JP2010054766A - 投射型表示装置 - Google Patents

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JP2010054766A JP2008219154A JP2008219154A JP2010054766A JP 2010054766 A JP2010054766 A JP 2010054766A JP 2008219154 A JP2008219154 A JP 2008219154A JP 2008219154 A JP2008219154 A JP 2008219154A JP 2010054766 A JP2010054766 A JP 2010054766A
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宏 関戸
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Abstract

【課題】光変調器で形成される画像を投射レンズにより拡大投射表示する投射型表示装置において、1つの冷却ファンで各部分を効率よく冷却することができ、冷却ファンの回転速度を低減し静音性を向上させることのできる投射型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光源であるランプ50は、光変調器である液晶パネル55を照明する。絞り機構10は、ランプ50から液晶パネル55への光量を調節し、その際に液晶パネル55以外の絞り機構10や反射光の照射部位17は発熱する。吸気ファン24は装置外から空気を吸入し、装置内部に冷却風を導入する。通風路2は吸気ファン24から液晶パネル55を含む冷却対象物に冷却風を導風する。風量分配機構1は通風路2内に設けられ、絞り機構10に連動して動作し、液晶パネル55とそれ以外の冷却対象物に送る冷却風の割合を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は冷却機構を備え、投射照度が調節可能な投射型表示装置に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disk)の普及やデジタルハイビジョン放送の開始などにより、家庭で高画質な映像コンテンツを手軽に楽しめる環境が整ってきた。このことにより、大画面ディスプレイの需要が急増している。特に、液晶プロジェクターに代表される投射型表示装置は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP) など他の方式に比べて安価で、より大きな画面サイズで、ユーザーは映像を楽しむことができる。したがって、この投射型表示装置は、ホームシアター用として普及しつつある。
投射型表示装置の高画質化の取り組みとして、光源と光変調器との間に絞り機構を設け、映像の明るさに応じて光変調器への光量を調節することで高いダイナミックレンジを実現する方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方で、投射型表示装置は特に光源であるランプからの発熱が大きく、その影響で装置内部の光変調器や光学系が高温にさらされるため、投射型表示装置の多くは冷却ファンによる強制空冷がなされている。しかしながら、冷却ファンは回転時の騒音が大きく、静音性が大きな課題となっている。
装置の静音化を図る最も有力な手段は、冷却ファンの回転数を小さくすることである。そのためには、より少ない冷却風で装置内部を効率的に冷却する設計が必要となる。
図6は、従来の冷却ファンを備えた液晶プロジェクターを上方から見たときのレイアウトの一例を示す概略構成図である。
図において、光源であるランプ150は電源部120から電力を供給され、光を発する。この際、不要光121がランプ150周辺に発せられるが、装置外もしくは耐熱温度の低い部品群122に光が照射されないよう、その大部分は遮光部品123により遮られる。
ランプ150から発せられた光は、第1レンズアレイ151によって複数の部分光束に分割され、絞り機構110を透過した後、第2レンズアレイ152を介して偏光変換素子153に入射する。偏光変換素子153によって各部分光束は偏光方向を揃えられて直線偏光となり、重畳レンズ154に入射する。
ダイクロイックミラー156Rは、赤色成分の光“R”のみを反射し、その他の光を透過する。ダイクロイックミラー156Gは、緑色成分の光“G”のみを反射し、その他の光を透過する。
重畳レンズ154から出た光は、ダイクロイックミラー156Rで赤色の光“R”が反射分離される。ダイクロイックミラー156Rを透過した光は、ダイクロイックミラー156Gで緑色の光“G”が反射され分離されて、青色の光“B” が透過する。
赤色の光“R”は、全反射ミラー157Rで反射した後、フィールドレンズ159Rを透過して、液晶パネル155Rに到達する。
緑色の光“G” は、フィールドレンズ159Gを透過して液晶パネル155Gに到達する。
青色の光“B” は、リレーレンズ158Baを透過し, 全反射ミラー157Baで反射されて、さらにリレーレンズ158Bbを透過する。その後、青色の光“B” は、全反射ミラー157Bbで反射されて、フィールドレンズ159Bを透過し、液晶パネル155Bに到達する。ここで、液晶パネル155R、155G、155Bは光変調器の一種として働く。
液晶パネル155R 、155G、155Bを透過した3色の光は、クロスプリズム160で合成され、投射レンズ161を介して投射される。矢印162は、合成された光の投射される方向を示す。
吸気ファン124は装置外郭125に設けられた吸気口126から空気127を吸入し、装置内に冷却風128を導入する。
冷却風128は液晶パネル155R、155G、155B(図には155Gへの流れのみ示す)、電源部120、ランプ150、ランプ保持部品129、遮光部品123などを冷却した後、排気ファン130によって装置外郭125に設けられた排気口131を通って装置外に排出される。矢印132は排気熱の流れを示す。
絞り機構110は、第1レンズアレイ151と第2レンズアレイ152の間に配置されている。ランプ150から発せられた光の進行方向は、Z軸に沿っている。絞り機構110の左右方向はX軸に沿っている。
図7は絞り機構110を示す斜視図である。
絞り機構110は、絞り羽111a、111b、ギア112a、112bから構成されており、モーター115などの駆動手段(図示せず)によってそれぞれ、矢印118a、118bに示すように上下対称に揺動し、連続的に開口部113の面積を変化させる。
図8に、ランプ150、絞り機構110、液晶パネル155を一次元上に配置した側面図を示す。なお、分かりやすくするために、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ、偏光変換素子、重畳レンズ、ダイクロイックミラー、全反射ミラー、リレーレンズ、フィールドレンズは省略している。
図8(a)は絞りが開放された状態、図8(b)は絞りが絞られた状態を示す。
ランプ150から発せられた光束は、開口部113を通過してパネル155に到達する。吸気ファン124から送出された冷却風128は、パネル155、絞り機構110、ランプ150の周辺へ流れる。
明るさ検出装置114は、投射する映像の明るさを検出する。明るさ検出装置114は、入力された映像信号からフレームの輝度情報を検出し、そのフレームの輝度の平均値を演算して、モーター115の回転角度の制御信号をモーターコントローラー116に送出する。
モーターコントローラー116は、受けた制御信号に基づいて、モーター115を駆動し、絞り羽111a、111bを所定の位置へ移動する。明るい映像を投射するときは、開口部113の面積を大きく、暗い映像を投射するときは開口部113の面積が小さくなるように、絞り羽111a、111bは、モーター115で駆動される。これによって、大きなダイナミックレンジが実現される。
国際公開第2005/026835号パンフレット
上記従来の構成では、絞り機構110を駆動するモーター115に使用されるマグネットは、高温では減磁して性能が低下する。そのため、モーターの安定した駆動性能を得るためには、動作温度を低くする必要がある。
また、絞りが開放された状態の時は、液晶パネル155に到達する光量が増え、従って液晶パネル155の温度上昇は大きくなる。
絞りが絞られた状態の時は、液晶パネル155に到達する光量が少なくなり、従って液晶パネル155の温度上昇は小さくなる。
一方で、絞り羽111a、111bは光を反射および吸収しているため、絞り機構110、絞り羽111a、111bによる反射光の照射部位117の温度は上昇する。絞り羽111a、111bの角度により、ランプ保持部品(図示せず)、遮光部品(図示せず)が反射光に照射されることもあり、絞り羽111a、111bが光の進行方向と垂直近くになるまで絞られると、反射光はランプ150を照射する。
図9に、絞り量と液晶パネル155への冷却風の風量105、絞り機構110への冷却風の風量106、反射光の照射部位117への冷却風の風量107、ランプ150への冷却風の風量108のそれぞれの割合を示す。
図に示すように、従来の投射型表示装置では、絞り量に関係なく、各部位に送られる風量は一定である。
図10に絞り量と各部分の温度の関係を示す。図10(a)は絞り量と液晶パネル155の温度の関係を示すグラフである。図に示すように、絞りが開放されている時に液晶パネル155の温度は最大となる。装置の騒音を低減するためには、液晶パネル155の温度が動作保証温度140を超えない範囲で冷却風を少なくする必要がある。
しかし、絞り量が増大するに従い、液晶パネル155に到達する光量は減少するため、液晶パネル155の温度は動作保証温度140から過剰に冷却された状態にある。
図10(b)は絞り量と絞り機構110の温度の関係を示すグラフである。図に示すように、絞り量が増大するに従い、絞り機構110が受ける光量は増大するため、絞り量が最大の時に絞り機構110の温度は最大となる。つまり、絞り機構110は液晶パネル155とは逆に、絞り量が減少するに従い、動作保証温度141から過剰に冷却された状態にある。
図10(c)は絞り量と絞りによる反射光の照射部位117の温度の関係を示すグラフである。図に示すように、照射部位117は特定の絞り量の時に温度が最大となり、それ以外の時は動作保証温度142から過剰に冷却された状態にある。
図10(d)は絞り量とランプ150の温度の関係を示す。これは図10(c)を横軸方向にシフトしたものと同義であり、絞り量が最大の時に温度が最大となるが、それ以外の時は動作保証温度143から過剰に冷却された状態にある。
以上に説明した通り、従来の投射型表示装置では、絞り機構の状態に関らず、同一の冷却状態を保っているため、絞りの状態により、過剰に冷却された状態にある部位が存在していた。
しかしながら、装置の静音性を向上させるためには冷却ファンの回転速度を低減させる必要があるため、冷却は必要最小限にすべきであり、過剰な冷却状態は好ましくない。
このため、液晶パネル、絞り機構、反射光の照射部位、ランプなど、部位により異なるファンで冷却し、絞りの状態によって各ファンの回転数を変化させる方法もあるが、この場合、複数のファンを必要とするだけでなく、各ファンは絞りの状態によって回転数が急速に変化することになる。ファンの回転数を急速に変化させることは騒音の変動を伴い、耳障りな感覚をもたらす。
動画品質を損なうことなく高いダイナミックレンジを達成するために、絞り機構には高い応答速度を実現するボイスコイルモーターが使われることもあるため、この方法では絞り機構の状態変化に追従してファンの回転数を変化させ、かつ静音性を向上させることは困難である。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、1つの冷却ファンで各部分を効率よく冷却することができ、冷却ファンの回転速度を低減し静音性を向上させることのできる投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の投射型表示装置は、光変調器で形成される画像を投射レンズにより拡大投射表示する投射型表示装置であって、前記光変調器を照明する光源と、前記光源と前記光変調器との間に配置され、前記光源から前記光変調器への光量を調節する絞り機構と、装置外から空気を吸入し、装置内部に冷却風を導入するファンと、前記ファンから前記光変調器を含む冷却対象物に冷却風を導風する通風路と、
前記通風路内に設けられ、前記光変調器と前記光変調器を除く冷却対象物に送る冷却風の割合を調整する風量分配機構と、を含み、前記風量分配機構が前記絞り機構に連動して動作するようにしたものである。
このように、絞り機構に連動して風量分配機構が、光変調器とそれ以外の冷却対象物に送る冷却風の割合を調整することによって、ファンの回転速度を変えることなく、しかも1つのファンで効率よく冷却することができる。
本発明においては弁構造の単純な風量分配機構を用いることで、光量調節機構を持つ投射型表示装置の内部を低コストで効率的に冷却することができる。したがって、冷却ファンの風量を低減させることができ、静音性を向上することができる。さらに、ファンの回転数の変化も少なく、耳障りな感覚をもたらすこともない。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における投射型表示装置である液晶プロジェクターを上方から見たときのレイアウトを示す概略構成図である。
図1において、光源であるランプ50は電源部20から電力を供給され、光を発する。この際、不要光21がランプ周辺に発せられるが、装置外もしくは耐熱温度の低い部品群22に光が照射されないよう、その大部分は遮光部品23により遮られる。
ランプ50から発せられた光は、第1レンズアレイ51によって複数の部分光束に分割され、絞り機構10を透過した後、第2レンズアレイ52を介して偏光変換素子53に入射する。偏光変換素子53によって各部分光束は偏光方向を揃えられて直線偏光となり、重畳レンズ54に入射する。
ダイクロイックミラー56Rは、赤色成分の光“R”のみを反射し、その他の光を透過する。ダイクロイックミラー56Gは、緑色成分の光“G”のみを反射し、その他の光を透過する。
重畳レンズ54から出た光は、ダイクロイックミラー56Rで赤色の光“R” が反射分離される。ダイクロイックミラー56Rを透過した光は、ダイクロイックミラー56Gで緑色の光“G”が反射されて分離されて、青色の光“B”が透過する。
赤色の光“R”は、全反射ミラー57Rで反射した後、フィールドレンズ59Rを透過して、液晶パネル55Rに到達する。
緑色の光“G”は、フィールドレンズ59Gを透過して液晶パネル55Gに到達する。
青色の光“B”は、リレーレンズ58Baを透過し, 全反射ミラー57Baで反射されて、さらにリレーレンズ58Bbを透過する。その後、青色の光“B” は、全反射ミラー57Bbで反射されて、フィールドレンズ59Bを透過し、液晶パネル55Bに到達する。ここで、液晶パネル55R、55G、55Bは光変調器の一種として働く。
液晶パネル55R 、55G、55Bを透過した3色の光は、クロスプリズム60で合成され、投射レンズ61を介して投射される。矢印62は、合成された光の投射される方向を示す。
吸気ファン24は装置外郭25に設けられた吸気口26から空気27を吸入し、装置内に冷却風28を導入する。
冷却風28は液晶パネル55R、55G、55B(図には55Gへの流れのみ示す)、電源部20、ランプ50、ランプ保持部品29、遮光部品23などを冷却した後、排気ファン30によって装置外郭25に設けられた排気口31を通って装置外に排出される。矢印32は排気熱の流れを示す。
絞り機構10は、第1レンズアレイ51と第2レンズアレイ52の間に配置されている。ランプ50から発せられた光の進行方向は、Z軸に沿っている。絞り機構10の左右方向はX軸に沿っている。
図2は絞り機構10を示す斜視図である。
絞り機構10は、絞り羽11a、11b、ギア12a、12bから構成されており、モーターなどの駆動手段(図示せず)によってそれぞれ、矢印18a、18bで示すように上下対照に揺動し、連続的に開口部13の面積を変化させる。
図3にランプ50、絞り機構10、液晶パネル55を一次元上に配置した側面図を示す。尚、分かりやすくするために、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ、偏光変換素子、重畳レンズ、ダイクロイックミラー、全反射ミラー、リレーレンズ、フィールドレンズは省略している。
図3(a)は絞りが開放された状態、図3(b)は絞りが絞られた状態を示す。
図3において、ランプ50から発せられた光束は、開口部13を通過してパネル55に到達する。
吸気ファン24から送出された冷却風は通風路2を通って液晶パネル55、絞り機構10、ランプ50の周辺へ流れる。矢印4は弁3の回動する方向を示す。
弁3は回動することによって、通風路2内における液晶パネル55への冷却風の方向と垂直な面の面積18と絞り機構10、反射光の照射部位17、ランプ50への冷却風の方向と垂直な面の面積19の比率を変化させる。
明るさ検出装置14は、投射する映像の明るさを検出する。明るさ検出装置14は、入力された映像信号からフレームの輝度情報を検出し、そのフレームの輝度の平均値を演算して、モーター15の回転角度の制御信号をモーターコントローラー16に送出する。
モーターコントローラー16は、受けた制御信号に基づいて、モーター15を駆動し、絞り羽11a、11bを所定の位置へ移動する。明るい映像を投射するときは、開口部13の面積が大きく、暗い映像を投射するときは開口部13の面積が小さくなるように、絞り羽11a、11bは、モーター15で駆動される。つまり、映像の明るさに合わせて開口部13を通過する光量が制御される。このことで大きなダイナミックレンジが実現される。
絞り機構10を駆動するモーター15に使用されるマグネットは、高温では減磁して性能が低下する。そのため、モーター15の安定した駆動性能を得るためには、動作温度を低くする必要がある。
絞りが開放された状態の時は、液晶パネル55に到達する光量および液晶パネル55の温度上昇は大きくなる。また、絞り機構10の動きに連動して風量分配機構1の弁3は通風路2内における液晶パネル55への冷却風の方向と垂直な面の面積18の比率を大きくし、絞り機構10、反射光の照射部位17、ランプ50への冷却風の方向と垂直な面の面積19の比率を小さくする。
絞りが絞られた状態の時は、液晶パネル55に到達する光量および液晶パネル55の温度上昇は小さくなる。一方で、絞り羽11a、11bは光を反射および吸収しているため、絞り機構10、絞り羽11a、11bによる反射光の照射部位17の温度は上昇する。
絞り羽11a、11bの角度により、ランプ保持部品(図示せず)、遮光部品(図示せず)が反射光に照射されることもあり、絞り羽11a、11bが光の進行方向と垂直近くになるまで絞られると、反射光はランプ50を照射する。
また、絞り機構10の動きに連動して風量分配機構1の弁3は通風路2内における液晶パネル55への冷却風の方向と垂直な面の面積18の比率を小さくし、絞り機構10、反射光の照射部位17、ランプ50への冷却風の方向と垂直な面の面積19の比率を大きくする。
図4のグラフに絞り量と液晶パネル55への冷却風の風量5、絞り機構10への冷却風の風量6、反射光の照射部位17への冷却風の風量7、ランプ50への冷却風の風量8の関係を示す。
絞り量が増大するに従い、液晶パネル55への風量が小さくなり、その分が、絞り機構10、反射光の照射部位17、ランプ50への風量となる。
図5は絞り量と装置内の各部位の温度との関係を示すグラフである。
図5(a)に絞り量と液晶パネル55の温度の関係を示す。絞りが開放されている時、液晶パネル55に到達する光量は最大となり、絞り量の増大に従い減少するが、同時に冷却風の風量が減少することで、動作保証温度40からの過剰な冷却状態を避けられる。最大に絞られた時は液晶パネル55に光が到達しないので、冷却風が送られなくても液晶パネル55の温度は上昇しない。
図5(b)に絞り量と絞り機構10の温度の関係を示す。絞り量が最大の時、絞り機構10が吸収する光量は最大となり、絞り量の減少に従い、減少するが、同時に冷却風の風量が減少することで、動作保証温度41からの過剰な冷却状態を避けられる。
図5(c)に絞り量と絞りによる反射光の照射部位17の温度の関係を示す。照射部位17は特定の絞り量の時のみ絞り羽11a、11bからの反射光を受けるが、風量分配機構1により分配された冷却風によって冷却される。それより絞り量が小さい時には保証温度42からの過剰な冷却は抑えられるが、大きい時にはさらに過剰な冷却状態となる。
反射光の照射部位17は絞り羽11a、11bの角度によって移動するので、常に反射光の照射部位に送風するように、絞り機構10と連動して冷却風の方向を変える機構を設けると、過剰な冷却は抑えられ、さらに冷却効率が向上する。
図5(d)に絞り量とランプ50の温度の関係を示す。これは図5(c)を横軸方向にシフトしたものと同義であり、ランプ50は絞り量が最大、つまり絞り羽11a、11bの角度が光の進行方向に垂直に近くなるまで絞られた時に反射光を受けるが、風量分配機構1により分配された冷却風によって冷却される。絞り量が減少すると、反射光は受けなくなるが、同時に冷却風の風量が減少することで、動作保証温度43からの過剰な冷却状態は避けられる。
このように、風量分配機構1を絞り機構10と連動して駆動させ、冷却する必要性の小さい部位への過剰な冷却風を他の部位の冷却風に流用することで、冷却ファン24に必要とされる総風量を小さくすることができる。
これにより冷却ファン24の回転数を小さくすることが可能となり、投射型表示装置は静音化を図ることができる。絞り機構10の動作に追従して冷却ファン24の回転数を変化させることがないため、騒音の変動も生じない。
また、安価な冷却ファンでも十分な冷却効果が得られるようになるため、低コスト化を図ることもできる。
本発明の実施の形態において液晶プロジェクターを用いて説明した。しかし、光量調節機構を採用した投射型表示装置であれば、マイクロミラーを使用したプロジェクターであっても、本発明が適用できる。
本発明においては弁構造の単純な風量分配機構を用いることで、光量調節機構を持つ投射型表示装置の内部を低コストで効率的に冷却することができる。さらに、本発明の投射型表示装置は冷却ファンの風量を低減することで静音性を向上することができる。したがって、本発明の投射型表示装置は低騒音の投射型表示装置として有用である。
本発明の実施の形態における液晶プロジェクターのレイアウトを示す概略構成図 本発明の実施の形態における絞り機構を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態における風量分配機構の、絞りが開放された状態を示す側面図、(b)同絞りが絞られた状態を示す側面図 本発明の実施の形態における絞り量と各部位への風量の関係を示すグラフ (a)本発明の実施の形態における絞り量と液晶パネルの温度の関係を示すグラフ、(b)同絞り量と絞り機構の温度の関係を示すグラフ、(c)同絞り量と反射光の照射部位の温度の関係を示すグラフ、(d)同絞り量とランプの温度の関係を示すグラフ 従来の液晶プロジェクターのレイアウトを示す概略構成図 従来の液晶プロジェクターの絞り機構を示す斜視図 (a)従来の液晶プロジェクターの冷却構造の、絞りが開放された状態を示す側面図、(b)同絞りが絞られた状態を示す側面図 従来の液晶プロジェクターの絞り量と各部位への風量の関係を示すグラフ (a)従来の液晶プロジェクターの絞り量と液晶パネルの温度の関係を示すグラフ、(b)同絞り量と絞り機構の温度の関係を示すグラフ、(c)同絞り量と反射光の照射部位の温度の関係を示すグラフ、(d)同絞り量とランプの温度の関係を示すグラフ
符号の説明
1 風量分配機構
2 通風路
3 弁
4 弁の回動方向
5 液晶パネルへの冷却風の風量
6 絞り機構への冷却風の風量
7 絞り羽の反射光の照射部位への冷却風の風量
8 ランプへの冷却風の風量
10 絞り機構
11a、11b 絞り羽
12a、12b ギア
14 明るさ検出装置
15 モーター
16 モーターコントローラー
17 絞り羽の反射光の照射部位
18 通風路における液晶パネルへの冷却風の方向と垂直な面の面積
19 通風路における絞り機構への冷却風の方向と垂直な面の面積
20 電源部
21 不要光
22 耐熱温度の低い部品群
23 遮光部品
24 吸気ファン
25 装置外郭
26 吸気口
27 空気の流れ
28 冷却風
29 ランプ保持部品
30 排気ファン
31 排気口
32 排気熱の流れ
40 液晶パネルの動作保証温度
41 絞り機構の動作保証温度
42 絞り羽の反射光の保証温度
43 ランプの動作保証温度
50 ランプ
51 第1レンズアレイ
52 第2レンズアレイ
53 偏光変換素子
54 重畳レンズ
55、55R、55G、55B 液晶パネル
56R、56G ダイクロイックミラー
57R、57Ba、57Bb 全反射ミラー
58Ba、58Bb リレーレンズ
59R、59G、59B フィールドレンズ
60 クロスプリズム
61 投射レンズ
62 合成された光の投射される方向

Claims (7)

  1. 光変調器で形成される画像を投射レンズにより拡大投射表示する投射型表示装置であって、
    前記光変調器を照明する光源と、
    前記光源と前記光変調器との間に配置され、前記光源から前記光変調器への光量を調節する絞り機構と、
    装置外から空気を吸入し、装置内部に冷却風を導入するファンと、
    前記ファンから前記光変調器と前記光変調器を除く冷却対象物に冷却風を導風する通風路と、
    前記通風路内に設けられ、前記光変調器と前記冷却対象物に送る冷却風の割合を調整する風量分配機構と、
    を含み、前記風量分配機構が前記絞り機構に連動して動作する投射型表示装置。
  2. 前記絞り機構が前記光源からの光量の一部を遮光することにより、前記光変調器への光量を小さくする、請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記絞り機構により前記光変調器への光量が小さくなっている間、前記光変調器への冷却風の割合を小さくし、前記光変調器を除く前記冷却対象物への冷却風の割合を大きくする前記風量分配機構を含む請求項2記載の投射型表示装置。
  4. 前記風量分配機構が前記通風路内の冷却風の方向と垂直な面の面積比を変化させることを特徴とする請求項3記載の投射型表示装置。
  5. 前記風量分配機構が前記通風路内の冷却風の方向を変化させることを特徴とする請求項3記載の投射型表示装置。
  6. 前記絞り機構による前記光変調器への光量の絞り量と前記風量分配機構による冷却風の減少量が連動することを特徴とする請求項4または5に記載の投射型表示装置。
  7. 前記光変調器を除く前記冷却対象物は、前記絞り機構、または前記絞り機構からの光源の反射光の照射部位、または前記光源であることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の投射型表示装置。
JP2008219154A 2008-08-28 2008-08-28 投射型表示装置 Pending JP2010054766A (ja)

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