JP2016024317A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の照明装置1は、撮影用の照明光を発生する照明部20と、前記照明部20の照明方向に配置された透光部材21と、前記照明部20を前記透光部材21に対して相対駆動する駆動部28と、前記透光部材21への送風を行う第1送風部30Aと、前記照明部20の前記透光部材21に対する距離に基づいて、前記第1送風部30Aから前記透光部材21への送風量を調整する41制御部と、を備える。
【選択図】図1
Description
それを解決すべく、たとえば、ファンを設置し、透光パネルと照明部間に空気を流し、透光パネル及び照明部の温度上昇を抑えている照明装置がある(特許文献1参照)。
しかし、照明部と透光パネルとの距離が離れている場合、透光パネルの温度はあまり上昇しない。この状態においても、照明部と透光パネルとの距離が近い場合と同様にファンを回し続けると、不要に電力が消費される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置であって、前記照明部と前記透光部材と前記駆動部と前記第1送風部とを内部に備える照明筐体部と、前記照明筐体部を軸周りに揺動可能に保持する本体部と、前記照明筐体部の前記本体部に対する姿勢を検知する姿勢検知部と、を備え、前記制御部は、前記姿勢検知部により検知された前記本体部に対する前記照明筐体部の姿勢に基づいて、前記第1送風部から前記透光部材への送風量を調整すること、を特徴とする照明装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の照明装置であって、前記第1送風部と異なる第2送風部を1以上備え、前記制御部は、前記照明部と前記透光部材との間の距離の情報に基づいて、前記第1送風部及び前記第2送風部のうちから1以上の送風部を選択し、選択された送風部の送風量を調整すること、を特徴とする照明装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置であって、前記照明装置は複数の撮影モードを備えるカメラに対して着脱可能で、前記カメラとの接点を有し、前記制御部は、前記カメラにおいて選択された撮影モードを、前記接点を介して受信し、受信した撮影モードに基づいて前記送風量を調整すること、を特徴とする照明装置である。
請求項5に記載の照明装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置であって、前記第1送風部は複数の送風口を備え、前記透光部材は、第1領域と、前記照明光の発生によって上昇する温度が前記第1領域よりも高い第2領域とを有し、前記送風口は、前記第2領域に送風可能な位置に、前記第1領域に送風可能な位置よりも密集して配置されていること、を特徴とする照明装置である。
請求項6に記載の照明装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置であって、前記照明部と前記透光部材との間の領域を挟むようにして配置された整流板を備えること、を特徴とする照明装置である。
請求項7に記載の照明装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置であって、前記第1送風部は複数の送風口を備え、前記透光部材は、第1領域と、前記照明光の発生によって上昇する温度が前記第1領域よりも高い第2領域とを有し、前記送風口は、前記第2領域に送風可能な位置に配置されている前記送風口は、前記第1領域に送風可能な位置に配置されている前記送風口よりも開口が大きいこと、を特徴とする照明装置である。
なお、上記構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態の照明装置1について説明する。
第1実施形態では、照明装置1として、例えば一眼レフカメラ100に着脱可能に取り付けられる外付け用照明装置1について説明する。図中、照明装置1からの光(照明光)が照射される被写体側から照明装置1を見た場合において右を向く方向をxプラス方向、照明装置1の照明光が照射(射出)される方向(照明方向)をyプラス方向、上を向く方向をzプラス方向とする。
図示するように、照明装置1は、照明部20を内部に備える照明筐体部2と、照明筐体部2の後部下方部(yマイナスzマイナス方向)に取り付けられた本体部4と、本体部4の下部(zマイナス方向)に取り付けられると共にカメラに接続される脚部5とを備える。
照明筐体部2は更に、照明部20を収納する前ケース23と、本体部4に対して固定され、前ケース23が回転可能に取り付けられ、コンデンサ22を収納する後ケース24とを備える。
透光パネル21は、前ケース23の前方の矩形の開口部に装着され、前ケース23と後ケース24との間には、仕切り板25が設けられ、前ケース23、透光パネル21、及び仕切り板25により画された空間は密閉されている。
図2(a)は、透光パネル21に照明部20を近づけた状態であり、光の照射画角が大きい。図2(b)は、(a)の状態から照明部20を駆動部28によって移動させ、透光パネル21から照明部20を遠ざけた状態であり、光の照射画角が小さい。
ブロアー30は、たとえば、ファンの回転により気流を発生させる気流発生部31と、その気流発生部31により発生された気流を送るエアチューブ32A及びエアチューブ32Aにより送られた空気を吹き出す送風口33Aとを有する送風部30Aを備える。
気流発生部31は仕切り板25に取り付けられている。仕切り板25は、アルミ等で製造されており、ヒートシンクの機能を有し、外部に熱を逃がすことができる。気流発生部31は、駆動時に若干熱を発生する可能性があるが、この仕切り板25によってその熱を外に逃がすことができる。
そして照明装置1の制御部41は、バウンス状態が検出され、かつ照射位置が広角側の場合に、送風口33Aからの送風量を最大にする。
図4は照明装置1の制御部41の動作を示すフローチャートである。
照明装置1がカメラ100に装着された状態で、照明装置1の電源スイッチ44のオンが確認されると(S1,YES)制御部41は、コンデンサ22の充電を開始させる(S2)。
送風モードがオンの場合(ステップS4,YES)、バウンスの検出センサ43よりバウンス信号が検出されているかどうかを判断する(ステップS5)。
バウンス信号が受信されていない場合(ステップS5,NO)、照明部20の位置が広角か望遠かを判定する(ステップS6)。
バウンスでなく且つ望遠(ステップS6,望遠)、すなわち図2(b)の状態の場合、照明部20と透光パネル21との距離は離れている。したがって、発光による透光パネル21の温度上昇は大きくない。この場合、制御部41は、送風口33Aからの送風を開始させるが、送風量(送風の強度)は弱くする(ステップS7)。
一方、バウンスでなく且つ広角、すなわち図2(a)の状態の場合、照明部20と透光パネル21との距離は近い。したがって、状態1と比べて発光による透光パネル21の温度は上昇しやすい。この場合、制御部41は、送風口33Aからの送風を開始させ、その際の送風口33Aからの送風量(送風の強度)は上記ステップS7の場合より強い「中」にする(ステップS8)。
本実施形態においては、バウンス状態であり且つ望遠の場合、送風口33Aからの送風を、上述のバウンス状態が検出されずかつ広角の状態2の場合と同じ「中」にする(ステップS8)。
一方、ステップS5で、バウンス状態が検出され(ステップS5,YES)、さらに広角であると検出された場合、照明部20と透光パネル21との距離が近く、さらに、熱い空気は上昇するので、透光パネル21の温度はより上昇しやすい。
この場合、制御部41は、送風口33Aからの送風量(送風の強度)を、状態2及び状態3よりも強い「強」にする(ステップS10)。
そして、発光が完了するとステップS1に戻る。
(1)本実施形態によれば、電力消費を抑えつつ効果的に冷却可能な照明装置を提供することができる。
(2)照明部20が広角側にある時、照明部20と透光パネル21は接近した状態になる。この時、連続発光が行われると透光パネル21の温度が上昇し、溶融の可能性がある。しかし、第1実施形態では、送風口33Aより空気が上方に吹き出され、透光パネル21を冷却するので、高温による透光パネル21等の変形や白濁化が防止される。
図5は、第2実施形態の照明装置1の照明部の位置を説明する図であり、(a)は照明部20が広角側にある場合、(c)は照明部20が望遠側にある場合である。(b)は照明部20が(a)と(b)との中間位置にある場合である。
図示するように、第2実施形態において、照明部20はケース29の内部に保持されており、ケース29の背面には、放熱用のフィン29Aが取り付けられている。
第2送風部30Bの送風口33Bは、照明部20が広角側にある図5(a)の状態において、フィン29Aに風を吹き付けることができる位置に配置されている。
第4送風部30Dの第4送風口33Dは、照明部20が望遠にある図5(c)の状態において、フィン29Aに風を吹き付けることができる位置に配置されている。
第3送風部30Cの第3送風口33Cは、照明部20が広角と望遠との中間にある図5(b)の状態において、フィン29Aに風を吹き付けることができる位置に配置されている。
フィン29Aに吹き付けられた風は、効率よくケース29を放熱させ、照明部20の温度上昇を防ぐことができる。
この場合、制御部41は、透光パネル21を下面から冷却する送風口33Aからの送風量を、たとえばレベル3とする。
そして、送風口33Bからの送風量をレベル1とする。なお、本実施形態の説明において、送風量はレベル3が最も大きく、レベル1が最も小さく、後述のレベル2はその中間である。すなわちレベル3>レベル2>レベル1である。
この場合、制御部41は、透光パネル21を下面から冷却する送風口33Aからの送風量を、レベル1とする。
そして、送風口33Dからの送風量をレベル3とする。
そして、送風口33Dからの送風量もレベル2とする。
本実施形態において(a)の場合、送風口33D:送風口33Aを1:3とし、(b)の場合、送風口33C:送風口33Aを2:2とし、(c)の場合、送風口33B:送風口33Aを3:1とすることにより、気流発生部31により発生される送風量を一定として効果的に送付量を振り分けることができる。
(1)照明装置1の内部の所定位置に温度計を設けても良い。そして、その位置の温度を測定することで、透光パネル21や、照明部20等の各部の温度を推定し、それらの温度に基づいて送風量を調節しても良い。
(2)静止画撮影モードと動画撮影モードとのいずれかを選択可能なカメラで動画撮影モードを選択した場合、送風を自動的に停止するようにしてもよい。
また、カメラに清音モード等の設定がある場合、静音モードが選択された場合に送風量を自動的に変更または停止するようにしてもよい。
(3)静止画撮影において、レリーズが押下されてから所定の時間以上空いた場合に、送風を強力に行うようにしても良い。
次に、第3実施形態の照明装置201について具体的に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分は、その説明を省略する。図6は、第3実施形態の照明装置201の、照明筐体202部分の断面図である。図7は、照明筐体202から透光パネル221を取り外した状態の斜視図である。
駆動部228はモータ228Aと、そのモータ228Aによって駆動されるスライダ228Bと、を備える。
照明部220はスライダ228Bから吊り下げられている。ただし、これに限定されず、駆動部228の構造は、第1実施形態と同じであっても良い。
透光パネル221は、キセノン管の発光によって、全体的に均等に温度が上昇するわけではない。図8は、発光による透光パネル221の温度分布を説明する図である。キセノン管の発光により、透光パネル221は、中央部221Aが最も高温になり、中央部221Aの周囲に221B、その周囲221Bよりさらに外側221Cと、中央部221Aからの距離が離れるに従い、中央部221Aに比べて温度が下がる。
したがって、高温である中央部221Aに、他の部分よりも多くの空気を吹き付けることができる。このように、冷却が必要な中央部221Aに多くの空気を吹き付けることができるので、全体に均等に風を吹き付けるよりも効率的である。
本実施形態で整流板240は、図7に示すように、照明部220のX方向の両端から透光パネル221(図7には示さず)側に向かって(Yプラス方向に)延びるように取り付けられている。すなわち、整流板240は、照明部220と透光パネル221との間の領域を挟むようにして配置されている。
ただし、整流板240の取付個所はこの場所に限定されない、例えば、透光パネル221の内面から照明部220側に向かって(Yマイナス方向に)延びるように取り付けられていても良い。
すなわち、透光パネル221と照明部220との間の領域を挟むようにして、送風口233よりも横方向(X方向の)外側に設けられていれば、照明部220や透光パネル221以外の部分に取り付けられていても良い。
なお送風口233から噴出される空気の速度を上げる手法として、消費電力さえ気にしなければ、ブロアー230からの送風量そのものを上げる手法を採用しても良い。
このようにすることによっても、高温である中央部221Aに、他の部分よりも多くの空気を吹き付けることができる。
(1)本実施形態の送風口233は、中央部221Aに空気を吹き付けられる位置に他の部分よりも多く設けられている。すなわち、透光パネル221の中央部に送風可能な位置に、他の位置よりも多くの送風口233が配置されている。
したがって、高温である中央部221Aに、他の部分よりも多くの空気を吹き付けることができる。このように、冷却が必要な中央部221Aに多くの空気を吹き付けることができるので、全体に均等に風を吹き付けるよりも効率的である。
図9(b)に示すように、整流板240がない場合、送風口233から噴出された空気は、透光パネル221と照明装置201との間の空間Sから、横方向(X方向)に流れ出る。このため、送風口233から吹き出した空気において、冷却に寄与しないで空間Sの外部に流れ出る気流が発生する。
しかし、本実施形態によると、整流板240が設けられているため、空間Sの外部に流出する空気が少ない。したがって、冷却効率が比較形態と比べて良好となる。
Claims (7)
- 撮影用の照明光を発生する照明部と、
前記照明部の照明方向に配置された透光部材と、
前記照明部を前記透光部材に対して相対駆動する駆動部と、
前記透光部材への送風を行う第1送風部と、
前記照明部の前記透光部材に対する距離に基づいて、前記第1送風部から前記透光部材への送風量を調整する制御部と、
を備える照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置であって、
前記照明部と前記透光部材と前記駆動部と前記第1送風部とを内部に備える照明筐体部と、
前記照明筐体部を軸周りに揺動可能に保持する本体部と、
前記照明筐体部の前記本体部に対する姿勢を検知する姿勢検知部と、を備え、
前記制御部は、前記姿勢検知部により検知された前記本体部に対する前記照明筐体部の姿勢に基づいて、前記第1送風部から前記透光部材への送風量を調整すること、
を特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置であって、
前記第1送風部と異なる第2送風部を1以上備え、
前記制御部は、前記照明部と前記透光部材との間の距離の情報に基づいて、前記第1送風部及び前記第2送風部のうちから1以上の送風部を選択し、選択された送風部の送風量を調整すること、
を特徴とする照明装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置であって、
前記照明装置は複数の撮影モードを備えるカメラに対して着脱可能で、
前記カメラとの接点を有し、
前記制御部は、前記カメラにおいて選択された撮影モードを、前記接点を介して受信し、受信した撮影モードに基づいて前記送風量を調整すること、
を特徴とする照明装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置であって、
前記第1送風部は複数の送風口を備え、
前記透光部材は、第1領域と、前記照明光の発生によって上昇する温度が前記第1領域よりも高い第2領域とを有し、
前記送風口は、前記第2領域に送風可能な位置に、前記第1領域に送風可能な位置よりも密集して配置されていること、
を特徴とする照明装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置であって、
前記照明部と前記透光部材との間の領域を挟むようにして配置された整流板を備えること、
を特徴とする照明装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置であって、
前記第1送風部は複数の送風口を備え、
前記透光部材は、第1領域と、前記照明光の発生によって上昇する温度が前記第1領域よりも高い第2領域とを有し、
前記送風口は、前記第2領域に送風可能な位置に配置されている前記送風口は、前記第1領域に送風可能な位置に配置されている前記送風口よりも開口が大きいこと、
を特徴とする照明装置。
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