JP2016021397A - 二重補助ロックを備えるコネクタアセンブリ - Google Patents

二重補助ロックを備えるコネクタアセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】改良された補助ロッキング機構を備えるコネクタアセンブリを提供することによって現状を改善すること。
【解決手段】本発明はエアバッグ拘束システムのためのコネクタアセンブリに関するものである。コネクタアセンブリは、コネクタハウジング(10)と、コネクタハウジング(10)に配属される補助ロッキング手段(30)とを備える。補助ロッキング手段(30)は、前記コネクタハウジング(10)に対して動作可能に構成されており、かつ開放ポジションとロックポジションとの間で移動できる。さらに補助ロッキング手段(30)は、2つの別々のロッキング部材(30a,30b)を備えており、2つの別々のロッキング部材(30a;30b)のそれぞれは独立して動作可能なように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタアセンブリに関し、特にエアバッグ拘束システムのためのコネクタアセンブリに関するものである。コネクタアセンブリは、コネクタハウジングおよび補助ロッキング手段を備える。補助ロッキング手段は、該補助ロッキング手段がコネクタハウジングに対して開放ポジションからロックポジションへ向けて動作可能となるようにコネクタハウジングに配される。
多くの用途において、コネクタの安全な連結が非常に重要視されている。例えば乗用車におけるエアバッグシステムなどのような車載セーフティーシステムの場合、エアバッグとその点火ベースとの接続のために使用されるコネクタは信頼性の高い安全なシステムとして提供されなければならない。コネクタの意図しない緩みが確実に発生しないように、安全な機械連結を保証すべく主要ロッキング手段に加えて補助ロッキング手段が使用されている。
補助ロッキング手段を備えるコネクタの一例が特許文献1に開示される。この文献には、エアバッグ点火機構の一部である対応する相手側コネクタと係合可能なコネクタが開示される。組み立てられた(つまりコネクタが対応する相手側コネクタと係合された)状態では、コネクタはフレキシブルラッチアームを用いて相手側コネクタに固定される。これらアームは、コネクタの係合中に撓み、完全に係合された際には相手側コネクタの対応するラッチ間隙内に跳ね返る。コネクタ同士の機械連結を安定させるために、特許文献1には、補助ロッキング手段が、係合されるコネクタアセンブリ内に挿入可能なロッキングアームを備えることが開示されている。ロッキングアームが挿入されると、これらロッキングアームは、ラッチアームが対応するラッチ間隙から外れるように撓むことを阻止する。そのためコネクタ同士の機械連結が安定する。
特許文献2には、補助ロッキング手段のさらなる展開形態が開示されている。この文献には、補助ロッキングデバイスと、補助ロッキング手段を適所に保持するよう機能する安全ばね要素とを備えるコネクタが開示されており、このものにおいて補助ロッキング手段は、コネクタと対応する相手側コネクタとの係合または係合解除を阻止しないようにコネクタハウジングに取り付けられる。
本願よりも先に出願されたが公開されていない特許文献3には、補助ロッキング手段とスプリングとを備えるコネクタアセンブリが開示される。補助ロッキング手段およびスプリングはコネクタハウジングに配されている。それにより補助ロッキング手段は第1のポジションと第2のポジションとの間で移動できる。補助ロッキング手段は、その第2のポジションに配置されると、対応する相手側コネクタへのコネクタハウジングの係合を確実にするよう機能する。係合中にスプリングは付勢されており、コネクタアセンブリが相手側コネクタに完全に係合された際には補助ロックが自動的にロックポジションへ移動されるようになっており、操作者が補助ロッキング手段をロックポジションへ押し込む必要はない。
上述のコネクタアセンブリは共通して、コネクタと対応する相手側コネクタとが部分的に係合する可能性を有しており、その際には、補助ロッキング手段は十分に機能しない。
コネクタが部分的にしか係合されない場合、コネクタと対応する相手側コネクタとの電気接点が接続される(つまり電流電導が可能となる)ためコネクタアセンブリは電気的に正確に機能し得るかもしれないが、その機械接続は所望の仕様に適うものにはならない。多くの場合、例えばエアバッグ拘束システムにおけるコネクタアセンブリに関する高い安全性のために検知デバイスが組み込まれており、検知デバイスは、開いているがコネクタの係合中にはそれぞれ閉じられる電気回路に基づいて、相手側コネクタとの正確な係合を検知できる。コネクタと対応する相手側コネクタとが部分的に係合した場合、それらの検知デバイスは、事実ではないにもかかわらず、コネクタが正確に係合したと報告することがある。さらに従来の補助ロッキング手段を用いた場合、たびたび補助ロッキング手段がロックポジションに移動される可能性があり、それにより操作者には係合が完了したことが示される。しかしながら部分的にしか係合されない場合、従来の補助ロッキング手段は所望の補助ロック機能を提供できない。例えばエアバッグ拘束システムの場合、電気機能的ではなく機械的に不安的であるコネクタは、車両の振動が原因となってその連結が外れることがある。
国際公開第97/41623号パンフレット 独国特許出願公開第100 05 858号明細書 国際出願PCT/EP2013/055480号明細書
したがって、一態様において、本発明は、改良された補助ロッキング機構を備えるコネクタアセンブリを提供することによって現状を改善する。
こうした目的および以下の説明を読むことで明らかになる他の目的は、特許請求の範囲の独立請求項1に記載のコネクタアセンブリによって達成される。
本発明は、特にエアバッグ拘束システムのためのコネクタアセンブリに関するものである。このコネクタアセンブリは、コネクタハウジングと補助ロッキング手段(つまり補助ロック)とを備える。
一般的に好ましくは、コネクタハウジングは、対応する相手側コネクタとラッチ係合するよう構成された少なくとも1つの主要ラッチアームを備える。より好ましくは、コネクタハウジングは、差込部と、差込部の両側に配置される少なくとも2つの主要ラッチアームとを備えており、それにより差込み部は係合時に対応する相手側コネクタ内に少なくとも部分的に進入する。差込部のラッチアームは、係合中に偏向させられ(撓められ)、係合した際には相手側コネクタに設けられた対応する溝または凹部内に跳ね返る(スナップバックする)。それにより各ラッチアームは個別に偏向されかつ係合可能となる。
補助ロッキング手段は、コネクタハウジングに配されており、かつ開放ポジションからロックポジションへ向けてコネクタハウジングに対して動作可能なように構成されている。好ましくは補助ロッキング手段はその可動性によりコネクタハウジングにガイドされ、補助ロッキング手段の開放ポジションからロックポジションへの軌道が規定される。同様のことがロックポジションから開放ポジションへの補助ロッキング手段の動作にも適用される。
ラッチアームの少なくとも1つがその係合ポジションに位置された後、補助ロッキング手段は、規定された軌道に従って、係合方向に移動できる。その軌道の終端がロックポジションとして規定される。
補助ロッキング手段は、補助ロッキング手段がそのロックポジションに位置した際にラッチアームの解放動作を阻止するよう構成されたさらなるブロッキング部分を備える。好ましくは補助ロッキング手段のそれらブロッキング部分は、ラッチアームの偏向が不可能となるか少なくとも阻止されるように、差込部のラッチアームに対して配置される。このようにしてラッチアームは解放不可能となり、コネクタは、係合状態においてラッチアームとブロッキング部分とによって固定される。
有利なことに本発明の補助ロッキング手段は、2つの別々のロッキング部材を備える。そのため別々のロッキング部材は、2つの物理的に異なる部分である。2つの別々のロッキング部材は好ましくは対称的に同一に形成される。なお別々のロッキング部材の他の適切な形状を用いることもできる。さらに2つの別々のロッキング部材はそれぞれ主要ラッチアームの一方に割り当てられており、割り当てられたラッチアームの解放動作を阻止する。それによって2つの別々のロッキング部材のそれぞれは、それ自体の軌道に沿って、開放ポジションとロックポジションとの間で独立して動作できるように構成されている。そのためコネクタは意図せずに部分的にしか係合されない、つまり2つのラッチアームのうち一方しかそのラッチ溝に係合されない場合には、ラッチ留めされていないラッチアームに割り当てられたロッキング部材はそのロックポジションに移動できないにもかかわらず、前記ラッチ留めされた(つまり係合された)ラッチアームロッキング部材はそのロックポジションに移動できる。
このロックポジションにおいて、単一のロッキング部材が、ラッチ留めされたラッチアームの解放動作を阻止し、コネクタは、そうした部分的な係合状態にある場合でも十分安定して固定される。この安定した部分的な係合状態は、コネクタが意図せずに係合解除されることを防止するのに十分なほど強い保持力を提供する。
好ましい実施形態によれば、コネクタアセンブリにはスプリングがさらに設けられている。スプリングは、ロッキング部材の少なくとも一方に好ましくはロッキング部材の両方に、操作可能に接続されており、コネクタハウジングが対応する相手側コネクタと完全に係合した場合に各ロッキング部材をそのロックポジションへ向けて付勢する。そのためスプリングは、コネクタハウジングの割り当てられたラッチアームが対応する相手側コネクタと係合した場合に、ロッキング部材をそのロックポジションへ自動的に移動させるよう構成されており、操作者が手動で補助ロッキング手段をそのロックポジションへ押し込む必要がない。
好ましくは、補助ロッキング部材はそれぞれ、補助ロッキング手段がロックポジションに位置したときに(1つまたは複数の)ラッチアームの解放動作を阻止するよう構成された少なくとも1つのブロッキング部分を備える。ブロッキング部分は、例えばロッキング部材の作動アームなどの専用の要素に設けることができ、あるいは例えばロッキング部材の他の作動部材の一部として設けることができる。好ましくはこのブロッキング部分は、補助ロッキング手段がロックポジションにある場合に、ブロッキング部分がコネクタハウジングのラッチアームをその各々のポジションから移動できなくするように構成されている。基本的に好ましくは、ロッキング部材のそれぞれは、係合時にかつ補助ロッキング手段がそのロックポジションにある時に、対応する相手側コネクタにラッチ留めされるよう構成された少なくとも1つの作動アームをさらに備える。それにより、ロッキング部材はロックポジションに固定できる。
好ましい実施形態において、コネクタアセンブリには、係合工程のモニタリング、具体的にはコネクタハウジングと対応する相手側コネクタとの間の正確な係合のモニタリングを可能にする短絡要素がさらに設けられる。短絡要素は、電気接触要素であり、対応する相手側コネクタの一部と接触することによって係合時に作動されるよう構成される。このように短絡要素は、電気回路が開閉するように配列される。電気回路の開閉は、係合工程の遠隔モニタリングを可能にする。このため、短絡要素は好ましくは、相手側コネクタとコネクタハウジングとが完全に正しく係合した時にのみ短絡要素が配列されるように(それによって電気回路が開かれるか閉じられる)、コネクタハウジングに設けられる。
基本的に、本発明のコネクタアセンブリは、対応する相手側コネクタをさらに備えることができ、最も好ましくは、対応する相手側コネクタはエアバッグスクイブソケットであり、そのためコネクタハウジングはエアバッグスクイブコネクタハウジングである。
以下では添付の図面を参照しながら本発明について例示的に説明する。
本発明に基づく2つの別々のロッキング部材を備えるコネクタハウジングの概略図である。 図1とは異なる視点からの、本発明に基づく2つの別々のロッキング部材を備えるコネクタハウジングの概略図である。 コネクタハウジングのカバーが取り外された、図1および図2に図示されるコネクタハウジングの概略図である。 カバーが取り外されたコネクタハウジングの平面図である。 部分的に係合されかつロックされた状態にあるコネクタハウジングの側面図である。 部分的に係合されかつロックされた状態にある図5のコネクタハウジングの透視図である。 開放ポジションにおける、係合時のコネクタハウジングの内部を示す部分切欠き図である。 ロッキング部材30aがそのロックポジションにある、図7と同様の部分切欠き図である。
図1は、本発明に基づくコネクタハウジング10の斜視三次元図面を示す。コネクタハウジング10は、本体12と、ラッチ接続部15により本体12に取り外し可能にラッチ留めされるカバー11と、を備える。本体12の底面には、円筒形の差込部(プラグイン部分)13が設けられる。当業者は、差込部13が一般的なエアバッグスクイブソケットと協働するよう構成されること、そして図示されるデバイスがエアバッグスクイブコネクタであることを認識するだろう。差込部13の両側には、2つのラッチアーム20a,20bが配置される。つまり2つのラッチアーム20a,20bが差込部13の両側において対称的に配置される。ラッチアーム20a,20bはコネクタの主要ロッキングを提供する。参照符号30で示される補助ロッキング手段が、コネクタハウジング10の本体12の内側を移動可能に構成されている。補助ロッキング手段30は、そのロックポジションにある状態で図示されており、2つの別個のロッキング部材30aおよび30bからなる。対応する相手側コネクタに連結されるかまたは係合される際に、補助ロッキング手段30は、図1に図示されるポジションにある場合には、2つのコネクタ部分が意図せずにロック解除されることを防止する。
図2には、同様のデバイスが異なる角度から示される。さらに図2ではリテーナ50が例示を目的として図示されている。当業者は、リテーナ50が、エアバッグスクイブソケットの一部であり、それゆえ対応する相手側コネクタの一部を形成することを認識するだろう。また図2にはスプリング40が図示されており、該スプリング40は、補助ロッキング手段30をそのロックポジションに向けて付勢する。スプリング40はコネクタハウジング10内に配置されており、スプリング40は、係合時に、補助ロッキング手段30を例えば図2に図示されるロックポジションに自動的に移動させる。
図3には図2と同様の構造が再度図示されているが、カバー11が取り外されて、コネクタハウジング10の内部構造が視認できる点で異なっている。図3から、コネクタハウジング10の内側にケーブル14が取り付けられていることが明らかである。ケーブル14は、当業者に公知のようにフェライト要素16によって部分的にカバーされる。図3の開放図では、スプリング40がばね鋼からなる単一のワイヤから形成されることが明らかである。さらに各ロッキング部材は、作動アーム31a,31bを備える(図3は斜視図であるため当該図面にはアーム31bのみが図示される)。
スプリング40は、図示される実施形態では、ロッキング部材30aおよび30bに操作可能に接続される2つのスプリングアーム41a,41bを備える。さらに図2または図3から明らかなように、コイル42が、各コイル42の巻線軸線がコネクタハウジング10の係合方向に直交する平面上にあるように配置される。当業者には、図示されるスプリング40が単なる一例であり、その核となるアイデアから逸脱せずに他の構成を使用できることは明らかであろう。
図3を再度参照すると、ロッキング部材30a,30bがその開放ポジションにある場合にスプリング40にテンションが掛けられていることが明らかである。係合時に、スプリング40は、部材30a,30bをそのロックポジションへ自動的に移動させる。どのようにして実現されるかについては、図6および図7を参照しながら以下で詳述する。
図3および図4を参照すると、スプリング40の2つの作動アーム41a,41bがどのように補助ロッキング手段30の各ロッキング部材30a,30bに操作可能に接続されるか理解され得る。図3および図4に図示される補助ロッキング手段30のポジションは、いわゆる開放ポジションである。このポジションでは、補助ロッキング手段30つまりロッキング部材30a,30bがラッチアーム20a,20bをブロックしない(ラッチアーム20a,20bの動作を阻止しない)ため、コネクタハウジング10と対応する相手側コネクタとは完全に係合することができる。
基本的に好ましくは、本発明に基づくスプリング40は、少なくとも2つの作動アーム41a,41bを備えており、各作動アームは、ロッキング部材30a,30bを個別にそれらのロックポジションに付勢するために、2つのロッキング部材30a,30bの各々に操作可能に接続される。これは例えば、作動アーム41a,41bとロッキング手段30a,30bとを直接接触させることによって実現できるが、作動アームとロッキング部材との間に設けられる付加的な要素によって間接的に実現することもできる。なお重要なことに、コネクタハウジング10と対応する相手側コネクタとの係合時に、作動アームは、ロッキング部材を開放ポジションからロックポジションに向けて積極的に押圧するかまたは移動させる。
図5には、部分的な係合状態にあるコネクタハウジング10が図示される。こうした係合は、コネクタハウジング10の縁部の片側のみが押し下げられた場合に起こり得る。その結果、コネクタハウジング10は、対応する相手側コネクタ内に傾斜した状態で係合される。ロッキング部材30aが依然としてその開放ポジションにある一方でロッキング部材30bはすでにそのロックポジションに移動している。好ましくは、部分的にロックされたコネクタの保持力は78Nを超え、より好ましくは100Nを超え、最も好ましくは135Nを超える。この保持力は、係合方向に引っ張られた際にコネクタハウジング10と対応する相手側コネクタとの係合の解除に必要な力である。保持力は、ISO 19702−2のセクション4.4に記載の試験方法に基づいて測定される。
図6には部分的に係合したコネクタの透視図を示す。理解を容易にするためにラッチアーム20a,20bおよびロッキング部材30a,30bの作動アーム31a,31bが破線で描かれている。図6の右側に見られるようにラッチアーム20bはラッチ溝55にラッチ留めされており、ロッキング部材30bはそのロックポジションにあるため、ロッキング部材30bの作動アーム31bはラッチアーム20bをブロックする(ラッチアーム20bの移動を阻止する)。またラッチアーム20aはラッチ留めされておらず、つまりコネクタハウジング10と対応する相手側コネクタとの部分的な係合しか生じていない。さらにラッチアーム20aはラッチ留めされておらず、作動アーム31aを備えるロッキング部材30aは依然としてその開放ポジションに位置している。それにもかかわらず、他方のロッキング部材30bがそのロックポジションに位置しているため、接続は十分に安定したものとなっている。
図7には、係合工程中のコネクタの部分切欠き図を示す。該切欠き図から、どのように差込部13がリテーナ50内に部分的に挿入されるかが明らかである。図示されるポジションでは、リテーナ50のストップ部材51が、ロッキング部材30aの作動アーム31aの自由端に設けられた第1の作動面32aと阻止接触(blocking contact)する。それによってコネクタハウジング10がリテーナ50内を係合方向に移動する際に、ロッキング部材30a,30bは移動しないように留められる、つまり第1の作動面32aがストップ部材51上に載置されているためこれらロッキング部材30a,30bは係合方向へ移動することを妨げられている。ロッキング部材30a,30bのこうした阻止(対称的な構造のため同様にロッキング部材30bもリテーナの対応するストップ部材上に載置される)により、コネクタハウジング10が係合ポジションに移動させられた場合に、ロッキング部材30a,30bはスプリング40を付勢する。それゆえ図7に図示されたポジションでは、スプリング40の作動アーム41a,41bは、高いテンションをかけられた状態となっており、基本的に図3および図4に図示されるように同じポジションにある。なお依然としてロッキング部材30a,30bがストップ部材51上にしっかりと載置されているため、スプリング40は、まだロッキング部材30a,30bを図1、図2および図8に図示されるロックポジションへと移動させることができない。
これは、コネクタハウジング10内に設けられた傾斜した解放面17により実現される。この傾斜した偏向面17は、係合工程の最後で、作動アーム31aの第2の作動面33aと接触する。対応する面が作動アーム31bに同様の効果を生じる。傾斜した偏向面17が第2の作動面33aと接触すると、傾斜した偏向面17はロッキング部材30aの作動アーム31aを外側へつまり差込部13から離れる方向に押す。当業者は、それにより第1の作動面32aがストップ部材51から外され、ロッキング部材30a,30bが解放され、テンションが掛けられたスプリング40が自動的にロッキング部材30a,30bを図1、図2および図8に図示されるそのロックポジションへ移動させることを認識し得るだろう。当業者は、ロッキング部材30a,30bは、コネクタハウジング10のラッチアーム20a,20bが対応する相手側コネクタのラッチ溝55内にスナップ留め可能となった(つまりそのラッチポジション内に位置した)後にのみ解放されることを理解し得るだろう。
さらに図8から、ここでどのようにロッキング部材30aの作動アーム31aが、それぞれ差込部13同士の間の、ラッチアーム20aとリテーナ50の所定の部分との間に配置されるかが明らかとなる。図8に図示されるポジションでは、ラッチアーム20aを内側につまり差込部13へ向けて移動させることはできず、そのためラッチアーム20aをラッチ溝55とのロッキング係合から外れるように撓ませることもできない。同様のことが図示されていないラッチアーム20bおよびロッキング部材30bにも適用される。操作者が手動で補助ロッキング手段30を解除した後、つまり補助ロッキング手段30の係合方向とは反対の方向への引っ張りおよびスプリング40の付勢力によって両方のロッキング部材30a,30bを解放した後にのみ2つのコネクタの係合解除が可能となる。
参照符号18は差込部13内に設けられる雌型電気端子を示す。2つの別個のロッキング部材の形態のロッキング手段を提供する本発明の構想は、主要ロッキング手段が部分的にしかロックされない場合であっても、確実でありかつ信頼性の高い係合補助ロッキングを実現可能とする。当業者は、図示された実施形態のスプリング40が本発明の構想に関して有利ではあるが必須の特徴ではないことを認識し得るだろう。
10 コネクタハウジング
11 カバー
12 コネクタハウジングの本体
13 差込部
14 電気ケーブル
15 ラッチ接続部
16 フェライト要素
17 傾斜した偏向面
18 雌型電気端子
20a;20b ラッチアーム
30 補助ロッキング手段
30a ロッキング部材
30b ロッキング部材
31a;31b ロッキング部材の作動アーム
32a 第1の作動面
33a 第2の作動面
40 スプリング
41a;41b スプリングアーム
42 スプリングコイル
43 U字形状フレーム
50 リテーナ(相手側コネクタの一部)
51 ストップ部材
52 ソケットハウジング
55 ラッチ溝
62 接触挿入長さ

Claims (15)

  1. 特にエアバッグ拘束システムのためのコネクタアセンブリであって、前記コネクタアセンブリは:
    差込部(13)と、前記差込部(13)の両側に配置される2つの主要ラッチアーム(20a,20b)と、を備えるコネクタハウジング(10)と、
    前記コネクタハウジング(10)に配されるとともに前記コネクタハウジング(10)に対して開放ポジションからロックポジションへ向けて移動可能に構成された補助ロッキング手段(30)であって、前記ロッキング手段(30)がそのロックポジションにあるときに前記ラッチアーム(20a,20b)の解放動作を阻止するよう構成されたブロッキング部分を備える補助ロッキング手段(30)と、
    を備えており、
    前記補助ロッキング手段(30)は、2つの別々のロッキング部材(30a,30b)を備えており、
    前記2つの別々のロッキング部材(30a,30b)のそれぞれが、前記主要ラッチアーム(20a;20b)の一方に割り当てられており、前記割り当てられたラッチアーム(20a;20b)の解放動作を阻止し、かつ、
    前記2つの別々のロッキング部材(30a;30b)のそれぞれが、前記開放ポジションと前記ロックポジションとの間で独立して動作可能なように構成されていることを特徴とするコネクタアセンブリ。
  2. 前記コネクタハウジング(10)が対応する相手側コネクタと完全に係合された場合に前記ロッキング部材(30a;30b)をそのロックポジションへ向けて付勢するように、前記ロッキング部材(30a,30b)の少なくとも1つに、好ましくは前記ロッキング部材(30a,30b)の両方に、操作可能に接続されている少なくとも1つのスプリング(40)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
  3. 前記少なくとも1つのスプリング(40)は、係合時に各スプリング(40)が、操作可能に前記スプリングに接続されたロッキング部材(30a,30b)をそのロックポジションへ向けて自動的に移動させるように、前記コネクタハウジング(10)に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
  4. 前記少なくとも1つのスプリング(40)は、2つの作動アーム(41a,41b)を備えており、各作動アームは、前記ロッキング部材(30a;30b)を前記ロックポジションへ付勢するために、前記2つのロッキング部材(30a;30b)のそれぞれに操作可能に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  5. 前記少なくとも1つのスプリング(40)は、係合方向に直交する方向に配置された2つの作動アーム(41a;41b)を備えており、かつ前記アーム(41a;41b)は一端において前記ハウジング(10)に固定されており、かつ各作動アームはその他端において、前記ロッキング部材(30a;30b)をそのロックポジションに付勢するために、1つのロッキング部材(30a;30b)に操作可能に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  6. 前記少なくとも1つのスプリング(40)は、前記ロッキング部材(30a,30b)が前記開放ポジションにある場合には前記スプリング(40)がテンションをかけられかつ前記ロッキング部材(30a,30b)が前記ロックポジションにある場合には前記スプリング(40)が予荷重をかけられるように、構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  7. 前記ロッキング部材(30a,30b)のそれぞれは、前記コネクタハウジング(10)と対応する相手側コネクタとの係合中に前記ロッキング部材(30a,30b)が係合方向に移動することを阻止するために、相手側コネクタのストップ部材(51)に係合されるよう構成された第1の作動面(32a)を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  8. 前記コネクタハウジング(10)の前記2つの主要ラッチアーム(20a,20b)は、前記コネクタハウジング(10)が対応する相手側コネクタに係合される際に、前記対応する相手側コネクタのラッチ溝(55)と係合することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  9. 前記ロッキング部材(30a,30b)のそれぞれは、係合時にかつ前記ロッキング部材(30a;30b)がそのロックポジションにある時に、対応する相手側コネクタにラッチ留めされるよう構成された作動アーム(31a;31b)を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  10. 前記ロッキング部材(30a,30b)のそれぞれは第2の作動面(33a)を備えており、前記第2の作動面(33a)は、前記コネクタハウジング(10)の傾斜した偏向面(17)に係合されるよう構成されており、前記コネクタハウジング(10)が対応する相手側コネクタと係合される際に各ロッキング部材(30a,30b)の前記作動アーム(31a;31b)が偏向されることを特徴とする請求項9のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  11. 前記ロッキング部材(30a,30b)の前記作動アームには、前記作動アーム(31a;31b)の手動ラッチ解除を可能にするための作動解除ハンドルが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  12. 前記コネクタハウジング(10)は、係合工程のモニタリングを可能にするよう電気回路を開閉するために、対応する相手側コネクタとの係合時に作動されるよう構成された少なくとも1つの短絡要素を備えることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  13. 前記ロッキング部材(30a,30b)の前記作動アーム(31a,31b)は、前記ブロッキング部分に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  14. コネクタと相手側コネクタとが完全に係合された状態において前記ロッキング部材(30a;30b)のそれぞれの保持力は、78Nを超え、より好ましくは100Nを超え、最も好ましくは135Nを超えることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
  15. 前記アセンブリは、対応する相手側コネクタをさらに備えており、前記対応する相手側コネクタは好ましくはエアバッグスクイブソケットであり、前記コネクタハウジング(10)は好ましくはエアバッグスクイブコネクタハウジングであることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
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