JP2016022913A - カーテンエアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】展開初期時には主膨張室から副膨張室へのガスの流入を抑制し主膨張室を急速に膨張させ、主膨張室内が所定の圧力に達した時に副膨張室へガスの流入を確実に増加させることを可能にする。
【解決手段】主膨張室と、連通部を介して前記主膨張室に連通する副膨張室を有するカーテンエアバッグにおいて、連通部に膨張する内袋を設け、内袋の開口する端部が、対向するパネルの内側に主膨張室にてそれぞれ接合されてなり、ガス流入初期には、内袋内にガスが流入することにより内袋が膨張し、連通部を内袋で塞ぎ、さらにガスが流入され主膨張室が膨張することにより、内袋が連通部から外れ主膨張室側へ移動し、主膨張室からガスが副膨張室へ流入するカーテンエアバッグ。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に装備され、車両の衝突事故時、車両の側部に沿って展開し乗員を保護するカーテンエアバッグに関し、詳細には早期展開特性に優れたカーテンエアバッグに関する。
近年、車両が衝突したときの衝撃から乗員を保護する乗員保護用の安全装置として、エアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、衝突時に、乗員と内装構造物との間の空間に瞬時に膨出し、乗員が直接、インパネやサイドドア、ハンドルなどに衝突する際の衝撃を吸収する機能をもつものである。そのため、エアバッグ装置としては、車両の衝突などの衝撃を受けたときの急激な減速を検知するセンサ、センサからの信号を受けて膨出用の高圧ガスを発生するインフレータ、インフレータからの膨出用の高圧ガスにより、膨出展開して乗員の衝撃を緩和するエアバッグ袋体、および、エアバッグシステムが正常に機能しているか否かを判断する診断回路を、通常備えている。
前記エアバッグ袋体として、近年では、側面衝突に対応するサイドエアバッグやカーテンエアバッグの装着が増加しており、とくに車両の横転に対応するカーテンエアバッグが注目されている。このカーテンエアバッグは、通常、センターピラー上部のルーフサイド内部に折りたたまれて収納されており、車内の側部の窓側に沿って展開する。
このようなカーテンエアバッグにおいて、主膨張室とこの主膨張室に連通する副膨張室を備え、主膨張室の内圧が大きくなると、主膨張室のガスを副膨張室に移動させるものが知られている。(例えば、特許文献1、2参照)これらの構成であると、主膨張室の内圧の急激な変化を回避できるとともに、主膨張室の乗員保護のための所定圧力を比較的長時間にわたり維持して乗員を保護できる。
特許文献1では、膨張によって破断させ副膨張室の体積を増加させる破断部を、副膨張室に設ける構成が記載されている。しかしながら、破断部を副膨張室に設けるため副膨張室を縫合する場合、膨張室に針穴を開けることになるので内圧を保持し難くなり好ましくない。さらに特許文献1の方法で効果を得るには、破断部がある程度長くなければならないが、破断距離が長くなれば、所望のタイミングで破断させることが困難になる。さらに、破断部が複数箇所である場合、1つが破断すると、他の破断部の破断が極端に遅くなったり、タイミングの調整が難しくなったりする。
また、特許文献2では、主膨張室と副膨張室を連通する連通部と、連通部の位置の基布を折り重ねた折り重ね部及びこの折り重ね部形状を保持する為の規制手段を設けることにより、展開初期時には連通部を閉塞し、後に開口させるエアバッグが記載されている。しかし、記載されているような規制手段で連通部の位置の基布を折り重ねた状態をある程度の時間保持するのは困難であり、比較的短時間で連通部の閉塞が解かれてしまう。
特開2007−161163号公報 特開2011−116155号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、展開初期には主膨張室から副膨張室へのガスの流入を抑制し主膨張室を急速に膨張させ、主膨張室が所定の膨張状態に達した時に副膨張室へのガスの流入を確実に増加させることを目的とする。
すなわち本発明は、主膨張室と、連通部を介して主膨張室に連通する副膨張室を有するカーテンエアバッグにおいて、連通部に膨張する内袋を設け、内袋の開口する端部が、対向するパネルの内側に主膨張室にてそれぞれ接合されてなり、ガス流入初期には、内袋内にガスが流入することにより内袋が膨張し、連通部を内袋で塞ぎ、さらにガスが流入され主膨張室が膨張することにより、内袋が連通部から外れ主膨張室側へ移動し、主膨張室からガスが副膨張室へ流入することを特徴とするカーテンエアバッグに関する。
また、内袋に非膨張部が設置されていることが好ましい。
本発明によれば、展開初期には主膨張室から副膨張室へのガスの流入を抑制し主膨張室を急速に膨張させ、主膨張室が所定の膨張状態に達した時に副膨張室へのガスの流入を確実に増加させるカーテンエアバッグを提供することができる。
本発明のカーテンエアバッグの一例を示した概略平面図である。 図1におけるA−A線での、ガス流入前の概略断面図である。 図1におけるA−A線での、ガス流入初期の概略断面図である。 図1におけるA−A線での、主膨張室膨張後の概略断面図である。
本発明は、主膨張室(以下、主室ともいう)と、連通部を介して主膨張室に連通する副膨張室(以下、副室ともいう)を有するカーテンエアバッグにおいて、連通部に膨張する内袋を設け、内袋の開口する端部が、対向するパネルの内側に主膨張室にてそれぞれ接合されてなり、ガス流入初期には、内袋内にガスが流入することにより内袋が膨張し、連通部を内袋で塞ぎ、さらにガスが流入され主膨張室が膨張することにより、内袋が連通部から外れ主膨張室側へ移動し、主膨張室からガスが副膨張室へ流入することを特徴とするカーテンエアバッグである。
以下、本発明の実施形態の一例について、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本発明の特定の実施形態を詳細に説明するものであり、本発明は係る実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
実施形態の一例であるカーテンエアバッグの概略平面図を図1に示す。
図1に示されるように、カーテンエアバッグを構成するエアバッグ本体1は、ほぼ矩形状の2枚の裁断布を重ね合わせ、その外周縁の内側を縫合糸により縫合することによって接合されている。外周縁の一部には接合されていないガス流入口6があり、エアバッグ本体1は、このガス流入口6でインフレータ(図示せず)に取り付けられる。
エアバッグ本体1には、リア席側主室2とフロント席側主室4が設けられ、それらの車体前方側にリア席側副室3とフロント席側副室5がそれぞれ形成され、主室と副室は、内袋9を有する連通部7を介して連結されている。
内袋9の構造と機構を、リア席側にて説明する。フロント席側もリア席側と同じ機構である。
内袋9は、矩形の一辺に突起部を設けた形状の2枚の裁断布を重ね合わせ、突起部とその突起部側半分程度の外周縁の内側を縫合糸により縫合することによって接合されている。接合されていない外周縁端部を裾部10という。連通部7に膨張部8が納まるように、内袋9を連通部7から主室2にかけて設置し、内袋9は、接合されていない裾部10において、主室2の各パネルと接合部11(11aおよび11b)で縫合することによって接合されている。このとき、図2に示すように、接合部11から非膨張部12までの距離が、接合部11から連通部7までの距離よりも短くなっている。
なお、非膨張部12は縫合によって、ガスが内袋の膨張部8へ流れやすく、膨張部8が連通部7に納まりやすい形態にしている。また、非膨張部12に、接合部11のラインに並行となるラインを設ける(図1における非膨張部12の右側の上下にわたる縫合線)ことにより、バッグの膨張しすぎを抑制するテザーの役割も担わせることが出来る。
ガス流入初期時、インフレータ(図示せず)からのガスが、ガス流入口6を通ってリア席側主室2に流入し膨張する。図3に示すように、主室2が膨張するとともに内袋9のガス流れ上流方向に開口する裾部10からガスが流入し、非膨張部脇の導入路を通って膨張部8が膨らむことにより、連通部7が塞がれる。主室2内の膨張が進むと、各パネルに接合された裾部10を介して、膨張部8が引っ張られ、連通部7が解放される。主室内が所定の膨張状態に達すれば確実に連通部7を解放することが出来る。
内袋9の形状は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、膨張部8となる突起部があり、膨張部8が連通部7を塞ぐ形であって、主膨張室のガスが内袋9内部へ流れやすく形成されていればよい。
なお、副室は、上記の実施の形態では主室に対して車体前方側に配置しているが、車体後方側に配置しても良い。また、上記の実施の形態ではリア席とフロント席の両方に連通部および副室を併設した例を説明しているが、リア席かフロント席の一方のみに連通部および副室を設けてもよい。
以上のような構成を有するカーテンエアバッグは、ガス流入初期には主室から副室へのガスの流入を抑制し主室を急速に膨張させ、主室内が所定の膨張状態に達した時に副室へのガスの流入を確実に増加させ、主室の乗員保護のための圧力を比較的長時間にわたり維持することを可能にしている。
本発明のエアバッグに用いられる基布としては繊維布帛が用いられる。ここで繊維布帛とは、繊維糸条を用いて製織される織物、繊維糸条を用いて製編される編物および不織布を意味する。
繊維布帛を構成する繊維は、天然繊維、化学繊維、無機繊維など、とくに限定するものではない。たとえば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン612などの単独またはこれらの共重合、混合により得られる脂肪族ポリアミド繊維、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロン9Tに代表される脂肪族アミンと芳香族カルボン酸の共重合ポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの単独またはこれらの共重合、混合によって得られるポリエステル繊維、超高分子量ポリオレフィン系繊維、ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの含塩素系繊維、ポリテトラフルオロエチレンを含む含フッ素系繊維、ポリアセタール系繊維、ポリサルフォン系繊維、ポリフェニレンサルファイド系繊維(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン系繊維(PEEK)、全芳香族ポリアミド系繊維、全芳香族ポリエステル系繊維、ポリイミド系繊維、ポリエーテルイミド系繊維、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール系繊維(PBO)、ビニロン系繊維、アクリル系繊維、セルロース系繊維、炭化珪素系繊維、アルミナ系繊維、ガラス系繊維、カーボン系繊維、スチール系繊維などから適宜、1種または2種以上を選定すればよい。なかでも、汎用性があり、基布の製造工程、基布物性などの点から、合成繊維フィラメントが好ましい。とくには、物理特性、耐久性、耐熱性などの点からナイロン66繊維が好ましい。また、リサイクルの観点からは、ポリエステル系繊維、ナイロン6繊維も好ましい。
これら繊維には、紡糸性や、加工性、耐久性などを改善するために通常使用されている各種の添加剤、たとえば、耐熱安定剤、酸化防止剤、耐光安定剤、老化防止剤、潤滑剤、平滑剤、顔料、撥水剤、撥油剤、酸化チタンなどの隠蔽剤、光沢付与剤、難燃剤、可塑剤などの1種または2種以上を使用してもよい。また、カラミ織を製織する上で望ましい場合には、加撚、嵩高加工、捲縮加工、捲回加工、糊付け加工などの加工を施してもよい。さらに、糸条の形態は、長繊維フィラメント以外に、短繊維の紡績糸、これらの複合糸などを用いてもよい。
たとえば、前記繊維布帛が織物の場合は、平織、斜子織(バスケット織)、格子織(リップストップ織)、綾織、畝織、絡み織、模紗織、あるいはこれらの複合組織などいずれでもよい。必要に応じて、経糸、緯糸の二軸以外に、斜め60度を含む多軸設計としてもよく、その場合の糸の配列は、経糸または緯糸と同じ配列に準じればよい。なかでも構造の緻密さ、物理特性や性能の均等性が確保できる点で、平織が好ましい。
織物の製造は、通常の工業用織物を製織するのに用いられる各種織機から適宜選定すればよく、たとえば、シャトル織機、ウォータージェット織機、エアージェット織機、レピア織機、プロジェクタイル織機などから選定すればよい。
前記繊維布帛が編物の場合は、シングルトリコット編、シングルコード編、シングルアトラス編などのたて編や、平編、ゴム編、パール編などのよこ編、などの編組織を単独またはそれらを組み合わせた二重組織などからなるものがあげられる。また、前記繊維布帛が不織布の場合は、ケミカルボンド、サーマルボンド、ニードルパンチ、スパンレース、ステッチボンド、スパンボンド、メルトブロー、湿式などにより製造されるものがあげられる。
前記基布を構成する糸の単糸太さは、同じでも異なってもいずれでもよく、たとえば、0.5〜8dtexの範囲であることが好ましい。また、単糸の強度も、5.4cN/dtex以上であることが好ましく、8cN/dtex以上であることがより好ましい。また、これら繊維の単糸の断面形状も、円形、楕円、扁平、多角形、中空、その他の異型など、布帛の製造、得られた布帛の物性に支障のない範囲で適宜選定すればよい。また、太さや断面形状などが異なる複数の糸を、合糸、撚り合わせなどにより一体化したものを用いてもよい。
前記繊維の総繊度は、150〜1000dtexであることが好ましく、235〜700dtexであることがより好ましい。150dtex未満ではエアバッグに求められる強度が得られにくい傾向にあり、1000dtexより大きくなると、重量が大きくなりすぎると同時に、基布の厚みが増大しバッグの収納性が悪くなるおそれがある。
前記基布は、目付けが190g/m以下、引張強力が600N/cm以上であることが好ましい。目付けと引張強力がこの範囲であれば、軽くて物理特性に優れているといえる。なお、ここでいう目付けは、後述する不通気処理剤を塗布する前の未加工の状態の基布重量をいう。
前記基布が織物である場合のカバーファクターは、1500〜2500であることが好ましい。カバーファクターが1500より小さいと、織物の開口部が大きくなるためバッグの気密性を得ることが困難となり、またカバーファクターが2500より大きいと、織物の厚みが増大し、バッグの収納性が悪くなるおそれがある。ここで、カバーファクターとは基布のタテ糸総繊度をD(dtex)、タテ糸密度をN(本/2.54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD(dtex)、ヨコ糸密度をN(本/2.54cm)とすると(D×0.9)1/2×N+(D×0.9)1/2×Nで表される。
また、前記基布は精練および熱処理を施されたものであってもよい。
また、基布には、インフレータの性能やバッグ容量、使用部位などによって、ゴムや樹脂などを積層塗布して不通気性加工を施したものを使用してもよい。その目的から、樹脂は、少なくとも基布の片面全面に付着しているが、基布表面、基布を構成する糸束の間隙部、または、繊維単糸の間隙部など、いずれに介在していてもよい。耐熱性、および、基布に外力が加わっても被膜の損傷が抑えられるという理由により、樹脂層を有する面同士を接合して、被覆面が内側になるようにエアバッグを作製することが好ましい。
前記樹脂としては、たとえば、クロロプレンゴム、ハイバロンゴム、フッ素ゴムなどの含ハロゲンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレン三元共重合ゴム、ニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソブチレンイソプレンゴム、ウレタンゴムおよびアクリルゴムなどのゴム類、および、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂およびフッ素樹脂などの含ハロゲン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、オレフィン樹脂およびシリコーン樹脂などの樹脂類があげられ、これらは単独または併用して使用される。なかでも、可撓性、耐熱性および耐候性に優れる点で、シリコーンゴムおよびシリコーン樹脂が好ましい。
被覆方法としては、1)コーティング法(ナイフ、キス、リバース、コンマ、スロットダイおよびリップなど)、2)浸漬法、3)印捺法(スクリーン、ロール、ロータリーおよびグラビアなど)、4)転写法(トランスファー)、5)ラミネート法、および6)スプレーなどにて噴霧する方法などがあげられる。なかでも、設定できる付与量の幅が大きい点で、コーティング法が好ましい。
また、塗布量としては、5〜60g/mが好ましい。塗布量が5g/mより少ないと、基布の通気性が高くなるため、バッグの気密性に問題が発生するおそれがあり、また塗布量が60g/mより多いと、基布の厚みが厚くなってバッグの収納性に問題が発生するおそれがある。
また、各乗員側布とインフレータ側布との結合、あるいは補強布の結合は、縫製、接着、溶着、製織、製編あるいはこれらの併用など、いずれの方法によってもよく、エアバッグとしての堅牢性、展開時の耐衝撃性、乗員の耐衝撃性能などを満足するものであればよい。
縫製は、本縫い、二重環縫い、片伏せ縫い、かがり縫い、安全縫い、千鳥縫い、扁平縫いなどの通常のエアバッグに適用されている縫い目により行えばよい。また、縫い糸の太さは、235dtex(50番手相当)〜2800dtex(0番手相当)、運針数は2〜10針/cmとすればよい。複数列の縫い目線が必要な場合は、縫い目線間の距離は2.2mm〜8mm程度として、多針型ミシンを用いればよいが、縫製部距離が長くない場合には、1本針ミシンで複数回縫合してもよい。
なお、外周縁および各室を形成するための接合は縫合に限定されるものではなく、シール剤による接合や、縫合とシール剤の併用による接合とすることができる。また、車両が横転している数秒間という長時間にわたって展開状態の内圧を保持することが求められる場合、縫合とシール剤の併用による接合によって縫合箇所をシール剤で目止めすることが好ましい。
さらに、必要に応じて、外周縫製部などの縫い目からのガス抜けを徹底して防ぐために、シール剤などを、縫い目の上部および/または下部、縫い目の間、縫い代部などに塗布、散布または積層して目止めしてもよい。
本発明は、導管部外側の非膨張部に変更を加えたものであるため、エアバッグ本体の製造等に与える影響は小さく、シール剤を使用する接合も問題なく行うことが可能である。
縫合に使用する縫い糸は、一般に化合繊縫い糸と呼ばれるものや工業用縫い糸として使用されているものの中から適宜選定すればよい。たとえば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ポリエステル、高分子ポリオレフィン、含フッ素、ビニロン、アラミド、カーボン、ガラス、スチールなどがあり、紡績糸、フィラメント合撚糸またはフィラメント樹脂加工糸のいずれでもよい。
また、使用するインフレータの特性に応じて、インフレータ取付口周囲に熱ガスから保護するための耐熱保護布や力学的な補強布を設けてもよい。これらの保護布や補強布は、布自体が耐熱性の材料、たとえば、全芳香族ポリアミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO繊維、ポリイミド繊維、含フッ素系繊維などの耐熱性繊維材料を用いてもよいし、エアバッグ本体と同じか本体用基布より太い糸を用いて別途作成した織物を用いてもよい。また、織物に耐熱性被覆材を施したものを用いてもよい。
1 カーテンエアバッグ
2 主膨張室(主室)リア席側
3 副膨張室(副室)リア席側
4 主膨張室(主室)フロント席側
5 副膨張室(副室)フロント席側
6 ガス流入口
7 連通部
8 膨張部
9 内袋
10 裾部
11 接合部
12 非膨張部

Claims (2)

  1. 主膨張室と、連通部を介して主膨張室に連通する副膨張室を有するカーテンエアバッグにおいて、
    連通部に膨張する内袋を設け、
    内袋の開口する端部が、対向するパネルの内側に主膨張室にてそれぞれ接合されてなり、
    ガス流入初期には、内袋内にガスが流入することにより内袋が膨張し、連通部を内袋で塞ぎ、
    さらにガスが流入して主膨張室が膨張することにより、内袋が連通部から外れ主膨張室側へ移動し、主膨張室からガスが副膨張室へ流入することを特徴とするカーテンエアバッグ。
  2. 内袋に非膨張部が設置されていることを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ。
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