JP2016020765A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換の高効率化を図ることが可能な熱交換器を提供する。
【解決手段】軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記軸線方向一側のものから他側のものに向かって順に外径が小さくなるように形成される第一拡径部、及び隣り合う2つの前記第一拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第一拡径部よりも外径が小さくなるように形成される第一縮径部を備え、内部を流通する冷却水を前記軸線方向に案内する内側流路形成部100と、内側流路形成部100を収容し、前記複数の第一拡径部の外径に応じて前記軸線方向一側から他側に向かって縮径するように形成され、内側流路形成部100との間を流通する排気ガスを前記軸線方向一側から他側に向かって案内し、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を促す中間流路形成部200と、を具備した。
【選択図】図2
【解決手段】軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記軸線方向一側のものから他側のものに向かって順に外径が小さくなるように形成される第一拡径部、及び隣り合う2つの前記第一拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第一拡径部よりも外径が小さくなるように形成される第一縮径部を備え、内部を流通する冷却水を前記軸線方向に案内する内側流路形成部100と、内側流路形成部100を収容し、前記複数の第一拡径部の外径に応じて前記軸線方向一側から他側に向かって縮径するように形成され、内側流路形成部100との間を流通する排気ガスを前記軸線方向一側から他側に向かって案内し、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を促す中間流路形成部200と、を具備した。
【選択図】図2
Description
本発明は、流体の間での熱交換を促す熱交換器の技術に関する。
従来、流体の間での熱交換を促す熱交換器の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、内部を流通する流体(冷却水)を案内する第一流路形成部(第1流体通路)と、第一流路形成部を収容し、第一流路形成部との間を流通する流体(排気ガス)を案内し、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を促す第二流路形成部(第2流体通路)と、を具備する熱交換器が記載されている。
第一流路形成部は、軸線方向に延びるような管状に形成される。また第一流路形成部には、所定間隔ごとに略円板状の拡径部が形成される。このように構成することにより、第一流路形成部の表面積を増加させ、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を効率的に行わせることができる。これによって、排気ガスを効果的に冷却することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のような熱交換器に関する技術においては、依然として熱交換の高効率化が求められている。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、熱交換の高効率化を図ることが可能な熱交換器を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記軸線方向一側のものから他側のものに向かって順に外径が小さくなるように形成される第一拡径部、及び隣り合う2つの前記第一拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第一拡径部よりも外径が小さくなるように形成される第一縮径部を備え、内部を流通する第一の流体を前記軸線方向に案内する第一流路形成部と、前記第一流路形成部を収容し、前記複数の第一拡径部の外径に応じて前記軸線方向一側から他側に向かって縮径するように形成され、前記第一流路形成部との間を流通する第二の流体を前記軸線方向一側から他側に向かって案内し、前記第一の流体と前記第二の流体との間の熱交換を促す第二流路形成部と、を具備したものである。
請求項2においては、前記第二流路形成部は、前記軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記複数の第一拡径部に対応する位置にそれぞれ形成される第二拡径部、及び隣り合う2つの前記第二拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第二拡径部よりも内径が小さくなるように形成される第二縮径部をさらに備えるものである。
請求項3においては、前記第二縮径部は、その内径が、当該第二縮径部よりも前記軸線方向他側に配置される前記第一拡径部の外径よりも大きくなるように形成されるものである。
請求項4においては、前記第一流路形成部は、前記複数の第一拡径部のうち1つの第一拡径部が形成された管状の案内部材を複数具備するものである。
請求項5においては、前記第一流路形成部及び前記第二流路形成部は、前記軸線方向が略水平方向を向くように配置されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、熱交換の高効率化を図ることができる。
請求項2においては、より熱交換の高効率化を図ることができる。
請求項3においては、組み立てを容易に行うことができる。
請求項4においては、複雑な形状の第一流路形成部を容易に作成することができる。
請求項5においては、発生した凝縮水を容易に収集することができる。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、前後方向及び左右方向をそれぞれ定義する。
以下では、図1から図6までを用いて、本発明の一実施形態に係るEGRクーラ1について説明する。
EGRクーラ1は、排気ガス再循環装置(EGR:Exhaust Gas Recirculation)において、エンジンの吸気側へと戻される排気ガスを冷却するためのものである。より詳細には、EGRクーラ1は、排気ガスと冷却水との間での熱交換を促すことにより、当該排気ガスを冷却する。EGRクーラ1は、主として内側流路形成部100、中間流路形成部200及び外側流路形成部300を具備する。
図1及び図2に示す内側流路形成部100は、内部を流通する流体(本実施形態においては、冷却水)を案内するものである。内側流路形成部100は、軸線を前後方向に向けた略管状に形成される。当該内側流路形成部100の内部に、冷却水が流通するための流路が形成される。内側流路形成部100は、主として冷却水流入管110、噴射管120、第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170を具備する。
冷却水流入管110は、外部から冷却水が供給される管である。冷却水流入管110は、略円筒状に形成される。冷却水流入管110は、軸線を前後方向に向けた状態で配置される。
図3から図5までに示す噴射管120は、冷却水流入管110を介して前方から供給される冷却水を、後述する第一案内部材130に供給するものである。噴射管120は、後部が閉塞された略円筒状に形成される。噴射管120には、主として案内片121及び噴射口122が形成される。
案内片121は、噴射管120を流通する冷却水を案内するものである。案内片121は、噴射管120の側面(外周面)の後端部において、周方向に並べて複数形成される。案内片121は、噴射管120の側面の後端部に略三角形状の切れ目を入れ、これによって略三角形状に形成された部分を内側に向かって折り曲げることにより形成される。
噴射口122は、噴射管120の内部と外部とを連通するものである。噴射口122は、案内片121が形成されることによって、噴射管120の側面の後端部に複数形成される。
第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170は、噴射管120を介して前方から供給される冷却水を、さらに後方に向かって案内するものである。第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170は、前方から後方に向かって順に接続される。
なお、第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170は、外径が異なる点以外は略同一の構成を有している。よって以下では、第三案内部材150の構成についてのみ詳細に説明し、他の部材(第一案内部材130、第二案内部材140、第四案内部材160及び第五案内部材170)については、構成の概略及び第三案内部材150と異なる点についてのみ説明する。
第三案内部材150は、内部を流通する冷却水を前方から後方に向かって案内するものである。第三案内部材150は、軸線を前後方向に向けた略管状に形成される。第三案内部材150は、主として前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154を具備する。
図5に示す前側プレート151は、第三案内部材150の前部を形成するものである。前側プレート151には、主として円錐状部151a及び円筒部151bが形成される。
円錐状部151aは、軸線を前後方向に向けると共に、後端部から前端部に向かって徐々に縮径する略円錐状に形成された部分である。
円筒部151bは、軸線を前後方向に向けた略円筒状の部分である。円筒部151bは、円錐状部151aの前端部から前方に向かって延びるように形成される。円筒部151bは、円錐状部151aと一体的に形成される。例えば、円錐状部151a及び円筒部151bは、一枚の板状の部材に所定の加工(例えば、プレス加工等)を施すことによって形成される。
後側プレート152は、第三案内部材150の後部を形成するものである。後側プレート152には、主として円錐状部152a及び噴射部152bが形成される。
円錐状部152aは、軸線を前後方向に向けると共に、前端部から後端部に向かって徐々に縮径する略円錐状に形成された部分である。円錐状部152aの前端部の外径は、円錐状部151aの後端部の外径と略同一となるように形成される。
噴射部152bは、後部が閉塞された略円筒状に形成される。噴射部152bは、円錐状部152aの後端部から後方に向かって延びるように形成される。噴射部152bは、円錐状部152aと一体的に形成される。例えば、円錐状部152a及び噴射部152bは、一枚の板状の部材に所定の加工(例えば、プレス加工等)を施すことによって形成される。噴射部152bには、主として案内片152d及び噴射口152eが形成される。
案内片152dは、噴射部152bを流通する冷却水を案内するものである。案内片152dは、噴射部152bの側面(外周面)の後端部において、周方向に並べて複数形成される。案内片152dは、噴射部152bの側面の後端部に略三角形状の切れ目を入れ、これによって略三角形状に形成された部分を内側に向かって折り曲げることにより形成される。
噴射口152eは、噴射部152bの内部と外部とを連通するものである。噴射口152eは、案内片152dが形成されることによって、噴射部152bの側面の後端部に複数形成される。
前側フィン形成部153は、第三案内部材150の外部(第三案内部材150の近傍)を流通する流体を案内するためのものである。前側フィン形成部153は、前側プレート151の円錐状部151aに設けられる。前側フィン形成部153には、主としてフィン153bが形成される。
フィン153bは、前方に向かって突出するように形成された板状の部分である。フィン153bは、前側フィン形成部153の軸線を中心とする放射状に複数形成される。フィン153bは、前側フィン形成部153の軸線を中心とする径方向に対して所定の角度だけ傾斜するように形成される。これによって、前側フィン形成部153の近傍を後方から前方へと流通する流体は、一方向(本実施形態においては、背面視時計回り)に旋回するように案内される。
後側フィン形成部154は、第三案内部材150の外部を流通する流体を案内するためのものである。後側フィン形成部154は、後側プレート152の円錐状部152aに設けられる。後側フィン形成部154には、主としてフィン154bが形成される。
フィン154bは、後方に向かって突出するように形成された板状の部分である。フィン154bは、後側フィン形成部154の軸線を中心とする放射状に複数形成される。フィン154bは、後側フィン形成部154の軸線を中心とする径方向に対して所定の角度だけ傾斜するように形成される。これによって、後側フィン形成部154の近傍を後方から前方へと流通する流体は、一方向(本実施形態においては、背面視時計回り)に旋回するように案内される。
前側フィン形成部153が設けられた前側プレート151と、後側フィン形成部154が設けられた後側プレート152と、を適宜の方法(例えば、ろう付け等)で接着することによって、第三案内部材150が形成される。このように、前側プレート151と後側プレート152とを接着することによって、流体の漏れを防止することができる。
なお、以下の説明でも、各部材同士を固定する場合には、適宜の方法(例えば、ろう付け等)で接着することで、流体の漏れを防止するものとする。
第一案内部材130、第二案内部材140、第四案内部材160及び第五案内部材170は、第三案内部材150と略同一の構成を有している。
すなわち、第一案内部材130の前側プレート131、後側プレート132、前側フィン形成部133及び後側フィン形成部134は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154にそれぞれ対応する。
また、第二案内部材140の前側プレート141、後側プレート142、前側フィン形成部143及び後側フィン形成部144は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154にそれぞれ対応する。
また、第四案内部材160の前側プレート161、後側プレート162、前側フィン形成部163及び後側フィン形成部164は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154にそれぞれ対応する。
また、第五案内部材170の前側プレート171、後側プレート172及び前側フィン形成部173は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152及び前側フィン形成部153にそれぞれ対応する。
すなわち、第一案内部材130の前側プレート131、後側プレート132、前側フィン形成部133及び後側フィン形成部134は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154にそれぞれ対応する。
また、第二案内部材140の前側プレート141、後側プレート142、前側フィン形成部143及び後側フィン形成部144は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154にそれぞれ対応する。
また、第四案内部材160の前側プレート161、後側プレート162、前側フィン形成部163及び後側フィン形成部164は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152、前側フィン形成部153及び後側フィン形成部154にそれぞれ対応する。
また、第五案内部材170の前側プレート171、後側プレート172及び前側フィン形成部173は、第三案内部材150の前側プレート151、後側プレート152及び前側フィン形成部153にそれぞれ対応する。
なお、第五案内部材170は、第三案内部材150の後側フィン形成部154に対応する部材は具備していない。また、第五案内部材170(後側プレート172)の後端部は開放されている。
また、第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170は、互いに最大外径が異なるように形成されている。ここで、最大外径とは、外径が最も大きくなる部分(第三案内部材150においては、前側プレート151と後側プレート152との接合部分近傍)の外径を意味する。
具体的には、第二案内部材140の最大外径は、第一案内部材130の最大外径より大きくなるように形成される。また、第三案内部材150の最大外径は、第二案内部材140の最大外径より大きくなるように形成される。また、第四案内部材160の最大外径は、第三案内部材150の最大外径より大きくなるように形成される。
なお、第五案内部材170の最大外径は、第四案内部材160の最大外径と略同一となるように形成される。
なお、第五案内部材170の最大外径は、第四案内部材160の最大外径と略同一となるように形成される。
このように形成された第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170は、前方から後方に向かって順に並べられ、互いに連結される。
具体的には、第一案内部材130の後側プレート132の後端部が、第二案内部材140の前側プレート141の前端部に嵌め込まれて固定される。
同様に、第二案内部材140の後側プレート142の後端部が、第三案内部材150の前側プレート151の前端部(円筒部151b)に嵌め込まれて固定される。また、第三案内部材150の後側プレート152の後端部(噴射部152b)が、第四案内部材160の前側プレート161の前端部に嵌め込まれて固定される。また、第四案内部材160の後側プレート162の後端部が、第五案内部材170の前側プレート171の前端部に嵌め込まれて固定される。
また、第一案内部材130の前端部には、噴射管120が嵌め込まれる。また、第一案内部材130の前端部は、冷却水流入管110の後端部に嵌め込まれる。このようにして、内側流路形成部100は、軸線を前後方向に向けた略管状に形成される。
図5に示すように、このように構成された内側流路形成部100においては、複数の拡径部(内側第一拡径部E1、内側第二拡径部E2、内側第三拡径部E3、内側第四拡径部E4及び内側第五拡径部E5)及び複数の縮径部(内側第一縮径部C1、内側第二縮径部C2、内側第三縮径部C3及び内側第四縮径部C4)が形成されることになる。
内側第一拡径部E1は、第一案内部材130のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート131の後部及び後側プレート132の前部)である。
内側第二拡径部E2は、第二案内部材140のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート141の後部及び後側プレート142の前部)である。
内側第三拡径部E3は、第三案内部材150のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート151の後部及び後側プレート152の前部)である。
内側第四拡径部E4は、第四案内部材160のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート161の後部及び後側プレート162の前部)である。
内側第五拡径部E5は、第五案内部材170のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート171の後部及び後側プレート172の前部)である。
内側第二拡径部E2は、第二案内部材140のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート141の後部及び後側プレート142の前部)である。
内側第三拡径部E3は、第三案内部材150のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート151の後部及び後側プレート152の前部)である。
内側第四拡径部E4は、第四案内部材160のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート161の後部及び後側プレート162の前部)である。
内側第五拡径部E5は、第五案内部材170のうち略円錐状に形成された部分(前側プレート171の後部及び後側プレート172の前部)である。
内側第一縮径部C1は、内側第一拡径部E1と内側第二拡径部E2との間に形成された略円筒状の部分である。
内側第二縮径部C2は、内側第二拡径部E2と内側第三拡径部E3との間に形成された略円筒状の部分である。
内側第三縮径部C3は、内側第三拡径部E3と内側第四拡径部E4との間に形成された略円筒状の部分である。
内側第四縮径部C4は、内側第四拡径部E4と内側第五拡径部E5との間に形成された略円筒状の部分である。
内側第二縮径部C2は、内側第二拡径部E2と内側第三拡径部E3との間に形成された略円筒状の部分である。
内側第三縮径部C3は、内側第三拡径部E3と内側第四拡径部E4との間に形成された略円筒状の部分である。
内側第四縮径部C4は、内側第四拡径部E4と内側第五拡径部E5との間に形成された略円筒状の部分である。
図1から図3までに示す中間流路形成部200は、内部を流通する流体(本実施形態においては、エンジンの排気ガス)を案内するものである。中間流路形成部200の主な部分(前後方向中途部)は、軸線を前後方向に向けた略管状に形成される。当該中間流路形成部200の内部に、排気ガスが流通するための流路が形成される。中間流路形成部200は、主として第一排気ガス案内部210、第二排気ガス案内部220、第三排気ガス案内部240、排気ガス流入管250及び排気ガス流出管260を具備する。
図2に示す第一排気ガス案内部210は、後部が閉塞された略円筒状に形成される。第一排気ガス案内部210の内径は、第五案内部材170の最大外径よりも大きくなるように形成される。第一排気ガス案内部210は、第五案内部材170を概ね収容するように配置される。第一排気ガス案内部210には、主として側面貫通孔211及び背面貫通孔212が形成される。
側面貫通孔211は、第一排気ガス案内部210の内部と外部とを連通するものである。側面貫通孔211は、第一排気ガス案内部210の側面(外周面)の下部に形成される。
背面貫通孔212は、第一排気ガス案内部210の内部と外部とを連通するものである。背面貫通孔212は、第一排気ガス案内部210の背面の中央部に形成される。当該背面貫通孔212には、内側流路形成部100の第五案内部材170の後端部が嵌め込まれて固定される。
図3に示す第二排気ガス案内部220は、軸線を前後方向に向けた略管状(略円筒状)に形成される。第二排気ガス案内部220は、第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150及び第四案内部材160を概ね収容するように配置される。第二排気ガス案内部220には、主として前側円筒部221、中間第一拡径部222、中間第一縮径部223、中間第二拡径部224、中間第二縮径部225、中間第三拡径部226、中間第三縮径部227、中間第四拡径部228及び後側円筒部229が形成される。
前側円筒部221は、軸線を前後方向に向けた略円筒状の部分である。前側円筒部221は、第二排気ガス案内部220の前端部に形成される。
中間第一拡径部222は、第二排気ガス案内部220を拡径するように形成された部分である。中間第一拡径部222の前端は、前側円筒部221の後端に接続される。中間第一拡径部222は、前後方向において第一案内部材130に対応する位置(前後方向における略同一の位置)に形成される。中間第一拡径部222は、第一案内部材130の外径に沿うように拡径される。すなわち、中間第一拡径部222は、前後方向において第一案内部材130の最大外径に対応する部分の内径が最も大きくなるように形成される。また、中間第一拡径部222は、前後方向において第一案内部材130の最大外径に対応する部分から前後に向かって緩やかに縮径するように形成される。
中間第一縮径部223は、中間第一拡径部222の後端と後述する中間第二拡径部224の前端とを接続する部分である。中間第一縮径部223は、後方に向かって徐々に拡径するように形成される。中間第一縮径部223の最小内径は、第一案内部材130の最大外径よりも大きくなるように形成される。ここで、最小内径とは、内径が最も小さくなる部分(中間第一縮径部223においては、前端部)の内径を意味する。
中間第二拡径部224は、第二排気ガス案内部220を拡径するように形成された部分である。中間第二拡径部224の前端は、中間第一縮径部223の後端に接続される。中間第二拡径部224は、前後方向において第二案内部材140に対応する位置に形成される。中間第二拡径部224は、第二案内部材140の外径に沿うように拡径される。
中間第二縮径部225は、中間第二拡径部224の後端と後述する中間第三拡径部226の前端とを接続する部分である。中間第二縮径部225は、後方に向かって徐々に拡径するように形成される。中間第二縮径部225の最小内径は、第二案内部材140の最大外径よりも大きくなるように形成される。
中間第三拡径部226は、第二排気ガス案内部220を拡径するように形成された部分である。中間第三拡径部226の前端は、中間第二縮径部225の後端に接続される。中間第三拡径部226は、前後方向において第三案内部材150に対応する位置に形成される。中間第三拡径部226は、第三案内部材150の外径に沿うように拡径される。
中間第三縮径部227は、中間第三拡径部226の後端と後述する中間第四拡径部228の前端とを接続する部分である。中間第三縮径部227は、後方に向かって徐々に拡径するように形成される。中間第三縮径部227の最小内径は、第三案内部材150の最大外径よりも大きくなるように形成される。
中間第四拡径部228は、第二排気ガス案内部220を拡径するように形成された部分である。中間第四拡径部228の前端は、中間第三縮径部227の後端に接続される。中間第四拡径部228は、前後方向において第四案内部材160に対応する位置に形成される。中間第四拡径部228は、第四案内部材160の外径に沿うように拡径される。すなわち、中間第四拡径部228は、前後方向において第四案内部材160の最大外径に対応する部分の内径が最も大きくなるように形成される。また、中間第四拡径部228は、前後方向において第四案内部材160の最大外径に対応する部分から前方に向かって緩やかに縮径するように形成される。
後側円筒部229は、軸線を前後方向に向けた略円筒状の部分である。後側円筒部229は、第二排気ガス案内部220の後端部に形成される。後側円筒部229の径は、第一排気ガス案内部210の径と略同一となるように形成される。後側円筒部229の後端部は、第一排気ガス案内部210の前端部に嵌め込まれて固定される。
このようにして、第二排気ガス案内部220は、内側流路形成部100(より詳細には、第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170)に沿って、後方から前方に向かって概ね縮径するように形成される。
図2に示す第三排気ガス案内部240は、前部が閉塞された略円筒状に形成される。第三排気ガス案内部240の径は、第二排気ガス案内部220の前側円筒部221の径と略同一となるように形成される。第三排気ガス案内部240の後端部は、第二排気ガス案内部220(前側円筒部221)の前端部に嵌め込まれて固定される。第三排気ガス案内部240には、主として側面貫通孔241及び前面貫通孔242が形成される。
側面貫通孔241は、第三排気ガス案内部240の内部と外部とを連通するものである。側面貫通孔241は、第三排気ガス案内部240の側面(外周面)の上部に形成される。
前面貫通孔242は、第三排気ガス案内部240の内部と外部とを連通するものである。前面貫通孔242は、第三排気ガス案内部240の前面の中央部に形成される。当該前面貫通孔242には、内側流路形成部100の冷却水流入管110が嵌め込まれて固定される。
排気ガス流入管250は、外部(エンジンの排気側)から排気ガスが供給される管である。排気ガス流入管250は、軸線を上下方向に向けた状態で配置される。排気ガス流入管250の上端は、第一排気ガス案内部210の側面貫通孔211に接続される。図6に示すように、排気ガス流入管250は、第一排気ガス案内部210の軸線(中心)に対して側方(左方)に変位するように配置されている。
排気ガス流出管260は、外部(エンジンの吸気側)へと排気ガスを排出する管である。排気ガス流出管260は、軸線を略上下方向に向けた状態で配置される。排気ガス流出管260の下端は、第三排気ガス案内部240の側面貫通孔241に接続される。
図1から図3まで、並びに図6に示す外側流路形成部300は、内部を流通する流体(本実施形態においては、冷却水)を案内するものである。外側流路形成部300の主な部分(前後方向中途部)は、軸線を前後方向に向けた略管状に形成される。当該外側流路形成部300の内部に、冷却水が流通するための流路が形成される。外側流路形成部300は、主として冷却水拡散部310、冷却水案内部320及び冷却水流出管340を具備する。
図2及び図6に示す冷却水拡散部310は、後部が閉塞された略円筒状に形成される。冷却水拡散部310の内径は、第一排気ガス案内部210の外径よりも大きくなるように形成される。冷却水拡散部310は、第一排気ガス案内部210の後部を収容するように配置される。冷却水拡散部310には、主として案内羽根部311及び側面切欠部312が形成される。
案内羽根部311は、冷却水拡散部310の内部を流通する流体を案内するためのものである。案内羽根部311は、冷却水拡散部310の背面を前方に向かって突出させるように形成される。案内羽根部311は、冷却水拡散部310の軸線を中心とする放射状に複数形成される。案内羽根部311は、冷却水拡散部310の軸線を中心とする径方向に対して所定の方向に屈曲するように形成される。前方から冷却水拡散部310へと流通してきた流体は、案内羽根部311に案内されて、冷却水拡散部310の軸線を中心とする放射状に拡散される。
側面切欠部312は、排気ガス流入管250を冷却水拡散部310内へと案内するためのものである。側面切欠部312は、冷却水拡散部310の側面(外周面)の前端下部を切り欠いて形成される。側面切欠部312は、排気ガス流入管250の側面に沿うように形成される。
図3に示す冷却水案内部320は、軸線を前後方向に向けた略管状(略円筒状)に形成される。冷却水案内部320は、第一排気ガス案内部210及び第二排気ガス案内部220を概ね収容するように配置される。冷却水案内部320には、主として前側円筒部321、外側第一拡径部322、外側第一縮径部323、外側第二拡径部324、外側第二縮径部325、外側第三拡径部326、外側第三縮径部327、外側第四拡径部328、後側円筒部329、側面切欠部330及び側面貫通孔331が形成される。
前側円筒部321は、軸線を前後方向に向けた略円筒状の部分である。前側円筒部321は、冷却水案内部320の前端部に形成される。前側円筒部321は、第二排気ガス案内部220の前側円筒部221に外側から嵌め合わされる。
外側第一拡径部322は、冷却水案内部320を拡径するように形成された部分である。外側第一拡径部322の前端は、前側円筒部321の後端に接続される。外側第一拡径部322は、前後方向において中間第一拡径部222に対応する位置(前後方向における略同一の位置)に形成される。外側第一拡径部322は、中間第一拡径部222の外径に沿うように拡径される。すなわち、外側第一拡径部322は、前後方向において中間第一拡径部222の最大外径に対応する部分の内径が最も大きくなるように形成される。また、外側第一拡径部322は、前後方向において中間第一拡径部222の最大外径に対応する部分から前後に向かって緩やかに縮径するように形成される。
外側第一縮径部323は、外側第一拡径部322の後端と後述する外側第二拡径部324の前端とを接続する部分である。外側第一縮径部323は、後方に向かって徐々に拡径するように形成される。外側第一縮径部323の最小内径は、中間第一拡径部222の最大外径よりも大きくなるように形成される。
外側第二拡径部324は、冷却水案内部320を拡径するように形成された部分である。外側第二拡径部324の前端は、外側第一縮径部323の後端に接続される。外側第二拡径部324は、前後方向において中間第二拡径部224に対応する位置に形成される。外側第二拡径部324は、中間第二拡径部224の外径に沿うように拡径される。
外側第二縮径部325は、外側第二拡径部324の後端と後述する外側第三拡径部326の前端とを接続する部分である。外側第二縮径部325は、後方に向かって徐々に拡径するように形成される。外側第二縮径部325の最小内径は、中間第二拡径部224の最大外径よりも大きくなるように形成される。
外側第三拡径部326は、冷却水案内部320を拡径するように形成された部分である。外側第三拡径部326の前端は、外側第二縮径部325の後端に接続される。外側第三拡径部326は、前後方向において中間第三拡径部226に対応する位置に形成される。外側第三拡径部326は、中間第三拡径部226の外径に沿うように拡径される。
外側第三縮径部327は、外側第三拡径部326の後端と後述する外側第四拡径部328の前端とを接続する部分である。外側第三縮径部327は、後方に向かって徐々に拡径するように形成される。外側第三縮径部327の最小内径は、中間第三拡径部226の最大外径よりも大きくなるように形成される。
外側第四拡径部328は、冷却水案内部320を拡径するように形成された部分である。外側第四拡径部328の前端は、外側第三縮径部327の後端に接続される。外側第四拡径部328は、前後方向において中間第四拡径部228に対応する位置に形成される。外側第四拡径部328は、中間第四拡径部228の外径に沿うように拡径される。
後側円筒部329は、軸線を前後方向に向けた略円筒状の部分である。後側円筒部329は、冷却水案内部320の後端部に形成される。後側円筒部329の径は、冷却水拡散部310の径と略同一となるように形成される。後側円筒部329の後端部は、冷却水拡散部310の前端部に嵌め込まれて固定される。
側面切欠部330は、排気ガス流入管250を冷却水案内部320内へと案内するためのものである。側面切欠部330は、冷却水案内部320(後側円筒部329)の側面(外周面)の後端下部を切り欠いて形成される。側面切欠部330は、排気ガス流入管250の側面に沿うように形成される。
側面貫通孔331は、冷却水案内部320の内部と外部とを連通するものである。側面貫通孔331は、冷却水案内部320の側面(外周面)の前端上部に形成される。
このようにして、冷却水案内部320は、中間流路形成部200(より詳細には、第二排気ガス案内部220)に沿って、後方から前方に向かって概ね縮径するように形成される。
冷却水流出管340は、外部へと冷却水を排出する管である。冷却水流出管340は、軸線を上下方向に向けた状態で配置される。冷却水流出管340の下端は、冷却水案内部320の側面貫通孔331に接続される。
以下では、図7を用いて、上述の如く構成されたEGRクーラ1を組み立てる際の様子について説明する。
上述の如く、外側流路形成部300の内側に中間流路形成部200が配置され、当該中間流路形成部200の内側に内側流路形成部100が配置されることによって、EGRクーラ1が組み立てられる(図2参照)。
この際、内側流路形成部100の第一案内部材130等は、後方から中間流路形成部200の第二排気ガス案内部220に挿入される。このように、第一案内部材130は、第二排気ガス案内部220と干渉することなく当該第二排気ガス案内部220に挿入される。従って、第二排気ガス案内部220を上下に分割する等して干渉を防止する必要が無く、組み立てを容易に行うことができる。また、部品点数や加工及び組み立ての工数を削減することができる。さらに、第二排気ガス案内部220を上下に分割する等する必要が無いため、流体の漏れを抑制することができる。
また同様に、中間流路形成部200の第二排気ガス案内部220は、後方から外側流路形成部300の冷却水案内部320に挿入される。このように、第二排気ガス案内部220は、外側流路形成部300と干渉することなく当該外側流路形成部300に挿入される。従って、外側流路形成部300を上下に分割する等して干渉を防止する必要が無く、組み立てを容易に行うことができる。また、部品点数や加工及び組み立ての工数を削減することができる。さらに、外側流路形成部300を上下に分割する等する必要が無いため、流体の漏れを抑制することができる。
以下では、図8を用いて、上述の如く構成されたEGRクーラ1を用いて排気ガスが冷却される様子について説明する。なお、図8においては、冷却水が流通する様子を黒塗り矢印で、排気ガスが流通する様子を白抜き矢印で、後述する凝縮水が流通する様子を破線矢印で、それぞれ示している。
EGRクーラ1は、内側流路形成部100の内部、及び外側流路形成部300の内部(外側流路形成部300と中間流路形成部200との間)を流通する冷却水と、中間流路形成部200の内部を流通する排気ガスと、の間の熱交換を促すことにより、当該排気ガスを冷却することができる。以下、冷却水及び排気ガスが流通する様子について、それぞれ説明する。
冷却水は、冷却水流入管110の前端部から当該冷却水流入管110の内部へと流入する。当該冷却水は、噴射管120を介して第一案内部材130の内部へと供給される。この際、冷却水は、噴射管120の案内片121によって径方向外側に向かって案内されながら、噴射口122(図3参照)から噴射される。これによって、冷却水は、第一案内部材130の内周面に沿うように当該第一案内部材130内を流通する。このように、第一案内部材130の内周面に沿うように冷却水を流通させることで、冷却水の滞留を防止し、熱交換の高効率化を図ることができる。
第一案内部材130の内部へと供給された冷却水は、さらに各案内部材(第二案内部材140、第三案内部材150、第四案内部材160及び第五案内部材170)を順に流通する。この場合にも、冷却水は噴射口(例えば、第三案内部材150の噴射口152e(図5参照))から噴射されることにより、各案内部材の内周面に沿うように流通する。
第五案内部材170の内部を流通した冷却水は、当該第五案内部材170の後端部から、冷却水拡散部310の内部へと供給される。冷却水拡散部310の内部へと供給された冷却水は、案内羽根部311によって径方向に拡散される。
案内羽根部311によって径方向に拡散された冷却水は、外側流路形成部300と中間流路形成部200との間(具体的には、冷却水拡散部310及び冷却水案内部320と、第一排気ガス案内部210及び第二排気ガス案内部220と、の間)を前方に向かって流通する。冷却水案内部320の前端部まで流通した冷却水は、冷却水流出管340を介して外部へと排出される。
一方、エンジンの排気側から供給される排気ガスは、排気ガス流入管250を介して第一排気ガス案内部210の内部へと流入する。この際、排気ガス流入管250は第一排気ガス案内部210の軸線(中心)に対して側方(左方)に変位するように配置されているため(図6参照)、第一排気ガス案内部210の内部へと流入した排気ガスは、当該第一排気ガス案内部210の内周面に沿って背面視時計回りに旋回する。
第一排気ガス案内部210の内部へと流入した排気ガスは、中間流路形成部200と内側流路形成部100との間を前方に向かって流通する。当該排気ガスは、内側流路形成部100の内部及び外側流路形成部300の内部を流通する冷却水との間で熱交換を行うことにより、冷却される。
この際、排気ガスは、第二排気ガス案内部220の複数の拡径部(中間第一拡径部222等)及び縮径部(中間第一縮径部223等)(図3参照)に案内されて、内側流路形成部100の各案内部の外周面に沿うように流通する。これによって、排気ガスと内側流路形成部100内を流通する冷却水との間の熱交換の高効率化を図ることができる。
また、排気ガスは、各案内部に設けられたフィン(例えば、フィン153b及びフィン154b(図5参照))に案内されることによって、背面視時計回りに旋回しながら前方へと流通する。これによって、各案内部の外周面における排気ガスの境界層が薄くなり、当該排気ガスと内側流路形成部100内を流通する冷却水との間の熱交換の高効率化を図ることができる。
さらに、第二排気ガス案内部220が内側流路形成部100に沿って後方から前方に向かって概ね縮径するように形成されているため、排気ガスの流路面積(前後方向に垂直な断面の面積)は、後方から前方に向かって概ね徐々に小さくなる。このため、排気ガスの流速は、後方から前方に向かって徐々に速くなる。これによって、各案内部の外周面における排気ガスの境界層がより薄くなり、当該排気ガスと内側流路形成部100内を流通する冷却水との間の熱交換の高効率化を図ることができる。
第三排気ガス案内部240の前端部まで流通した排気ガスは、排気ガス流出管260を介してエンジンの吸気側へと供給される。
また、中間流路形成部200の内部において排気ガスが冷却されると、当該排気ガス中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する。中間流路形成部200の第二排気ガス案内部220は、軸線を前後方向に向けると共に、前方から後方に向かって徐々に拡径するように形成されている。このため、凝縮水は、自重によって第二排気ガス案内部220の底部を後方へと流通する。このようにして第一排気ガス案内部210に収集された凝縮水は、排気ガス流入管250から外部へと排出される。このように、本実施形態においては、凝縮水を収集するための構造(例えば、凝縮水を後方へと案内するための溝等)を別途設ける必要がない。
以上の如く、本実施形態に係るEGRクーラ1(熱交換器)は、軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記軸線方向一側のものから他側のものに向かって順に外径が小さくなるように形成される第一拡径部(内側第一拡径部E1、内側第二拡径部E2、内側第三拡径部E3及び内側第四拡径部E4)、及び隣り合う2つの前記第一拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第一拡径部よりも外径が小さくなるように形成される第一縮径部(内側第一縮径部C1、内側第二縮径部C2及び内側第三縮径部C3)を備え、内部を流通する冷却水(第一の流体)を前記軸線方向に案内する内側流路形成部100(第一流路形成部)と、内側流路形成部100を収容し、前記複数の第一拡径部の外径に応じて前記軸線方向一側から他側に向かって縮径するように形成され、内側流路形成部100との間を流通する排気ガス(第二の流体)を前記軸線方向一側から他側に向かって案内し、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を促す中間流路形成部200(第二流路形成部)と、を具備するものである。
このように構成することにより、熱交換の高効率化を図ることができる。すなわち、軸線方向一側から他側に向かって流通する排気ガスの流速を速めることで、当該排気ガスの境界層を薄くする(薄膜化する)ことができ、熱交換の高効率化を図ることができる。
また、中間流路形成部200は、前記軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記複数の第一拡径部に対応する位置にそれぞれ形成される第二拡径部(中間第一拡径部222、中間第二拡径部224、中間第三拡径部226及び中間第四拡径部228)、及び隣り合う2つの前記第二拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第二拡径部よりも内径が小さくなるように形成される第二縮径部(中間第一縮径部223、中間第二縮径部225及び中間第三縮径部227)をさらに備えるものである。
このように構成することにより、より熱交換の高効率化を図ることができる。すなわち、排気ガスを内側流路形成部100に沿って流通するように案内することで、熱交換の高効率化を図ることができる。
また、前記第二縮径部は、その内径(最小内径)が、当該第二縮径部よりも前記軸線方向他側に配置される前記第一拡径部の外径(最大外径)よりも大きくなるように形成されるものである。
このように構成することにより、組み立てを容易に行うことができる。すなわち、中間流路形成部200の一側(後側)から内側流路形成部100を挿入することができるため、組み立てを容易に行うことができる。また、当該中間流路形成部200を分割等する必要が無いため、部品点数及び組み立て工数の削減を図ることができる。また、当該中間流路形成部200を分割等する必要が無いため、流体の漏れを抑制することができる。
また、内側流路形成部100は、前記複数の第一拡径部のうち1つの第一拡径部が形成された管状の案内部材(第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150及び第四案内部材160)を複数具備するものである。
このように構成することにより、複雑な形状の内側流路形成部100を容易に作成することができる。すなわち、複数の第一拡径部をそれぞれ別の部材で形成することで、複数の第一拡径部を一体の部材で形成する場合に比べて内側流路形成部100を容易に作成することができる。
また、内側流路形成部100及び中間流路形成部200は、前記軸線方向が略水平方向を向くように配置されるものである。
このように構成することにより、発生した凝縮水を容易に収集することができる。すなわち、凝縮水を自重によって収集することができる。また、凝縮水を収集するための構造を別途設ける必要がない。
なお、本実施形態に係るEGRクーラ1は、本発明に係る熱交換器の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側第一拡径部E1、内側第二拡径部E2、内側第三拡径部E3及び内側第四拡径部E4は、本発明に係る第一拡径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側第一縮径部C1、内側第二縮径部C2及び内側第三縮径部C3は、本発明に係る第一縮径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側流路形成部100は、本発明に係る第一流路形成部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中間流路形成部200は、本発明に係る第二流路形成部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中間第一拡径部222、中間第二拡径部224、中間第三拡径部226及び中間第四拡径部228は、本発明に係る第二拡径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中間第一縮径部223、中間第二縮径部225及び中間第三縮径部227は、本発明に係る第二縮径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150及び第四案内部材160は、本発明に係る案内部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る冷却水は、本発明に係る第一の流体の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る排気ガスは、本発明に係る第二の流体の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側第一拡径部E1、内側第二拡径部E2、内側第三拡径部E3及び内側第四拡径部E4は、本発明に係る第一拡径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側第一縮径部C1、内側第二縮径部C2及び内側第三縮径部C3は、本発明に係る第一縮径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側流路形成部100は、本発明に係る第一流路形成部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中間流路形成部200は、本発明に係る第二流路形成部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中間第一拡径部222、中間第二拡径部224、中間第三拡径部226及び中間第四拡径部228は、本発明に係る第二拡径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中間第一縮径部223、中間第二縮径部225及び中間第三縮径部227は、本発明に係る第二縮径部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一案内部材130、第二案内部材140、第三案内部材150及び第四案内部材160は、本発明に係る案内部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る冷却水は、本発明に係る第一の流体の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る排気ガスは、本発明に係る第二の流体の実施の一形態である。
なお、本発明に係る熱交換器は、本実施形態に係るEGRクーラ1に限るものではない。すなわち、熱交換器は、流体間で熱交換を行う様々な用途に使用することができる。
また、本発明に係る第一拡径部、第一縮径部、第二拡径部及び第二縮径部の個数は、本実施形態に限定するものではなく、任意に変更することが可能である。
また、本発明に係る第一流路形成部及び第二流路形成部は、本実施形態に係る内側流路形成部100及び中間流路形成部200に限るものではない。すなわち、第一流路形成部及び第二流路形成部は、軸線方向一側から他側に流通するにつれて第二の流体(本実施形態においては、排気ガス)の流速が増加するように当該第二の流体を案内することができるものであれば、その形状等を本実施形態に限定するものではない。例えば、第二流路形成部を、拡径部及び縮径部を有さない略円錐状に形成することも可能である。
また、本発明に係る第一の流体及び第二の流体は、本実施形態に係る冷却水及び排気ガスに限るものではない。すなわち、第一の流体及び第二の流体として様々な流体を用いることが可能である。また、第一の流体と第二の流体は、同じ種類の流体(例えば、水同士)であってもよい。
また、本実施形態においては、内側流路形成部100(例えば、第三案内部材150等)及び中間流路形成部200(例えば、第二排気ガス案内部220)の軸線は前後方向を向くものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、EGRクーラ1は任意の向きに配置することも可能である。但し、第二排気ガス案内部220の底部を利用して凝縮水を収集することを考慮して、前記軸線が略水平方向を向くように配置することが望ましい。
1 EGRクーラ(熱交換器)
100 内側流路形成部(第一流路形成部)
130 第一案内部材(案内部材)
140 第二案内部材(案内部材)
150 第三案内部材(案内部材)
160 第四案内部材(案内部材)
200 中間流路形成部(第二流路形成部)
220 第二排気ガス案内部
222 中間第一拡径部(第二拡径部)
223 中間第一縮径部(第二縮径部)
224 中間第二拡径部(第二拡径部)
225 中間第二縮径部(第二縮径部)
226 中間第三拡径部(第二拡径部)
227 中間第三縮径部(第二縮径部)
228 中間第四拡径部(第二拡径部)
C1 内側第一縮径部(第一縮径部)
C2 内側第二縮径部(第一縮径部)
C3 内側第三縮径部(第一縮径部)
E1 内側第一拡径部(第一拡径部)
E2 内側第二拡径部(第一拡径部)
E3 内側第三拡径部(第一拡径部)
E4 内側第四拡径部(第一拡径部)
100 内側流路形成部(第一流路形成部)
130 第一案内部材(案内部材)
140 第二案内部材(案内部材)
150 第三案内部材(案内部材)
160 第四案内部材(案内部材)
200 中間流路形成部(第二流路形成部)
220 第二排気ガス案内部
222 中間第一拡径部(第二拡径部)
223 中間第一縮径部(第二縮径部)
224 中間第二拡径部(第二拡径部)
225 中間第二縮径部(第二縮径部)
226 中間第三拡径部(第二拡径部)
227 中間第三縮径部(第二縮径部)
228 中間第四拡径部(第二拡径部)
C1 内側第一縮径部(第一縮径部)
C2 内側第二縮径部(第一縮径部)
C3 内側第三縮径部(第一縮径部)
E1 内側第一拡径部(第一拡径部)
E2 内側第二拡径部(第一拡径部)
E3 内側第三拡径部(第一拡径部)
E4 内側第四拡径部(第一拡径部)
Claims (5)
- 軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記軸線方向一側のものから他側のものに向かって順に外径が小さくなるように形成される第一拡径部、及び隣り合う2つの前記第一拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第一拡径部よりも外径が小さくなるように形成される第一縮径部を備え、内部を流通する第一の流体を前記軸線方向に案内する第一流路形成部と、
前記第一流路形成部を収容し、前記複数の第一拡径部の外径に応じて前記軸線方向一側から他側に向かって縮径するように形成され、前記第一流路形成部との間を流通する第二の流体を前記軸線方向一側から他側に向かって案内し、前記第一の流体と前記第二の流体との間の熱交換を促す第二流路形成部と、
を具備する熱交換器。 - 前記第二流路形成部は、
前記軸線方向に並ぶように複数形成されると共に前記複数の第一拡径部に対応する位置にそれぞれ形成される第二拡径部、及び隣り合う2つの前記第二拡径部の間にそれぞれ形成されると共に当該2つの前記第二拡径部よりも内径が小さくなるように形成される第二縮径部をさらに備える、
請求項1に記載の熱交換器。 - 前記第二縮径部は、
その内径が、当該第二縮径部よりも前記軸線方向他側に配置される前記第一拡径部の外径よりも大きくなるように形成される、
請求項2に記載の熱交換器。 - 前記第一流路形成部は、
前記複数の第一拡径部のうち1つの第一拡径部が形成された管状の案内部材を複数具備する、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の熱交換器。 - 前記第一流路形成部及び前記第二流路形成部は、
前記軸線方向が略水平方向を向くように配置される、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の熱交換器。
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2014
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