JP2016022715A - 偽造防止用印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本明発明は、あらかじめ潜像画像を埋め込んだ箇所に違和感がなく、高機能化、高画質化となった複写機で複写された場合であっても、可視画像が消失し潜像画像の出現性が優れる偽造防止用印刷物に関する。【解決手段】 基材上に背景可視画像部、可視画像部、背景潜像画像部及び潜像画像部を有し、背景可視画像部は、第1の領域と第2の領域から成り、可視画像部は、第3の領域と第4の領域から成り、 背景潜像画像部は、第1の領域と第4の領域から成り、潜像画像部は、第2の領域と第3の領域から成り、各領域は有色インキから成る印刷要素と光沢性又は光輝性インキから成る印刷要素が交互に配列された偽造防止用印刷物である。【選択図】 図10

Description

本発明は、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の偽造、改竄を防止する必要性がある印刷物において、カラー複写機又はモノクロ複写機により複写した場合に容易に真偽判別できる偽造防止用印刷物に関するものである。
銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において偽造、改竄防止策は重要な要素である。これら印刷物の偽造、改竄防止策は、主に、幾何学模様を多様化した図柄をデザインに用いる方法と、印刷物に対し、何等かの手段と作用を加えることで目視では認識できなかった潜像を現出するような方法がある。前者の代表的な例は、証券印刷物等のデザインに広く用いられている地紋、彩紋模様及びレリーフ模様等があり、後者の代表的な例は、潜像凹版、カラー複写機で色が正常に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等がある。
前記の幾何学模様を用いる偽造、改竄防止策としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様を構成しているものである。これらの模様は、印刷物のデザイン等の意匠性を加味し、偽造、改竄防止策を施すことができ、模様を複雑にすることによって、偽造物における同一の模様を作製することを困難とし、写真製版装置による抽出、又は、カラー複写機では再現されにくい色彩を用いることや、複雑な曲画線を用いることでカラー複写機、モノクロ複写機又はスキャナの走査入出力に対してモアレを発生させることで偽造防止策としての役割を高めている。また、前記模様類は、証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用いられていると同時に、銀行券、株券、債券等の金銭的価値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現在でも一般的に高級感を印象づけるデザインとして重要な模様となっている。したがって、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等は、デザイン上欠かすことのできない模様である。しかし、最近では高機能化した写真製版装置、カラー複写機又はモノクロ複写機の出現によって充分な偽造、改竄防止効果をもたらしていないという欠点がある。
また、前述の印刷物に対し、何等かの手段と作用を加えることで、目視では認識できなかった潜像が現出するような方法の代表的な技術として、一般的にコピー防止画線と称する一連の技術がある。また、用紙の表面に網点で潜像を印刷し、万線で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の上面に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透明性インキで重ね刷りすることにより、印刷物表面を体裁よく仕上げ、複写機で複写した場合に模様は見えなくなり、背景は再現されると共に潜像は再現されず、背景と潜像の濃度差が歴然となって複写物であることが一見して分かるといった方法は、これまでも数多くの出願がある。
それら発明の多くは、網点もしくは万線等の点及び線が一定周期で連続配置する画線群(以下「スクリーンパターン」という。)の粗密によって潜像が施され、印刷物に示すように、印刷面全体の模様が均一濃度を持ったスクリーンパターンとなっている。この潜像が施された印刷物において、カラー複写機又はモノクロ複写機によって複写した際、再生されない密構成のスクリーンパターンと、再生される粗構成のスクリーンパターンとは、複写物の模様に示すように濃度差が生じて、再生される粗構成のスクリーンパターンに対して、再生されない密構成のスクリーンパターンの潜像部分が現出するようにして、複写物であることが一目瞭然となるようにしたものである。
また、本願出願人も、用紙表面に網点又は万線等のパターンからなる潜像と、該潜像周囲に前述の潜像とは粗密が異なるパターンからなる背景を1色で同時印刷した印刷物において、該潜像を施した潜像模様が肉眼では識別されないことを特徴とする複写防止に適する印刷物として、潜像をカモフラージュするための別の模様や薄色の透明インキ、さらには、淡色の重ね刷りを施さず、白抜きの円形模様や、全面的なスクリーンパターンに対する部分的なスクリーンパターンの網点パーセントを増加した同心円模様等で、カモフラージュする方法を既に出願している(例えば、特許文献1参照)。しかし、印刷面全体がスクリーンパターンであるという特徴から、近年の高機能化した製版及び印刷出力装置では、その画線構成が容易に再現できてしまう問題があった。
また、万線と網点のいずれか一方を構成子として潜像を形成し、かつ、他方を構成子として背景を形成し、万線が50線10%、網点が150線10%であるフィルム原版において、潜像の画線と背景の画線の全体をカモフラージュするために、175線10%の網点からなる地紋を組み込み、一度刷りで用紙に印刷を施すという画線構成が既に出願されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、全体に175線10%の網点からなる地紋は、潜像又は背景を構成する万線及び網点と一部連結して大きくなることから複写機で複写した場合に再現されることがあり、地紋が完全に消えることがない。
そこで、これらの問題点を解決するために、本願出願人は、カラー複写機又はモノクロ複写機に対してより効果のあるものにするために、更に改良を加えた。具体的には、曲線状の集合模様を、潜像を施さない部分の画線を連続線、潜像を施した部分の画線を基本線方向に一定の間隔で配列された形状の画線からなる定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期断絶線のうち、基本線方向に連続した一つの画線部と非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積の総和が、潜像を施さない部分の連続線のうち、前述の潜像を施した部分の画線部と非画線部からなる一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と等しくし、更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士が交差する部分で、前記画線同士のどちらか一方の画線を、もう一方の画線の画線幅の範囲内で削除することを特徴とした、複写防止模様の作成方法及びその印刷物を出願している(例えば、特許文献3参照)。
さらに、本願出願人は、直線又は曲線状の1本又は複数の直線又は曲線からなる画線模様を、潜像を施さない部分の画線を実線で、潜像を施した部分の画線を基本線方向を基準として等距離に複数に分岐し、複数に分岐した画線がそれぞれ一定の間隔で配列された形状の画線からなる定周期断絶線で構成した印刷物において、潜像を施した部分の画線は基本線方向に複数に分岐した画線部と非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積の総和が、潜像を施さない部分の実線のうち、前述の潜像を施した部分の画線部と非画線部からなる一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と等しくすることにより、非視認性となり、複写前に視認させる画像を構成する画線は、前述の潜像を施した部分の画線部と非画線部からなる一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積より大きくするといった印刷物を出願している(例えば、特許文献4参照)。この印刷物は、カラー複写機又はモノクロ複写機での複写後には、不可視画像であった潜像が現れ、そして、可視画像であった模様が入れ替わるように観察できることで真偽判別性を高めている。
特許第2695523号公報 登録実用新案第3010365号公報 特許第3268418号公報 特許第3689786号公報
特許文献1乃至4で示した印刷物は、カラー複写機又はモノクロ複写機での複写後には潜像画像が現れ、印刷物の真偽判別において判別性をより高めるものとして有効とされている。その一方、近年のカラー複写機又はモノクロ複写機の更なる高機能化、高画質化により、その潜像画像の出現の作用が低下してきている問題があった。よって、より一層効果の高い偽造、改竄防止策を有する印刷物の開発が望まれていた。
また、特許文献1、3又は4で示した印刷物は、複写前のオリジナルの印刷物の潜像画像を形成した箇所が若干の濃度の違いによって違和感があるように視認される、つまり、何らかの情報が埋め込まれていると視認されてしまう問題があった。この問題を解決するために、引用文献1で示されたように、あらかじめ潜像画像が視認されないようにカモフラージュを施す必要があった。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、あらかじめ潜像画像を形成した箇所に違和感がなく、潜像画像が視認されないようにカモフラージュを施す必要がなく、高機能化、高画質化となった複写機で複写された場合であっても、可視画像と潜像画像のチェンジングに優れる偽造防止用印刷物を提案するものである。
本発明の偽造防止用印刷物は、基材上の少なくとも一部に印刷要素が配列された偽造防止領域を有し、偽造防止領域は、背景可視画像部、可視画像部、背景潜像画像部及び潜像画像部を有し、背景可視画像部は、複写機で再現可能な第1aの印刷要素と、第1bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第1の領域と、複写機で再現不可能な第2aの印刷要素と、第2bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第2の領域から成り、可視画像部は、複写機で再現不可能な第3aの印刷要素と、第3bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第3の領域と、複写機で再現不可能な第4aの印刷要素と、第4bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第4の領域から成り、背景潜像画像部は、第1の領域及び第4の領域から成り、潜像画像部は、第2の領域及び第3の領域から成り、第1aの印刷要素、第2aの印刷要素、第3aの印刷要素及び第4aの印刷要素は有色インキから成り、第1bの印刷要素、第2bの印刷要素、第3bの印刷要素及び第4bの印刷要素は光沢性又は光輝性インキから成り、第1の領域と第2の領域は濃度が等しく、第3の領域と第4の領域は濃度が等しく、かつ、第3の領域と第4の領域の濃度と、第1の領域と第2の領域の濃度が異なって成る印刷物であって、印刷物は、背景可視画像部及び可視画像部の濃度差によって可視画像が視認され、印刷物を複写機で複写した場合に可視画像が消失し、潜像画像部及び背景潜像画像部の濃度差によって潜像画像が顕在化することを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物の第1aの印刷要素、第1bの印刷要素、第2aの印刷要素、第2bの印刷要素は、第3aの印刷要素、第3bの印刷要素、第4aの印刷要素及び第4bの印刷要素は、画線及び/又は画素で形成されることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、第1aの印刷要素、第1bの印刷要素、第2aの印刷要素、第2bの印刷要素、第3aの印刷要素、第3bの印刷要素、第4aの印刷要素及び第4bの印刷要素が画線で形成される場合、第1aの印刷要素及び第2aの印刷要素は同一画線上に配置され、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素が同一画線上に配置され、第3aの印刷要素及び第4aの印刷要素は同一画線上に配置され、第3bの印刷要素及び第4bの印刷要素が同一画線上に配置されることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、第2aの印刷要素及び/又は第4aの印刷要素が画線で形成される場合、第2aの印刷要素及び/又は第4aの印刷要素は、画線部と非画線部が一定の周期で繰り返される破断線で形成されることを特徴とする。
第1bの印刷要素、第2bの印刷要素、第3bの印刷要素及び第4bの印刷要素が画線で形成される場合、実線で形成されることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、第1aの印刷要素及び第2aの印刷要素の所定領域の面積率が等しく、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素の所定領域の面積率が等しいことで、第1の領域と第2の領域の濃度が等しく、第3aの印刷要素及び第4aの印刷要素の所定領域の面積率が等しく、第3bの印刷要素及び第4bの印刷要素の所定領域の面積率が等しいことで、第3の領域と第4の領域の濃度が等しいことを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物の有色インキは、基材に印刷した場合に反射濃度0.8以上を成し、光沢性又は光輝性インキは、金又は銀インキであることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、偽造防止領域に形成された潜像部が有色インキで形成された第2aの印刷要素と、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素が交互に配列することで、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素の反射光による表面光沢によって、あらかじめ潜像画像を形成した箇所に違和感が生じることなく、潜像画像が視認されることがない。よって、潜像画像が視認されないようにカモフラージュを施す必要がない。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、高機能化、高画質化したカラー複写機又はモノクロ複写機での複写であっても、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素の反射光によって、潜像部を形成した第2aの印刷要素の再現性を低下させ、可視画像が明瞭に消失し、潜像画像が明瞭に出現することを可能にしているため、可視画像と潜像画像のチェンジングに優れる。よって、真偽判別性の優れる偽造防止用印刷物に成り得る。
偽造防止用印刷物1の構成を示す図である。 偽造防止用印刷物1を反射光での目視と複写された複写物11、24を示す図である。 第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8に配置される印刷画線4の詳細な説明図である。 第2aの画線14a及び第4aの画線16aの説明図である。 同一線上に配置される構成について説明図である。 複写物11における第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8の拡大図である。 第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8に配置される印刷画素18の詳細な説明図である。 複写物24における第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8の拡大図である。 図3に示された四つの画像領域の画線構成について、その適用範囲が示されたものである。 図7に示された四つの画像領域の画線構成について、その適用範囲が示されたものである。 偽造防止用印刷物1を拡散光領域と正反射光領域とで観察した状態を示す図である。 有色インキと金属光沢インキによって印刷されている状態を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。なお、下記に記載される実施例の数値は一例であり、本発明を限定されるものではない。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して以下詳細に説明する。図1に本発明における偽造防止用印刷物1を示す。偽造防止用印刷物1は基材2の上の少なくとも一部に、偽造防止用領域3を有し、偽造防止用領域3には、少なくとも背景可視画像部5、6、可視画像部7、8、背景潜像画像部5、7及び潜像画像部6、8を有する。背景可視画像部5、6は、第1の領域5及び第2の領域6によって形成され、可視画像部7、8は、第3の領域7及び第4の領域8によって形成され、背景潜像画像部5、7は、第1の領域5及び第3の領域7によって形成され、潜像画像部6、8は、第2の領域6及び第4の領域8によって形成されて成る。第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8に配置される印刷画線4の詳細な構成については後述するが、第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8は、配置される印刷画線4の違いによって構成される。例えば、縦横とも50mmの偽造防止用領域3における印刷画線4は、描かれる第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8によって任意に配置される。本例では、可視画像部7、8を「星」とし、潜像画像部6、8を「月」として説明する。
説明の便宜上、図1に示された偽造防止用領域3の中には「星」と「月」の図柄が視認できるが、反射光での目視においては、図2(a)示されたように、第1の領域5と第2の領域6は濃度が等しく(略等しい状態も含む。)、第3の領域7と第4の領域8は濃度が等しく(略等しい状態も含む。)、第3の領域7と第4の領域8の濃度は、第1の領域5と第2の領域6の濃度より、濃度が高く観察されている。これにより、図2(a)は反射光での目視において可視画像9の「星」の図柄を視認できる。図2(a)は、説明上、「月」の領域を点線で形成しているが、実際の印刷物は点線が形成されるものではなく、点線が視認されるものでもない。
図2(b)は、図2(a)に示された偽造防止用印刷物1がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物11が示されたものである。複写物11における複写された偽造防止用領域12では、第1の領域5と第3の領域7は濃度が等しく(略等しい状態も含む。)、第2の領域6と第3の領域8は濃度が等しく(略等しい状態も含む。)、第1の領域5と第3の領域7の濃度より、第2の領域6と第3の領域8の濃度が低く観察されている。つまり、背景潜像画像部5、7の濃度よりも潜像画像部6、8の濃度が低く観察されている。これにより、図2(b)は反射光での目視において潜像画像10の「月」の図柄を視認でき、偽造防止用印刷物1がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物11では、可視画像9と潜像画像10が入れ替わるという劇的な変化を奏することになる。このように、本発明の偽造防止用印刷物1は、可視画像9と潜像画像10の一部が重複して明瞭にチェンジすることで、真偽判別性を向上させている。以下、本発明の偽造防止用印刷物1の詳細な構成について説明する。
(偽造防止用領域)
図2(a)に示された偽造防止用領域3を拡大すると、図3(a)〜(d)に示されたような、それぞれ異なる印刷画線4を有する。図3(a)に示す印刷画線4は第1の領域5を構成する画線であり、図3(b)に示す印刷画線4は第2の領域6を構成する画線であり、図3(c)に示す印刷画線4は第3の領域7を構成する画線であり、図3(d)に示す印刷画線4は第4の領域8を構成する画線である。第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8に設けられた印刷画線4は、中心線L1と中心線L2とが交互に等間隔のピッチで配置されている。中心線L1と中心線L2の間隔dは300μmとしていが、本発明の効果を奏する範囲で設定するためこの限りではない。中心線L1と中心線L2の間隔dは150〜300μmが望ましい。なお、中心線L1又は中心線L2上の位置関係がわかるように、一部中心線(点線)で表しているが実際の偽造防止用印刷物1には印刷されるものではない。また、中心線L1及び中心線L2は、交互に配置されていれば、直万線状、波万線、同心円万線等いずれの構成でもよい。
(第1の領域)
図3(a)に示された第1の領域5は、背景可視画像部及び背景潜像画像部の形成のための領域である。第1の領域5は、印刷画線が複写機で再現可能な大きさの画像部であって、第1の画線面積率を有する第1aの印刷要素である第1aの画線13aと、第2の画線面積率を有する第1bの印刷要素である第1bの画線13bが複数配置されている。具体的には、第1aの画線13aが中心線L1上に、画線幅55μm(数値については一例である)の有色インキによる実線の画線として配置され、第1bの画線13bが中心線L2上に画線幅250μm(数値については一例である)の光沢性又は光輝性インキによる実線の画線として配置している。したがって、第1の領域5における第1aの画線13aの第1の画線面積率は約9%となり、第1の領域5における第1bの画線13bの第2の画線面積率は約41%となる。第1aの画線13aの画線幅は複写機の性能にもよるが、50μm以上が望ましい。また、第1bの画線13bの画線幅は特に限定されるものではないが、50μm以上が望ましい。
(第2の領域)
図3(b)に示された第2の領域6は、背景可視画像部及び潜像画像部の形成のための領域である。第2の領域6は、印刷画線が複写機で再現不可能な大きさの画像部であって、第1の領域5の画線面積率と等しい第3の画線面積率を有する第2aの印刷要素である第2aの画線14aと、第4の画線面積率を有する第2bの印刷要素である第2bの画線14bが複数配列されている。具体的には、第2aの画線14aが中心線L1上に画線幅207μm、中心線の長手方向に画線幅35μmかつ145μmピッチで破断線状(数値については一例である)に画線が配置され、第2bの画線14bが中心線L2上に画線幅250μm(数値については一例である)の光沢性又は光輝性インキによる実線の画線として配置している。したがって、第2の領域6における第2aの画線14aの第3の画線面積率は、第1の領域5における第1aの画線13aの第1の画線面積率と同じく約9%となり、第2の領域6における第2bの画線14bの第4の画線面積率は、第1の領域5における第1bの画線13bの第2の画線面積率と同じく約41%となる。また、第2bの画線14bの画線幅は特に限定されるものではないが、50μm以上が望ましい。
(第3の領域)
図3(c)に示された第3の領域7は、可視画像部及び背景潜像画像部の形成のための領域である。第3の領域7は、印刷画線が複写機で再現可能な大きさの画像部であって、第5の画線面積率を有する第3aの印刷要素である第3aの画線15aと、第6の画線面積率を有する第3bの印刷要素である第3bの画線15bが複数配置されている。具体的には、第3aの画線15aが中心線L1上に、画線幅55μm(数値については一例である)の有色インキによる実線の画線として配置され、第3bの画線15bが中心線L2上に画線幅320μm(数値については一例である)の光沢性又は光輝性インキによる実線の画線として配置している。したがって、第3の領域7における第3aの画線15aの第5の画線面積率は約9%となり、第3の領域7における第3bの画線15bの第6の画線面積率は約53%となる。また、第3の領域7における第3aの画線15aの第5の画線面積率は、第1aの画線13aの第1の画線面積率及び第2の領域6における第2aの画線14aの第3の画線面積率と同じく約9%となる。第3aの画線15aの画線幅は複写機の性能にもよるが、50μm以上が望ましい。また、第3bの画線15bの画線幅は特に限定されるものではないが、60μm以上が望ましい。
(第4の領域)
図3(d)に示された第4の領域8は、可視画像部及び潜像画像部の形成のための領域である。第4の領域8は、印刷画線が複写機で再現不可能な大きさの画像部であって、第3の領域7の画線面積率と等しい第7の画線面積率を有する第4aの印刷要素である第4aの画線16aと、第8の画線面積率を有する第4bの印刷要素である第4bの画線16bが複数配列されている。具体的には、第4aの画線16aが中心線L1上に画線幅207μm、中心線の長手方向に画線幅35μmかつ145μmピッチで破断線状(数値については一例である)に画線が配置され、第4bの画線16bが中心線L2上に画線幅320μm(数値については一例である)の光沢性又は光輝性インキによる実線の画線として配置している。したがって、第4の領域8における第4aの画線16aの第7の画線面積率は、第3の領域7における第3aの画線15aの第5の画線面積率と同じく約9%となり、第4の領域8における第4bの画線16bの第8の画線面積率は、第3の領域7における第3bの画線15bの第6の画線面積率と同じく約53%となる。また、第4の領域8における第4aの画線16aの第7の画線面積率は、第1aの画線13aの第1の画線面積率、第2の領域6における第2aの画線14aの第3の画線面積率及び第3の領域7における第3aの画線15aの第5の画線面積率と同じく約9%となる。また、第3bの画線15bの画線幅は特に限定されるものではないが、60μm以上が望ましい。
第2aの画線14a及び第4aの画線16aの破断線状の画線について詳しく説明する。
図4(a)に示す第2aの画線14a及び第4aの画線16aは、画線部17aと非画線部17bが一定の周期Dx17で繰り返される破断線で構成された例である。このとき、印刷画線が一定のピッチp1で配置される方向の画線部の幅をWy17とし、印刷画線の方向である、すなわち、破断線方向の画線部の幅をWx17とすると、画線部の幅Wx17が複写機で再現されない大きさで形成される。大きさについては、複写機の性能にもよるが、複写されない大きさとして50μmより小さい大きさである。画線部と非画線部の周期Dx17が小さくなるほど画線部17a同士が接近して、複写機で複写されやすくなる傾向にあることから、第2aの画線14a及び第4aの画線16aが複写機で再現されないように画線部と非画線部の周期Dx17を適宜調整する必要がある。これと併せて、第1aの画線13a及び第2aの画線14aの面積率を等しくするため、第1aの画線13aの面積率に応じて、第2aの画線14aの画線部の幅Wx17、Wy17及び画線部と非画線部の周期Dx17を適宜調整する必要がある。同様に、第3aの画線15a及び第4aの画線16aの面積率を等しくするため、第3aの画線15aの面積率に応じて、第4aの画線16aの画線部の幅Wx17、Wy17及び画線部と非画線部の周期Dx17を適宜調整する必要がある。
図4(a)は、潜像画像部を形成する第2aの画線14a及び第4aの画線16aの一部拡大図であるため、画線部17aと非画線部17bを区分けして視認することができるが、実際の偽造防止用印刷物1を目視した場合には、大きさと周期Dx17が小さいため、目視で区分けすることができず、第2aの画線14a及び第4aの画線16aに配置される画線(図4中の破線で囲む部分)が一つの画線として視認される。なお、実線の画線である、本発明における第1aの画線13aと、分断線である第2aの画線14aの面積率を等しくするための構成、第3aの画線15aと、分断線である第4aの画線16aの面積率を等しくするための構成については、特許第3268418号や複写防止画線の技術において、公知となっている。
なお、第2aの画線14a及び第4aの画線16aが破断線で構成される場合、図4(a)に示す破断線に対して、図4(b)に示すように、第2aの画線14a及び第4aの画線16aが傾斜した構成としても良い。なお、上記説明では、第2aの画線14a及び第4aの画線16aについて破断線状の画線で説明しているが本発明は、この形状に限定されるものではなく、複写機で複写した場合に再現できない構成であればよい。詳細については後述する。
本例では、背景潜像画像部5、7及び潜像画像部6、8の境界部分において、図5に示すように、背景潜像画像部5に配置される第1aの画線13aと、潜像画像部6に配置される第2aの画線14aが同一線上に配置され、背景潜像画像部7に配置される第3aの画線15aと、潜像画像部8に配置される第4aの画線16aが同一線上に配置される構成について説明する。なお、第1aの画線13aと第2aの画線14aが同一線状に配置、第3aの画線15aと第4aの画線16aが同一線状に配置されるとは、図5において一点鎖線で図示するそれぞれの画線の中心線Tが同じことである。この第1aの画線13aと第2aの画線14aの関係、第3aの画線15aと第4aの画線16aの関係は、特許第3268418号に記載の複写防止画線の構成と同様である。このとき、第1aの画線13aと第2aの画線14a、第3aの画線15aと第4aの画線16aは、目視で一つの直線状の画線として見えるため、潜像が形成されていることを隠蔽する最も優れた形態である。
なお、反射光下で可視画像9が観察される原理については後述するが、本発明において、第1aの画線13aと第2aの画線14a、第3aの画線15aと第4aの画線16aの中心線の位置が異なる配置であっても、潜像画像10を認識することができない範囲であれば問題ない。これは、第1aの画線13aと第2aの画線14a、第3aの画線15aと第4aの画線16aの中心の位置が異なっても、反射光下で観察される中心線の位置が異なることで、顕像化する潜像画像10よりも、第1aの画線13a間に配置される光沢性又は光輝性インキによる第1bの画線13b、第2aの画線14a間に配置される光沢性又は光輝性インキによる第2bの画線14b、第3aの画線13a間に配置される光沢性又は光輝性インキによる第3bの画線15b、第4aの画線16a間に配置される光沢性又は光輝性インキによる第4bの画線16bによって、光沢又は金属光沢の影響を受けて反射光の視認性の方が強く、潜像画像10が認識され難い状態となるからである。
(可視画像)
図2(a)に示された可視画像9は、背景可視画像部5、6と可視画像部7、8の濃度差によって形成される。さらに、具体的には、図3に示された背景可視画像部を構成する第1aの画線13a、第1bの画線13b、第2aの画線14a及び第2bの画線14bの濃度と、可視画像部を構成する第3aの画線15a、第3bの画線15b、第4aの画線16a及び第4bの画線16bの濃度の違いによって形成されている。
(潜像画像)
図2(b)に示された潜像画像10は、背景潜像画像部5、7と潜像画像部6、8の濃度差によって形成される。さらに、具体的には、図3に示された背景潜像画像部を構成する第1aの画線13a、第1bの画線13b、第3aの画線15a及び第3bの画線15bの濃度と、潜像画像部を構成する第2aの画線14a、第2bの画線14b、第4aの画線16a及び第4bの画線16bの濃度の違いによって形成されている。
図2(b)は、図2(a)がカラー複写機又はモノクロ複写機にて複写された状態が示されたもので、図2(b)の偽造防止用領域3を拡大すると、図6に示されたような、それぞれ異なる印刷画線を有する第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8が示されたものである。図6(a)に示された複写物11における第1の領域5は、中心線L2上に備わった画線幅55μmによる第1aの印刷要素である第1aの画線13aが略そのまま再現されている。また、中心線L2上に備わった画線幅250μmの第1bの印刷要素である第1bの画線13bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画線幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画線のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、カラー複写機又はモノクロ複写機の光学式入力部(フラットベット・スキャナ部)が、偽造防止用印刷物1上の光沢性又は光輝性インキを正しく画像化できないのと、カラー複写機又はモノクロ複写機がもともと光沢性又は光輝性インキを備えてないために、シアン、マゼンタ、イエロー又はブラックから成る混色で擬似的に光沢性又は光輝性インキを表現することによって生ずるものである。
図6(b)に示された複写物11における第2の領域6は、中心線L1上に備わっていた第2aの印刷要素である第2aの画線14aは再現されていない。また、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素である第2bの画線14bは、画線自体の反射光が強く、その反射光によって、潜像部を形成した第2aの印刷要素14aの再現性を従来よりも低下させ、潜像画像を明瞭に出現させる効果を有している。また、中心線L2上に備わった画線幅250μmの第2bの印刷要素である第2bの画線14bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画線幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画線のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、図6(a)に示された第1bの印刷要素である第1bの画線13bと同じ要因によるものである。
図6(c)に示された複写物11における第3の領域7は、中心線L2上に備わった画線幅55μmによる第3aの印刷要素である第3aの画線15aが略そのまま再現されている。また、中心線L2上に備わった画線幅320μmの第3bの印刷要素である第3bの画線15bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画線幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画線のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、カラー複写機又はモノクロ複写機の光学式入力部(フラットベット・スキャナ部)が、偽造防止用印刷物1上の光沢性又は光輝性インキを正しく画像化できないのと、カラー複写機又はモノクロ複写機がもともと光沢性又は光輝性インキを備えてないために、シアン、マゼンタ、イエロー又はブラックから成る混色で擬似的に光沢性又は光輝性インキを表現することによって生ずるものである。これにより、図6(a)で示された第1の領域5と、図6(c)で示された第3の領域7とは、目視において略等濃度で視認される。
図6(d)に示された複写物11における第4の領域8は、中心線L1上に備わっていた第4aの印刷要素である第4aの画線16aは再現されていない。また、光沢性又は光輝性インキで形成された第4bの印刷要素である第4bの画線16bは、画線自体の反射光が強く、その反射光によって、潜像部を形成した第4aの印刷要素16aの再現性を従来よりも低下させ、潜像画像を明瞭に出現させる効果を有している。また、中心線L2上に備わった画線幅320μmの第4bの印刷要素である第4bの画線16bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画線幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画線のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、図6(c)に示された第3bの印刷要素である第3bの画線15bと同じ要因によるものである。これにより、図6(b)で示された第2の領域6と、図6(d)で示された第4の領域8とは、目視において略等濃度で視認される。したがって、図2(b)に示されたように、反射光での目視において潜像画像10の「月」の図柄を視認でき、偽造防止用印刷物1がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物11では、可視画像9と潜像画像10が入れ替わるという劇的な変化を奏することになる。
(画素の例)
次に、有色インキと光沢性又は光輝性インキによって印刷される画線が、画素(点図形によって構成された例を説明する。ここで言う、画素とは、画像を構成する最小単位の要素であり、その形状は特に限定されるものではない。
(偽造防止用領域)
図2(a)に示された偽造防止用領域3を拡大すると、図7(a)〜(d)に示されたような、それぞれ異なる印刷画素18を有する。図7(a)に示す印刷画素18は第1の領域5を構成する画素であり、図7(b)に示す印刷画素18は第2の領域6を構成する画素であり、図7(c)に示す印刷画素18は第3の領域7を構成する画素であり、図7(d)に示す印刷画素18は第4の領域8を構成する画素である。第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8に設けられた印刷画素18は、中心点P1と中心点P2とがそれぞれ交互にマトリックス上に等間隔のピッチで配置されている。中心点P1と中心点P2のそれぞれの間隔Dは450μmとしていが、本発明の効果を奏する範囲で設定するためこの限りではない。
(第1の領域)
図7(a)に示された第1の領域5は、印刷画素が複写機で再現可能な大きさの画像部であって、第1の画素面積率を有する第1aの印刷要素である第1aの画素19aと、第2の画素面積率を有する第1bの印刷要素である第1bの画素19bとが複数配置されている。具体的には、第1aの画素19aが中心点P1上に画素幅100μmの有色インキによる画素として配置され、第1bの画素19bが中心点P2上に画素幅300μmの光沢性又は光輝性インキによる画素として配置している。したがって、第1の領域5における第1aの画素19aの画素面積率は、第1の画素面積率である約4%となり、第1の領域5における画素の第1bの画素19bの画素面積率は、第2の画素面積率である約35%となる。第1aの画素19aの画素幅は複写機の性能にもよるが、50μm以上が望ましい。また、第1bの画素19bの画素幅は特に限定されるものではないが、50μm以上が望ましい。
(第2の領域)
図7(b)に示された第2の領域6は、印刷画素が複写機で再現不可能な大きさの画像部であって、第1の領域5の画素面積率と等しい第3の画素面積率を有する第2aの印刷要素である第2aの画素20aと、第4の画素面積率を有する第2bの印刷要素である第2bの画素20bとが複数配列されている。具体的には、第2aの画素20aが中心点P1上に画素幅50μmの有色インキによる画素が、それぞれの最短の間隔を150μm程度に保持され、かつ光沢性又は光輝性インキによる第2bの画素20bに四方を囲われた範囲23で第2aの画素20aが四つ配置され、第2bの画素20bが中心点P2上に画素幅300μmの光沢性又は光輝性インキによる画素として配置している。したがって、第2の領域6における第2aの画素20aの第3の画素面積率は、第1の領域5における第1aの画素19aの第1の画素面積率と同じく約4%となり、第2の領域6における第2bの画素20bの画素面積率は第4の画素面積率は、第1の領域5における第1bの画素19bの第2の画素面積率と同じく約35%となる。また、第2bの画線20bの画線幅は特に限定されるものではないが、50μm以上が望ましい。
(第3の領域)
図7(c)に示された第3の領域7は、印刷画素が複写機で再現可能な大きさの画像部であって、第5の画素面積率を有する第3aの印刷要素である第3aの画素21aと、第6の画素面積率を有する第3bの印刷要素である第3bの画素21bとが複数配置されている。具体的には、第3aの画素21aが中心点P1上に画素幅100μmの有色インキによる画素として配置され、第3bの画素21bが中心点P2上に画素幅350μmの光沢性又は光輝性インキによる画素として配置している。したがって、第3の領域7における第3aの画素21aの画素面積率は、第5の画素面積率である約4%となり、第3の領域7における画素の第3bの画素21bの画素面積率は、第6の画素面積率である約48%となる。第3aの画素21aの画素幅は複写機の性能にもよるが、50μm以上が望ましい。また、第3bの画素21bの画素幅は特に限定されるものではないが、60μm以上が望ましい。
(第4の領域)
図7(d)に示された第4の領域8は、印刷画素が複写機で再現不可能な大きさの画像部であって、第3の領域7の画素面積率と等しい第7の画素面積率を有する第4aの印刷要素である第4aの画素22aと、第8の画素面積率を有する第4bの印刷要素である第4bの画素22bとが複数配列されている。具体的には、第4aの画素22aが中心点P1上に画素幅50μmの有色インキによる画素が、それぞれの最短の間隔を150μm程度に保持され、かつ光沢性又は光輝性インキによる第4bの画素22bに四方を囲われた範囲23で第4aの画素22aが四つ配置され、第4bの画素22bが中心点P2上に画素幅350μmの光沢性又は光輝性インキによる画素として配置している。したがって、第4の領域8における第4aの画素22aの第7の画素面積率は、第3の領域7における第3aの画素21aの第5の画素面積率と同じく約4%となり、第4の領域8における第4bの画素22bの第8の画素面積率は、第3の領域7における第3bの画素21bの第6の画素面積率と同じく約48%となる。また、第4の領域8における第4aの画素22aの第7の画素面積率は、第1aの画素19aの第1の画素面積率、第2の領域6における第2aの画素20aの第3の画素面積率及び第3の領域7における第3aの画素21aの第5の画素面積率と同じく約4%となる。また、第3bの画素21bの画素幅は特に限定されるものではないが、60μm以上が望ましい。
(可視画像)
図2(a)に示された可視画像9は、背景可視画像部5、6と可視画像部7、8の濃度差によって形成される。さらに、具体的には、図7に示された背景可視画像部を構成する第1aの画素19a、第1bの画素19b、第2aの画素20a及び第2bの画素20bの濃度と、可視画像部を構成する第3aの画素21a、第3bの画素21b、第4aの画素21a及び第4bの画素21bの濃度の違いによって形成されている。
(潜像画像)
図2(b)に示された潜像画像10は、背景潜像画像部5、7と潜像画像部6、8の濃度差によって形成される。さらに、具体的には、図7に示された背景潜像画像部を構成する第1aの画素19a、第1bの画素19b、第3aの画素21a及び第3bの画素21bの濃度と、潜像画像部を構成する第2aの画素20a、第2bの画素20b、第4aの画素22a及び第4bの画素22bの濃度の違いによって形成されている。
図2(b)は、図2(a)がカラー複写機又はモノクロ複写機にて複写された状態が示されたもので、図2(b)の偽造防止用領域3を拡大すると、図8に示されたような、それぞれ異なる印刷画素を有する第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8が示されたものである。図8(a)に示された複写物24における第1の領域5は、中心点P1上に備わった画素幅100μmによる第1aの印刷要素である第1aの画素19aが略そのまま再現されている。また、中心点P2上に備わった画素幅300μmの第1bの印刷要素である第1bの画素19bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画素幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画素のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、カラー複写機又はモノクロ複写機の光学式入力部(フラットベット・スキャナ部)が、偽造防止用印刷物1上の光沢性又は光輝性インキを正しく画像化できないのと、カラー複写機又はモノクロ複写機がもともと光沢性又は光輝性インキを備えてないために、シアン、マゼンタ、イエロー又はブラックから成る混色で擬似的に光沢性又は光輝性インキを表現することによって生ずるものである。
図8(b)に示された複写物24における第2の領域6は、中心点P1上に備わっていた第2aの印刷要素である第2aの画素20aは再現されていない。また、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素である第2bの画素20bは、画素自体の反射光が強く、その反射光によって、潜像部を形成した第2aの印刷要素20aの再現性を従来よりも低下させ、潜像画像を明瞭に出現させる効果を有している。また、中心点P2上に備わった画素幅300μmの第2bの印刷要素である第2bの画素20bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画素幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画素のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、図8(a)に示された第1bの印刷要素である第1bの画素19bと同じ要因によるものである。
図8(c)に示された複写物24における第3の領域7は、中心点P1上に備わった画素幅100μmによる第3aの印刷要素である第3aの画素21aが略そのまま再現されている。また、中心点P2上に備わった画素幅350μmの第3bの印刷要素である第3bの画素21bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画素幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画素のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、カラー複写機又はモノクロ複写機の光学式入力部(フラットベット・スキャナ部)が、偽造防止用印刷物1上の光沢性又は光輝性インキを正しく画像化できないのと、カラー複写機又はモノクロ複写機がもともと光沢性又は光輝性インキを備えてないために、シアン、マゼンタ、イエロー又はブラックから成る混色で擬似的に光沢性又は光輝性インキを表現することによって生ずるものである。これにより、図8(a)で示された第1の領域5と、図8(c)で示された第3の領域7とは、目視において略等濃度で視認される。
図8(d)に示された複写物24における第4の領域8は、中心点P1上に備わっていた第4aの印刷要素である第4aの画素22aは再現されていない。また、光沢性又は光輝性インキで形成された第4bの印刷要素である第4bの画素22bは、画素自体の反射光が強く、その反射光によって、潜像部を形成した第4aの印刷要素22aの再現性を従来よりも低下させ、潜像画像を明瞭に出現させる効果を有している。また、中心点P2上に備わった画素幅320μmの第4bの印刷要素である第4bの画素22bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画素幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画素のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、図8(c)に示された第3bの印刷要素である第3bの画素22bと同じ要因によるものである。これにより、図8(b)で示された第2の領域6と、図8(d)で示された第4の領域8とは、目視において略等濃度で視認される。したがって、図2(b)に示されたように、反射光での目視において潜像画像10の「月」の図柄を視認でき、偽造防止用印刷物1がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物24では、可視画像9と潜像画像10が入れ替わるという劇的な変化を奏することになる。
(画線構成及びその形態)
次に本願発明における画線構成及びその形態について説明する。図9は、図3に示された第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8の画線構成について、その適用範囲が示されたものである。図9(a)は、図3(a)に示された第1の領域5の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第1aの画線13aを中心として構成され、光沢性又は光輝性インキから成る第1bの画線13bとが含まれたものである。また、図9(a)は、図3(c)に示された第3の領域7の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第3aの画線15aを中心として構成され、光沢性又は光輝性インキから成る第3bの画線15bとが含まれたものである。
図9(b)は、図3(b)に示された第2の領域6の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第2aの画線14aが等間隔に配置され、光沢性又は光輝性インキから成る第2bの画線14bが含まれたものである。また、図9(b)は、図3(d)に示された第4の領域8の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第4aの画線16aが等間隔に配置され、光沢性又は光輝性インキから成る第4bの画線16bが含まれたものである。
本願発明の効果を奏する画線構成として、図9(b)に示された第2aの画線14aは、図9(a)に示された第1aの画線13aに対して細分化された画線であることが求められる。同様に、図9(b)に示された第4aの画線16aは、図9(a)に示された第3aの画線15aに対して細分化された画線であることが求められる。したがって、図9(c)に示された600μm四方のユニット内の第2aの画線14a又は第4aの画線16aのように、法線方向に2分割(又は3分割)された画線でもよい。この構成については、特許第3368327号に記載の技術である。また、分割された画線を更に分断しても良い(図示せず)。また、この構成は、特許第3689786号に記載の1本の画線から複数に分岐し、かつ、一定の間隔で画線部と非画線部が配列された定周期断絶線の構成であっても良い。このとき、図9(a)に示された第1aの画線13aの画線面積率と、図9(c)に示された第2aの画線13aの画線面積率とが同じあることが求められる。同様に、図9(a)に示された第3aの画線15aの画線面積率と、図9(c)に示された第4aの画線16aの画線面積率とが同じあることが求められる。
図10は、図7に示された第1の領域5、第2の領域6、第3の領域7及び第4の領域8の画素構成について、その適用範囲が示されたものである。図10(a)は、図7(a)に示された第1の領域5の部分拡大図であり、例えば、450μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第1aの画素19aを中心として構成され、光沢性又は光輝性インキから成る第1bの画素19bとが含まれたものである。同様に、図10(a)は、図7(c)に示された第3の領域7の部分拡大図であり、例えば、450μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第3aの画素21aを中心として構成され、光沢性又は光輝性インキから成る第3bの画素21bとが含まれたものである。
図10(b)は、図7(b)に示された第2の領域6の部分拡大図であり、例えば、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第2aの画素20aが範囲26の中に間隔Dを例えば、150μmもって四つ配置され、範囲27の四方に光沢性又は光輝性インキから成る第2bの画素20bが含まれたものである。同様に、図10(b)は、図7(d)に示された第4の領域8の部分拡大図であり、例えば、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第4aの画素22aが範囲26の中に間隔Dを例えば、150μmもって四つ配置され、範囲27の四方に光沢性又は光輝性インキから成る第4bの画素22bが含まれたものである。
本願発明の効果を奏する画素構成として、図10(b)に示された第2aの画素20aは、図10(a)に示された第1aの画素19aに対して細分化された画素であることが求められる。したがって、図10(c)に示された例えば、450μm四方のユニット内の第2aの画素20aのように、九つ配置された画素でもよい。このとき、範囲26中において間隔Dを例えば、100μmとし、図10(a)に示された第1aの画素19aの画素面積率と、図10(c)に示された第2aの画素20aの画素面積率とが同じあることが求められる。同様に、図10(d)に示された第4aの画素22aは、図10(c)に示された第1aの画素21aに対して細分化された画素であることが求められる。したがって、図10(c)に示された例えば、450μm四方のユニット内の第4aの画素22aのように、9つ配置された画素でもよい。このとき、範囲26中において間隔Dを例えば、100μmとし、図10(a)に示された第3aの画素21aの画素面積率と、図10(c)に示された第4aの画素22aの画素面積率とが同じあることが求められる。
なお、本願発明における基材2は紙、合成樹脂等、平面を成す白色の素であれば何ら限定するものではない。また、本発明に用いられる有色インキも何ら限定するものではないが、インキのベタ濃度(黒インキでの測定)が少なくとも0.8以上であることが望ましい。さらに、本発明に用いられる光沢性又は光輝性インキも、金属光沢を備えたものであれば真鍮粉、アルミニウム粉等を主成分とする金、銀インキ等何ら限定するものではなく、できうる限り高い金属光沢を有することが望ましい。ただし、金インキ又は銀インキを用いることが望ましい。印刷方式は、オフセット、グラビア、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等、特に限定されるものではない。
また、金属光沢を備えたインキを用いることから、金属光沢差を使用した不可視画像の付与も可能である。図12は、基材2無光沢画像25は「N」の文字を構成している。図12(a)に示される背景部4と潜像部5から成る印刷画線4は、有色インキと金属光沢インキによって印刷されている。一方、無光沢画像25は無色透明インキを用いてベタ刷りにより印刷されている。この無光沢画像25と、背景部4と、潜像部5との配置と特別な位置関係は無い。
図11は、印刷画線4が印刷された偽造防止用印刷物1において、偽造防止用印刷物1を拡散光領域と正反射光領域とで観察したときのそれぞれの照明光源27と視点28と偽造防止用印刷物1の位置関係を図示したものである。照明光源27と視点28と偽造防止用印刷物1が図11(a)の位置関係にあるとき、拡散光領域で観察したことになり、照明光源27と視点28と偽造防止用印刷物1が図11(b)の位置関係にあるとき、正反射光領域で観察したことになる。
図11(a)で示されたように、拡散光領域で偽造防止用印刷物1を目視で観察した場合、図12(a)で示されたように、印刷画線4上に施された無色透明インキから成る無光沢画像25は完全に透過しているので、金属光沢インキを含む印刷画線4のみが確認できる。一方、図11(b)に示されたように、正反射光領域で偽造防止用印刷物1を目視で観察した場合、図12(b)で示されたように、金属光沢インキを含む印刷画線4は、正反射光がもたらす光輝性の作用によって明度が高まり、無色透明インキから成る無光沢画像25の部分については、印刷画線4の光輝性の作用が抑制される。これにより、無光沢画像25のみが光輝性の違いで強調されて視認される。したがって、印刷画線4と無光沢画像25の「N」の文字とが一部が重複して明瞭にチェンジして観察されることで、真偽判別性を向上させている。
1 偽造防止用印刷物
2 基材
3 偽造防止用領域
4 印刷画線
5、6 背景可視画像部
7、8 可視画像部
5、8 背景潜像画像部
6、7 潜像画像部
5 第1の領域
6 第2の領域
7 第3の領域
8 第4の領域
9 可視画像
11、24 複写物
12 偽造防止用領域
10 潜像画像
13a 第1aの画線
13b 第1bの画線
14a 第2aの画線
14b 第2bの画線
15a 第3aの画線
15 b第3bの画線
16a 第4aの画線
16b 第4bの画線
17a 画線部
17b 非画線部
18 印刷画素
19a 第1aの画素
19b 第1bの画素
20a 第2aの画素
20b 第2bの画素
21a 第3aの画素
第3bの画素 21b
第4aの画素 22a
第4bの画素 22b
23、26 範囲
25 無光沢画像
27 照明光源
28 視点
d 間隔
D 間隔
L1 第1aの画線及び第2aの画線の中心線
L2 第1bの画線及び第2bの画線の中心線
P1 第1aの画素及び第2aの画素の中心点
p1 ピッチ
P2 第1bの画素及び第2bの画素の中心点

Claims (7)

  1. 基材上の少なくとも一部に印刷要素が配列された偽造防止領域を有し、
    前記偽造防止領域は、背景可視画像部、可視画像部、背景潜像画像部及び潜像画像部を有し、
    前記背景可視画像部は、複写機で再現可能な第1aの印刷要素と、第1bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第1の領域と、複写機で再現不可能な第2aの印刷要素と、第2bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第2の領域から成り、
    前記可視画像部は、複写機で再現不可能な第3aの印刷要素と、第3bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第3の領域と、複写機で再現不可能な第4aの印刷要素と、第4bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成る第4の領域から成り、
    前記背景潜像画像部は、前記第1の領域及び前記第4の領域から成り、
    前記潜像画像部は、前記第2の領域及び前記第3の領域から成り、
    前記第1aの印刷要素、前記第2aの印刷要素、前記第3aの印刷要素及び前記第4aの印刷要素は有色インキから成り、前記第1bの印刷要素、前記第2bの印刷要素、前記第3bの印刷要素及び前記第4bの印刷要素は光沢性又は光輝性インキから成り、
    前記第1の領域と前記第2の領域は濃度が等しく、前記第3の領域と前記第4の領域は濃度が等しく、かつ、前記第3の領域と前記第4の領域の濃度と、前記第1の領域と前記第2の領域の濃度が異なって成る印刷物であって、
    前記印刷物は、前記背景可視画像部及び前記可視画像部の濃度差によって可視画像が視認され、前記印刷物を複写機で複写した場合に前記可視画像が消失し、前記潜像画像部及び前記背景潜像画像部の濃度差によって潜像画像が顕在化することを特徴とする偽造防止用印刷物。
  2. 前記第1aの印刷要素、前記第1bの印刷要素、前記第2aの印刷要素、前記第2bの印刷要素は、前記第3aの印刷要素、前記第3bの印刷要素、前記第4aの印刷要素及び前記第4bの印刷要素は、画線及び/又は画素で形成されることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用印刷物。
  3. 前記第1aの印刷要素、前記第1bの印刷要素、前記第2aの印刷要素、前記第2bの印刷要素、前記第3aの印刷要素、前記第3bの印刷要素、前記第4aの印刷要素及び前記第4bの印刷要素が画線で形成される場合、前記第1aの印刷要素及び前記第2aの印刷要素は同一画線上に配置され、前記第1bの印刷要素及び前記第2bの印刷要素が同一画線上に配置され、前記第3aの印刷要素及び前記第4aの印刷要素は同一画線上に配置され、前記第3bの印刷要素及び前記第4bの印刷要素が同一画線上に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止用印刷物。
  4. 前記第2aの印刷要素及び/又は前記第4aの印刷要素が画線で形成される場合、前記第2aの印刷要素及び/又は前記第4aの印刷要素は、画線部と非画線部が一定の周期で繰り返される破断線で形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  5. 前記第1bの印刷要素、前記第2bの印刷要素、前記第3bの印刷要素及び前記第4bの印刷要素が画線で形成される場合、実線で形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  6. 前記第1aの印刷要素及び前記第2aの印刷要素の所定領域の面積率が等しく、前記第1bの印刷要素及び前記第2bの印刷要素の所定領域の面積率が等しいことで、前記第1の領域と前記第2の領域の濃度が等しく、前記第3aの印刷要素及び前記第4aの印刷要素の所定領域の面積率が等しく、前記第3bの印刷要素及び前記第4bの印刷要素の所定領域の面積率が等しいことで、前記第3の領域と前記第4の領域の濃度が等しいことを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  7. 前記有色インキは、基材に印刷した場合に反射濃度0.8以上を成し、前記光沢性又は前記光輝性インキは、金又は銀インキであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
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