JP2016023042A - エレベーターの乗りかご及びエレベーター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】かご室内の空間が狭くなることを抑制しつつ、手摺が荷物や乗客に触れることを防止する。
【解決手段】
定位置にある手摺部15において、付勢部材20は、筒フランジ部183を付勢し、筒フランジ部183の側壁部接触面185を側壁部93cにおける長孔95の周囲の部分に押し付けている。また、付勢部材20は、円板部19を付勢し、円板部19の対向板部接触面193を対向板部14に押し付けている。また、円板部19に嵌合している係合棒部211は、定位置用凹部145に係合している。手摺部15を定位置から上方位置へ移動させる場合、作業者は、把持部212を把持し、円板部移動部21を移動させる。円板部移動部21が側壁部93c側に移動すると、係合棒部211と定位置用凹部145との係合が解かれ、係合棒部211は定位置用凹部145から抜け出る。また、円板部19の対向板部接触面193と対向板部14とが離間する。
【選択図】図4

Description

本発明は、手摺を有するエレベーターの乗りかご及びこの乗りかごを備えるエレベーター装置に関する。
エレベーターの乗りかごには、乗客が乗り込むかご室に、乗客が使用する手摺が設けられているものがある。この手摺がかご室の側壁からかご室内に突出している場合、荷物の搬入時などにおいて、かご室内の空間の大部分が荷物や乗客に占められると、手摺が荷物や乗客に触れて、荷物を破損したり、乗客に不快感を与えたりすることがあった。
特許文献1には、2分割した側板の間に、ハンドレールを設けた乗りかごが記載されている。このハンドレールは、側板の内法面と同一面上に構成されている。
特開平2−152891号公報
しかし、特許文献1に記載された乗りかごでは、側板の板厚が厚くなるため、かご室内の空間が狭くなってしまう。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、かご室内の空間が狭くなることを抑制しつつ、手摺が荷物や乗客に触れることを防止できるエレベーターの乗りかご及びこの乗りかごを備えるエレベーター装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエレベーターの乗りかごは、昇降路内を昇降するエレベーターの乗りかごであって、かご室と、手摺部と、を備える。かご室は、側壁部を有する箱状に形成され、内部に乗客を収容する。手摺部は、かご室の内部で側壁部から離間して配置された手摺部本体と、手摺部本体を上下方向に移動可能に側壁部に保持する移動保持部と、を有する。また、側壁部には、上下方向に延びる孔が形成される。また、移動保持部は、孔に挿入される挿入部材と、挿入部材を付勢して、側壁部に係止する付勢部材と、挿入部材の係止を解除する解除部と、を有する。
また、本発明のエレベーター装置は、上記乗りかごを備えている。
本発明によれば、かご室内の空間が狭くなることを抑制しつつ、手摺が荷物や乗客に触れることを防止できる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーター装置の模式図である。 乗りかごのかご室内を説明する図である。 乗りかごのかご室内を示す斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 手摺部における移動保持部の筒部を示す斜視図である。 図3のC−C線断面図である。 図3のD−D線断面図である。 図4のE−E線断面図である。 乗りかご及びエレベーター装置の作用を説明するための図であり、図4に示す手摺部の円板部移動部を移動させた状態を示す図である。 乗りかご及びエレベーター装置の作用を説明するための図であり、図8に示す場所まで手摺部を上方へ移動させた状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター装置の模式図である。 図12のF−F線断面図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る乗りかご4及び乗りかご4を備えるエレベーター装置1について、図1〜図11を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
<エレベーター装置1の構成の概要>
まず、図1を参照して、エレベーター装置1の構成の概要について説明する。図1は、第1の実施形態に係るエレベーター装置1の模式図である。
図1に示すように、本実施形態のエレベーター装置1は、機械室が設けられていない、いわゆる機械室レスエレベーターである。
エレベーター装置1は、建屋に形成された昇降路3内を昇降可能な乗りかご4と、つり合いおもり5と、これら両者を吊持するロープ6と、ロープ6が巻き掛けられた巻上機7を備えている。なお、以下の説明において、昇降路3の底面を形成する昇降路底面2と水平な水平面上における一方向をX方向とし、同水平面上のX方向に直交する方向をY方向とする。また、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向(上下方向)とする。
巻上機7は、昇降路3内に配置され、ロープ6を駆動して、乗りかご4及び釣り合いおもり5を昇降路内で昇降させる。
次に、図1〜図3を参照して、乗りかご4について説明する。図2は、乗りかご4のかご室9内を説明する図である。図3は、乗りかご4のかご室9内を示す斜視図である。なお、図2及び図3は、後述する手摺部15が定位置に保持されている態様を示している。また、図2及び図3では、定位置よりも上方の上方位置に移動させた手摺部15を2点鎖線で示している。
図1に示すように、乗りかご4は、かご枠8とかご室9を有している。かご室9は、箱状に形成され、内部に乗客を収容する。かご室9は、床を形成する略平板状の床部91と、床部91に対し上下方向に対向し、天井を形成する略平板状の天井部92と、を有している。天井部92の下面には、かご室9内を照らす照明装置10が設けられている。
また、かご室9は、床部91の周囲に立設されている略平板状の側壁部93a,93b,93c,93d(側壁部93bについては図示を省略する)を有している。側壁部93a,93bは、Y方向に互いに対向している。側壁部93c,93dは、X方向に互いに対向している。側壁部93a,93b,93c,93dは、一面(かご室9の室内側の面、以下単に内面と称する場合がある)を意匠面とする鋼板で構成されている。
図2に示すように、側壁部93aの内面には、乗客が乗降する乗降口12が設けられている。また、側壁部93aの内面には、乗降口12を開閉可能なドア装置94及び乗客が行き先階を指定するために用いる操作盤11が設けられている。
図2及び図3に示すように、側壁部93c,93dには、側壁部93c,93dのZ方向の略中央部から上部に亘って上下方向に延びる2つの長孔(孔)95,95がY方向に距離を空けて形成されている。長孔95は、2つの弾性封止部13,13、例えば略矩形板状に形成されたゴム板によって、側壁部93c,93dの外側から封止されている。
2つの弾性封止部13,13の短手方向の一端部は側壁部93c,93dにおける長孔95の周囲の部分に固定されている。また、自由端部である2つの弾性封止部13,13の短手方向の他端部は、長孔95の略中央部分で接している。
また、図2に示すように、側壁部93c,93dには、手摺部15が上下方向に移動可能に設けられている。なお、手摺部15の詳細については後述する。
また、図1に示すように、かご室9には、側壁部93c,93dの外側で側壁部93c,93dから離間して、側壁部93c,93dに対してX方向に対向する対向板部14が設けられている。対向板部14は、側壁部93c,93dを補強する略矩形平板状の部材であり、長手方向がZ方向(上下方向)と平行に、短手方向がY方向に平行になるように配置されている。対向板部14の上端部、下端部、Y方向の一端部及び他端部には、折曲してフランジ状に形成されている板フランジ部141(図4参照)が形成されている。対向板部14の板フランジ部141は、側壁部93c,93dの外面に固定される。なお、板フランジ部141の固定態様については後述する。
かご枠8は、図1に示すように、かご室9を囲む略四角枠状の部材であり、下枠81、上枠82及び2つの縦枠83,83を有している。
下枠81は、床部91の下方でX方向に延在し、床部91に固定されている。2つの縦枠83,83は、下枠81のX方向の両端部から上方へ立設されている。
上枠82は、天井部92の上方でX方向に延在している。また、上枠82は、下枠81に対して、かご室9を介して、上下方向に対向している。上枠82のX方向の両端部は、2つの縦枠83,83のそれぞれに固定されている。
次に、図3〜図7を参照して、手摺部15について説明する。図4は、図3のA−A線断面図である。図5は、図3のB−B線断面図である。図6は、手摺部15における移動保持部17の筒部18を示す斜視図である。図7は、図3のC−C線断面図である。図8は、図3のD−D線断面図である。図9は、図4のE−E線断面図である。
側壁部93cに保持されている手摺部15と、側壁部93dに保持されている手摺部15は、同様の構成のため、以下では、側壁部93cに保持されている手摺部15についてのみ説明する。
図3に示すように、手摺部15は、手摺部本体16と、手摺部本体16を上下方向に移動可能に側壁部93cに保持する移動保持部17を有している。手摺部本体16は、略矩形平板状の部材であり、かご室9の内部で側壁部93cから離間し、且つ、長手方向がY方向と平行に、短手方向がZ方向と平行になるように配置されている。
手摺部本体16における側壁部93cと対向する面のY方向の両端部付近には、移動保持部17が溶着によって固定されている。
図4及び図5に示すように、移動保持部17は、筒部(挿入部材)18と、筒部18から離間して配置された円板部(離間部材)19と、筒部18と円板部19の間に設けられている付勢部材20と、円板部19を移動させる円板部移動部(解除部)21と、を有している。
図4〜図6に示すように、筒部18は、軸方向がX方向と平行になるように配置され、内部に筒孔181が形成されている略円筒状の部材である。筒部18のX方向の一端部は、手摺部本体16に固定されている。また、筒部18のX方向の他端部は、側壁部93cの長孔95に挿入され、側壁部93cを貫通している。
また、図3〜図5に示すように、筒部18のX方向の他端部は、長孔95を側壁部93cを外側から封止している2つの弾性封止部13,13を弾性変形させて撓ませて、2つの弾性封止部13,13の間に出来た隙間に挿通している。
また、図4及び図5に示すように、筒部18の他端部における側壁部93cの外側の部分は、側壁部93cと対向板部14とで囲まれた空間に配置される。ここで、上述のとおり対向板部14は、側壁部93cに固定されている。具体的には、図4、図5、図7及び図8に示すように、弾性封止部13を介して側壁部93cに当接している板フランジ部141に形成された貫通孔(図示省略)に、側壁部93cに溶着したスタックボルト96が挿入されている。また、板フランジ部141の上からワッシャー142、スプリングワッシャー143及びナット144がこの順でスタックボルト96に挿入されている。そして、ナット144とスタックボルト96とが螺合することによって、対向板部14は、側壁部93cに固定されている。
図4及び図5に示すように、対向板部14の下端部付近及びには、手摺部15を、手摺として使用する際の位置である定位置で保持するための定位置用凹部(係合溝)145が形成されている。また、図8に示すように、対向板部14の上端部付近及びには、手摺部15を、定位置よりも上方の上方位置で保持するための上方位置用凹部(係合溝)146が形成されている。これら定位置用凹145部及び上方位置用凹部146は、対向板部14の側壁部93cの外面とX方向に対向する面を凹ませることで形成されている。なお、定位置は、エレベーター装置1を利用する乗客にとって好適な位置に任意に設定可能である。また、上方位置は、かご室9内の空間の大部分が荷物や乗客によって占められた際に、手摺部15が荷物や乗客に触れないような高さで、任意に設定可能である。
図4〜図6に示すように、筒部18における手摺部本体16と側壁部93cの間に配置される部分は、大径部182を形成する。また、筒部18における側壁部93cと対向板部14とで囲まれた空間に配置される部分は、大径部182と略同径の筒フランジ部183を形成する。また、筒部18における大径部182と筒フランジ部183との間の部分は、小径部184を形成する。
小径部184の直径は、大径部182及び筒フランジ部183の直径よりも小さく設定されている。また、小径部184の直径は、長孔95のY方向の長さよりも小さく(短く)設定されている。また、大径部182及び筒フランジ部183の直径は、長孔95のY方向の長さよりも大きく(長く)設定されている。そして、小径部184が長孔95に挿通し、大径部182と筒フランジ部183とが側壁部93cにおける長孔95の周囲の部分を介してX方向に対向するように、筒部18が側壁部93cを貫通している。
筒フランジ部183は、X方向において側壁部93cに対向する面と、この面の反対の面であり、円板部19に対向する面とを有している。側壁部93cに対向する面は、側壁部93cと接触する側壁部接触面185を形成する。円板部19に対向する面は、付勢部材20と接触する付勢部材接触面186を形成する。
図4及び図6に示すように、筒部18の周面には、大径部182、小径部184及び筒フランジ部183に亘って、筒部18の中心に向かって切り欠いて開口した、切欠き部187が形成されている。切欠き部187の開口は、筒部18の筒孔181と連通している。また、図4に示すように、側壁部93cに保持されている手摺部15において、筒部18は、切欠き部187の開口が下方を向くように配置されている。
図4及び図5に示すように円板部19は、外縁部が折曲した円板状の部材であり、中心に嵌合孔191を有している。円板部19は、X方向において筒フランジ部183に対向する面と、この面の反対の面であり、対向板部14に対向する面とを有している。筒フランジ部183に対向する面は、付勢部材20と接触する付勢部材接触面192を形成する。対向板部14に対向する面は、対向板部14と接触する対向板部接触面193を形成する。円板部19の折曲している部分は、付勢部材接触面192に接触している付勢部材20が移動して付勢部材接触面192から離れることを規制する。
図4及び図5に示すように付勢部材20は、コイルばねであり、筒フランジ部183と円板部19との間に配置されている。付勢部材20の一端部は、筒フランジ部183の付勢部材接触面186と接触している。また、付勢部材20の他端部は、円板部19の付勢部材接触面192と接触している。
付勢部材20は、筒フランジ部183をX方向における一方向、すなわち筒フランジ部183がかご室9の中心に近づく方向に付勢し、筒フランジ部183の側壁部接触面185を側壁部93cにおける長孔95の周囲の部分に押し付ける。また、付勢部材20は、円板部19をX方向における他方向、すなわち円板部19がかご室9の中心から遠ざかる方向に付勢し、円板部19の対向板部接触面193を対向板部14に押し付ける。
図4、図5及び図9に示すように、円板部移動部21は、係合棒部211と把持部212を有している。係合棒部211は、略円柱状の部材であり、軸方向がX方向と平行になるように配置され、且つ、筒部18の筒孔181内を挿通している。
係合棒部211の延存方向の一端部である、かご室9内側に位置する端部には、把持部212が固定されている。係合棒部211の延在方向の他端部は、筒フランジ部183から筒部18の外側に突出している。また、係合棒部211の延在方向の他端部は、円板部19の嵌合孔191と相対移動不能に嵌合している。また、係合棒部211の延在方向の他端部は、円板部19を貫通し、対向板部14側に突出している。
把持部212は、上下方向に延在し、下端部が折曲した略L字状の部材である。係合棒部211の上端部は、係合棒部211に固定されている。把持部212は、筒部18に設けられた切欠き部187の開口を挿通し、把持部212の下端部は、筒部18の下部から下方に突出している。
<作用>
次に、図3、図4、図10及び図11を参照して、本実施形態における乗りかご4及びエレベーター装置1の作用について説明する。図10は、乗りかご4及びエレベーター装置1の作用を説明するための図であり、図4に示す手摺部15の円板部移動部21を移動させた状態を示す図である。また、図11は、乗りかご4及びエレベーター装置1の作用を説明するための図であり、図8に示す場所まで手摺部15を上方へ移動させた状態を示す図である。
図3に示す定位置にある手摺部15において、付勢部材20は、筒フランジ部183を付勢し、筒フランジ部183の側壁部接触面185を側壁部93cにおける長孔95の周囲の部分に押し付け、筒部18を側壁部93cに係止している。また、付勢部材20は、円板部19を付勢し、円板部19の対向板部接触面193を対向板部14に押し付けている。また、円板部19に相対移動不能に嵌合している係合棒部211は、定位置用凹部145に係合している。このため、移動保持部17のZ方向(上下方向)の移動が規制される。したがって、手摺部15は、定位置で、側壁部93cに保持される。
手摺部15を定位置から上方位置へ移動させる場合、手摺部15を移動させる者(以下、作業者と称する場合がある)は、円板部移動部21の把持部212を把持する。そして、作業者は、把持した把持部212に、付勢部材20の付勢力に抗する力を加えて、図10に示すように、円板部移動部21をX方向における一方向、すなわち係合棒部211の延存方向の一端部がかご室9の中心に近づく方向に移動させる。これによって円板部移動部21が側壁部93c側に移動すると、係合棒部211の延存方向の他端部と定位置用凹部145との係合が解かれ、係合棒部211は定位置用凹部145から抜け出る。また、円板部19の対向板部接触面193と対向板部14とが離間する。このため、筒部18と側壁部93cとの係止が解かれ、且つ、移動保持部17のZ方向(上下方向)の移動が可能となる。この状態において、作業者は、把持部212を把持して係合棒部211の位置を維持したまま、手摺部本体16を上方へ押し上げて、図11に示すように、手摺部15を上方位置まで移動させる。
手摺部15が上方位置にあるときに、作業者が把持部212を離すと、円板部19は付勢部材20の付勢力によってX方向における他方向に移動し、円板部19の対向板部接触面193が対向板部14に接触する。これによって、付勢部材20は、上方位置において、筒フランジ部183を付勢し、筒フランジ部183の側壁部接触面185を側壁部93cにおける長孔95の周囲の部分に押し付け、筒部18を側壁部93cに係止する。また、付勢部材20は、円板部19を付勢し、円板部19の対向板部接触面193を対向板部14に押し付ける。また、係合棒部211が上方位置用凹部146に係合する。このため、移動保持部17のZ方向(上下方向)の移動が規制される。したがって、手摺部15は、上方位置で、側壁部93cに保持される。
以上のように、本実施形態の乗りかご4及びエレベーター装置1では、手摺部15が側壁部93cに上下方向に移動可能に保持されているので、かご室9内の空間の大部分が荷物や乗客に占められる場合は、手摺部15を定位置から上方位置へ移動させることができる。したがって、かご室9内の空間が狭くなることを抑制しつつ、手摺部15が荷物や乗客に触れることを防止できる。また、必要に応じて、上方位置に移動させた手摺部15を定位置に戻すことで、手摺部15を手摺として用いることができる。
また、対向板部14に円板部移動部21の係合棒部211と係合する定位置用凹部145及び上方位置用凹部146を設けた。このため、手摺部15を移動させる作業者は、係合棒部211が定位置用凹部145と係合する位置を手摺部15の定位置と認識でき、また、係合棒部211が上方位置用凹部146と係合する位置を手摺部15の上方位置と認識できる。すなわち、作業者に手摺部15の移動に関わる位置を容易に認識させることができる。
また、定位置用凹部145及び上方位置用凹部146を設けた対向板部14は、側壁部93c,93dを補強する部材である。すなわち、定位置用凹部145及び上方位置用凹部146を設けるためだけの部材を設ける必要がないので、乗りかご4及びエレベーター装置1の製造コストを抑えることができる。
<第2の実施形態>
次に、図12及び図13を参照して、本発明の第2の実施形態に係る乗りかご304及び乗りかご304を備えるエレベーター装置301について説明する。図12は、第2の実施形態に係る乗りかご304のかご室309内の斜視図であり、図13は、図12のF−F線断面図である。
第2の実施形態に係るエレベーター装置301の乗りかご304は、手摺部15を定位置から下方に移動可能にしている点で、第1の実施形態に係るエレベーター装置1の乗りかごと4は異なる。以下の説明において、第1の実施形態に係るエレベーター装置1と同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12に示すように、乗りかご304のかご室309における側壁を形成する側壁部393cには、Z方向の下部から上部に亘って上下方向に延びる2つの長孔395がY方向に距離を空けて形成されている。
本実施形態における対向板部314は、図13に示すように、対向板部314の側壁部393cの外面とX方向に対向する面を凹ませることで形成されている凹部345が上下方向に亘って所定の間隔で複数設けられている。凹部345には、移動保持部17の係合棒部211が係合する。凹部345に移動保持部17の係合棒部211が係合すると、手摺部15の上下方向の移動が規制される。なお、本実施形態では、手摺部15が定位置にあるときに、上下方向に並列する複数の凹部345の内の、上下方向の真ん中に位置する凹部345aに移動保持部17の係合棒部211が係合しているとする。また、形成する凹部345の数や凹部345間の距離は任意に設定可能である。
本実施形態の本実施形態の乗りかご304及びエレベーター装置301では、第1の実施形態における乗りかご4及びエレベーター装置1と同様の作用効果を奏する。
また、実施形態の乗りかご304及びエレベーター装置301では、かご室309内の空間の大部分が荷物や乗客に占められる場合に、手摺部15を定位置から下方へ移動させることができる。したがって、身長が比較的に低い作業者であっても、手摺部15を下方に移動させることで、手摺部15が荷物や乗客に触れないようにすることができる。
また、乗客の身長に応じて、手摺部15を手摺として使用する場合の高さを調整することができる。すなわち、身長の比較的に高い乗客が多く利用する場合にあっては、定位置に対応する凹部345aよりも上方の位置に形成された凹部345に係合棒部211を係合させて手摺部15を側壁部393cに保持させればよい。また、身長の比較的に低い乗客が多く利用する場合にあっては、定位置に対応する凹部345aよりも下方の位置に形成された凹部345に係合棒部211を係合させて手摺部15を側壁部393cに保持させればよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、第1及び第2の実施形態では、円板部移動部21の係合棒部211が定位置用凹部145及び上方位置用凹部146や凹部345と係合する態様を説明した。しかし、これに代えて、円板部19に対向板部14に向かって突出する突起部を設けて、この突起部と、定位置用凹部145及び上方位置用凹部146や凹部345とを係合させてもよい。この場合、係合棒部211は、円板部19を貫通せず、円板部19の付勢部材接触面192に溶着によって固定される。
また、かご室9,309内に設ける手摺部15の数は任意に変更可能である。例えば、手摺部15を乗降口12が設けられた側壁部以外の3つの側壁部にそれぞれ設けてもよい。
1…エレベーター装置、 4…乗りかご、 9…かご室、 13…弾性封止部、 14…対向板部、 15…手摺部、 16…手摺部本体、 17…移動保持部、 18…筒部、 19…円板部、 20…付勢部材、 21…円板部移動部、 93a…側壁部、 93b…側壁部、 93c…側壁部、 93d…側壁部、 95…長孔、 145…定位置用凹部、 146…上方位置用凹部、 181…筒孔、 182…大径部、 183…筒フランジ部、 184…小径部、 185…側壁部接触面、 186…付勢部材接触面、 187…切欠き部、 191…嵌合孔、 192…付勢部材接触面、 193…対向板部接触面、 211…係合棒部、 212…把持部

Claims (5)

  1. 昇降路内を昇降するエレベーターの乗りかごにおいて、
    側壁部を有する箱状に形成され、内部に乗客を収容するかご室と、
    前記かご室の内部で前記側壁部から離間して配置された手摺部本体と、前記手摺部本体を上下方向に移動可能に前記側壁部に保持する移動保持部と、を有する手摺部と、を備え、
    前記側壁部には、上下方向に延びる孔が形成され、
    前記移動保持部は、前記孔に挿入される挿入部材と、前記挿入部材を付勢して、前記側壁部に係止する付勢部材と、前記挿入部材の係止を解除する解除部と、を有する
    エレベーターの乗りかご。
  2. 前記側壁部の外側で前記側壁部に対向する対向板部と、を備え、
    前記移動保持部は、前記挿入部材から離間して配置された離間部材を有し、
    前記付勢部材は、前記挿入部材と前記離間部材との間に設けられ、前記挿入部材を付勢して前記側壁部の前記孔の周囲に押し付け、且つ、前記離間部材を付勢して前記対向板部に押し付け、
    前記解除部は、前記離間部材を前記側壁部側に移動させて前記対向板部から離間させる
    請求項1に記載のエレベーターの乗りかご。
  3. 前記解除部は、前記離間部材に相対移動不能に固定され、
    前記対向板部には、前記解除部又は前記付勢部材によって付勢されて前記対向板部に押し付けられた前記離間部材と係合する係合溝が設けられている
    請求項2に記載のエレベーターの乗りかご。
  4. 前記対向板部は、前記側壁部を補強する補強部材である
    請求項2又は請求項3に記載のエレベーターの乗りかご。
  5. 昇降路内を昇降する乗りかごを備えるエレベーター装置であって、
    前記乗りかごは、
    側壁部を有する箱状に形成され、内部に乗客を収容するかご室と、
    前記かご室の内部で前記側壁部から離間して配置された手摺部本体と、前記手摺部本体を上下方向に移動可能に前記側壁部に保持する移動保持部と、を有する手摺部と、を備え、
    前記側壁部には、上下方向に延びる孔が形成され、
    前記移動保持部は、前記孔に挿入される挿入部材と、前記挿入部材を付勢して、前記側壁部に係止する付勢部材と、前記挿入部材の係止を解除する解除部と、を有する
    エレベーター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107628515A (zh) * 2017-11-09 2018-01-26 苏州德奥电梯有限公司 一种能实现减震的扶手杆
CN108046089A (zh) * 2017-11-21 2018-05-18 德尔法电梯有限公司 带有安全扶手的观光电梯

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