JP2009169671A - 可搬式ガス警報器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この可搬式ガス警報器は、2つのハウジング形成部材がゴムよりなるパッキンを介して互いに連結固定されるハウジングを具えてなり、パッキンは、基部およびこの基部の上端に連続して上方に向かって傾斜して伸びる分岐片状部を有する、断面形状がY字型のものであり、基部が一方のハウジング形成部材に形成されたパッキン配置用溝内に受容された状態において他方のハウジング形成部材によって分岐片状部の各々が押圧されることより互いに拡開されるよう形状変形されてシール構造が形成された構成とされている。
【選択図】 図6
Description
そして、環境雰囲気の空気において、含有される危険性ガスの濃度が高いことにより、または酸素ガス濃度が低いことにより、人に対して危険な状態となったときには、そのことを直ちに知ることが必要であり、このような要請から、現在までに種々のタイプの可搬式のガス警報器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
前記パッキンは、基部およびこの基部の上端に連続して上方に向かって傾斜して伸びる分岐片状部を有する、断面形状がY字型のものであり、
基部が一方のハウジング形成部材に形成されたパッキン配置用溝内に受容された状態において他方のハウジング形成部材によって分岐片状部の各々が押圧されることより互いに拡開されるよう形状変形されてシール構造が形成されることを特徴とする。
また、本発明の可搬式ガス警報器において用いられるパッキンは、分岐片状部が基部に対して対称に形成されたものであることが好ましく、また、分岐片状部が先端に向かうに従って肉厚が小さくなるよう形成されたものであることがさらに好ましく、さらにまた、分岐片状部の開き角が90〜130度であるものであることがさらに好ましい。
また、パッキンが介在することにより2つのハウジング形成部材の各々の対接面間に、水の進入等により外部から力が加わると、パッキンにおける分岐片状部がハウジング部材の対接面に密着するよう変形するので、一層高いシール性が得られる。
この可搬式ガス警報器10は、裏面側ハウジング部材12と、この裏面側ハウジング部材12に、後述する特定のパッキンPを介して連結固定される、例えば透明な樹脂材料よりなる表面側ハウジング部材13とにより構成される、全体が略箱型形状のハウジング11を具えている。このハウジング11は、手で握って保持することのできる大きさとされている。ここに、パッキンPは、裏面側ハウジング部材12と表面側ハウジング部材13との対接面の全周にわたって配設された無端状のものである。
ハウジング11の内部には、必要な種々の機能素子が実装された平板状の動作制御用回路基板30がハウジング11の正面および背面に沿って延びるよう配設されており、この動作制御用回路基板30の表面側において、中央領域にパネル状表示機構31が設けられていると共に、裏面側において、動作制御用回路基板30等の電子部品が配置される空間と互いに水密状態で区画された空洞部25Aを有する区画室25が形成されていると共にこの区画室25の左右両側に、円柱状の二次電池(蓄電池)50が配置されている。
ガスセンサーとしては、例えば、ガルバニ型ガスセンサー素子よりなる酸素ガス検知用のガスセンサー36A、例えば接触燃焼式ガスセンサー素子よりなる炭化水素ガスを%LEL(爆発下限界濃度)の測定レンジで検知するガスセンサー36B、例えば定電位電解式ガスセンサー素子よりなる一酸化炭素ガス検知用のガスセンサー36C、例えば定電位電解式ガスセンサー素子よりなる硫化水素ガス検知用のガスセンサー36Dなどを挙げることができる。
ブザー40は、例えば円板状の金属板の一面上における中央部に円板状の圧電セラミックスが貼り合わせられた振動子よりなる薄板状の圧電素子により構成されており、フィルム状の緩衝部材45により、ハウジング11に対して直接的に固定されない状態で配置されている。すなわち、金属板の周縁部が樹脂よりなる緩衝部材45に装着されて中央部に空隙Cが形成された状態で、固定され、さらに、当該緩衝部材45が、ブザー40が配置された位置に対応する位置においてハウジング11との間に空隙Sが介在する状態で、その周縁部がハウジング11に固定されている。
緩衝部材45の厚みは、例えば0.1〜0.4mmであることが好ましく、これにより、十分なクッション機能が得られると共にブザー40における金属板の振動に追従する十分な可変形性が得られる。
隔壁26の下方位置には、断面形状が略長円形の筒状部分27が形成されており、この筒状部分27が表面側ハウジング部材13における表示部18の下方位置に形成された警報音放音用開口(以下、「前方放音用開口」という。)15にパッキンを介して嵌合され、これにより、区画室25の内部空間が、前方放音用開口15に設けられた防塵ネット(図示せず)を介して外部に連通している。
また、区画室25の内部空間は、区画室25の一部を形成する裏面側ハウジング部材12の上壁に形成された警報音放音用開口(以下、「上方放音用開口」という。)16およびこの上方放音用開口16に設けられた防塵ネット(図示せず)を介して外部に連通している。
スリーブ状放熱部材51が設けられていることにより、短絡時における二次電池50の温度の上昇の程度を規定範囲内に抑制することができて電源部に要求される防爆仕様を満足するものとなる。
そして、図7に示すように、パッキンPの基部65が裏面側ハウジング部材12のパッキン配置用溝12A内に受容された状態において表面側ハウジング部材13によって押圧されることより分岐片状部66,66の各々が互いに拡開されるよう形状変形されてシール構造が形成されるが、分岐片状部66,66の分岐部の上面と表面側ハウジング部材13との間に隙間67が存在する状態とされている。
例えば、検知対象ガスが酸素ガス(O2 ガス)の場合には、基準値は例えば18.0体積%(vol%)とされ、それ以下となったときに警報動作信号が発せられる。また、基準値は、検知対象ガスが炭化水素ガス(HCガス)の場合には、例えば10%LEL(爆発下限界濃度に対するガス濃度)とされ、一酸化炭素ガス(COガス)の場合には例えば25ppmとされ、硫化水素ガス(H2 Sガス)の場合には例えば10ppmとされ、当該基準値を超えたときに警報動作信号が発せられる。
上記防爆型ガス警報器10においては、複数の種類の警報報知機構が設けられているが、それらの全部が一斉に駆動されることは必要ではなく、各警報報知機構が順次に所定時間だけ駆動されるサイクル的警報動作が行われることが好ましい。
また、パッキンPが介在されることにより形成される、裏面側ハウジング部材12および表面側ハウジング部材13の各々の対接面間に、水の進入等により外部から力が加わると、パッキンPにおける分岐片状部66,66が表面側ハウジング部材13の対接面に密着するよう変形するので、一層高いシール性が得られる。
11 ハウジング
12 裏面側ハウジング部材
12A パッキン配置用溝
13 表面側ハウジング部材
14 蓋体
15 前方放音用開口(警報音放音用開口)
16 上方放音用開口(警報音放音用開口)
17 センサユニット装着部
18 表示部
19 警報用発光部
20 ブザー配置室
25 区画室
25A 空洞部(トンネル部)
26 隔壁
27 筒状部分
28 空間部
30 動作制御用回路基板
31 パネル状表示機構
32 警報用発光素子
33 警報用振動発生器
35 センサユニット
36A,36B,36C,36D ガスセンサー
37 センサーホルダー
38 センサーキャップ
39 センサー基板
40 ブザー
45 緩衝部材
50 二次電池
51 スリーブ状放熱部材
52 保持枠部材
55 第1の操作用ボタン
56 第2の操作用ボタン
57 赤外線通信ポート
60 プロテクトカバー
65 基部
66 分岐片状部
67 隙間
P パッキン
C 空隙
S 空隙
α 分岐片状部の開き角
Claims (5)
- 2つのハウジング形成部材がゴムよりなるパッキンを介して互いに連結固定されるハウジングを具えてなる可搬式ガス警報器であって、
前記パッキンは、基部およびこの基部の上端に連続して上方に向かって傾斜して伸びる分岐片状部を有する、断面形状がY字型のものであり、
基部が一方のハウジング形成部材に形成されたパッキン配置用溝内に受容された状態において他方のハウジング形成部材によって分岐片状部の各々が押圧されることより互いに拡開されるよう形状変形されてシール構造が形成されることを特徴とする可搬式ガス警報器。 - パッキンは、2つのハウジング形成部材が固定された状態において、分岐片状部の分岐部の上面と他方のハウジング形成部材との間に空隙が介在する状態とされていることを特徴とする請求項1に記載の可搬式ガス警報器。
- パッキンは、分岐片状部が基部に対して対称に形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可搬式ガス警報器。
- パッキンは、分岐片状部が先端に向かうに従って肉厚が小さくなるよう形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の可搬式ガス警報器。
- パッキンは、分岐片状部の開き角が90〜130度であるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の可搬式ガス警報器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008007017A JP2009169671A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 可搬式ガス警報器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014228512A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | 理研計器株式会社 | 携帯型ガス検知装置 |
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2008
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