JP2016020819A - 角度検出装置及びモータ駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】角度検出装置の検出精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】本実施の形態の角度検出装置は、回転体の回転角を検出する角度検出装置であって、回転角に基づいて周期的に変化し、位相の異なる第1のセンサ信号を出力する複数のセンサと、第1のセンサ信号を相互に演算し、約90度位相の異なる第2のセンサ信号を出力する複数の演算手段と、第2のセンサ信号に基づいて、回転体の角度情報を検出する角度検出手段と、第2のセンサ信号の少なくとも1つに基づいて、振幅変動を検出する振幅検出手段と、振幅変動に基づいて、角度情報を補正する角度補正手段と、を有することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1
【解決手段】本実施の形態の角度検出装置は、回転体の回転角を検出する角度検出装置であって、回転角に基づいて周期的に変化し、位相の異なる第1のセンサ信号を出力する複数のセンサと、第1のセンサ信号を相互に演算し、約90度位相の異なる第2のセンサ信号を出力する複数の演算手段と、第2のセンサ信号に基づいて、回転体の角度情報を検出する角度検出手段と、第2のセンサ信号の少なくとも1つに基づいて、振幅変動を検出する振幅検出手段と、振幅変動に基づいて、角度情報を補正する角度補正手段と、を有することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
本発明は、角度検出装置及びモータ駆動回路に関するものである。
従来より、光学エンコーダ、レゾルバ、磁気センサ、等を用いて、回転体(ロータ)の回転角を検出し、検出結果を制御部へとフィードバックすることで、モータの位置、速度、等を高精度に制御するモータ駆動回路が知られている。
磁気センサ(例えば、ホール素子)から出力され、位相の異なる2つの正弦波信号(センサ信号)を相互演算し、ベクトルの現在位相に基づいて、回転体の回転角を検出する角度検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の角度検出装置では、着磁偏心等に起因するセンサ信号の位相ずれによって、検出誤差が生じ、検出精度が低くなってしまっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、角度検出装置の検出精度を向上させることを目的とする。
本実施の形態の角度検出装置は、回転体の回転角を検出する角度検出装置であって、回転角に基づいて周期的に変化し、位相の異なる第1のセンサ信号を出力する複数のセンサと、第1のセンサ信号を相互に演算し、約90度位相の異なる第2のセンサ信号を出力する複数の演算手段と、第2のセンサ信号に基づいて、回転体の角度情報を検出する角度検出手段と、第2のセンサ信号の少なくとも1つに基づいて、振幅変動を検出する振幅検出手段と、振幅変動に基づいて、角度情報を補正する角度補正手段と、を有することを要件とする。
本実施の形態によれば、角度検出装置の検出精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<実施形態1>
〔角度検出装置の構成〕
図1に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。
〔角度検出装置の構成〕
図1に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。
角度検出装置100は、第1のセンサ101、第2のセンサ102、第1の演算手段103、第2の演算手段104、第1の乗算手段(ゲイン可変手段)105、第2の乗算手段(ゲイン可変手段)106、角度検出手段107、減算手段108、第1の振幅検出手段109、第1の振幅補正手段(Xゲイン補正)110、角度補正手段111、第2の振幅検出手段112、第2の振幅補正手段(Yゲイン補正)113、等を含む。
第1のセンサ101及び第2のセンサ102は、多極着磁された回転体の回転角に基づいて、磁界変化を電気信号(正弦波状の周期的な信号)に変換し、位相の異なる第1のセンサ信号(センサ信号h1及びセンサ信号h2)を、それぞれ出力する。第1のセンサ101及び第2のセンサ102としては、磁気センサ(例えば、ホール素子)等が挙げられる。
多極着磁された回転体は、図2に示すように、複数相コイルと接続され、該コイルに、ロータ磁束の位相/角度と同期する交流電圧が印加されることで、回転トルクを発生する。ロータ磁束を検出するホール素子における検出角度の分解能は、60度程度であり、モータの駆動力を発生させる駆動回路では、各ホール信号のゼロクロスが用いられる。
例えば、回転体が、8極(4極ペア)に着磁され、3つのホール素子が、回転体の円周に沿って、ロータ角30度の間隔で配置される場合、4極ペアの着磁であるため、ロータが回転すると、各ホール信号は、図3に示すように、120度の位相間隔を有する正弦波状の周期信号となる。4極ペアの着磁では、電気角はロータ角の4倍となり、ロータ1周(ロータ角360度)で、ホール信号は、4周期(360*4)分発生する。なお、電気角とは、ロータ着磁1組を360度とする角度単位であり、ロータ角と電気角との間には、電気角=ロータ角*(極数/2)という関係が成立する。
第1の演算手段103及び第2の演算手段104は、センサ信号h1及びセンサ信号h2を相互に演算し、約90度位相の異なる第2のセンサ信号(センサ信号X0及びセンサ信号Y0)を、出力する。例えば、第1の演算手段103は、センサ信号h1とセンサ信号h2とを加算し、センサ信号X0=(センサ信号h1+センサ信号h2)を出力する。又、例えば、第2の演算手段104は、センサ信号h2からセンサ信号h1を減算した後、定数乗算し、センサ信号Y0=(センサ信号h2−センサ信号h1)*(定数)を出力する。又、例えば、第3のセンサから出力されるセンサ信号h3を用いて、第1の演算手段103が、センサ信号X0=(センサ信号h1)を出力し、第2の演算手段104が、センサ信号Y0=(センサ信号h3−センサ信号h2)*(定数)を出力することも可能である。但し、定数は、1/sqrt(3)=0.57735とすることが好ましい(sqrt:平方根)。定数を1/sqrt(3)とすることで、センサ信号X0等のノミナル振幅を、センサ信号h1及びセンサ信号h2の振幅と等しくすることができるため、回路設計が容易になる。
図4に示すように、第1の演算手段103及び第2の演算手段104にて上述の演算を行うことにより、センサ信号Xとセンサ信号Yとの位相間隔は、約90度となるため、直交関係を利用できる。
なお、2つのセンサの位置関係がどのような場合でも、相互演算前のセンサ信号h1及びセンサ信号h2の振幅が完全に等しければ、相互演算後の、センサ信号Xとセンサ信号Yとの位相間隔は、正確に90度となる。しかしながら、実際には、センサ感度のばらつき、増幅回路ゲインの誤差、等により、相互演算前のセンサ信号h1及びセンサ信号h2の振幅を完全に等しくすることは、困難である。従って、本明細書においては、相互演算前のセンサ信号h1及びセンサ信号h2の振幅が略等しい場合も含めて、相互演算後の、センサ信号Xとセンサ信号Yとの位相間隔は、約90度になるものとして説明する。
第1の乗算手段105及び第2の乗算手段106は、ゲイン可変手段、又は乗算器であり、第1の乗算手段105は、センサ信号X0にゲイン指示量Gxを乗じて、センサ信号Xを出力し、第2の乗算手段106は、センサ信号Y0にゲイン指示量Gyを乗じて、センサ信号Yを出力する。例えば、ゲイン1固定とすれば、センサ信号X=センサ信号X0、センサ信号Y=センサ信号Y0とすることができる。本実施の形態において、第1の乗算手段105及び第2の乗算手段106は、必須の構成要素では無い。
角度検出手段107は、センサ信号X及びセンサ信号Yに基づいて、回転体の角度情報th0(例えば、振幅、現在の角度、等)を検出する。図5に示すように、電気角(=現在の角度)θdでのセンサ信号X1及びセンサ信号Y1(図4参照)を、直交座標(xy座標)上のベクトル成分とすると、振幅は、原点から座標(X1、Y1)までの距離となる。このように、角度情報th0=atan2(X、Y)は、センサ信号X及びセンサ信号Yに基づいて、検出できる。但し、atan2は、逆正接関数であり、−180度から+180度の値を取る(Microsoft社製ソフト「Excel」等参照)。
減算手段108は、角度情報th0から角度補正信号th_adjを減算して、角度信号thを出力する。なお、角度情報とは、検出角度誤差情報を含む。
第1の振幅検出手段109は、センサ信号X0の振幅(ピーク値、包絡線、等)を検出して、振幅変動検出信号pkxを出力し、第2の振幅検出手段112は、センサ信号Y0の振幅(ピーク値、包絡線、等)を検出して、振幅変動検出信号pkyを出力する。第1の振幅検出手段109と第2の振幅検出手段112とは、同一の構成で実現できる。
振幅検出手段は、センサ信号X0又はセンサ信号Y0の振幅変動に基づいて、振幅変動検出信号を、包絡線にトレースさせる構成としても良いし、正のピーク値を、次々にサンプリング、又はピークホールドすることで、ステップ的に変動を反映させる構成としても良い。
第1の振幅補正手段110は、X信号系のゲイン補正手段であり、センサ信号X0の振幅変動検出信号pkxに基づいて、センサ信号X0の振幅変動を抑えるようなゲイン指示量Gxを出力する。振幅変動検出信号pkxが、ノミナルで1を中心に変動する場合、ゲイン指示量Gxは、ゲイン指示量Gx=(1/振幅変動検出信号pkx)から算出することが可能である。
第2の振幅補正手段113は、Y信号系のゲイン補正手段であり、センサ信号Y0の振幅変動検出信号pkyに基づいて、センサ信号Y0の振幅変動を抑えるようなゲイン指示量Gyを出力する。第1の振幅補正手段110と第2の振幅補正手段113とは、同一の構成で実現できる。振幅変動検出信号pkyが、ノミナルで1を中心に変動する場合、ゲイン指示量Gyは、ゲイン指示量Gy=(1/振幅変動検出信号pky)から算出することが可能である。
つまり、振幅変動検出信号pkx又は振幅変動検出信号pkyが、1より大きければ(センサ信号X0又はセンサ信号Y0の振幅がノミナルより大きければ)、ゲインを下げれば良い。又、振幅変動検出信号pkx又は振幅変動検出信号pkyが、1より小さければ(センサ信号X0又はセンサ信号Y0の振幅がノミナルより小さければ)、ゲインを上げれば良い。これにより、角度検出手段107は、センサ信号X0又はセンサ信号Y0の振幅変動が除去されたセンサ信号X又はセンサ信号Yを、取得することができる。
なお、X信号系及びY信号系のゲイン補正手段は、両方が必須の構成要素では無いが、両方を備える場合は、一方のみを備える場合と比較して、角度検出装置の補正精度を向上させることができる。特に、図1に示す構成の場合は、X信号系のゲイン補正手段から出力される振幅変動検出信号pkxが、角度補正手段111でも使用されるため、角度検出装置100の補正精度を向上させるためには、両方の構成要素を備えることが好ましい。
角度補正手段111は、振幅変動検出信号pkxに基づいて、第2のセンサ信号(例えば、センサ信号X0)の振幅及び位相における変動量(例えば、変動振幅ax、変動位相px、等)を算出し、該変動量に基づいて、ロータ1周(ロータ角360度)を1周期とする周期信号を生成し、角度補正信号th_adjを出力する。周期信号は、コスト、製造上の難易度、等の観点から、正弦波であることが好ましいが、特に限定されるものではなく、矩形波、多段階ステップ波、連続的な三角波、等であっても良い。多段階ステップ波、連続的な三角波、及び正弦波は、矩形波と比較して、振幅変動検出信号pkxの変動をより反映し易いため、補正精度を向上させることができる。
例えば、周期信号が矩形波の場合、
振幅a=(変動振幅ax)*(定数c1)、
ロータ角ph=(変動位相px)+(定数c2)となる。
振幅a=(変動振幅ax)*(定数c1)、
ロータ角ph=(変動位相px)+(定数c2)となる。
但し、定数c1、定数c2は、予め設定される定数。
検出ロータ角が、ロータ角phからロータ角(ph+180度)の場合、
角度補正信号th_adj=振幅aとなり、
検出ロータ角が、ロータ角(ph+180度)からロータ角phの場合、
角度補正信号th_adj=振幅−aとなる。
角度補正信号th_adj=振幅aとなり、
検出ロータ角が、ロータ角(ph+180度)からロータ角phの場合、
角度補正信号th_adj=振幅−aとなる。
これらの式より、角度補正信号th_adjは、ロータ角phとロータ角(ph+180度)で、ゼロクロスして振幅が、振幅(±a)の矩形波となることがわかる。
本実施の形態に係る角度検出装置100によれば、振幅検出手段により、第2のセンサ信号の少なくとも1つに基づいて振幅変動を検出し、角度補正手段により、該振幅変動に基づいて、回転体の角度情報を補正する。これにより、着磁偏心等に起因して、回転角の検出に使用されるセンサ信号に位相ずれが生じても、検出誤差を低減させ、角度検出装置の検出精度を向上させることができる。
〔従来の角度検出装置の構成〕
ここで、図6及び図7を用いて、従来の角度検出装置の構成について説明する。
ここで、図6及び図7を用いて、従来の角度検出装置の構成について説明する。
図6(A)に示すように、ホール素子1、ホール素子2は、ロータの回転に伴って、約120度位相の異なる正弦波信号(ホール信号m1、ホール信号m2)を出力する。図6(B)に示すように、各ホール素子は、ロータ着磁近傍の円周上に配置される。
演算器1は、ホール信号m1とホール信号m2とを加算し、センサ信号Xm=(センサ信号m1+センサ信号m2)を、出力する。
演算器2は、ホール信号m2からホール信号m1を減算した後、定数乗算し、センサ信号Ym=(ホール信号m2−ホール信号m1)*(定数)を、出力する。
角度検出装置は、約90度位相の異なる2相の正弦波信号(センサ信号Xm、センサ信号Ym)に基づいて、現在の位相を、角度信号thm=atan2(X、Y)として、出力する。
図6(C)に示すように、着磁偏心が生じると、磁気センサにより検出されるホール信号に、ロータ1周を周期とする位相ずれが生じる。例えば、図7(A)及び図7(B)に示すように、ロータ着磁極数を12極として、ロータ1周に1周期の正弦波が含まれる場合、ホール信号の位相ずれをシミュレーションすると、ロータ1周を周期とする約±20度(単位は電気角)の位相ずれが正弦波的に生じる。図7(B)より、位相err1が最大となるのは、電気角540度付近であり、理想ホール信号nm1とホール信号m1との位相差は、ゼロクロス部に注目すると、約20度であることがわかる。
又、図7(C)に示すように、従来の角度検出装置に、位相ずれが生じているホール信号を入力し、回転体の回転角を検出すると、真のホール信号における約±20度の位相ずれに伴って、検出角度にも、約±20度の検出誤差が生じる。角度信号thmは、−180度、+180度で折り返して表示しており、角度検出誤差errは、角度信号thmと、真の電気角(この場合、ロータ角/6)との差である。図7(C)より、ロータ1周に1回よりも、高次な誤差成分が生じ、各ホール信号の位相ずれが、センサ信号Xm及びセンサ信号Ymの振幅変動に置換されることがわかる。
即ち、従来の角度検出装置においては、着磁偏心等により生じるセンサ信号の位相ずれによって、角度信号thmには、検出誤差が生じるため、角度検出装置の検出精度が低くなってしまうことがわかる。
<実施形態2>
図8に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。本実施の形態では、実施形態1に係る角度検出装置の構成とは異なる構成を有する角度検出装置について説明する。
図8に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。本実施の形態では、実施形態1に係る角度検出装置の構成とは異なる構成を有する角度検出装置について説明する。
本実施の形態に係る角度検出装置200の構成と、実施形態1に係る角度検出装置100の構成とで異なる点は、角度補正手段111が、振幅・位相検出手段201、正弦波生成手段202、補正量生成手段203、等を含む点である。その他の構成は、実施形態1に係る角度検出装置100の構成と同一であるため、実施形態1の説明を参酌できる。
振幅・位相検出手段201は、振幅変動検出信号pkxに基づいて、第2のセンサ信号(例えば、センサ信号X0)の振幅及び位相における変動量(例えば、変動振幅ax、変動位相px、等)を検出する。該変動量は、第1のセンサ信号間に生じる位相ずれを反映するため、振幅・位相検出手段201により、該変動量を検出することで、角度検出装置200は、高精度な角度補正を行うことができる。
変動振幅axは、例えば、変動振幅ax=(振幅変動検出信号pkxの最大値−振幅変動検出信号pkxの最小値)/2から検出される。
変動位相pxは、例えば、振幅変動検出信号pkxをゼロ中心(信号pkx_z)として、信号pkx_zが、ゼロを横切るロータ角から検出される。但し、信号pkx_z=振幅変動検出信号pkx−{(振幅変動検出信号pkxの最大値−振幅変動検出信号pkxの最小値)/2}=振幅変動検出信号pkx−変動振幅axである。
なお、振幅・位相検出手段201は、公知の直交検波等の振幅・位相検波法を用いて、振幅変動検出信号pkx(例えば、ピークサンプル値)に基づき直接、変動振幅ax及び変動位相pxを検出することも可能である。
正弦波生成手段202は、角度信号th(補正された角度情報)に基づいて、回転体の1周を1周期とする回転角基準正弦波を生成する。
例えば、電気角からロータ角への変換は、
着磁極ペア数n=(着磁極数/2)
ロータ角=(角度信号th/着磁極ペア数n)となる。
着磁極ペア数n=(着磁極数/2)
ロータ角=(角度信号th/着磁極ペア数n)となる。
従って、回転角基準正弦波は、sin(th/n)となり、テーブルを用いて容易に生成できる。
補正量生成手段203は、変動量に基づいて、回転角基準正弦波の振幅及び位相に対する補正量を生成し、角度補正信号(補正正弦波)th_adjを出力する。
例えば、角度補正信号th_adjは、
振幅a=(変動振幅ax)*(定数c1)、
位相ph=(変動位相px)+(定数c2)より、
角度補正信号th_adj=振幅a*sin{(th/n)+ph}となる。
振幅a=(変動振幅ax)*(定数c1)、
位相ph=(変動位相px)+(定数c2)より、
角度補正信号th_adj=振幅a*sin{(th/n)+ph}となる。
但し、定数c1、定数c2は、予め設定される定数。
なお、減算手段108は、角度補正信号th_adjに基づいて、角度情報th0を補正し(角度情報th0から角度補正信号th_adjを減算し)、角度信号thを出力する。
ここで、角度補正手段111にて用いられる振幅変動検出信号の精度について、簡単に説明する。例えば、図9に示すように、センサ信号X0及びセンサ信号Y0の波形には、ロータ1周につき、それぞれ、6回の正ピークが存在する。従って、センサ信号X0及びセンサ信号Y0の波形における、該ピークを順次サンプリングして、滑らかに接続すれば、各振幅変動検出信号の好ましい波形が得られる。
又、例えば、図10に示すように、絶対値(abs)を取り、負ピークを正に折り返して用いることで、ロータ1周につき12回のピークサンプリングが可能である。つまり、センサ信号X0及びセンサ信号Y0の波形に存在する負ピークも利用することで、より滑らかに振幅をトレースして振幅変動検出信号を得ることで、より高精度な振幅検出が可能になる。
又、例えば、ピークサンプル値をそのままホールドし、各振幅変動検出信号をステップ的に変化させて、振幅検出を行うことで、回路コストを安価にすることができる。
本実施の形態に係る角度検出装置200によれば、角度補正手段により、振幅変動に基づいて、変動量を高精度に検出し、該変動量に基づいて生成した補正正弦波を利用して、検出誤差を低減させる。これにより、例えば、図11に示すように、ロータ1周につき1回の角度検出誤差errを除去し、角度検出装置の検出精度を向上させることができる。
<実施形態3>
図12に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。本実施の形態では、実施形態1に係る角度検出装置の構成とは異なる構成を有する角度検出装置について説明する。
図12に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。本実施の形態では、実施形態1に係る角度検出装置の構成とは異なる構成を有する角度検出装置について説明する。
本実施の形態に係る角度検出装置300の構成と、実施形態1に係る角度検出装置100の構成とで異なる点は、角度検出手段107が、ベクトル回転演算手段301、減算手段302、角度カウンタ303、正弦波生成手段304、等を含む点、又、角度補正信号yd_adjが注入される減算手段の位置が異なる点、である。その他の構成は、実施形態1に係る角度検出装置100の構成と同一であるため、実施形態1の説明を参酌できる。
ベクトル回転演算手段301は、正弦波生成手段304からフィードバックされるセンサ基準正弦波sin(th)及びセンサ基準正弦波cos(th)と、センサ信号X及びセンサ信号Yとを相互演算する。具体的には、ベクトル回転演算手段301は、センサ信号X及びセンサ信号Yを、直交座標上のベクトル成分として、所定角度th(=電気角θd)だけ回転させ、センサ基準正弦波と相互演算し、演算結果(例えば、ベクトルX'、ベクトルY')を出力する。
例えば、ベクトルX'、ベクトルY'は、
ベクトルX'=X*cos(th)+Y*sin(th)
ベクトルY'=−X*sin(th)+Y*cos(th)となる。
ベクトルX'=X*cos(th)+Y*sin(th)
ベクトルY'=−X*sin(th)+Y*cos(th)となる。
減算手段302は、角度情報(例えば、ベクトルY')から角度補正信号yd_adjを減算して、減算結果を出力する。
角度カウンタ303は、定期的に、該減算結果をサンプリングし、正であるか又は負であるかに基づいて、アップ又はダウンして、カウント値thを生成する。具体的には、角度カウンタ303は、ベクトル回転後の角度情報(例えば、ベクトルY')がゼロ近傍となるように、即ち、現在のベクトルX及びベクトルYが、x軸と重なるように、カウント値thを制御する(図5参照)。この結果、角度カウンタ303の更新(サンプリング)を十分高速にすれば、角度カウンタ303は、カウント値thとして、常に、現在のベクトルX及びベクトルYにおける位相/角度に追従した値を出力することができる。角度情報がゼロ近傍であれば、ベクトルY'は、検出角度(=カウント値th)と、現在のベクトルX及びベクトルYにおける角度とのずれ、即ち、検出角度誤差情報となる。
角度カウンタ303が、実行するアルゴリズムは、
(s1) if (Y'>0) th=th+1
(s2) else if (Y'<0) th=th−1
(s3) else th=thとなる。
(s1) if (Y'>0) th=th+1
(s2) else if (Y'<0) th=th−1
(s3) else th=thとなる。
即ち、角度カウンタ303は、
(s1) ベクトルY'が正ならば、カウント値thをカウントアップし、
(s2) ベクトルY'が負ならば、カウント値thをカウントダウンし、
(s3) ベクトルY'が0ならば、カウント値thを変化させない。
(s1) ベクトルY'が正ならば、カウント値thをカウントアップし、
(s2) ベクトルY'が負ならば、カウント値thをカウントダウンし、
(s3) ベクトルY'が0ならば、カウント値thを変化させない。
例えば、角度カウンタ303のbit数を、8bitにすると、カウント値thは、0から255までの値を巡回するため、角度検出装置300は、カウント値thを検出角度として、電気角0度から360度までに、割り当てることができる。即ち、電気角は、{(360度*カウント値th)/256度}で表すことができるため、角度検出装置300は、カウント値thの1を、検出角度として、電気角約1.4度に、割り当てることができる。
ところで、カウント値thは、カウンタ出力であるため、必ず「1」ずつしか変化せず、検出角度は、インクリメンタルエンコーダ信号(「1」で変化するパルス信号)へと変換され、インターフェースされた方が、工業的には用い易い。従って、カウント値thから検出角度への変換は、非常に容易に行われる。一方、逆正接での角度計算は、インクリメンタルエンコーダ形式には不向きであるため、汎用なインターフェースを利用することが好ましい。これにより、応用範囲を広げ、低コストなシステムを実現することができる。
又、角度補正の注入点を、角度情報の出力点と一致させることで、高精度な補正が可能になる。例えば、角度カウンタ303のbit数を、8bitにする場合、電気角約1.4度の分解能が必要であるが、角度補正の注入点を、角度情報の出力点と一致させることで、分解能精度が制限され難い、高精度な角度情報を用いての補正が可能になるためである。
正弦波生成手段304は、角度信号th(補正された角度情報)に基づいて、第2のセンサ信号の1周期に相当するセンサ基準正弦波を生成する。正弦波生成手段304は、カウント値thの1巡りを360度として、センサ基準正弦波sin(th)及びセンサ基準正弦波cos(th)を生成し、ベクトル回転演算手段301へとフィードバックする。
例えば、角度カウンタ303のbit数を、8bitにすると、正弦波は、256段のテーブルで実現できる。センサ基準正弦波は、第1のセンサ信号及び第2のセンサ信号の1周期と等しい周期を有することになる。
なお、角度補正手段111は、振幅変動検出信号pkxに基づいて、角度情報th0を補正するための、角度補正信号yd_adjを減算手段302へと出力する。角度補正手段111の構成は、実施形態1に示す構成と同一であるが、角度補正の注入点における角度情報の単位系が、実施形態1に示す単位系と異なる。従って、振幅や位相等の係数を、予め適切な値に設定する必要がある。
又、図13に示すように、角度補正手段111の構成を、図8に示す構成と同一の構成とし、振幅・位相検出手段201、正弦波生成手段202、補正量生成手段203、等を含む構成としても良い。この場合も、補正量生成手段203において、角度補正の注入点における角度情報の単位系が、実施形態2に示す単位系と異なる。従って、振幅や位相等の係数を、予め適切な値に設定する必要がある。図13に示す構成は、実施形態2に示す角度検出装置200の構成と同様に、補正量が完全に正弦波で生成されるため、角度誤差の除去効果が高いという利点がある。更に、正弦波生成手段202は、正弦波生成手段304のテーブルを共通で使用でき、参照角度を着磁極ペア数で除するのみで良いため、簡易な回路で、高精度な角度検出装置を実現できるという利点もある。
本実施の形態に係る角度検出装置300によれば、角度カウンタ、ベクトル回転演算手段、等を利用することで、簡易な回路、単純なアルゴリズム(例えば、回数の少ない乗算)、で、高精度な角度検出を行うことができる。これにより、低コスト化を図りつつ、角度検出装置の検出精度を向上させることができる。
<実施形態4>
図14に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。本実施の形態では、実施形態1に係る角度検出装置の構成とは異なる構成を有する角度検出装置について説明する。
図14に、本実施の形態に係る角度検出装置の概略構成の一例を示す。本実施の形態では、実施形態1に係る角度検出装置の構成とは異なる構成を有する角度検出装置について説明する。
本実施の形態に係る角度検出装置400の構成と、実施形態1に係る角度検出装置100の構成とで異なる点は、第1の振幅補正手段(Xゲイン補正)110が、振幅・位相検出手段401、正弦波生成手段402、補正量生成手段403、等を含み、第2の振幅補正手段(Yゲイン補正)113が、振幅・位相検出手段404、正弦波生成手段405、補正量生成手段406、等を含む点である。その他の構成は、実施形態1に係る角度検出装置100の構成と同一であるため、実施形態1の説明を参酌できる。
振幅・位相検出手段401、正弦波生成手段402、補正量生成手段403の構成は、実施形態2に示す、振幅・位相検出手段201、正弦波生成手段202、補正量生成手段203の構成と同一である。
補正量生成手段403は、変動振幅ax及び変動位相pxに基づいて、ゲイン補正に用いるべき正弦波の振幅及び位相を算出して、補正正弦波を生成し、センサ信号X0の振幅変動を抑える(振幅が、略一定となる)ようなゲイン指示量Gxを出力する。
正弦波の振幅及び位相は、
振幅a=(変動幅ax)*(定数c1)、
ロータ角ph=(変動位相px)+(定数c2)
ゲイン指示量Gx=振幅a*sin{(th/n)+ph}+1となる。
振幅a=(変動幅ax)*(定数c1)、
ロータ角ph=(変動位相px)+(定数c2)
ゲイン指示量Gx=振幅a*sin{(th/n)+ph}+1となる。
但し、ノミナルゲインを1とする。
補正量生成手段403を、第1の振幅補正手段110に適用することで、元の振幅変動検出信号pkxが、離散的に(例えば、1周につき、12ポイント)しか得られていなくても、ゲイン指示量(補正量)Gxを、連続的な正弦波とすることが可能になる。これにより、第1の振幅補正手段110は、高精度なゲイン補正を行うことができるため、X信号系の振幅変動を正確に除去し、角度検出装置400における角度検出誤差をより小さくすることができる。
振幅・位相検出手段404、正弦波生成手段405、補正量生成手段406の構成は、第1の振幅補正手段110の構成と同一である。
補正量生成手段406は、変動振幅ay及び変動位相pyに基づいて、ゲイン補正に用いるべき正弦波の振幅及び位相を算出して、補正正弦波を生成し、センサ信号Y0の振幅変動を抑える(振幅が、略一定となる)ようなゲイン指示量Gyを出力する。
正弦波の振幅及び位相は、
振幅a=(変動幅ay)*(定数c1)、
ロータ角ph=(変動位相py)+(定数c2)
ゲイン指示量Gy=振幅a*sin{(th/n)+ph}+1となる。
振幅a=(変動幅ay)*(定数c1)、
ロータ角ph=(変動位相py)+(定数c2)
ゲイン指示量Gy=振幅a*sin{(th/n)+ph}+1となる。
但し、ノミナルゲインを1とする。
補正量生成手段406を、第2の振幅補正手段113に適用することで、元の振幅変動検出信号pkyが、離散的にしか得られていなくても、ゲイン指示量(補正量)Gyを、連続的な正弦波とすることが可能になる。これにより、第2の振幅補正手段113は、高精度なゲイン補正を行うことが可能であるため、Y信号系の振幅変動を正確に除去し、角度検出装置400における角度検出誤差をより小さくすることができる。
図15を用いて、実施動作の比較結果について、説明する。図15(A)に、角度補正のみを適用した場合の角度検出誤差errを示す。図15(B)に、角度補正に加えてXゲイン補正を適用した場合の角度検出誤差errを示す。図15(C)に、角度補正に加えてXゲイン補正及びYゲイン補正を適用した場合の角度検出誤差errを示す。ゲイン指示量Gx及びゲイン指示量Gyは、連続的な正弦波である。
図15(B)は、図15(A)と比較すると、センサ信号Xの振幅変動が除去できていることがわかる。更に、図15(B)は、図15(A)と比較すると、角度誤差の高周波(例えば、1周につき、12回の成分)が、大幅に除去されていることがわかる。
角度補正に加えてXゲイン補正を適用することで、角度誤差の高周波であっても、モータ1周につき、1回の低周波でゲイン補正を行うことができるため、角度検出装置400の低コスト化を図れる。
図15(C)は、図15(B)と比較すると、センサ信号Yの振幅変動が除去できていることがわかる。更に、図15(C)は、図15(B)と比較すると、極わずかな角度誤差の高周波も除去されていることがわかる。
角度補正に加えてXゲイン補正及びYゲイン補正を適用することで、センサ信号Xの振幅変動のみならず、センサ信号Yの振幅変動も除去できることに加えて、角度誤差の高周波も略除去できるため、角度検出装置400の検出精度を、極めて向上させることができる。
<実施形態5>
本実施の形態では、角度検出装置100を適用したモータ駆動装置の一例について説明する。図16に、モータ駆動装置500の概略構成の一例を示す。
本実施の形態では、角度検出装置100を適用したモータ駆動装置の一例について説明する。図16に、モータ駆動装置500の概略構成の一例を示す。
モータ駆動装置500は、角度検出装置100、第3のセンサ501、ゼロクロス比較器502、ゼロクロス比較器503、ゼロクロス比較器504、駆動回路(駆動手段)505、等を含む。モータ駆動装置500が駆動させるモータは、3相ブラシレスモータであり、3相コイル506、回転体、ステータ(図示せず)、等を含む。
第3のセンサ501は、多極着磁された回転体の回転角に基づいて、磁界変化を電気信号(正弦波状の周期的な信号)に変換し、センサ信号h3を出力する。第3のセンサ501としては、磁気センサ(例えば、ホール素子)等が挙げられる。第1のセンサ101、第2のセンサ102、第3のセンサ501は、固定子側に配置され、電気角120度の位相間隔を有する正弦波状の周期信号を出力する(図2、図3参照)。
ゼロクロス比較器502は、センサ信号h1が0より大きいか否かを比較し、ゼロクロス結果z1を、駆動回路505へと出力する。ゼロクロス比較器502は、センサ信号h1が0より大きい場合、例えば、'H'('1')信号を、駆動回路505へと出力し、センサ信号h1が0以下である場合、例えば、'L'('0')信号を、駆動回路505へと出力する。
ゼロクロス比較器503は、センサ信号h2が0より大きいか否かを比較し、ゼロクロス結果z2を、駆動回路505へと出力する。ゼロクロス比較器503は、センサ信号h2が0より大きい場合、例えば、'H'('1')信号を、駆動回路505へと出力し、センサ信号h2が0以下である場合、例えば、'L'('0')信号を、駆動回路505へと出力する。
ゼロクロス比較器504は、センサ信号h3が0より大きいか否かを比較し、ゼロクロス結果z3を、駆動回路505へと出力する。ゼロクロス比較器504は、センサ信号h3が0より大きい場合、例えば、'H'('1')信号を、駆動回路505へと出力し、センサ信号h3が0以下である場合、例えば、'L'('0')信号を、駆動回路505へと出力する。
駆動回路505は、ゼロクロス結果z1、z2、z3から、電気角60度毎に、駆動電圧U、V、Wを生成し、各相コイルへと出力する。即ち、駆動回路505は、センサ信号h1、h2、h3に基づいて、3相ブラシレスモータに駆動力を発生させる。
3相コイル506は、駆動回路505に対応して設けられ、U相巻線、V相巻線、W相巻線を含み、例えば、星型結線されて、固定子側に配置される。回転体のロータ角に同期して、各相コイルに駆動電圧U、V、Wが順次発生すると、ロータ磁束との相互作用により、ロータには回転トルクが発生して回転する。
図17に、モータ駆動装置500におけるゼロクロス結果z1、z2、z3及び駆動電圧U、V、Wの信号波形の一例を示す。
ゼロクロス結果z1、z2、z3における信号レベルは、'1'、'0'の2レベルであり、駆動電圧U、V、Wにおける電圧レベルは、'H'、'M'、'L'の3レベルである。'M'を、OFF状態(端子開放)とする構成も良く知られており、一般的に、120度矩形波駆動方式と呼ばれる。
表1に、図17に示す波形を生成するための真理値表を示す。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100、200、300、400 角度検出装置
101 第1のセンサ
102 第2のセンサ
103 第1の演算手段
104 第2の演算手段
107 角度検出手段
109 第1の振幅検出手段
110 第1の振幅補正手段
111 角度補正手段
112 第2の振幅検出手段
113 第2の振幅補正手段
201 振幅・位相検出手段
202 正弦波生成手段
203 補正量生成手段
301 ベクトル回転演算手段
304 正弦波生成手段
500 モータ駆動装置
501 第3のセンサ
502、503、504 ゼロクロス比較器
505 駆動回路
101 第1のセンサ
102 第2のセンサ
103 第1の演算手段
104 第2の演算手段
107 角度検出手段
109 第1の振幅検出手段
110 第1の振幅補正手段
111 角度補正手段
112 第2の振幅検出手段
113 第2の振幅補正手段
201 振幅・位相検出手段
202 正弦波生成手段
203 補正量生成手段
301 ベクトル回転演算手段
304 正弦波生成手段
500 モータ駆動装置
501 第3のセンサ
502、503、504 ゼロクロス比較器
505 駆動回路
Claims (5)
- 回転体の回転角を検出する角度検出装置であって、
前記回転角に基づいて周期的に変化し、位相の異なる第1のセンサ信号を出力する複数のセンサと、
前記第1のセンサ信号を相互に演算し、約90度位相の異なる第2のセンサ信号を出力する複数の演算手段と、
前記第2のセンサ信号に基づいて、前記回転体の角度情報を検出する角度検出手段と、
前記第2のセンサ信号の少なくとも1つに基づいて、振幅変動を検出する振幅検出手段と、
前記振幅変動に基づいて、前記角度情報を補正する角度補正手段と、を有する、角度検出装置。 - 前記角度補正手段は、
補正された前記角度情報に基づいて、前記回転体の1周を1周期とする回転角基準正弦波を生成する正弦波生成手段と、
前記振幅変動に基づいて、前記第2のセンサ信号の振幅及び位相における変動量を検出する振幅・位相検出手段と、
前記変動量に基づいて、前記回転角基準正弦波の振幅及び位相に対する補正量を生成する補正量生成手段と、を備える、請求項1に記載の角度検出装置。 - 前記角度検出手段は、
補正された前記角度情報に基づいて、前記第2のセンサ信号の1周期に相当するセンサ基準正弦波を生成する正弦波生成手段と、
前記第2のセンサ信号に基づいて、前記センサ基準正弦波との相互演算を行うベクトル回転演算手段と、を備える、請求項1又は2のいずれか一項に記載の角度検出装置。 - 前記振幅変動に基づいて、前記第2のセンサ信号の振幅が、略一定となるようにゲインを補正する振幅補正手段と、を備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の角度検出装置。
- 駆動力により、回転体を回転させるモータ駆動装置であって、
前記回転体の回転角に基づいて周期的に変化し、位相の異なる第1のセンサ信号を出力する複数のセンサと、
前記第1のセンサ信号を相互に演算し、約90度位相の異なる第2のセンサ信号を出力する複数の演算手段と、
前記第2のセンサ信号に基づいて、前記回転体の角度情報を検出する角度検出手段と、
前記第2のセンサ信号の少なくとも1つに基づいて、振幅変動を検出する振幅検出手段と、
前記振幅変動に基づいて、前記角度情報を補正する角度補正手段と、
前記第1のセンサ信号に基づいて、前記駆動力を発生させる駆動手段と、を有する、モータ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014143941A JP2016020819A (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | 角度検出装置及びモータ駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014143941A JP2016020819A (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | 角度検出装置及びモータ駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016020819A true JP2016020819A (ja) | 2016-02-04 |
Family
ID=55265740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014143941A Pending JP2016020819A (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | 角度検出装置及びモータ駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016020819A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11408721B2 (en) | 2016-10-31 | 2022-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotation angle detection device and rotation angle detection method |
-
2014
- 2014-07-14 JP JP2014143941A patent/JP2016020819A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11408721B2 (en) | 2016-10-31 | 2022-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotation angle detection device and rotation angle detection method |
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