JP2016022464A - 成形体の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形体の位置や形状を変化させることなく、液体に内在する気泡を除去することが可能である成形体の成形方法を提供する。【解決手段】所定の粘度を有する第一の液体を、枠を用いることによって所定の形状にして基材本体上に載せ、該枠を取り除いた後、固化するまでに該第一の液体に振動を与えて、比重の関係で液中を上昇する前記液体に内在する気泡の上昇を促進し、液体の上側の表面に達した気泡は、空気中に膨出した部分の液体が流下することにより消滅する。また、成形体を基材本体の所期の位置からのずれをなくすことができる。【選択図】図5

Description

本発明は、布帛や皮革等、さらにはガラス板、木板、金属板等の基材本体の表面に立体的な模様を設けることができる成形体の成形方法及びそのような成形体による模様を備える基材に関するものである。
例えば振袖や留袖、あるいは訪問着等における基材である和服用織物の一面に、柔軟性を保持して円弧状に隆起した花鳥風月やその他の図柄の模様を形成するには、特許文献1に示すように、模様に対応する形状にくり抜かれた型抜き部(枠)を有する、模様を形成するための型紙を布帛の表面に配置し、型抜き部に高粘度の液体を充填し、その高粘度の液体の上に低粘度の液体を塗布し、その後に型紙を取り去って固化することで柔軟性を有して立体的な模様を形成している。
このように、粘度の異なる二種類の液体を積層した後に型紙を取り去ることにより、成形された模様の輪郭縁に丸みを帯びたものにすることができ、型紙以上の厚みのある立体的な模様を形成することができる。
特許第2559326号公報
ところで、上記したような粘性を有する液体の場合、その製造過程において気泡が少なからず混入してその内部にとどまることがある。混入した気泡は、液体が固化するまでに時間の経過とともに、比重の関係で気液境界である液体表面まで上昇して、液体表面をドーム状に膨出させることになる。このような気泡は、液体が固化することによりドーム状の凸部を形成したり、破裂して平坦になるまでに液体が固化することで環状の壁部分が残った凹部を形成することがある。このような凸部や凹部は、それらがない模様に比較して構造的にも視覚的にも模様の外観を著しく異ならせるものとなる。したがって、同じ基材の表面において、それぞれの模様の表面形状が異なると、模様の統一感が損なわれ、模様の品質を低下させることになる。
このため、従来は、液体が固化するまでの間に、例えば細い針等で突いたりアルコールを吹きかけたりして気泡を破壊している。しかしながら、細い針等で気泡を破壊することは膨大な手作業となり、破壊し忘れた気泡による凸部を残す可能性が非常に高くなる。また、アルコールを吹きかける方法では、気泡の大きさ等により破壊できずに気泡を残してしまうことがあり、完全な気泡の除去には程遠い結果になることがある。
このような液体に内在する気泡を除去するには、枠に充填されている液体に振動を与えることが一般的に行われている。この場合、気泡が液体内を移動し得る状態の液体では、枠を取り去ると、液体が枠により形成された形状を留めることなく不定形になってしまうので、枠内に保持された液体が固化するまでに液体に振動を与えて、脱泡するようにしている。つまり、枠により液体を所定の形状にする場合に、枠なしでは振動による脱泡は不可能である。
一方、特許文献1のもののように、布帛の上に型紙を載せてその型紙により成形体を成形するものでは、布帛の表面に型紙を配置したままの状態で振動を与えると、型紙と布帛とが個別に動くことにより、型紙が成形途中の成形体に干渉して成形体を変形させたり、あるいは布帛の所望の位置からずらしてしまうことがある。それゆえ、型枠により形状が保持されている状態であっても、振動を液体に与えて脱泡することは不可能である。
本発明の発明者は、鋭意研究の結果、液体が所定の粘度を有するものであれば、枠を取り去って後に枠により形成された形状の液体に振動を与えることにより、上記した問題点を一挙に解決できることを見出した。これにより、成形体の位置を変化させることなく、液体に内在する気泡を除去することが可能である成形体の成形方法を提供することをその主たる所期課題とするものである。
また、異形の表面形状を有する成形体の発生を抑制するように、液体に内在する気泡を効率よく排除した立体的模様を備える基材を提供することを所期課題とするものである。
すなわち、本発明に係る成形体の成形方法は、所定の粘度を有する第一の液体を、枠を用いることによって所定の形状にして基材本体上に載せ、該枠を取り除いた後、固化するまでに該第一の液体に振動を与えて脱泡することを特徴とする。
このような構成によれば、基材本体の表面から枠を取り去った状態で、第一の液体は所定の粘性を有していることにより枠で成形された所定の形状を維持している。そして、第一の液体が固化するまでに振動を与えることにより、第一の液体に内在する気泡が液体表面に達して割れて消滅する。したがって、所定形状にした第一の液体における脱泡を効率よく行うことが可能になる。さらに、所定の形状の第一の液体は、振動を与えても基材本体と一体になって動くので位置ずれを解消することができる。
成形体の型崩れを防いで振動による成形体の位置ずれを抑制するためには、前記第一の液体よりも粘度の高い第二の液体を予め前記所定の形状にして前記基材本体上に載せ、その上に前記第一の液体を載せるようにしているものが望ましい。
振動は、成形体の左右前後上下のいずれの方向であってもよいが、気泡の移動方向を考慮してより効率よく脱泡するには、前記振動は、前記液体の厚み方向に加えられるものが望ましい。
また、本発明に係る基材は、基材本体と、前記基材本体上に成形される成形体とからなる基材であって、前記成形体は、所定の粘度を有する第一の液体を、枠を用いることによって所定の形状にして前記基材本体上に載せ、前記枠を取り除いた後、固化するまでに該第一の液体に振動を与えて脱泡されたものであることを特徴とする。
このように本発明の成形体の成形方法によれば、枠を取り去った第一の液体に、第一の液体が固化するまでに振動を与えて脱泡するので、気泡を効率よく除去することができるとともに、成形体の位置ずれを確実に防止することができる。また本発明の基材によれば、同様に枠を取り去った固化するまでの成形体に振動を加えることで、成形体に内在する気泡を除去した表面に凹凸のない平滑な成形体を備えるものにすることができるとともに、所望の位置に確実に成形体を配置することができる。
本発明の一実施形態における立体的模様を備えた基材の部分を示す平面図。 同実施形態において使用する振動台の構成を示す断面図。 同実施形態の立体的模様(成形体)の製造方法における、高粘度弾性けい素系樹脂を型紙の型抜き部に充填する工程を示す工程図。 同実施形態の立体的模様の製造方法における、低粘度弾性けい素系樹脂を型紙の型抜き部に充填された高粘度弾性けい素系樹脂に積層する工程を示す工程図。 同実施形態の立体的模様の製造方法における、型紙を取り去る工程を示す工程図。 同実施形態の立体的模様の製造方法における、立体的模様に振動を加える工程を示す工程図。 本発明を実施するのに使用する振動台の他の実施形態を示す斜視図。 同他の実施形態を示す正面図。 同他の実施形態を示す側面図。
以下に本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の基材100は、基材本体である例えば振袖や留袖、訪問着等の和服用の布帛1と、その表面に形成される立体的模様2とからなる。立体的模様2は、花鳥風月、その他適宜の図柄を、柔軟性を保持した立体的な成形体3により高蒔絵調の模様にしたもので、輪郭縁が円弧状に隆起した構造である。成形体3は、所定の粘性を有する第一の液体である低粘度弾性けい素系樹脂4と、低粘度弾性けい素系樹脂4の所定の粘度よりも高い所定の粘度を有する第二の液体である高粘度弾性けい素系樹脂5とにより成形されるもので、型紙6を使用して所定の形状に成形する。なお、模様とは、文様、図形、図柄を単独で、あるいは集合させた状態で構成されるものを言う。
以下に基材100の材料及び成形体3の成形方法について詳述する。
布帛1は、麻、木綿、羊毛、絹及び合成繊維の織物、不織布のいずれであってもよい。
低粘度弾性けい素系樹脂4は、表面張力を持つシリコーン樹脂であり、粘度が50乃至500ポアズ、その弾性が伸び170乃至300%、引張り強さ(kgf/cm)が16乃至40、硬さ(JIS−A)が20乃至55のものである。
また高粘度弾性けい素系樹脂5は、ペースト状をしたシリコーン樹脂であり、例えば粘度が1300乃至3500ポアズ、その弾性が伸び70乃至600%、引張り強さ(kgf/cm)が20乃至40、硬さ(JIS−A)が25乃至90のものである。
型紙6は、可撓性を有する型紙本体7と、型紙本体7の上面に張られた紗8とからなる。型紙本体7は、例えば厚さが290μmのもので、立体的模様2の平面形状に一致した枠である型抜き部9が設けてあり、型抜き部9の上面は紗8により覆われている。型紙本体7は例えば、板厚が80μm乃至3.5mmまでのものを使用することができる。紗8は、低粘度弾性けい素系樹脂4及び高粘度弾性けい素系樹脂5が容易に通過するメッシュ、例えば60番メッシュのものである。
成形体3に振動を与える振動台10は、図2に示すように、台座部11と、台座部11に取り付けられるコイルスプリング12と、コイルスプリング12内に設置されるガイド13と、コイルスプリング12に弾性的に支持される振動台部14と、振動台部14の下面に固定されるバイブレータ15とで構成される。
台座部11は、平面視矩形の四隅部分に相当する位置にある4本の柱16の上端を、横連結部材17で連結した構造をしている。それぞれの柱16の上に横連結部材17を介してコイルスプリング12及びガイド13が取り付けてある。それぞれのコイルスプリング12は、振動台部14の振動を制振して振動台部14を支持し、ガイド13は、振動台部14の振動方向を上下方向に規制している。コイルスプリング12及びガイド13に代えて、振動を減衰させるダンパ、ショックアブソーバ等を用いするものであってよい。
振動台部14は、後述する一対のバイブレータ15による振動に共振して、振動していない節が生じないような剛性及び固有振動数を有するものである。
バイブレータ15は、例えば重心が回転軸に対して偏倚しているアンバランスウェイトをモータの回転軸に取り付けた構成のもので、アンバランスウェイトの加振力により振動を発生させる型式のものである。このような構成のバイブレータ15を、一台は例えば時計回転方向に回転し、もう一台は反時計回転方向に回転するものを一対として、振動台部14の下面に固定し、同じ回転数で同期させてモータを回転することにより、上下方向の遠心力により上下方向の振動を発生させる。具体的には、それぞれのバイブレータ15のアンバランスウェイトの重心が、回転軸に対して上位置及び下位置に達することで上下方向の振動が発生する。これに対して、アンバランスウェイトの重心が左右方向において互いに遠ざかる位置及び接近する位置に達し、これによって水平方向の遠心力が打ち消し合うことにより、左右方向の振動は発生しない。
この振動台10が成形体3に与える振動は、成形体3の形状が型崩れを生じない振幅、例えば1mm〜10mm、好ましくは6mm〜7mmと、周波数、例えば振動数10kHz乃至50kHz、好ましくは23kHzとする。
なお、上記した振動台10では、それぞれのバイブレータ15を完全に同期させて上下方向のみの振動を発生させることが好ましいが、左右方向や前後方向の振動が多少混じるものであってもよい。
立体的模様2は、以下の手順で形成する。
まず、図3において、通い板18に布帛1を位置ずれすることがないように取り付け、図示しない作業台に載置する。次に、通い板18に取り付けた布帛1の上に、紗8を上側にして型紙6を位置決めして配置する。
次に、スケージ19を用いて高粘度弾性けい素系樹脂5を布帛1側に加圧しながら紗8の上から型抜き部9に充填する。この充填作業において、高粘度弾性けい素系樹脂5を加圧することにより、布帛1と高粘度弾性けい素系樹脂5とが経時的にも剥離することなく強靭に接着し、アンカ効果を得られるものとなる。なお、図3及び後出の図4においては、紗8の位置を明瞭に図示するために、高粘度弾性けい素系樹脂5及び低粘度弾性けい素系樹脂4の厚みに比較して厚く描いている。
この後、成形体3のベースとなる高粘度弾性けい素系樹脂5が固化するまでに、図4に示すように、型紙6を取り去ることなくさらに紗8の上から低粘度弾性けい素系樹脂4を、両端が中央部分より例えば1.8mm高くされたスケージ20を用いて型抜き部9に充填された高粘度弾性けい素系樹脂5に重ね合わせるようにして塗布する。これにより、高粘度弾性けい素系樹脂5の上側には、紗8を介して1.8mmの膜厚を備えた低粘度弾性けい素系樹脂4が積層される。なお、スケージ20の両端の高さは、立体的模様2の種類、目的等に応じて適宜変更するものであってよい。
さらに、低粘度弾性けい素系樹脂4の塗布完了後で、高粘度弾性けい素系樹脂5と低粘度弾性けい素系樹脂4とが固化するまでの間、つまり未硬化の間に、図5に示すように、型紙6を布帛1の面上から剥がすようにして取り去る。これにより、布帛1の面上には、型紙6の型抜き部9に対応して立体的模様2となる高粘度弾性けい素系樹脂5及び低粘度弾性けい素系樹脂4からなる成形体3が現れる。
成形体3における低粘度弾性けい素系樹脂4は、型紙6の紗8を通過することで表面張力により周縁21が中央部22に向かって盛り上がる。これにより、成形体3に丸みが形成される。また、紗8に低粘度弾性けい素系樹脂4が摺込まれていることで、紗目が成形体3に出現しないものとなる。
なお、型抜き部9を覆う部分の紗8の全てのメッシュが必ずしも低粘度弾性けい素系樹脂4を含んでいるものとは限らず、空気層を含んでいるメッシュも存在する。このようなメッシュにある空気層が、型紙6を取り去る場合に、高粘度弾性けい素経樹脂5に混入することがある。さらには、紗8がそのメッシュの区画に対応して低粘度弾性けい素系樹脂4を切断することにより、その切断面間が離間した後再度密着する際に、気泡が形成されたりする。つまり、低粘度弾性けい素系樹脂4は、その塗布前に、気泡がほとんど内在していない場合であっても、型紙6を取り去ることで内部に気泡が混入することがある。
次に、型板6を取り去って後の布帛1を取り付けた通い板18を振動が成形体3に与えられるように、振動台10の振動台部14にセットする。型板6を取り去った状態で成形体3は、低粘度弾性けい素系樹脂4及び高粘度弾性けい素系樹脂5それぞれが上記した粘性及び弾性を有しているので、型抜き部9に対応した平面形状及び配置位置を保持して、布帛1の表面に張り付いている。そして二台のバイブレータ15を同時に通電して、低粘度弾性けい素系樹脂4と高粘度弾性けい素系樹脂5との積層方向、つまり上下方向の振動を振動台部14に発生させ、少なくとも低粘度弾性けい素系樹脂4が固化するまでの間に、低粘度弾性けい素系樹脂4に振動(図6に両方向矢印で示す)を与える。
この上下方向の振動により、型紙6の型抜き部9により所定の形状にされて固化していない少なくとも低粘度弾性けい素系樹脂4に内在する気泡はその上昇運動が促進される。そして、低粘度弾性けい素系樹脂4の上側の表面に達した気泡は、空気中に膨出した部分の低粘度弾性けい素系樹脂4が流下することにより消滅、つまり脱泡される。気泡が消滅した後も、低粘度弾性けい素系樹脂4が固化するまで振動を継続させておくことにより、低粘度弾性けい素系樹脂4の上側の表面が早期に平滑化され、クレータ状の凹部が形成されることが抑制される。
したがって、低粘度弾性けい素系樹脂4に内在する気泡を、布帛1の全体に亘って効率よく除去することができ、低粘度弾性けい素系樹脂4の表面に凹凸が生じることを抑制することができる。それゆえ、気泡の除去処理にかかる手間をなくすことができる。
しかも、このように脱泡するに際して、成形体3に振動を与える前に型紙6を取り去っていても、この実施形態にあっては上記したように、高粘度弾性けい素系樹脂5が布帛1に強靭に接着していることにより、与えられた振動でその位置が変化することがない。また、与えられた振動により成形体3に干渉するもの、つまり型紙6が成形体3の周囲にない。そのため、振動により上下方向や左右前後方向に布帛1が通い板18ごと多少移動したとしても、布帛1上の成形体3は型紙6の型抜き部9で形成された位置から動くことはない。したがって、成形体3を布帛1の所期の位置からのずれをなくすことができ、成形体3による立体的模様2を布帛1の所望の位置に、かつ所望の形状で形成することができる。
そして、低粘度弾性けい素系樹脂4及び高粘度弾性けい素系樹脂5が固化するまでに、金箔等の金属箔、金粉や銀粉等の金属粉、顔料等を用途に合わせて低粘度弾性けい素系樹脂4の表面に散布すれば、気泡の出現により妨げられることなく蒔絵の世界に表現される独特な高蒔絵技法のよるものと同等の外観が成形体2の表面に出現し、装飾性の高い立体的模様3を得ることができる。
加えて、低粘度弾性けい素系樹脂4を基材本体1の上面に形成した高粘度弾性けい素系樹脂5の上に積層して立体的模様2を作製しているので、振動による位置ずれを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に用いる第一の液体及び第二の液体としては、上記した低粘度弾性けい素系樹脂4及び高粘度弾性けい素系樹脂5に代えて、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂等のエマルジヨンタイプの合成樹脂を場合によって用いることも可能である。
これらの第一の液体及び第二の液体は、目的とする立体的模様2の風合いや趣によって、金属箔、金属粉、顔料等を混合するものであってもよい。
上記実施形態では、低粘度弾性けい素系樹脂4と高粘度弾性けい素系樹脂5とを積層した成形体3により立体的模様2を形成したが、積層することなく低粘度弾性けい素系樹脂4及び高粘度弾性けい素系樹脂5のいずれか一方で立体的模様を形成するものであってよい。この場合にあっても、型紙6の型抜き部9に例えば低粘度弾性けい素系樹脂4を充填し、低粘度弾性けい素系樹脂4が固化するまでに型紙6を取り去り、その後型抜き部9で成形された低粘度弾性けい素系樹脂4の成形体が固化するまでに成形体に振動を与えて気泡を除去して立体的模様を形成する。
このように、型紙6を取り去った後に低粘度弾性けい素系樹脂4に振動を与えることにより、上記実施形態と同等の効率のよい脱泡と位置ずれの防止といった効果を得ることができる。
上記実施形態では、基材100を、基材本体である布帛1と立体的模様2とで構成されるものを説明したが、基材本体は、布帛1に代えて、天然及び合成樹脂製の皮革、天然及び合成ゴム、不織布等の織物以外のシート状材料、さらには、無機及び有機ガラス、木材、金属、合成樹脂等の材質の板状材料を用いるものであってもよい。加えて、このような材料で作製した基材は、ハンドバッグ、名刺入れ、茶器入れ、調度品入れ、楽器入れ等の袋物、和洋装の小物、緞帳等の装飾品等に用いるものであってよい。
振動台10は、ピストンが往復運動をすることにより振動を発生させる型式のバイブレータを用いるものであってもよい。
上記実施形態では、一対のバイブレータ15を用いた振動台10を説明したが、振動板部14の大きさにより複数対を配置するものであってよい。この場合、各対をなすバイブレータ15を同期させて作動させることにより、上記した振動の節が振動板部14に発生しないように配置する。
また、対をなすバイブレータ15を使用する場合、バイブレータ対ごとに振動板部214を設ける振動台であってよい。気泡の除去つまり脱泡作業のための脱泡設備200は、図7〜図9に示すように、振動台210と加湿器240とを備える。振動台210は、台座部211と、台座部211の上部に配置される一対の振動板部214と、台座部211に一方の端部(下端)が固定されそれぞれの振動板部214を弾性的に支持するコイルスプリング12と、コイルスプリング12に対応する位置に取り付けられるバイブレータ15とを備える。
台座部211は、天板211aとその天板211aを支持する支持脚211cを備える。天板211aは開口211bを備える。また台座部211は、開口211bの下方で、かつ開口211bの長辺に平行な位置に、支持脚211c間に固定されるアングル材211dを備える。アングル材211dは、コイルスプリング12を介して振動板部214を支持するもので、コイルスプリング12の下端が固定される。コイルスプリング12の上端は、開口211bから上方に突出している。したがって、振動板部214は台座部211の天板211aから浮いた状態になり、振動板部214の振動は天板211aには伝わることがない。
振動板部214は、平面形状が長方形の金属、例えばステンレス製の金属平板214aと、その金属平板214aの表面に設けられる、例えば硬度50のシリコンゴムなどの弾性部材からなる複数の消音突起214bとからなる。金属平板214aは、その裏面の四隅近傍をそれぞれコイルスプリング12により支持される。消音突起214bは円柱形をしている。この消音突起214bは、金属平板214aの上に直接通い板18を載置して振動させた際に両者の共鳴音を減らすために設けられる。加えて消音突起214bが通い板18に対して点接触することで、通い板18が複数の箇所において消音突起214bにたたかれる(突き上げられる)ことにより振動する。これにより、通い板18が全面にわたって均等に振動する。
バイブレータ15は、振動板部214の短辺に回転軸を平行にして振動板部214の金属平板214aの裏面のコイルスプリング12間に取り付けられる。バイブレータ15は、その内部のモータが互いに反対方向に回転することで振動効果を高くしている。この場合、それぞれのモータは回転方向が相互に接近するように回転する。このようにモータを回転させることにより、振動板部214に上下方向の振動を発生させるとともに、振動板部214の左右前後方向(水平方向)の振動は抑制するものである。それぞれのバイブレータ15は、例えば1200rpmで回転すると、最良の振動を通い板18に付与できる。
以上の構成の振動台210では、通い板18の横方向の移動を阻止するための複数のゴムスタンド230を天板上面211eに配置する。ゴムスタンド230は、磁石が内蔵される台座部分230aと、その台座部分230aに固定される棒部分230bとからなる。ゴムスタンド230は、台座部分230aと棒部分230bとを合わせた高さが、振動板部214に載置された通い板18の上面より棒部分230bの先端が高くなるように設定してある。棒部分230bの外面はシリコンゴムなどの弾性材料により被覆されており、振動台210の動作中に通い板18と接触しても衝突音が抑制されるようになっている。このような構成のゴムスタンド230は、通い板18の大きさに合わせて必要と思われる本数を、振動板図214にセットされた通い板18に接触させて配置する。ゴムスタンド230は、ボルトやナットを用いることなく磁力により天板上面211eの所望の位置に設置しているので、振動板部214が振動しても振動しないとともに、取り付け位置を容易に変更することができる。
このような構成において、それぞれのバイブレータ15が同期して作動することで振動を発生するので、それぞれの振動板部214にわたって載置された通い板18は、振動板部214が離れて配置された二枚による構成であっても、全面にわたってほぼ均等に振動する。したがって、通い板18に取り付けられた布帛1の成形体3内にある気泡を効率よく除去することができる。
しかも振動板部214は消音突起214bを備えているので、通い板18が各消音突起214bにより振動板部214の金属平板214aと接触しない状態で振動するため、振動板部214と通い板18と面同士で接触することによる騒音を確実に抑制することができる。
さらに、この振動台210では、ゴムスタンド230を通い板18に接触させて配置しているので、振動板部214の振動により通い板18が左右前後方向に移動するようなことがあっても、そのような左右前後方向の移動が確実に阻止することができる。このため、通い板18は常に振動板部214の最適位置において振動を受け、効率よく脱泡することができる。
次に、加湿器240は、振動台210にセットされた布帛1の成形体3が脱泡作業中に乾燥することがないように、水あるいはエタノールなどのアルコールなどの液体を霧状にして噴霧する。それゆえ、加湿器240は振動台210の長手辺の近傍に配置される。
加湿器240は、噴霧する液体を貯留するタンク241と、タンク241を搭載する台車242と、台車242に固定される支柱243と、振動台210の上方に位置する支柱243の上端部分に固定されるノズル244と、支柱243に内蔵されてタンク241内の加圧された液体(以下、加圧液体という)をノズル244に導く供給路245とを主として備える。台車242はその下面にキャスタ242aを備えている。タンク241は、上面に蓋241a及び圧力開放コック241bを有し、液体を加圧した状態で貯留する。このために、タンク241内の圧力を所定圧に調整するための加圧調整弁241cを備える。タンク241と供給路245との間には、安全弁241dを取り付けている。
ノズル244は、図9に示すように、塗装などの作業に使用されるスプレーガンやエアブラシと同様の構成により液体を噴霧するノズル本体244aと、図示しないコンプレッサからの圧縮空気の圧力を調整することにより設定圧にする減圧弁244bと、供給路245から供給される加圧液体及び圧縮空気を同時に断続する電磁弁244cとを備える。ノズル本体244aには、電磁弁244cを介して独立して供給路245からの加圧液体と設定圧に調整された減圧弁244bからの圧縮空気とが供給される。電磁弁244cは、後述する制御器246により開弁時間が制御される。減圧弁244bは、その設定圧により単位時間例えば一分間当たりの加圧液体の噴霧量を調整する。
ノズル本体244aは、噴霧した液体の平均粒子径が例えば12μmとなるものが望ましい。噴霧した液体の平均粒子径が大きくなると、成形体3が過剰に湿ることになって成形体3が本来の形状から変形することがあり、逆に平均粒子径が小さくなると加湿不足から乾燥状態を招くことになる。
制御器246は、電磁弁244cを開弁する噴霧開始スイッチ246a、電磁弁244cの開弁時間を設定するタイマ246b及び開弁後にタイマ246bの動作のいかんにかかわらず電磁弁244cを閉弁する噴霧停止スイッチ246cを備える。そして制御器246は、噴霧開始スイッチ246aが操作されることで電磁弁244cを開弁し、タイマ246bで設定された開弁時間後に電磁弁244cを閉弁する。この他の実施形態では制御器246は、電磁弁244cを開弁した後は、開弁時間が経過するまで開弁状態を保持する。なお、開弁時間が経過するまでの間に、間歇的に電磁弁244cを複数回開閉させる制御であってもよい。
このような構成において、脱泡作業により成形体3を振動させると、その内部の気泡が表面にて割れて表面にクレータ状の形状が一時的に現れる。このように表面が変化した状態で成形体3表面が乾燥すると、クレータ状の形状を残したまま成形体3が固化することがある。それゆえ、成形体3表面が乾燥しないように、加湿器240により液体を成形体3表面に噴霧するものである。
噴霧する液体としては、成形体3の特性に合わせて水またはメタノールなどのアルコールを選択して使用する。液体の噴霧は、脱泡作業中の成形体3の乾燥状態を観察しながら実行する。脱泡作業の開始から長時間が経過しておらず成形体3の表面が乾燥していないと判断できる場合は、液体を噴霧する必要はない。しかしながら通常、振動台210により布帛1上の成形体3に振動が与えられると、通い板18及び布帛1の振動に伴って成形体3がある布帛1の表面近傍に気流が発生する。この気流が成形体3表面を流れることにより成形体3の乾燥が助長される。したがって、成形体3表面が乾燥し始めていると判断した場合は、液体を噴霧する。
このため、減圧弁244bを介して圧縮空気がノズル本体244aに供給されている状態で、設定された所定時間だけ電磁弁244cを開弁すると、供給路245を介してタンク241から加圧液体がノズル本体244aに供給され、ノズル本体244aは圧縮空気が加圧液体を吸いだすようにして加圧液体を噴霧する。この場合、上記したように、電磁弁244cを開弁する時間を制御器246により制御することで、加圧液体の噴霧量を制御する。すなわち、成形体3表面の乾燥が速い場合は開弁時間を長くし、乾燥が遅い場合は短くする。
成形体3が例えば、噴霧される加圧液体が飛散する領域以上の布帛1上の領域に形成されている場合では、加湿器240を振動台210の長手辺に沿って(図7に両矢印により示す方向)移動させて、加湿されていない成形体3に対して加圧液体を噴霧する。このように加湿器240を成形体3の乾燥状態に応じて移動させて、すべての成形体3が均一に湿るように加圧液体を噴霧する。脱泡作業の作業時間によっては、同じ成形体3に対して複数回加圧液体を噴霧することも生じる。これにより、成形体3の表面の乾燥を遅延させる。
したがって、成形体3に振動を加えている間に成形体3の表面がクレータ状に変形しても、成形体3がその状態で乾燥して固化することがないので、成形体3の表面のそのような変形が振動により消滅して成形体3の表面に凹凸のない滑らかな状態にして固化させることができる。
なお、上記の説明及び図面においては、振動台210と加湿器240とが離れているものを説明したが、加湿器240は上記したようにその長手辺に沿って移動し得るように振動台210と一体的に構成されるものであってよい。また、加湿器240を振動台210に対して往復移動させながら、その間に液体を設定された時間連続してあるいは設定された時間内に間歇的に複数回噴射させるように構成するものであってもよい。
その他、本発明は上記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
1・・・布帛
2・・・立体的模様
3・・・成形体
4・・・低粘度弾性けい素系樹脂
5・・・高粘度弾性けい素系樹脂
6・・・型紙
9・・・型抜き部

Claims (6)

  1. 所定の粘度を有する第一の液体を、枠を用いることによって所定の形状にして基材本体上に載せ、該枠を取り除いた後、固化するまでに該第一の液体に振動を与えて脱泡することを特徴とする成形体の成形方法。
  2. 前記第一の液体よりも粘度の高い第二の液体を予め前記所定の形状にして前記基材本体上に載せ、その上に前記第一の液体を載せるようにしている請求項1記載の成形体の成形方法。
  3. 前記振動は、前記液体の厚み方向に加えられる請求項1又は2記載の成形体の成形方法。
  4. 基材本体と、前記基材本体上に成形される成形体とからなる基材であって、
    前記成形体は、所定の粘度を有する第一の液体を、枠を用いることによって所定の形状にして前記基材本体上に載せ、前記枠を取り除いた後、固化するまでに該第一の液体に振動を与えて脱泡されたものであることを特徴とする基材。
  5. 前記成形体は、前記第一の液体よりも粘度の高い第二の液体を予め前記所定の形状にして前記基材本体上に載せ、その上に前記第一の液体を載せるようにしたものである請求項4記載の基材。
  6. 前記振動は、前記液体の厚み方向に加えられる請求項4又は5記載の基材。
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