガス検知器は、検知対象ガスを検知するガス検知部と、ガス検知部によるガス検知を報知する際に振動して音波を発生させる振動板と、を備える。また、可搬型ガス検知器は、円状の第1凹部と、第1凹部の周囲を取り囲むように形成される環状の第2凹部とを含み、第1凹部および第2凹部を覆うように振動板が固定されることによって、第1凹部に対応する第1音響空間と第2凹部に対応する第2音響空間とが形成される振動板固定部を備える。
この発明の一の局面による可搬型ガス検知器では、上記のように、第1凹部および第2凹部を覆うように振動板が固定されることによって、第1凹部に対応する第1音響空間と第2凹部に対応する第2音響空間とが形成される振動板固定部を設ける。これにより、第1音響空間だけでなく第2音響空間を設けることにより、振動板により発生された音波を人が感知しやすい所定の周波数で十分に共振させることができるので、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器の外部に出力させることができる。なお、この効果は、後述する音圧測定(実施例)により確認済みである。
上記一の局面による可搬型ガス検知器において、好ましくは、振動板固定部は、第1凹部が形成された面とは反対側の面に形成される第3凹部と、第3凹部と第1凹部とを接続する内部放音孔とを含む。このように構成すれば、第3凹部により、内部放音孔を介して第1凹部から出力された音波が減衰するのを抑制することができるので、確実に、人が感知しやすい所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器の外部に出力させることができる。また、振動板固定部の第1凹部が形成された面とは反対側の面に第3凹部を設けることにより、振動板固定部とは別の部材に第3凹部を設ける場合と比べて、別部材を設けない分、内部放音孔の延びる方向において可搬型ガス検知器が大型化するのを抑制することができるとともに、部品点数の増加を抑制することができる。なお、可搬型ガス検知器は主にユーザにより持ち運びされるものであるため、小型化が特に望まれており、その点から、大型化するのを抑制することは特に要求されている。
この場合、好ましくは、振動板固定部の第1凹部が形成された面とは反対側の面のうち、第3凹部に対応する領域以外の領域に貼り付けられ、内部放音孔および第3凹部が外表面に露出しないように覆うパネル部をさらに備え、第3凹部を覆うようにパネル部が振動板固定部に貼り付けられることによって、振動板固定部には第3凹部に対応する第3音響空間が形成されている。このように構成すれば、第3音響空間により、第1凹部から内部放音孔を介して第3凹部に出力された音波が第3凹部において減衰するのを十分に抑制することができるので、より確実に、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器の外部に出力させることができる。これにより、第3凹部を覆うパネル部に放音孔が設けられていない場合であっても、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器の外部に出力させることができる。また、パネル部により、内部放音孔および第3凹部が外表面に露出するのを抑制することができるので、内部放音孔から侵入した水分や塵などの異物が振動板に付着するのを抑制することができる。これにより、振動板から発生する音波の周波数が人が感知しやすい所定の周波数からずれたり、音波の音圧が小さくなるのを抑制することができる。
上記一の局面による可搬型ガス検知器において、好ましくは、表示画面部をさらに備え、振動板固定部には、振動板が固定されるのに加えて、表示画面部が取り付けられている。このように構成すれば、振動板固定部を振動板の固定以外に表示画面部の取付にも用いることができるので、表示画面部の取付のための部品が必要ない。これにより、部品点数が増加するのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器の外部に出力させることができる。
本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器の制御構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器の使用状態を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器を前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器のカバー部、振動板および表示画面部を後方から見た分解斜視図である。 図1の400−400線に沿った断面図である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第1実施例の実施例1−2の可搬型ガス検知器の内部構造を示した部分断面図である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第1実施例の比較例1の可搬型ガス検知器の内部構造を示した部分断面図である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第1実施例の測定結果を示した表である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第2実施例の実施例2−2の可搬型ガス検知器の内部構造を示した部分断面図である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第2実施例の測定結果を示した表である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第3実施例の測定結果を示した表である。 本発明の効果を確認するために行った音圧測定における第4実施例の測定結果を示した表である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器100の全体構成について説明する。
図1に示す本発明の一実施形態による可搬型ガス検知器100は、可搬型ガス検知器100周辺の所定の検知対象ガス(イソブタン、メタン、水素など)を検知するとともに、所定の濃度以上の検知対象ガスを検知した際に警報を出力することによって、ガス漏れ等に起因して周辺雰囲気の検知対象ガスの濃度が高いことをユーザに対して報知するためのガス検知器である。また、可搬型ガス検知器100は防塵防水機能を有しており、水や塵などが可搬型ガス検知器100の内部へ侵入するのが抑制されている。
可搬型ガス検知器100は、図2に示すように、ガス検知部1と、制御部2と、3つの入力ボタン3(図1参照)と、ブザー4と、2つのランプ5(図1参照)と、表示画面部6とを含んでいる。
ガス検知部1は、検出対象ガス(可燃性ガス)が燃焼する際の温度上昇に応じて検出片における電気伝導度が変化することを利用して検出対象ガスの濃度を検知する、図示しない接触燃焼式ガス検知素子を含んでいる。なお、ガス検知部1のガス検知素子としては、接触燃焼式ガス検知素子に限られず、検知対象ガスに応じて異なるガス検知素子を用いてもよい。たとえば、ガス検知部1のガス検知素子として半導体式ガス検知素子を用いてもよい。
制御部2は、CPUからなり、図示しない記憶部に記憶された動作プログラムを実行することにより、可搬型ガス検知器100全体を制御するように構成されている。また、制御部2は、警報時に、検知対象ガスが所定の濃度を超えたことを報知する警報をブザー4、2つのランプ5および表示画面部6から出力させるように構成されている。具体的には、制御部2は、警報時において、ブザー4から所定のブザー音を出力させるとともに、ランプ5において所定の色のランプを点灯させることによって、ユーザに対して警報を報知するように構成されている。また、制御部2は、警報時において、表示画面部6に検知対象ガスの濃度などの所定の情報を表示可能なように構成されている。なお、可搬型ガス検知器100の校正時には、制御部2は校正結果などを表示画面部6に表示させることによって、ユーザは校正結果などを確認することが可能である。
また、入力ボタン3は、可搬型ガス検知器100の電源のオンオフや、校正結果の保存指示などのユーザによる入力操作を受け付けるために設けられている。
また、図3に示すように、可搬型ガス検知器100は、ユーザのベルト101や胸ポケット、ヘルメット(図示せず)に取り付けるためのクリップ7を装着可能に構成されている。これにより、ユーザは可搬型ガス検知器100を容易に持ち運ぶことができるように構成されている。
次に、図1、図2および図4〜図6を参照して、可搬型ガス検知器100の具体的な構造について説明する。
可搬型ガス検知器100は、図1に示すように、本体部10と、本体部10に着脱可能に装着されるセンサキャップ部材20および電池ユニット30とを備えている。センサキャップ部材20は、本体部10の長手方向(X方向)の一方側(X2側)の側面に取り付けられている。電池ユニット30は、本体部10の前後方向(Y方向)の後方側(Y2側)の背面に取り付けられている。
また、本体部10に電池ユニット30が装着された状態で、可搬型ガス検知器100は、略直方体形状に形成されているとともに、直方体の各々の角部は、共にR面取りされている。
また、図4に示すように、本体部10は、筐体11と、筐体11の内部に配置される基板部12およびカバー部13と、両面テープ14と、パネル部15とを備えている。また、カバー部13の後方側(Y2側)に基板部12が固定されるように構成されている。また、図5に示すように、カバー部13の後面13aには、ガス検知部1によるガス検知を報知する際に振動して音波を発生させる振動板4aと、表示画面部6とが取り付けられている。なお、詳細な取り付け構造については後述する。
振動板4aは、PZTなどの図示しない圧電素子と、圧電素子を挟み込むように形成された一対の電極104aとから構成されている。また、振動板4aは、制御部2(図2参照)から一対の電極104aに所定の電気信号が印加されることによって、前後方向(Y方向)に振動されるように構成されている。これにより、振動板4aの振動に基づいて空気が振動されることによって、振動板4aから音波が発生されるように構成されている。なお、振動板4aは、ブザー4の一部を構成している。
表示画面部6は、後方に取り付けられたゼブラゴムなどからなる一対の導電性ゴム6aと、制御部2(図2参照)により所定の情報などの画像が表示される表示領域6bとを有している。一対の導電性ゴム6aは、それぞれ、表示画面部6の上方側(Z1側)および下方側(Z2側)に固定されている。また、表示画面部6は、表示領域6bにおいて前方側(Y1側)に画像が表示されるように、カバー部13の後面13aに取り付けられている。
筐体11は、図4および図6に示すように、前方側(Y1側)が開口した箱状に形成されている。また、筐体11の内部に形成された収容部11aに、基板部12およびカバー部13が収容されるように構成されている。
基板部12は、図6に示すように、複数の基板12aが前後方向(Y方向)に積層するように組み合わされており、制御部2を構成するCPUなどが取り付けられている。また、最も前側(Y1側)の基板12aに、振動板4a(図5参照)の図示しない配線が接続されているとともに、一対の導電性ゴム6aを介して表示画面部6が接続されている。この結果、配線および一対の導電性ゴム6aを介して、振動板4aおよび表示画面部6がそれぞれ駆動されるように構成されている。また、基板12a同士の間には、基板12a同士の絶縁を確保するための絶縁シート12bが配置されている。
カバー部13は、透明な樹脂から構成されている。また、図4および図5に示すように、カバー部13は、長手方向(X方向)および上下方向(Z方向)に延びる矩形状に構成されているとともに、外縁部の略全体から側部が後方側(Y2側)に向かって延びるように形成されている。
ここで、本実施形態では、図5に示すように、カバー部13の後面13aには、円環状の壁部13bと、円環状の壁部13bよりも大きな径を有するとともに、壁部13bに対して同心円状に形成された円環状の壁部13cとが形成されている。この壁部13bおよび13cは、共に、カバー部13の後面13aから後方(Y2方向)に突出するように形成されている。この結果、カバー部13の後面13aには、壁部13bの内側に形成され、後方から平面的に見て円状の第1凹部16と、壁部13cの内側で、かつ、壁部13bの外側に形成され、後方から平面的に見て円環状の第2凹部17とが設けられている。
また、外側の壁部13cの内側(第2凹部17側)には、振動板4aを固定するための段差部113cが壁部13cの全周に亘って形成されている。この段差部113cは、図6に示すように、内側の壁部13bの後方側(Y2側)の端部よりも後方側に位置するように形成されている。そして、振動板4aは、第1凹部16および第2凹部17を後方側から覆うように、段差部113cに後方側から接着されて固定されている。なお、振動板4aの外周縁の全体が、周状の段差部113cの全周に固定されている。また、段差部113cが内側の壁部13bの後方側の端部よりも後方側に位置することにより、振動板4aと壁部13bとの間には隙間が形成されている。
この結果、第1凹部16と振動板4aとにより構成される空間(壁部13bと底面16aと振動板4aとにより構成される空間)が、第1音響空間A1になるとともに、第2凹部17と振動板4aとにより構成される空間(壁部13bおよび13cと底面17aと振動板4aとにより構成される空間)が、第2音響空間A2になるように、可搬型ガス検知器100は構成されている。なお、第1音響空間A1および第2音響空間A2は、壁部13bと振動板4aとの隙間を介して、互いに接続されている。
これら第1音響空間A1および第2音響空間A2では、振動板4aにおいて発生した振動に基づく音波の周波数のうち、人が感知しやすい周波数である約3kHzの音波が共振される。特に、第2音響空間A2において、約3kHzの音波が共振される。この結果、約3kHzの周波数の音波の音圧を十分な大きさで、後述する内部放音孔13dから出力することが可能である。なお、一般的に、人が感知しやすい周波数は、約3kHz以上約4kHz以下である。
また、図6に示すように、第1凹部16の前方側(Y1側)の底面16aは、平坦面状に形成されている。また、第2凹部17の前方側の底面17aは、内側の壁部13bから外側の壁部13cに向かって前方側に傾斜するように設けられている。この際、第2凹部17の底面17aでは、内側の壁部13b側の底面17aは、第1凹部16の底面16aよりも後方側(Y2側)に位置し、外側の壁部13c側の底面17aは、第1凹部16の底面16aよりも前方側に位置するように形成されている。なお、この底面17aは、後述する第3凹部18の傾斜部18bと略同じ向きに傾斜するように形成されている。
また、第1凹部16の底面16aの略中央には、内部放音孔13dが形成されている。この内部放音孔13dは、カバー部13の後面13aと前面13eとを接続するように、カバー部13を前後方向(Y方向)に貫通している。これにより、振動板4aにおいて発生して第1音響空間A1および第2音響空間A2において共鳴された音波は、内部放音孔13dからカバー部13の前面13e側(前方側、Y1側)に出力されるように構成されている。なお、内部放音孔13dは、約2mmの内径R1を有している。
また、本実施形態では、図6に示すように、カバー部13の前面13eのうち、第1凹部16および第2凹部17に対応する領域には、第3凹部18が形成されている。この第3凹部18は、図4に示すように、前方(Y1方向)から平面的に見て円状に形成されている。また、第3凹部18は、平坦面状の底面18aと、底面18aを取り囲むように形成され、第3凹部18の外縁部から底面18a側(内側)に向かって後方側(Y2側)に傾斜する傾斜部18bとを有している。また、第3凹部18の底面18aの略中央には、第1凹部16の底面16aと接続された内部放音孔13dが設けられている。
また、図6に示すように、第1凹部16の略円状の底面16aと第3凹部18の略円状の底面18aとは、前後方向(Y方向)から見て、互いに重なるように形成されている。なお、第1凹部16の底面16aおよび第3凹部18の底面18aは、平面的に見て、共に約13mmの径R2を有する円状に形成されている。また、第2凹部17の円環状の外縁部と第3凹部18の円環状の外縁部とは、前後方向から見て、互いに重なるように形成されている。なお、第2凹部17の円環状の外縁部および第3凹部18の円環状の外縁部は、平面的に見て、共に約17mmの径R3を有する円状に形成されている。
また、図5に示すように、カバー部13の後面13aの中央部近傍には、表示画面部6が取り付けられる表示画面取付部13fが形成されている。この表示画面取付部13fは凹状に形成されており、表示画面取付部13fの中央部には、カバー部13の他の領域よりも厚みが小さな窓部113fが形成されている。そして、表示画面部6が表示画面取付部13fに嵌まり込むことによって、表示画面部6の表示領域6b(図1参照)が窓部113fに対応する位置に位置決めされた状態で、表示画面部6がカバー部13に取り付けられるように構成されている。ここで、窓部113fの厚みがカバー部13の他の領域の厚みよりも小さいことにより、窓部113fにより表示領域6bを保護しつつ、可搬型ガス検知器100の外部から表示領域6bに表示される画像の視認性を向上させることが可能である。
また、カバー部13は、図4および図5に示すように、表示画面取付部13fの下方側(Z2側)に形成され、入力ボタン3の検出部3aがそれぞれ配置される一対の穴部13gと、表示画面取付部13fのX2側に形成され、入力ボタン3の検出部3aが配置される1個の穴部13hとを有している。また、カバー部13は、表示画面取付部13fのX2側の上方側(Z1側)に形成され、ランプ5の発光部5a(図2参照)が配置される穴部13i(図4参照)を有している。
パネル部15は、音波を通過させることが可能な約0.2mmの厚みを有する樹脂製のシートから形成されている。また、パネル部15は、図4に示すように、前後方向(Y方向)から平面的に見て矩形状に形成されている。また、パネル部15は、図6に示すように、筐体11の前方側(Y1側)の端部に周状に形成された段差部11bと、カバー部13の前面13eとに両面テープ14を介して貼り付けられている。
また、本実施形態では、パネル部15には、パネル部15を貫通する孔は形成されていない。つまり、パネル部15は、カバー部13の前面13eの全体を前方側(Y1側)から覆うように配置されている。この結果、図6に示すように、カバー部13の前面13eに形成された内部放音孔13dおよび第3凹部18は、共に、可搬型ガス検知器100の外部に露出しないように構成されている。
また、第3凹部18とパネル部15とにより構成される空間(底面18aと傾斜部18bとパネル部15とにより構成される空間)が、第3音響空間A3になるように、可搬型ガス検知器100は構成されている。この第3音響空間A3では、振動板4aにおいて発生した振動に基づく音波の周波数のうち、人が感知しやすい周波数である約3kHzの音波が共振される。この結果、約3kHzの周波数の音波の音圧を十分な大きさで、パネル部15を通過させて可搬型ガス検知器100の外部に出力することが可能である。
なお、本実施形態の可搬型ガス検知器100では、振動板4aと、第1音響空間A1、第2音響空間A2および第3音響空間A3とにより、音波を可搬型ガス検知器100の外部に出力するためのブザー4が構成されている。
また、図4に示すように、パネル部15をカバー部13に貼り付けるための両面テープ14は、パネル部15と同様に、前後方向(Y方向)から平面的に見て、矩形状に形成されている。また、図6に示すように、両面テープ14のうち、カバー部13の第3凹部18に対応する領域には、穴部14aが形成されている。つまり、カバー部13の第3凹部18に対応する領域には両面テープ14が位置していない。なお、両面テープ14の穴部14aは、平面的に見て、約17mmの径R3を有する円状に形成されている。つまり、両面テープ14の穴部14aは第3凹部18と略同じ大きさの円状に形成されている。なお、図6では、理解容易のため、両面テープ14の前後方向(Y方向)の厚みを誇張して図示しているものの、実際の両面テープ14の厚みは、パネル部15の厚みに対して十分に小さい。
また、両面テープ14のうち、表示画面取付部13fの窓部113fに対応する領域、一対の穴部13gおよび13hに対応する領域および一対の穴部13iに対応する領域にも、それぞれ、穴部14b、14cおよび14dが形成されている。
一方、両面テープ14の穴部14a〜14d以外の領域では、全体に亘って接着剤(図4の斜線部分)が塗布されている。つまり、カバー部13の第3凹部18に対応する領域、表示画面取付部13fの窓部113fに対応する領域、一対の穴部13gおよび13hに対応する領域および一対の穴部13iに対応する領域では、パネル部15がカバー部13の前面13eに貼り付けられない一方、それ以外の領域では、パネル部15がカバー部13の前面13eに貼り付けられている。これにより、カバー部13の前面13eおよび筐体11の段差部11bとパネル部15とを密着させた状態で貼り合わせることができるので、カバー部13の前面13eおよび筐体11の段差部11bとパネル部15との隙間から水や塵が筐体11の内部に侵入するのを抑制することが可能である。
また、本体部10の筐体11と、センサキャップ部材20および電池ユニット30の筐体とは、共に、帯電防止剤である導電材が添加された樹脂から構成されている。これにより、静電気帯電による発火の危険性を回避することができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、カバー部13の段差部113cに第1凹部16および第2凹部17を覆うように振動板4aを固定することによって、第1凹部16に対応する第1音響空間A1と、第1音響空間A1の周辺に第2凹部17に対応する第2音響空間A2とを設ける。これにより、振動板4aにより発生された音波を人が感知しやすい所定の周波数(約3kHz)で十分に共振させることができるので、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器100の外部に出力させることができる。
また、本実施形態では、カバー部13の第1凹部16が形成された後面13aとは反対側の前面13eに第3凹部18を設けることによって、第3凹部18により、内部放音孔13dを介して第1凹部16から出力された音波が減衰するのを抑制することができるので、確実に、人が感知しやすい所定の周波数(約3kHz)の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器100の外部に出力させることができる。また、カバー部13とは別の部材に第3凹部18を設ける場合と比べて、別部材を設けない分、内部放音孔13dの延びる前後方向(Y方向)において可搬型ガス検知器100が大型化するのを抑制することができるとともに、部品点数の増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、カバー部13の前面13eに第3凹部18を覆うようにパネル部15を貼り付けることによって、第3凹部18に対応する第3音響空間A3を形成する。これにより、第3音響空間A3により、第1凹部16から内部放音孔13dを介して第3凹部18に出力された音波が第3凹部18において減衰するのを十分に抑制することができるので、より確実に、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器100の外部に出力させることができる。これにより、第3凹部18を覆うパネル部15に放音孔が設けられていない場合であっても、所定の周波数の音波を十分な音圧で可搬型ガス検知器100の外部に出力させることができる。また、パネル部15により、内部放音孔13dおよび第3凹部18が外表面に露出するのを抑制することができるので、内部放音孔13dから侵入した水分や塵などの異物が振動板4aに付着するのを抑制することができる。これにより、振動板4aから発生する音波の周波数が人が感知しやすい所定の周波数(約3kHz)からずれたり、音波の音圧が小さくなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、カバー部13に、振動板4aを固定するのに加えて、表示画面部6を取り付ける。これにより、カバー部13を振動板4aの固定以外に表示画面部6の取付にも用いることができるので、表示画面部6の取付のための部品が必要ない。これにより、部品点数が増加するのを抑制することができる。
次に、図6〜図13を参照して、本発明の効果を確認するために行った4種の音圧測定(第1〜第4実施例)について説明する。
(第1実施例)
第1実施例では、上記実施形態の可搬型ガス検知器100のカバー部13の形状を変化させることにより、第2音響空間A2および第3音響空間A3を異ならせた際の音圧の変化について測定した。
具体的には、実施例1−1として、上記実施形態と同一の可搬型ガス検知器100を用いた。つまり、図6に示すような第1音響空間A1、第2音響空間A2および第3音響空間A3を全て有する可搬型ガス検知器100を用いた。
また、実施例1−2として、図7に示すように、上記実施形態と同一の第1音響空間A1および第2音響空間A2を有する一方、上記実施形態の傾斜部18b(二点鎖線)が設けられていないカバー部113の第3凹部118と、パネル部15とにより構成された第3音響空間a3を有する可搬型ガス検知器100aを用いた。なお、カバー部113は、本発明の「振動板固定部」の一例である。
また、比較例1として、図8に示すように、上記実施形態と同一の第1音響空間A1および第3音響空間A3を有する一方、上記実施形態の第2凹部17(二点鎖線)が設けられておらず、その結果、カバー部213に第2音響空間が形成されていない可搬型ガス検知器200を用いた。
そして、実施例1−1、1−2および比較例1の可搬型ガス検知器からの音波の音圧を図示しない騒音計を用いて測定した。具体的には、騒音計を、可搬型ガス検知器のパネル部15のブザー4に対応する部分に対して正対するように配置した。その際、ブザー4と騒音計とを300mmだけ離間させた。その後、可搬型ガス検知器のブザー4(振動板4a)から2.97kHz(約3kHz)の固定周波数の音波を発生させ、その際の音圧(dB)を騒音計により測定した。そして、実施例1−2および比較例1の音圧と実施例1−1の音圧との差を算出した。
第1実施例の測定結果を図9に示す。第1実施例の測定結果から、第1音響空間A1、第2音響空間A2および第3音響空間A3を全て有する実施例1−1の可搬型ガス検知器100では、80.8dBという十分な音圧が測定された。一方、第2音響空間A2が形成されていない比較例1では、実施例1−1の音圧よりも4.2dBだけ小さな76.6dBという音圧が測定された。これは、第2音響空間A2が設けられていないことに起因して、2.97kHzの固定周波数の音波の音圧が十分に大きくならなかったからであると考えられる。この結果、第1音響空間A1だけでなく、その周囲に第2音響空間A2を設けることによって、2.97kHzの固定周波数の音波の音圧を十分に大きくすることができることを確認することができた。
また、傾斜部18b(二点鎖線)が設けられていない第3音響空間a3を有する実施例1−2では、実施例1−1の音圧よりも9.6dBだけ小さな71.2dBという音圧が測定された。これにより、第3音響空間A3の傾斜部18bが2.97kHzの固定周波数の音波の音圧が減衰するのを抑制する機能を有していることが判明した。これらの結果、第1音響空間A1、第2音響空間A2および第3音響空間A3を全て有する実施例1−1の可搬型ガス検知器100が最も音圧を大きくすることができ、好ましいことが判明した。
(第2実施例)
次に、第2実施例では、上記実施形態の可搬型ガス検知器100のカバー部13の内側の壁部13bの有無に起因する音圧および最大周波数の変化について測定した。
具体的には、実施例2−1として、実施例1−1と同様に、上記実施形態と同一の可搬型ガス検知器100を用いた。つまり、図6に示すように、カバー部13に内側の壁部13bが設けられた可搬型ガス検知器100を用いた。
また、実施例2−2として、図10に示すように、カバー部313の内側の壁部13b(二点鎖線)が設けられていない可搬型ガス検知器100bを用いた。この際、壁部13bよりも後方側(Y2側)に突出しない区分部313jにより、第1凹部316と第2凹部317とを区分した。この場合、第1凹部316と振動板4aとにより構成される空間(区分部313jと底面16aと振動板4aとにより構成される空間)である第1音響空間a1は、壁部13bが設けられていない分、壁部13bと底面16aと振動板4aとにより構成される空間である第1音響空間A1(二点鎖線)と比べて、共鳴に寄与する実質的な体積は小さくなると考えられる。同様に、第2凹部317と振動板4aとにより構成される空間(壁部13cと区分部313jと底面17aと振動板4aとにより構成される空間)である第2音響空間a2は、壁部13bが設けられていない分、壁部13bおよび13cと底面17aと振動板4aとにより構成される空間である第2音響空間A2(二点鎖線)と比べて、共鳴に寄与する実質的な体積は小さくなると考えられる。なお、カバー部313は、本発明の「振動板固定部」の一例である。
そして、実施例2−1および2−2の可搬型ガス検知器に対して、上記第1実施例と同様に、音圧(dB)を騒音計を用いて測定した。この際、可搬型ガス検知器のブザー4(振動板4a)から複数の周波数が含まれた所定の音波を発生させた。そして、最大の音圧が得られた周波数(最大周波数)と、最大周波数が得られた際の音圧とを測定した。そして、実施例2−2の音圧と実施例2−1の音圧との差を算出した。
第2実施例の測定結果を図11に示す。第2実施例の測定結果から、実施例2−1のように、壁部13bを設けて第1音響空間A1および第2音響空間A2の体積を大きくすることによって、最大周波数を人が感知しやすい所定の周波数である3kHzに近づけることが可能であることが確認することができた。一方、音圧に関しては、壁部13bの有無にあまり依存しないことが判明した。この結果、壁部13bを設けた実施例2−1の可搬型ガス検知器100が、最大周波数と最大周波数における音圧との双方を大きくすることができ、好ましいことが判明した。
(第3実施例)
次に、第3実施例では、上記実施形態の可搬型ガス検知器100の両面テープ14の穴部14aに起因する音圧の変化について測定した。
具体的には、実施例3−1として、実施例1−1と同様に、上記実施形態と同一の可搬型ガス検知器100を用いた。つまり、図6に示すように、両面テープ14の第3凹部18に対応する領域に形成された穴部14aの径R3が17mmである可搬型ガス検知器100を用いた。
また、実施例3−2として、両面テープ14の第3凹部18に対応する領域に穴部が形成されていない可搬型ガス検知器を用いた。
また、実施例3−3として、両面テープ14の穴部14aの径R3が20mmである可搬型ガス検知器を用いた。つまり、実施例3−1よりも穴部14aの径を大きくした可搬型ガス検知器を用いた。
また、実施例3−4として、両面テープ14の穴部14aの径R3が10mmである可搬型ガス検知器を用いた。つまり、実施例3−1よりも穴部14aの径を小さくした可搬型ガス検知器を用いた。
そして、実施例3−1〜3−4の可搬型ガス検知器に対して、上記第1実施例と同様に、音圧(dB)を騒音計を用いて測定した。この際、可搬型ガス検知器のブザー4(振動板4a)から、AL1とAL2との2つのアラーム音を2.92kHz(約3kHz)の固定周波数の音波として発生させた際の騒音計での音圧(dB)を測定した。そして、実施例3−2〜3−4の音圧と実施例3−1の音圧との差を、AL1とAL2とのそれぞれにおいて算出した。
第3実施例の測定結果を図12に示す。第3実施例の測定結果から、実施例3−1のように、両面テープ14の第3凹部18に対応する領域に形成された穴部14aの径R3を17mmにすることによって、AL1およびAL2のいずれにおいても、85dB程度の十分な音圧が得られた。一方、穴部を設けなかった実施例3−2では、AL1およびAL2のいずれにおいても、80dB程度までしか音圧が大きくならなかった。これにより、第3凹部18に対応する領域の両面テープ14を除去することによって、音圧を大きくすることができることが確認できた。また、実施例3−3のように実施例3−1よりも穴部14aの径を大きくした場合、および、実施例3−4のように実施例3−1よりも穴部14aの径を小さくした場合のいずれにおいても、83dBを超えて音圧が大きくならなかった。このことから、実施例3−1の可搬型ガス検知器100のように、両面テープ14の第3凹部18に対応する領域と同程度の大きさの穴部14aを設けることによって、音圧をより大きくすることができることが判明した。
(第4実施例)
次に、第4実施例では、上記実施形態の可搬型ガス検知器100のカバー部13の内部放音孔13dの内径R1の大きさに起因する音圧および最大周波数の変化について測定した。
具体的には、実施例4−1として、実施例1−1と同様に、上記実施形態と同一の可搬型ガス検知器100を用いた。つまり、図6に示すように、カバー部13の内部放音孔13dの内径R1が2mmである可搬型ガス検知器100を用いた。
また、実施例4−2として、カバー部13の内部放音孔13dの内径R1が1mmである可搬型ガス検知器を用いた。つまり、実施例4−1よりも穴部14aの径を小さくした可搬型ガス検知器を用いた。
また、実施例4−3として、カバー部13の内部放音孔13dの内径R1が7mmである可搬型ガス検知器を用いた。つまり、実施例4−1よりも穴部14aの径を大きくした可搬型ガス検知器を用いた。
そして、実施例4−1〜4−3の可搬型ガス検知器に対して、上記第1実施例と同様に、音圧(dB)を騒音計を用いて測定した。この際、可搬型ガス検知器のブザー4(振動板4a)から複数の周波数が含まれた所定の音波を発生させた。そして、最大の音圧が得られた周波数(最大周波数)と、最大周波数が得られた際の音圧とを測定した。そして、実施例4−2および4−3の音圧と実施例4−1の音圧との差を算出した。
第4実施例の測定結果を図13に示す。第4実施例の測定結果から、実施例4−1のように、カバー部13の内部放音孔13dの内径R1を2mmにすることによって、人が感知しやすい所定の周波数である3kHzの周波数(最大周波数)において、85dB程度の十分な音圧が得られた。一方、実施例4−2のように実施例4−1よりも内部放音孔13dの内径R1を小さくした(1mmにした)場合には、最大周波数が大きくなった(3.2kHz)ものの、音圧が5.4dBだけ小さくなった。また、実施例4−3のように実施例4−1よりも内部放音孔13dの内径R1を大きくした(7mmにした)場合には、音圧の低下はあまり生じなかった(1.2dBだけ小さくなった)ものの、最大周波数が小さくなった(2.82kHz)。これらの結果から、人が感知しやすい周波数で大きな音圧を得るためには、実施例4−1の可搬型ガス検知器100のように、カバー部13の内部放音孔13dの内径R1は2mm程度が好ましいことが判明した。
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、振動板4aの外周縁の全体が、カバー部13の周状の段差部113cの全周に固定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、振動板の外周縁ではなく、振動板の節(振動時に変位があまり生じない位置)をカバー部に固定してもよい。これにより、より特定の周波数の音圧を容易に大きくすることが可能であると考えられる。また、振動板の外周縁の全体をカバー部に固定せずに、振動板の外周縁の一部のみをカバー部に固定してもよい。
また、上記実施形態では、第2凹部17の底面17aを傾斜させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2凹部の底面を傾斜させなくてもよい。
また、上記実施形態では、パネル部15をカバー部13に貼り付けるために両面テープ14を用いた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、両面テープを用いずに、接着剤や機械的な係合などの取付方法によって、パネル部をカバー部に取り付けてもよい。この際、可搬型ガス検知器に防塵防水機能を設ける場合には、カバー部および筐体とパネル部との隙間をシールするのが好ましい。
また、上記実施形態では、両面テープ14に穴部14a〜14dを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、両面テープに穴部を設けなくてもよい。なお、カバー部の第3凹部に対応する領域においては、両面テープに穴部を設けたほうが音圧を大きくすることができるので好ましい。
また、上記実施形態では、カバー部13に、振動板4aを固定するのに加えて、表示画面部6を取り付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、振動板を固定するカバー部とは別に、表示画面部を取り付ける部材を設けてもよい。
また、上記実施形態では、第1凹部16の底面16aの略中央、および、第3凹部18の底面18aの略中央に、第1凹部16と第3凹部18とを接続する内部放音孔13dを1個設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、内部放音孔を、第1凹部の底面の略中央以外の位置に設けてもよいし、第3凹部の底面の略中央以外の位置に設けてもよい。また、第1凹部と第3凹部とを接続する内部放音孔を複数設けてもよい。
1 ガス検知部
4a 振動板
6 表示画面部
13、113、313 カバー部(振動板固定部)
13d 内部放音孔
15 パネル部
16、316 第1凹部
17、317 第2凹部
18、218 第3凹部
100、100a、100b 可搬型ガス検知器
A1、a1 第1音響空間
A2、a2 第2音響空間
A3 第3音響空間

Claims (4)

  1. 検知対象ガスを検知するガス検知部と、
    前記ガス検知部によるガス検知を報知する際に振動して音波を発生させる振動板と、
    円状の第1凹部と、前記第1凹部の周囲を取り囲むように形成される環状の第2凹部とを含み、前記第1凹部および前記第2凹部を覆うように前記振動板が固定されることによって、前記第1凹部に対応する第1音響空間と前記第2凹部に対応する第2音響空間とが形成される振動板固定部と、を備える、可搬型ガス検知器。
  2. 前記振動板固定部は、前記第1凹部が形成された面とは反対側の面に形成される第3凹部と、前記第3凹部と前記第1凹部とを接続する内部放音孔とを含む、請求項1に記載の可搬型ガス検知器。
  3. 前記振動板固定部の前記第1凹部が形成された面とは反対側の面のうち、前記第3凹部に対応する領域以外の領域に貼り付けられ、前記内部放音孔および前記第3凹部が外表面に露出しないように覆うパネル部をさらに備え、
    前記第3凹部を覆うように前記パネル部が前記振動板固定部に貼り付けられることによって、前記振動板固定部には前記第3凹部に対応する第3音響空間が形成されている、請求項2に記載の可搬型ガス検知器。
  4. 表示画面部をさらに備え、
    前記振動板固定部には、前記振動板が固定されるのに加えて、前記表示画面部が取り付けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の可搬型ガス検知器。
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