JP2016022703A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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貴史 多田
陽樹 小林
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Abstract

【課題】部材を共通して使用することができ、使用しない流路を大気開放して、液体の漏出を抑制すると共に、小型化することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】N種類分の液体の第1流路を有する第1流路部材310と、M(N<M)種類分の液体の第2流路251を有する第2流路部材250と、N種類分の液体のノズル開口を有するノズルプレートと、前記第2流路から供給された液体を、前記ノズルプレートの前記ノズル開口から噴射させるための吐出部と、を備え、前記第1流路は、N種類のみの液体供給源と接続されると共に、前記第2流路部材250のM種類分の前記第2流路251のうち、N種類分のみの当該第2流路251と接続され、M種類分の前記第2流路251のうち、前記第1流路と接続されない前記第2流路251は、前記ノズルプレートにより閉塞され、且つ前記第1流路部材310と前記第2流路部材250との間で外部と連通して大気開放されている。【選択図】 図9

Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置は、カートリッジやタンク等の貯留されたインクを噴射可能なインクジェット式記録ヘッドを具備する。
インクジェット式記録ヘッドには、インクを噴射するノズル開口が並設されたノズル列が複数設けられているが、噴射するインクの種類に合わせて、ノズル列の数が異なるものが複数種類存在する。
しかしながら、インクジェット式記録ヘッドを構成する部材を噴射させるインクの種類、すなわち、ノズル列の数に合わせて複数種類製造すると、高コストになると共に種類の異なる部材を管理しなくてはならず製造工程が煩雑になってしまうという問題がある。
このため、共通する部材を用いて、一部の流路を使用しないようにすると共に、使用しない流路にノズル開口を設けずに、使用しない流路のインク取り入れ口を大気開放するようにしたインクジェット式記録ヘッドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−301171号公報
しかしながら、特許文献1のように、インク取り入れ口を大気開放する場合、液体供給源であるインクカートリッジを接続しないことから、インクカートリッジを接続する部分に使用しない空間が生じ、インクジェット式記録ヘッドが大型化してしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、部材を共通して使用することができ、使用しない流路を大気開放して、液体の漏出を抑制すると共に、小型化することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
[態様1]本発明の態様は、N種類分の液体の第1流路を有する第1流路部材と、M(N<M)種類分の液体の第2流路を有する第2流路部材と、N種類分の液体のノズル開口を有するノズルプレートと、前記第2流路から供給された液体を、前記ノズルプレートの前記ノズル開口から噴射させるための吐出部と、を備え、前記第1流路は、N種類のみの液体供給源と接続されると共に、前記第2流路部材のM種類分の前記第2流路のうち、N種類分のみの当該第2流路と接続され、M種類分の前記第2流路のうち、前記第1流路と接続されない前記第2流路は、前記ノズルプレートにより閉塞され、且つ前記第1流路部材と前記第2流路部材との間で外部と連通して大気開放されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、第1流路と接続されない第2流路を大気開放することで、第1流路に接続されない第2流路内の気体が温度変化によって膨張・収縮して、積層部材の剥離や液体の漏出、液体の噴射不良を抑制することができる。また、第1流路と接続されない第2流路にノズル開口を設けないようにすることで、使用しないノズル開口からの液体の浸入を抑制することができる。さらに、第1流路部材と第2流路部材との間で、第1流路と接続されない第2流路を外部に連通して大気開放することで、第1流路部材の第2流路部材とは反対側等に大気開放路を設けるスペースや、大気開放路を回避するために第1流路を取り回すスペース等が不要となり、第1流路部材を小型化することができる。さらに、M種類分の液体の第2流路を有する第2流路部材を用いることで、M種類分の液体を噴射する液体噴射ヘッドと共通して第2流路部材等を用いることが可能となり、コストを低減することができる。
[態様2]ここで、態様1の液体噴射ヘッドにおいて、前記第1流路部材と前記第2流路部材との間において、前記第1流路部材と前記第2流路部材とに固定される第3流路部材をさらに具備し、前記第3流路部材は、前記第2流路部材のM種類分の前記第2流路のうち、前記第1流路部材の前記第1流路と接続されない前記第2流路と連通する大気開放用の凹部を有することが好ましい。これによれば、大気開放用の凹部を有する第3流路部材を用いることで、第3流路部材を第1流路部材及び第2流路部材に固定しても大気開放することができる。
[態様3]また、態様2の液体噴射ヘッドにおいて、前記第3流路部材には、積層方向に貫通する第3流路が設けられており、前記第3流路部材の前記第1流路部材側又は前記第2流路部材側の面には、前記第1流路部材と前記第2流路部材との積層方向に直交する面内方向に沿って設けられて、前記第3流路と共に前記第1流路と前記第2流路とを連通する第4流路が設けられており、前記積層方向から平面視した際に、前記第4流路と前記凹部との少なくとも一部が重なる位置に配置されていることが好ましい。これによれば、第3流路部材の両面のそれぞれに凹部と第4流路とを設けることで、第3流路部材を小型化することができる。
[態様4]また、態様1〜3の液体噴射ヘッドにおいて、前記第1流路部材と前記第2流路部材との間に、弾性変形部材を有し、前記弾性変形部材は、前記第1流路部材側の面に設けられた凸部であって、前記第1流路部材の前記第1流路と接続される流路が設けられた第1凸部と、前記第1流路部材の前記第1流路と接続されない流路が設けられた第2凸部と、を具備することが好ましい。これによれば、弾性変形部材をM種類分の液体を噴射する液体噴射ヘッドと共通して使用することができる。また、第1凸部と第2凸部とを他の部材に当接させれば、何れか一方の凸部しか設けない場合に比べて応力の偏りを抑制することができる。
[態様5]また、態様4の液体噴射ヘッドにおいて、前記弾性変形部材の前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記積層方向と直交する面内方向における一方向を軸とする線対称に配置されていることが好ましい。これによれば、弾性変形部材の弾性変形による応力分布を均一にすることができる。
[態様6]また、態様3又は4の液体噴射ヘッドにおいて、前記弾性変形部材の前記第1凸部及び前記第2凸部が設けられた面側において当該弾性変形部材と当接される部材は、前記第1凸部と当接する第3凸部と、前記第2凸部と当接する第4凸部と、を有し、前記第3凸部には、前記弾性変形部材の流路に連通する流路が開口し、前記第4凸部には、大気開放用の凹部が、当該第4凸部の外側まで延設されていることが好ましい。これによれば、第3凸部及び第4凸部を設けることで、面精度を向上して、密着性を向上することができる。また、凹部によって確実に外部と連通して大気開放することができる。
[態様7]さらに、本発明の他の態様は、態様1〜6の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、コストの低減、液体の漏出の抑制及び小型化した液体噴射装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の平面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る流路部材の分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る流路部材の平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係る記録ヘッドの要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概略斜視図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド10は、液体としてインクを噴射可能なヘッド本体20と、液体供給源であるインクカートリッジ11からのインクをヘッド本体20に供給する流路部材30と、を具備する。
最初に、本実施形態のヘッド本体20について図2〜図4を参照して説明する。なお、図2は、ヘッド本体の分解斜視図であり、図3は、ヘッド本体の平面図であり、図4は、図2のA−A′線断面図及びB−B′線断面図である。
図2〜図4に示すように、本実施形態のヘッド本体20は、複数のアクチュエーターユニット210と、アクチュエーターユニット210を内部に収容可能なケース250と、ケース250の一方面に接合された流路ユニット230と、を具備する。
本実施形態のアクチュエーターユニット210は、複数の圧電アクチュエーター211が後述するノズル開口238が並設される方向に沿って並設された圧電アクチュエーター形成部材212と、圧電アクチュエーター形成部材212の先端部(一端部)側が自由端となるようにその基端部(他端部)側が固定端として接合される固定板213とを有する。なお、本実施形態では、圧電アクチュエーター211の並設方向を第1の方向Xと称する。
圧電アクチュエーター形成部材212は、圧電材料214と、圧電アクチュエーター211の2つの極を構成する内部電極、すなわち、隣接する圧電アクチュエーター211と電気的に独立する個別電極を構成する個別内部電極215と、隣接する圧電アクチュエーター211と電気的に共通する共通電極を構成する共通内部電極216とを交互に挟んで積層することにより形成されている。この圧電材料214、個別内部電極215及び共通内部電極216は、本実施形態では、第1の方向Xに直交する方向に積層されている。本実施形態では、圧電材料214、個別内部電極215及び共通内部電極216の積層方向を、以降、第2の方向Yと称する。
この圧電アクチュエーター形成部材212には、例えば、ワイヤーソー等によって複数のスリット217が形成され、その先端部側が櫛歯状に切り分けられて圧電アクチュエーター211が第1の方向Xに並設されている。
ここで、圧電アクチュエーター211の固定板213に接合される領域は、振動に寄与しない不活性領域となっており、圧電アクチュエーター211を構成する個別内部電極215及び共通内部電極216間に電圧を印加すると、固定板213に接合されていない先端部側の領域のみが振動する。そして、圧電アクチュエーター211の先端面が、後述する振動板232の島部240に接着剤等を介して固定される。
また、アクチュエーターユニット210の各圧電アクチュエーター211には、当該圧電アクチュエーター211を駆動するための駆動IC等の駆動回路220が搭載されたCOF等の回路基板221が接続されている。
流路ユニット230は、流路形成基板231、振動板232及びノズルプレート233を具備する。本実施形態では、流路形成基板231、振動板232及びノズルプレート233の積層方向を第3の方向Zと称する。なお、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zは互いに直交する方向に配置されている。また、本実施形態では、流路形成基板231において、ノズルプレート233側をZ1側、振動板232側をZ2側と称する。
流路形成基板231は、シリコン単結晶基板等からなり、Z2側の表層部分には、複数の隔壁234によって画成された圧力発生室235が第1の方向Xに並設されている。また、流路形成基板231には、本実施形態では、圧力発生室235が第1の方向Xに並設された列が6列、第2の方向Yに並設されている。そして、本実施形態では、6列の圧力発生室235の列のうち、インクが充填されて使用される圧力発生室235の列、すなわち、インクが充填されて対応するノズル開口238からインク滴が噴射可能な圧力発生室235の列を4列とし、残りの2列の圧力発生室235はインクが充填されずに使用されない圧力発生室235とした。ここで言う使用されない圧力発生室235とは、詳しくは後述する第1流路部材310の第1流路311に接続されない第2流路であるインク導入路251に連通する圧力発生室235のことである。また、本実施形態では、使用する圧力発生室235の列を第2の方向Yの一方のY1側から順に4列とし、使用しない圧力発生室235の列を第2の方向Yの他方のY2側から順に2列とした。なお、実施形態では、流路形成基板231に圧力発生室235の列を6列設け、6列の圧力発生室235の列のうち、4列をインクが充填されて使用される圧力発生室235としたが、圧力発生室235の列数や、実際にインクが充填されて使用される圧力発生室235の列数は上述したものに限定されるものではない。また、使用しない圧力発生室235の列の位置についても特に限定されず、例えば、第2の方向YのY1側に1列、Y2側に1列とし、使用されない2列の圧力発生室235の間に、使用する4列の圧力発生室235を設けるようにしてもよい。ただし、使用されない圧力発生室235の列は、使用する圧力発生室235の列の間に設けると、ノズル開口238の列間でインク滴の着弾タイミングに誤差が生じ、色むらや色調ずれ等が発生する虞があるため、使用する圧力発生室235の列の間に設けるのは好ましくない。
また、各圧力発生室235の第2の方向Yの一端部側には、各圧力発生室235に液体の一例であるインクを供給するためのマニホールド236が液体供給路の一例であるインク供給路237を介して連通されている。本実施形態のマニホールド236は、圧力発生室235の列毎に独立して設けられている。本実施形態では、圧力発生室235の列が6列設けられているため、マニホールド236は圧力発生室235の列と同じ数、すなわち、6個設けられている。また、本実施形態では、2列の圧力発生室235を1組として、第2の方向Yにおいて1組の圧力発生室235の列の両側に各列に連通するマニホールド236を配置するようにした。そして、本実施形態では、6個のマニホールド236は、Y1側の4個のマニホールド236にインクが充填され、Y2側の2個のマニホールド236には、インクが充填されない。
また、第3の方向Zにおいて、流路形成基板231の圧力発生室235が開口するZ2側は振動板232で封止され、Z1側にはノズル開口238が穿設されたノズルプレート233が接着剤や熱溶着フィルムを介して接着されている。また、ノズルプレート233のノズル開口238と圧力発生室235とは、流路形成基板231を第3の方向Zに貫通して設けられたノズル開口連通孔239を介して連通している。本実施形態では、ノズル開口238は、実際にインクが充填されて使用される圧力発生室235のみに対して設けられており、インクが充填されずに使用されない圧力発生室235に対しては形成されていない。つまり、本実施形態では、6列の圧力発生室235の列のうち、インクが充填されて使用される4列の圧力発生室235に対して、ノズル開口238が4列設けられている。そして、インクが充填されずに使用されない2列の圧力発生室235は、ノズルプレート233によって封止されている。実際には、ノズルプレート233は、使用されない圧力発生室235に連通するノズル開口連通孔239を封止している。ここで、例えば、使用されない圧力発生室235に対してノズル開口238を設けた場合、ノズルプレート233をワイパーブレードでワイピングした際や、吸引キャップや密着キャップ等のキャップでキャッピングした際などに、使用しないノズル開口238からインクが浸入し、予期せぬタイミングで進入したインクがノズル開口238から被噴射媒体に落下するなどして被噴射媒体が汚れてしまう虞がある。また、使用しないノズル開口238に侵入したインクをワイパーブレードに再付着させて、使用するノズル開口238をワイピングした際に汚してしまう等の不具合が発生する虞がある。本実施形態では使用しない圧力発生室235に対してノズル開口238を設けないことで、使用しないノズル開口238にインクが侵入することによる被噴射媒体の汚れや、使用するノズル開口238の汚れ等を抑制することができる。また、ノズル開口238は、高精度に形成する必要があるが、使用しない圧力発生室235に対してノズル開口238を設けないようにすることで、ノズルプレート233に形成されるノズル開口238の数を減少させて、ノズルプレート233の製造コストを低減することができる。また、ノズルプレート233に形成されるノズル開口238の数を減少させることで、ノズルプレート233の剛性を向上することもでき、ノズルプレート233の反りによる流路形成基板231からの剥離や、ノズル開口238の曲がりによる着弾位置ずれ等を抑制することができる。
振動板232は、例えば、樹脂フィルム等の弾性材料からなる弾性膜232aと、この弾性膜232aを支持する、例えば、金属材料等からなるである支持板232bとの複合板で形成されており、弾性膜232a側が流路形成基板231に接合されている。
また、振動板232の各圧力発生室235に対向する領域内には、圧電アクチュエーター211の先端部が当接する島部240が設けられている。すなわち、振動板232の各圧力発生室235の周縁部に対向する領域に他の領域よりも厚さの薄い薄肉部241が形成され、この薄肉部241の内側にそれぞれ島部240が設けられている。このような島部240には、上述したアクチュエーターユニット210の圧電アクチュエーター211の先端部が例えば、接着剤等を介して固定される。
また、振動板232のマニホールド236に対向する領域には、薄肉部241と同様に、支持板232bがエッチングにより除去されて実質的に弾性膜232aのみで構成されるコンプライアンス部242が設けられている。なお、このコンプライアンス部242は、マニホールド236内に圧力変化が生じた時に、このコンプライアンス部242の弾性膜232aが変形することによって圧力変化を吸収し、マニホールド236内の圧力を常に一定に保持する役割を果たす。
ケース250は、流路形成基板231の振動板232上に固定されたものであり、本実施形態の液体供給源であるインクカートリッジ11(図1参照)からのインクをマニホールド236に供給するインク導入路251が設けられている。インク導入路251は、一端がマニホールド236に連通し、他端が、ケース250のZ2側から突出する突起部252の先端面に開口して設けられている。このような突起部252及びインク導入路251は、マニホールド236の各々に対応して設けられている。すなわち、本実施形態では、マニホールド236が6個設けられているため、インク導入路251はマニホールド256と同じ数、すなわち6個設けられている。もちろん、インク導入路251は、特にこれに限定されず、例えば、1つのインク導入路251を途中で2つ以上に分岐して、2つ以上のマニホールド236に連通させてもよい。なお、本実施形態では、ケース250が第2流路部材に相当し、ケース250のインク導入路251が第2流路に相当する。つまり、M種類分のインク(液体)とは、本実施形態では、6種類分のインク(液体)のことである。ちなみに、第2流路部材であるケース250が、M種類分のインク(液体)の第2流路を有するとは、M種類分のインクを流通させることが可能な流路を有することであって、詳しくは後述する第1流路部材310の第1流路311に接続されて実際にインクが流通される流路だけではなく、第1流路311に接続されずにインクが流通されない流路も含むものである。
また、ケース250には、第3の方向Zに貫通する複数の収容部253が設けられており、各収容部253にアクチュエーターユニット210が位置決めされて固定されている。本実施形態では、圧力発生室235の列数に対応して収容部253が第2の方向Yに6個並設されている。そして、インクが充填されて使用される圧力発生室235の列に対応する収容部253のみにアクチュエーターユニット210が収容されている。すなわち、本実施形態では、ケース250に設けられた6個の収容部253のうち、Y1側の4個の収容部253にアクチュエーターユニット210が収容されており、Y2側の2個の収容部253にはアクチュエーターユニット210が収容されていない。このように、使用される圧力発生室235に対応するアクチュエーターユニット210のみを設けることで、アクチュエーターユニット210を必要最低限の数だけ用意すればよく、アクチュエーターユニット210の数を減少させてコストを低減することができる。もちろん、使用しない圧力発生室235に対してもアクチュエーターユニット210を設けるようにしてもよい。また、アクチュエーターユニット210の数は、使用される圧力発生室235に合わせてケース250に収容すればよく、例えば、収容部253の数と同じ数であってもよく、収容部253の数、すなわち6個よりも少ない数である1〜5個であってもよい。また、1つのケース250に設けられた収容部253の数は、特に限定されない。ちなみに、本実施形態では、収容部253のそれぞれにアクチュエーターユニット210が独立して収容されるものであるが、特にこれに限定されず、1つの収容部253に2つのアクチュエーターユニット210が収容されるようにしてもよい。また、1つの収容部253の第1の方向Xに2つ以上のアクチュエーターユニット210を並設して収容してもよい。なお、本実施形態では、第2の方向Yで互いに隣り合う収容部253の間に2つのインク導入路251を設け、第2の方向Yに並設された収容部253の両側にそれぞれ1つのインク導入路251を設けるようにした。もちろん、インク導入路251の配置は、特にこれに限定されるものではない。
さらに、ケース250の振動板232に接合されたZ1側の面とは反対側であるZ2側の面には、回路基板221の各配線が接続される配線基板260が固定されている。配線基板260には、ケース250の収容部253に対抗する領域にスリット状の開口部261が形成されており、圧電アクチュエーター211と接続された回路基板221はこの配線基板260の開口部261から収容部253の外側に引き出されて配線基板260のケース250とは反対側のZ2側の面で配線基板260と電気的に接続されている。なお、開口部261は、内部にアクチュエーターユニット210が収容された収容部253のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、開口部261は、内部にアクチュエーターユニット210が収容されていない収容部253に対して設けられていない。したがって、開口部261は、アクチュエーターユニット210の数、すなわち、4個だけ設けられている。このように、配線基板260に無駄な開口部261を設けないことで、配線基板260の配線や電子部品等を搭載する領域を確保して、配線基板260の小型化を図ることができる。また、無駄な開口部261からゴミやインク等の異物が内部に侵入するのを抑制することができる。
また、配線基板260の一端部には、コネクター262が設けられている。本実施形態では、配線基板260の第2の方向YのY2側の端部の両面にコネクター262を設けるようにした。このようなコネクター262が設けられた配線基板260は、ケース250及び詳しくは後述する流路部材30よりも第2の方向YのY2側に突出して設けられている。そして、この配線基板260のコネクター262に、特に図示していないが、外部からの配線が接続されて、印刷信号等が入力される。
また、配線基板260には、ケース250のインク導入路251が内部に設けられた突起部252を挿通可能な挿通孔263が設けられており、挿通孔263を挿通したケース250のインク導入路251と、流路部材30の詳しくは後述する第3流路321とが連通している。
また、ノズルプレート233のZ1側の面には、カバーヘッド270が設けられている。カバーヘッド270は、ノズル開口238を露出するための露出開口部271が設けられている。このカバーヘッド270によってノズルプレート233のZ1側の面は保護されている。
このようなヘッド本体20では、インクカートリッジ11から詳しくは後述する流路部材30を介してインク導入路251にインクが導入され、インク導入路251からノズル開口238に至るまでインクが充填された後、圧電アクチュエーター211及び振動板232の変形によって各圧力発生室235の容積を変化させて所定のノズル開口238からインク滴を吐出させるようになっている。
このようなヘッド本体20は、ノズルプレート233及び配線基板260以外の部材、すなわち、流路形成基板231、振動板232、ケース250等の部材は、最大、M種類分、本実施形態では、6種類分のインクを噴射させるインクジェット式記録ヘッドと共通して利用することができる。すなわち、本実施形態ではインクが充填されないインク導入路251からノズル開口連通孔239に至るまでインクを充填して使用することもできる。つまり、噴射させるインクの種類の異なるインクジェット式記録ヘッド毎に全ての部材を作り替える必要が無く、噴射させるインクの種類の異なるインクジェット式記録ヘッド毎にノズルプレート233及び配線基板260のみを専用の部材に変更すればよい。したがって、噴射させるインクの種類の異なるインクジェット式記録ヘッドにおいて、流路形成基板231、振動板232及びケース250等の共通する部材を用いることで、共通する部材を量産することができ、コストを低減することができる。また、噴射させるインクの種類の異なるインクジェット式記録ヘッド毎に監理する部材の種類を低減することができ、また、同じ部材を用いて位置決めや接合を行えばよいため、位置決めや接合に用いる治具も共通化することができる。したがって、製造工程を共通化して、製造工程を簡略化することができると共にコストを低減することができる。
このようなヘッド本体20のZ2側の面には、流路部材30が設けられている。ここで、本実施形態の流路部材30及びインクジェット式記録ヘッド10について、さらに図5〜図9を参照して説明する。なお、図5は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドのノズルプレート側からの平面図であり、図6は、図5のC−C′線断面図であり、図7は、流路部材及び第2シール部材の分解斜視図であり、図8は、流路部材の平面図であり、図9は、図8のD−D′線断面図である。
流路部材30は、インクカートリッジ11が装着される第1流路部材310と、第1流路部材310のZ1側に固定される第3流路部材320と、を具備する。
第1流路部材310は、内部に液体であるインクが通過する第1流路311が第3の方向Zに貫通して設けられている。そして、第3の方向Zにおいて、第1流路部材310のZ2側の面が、インクカートリッジ11が装着されるカートリッジ装着部312となっている。また、カートリッジ装着部312は、周囲を壁部313で囲まれており、壁部313内にインクカートリッジ11が装着される。なお、インクカートリッジ11のカートリッジ装着部312への装着方法は特に限定されず、インクカートリッジ11及び流路部材30の何れか一方に係合爪を設け、他方に係合爪が係合される係合孔を設けるようにしてもよい。また、蓋部材等によってカートリッジ装着部312に装着されたインクカートリッジ11を押さえるようにしてもよく、クリップ等でインクカートリッジ11と流路部材30とを同時に挟み込んで固定するようにしてもよい。
第1流路部材310の第1流路311は、インクが充填されて使用される圧力発生室235の列に連通するインク導入路251に対応して設けられている。すなわち、本実施形態では、使用される圧力発生室235の列が4列であり、各列に連通するインク導入路251は4個設けられているため、第1流路311は圧力発生室235の列と同じ数、すなわち、4個設けられている。つまり、第1流路311の数をN(Nは整数)、第2流路であるインク導入路251の数をM(Mは整数)とすると、N<Mの条件を満たす。なお、第1流路311の数Nは、ノズル開口238から噴射されるインクの種類の数と同じ数となる。
また、第1流路部材310のカートリッジ装着部312には、Z2側に柱状に突出した取付部314が設けられており、各取付部314の突出した端面に第1流路311が開口して設けられている。すなわち、取付部314は、第1流路311毎に独立して設けられている。本実施形態では、4つの取付部314を第1の方向X及び第2の方向Yにマトリックス状に配置するようにした。もちろん、取付部314の配置は特にこれに限定されず、例えば、4つの取付部314を第1の方向X及び第2の方向Yの何れか一方のみに並設するようにしてもよい。
このような取付部314の先端面には、第1流路311の開口を覆うフィルター315が設けられている。フィルター315は、液体であるインク中に含まれる異物や気泡を除去するためのものであり、複数の微細孔が設けられたものである。このようなフィルター315としては、例えば、金属や樹脂等の繊維を細かく織る又は編むことで複数の微細孔が形成されたシート状のものや、金属や樹脂等の板状部材に複数の微細孔を貫通させたものなどを用いることができる。なお、フィルター315は、不織布等を用いてもよく、その材料は特に限定されるものではない。また、フィルター315は、単層であっても、複数が積層された複数層であってもよい。
このようなフィルター315は、取付部314の先端面、すなわち、第1流路311が開口する開口面に固定されている。フィルター315の取付部314への固定方法は特に限定されず、接着剤による接着又は溶着等を用いることができる。また、取付部314に固定されたフィルター315は、中央部が取付部314の先端面とは反対側に向かって凸形状となるように緩やかに湾曲して設けられている。なお、フィルター315をドーム状に湾曲して設けるには、例えば、取付部314にフィルター315側に向かって突出する突起部を設けるようにしてもよく、また、突起部を設けずに、フィルター315をドーム状に変形させて周縁部を取付部314に固定するようにしてもよい。このようにフィルター315をインクカートリッジ11側に向かって中央部が突出したドーム状となるように設けることで、フィルター315がインクカートリッジ11の供給部13に当接して液面接続した際にフィルター315と供給部13との間に気泡が滞留するのを抑制して、フィルター315の有効面積が減少するのを抑制することができる。なお、インクカートリッジ11は、内部にインク(液体)が貯留された中空箱形状を有する。また、インクカートリッジ11の底面には、インクカートリッジ11の内部のインクを流路部材30に要求する供給口12が設けられている。この供給口12の内部には、インク吸収体である供給部13が設けられている。供給部13は、流路部材30のフィルター315に圧接して、インクカートリッジ11内のインクを流路部材30の第1流路311に供給するためのものである。このような供給部13としては、例えば、綿状パルプ、高分子吸水ポリマー、ウレタンフォーム等の多孔質材料や不織布などを用いることができる。
このようなフィルター315が設けられた取付部314の外周には、第1シール部材330が装着されている。第1シール部材330は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料で形成されており、筒形状を有するベース部331と、ベース部331の外周側に周方向に亘って連続して設けられた第1リップ332及び第2リップ333と、を具備する。
ベース部331は、中央に取付部314が挿入される挿入孔334が設けられた筒形状を有する。挿入孔334は、開口形状が取付部314の形状と略同じ形状となるように形成されている。このような挿入孔334の内径は、取付部314の外径よりも若干小さく設けられている。これにより、取付部314の外周に第1シール部材330を装着した際に、取付部314の外周と挿入孔334の内面とを密着させることができる。なお、ベース部331の挿入孔334は、取付部314の外周に亘って密着しなくてもよい。すなわち、取付部314とベース部331とは周方向の一部又は全てに亘って隙間が形成されていてもよい。
第1シール部材330の第1リップ332は、ベース部331の外周の周方向に亘って連続して設けられており、基端部がベース部331の外周に一体的に固定され、先端部がベース部331の外径よりも大きな内径で、且つ第3の方向Zのインクカートリッジ11側に向かって突出して設けられている。そして、第1リップ332の先端は、インクカートリッジ11を装着していない状態では、ベース部331の第3の方向Zのインクカートリッジ11側の端面よりもインクカートリッジ11側に突出して設けられている。このような第1リップ332は、インクカートリッジ11がカートリッジ装着部312に装着した際に、インクカートリッジ11の供給口12が設けられた面に当接することで、第1シール部材330とインクカートリッジ11とが封止された状態で接続される。
第1シール部材330の第2リップ333は、ベース部331の外周の周方向に亘って連続して設けられており、基端部がベース部331の外周に一体的に固定され、先端部がベース部331の外径よりも大きな内径で、且つ第3の方向Zのカートリッジ装着部312の底面側に向かって突出して設けられている。このような第2リップ333の突出した先端部がカートリッジ装着部312の底面に当接することで、第1シール部材330と第1流路部材310とは封止された状態で接続される。
また、第3流路部材320には、第3の方向Zに貫通して設けられた第3流路321が設けられている。第3流路321は、ケース250のインクが流通されるインク導入路251に相対向する位置、すなわち、第3の方向Zから平面視した際に、インクが流通されるインク導入路251と重なる位置に開口して設けられている。そして、第3流路321は、第1流路311やインク導入路251と同じ数、すなわち、4個設けられている。
また、図6に示すように、第1流路部材310と第3流路部材320との間には、第1流路311と第3流路321とを連通する第4流路322が設けられている。第4流路322は、第3の方向Zに直交する面内方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内に沿って設けられている。
具体的には、第4流路322は、第1流路部材310のZ1側の面に設けられた第1溝部316と、第3流路部材320のZ2側に設けられた第2溝部323と、によって形成されている。第1流路部材310の第1溝部316と、第3流路部材320の第2溝部323とは、第3の方向Zから平面視した際に重なるように配置されている。また、第1流路部材310には、第1溝部316の開口の周囲に亘って他の領域よりもZ1側に凸形状に突出した第1突出部317が設けられている。また、第3流路部材320には、第2溝部323の開口の周囲に亘って他の領域よりもZ2側に凸形状に突出した第2突出部324が設けられている。すなわち、第1溝部316は、第1突出部317の突出した端面に開口して設けられており、第2溝部323は、第2突出部324の突出した端面に開口して設けられている。そして、第1突出部317と第2突出部324との突出した端面同士を接着剤340で接着することで、第1突出部317と第2突出部324との間に第1溝部316と第2溝部323とで形成された第4流路322が設けられている。このように、第4流路322を第1突出部317と第2突出部324との端面同士を接合することで、第1突出部317と第2突出部324との端面の面精度を向上して、密着性を向上することができる。
このような第4流路322は、第1流路311と同じ数、すなわち、4個設けられている。このように第4流路322を設けることで、第1流路311と第2流路であるインク導入路251との位置が第3の方向Zから平面視した際に重ならない位置に配置することが可能となる。なお、第4流路322は、第1流路311の位置と第2流路であるインク導入路251の位置とを連通するように第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内方向に延設されている。
さらに、第1流路部材310のZ1側の面には、4つの第1溝部316を形成する第1突出部317を囲むように連続して設けられたシール用第1突出部318が設けられている。また、第3流路部材320のZ2側の面には、4つの第2溝部323を形成する第2突出部324を囲むように連続して設けられたシール用第2突出部325が設けられている。そして、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との先端面同士も接着剤340によって接着されている。これにより、第4流路322を形成する第1突出部317と第2突出部324との接着領域を、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間内に配置することができ、第1突出部317と第2突出部324との接着領域からインクに含まれる水分が透過したとしても、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間で水分が著しく蒸発するのを抑制することができる。なお、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間は、外部と連通、すなわち、大気開放されている。具体的には、本実施形態では、第3流路部材320のZ2側の面に、一端が空間内に連通する蛇行した第3溝部326と、第1流路部材310に第3溝部326の他端に連通して第1流路部材310を第3の方向Zに貫通する貫通孔319(図7参照)を設け、第3溝部326と貫通孔319とによって、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間を外部に連通、すなわち大気開放するようにした。このように、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間を大気開放することで、温度変化等に伴うシール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間内の体積変化による圧力変化を減少させて、圧力変化による接着部分の破壊等を抑制することができる。また、蛇行した第3溝部326によって大気開放することで、第3溝部326に拡散抵抗を付与することができるため、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間からの水分蒸発を抑制した状態で大気開放することができる。
また、図8及び図9に示すように、第3流路部材320のZ1側の面には、第3流路321が開口する4つの第3凸部327と、第3流路321が開口しない2つの第4凸部328と、が設けられている。すなわち、第3流路321は、第3凸部327の先端面に開口して設けられている。このような第3凸部327及び第4凸部328は、それぞれケース250のインク導入路251に対応して設けられている。すなわち、第3凸部327及び第4凸部328は、第3の方向Zから平面視した際に、インク導入路251と重なる位置に設けられている。つまり、第4凸部328はインクが流通されないインク導入路251にそれぞれ重なる位置に設けられている。
また、第3流路部材320のZ1側の面には、大気開放用の凹部329が設けられている。本実施形態では、2つの凹部329を設け、2つの凹部329のそれぞれの一端部同士が連通するようにした。ここで各凹部329は、一端が第3流路321の設けられていない第4凸部328に開口し、他端が第4凸部328の外側まで延設されている。そして、2つの凹部329は、第4凸部328の外側に延設された他端部同士が連通して設けられている。
このような大気開放用の凹部329は、図9に示すように、第3の方向Zから平面視した際に、第4流路322と凹部329との少なくとも一部が重なるように配置されている。また、凹部329は、第3の方向Zから平面視した際に、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間内に配置されている。
そして、このような第3流路部材320とヘッド本体20の第2流路部材であるケース250とは、弾性変形部材である第2シール部材40を介して固定されている。
図7に示すように、第2シール部材40は、ゴムやエラストマー等の弾性材料で形成された板状部材からなる。また、第2シール部材40には、ケース250のインク導入路251に対応するインク連通路41が第3の方向Zに貫通して設けられている。インク連通路41は、第3の方向Zから平面視した際にインク導入路251に重なる位置に設けられている。すなわち、インク連通路41は、インク導入路251と同じ数、つまり6個設けられている。また、第2シール部材40の流路部材30側であるZ2側の面には、インク連通路41が設けられた第1凸部42及び第2凸部43が設けられている。
第1凸部42は、第3流路部材320の第3凸部327に対応して、すなわち、第3の方向Zから平面視した際に、第3凸部327と重なる位置に設けられている。そして、第2シール部材40の第1凸部42と第3流路部材320の第3凸部327とを所定の圧力で当接させることで、インク連通路41と第3流路321とが連通している。このように第1凸部42と第3凸部327とを当接させることで、第3凸部327の面精度を向上して、第2シール部材40と第3流路部材320との密着力を高めて、インク連通路41と第3流路321とを確実に密封することができる。
また、第2凸部43は、第3流路部材320の第4凸部328に対応して設けられている。そして、第2シール部材40の第2凸部43と第3流路部材320の第4凸部328と所定の圧力で当接して設けられている。このとき、第3流路部材320の第4凸部328には、大気開放用の凹部329が第4凸部328から第4凸部328の外側まで設けられていることから、第2凸部43に設けられたインク連通路41は、凹部329を介して第2凸部43と第4凸部328とが当接する領域の外側に連通する。すなわち、インクの流通されないインク導入路251は、第2シール部材40のインク連通路41を介して凹部329の一端部と連通している。また、凹部329の他端部は、第2シール部材40の第2凸部43と第3流路部材320の第4凸部328とが当接する領域の外側まで設けられている。したがって、第1流路311に接続されないインク導入路251は、インク連通路41及び凹部329によって第2シール部材40と第3流路部材320との間で外部と連通、すなわち、大気開放している。つまり、第1流路部材310と第2流路部材であるケース250との間で大気開放されているとは、第1流路部材310とケース250とが直接固定されたものであってもよい。また、本実施形態のように第1流路部材310とケース250との間に他の部材、すなわち、第3流路部材320及び第2シール部材40が設けられている場合には、第1流路部材310とケース250との間であれば、他の部材の間も含むものである。
このように、第1流路部材310とケース250との間で使用しないインク導入路251を大気開放することで、第1流路311に接続されないインク導入路251やこれに連通する圧力発生室235等の流路が密封されて大気と遮断された閉空間となるのを抑制することができる。したがって、使用しない流路内の気体が温度変化によって膨張・収縮し、特にヘッド本体20を構成する積層部材の剥離を抑制することができる。すなわち、特にマニホールド236は、圧力発生室235の列に亘って形成された容量の大きなものであるマニホールド236の周囲において積層部材に剥離が発生し易い。そして、第1流路311に接続されないインク導入路251に連通するマニホールド236と第1流路311に接続されたインク導入路251に連通するマニホールド236とは同じ部材、本実施形態では、流路形成基板231に形成されているため、流路形成基板231に接合された部材との剥離が発生すると、インクが充填されるマニホールド236とインクが充填されないマニホールド236とが連通し、インクが漏出してインク噴射不良等が発生してしまう。本実施形態では、第1流路311に接続されないインク導入路251を大気開放することで、ヘッド本体20を構成する積層部材の剥離を抑制することができ、インクの漏出やインク噴射不良等が発生するのを抑制することができる。
また、使用していない圧力発生室235を含む流路は、第1流路部材310と第2流路部材であるケース250との間で外部に連通して大気開放している。したがって、使用していない流路に連通する大気開放路等を第1流路部材310、特にカートリッジ装着部312等に設ける必要がなく、第1流路部材310に大気開放路やこれを避けるように流路を取り回す必要がなく、無駄な領域を抑制して、第1流路部材310を小型化することができる。本実施形態では、第1流路部材310を第3の方向Zに貫通してZ2側の面に開口する大気開放路を設ける場合、第3流路部材320にも第3の方向Zに貫通してZ2側の面に開口する大気開放路が必要になり、大気開放路を設けるスペースが必要になると共に、第3流路部材320のZ2側の面に設けられた第4流路322が大気開放路に干渉しないように、大気開放路を回避するために第4流路322を取り回すスペースが必要になる。また、インクが流通しないインク導入路251は、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325との間の空間に相対向する位置に設けられていることから、シール用第1突出部318とシール用第2突出部325とを避けて大気開放する必要がある。したがって、外部に連通する大気開放路を第1流路部材310のZ2側の面に開口すると、流路部材30、特に第1流路部材310や本実施形態の第3流路部材320が大型化してしまう。
言い換えると、本実施形態では、第1流路311に接続されないインク導入路251は、第1流路部材310とケース250との間で凹部329によって外部と連通して大気開放しているため、第3の方向Zから平面視した際に、大気開放用の凹部329と第4流路322との少なくとも一部を重なる位置に配置することができ、流路部材30を小型化することができる。なお、大気開放用の凹部329と第4流路322とは、第1の方向X及び第2の方向Yの面内方向において、一部が同じ方向に沿って重なっていても、互いに交差する方向に重なっていてもよい。ちなみに、大気開放用の凹部329と第4流路322とは、互いに全く重ならない位置に設けるようにしてもよい。
さらに、流路部材30側のみを使用される圧力発生室の列数に合わせて変更するだけで、使用されるインクの種類に拘わらず、ノズルプレート233及び配線基板260を除くヘッド本体20及び第2シール部材40として共通の部材を用いることができる。したがって、量産化によるコストの低減を図ることができる。また、噴射させるインクの種類の異なるインクジェット式記録ヘッド毎に監理する部材の種類を低減することができ、また、同じ部材を用いて位置決めや接合を行えばよいため、位置決めや接合に用いる治具も共通化することができる。したがって、製造工程を共通化して、製造工程を簡略化することができると共にコストを低減することができる。
また、本実施形態では、ヘッド本体20と流路部材30とは、間に第2シール部材40を介して固定されている。なお、ヘッド本体20と流路部材30とは、第2シール部材40を用いることで、例えば、ネジ等によって着脱可能に固定することができる。このため、製造段階等において、フィルター315よりも下流側に異物が入り込んだとしても、流路部材30をヘッド本体20から取り外して、流路に洗浄液を逆流させるなどして、流路部材30の洗浄を容易に行うことができる。また、不具合の出たヘッド本体20のみを交換することができ、コストを低減することができる。
また、本実施形態では、第2シール部材40は、全てのインク導入路251に対してインク連通路41を有し、各インク連通路41に対して第1凸部42及び第2凸部43が設けられているため、第2シール部材40の第1凸部42及び第2凸部43が流路部材30に印加する圧力が、6種類のインクを噴射するインクジェット式記録ヘッドと同様に印加することができる。ここで、本実施形態の第2シール部材40には、インク連通路41及びこれに対応して設けられた第1凸部42及び第2凸部43が、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内において、任意の方向、本実施形態では、第2の方向Yに沿ったYa−Yaを軸とする線対称となるように配置されている。このため、流路部材30とヘッド本体20とを固定した際に、第2シール部材40を弾性変形させた反力は、Ya−Yaを中心として両側に均等に印加することができる。つまり、第2凸部43及び第4凸部328を設けなくても、インクの流通されないインク導入路251に連通するインク連通路41を凹部329によって大気開放することはできるが、大気開放するインク連通路41において、インクが流通されるインク連通路41に対する第1凸部42及び第3凸部327と同様に、第2凸部43と第4凸部328とを当接させることで、圧力分布を均一にすることができる。したがって、第2シール部材40の弾性力による反力が第1の方向Xにおいて偏って印加されるのを抑制して、インクジェット式記録ヘッド10の応力の偏りによる変形や破壊、寿命の低下を抑制することができる。もちろん、第1凸部42及び第2凸部43は、第1の方向Xに沿った方向を軸とする線対称に配置してもよく、軸となる方向は、第1の方向Xのベクトル及び第2の方向Yのベクトルが合成した方向であってもよい。また、第1凸部42及び第2凸部43は、線対称となるように配置されていなくてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、第3流路部材320に第4凸部328と凹部329とを設けることで、インクが流通されないインク導入路251を大気開放するようにしたが、特にこれに限定されるものではない。ここで、大気開放路の変形例について図10を参照して説明する。なお、図10は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの要部断面図である。
図10に示すように、第2シール部材40には、内部にインク連通路41が設けられた第1凸部42及び第2凸部43が設けられている。これに対して、第3流路部材320には、第1凸部42に対応する第3凸部327のみが設けられており、第2凸部43に対応する第4凸部328が設けられていない。また、第3流路部材320には、凹部329が設けられていない。このような構成では、第2シール部材40の第2凸部43が第3流路部材320に当接しないことから、第2凸部43に設けられたインク連通路41は、第3流路部材320によって封止されることがなく、第2シール部材40と第3流路部材320との間で外部と連通して大気開放される。なお、図10に示すように、第2凸部43が第3流路部材320に当接しない場合、第1凸部42のみが第3流路部材320に当接することから、第2シール部材40の反力による応力の偏りが生じるため、インクジェット式記録ヘッドの寿命が短くなってしまう虞がある。
また、例えば、上述した実施形態1では、ヘッド本体20と流路部材30とは、間に第2シール部材40を介した状態で固定された構成を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ヘッド本体20と流路部材30とは、直接又は他の部材を間に介在させた状態で接着剤等により接着するようにしてもよい。ただし、上述したように、ヘッド本体20と流路部材30とを第2シール部材40を介して着脱可能に固定することで、流路部材30やヘッド本体20の単体での洗浄や交換を容易に行うことができる。また、第2シール部材40は、第1流路部材310と第2流路部材であるケース250との間に設けられていればよく、第2シール部材40を第1流路部材310と第3流路部材320との間に設けるようにしてもよい。また、上述した実施形態1では、第3流路部材320を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、第3流路部材320を設けずに、第1流路部材310とケース250とを直接又は第2シール部材40等を介して固定するようにしてもよい。すなわち、第1流路311と第3流路321とが第3の方向Zから平面視した際に重なる位置に設けられていれば、第4流路322は設けなくてもよい。もちろん、第4流路322は、第2流路部材であるケース250と第3流路部材320との間に設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、使用しないインク導入路251は、第3流路部材320と第2流路部材であるケース250との間で外部に連通して大気開放するようにしたが、特にこれに限定されず、第1流路部材310と第3流路部材320との間で外部に連通して大気開放してもよい。すなわち、使用しないインク導入路251は、第1流路部材310と第2流路部材であるケース250との間で外部に連通していれば、間に他の部材である第3流路部材320や第2シール部材40が設けられていてもよく、他の部材との間で外部に連通して大気開放されていてもよい。ちなみに、上述した実施形態1のように、使用しないインク導入路251を第3流路部材320と第2シール部材40との間で外部に連通する場合、例えば、第2流路部材であるケース250と第2シール部材40とを、例えば、2色成形等により一体的に形成してもよい。また、使用しないインク導入路251を第2シール部材40とケース250との間で外部に連通する場合には、例えば、第3流路部材320又は第1流路部材310と、第2シール部材40とを、例えば、2色成形等によって一体的に形成してもよい。すなわち、第1流路部材310と第2流路部材であるケース250との間に弾性変形部材である第2シール部材40が設けられているとは、第2シール部材40とケース250、第3流路部材320、又は第1流路部材310と2色成形等によって一体的に形成されたものも含むものである。
さらに、上述した実施形態1では、第1流路部材310に取付部314、フィルター315及び第1シール部材330を設け、インクカートリッジ11とフィルター315とが液面接続されるようにしたが、特にこれに限定されず、第1流路部材310に針状の取付部を設け、取付部がインクカートリッジ内に差し込まれるものであってもよい。また、第1流路部材310にインクカートリッジ11を直接搭載するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、液体供給源と第1流路部材310とをチューブ等の供給管を介して接続するようにしてもよい。また、第1流路部材310には、圧力調整弁や加熱手段等を設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、圧力発生室235に圧力変化を生じさせる吐出部として、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーター211を用いて説明したが、吐出部としては、特にこれに限定されず、例えば、圧電材料214と個別内部電極215及び共通内部電極216とを交互に積層させて積層方向の一端部を島部に当接させる横振動型の圧電アクチュエーターを用いるようにしてもよい。また、吐出部として、電極及び圧電材料を成膜及びリソグラフィー法により積層形成した薄膜型、グリーンシートを添付する等の方法により形成される厚膜型などの撓み振動型の圧電アクチュエーターを用いることができる。さらに、吐出部として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、これら実施形態のインクジェット式記録ヘッド10は、インクジェット式記録装置に搭載される。図11は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図11に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、インクジェット式記録ヘッド10は、キャリッジ3に搭載されている。キャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。なお、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド10は、第2の方向Yがキャリッジ軸5の軸方向となるように配置される。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、インクジェット式記録ヘッド10を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
また、上述したインクジェット式記録装置Iでは、インクジェット式記録ヘッド10がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッド10が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 10 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 11 インクカートリッジ(液体供給源)、 20 ヘッド本体、 30 流路部材、 40 第2シール部材、 41 インク連通路、 42 第1凸部、 43 第2凸部、 210 アクチュエーターユニット、 211 圧電アクチュエーター(吐出部)、 220 駆動回路、 221 回路基板、 230 流路ユニット、 231 流路形成基板、 232 振動板、 233 ノズルプレート、 235 圧力発生室、 236 マニホールド、 238 ノズル開口、 250 ケース(第2流路部材)、 251 インク導入路(第2流路)、 260 配線基板、 270 カバーヘッド、 310 第1流路部材、 311 第1流路、 312 カートリッジ装着部、 314 取付部、 315 フィルター、 316 第1溝部、 317 第1突出部、 318 シール用第1突出部、 319 貫通孔、 320 第3流路部材、 321 第3流路、 322 第4流路、 323 第2溝部、 324 第2突出部、 325 シール用第2突出部、 326 第3溝部、 327 第3凸部、 328 第4凸部、 329 凹部、 330 第1シール部材、 340 接着剤

Claims (7)

  1. N種類分の液体の第1流路を有する第1流路部材と、
    M(N<M)種類分の液体の第2流路を有する第2流路部材と、
    N種類分の液体のノズル開口を有するノズルプレートと、
    前記第2流路から供給された液体を、前記ノズルプレートの前記ノズル開口から噴射させるための吐出部と、を備え、
    前記第1流路は、N種類のみの液体供給源と接続されると共に、前記第2流路部材のM種類分の前記第2流路のうち、N種類分のみの当該第2流路と接続され、
    M種類分の前記第2流路のうち、前記第1流路と接続されない前記第2流路は、前記ノズルプレートにより閉塞され、且つ前記第1流路部材と前記第2流路部材との間で外部と連通して大気開放されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記第1流路部材と前記第2流路部材との間において、前記第1流路部材と前記第2流路部材とに固定される第3流路部材をさらに具備し、
    前記第3流路部材は、前記第2流路部材のM種類分の前記第2流路のうち、前記第1流路部材の前記第1流路と接続されない前記第2流路と連通する大気開放用の凹部を有することを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記第3流路部材には、積層方向に貫通する第3流路が設けられており、
    前記第3流路部材の前記第1流路部材側又は前記第2流路部材側の面には、前記第1流路部材と前記第2流路部材との積層方向に直交する面内方向に沿って設けられて、前記第3流路と共に前記第1流路と前記第2流路とを連通する第4流路が設けられており、
    前記積層方向から平面視した際に、前記第4流路と前記凹部との少なくとも一部が重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記第1流路部材と前記第2流路部材との間に、弾性変形部材を有し、
    前記弾性変形部材は、前記第1流路部材側の面に設けられた凸部であって、前記第1流路部材の前記第1流路と接続される流路が設けられた第1凸部と、前記第1流路部材の前記第1流路と接続されない流路が設けられた第2凸部と、を具備することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記弾性変形部材の前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記積層方向と直交する面内方向における一方向を軸とする線対称に配置されていることを特徴とする請求項4記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記弾性変形部材の前記第1凸部及び前記第2凸部が設けられた面側において当該弾性変形部材と当接される部材は、前記第1凸部と当接する第3凸部と、前記第2凸部と当接する第4凸部と、を有し、
    前記第3凸部には、前記弾性変形部材の流路に連通する流路が開口し、
    前記第4凸部には、大気開放用の凹部が、当該第4凸部の外側まで延設されていることを特徴とする請求項3又は4記載の液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018094807A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置

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